JP6189973B2 - 計算機システム及びコスト算出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘルスケア情報を処理する計算機システム及びヘルスケア情報を用いたコストの算出方法に関する。
本発明に関連する技術分野の背景技術として、特許文献1がある。特許文献1では、人件費あたりの限界利益率、人件費あたりの投資を算出する過程において、各種コストを計算することが記載されている。また、ケアのエピソード毎のコスト調整係数を算出する場合に、説明変数として、デモグラフィック及び重症度に関する情報を用いることが知られている。
ここで、ケアのエピソードとは、患者が初めて健康問題、すなわち疾病について訴えた時から、同一の健康問題について最後の診察を受けて、処置が終了するまでに、当該患者に提供された医療サービス(診断治療)のことを示す。以下、ケアのエピソードを単にエピソードと記載する。
特開2010-218448号公報
病院の効率性評価において、疾患及び関連する合併症を含む一連のエピソード毎に、診療イベントをグループ化してコストを集計し、エピソード毎に病院間又は医師間の比較が行われる。このとき、合併症が多いなど重症度が高い、又は、高齢な患者ほどコストがかかるために、単純にコストを集計しても、病院間又は医師間の比較の行うことができない。したがって、通常、重症度に基づいてコストの調整が行われるのが一般的である。
一方、診断治療の質が高い場合、合併症の発症又は再入院を抑止するために、コストが抑制される。しかし、従来のコスト調整モデルでは、診断治療の質の効果を加味されていない。
本発明は、診断治療の質を考慮したコスト調整を実現可能なシステム及び方法を提供することを目的とする。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、医療機関における患者に対する診断治療の第1のコストを算出する計算機システムであって、前記計算機システムは、プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、前記プロセッサに接続されるインタフェースを有する計算機を一つ以上備え、前記患者の疾患に対して行われた一連の医療サービスをエピソードとして管理するヘルスケア情報データベースと、所定の疾患に推奨される前記医療サービスの種別、当該医療サービスの内容、及び当該医療サービスのコストを管理する医学知識管理データベースと、を保持し、前記ヘルスケア情報データベース、及び前記医学知識管理データベースを用いて、前記患者に対応する診断治療のコストを調整するための調整係数を算出する調整係数算出部と、前記算出されたコスト調整係数を用いて、前記第1のコストを算出するコスト算出部と、を備え、前記調整係数算出部は、処理対象のエピソード及び処理対象の患者の組合せ毎に、前記ヘルスケア情報データベースと前記医学知識管理データベースとの整合性に基づいて、前記患者に対する前記医療サービスの質を示す第1の値を算出し、前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者の重症度を示す第2の値を算出し、前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を特定して、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を示す第3の値を算出し、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスの質、前記患者の重症度、前記患者のデモグラフィック要因に基づいて前記調整係数を算出し、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスのコストを合計することによって第2のコストを算出し、前記コスト算出部は、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記第2のコスト及び前記調整係数を用いて第3のコストを算出し、前記処理対象のエピソード毎に、当該処理対象のエピソードに関連する患者の前記第3のコストを合計することによって前記第1のコストを算出することを特徴とする。
本発明によれば、医療サービス(診断治療)の質を考慮して、医療機関の運営に関するコストを調整することができる。これによって、より正確に医師間、病院間の比較を行うことが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1における計算機システムの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1におけるサーバが保持するプログラム及び情報の詳細を説明するブロック図である。 本発明の実施例1におけるサーバが保持するプログラム及び情報の詳細を説明するブロック図である。 本発明の実施例1の医療機関情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の対象エピソード情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の患者情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のエピソード情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の診療行為情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の検査結果情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の処方情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の関連情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の診断治療知識情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の検査−適応疾患情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1の薬剤−適応疾患情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1のコスト調整係数算出部の準拠度・コスト算出部201が実行する処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1のコスト調整係数算出部の準拠度・コスト算出部201が実行する処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1のコスト調整係数算出部の準拠度・コスト算出部201が実行する処理を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1の整合性チェック処理の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の実施例1の分析データ情報の一例を示す説明図である。 本発明の実施例1における算出結果の表示画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1における計算機システムの構成例を示すブロック図である。
計算機システムは、ヘルスケア情報サービスシステム100、データ提供システム120及びモニタリングシステム130から構成され、各システムはネットワーク140を介して接続される。なお、本発明はネットワーク140の接続形式に限定されない。
ヘルスケア情報サービスシステム100は、ヘルスケア情報サービスの事業者が運営するシステムであり、データ提供システム120から提供される健診データ及び診療データ等の各種データを格納するサービスを提供する。ここで、健診データは定期健康診断における診療行為等に関する情報を含み、診療データは、患者毎の病名、症状、診療行為、及び処方等に関する情報を含む。
ヘルスケア情報サービスシステム100は、提供されたデータに基づいて各医療機関の運営に関するコスト情報を算出し、データ提供システム120を構成する各医療機関又はモニタリングシステム130を運営するモニタリング組織に算出結果を報告する。
データ提供システム120は、病院等の医療機関が運営するシステムであり、複数の医療機関から構成される。各医療機関は、当該医療機関において発生する各種診療データ及び健診データの格納をヘルスケア情報サービスシステム100に依頼する。本実施例では、医療機関として病院を例に説明する。
モニタリングシステム130は、モニタリング組織が運営するシステムであり、ヘルスケア情報サービスシステム100において算出された各病院のコスト情報に基づいて、各病院の効率性を評価する。ここで、モニタリング組織の例としては、病院に診療報酬を支払う保険者及び政府機関などが考えられる。
ここで、各システムの構成について説明する。
ヘルスケア情報サービスシステム100は、サーバ101及び管理端末106から構成される。なお、ヘルスケア情報サービスシステム100は、複数のサーバ101から構成されてもよい。
サーバ101は、CPU102、メモリ103、ネットワークインタフェース104、及び入出力インタフェース105を備える。
CPU102は、メモリ103に格納されるプログラムを実行する演算装置である。CPU102がプログラムを実行することによってヘルスケア情報サービスシステム100における各種機能を実現することができる。
メモリ103は、CPU102によって実行されるプログラム及び当該プログラムの実行に必要な各種情報を格納する。本実施例のメモリ103は、プログラムとして、コスト調整係数算出部111、調整コスト算出部112、及びデータ管理部113を実現するプログラムを格納し、また、情報として、ヘルスケア情報DB114及び医学知識管理DB115を格納する。
コスト調整係数算出部111は、各病院のコスト情報の算出時に用いられるコスト調整係数を算出する。調整コスト算出部112は、コスト調整係数に基づいて各病院の調整コストを算出する。データ管理部113は、データ提供システム120から送信されるデータを受け付け、ヘルスケア情報DB114に各種情報を格納する。なお、コスト調整係数算出部111及び調整コスト算出部112の詳細な構成については、図2及び図3を用いて後述する。
ヘルスケア情報DB114は、データ提供システム120から送信された情報(ヘルスケア情報)を管理するデータベースである。医学知識管理DB115は、診療治療の質を評価するための情報を管理するデータベースであり、コスト調整係数及び調整コストの算出時に使用される。ヘルスケア情報DB114及び医学知識管理DB115に格納される情報については、図2を用いて後述する。
ネットワークインタフェース104は、ネットワーク140を介して、データ提供システム120及びモニタリングシステム130等と通信することによって、データを送受信する。入出力インタフェース105は、サーバ101に対する入出力を管理する。本実施例では、入出力インタフェース105を介して、管理端末106が接続される。
管理端末106は、ヘルスケア情報サービスシステム100のオペレータが操作する計算機であり、キーボード、マウス、ディスプレイ等の入出力装置を備える。管理端末106は、オペレータによって入力されたプログラム及びデータ等をサーバ101に入力し、また、調整コストの算出結果等を表示する。図1では、病院121、一つのサーバ101から構成されるが、複数のサーバ101から構成されてもよい。
なお、サーバ101は、HDD及びSSD等の記憶装置を備えてもよく、当該記憶装置にプログラム及び情報を格納してもよい。この場合、CPU102は、記憶装置からプログラム及び情報を読み出し、メモリ103上に読み出されたプログラム及び情報をロードする。
データ提供システム120は、複数の病院121が備える計算機122から構成される。なお、病院121は、複数の計算機122を備えてもよい。計算機122は、CPU123、メモリ124、ネットワークインタフェース125、入出力インタフェース126、及び入出力装置127を備える。メモリ124に格納されるプログラム及び情報は、公知のものを用いればよいため説明を省略する。
病院121の医者又は健康指導者等は、計算機122の入出力装置127を操作することによって診療データ等を入力する。計算機122は、入力されたデータを所定のファーマットに変換し、ネットワーク140を介してヘルスケア情報サービスシステム100のサーバ101に、変換されたデータを送信する。
モニタリングシステム130は、計算機131から構成される。なお、モニタリングシステム130は、複数の計算機131から構成されてもよい。計算機131は、CPU132、メモリ133、ネットワークインタフェース134、入出力インタフェース135、及び入出力装置136を備える。
計算機131は、モニタリング組織のユーザからの指示にしたがって、ヘルスケア情報サービスシステム100のサーバ101に、調整コストの算出結果の送信を要求する要求メッセージ/信号/パケット等を送信する。また、計算機131は、サーバ101から受信した調整コストの算出結果を記憶する。モニタリング組織は、計算機131に記憶された調整コストの算出結果を分析することによって、病院の効率性評価が可能になる。
図2及び図3は、本発明の実施例1におけるサーバ101が保持するプログラム及び情報の詳細を説明するブロック図である。
まず、図2を用いてコスト調整係数算出部111、ヘルスケア情報DB114及び医学知識管理DB115の構成について説明する。
ヘルスケア情報DB114は、医療機関情報211、対象エピソード情報212、患者情報213、エピソード情報214、診療行為情報215、検査結果情報216、処方情報217、及び関連情報218を格納する。また、医学知識管理DB115は、診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223を格納する。
なお、医療機関情報211、対象エピソード情報212、患者情報213、エピソード情報214、診療行為情報215、検査結果情報216、処方情報217、及び関連情報218の詳細は、図4から図11を用いて後述する。また、診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223の詳細は、図12から図14を用いて後述する。
コスト調整係数算出部111は、複数のプログラムモジュールから構成される。具体的には、コスト調整係数算出部111は、準拠度・コスト算出部201、重症度同定部202、デモグラフィック要因同定部203、準拠度・コスト集計部204、及び回帰分析部205を含む。
準拠度・コスト算出部201は、ヘルスケア情報DB114及び医学知識管理DB115に格納される各種情報に基づいて、エピソード毎に医学知識管理DB115に格納される情報に対する準拠度、及び、コストを算出する。重症度同定部202は、エピソード毎の重症度を求める。デモグラフィック要因同定部203は、エピソードに関連する患者の年齢及び性別などのデモグラフィック要因を求める。準拠度・コスト集計部204は、対象エピソードに関連するエピソード毎の準拠度及びコストを集計する。回帰分析部205は、準拠度、コスト、重症度、及びデモグラフィック要因に基づいて、コスト調整係数を算出する。
本発明は、コスト調整係数算出部111が、説明変数として準拠度を加えて、コスト調整係数を算出する点に特徴がある。準拠度を説明変数に追加することによって、コストに対する診断治療の質の効果を組み入れることができる。すなわち、診断治療の質に関する病院(データ提供者)の努力をコスト調整係数に含めることによって、病院に対して、診断治療の質を向上さようというインセンティブが働くことになる。
次に、図3を用いて調整コスト算出部112の構成について説明する。
調整コスト算出部112は、複数のプログラムモジュールから構成される。具体的には、調整コスト算出部112は、医療機関・エピソード別データ収集部301、調整コスト集計部302、及び結果出力部303を含む。
医療機関・エピソード別データ収集部301は、患者のリスト及び対象エピソードのリストを生成する。調整コスト集計部302は、患者のリスト及び対象エピソードのリストに基づいて、コストを集計する。結果出力部303は、集計結果であるコスト情報を出力する。
コスト調整係数算出部111及び調整コスト算出部112が実行する処理の詳細については後述する。
次に、ヘルスケア情報DB114及び医学知識管理DB115に格納される情報の詳細について説明する。
図4は、本発明の実施例1の医療機関情報211の一例を示す説明図である。
医療機関情報211は、データ提供者である医療機関を管理するための情報であり、医療機関ID401及び医療機関名402を含む。
医療機関ID401は、医療機関を識別するための識別子である。医療機関名402は、医療機関の名称である。
医療機関情報211は、ヘルスケア情報サービスの事業者によって生成される情報である。
図5は、本発明の実施例1の対象エピソード情報212の一例を示す説明図である。
対象エピソード情報212は、分析対象のエピソードを管理する情報であり、通番501、対象エピソード番号502、状態名503、及び種類504を含む。
通番501は、対象エピソード情報212に登録されるレコードを識別するための識別番号である。対象エピソード番号502は、対象となるエピソードを識別するための識別番号である。状態名503はエピソードを表し、病名、合併症、併存症などが状態名503に格納される。種類504は、状態名503に対応するエピソードが主病名又は合併症のいずれであるかを示す情報である。
対象エピソード情報212は、ヘルスケア事業サービスの事業者によって生成される情報である。具体的には、事業者が管理端末106を操作して、対象エピソード情報212の生成を指示し、データ管理部113が指示にしたがって対象エピソード情報212を生成する。
データ提供者によって提供されるデータは、対象エピソード情報212に基づいて、対象エピソード毎に整理され、かつ、管理されることとなる。
図6は、本発明の実施例1の患者情報213の一例を示す説明図である。
患者情報213は、患者の基本情報を管理する情報であり、患者ID601、氏名602、生年月日603、性別604、及び医療機関ID605を含む。
患者ID601は、患者を識別するための識別子である。氏名602は、患者の氏名である。生年月日603は、患者の生年月日である。性別604は、患者の性別である。医療機関ID605は、患者が診察を受けている医療機関を識別する識別子である。
患者情報213は、データ管理部113がデータ提供システム120から提供されるデータに基づいて生成される。具体的には、データ管理部113が、病院121の計算機122からデータを受信し、患者情報213に受信したデータを格納する。
図7は、本発明の実施例1のエピソード情報214の一例を示す説明図である。
エピソード情報214は、エピソードを管理する情報であり、エピソード番号701、患者ID702、状態名703、対象エピソード番号704、開始日705、転帰706、コスト707、及び準拠度708を含む。
エピソード番号701は、エピソード情報214に登録されたレコード(エピソード)を識別するための識別番号である。患者ID702は、エピソードに関連する患者を識別するための識別子である。状態名703は、エピソードを表す。対象エピソード番号704は、エピソードに関連する対象エピソードの識別番号である。後述するように、対象エピソード番号704に基づいて、対象エピソード情報212が参照される。
開始日705は、エピソードの開始日である。転帰706は、治癒又は脂肪などのエピソードの帰結を示す。コスト707は、エピソードに関連するコストの合計値である。準拠度708は、エピソードに関連するデータに対して、医学知識管理DB115に基づいて算出される値である。
ここで、準拠度708は、エピソードに対して推奨される診断治療の内容にどれだけ準拠した診断治療が行われたかを示す値であり、病院121における診断治療の質を表す指標として用いられる。
エピソード番号701、患者ID702、状態名703、開始日705、及び転帰706には、データ提供者から提供された情報が格納される。具体的には、データ管理部113がデータ提供システム120から提供されるデータを各カラムに格納する。
対象エピソード番号704には、ヘルスケア事業サービスの事業者によって設定された対象エピソードの識別番号が格納される。また、コスト707及び準拠度708には、後述する算出処理の結果が格納される。なお、対象エピソード情報212に、該当する状態名が存在しない場合、対象エピソード番号704は空値となる。
一つのエピソードに含まれる個々の診療行為の具体的な内容は、以下で説明する診療行為情報215、検査結果情報216及び処方情報217に格納される。
図8は、本発明の実施例1の診療行為情報215の一例を示す説明図である。
診療行為情報215は、患者に対して行われた診療行為を管理する情報であり、オーダー番号801、患者ID802、行為名803、開始日804、終了日805、及びコスト806を含む。
オーダー番号801は、診療行為情報215に登録されたレコードを識別するための識別番号である。患者ID802は、医療行為を受けた患者を識別するための識別子である。行為名803は、患者ID802に対応する患者に行われた診療行為の名称である。行為名803には、検査、処置、及び手術などの医療行為に関する名称が格納される。開始日804は、診療行為の開始日である。終了日805は、診療行為の終了日である。コスト806は、診療行為に関するコストである。
診療行為情報215は、データ管理部113がデータ提供システム120から提供されるデータに基づいて生成される。具体的には、データ管理部113が、病院121の計算機122からデータを受信し、診療行為情報215に受信したデータを格納する。
図9は、本発明の実施例1の検査結果情報216の一例を示す説明図である。
検査結果情報216は、診療行為情報215に登録されたレコードのうち、行為名803が「検体検査」であるレコードに対応する結果を管理するテーブルであり、オーダー番号901、患者ID902、検査名903、値904、単位905、及びコスト906を含む。
オーダー番号901は、診療行為情報215のどのレコードを識別するための識別番号である。これによって、どのレコードに対応する検体検査の結果であるかを特定できる。患者ID902は、患者を識別するための識別子である。検査名903は、検査の名称である。値904は、検査名903に対応する検査の結果を示す数値である。単位905は、検査における項目の値である。コスト906は、検査名903に対応する検査に関するコストである。
一つの検体検査において複数の検査が行われる場合、検査結果情報216には、オーダー番号901が同一のレコードが複数存在する。図9では、オーダー番号901が同一であるレコードが二つ存在している場合を示している。
検査結果情報216は、データ管理部113がデータ提供システム120から提供されるデータに基づいて生成される。具体的には、データ管理部113が、病院121の計算機122からデータを受信し、検査結果情報216に受信したデータを格納する。
図10は、本発明の実施例1の処方情報217の一例を示す説明図である。
処方情報217は、患者に処方された薬剤の内容を管理する情報であり、処方番号1001、患者ID1002、薬剤名1003、処方量1004、処方日1005、及びコスト1006を含む。
処方番号1001は、処方情報217に登録されたレコードを識別するための識別番号である。患者ID1002は、薬剤が処方された患者を識別するための識別子である。薬剤名1003は、患者ID1002に対応する患者に処方された薬剤の名称である。処方量1004は、薬剤名1003に対応する薬剤の量である。処方日1005は、薬剤名1003に対応する薬剤が処方された日時である。コスト1006は、薬剤の処方に関するコストである。
処方情報217は、データ管理部113がデータ提供システム120から提供されるデータに基づいて生成される。具体的には、データ管理部113が、病院121の計算機122からデータを受信し、処方情報217に受信したデータを格納する。
図11は、本発明の実施例1の関連情報218の一例を示す説明図である。
診療行為情報215、検査結果情報216及び処方情報217は、ある患者に対して行われた医療行為に関する記録を格納する。しかし、各情報からだけでは、医療行為がどのエピソードに関係するのかを特定できない。そこで、ヘルスケア情報DB114には、エピソードと医療行為との間の関係を示す情報として関連情報218が格納される。
関連情報218は、エピソードに対して行われた診療行為を管理する情報であり、関連ID1101、患者ID1102、エピソード番号1103、参照情報名1104、参照番号1105、及び対象エピソード番号1106を含む。
関連ID1101は、関連情報218に登録されるレコードを識別するための識別子である。患者ID1102は、患者を識別するための識別子である。エピソード番号1103は、エピソードを識別するための識別番号である。後述するように、エピソード番号1103に基づいてエピソード情報214が参照される。
参照情報名1104は、参照する情報の名称であり、診療行為情報215又は処方情報217のいずれの名称が格納される。参照番号1105は、参照情報名1104に対応する情報のうち、参照するレコードの識別番号である。対象エピソード番号1106は、指定された対象エピソードの識別番号である。
コスト調整係数算出部111は、診療行為情報215を参照する場合、参照番号1105に基づいて診療行為情報215のオーダー番号801を参照し、また、処方情報217を参照する場合、参照番号1105に基づいて処方情報217の処方番号1001を参照する。
図12は、本発明の実施例1の診断治療知識情報221の一例を示す説明図である。
図12に示す例では、診断治療知識情報221は、ファイルの構造を有しており、複数の項目から構成される。具体的には、診断治療知識情報221は、患者の症状の状態を示す項目(セクション1202)、患者の状態に対して通常行われる検査及び検査結果から判断される病名を示す項目(セクション1203)、患者の状態に対して通常投与される投薬(投薬名)を示す項目(セクション1205)、患者の状態に対して通常行われる診療行為(診療行為名)を示す項目(セクション1206)など複数の項目から構成される。
セクション1203には、検査結果から病名を判断するための条件を示す項目(セクション1204)が含まれる。
また、診断治療知識情報221は、当該診断治療知識情報221に対応する診療治療に関する推奨度を示す項目(セクション1201)を含む。本実施例では、推奨度には自然数が設定され、「1」が最も高い推奨度であり、以下順に推奨度が低くなるものとする。
図12に示す例では、セクション1202には患者の状態として「強い胸痛」が登録され、セクション1205には投薬として「アスピリン」及び「モルヒネ」が登録され、セクション1206には診療行為として「心臓カテーテル」が登録される。また、セクション1204には、条件として、「CK>197、トロポニン>0.25」が登録される。
診断治療知識情報221として登録される情報は、医療分野において広く認知された定説となっている知識である。ヘルスケア情報サービスの事業者は、予め、種々の症状に対する前述したような知識を、例えば管理端末106等を操作することによって、医学知識管理DB115に格納する。
図13は、本発明の実施例1の検査−適応疾患情報222の一例を示す説明図である。
検査−適応疾患情報222は、各検査の適応疾患を管理する情報であり、病名1301、検査名1302、コスト1303、及び推奨度1304を含む。
病名1301は、病名である。検査名1302は、病名1301に対応する病名に適応する検査の名称である。ここで、ある検査がある病に対して適応であるとは、病名1301に対応する病が疑われる場合に、当該検査の実施に妥当性があることを意味する。コスト1303は、検査名1302に対応する検査に関するコストである。推奨度1304は、病名1301に対応する病に推奨される検査の優先順位である。
本実施例では、推奨度1304には、「0」又は自然数が格納され、「1」が最も高い推奨度であるものとする。推奨度1304に「0」が格納される場合、推奨度がまだ決定されていない検査、又は推奨度を決定するためには検査値など他の情報が必要な検査であることを示す。
ヘルスケア情報サービスの事業者は、診断治療知識情報221と同様に、予め、データ管理部113を操作することによって、検査−適応疾患情報222を医学知識管理DB115に格納する。
図14は、本発明の実施例1の薬剤−適応疾患情報223の一例を示す説明図である。
薬剤−適応疾患情報223は、各薬剤の適応疾患を管理する情報であり、病名1401、薬剤名1402、コスト1403、及び推奨度1404を含む。
病名1401は、病名である。薬剤名1402は、病名1401に対応する病に適応する薬剤の名称である。ここで、ある薬剤がある病名に対して適応であるとは、病名1401に対応する病が疑われる場合に、当該薬剤の処方に妥当性があることを意味する。コスト1403は、薬剤名1402に対応する薬剤に関するコストである。推奨度1404は、病名1401に対応する病に推奨される薬剤の優先順位である。
本実施例では、推奨度1404には、「0」又は自然数が格納され、「1」が最も高い推奨度であるものとする。推奨度1404に「0」が格納される場合、推奨度がまだ決定されていない薬剤、又は推奨度を決定するためには検査値など他の情報が必要な薬剤であることを示す。
ヘルスケア情報サービスの事業者は、診断治療知識情報221と同様に、予め、データ管理部113を操作することによって、薬剤−適応疾患情報223を医学知識管理DB115に格納する。
本発明では、診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223を用いて、病院121において行われる診断治療の質を評価する。すなわち、診療治療の質は、診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223に登録される知識と診断治療とがどの程度一致するかによって評価されることになる。
より具体的には、コスト調整係数算出部111は、前述した情報を用いて二段階の評価を行う。コスト調整係数算出部111は、診断治療知識情報221に登録される知識と診断治療とを比較して第1の準拠度を算出し、また、検査−適応疾患情報222及び薬剤−適応疾患情報223に登録される知識と診断治療とを比較して第2の準拠度及び第3の準拠度を算出する。
診断治療知識情報221に登録される知識とよく一致する診断治療の場合、第1の準拠度の値は大きい。すなわち、診断治療の質が高いものと評価される。
しかし、診断治療知識情報221に登録される知識は、詳細な情報であるため、病院121に行われる診断治療と完全に一致する可能性が低く、診断治療の質を正しく評価できない可能性もある。そこで、コスト調整係数算出部111は、診断治療知識情報221より大まかな情報が登録される検査−適応疾患情報222及び薬剤−適応疾患情報223を用いて第2の準拠度及び第3の準拠度を算出する。
図4から図14を用いて、本実施例において使用される情報について説明したが、本発明はデータ形式に限定されない。例えば、複数の情報をまとめて一つの情報として保持してもよいし、また一つの情報を二以上に分割した情報として保持してもよい。
図15A、図15B及び図15Cは、本発明の実施例1のコスト調整係数算出部111の準拠度・コスト算出部201が実行する処理を説明するフローチャートである。
サーバ101は、周期的又はヘルスケア情報サービスの事業者の指示を受けると処理を開始する。サーバ101は、コスト調整係数算出部111を呼び出し、処理の開始を指示する。コスト調整係数算出部111は、処理の開始指示を受け付けると、準拠度・コスト算出部201を呼び出し、処理の開始を指示する。準拠度・コスト算出部201は、コスト調整係数算出部111から呼び出されると、以下で説明する処理を開始する。
準拠度・コスト算出部201は、対象エピソード情報212に登録される全レコードを取得し、対象エピソードのリストとしてメモリ103上に格納する(ステップS1501)。また、準拠度・コスト算出部201は、図16に示すような分析データ情報1700をメモリ103上に生成する。
準拠度・コスト算出部201は、対象エピソードのリストの中から、処理対象となる対象エピソードを一つ選択する(ステップS1502)。ここでは、リストの上のレコードから順に選択されるものとする。また、準拠度・コスト算出部201は、分析データ情報1700に新たなレコードを追加し、追加されたレコードの対象エピソード番号1702に選択された対象エピソードの識別番号(対象エピソード番号502)を登録する。
準拠度・コスト算出部201は、処理対象となる対象エピソードが存在するか否かを判定する(ステップS1503)。すなわち、全ての対象エピソードについて処理が完了したか否かが判定される。
処理対象となる対象エピソードが存在しないと判定された場合、すなわち、全ての対象エピソードについて処理が完了したと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、処理を終了する。
処理対象となる対象エピソードが存在すると判定された場合、すなわち、全ての対象エピソードについて処理が完了していないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、処理対象の患者を選択する(ステップS1504)。具体的には、準拠度・コスト算出部201は、患者情報213から一つのレコードを選択する。ここでは、患者情報213の上のレコードから順に選択されるものとする。また、準拠度・コスト算出部201は、分析データ情報1700の新たなレコードの患者ID1701に選択された患者の識別子(患者ID601)を登録する。
準拠度・コスト算出部201は、処理対象となる患者が存在するか否かを判定する(ステップS1505)。すなわち、ステップS1502において選択された対象エピソードに対する全ての患者の処理が完了したか否かが判定される。準拠度・コスト算出部201は、対象エピソード及び患者の組合せ毎に、ステップS1506からステップS1518までの処理を繰り返し実行する。
処理対象となる患者が存在しない、すなわち、ステップS1502において選択された対象エピソードに対する全ての患者の処理が完了したと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1502に戻り、以下同様の処理を実行する。
処理対象となる患者が存在する、すなわち、ステップS1502において選択された対象エピソードに対する全ての患者の処理が完了していないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、選択された患者のエピソードを全て検索し、検索されたエピソードの中から処理対象のエピソードを選択する(ステップS1506)。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、エピソード情報214を参照し、患者ID702がステップS1504において患者情報213から選択されたレコードの患者ID601と一致し、かつ、対象エピソード番号704がステップS1502において対象エピソードのリストから選択されたレコードの対象エピソード番号502に一致するレコードを全て検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードの中から処理対象のレコードを一つ選択する。
準拠度・コスト算出部201は、選択可能なエピソードが存在するか否かを判定する(ステップS1507)。すなわち、ステップS1504において選択された患者の全てのエピソードについて処理が完了したか否かが判定される。
選択可能なエピソードが存在しないと判定された場合、すなわち、ステップS1504において選択された患者の全てのエピソードについて処理が完了したと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1504に戻り同様の処理を実行する。
選択可能なエピソードが存在すると判定された場合、すなわち、ステップS1504において選択された患者の全てのエピソードについて処理が完了していないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、選択された患者の選択されたエピソードについて、医学知識管理DB115に対する整合性をチェックする(ステップS1508からステップS1518)。
まず、準拠度・コスト算出部201は、関連情報218を参照し、ステップS1506において選択されたエピソードに関連するレコードを全て検索し、検索されたレコードの中から処理対象のレコードを選択する(ステップS1508)。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、エピソード番号1103がステップS1506において選択されたレコードのエピソード番号701と一致するレコードを全て検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードの中から処理対象のレコードを一つ選択する。
準拠度・コスト算出部201は、関連情報218に選択可能なレコードが存在するか否かを判定する(ステップS1509)。すなわち、関連情報218から検索された全てのレコードについて処理が完了したか否かが判定される。
関連情報218に選択可能なレコードが存在しないと判定された場合、すなわち、関連情報218から検索された全てのレコードについて処理が完了したと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1516に進む。
関連情報218に選択可能なレコードが存在すると判定された場合、すなわち、関連情報218から検索された全てのレコードについて処理が完了していないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1508において選択されたレコードの参照情報名1104が「診療行為」であるか否かを判定する(ステップS1510)。
関連情報218から選択されたレコードの参照情報名1104が「診療行為」であると判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、診療行為の内容を特定する(ステップS1511)。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、診療行為情報215を参照し、オーダー番号801が関連情報218から選択されたレコードの参照番号1105と一致するレコードを検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードの行為名803から診療行為の名称を取得する。このとき、準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードのコスト807から値を取得する。
次に、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1511において検索されたレコードの行為名803が「検体検査」であるか否かを判定する(ステップS1512)。
検索されたレコードの行為名803が「検体検査」でないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1508に戻り、同様の処理を実行する。
検索されたレコードの行為名803が「検体検査」であると判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、検査結果情報216から検査結果を検索する(ステップS1513)。その後、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1508に戻り、同様の処理を実行する。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、検査結果情報216を参照し、オーダー番号901が関連情報218から選択されたレコードの参照番号1105と一致するレコードを検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードの値904及び単位905から検査の結果の数値及び単位を取得し、また、コスト906からコストを取得する。
ステップS1510において、関連情報218から選択されたレコードの参照情報名1104が「診療行為」でないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、当該レコードの参照情報名1104が「処方」であるか否かを判定する(ステップS1514)。
関連情報218から選択されたレコードの参照情報名1104が「処方」でないと判定された場合、すなわち、当該レコードの参照情報名1104が「診療行為」及び「処方」のいずれでもない場合、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1508に戻り、同様の処理を実行する。
関連情報218から選択されたレコードの参照情報名1104が「処方」であると判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、処方の内容を特定する(ステップS1515)。その後、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1508に戻り、同様の処理を実行する。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、処方情報217を参照し、処方番号1001が関連情報218から選択されたレコードの参照番号1105と一致するレコードを検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードの薬剤名1003から薬剤の名称を取得し、また、コスト1006からコストを取得する。
なお、ステップS1511において行為名803及びコスト807から取得された行為名及びコストの組、ステップS1513において値904、単位905及びコスト906から取得された値、単位、及びコストの組、並びに、ステップS1515において薬剤名1003及びコスト1006から取得された薬剤名及びコストの組は、対象エピソード番号及び患者IDの組と対応付けて保持される。
ステップS1509において、関連情報218に選択可能なレコードが存在しないと判定された場合、準拠度・コスト算出部201は、対象エピソードに対応する診断治療知識情報221を検索する(ステップS1516)。その後、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1517に進む。
具体的には、準拠度・コスト算出部201は、各診断治療知識情報221のセクション1204に含まれる対象エピソード番号が、ステップS1502において選択された対象エピソードの対象エピソード番号502と一致する診断治療知識情報221を検索する。
準拠度・コスト算出部201は、ステップS1514において検索された診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223を用いて、整合性チェック処理を実行する(ステップS1517)。
整合性チェック処理では、準拠度・コスト算出部201が、ある状態名に対して行われた診療、検査結果、及び処方薬剤等と、図12から図14に示すような予め登録された医学知識の情報(医学に関する条件)との一致の度合い(整合度)をチェックする。また、準拠度・コスト算出部201は、診療行為、検査及び処方に関して取得されたコストを集計する。整合性チェック処理の詳細は、図16を用いて後述する。
準拠度・コスト算出部201は、整合性チェック処理の算出結果を記録する(ステップS1518)。その後、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1506に戻り、同様の処理を実行する。
図16は、本発明の実施例1の整合性チェック処理の詳細を説明するフローチャートである。
準拠度・コスト算出部201は、検査−適応疾患情報222に対する整合性を確認することによって、第2の準拠度を算出する(ステップS1601)。具体的には、以下のような処理が実行される。
準拠度・コスト算出部201は、ステップS1506において選択されたエピソードに対応するレコードの状態名703から状態名を取得する。準拠度・コスト算出部201は、病名1301が取得された状態名と一致し、かつ、検査名1302がステップS1511において取得された行為名と一致するレコードを検索する。
前述した条件を満たすレコードが存在する場合、準拠度・コスト算出部201は、検査−適応疾患情報222に登録される情報と整合性があると判定する。一方、前述した条件を満たすレコードが存在しない場合、準拠度・コスト算出部201は、検査−適応疾患情報222に登録される情報と整合性がないと判定する。
準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度、及び前述した条件を満たすレコードの推奨度1304に関する重みに基づいて、第2の準拠度を算出する。
本実施例では、検査−適応疾患情報222に登録される情報と整合性がある場合、整合性に関する準拠度は「0.3」であり、検査−適応疾患情報222に登録される情報と整合性がない場合、整合性に関する準拠度は「0」であるものとする。また、推奨度1304の値が「1」の場合、推奨度1304に関する重みは「1」であり、推奨度1304の値が「2」の場合、推奨度1304に関する重みは「0.8」であり、推奨度1304の値が「3」の場合、推奨度1304に関する重みは「0.5」であり、推奨度1304の値が「0」の場合、推奨度1304に関する重みは「0.3」であるものとする。また、準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度と、推奨度1304に関する重みとを乗算することによって第2の準拠度を算出する。
対象エピソード番号及び患者IDの組合せに対応付けられる行為名及びコストの組が複数存在する場合、準拠度・コスト算出部201は、行為名及びコストの組を一つ選択し、選択された組に対して前述した処理を繰り返し実行する。
以上が、ステップS1601の処理の説明である。
次に、準拠度・コスト算出部201は、薬剤−適応疾患情報223に対する整合性を確認することによって、第3の準拠度を算出する(ステップS1602)。具体的には、以下のような処理が実行される。
準拠度・コスト算出部201は、ステップS1506において選択されたエピソードに対応するレコードの状態名703から状態名を取得する。準拠度・コスト算出部201は、病名1401が取得された状態名と一致し、かつ、薬剤名1402がステップS1515において取得された薬剤名と一致するレコードを検索する。
前述した条件を満たすレコードが存在する場合、準拠度・コスト算出部201は、薬剤−適応疾患情報223に登録される情報と整合性があると判定する。一方、前述した条件を満たすレコードが存在しない場合、準拠度・コスト算出部201は、薬剤−適応疾患情報223に登録される情報と整合性がないと判定する。
準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度、及び前述した条件を満たすレコードの推奨度1404に関する重みに基づいて、第3の準拠度を算出する。
本実施例では、薬剤−適応疾患情報223に登録される情報と整合性がある場合、整合性に関する準拠度は「0.3」であり、薬剤−適応疾患情報223に登録される情報と整合性がない場合、整合性に関する準拠度は「0」であるものとする。また、推奨度1404の値が「1」の場合、推奨度1404に関する重みは「1」であり、推奨度1404の値が「2」の場合、推奨度1404に関する重みは「0.8」であり、推奨度1404の値が「3」の場合、推奨度1404に関する重みは「0.5」であり、推奨度1404の値が「0」の場合、推奨度1404に関する重みは「0.3」あるものとする。また、準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度と、推奨度1404に関する重みとを乗算することによって第3の準拠度を算出する。
対象エピソード番号及び患者IDの組合せに対応付けられる薬剤名及びコストの組が複数存在する場合、準拠度・コスト算出部201は、薬剤名及びコストの組を一つ選択し、選択された組に対して前述した処理を繰り返し実行する。
以上が、ステップS1602の処理の説明である。
次に、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1514において検索された診断治療知識情報221に対する整合性を確認することによって、第1の準拠度を算出する(ステップS1603)。具体的には、以下のような処理が実行される。
準拠度・コスト算出部201は、ステップS1515において取得された薬剤名に基づいてセクション1205と参照し、セクション1205に記載された薬剤名と整合するか否かを判定する。準拠度・コスト算出部201は、ステップS1511において取得された行為名に基づいてセクション1206を参照し、セクション1206に記載された行為名と整合するか否かを判定する。さらに、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1513において取得された検査の結果の数値及び単位に基づいてセクション1204を参照し、セクション1204に記載された条件と整合するか否かを判定する。
準拠度・コスト算出部201は、三つの整合性の判定結果に基づいて、診断治療知識情報221に対する整合性を判定する。準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度、及びセクション1201の推奨度に対応する重みに基づいて、第1の準拠度を算出する。
本実施例では、診断治療知識情報221に完全に整合する場合、整合性に関する準拠度は「0.4」であり、診断治療知識情報221に部分的に整合する場合、整合性に関する準拠度は「0.3」であり、診断治療知識情報221に整合しない場合、整合性に関する準拠度は「0.3」であるものとする。また、推奨度の値が「1」の場合、推奨度に関する重みは「1」であり、推奨度の値が「2」の場合、推奨度に関する重みは「0.8」であり、推奨度の値が「3」の場合、推奨度に関する重みは「0.5」であり、推奨度の値が「0」の場合、推奨度に関する重みは「0.3」であるものとする。また、準拠度・コスト算出部201は、整合性に関する準拠度と、推奨度に関する重みとを乗算することによって第1の準拠度を算出する。
準拠度・コスト算出部201は、対象エピソード及び患者の組合せに対する準拠度及びコストを算出する(ステップS1604)。また、準拠度・コスト算出部201は、処理結果を反映し(ステップS1605)、処理を終了する。具体的には、以下のような処理が実行される。
準拠度・コスト算出部201は、第1の準拠度、第2の準拠度、及び第3の準拠度の合計値を算出する。また、準拠度・コスト算出部201は、ステップS1511、ステップS1512、及びステップS1515において取得されたコストの合計値を算出する。準拠度・コスト算出部201は、分析データ情報1700に追加されたレコードのコスト1703に算出されたコストの合計値を格納し、当該レコードの準拠度1704に三つの準拠度の合計値を格納する。
また、準拠度・コスト算出部201は、エピソード情報214を参照し、対象エピソード番号704がステップS1502において選択された対象エピソードの番号と一致し、エピソード番号701がステップS1506において選択されたエピソードの番号と一致するレコードを検索する。準拠度・コスト算出部201は、検索されたレコードのコスト707にコストの合計値を格納し、また、当該レコードの準拠度708に三つの準拠度の合計値を格納する。
なお、準拠度の値は、過去のデータの分析結果に基づいて決定し、変更することも可能である。また、整合性チェック処理では、診断治療知識情報221、検査−適応疾患情報222、及び薬剤−適応疾患情報223のそれぞれについて準拠度が算出されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、診断治療知識情報221のみを用いた処理であってもよいし、検査−適応疾患情報222及び薬剤−適応疾患情報223のみを用いた処理であってもよい。
ここで、具体例を用いて整合性チェック処理を説明する。
以下の説明では、ステップS1502において、図5に示す対象エピソード番号502が「0002」、状態名503が「心筋梗塞」であるレコードが選択され、ステップS1504において患者ID601が「0001」のレコードが選択されたものとする。
この場合、ステップS1506では、図7に示すエピソード情報214の上から二番目のレコードが選択される。ステップS1508では、関連ID1101が「0002」、「0003」、「0005」の三つのレコードが検索される。すなわち、参照情報名1104が「診療行為」であるレコードが二つ、参照情報名1104が「処方」であるレコードが一つ検索される。それぞれのレコードについてステップS1510からステップS1515までの処理が実行されることとなる。
関連ID1101が「0002」のレコードの場合、準拠度・コスト算出部201は、診療行為情報215のオーダー番号801が「0002」のレコードを参照し、行為名「心臓カテーテル」、コスト「1000000」を取得する。
関連ID1101が「0003」のレコードの場合、準拠度・コスト算出部201は、診療行為情報215のオーダー番号801が「0003」のレコードを参照し、さらに、検査結果情報216のオーダー番号901が「003」のレコードを参照する。これによって、準拠度・コスト算出部201は、検査名「CK」、検査結果「1500U/L」及びコスト「10000」と、検査名「トロポニン」、検査結果「0.3Ng/ml」及びコストが「20000」を取得する。
関連ID1101が「0005」のレコードの場合、準拠度・コスト算出部201は、処方情報217の処方番号1001が「0002」のレコードを参照し、薬剤名「アスピリン」、処方量「160mg」、及びコスト「500」を取得する。
以上の内容を整理すると、エピソード番号が「0001」かつ対象エピソード番号が「0002」の「心筋梗塞」に対する診療行為として、「心臓カテーテル」及び「検体検査」が行われていたこと、そして、その検体検査では「CK」及び「トロポニン」の二つの検査が行われ、CKの検査結果が「1500U/L」であり、トロポニンの検査結果が「0.3Ng/ml」であること、また、「心筋梗塞」に対する処方として「アスピリン」が「160mg」投与されたことが分かる。
以上の検索結果を前提として、整合性チェック処理を説明する。
ステップS1601では、関連ID1101が「0002」のレコードについて処理が実行される。この場合、病名及び行為名が、検査−適応疾患情報222の一番目のレコードの病名1301及び検査名1302のそれぞれと一致するため、関連ID1101が「0002」のレコードの内容は検査−適応疾患情報223の一番目のレコードの内容と整合する。また、検査−適応疾患情報223の一番目のレコードの推奨度1304は「1」である。したがって、第2の準拠度は「0.3×1」と算出される。
ステップS1602では、関連ID1101が「0005」のレコードについて処理が実行される。この場合、病名及び薬剤名が、薬剤−適応疾患情報223の一番上のレコードの病名1401及び薬剤名1402のそれぞれと一致するため、関連ID1101が「0005」のレコードの内容は薬剤−適応疾患情報223の一番目のレコードの内容と整合する。また、薬剤−適応疾患情報223の一番目のレコードの推奨度1404は「0」である。したがって、第3の準拠度は「0.3×0.3」と算出される。
ステップS1603では、関連ID1101が「0002」、「0003」及び「0005」のレコードを用いて、診療行為情報215に対する整合性が確認される。この場合、セクション1205において薬剤「アスピリン」は一致するが、「モルヒネ」は処方されていないため一部のみ一致する。セクション1206において診療行為「心臓カテーテル」は一致する。またせ、セクション1204の条件は「CK>197」及び「トロポニン>0.25」であり、検査結果はいずれも二つの条件を満たすため、条件に一致するものと判定される。セクション1201には推奨度として「1」が設定される。したがって、第1の準拠度は「0.3×1」と算出される。
ステップS1604では、三つの準拠度の合計値は「0.69」と算出され、コストの合計値は「1031500」と算出される。
ステップS1605では、エピソード番号701が「0001」、かつ、対象エピソード番号704が「0002」のレコードのコスト707に「1031500」を、また、当該レコードの準拠度708に「0.69」を格納する。
以上が整合性チェック処理の具体例の説明である。整合性チェック処理によって、病院等の医療機関において、疾患に対して推奨される診療治療がどの程度行われているかを数値(準拠度)として表すことができる。準拠度が高いほど、診断治療の質が高いものと評価することができる。また、後述するように、当該準拠度を用いて調整コストを算出することによって、診断治療の質を考慮したコストの調整が可能となる。
次に、重症度同定部202が実行する処理について説明する。
コスト調整係数算出部111は、準拠度・コスト算出部201の処理が終了した後、重症度同定部202を呼び出し、処理の開始を指示する。このとき、重症度同定部202は、図17に示すような分析データ情報1700を生成する。
図17は、本発明の実施例1の分析データ情報1700の一例を示す説明図である。
分析データ情報1700は、コスト調整係数及び調整コストの算出時に使用するデータを管理する情報であり、患者ID1701、対象エピソード番号1702、コスト1703、準拠度1704、重症度1705、デモグラフィック1706、開始日1707、及び転帰1708を含む。
患者ID1701は、患者を識別するための識別子である。対象エピソード番号1702は、対象エピソードを識別するための識別番号である。コスト1703は、患者及び対象エピソードの組合せに対するコストの合計値である。準拠度1704は、患者及び対象エピソードの組合せに対する医学知識管理DB115との整合性を示す値である。重症度1705は、患者の重症度を示す値である。デモグラフィック1706は、デモグラフィック要因である。開始日1707は、対象エピソードの開始日である。転帰1708は、対象エピソードの帰結である。
なお、デモグラフィック要因として、男−10代、男−20代、男−30代、男−40代、男−50代、男−60代、男−70代、男−80代、男−90代、女−10代、女−20代、女−30代、女−40代、女−50代、女−60代、女−70代、女−80代、女−90代があるものとし、デモグラフィック1706には前述した18個の分類のうちのいずれかが格納される。
年齢が高いほど合併症の発生が増えるため、通常、診断治療にコストがかかる。一方、対象エピソードによっては、性別によってその重症度が変わり、診断治療にコストが変わることがある。デモグラフィック要因は、前述したような世代及び性別のコストへの影響を勘案するために設けられる。
以上が分析データ情報1700の説明である。
重症度同定部202は、エピソード情報214を参照し、処理対象のエピソードのレコードを選択する。重症度同定部202は、選択されたレコードのエピソード番号701と同一の番号が設定されるレコードの数をカウントする。なお、レコード数は、処理対象のエピソードにおける合併症及び併存症の個数であり、本実施例では、レコード数が大きいほど重症であるものとして扱う。
重症度同定部202は、エピソード番号701が同一であるレコードの状態名703を参照し、当該レコードの中から、主病名に該当するレコードを代表レコードとして検索する。重症度同定部202は、検索されたレコードの対象エピソード番号704、開始日705、及び転帰706から対象エピソードの番号、開始日及び転帰を取得する。
主病名であるか否かの判定方法としては、以下のような方法が考えられる。まず、重症度同定部202は、エピソード番号701が同一の各レコードの対象エピソード番号704を検索条件として対象エピソード情報212を参照し、対象エピソード番号502が当該対象エピソード番号704と一致するレコードを検索する。重症度同定部202は、検索されたレコードの種類504が「主病名」であるか否かを判定する。
重症度同定部202は、分析データ情報1700に新たなレコードを追加し、処理対象のエピソードのレコードの患者ID702に登録される識別子を、当該レコードの患者ID1701に格納する。重症度同定部202は、追加されたレコードの対象エピソード番号1702、開始日1707、及び転帰1708に、取得された対象エピソードの番号、開始日、及び転帰を格納する。また、重症度同定部202は、追加されたレコードの重症度1705にカウントされたレコードの数を格納する。
重症度同定部202は、エピソード情報214の全てのレコードが処理されるまで、前述した処理を繰り返し実行する。
以上が重症度同定部202が実行する処理の説明である。次に、デモグラフィック要因同定部203が実行する処理について説明する。
デモグラフィック要因同定部203は、分析データ情報1700から処理対象のレコードを一つ選択する。デモグラフィック要因同定部203は、患者情報213を参照し、患者ID601が選択されたレコードの患者ID1701の識別子と一致するレコードを検索する。デモグラフィック要因同定部203は、検索されたレコードの生年月日603及び性別604から、患者の生年月日及び性別を取得する。
デモグラフィック要因同定部203は、取得された生年月日に基づいて、処理実行時点における患者の年齢を算出し、患者が所属する世代に分類する。本実施例では、10代から90代までの九つの世代に分類される。デモグラフィック要因同定部203は、処理対象のレコードのデモグラフィック1706に取得された性別と、分類された世代とを対応付けた情報を格納する。
以上がデモグラフィック要因同定部203が実行する処理の説明である。次に、準拠度・コスト集計部204が実行する処理について説明する。
準拠度・コスト集計部204は、エピソード情報214を参照し、処理対象のエピソードのレコードを選択する。このとき、処理対象のエピソードのレコードの患者ID702から患者の識別子を取得する。準拠度・コスト集計部204は、選択されたレコードのエピソード番号701と同一の番号が設定されるレコードを全て検索する。
準拠度・コスト集計部204は、検索された各レコードのコスト707からコストを取得し、各レコードから取得されたコストの合計を算出する。また、準拠度・コスト集計部204は、検索された各レコードの準拠度708から準拠度を取得し、準拠度の平均値を算出する。準拠度・コスト集計部204は、重症度同定部202と同一の方法を用いて、検索されたレコードの中から主病名に該当するレコードを検索する。準拠度・コスト集計部204は、検索されたレコードの対象エピソード番号704から対象エピソードの識別番号を取得する。
準拠度・コスト集計部204は、分析データ情報1700を参照し、患者ID1701が取得された患者の識別子と一致し、かつ、対象エピソード番号1702が取得された対象エピソードの識別番号と一致するレコードを検索する。準拠度・コスト集計部204は、検索されたレコードのコスト1703に算出されたコストの合計値を格納し、当該レコードの準拠度1704に算出された準拠殿平均値を格納する。
以上が準拠度・コスト集計部204が実行する処理の説明である。次に、回帰分析部205が実行する処理について説明する。
回帰分析部205は、分析データ情報1700を参照し、対象エピソード番号1702に基づいて、分析データ情報1700に登録されるレコードのグループを生成する。例えば、対象エピソード番号1702が「0001」のグループ、「0003」のグループ等が生成される。回帰分析部205は、生成されたグループの数を「n」とし、生成された各グループに「1」から「n」までの通番を割り当てる。
回帰分析部205は、グループ毎に、下式(1)の回帰分析を行うことによって、係数a、b、cを求める。なお、w(i,k)は下式(2)で与えられる。
Figure 0006189973
Figure 0006189973
ここで、Cost(i,k)は、対象エピソードのグループiに含まれるサンプル(レコード)kのコストを表す。以下の説明では、対象エピソードのグループiに含まれるサンプルkを(i,k)とも記載する。X(i,k)は、(i,k)に関連するデモグラフィックベクトルを表し、Z(i,k)は、(i,k)に関連する重症度ファクターを表す。また、U(i,k)は、(i,k)に関連する準拠度ファクターを表し、e(i,k)は、誤差項を表す。
X(i,k)は18次元のベクトルであり、各成分はデモグラフィック要因における分類に対応する。例えば、サンプルkに対応するデモグラフィック要因が「男−60代」の場合、当該デモグラフィック要因に対応するベクトル成分の値が「1」となり、その他ベクトル成分の値は「0」となる。これは、分析データ情報1700のサンプルkに対応するレコードのデモグラフィック1706を確認すれば分かる。
Z(i,k)及びU(i,k)はスカラー値であり、サンプルkに対応するレコードの重症度1705及び準拠度1704の値が代入される。
前述した回帰分析の具体的な処理は以下のようになる。まず、回帰分析部205は、n個の対象エピソードのグループの中から、処理対象のグループを一つ選択する。回帰分析部205は、分析データ情報1700を参照し、対象エピソード番号1702が選択されたグループに対応する対象エピソード番号と一致するレコードを検索する。回帰分析部205は、検索されたレコードに対して、式(1)を用いて係数a、b、cを求める。ここで、対象エピソードのグループに含まれるレコードは、係数cを用いて識別する。
以上が回帰分析部205が実行する処理の説明である。
次に、調整コスト算出部112が実行する処理について説明する。
調整コスト算出部112は、コスト調整係数算出部111の処理が終了した後、医療機関・エピソード別データ収集部301を呼び出し、処理の開始を指示する。
医療機関・エピソード別データ収集部301は、医療機関情報211を参照し、全ての医療機関を特定する。さらに、医療機関・エピソード別データ収集部301は、医療機関毎に、当該医療機関が担当する全ての患者を特定する。具体的には、医療機関・エピソード別データ収集部301は、処理対象の医療機関を選択し、患者情報213を参照し、医療機関ID605と処理対象の医療機関に対応するレコードの医療機関ID401とに格納される識別子が同一のレコードを検索する。医療機関・エピソード別データ収集部301は、検索されたレコードに基づいて、処理対象の医療機関が担当する患者の識別子(患者ID)のリストを生成する。
次に、医療機関・エピソード別データ収集部301は、対象エピソード情報212を参照し、種類504に「主病名」が格納される対象エピソードのレコードを全て特定する。
医療機関・エピソード別データ収集部301は、分析データ情報1700を参照し、各医療機関が担当する全ての患者に対して、特定された対象エピソードを持つレコードを検索し、対象エピソードのリストを生成する。具体的には、医療機関・エピソード別データ収集部301は、医療機関毎の患者IDのリストに登録される患者IDと種類504が「主病名」である対象エピソードのリストの登録される対象エピソード番号を検索条件として、患者ID1701及び対象エピソード番号1702を参照することによって、レコードを検索する。
調整コスト集計部302は、医療機関毎、かつ、種類504が「主病名」である対象エピソード毎に、検索されたレコードに対してコストを集計する。このとき、調整コスト集計部302は、コスト調整係数算出部111によって算出されたコスト調整係数を用いてコストを補正し、補正後のコストを集計する。具体的には、以下のような処理が実行される。
まず、調整コスト集計部302は、処理対象の医療機関を選択し、さらに、当該医療機関における処理対象の対象エピソードを選択する。調整コスト集計部302は、抽出された対象エピソードのリストから、処理対象の対象エピソードの識別番号と一致するレコードを取得する。ここで、調整コスト集計部302は、取得された各レコードのコスト1703の値をL(i,k)とおく。iは処理対象の対象エピソードを識別するための変数であり、kはレコードを識別するための変数である。このとき、調整コスト集計部302は、下式(3)を用いて、コストを補正する。
Figure 0006189973
なお、a、b及びcは、コスト調整係数算出部111によって算出された対象エピソード毎のコスト調整係数である。また、X(i,k)、Z(i,k)、及びU(i,k)は、式(2)で用いたものと同一である。
次に、コスト調整係数算出部111は、kに対してS(i,k)の和を算出することによって、対象エピソード毎の補正後のコストの集計値である調整コストES(i)を求める。また、コスト調整係数算出部111は、kに対して、U(i,k)の平均値AU(i)及びZ(i,k)の平均値AZ(k)を算出する。以上の手順に従って、医療機関毎に、ES(i)、AU(i)及びAZ(k)を算出する。
結果出力部303は、医療機関毎に算出されたES(i)、AU(i)及びAZ(k)を含む処理結果を出力する。出力された処理結果は、例えばモニタリングシステム130の計算機131に送信される。計算機131の入出力装置136には、図18に示すような算出結果が表示される。
図18は、本発明の実施例1における算出結果の表示画面1800の一例を示す説明図である。
表示画面1800には、テキストエリア1801、1803、1804、及びグラフエリア1802が含まれる。
テキストエリア1801は、対象エピソードを表示する領域である。グラフエリア1802は、医療機関毎の対象エピソードに関する調整コストES(i)のグラフを表示する領域である。テキストエリア1803は、対象エピソードに関する準拠度の平均値AU(i)を表示する領域であり、テキストエリア1804は、対象エピソードに関する重症度の平均値AZ(i)を表示する領域である。
以上で説明したように、本発明によれば、サーバ101が、診断治療の内容と医学知識情報との整合性を確認することによって診断治療の質を表す準拠度を算出し、当該準拠度を説明変数に用いてコストを調整することによって、診断治療の質を考慮したコストの調整を実現することができる。これによって、病院の診断治療に関する努力が加味された病院の効率性評価が可能となる。
例えば、従来の方法を用いたコストでは評価の低い医療機関であっても、診断治療の質が高い場合、本発明を用いて算出されたコストでは評価が高い医療機関と判定される可能性がある。すなわち、医療機関における合併症の発症又は再入院を抑止の効果がコストに反映される。本発明では、診断治療の質を加味することによって、前述したような効果を奏することができる。
また、診断治療の質を加味されるため、医療機関において、診断治療の質を向上に対するインセンティブが働くという効果も奏される。
なお、本実施例で例示した種々のソフトウェアは、電磁的、電子的及び光学式等の種々の記録媒体(例えば、非一時的な記憶媒体)に格納可能であり、インターネット等の通信網を通じて、コンピュータにダウンロード可能である。
さらに、本実施例では、ソフトウェアによる制御を用いた例について説明したが、その一部をハードウェアによって実現することも可能である。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。

Claims (10)

  1. 医療機関における患者に対する診断治療の第1のコストを算出する計算機システムであって、
    前記計算機システムは、
    プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、前記プロセッサに接続されるインタフェースを有する計算機を一つ以上備え、
    前記患者の疾患に対して行われた一連の医療サービスをエピソードとして管理するヘルスケア情報データベースと、所定の疾患に推奨される前記医療サービスの種別、当該医療サービスの内容、及び当該医療サービスのコストを管理する医学知識管理データベースと、を保持し、
    前記ヘルスケア情報データベース、及び前記医学知識管理データベースを用いて、前記患者に対応する診断治療のコストを調整するための調整係数を算出する調整係数算出部と、
    前記算出された調整係数を用いて、前記第1のコストを算出するコスト算出部と、を備え、
    前記調整係数算出部は、
    処理対象のエピソード及び処理対象の患者の組合せ毎に、前記ヘルスケア情報データベースと前記医学知識管理データベースとの整合性に基づいて、前記患者に対する前記医療サービスの質を示す第1の値を算出し、
    前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者の重症度を示す第2の値を算出し、
    前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を特定して、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を示す第3の値を算出し、
    前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスの質、前記患者の重症度、前記患者のデモグラフィック要因に基づいて前記調整係数を算出し、
    前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスのコストを合計することによって第2のコストを算出し、
    前記コスト算出部は、
    前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記第2のコスト及び前記調整係数を用いて第3のコストを算出し、
    前記処理対象のエピソード毎に、当該処理対象のエピソードに関連する患者の前記第3のコストを合計することによって前記第1のコストを算出することを特徴とする計算機システム。
  2. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記医学知識管理データベースは、前記所定の疾患毎に、一つ以上の医学知識情報を含み、
    前記医学知識情報は、前記処理対象のエピソードの識別情報、前記所定の疾患に対して行われる検査の内容、前記所定の疾患に対して処方される投薬の内容、及び前記所定の疾患に対して行われる診療行為の内容を含み、
    前記調整係数算出部は、
    前記処理対象のエピソードに関連するエピソードを特定し、
    前記ヘルスケア情報データベースから、前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容を取得し、
    前記処理対象のエピソードに対応する前記医学知識情報を特定し、
    前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容と、前記特定された医学知識情報とを比較することによって、前記特定された医学知識情報に対する前記特定されたエピソードに含まれる医療サービスの内容の一致の度合いである第1の準拠度を前記第1の値として算出することを特徴とする計算機システム。
  3. 請求項2に記載の計算機システムであって、
    前記医学知識情報は、前記所定の疾患に対して推奨される医療サービスの優先順位を示す推奨度を含み、
    前記調整係数算出部は、前記比較の結果と、前記特定された医学知識情報に含まれる前記推奨度を用いて前記第1の準拠度を算出することを特徴とする計算機システム。
  4. 請求項3に記載の計算機システムであって、
    前記医学知識管理データベースは、前記所定の疾患に対して行われる診療行為の種別、及び前記所定の疾患に対して処方される投薬の種別を含む疾患情報を含み、
    前記調整係数算出部は、
    前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容と、前記疾患情報とを比較することによって、前記疾患情報に対する第2の準拠度を算出し、
    前記算出された第1の準拠度及び前記算出された第2の準拠度に基づいて、第3の準拠度を前記第1の値として算出する、ことを特徴とする計算機システム。
  5. 請求項4に記載の計算機システムであって、
    前記調整係数算出部は、
    前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記処理対象の患者のコストを算出し、
    前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記処理対象の患者のコストと、前記第1の値、前記第2の値及び前記第3の値との関係を示す一次式の係数を前記調整係数として算出することを特徴とする計算機システム。
  6. 医療機関における患者に対する診断治療の第1のコストを算出する計算機システムにおけるコスト算出方法であって、
    前記計算機システムは、
    プロセッサ、前記プロセッサに接続されるメモリ、前記プロセッサに接続されるインタフェースを有する計算機を一つ以上有し、
    前記患者の疾患に対して行われた一連の医療サービスをエピソードとして管理するヘルスケア情報データベースと、所定の疾患に推奨される前記医療サービスの種別、当該医療サービスの内容、及び当該医療サービスのコストを管理する医学知識管理データベースと、を保持し、
    前記コスト算出方法は、
    前記プロセッサが、処理対象のエピソード及び処理対象の患者の組合せ毎に、前記ヘルスケア情報データベースと前記医学知識管理データベースとの整合性に基づいて、前記患者に対する前記医療サービスの質を示す第1の値を算出し、前記メモリに格納する第1のステップと、
    前記プロセッサが、前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者の重症度を示す第2の値を算出し、前記メモリに格納する第2のステップと、
    前記プロセッサが、前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を特定して、前記処理対象の患者のデモグラフィック要因を示す第3の値を算出し、前記メモリに格納する第3のステップと、
    前記プロセッサが、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスの質、前記患者の重症度、前記患者のデモグラフィック要因に基づいて、前記患者に対応する診断治療のコストを調整するための調整係数を算出し、前記メモリに格納する第4のステップと、
    前記プロセッサが、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記患者に対する前記医療サービスのコストを合計することによって第2のコストを算出し、前記メモリに格納する第5のステップと、
    前記プロセッサが、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記第2のコスト及び前記調整係数を用いて第3のコストを算出し、前記メモリに格納する第6のステップと、
    前記プロセッサが、前記処理対象のエピソード毎に、当該処理対象のエピソードに関連する患者の前記第3のコストを合計することによって前記第1のコストを算出し、前記メモリに格納する第7のステップと、を含むことを特徴とするコスト算出方法。
  7. 請求項6に記載のコスト算出方法であって、
    前記医学知識管理データベースは、前記所定の疾患毎に、一つ以上の医学知識情報を含み、
    前記医学知識情報は、前記処理対象のエピソードの識別情報、前記所定の疾患に対して行われる検査の内容、前記所定の疾患に対して処方される投薬の内容、及び前記所定の疾患に対して行われる診療行為の内容を含み、
    前記第1のステップは、
    前記処理対象のエピソードに関連するエピソードを特定する第8のステップと、
    前記ヘルスケア情報データベースから、前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容を取得する第9のステップと、
    前記処理対象のエピソードに対応する前記医学知識情報を特定する第10のステップと、
    前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容と、前記特定された医学知識情報とを比較することによって、前記特定された医学知識情報に対する前記特定されたエピソードに含まれる医療サービスの内容の一致の度合いである第1の準拠度を前記第1の値として算出する第11のステップと、を含むことを特徴とするコスト算出方法。
  8. 請求項7に記載のコスト算出方法であって、
    前記医学知識情報は、前記所定の疾患に対して推奨される医療サービスの優先順位を示す推奨度を含み、
    前記第11のステップでは、前記比較の結果と、前記特定された医学知識情報に含まれる前記推奨度を用いて前記第1の準拠度を算出することを特徴とするコスト算出方法。
  9. 請求項8に記載のコスト算出方法であって、
    前記医学知識管理データベースは、前記所定の疾患に対して行われる診療行為の種別、及び前記所定の疾患に対して処方される投薬の種別を含む疾患情報を含み、
    前記第11のステップは、
    前記特定されたエピソードに含まれる前記医療サービスの内容と、前記疾患情報とを比較することによって、前記疾患情報に対する第2の準拠度を算出するステップと、
    前記算出された第1の準拠度及び前記算出された第2の準拠度に基づいて、第3の準拠度を前記第1の値として算出するステップと、を含むことを特徴とするコスト算出方法。
  10. 請求項9に記載のコスト算出方法であって、
    前記第11のステップは、
    前記ヘルスケア情報データベースに基づいて、前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記処理対象の患者のコストを算出するステップと、
    前記処理対象のエピソード及び前記処理対象の患者の組合せ毎に、前記処理対象の患者のコストと、前記第1の値、前記第2の値及び前記第3の値との関係を示す一次式の係数を前記調整係数として算出するステップと、を含むことを特徴とするコスト算出方法。
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