JP2014002400A - ソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器 - Google Patents

ソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できるソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器を提供する。
【解決手段】 ソースドライバ30は、P本の階調信号線と、電気光学物質の電圧の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)(Q≦P)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する切替用電圧選択回路57と、切替用電圧選択回路57からの階調電圧が供給されるQ本の切替用信号線と、階調信号線及び切替信号線の階調電圧の1つを階調データに基づいて出力する第1及び第2のDAC58A、58Bと、第1又は第2のDAC58A、58Bの出力に基づいてソース線を駆動するソース線駆動部とを含む。ソース線駆動部が、1水平走査期間内に、第2のDAC58Bの出力に基づいてソース線の駆動信号を生成した後に、第1のDAC58Aの出力に基づいてソース線の駆動信号を生成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器等に関する。
従来より、携帯電話機や投写型表示装置に用いられる液晶パネル(電気光学装置)として、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと略す)等のスイッチング素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶パネルが知られている。
これまで、携帯電話機等の携帯型の電子機器にアクティブマトリクス方式の液晶パネルを採用する際、アクティブマトリクス方式は、低消費電力化が難しいと考えられてきた。しかし、近年では、アクティブマトリクス方式の液晶パネルでも、十分な低消費電力化を実現している。その一方、アクティブマトリクス方式の液晶パネルによる多色化や動画表示に適しているという利点が注目されている。
高精度な画像表示を行うために、一般に、表示装置の駆動信号に対して表示装置の階調特性に応じたガンマ補正が行われる。液晶パネルを例にとれば、ガンマ補正により、階調表示を行うための階調データに基づいて、最適な画素の透過率を実現するように補正された階調電圧が出力される。そして、この階調電圧に基づいてソース線が駆動される。
特開平7−306660号公報
近年、表示画像の高画質化の要求がより一層高まり、電気光学装置のソース線を駆動するソースドライバに対する多階調化の要望が高まっている。この場合、電気光学装置の複数のソース線の各ソース線を駆動する各出力バッファに対して、より多くの種類の階調電圧を供給しなければならない。
また、液晶パネルの画面サイズの拡大化と共に高精細化が進み、1走査ライン当たりの画素数(ドット数)が大幅に増加している。そのため、規定された1水平走査期間内に、複数の階調電圧の中から選択した階調電圧を各画素に印加する必要がある。
しかしながら、1水平走査期間がますます短くなり、規定された時間内に各画素に所望の電位の電圧を与えることが難しくなっている。そのため、ソースドライバにとって、高い階調精度を達成することが非常に困難となっている。
更に、液晶パネルでは、直流成分が長い期間に亘って画素(液晶)に印加されるのを避けるため、ソース線に供給される電圧を、極性反転駆動によって所与の周期で変化させることが行われる。この電圧の変化が大きい程、変化後の電圧レベルの収束に時間を要し、高い階調精度の達成をより困難にしている。
特許文献1には、階調電圧信号線の数を削減するために、階段状電圧を生成し、階段状に設定された複数の電圧の中から所望の電圧をサンプリングすることでパルス幅変調信号を生成して中間階調を表現する技術が開示されている。しかしながら、階調表現がパルス幅変調方式に限定されてしまう上に、より多くの階調数を必要とする場合には高画質化は困難という問題がある。
また、階段状に設定された複数の電圧のレベルをすべて高精度で設定することは困難であり、高精度で設定できたとしても回路規模が複雑になってしまう。特に階調数が増加し、各階調間の電圧の差が小さくなる程、特許文献1に開示されたような各電圧のレベルが高精度の設定される階段状電圧を生成することは困難となる。
以上のような高精細且つ多階調の画像表示に対する要求は、投写型表示装置にも共通している。
本発明の幾つかの態様によれば、階調数が増加しても高い階調精度を達成できるソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器を提供できる。
また本発明の他の態様によれば、極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できるソースドライバ、電気光学装置、投写型表示装置及び電子機器を提供できる。
上記課題を解決するために本発明は、
階調データに基づいて電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
P(Pは2以上の正の整数)本の階調信号線であって、前記P本の階調信号線のそれぞれに、対応する階調電圧が供給される、P本の階調信号線と、
前記ソース線の電圧が印加される電気光学物質の電圧の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)(Q≦P、Qは正の整数)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する切替用電圧選択回路と、
前記切替用電圧選択回路から出力されたQ種類の階調電圧の各階調電圧が各切替用信号線に供給されるQ本の切替用信号線であって、前記Q本の階調信号線のそれぞれに、前記切替用電圧選択回路からの対応する階調電圧が供給される、Q本の切替用信号線と、
前記P本の階調信号線に供給されたP種類の階調電圧のうち1つの階調電圧を前記階調データに基づいて出力する第1のDACと、
前記Q本の切替用信号線に供給された前記Q種類の階調電圧の1つの階調電圧を前記階調データに基づいて出力する第2のDACと、
前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するソース線駆動部とを含み、
前記ソース線駆動部が、
1水平走査期間内に、前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線の第2の駆動信号を生成した後に、前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線の第1の駆動信号を生成するソースドライバに関係する。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記極性が、
前記ソース線の電圧が印加される画素電極と、該画素電極に対向して設けられる対向電極との間に封入される前記電気光学物質の印加電圧の極性であってもよい。
上記のいずれかの発明においては、ソース線駆動部の入力に、一旦、衝撃吸収用に設けられた切替用信号線の電圧が供給された後に、階調信号線の電圧が供給される。このため、ソース線駆動部の入力の寄生容量と信号線の寄生容量との間の容量分割が繰り返され、階調電圧を切り替える際の電圧変動の幅を小さくする。従って、上記のいずれかの発明によれば、極性反転駆動等により階調電圧を変化させる場合であっても、階調信号線の電圧が変動することなく、安定した電位レベルの状態でソース線駆動部に電圧を供給できる。その結果、高い階調精度を実現するソースドライバを提供できるようになる。
しかも、液晶の印加電圧の極性に応じて切替用信号線の電圧が設定されるため、電圧変化を急峻にさせてソース線駆動部の入力ノードを早期に設定できるようになる。これにより、ソース線の電圧をより一層安定化させることが可能となり、より高い階調精度を実現できる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する場合に、
前記極性が、正極性のとき、
前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧のうち最低電位の階調電圧を除くQ種類の階調電圧を出力することができる。
本発明によれば、液晶の印加電圧の極性が正極性のとき、より高電位側に設定された切替用信号線の電圧が供給されるため、電圧変化時の立ち上がりを急峻にさせてソース線駆動部の入力ノードを早期に設定できるようになる。これにより、ソース線の電圧をより一層安定化させることが可能となり、より高い階調精度を実現できる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する場合に、
前記極性が、負極性のとき、
前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧のうち最高電位の階調電圧を除くQ種類の階調電圧を出力することができる。
本発明によれば、液晶の印加電圧の極性が負極性のとき、より低電位側に設定された切替用信号線の電圧が供給されるため、電圧変化時の立ち下がりを急峻にさせてソース線駆動部の入力ノードを早期に設定できるようになる。これにより、ソース線の電圧をより一層安定化させることが可能となり、より高い階調精度を実現できるようになる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記ソース線駆動部が、
前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するための出力バッファを含み、
前記1水平走査期間内に、バッファ出力期間に前記出力バッファにより前記ソース線を駆動し、該バッファ出力期間後のDAC出力期間に、前記出力バッファの入力電圧を前記ソース線に供給することができる。
本発明によれば、バッファ出力期間においてソース線の電圧を早期に設定できる。このとき、出力バッファのオフセット等により、ソース線の電圧レベルの精度が低い。そこで、本発明では、DAC出力期間において、出力バッファの入力電圧をソース線にそのまま設定する。これにより、本発明によれば、DAC出力期間においてソース線の電圧を高精度に設定できる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記バッファ出力期間が、
前記ソース線駆動部が前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間と重複してもよい。
本発明によれば、バッファ出力期間では、第2のDACの出力電圧に基づいてソース線駆動部がソース線を駆動するため、ソース線の電圧を、粗い精度の電圧レベルで早期に安定化させることができる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記ソース線駆動部が前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間の開始タイミング後に、前記DAC出力期間が開始されてもよい。
本発明によれば、DAC出力期間では、第1のDACからの階調電圧がソース線に供給され、高精度な電圧レベルでソース線の電圧を設定できる。
また本発明に係るソースドライバでは、
前記ソース線駆動部が前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間tにおける1本の前記切替用信号線のインピーダンスをZ、前記ソース線駆動部が前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間tにおける1本の前記階調信号線のインピーダンスをZとした場合、
/tがZ/Zであってもよい。
本発明において、ソース線駆動部の入力ノードの電圧は、該電圧が伝達される信号線の容量成分と抵抗成分とで定まる時定数に従って徐々に変化する。容量成分は、主としてソース線駆動部の入力容量で決まるため、期間t、tにおける時定数の相違は、インピーダンスZ、Zの相違に起因する。従って、本発明によれば、無駄に第2のDACの出力を用いることなく、できるだけ長い時間、第1のDACの出力を用いることができ、高い精度で階調電圧をソース線駆動部の入力ノードに与えることが可能となる。
また本発明に係るソースドライバでは、
Pが、2(Kは2以上の整数)であり、
Qが、2K−L(K>L、Lは自然数)であってもよい。
本発明によれば、P、Qを2の累乗の数値とすることで、階調データの必要なビットのみを用いて階調電圧の選択処理が可能となるため、階調データのビット分割のみでソースドライバの構成を簡素化できる。更に、QをPより小さい数値とすることで、信号線やDACのレイアウト面積を削減できる。
また本発明は、
階調データに基づいて電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
P(Pは2以上の正の整数)本の階調信号線であって、前記P本の階調信号線のそれぞれに、対応する階調信号が供給される、P本の階調信号線と、
前記ソース線の信号が印加される電気光学物質の信号の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)(Q≦P、Qは正の整数)種類の階調信号の中からQ種類の階調信号を出力する切替用信号選択回路と、
Q本の切替用信号線であって、前記Q本の階調信号線のそれぞれに、前記切替用信号選択回路からの対応する階調信号が供給される、Q本の切替用信号線と、
前記P本の階調信号線に供給されたP種類の階調信号のうち1つの階調信号を前記階調データに基づいて出力する第1のDACと、
前記Q本の切替用信号線に供給された前記Q種類の階調信号のうち1つの階調信号を前記階調データに基づいて出力する第2のDACと、
前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するソース線駆動部とを含み、
前記ソース線駆動部が、
1水平走査期間内に、前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線の第2の駆動信号を生成した後に、前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線の第1の駆動信号を生成することを特徴とするソースドライバに関係する。
また本発明は、
複数のゲート線と、
複数のソース線と、
各画素が、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素と、
前記複数のソース線を駆動するための上記のいずれか記載のソースドライバとを含む電気光学装置に関係する。
また本発明に係る電気光学装置では、
前記複数のゲート線を走査するためのゲートドライバを含むことができる。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電気光学装置に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、階調数が増加しても高い階調精度を達成できるソースドライバが適用された電気光学装置を提供できる。また、上記のいずれかの発明によれば、極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できるソースドライバが適用された電気光学装置を提供できる。
また本発明は、
上記のいずれか記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に光を入射するための光源と、
前記電気光学装置から出射される光を投写するための投写手段とを含む投写型表示装置に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む投写型表示装置に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、階調数が増加しても高い階調精度を達成できる投写型表示装置を提供できる。また上記のいずれかの発明によれば、極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できる投写型表示装置を提供できる。
また本発明は、
上記のいずれか記載の電気光学装置を含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載の電気光学装置と、
前記電気光学装置に対して階調データを供給する手段とを含む電子機器に関係する。
また本発明は、
上記のいずれか記載のソースドライバを含む電子機器に関係する。
上記のいずれかの発明によれば、階調数が増加しても高い階調精度を達成できる電子機器を提供できる。また上記のいずれかの発明によれば、極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できる電子機器を提供できる。
本実施形態における液晶装置の構成の概要を示す図。 本実施形態における液晶装置の他の構成の概要を示す図。 図1又は図2のゲートドライバの構成例のブロック図。 図1又は図2のソースドライバの構成例のブロック図。 本実施形態における極性反転駆動の説明図。 図4の階調電圧発生回路、DAC、及びソース線駆動回路の構成例のブロック図。 図6の階調電圧発生回路の動作説明図。 図8(A)、図8(B)は図6の切替用電圧選択回路の動作説明図。 図6のソースドライバの1出力当たりの構成要部を示す図。 図9の各種制御信号のタイミングの一例を示す図。 本実施形態の説明図。 図9の切替用電圧選択回路の構成例の回路図。 図9の第1のDACの電圧選択回路の構成例のブロック図。 図13の電圧選択ブロックの構成の概要を示す図。 図14の電圧選択ブロックの構成例の回路図。 図9の第2のDACの電圧選択回路の構成例のブロック図。 図16の電圧選択ブロックの構成の概要を示す図。 図17の電圧選択ブロックの構成例の回路図。 図9のボルテージフォロワ接続された演算増幅器の構成例の回路図。 本実施形態の比較例における動作の一例のタイミング図。 本実施形態における動作の一例のタイミング図。 極性反転信号をHレベルに固定したときの本実施形態における動作の一例のタイミング図。 極性反転信号をLレベルに固定したときの本実施形態における動作の一例のタイミング図。 図23のDAC出力電圧の波形を模式的に示す図。 本実施形態における投写型表示装置の構成例のブロック図。 投写型表示装置の要部の概略構成図。 本実施形態における携帯電話機の構成例のブロック図。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 液晶装置
図1に、本実施形態におけるアクティブマトリックス型の液晶装置の構成の概要を示す。
液晶装置10は、液晶表示(Liquid Crystal Display:LCD)パネル(広義には表示パネル、更に広義には電気光学装置)20を含む。LCDパネル20は、例えばガラス基板上に形成される。このガラス基板上には、Y方向に複数配列されそれぞれX方向に伸びるゲート線(走査線)GL1〜GLM(Mは2以上の整数)と、X方向に複数配列されそれぞれY方向に伸びるソース線(データ線)SL1〜SLN(Nは2以上の整数)とが配置されている。また、ゲート線GLm(1≦m≦M、mは整数、以下同様。)とソース線SLn(1≦n≦N、nは整数、以下同様。)との交差位置に対応して、画素領域(画素)が設けられ、該画素領域に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、TFTと略す。)22mnが配置されている。電気光学装置は、有機EL(Electro Luminescence)素子、無機EL素子等の発光素子を用いた装置を含むことができる。
TFT22mnのゲートは、ゲート線GLmに接続されている。TFT22mnのソースは、ソース線SLnに接続されている。TFT22mnのドレインは、画素電極26mnに接続されている。画素電極26mnと、これに対向する対向電極28mnとの間に液晶が封入され、素子容量である液晶容量(広義には液晶素子)24mnが形成される。画素電極26mnと対向電極28mnとの間の印加電圧に応じて画素の透過率が変化するようになっている。対向電極28mnには、対向電極電圧Vcomが供給される。素子容量は、液晶素子に形成される液晶容量や、無機EL素子等のEL素子に形成される容量を含むことができる。
このようなLCDパネル20は、例えば画素電極及びTFTが形成された第1の基板と、対向電極が形成された第2の基板とを貼り合わせ、両基板の間に電気光学材料(電気光学物質)としての液晶を封入させることで形成される。
液晶装置10は、ソースドライバ(広義には表示ドライバ、更に広義には駆動回路)30を含む。ソースドライバ30は、階調データに基づいて、LCDパネル20のソース線SL1〜SLNを駆動する。
液晶装置10は、ゲートドライバ(広義には走査ドライバ)32を含むことができる。ゲートドライバ32は、一垂直走査期間内に、LCDパネル20のゲート線GL1〜GLMを走査する。
液晶装置10は、電源回路100を含むことができる。電源回路100は、ソース線の駆動に必要な電圧(広義には信号)を生成し、これらをソースドライバ30に対して供給する。電源回路100は、例えばソースドライバ30のソース線の駆動に必要な電源電圧VDDH、VSSHや、ソースドライバ30のロジック部の電圧を生成する。
また電源回路100は、ゲート線の走査に必要な電圧を生成し、これをゲートドライバ32に対して供給する。
更に電源回路100は、対向電極電圧Vcomを生成する。電源回路100は、ソースドライバ30によって生成された極性反転信号POLのタイミングに合わせて、高電位側電圧VCOMHと低電位側電圧VCOMLとを周期的に繰り返す対向電極電圧Vcomを、LCDパネル20の対向電極に出力する。
液晶装置10は、表示コントローラ38を含むことができる。表示コントローラ38は、図示しない中央処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUと略す。)等のホ
ストにより設定された内容に従って、ソースドライバ30、ゲートドライバ32、電源回路100を制御する。例えば、表示コントローラ38は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に対し、動作モードの設定、内部で生成した垂直同期信号や水平同期信号の供給を行う。ここで、表示コントローラ38又はホストは、階調データをソースドライバ30に供給できる。
なお図1では、液晶装置10に電源回路100又は表示コントローラ38を含めて構成するようにしているが、これらのうち少なくとも1つを液晶装置10の外部に設けて構成するようにしてもよい。或いは、液晶装置10に、ホストを含めるように構成することも可能である。
また、ソースドライバ30は、ゲートドライバ32及び電源回路100のうち少なくとも1つを内蔵してもよい。
更にまた、ソースドライバ30、ゲートドライバ32、表示コントローラ38及び電源回路100の一部又は全部をLCDパネル20上に形成してもよい。例えば図2では、LCDパネル20上に、ソースドライバ30及びゲートドライバ32が形成されている。このようにLCDパネル20は、複数のソース線と、複数のゲート線と、複数のゲート線の各ゲート線及び複数のソース線の各ソース線とに接続された複数のスイッチ素子と、複数のソース線を駆動する表示ドライバとを含むように構成することができる。LCDパネル20の画素形成領域80に、複数の画素が形成されている。
1.1 ゲートドライバ
図3に、図1又は図2のゲートドライバ32の構成例を示す。
ゲートドライバ32は、シフトレジスタ40、レベルシフタ42、出力バッファ44を含む。
シフトレジスタ40は、各ゲート線に対応して設けられ、順次接続された複数のフリップフロップを含む。このシフトレジスタ40は、クロック信号CPVに同期してスタートパルス信号STVをフリップフロップに保持すると、順次クロック信号CPVに同期して隣接するフリップフロップにスタートパルス信号STVをシフトする。ここで入力されるクロック信号CPVは水平同期信号であり、スタートパルス信号STVは垂直同期信号である。
レベルシフタ42は、シフトレジスタ40からの電圧のレベルを、LCDパネル20の液晶素子とTFTのトランジスタ能力とに応じた電圧のレベルにシフトする。この電圧レベルとしては、例えば20V〜50Vの高い電圧レベルが必要になる。
出力バッファ44は、レベルシフタ42によってシフトされた走査電圧をバッファリングしてゲート線に出力し、ゲート線を駆動する。
1.2 ソースドライバ
図4に、図1又は図2のソースドライバ30の構成例のブロック図を示す。
ソースドライバ30は、I/Oバッファ50、表示メモリ52、ラインラッチ54、階調電圧発生回路(広義には基準電圧発生回路、更に広義には基準信号発生回路)56、DAC(Digital/Analog Converter)58(広義には階調電圧選択回路、更に広義には階調信号選択回路)、ソース線駆動回路(ソース線駆動部)60を含む。
ソースドライバ30には、例えば表示コントローラ38から階調データDが入力される。この階調データDは、ドットクロック信号DCLKに同期して入力され、I/Oバッファ50においてバッファリングされる。ドットクロック信号DCLKは、表示コントローラ38から供給される。
I/Oバッファ50は、表示コントローラ38又は図示しないホストによってアクセスされる。I/Oバッファ50にバッファリングされた階調データは、表示メモリ52に書き込まれる。また、表示メモリ52から読み出された階調データは、I/Oバッファ50でバッファリングされた後に、表示コントローラ38等に対して出力されるようになっている。
表示メモリ(階調データメモリ)52は、各メモリセルが各ソース線に接続される各出力線に対応して設けられた複数のメモリセルを含む。各メモリセルは、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される。また1走査ライン分の各メモリセルは、ラインアドレスによって特定される。
アドレス制御回路62は、表示メモリ52内のメモリセルを特定するためのロウアドレス、カラムアドレス及びラインアドレスを生成する。アドレス制御回路62は、階調データを表示メモリ52に書き込む際には、ロウアドレス及びカラムアドレスを生成する。即ち、I/Oバッファ50にバッファリングされた階調データが、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される表示メモリ52のメモリセルに書き込まれる。
ロウアドレスデコーダ64は、ロウアドレスをデコードし、該ロウアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。カラムアドレスデコーダ66は、カラムアドレスをデコードし、該カラムアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。
階調データを表示メモリ52から読み出してラインラッチ54に出力する際には、アドレス制御回路62は、ラインアドレスを生成する。即ち、ラインアドレスデコーダ68は、ラインアドレスをデコードし、該ラインアドレスに対応した表示メモリ52のメモリセルを選択する。そして、ラインアドレスによって特定されるメモリセルから読み出された1水平走査分の階調データがラインラッチ54に出力される。
アドレス制御回路62は、階調データを表示メモリ52から読み出してI/Oバッファ50に出力する際には、ロウアドレス及びカラムアドレスを生成する。即ち、ロウアドレス及びカラムアドレスによって特定される表示メモリ52のメモリセルに保持された階調データがI/Oバッファ50に読み出される。I/Oバッファ50に読み出された階調データは、表示コントローラ38又は図示しないホストにより取り出される。
従って、図4において、ロウアドレスデコーダ64、カラムアドレスデコーダ66及びアドレス制御回路62が表示メモリ52への階調データの書き込み制御を行う書き込み制御回路として機能する。一方、図4において、ラインアドレスデコーダ68、カラムアドレスデコーダ66及びアドレス制御回路62が表示メモリ52からの階調データの読み出し制御を行う読み出し制御回路として機能する。
ラインラッチ54は、表示メモリ52から読み出された一水平走査分の階調データを、水平同期信号HSYNCの変化タイミングでラッチする。ラインラッチ54は、各レジスタが1ドット分の階調データを保持する複数のレジスタを含む。ラインラッチ54の複数のレジスタの各レジスタには、表示メモリ52から読み出された1ドット分の階調データが取り込まれる。
階調電圧発生回路56は、各階調電圧(広義には基準電圧、更に広義には基準信号)が各階調データに対応する複数の階調電圧を生成する。より具体的には、階調電圧発生回路56は、高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHとに基づいて、各階調電圧が各階調データに対応する複数の階調電圧を生成する。更に、具体的には、階調電圧発生回路56は、2組の階調電圧群を生成する。階調電圧発生回路56が生成する一方の組の階調電圧群の各階調電圧は、DAC58に設けられたP(Pは2以上の正の整数)本の階調信号線の各階調信号線に供給される。階調電圧発生回路56が生成する他方の組の階調電圧群の各階調電圧は、DAC58に設けられた、電荷移動に伴う衝撃吸収用のQ(Q≦P、Qは正の整数)本の切替用信号線の各切替用信号線に供給される。
このような階調電圧発生回路56は、両端に高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHが供給された2つの抵抗回路(ラダー抵抗回路)を有し、一方の抵抗回路の複数の分割ノードの電圧のうち同時にP種類の階調電圧を出力させると共に、他方の抵抗回路の複数の分割ノードの電圧のうち同時に少なくとも(Q+1)種類の階調電圧を出力させる。そして、少なくとも(Q+1)種類の階調電圧の中から、液晶の印加電圧(広義には印加信号)の極性に最適なQ種類の階調電圧を出力するようになっている。ここで、極性とは、ソース線の電圧が印加される画素電極と、該画素電極に対向して設けられる対向電極との間に封入される液晶(電気光学物質)の印加電圧の極性である。また、液晶の印加電圧の極性に最適な階調電圧とは、より高い階調精度を達成できる階調電圧を意味する。
DAC58は、ラインラッチ54から出力される階調データに対応した階調電圧を、ソース線駆動回路60の出力である出力線ごとに生成する。より具体的には、DAC58は、階調電圧発生回路56によって生成された複数の階調電圧の中から、ラインラッチ54から出力されたソース線駆動回路60の1出力線分の階調データに対応した階調電圧を選択し、選択した階調電圧を出力する。
より具体的には、DAC58は、第1及び第2のDACとしての2つのDACを有する。一方のDACは、階調データの全ビットのデータに対応した階調電圧を、P本の階調信号線に供給されたP種類の階調電圧の中から選択する。他方のDACは、階調データの一部のビットのデータ(より具体的には、上位ビットのデータ)に対応した階調電圧を、Q本の切替用信号線に供給されたQ種類の階調電圧の中から選択する。
ここで、Pが2(Kは2以上の整数)であり、Qが2K−L(K>L、Lは自然数)であることが望ましい。P、Qを2の累乗の数値とすることで、階調データの必要なビットのみを用いて階調電圧の選択処理が可能となるため、階調データのビット分割のみでソースドライバの構成を簡素化できる。更に、QをPより小さい数値とすることで、信号線やDACのレイアウト面積を削減できる。
ソース線駆動回路60は、各出力線がLCDパネル20の各ソース線に接続される複数の出力線を駆動する。より具体的には、ソース線駆動回路60は、DAC58の電圧選択回路によって出力線毎に出力された階調電圧に基づいて、各出力線を駆動する。ソース線駆動回路60は、出力線毎に設けられた出力回路を含む。各出力回路は、各電圧選択回路からの階調電圧に基づいてソース線を駆動する。各出力回路は、ボルテージフォロワ回路であり、このボルテージフォロワ回路は、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器等により構成できる。
上記の構成を有する本実施形態では、極性反転駆動等により階調電圧を変化させる場合に、ソース線駆動回路60の各出力回路の入力を早期に安定化させることで、高い階調精度を実現する。そのため、本実施形態では、ソース線駆動回路60の各出力回路に入力に、一旦、衝撃吸収用に設けられた切替用信号線の電圧を供給した後に、階調信号線の電圧を供給する。即ち、各出力回路の入力の寄生容量と信号線の寄生容量との間の容量分割を繰り返すことで、階調電圧を切り替える際の電圧変動の幅を小さくする。従って、極性反転駆動等により階調電圧を変化させる場合であっても、階調信号線の電圧が変動することなく、安定した電位レベルの状態でソース線駆動回路60の各出力回路に電圧を供給できる。その結果、高い階調精度を実現するソースドライバを提供できる。
ところで液晶素子は、直流電圧を長時間印加すると劣化するという性質がある。このため、液晶素子に印加する電圧の極性を所定期間毎に反転させる駆動方式が必要になる。このような駆動方式としては、フレーム反転駆動、走査(ゲート)ライン反転駆動、データ(ソース)ライン反転駆動、ドット反転駆動等がある。
このうち、フレーム反転駆動は、消費電力は低いが、画質がそれほど良くないという不利点がある。また、データライン反転駆動、ドット反転駆動は、画質は良いが、表示パネルの駆動に高い電圧が必要になるという不利点がある。
本実施形態では、走査ライン反転駆動を採用している。この走査ライン反転駆動では、液晶素子に印加される電圧が走査期間毎(走査線毎)に極性反転される。例えば、第1の走査期間(走査線)では正極性の電圧が液晶素子に印加され、第2の走査期間では負極性の電圧が印加され、第3の走査期間では正極性の電圧が印加される。一方、次のフレームにおいては、今度は、第1の走査期間では負極性の電圧が液晶素子に印加され、第2の走査期間では正極性の電圧が印加され、第3の走査期間では負極性の電圧が印加されるようになる。
そして、この走査ライン反転駆動では、対向電極CEの対向電極電圧Vcomの電圧レベルが走査期間毎に極性反転される。
より具体的には図5に示すように、正極の期間T1(第1の期間)では対向電極電圧Vcomの電圧レベルは低電位側電圧VCOMLになり、負極の期間T2(第2の期間)では高電位側電圧VCOMHになる。そして、このタイミングに合わせてソース線に印加される階調電圧も、その極性が反転する。なお、低電位側電圧VCOMLは、所与の電圧レベルを基準として高電位側電圧VCOMHの極性を反転した電圧レベルである。
ここで、正極の期間T1は、ソース線の階調電圧が供給された画素電極の電圧レベルが対向電極CEの電圧レベルよりも高くなる期間である。この期間T1では液晶素子に正極性の電圧が印加されることになる。一方、負極の期間T2は、ソース線の階調電圧が供給された画素電極の電圧レベルが対向電極CEの電圧レベルよりも低くなる期間である。この期間T2では液晶素子に負極性の電圧が印加されることになる。
このように対向電極電圧Vcomを極性反転することで、表示パネルの駆動に必要な電圧を低くすることができる。これにより、駆動回路の耐圧を低くでき、駆動回路の製造プロセスの簡素化、低コスト化を図ることができる。
そこで本実施形態では、更に、液晶の印加電圧の極性に応じて、各切替用信号線に供給される階調電圧を異ならせることができる。即ち、高い精度を有する階調信号線の階調電圧がソース線駆動回路60の各出力回路の入力ノードに供給されるのに先立って、該入力ノードのプリチャージを目的として切替用信号線の電圧を極性に応じて切り替える。例えば、該極性が正極性か負極性かを示す極性反転信号により正極性が指定されたときの切替用信号線の電圧が、負極性が指定されたときの当該切替用信号線の電圧より高くなるように切り替える。こうすることで、各出力回路の入力ノードの電圧レベルが、所望の電圧レベルに近いレベルで早期に安定化させることができるようになる。
以下では、Kが8であり、Lが3であるものとし、階調信号線が256(=2)本、切替用信号線が32(=2)本であるものとして説明するが、階調信号線の本数や切替用信号線の本数に本実施形態が限定されるものではない。
図6に、図4の階調電圧発生回路56、DAC58、及びソース線駆動回路60の構成例のブロック図を示す。
図6において、図4と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
階調電圧発生回路56は、第1及び第2の階調電圧発生回路56A、56B、切替用電圧選択回路57を含む。第1の階調電圧発生回路56A、56Bには、高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHが供給される。第1の階調電圧発生回路56Aは、両端に高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHが供給された抵抗回路を含み、該抵抗回路に設けられた複数の分割ノードの電圧を出力することで256種類の階調電圧V0A〜V255Aを出力する。第2の階調電圧発生回路56Bは、両端に高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHが供給された抵抗回路を含み、該抵抗回路に設けられた複数の分割ノードの電圧を出力することで33種類の階調電圧V0C〜V32Cを出力する。以下では、第2の階調電圧発生回路56Bが33種類の階調電圧を出力するものとして説明するが、第2の階調電圧発生回路56Bが32種類以下や34種類以上の階調電圧を出力してもよい。
図7に、図6の階調電圧発生回路56の動作説明図を示す。
図6の階調電圧発生回路56のうち第1の階調電圧発生回路56Aは、LCDパネル20の階調特性に応じて、8ビットの階調データに対応した256種類の電圧を補正して階調電圧V0A〜V255Aとして出力する。一方、図6の階調電圧発生回路56のうち第2の階調電圧発生回路56Bは、LCDパネル20の階調特性に応じて、8ビットの階調データの上位5ビットのデータに対応した32種類の電圧に1種類の電圧を加えて、これらの各電圧を補正して階調電圧V0C〜V32Cとして出力できる。
図7では、階調電圧V0Cとして階調電圧V0A、階調電圧V1Cとして階調電圧V8A、階調電圧V2Cとして階調電圧V16A、階調電圧V3Cとして階調電圧V20A、・・・、階調電圧V30Cとして階調電圧V240A、階調電圧V31Cとして階調電圧V248A、階調電圧V32Cとして階調電圧V256Aが出力される。ここで、階調電圧V256Aは、第1の階調電圧発生回路56Aが生成する階調電圧V255Aより高電位側に新たに設けられた電圧である。
なお、図7では、第2の階調電圧発生回路56Bが発生する階調電圧V0C〜V32Cのうち階調電圧V0C〜V31Cの各階調電圧が、第1の階調電圧発生回路56Aが発生する階調電圧V0A〜V255Aのいずれか1つであるものとして説明したが、本実施形態ではこれに限定されるものではない。例えば、第2の階調電圧発生回路56Bが発生する階調電圧V0C〜V31Cの各階調電圧が、第1の階調電圧発生回路56Aが発生する階調電圧V0A〜V255Aのいずれとも異なる電圧であってもよい。
更には、図6では、第1及び第2の階調電圧発生回路56A、56Bが、高電位側電源電圧VDDHと低電位側電源電圧VSSHを用いて複数の階調電圧を発生させるものとして説明したが、本実施形態ではこれに限定されるものではない。例えば、第2の階調電圧発生回路56Bに供給される高電位側電源電圧VDDH及び低電位側電圧VSSHの少なくとも1つが別の電圧であってもよい。
切替用電圧選択回路57は、ソース線の電圧が印加される電気光学物質の電圧の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する。図6では、切替用電圧選択回路57は、第2の階調電圧発生回路56Bからの階調電圧V0C〜V32Cの中から32種類の階調電圧を選択し、階調電圧V0B〜V31Bとして出力する。切替用電圧選択回路57から出力された階調電圧V0B〜V31Bの各階調電圧は、32本の切替用信号線の各切替用信号線に供給される。
より具体的には、切替用電圧選択回路57は、液晶の印加電圧の極性に応じて、出力する階調電圧を異ならせることができる。このため切替用電圧選択回路57は、極性反転信号POLに基づいて、第2の階調電圧発生回路56Bからの階調電圧V0C〜V32Cの中から階調電圧V0B〜V31Bを出力する。
図8(A)、図8(B)に、図6の切替用電圧選択回路57の動作説明図を示す。
図8(A)、図8(B)は、切替用電圧選択回路57が、階調電圧V0C〜V32Cの中から選択する階調電圧を示す。ここでは、説明の便宜上、階調電圧V0C〜V32Cのうち、階調電圧V0Cが最低電位の電圧であり、階調電圧V32Cが最高電位の電圧あるものとする。
本実施形態では、極性反転信号POLにより正極性が指定されているとき、図8(A)に示すように、切替用電圧選択回路57は、階調電圧V0C〜V32Cの中から、階調電圧V1C〜V32Cを選択して階調電圧V0B〜V31Bとして出力する。即ち、液晶の印加電圧の極性が正極性のとき、切替用電圧選択回路57が、33(=(Q+1))種類の階調電圧のうち最低電位の階調電圧を除く32(=Q)種類の階調電圧を出力する。
また、極性反転信号POLにより負極性が指定されているとき、図8(B)に示すように、切替用電圧選択回路57は、階調電圧V0C〜V32Cの中から、階調電圧V0C〜V31Cを選択して階調電圧V0B〜V31Bとして出力する。即ち、液晶の印加電圧の極性が負極性のとき、切替用電圧選択回路57が、33(=(Q+1))種類の階調電圧のうち最高電位の階調電圧を除く32(=Q)種類の階調電圧を出力する。
図6において、DAC58は、第1及び第2のDAC58A、58Bを含む。第1のDAC58Aには、各階調信号線に階調電圧V0A〜V255Aの各電圧が供給される256本の階調信号線が接続される。第2のDAC58Bには、各切替用信号線に階調電圧V0B〜V31Bの各電圧が供給される32本の切替用信号線が接続される。
第1のDAC58Aは、出力線毎に設けられた電圧選択回路DECA〜DECAを含む。電圧選択回路DECA〜DECAの各電圧選択回路は、ラインラッチ54に格納された階調データD[7:0]の8ビットのデータに基づいて、256本の階調信号線の階調電圧V0A〜V255Aの中から1つの階調電圧を出力電圧DACAOUTとして出力する。
第2のDAC58Bは、出力線毎に設けられた電圧選択回路DECB〜DECBを含む。電圧選択回路DECB〜DECBの各電圧選択回路は、ラインラッチ54に格納された階調データD[7:0]のうち上位ビットデータD[7:3]の5ビットのデータに基づいて、32本の切替用信号線の階調電圧V0B〜V31BAの中から1つの階調電圧を出力電圧DACBOUTとして出力する。
ソース線駆動回路60は、出力線毎に設けられた出力回路OUT〜OUTを含む。各出力回路は、第1のDAC58Aからの電圧選択回路の出力電圧DACAOUT又は第2のDAC58Bからの電圧選択回路の出力電圧DACBOUTに基づいて、ソース線の駆動信号を生成(ソース線を駆動)する。より具体的には、各出力回路の入力電圧として一旦第1のDAC58Aからの電圧選択回路の出力電圧DACAOUTが設定された後に、該入力電圧として第2のDAC58Bからの電圧選択回路の出力電圧DACBOUTが設定される。
これにより、出力回路の入力電圧の変動が抑えられ、ソース線に供給される電圧の変動も小さくなって、高い階調精度を実現できるようになる。
しかも、液晶の印加電圧の極性が正極性のとき、より高電位側に設定された切替用信号線の電圧が供給されるため、電圧変化時の立ち上がりを急峻にさせて各出力回路の入力ノードを早期に設定できるようになる。同様に、液晶の印加電圧の極性が負極性のとき、より低電位側に設定された切替用信号線の電圧が供給されるため、電圧変化時の立ち下がりを急峻にさせて各出力回路の入力ノードを早期に設定できるようになる。これにより、ソース線の電圧をより一層安定化させることが可能となり、より高い階調精度を実現できるようになる。
図9に、図6のソースドライバの1出力当たりの構成要部を示す。
図9において、図6と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。図9では、図6の構成のうちソース線SL1を駆動する部分のみを図示している。
図9では、各階調信号線が、第1の階調電圧発生回路56Aの抵抗回路に設けられた各分割ノードに、直接、電気的に接続される。こうすることで、階調信号線に与えられる電圧を、高精度に設定することができる。
また、第2の階調電圧発生回路56B(図9では図示せず)は、抵抗回路を有し、該抵抗回路に設けられた各分割ノードに階調電圧を出力し、33種類の階調電圧V0C〜V32Cを生成する。これを受けた切替用電圧選択回路57は、階調電圧V0C〜V32Cの中から階調電圧V0B〜V31Bを出力する。この切替用電圧選択回路57の各出力ノードに、各切替用信号線が電気的に接続される。
出力回路OUTは、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器AMP(広義には、出力バッファ)と、第1及び第2のDAC出力スイッチDSWA、DSWBと、バッファ駆動用スイッチBDSWと、DAC駆動用スイッチDDSWとを含む。
第1のDAC出力スイッチDSWAの一端には、第1のDAC58Aの電圧選択回路DECAからの出力電圧DACAOUTが供給され、第1のDAC出力スイッチDSWAの他端は、演算増幅器AMPの非反転入力端子に電気的に接続される。第1のDAC出力スイッチDSWAは、ソースドライバ30の図示しない制御回路において生成された制御信号DACA_ENBによりオンオフ制御(スイッチ制御)される。
第2のDAC出力スイッチDSWBの一端には、第2のDAC58Bの電圧選択回路DECBからの出力電圧DACBOUTが供給され、第2のDAC出力スイッチDSWBの他端は、演算増幅器AMPの非反転入力端子に電気的に接続される。第2のDAC出力スイッチDSWBは、ソースドライバ30の図示しない制御回路において生成された制御信号DACB_ENBによりオンオフ制御(スイッチ制御)される。
バッファ駆動用スイッチBDSWの一端には、演算増幅器AMPの出力電圧が供給され、バッファ駆動用スイッチBDSWの他端には、ソース線SL1と電気的に接続される出力線に接続される。バッファ駆動用スイッチBDSWは、ソースドライバ30の図示しない制御回路において生成された制御信号OPAMP_ENBによりオンオフ制御(スイッチ制御)される。
DAC駆動用スイッチDDSWの一端には、演算増幅器AMPの入力電圧が供給され、DAC駆動用スイッチDDSWの他端には、ソース線SL1と電気的に接続される出力線に接続される。DAC駆動用スイッチDDSWは、ソースドライバ30の図示しない制御回路において生成された制御信号DAC_ENBによりオンオフ制御(スイッチ制御)される。
なお、切替用信号線の本数が、階調信号線の本数より少ない場合は、演算増幅器AMP1の入力電圧を早期に安定化させることを目的として、32本の切替用信号線の少なくとも1つが、ボルテージフォロワ接続された演算増幅器(広義にはバッファ回路)で駆動されてもよい。また、32本の切替用信号線すべてがボルテージフォロワ接続された演算増幅器で駆動されてもよい。
この場合、階調信号線は、抵抗回路の分割ノードの電圧がそのまま供給されるため、階調信号線の電圧を高精度に設定できる。そして、切替用信号線の電圧を演算増幅器で駆動するため、切替用信号線の電圧を高速に設定できると共に、各階調信号線に演算増幅器を設ける場合に比べて演算増幅器の数を削減できるためレイアウト面積の大幅な増大を抑えることが可能となる。
なお、図9では、ソース線SL1を駆動する部分のみを示したが、ソース線SL2〜SLNを駆動する部分についても同様である。
また、図9において、第1及び第2のDAC出力スイッチDSWA、DSWBが出力回路OUTに含まれるものとして説明したが、本実施形態がこれに限定されるものではない。第1及び第2のDAC出力スイッチDSWA、DSWBが、例えば第1又は第2のDAC58A、58Bに含まれてもよい。
図10に、図9の各種制御信号のタイミングの一例を示す。
本実施形態では、1水平走査期間内の駆動期間の前半にバッファ出力期間、該駆動期間の後半にDAC出力期間が設けられる。図示しない制御回路は、バッファ出力期間に制御信号OPAMP_ENBがHレベル、DAC出力期間に制御信号DAC_ENBがHレベルとなるように制御する。制御信号OPAMP_ENB、DAC_ENBが同時にHレベルとなることはない。
これにより、バッファ出力期間では、演算増幅器AMPがソース線SL1を駆動し、DAC出力期間では、演算増幅器AMPの入力電圧がソース線SL1に供給される。即ち、1水平走査期間内に、バッファ出力期間に演算増幅器AMPによりソース線を駆動し、該バッファ出力期間後のDAC出力期間に、演算増幅器AMPの入力電圧をソース線に供給する。
この結果、バッファ出力期間においてソース線SL1の電圧が早期に設定される。このとき、演算増幅器AMPのオフセット等により、ソース線SL1の電圧レベルの精度が、第1の階調電圧発生回路56Aで生成された階調電圧の電圧レベルの精度ほど高くない。そこで、DAC出力期間では、DAC58で生成された階調電圧が、そのままソース線SL1に設定される。これにより、DAC出力期間においてソース線SL1の電圧を高精度に設定できる。
また、本実施形態では、ソース線駆動回路60(演算増幅器AMP)の入力電圧として、一旦、第2のDAC58Bからの階調電圧を供給した後に、第1のDAC58Aからの階調電圧を供給する。即ち、ソース線駆動回路60が、1水平走査期間内に、第2のDAC58Bの出力に基づいてソース線を駆動した後に、第1のDAC58Aの出力に基づいて該ソース線を駆動する。
そのため、図示しない制御回路は、1水平走査期間内の駆動期間に、まず制御信号DACB_ENBをHレベルにし、その後、制御信号DACA_ENBをHレベルにする。制御信号DACA_ENB、DACB_ENBが同時にHレベルとなることはない。
より具体的には、制御回路は、バッファ出力期間が、ソース線駆動回路60が第2のDAC58Bの出力に基づいてソース線SL1を駆動する期間と重複するように、制御信号OPAMP_ENB、DACB_ENBを生成する。これにより、バッファ出力期間では、第2のDAC58Bの出力電圧に基づいて演算増幅器AMPがソース線を駆動するため、ソース線の電圧を、粗い精度の電圧レベルで早期に安定化させることができる。
また、制御回路は、ソース線駆動回路60が第1のDAC58Aの出力に基づいてソース線SL1を駆動する期間の開始タイミング後に、DAC出力期間が開始されるように、制御信号DAC_ENB、DACA_ENBを生成する。これにより、DAC出力期間では、第1のDAC58Aからの階調電圧がソース線SL1に供給され、高精度な電圧レベルでソース線の電圧を設定できる。
このように本実施形態によれば、ソース線駆動回路60の入力電圧として、一旦、第2のDAC58Bからの階調電圧を供給した後に、第1のDAC58Aからの階調電圧を供給するようにしたので、ソース線駆動回路60が駆動するソース線の電圧変動を抑えることができるようになる。
なお、本実施形態の構成は図9の構成に限定されるものではなく、DAC駆動用スイッチDDSWを省略された構成であってもよい。
図11に、本実施形態の説明図を示す。
図11は、図9の要部を模式的に示しており、図9と同一部分には同一符号を付して、適宜説明を省略する。なお、図11では、第1及び第2のDAC出力スイッチDSWA、DSWBが、説明の便宜上、出力回路OUTの外部に設けられているものとする。
図11では、階調データに基づいて第1のDAC58Aにより選択された1つの階調信号線の電圧が階調電圧V、階調データの上位ビットのデータに基づいて第2のDAC58Bにより選択された1つの切替用信号線の電圧が階調電圧Vであるものとする。そして、階調電圧Vが供給される階調信号線の寄生容量をC、階調電圧Vが供給される切替用信号線の寄生容量をCとし、ソース線駆動回路60の出力回路OUT(演算増幅器AMP)の入力ノードの寄生容量をCとする。
ここで、当該水平走査期間の直前の水平走査期間におけるソース線SL1の駆動電圧がV1であるものとする。本実施形態の比較例として、当該水平走査期間において、単純に、第1のDAC58Aにより選択された電圧でソース線を駆動する場合、出力回路OUTの入力ノードの電圧がV1からVに変化する。即ち、本比較例では、(V1−V)に対応する電荷の充放電が行われる。このとき、この電圧変化が極性反転駆動等により大きな振幅である場合、該入力ノードと階調信号線との間で大量の電荷の充放電が行われ、入力ノードと階調信号線の電圧レベルが直ぐに収束しない事態が発生する。
これに対して、本実施形態では、この電圧レベルの変動が第2のDAC58Bに接続される切替用信号線により吸収される。その後、第1のDAC58Aに接続される階調信号線と出力回路OUTの入力ノードとの間の電荷の充放電が行われるため、上記の場合と比べて電荷の充放電量大幅に削減でき、その結果、入力ノードと階調信号線の電圧レベルを直ぐに収束させることが可能となる。
即ち、まず、出力回路OUTの入力ノードに第2のDAC58Bの階調電圧が供給されたとき、寄生容量C、Cとの間で電荷の充放電が行われる。
その後、出力回路OUTの入力ノードに第1のDAC58Aの階調電圧が供給されたとき、寄生容量C、Cとの間で電荷の充放電が行われる。このとき、寄生容量Cには、電圧Vに近い電圧Vに対応する電荷が蓄積されている。そのため、出力回路OUTの入力ノードに第1のDAC58Aの階調電圧が供給されたときの電荷の充放電量が少なくて済む。
更に本実施形態では、図10に示すように、ソース線駆動回路60が第2のDAC58Bの出力に基づいてソース線を駆動する期間tにおける1本の切替用信号線(第2のDAC58Bにより選択された1本の切替用信号線)のインピーダンスをZ、ソース線駆動回路60が第1のDAC58Aの出力に基づいてソース線を駆動する期間tにおける1本の階調信号線(第1のDAC58Aにより選択された1本の階調信号線)のインピーダンスをZとした場合、図示しない制御回路が、t/tがZ/Zとなるように、制御信号DACA_ENB、DACB_ENBを生成することが望ましい。
ここで、切替用信号線のインピーダンスは、切替用信号線自体の抵抗成分と第2のDAC58Bのスイッチ素子のオン抵抗成分との和に対応する。また、階調信号線のインピーダンスは、階調信号線自体の抵抗成分と第1のDAC58Aのスイッチ素子のオン抵抗成分との和に対応する。
出力回路OUTの入力ノードの電圧は、階調電圧発生回路からの容量成分と抵抗成分とで定まる時定数に従って徐々に変化する。容量成分は、主として出力回路OUTの入力容量で決まるため、期間t、tにおける時定数の相違は、インピーダンスZ、Zの相違に起因する。従って、上記のように制御信号DACA_ENB、DACB_ENBを生成することで、無駄に制御信号DACB_ENBをHレベルに設定することなく、できるだけ長い時間、制御信号DACA_ENBをHレベルに設定できる。その結果、高い精度で階調電圧を出力回路OUTの入力ノードに与えることが可能となる。
次に、図9の切替用電圧選択回路57、第1及び第2のDAC58A、58B、演算増幅器AMPの構成例について説明する。
1.2.1 切替用電圧選択回路
図12に、図9の切替用電圧選択回路57の構成例の回路図を示す。
図12の切替用電圧選択回路57には、第2の階調電圧発生回路56Bで生成された階調電圧V0C〜V32C、極性反転信号POLが入力される。切替用電圧選択回路57は、各演算増幅器(バッファ回路)の出力が各切替用信号線に接続される32個のボルテージフォロワ接続された演算増幅器を有する。切替用電圧選択回路57は、これらの演算増幅器により、階調電圧V0B〜V31Bを32本の切替用信号線に出力する。
そのため、各演算増幅器の入力は、極性反転信号POLに基づいて、隣り合った2つの階調電圧の1つが入力されるようになっている。図12では、例えば、階調電圧V31Bを出力する演算増幅器の入力には、極性反転信号POLがHレベルのときに階調電圧V32C、極性反転信号POLがLレベルのときに階調電圧V31Cが供給される。同様に、階調電圧V30Bを出力する演算増幅器の入力には、極性反転信号POLがHレベルのときに階調電圧V31C、極性反転信号POLがLレベルのときに階調電圧V30Cが供給される。また、階調電圧V0Bを出力する演算増幅器の入力には、極性反転信号POLがHレベルのときに階調電圧V1C、極性反転信号POLがLレベルのときに階調電圧V0Cが供給される。
以上のような構成により、切替用電圧選択回路57は、液晶の印加電圧の極性が正極性のとき、33種類の階調電圧のうち最低電位の階調電圧を除く32種類の階調電圧を出力できる。また、切替用電圧選択回路57は、該極性が負極性のとき、33種類の階調電圧のうち最高電位の階調電圧を除く32種類の階調電圧を出力できる。
1.2.2 第1のDAC
図13に、図9の第1のDAC58Aの電圧選択回路DECAの構成例のブロック図を示す。
図13では、電圧選択回路DECA〜DECAのうち電圧選択回路DECAの構成例を示すが、他の電圧選択回路DECA〜DECAも電圧選択回路DECAと同様の構成を有している。
電圧選択回路DECAは、複数の電圧選択ブロック(128個の電圧選択ブロック)を有している。図13の各電圧選択ブロックは、それぞれ同様の構成を有している。複数の電圧選択ブロックには、電圧VDD、VNL、VSSH、VPH、VDDH、データD7〜D1、反転データXD7〜XD1、XDA、XDBが入力されている。反転データXD7〜XD1は、階調データの上位8ビットのデータのうち最下位ビットを除く7ビットのデータD7〜D1を反転したデータである。反転データXDAは、階調データの最下位ビットのデータD0が「1」のときにHレベルとなる。反転データXDBは、階調データの最下位ビットのデータD0が「0」のときにHレベルとなる。
例えば、階調電圧V0A、V1Aの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックには、データD7〜D1が入力され、階調電圧V2A、V3Aの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックにはデータD7〜D2、反転データD1が入力され、・・・、階調電圧V254A、V255Aの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックには、反転データXD7〜XD1が入力される。
また各電圧選択ブロックには、階調電圧V0A〜V255Aのうち隣り合った2つの階調電圧が順番に入力されている。各電圧選択ブロックは、2種類の階調電圧の中から電圧SELAを出力する。
図14に、図13の電圧選択ブロックの構成の概要を示す。
電圧選択ブロック200Aは、デコーダ210A、レベルシフタ220A、セレクタ230Aを含む。デコーダ210Aは、反転データxd7〜xd1、xda、xdbに基づいてスイッチ制御信号を生成する。このスイッチ制御信号は、レベルシフタ220Aによって電圧VDDH及び電圧VSSH間の電圧レベルに変換される。セレクタ230Aは、レベルシフタ220Aによってレベル変換されたスイッチ制御信号に基づいて、電圧GRADA、GRADBの中から電圧SELAを出力する。
図15に、図14の電圧選択ブロックの構成例の回路図を示す。
デコーダ210Aは、8個のp型(第1導電型)の金属酸化膜半導体(Metal Oxide Semiconductor:以下、MOS)トランジスタが直列に接続された2組のデコーダ回路を有する。各デコーダ回路の一端には、それぞれ電圧VDDが供給される。また各デコーダ回路の他端には、n型(第2導電型)のMOSトランジスタが接続される。一方のデコーダ回路のp型のMOSトランジスタのゲートには、xd7〜xd1、xdaが供給され、n型のMOSトランジスタのゲートには電圧VNLが供給される。他方のデコーダ回路のp型のMOSトランジスタのゲートには、xd7〜xd1、xdbが供給され、n型のMOSトランジスタのゲートには電圧VNLが供給される。
電圧VNLは、n型のMOSトランジスタの閾値電圧より高い電圧である。この電圧VNLによりn型のMOSトランジスタのドレイン電流を発生させることにより、xd7〜xd1、xdaのすべてがLレベル、或いはxd7〜xd1、xdbのすべてがLレベルのとき、直列に接続されたp型の各MOSトランジスタのソース・ドレイン間に定電流が発生し、レベルシフタ220Aに対してHレベルの信号を出力できる。
レベルシフタ220Aは、2素子レベルシフタである。更に、レベルシフタ220Aは、ゲートに電圧VPHが供給されるp型のMOSトランジスタを有する。電圧VPHは、電圧VDDを基準に、少なくともp型のMOSトランジスタの閾値電圧だけ低電位の電圧であり、このp型のMOSトランジスタに定電流であるドレイン電流が発生するように設定された電圧である。これにより、レベルシフタ220Aを構成するn型のMOSトランジスタがオンとなったときレベルシフタ220Aの出力をHレベル、該n型のMOSトランジスタがオフとなったときレベルシフタ220Aの出力をLレベルにすることができる。
セレクタ230Aは、レベルシフタ220Aの出力に基づいて、電圧GRADA、GRADBのいずれかを電圧SELAとして出力する。
1.2.3 第2のDAC
図16に、図9の第2のDAC58Bの電圧選択回路DECBの構成例のブロック図を示す。
図16では、電圧選択回路DECB〜DECBのうち電圧選択回路DECBの構成例を示すが、他の電圧選択回路DECB〜DECBも電圧選択回路DECBと同様の構成を有している。
電圧選択回路DECBは、複数の電圧選択ブロック(16個の電圧選択ブロック)を有している。図16の各電圧選択ブロックは、それぞれ同様の構成を有している。複数の電圧選択ブロックには、電圧VDD、VNL、VSSH、VPH、VDDH、データD7〜D4、反転データXD7〜XD4、XDA、XDBが入力されている。反転データXD7〜XD4は、階調データの上位5ビットのデータのうち最下位ビットを除く4ビットのデータD7〜D4を反転したデータである。反転データXDAは、階調データの上位5ビットのデータのうちの最下位ビットのデータD3が「1」のときにHレベルとなる。反転データXDBは、階調データの上位5ビットのデータのうちの最下位ビットのデータD3が「0」のときにHレベルとなる。
例えば、階調電圧V0B、V1Bの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックには、データD7〜D4が入力され、階調電圧V2B、V3Bの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックにはデータD7〜D5、反転データXD4が入力され、・・・、階調電圧V30B、V31Bの中から1つの電圧を選択する電圧選択ブロックには、反転データXD7〜XD4が入力される。
また各電圧選択ブロックには、階調電圧V0B〜V31Bのうち隣り合った2つの階調電圧が順番に入力されている。各電圧選択ブロックは、2種類の階調電圧の中から電圧SELAを出力する。
図17に、図16の電圧選択ブロックの構成の概要を示す。
電圧選択ブロック200Bは、デコーダ210B、レベルシフタ220B、セレクタ230Bを含む。デコーダ210Bは、反転データxd7〜xd4、xda、xdbに基づいてスイッチ制御信号を生成する。このスイッチ制御信号は、レベルシフタ220Bによって電圧VDDH及び電圧VSSH間の電圧レベルに変換される。セレクタ230Bは、レベルシフタ220Bによってレベル変換されたスイッチ制御信号に基づいて、電圧GRADA、GRADBの中から電圧SELAを出力する。
図18に、図17の電圧選択ブロックの構成例の回路図を示す。
デコーダ210Bは、8個のp型のMOSトランジスタが直列に接続された2組のデコーダ回路を有する。各デコーダ回路の一端には、それぞれ電圧VDDが供給される。また各デコーダ回路の他端には、n型のMOSトランジスタが接続される。一方のデコーダ回路のp型のMOSトランジスタのゲートには、xd7〜xd4、xdaが供給され、n型のMOSトランジスタのゲートには電圧VNLが供給される。他方のデコーダ回路のp型のMOSトランジスタのゲートには、xd7〜xd4、xdbが供給され、n型のMOSトランジスタのゲートには電圧VNLが供給される。
電圧VNLは、n型のMOSトランジスタの閾値電圧より高い電圧である。この電圧VNLによりn型のMOSトランジスタのドレイン電流を発生させることにより、xd7〜xd4、xdaのすべてがLレベル、或いはxd7〜xd4、xdbのすべてがLレベルのとき、直列に接続されたp型の各MOSトランジスタのソース・ドレイン間に定電流が発生し、レベルシフタ220Bに対してHレベルの信号を出力できる。
レベルシフタ220Bは、2素子レベルシフタである。更に、レベルシフタ220Bは、ゲートに電圧VPHが供給されるp型のMOSトランジスタを有する。電圧VPHは、電圧VDDを基準に、少なくともp型のMOSトランジスタの閾値電圧だけ低電位の電圧であり、このp型のMOSトランジスタに定電流であるドレイン電流が発生するように設定された電圧である。これにより、レベルシフタ220Bを構成するn型のMOSトランジスタがオンとなったときレベルシフタ220Bの出力をHレベル、該n型のMOSトランジスタがオフとなったときレベルシフタ220Bの出力をLレベルにすることができる。
セレクタ230Bは、レベルシフタ220Bの出力に基づいて、電圧GRADA、GRADBのいずれかを電圧SELAとして出力する。
図15のセレクタ230Aと図18のセレクタ230Bとを比較すると、図18のセレクタ230Bを構成するトランジスタのサイズを図15のセレクタ230Aを構成するトランジスタのサイズより小さくできる。これは、階調信号線の本数より切替用信号線の本数が少ないため、セレクタ230Bのサイズを大きくしても全体のレイアウト面積の増大への影響が小さいからである。従って、図13〜図15に示す第1のDAC58Aが各階調信号線を駆動する能力に比べて、図16〜図18に示す第2のDAC58B各切替用信号線を駆動する能力より高くできる。これにより、レイアウト面積をそれほど大きくすることなく、切替用信号線の電位を高速に設定できる。
1.2.4 演算増幅器
次に、本実施形態におけるバッファ回路としての演算増幅器AMPの構成について説明する。
図19に、図9のボルテージフォロワ接続された演算増幅器AMPの構成例の回路図を示す。
図19では出力回路OUTの演算増幅器AMPの構成例を示すが、他の出力回路OUT〜OUTの演算増幅器も同様の構成を有している。
演算増幅器AMPは、差動部DIFと駆動部DRVとを含む。差動部DIFは、第1及び第2の差動増幅器pDIF、nDIFを含む。各差動増幅器は、差動トランジスタ対を有する。
第1の差動増幅器pDIFの差動トランジスタ対は、p型のMOSトランジスタにより構成される。この差動トランジスタ対のソースには、基準電圧VREFPがゲートに供給される電流源トランジスタが接続され、該差動トランジスタ対を構成する各MOSトランジスタのゲートには、n型MOSトランジスタにより構成されるカレントミラー回路が接続される。差動トランジスタ対を構成するMOSトランジスタの一方のトランジスタのゲートに、第1又は第2のDAC58A、58Bの出力電圧であるDAC出力電圧DACOUTが供給され、他方のMOSトランジスタのゲートに差動増幅器AMPの出力電圧が供給される。
第2の差動増幅器nDIFの差動トランジスタ対は、n型のMOSトランジスタにより構成される。この差動トランジスタ対のソースには、基準電圧VREFNがゲートに供給される電流源トランジスタが接続され、該差動トランジスタ対を構成する各MOSトランジスタのゲートには、p型MOSトランジスタにより構成されるカレントミラー回路が接続される。差動トランジスタ対を構成するMOSトランジスタの一方のトランジスタのゲートに、第1又は第2のDAC58A、58Bの出力電圧であるDAC出力電圧DACOUTが供給され、他方のMOSトランジスタのゲートに差動増幅器AMPの出力電圧が供給される。
駆動部DRVは、高電位側電源電圧AVDDHと低電位側電源電圧AVSSとの間に直列に設けられたp型駆動トランジスタとn型駆動トランジスタとを有する。p型駆動トランジスタのゲートには、第2の差動増幅器nDIFの出力電圧が供給される。n型駆動トランジスタのゲートには、第1の差動増幅器pDIFの出力電圧が供給される。
1.2.5 動作説明図
次に、本実施形態における動作について説明する。
まず、本実施形態における動作を説明する前に、本実施形態の比較例における動作を説明する。本比較例は、上述のように、階調電圧の切替タイミングで、単純に、第1のDAC58Aにより選択された電圧でソース線を駆動する。
図20に、本実施形態の比較例における動作の一例のタイミング図を示す。
図20では、1水平走査期間毎に階調データD[7:0]が変化するものし、ソース線SL1の電位レベルの変化、演算増幅器AMPの出力電圧の電位レベルの変化、DAC出力電圧DACOUTの電位レベルの変化、制御信号DACA_ENB、DACB_ENB、DAC_ENB、OPAMP_ENB、第1のDAC58Aの出力電圧DACAOUTの電位レベルの変化、第2のDAC58Bの出力電圧DACBOUTの電位レベルの変化を示す。
なお、図20では、本実施形態との対比を目的として、制御信号DACB_ENBを常時Lレベルとすることで、本比較例の動作を実現させている。
図20に示すように、1水平走査期間内にDAC出力電圧DACOUTの電位レベルが所望の電位レベルに安定しないうちに、次に水平走査期間が開始されている。そのため、演算増幅器AMPの出力電圧、ソース線SL1の電圧が大きく変動してしまう。
図21に、本実施形態における動作の一例のタイミング図を示す。
図21では、図20と同様に、1水平走査期間毎に階調データD[7:0]が変化するものし、制御信号DACA_ENB、DACB_ENB、DAC_ENB、OPAMP_ENB、第1のDAC58Aの出力電圧DACAOUTの電位レベルの変化、第2のDAC58Bの出力電圧DACBOUTの電位レベルの変化、DAC出力電圧DACOUTの電位レベルの変化、演算増幅器AMPの出力電圧AMPOUTの電位レベルの変化を示す。
図21では、極性反転信号POLがHレベルのとき、期間TG1において、切替用信号線の電圧から階調信号線の電圧に切り替えられている。また、極性反転信号POLがLレベルのとき、期間TG2において、切替用信号線の電圧から階調信号線の電圧に切り替えられている。そして、図21では、図20と同一の条件ながら、1水平走査期間内にDAC出力電圧DACOUTの電位レベルが所望の電位レベルに安定している。そのため、演算増幅器AMPの出力電圧、ソース線SL1の電圧変動をなくし、高い階調精度を達成することができる。
図22に、極性反転信号POLをHレベルに固定したときの本実施形態における動作の一例のタイミング図を示す。
図23に、極性反転信号POLがLレベルに固定したときの本実施形態における動作の一例のタイミング図を示す。
図23を例にとれば、図23の期間TG10において、一旦、より低電位側に設定された切替用信号線の電圧の電位レベルに変化した後に、階調信号線の電圧の電位レベルに戻る。
図24に、図23の期間TG10のDAC出力電圧DACOUTの波形を模式的に示す。
図24に示すように、期間TG20に、DAC出力電圧DACOUTが、より低電位側に設定された切替用信号線の電圧の電位レベルに変化している。その後、階調信号線の電圧に切り替えられ、所望の電位レベルへと変化していく。
以上説明したように、本実施形態によれば、極性反転駆動が行われる場合に多階調で高い階調精度を達成できるソースドライバを提供できる。
2. 電子機器
次に、本実施形態における液晶装置10(ソースドライバ30)が適用される電子機器について説明する。
2.1 投写型表示装置
上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、投写型表示装置がある。
図25に、本実施形態における液晶装置10が適用された投写型表示装置の構成例のブロック図を示す。
投写型表示装置700は、表示情報出力源710、表示情報処理回路720、表示駆動回路730(表示ドライバ)、液晶パネル740、クロック発生回路750及び電源回路760を含んで構成される。表示情報出力源710は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)、光ディスク装置等のメモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路750からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号等の表示情報を表示情報処理回路720に出力する。表示情報処理回路720は、増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、或いはクランプ回路等を含むことができる。表示駆動回路730は、ゲートドライバ及びソースドライバを含んで構成され、液晶パネル740を駆動する。電源回路760は、上述の各回路に電力を供給する。
図26に、投写型表示装置の要部の概略構成図を示す。
投写型表示装置は、光源810、ダイクロイックミラー813、814、反射ミラー815、816、817、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820、液晶光変調装置822、823、824、クロスダイクロイックプリズム825、投写レンズ826を含む。光源810は、メタルハライド等のランプ811とランプの光を反射するリフレクタ812とを含む。青色光・緑色光反射のダイクロイックミラー813は、光源810からの光束のうち赤色光を透過させるとともに、青色光と緑色光とを反射する。透過した赤色光は反射ミラー817で反射されて、赤色光用液晶光変調装置822に入射される。一方、ダイクロイックミラー813で反射された色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー814によって反射され、緑色光用液晶光変調装置823に入射される。一方、青色光は第2のダイクロイックミラー814も透過する。青色光に対しては、長い光路により光損失を防ぐため、入射レンズ818、リレーレンズ819、出射レンズ820を含むリレーレンズ系からなる導光手段821が設けられ、これを介して青色光が青色光用液晶光変調装置824に入射される。各光変調回路により変調された3つの色光はクロスダイクロイックプリズム825に入射する。このプリズムは、4つの直角プリズムが貼り合わされ、その内面に赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが十字状に形成されている。これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カラー画像を表す光が形成される。以上のように、投写型表示装置の投写手段が構成される。この投写手段によって合成された光は、投写光学系である投写レンズ826によってスクリーン827に投写され、画像が拡大されて表示される。
2.2 携帯電話機
また上述の液晶装置10を用いて構成される電子機器として、携帯電話機がある。
図27に、本実施形態における液晶装置10が適用された携帯電話機の構成例のブロック図を示す。図27において、図1又は図2と同一部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
携帯電話機900は、カメラモジュール910を含む。カメラモジュール910は、CCDカメラを含み、CCDカメラで撮像した画像のデータを、YUVフォーマットで表示コントローラ38に供給する。
携帯電話機900は、LCDパネル20を含む。LCDパネル20は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32によって駆動される。LCDパネル20は、複数のゲート線、複数のソース線、複数の画素を含む。
表示コントローラ38は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に接続され、ソースドライバ30に対してRGBフォーマットの階調データを供給する。
電源回路100は、ソースドライバ30及びゲートドライバ32に接続され、各ドライバに対して、駆動用の電源電圧を供給する。またLCDパネル20の対向電極に、対向電極電圧Vcomを供給する。
ホスト940は、表示コントローラ38に接続される。ホスト940は、表示コントローラ38を制御する。またホスト940は、アンテナ960を介して受信された階調データを、変復調部950で復調した後、表示コントローラ38に供給できる。表示コントローラ38は、この階調データに基づき、ソースドライバ30及びゲートドライバ32によりLCDパネル20に表示させる。
ホスト940は、カメラモジュール910で生成された階調データを変復調部950で変調した後、アンテナ960を介して他の通信装置への送信を指示できる。
ホスト940は、操作入力部970からの操作情報に基づいて階調データの送受信処理、カメラモジュール910の撮像、LCDパネル20の表示処理を行う。
図27では、ホスト940又は表示コントローラ38が、階調データを供給する手段ということができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、本発明は上述の液晶表示パネルの駆動に適用されるものに限らず、エレクトロルミネッセンス、プラズマディスプレイ装置の駆動に適用可能である。
また、本発明のうち従属請求項に係る発明においては、従属先の請求項の構成要件の一部を省略する構成とすることもできる。また、本発明の1の独立請求項に係る発明の要部を、他の独立請求項に従属させることもできる。
10 液晶装置、 20 LCDパネル、 30 ソースドライバ、
32 ゲートドライバ、 38 表示コントローラ、 50 I/Oバッファ、
52 表示メモリ、 54 ラインラッチ、 56 階調電圧発生回路、
56A 第1の階調電圧発生回路、 56B 第2の階調電圧発生回路、
57 切替用電圧選択回路、 58 DAC、 58A 第1のDAC、
58B 第2のDAC、 60 ソース線駆動回路、 100 電源回路、
AMP 演算増幅器、 BDSW バッファ駆動用スイッチ、
DAC_ENB、DACA_ENB、DACB_ENB、OPAMP_ENB 制御信号、
DDSW DAC駆動用スイッチ、
DECA〜DECA、DECB〜DECB 電圧選択回路、
DSWA 第1のDAC出力スイッチ、 DSWB 第2のDAC出力スイッチ、
GL1〜GLM ゲート線、 OUT〜OUT 出力回路、
SL1〜SLN ソース線、
V0A〜V255A、V0B〜V31B、V0C〜V32C 階調電圧
図15のセレクタ230Aと図18のセレクタ230Bとを比較すると、図18のセレクタ230Bを構成するトランジスタのサイズを図15のセレクタ230Aを構成するトランジスタのサイズより大きくできる。これは、階調信号線の本数より切替用信号線の本数が少ないため、セレクタ230Bのサイズを大きくしても全体のレイアウト面積の増大への影響が小さいからである。従って、図13〜図15に示す第1のDAC58Aが各階調信号線を駆動する能力に比べて、図16〜図18に示す第2のDAC58B各切替用信号線を駆動する能力より高くできる。これにより、レイアウト面積をそれほど大きくすることなく、切替用信号線の電位を高速に設定できる。

Claims (18)

  1. 階調データに基づいて電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
    P(Pは2以上の正の整数)本の階調信号線であって、前記P本の階調信号線のそれぞれに、対応する階調電圧が供給される、P本の階調信号線と、
    前記ソース線の電圧が印加される電気光学物質の電圧の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)(Q≦P、Qは正の整数)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する切替用電圧選択回路と、
    Q本の切替用信号線であって、前記Q本の階調信号線のそれぞれに、前記切替用電圧選択回路からの対応する階調電圧が供給される、Q本の切替用信号線と、
    前記P本の階調信号線に供給されたP種類の階調電圧のうち1つの階調電圧を前記階調データに基づいて出力する第1のDACと、
    前記Q本の切替用信号線に供給された前記Q種類の階調電圧のうち1つの階調電圧を前記階調データに基づいて出力する第2のDACと、
    前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するソース線駆動部とを含み、
    前記ソース線駆動部が、
    1水平走査期間内に、前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線の第2の駆動信号を生成した後に、前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線の第1の駆動信号を生成することを特徴とするソースドライバ。
  2. 請求項1において、
    前記極性が、
    前記ソース線の電圧が印加される画素電極と、該画素電極に対向して設けられる対向電極との間に封入される前記電気光学物質の印加電圧の極性であることを特徴とするソースドライバ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する場合に、
    前記極性が、正極性のとき、
    前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧のうち最低電位の階調電圧を除くQ種類の階調電圧を出力することを特徴とするソースドライバ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧の中からQ種類の階調電圧を出力する場合に、
    前記極性が、負極性のとき、
    前記切替用電圧選択回路が、(Q+1)種類の階調電圧のうち最高電位の階調電圧を除くQ種類の階調電圧を出力することを特徴とするソースドライバ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記ソース線駆動部が、
    前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するための出力バッファを含み、
    前記1水平走査期間内に、バッファ出力期間に前記出力バッファにより前記ソース線を駆動し、該バッファ出力期間後のDAC出力期間に、前記出力バッファの入力電圧を前記ソース線に供給することを特徴とするソースドライバ。
  6. 請求項5において、
    前記バッファ出力期間が、
    前記ソース線駆動部が前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間と重複することを特徴とするソースドライバ。
  7. 請求項5又は6において、
    前記ソース線駆動部が前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間の開始タイミング後に、前記DAC出力期間が開始されることを特徴とするソースドライバ。
  8. 請求項1乃至7のいずれかにおいて、
    前記ソース線駆動部が前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間tにおける1本の前記切替用信号線のインピーダンスをZ、前記ソース線駆動部が前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動する期間tにおける1本の前記階調信号線のインピーダンスをZとした場合、
    /tがZ/Zであることを特徴とするソースドライバ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかにおいて、
    Pが、2(Kは2以上の整数)であり、
    Qが、2K−L(K>L、Lは自然数)であることを特徴とするソースドライバ。
  10. 階調データに基づいて電気光学装置のソース線を駆動するためのソースドライバであって、
    P(Pは2以上の正の整数)本の階調信号線であって、前記P本の階調信号線のそれぞれに、対応する階調信号が供給される、P本の階調信号線と、
    前記ソース線の信号が印加される電気光学物質の信号の極性に基づいて、少なくとも(Q+1)(Q≦P、Qは正の整数)種類の階調信号の中からQ種類の階調信号を出力する切替用信号選択回路と、
    Q本の切替用信号線であって、前記Q本の階調信号線のそれぞれに、前記切替用信号選択回路からの対応する階調信号が供給される、Q本の切替用信号線と、
    前記P本の階調信号線に供給されたP種類の階調信号のうち1つの階調信号を前記階調データに基づいて出力する第1のDACと、
    前記Q本の切替用信号線に供給された前記Q種類の階調信号のうち1つの階調信号を前記階調データに基づいて出力する第2のDACと、
    前記第1又は第2のDACの出力に基づいて前記ソース線を駆動するソース線駆動部とを含み、
    前記ソース線駆動部が、
    1水平走査期間内に、前記第2のDACの出力に基づいて前記ソース線の第2の駆動信号を生成した後に、前記第1のDACの出力に基づいて前記ソース線の第1の駆動信号を生成することを特徴とするソースドライバ。
  11. 複数のゲート線と、
    複数のソース線と、
    各画素が、各ゲート線及び各ソース線により特定される複数の画素と、
    前記複数のソース線を駆動するための請求項1乃至10のいずれか記載のソースドライバとを含むことを特徴とする電気光学装置。
  12. 請求項11において、
    前記複数のゲート線を走査するためのゲートドライバを含むことを特徴とする電気光学装置。
  13. 請求項1乃至10のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする電気光学装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれか記載の電気光学装置と、
    前記電気光学装置に光を入射するための光源と、
    前記電気光学装置から出射される光を投写するための投写手段とを含むことを特徴とする投写型表示装置。
  15. 請求項1乃至10のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする投写型表示装置。
  16. 請求項11乃至13のいずれか記載の電気光学装置を含むことを特徴とする電子機器。
  17. 請求項11乃至13のいずれか記載の電気光学装置と、
    前記電気光学装置に対して階調データを供給する手段とを含むことを特徴とする電子機器。
  18. 請求項1乃至10のいずれか記載のソースドライバを含むことを特徴とする電子機器。
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