JP2014001342A - 紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、及びそれを用いた画像表示装置 - Google Patents

紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、及びそれを用いた画像表示装置 Download PDF

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直樹 森
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Abstract

【課題】硬化時の収縮が小さく、かつ紫外線照射により良好な硬化性を発揮することが可能な紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物を提供する。
【解決手段】A)23℃における粘度が5〜10000cPである、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン;(B)(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン;及び(C)光反応開始剤を含み、(B)中のメタ(アクリロキシ)基の個数に対する、(A)中のメルカプトアルキル基の個数の比が、0.1〜2であることを特徴とする、紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、並びに該組成物からなる画像表示装置用シール剤、及び該画像表示装置用シール剤を用いて、画像表示部と保護部とが封止された画像表示装置である。
【選択図】なし

Description

本発明は、画像表示装置に好適に使用できる紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、及びそれを用いた画像表示装置に関する。
近年、液晶、プラズマ、有機EL等のフラットパネル型の画像表示装置が着目されている。フラットパネル型の画像表示装置は、通常、少なくとも一方がガラス等の光透過性をもつ一対の基板の間に、アクティブ素子を構成する半導体層や蛍光体層、あるいは発光層からなる多数の画素をマトリクス状に配置した表示領域(画像表示部)を有する。一般に、この表示領域(画像表示部)と、ガラスやアクリル樹脂のような光学用プラスチックで形成される保護部との周囲は、接着剤で機密に封止されている。
このような画像表示装置においては、屋外光や室内照明の反射等による可視性(視認性)の低下を防ぐため、保護部と画像表示部との間に、紫外線硬化型樹脂組成物を介在させた薄型の画像表示装置が製造され、ここで使用される紫外線硬化型樹脂組成物として、紫外線硬化型アクリル樹脂や紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物が使用されている(特許文献1及び2)。
一方、メルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサンと脂肪族不飽和基を含有するポリオルガノシロキサンからなる紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物が提案されている(特許文献3及び4)。
特開2008−282000号公報 特開平7−134538号公報 特開平2−245060号公報 特開平3−064389号公報
上記した保護部と画像表示部との間に紫外線硬化型樹脂組成物を介在させた薄型の画像表示装置を製造するにあたっては、従来の紫外線硬化型アクリル樹脂組成物又は紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物の硬化時の収縮による内部応力によって画像表示部(例えば、液晶表示パネル)に変形が生じ、液晶材料の配向の乱れ等に起因する表示不良が生じることがあり、この表示不良が、視認性が良好で、高輝度及び高コントラストな表示を妨げる原因となっている。また、硬化時の収縮による保護部の反りによって画像表示部に附加される外部応力によって生じる表示ムラによる表示不良の問題は、画像表示装置が高輝度、高精細でかつ大型化してきている近年において更に顕在化してきた。
更に、特許文献3及び4に開示された紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物は、これらの出願時に、画像表示装置が現在のような薄型のものは存在していなかったため、上記の表示不良の問題について対応できるものとなっておらず、さらに紫外線照射による硬化速度が遅く、作業性の点でも問題を有していた。
本発明は、硬化時の収縮が小さく、かつ紫外線照射により良好な硬化性を発揮することが可能な紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物、及びそれを用いた画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明1は、
(A)23℃における粘度が5〜10000cPである、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン;
(B)(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン;及び
(C)光反応開始剤
を含み、
(B)中の(メタ)アクリロキシ基の個数に対する、(A)中のメルカプトアルキル基の個数の比が、0.1〜2であることを特徴とする、
紫外線硬化型シリコーン組成物に関する。
本発明2は、(B)が、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン及び/又は分岐状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンである、本発明1の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物に関する。
本発明3は、(B)が、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンである、本発明2の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物に関する。
本発明4は、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンが、(B1)
式(I):
Figure 2014001342

(式中、
Rは、独立して、C1〜C6アルキル基、C6〜C12アリール基、C1〜C6アルコキシ基又は式(a):
Figure 2014001342

(ここで、Rは、独立して、水素原子又はC1〜C4アルキル基であり、
は、独立して、C1〜C5アルキレン基である)で示される基であるが、
少なくとも1個のRは、式(a)で示される基であり、
nは、0〜1000である)
で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンである、本発明2又は3の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物に関する。
本発明5は、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンが、式(I’):
Figure 2014001342

(式中、Rは、C1〜C4アルキル基又は水素原子であり、
は、トリメチレン基であり、
は、C1〜C4アルキル基又はC1〜C4アルコキシ基であり、
は、C1〜C4アルキル基であり、
nは、1〜1000の数である)
で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンである、本発明2〜4のいずれかの紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物に関する。
本発明6は、(C)の含有量が、(B)100重量部に対し、0.001〜1.0重量部である、本発明1〜5のいずれかの紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物に関する。
本発明7は、本発明1〜6のいずれかの紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物からなる画像表示用シール剤に関する。
本発明8は、本発明7の画像表示装置用シール剤を用いて、画像表示部と保護部とが封止された画像表示装置に関する。
本発明によれば、紫外線照射により良好な硬化性を発揮することが可能な紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物が提供される。本発明の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物を用いて画像表示装置の保護部と画像表示部との封止を作業性よく行なうことができる。本発明の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物は、硬化時の収縮が小さいため、上記のような封止に用いた場合、収縮による内部応力によって画像表示部(例えば、液晶表示パネル)に変形が生じることを容易に回避することができ、視認性が良好で、高輝度及び高コントラストを有する画像表示装置を製造することができる。
実施例及び比較例の組成物の紫外線照射量とE硬度の関係を示す図である。
本発明の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物は、
(A)23℃における粘度が5〜10000cPである、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン;
(B)(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン;及び
(C)光反応開始剤
を含む。
本発明の組成物は、(A)23℃における粘度が5〜10000cPである、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサンを含む。
(A)において、1分中のケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基の個数は、架橋反応による安定した構造を確保しつつ、過度な硬化収縮を抑制する点から、平均で2個以上、20個以下とすることができる。中でも、2個超、10個以下が好ましく、より好ましくは3〜7個である。
(A)において、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基のアルキル部分は、C1〜C6アルキル基であることができる。メルカプトアルキル基としては、メルカプトメチル、2−メルカプトエチル、3−メルカプトプロピル、4−メルカプトブチル、6−メルカプトヘキシル等が挙げられるが、合成の容易さ等の点から、メルカプトメチル、3−メルカプトプロピルが好ましく、より好ましくは3−メルカプトプロピルである。
(A)において、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基以外の有機基は、置換又は非置換基の1価の炭化水素基(ただし、脂肪族不飽和基ではないこととする)であることができる。具体的には、アルキル基、例えばC1〜C6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル等);シクロアルキル基、例えばC3〜C10シクロアルキル基(例えば、シクロヘキシル等);アリール基、例えばC6〜C12アリール(例えば、フェニル、トリル、キシリル等);アラルキル基、例えばC7〜C13アラルキル基(例えば、2−フェニルエチル、2−フェニルプロピル等);置換炭化水素基、例えばハロゲン置換炭化水素基(例えば、クロロメチル、クロロフェニル、3,3,3−トリフルオロプロピル等)が挙げられる。合成の容易さ等の点からアルキル基が好ましく、中でもメチル、エチル、プロピルが好ましく、より好ましくはメチルである。屈折率を調整するために、アリール基を併用することができ、中でも、合成の容易さ等の点からフェニルが好ましい。
(A)の主鎖の構造は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、分岐状が好ましい。例えば、R”SiO3/2単位、R”SiO1/2単位及びR”SiO2/2単位、並びに場合によっては更にSiO4/2単位(式中、R”は、それぞれ独立して、非置換又は置換の1価の炭化水素基(ただし、脂肪族不飽和基ではないこととする)を表す)からなり、1分子当たり、2個以上、20個以下のR”がメルカプトアルキル基である、メルカプトアルキル基を含有する分岐状のオルガノポリシロキサンが挙げられる。メルカプトアルキル基及び非置換又は置換の1価の炭化水素基としては、上記の基が挙げられる。メルカプトアルキル基であるR”は、いずれの単位のR”としても存在してもよいが、好ましくはR”SiO3/2単位のR”として存在する。メルカプトアルキル基及び非置換又は置換の1価の炭化水素基としては、上記の基を適用することができる。作業性と架橋反応性の点から、メルカプトアルキル基を含有するシロキサン単位とメルカプトアルキル基を含まないシロキサン単位の個数の比が、1:60〜1:25のものが好ましいが、これに限定されない。
(A)において、23℃における粘度は、5〜10000cPである。作業性及び屈折率の点から、例えば、粘度は5〜5000cPとすることができる。作業性の点からは低粘度であることが好ましく、23℃における粘度は、例えば、5〜1000cPとすることができ、5〜400cPが更に好ましい。
本明細書において、粘度は、回転粘度計(ビスメトロン VDA−L)(芝浦システム株式会社製)にて、ローターNo.2〜4を使用し、30〜60rpm、23℃で測定した値とする。
(A)中のメルカプト基の個数は、ヨウ素による比色滴定により測定することができる。これは、下記式:
2RSH + I → RSSR + 2HI
の反応を利用した方法であり、滴定中、微量の過剰ヨウ素で滴定液が微黄色になることを利用する。
(A)は、透明性が高いものであることが好ましい。透明性の指標としては、23℃において、(A)を容器に充填して、厚さ10mmについて、分光測式計によって、可視光領域波長(360〜780nm)の透過率を測定したときに、透過率80%以上であることが挙げられる。透過率は、本発明の組成物の硬化物の透明性が、安定的に保持できる点から、90%以上であることが好ましい。
(A)の調製方法は、特に限定されず、例えば、メルカプトプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、メルカプトプロピルメチルジエトキシシラン、メルカプトプロピルジメチルメトキシシラン、メルカプトプロピルジメチルエトキシシラン等のアルキルクロロシラン、メルカプトアルキルアルコキシシランと、所望のアルキルクロロシラン、アルキルアルコキシシラン、シラノール含有シロキサンとを加水分解、重縮合、再平衡化することにより製造できる。
(A)は、単独でも、二種以上を併用してもよい。
本発明の組成物は、(B)(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンを含む。(B)は、直鎖状でも、分岐鎖状でもよい。
直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンとしては、(B1)
式(I):
Figure 2014001342

(式中、
Rは、独立して、C1〜C6アルキル基(好ましくは、メチル基)、C6〜C12アリール基(好ましくは、フェニル基)、C1〜C6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ基)又は式(a):
Figure 2014001342

(ここで、Rは、独立して、水素原子又はC1〜C4アルキル基であり、
は、独立して、C1〜C5アルキレン基(好ましくは、トリメチレン基)である)で示される基であるが、
少なくとも1個のRは、式(a)で示される基であり、
nは、0〜1000(好ましくは、0〜600、より好ましくは、0〜300、さらに好ましくは0〜100)である)
で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンが挙げられる。
式(I)において、式(a)で示される基であるRは、その合成の容易さ、反応性及び得られる特性の観点から、好ましくは1〜10個であり、より好ましくは2〜5個である。
式(a)で示される基であるRは、式(I)中のいずれのケイ素原子に結合していてもよいが、末端のケイ素原子に結合していることが好ましい。得られる硬化物の柔軟性の点から、両末端のケイ素原子に結合していることがより好ましく、両末端のケイ素原子にのみ結合していることがさらに好ましく、特に好ましくは両末端のケイ素原子にのみ、それぞれ1個ずつ、式(a)で示される基であるRが結合していることである。
は、水素原子又はC1〜C4アルキル基であるが、合成上の容易さ、貯蔵安定性の理由の点から、メチル基が好ましい。
は、C1〜C5アルキレン基であり、直鎖状であっても、分岐状であってもよい。Qは、(メタ)アクリル官能基の反応性の点から、炭素原子数3以上の鎖長を有することが好ましく、得られる硬化物の耐久性、透明性の観点から、より好ましくはトリメチレン基(−(CH−)である。
式(I)において、式(a)で示される基以外のRは、C1〜C6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基等)、C6〜C12アリール基(例えば、フェニル基、トリル基等である)、C1〜C6アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基等である)である。合成の容易さ、経済的観点から、メチル基が好ましく、光学的観点、高屈折率の点から、フェニル基が好ましい。
nは、0〜1000であり、他成分への相溶性の点からは、好ましくは0〜300であり、より好ましくは0〜100である。
式(I)で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンは、粘度が0.1cP〜50000cPであることが好ましく、より好ましくは5〜40000cP、さらに好ましくは5〜5000cPである。
中でも、(B1’)式(I’):
Figure 2014001342
(式中、Rは、C1〜C4アルキル基又は水素原子であり、
は、トリメチレン基であり、
は、C1〜C4アルキル基又はC1〜C4アルコキシ基であり、
は、C1〜C4アルキル基であり、
nは、1〜1000の数である)
で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンが好ましい。(B1’)式(I’)の直鎖状ポリオルガノシロキサンを使用することにより、良好な硬化性が得られる。
式(I’)において、Rは、C1〜C4アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)又は水素原子であり、好ましくは、メチル基又は水素原子である。
は、C1〜C4アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)であり、好ましくはメチル基であるか、C1〜C4アルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等)であり、好ましくは、メトキシである。
は、C1〜C4アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)であり、好ましくはメチル基である。nは、好ましくは、1〜1000であり、より好ましくは、1〜600である。
好ましい直鎖状ポリオルガノシロキサンは、式(I’)において、Rがメチル基又は水素原子であり、Rがトリメチレン基であり、Rがメチル基であり、Rがメチル基であり、nが1〜1000のポリオルガノシロキサンである。
好ましくは、式(I’)において、Rがメチル基又は水素原子であり、Rがトリメチレン基であり、Rがメトキシ基であり、Rがメチル基であり、nが1〜1000のポリオルガノシロキサンである。
式(I’)の直鎖状ポリオルガノシロキサンは、23℃における粘度が、5〜40000cPであることができ、好ましくは、5〜5000cPである。
分岐状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンとしては、(B2)平均式(II);
Figure 2014001342

(式中、
は、独立して、水素原子又はメチル基であり、
は、独立して、C1〜C5アルキレン基(好ましくは、トリメチレン基)であり、
11は、独立して、C1〜C6アルキル基(好ましくは、メチル基)又はC6〜C12アリール基(好ましくは、フェニル基)であり、
12は、独立して、C1〜C6アルキル基(好ましくは、メチル基)又はC6〜C12アリール基(好ましくは、フェニル基)であり、
13は、独立して、C1〜C6アルキル基(好ましくは、メチル基)又はC6〜C12アリール基(好ましくは、フェニル基)であり、
pは、1〜10(好ましくは、1〜8、さらに好ましくは、1〜5)であり、
qは、0〜10(好ましくは、0〜8、さらに好ましくは、0〜5)であり、
rは、0〜100(好ましくは、1〜80、さらに好ましくは、2〜70)であり、
sは、0〜10(好ましくは、0〜8、さらに好ましくは、0〜6)であり、
p/(p+q+r+s)≧0.02(好ましくは、≧0.06、さらに好ましくは、≧0.10)である)
で示される分岐状ポリオルガノシロキサンが挙げられる。
は、水素原子又はメチル基であるが、合成上の容易さ、貯蔵安定性の点から、メチル基が好ましい。
は、C1〜C5アルキレン基であり、直鎖状であっても、分岐状であってもよい。Qは、(メタ)アクリル官能基の反応性の点から、炭素原子数3以上の鎖長を有することが好ましく、得られる硬化物の耐久性、透明性の観点から、より好ましくはトリメチレン基(−(CH−)である。
11は、C1〜C6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基等)、又はC6〜C12アリール基(例えば、フェニル基、トリル基等である)である。合成の容易さ、経済的観点から、メチル基が好ましく、光学的観点、高屈折率を得る点から、フェニル基が好ましい。
12は、C1〜C6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基等)、又はC6〜C12アリール基(例えば、フェニル基、トリル基等である)である。合成の容易さ、経済的観点から、メチル基が好ましく、光学的観点、高屈折率を得る点から、フェニル基が好ましい。
13は、C1〜C6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、tert−ブチル基等)、又はC6〜C12アリール基(例えば、フェニル基、トリル基等である)である。合成の容易さ、経済的観点から、メチル基が好ましく、光学的観点、高屈折率を得る点から、フェニル基が好ましい。
pは、1〜10であり、より好ましくは1〜8であり、さらに好ましくは1〜5である。
qは、0〜10であり、より好ましくは0〜8であり、さらに好ましくは0〜5である。
rは、0〜100であり、より好ましくは1〜80であり、さらに好ましくは2〜70である。
sは、0〜10であり、より好ましくは0〜8であり、さらに好ましくは0〜6である。
良好な硬化性を得る点から、p/(p+q+r+s)≧0.02であり、好ましくは、p/(p+q+r+s)≧0.06であり、より好ましくは、p/(p+q+r+s)≧0.10である。
(B)としては、次のような平均式で示される分岐状ポリオルガノシロキサンが挙げられる。ただし、平均式中に存在する場合、q、r、sは0ではないものとする。
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{(CH3)2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{(CH3)2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{(CH3)2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{(CH3)2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph3SiO3/2}q{(CH3)2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph3SiO3/2}q{(CH3)2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph3SiO3/2}q{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph3SiO3/2}q
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{Ph2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{Ph2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{(CH3)2SiO}r{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{CH3SiO3/2}q{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{(CH3)2SiO}r{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{PhSiO3/2}q{Ph2SiO}r{(CH3)3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{PhSiO3/2}q{Ph2SiO}r
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{PhSiO3/2}q{(CH3)2SiO}r{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{PhSiO3/2}q{Ph3SiO1/2}s
{CH2=C(CH3)−C(=O)−O−(CH2)3SiO3/2}p{PhSiO3/2}q{Ph2SiO}r{Ph3SiO1/2}s
(B2)は、重量平均分子量が500〜100000であるものが好ましく、より好ましくは1000〜80000であり、更に好ましくは1000〜60000である。ここで重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)により、ポリスチレンを検量線とした値とする。
(B)は、単独でも、二種以上を併用してもよい。直鎖状ポリオルガノシロキサン及び分岐状ポリオルガノシロキサンを併用してもよいし、直鎖状のみ、又は分岐状のみを使用してもよい。特に好ましくは、(B1’)の直鎖状ポリオルガノシロキサンを使用することがである。
本発明の組成物は、(C)光反応開始剤を含む。(C)は、(A)と(B)とを光架橋させる際のラジカル開始剤として、又は増感剤として機能する成分である。(C)は、反応性の観点から、芳香族炭化水素、アセトフェノン及びその誘導体、ベンゾフェノン及びその誘導体、o−ベンゾイル安息香酸エステル、ベンゾイン及びベンゾインエーテル並びにその誘導体、キサントン及びその誘導体、ジスフィルド化合物、キノン化合物、ハロゲン化炭化水素及びアミン類、有機過酸化物が挙げられる。シリコーンとの相溶性、安定性の観点から、置換又は非置換のベンゾイル基を含有する化合物又は有機過酸化物がより好ましい。
(C)としては、例えば、アセトフェノン、プロピオフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(IRGACURE 651:BASF社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(DAROCUR 1173:BASF社製)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(IRGACURE 184:BASF社製)、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(IRGACURE 2959:BASF社製)、2−ヒロドキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン(IRGACURE 127:BASF社製)、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(IRGACURE 907:BASF社製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(IRGACURE 369:BASF社製)、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(IRGACURE 379:BASF社製);2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド(LUCIRIN TPO:BASF社製)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド(IRGACURE 819:BASF社製);1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)](IRGACURE OXE 01:BASF社製)、エタノン,1−[9−エチル−6−(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(〇−アセチルオキシム)(IRGACURE OXE 02:BASF社製);オキシフェニル酢酸、2−[2−オキソ−2−フェニルアセトキシエトキシ]エチルエステルとオキシフェニル酢酸、2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチルエステルの混合物(IRGACURE 754:BASF社製)、フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル(DAROCUR MBF:BASF社製)、エチル−4−ジメチルアミノベンゾエート(DAROCUR EDB:BASF社製)、2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエート(DAROCUR EHA:BASF社製)、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド(CGI 403:BASF社製)、ベンゾイルペルオキシド、クメンペルオキシド等が挙げられる。
相溶性、光反応性の点から、アセトフェノン、プロピオフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(IRGACURE 651:BASF社製)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(DAROCUR 1173:BASF社製)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(IRGACURE 184:BASF社製)、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(IRGACURE 907:BASF社製)、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(IRGACURE 369:BASF社製)、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキシド(LUCIRIN TPO:BASF社製)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキシド(IRGACURE 819:BASF社製)が好ましい。
(C)は、単独でも、二種以上を併用してもよい。
本発明の組成物は、(A)中のケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基の個数をHSとし、(B)中の(メタ)アクリロキシ基の個数をViとしたとき、良好な硬化性を得る点から、Viに対するHSの比(HS/Vi)が、0.1〜2であり、好ましくは0.12〜1.5であり、更に好ましくは0.15〜1である。
光反応開始作用、硬化時の耐熱性及び視認性(高透過率及び低曇り性)の点から、(C)は、(B)100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましく、より好ましくは、0.05〜3重量部である。
本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、(メタ)アクリロキシ基以外の成分以外の脂肪族不飽和基を含有するポリオルガノシロキサンを含んでいてもよい。このような脂肪族不飽和基を含有するポリオルガノシロキサンは、直鎖状であっても、分岐状であってもよい。脂肪族不飽和基としては、アルケニル基、例えばC2〜C6アルケニル基(例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ヘキセニル等)が挙げられる。末端が不飽和であるアルケニル基がより好ましく、合成の容易さ等の点から、ビニル基が好ましい。
直鎖状のものとしては、例えば、両末端ビニル基含有ポリジメチルシロキサンが挙げられる。このような直鎖状ポリオルガノシロキサンは、組成物の作業性の観点から、23℃における粘度が100〜100000cPであり、好ましくは100〜25000cPであり、200〜10000cPが更に好ましく、300〜5000cPが更に好ましい。
分岐状のものとしては、例えば、MViQレジン、MDViQレジン、MViTレジン、MViDTレジン、MDViTレジン等が挙げられる。
具体的には、SiO4/2単位、R’SiO1/2単位及びR’SiO2/2単位、並びに場合によってはさらにR’SiO3/2単位(式中、R’は、それぞれ独立して、C1〜C6アルキル基又は脂肪族不飽和基を表す)からなり、1分子当たり、少なくとも3個のR’が脂肪族不飽和基である、分岐状オルガノポリシロキサンが挙げられる。中でも、R’SiO2/2単位1モルに対して、SiO4/2単位を6〜10モル、R’SiO1/2単位を4〜8モルの比率で有する分岐状オルガノポリシロキサンが挙げられる。(B2)は、常温で固体ないし粘稠な半固体の樹脂状又は液状のものが好ましい。例えば、重量平均分子量1,000〜400,000のものが挙げられ、好ましくは、2,000〜200,000のものである。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)により、ポリスチレンを検量線とした値である。
脂肪族不飽和基であるR’は、いずれの単位のR’としても存在してもよいが、好ましくはR’SiO単位のR’として存在する。
脂肪族不飽和基以外のR’は、C1〜C6アルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等)であり、耐熱性を考慮すると、メチル基が好ましい。
本発明の組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、シランカップリング剤、重合禁止剤、酸化防止剤、耐光性安定剤である紫外線吸収剤、光安定化剤、無機充填剤等の添加剤を配合することができる。
シランカップリング剤としては、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルジアリルイソシアヌレート、ビス(トリメトキシシリルプロピル)アリルイソシアヌレート、トリス(トリメトキシシリルプロピル)イソシアヌレート、トリエトキシシリルプロピルジアリルイソシアヌレート、ビス(トリエトキシシリルプロピル)アリルイソシアヌレート、トリス(トリエトキシシリルプロピル)イソシアヌレートが挙げられ、好ましくは3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランである。
重合禁止剤としては、ハイドロキノン、p−メトキシフェノール、t−ブチルカテコール、フェノチアジン等が挙げられる。
酸化防止剤は、組成物の硬化物の酸化を防止して、耐候性を改善するために使用することができ、例えば、ヒンダードアミン系やヒンダードフェノール系の酸化防止剤等が挙げられる。ヒンダードアミン系酸化防止剤としては、例えば、N,N′,N″,N″′−テトラキス−(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミン・N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンの重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合体、[デカン二酸ビス(2,2,6,6−テトラメチル−1(オクチルオキシ)−4−ピペリジル)エステル、1,1−ジメチルエチルヒドロペルオキシドとオクタンの反応生成物(70%)]−ポリプロピレン(30%)、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、メチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケ−ト、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケ−ト、1−[2−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ヒンダードフェノール系酸化防止剤としては、例えば、ペンタエリストール−テトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、チオジエチレン−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、N,N′−ヘキサン−1,6−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオアミド)、ベンゼンプロパン酸3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシC7−C9側鎖アルキルエステル、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノール、ジエチル[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ホスホネート、3,3′,3″,5,5′,5″−ヘキサン−tert−ブチル−4−a,a′,a″−(メシチレン−2,4,6−トリル)トリ−p−クレゾール、カルシウムジエチルビス[[[3,5−ビス−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ホスホネート]、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)−トリオン、N−フェニルベンゼンアミンと2,4,4−トリメチルペンテンとの反応生成物、2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
光安定剤は、硬化物の光酸化劣化を防止するために使用することができ、例えば、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系、ベンゾエート系化合物等が挙げられる。耐光性安定剤である紫外線吸収剤は、光劣化を防止して、耐候性を改善するために使用することができ、例えば、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート系等の紫外線吸収剤等が挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ジ−tert−ペンチルフェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、メチル3−(3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート/ポリエチレングリコール300の反応生成物、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤、オクタベンゾン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート系紫外線吸収剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記紫外線吸収剤は単独でも、二種以上を併用してもよい。光安定化剤としては、ヒンダードアミン系が好ましい。中でも、第3級アミン含有ヒンダードアミン系光安定剤を用いることが、組成物の保存安定性改良のために好ましい。第3級アミン含有ヒンダードアミン系光安定剤としては、チヌビン622LD,チヌビン144,CHIMASSORB119FL(以上いずれもBASF社製);MARK LA−57,LA−62,LA−67,LA−63(以上いずれも旭電化工業株式会社製);サノールLS−765,LS−292,LS−2626,LS−1114,LS−744(以上いずれも三共株式会社製)等の光安定剤が挙げられる。
無機充填剤は、組成物の流動性調整、硬化後物性調整のために使用することができ、煙霧質シリカ、粉砕石英、金属酸化物等が挙げられる。
本発明の組成物は、画像表示部と保護部との間に塗工される際の作業性の観点から、23℃における粘度が、5〜10000cPであることが好ましく、5〜9000cPであることがより好ましく、5〜7000cPであることが更に好ましい。
本発明の組成物は、(A)〜(C)、並びに任意成分を配合することにより得ることができる。
本発明の組成物は、紫外線を照射することによって、硬化させることができる。(C)の反応可能な範囲の波長領域のランプとしては、例えば、ウシオ電機株式会社製の高圧水銀ランプ(UV−7000)、メタルハライドランプ(MHL−250、MHL−450、MHL−150、MHL−70)、韓国:JM tech社製のメタルハライドランプ(JM−MTL 2KW)、三菱電機株式会社製の紫外線照射灯(OSBL360)、 日本電池株式会社製の紫外線照射機(UD−20−2)、株式会社東芝製の蛍光ランプ(FL−20BLB)]、Fusion社製のHバルブ、Hプラスバルブ、Dバルブ、Qバルブ、Mバルブ等が挙げられる。
本発明の組成物は、良好な硬化性を有する。すなわち、より少ない紫外線照射量で、優れた硬度を有する硬化物を得ることができる。紫外線照射量は、500mJ/cm以上とすることができ、好ましくは500〜15000mJ/cmであり、より好ましくは1000〜5000mJ/cmであり、更に好ましくは1500〜3500mJ/cmである。
本発明の組成物の硬化物は、以下のような好適には物性を有することができる。
〔硬化後の可視光透過率〕
本発明の組成物は、硬化厚み150μmにおける硬化後の可視光透過率を、95%以上とすることができるため、視認性の点から好ましい。可視光透過率は、より好ましくは96%以上、更に好ましくは98%以上である。可視透過率の点からは、(C)の使用量を抑制することが好ましい。
〔硬化収縮率〕
本発明の組成物は、硬化収縮率を、1.0%以下とすることができるため、画像表示装置に適用した場合に、容易に、歪みが防止され、視認性を確保することができる点で好ましい。硬化収縮率は、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.3%以下、更に好ましくは0.2%以下である。
〔硬化後のE硬度〕
本発明の組成物は、少ない紫外線照射量でも、硬化後のE硬度を1〜60とすることができるため、画像表示装置に適用した場合に、容易に、外部からの応力を適度に緩和することができ、かつ高温高湿下でも水分の浸透を抑止して、視認性を確保することができる点で好ましい。E硬度は、好ましくは5〜40である。
本発明の組成物は、良好な硬化性を有し、かつ硬化収縮率が小さいため、画像表示装置において好適に使用することができ、特に、フラットパネル型の画像表示装置の保護部と画像表示部との間に介在させる樹脂として好ましい。具体的には、光学用プラスチック等で形成される透明な保護部を構成する保護パネル上に、本発明の組成物を塗布した後、画像表示部を構成する画像表示パネルを張り合わせ、紫外線照射することができる。保護パネルには、外周縁部に、本発明の組成物の流出を妨げるための段差を設けておいてもよい。
本発明の組成物は、液状で塗工性に優れ、画像表示部の変形に起因する表示不良を生じさせることなく、かつ視認性を低下させず、高輝度及び高コントラストな表示を可能とする紫外線硬化樹脂を提供することができる。本発明の組成物は、画像表示パネルが5〜100インチ、より好ましくは7〜80インチ、更に好ましくは10〜60インチの大画面画像表示装置の製造に好適であり、あるいは、画像表示装置が、好ましくは10〜500μm、より好ましくは20〜450μm、更に好ましくは50〜400μmであるような、超薄型の画像表示装置の製造に好適である。
以下、実施例及び比較例によって、本発明を更に詳細に説明する。部、%は、他に断りのない限り、重量部、重量%を表す。本発明は、これらの実施例によって限定されるものではない。実施例及び比較例で調製した各組成物の硬化は、ウシオ電機株式会社製高圧水銀灯:UVL-4001Mを用い、120w/cmの紫外線を照射することによって行なった。
〔物性の評価条件〕
(1)粘度
回転粘度計(ビスメトロン VDA−L)(芝浦システム株式会社製)を使用して、No.4ローターを使用し、60rpmで、23℃における粘度を測定した。
(2)メルカプト基の個数の測定
ヨウ素源として、1/10規定ヨウ素溶液(特級試薬)を使用し、比色滴定により、実施例の(A)成分について、単位重量当りのメルカプト基数を定量した。
計算方法: HS含有量(mmol/g) = (A×P×0.1)/(W×C)
A:変色するまでに要したヨウ素溶液滴下量
P:ヨウ素溶液の補正係数(試薬に記載されている補正係数):補正が必要な場合に記載
W:サンプル重量(g)
C:サンプルの不揮発分
予備測定を行ないヨウ素溶液量を求め、その後精度よく3回測定し、3回の平均値を求めた。
(3)透過率
ウシオ電機株式会社製高圧水銀灯:UVL−4001Mを用い、120w/cmにて所定の紫外線照射により厚さ200μmの試料を作製し、上記分光測式計で測定した
(4)硬化収縮率
組成物の硬化前と硬化後(紫外線照射量、表に示すとおり)の比重を電子比重計(MIRAGE社製SD−120L)により測定し、下記式より双方の比重差から算出した。
硬化収縮率(%)=(硬化前の体積−硬化後の体積)/ 硬化前の体積×100
硬化前の体積=1/硬化前の比重
硬化後の体積=1/硬化後の比重
(5)硬化性
JIS K 6253 Eに準拠し、DUROMETER HARDNESS TYPE E(ASKER製)にて23℃における硬化物(紫外線照射量は表のとおり)のE硬度を測定した。
実施例及び比較例における(A)は、以下のとおりである。
(A1)メルカプトプロピル基含有ポリメチルシロキサン:
{(CH3)3SiO1/2}・{HS(CH2)3SiO3/2}5・{(CH3)2SiO2/2}60
粘度:230cP
単位重量当りのメルカプト基数:0.98mmol/g
(A2)メルカプトプロピル基含有ポリメチルシロキサン:
{(CH3)3SiO1/2}・{HS(CH2)3SiO3/2}5・{(CH3)2SiO2/2}6
粘度:160cP
単位重量当りのメルカプト基数:4.3mmol/g
実施例及び比較例における(B)は、以下のとおりである。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)により、ポリスチレンを検量線とした値である。
(B1−1)両末端がアクロキシプロピルジメトキシ基で閉塞された直鎖構造のポリジメチルシロキサン(粘度1200cP、分子量31000)
(B1−2)M70
(B1−3)M10
(B1−4)MD Ph12
(B1−5)両末端ビニル基ポリフェニルメチルシロキサン(粘度3000cP、分子量25000)
(B1−6)両末端ビニルポリジメチルシロキサン(粘度10000cP、分子量42000)
(B2−1)T Ph12M 重量平均分子量:2220
(B2−2)TPh30 重量平均分子量:2080
(B2−3)TPh10 重量平均分子量:850
(B2−4)T10M 重量平均分子量:750
(B2−5)T10M 重量平均分子量:3080
ここで、
M :(CHSiO1/2

Figure 2014001342

D:(CHSiO
Ph:(CSiO

Figure 2014001342

T:(CH)SiO3/2

Figure 2014001342

Ph:(C)SiO3/2
(C1)2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノン
(C2)2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
(C3)2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
(C4)2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン
(C5)2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキシド
(e−1)γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
(f1)MQレジン:
平均構造式:{(CH3)3SiO1/2}{SiO2}3.5のMQ樹脂
重量平均分子量:52000
冷却用還流管、攪拌装置としてスリーワンモーターを装備した3Lのセパルブルフラスコに、塩酸293gを仕込み、フラスコ内の温度を−5℃〜2℃に調整し、攪拌をしながら水440gを仕込み、水ガラス3号(S40ケイ酸ソーダ3号)308gを1時間かけて滴下する。次いで、イソプロピルアルコール316gをフラスコ内へ仕込み、ヒドロゾル化を行なう。その後、トリメチルクロロシラン128gとキシレン139gの混合物を10分程度内で滴下を行ない、フラスコ内の温度を−5℃〜2℃にて攪拌を1時間行なった。次いで、約80℃まで昇温し、その後、80℃にて2時間加熱還流を行なった。次いで、キシレン24gを加えた後、30分間攪拌を行ない、30分間静置、分液を行なった。その後、脱水、脱溶を125−140℃で行ない、不揮発分を測定した。不揮発分量は58%であった。このようにして得られたMQ樹脂は、各実施例・比較例において使用される(a1〜(a4)成分と混合し、キシレンを除去して使用した。
重合禁止剤1 p−t−ブチルカテコール
重合禁止剤2:p−メトキシフェノール
シランカップリング剤 3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
表1に示す各成分を、軟膏ヘラを用いて、均一に混合して、実施例及び比較例の組成物を得た。硬化収縮率に関しては、比較例として、市販品の紫外線硬化型アクリル樹脂組成物である、SVR1100(ソニーケミカル&インフォメーション)を使用した。
これらについて、特性を測定した。結果を表1及び図1に示す。
Figure 2014001342
実施例の組成物は、いずれも硬化性が良好であり、1000mJ/cmの紫外線照射量で、十分なE硬度を示した。
表2に、メタ(アクリロキシ)基含有のポリオルガノシロキサンについて、直鎖状又は分岐鎖状のものを使用した例を示す。
表2に示す各成分のうち、光反応開始剤を除く成分を、5Lの万能混合攪拌機(ダルトン社製)に入れ、室温(23℃)にて30分間で均一に混合した。均一に混合した後、さらに、光開始剤を加え、氷水冷却下(8℃)にて30分間、冷却減圧にて均一に混合した。得られた組成物を10μmのメンブレンフィルターにて異物等を除去した後、組成物を得た。得られた組成物について、各特性を測定した。
Figure 2014001342
直鎖状又は分岐状のいずれを使用しても、良好な硬化性が得られた。
表3に、メタ(アクリロキシ)基含有のポリオルガノシロキサンとして、直鎖状と分岐状のものを併用した例を示す。
表3に示す各成分のうち、光反応開始剤を除く成分を、5Lの万能混合攪拌機(ダルトン社製)に入れ、室温(23℃)にて30分間で均一に混合した。均一に混合した後、さらに、光開始剤を加え、氷水冷却下(8℃)にて30分間、冷却減圧にて均一に混合した。得られた組成物を10μmのメンブレンフィルターにて異物等を除去した後、組成物を得た。得られた組成物について、各特性を測定した。
Figure 2014001342
直鎖状及び分岐状を併用しても、良好な硬化性が得られた。
表4に、シランカップリング剤を併用した例を示す。
表4に示す各成分のうち、光開始剤を除く成分を、5Lの万能混合攪拌機(ダルトン社製)に入れ、室温(23℃)にて30分間で均一に混合した。均一に混合した後、さらに、光開始剤を加え、氷水冷却下(8℃)にて30分間、冷却減圧にて均一に混合した。得られた組成物を10μmのメンブレンフィルターにて異物等を除去した後、組成物を得た。得られた組成物について、各特性を測定した。
Figure 2014001342

実施例では、良好な硬化性が得られた。
表5に、MQレジンを使用した例を示す。
表5に示す各成分のうち、光反応開始剤を除く成分を、5Lの万能混合攪拌機(ダルトン社製)に入れ、室温(23℃)にて30分間で均一に混合した。均一に混合した後、さらに、光開始剤を加え、氷水冷却下(8℃)にて30分間、冷却減圧にて均一に混合した。得られた組成物を10μmのメンブレンフィルターにて異物等を除去した後、組成物を得た。得られた組成物について、各特性を測定した。
Figure 2014001342
実施例では、良好な硬化性が得られた。
上記表から、本発明の特定の紫外硬化型シリコーン樹脂組成物は、従来の紫外線硬化型シリコーンよりも速い硬化速度で硬化し、良好な硬度を有する硬化物が得られることが確認された。
本発明の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物を用いて画像表示装置の保護部と画像表示部との封止を作業性よく行なうことができる。本発明の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物は、硬化時の収縮が小さいため、画像表示装置の保護部と画像表示部との封止に用いた場合、収縮による内部応力によって画像表示部(例えば、液晶表示パネル)に変形が生じることを容易に回避することができ、視認性が良好で、高輝度及び高コントラストを有する画像表示装置を製造することができる。

Claims (8)

  1. (A)23℃における粘度が5〜10000cPである、ケイ素原子に結合するメルカプトアルキル基を含有するポリオルガノシロキサン;
    (B)(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン;及び
    (C)光反応開始剤
    を含み、
    (B)中のメタ(アクリロキシ)基の個数に対する、(A)中のメルカプトアルキル基の個数の比が、0.1〜2であることを特徴とする、紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  2. (B)が、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサン及び/又は分岐状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンである、請求項1記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  3. (B)が、直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンである、請求項2に記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  4. 直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンが、(B1)
    式(I):
    Figure 2014001342

    (式中、
    Rは、独立して、C1〜C6アルキル基、C6〜C12アリール基、C1〜C6アルコキシ基又は式(a):
    Figure 2014001342

    (ここで、Rは、独立して、水素原子又はC1〜C4アルキル基であり、
    は、独立して、C1〜C5アルキレン基である)で示される基であるが、
    少なくとも1個のRは、式(a)で示される基であり、
    nは、0〜1000である)
    で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンである、請求項2又は3記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  5. 直鎖状の(メタ)アクリロキシ基を含有するポリオルガノシロキサンが、式(I’):
    Figure 2014001342

    (式中、Rは、C1〜C4アルキル基又は水素原子であり、
    は、トリメチレン基であり、
    は、C1〜C4アルキル基又はC1〜C4アルコキシ基であり、
    は、C1〜C4アルキル基であり、
    nは、1〜1000の数である)
    で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンである、請求項2〜4のいずれか1項記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  6. (C)の含有量が、(B)100重量部に対し、0.001〜1.0重量部である、請求項1〜5のいずれか記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか記載の紫外線硬化型シリコーン樹脂組成物からなる画像表示用シール剤。
  8. 請求項7記載の画像表示装置用シール剤を用いて、画像表示部と保護部とが封止された画像表示装置。
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