JP2014000190A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動役物装置の動作頻度による影響を軽減し、動作回数に基づく保証期間に準じた保証期間を設定する。
【解決手段】遊技機10の導入初期では稼働率が高く、徐々に稼働率が低下していくことを考慮し、導入からの時期を「初期稼働率制限期間」、「中期稼働率制限期間」、「終期稼働率制限期間」を設定し、それぞれの時期に適した回数制限値(CF値、CM値、CE値)を設定した(制御上は、時期毎に比較基準値CSに代入)。この比較基準値CSと、役物装置サブアッセンブリ200の動作毎にカウントされる1日動作回数CDとを比較して、それぞれの制限値に到達した時点で、該当する役物装置サブアッセンブリ200による演出を禁止(非動作)することで、動作保証回数を有効利用し、保証期間を延長することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、可動役物装置を備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技機、例えば、パチンコ機やパチスロ機においては、回路基板上に取り付けられた集積回路(マイクロコンピュータを含む)に予め定められた遊技仕様プログラムが記憶されると共に、遊技機に備えられたLCD等の画像表示部、LED等の発光部材画取付られた電飾装置、可動部材を機械的に動作させて演出する可動役物装置等が、当該遊技仕様プログラムに基づき、遊技の進行によって動作制御されるようになっている。
近年、可動役物装置は、可動部材の動作が大掛かりになっており、その分、駆動源にかかる負荷が大きい。また、駆動源に限らず、駆動源と可動部材とを連結するリンク機構等を主体とする可動役物装置の構成部品にも負担がかかることになる。このため、可動役物装置には、厳格な所謂動作寿命があり、可動役物装置に対して動作保証期間が設定される。
特許文献1には、各部品の寿命情報と累積使用情報とを記憶し、両者の比較結果に基づいて警報を出すことが記載されている。この特許文献1は、成型機に関する発明であり、成型機からチャックを用いて成型品を取り出す成型品取出機の寿命を記憶して管理するようになっている。この寿命の管理は、成型品取出機の各部品の動作状況(動作回数等)を管理しているだけであり、寿命の到達時期の管理(例えば、「期間保証等」)についての記載はなく、寿命がくれば警報を自動的に出すようになっている。
これに対して、遊技機においては、動作寿命に関する従来技術では、可動役物装置に対して、予め保証された動作回数と使用状況に応じた動作頻度との相関関係に基づいて保証期間を演算している。すなわち、遊技機は、遊技店に導入直後は稼働率が高く、徐々に低くなっていく傾向にあるため、この稼働率に応じて可動役物装置の動作回数も導入直後は多く、徐々に少なくなる(動作頻度の変動)。
なお、参考として、演出の回数制限の技術として、特許文献2には、特定の種類の当たりに連続した回数を計測し、リミッタ演出手段による演出を制限することが記載されている。
この特許文献2では、遊技球の入賞を契機として行われる特別電動役物の作動に関する抽選において特定の種類の当たりに連続して当選した回数を計数して予め定められた設定値に達したか否かを判断し、回数が前記設定値に達することの示唆及び/又は報知の演出を行うリミッタ演出手段を備え、計測される前記回数が初期値に戻っていることを遊技者が容易に認識し得る状況が生じた場合に、リミッタ演出手段による演出を制限するようになっている。
すなわち、特許文献2は、特定の演出(例えば、確変リミッタが作動する可能性が高いことを報知する演出)を制限して、遊技仕様上の不具合を解消するものであり、動作寿命に関する記載はない。
特開2005−271232号公報 特開2011−239943号公報
しかしながら、遊技機の可動役物装置における従来の保証期間の設定では、稼働率が高い導入初期に動作回数が集中することになる(動作頻度が高い)。このような、動作頻度を考慮すると、保証された動作回数を均等割した保証期間よりも実際の保証期間を短く設定しなければならない。
本発明は上記事実を考慮し、可動役物装置の動作頻度による影響を軽減し、動作回数に基づく保証期間に準じた保証期間を設定することができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、動作保証回数が設定された役物装置と、遊技の進行に応じて発生する遊技情報を、演出を交えて報知する際に、抽選によって選択された演出形態に基づいて報知演出を実行する演出制御手段と、前記抽選によって選択された演出形態に基づく報知演出に、前記役物装置の動作が含まれている場合に、当該報知演出時に当該役物装置の動作回数を計数する動作回数計数手段と、単位期間毎に実行され、当該単位期間での前記役物装置の動作回数が、予め定めた制限回数に到達した場合に、以後の同一単位期間内での前記抽選において前記役物装置の動作を含む演出形態が選択されることを回避する選択回避手段と、を有している。
本発明によれば、役物装置には、動作保証回数が設定されている。演出制御手段では、遊技の進行に応じて発生する遊技情報を、演出を交えて報知するが、この際、抽選によって選択された演出形態に基づいて報知演出を実行する。この抽選によって選択された演出形態に基づく報知演出には、役物装置の動作が含まれている場合がある。動作回数計数手段では、報知演出時に役物装置の動作回数を計数する。
選択回避手段では、単位期間毎に実行され、当該単位期間での役物装置の動作回数が、予め定めた制限回数に到達した場合に、以後の同一単位期間内での抽選において役物装置の動作を含む演出形態が選択されることを回避する。これにより、過度の役物装置を用いた報知演出を軽減し、動作保証期間を冗長することができる。
本発明において、前記制限回数が、稼働率に準じて増減する前記役物装置の動作頻度に基づいて設定されることを特徴としている。
制限回数を稼働率に準じて増減するため、役物装置を用いた報知演出の回避が必要以上に実行されることがない。
本発明において、前記動作回数計数手段による総計数値が増加する毎に、前記単位期間での制限回数を減少させることを特徴としている。
稼働率は遊技機導入初期が高く、徐々に低下する傾向にある。このため、総計数値の増加に基づいて制限回数を減少させることは、稼働率に合った制限回数の設定となり、役物装置を用いた報知演出の回避が必要以上に実行されることがない。
本発明において、前記選択回避手段が、前記動作保証回数を複数段階に分割し、前記動作回数計数手段による総計数値が、それぞれの段階に達した時点で、前記単位期間での制限回数を段階的に減少させることを特徴としている。
動作保証回数を複数段階に分割し、動作回数計数手段による総計数値が、それぞれの段階に達した時点で、単位期間での制限回数を段階的に減少させる。
稼働率は遊技機導入初期が高く、徐々に低下する傾向にある。このため、動作保証回数を複数段階に分割し、動作回数計数手段による総計数値が、それぞれの段階に達した時点で、単位期間での制限回数を段階的に減少させることは、稼働率に合った制限回数の設定となり、役物装置を用いた報知演出の回避が必要以上に実行されることがない。
本発明において、前記選択回避手段が、稼働率を一定としたときの前記動作保証回数の正比例分布の遷移に基づいて基準動作保証期間を設定し、前記基準動作保証期間の初期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率よりも高い稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定し、前記基準動作保証期間の終期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率よりも低い稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定する、ことを特徴としている。
稼働率が高い初期の制限期間では、役物装置の動作頻度が高いと予測され、制限回数を相対的に多くして役物装置の動作を含む報知演出の回避を緩和する。一方、稼働率が低い終期の制限期間では、役物装置の動作頻度が低いと予測され、制限回数を相対的に少なくして役物装置の動作を含む報知演出の回避を厳格とする。
この初期と終期との制限回数の差異が相殺されることで、平均的な稼働率の下で設定される基準動作保証期間に準じた保証期間を維持することができる。
本発明において、前記基準動作保証期間の初期と終期との間に中期を設定し、当該中期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率と同等の稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定することを特徴としている。
さらに、前記初期の制限期間と終期の制限期間との間に、制限回数が基準動作保証期間を設定したときの稼働率と同等の稼働率に基づく動作頻度を超えないように設定された中期を設けることで、例えば、初期の制限期間での制限回数の緩和度合いを助長することができる。
以上説明した如く本発明では、可動役物装置の動作頻度による影響を軽減し、動作回数に基づく保証期間に準じた保証期間を設定することができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係る制御系のハード構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る役物装置サブアッセンブリの概略を示すブロック図である。 本実施の形態に係り、複数の役物装置サブアッセンブリ毎に設定される、演出制御部での、動作保証監視制御を機能別に分類した制御ブロック図である。 本実施の形態に係り、対象となる役物装置サブアッセンブリ200に対する可動回数制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態の実施例であり、(A)は特定の役物装置サブアッセンブリにおける動作頻度遷移の実施例を示す特性図、(B)は「初期稼働率制限期間」、「中期稼働率制限期間」、「終期稼働率制限期間」毎に設定した回数の下での1日の動作回数遷移の実施例を示す特性図である。
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。一体皿24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。
一体皿24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁壁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の周縁壁部32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。
一体皿24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、一体皿24における上皿部28の周縁壁32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、一体皿24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部58」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっているが、単色に点灯するものであってもよい。或いは、レンズ部58を予め着色してもよい。
ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。なお、ベニヤ板に代えて透明アクリル板等が用いられる場合もある。これらの外レール102及び内レール104によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、釘19(一部のみ指標)が点在して打ち込まれ、かつ風車21が取り付けられている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、機械的に動作する可動役物装置105A、105Bと、各種演出等の映像を表示する表示部106を備えている。可動役物装置105A、105Bは、詳細な説明は省略するが、後述する特別図柄抽選の結果に基づいて、遊技者に当選の期待感を持たせるための動作として、表示部106の前面にせり出したり、表示部106の表示面を広狭したり等の動作演出が実行されるようになっている。一方、表示部106は、LCD表示、LED表示等が適用可能であるが、特に表示形態に限定されるものではない。
表示部106では、例えば、特別図柄抽選の結果を報知するための図柄変動パターン演出が実行される。一例としては、3列の図柄列を個別に変動させ、その内の2列の図柄列が変動を停止したときの図柄が同一図柄となった場合を「リーチ」として遊技者に期待感を持たせる演出を実行し、最終列が停止して、既に停止している2列の図柄と同一図柄となった場合は当選、異なる図柄となった場合は落選を報知する。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)130が配置されている。特別図柄始動入賞口(A)130は常時入賞可能に上部が開口している。
また、遊技盤18の遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
一方、図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって右側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
この通過ゲート118の下方には、特別図柄始動入賞口(B)134が配置されている。特別図柄始動入賞口(B)134の上部開口は、釘19によって通常は閉塞されている。
この特別図柄始動入賞口(B)134には、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
電動チューリップ136は、前記普通図柄抽選に当選したときに開放するようになっている。電動チューリップ136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口(B)134の入賞開口部へのパチンコ球PBの受け入れが可能となり、パチンコ球PBの入賞が可能となる。
前記特別図柄始動入賞口(B)134のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置して特別図柄抽選の大当たり専用のアタッカー112が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。この開閉扉116が、アタッカーソレノイド148(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
ここで、特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行される。
この特別図柄抽選において「大当たり」に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「特別遊技」「大役処理」等と言う場合がある)。
なお、前記特別図柄抽選の抽選結果である当選(「大当たり」)は、主として表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動表示演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果の報知を待機(保留・記憶)し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、特別図柄抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることもあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
例えば、通常時がセンター役物105に向かって左側を狙って打つ遊技(所謂「左打ち状態」)であるのに対して、前記大役処理中は、前記アタッカー112に向けて、センター役物105に向かって右側を狙って打つ遊技(所謂「右打ち状態」)に変更する。
また、特定の遊技状態(例えば、大役処理後の一定期間の「右打ち状態」)で通過ゲート118を遊技球PBが通過すると、普通図柄抽選が実行され、当該普通図柄抽選に当選すると、前記電動チューリップ136を開放する。前記特定の遊技状態では、電動チューリップの開放期間が長いため、特定の遊技状態以外の遊技状態に比べて、特別図柄始動入賞口(B)134に入賞する確率は増えることになる。
本実施の形態では、特定の遊技状態を「電動チューリップ136のサポート付の時短遊技状態」(「電サポ付時短」「電サポ付時短中」等と言う場合がある)とし、非電サポ付時短中のベースが20であるのに対し、この電サポ付時短中のベースが100となるように設定される。なお、ベースとは、発射球数に対する賞球払出数の割合であり、例えば、100球の遊技球PBが発射されて20球の賞球払出があるときをベース20といい、100球の賞球払出があるときをベース100という。
また、遊技盤18には、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)130の左側(遊技盤18の左下)には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、2個の一般入賞口120A、120Bとする。)が設けられた役物装置107が配置されている。一般入賞口120は、2個に限られるものではなく、例えば、基本的なベースや入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
なお、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個(本実施の形態では、特別図柄始動入賞口(A)130及び特別図柄始動入賞口(B)134の2個の特別図柄始動入賞口なので、8個となる。)の保留(遊技球の始動入賞に対する記憶)が可能となっている。なお、この保留球数は限定されるものではない。
保留球数は、主として特別図柄表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109(図2に示すセンター役物105を正面視したときの右下に配置)の一部である特別図柄記憶表示部によって報知される。
また、センター役物105及び役物装置107との間の遊技盤18の表面には、当該表面よりも奥側に埋め込まれるように、電飾装置122が配置されている。この電飾装置122の前面には、釘19が打ち込まれている箇所があり、遊技球PBが通過可能な流路上にあることがわかる。このため、遊技者は、遊技球PBの動向を見る視線をずらさずに、当該電飾装置122の演出状態を視認可能となる。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、図3に示されるように、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号等)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)130への入賞球を検出する特図A始動口センサ130S、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞球を検出する特図B始動口センサ134S、「大当たり」の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、一般入賞口120A、120Bへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報や遊技状態をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、アタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、前記操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、前記電飾装置122のLEDチップ122A、並びにパチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の光源137、スピーカ60(60L、60C、60R、60U)が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介して表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
ここで、遊技機10には、前述した可動役物装置105A、105Bを代表とする複数の可動役物装置が搭載されており、演出制御部152によってその動作が制御されるようになっている。
可動役物装置105A、105Bを例にとると、これらはそれぞれ、図4に示される如く、機械的に動作する駆動機構部180と当該駆動機構部180の動作を制御する動作制御部182を備え、駆動機構部180には、必要に応じて、駆動源184(モータ、ソレノイド等)、発光源186(LED等)、センサ188(位置検出等)が設けられており、役物装置サブアッセンブリ200としてユニットされた状態で取り付けられている。
役物装置サブアッセンブリ200は、それぞれ動作保証期間が設定されている。動作保証期間は、動作回数と動作頻度との相関関係に基づいて設定される。なお、役物装置サブアッセンブリ200は、前記可動役物装置105A、105Bに言及されるものではなく、遊技機10の遊技仕様によって1個の場合もあるし、3個以上の場合もあり、これらはそれぞれ動作保証期間が設定されることになる。
ここで、遊技機10に特徴として、当該遊技機10が遊技店に導入された直後は稼働率が高いため、当然この稼働率に比例して、役物装置サブアッセンブリ200の動作回数も多くなる。一方、導入後稼働率は徐々に低くなり傾向にある。
従来は、このような稼働率、すなわち、役物装置サブアッセンブリ200の動作頻度を考慮すると、動作回数を均等使用して演算した動作保証期間よりも短い保証期間を設定しなければならなかった。
これに対して本実施の形態では、遊技機10の稼働率を細かに考慮し、当該稼働率に応じて動作回数を制限するようにした。
より具体的には、稼働率の最も高い「初期稼働率制限期間」、徐々に稼働率が低下する「中期稼働率制限期間」、稼働率が安定して低い状態の「終期稼働率制限期間」に分類し、それぞれの時期に一定期間毎の動作制限回数を制限するようにした。
例えば、1日毎の動作回数制限値として、前記「初期稼働率制限期間」、「中期稼働率制限期間」、「終期稼働率制限期間」毎に、初期動作回数制限値CF、中期動作回数制限値CM、終期動作回数制限値CEを設定し(制御上は、時期毎に比較基準値CSに代入)、この比較基準値CSと、役物装置サブアッセンブリ200の動作毎にカウントされる1日動作回数CDとを比較して、それぞれの制限値に到達した時点で、該当する役物装置サブアッセンブリ200による演出を禁止(非動作)するようにしている。
図5は、複数の役物装置サブアッセンブリ200毎に設定される、演出制御部152での、動作保証監視制御を機能別に分類した制御ブロック図である。なお、この制御ブロック図は、あくまでも機能別に分類したものであり、演出制御部152のハード構成を限定するものではない。また、役物装置サブアッセンブリ200毎に、物理的に当該制御ブロックが必要ではなく、変数を細分化して、並行処理するようにしてもよい。例えば、図5に示す、累積動作回数CTを、役物装置サブアッセンブリ200毎にCT−1、CT−2・・・CT−n等と設定すればよい。
図5に示される如く、演出制御部152は、コマンド受付部202を備え、主制御部150からコマンドを受け付ける。コマンド受付部202は、コマンド解析部204に接続されており、主制御部150から受け付けたコマンドは、このコマンド解析部204によって解析され、本実施の形態の場合では、演出処理実行コマンドとその他処理コマンドとに分類される。
コマンド解析部204は、受け付けたコマンドが演出処理コマンドであると判明すると、当該演出処理コマンドの情報を演出抽選管理部206へ送出する。
演出抽選管理部206は、演出抽選部208及び可動役物装置作動可否判定部210に接続され、演出抽選部208に対して抽選指示を出力し、可動役物装置作動可否判定部210に対して抽選時期情報を出力する。
演出抽選部208は、抽選指示に基づいて演出抽選を実行する。なお、演出抽選部208は、前記可動役物装置作動可否判定部210に接続されており、当該可動役物装置作動可否判定部210から抽選制限指示を受信する場合があり、抽選指示を受けた時期において、抽選制限があった場合に、役物装置サブアッセンブリ200を用いた演出を除いて演出抽選を実行するようになっている。
演出抽選部208は、演出処理実行制御部212に接続されている。演出処理実行制御部212では、演出抽選部208から抽選結果情報を受けると役物装置サブアッセンブリ200に対して、動作コマンドを送出する。
役物装置サブアッセンブリ200には、図示しない制御基板が設けられ、前記動作コマンドに基づいて、可動部材を動作させる。
前記可動役物装置作動可否判定部210では、前述したように、演出抽選部208に対して抽選制限指示を送信する場合がある。この送信をするか否かは、動作頻度演算部214での演算結果(役物装置サブアッセンブリ200の作動の「許可信号」又は「不可信号」の何れかの送出)に基づいて判定されるようになっている。
このため、可動役物装置作動可否判定部210は、動作回数比較値CS設定部216が接続されている。なお、以下において、動作回数制限値CSを「CS値」という場合がある。
動作回数比較値CS設定部216には、動作回数値記憶部218が接続されている。この動作回数値記憶部218はバックアップ電源を搭載した揮発性メモリ(例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory))であり、遊技機10の電源がオフ、すなわち、演出制御部152がその機能を失っても、記憶情報が消滅しない。尚、動作回数値記憶部218に使用されるメモリは、DRAM等の揮発性メモリに限らず、例えば、バックアップ電源が不要なフラシュメモリ等の不揮発性メモリを使用しても良い。
動作回数値記憶部218には、前記「初期稼働率制限期間」の初期動作回数制限値CF(CF値)、「中期稼働率制限期間」の中期動作回数制限値CM(CM値)、「終期稼働率制限期間」の終期動作回数制限値CE(CE値)がそれぞれ記憶されている。
また、動作回数値記憶部218には、役物装置サブアッセンブリ200の駆動機構部180の動作回数の累積値である、累積動作回数値CTが記憶されている。
前記動作回数比較値CS設定部216では、累積動作回数値CTに基づいて、CS値の候補となる動作回数制限値であるCF値、CM値、CE値の何れかが選択され、CS値に代入される。すなわち、CS値は、役物装置サブアッセンブリ200の動作回数によって変化するものであり、電源投入直後(1日の稼働開始直後)では、動作回数値記憶部218に記憶された累積動作回数CTに基づいて、CS値が設定されることになる(CS値初期設定)。
動作回数比較値CS設定部216は、CS値一時記憶部220に接続され、設定されたCS値が一時的に記憶されるようになっている。
一方、前記演出処理実行制御部212では、役物装置サブアッセンブリ200に対して動作コマンドを送出するとき、1日動作回数CD更新部222と累積動作回数CT更新部224のそれぞれに対して、動作回数を+1に更新する加算信号を出力する。なお、以下において、1日動作回数CDを「CD値」、累積動作回数CTを「CT値」という場合がある。
1日動作回数CD更新部222はCD値一時記憶部226に接続されており、更新されたCD値がその都度一時的に記憶されるようになっている。
また、累積動作回数CT更新部224はCT値バックアップ部228に接続されており、更新されたCT値がその都度動作回数値記憶部218にバックアップされるようになっている。
このため、前記演出抽選部208における演出抽選毎に、前記CS値初期設定後のCT値の変化に応じて、CS値が変更される(CS値稼働中設定)。
前記CS値一時記憶部220とCD値一時記憶部226とは、それぞれ動作頻度演算部214に接続されており、CS値とCD値とが比較演算されるようになっている。
このCS値とCD値との比較において、CD<CSの場合は動作回数が制限値に達していないので、前記可動役物装置作動可否判定部210に対して作動許可信号が送出される。
また、CS値とCD値との比較において、CD≧CSの場合は動作回数が制限値に達したので、前記可動役物装置作動可否判定部210に対して作動不可信号が送出される。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の略円形の遊技領域に打ち込まれ、遊技釘や風車に当たり方向を変えながら遊技領域内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域の下端部に至った遊技球PBはアウト口124からパチンコ機10内に回収される。
(本実施の形態に係る遊技仕様)
本実施の形態では、所謂「左打ち」による遊技が基本(基本遊技)となる。すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の左側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、特別図柄始動入賞口(A)130へ遊技球を導いていき、入賞すると特別図柄抽選が実行される。
特別図柄抽選は、表示部106にて実行される図柄変動パターン演出によって、遊技者に対し抽選結果の報知が実行される。図柄変動パターン演出は、主制御部150からの指示信号等に基づき、図柄変動パターン選択テーブルから図柄変動パターン種が選択されて実行される。
特別図柄抽選に当選すると、アタッカー112の開閉扉116が、所定時間、所定回数開放して、遊技球の入賞を通常遊技状態よりも飛躍的に高める大役処理が実行される。
大役処理は、上記基本遊技とは別に、所謂「右打ち」による遊技となる。
すなわち、表示部106を境界として、遊技盤18の右側を通るように遊技球PBの発射強度を調整することで、風車や釘等の障害物に当接しながら、アタッカー112へ遊技球を導いていく。
次に、大役処理が終了すると、前記左打ちに戻る場合と、右打ちを継続する場合とがある。右打ちの継続された場合、特別図柄始動入賞口(B)134へ遊技球を導いていく。このとき、時短状態となっており、遊技球PBが通過ゲート118を通過すると普通図柄抽選が時短状態で実行され、当選(例えば、当選確率1/1.1)となれば電動チューリップ136が頻繁に開放され、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞が可能となる。遊技球PBがこの特別図柄始動入賞口(B)134に入賞すると、特別図柄始動入賞口(A)130と同様に特別図柄抽選が実行される。
ここで、上記遊技仕様を実行するプログラムは、主制御部150の記憶部(例えば、ROM)に記憶され、当該プログラムが実行される。また、主制御部150では、電チューソレノイド138の動作、アタッカーソレノイド148の動作、並びに、ガイドランプユニットの点灯制御が実行される。
さらに、演出制御部152では、図柄制御部156を介して表示部106の表示制御を含み、聴覚や視覚を通じた演出が実行され、払出制御部154では遊技球PBの払い出し制御が実行される。
ところで、遊技機10では、当該遊技機10が遊技店に導入された直後は稼働率が高く、導入後稼働率は徐々に低くなる傾向にある。このような稼働率の傾向では、可動役物装置105A、105Bを含む役物装置サブアッセンンブリ200の動作回数を均等使用して演算した動作保証期間よりも短い保証期間を設定しなければならなかった。
そこで、本実施の形態では、遊技機10の稼働率を細かに考慮し、当該稼働率に応じて動作回数を制限するようにした。
図6は、対象となる役物装置サブアッセンブリ200に対する可動回数制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ300では、1日の稼働開始の時期か否か(すなわち、電源オンとなり、演出制御部152が動作可能状態となった否か)が判断され、否定判定された場合は、このルーチンは実行せず、終了する。なお、電源オン時に当該動作回数制御ルーチンが起動するようにしてもよい。
ステップ300で肯定判定、或いは、電源オンで動作回数制御ルーチンが起動すると、ステップ302へ移行して、1日動作回数CD(CD値)をクリアとし、次いでステップ304へ移行する。
ステップ304では、演出抽選時期か否かが判断され、否定判定されるとステップ342へ移行して1日の稼働が終了したか否か(又は、電源オフとなったか否か)が判断される。このステップ342で否定判定されると、ステップ304へ戻り、ステップ304、342の何れかで肯定判定されるまで、ステップ304、342を繰り返す。
ステップ304で肯定判定されると、演出抽選時期であると判断し、ステップ306へ移行して、動作回数値記憶部218から累積動作回数CT(CT値)を読み出す。
次のステップ308では、CT値が動作保証回数Tに基づく所定割合分の設定数TA(例えば、動作保証回数Tが60000回の場合、設定数TAは10000回)未満か否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ310へ移行して、CT値が動作保証回数Tに基づく所定割合分の設定数TB(例えば、動作保証回数Tが60000回の場合、設定TBは30000回)未満か否かが判断される。設定数TA、TBは、動作状況(稼働率)に基づいて設定されるものであり、TAは動作保証回数Tの1/4〜1/10程度、TBは動作保証回数Tの1/2〜1/3程度が好ましいが、少なくとも、動作保証回数T、設定数TA、設定数TBの関係が、0<TA<TB<Tの関係となっていればよい。
ここで、前記ステップ308で肯定判定(CA<TA)された場合は、現在の累積動作回数CTがTA未満(0〜9999回)であると判断し、ステップ312へ移行して動作回数値記憶部218から1日の初期制限値であるCF値(例えば、500回)を読み出して、ステップ314へ移行する。ステップ314では、CF値を動作回数比較値であるCS値に代入し、ステップ324へ移行する。
また、前記ステップ310で肯定判定(TA≦CA<TB)された場合は、現在の累積動作回数がTA以上TB未満(10000〜29999回であると判断し、ステップ316へ移行して動作回数値記憶部218から1日の中期制限値であるCM値(例えば、200回)を読み出して、ステップ318へ移行する。ステップ318では、CM値を動作回数比較値であるCS値に代入し、ステップ324へ移行する。
一方、前記ステップ310で否定判定(TB≦CA<T)された場合は、現在の累積動作回数がTB以上(30000回以上)であると判断し、ステップ320へ移行して動作回数値記憶部218から1日の終期制限値であるCE値(例えば、80回)を読み出して、ステップ322へ移行する。ステップ322では、CE値を動作回数比較値であるCS値に代入し、ステップ324へ移行する。
ステップ324では、1日動作回数CD(CD値)を読み出し、次いでステップ326へ移行して、CD値とCS値とを比較する。
このステップ326において、CD値<CS値と判定された場合は、1日の動作回数が制限値に到達していないため、ステップ328へ移行して、役物装置サブアッセンブリ200を用いる演出を含む演出の抽選を実行して(演出抽選処理1)、ステップ330へ移行する。ステップ330では、前記ステップ328での演出抽選処理1において、役物装置サブアッセンブリ200を含む演出が選ばれたか否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ334へ移行する。
また、ステップ328において、CD値≧CS値と判定された場合は、1日の動作回数が制限値に到達しているため、ステップ332へ移行して、役物装置サブアッセンブリ200を用いる演出を含まない演出の抽選を実行する(演出抽選処理2)。
ステップ334では、演出処理が実行されるが、この場合、役物装置サブアッセンブリ200が非作動の演出が実行され、ステップ342へ移行する。
また、前記ステップ330で肯定判定されると、ステップ336へ移行して、役物装置サブアッセンブリ200が作動する演出が実行されてステップ338へ移行する。
ステップ338では、CD値及びCT値がそれぞれインクリメントされ(CD←CD+1、CT←CT+1)、次いでステップ340へ移行してCT値を動作回数値記憶部218へバックアップ記憶した後、ステップ342へ移行する。
ステップ342では、1日の稼働が終了したか否か(又は、電源オフとなったか否か)が判断される。このステップ342で否定判定されると、ステップ304へ移行して演出抽選時期か否かが判断され、ステップ342、304の何れかで肯定判定されるまで、ステップ342、304を繰り返す。
ステップ342で肯定判定されると、このルーチンは終了する。なお、このルーチンにおいて、ステップ342を設定せず、電源オフで強制的終了するようにしてもよい。この場合、バックアップ前に電源オフになると、1日で最大1回の動作誤差が生じる場合があるが、保証動作回数の比率からすれば問題ない回数である。
以上説明したように本実施の形態では、遊技機10の導入初期では稼働率が高く、徐々に稼働率が低下していくことを考慮し、導入からの時期を「初期稼働率制限期間」、「中期稼働率制限期間」、「終期稼働率制限期間」を設定し、それぞれの時期に適した回数制限値(CF値、CM値、CE値)を設定した(制御上は、時期毎に比較基準値CSに代入)。この比較基準値CSと、役物装置サブアッセンブリ200の動作毎にカウントされる1日動作回数CDとを比較して、それぞれの制限値に到達した時点で、該当する役物装置サブアッセンブリ200による演出を禁止(非動作)することで、動作保証回数を有効利用し、保証期間を延長することができる。
本実施の形態によれば、稼働率と役物装置サブアッセンブリ200の駆動機構部の動作頻度とは対応しており、稼働率が高ければ動作頻度も上がる。このため、稼働率(予測)に基づいて、予め単位期間毎(1日毎)の制限回数を稼働率に応じて変化させればよい。その一例として、本実施の形態では、動作保証期間を初期、中期、終期に分類し、それぞれ異なる制限値CF、CM、CEを設定したが、究極的には、単位期間毎の稼働率に合わせて制限値を設定してもよい。
図7(A)は特定の役物装置サブアッセンブリ200における、動作頻度遷移の実施例を示す特性図、図7(B)は、「初期稼働率制限期間」、「中期稼働率制限期間」、「終期稼働率制限期間」毎に設定した回数の下での1日の動作回数遷移の実施例を示す特性図である。
まず、図7(A)に示される、均等使用遷移を示す曲線(図7(A)の鎖線A参照)は、特定の役物装置サブアッセンブリ200の動作保証回数が60000回で、1年間保証したときの動作状況の理想的な遷移を示しており、特定の役物装置サブアッセンブリ200が1年間平均的に動作すれば、1年間の保証期間とすることができる。
しかし、実際には、図7(A)の実使用遷移(使用制限非実施)を示す曲線(図7(A)の細実線B参照)に示すように、導入初期の動作頻度が高く(傾斜勾配が急)、徐々に動作頻度が低くなっていく(傾斜勾配が緩)傾向にある。人気のある機種、話題の機種に遊技者が集中する点からも、根拠のある傾向であると言える。
この場合、初期の段階で特定の役物装置サブアッセンブリ200が多く稼働するため、この遷移からすると、9ヶ月程度で動作保証回数の60000回に到達してしまうことになり、比較例として、動作保証期間を9ヶ月としなければならなかった。
これに対して、図7(A)の実使用遷移(使用制限実施)を示す曲線(図7(A)の太実線C参照)に示すように、初期稼働率制限期間(動作回数0〜9999回)、中期稼働率制限期間(動作回数10000〜29999回)、終期稼働率制限期間(動作回数30000回以上)を設定した。
初期稼働率制限期間では、図7(B)の初期動作回数制限値CFを設定する。このため、図7(B)に示すように、1日の稼働期間の途中でCF値(500回)に達してしまうと、それ以降の動作を禁止する。
初期稼働率制限期間では、図7(B)の中期動作回数制限値CMを設定する。このため、図7(B)に示すように、1日の稼働期間の途中でCF値(200回)に達してしまうと、それ以降の動作を禁止する。
終期稼働率制限期間では、図7(B)の終期動作回数制限値CEを設定する。このため、図7(B)に示すように、1日の稼働期間の途中でCF値(80回)に達してしまうと、それ以降の動作を禁止する。
このため、初期稼働率制限期間では、500回/1日であるので、稼働率が高い状況に対応可能であり、図7(A)の曲線Bに劣らない傾斜勾配を実現することができる。
また、中期稼働率制限期間では、200/1日であるので、図7(A)の曲線Aに即した平均的な稼働率に対応することができる。
さらに、終期稼働率制限期間では、80/1日であるので、図7(A)の曲線Aよりも傾斜勾配が緩いが、稼働率が低いため、十分に対応可能となる。
これらの総合することで、図7(A)に示される如く、曲線Cの動作保証期間は、曲線Bの動作保証期間9ヶ月に対して3ヶ月延長することができ、ほぼ理想的な曲線Aの動作保証期間(1年)と同等の保証期間とすることができる。
なお、本実施の形態では、初期稼働率制限期間、初期稼働率制限期間、終期稼働率制限期間の3期間に分類したが、この分類数は限定されるものではなく、少なくとも2期間に分類されていれば、同様の効果を奏することができる。
また、単位期間として、1日毎の動作回数を制限するようにしたが、稼働率に合うように様々な実施形態が考え得る。例えば、数日毎(例えば、2日〜1ヶ月毎)に制限するようにしてもよい。また、逆に、1日の内の稼働率の高い時間帯とそうでない時間帯とで制限回数を変更してもよい。さらには、曜日毎に制限値を変更してもよい。これらは、全て稼働率に基づいて制限値を設定すればよい。
10 パチンコ機(遊技機)
18 遊技盤
60 スピーカ(報知手段)
105 センター役物
105A 可動役物装置(役物装置)
105B 可動役物装置(役物装置)
106 表示部(報知手段)
112 アタッカー
112S アタッカーセンサ
116 開閉扉
130 特別図柄始動入賞口(A)
130S 特図A始動口センサ
134 特別図柄始動入賞口(B)
134S 特図B始動口センサ
136 電動チューリップ
137 光源(報知手段)
138 電チューソレノイド
148 アタッカーソレノイド
148A アクチュエータ
150 主制御部
152 演出制御部(演出制御手段)
154 払出制御部
180 駆動機構部
182 動作制御部(演出制御手段)
184 駆動源
186 発光源
188 センサ
200 役物装置サブアッセンブリ(役物装置)
202 コマンド受付部
204 コマンド解析部
206 演出抽選管理部
208 演出抽選部
210 可動役物装置作動可否判定部(選択回避手段)
212 演出処理実行制御部(選択回避手段)
214 動作頻度演算部(選択回避手段)
216 動作回数比較値CS設定部
218 動作回数値記憶部
220 CS値一時記憶部
222 1日動作回数CD更新部(動作回数計数手段)
224 累積動作回数CT更新部(動作回数計数手段)
226 CD値一時記憶部
228 CT値バックアップ部

Claims (6)

  1. 動作保証回数が設定された役物装置と、
    遊技の進行に応じて発生する遊技情報を、演出を交えて報知する際に、抽選によって選択された演出形態に基づいて報知演出を実行する演出制御手段と、
    前記抽選によって選択された演出形態に基づく報知演出に、前記役物装置の動作が含まれている場合に、当該報知演出時に当該役物装置の動作回数を計数する動作回数計数手段と、
    単位期間毎に実行され、当該単位期間での前記役物装置の動作回数が、予め定めた制限回数に到達した場合に、以後の同一単位期間内での前記抽選において前記役物装置の動作を含む演出形態が選択されることを回避する選択回避手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記制限回数が、稼働率に準じて増減する前記役物装置の動作頻度に基づいて設定されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記動作回数計数手段による総計数値が増加する毎に、前記単位期間での制限回数を減少させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記選択回避手段が、
    前記動作保証回数を複数段階に分割し、前記動作回数計数手段による総計数値が、それぞれの段階に達した時点で、前記単位期間での制限回数を段階的に減少させることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載の遊技機。
  5. 前記選択回避手段が、
    稼働率を一定としたときの前記動作保証回数の正比例分布の遷移に基づいて基準動作保証期間を設定し、
    前記基準動作保証期間の初期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率よりも高い稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定し、
    前記基準動作保証期間の終期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率よりも低い稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  6. 前記基準動作保証期間の初期と終期との間に中期を設定し、当該中期においては、前記基準動作保証期間を設定したときの稼働率と同等の稼働率に基づく動作頻度を超えないように、前記制限回数を設定することを特徴とする請求項5記載の遊技機。
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