JP2014226477A - 遊技機 - Google Patents

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豊浩 埜口
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Abstract

【課題】可動役物の故障を抑制することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】パチンコ遊技機1では、例えばRTC134にサブ液晶61,62の総動作回数情報が記憶されており、サブ液晶61,62が動作する毎に総動作回数情報が更新される。そして、この総動作回数情報が示す総動作回数が設定回数に達したか否かが判定され、設定回数に達したと判定されて以降は、設定回数に達したと判定される前に比べて、サブ液晶61,62の動作頻度が低減されることにより、サブ液晶61,62の動作が抑制される。【選択図】図5

Description

本発明は、可動役物を備える遊技機に関する。
一般的な遊技機では、始動口に遊技球が入賞すると大当たりか否かが判定され、特別図柄表示器において特別図柄が変動表示された後に大当たりか否かを示す特別図柄が停止表示される。そして、大当たりであることを示す特別図柄が停止表示された場合には、普段は閉塞されている大入賞口を開放する大当たり遊技が行われる。この種の遊技機の中には、遊技盤に対して可動に構成されたいわゆるギミックと呼ばれる可動役物を備えるものがある(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の遊技機には、銭を模した可動役物が設けられており、この可動役物は、遊技者による所定のボタン操作が行われると、遊技機の奥行方向を軸方向として回転しながら、液晶画面の前面側を移動する。
特開2013−66793号公報
ところで、特許文献1に開示されている可動役物のように、近年は、可動役物の構造や動作が複雑になると共にその動作速度が上がる傾向があり、動作回数が多くなればなるほど故障(例えばハーネスの断線やモータの故障、ギヤの破損など)のリスクが高まるという問題がある。特に、ホールにおける稼働率が高い遊技機では可動役物の動作頻度が高くなり易いため、稼働率が低い遊技機に比べて、上記のような問題が起こり易い。また、可動役物が故障すると、遊技者が可動役物による演出を楽しめなくなり、その結果、遊技機の稼働率の低下につながるおそれがある。
それ故に、本発明の目的は、可動役物の故障を抑制することが可能な遊技機を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために以下の構成を採用した。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
本発明に係る遊技機(1)は、可動に構成された可動役物(61,62)と、稼働に関する情報を記憶する稼働情報記憶手段(134)と、稼働状況に基づいて、前記稼働情報記憶手段に記憶されている稼働に関する情報を更新する更新手段(131、S1072)と、前記稼働情報記憶手段に記憶されている稼働に関する情報が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段(131、S1074)と、前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記可動役物の動作を制御する動作制御手段(131,151)とを備え、前記動作制御手段は、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定されて以降は、当該所定の条件を満たすと判定される前に比べて、当該可動役物の動作を抑制する(S1075)。
前記動作制御手段は、前記可動役物の動作量または動作割合が所定の値となるように規定された第1テーブル(例えば通常制御用テーブル)、及び前記可動役物の動作量または動作割合が前記所定の値よりも低くなるように規定された第2テーブル(例えば動作抑制制御用テーブル)のいずれか一方を設定するテーブル設定手段(131、S1062,S1063)と、前記テーブル設定手段によって設定されているテーブルを参照して、前記可動役物を動作させるか否かを決定する動作決定手段(131、S1064)と、前記可動役物を動作させると前記動作決定手段によって決定された場合に、当該可動役物を動作させる駆動手段(151,611,621)とを含み、前記テーブル設定手段は、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと判定される前は(S1061で「NO」)前記第1テーブルを設定する一方で、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと判定されて以降は(S1061で「YES」)前記第2テーブルを設定することによって、前記可動役物の動作負荷を低減させてもよい。
前記可動役物は、第1の動作(例えば煽り動作)及び第2の動作(例えば本動作)を実行可能であり、前記動作制御手段は、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定される前は、前記第1の動作及び前記第2の動作の両方を前記可動役物に実行させる一方で(例えば図26)、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定されて以降は、前記第1の動作及び前記第2の動作のいずれか一方の実行を抑制することによって、前記可動役物の動作時間を短くしてもよい(例えば図27,図28)。
前記可動役物の動作回数をカウントするカウント手段(131、S1072)を備え、前記更新手段は、前記カウント手段のカウント結果に基づいて、前記可動役物の総動作回数を示す前記稼働に関する情報(例えば総動作回数情報)を更新し、前記条件判定手段は、前記稼働に関する情報が示す総動作回数が所定回数(例えば5000回)に達したか否かを判定してもよい(S1074)。
前記可動役物は、複数種の動作を実行可能であり(例えば図4)、前記更新手段は、前記可動役物の動作に伴い、当該動作の種類に応じた動作時間に基づいて、前記可動役物の総動作時間を示す前記稼働に関する情報を更新し(図24、S1078,S1080,S1082,S1083)、前記条件判定手段は、前記稼働に関する情報が示す総動作時間が所定時間に達したか否かを判定してもよい(S1085)。
時刻を計時するRTC(リアルタイムクロック)(134)を備え、前記RTCが前記稼働情報記憶手段として機能してもよい。
この発明によれば、可動役物の故障を抑制することができる。
パチンコ遊技機1の概略正面図 パチンコ遊技機1の一部を示す平面図 図1における表示器4の拡大図 サブ液晶61,62の動作を伴うステップアップ予告演出について説明するための説明図 ステップアップ予告演出を行うか否かを決定する処理に使用されるテーブルについて説明するための説明図 パチンコ遊技機1が備える制御装置の構成例を示すブロック図 遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャート 図7のステップS2におけるスイッチ処理の詳細フローチャート 図8のステップS21における第1始動口スイッチ処理の詳細フローチャート 図8のステップS22における第2始動口スイッチ処理の詳細フローチャート 図7のステップS3における特別図柄処理の詳細フローチャート 図11のステップS309における大当たり判定処理の詳細フローチャート 図11のステップS310における変動パターン選択処理の詳細フローチャート 演出制御基板130において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャート 図14のステップS10におけるコマンド受信処理の詳細フローチャート 図15のステップS105における変動演出パターン設定処理の詳細フローチャート 図15のステップS106における予告演出パターン設定処理の詳細フローチャート 通常制御用テーブルを例示した説明図 動作抑制制御用テーブルを例示した説明図 図14のステップS13におけるRTC演出制御処理の詳細フローチャート 図15のステップS107における総動作回数情報更新処理の詳細フローチャート 画像音響制御基板140において実行される画像音響制御処理の一例を示すフローチャート ランプ制御基板150において実行されるランプ制御処理の一例を示すフローチャート ステップアップ予告演出の最終ステップ数とステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間との関係を例示した説明図 総動作回数情報更新処理に代えて演出制御基板130において実行される総動作時間情報更新処理の詳細フローチャート 低減制御フラグが「OFF」に設定されている場合に行われるスーパー発展演出の一例について説明するための説明図 低減制御フラグが「ON」に設定されている場合に行われるスーパー発展演出の一例について説明するための説明図 スーパー発展演出の構成の変化について説明するための説明図
[第1の実施形態]
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の第1の実施形態に係るパチンコ遊技機1について説明する。
[パチンコ遊技機1の概略構成例]
まず、図1及び図2を参照しつつ、パチンコ遊技機1の概略構成について説明する。ここで、図1は、パチンコ遊技機1の概略正面図である。図2は、パチンコ遊技機1の一部を示す平面図である。図1に例示されるように、パチンコ遊技機1は、入賞や判定に関する役物等が設けられた遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材3とを備えている。枠部材3は、遊技盤2と所定の間隔を隔てて平行配置された透明なガラス板を支持しており、このガラス板と遊技盤2とによって、遊技球が流下可能な遊技領域10が形成されている。
遊技者がハンドル20を握ってレバー21を時計方向に回転させると、上皿28に溜められた遊技球が発射装置(不図示)へと案内され、ハンドル20の回転角度に応じた打球力で遊技領域10へと発射される。この遊技領域10には、不図示の遊技クギや風車等が設けられており、発射された遊技球は、遊技領域10における上部位置へと案内され、遊技クギや風車等に接触することでその移動方向を変化させながら遊技盤2に沿って落下する。なお、遊技球の発射は、遊技者が停止ボタン22を操作することによって一時的に停止される。
上皿28は、発射装置へ供給される遊技球及び賞球を溜めるものである。この上皿28の下方には、賞球を溜める下皿29が設けられている。この下皿29と近接配置された取り出しボタン23を遊技者が操作すると、下皿29の下面の一部が開口されて、下皿29に溜まった遊技球が下皿29の下方に配置された不図示の箱に落下する。なお、他の実施形態では、上皿28及び下皿29が例えば1つの皿で構成されてもよい。
遊技者がハンドル20を小さい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「左打ち」を行うと、遊技球が相対的に弱い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印31に例示されるように遊技領域10における左側領域を流下する。一方、遊技者がハンドル20を大きい回転角で回転させた状態を維持するいわゆる「右打ち」を行うと、遊技球が相対的に強い打球力で打ち出される。この場合、遊技球は、矢印32に例示されるように遊技領域10における右側領域を流下する。
左打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、第1始動口11、第2始動口12、2つの普通入賞口14、第1ゲート15、及び電動チューリップ17が設けられている。また、右打ちされた遊技球の通過経路には、入賞や判定に関する役物として、上記第2始動口12、第1大入賞口13、2つの普通入賞口14、第2ゲート16、上記電動チューリップ17、及び第2大入賞口19が設けられている。
遊技領域10に打ち出された遊技球は、遊技盤2に沿って流下する過程で、第1始動口11、第2始動口12、第1大入賞口13、普通入賞口14、及び第2大入賞口19のいずれかに入球して入賞する。これにより、入賞した箇所に応じた所定数の賞球が上皿28又は下皿29に払い出される。なお、入賞しなかった遊技球は、排出口18を介して遊技領域10から排出される。
第1始動領域としての第1始動口11は、常時開放されている始動口であり、第2始動領域としての第2始動口12は、普通電動役物としての電動チューリップ17が作動しているときだけ開放される始動口である。パチンコ遊技機1では、遊技球が第1始動口11を通過して入賞した場合、又は遊技球が第2始動口12を通過して入賞した場合、遊技者にとって有利な大当たり遊技(特別遊技)を実行するか否かが判定され、その判定結果が後述する表示器4に表示される。
なお、以下の説明では、第1始動口11への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第1特別図柄判定」と呼び、第2始動口12への遊技球の入賞を条件として実行される判定を「第2特別図柄判定」と呼び、これらの判定を総称して「特別図柄判定」と呼ぶものとする。
第1大入賞口13は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この第1大入賞口13の開口部には、第1大入賞口13を開閉するプレートが設けられている。第1大入賞口13は、通常はこのプレートによって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記プレートを作動させて第1大入賞口13を開放する大当たり遊技が実行される。大当たり遊技中は、所定条件(本実施形態では、第1大入賞口13への9個の遊技球の入賞、又は第1大入賞口13が開放されてから29.5秒の経過)を満たすまで第1大入賞口13が開放状態に維持されてから閉塞される長開放ラウンド遊技が所定回数実行される。
第2大入賞口19は、特別図柄判定の結果に応じて開放される特別入賞領域である。この第2大入賞口19の開口部には、図1に例示されるように、第2大入賞口19を開閉する羽根部材が設けられている。第2大入賞口19は、通常はこの羽根部材によって閉塞されている。これに対して、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す所定の大当たり図柄が表示器4に停止表示された場合、上記羽根部材を作動させて第2大入賞口19を開放する大当たり遊技が実行される。大当たり遊技中は、所定条件(本実施形態では、第2大入賞口19への9個の遊技球の入賞、又は第2大入賞口19が開放されてから29.5秒の経過)を満たすまで第2大入賞口19が開放状態に維持されてから閉塞される長開放ラウンド遊技が所定回数実行される。
このように、大当たり遊技中には第1大入賞口13又は第2大入賞口19が長開放されるため、遊技者は、大当たり遊技中に右打ちを行うことで、大当たり遊技が行われていないときに比べてより多くの賞球を得ることができる。
電動チューリップ17は、第2始動口12に近接配置されており、一対の羽根部材を有している。この電動チューリップ17は、一対の羽根部材が第2始動口12を閉塞する閉姿勢(図1参照)と、第2始動口12を開放する開姿勢(不図示)とに姿勢変化可能に構成されている。
第2始動口12は、図1に例示されるように、通常は電動チューリップ17によって閉塞されている。これに対して、遊技球が第1ゲート15又は第2ゲート16を通過すると、賞球の払い出しは行われないものの、第2始動口12を開放するか否かが判定される。ここで、第2始動口12を開放すると判定された場合、電動チューリップ17の一対の羽根部材が規定時間開姿勢を維持した後に閉姿勢に戻る動作が規定回数行われる。このように、第2始動口12は、電動チューリップ17が作動していないときには遊技球が通過し難い状態であるのに対して、電動チューリップ17が作動することによって遊技球が通過し易い状態となる。なお、以下の説明では、第1ゲート15又は第2ゲート16に対する遊技球の通過を条件として実行される判定を「普通図柄判定」と呼ぶものとする。
普通入賞口14は、第1始動口11と同様に常時開放されており、遊技球の入賞によって所定個数の賞球が払い出される入賞口である。なお、第1始動口11等とは異なり、普通入賞口14に遊技球が入賞しても判定が行われることはない。
[パチンコ遊技機1の演出手段の構成例]
図1又は図2に例示されるように、遊技盤2又は枠部材3には、各種の演出を行うものとして、メイン液晶表示装置5、左サブ液晶表示装置61、右サブ液晶表示装置62、スピーカ24、及び盤ランプ25が設けられている。また、枠部材3には、図1には示されていない枠ランプ37(図6参照)が内蔵されている。
メイン液晶表示装置5(以下「メイン液晶5」と略称する。)は、演出画像を表示する画像表示装置であり、遊技者によって視認され易い位置に設けられている。メイン液晶5には、例えば、特別図柄判定の判定結果を報知する装飾図柄、予告演出などを行うキャラクタやアイテム、特別図柄判定が保留されている数だけ表示される保留表示画像等の各種表示オブジェクトを含む演出画像が表示される。なお、画像表示装置は、EL表示装置等の他の画像表示装置によって構成されてもよい。
サブ液晶表示装置61,62(以下「サブ液晶61,62」と略称する。)は、演出画像を表示する画像表示装置であり、メイン液晶5の前面側に配置されている。サブ液晶61,62としては、メイン液晶5に比べて表示画面が小さいものが用いられ、メイン液晶5で行われる表示演出に関連する演出や、メイン液晶5に表示されない情報を表示するために使用される。具体的には、左サブ液晶61には第1特別図柄判定の保留数を示す数値や予告演出を行うキャラクタ等が表示され、右サブ液晶62には第2特別図柄判定の保留数を示す数値や予告演出を行うキャラクタ等が表示される。
また、サブ液晶61,62(可動役物の一例)は、メイン液晶5の前面側をパチンコ遊技機1の幅方向(図1における左右方向)に移動可能に構成されている。本実施形態では、サブ液晶61,62は、サブ液晶61,62がそれぞれメイン液晶5の側方に配置された初期位置(例えば図1参照)と、サブ液晶61,62がパチンコ遊技機1の幅方向におけるメイン液晶5の中央部で当接するように配置された合体位置(例えば図4の<SU4>参照)との間を移動可能に構成されている。このように、サブ液晶61,62は、遊技盤2に対して可動に構成されている。
盤ランプ25及び枠ランプ37は、点灯又は点滅のパターンの変更、発光色の変更等の光による各種の演出を行う。スピーカ24は、メイン液晶5又はサブ液晶61,62で行われる表示演出と同期するように、或いは非同期に楽曲や音声、効果音等を出力して音による演出を行う。
[パチンコ遊技機1の操作手段の構成例]
図2に例示されるように、枠部材3には、遊技者が操作する操作手段として、演出ボタン26及び十字キー27が設けられている。演出ボタン26は、遊技者が押下することによって操作情報を入力するための押ボタンであって、決定操作などに使用される。十字キー27は、遊技者が選択操作を行うためのいわゆる十字キーである。パチンコ遊技機1では、演出ボタン26又は十字キー27の操作に応じた演出が行われる場合がある。
[表示器4の構成例]
図3は、図1における表示器4の拡大図である。表示器4は、主に特別図柄判定や普通図柄判定に関する情報を表示するものであり、図3に例示されるように、第1特別図柄表示器41、第2特別図柄表示器42、第1特別図柄保留表示器43、第2特別図柄保留表示器44、普通図柄表示器45、普通図柄保留表示器46、遊技状態表示器47、ラウンド表示器48等を有して構成されている。
第1特別図柄表示器41は、第1特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第1特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第1特別図柄判定の判定結果を報知する。第2特別図柄表示器42は、第2特別図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから第2特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって第2特別図柄判定の判定結果を報知する。第1特別図柄表示器41及び第2特別図柄表示器42には、判定図柄として、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」であることを示す大当たり図柄、又は特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを示すハズレ図柄が停止表示される。
第1特別図柄保留表示器43は、第1特別図柄判定の保留数を表示する。第2特別図柄保留表示器44は、第2特別図柄判定の保留数を表示する。
普通図柄表示器45は、普通図柄判定が行われると、図柄を変動表示してから普通図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示することによって普通図柄判定の判定結果を報知する。普通図柄保留表示器46は、普通図柄判定の保留数を表示する。遊技状態表示器47は、パチンコ遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。ラウンド表示器48は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に大当たり図柄が停止表示されると、大当たり遊技中に開閉される第1大入賞口13又は第2大入賞口19の開放パターンを表示する。
なお、以下の説明では、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に表示される図柄を「特別図柄」と呼び、普通図柄表示器45に表示される図柄を「普通図柄」と呼ぶものとする。
[各種予告演出について]
パチンコ遊技機1では、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞すると、大当たり遊技を実行するか否かを判定する特別図柄判定が行われ、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42において、特別図柄が変動表示された後に特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄が停止表示される。これに対して、メイン液晶5では、特別図柄が変動表示されるのに伴って装飾図柄が変動表示され、判定図柄が停止表示されるのに伴って、装飾図柄が特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示される。
このような図柄の変動表示中は、大当たりに対する信頼度を報知したり、或いは大当たりに対する期待感を遊技者に抱かせたりすることを目的として、各種の予告演出が行われる。本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、予告演出として、擬似連続予告演出やステップアップ予告演出などが行われる。
擬似連続予告演出は、特別図柄の1回の変動表表示中に、装飾図柄が複数回変動表示されたように見せる演出であり、いわゆる「擬似連」と呼ばされるものである。この擬似連続予告演出は、本実施形態では、サブ液晶61,62の動作を伴わずに行われるために本発明とは直接関係しないので、その詳細な説明は省略する。
[ステップアップ予告演出の一例]
次に、図4を参照しつつ、可動役物としてのサブ液晶61,62の動作を伴うステップアップ予告演出について説明する。なお、図4では、メイン液晶5に表示されている演出画像の一部を見易くするために、同じくメイン液晶5に表示される装飾図柄や保留表示画像の図示が省略されている。
本実施形態では、特別図柄の変動表示中において、メイン液晶5及びサブ液晶61,62の両方を用いてステップアップ予告演出が行われる。このステップアップ予告演出は、予め設定された所定ステップ数(本実施形態では「4」)を上限として所定ステップ数以下のいずれかのステップ数まで段階的に発展可能な演出であって、本実施形態では、メイン液晶5に表示された演出画像の拡縮とサブ液晶61,62の動作(移動)とを伴うものである。
ステップアップ予告演出が開始される前は、メイン液晶5には演出画像が全画面表示されている。具体的には、メイン液晶5には、キャラクタなどが表示されておらず、例えば背景画像が表示されている。一方のサブ液晶61,62は、初期位置(メイン液晶5に表示されている演出画像の左右の両端部を覆う位置)にそれぞれ配置されている(図4<開始前>参照)。
これに対して、ステップアップ予告演出の開始タイミングになると、まず、第1ステップの演出として、メイン液晶5では、バスが到着する様子を表す演出表示が行われる。これに伴い、左サブ液晶61がメイン液晶5の幅方向の中央(図4における右方向)に向けて若干移動し、この左サブ液晶61の動作と連動するように、メイン液晶5に表示されている演出画像がメイン液晶5の画面右隅を基準として縮小される(図4<SU1>参照)。
次に、第2ステップに発展しない場合、第1ステップの演出表示の終盤において、到着したバスから誰も降車することなくバスが走り去る様子を表す演出表示が行われると共に、左サブ液晶61が初期位置に戻される。これに伴い、メイン液晶5に表示されている演出画像は、全画面表示に戻される(図4<終了後>参照)。
一方、第2ステップに発展する場合、メイン液晶5では、到着したバスから女性のキャラクタ57が降車してバスが走り去る様子を表す演出表示が行われると共に、右サブ液晶62がメイン液晶5の幅方向の中央(図4における左方向)に向けて若干移動し、この右サブ液晶62の動作と連動するように、メイン液晶5に表示されている演出画像が当該演出画像の左隅を基準として更に縮小される(図4<SU2>参照)。
次に、第3ステップに発展しない場合には、第2ステップの演出表示の終盤において、バスから降車したキャラクタ57が誰も見つけられずに歩き去る様子を表す演出表示が行われると共に、左サブ液晶61及び右サブ液晶62がそれぞれの初期位置に戻される。これに伴い、メイン液晶5に表示されている演出画像は、全画面表示に戻される(図4<終了後>参照)。
一方、第3ステップに発展する場合、メイン液晶5に表示されていたキャラ57が左サブ液晶61に表示されると共に、キャラ57が探していた男性のキャラクタ58が右サブ液晶62に表示される。そして、左サブ液晶61及び右サブ液晶62の両方が、メイン液晶5の幅方向の中央に向けて更に移動する(図4<SU3>参照)。これに伴い、メイン液晶5に表示されている演出画像が当該演出画像の中央を基準として更に縮小される。
次に、第4ステップに発展しない場合には、第3ステップの演出表示の終盤において、左サブ液晶61及び右サブ液晶62がそれぞれの初期位置に戻されると共に、キャラクタ57,58がサブ液晶61,62から消去される。これに伴い、メイン液晶5に表示されている演出画像は、全画面表示に戻される(図4<終了後>参照)。
一方、第4ステップに発展する場合、左サブ液晶61及び右サブ液晶62が、メイン液晶5の幅方向の中央で当接する位置までそれぞれ移動する(図4<SU4>参照)。これに伴い、メイン液晶5の表示画面におけるサブ液晶61,62に覆われていない領域に、左サブ液晶61及び右サブ液晶62の合体を演出するエフェクト画像が表示される。そして、第4ステップの演出が完了すると、左サブ液晶61及び右サブ液晶62がそれぞれの初期位置に戻されると共に、メイン液晶5における演出表示が全画面表示に戻される。
なお、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、特別図柄判定の判定結果に基づいて、最終ステップ数が設定される。具体的には、特別図柄判定の判定結果が「大当たり」である場合には、最終ステップ数が相対的に大きい値に設定され易い。一方、特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」である場合には、最終ステップ数が相対的に小さい値に設定され易い。
また、メイン液晶5の表示画面には、例えば、1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる装飾図柄が3列表示されており、ステップアップ予告演出が終了するまでは、これらの装飾図柄が例えば上から下へとスクロールするように変動表示されている。これに対して、ステップアップ予告演出が終了すると、全ての装飾図柄が停止するのに先立って、まず、左列と右列の装飾図柄が停止する。その際、左図柄及び右図柄として有効ライン上に同一の装飾図柄が仮停止してリーチが成立すると、同一の装飾図柄が3つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与えるリーチ演出に発展する。一方、左図柄及び右図柄として相異なる装飾図柄が仮停止した場合には、リーチ演出は行われず、中図柄が仮停止してから変動演出が終了することになる。
上記のように、大当たり時に最終ステップ数が相対的に大きい値に設定され易いため、遊技者は、ステップアップ予告演出が最終的に何ステップ目まで発展するか、及びステップアップ予告演出が終了した後にリーチ演出に発展するか否かに基づいて、大当たりに対する信頼度をある程度は認識することが可能である。
ところで、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、ステップアップ予告演出にサブ液晶61,62が用いられるため、ステップアップ予告演出が行われる回数が多くなればなるほど、サブ液晶61,62が正常に移動しなくなるといった故障が発生するリスクが高まっていくことになる。これに対して、実際にサブ液晶61,62が故障した場合、メイン液晶5に表示される演出画像とサブ液晶61,62の位置とにズレが生じてステップアップ予告演出を適切に行うことができなくなり、その結果、遊技者がステップアップ予告演出を楽しめなくなる。また、左サブ液晶61又は右サブ液晶62が初期位置とは異なる位置に配置された状態で故障して動かなくなった場合、故障したサブ液晶によってメイン液晶5の表示画面の一部が覆われたままの状態となってしまい、メイン液晶5に表示された演出画像を遊技者が視認できなくなる。このため、サブ液晶61,62の駆動系に故障が生じた場合、パチンコ遊技機1の稼働率が低下するおそれがある。
そこで、第1の実施形態におけるパチンコ遊技機1では、サブ液晶61,62の総動作回数(ここではステップアップ予告演出が行われた総回数)をカウントし、カウントして得られたサブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達したことを条件としてサブ液晶61,62の動作頻度を低減させることにより、サブ液晶61,62の動作を抑制して駆動系の故障を未然に防止することとしている。
[制御用テーブルの一例]
図5は、ステップアップ予告演出を行うか否か(サブ液晶61,62を動作させるか否か)を決定する処理に使用されるテーブルについて説明するための説明図である。パチンコ遊技機1では、後述する演出制御基板130(図6参照)によって特別図柄の変動表示中に行われる演出の内容が各種のテーブルを参照して決定される。これに関して、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とを決定するためのテーブルとして、本実施形態では、図5に例示されるように、通常制御用テーブルと動作抑制制御用テーブルとの2種類のテーブルが用意されている。
通常制御用テーブルは、サブ液晶61,62の動作を伴うステップアップ予告演出が例えば10変動に1回程度の割合で行われるように、サブ液晶61,62の動作割合が相対的に高くなるように規定されたテーブルである。また、通常制御用テーブルは、ステップアップ予告演出を行う場合において、動作抑制制御用テーブルと比べて、最終ステップ数が高めの値に設定され易いテーブルである。
動作抑制制御用テーブルは、サブ液晶61,62の動作を伴うステップアップ予告演出が例えば20変動に1回程度の割合で行われるように、通常制御用テーブルを用いる場合に比べて、サブ液晶61,62の動作割合が相対的に低くなるように規定されたテーブルである。また、動作抑制制御用テーブルは、ステップアップ予告演出を行う場合において、通常制御用テーブルと比べて、最終ステップ数が低めの値に設定され易いテーブルである。
このため、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とを動作抑制制御用テーブルを用いて決定することによって、通常制御用テーブルを用いる場合に比べて、サブ液晶61,62の動作割合と動作量とを低くすることができる。
なお、通常制御用テーブル及び動作抑制制御用テーブルの具体的な構成例については、図18及び図19に基づいて後に詳述する。
本実施形態では、パチンコ遊技機1に外部から電源が供給されていなくても各種の情報を保持可能なRTC134(図6参照)にサブ液晶61,62の総動作回数を示す総動作回数情報が記憶されており、演出制御基板130では、この総動作回数情報が示すサブ液晶61,62の総動作回数が5000回未満である場合には、ステップアップ予告演出を行うか否かが通常制御用テーブルを用いて決定される。一方、総動作回数情報が示すサブ液晶61,62の総動作回数が5000回以上である場合には、ステップアップ予告演出を行うか否かが動作抑制制御用テーブルを用いて決定される。
このため、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、ステップアップ予告演出が行われた回数(=サブ液晶61,62が動作した回数)が5000回に達するとステップアップ予告演出の出現頻度が低くなり、また、ステップアップ予告演出を行うとしてもサブ液晶61,62の動作量が低くなり易いため、サブ液晶61,62の駆動系が故障するのを効果的に抑制することができる。
以下、図4及び図5に基づいて上述したサブ液晶61,62の動作制御を実現するためのパチンコ遊技機1の内部構成やパチンコ遊技機1で行われる処理の一例について、詳細に説明する。
[パチンコ遊技機1の制御装置の構成]
遊技盤2の裏面側には、上皿28又は下皿29へと送り出される遊技球を溜めておく球タンクの他に、パチンコ遊技機1の動作を制御する制御装置が設けられている。図6に例示されるように、パチンコ遊技機1の制御装置は、各種判定やコマンドの送信といった遊技の進行を制御する遊技制御基板100、遊技制御基板100から受信したコマンドに基づいて演出を統括的に制御する演出制御基板130、画像や音による演出を制御する画像音響制御基板140、各種のランプや可動体による演出を制御するランプ制御基板150等から構成されている。なお、制御装置の構成はこれに限定されるものではなく、例えば演出制御基板130、画像音響制御基板140、及びランプ制御基板150が1つの基板で構成されていてもよい。
[遊技制御基板100の構成例]
遊技制御基板100は、メインCPU101、メインROM102、及びメインRAM103を備えている。メインCPU101は、メインROM102に記憶されたプログラム等に基づいて、判定や払い出し賞球数に関連する各種の演算処理を行う。メインRAM103は、メインCPU101が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
遊技制御基板100には、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、電動チューリップ制御部113、第1ゲートスイッチ114、第2ゲートスイッチ115、第1大入賞口スイッチ116、第2大入賞口スイッチ117、第1大入賞口制御部118、第2大入賞口制御部119、普通入賞口スイッチ120、及び表示器4を構成する各表示器41〜48が接続されている。
第1始動口スイッチ111は、第1始動口11に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2始動口スイッチ112は、第2始動口12に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。電動チューリップ制御部113は、遊技制御基板100からの制御信号に応じて、電動チューリップ17の一対の羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2始動口12を開閉する。第1ゲートスイッチ114は、遊技球が第1ゲート15を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2ゲートスイッチ115は、遊技球が第2ゲート16を通過したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
第1大入賞口スイッチ116は、第1大入賞口13に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第2大入賞口スイッチ117は、第2大入賞口19に遊技球が入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。第1大入賞口制御部118は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、第1大入賞口13を閉塞するプレートに駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第1大入賞口13を開閉する。第2大入賞口制御部119は、遊技制御基板100からの制御信号に基づいて、第2大入賞口19を閉塞する羽根部材に駆動伝達可能に連結された電動ソレノイドを作動させることによって、第2大入賞口19を開閉する。普通入賞口スイッチ120は、遊技球が普通入賞口14に入賞したことを検知して、その検知信号を遊技制御基板100に出力する。
遊技制御基板100のメインCPU101は、第1始動口スイッチ111、第2始動口スイッチ112、第1大入賞口スイッチ116、第2大入賞口スイッチ117、又は普通入賞口スイッチ120からの検知信号が入力されると、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球の払い出しを払出制御基板(不図示)に指示し、払出制御基板からの情報に基づいて、払い出す賞球の個数を管理する。詳細な説明は省略するが、払出制御基板は、球タンクから遊技球を送り出す駆動モータを制御することによって、上皿28又は下皿29に遊技球を供給する。なお、本実施形態におけるパチンコ遊技機1は4つの普通入賞口14を有しているため、4つの普通入賞口スイッチ122を備えているが、図6においては、普通入賞口スイッチ122を1つだけ表記している。
メインCPU101は、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第1特別図柄判定を実行する。また、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力されたタイミングで取得情報としての各種乱数を取得し、取得した乱数を用いて第2特別図柄判定を実行する。そして、大当たりであると判定した場合には、第1大入賞口制御部118(又は第2大入賞口制御部119)を介して第1大入賞口13(又は第2大入賞口19)を開閉する。
また、メインCPU101は、第1ゲートスイッチ114又は第2ゲートスイッチ115からの検知信号が入力されたタイミングで乱数を取得し、取得した乱数を用いて普通図柄判定を実行する。そして、第2始動口12を開放すると判定した場合、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17を作動させることによって、第2始動口12を一時的に開放する。
また、メインCPU101は、表示器4を構成する各表示器41〜48に図3に基づいて上述した処理を実行させる。
[演出制御基板130の構成例]
演出制御基板130は、サブCPU131、サブROM132、サブRAM133、及びRTC(リアルタイムクロック)134を備えている。サブCPU131は、サブROM132に記憶されたプログラムに基づいて、演出を制御する際の演算処理を行う。サブRAM133は、サブCPU131が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
サブCPU131は、遊技制御基板100から送信される特別図柄判定や普通図柄判定、大当たり遊技等に関する遊技情報に基づいて演出内容を設定する。その際、演出ボタン26又は十字キー27からの操作情報の入力を受け付けて、その操作情報に応じた演出内容を設定する場合もある。サブCPU131は、設定した演出内容の演出の実行を指示するコマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信する。
RTC134は、現時点の日時(日付及び時刻)を計測する。このRTC134は、パチンコ遊技機1に外部電源からの電力が供給されているときにはこの電力によって動作し、パチンコ遊技機1に外部電源からの電力が供給されていないときにはパチンコ遊技機1に内蔵されている不図示のバックアップ電源から供給される電力によって動作する。このため、RTC134は、パチンコ遊技機1の電源が投入されていないときにも現在の日時を計測したり、総動作回数情報などを記憶保持したりすることができる。なお、例えば演出制御基板130上に電池を設けて、RTC134をこの電池から供給される電力によって動作させるようにしてもよい。
サブCPU131は、ステップアップ予告演出を含む演出内容を設定した場合、RTC134に記憶されている総動作回数情報が示す総動作回数が例えば「1」加算された値に変更されるように総動作回数情報を更新する。また、この総動作回数情報が示す総動作回数が設定回数に達したか否かを判定し、設定回数に達したと判定すると、ステップアップ予告演出を実行するか否かを決定すると共にステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数を決定する処理に使用するテーブルを通常制御用テーブルから動作抑制制御用テーブルに切り替える。
本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、RTC134に記憶された時刻情報を用いて装飾図柄の変動表示とは無関係に開始される特定の演出(以下「RTC演出」と呼ぶ。)行われる。具体的には、パチンコ遊技機1の電源が投入されてからの経過時間がN時間(Nは自然数)となる毎にRTC演出が行われる。そして、RTC134に記憶されている日付及び時刻(以下「RTC情報」と呼ぶ。)が所定の日付及び時刻になると、RTC演出の演出内容が切り替えられる。このRTC演出は、装飾図柄の変動表示とは無関係なタイミングで発動するものであればどのようなものであっても構わないが、本実施形態では、RTC演出として、所定の楽曲のリズムに合わせてサブ液晶61,62を動作させると共に、メイン液晶5及びスピーカ24を用いて所定の楽曲を再生する演出が行われる。
なお、パチンコホールにおける同一の島に設置された複数のパチンコ遊技機1に関して、各パチンコ遊技機1に設けられた個別電源スイッチを「ON」にした状態で島電源供給装置の電源を投入することで、これら複数のパチンコ遊技機1を同時に起動させることが可能である。このため、本実施形態で説明したように、複数のパチンコ遊技機1に関して電源投入からの経過時間に基づく時間条件を各台で同一に設定しておくことによって、複数のパチンコ遊技機1で一斉にRTC演出を開始させることができる。
このように、本実施形態におけるパチンコ遊技機1はRTC演出を行う機能を備えており、このRTC演出を実現するためのRTC134を総動作回数情報を記憶するための記憶手段としても用いているため、特別な記憶手段を別途追加することなく、サブ液晶61,62の動作負荷を抑制することが可能である。
[画像音響制御基板140の構成例]
画像音響制御基板140は、メイン液晶5及びサブ液晶61,62の画像表示制御と、スピーカ24の演出音出力制御とを行うものである。この画像音響制御基板140は、図には示されていないが、統括CPU、VDP(Video Display Processor)、音響DSP(Digital Signal Processor)、制御用ROM、制御用RAM、音響用ROM、SDRAM、CGROM、及びVRAMを備えている。
統括CPUは、制御用ROMに記憶されているプログラムやディスプレイリスト作成テーブルなどの各種テーブル、演出制御基板130から受信したコマンド等に基づいて、VDPに対して、CGROMに記憶されている画像データをメイン液晶5又はサブ液晶61,62に表示させる指示を行う。この指示は、主にディスプレイリストの出力によって行われる。
ここで、ディスプレイリストは、フレーム単位で描画の実行を指示するためのコマンド群で構成されており、描画する画像の種類、画像を描画する位置(座標)、表示の優先順位、表示倍率、回転角、透過率等の各種パラメータを含むものである。また、ディスプレイリスト作成テーブルは、このディスプレイリストを作成するために使用されるテーブルである。
統括CPUは、音響DSPに対しても、音響用ROMに記憶されている音響データをスピーカ24から出力させる指示を行う。
制御用ROMは、マスクROMで構成されており、統括CPUの制御プログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、各種テーブル等が記憶されている。
制御用RAMは、統括CPUが上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
CGROMは、特別図柄の変動表示に伴う変動演出や大当たり遊技に伴う演出などを実行するために必要な演出データを記憶するものである。このCGROMは、フラッシュメモリ、EEPROM、EPROM、マスクROM等から構成され、所定範囲の画素(例えば32×32ピクセル)における画素情報の集まりからなるスプライトデータ(1枚の画像データ)、複数の画像データの集まりからなるムービーデータ等を圧縮して記憶している。なお、画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と画像の透明度を示すα値とから構成されている。また、CGROMは、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータ等を圧縮せずに記憶している。
なお、CGROMに記憶される画像データの一部のみを圧縮しておくようにしてもよい。また、ムービーデータの圧縮方法としては、MPEG4等の公知の種々の圧縮方式を用いることができる。
VRAMは、画像データを高速に書き込んだり読み出したりすることができるSRAMで構成されており、ディスプレイリスト記憶領域、展開記憶領域、フレームバッファなどを有して構成されている。
ディスプレイリスト記憶領域は、統括CPUから出力されたディスプレイリストを一時的に記憶するものである。展開記憶領域は、CGROMから読み出された後に伸長された画像データを記憶するものである。フレームバッファは、演出画像を描画してメイン液晶5及びサブ液晶61,62に表示するための描画と表示に兼用されるフレームバッファである。なお、描画用のフレームバッファと表示用のフレームバッファとを個別に設けるダブルバッファ方式を採用してもよい。
VDPは、ディスプレイリスト記憶領域に記憶されたディスプレイリストに基づいて、展開記憶領域に格納した画像データを用いて、フレームバッファに対する描画処理を行う。また、VDPは、フレームバッファに記憶された画像データから画像の色を示す映像信号としてのRGB信号を生成し、生成したRGB信号をメイン液晶5及びサブ液晶61,62に出力する。
音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、統括CPUからの指示に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、データ処理後の音響データをスピーカ24に出力させる。
[ランプ制御基板150の構成例]
ランプ制御基板150は、図には示されていないが、ランプCPU、ランプROM、及びランプRAMを備えている。ランプCPUは、ランプROMに記憶されたプログラムに基づいて、盤ランプ25、枠ランプ37、及びサブ液晶61,62の動作を制御する際の演算処理を行う。ランプRAMは、ランプCPUが上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記憶する記憶領域又はデータ処理などの作業領域として使用される。
ランプROMには、発光パターンデータ及び動作パターンデータが記憶されている。ここで、発光パターンデータは、盤ランプ25及び枠ランプ37のそれぞれの発光パターンを示すデータである。動作パターンデータは、サブ液晶61,62の動作パターンを示すデータである。
ランプCPUは、ランプROMに記憶された発光パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する発光パターンデータをランプRAMに読み出して、盤ランプ25及び枠ランプ37の発光を制御する。また、ランプCPUは、ランプROMに記憶された動作パターンデータの中から、演出制御基板130から受信したコマンドに対応する動作パターンデータをランプRAMに読み出して、サブ液晶61,62を動作させる左サブ液晶用モータ611及び右サブ液晶用モータ621の駆動を制御する。
[遊技制御基板100によるタイマ割込み処理]
次に、図7を参照しつつ、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図7は、遊技制御基板100において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。遊技制御基板100は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図7に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図7以降のフローチャートに基づいて説明する遊技制御基板100の処理は、メインROM102に記憶されているプログラムに基づいてメインCPU101が発行する命令に従って行われる。
まず、メインCPU101は、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数の各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する(ステップS1)。
ここで、大当たり乱数は、大当たり又はハズレを決定するための乱数である。図柄乱数は、大当たりであると判定された場合に、大当たりの種類を決定するための乱数である。リーチ乱数は、ハズレであると判定された場合に、リーチ有りの演出を行うか或いはリーチ無しの演出を行うかを決定するための乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄が変動表示される際の変動パターンを決定するための乱数である。普通図柄乱数は、第2始動口12を開放するか否かを決定するための乱数である。大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、変動パターン乱数、及び普通図柄乱数は、このステップS1の処理が行われる毎に「1」加算される。なお、このステップS1の処理を行うカウンタとしてはループカウンタが使用されており、各乱数は、予め設定された最大値に達した後は「0」に戻る。
ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、各スイッチからの検知信号が入力された場合に、スイッチ処理を実行する(ステップS2)。このスイッチ処理については、図8に基づいて後に詳述する。
ステップS2の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄判定を実行し、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄を停止表示させる処理等を含む特別図柄処理を実行する(ステップS3)。この特別図柄処理については、図11に基づいて後に詳述する。
ステップS3の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を実行し、普通図柄表示器45に普通図柄を変動表示させてから普通図柄判定の結果を示す普通図柄を停止表示させる処理等を含む普通図柄処理を実行する(ステップS4)。
ステップS4の処理に続いて、メインCPU101は、普通図柄判定を行った結果、第2始動口12を開放すると判定した場合に、電動チューリップ制御部113を介して電動チューリップ17を作動させる電動チューリップ処理を実行する(ステップS5)。
ステップS5の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS3において大当たりであると判定した場合に、第1大入賞口制御部118(又は第2大入賞口制御部119)を制御して第1大入賞口13(又は第2大入賞口19)を開放する大入賞口開放制御処理を実行する(ステップS6)。
ステップS6の処理に続いて、メインCPU101は、遊技球の入賞に応じた賞球の払い出しを制御する賞球処理を実行する(ステップS7)。
ステップS7の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS7以前の処理ステップにおいてメインRAM103にセット(格納)された各種コマンドや演出内容を決定するために必要な情報を演出制御基板130に送信する送信処理を実行する(ステップS8)。
[遊技制御基板100によるスイッチ処理]
図8は、図7のステップS2におけるスイッチ処理の詳細フローチャートである。ステップS1の処理に続いて、メインCPU101は、図8に例示されるように、第1始動口スイッチ111からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数(大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数)について、第1始動口スイッチ111からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第1始動口スイッチ処理を実行する(ステップS21)。この第1始動口スイッチ処理については、図9に基づいて後に詳述する。
次に、メインCPU101は、第2始動口スイッチ112からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される各種乱数について、第2始動口スイッチ112からの検知信号が入力された時点の値を取得する処理等を含む第2始動口スイッチ処理を実行する(ステップS22)。この第2始動口スイッチ処理については、図10に基づいて後に詳述する。
そして、メインCPU101は、第1ゲートスイッチ114又は第2ゲートスイッチ115からの検知信号の入力の有無を監視して、ステップS1の処理によって適宜更新される普通図柄乱数について、第1ゲートスイッチ114又は第2ゲートスイッチ115からの検知信号が入力された時点の値を取得するゲートスイッチ処理を実行する(ステップS23)。
[遊技制御基板100による第1始動口スイッチ処理]
図9は、図8のステップS21における第1始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図9に例示されるように、メインCPU101は、ステップS1の乱数更新処理に続いて、第1始動口スイッチ111からの検知信号(具体的には第1始動口スイッチ111が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第1始動口スイッチ111が「ON」になったか否かを判定する(ステップS210)。ここで、第1始動口スイッチ111が「ON」になったと判定した場合(ステップS210:YES)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が、メインROM102に記憶されている第1特別図柄判定の最大保留数Umax1(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS211)。
メインCPU101は、保留数U1が最大保留数Umax1未満であると判定した場合(ステップS211:YES)、保留数U1の値を「1」加算した値に更新する(ステップS212)。
そして、メインCPU101は、第1特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得し、これらの乱数を対応付けてメインRAM103に格納する(ステップS213〜ステップS216)。
[遊技制御基板100による第2始動口スイッチ処理]
図10は、図8のステップS22における第2始動口スイッチ処理の詳細フローチャートである。図10に例示されるように、メインCPU101は、ステップS21の第1始動口スイッチ処理に続いて、第2始動口スイッチ112からの検知信号(具体的には第2始動口スイッチ112が「ON」になったことを示すON信号)が入力されたか否かに基づいて、第2始動口スイッチ112が「ON」になったか否かを判定する(ステップS220)。
メインCPU101は、第2始動口スイッチ112が「ON」になったと判定した場合(ステップS220:YES)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が、メインROM102に記憶されている第2特別図柄判定の最大保留数Umax2(本実施形態では「4」)未満であるか否かを判定する(ステップS221)。
メインCPU101は、保留数U2が最大保留数Umax2未満であると判定した場合(ステップS221:YES)、保留数U2の値を「1」加算した値に更新する(ステップS222)。
そして、メインCPU101は、第2特別図柄判定に使用する取得情報として、大当たり乱数、図柄乱数、リーチ乱数、及び変動パターン乱数を取得し、これらの乱数を対応付けてメインRAM103に格納する(ステップS223〜ステップS226)。
[遊技制御基板100による特別図柄処理]
次に、図11を参照しつつ、遊技制御基板100によって実行される特別図柄処理の詳細について説明する。ここで、図11は、図7のステップS3における特別図柄処理の詳細フローチャートである。図11に例示されるように、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されている大当たり遊技フラグが「ON」に設定されているか否かに基づいて、大当たり遊技中であるか否かを判定する(ステップS301)。この大当たり遊技フラグは、大当たり遊技の実行中であるか否かを示すフラグであり、大当たり遊技の開始時に「ON」に設定され、大当たり遊技の終了時に「OFF」に設定される。ここで、大当たり遊技中であると判定された場合(ステップS301:YES)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、大当たり遊技中ではないと判定した場合(ステップS301:NO)、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(ステップS302)。ここで、特別図柄の変動表示中ではないと判定した場合(ステップS302:NO)、メインRAM103に記憶されている第2特別図柄判定の保留数U2が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS303)。ここで、保留数U2が「1」以上であると判定した場合(ステップS303:YES)、保留数U2を「1」減算した値に更新する(ステップS304)。
メインCPU101は、保留数U2が「1」以上ではないと判定した場合(ステップS303:NO)、メインRAM103に記憶されている第1特別図柄判定の保留数U1が「1」以上であるか否かを判定する(ステップS305)。ここで、保留数U1が「1」以上ではないと判定された場合(ステップS305:NO)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。逆に、保留数U1が「1」以上であると判定した場合(ステップS305:YES)、メインCPU101は、保留数U1を「1」減算した値に更新する(ステップS306)。
ステップS304の処理又はステップS306の処理に続いて、メインCPU101は、メインRAM103の保留記憶領域に対するシフト処理を実行する(ステップS308)。メインRAM103には、特別図柄判定が実際に実行されるときにその特別図柄判定に使用される取得情報が記憶される判定用記憶領域と、保留されている特別図柄判定に関する取得情報を記憶する保留記憶領域とが設けられている。メインCPU101は、ステップS304の処理に続いてシフト処理を実行する場合には、第2特別図柄判定用の保留記憶領域に記憶されている最古の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせると共に、残りの取得情報を判定用記憶領域側にシフトさせる。また、ステップS306の処理に続いてシフト処理を実行する場合には、第1特別図柄判定用の保留記憶領域に記憶されている最古の取得情報を判定用記憶領域にシフトさせると共に、残りの取得情報を判定用記憶領域側にシフトさせる。
ステップS308の処理に続いて、メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶されている乱数に基づいて、大当たり判定処理を実行する(ステップS309)。この大当たり判定処理が実行されることによって、大当たりか否か(大当たり遊技を実行するか否か)が判定されると共に、大当たりであると判定された場合には大当たりの種類が決定される。そして、これらの処理の結果を示す判定図柄の設定情報がメインRAM103にセットされる。この大当たり判定処理については、図12に基づいて後に詳述する。
ステップS309の処理に続いて、メインCPU101は、特別図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択処理を実行する(ステップS310)。この変動パターン選択処理については、図13に基づいて後に詳述する。
ステップS310の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS309の処理で設定した図柄の設定情報、この図柄の設定情報が第1特別図柄判定に係るものであるか或いは第2特別図柄判定に係るものであるかを示す情報、ステップS310の処理で設定した変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態に関する情報等を含む変動開始コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS311)。この変動開始コマンドは、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の開始を指示するコマンドであって、ステップS8の送信処理によって演出制御基板130に送信される。
ステップS311の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS311の処理でセットした変動開始コマンドに含まれている変動パターンの設定情報に基づいて、特別図柄の変動表示を開始する(ステップS312)。その際、判定用記憶領域に第1特別図柄判定に係る乱数が記憶された状態でステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には第1特別図柄表示器41において特別図柄の変動表示が開始され、第2特別図柄判定に係る乱数が記憶された状態でステップS309〜ステップS311の処理が行われた場合には第2特別図柄表示器42において特別図柄の変動表示が開始される。
ステップS312の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS312における変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測を開始する(ステップS313)。
メインCPU101は、ステップS313の処理を実行した場合、又は特別図柄の変動表示中であると判定した場合(ステップS302:YES)、ステップS313における変動時間の計測開始から、ステップS310の処理によって選択された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否かを判定する(ステップS315)。ここで、変動時間が経過していないと判定された場合(ステップS315:NO)、ステップS4の普通図柄処理に処理が進められる。
メインCPU101は、変動時間が経過したと判定した場合(ステップS315:YES)、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄が停止表示されることを通知する図柄確定コマンドをメインRAM103にセットする(ステップS316)。この図柄確定コマンドは、ステップS8における送信処理によって演出制御基板130に送信される。これにより、メイン液晶5に変動表示されていた装飾図柄を特別図柄判定の判定結果を示す態様で停止表示させる処理等が行われることになる。
ステップS316の処理に続いて、メインCPU101は、ステップS312の処理で開始した特別図柄の変動表示を終了させる(ステップS317)。具体的には、ステップS309の処理で設定した判定図柄(大当たり図柄又はハズレ図柄)を、特別図柄を変動表示していた特別図柄表示器に停止表示させる。なお、この判定図柄の停止表示は、少なくとも所定の図柄確定時間(本実施形態では1秒)が経過するまで継続される。
このように、メインCPU101は、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に特別図柄を変動表示させてから大当たり判定処理の判定結果を示す判定図柄を第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に停止表示させる。
ステップS317の処理に続いて、メインCPU101は、上記ステップS313の処理で計測を開始した変動時間をリセットし(ステップS318)、大当たりである場合に大当たり遊技を開始させる処理等を含む停止中処理を実行する(ステップS319)。
[遊技制御基板100による大当たり判定処理]
図12は、図11のステップS309における大当たり判定処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、判定用記憶領域に記憶された大当たり乱数に基づいて大当たり判定を実行する(ステップS3091)。具体的には、判定用記憶領域に記憶されている大当たり乱数が、予め設定された当選値と一致するか否かに基づいて、大当たりであるか否かを判定する。
このように、メインCPU101は、第1始動口11又は第2始動口12に遊技球が入賞したことを契機として取得された大当たり乱数等の取得情報が判定用記憶領域に記憶されるといった始動条件が成立すると、その大当たり乱数に基づいて、遊技者に有利な大当たり遊技を実行するか否かを判定する。
ステップS3091の処理に続いて、メインCPU101は、大当たり判定の結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3092)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3092:YES)、メインROM102に記憶されている大当たり時の図柄決定テーブルを参照して大当たりの種類を決定する(ステップS3093)。
具体的には、ステップS3091の大当たり判定に使用された大当たり乱数と一緒に判定用記憶領域に記憶されている図柄乱数が第1特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第1始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類を決定する。一方、第2特別図柄判定に係るものである場合には、その図柄乱数が、第2始動口入賞用の図柄決定テーブルに規定されているどの乱数値と一致するかに基づいて、大当たりの種類を決定する。
そして、メインCPU101は、このようにして決定した大当たりの種類に応じた大当たり図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3094)。これにより、上記ステップS317の処理の際にここでセットされた大当たり図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に判定図柄として停止表示されて、その図柄に応じた大当たり遊技が行われることになる。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3092:NO)、ハズレ図柄の設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3095)。これにより、上記ステップS317の処理の際にここでセットされたハズレ図柄が第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42に判定図柄として停止表示される。この場合、大当たり遊技は行われない。
[遊技制御基板100による変動パターン選択処理]
図13は、図11のステップS310における変動パターン選択処理の詳細フローチャートである。メインCPU101は、図11のステップS309における大当たり判定処理を実行した後、ステップS3091の判定結果が大当たりであるか否かを判断する(ステップS3101)。ここで、大当たりであると判断した場合(ステップS3101:YES)、大当たり用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3102)。
一方、メインCPU101は、大当たりではないと判断した場合(ステップS3101:NO)、判定用記憶領域に記憶されているリーチ乱数がメインROM102に記憶されているリーチ乱数の乱数値と一致するか否かに基づいて、遊技者に対して大当たりを期待させるリーチ演出を行うか否かを判定する(ステップS3103)。ここで、リーチ演出を行うと判定した場合(ステップS3103:YES)、リーチ用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3104)。逆に、リーチ演出を行わないと判定した場合(ステップS3103:NO)、ハズレ用変動パターンテーブルをメインROM102から読み出してメインRAM103にセットする(ステップS3105)。
続いて、メインCPU101は、ステップS3102の処理、ステップS3104の処理、又はステップS3105の処理によってメインRAM103にセットされた変動パターンテーブルを参照して変動パターン乱数判定処理を実行する(ステップS3106)。具体的には、大当たり用変動パターンテーブル又はリーチ用変動パターンテーブルがメインRAM103にセットされた場合、判定用記憶領域に記憶されている変動パターン乱数に対応する変動パターンをセットされている変動パターンテーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
また、ハズレ用変動パターンテーブルがメインRAM103にセットされた場合、ステップS308のシフト処理が行われる直前に各種情報が記憶されていた保留記憶領域の数に基づいて特別図柄判定の保留数を特定し、特定した保留数と現在の時短の有無とに対応する変動パターンをハズレ用変動パターンテーブルから読み出すことによって変動パターンを選択する。
メインCPU101は、変動パターンを選択すると、選択した変動パターンの設定情報をメインRAM103にセットする(ステップS3107)。この変動パターンの設定情報は、上述したステップS309の大当たり判定処理によってメインRAM103にセットされた図柄の設定情報と共に変動開始コマンドに含まれて演出制御基板130に送信される。
[演出制御基板130によるタイマ割込み処理]
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、演出制御基板130のサブCPU131は、後述するタイマ割込み処理を行う周期であるCTC周期を設定する。そして、サブCPU131は、演出内容を決定するために用いられる演出乱数等を更新する乱数更新処理をCTC周期よりも短い所定周期で繰り返す。すなわち、サブCPU131は、パチンコ遊技機1が起動している間、所定周期で乱数更新処理を繰り返しつつ、CTC周期でタイマ割込み処理を繰り返す。
以下、図14を参照しつつ、演出制御基板130において実行されるタイマ割込み処理について説明する。ここで、図14は、演出制御基板130において実行されるタイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。サブCPU131は、遊技制御基板100で行われるタイマ割込み処理と同様に、図14に例示されている一連の処理を一定時間(例えば4ミリ秒)毎に繰り返し実行する。なお、図14以降のフローチャートに基づいて説明する演出制御基板130で行われる処理は、サブROM132に記憶されているプログラムに基づいてサブCPU131が発行する命令に従って行われる。
サブCPU131は、まず、遊技制御基板100からのコマンドに応じた処理を行うコマンド受信処理を実行する(ステップS10)。このコマンド受信処理については、図15に基づいて後に詳述する。
ステップS10の処理に続いて、サブCPU131は、演出ボタン26又は十字キー27からの操作情報の入力の有無に基づいて、演出ボタン26又は十字キー27が操作されたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、演出ボタン26又は十字キー27が操作されたと判定した場合(ステップS11:YES)、その旨を通知するための操作コマンドをサブRAM133にセットする(ステップS12)。この操作コマンドが画像音響制御基板140及びランプ制御基板150へ送信されることによって、演出ボタン26又は十字キー27の操作に応じた演出上の効果を実現するための処理が行われる。
サブCPU131は、演出ボタン26及び十字キー27がいずれも操作されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、又はステップS12の処理を実行した場合、上述したRTC演出を行うためのRTC演出制御処理を実行する(ステップS13)。このRTC演出制御処理については、図20に基づいて後に詳述する。
次に、サブCPU131は、送信処理を実行する(ステップS14)。具体的には、ステップS10やステップS12、ステップS13の処理によってサブRAM133にセットされたコマンドを画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信する。このコマンド送信処理が行われることによって、画像表示や音声出力等による演出の実行が画像音響制御基板140に対して指示され、各種ランプの発光やサブ液晶61,62の動作による演出の実行等がランプ制御基板150に対して指示される。
ステップS14の処理に続いて、サブCPU131は、データ転送処理を実行する(ステップS15)。具体的には、画像音響制御に関するデータが画像音響制御基板140から送信されるので、そのデータをランプ制御基板150に転送する。これにより、メイン液晶5、サブ液晶61,62、及びスピーカ24によって行われている演出と同期するように、盤ランプ25や枠ランプ37、可動役物としてのサブ液晶61,62等の演出媒体による演出がランプ制御基板150によって制御される。
[演出制御基板130によるコマンド受信処理]
図15は、図14のステップS10におけるコマンド受信処理の詳細フローチャートである。図15に例示されるように、サブCPU131は、まず、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の実行中であるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、例えば、遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドに含まれている特別図柄の変動パターンを示す情報に基づいて特別図柄の変動時間を特定し、その変動開始コマンドを受信してからその変動時間が経過したか否かに基づいて、特別図柄の変動表示に伴う変動演出の実行中であるか否かを判定する。
サブCPU131は、変動演出の実行中ではないと判定した場合(ステップS101:NO)、ステップS311(図11参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された変動開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS102)。ここで、変動開始コマンドを受信していないと判定された場合(ステップS102:NO)、ステップS11に処理が進められる。
サブCPU131は、変動開始コマンドを受信したと判定した場合(ステップS102:YES)、上記乱数更新処理によって適宜更新される演出乱数について、遊技制御基板100から変動開始コマンドを受信した時点の値を取得してサブRAM133に格納する(ステップS103)。そして、受信した変動開始コマンドを解析する(ステップS104)。
この変動開始コマンドには、上述したように、大当たり判定処理の判定結果を示す図柄の設定情報、この図柄の設定情報が第1特別図柄判定に係るものであるか或いは第2特別図柄判定に係るものであるかを示す入賞始動口情報、特別図柄の変動パターンの設定情報、パチンコ遊技機1の遊技状態を示す情報等が含まれている。したがって、変動開始コマンドを解析することによって、特別図柄判定の種類と結果を特定することができる。すなわち、大当たりであるか或いはハズレであるか、大当たりである場合にはその大当たりの種類が何であるかを特定することができる。また、変動パターンの設定情報に基づいて変動パターンがハズレ用の変動パターンであるか否かを特定することにより、リーチ有り演出とリーチ無し演出のどちらを行う必要があるのかを判断することができる。また、同じく変動パターンの設定情報に基づいて、特別図柄の変動時間を特定することができる。また、遊技状態を示す情報に基づいて、パチンコ遊技機1の現在の遊技状態を特定することができる。
変動開始コマンドを解析すると、サブCPU131は、その解析結果に基づいて、装飾図柄の変動演出パターンを設定する変動演出パターン設定処理を実行する(ステップS105)。この変動演出パターン設定処理については、図16に基づいて後に詳述する。
次に、サブCPU131は、装飾図柄の変動表示中に実行する各種予告演出の内容を設定する予告演出パターン設定処理を実行する(ステップS106)。この予告演出パターン設定処理については、図17に基づいて後に詳述する。
続いて、サブCPU131は、予告演出パターン設定処理によってステップアップ予告演出を含む予告演出パターンを設定した場合にRTC134内の総動作回数情報を更新する処理等を含む動作回数情報更新処理を実行する(ステップS107)。この総動作回数情報更新処理については、図21に基づいて後に詳述する。
ステップS107の処理を実行すると、サブCPU131は、ステップS105の処理で設定した変動演出パターンの変動演出の開始と、ステップS106の処理で設定した予告演出パターンの予告演出の実行とを指示する変動演出開始コマンドをサブRAM133にセットする(ステップS108)。この変動演出開始コマンドには、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を行う必要があるか否かを示す情報、ステップアップ予告演出を行う必要がある場合にはその開始タイミングと最終ステップ数とを示す情報等が含まれる。この変動演出開始コマンドは、ステップS14の送信処理によって画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信される。これにより、演出制御基板130において演出パターンが決定された装飾図柄の変動演出や各種予告演出が、画像音響制御基板140及びランプ制御基板150によって実現されることになる。
このステップS108の処理に応じた変動演出は、第2特別図柄表示器42(又は第1特別図柄表示器41)において特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄判定の判定結果を示す判定図柄が停止表示されるまで行われる。
一方、サブCPU131は、変動演出の実行中であると判定した場合(ステップS101:YES)、ステップS316(図11参照)の処理に応じて遊技制御基板100から送信された図柄確定コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS109)。ここで、図柄確定コマンドを受信したと判定した場合(ステップS109:YES)、例えば特別図柄の変動表示に伴う変動演出の終了を指示する変動演出終了コマンドをサブRAM133にセットする(ステップS110)。この変動演出終了コマンドは、ステップS14の送信処理によって画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信される。これにより、ステップS108の処理に応じて開始された変動演出や予告演出が終了することになる。
[演出制御基板130による変動演出パターン設定処理]
図16は、図15のステップS105における変動演出パターン設定処理の詳細フローチャートである。ステップS104の処理に続いて、サブCPU131は、図16に例示されるように、遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドに含まれているリーチ演出に係る設定情報に基づいて、今回の特別図柄の変動表示に伴ってリーチ有り演出を行う必要があるか否かを判定する(ステップS1051)。
サブCPU131は、リーチ有り演出を行う必要がないと判定した場合(ステップS1051:NO)、装飾図柄の変動表示を開始してから終了するまでの変動演出パターンを設定する(ステップS1052)。
サブROM132には、リーチ演出を伴わない変動演出に関して、ハズレリーチ無し演出テーブルが記憶されている。このハズレリーチ無し演出テーブルには、例えば、3秒用、8秒用、18秒用、36秒用というように、遊技制御基板100において決定される変動パターン(変動時間)に対応する演出テーブルが複数設けられている。ステップS1052において、サブCPU131は、これら複数の演出テーブルの中から、変動開始コマンドに含まれている設定情報に基づいて、1の演出テーブルを選択する。例えば設定情報に特別図柄の変動時間が3秒であることを示す変動パターンの設定情報が含まれている場合、3秒用の演出テーブルを選択する。
各演出テーブルにおいては、演出乱数と演出パターンとが対応付けられている。サブCPU131は、選択した演出テーブルに格納されている多数の演出パターンの中から、上述したステップS103の処理で取得した演出乱数に対応する演出パターンを読み出すことによって、1つの演出パターンを選択する。これにより、リーチ演出を含まない変動演出の変動演出パターンが設定される。
サブCPU131は、このようにしてステップS1052の処理を行った場合、変動開始コマンドに含まれている判定図柄の設定情報に基づいて、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42において判定図柄が停止表示されるのに伴ってメイン液晶5に停止表示させる装飾図柄を設定する(ステップS1053)。
一方、サブCPU131は、リーチ有り演出を行う必要があると判定した場合(ステップS1051:YES)、上記ステップS1052の処理と同様にリーチ有り演出用或いは大当たり用の演出テーブルを用いて、リーチ成立までの変動演出パターンを設定する(ステップS1055)。
ステップS1055の処理に続いて、サブCPU131は、例えば遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドに含まれている各種設定情報に基づいて、リーチ成立時に有効ライン上において左列及び右列に停止表示させるリーチ図柄を設定する(ステップS1056)。なお、このリーチ図柄は、上記設定情報とは無関係に、演出乱数を用いた抽選処理を行ってランダムに決定するようにしてもよい。
ステップS1056の処理に続いて、サブCPU131は、リーチ成立後の変動演出パターンを設定する(ステップS1057)。具体的には、変動開始コマンドに含まれている各種設定情報に基づいて、ロングリーチ演出及びSPリーチ演出のどちらのリーチ演出を行うか、ロングリーチ演出を行う場合にはロングリーチを終盤でSPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展させるか否か等を設定する。
このステップS1057の処理が行われた場合、ステップS1052の処理が行われた場合と同様に、上述したステップS1053に処理が進められる。
[演出制御基板130による予告演出パターン設定処理]
図17は、図15のステップS106における予告演出パターン設定処理の詳細フローチャートである。ステップS105の処理に続いて、サブCPU131は、図17に例示されるように、RTC演出中であるか否かを判断する(ステップS1060)。具体的には、例えばRTC演出が開始されてからの経過時間が、そのRTC演出に要する所定の時間に達したか否かに基づいて、RTC演出中であるか否かを判断する。
ところで、RTC演出が行われているときにステップアップ予告演出を行ってサブ液晶61,62を動作させてしまうと、サブ液晶61,62の動作がRTC演出によって再生されている楽曲のリズムと合わなくなってしまう。また、最終ステップ数が相対的に高い値に設定されてステップアップ予告演出が行われると、メイン液晶5に表示されているRTC演出用の演出画像がサブ液晶61,62に隠されてしまう。このため、RTC演出中にステップアップ予告演出を行うと、RTC演出の興趣性を低下させてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、RTC演出中である場合には、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とを決定する処理を行わないこととしている。このため、RTC演出中であると判断された場合(ステップS1060:YES)、後述するステップS1065に処理が進められる。
サブCPU131は、RTC演出中ではないと判断した場合(ステップS1060:NO)、サブRAM133に記憶されている低減制御フラグが「ON」に設定されているか否かを判断する(ステップS1061)。この低減制御フラグは、ステップアップ予告演出を実行するか否かとステップアップ予告演出を実行する場合の最終ステップ数とを決定する処理に使用するテーブルを通常制御用テーブルから動作抑制制御用テーブルに切り替える必要があるか否かを示すフラグである。この低減制御フラグが「OFF」に設定されている場合には通常制御用テーブルが用いられ、低減制御フラグが「ON」に設定されている場合には動作抑制制御用テーブルが用いられる。
サブCPU131は、低減制御フラグが「ON」に設定されていないと判断した場合(ステップS1061:NO)、通常制御用テーブルをサブROM132から読み出してサブRAM133にセットする(ステップS1062)。逆に、低減制御フラグが「ON」に設定されていると判断した場合(ステップS1061:YES)、動作抑制制御用テーブルをサブROM132から読み出してサブRAM133にセットする(ステップS1063)。
サブCPU131は、ステップS1062の処理又はステップS1063の処理を実行した場合、これらの処理のいずれかによってサブRAM133にセットしたテーブルを用いて、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とを決定する(ステップS1064)。
図18は、通常制御用テーブルを例示した説明図である。図19は、動作抑制制御用テーブルを例示した説明図である。
図18及び図19に例示されるように、通常制御用テーブル及び動作抑制制御用テーブルでは、特別図柄の変動パターンと、ステップアップ予告演出の最終ステップ数と、演出乱数の乱数値とが対応付けられている。
「変動パターン」欄には、遊技制御基板100から送信される変動開始コマンドに含まれる特別図柄の変動パターンを示す情報に対応する変動パターンが格納されている。「ステップアップ」欄には、ステップアップ予告演出の最終ステップ数が格納されている。なお、「ステップアップ」欄における「なし」は、ステップアップ予告演出を行わないことを示している。「乱数値」欄には、上述したステップS103(図15参照)の処理によって取得される演出乱数に対応する乱数値が格納されている。なお、本実施形態では、演出乱数の取り得る範囲が「0」〜「255」に設定されているため、「乱数値」欄には、これらの乱数値のいずれかの乱数値が格納されている。
サブCPU131は、ステップS1064において、遊技制御基板100から受信した変動開始コマンドに含まれている変動パターンと、ステップS103の処理で取得した演出乱数とに対応する最終ステップ数を「ステップアップ」欄から読み出すことによって、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とを決定する。例えば「ステップアップ」欄から「なし」を読み出した場合には、ステップアップ予告演出を行わないと決定する。また、例えば「ステップアップ」欄から「ステップ1」を読み出した場合には、ステップアップ予告演出を行うと決定すると共に、最終ステップ数を「1」に決定する。また、例えば「ステップアップ」欄から「ステップ4」を読み出した場合には、ステップアップ予告演出を行うと決定すると共に、最終ステップ数を「4」に決定する。
ここで、通常制御用テーブル及び動作抑制制御用テーブルの特徴について説明する。まず、ハズレの変動パターンと当たりの変動パターンとを比較した場合、「ステップアップ」欄の情報と「乱数値」欄の乱数値の数との比較から明らかなように、最終的にハズレが報知されることになる変動(以下「ハズレ変動」と呼ぶ。)に対しては、最終的に当たり(大当たり)が報知されることになる変動(以下「当たり変動」と呼ぶ。)に比べて、ステップアップ予告演出が行われ難い。言い換えれば、当たり変動の方が、ハズレ変動に比べて、ステップアップ予告演出が行われ易い。また、当たり変動は、ハズレ変動に比べて、最終ステップ数が相対的に高い値に設定され易い。
また、通常制御用テーブルと動作抑制制御用テーブルとを比較すると、動作抑制制御用テーブルを用いた方が、通常制御用テーブルを用いる場合に比べて、ステップアップ予告演出が行われ難い傾向がある。例えば「変動パターン」欄の情報が「ハズレ(リーチ無し)」であり、且つ「ステップアップ」欄の情報が「なし」である場合について比較すると、通常制御用テーブルでは、「0」〜「243」の「244」個の乱数値が対応付けられているため、ステップアップ予告演出が行われない割合が約95.3%である(図18参照)。一方、動作抑制制御用テーブルでは、「0」〜「251」の「252」個の乱数値が対応付けられているため、ステップアップ予告演出が行われない割合が約98.4%である(図19参照)。
また、例えば「変動パターン」欄の情報が「当たり(変動パターンA)」であり、且つ「ステップアップ」欄の情報が「なし」である場合について比較すると、通常制御用テーブルでは、「0」〜「79」の「80」個の乱数値が対応付けられているため、ステップアップ予告演出が行われない割合が約31.3%である(図18参照)。一方、動作抑制制御用テーブルでは、「0」〜「135」の「136」個の乱数値が対応付けられているため、ステップアップ予告演出が行われない割合が約53.1%である(図19参照)。このような傾向は、変動パターンがここで例示した2つの変動パターン以外である場合にも同様のことが言える。
このように、動作抑制制御用テーブルを用いる場合には、通常制御用テーブルを用いる場合に比べて、ステップアップ予告演出を行わないと決定される割合が高い。このため、通常制御用テーブルから動作抑制制御用テーブルへの切り替えを行うことによって、ステップアップ予告演出によるサブ液晶61,62の動作割合を低減することができる。
次に、ステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数について、通常制御用テーブルと動作抑制制御用テーブルとを比較する。
例えば「ハズレ(ノーマルリーチ)」について比較すると、通常制御用テーブルについては、ステップアップ予告演出が行われない割合が78.1%であり、最終ステップ数が「1」に決定される割合が15.6%であり、最終ステップ数が「2」に決定される割合が4.7%であり、最終ステップ数が「3」に決定される割合が1.6%であり、最終ステップ数が「4」に決定される割合が0%である。これに対して、動作抑制制御用テーブルについては、ステップアップ予告演出が行われない割合が90.6%であり、最終ステップ数が「1」に決定される割合が7.8%であり、最終ステップ数が「2」に決定される割合が1.6%であり、最終ステップ数が「3」に決定される割合が0%であり、最終ステップ数が「4」に決定される割合も0%である。
また、例えば「当たり(変動パターンB)」について比較すると、通常制御用テーブルについては、ステップアップ予告演出が行われない割合が15.6%であり、最終ステップ数が「1」に決定される割合が15.6%であり、最終ステップ数が「2」に決定される割合が19.5%であり、最終ステップ数が「3」に決定される割合が27.3%であり、最終ステップ数が「4」に決定される割合が21.9%である。これに対して、動作抑制制御用テーブルについては、ステップアップ予告演出が行われない割合が33.6%であり、最終ステップ数が「1」に決定される割合が11.7%であり、最終ステップ数が「2」に決定される割合が15.6%であり、最終ステップ数が「3」に決定される割合が21.5%であり、最終ステップ数が「4」に決定される割合が17.6%である。
このように、最終ステップ数について通常制御用テーブルと動作抑制制御用テーブルとを比較すると、動作抑制制御用テーブルを用いる場合には、通常制御用テーブルを用いる場合に比べて、ステップアップ予告演出が行われ難いだけでなく、ステップアップ予告演出が行われる場合の最終ステップ数が相対的に大きい値に設定され難い。
本実施形態では、通常制御用テーブル及び動作抑制制御用テーブルがこれらの特徴を有しているため、通常制御用テーブルから動作抑制制御用テーブルへの切り替えを行うことによって、サブ液晶61,62の動作割合(=ステップアップ予告演出の出現頻度)を低くしたり、最終ステップ数に依存するステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作量を小さくしたりすることができる。その結果、サブ液晶61,62の動作負荷を少なくすることができる。
サブCPU131は、ステップS1064の処理を実行した場合、又はRTC演出中であると判定した場合(ステップS1060:YES)、擬似連続予告演出などのその他の予告演出の予告演出内容を設定する(ステップS1065)。なお、サブCPU131は、RTC演出中であるか否か、今回の変動演出中にステップアップ予告演出が行われるか否か、ステップアップ予告演出が行われる場合には最終ステップ数が「1」〜「4」のいずれの値に設定されているか等を考慮して、他の予告演出の予告演出内容を設定する。
[演出制御基板130によるRTC演出制御処理]
図20は、図14のステップS13におけるRTC演出制御処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、ステップS12の処理を実行した場合、又は演出ボタン26(又は十字キー27)が操作されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、図20に例示されるように、RTC演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップS1301)。具体的には、パチンコ遊技機1の電源が投入されてからの経過時間をカウントし、カウントした経過時間がN時間(Nは自然数)と一致するか否かを判定する。ここで、RTC演出の開始タイミングではないと判定した場合(ステップS1301:NO)、ステップS14の送信処理に処理が進められる。
サブCPU131は、RTC演出の開始タイミングであると判定した場合(ステップS1031:YES)、RTC134から現在の日時及び時刻を示すRTC情報を取得してサブRAM133に格納する(ステップS1302)。そして、サブROM132に記憶されているRTC演出用の演出内容決定テーブルを読み出してサブRAM133にセットする(ステップS1303)。
次に、サブCPU131は、演出内容決定テーブルを参照して、RTC情報に基づいて、RTC演出の演出内容を決定する(ステップS1304)。図には示されていないが、演出内容決定テーブルでは、RTC演出の複数の演出内容と演出を行う演出実行期間とが対応付けられている。これに対して、サブCPU131は、ステップS1032の処理で取得したRTC情報が示す現在の日付及び時刻を含む演出実行期間に対応する演出内容を演出内容決定テーブルから読み出すことによって、RTC演出の演出内容を決定する。
ステップS1304の処理に続いて、サブCPU131は、サブRAM133に記憶されている低減制御フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS1305)。
サブCPU131は、低減制御フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS1305:NO)、すなわち低減制御フラグが「OFF」に設定されている場合、RTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンを通常動作パターンに設定する(ステップS1306)。具体的には、ステップS1304の処理で決定した演出内容に対応する通常動作パターンを示す情報をサブROM132から読み出し、その情報を設定情報としてサブRAM133にセットする。
一方、サブCPU131は、低減制御フラグが「ON」に設定されていると判定した場合(ステップS1305:YES)、RTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンを、通常動作パターンに比べてRTC演出中のサブ液晶61,62の動作量が少ない低負荷動作パターンに設定する(ステップS1307)。具体的には、ステップS1304の処理で決定した演出内容に対応する低負荷動作パターンを示す情報をサブROM132から読み出し、その情報を設定情報としてサブRAM133にセットする。
サブCPU131は、ステップS1306の処理を実行した場合、又はステップS1307の処理を実行した場合、RTC演出の演出内容を示す情報と、そのRTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンを示す情報とを含むRTC演出実行コマンドをサブRAM133にセットする(ステップS1308)。
このRTC演出実行コマンドは、ステップS14の送信処理によって、画像音響制御基板140及びランプ制御基板150に送信される。これにより、メイン液晶5及びスピーカ24により楽曲再生が行われると共に、その楽曲に連動するようにサブ液晶61,62が動作することになる。
なお、ここでは、サブCPU131にステップS13のRTC演出制御処理を実行させる場合について説明したが、RTC演出は遊技制御基板100からのコマンドとは無関係に制御されるものであるため、他の実施形態では、画像音響制御基板140の統括CPUに演出制御処理を実行させるようにしてもよい。
[演出制御基板130による総動作回数情報更新処理]
図21は、図15のステップS107における総動作回数情報更新処理の詳細フローチャートである。サブCPU131は、ステップS106の処理に続いて、ステップS1064(図17参照)の決定結果に基づいて、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を実行するか否かを判断する(ステップS1070)。
サブCPU131は、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を実行しないと判断した場合(ステップS1070:NO)、例えばステップS1308(図20参照)の処理を行ったか否かに基づいて、RTC演出を実行するか否かを判断する(ステップS1071)。ここで、RTC演出を実行しないと判断された場合(ステップS1071:NO)、ステップS108に処理が進められる。
サブCPU131は、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を実行すると判断した場合(ステップS1070:YES)、又はRTC演出を実行すると判断した場合(ステップS1071:YES)、RTC134に記憶されている総動作回数情報を更新する(ステップS1072)。具体的には、総動作回数情報が示す総動作回数が「1」加算された値となるように、総動作回数情報を更新する。
なお、ステップS1072の処理において、総動作回数を一律に「1」加算するのではなく、サブ液晶61,62の動作量に応じた回数を加算するようにしてもよい。具体的には、ステップアップ予告演出を行う場合には、例えば最終ステップ数が「3」であれば「3」を加算するというように、最終ステップ数と同じ数値を総動作回数に加算する方法が一例として挙げられる。また、RTC演出を実行する場合には、例えばRTC演出に要する時間が10秒であれば「1」を加算し、20秒であれば「2」を加算するというように、RTC演出を実行するのに要する時間に応じた数値を総動作回数に加算する方法が一例として挙げられる。
このように、サブCPU131は、サブ液晶61,62の動作回数をカウントすると共にRTC134に記憶されている総動作回数情報を更新する。
次に、サブCPU131は、サブRAM133に記憶されている低減制御フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS1073)。ここで、低減制御フラグが「ON」に設定されていると判定された場合(ステップS1073:YES)、後述するステップS1074の処理やステップS1075の処理を行う必要がないため、これらの処理が行われることなくステップS108に処理が進められる。
サブCPU131は、低減制御フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS1073:NO)、総動作回数情報が示す総動作回数が5000回になったか否かを判定する(ステップS1074)。すなわち、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数(本実施形態では「5000」)に達したか否かを判定する。なお、他の実施形態では、総動作回数が5000回以上であるか否かを判定するようにしてもよい。
サブCPU131は、総動作回数が5000回になっていないと判定した場合(ステップS1074:NO)、サブ液晶61,62の動作を抑制する必要がないと判断して、ステップS1075の処理を行うことなくステップS108の処理を実行する。
一方、サブCPU131は、総動作回数が5000回になったと判定した場合(ステップS1074:YES)、サブRAM133に記憶されている低減制御フラグを「ON」に設定する(ステップS1075)。
このステップS1075の処理が実行される前は低減制御フラグが「OFF」に設定されているため、上記ステップS1061(図17参照)の処理に続いてステップS1062の処理及びステップS1064の処理が行われるため、ステップアップ予告演出を行うか否かとステップアップ予告演出を行う場合の最終ステップ数とが通常制御用テーブルを用いて決定される。一方、ステップS1075の処理が実行されて以降は低減制御フラグが「ON」に設定されたままの状態となるので、上記ステップS1061の処理に続いてステップS1063の処理及びステップS1064の処理が行われるため、ステップアップ予告演出を行うか否かが動作抑制制御用テーブルを用いて決定される。
このように、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、サブ液晶61,62の総動作回数が所定値に達したか否かが判定され、所定値に達したと判定されて以降は、ステップアップ予告演出を実行するか否かの判定処理に使用されるテーブルが通常制御用テーブルから動作抑制制御用テーブルに切り替えられるため、総動作回数が所定値に達したと判定される前に比べて、ステップアップ予告演出に関するサブ液晶61,62の動作割合又は動作量が低減されて、サブ液晶61,62の駆動系の故障が抑制される。
また、このステップS1075の処理が実行される前は低減制御フラグが「OFF」に設定されているため、上記ステップS1305(図20参照)の処理に続いてステップS1306の処理が行われて、RTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンが通常動作パターンに設定される。一方、ステップS1075の処理が実行されて以降は低減制御フラグが「ON」に設定されたままの状態となるので、上記ステップS1305の処理に続いてステップS1307の処理が行われて、RTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンが低負荷動作パターンに設定される。
このように、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、サブ液晶61,62の総動作回数が所定値に達したか否かが判定され、所定値に達したと判定されて以降は、RTC演出中のサブ液晶61,62の動作パターンが通常動作パターンから低負荷動作パターンに切り替えられるため、総動作回数が所定値に達したと判定される前に比べて、RTC演出に関するサブ液晶61,62の動作量が低減されて、サブ液晶61,62の駆動系の故障が抑制される。
なお、本実施形態では低減制御フラグがサブRAM133に記憶されているため、パチンコ遊技機1に外部電源からの電力が供給されなくなると、低減制御フラグの情報が失われることになる。このため、本実施形態におけるパチンコ遊技機1では、パチンコ遊技機1の電源投入時にRTC134に記憶されている総動作回数情報が示す総動作回数が5000回以上であるか否かが判定され、総動作回数が5000回未満である場合には低減制御フラグが「OFF」に設定され、逆に総動作回数が5000回以上である場合には低減制御フラグが「ON」に設定される。
このため、パチンコ遊技機1の電源断によって低減制御フラグの情報が失われたとしても、サブ液晶61,62の総動作回数に応じた適切な制御用テーブルを用いて、ステップアップ予告演出を行うか否かを決定することができる。
[画像音響制御基板140による画像音響制御処理]
図22は、画像音響制御処理の一例を示すフローチャートである。画像音響制御基板140は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図22に例示されている一連の処理を一定時間(例えば33ミリ秒)毎に繰り返し実行する。
図22に例示されるように、画像音響制御基板140の統括CPUは、まず、演出制御基板130から送信された変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS501)。ここで、変動演出開始コマンドを受信したと判定した場合(ステップS501:YES)、受信した変動演出開始コマンドに応じた変動演出をVDPに開始させる(ステップS502)。具体的には、受信した変動演出開始コマンドに含まれる情報、及びディスプレイリスト作成テーブルに基づいて変動演出の表示内容を設定し、その設定内容に基づいてディスプレイリストを作成する。
これに対して、画像音響制御基板140のVDPは、統括CPUによって作成されたディスプレイリストに基づいてCGROMから演出データを読み出し、読み出した演出データを用いて、メイン液晶5において行われる変動演出や各種予告演出、及びサブ液晶61,62において行われる各種演出を実行するための描画処理を実行する。
統括CPUは、ステップS502の処理を実行した場合、又は変動演出開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS501:NO)、演出制御基板130から送信された変動演出終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS503)。ここで、変動演出終了コマンドを受信したと判定した場合(ステップS503:YES)、VDPに実行中の変動演出を終了させる変動演出終了処理を実行する(ステップS504)。
統括CPUは、ステップS504の処理を実行した場合、又は変動演出終了コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS503:NO)、RTC演出実行コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS505)。ここで、RTC演出実行コマンドを受信したと判定した場合(ステップS505:YES)、VDPにRTC演出を実行させる(ステップS506)。
なお、本実施形態では、変動演出に用いられるのと同じメイン液晶5を用いてRTC演出が行われる。このため、統括CPUは、RTC演出が行われていないときには、変動演出の演出画像をメイン液晶5に全画面表示するための描画処理をVDPに実行させる。一方、RTC演出が行われているときには、RTC演出の演出画像をメイン液晶5の表示画面における第1の領域(例えば上側の領域)に表示すると共に、変動演出の演出画像をその表示画面の第2の領域(例えば下側の領域)に表示するための描画処理をVDPに実行させる。
統括CPUは、ステップS506の処理を実行した場合、又はRTC演出実行コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS505:NO)、データ送信制御処理を実行する(ステップS507)。具体的には、画像音響制御基板140において行われる画像音響制御に関するデータを演出制御基板130に送信する。
これに対して、演出制御基板130は、画像音響制御基板140から受信したデータをランプ制御基板150に転送する。これにより、メイン液晶5、サブ液晶61,62、及びスピーカ24によって行われる演出と同期するように、ランプ制御基板150によって各種演出動作などが制御されることになる。
なお、ここでは演出制御基板130から受信したコマンドに基づいてメイン液晶5及びサブ液晶61,62で行われる変動演出と予告演出の制御について説明したが、スピーカ24からの演出音の出力制御は、メイン液晶5又はサブ液晶61,62における変動演出と対応したものとなるため、ここでの詳細な説明は省略する。
[ランプ制御基板150によるランプ制御処理]
次に、図23を参照しつつ、ランプ制御基板150において実行されるランプ制御処理について説明する。ここで、図23は、ランプ制御基板150において実行されるランプ制御処理の一例を示すフローチャートである。ランプ制御基板150は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、演出制御基板130からのコマンド、及び演出制御基板130を介して画像音響制御基板140から送信される画像音響制御に関するデータに基づいて、図23に例示されている一連の処理を一定時間毎に繰り返し実行する。
ランプ制御基板150のランプCPUは、まず、演出制御基板130を介して画像音響制御基板140から送信された画像音響制御に関するデータを受信するデータ受信処理を実行する(ステップS601)。ランプCPUは、このステップS601の処理によって受信した画像音響制御に関するデータに基づいて、メイン液晶5やサブ液晶61,62、スピーカ24による演出と同期するように、盤ランプ25や枠ランプ37の発光やサブ液晶用モータ611,621の駆動を制御する。
ステップS601の処理に続いて、ランプCPUは、ステップS108(図15参照)の処理に応じて演出制御基板130から送信された変動演出開始コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS602)。ここで、変動演出開始コマンドを受信したと判定した場合(ステップS602:YES)、受信した変動演出開始コマンドに対応する発光パターンデータをランプROMから読み出してランプRAMにセットすることにより、盤ランプ25及び枠ランプ37の発光パターンを設定する(ステップS603)。そして、セットした発光パターンデータに基づいて、盤ランプ25及び枠ランプ37の発光制御を開始する(ステップS604)。
ステップS604の処理に続いて、ランプCPUは、変動演出開始コマンドに基づいて、サブ液晶61,62の動作が指示されたか否かを判定する(ステップS605)。すなわち、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を行う必要があることを示す情報が変動演出開始コマンドに含まれているか否かに基づいて、サブ液晶61,62の動作指示の有無を判定する。
ランプCPUは、サブ液晶61,62の動作が指示されたと判定した場合(ステップS605:YES)、受信した変動演出開始コマンドに対応する動作パターンデータをランプROMから読み出してランプRAMにセットすることにより、ステップアップ予告演出に関するサブ液晶61,62の動作パターンを設定する(ステップS606)。具体的には、変動演出開始コマンドに含まれている最終ステップ数を示す情報に基づいて、ステップアップ予告演出を第1ステップで終了させるためのサブ液晶61,62の動作パターンデータ、ステップアップ予告演出を第2ステップで終了させるためのサブ液晶61,62の動作パターンデータ、ステップアップ予告演出を第3ステップで終了させるためのサブ液晶61,62の動作パターン、及びステップアップ予告演出を第4ステップで終了させるためのサブ液晶61,62の動作パターンのいずれかをランプROMから読み出して、ランプRAMにセットする。
ランプCPUは、ステップS606の処理を実行した場合、変動演出開始コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS602:NO)、又はサブ液晶61,62の動作が指示されていないと判定した場合(ステップS605:NO)、演出制御基板130から送信されたRTC演出実行コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS607)。
ランプCPUは、RTC演出実行コマンドを受信したと判定した場合(ステップS607:YES)、受信したRTC演出実行コマンドに対応する動作パターンデータをランプROMから読み出してランプRAMにセットすることにより、RTC演出に関するサブ液晶61,62の動作パターンを設定する(ステップS608)。
図には示されていないが、ランプROMには、サブ液晶61,62の通常動作パターンデータと、通常動作パターンデータに比べてサブ液晶61,62の動作量を少なくしてサブ液晶61,62にかかる負荷を軽減した低負荷動作パターンデータとの2種類の動作パターンデータが、RTC演出の各演出内容のそれぞれに対して個別に記憶されている。
ランプCPUは、ステップS608において、RTC演出実行コマンドに含まれているRTC演出の演出内容と、同じくRTC演出実行コマンドに含まれているサブ液晶61,62の動作パターンを示す情報とに対応する通常動作パターンデータ又は低負荷動作パターンデータをランプROMから読み出して、ランプRAMにセットする。
ランプCPUは、ステップS608の処理を実行した場合、又はRTC演出実行コマンドを受信していないと判定した場合(ステップS607:NO)、ステップS606の処理又はステップS608の処理によってサブ液晶61,62の動作パターンがランプRAMに設定されているか否かを判定する(ステップS610)。
ランプCPUは、サブ液晶61,62の動作パターンが設定されていると判定した場合(ステップS610:YES)、サブ液晶61,62の動作開始タイミングであるか否かを判定する(ステップS611)。具体的には、ステップアップ予告演出に関するサブ液晶61,62の動作パターンが設定されている場合、変動演出開始コマンドに含まれているステップアップ予告演出の開始タイミングを示す情報と、ステップS601の処理によって画像音響制御基板140から受信した画像音響制御に関するデータとに基づいて、サブ液晶61,62の動作タイミング(=第1ステップの演出の開始タイミング)であるか否かを判定する。また、RTC演出に関するサブ液晶61,62の動作パターンが設定されている場合、RTC演出実行コマンドに含まれている情報と、ステップS601の処理によって画像音響制御基板140から受信した画像音響制御に関するデータとに基づいて、サブ液晶61,62の動作タイミングであるか否かを判定する。
ランプCPUは、サブ液晶61,62の動作開始タイミグであると判定した場合(ステップS611:YES)、サブ液晶61,62の動作制御を開始する(ステップS612)。具体的には、サブ液晶61,62をステップS606又はステップS608の処理で設定された動作パターンで動作させるための左サブ液晶用モータ611及び右サブ液晶用モータ621の駆動制御を開始する。
ランプCPUは、ステップS612の処理を実行した場合、サブ液晶61,62の動作パターンが設定されていないと判定した場合(ステップS610:NO)、又はサブ液晶61,62の動作開始タイミングではないと判定した場合(ステップS611:NO)、ステップS110(図15参照)の処理に応じて演出制御基板130から送信された変動演出終了コマンドを受信したか否かを判定する(ステップS613)。
ランプCPUは、変動演出終了コマンドを受信したと判定した場合(ステップS613:YES)、ステップS604の処理で開始した盤ランプ25及び枠ランプ37の発光制御を終了する(ステップS614)。
[第1の実施形態の作用効果]
以上説明したように、第1の実施形態によれば、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達した場合には、設定回数に達する前に比べて、サブ液晶61,62の動作割合(動作頻度)又は動作量が低減される。このため、サブ液晶61,62の駆動系の故障を抑制することができる。
また、第1の実施形態では、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達するまではサブ液晶61,62を動作させるか否かと動作させる場合の動作態様とが通常制御用テーブルを用いて決定される一方で、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達して以降は、サブ液晶61,62を動作させるか否かと動作させる場合の動作態様とが動作抑制制御用テーブルを用いて決定されるというように、制御用テーブルを切り替えることによってサブ液晶61,62の動作割合又は動作量が低減される。このため、複雑な制御を行うことなく、テーブルを切り替えるといった簡易な処理によって、サブ液晶61,62の駆動系の故障を容易に抑制することができる。
また、サブ液晶61,62の動作割合が低くなることにより、結果としてステップアップ予告演出の出現率が低下することになる。このため、サブ液晶61,62の動作頻度を低減させることによって、サブ液晶61,62の駆動系の故障を抑制することができるだけでなく、サブ液晶61,62を用いる演出の出現率を変化させることができる。また、RTC演出に関しては、低減制御フラグが「OFF」のままであるパチンコ遊技機1と「ON」に切り替えられているパチンコ遊技機1とでは、同じ演出内容のRTC演出が行われるものの、サブ液晶61,62の動作パターンが互いに異なるため、演出効果を高めることができる。また、ステップアップ予告演出を行わない代わりにサブ液晶61,62を動かさない他の予告演出を行うようにすれば、複数の予告演出に関する演出バランスも変更可能である。
また、第1の実施形態では、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達するとサブ液晶61,62の動作が抑制されるようになるため、サブ液晶61,62の駆動系の構造や動作パターン、動作スピード等を考慮して設定回数を適切な値に設定しておくことにより、サブ液晶61,62の駆動系の故障を効果的且つ容易に抑制することができる。
また、第1の実施形態では、バックアップ電源から電力が供給されるRTC134に総動作回数情報が記憶されるため、外部電源を用いることなく総動作回数情報を保持しておくことができる。また、パチンコ遊技機1の電源のON/OFFによって総動作回数情報がリセットされたり消失したりすることがないため、総動作回数が設定回数に達したか否かを正確に判定することができる。
なお、他の実施形態では、最終ステップ数が相対的に高い値に選択され易い最終ステップ数決定テーブルから、最終ステップ数が相対的に低い値に選択され易い最終ステップ数決定テーブルへの切り替えを行うことによって、サブ液晶61,62の動作を抑制して故障を抑制するようにしてもよい。
[第2の実施形態]
以下、図24及び図25を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態では、RTC134に記憶されている稼働に関する情報がサブ液晶61,62の総動作回数情報ではなくサブ液晶61,62の総動作時間を示す総動作時間情報である点と、ステップS107(図15参照)の処理に代えて図25に例示される総動作時間情報更新処理が行われる点以外は、第1の実施形態と同様である。このため、以下の説明では、第1の実施形態と異なる点について説明し、第1の実施形態と共通する構成や処理についてはその説明を省略する。
ところで、同じ1回のステップアップ予告演出であっても、例えば第1ステップまでしか発展せずに終了する場合と第4ステップまで発展してから終了する場合とでは、サブ液晶61,62の実質的な動作時間が相異なるため、サブ液晶61,62の駆動系に対する動作負荷も相異なることになる。このため、サブ液晶61,62のように可動役物が複数種の動作を実行可能である場合には、RTC134に総動作回数情報を記憶しておいて最終ステップ数に関わらず一律に総動作回数情報を更新するのではなく、可動役物としてのサブ液晶61,62の総動作時間情報をRTC134に記憶しておいてサブ液晶61,62が動作する毎にその動作に要した動作時間が加算されるように総動作時間情報を更新するのが好ましい。
そこで、第2の実施形態では、稼働に関する情報として、RTC134に総動作回数情報ではなくサブ液晶61,62に関する総動作時間情報を記憶保持しておき、その総動作時間情報に基づく判定処理の結果に応じて低減制御フラグを「OFF」から「ON」に切り替える場合について説明する。
図24は、ステップアップ予告演出の最終ステップ数とステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間との関係を例示した説明図である。なお、ここでの動作時間は、サブ液晶61,62が初期位置から移動して初期位置に戻るまでの時間ではなく、左サブ液晶61又は右サブ液晶62の少なくともいずれか一方が静止せずに動いている時間の合計時間である。
最終ステップ数が「1」に設定されてステップアップ予告演出が行われた場合、図4に基づいて上述したように、左サブ液晶61が初期位置から右方向に若干移動してから初期位置に戻る動作が行われ、右サブ液晶62は動作しない。このため、最終ステップ数が「1」に設定された場合、本実施形態では、図24に例示されるように、ステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間は「2」秒になる。
また、最終ステップ数が「2」に設定されてステップアップ予告演出が行われた場合、図4に基づいて上述したように、左サブ液晶61が初期位置から右方向に若干移動した後に右サブ液晶62が初期位置から左方向に若干移動し、その後に両サブ液晶61,62が同時に初期位置に戻る。このように、最終ステップ数が「2」に設定された場合には、最終ステップ数が「1」に設定された場合に比べて、右サブ液晶62が初期位置から左方向に若干移動する時間が追加される。このため、最終ステップ数が「2」に設定された場合、本実施形態では、図24に例示されるように、ステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間は「3」秒になる。
また、最終ステップ数が「3」に設定されてステップアップ予告演出が行われた場合、図4に基づいて上述したように、左サブ液晶61が初期位置から右方向に若干移動し、右サブ液晶62が初期位置から左方向に若干移動し、両サブ液晶61,62が互いに近づく方向に更に移動してから一旦静止した後に同時に初期位置に戻る。このように、最終ステップ数が「3」に設定された場合には、最終ステップ数が「2」に設定された場合に比べて、両サブ液晶61,62が初期位置から離れる方向に更に移動する時間が追加されると共に、この移動により、初期位置に戻るのに要する時間が長くなる。このため、最終ステップ数が「3」に設定された場合、本実施形態では、図24に例示されるように、ステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間は「5」秒になる。
また、最終ステップ数が「4」に設定されてステップアップ予告演出が行われた場合、図4に基づいて上述したように、左サブ液晶61が初期位置から右方向に若干移動し、右サブ液晶62が初期位置から左方向に若干移動し、両サブ液晶61,62が互いに近づく方向に更に移動し、両サブ液晶61,62がメイン液晶5の画面中央の前方で合体し、その後に両サブ液晶61,62が初期位置に戻る。このように、最終ステップ数が「4」に設定された場合には、最終ステップ数が「3」に設定された場合に比べて、両サブ液晶61,62が合体する分だけ原点位置を基準とする往復に要する時間が長くなる。このため、最終ステップ数が「4」に設定された場合、本実施形態では、図24に例示されるように、ステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間は「8」秒になる。
このように、設定される最終ステップ数によって、ステップアップ予告演出中のサブ液晶61,62の動作時間が異なるため、第2の実施形態では、以下に詳述するように、設定された最終ステップ数と図24に例示したサブROM132内のテーブルとに基づいてサブ液晶61,62の動作時間を特定して、特定した時間が総動作時間に加算されるように総動作時間情報を更新する。
図25は、図21に基づいて上述した総動作回数情報更新処理に代えて演出制御基板130において実行される総動作時間情報更新処理の詳細フローチャートである。
第2の実施形態では、サブCPU131は、ステップS106(図15参照)の処理に続いて、ステップS107(図15参照)の処理に代えて、まず、ステップS1070(図21参照)の処理と同様に、今回の変動演出中にステップアップ予告演出を実行するか否かを判定する(ステップS1076)。ここで、ステップアップ予告演出を実行しないと判定された場合(ステップS1076:NO)、ステップS108(図15参照)に処理が進められる。
サブCPU131は、ステップアップ予告演出を実行すると判定した場合(ステップS1076:YES)、ステップS1064(図17参照)の決定結果に基づいて、最終ステップ数が「1」であるか否かを判定する(ステップS1077)。ここで、最終ステップ数が「1」であると判定した場合(ステップS1077:YES)、総動作時間が「2」秒加算された時間に変更されるように、RTC134に記憶されている総動作時間情報を更新する(ステップS1078)。具体的には、サブROM132に記憶されている図24に例示したテーブルから最終ステップ数「1」に対応する動作時間を読み出して、読み出した動作時間が加算されるように総動作時間情報を更新する。なお、このような処理は、最終ステップ数が「1」以外の値に設定された場合にも同様に行われる。
サブCPU131は、最終ステップ数が「1」ではないと判定した場合(ステップS1077:NO)、同じくステップS1064の決定結果に基づいて、最終ステップ数が「2」であるか否かを判定する(ステップS1079)。ここで、最終ステップ数が「2」であると判定した場合(ステップS1079:YES)、総動作時間が「3」秒加算された時間に更新されるように、総動作時間情報を更新する(ステップS1080)。
サブCPU131は、最終ステップ数が「2」ではないと判定した場合(ステップS1079:NO)、同じくステップS1064の決定結果に基づいて、最終ステップ数が「3」であるか否かを判定する(ステップS1081)。ここで、最終ステップ数が「3」であると判定した場合(ステップS1081:YES)、総動作時間が「5」秒加算された時間に更新されるように、総動作時間情報を更新する(ステップS1082)。逆に、最終ステップ数が「3」ではないと判定した場合(ステップS1081:NO)、最終ステップ数は「4」であるため、総動作時間が「8」秒加算された時間に更新されるように、総動作時間情報を更新する(ステップS1083)。
サブCPU131は、ステップS1078の処理を実行した場合、ステップS1080の処理を実行した場合、ステップS1082の処理を実行した場合、又はステップS1083の処理を実行した場合、サブRAM133に記憶されている低減制御フラグが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS1084)。ここで、低減制御フラグが「ON」に設定されていると判定された場合(ステップS1084:YES)、ステップS108(図15参照)に処理が進められる。
サブCPU131は、低減制御フラグが「ON」に設定されていないと判定した場合(ステップS1084:NO)、総動作時間情報が示す総動作時間が例えば「24000」秒(=400分)以上になったか否かを判定する(ステップS1085)。ここで、総動作時間が「24000」秒以上であると判定した場合(ステップS1085:YES)、低減制御フラグを「ON」に設定する(ステップS1086)。
なお、ここではステップアップ予告演出の実行に際して総動作時間情報を更新する場合について説明したが、RTC演出を実行する際には、そのRTC演出中にサブ液晶61,62が動作する合計時間が総動作時間に加算されるように、総動作時間情報が更新される。
[第2の実施形態の作用効果]
以上説明したように、第2の実施形態によれば、サブ液晶61,62の動作の種類に応じた動作時間が総動作時間に加算されるように総動作時間情報が更新される。このため、総動作時間情報が示す時間と比較される設定時間を適切な時間に設定しておくことにより、サブ液晶61,62の動作負荷をより厳密に考慮した適切且つ正確な判定処理を行うことができる。
なお、ここでは左サブ液晶61と右サブ液晶62とが同時に動作する期間については動作時間を別々に加算しない場合について説明したが、他の実施形態では、左サブ液晶61と右サブ液晶62とが同時に動作する期間について左サブ液晶61の動作時間と右サブ液晶62の動作時間とを別々に加算し、加算した時間が総動作時間に加算されるように総動作回数情報を更新するようにしてもよい。
[第3の実施形態]
以下、図26〜図28を参照しつつ、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態では、サブ液晶61,62がスーパー発展演出に使用される点と、低減制御フラグが「ON」に切り替えられるとスーパー発展演出中のサブ液晶61,62の動作態様が変化する点以外は、第1の実施形態や第2の実施形態と同様である。このため、以下の説明では、第1の実施形態や第2の実施形態と異なる点について説明し、第1の実施形態又は第2の実施形態と共通する構成や処理についてはその説明を省略する。
図24は、低減制御フラグが「OFF」に設定されている場合に行われるスーパー発展演出の一例について説明するための説明図である。図27は、低減制御フラグが「ON」に設定されている場合に行われるスーパー発展演出の一例について説明するための説明図である。図28は、スーパー発展演出の構成の変化について説明するための説明図である。
第3の実施形態におけるパチンコ遊技機1では、第1特別図柄表示器41又は第2特別図柄表示器42において特別図柄の変動表示が開始されるのと同時に、メイン液晶5において装飾図柄の変動表示が開始される。具体的には、メイン液晶5の表示画面には、例えば、1〜9の数字が縦方向に連続して記された数列からなる装飾図柄が3列表示されており、特別図柄の変動表示が開始されると同時に、これらの装飾図柄が例えば上から下へのスクロールを開始する。そして、スクロールの開始後、全ての装飾図柄が停止するのに先立って、まず、左列と右列の装飾図柄が停止する。
その際、有効ライン上に同一の装飾図柄が停止表示されなかった場合にはリーチが成立しないため、リーチ演出が行われることなく、特別図柄判定の判定結果が「ハズレ」であることを報知する3つの装飾図柄が有効ライン上に停止表示されることになる。
一方、左列と右列の装飾図柄が停止表示される際に有効ライン上に同一の装飾図柄が停止表示されると、リーチが成立する。リーチが成立すると、有効ライン上に同一の装飾図柄が3つ揃うのではないかという期待感を遊技者に与えるリーチ演出が行われる。
このリーチ演出としては、まず、メイン液晶5におけるアニメ映像の表示を伴うノーマルリーチ演出が行われる。そして、大当たりに対する信頼度が相対的に低い場合には、特別図柄の変動表示終了に伴い、リーチを形成する左図柄及び右図柄とは異なる中図柄が有効ライン上に停止表示されて、特別図柄の判定結果が「ハズレ」であることが報知される。
一方、大当たりに対する信頼度が相対的に高い場合には、ノーマルリーチ演出が行われて「ハズレ」が報知されると見せ掛けておいて実写映像の表示を伴うSPリーチ演出やSPSPリーチ演出に発展するスーパー発展演出が行われた後、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展することになる。
このスーパー発展演出では、ノーマルリーチ演出の終盤において、メイン液晶5において有効ライン上に位置する3つの装飾図柄を完全には静止させずに微動させる擬似停止表示が行われるのに伴って、左サブ液晶61及び右サブ液晶62をガタガタと小刻みに揺動させる動作を所定回数繰り返す煽り動作(第1の動作の一例)が行われる(図26(A)及び(B)参照)。
そして、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展すると見せ掛けておいてこれらのリーチ演出のいずれにも発展しない場合には、この煽り動作のみが行われてスーパー発展演出が終了し、有効ライン上にゾロ目ではない3つの装飾図柄が本停止表示されることになる。
一方、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展する場合には、煽り動作に続いて、サブ液晶61,62をメイン液晶5の画面中央で合体させる本動作(第2の動作の一例)が行われる(図26(B)及び(C)参照)。この本動作に伴い、メイン液晶5には、サブ液晶61,62による本動作の演出効果を高めるためのエフェクト画像が表示される。
その後、メイン液晶5に表示されている装飾図柄の少なくともいずれか1つが再始動してSPリーチ演出又はSPSPリーチ演出に発展するのに伴い、両サブ液晶61,62がそれぞれの初期位置に戻され(図26(D)参照)、SPリーチ演出又はSPSPリーチ演出が行われる。
ところで、サブ液晶61,62の総動作回数が設定回数に達した場合、或いは、サブ液晶61,62の総動作時間が設定時間を超えた場合、第1の実施形態や第2の実施形態では、サブ液晶61,62の動作割合を低減させることとしている。これに対して、スーパー発展演出に対して同様の制御を行うと、スーパー発展演出中にサブ液晶61,62が全く動作しないといった状況が起こり得るため、スーパー発展演出の演出効果を著しく低下させてしまったり、或いはスーパー発展演出が演出として成立しなくなったりするおそれがある。
そこで、本実施形態においては、サブ液晶61,62が煽り動作とこの煽り動作に続く本動作とを行うといった構成において、低減制御フラグが「OFF」に設定されているときには、スーパー発展演出中に煽り動作及び本動作の両方をサブ液晶61,62に実行させる一方で(図26参照)、低減制御フラグが「ON」に設定されて以降は、煽り動作を行う場合の本動作の実行タイミングと同じタイミングで、煽り動作を行う場合と同じ本動作のみをサブ液晶61,62に実行させることとしている(図27及び図28参照)。すなわち、制御用テーブルの切り替えを行ってサブ液晶61,62の動作割合を低減させるのではなく、スーパー発展演出中のサブ液晶61,62の動作パターンを変更(ここでは一部の動作を省略)することによって、サブ液晶61,62の動作を抑制することとしている。
なお、煽り動作及び本動作のうちの煽り動作を省略することとしているのは、サブ液晶用モータ611,621の正転と反転とを短時間で交互に繰り返す必要がある煽り動作の方が、本動作よりもサブ液晶61,62の駆動系にかかる負荷がより大きいと考えられることと、煽り動作を省略するよりも本動作を省略した方がスーパー発展演出に与える影響がより大きいためである。
[第3の実施形態の作用効果]
以上説明したように、第3の実施形態によれば、低減制御フラグが「ON」に切り替えられるとスーパー発展演出中のサブ液晶61,62の煽り動作が省略される。このため、低減制御フラグが「OFF」に設定されているときに比べて、スーパー発展演出に伴うサブ液晶61,62の動作時間が短くなるためにサブ液晶61,62の動作負荷が軽減され、その結果、サブ液晶61,62の駆動系の故障を抑制することができる。
また、低減制御フラグが「ON」に切り替えられると、スーパー発展演出中のサブ液晶61,62の動作態様が変化する。このため、例えばホール店員が、低減制御フラグが「ON」に切り替えられるとサブ液晶61,62の動作態様が変化することを遊技機メーカからの情報に基づいて事前に把握していれば、スーパー発展演出中のサブ液晶61,62の動作態様を見て、総動作回数が設定回数を超えたこと、或いは総動作時間が設定時間を超えたことを、遊技者に知られることなく容易に把握することができる。
なお、第3の実施形態では、低減制御フラグが「ON」に切り替えられると単にサブ液晶61,62の煽り動作を省略することとしているが、他の実施形態では、この煽り動作の省略に伴って、当該煽り動作に代わる煽り演出画像の表示を、メイン液晶5及びサブ液晶61,62の両方或いは一方において行うようにしてもよい。
また、第3の実施形態では、第1の動作が煽り動作であって、第2の動作が本動作である場合について説明したが、第1の動作及び第2の動作は、第3の実施形態で説明した動作とは異なる動作であってもよい。この場合、低減制御フラグが「ON」に切り替えられたことを条件として、第1の動作ではなく、第2の動作の実行を抑制するようにしてもよい。また、サブ液晶61,62の動作態様を変化させると共に、第1の実施形態で例示したように動作割合を低減させてもよい。
[第1〜第3の実施形態の変形例]
なお、本発明は上記第1〜第3の実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。すなわち、上記実施形態では、RTC134に総動作回数情報や総動作時間情報などの稼働に関する情報を記憶しておく場合について説明したが、他の実施形態では、例えば演出制御基板130に不揮発性メモリを設けて、この不揮発性メモリに稼働に関する情報を記憶しておくようにしてもよい。
また、他の実施形態では、例えばサブRAM133などの揮発性メモリに稼働に関する情報を記憶しておくようにしてもよい。この場合、パチンコ遊技機1の電源断の度に稼働に関する情報がリセットされることになるため、例えば1日のうちの前半はサブ液晶61,62の動作頻度が相対的に高く、後半はサブ液晶61,62の動作頻度が相対的に低くなるように、稼働に関する情報に関する判定処理に用いられる設定情報(設定回数や設定時間)の値を低めの値に設定しておくことが好ましい。
また、第1の実施形態や第2の実施形態では、通常制御用テーブルと動作抑制制御用テーブルとの2種類のテーブルを用いてサブ液晶61,62の動作割合を制御する場合について説明したが、他の実施形態では、サブ液晶61,62の動作割合を相対的に高くするためのテーブルと、サブ液晶61,62の動作割合を中程度にするためのテーブルと、サブ液晶61,62の動作割合を相対的に低くするためのテーブルとの3つのテーブルを用いて、サブ液晶61,62の動作割合を段階的に変化させるようにしてもよい。また、4つ以上のテーブルを用いて、サブ液晶61,62の動作割合を段階的に変化させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ステップアップ予告演出やスーパー発展演出によりサブ液晶61,62が動作する場合に稼働に関する情報(総動作回数情報や総動作時間情報)を更新する場合について説明したが、他の演出が行われる際にもサブ液晶61,62が動作する場合には、当該他の演出に関しても、稼働に関する情報を更新するのが好ましい。また、サブ液晶61,62の動作を伴う全ての演出に関して左サブ液晶用モータ611及び右サブ液晶用モータ621の駆動ステップ数をカウントして、この駆動ステップ数に基づいて総動作時間を特定するようにしてもよい。
また、他の実施形態では、サブ液晶61,62の動作を伴う第1の演出と、同じくサブ液晶61,62の動作を伴う第2の演出との2種類の演出がある場合に、例えば、第1の演出についてはサブ液晶61,62の動作割合を低減させるような制御を行う一方で、第2の演出についてはこのような制御を行わない(動作割合を変化させない)ようにしてもよい。
また、他の実施形態では、サブ液晶61,62の動作を許可する動作許可期間とサブ液晶61,62の動作を禁止或いは抑制する動作抑制期間との切り替えを交互に行って、全体として、サブ液晶61,62の動作負荷を軽減するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、RTC134に記憶されている稼働に関する情報を装飾図柄の変動表示開始時に更新する場合について説明したが、装飾図柄の変動終了時や変動終了後、或いはサブ液晶61,62の動作完了時に更新するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、稼働に関する情報がサブ液晶61,62の総動作回数を示す総動作回数情報や総動作時間を示す総動作時間情報である場合について説明したが、稼働に関する情報は、例えばパチンコ遊技機1の電源が投入されている時間の合計時間である総起動時間や、パチンコ遊技機1が遊技者によって遊技されている時間の合計時間である総稼働時間などであってもよい。
また、他の実施形態では、サブ液晶61,62の動作を抑制するための制御として、サブ液晶61,62を全く動作させないようにする制御を行ったり、或いは、サブ液晶61,62の動作スピードを通常に比べて低くしたりするといった制御を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、可動役物が左サブ液晶61及び右サブ液晶62の2つの可動役物である場合について説明したが、可動役物の数は1つ或いは3つ以上であってもよいし、サブ液晶61,62とは異なる可動役物であってもよい。また、複数の可動役物を備える場合において、可動役物の動作回数や動作時間の計測、可動役物の動作割合の変更、可動役物の動作態様の変更等を、各可動役物について個別に行うようにしてもよい。
また、上記実施形態において説明したパチンコ遊技機1の構成や各部材の動作態様は単なる一例に過ぎず、他の構成や動作態様であっても本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートにおける処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上記実施形態で例示した画面図等も単なる一例であって、他の表示態様の画面であってもよい。
1 パチンコ遊技機(遊技機の一例)
5 メイン液晶表示装置
10 遊技領域
11 第1始動口
12 第2始動口
13 第1大入賞口
19 第2大入賞口
24 スピーカ
41 第1特別図柄表示器
42 第2特別図柄表示器
61 左サブ液晶表示装置
62 右サブ液晶表示装置
100 遊技制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
130 演出制御基板
131 サブCPU
132 サブROM
133 サブRAM
134 RTC
140 画像音響制御基板
150 ランプ制御基板
611 左サブ液晶用モータ
621 右サブ液晶用モータ

Claims (6)

  1. 可動に構成された可動役物と、
    稼働に関する情報を記憶する稼働情報記憶手段と、
    稼働状況に基づいて、前記稼働情報記憶手段に記憶されている稼働に関する情報を更新する更新手段と、
    前記稼働情報記憶手段に記憶されている稼働に関する情報が所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、
    前記条件判定手段の判定結果に基づいて、前記可動役物の動作を制御する動作制御手段とを備え、
    前記動作制御手段は、
    前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定されて以降は、当該所定の条件を満たすと判定される前に比べて、当該可動役物の動作を抑制することを特徴とする遊技機。
  2. 前記動作制御手段は、
    前記可動役物の動作量または動作割合が所定の値となるように規定された第1テーブル、及び前記可動役物の動作量または動作割合が前記所定の値よりも低くなるように規定された第2テーブルのいずれか一方を設定するテーブル設定手段と、
    前記テーブル設定手段によって設定されているテーブルを参照して、前記可動役物を動作させるか否かを決定する動作決定手段と、
    前記可動役物を動作させると前記動作決定手段によって決定された場合に、当該可動役物を動作させる駆動手段とを含み、
    前記テーブル設定手段は、
    前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと判定される前は前記第1テーブルを設定する一方で、前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと判定されて以降は前記第2テーブルを設定することによって、前記可動役物の動作負荷を低減させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記可動役物は、第1の動作及び第2の動作を実行可能であり、
    前記動作制御手段は、
    前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定される前は、前記第1の動作及び前記第2の動作の両方を前記可動役物に実行させる一方で、
    前記稼働に関する情報が前記所定の条件を満たすと前記条件判定手段によって判定されて以降は、前記第1の動作及び前記第2の動作のいずれか一方の実行を抑制することによって、前記可動役物の動作時間を短くすることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記可動役物の動作回数をカウントするカウント手段を備え、
    前記更新手段は、
    前記カウント手段のカウント結果に基づいて、前記可動役物の総動作回数を示す前記稼働に関する情報を更新し、
    前記条件判定手段は、
    前記稼働に関する情報が示す総動作回数が所定回数に達したか否かを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記可動役物は、複数種の動作を実行可能であり、
    前記更新手段は、
    前記可動役物の動作に伴い、当該動作の種類に応じた動作時間に基づいて、前記可動役物の総動作時間を示す前記稼働に関する情報を更新し、
    前記条件判定手段は、
    前記稼働に関する情報が示す総動作時間が所定時間に達したか否かを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 時刻を計時するRTC(リアルタイムクロック)を備え、
    前記RTCが前記稼働情報記憶手段として機能することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の遊技機。
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