JP2013544921A - 難燃性ポリエステル化合物 - Google Patents

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Abstract

成分Aとして、40〜89.9質量%の熱可塑性ポリエステル、成分Bとして、5〜25質量%の次式(V)のホスフィン酸塩及び/又は次式(VI)のジホスフィン酸塩及び/又はそれらの重合体:
Figure 2013544921

(式中、
、Rは、同一でも異なっていてもよく、H、又は、C−C−アルキル、直鎖若しくは分岐状であり、及び/又はアリールであり;Rは、C−C10−アルキレン、直鎖若しくは分岐であり、C−C10−アリーレン、−アルキルアリーレン又は−アリールアルキレンであり;Mは、Mg、Ca、Al、Sb、Sn、Ge、Ti、Fe、Zr、Ce、Bi、Sr、Mn、Li、Na、K、及び/又はプロトン化窒素塩基であり;mは1〜4であり;nは1〜4であり;xは1〜4である。)
及び、成分Cとして、5〜25質量%のホスファゼン、
成分Dとして、0〜15質量%のメラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の反応生成物、メラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の縮合反応生成物、及び/又は、それらの生成物の混合物、及び/又は、上記以外の窒素含有難燃剤;
成分Eとして、0〜45質量%の増強剤、成分Fとして、0.1〜3質量%のさらなる添加剤を含み、成分すべてで100質量%となる、難燃性ポリエステル化合物。

Description

本発明は、改良された難燃性と優れた機械的特性を有する難燃性ポリエステル化合物に関する。
多くの合成樹脂の化学組成物は容易に可燃する。そのため、合成樹脂処理装置及び時に法律により定められる厳しい難燃性基準に適合させるために、難燃剤により合成樹脂を修飾する必要がある。そのための多くの難燃剤及び難燃性相乗剤が知られており、また、商業的に利用可能である。
火炎時の煙濃度及び煙組成に関連するより優れた補助的な特性、及び環境的理由により、特に非ハロゲン化難燃剤が有利である。熱可塑性重合体については特に、非ハロゲン化難燃剤の中でも、ホスフィン酸の塩(ホスフィン酸塩)が効果的な難燃性添加剤であることが分かっている(独国特許第2252258号A及び独国特許第2447727号)。ポリエステルに特に有効なものとしてホスフィン酸カルシウム及びホスフィン酸アルミニウムが記載されており、また、これらは、重合体成形用組成物の材料特性を、例えばアルカリ金属塩よりも少ない程度にしか損なわない(欧州特許第0699708号A)。
さらに、ホスフィン酸塩と特定の含窒素化合物との相乗的組合せが発見されており、そしてこれらは、重合体全体において、ホスフィン酸塩単独よりも難燃剤として効果的であることが分かっている(PCT/EP97/01664号、また、独国特許第19734437号A及び独国特許第19737727号A及び米国特許第6255371号A)。
国際公開第2005/059018号Aには、窒素含有難燃剤、ホスフィナート、及び、灰分形成ポリマーを伴うポリブチレンテレフタレートが開示されている。ここで、灰分形成ポリマーとしては、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルフィドオキシド、又はフェノール樹脂である。灰分形成ポリマーの添加により難燃性は改善する。欠点としては、灰分形成ポリマーの高価格及び脱色を引き起こしやすいことである。
独国特許第102005050956号Aには、ポリブチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレート(PBT)とは異なるポリエステルから成る熱可塑性成形材料、さらに、ホスフィナート、及びリン酸と窒素含有物質の反応生成物が開示されている。ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリトリメチレンテレフタレートの組合せ物が好ましい。PETの添加が、UL 94のV−0、良好な耐トラッキング性、及び良好な機械特性を得るために重要である。IEC60695−2−13の厚さ1.5mmにおいて775℃のGWITが達成される。
米国特許第2009/0239986号Aには、100部のポリエステル、1〜60部の環状オリゴマーホスファゼン化合物、及び、1〜50部のメラミン化合物、及び、1〜20部の無機金属化合物、0.1〜5部のフッ素化ポリオレフィンを含む難燃性熱可塑性ポリエステルが開示されている。メラミン化合物としては、メラミン、メラミンシアヌレート、メラミンホスフェイト、メラミンピロホスフェイト、又は、メラミンポリホスフェイトであればよい。無機金属化合物としては、とりわけ、水酸化マグネシウム、ホウ酸亜鉛、酸化亜鉛、又は二酸化チタンであればよい。火炎クラスUL 94のV−0は、フッ素化ポリオレフィンの存在下のみで達成される。このシステムの欠点は、成形材料の乏しい流動性である。
特開2010−037375A号明細書には、1〜30%のホスフィナート、0.01〜3%の酸補足剤、0.01〜4%のポリオール成分、0.1〜10%のビニル樹脂成分、及び任意に付加的な難燃剤を含む難燃性ポリエステル樹脂が開示されている。多くの付加的な難燃剤なかでも、とりわけホスファゼンについて示唆されているが、しかし、ホスファゼンの特定の効果に関する記載はない。ただ一つの比較例において、ガラス繊維、4%のホスフィナート及び1.9%のホスファゼンを含むPBTにおいて、UL 94のV−2及び450Vの耐トラッキング性(CTI)を達成している。しかしながら、難燃性ポリエステル化合における技術的必要性は、今や、UL 94のV−0及びCTIで600Vである。
特開2009−292897A号明細書には、40〜96.5部のポリアルキレンテレフタレート、3.5〜50部のポリスチレン樹脂、0〜10部の相溶剤、及び、10〜60部のホスファゼン若しくはホスフィナートから成る100部の難燃剤、20〜70部のアミノトリアジン窒素難燃剤、及び、0〜20部の金属ホウ酸塩及びポリフェニレンエーテル樹脂又はポリフェニレンスルフィド樹脂又はフェノール樹脂より成る難燃性ポリエステルが開示されている。ポリスチレン樹脂、相溶剤、ポリフェニレンエーテル樹脂又はポリフェニレンスルフィド樹脂又はフェノール樹脂の使用の欠点としては、これらの添加による不十分な色安定性にあり、それにより難燃性ポリエステルの色が黄色がかった茶色になる。しかしながら、純粋な白色がポリエステル材料には要求される。
欧州特許第0945478号Aには、難燃剤としての架橋されたフェノキシホスファゼン、及びホスファゼンを含む難燃性ポリマーが開示されている。シアノ置換−フェノキシホスファゼンを使用することが好ましい。ポリマーは熱可塑性又は熱硬化性樹脂であり、ガラス繊維又は白亜などの無機フィラーを含むことができる。他の難燃剤として、ホスフェイト及びホスフィンオキシドからなり、ホスフィナートは含まないハロゲン不含の有機リン化合物が記載されている。熱可塑性樹脂はポリエステルとすることができ、さらなる組成として、フッ素化樹脂及び他の難燃剤が記載されている。例としては、PC/ABS、PPE/HIPS、及びエポキシ樹脂である。
国際公開第2009/037859号Aには、20〜80%のポリアミド、5〜30%のホスフィナート化合物、及び0.01〜10%のホスファゼン化合物を含む難燃性ポリアミドが開示されている。半芳香族系ポリアミドを含み、融点は280〜340℃である。フィラー及び増強剤、又は他の添加剤を使用することもできる。ポリエステルについての言及はない。
独国特許第60011058号Aには、100質量部の芳香族ポリアミド樹脂、0.1〜100質量部の架橋されたホスファゼン化合物、1〜60質量部の無機、繊維物質及び1〜60質量部の水酸化マグネシウムを含む難燃性芳香族ポリアミドが開示されている。
特開2007−138151A号明細書には、ホスファゼンを含む難燃性ポリアミドが開示されている。さらなる難燃剤として、ホスフィナートが記載されており、その例として、ナイロン−6,6中において、ホスファゼンを、灰分ポリマーとして、ラミンシアヌレート及びフェノール樹脂と組み合わせることである。PTFEの添加なしに、V−0は達成できない。しかしながら、脱色及びポリマー分解のために、ポリエステル中でフェノール樹脂は使用することができない。ホスファゼン及びホスフィナートの組合せについて肯定的な効果に関する記載は見られない。
独国特許第69907251号Aには、100質量部の熱可塑性樹脂、0.001〜50質量部のサーモトロピック液晶ポリマー、及び、1〜30質量部のハロゲン不含のホスファゼン化合物からなる難燃性樹脂組成物が開示されている。熱可塑性樹脂は、ポリエステルとすることができる。必須のサーモトロピック液晶ポリマーの添加の欠点は、高価であること、及びこのタイプの組成物の加工の困難性である。
独国特許第2252258号明細書 独国特許第第2447727号明細書 欧州特許第0699708号A PCT/EP97/01664号 独国特許第19734437号A 独国特許第19737727号A 米国特許第6255371号A 国際公開第2005/059018号A 独国特許第102005050956号A 米国特許第2009/0239986号A 特開2010−037375A号 特開2009−292897A号 欧州特許第0945478号A 国際公開第2009/037859号A 独国特許第60011058号A 特開2007−138151A号 独国特許第69907251号A
ポリエステル中で、ホスフィナートを単独、若しくは他の難燃剤と組み合わせて使用する場合、一般にある程度のポリマー分解が生じ、それがポリマーシステムの機械的特性に不都合な効果を生じさせる。ホスファゼン単独又は他の難燃剤と組み合わせて使用するとき、良好な機械的特性を有する難燃性ポリエステルを得ることができない。他の不利益としては、特に、ガラス(繊維)含量が25〜25%の際、個々の試験種の過剰な残炎時間による確かなUL 94のV−0分類の欠如、薄い壁厚(<1.5mm)時のGWIT775℃の欠如、及び、破断引張り伸び2%未満である。
驚くべきことに、ホスフィナートのホスファゼンの組合せ物、及び任意にさらなる難燃剤、フィラー、増強剤、さらなる添加剤との組合せ物が、UL 94のV−0分類を確保でき、増加するグローワイヤ耐性、改善された機械的特性、良好な着色性、良好な流動性、及びポリマー分解の減少を示す難燃性ポリエステル化合物を得ることができることを見出した。
ホスファゼンは式(I)の環状ホスファゼンを意味し、
Figure 2013544921
ここで、式中、mは3〜25の整数であり、R及びR4’は、同一でも異なっていてもよく、C−C20−アルキル、C−C30−アリール、C−C30−アリールアルキル又はC−C30−アルキル−置換アリール、または、式(II)の直鎖ホスファゼンを意味し、
Figure 2013544921
ここで、式中、nは3〜1000であり、Xは−N=P(OPh)又は−N=P(O)OPh、及びYは、−P(OPh)又は-P(O)(OPh)である。
欧州特許第0945478号Aには、このタイプのホスファゼンの製造方法が記載されている。
特に好ましくは式P36(III)の環状フェノキシホスファゼン
Figure 2013544921
又は、
式(IV)の直鎖フェノキシホスファゼンである。
Figure 2013544921
フェニル部分は、任意に、置換されていてもよい。本発明の目的のためのホスファゼンは、Mark, J.A., Allcock, H.R., West, R., “Inorganic polymers”, Prentice Hall International, 1992, pages 61−141に記載されている。
したがって、本発明は、成分Aとして、40〜89.9質量%の熱可塑性ポリエステル、成分Bとして、5〜25質量%の次式(V)のホスフィン酸塩及び/又は次式(VI)のジホスフィン酸塩及び/又はそれらの重合体:
Figure 2013544921
(式中、
、Rは、同一でも異なっていてもよく、H、又は、C−C−アルキル、直鎖若しくは分岐状であり、及び/又はアリールであり;
は、C−C10−アルキレン、直鎖若しくは分岐であり、C−C10−アリーレン、−アルキルアリーレン又は−アリールアルキレンであり;
Mは、Mg、Ca、Al、Sb、Sn、Ge、Ti、Fe、Zr、Ce、Bi、Sr、Mn、Li、Na、K、及び/又はプロトン化窒素塩基であり;
mは1〜4であり;
nは1〜4であり;
xは1〜4である。)
及び、成分Cとして、5〜25質量%の次式(I)又は(II)のホスファゼン、
Figure 2013544921
(ここで、式中、R及びR4’は、同一でも異なっていてもよく、C−C20−アルキル、C−C30−アリール、C−C30−アリールアルキル、又はC−C30−アルキル置換アリールであり;)、
成分Dとして、0〜15質量%のメラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の反応生成物、メラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の縮合反応生成物、及び/又は、それらの生成物の混合物、及び/又は、上記以外の窒素含有難燃剤;
成分Eとして、0〜45質量%の増強剤、成分Fとして、0.1〜3質量%のさらなる添加剤を含み、成分すべてで100質量%となる、難燃性ポリエステル化合物を提供する。
特に好ましくは、R、Rは、同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル及び/又はフェニルである。
好ましくは、Rは、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン又はn−ドデシレン;フェニレン又はナフチレン;メチルフェニレン、エチルフェニレン、t−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン又はt−ブチルナフチレン;フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレン又はフェニルブチレンである。
好ましい難燃性ポリエステル化合物は、40〜79.4質量%の成分A、5〜25質量%の成分B、5〜15質量%の成分C、0〜10質量%の成分D、15〜35質量%の成分E、及び0.1〜2質量%の成分Fを含み、成分すべてで100質量%となればよい。
特に好ましい難燃性ポリエステル化合物は、40〜72.9質量%の成分A、5〜20質量%の成分B、5〜15質量%の成分C、2〜10質量%の成分D、15〜30質量%の成分E、及び0.1〜2質量%の成分Fを含み、成分すべてで100質量%となればよい。
成分Dは、メラミンホスフェイト、ジメラミンホスフェイト、メラミンピロホスフェイト、メラミンポリホスフェイト、メラムポリホスフェイト、メレムポリホスフェイト、及び/又はメロンポリホスフェイトを含むことが好ましい。
成分Dは、メラム、メレム、及び/又はメロンなどのメラミン縮合物を含むことが好ましい。
成分Dは、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートと芳香族ポリカルボン酸のオリゴマーエステル、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコールウリル、メラミン、メラミンシアヌレート、ジシアンジアミド及び/又はグアニジンを含む。
成分Dは、式(VII)〜(XII)の窒素化合物、及びその混合物
Figure 2013544921
(式中、
〜Rは、それぞれ水素、C−C−アルキル、C−C16−シクロアルキルもしくはC−C16−アルキルシクロアルキル(これらは、任意にヒドロキシ官能基もしくはC−C−ヒドロキシアルキル官能基によって置換されている)、C〜Cアルケニル、C〜C−アルコキシ、−アシル、−アシルオキシ、C〜C12−アリール又は−アリールアルキル、−OR及び−N(R)R、また、N−脂環式又はN−芳香族であり、
は、水素、C−C−アルキル、C−C16−シクロアルキルもしくはC−C16−アルキルシクロアルキル(これらは、任意に、ヒドロキシ官能基もしくはC−C−ヒドロキシアルキル官能基によって置換されている)、C〜Cアルケニル、C〜C−アルコキシ、−アシル、−アシルオキシ、C〜C12アリール又は−アリールアルキルであり、
〜R13は、R、また−O−Rと同一の基であり、
m及びnは、それぞれ独立に1,2、3又は4であり、
Xは、トリアジン化合物(VII)と付加物を形成することのできる酸を表す。)
であることが好ましい。
成分Eは、タルク、マイカ、ケイ酸塩、石英、二酸化チタン、珪灰石、カオリン、アモルファスシリカ、炭酸マグネシウム、白亜、長石、及び/又は、硫酸バリウム、及び/又はガラス繊維をベースとする無機微粒子フィラーであることが好ましい。
成分Fは、潤滑剤及び/又は離型剤を含むことが好ましい。
潤滑剤及び/又は離型剤としては、長鎖脂肪酸、その塩、そのエステル誘導体、及び/又はアミド誘導体、モンタンワックス、及び/又は、低分子量ポリエチレンワックス、及び/又は、低分子量ポリプロレンワックスを含むことが好ましい。
本発明は、さらに、上記の割合で成分A〜Fを溶融押出で混合することを含む、本発明の難燃性ポリエステル化合物を製造する方法も提供する。
本発明は、さらに、請求項1〜12の一つかそれ以上に記載の難燃性ポリエステル化合物からなる繊維、薄片、及び成形物も、また、提供する。
本発明は、プラグ、スイッチ、コンデンサ、絶縁システム、ランプソケット、巻型、ハウジング、制御システム、及び他の物品における、本発明の難燃性ポリエステル化合物から成る繊維、薄片、及び成形物の使用方法を提供する。
防火が求められる、国内部門、産業界、製薬、自動車、飛行機、船舶、宇宙船、及び、その他の輸送手段、並びに、室内装飾品、並びに、その他の物品、及び建物における、本発明の難燃性ポリエステル化合物から成る繊維、薄片、及び成形物の使用方法を提供する。
Mは、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム、又は亜鉛であることが好ましく、特に、アルミニウム、又は亜鉛である。
mは2又は3;nは1又は3;xは1又は2が好ましい。
熱可塑性ポリエステルは、(成分A)は、ポリアルキレンテレフタレートの群から選択される。本発明の範囲において、ポリアルキレンテレフタレートは、芳香族ジカルボン酸、又は、その反応誘導体(例えば、ジメチルエステル、又は、水和物)、及び脂肪族、環状脂肪族、若しくはアリール脂肪族(araliphatic)ジオールの反応生成物、及び、それらの反応生成物の混合物である。
本発明において、好ましくは、を使用するポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸(又はその反応誘導体)、及び、炭素原子数2〜10個の脂肪族、若しくは環状脂肪族ジオールから、既知の方法(Kunststoff−Handbuch[プラスチックハンドブック],volume VIII,695−710ページ,Karl−Hanser−Verlag,Munich,1973)で製造することができる。
本発明において、使用するポリアルキレンテレフタレートは、ジカルボン酸をベースとして、少なくとも80モル%、好ましくは90モル%のテレフタル酸残基(部分)を含むものが好ましい。
本発明において、使用するポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸残基に並んで、20モル%までの炭素原子数8〜14個の他の芳香族ジカルボン酸残基、又は、炭素原子数4〜12個の脂肪族ジカルボン酸残基、例えば、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、環状ヘキサンジアセト酢酸、環状ヘキサンジカルボン酸の残基を含むものが好ましい。
本発明において、使用するポリアルキレンテレフタレートは、比較的少量のトリ−若しくはテトラハイドリックアルコール、又は、三塩基性若しくは四塩基性カルボン酸を組みこむことで分岐を作ることができ、これは例えば、独国特許第1900270号Aに記載の例の方法によることができる。好ましい分岐剤との例としては、トリメシン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタン及びトリメチロールプロパン、及びペンタエリトリトールである。
本発明において、もっぱら、テレフタル酸及びその反応誘導体(例えば、そのジアルキルエステル)、並びに、エチレングリコール及び/又は1,3−プロパンジオール及び/又は1,4−ブタンジオール(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、及びポリブチレンテレフタレート)から製造されるポリアルキレンテレフタレート、並びに前記ポリアルキレンテレフタレートの混合物が好ましい。
好ましいポリブチレンテレフタレートは、ジカルボン酸をベースとして、少なくとも80モル%、好ましくは90モル%のテレフタル酸残基(部分)を含み、ジオール成分をベースとして、少なくとも80モル%、好ましくは90モル%の1,4−ブタンジオール残基(部分)を含む。
さらに、好ましいポリブチレンテレフタレートは、1,4−ブタンジオール残基に並んで、20モル%までの炭素原子数2〜12個の他の脂肪族ジオール、又は、炭素原子数6〜21個の環状脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、環状ヘキサン−1,4−ジメタノール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、2,2,4トリメチル1,3−ペンタンジオール、及び、−1,6,2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2,2−ジエチル1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、1,4−ジ([β]−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2,2ビス(4−ヒドロキシ環状ヘキシル)プロパン、2,4−ジヒドロキシ−1,1,3,3−テトラメチル環状ブタン、2,2−ビス(3−[β]−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパン、及び、2,2−ビス(4−ヒドロキシプロポキシフェニル)プロパン(独国特許第2407674号A、独国特許第2407776号A、独国特許第2715932号A)を含む。
本発明において使用されるさらなるポリアルキレンテレフタレートとしては、好ましくは、少なくとも二つの上記の酸成分、及び/又は、少なくとも二つの上記のアルコール成分、及び/又は、1,4−ブタンジオールから製造されるコポリエステルである。特に好ましいコポリエステルは、ポリ(エチレングリコール/1,4−ブタンジオール)テレフタレートである。
本発明において成分Aとして使用される熱可塑性ポリエステルは、さらなるポリエステル及び/又はさらなるポリマーとの混合物中で使用することもできる。
成分C(ホスファゼン)として使用できる化合物は、Mark, J.A., Allcock, H.R., West, R., “Inorganic polymers”, Prentice Hall International, 1992, 61〜141ページに記載されているものが好ましい。
ハロゲン不含のホスファゼンが好ましい。好ましくは、は式(I)の環状ホスファゼン、ここで、式中、mは3〜25の整数であり、R及びR4’は、同一でも異なっていてもよく、
Figure 2013544921
又は、式(II)の直鎖ホスファゼンであり、
Figure 2013544921
ここで、式中、nは3〜1000であり、
及びR4’は、C−C20−アルキル、C−C30−アリール、C−C30−アリールアルキル又はC−C30−アルキル−置換アリール、または、式(II)の直鎖ホスファゼン、ここで、式中、Xは−N=P(OPh)又は−N=P(O)OPh、及びYは、−P(OPh)又は−P(O)(OPh)であり、ここで、上記式(I)及び(II)のホスファゼンの少なくとも一つは、少なくとも一つの架橋基が架橋されている。
架橋基は、o−フェニレン基、m−フェニレン基、p−フェニレン基、ビフェニル基、又は、式(XIII)で表される基からなり、
Figure 2013544921
式中、Aは−SO基、−S基、−O基、又は、C(CH基であり、
基を除去したのちに残る二つの酸素原子の間に各々架橋基が配置されており、架橋されたホスファゼン中におけるR基の数は、架橋前の前記ホスファゼン中の全R基をベースとして、50〜99.9%である。
上記のタイプのハロゲン不含のホスファゼンは、単独でも組合せでも使用することができる。
環状及び直鎖クロロホスファゼンの混合物中にフェノキシ基及び/又はアルコキシ基が導入されたホスファゼン化合物の混合物を含む直鎖ホスファゼン及び環状ホスファゼンの具体例としては、例えば、ヘキサクロロ環状トリホスファゼン、オクタクロロ環状テトラホスファゼン及びその類似物である。クロロホスファゼンは、塩化アンモニウム及び五塩化リンを互いに120〜130℃で反応させることにより製造される。
架橋されたホスファゼンの具体例としては、4,4’−スルフォニルジフェニレン(ビスフェノールS部分)を通じて架橋された構造を有するフェノキシホスファゼン、2,2(4,4’−ジフェニレン)イソプロピリデン基により架橋された構造を有するフェノキシホスファゼン、及び、4,4’−ジフェニレンにより架橋された構造を有するフェノキシホスファゼンなどである。
好ましいホスファゼンの例としては、ヘキサフェノキシ環状トリホスファゼン、オクタフェノキシ環状テトラホスファゼン、環状ペンタホスファゼン、及び、フェノキシ基により置換された同様の環状ホスファゼン、及び、フェノキシ基により置換された同様の直鎖ホスファゼンである。
成分Dが、メラミンシアヌレートを含むことが特に好ましい。
メラミンとリン酸又は縮合リン酸の反応生成物の表現の意味するところは、メラミン又は縮合メラミン化合物、例えばメラム、メレム又はメロンなどと、リン酸との反応により形成される化合物である。その例としては、ジメラミンホスフェイト、ジメラミンピロホスフェイト、メラミンホスフェイト、メラミンピロホスフェイト、メラミンポリホスフェイト、メラムポリホスフェイト、メロンポリホスフェイト、及び、メレムポリホスフェイト、及び、国際公開第98/39306号Aに記載されているポリ塩の混合物が挙げられる。
成分Dが、メラミンポリホスフェイトを含むことが特に好ましい。
本発明においてタルク、珪灰石、カオリン、及び/又はガラス繊維をベースとする無機微粒子フィラーを使用することが特に好ましい。
特に寸法安定性における等方性を必要とする用途、高熱寸法安定性を必要とする用途、例えば、外側車体部分の自動車への用途に向けて、特にタルク、珪灰石、又はカオリンをベースとする無機微粒子フィラーを使用することが特に好ましい。
成分Eがガラス繊維を含むことが特に好ましい。
さらに、特に好ましく、成分Eとして針状無機フィラーを使用することができる。本発明において、針状無機フィラーは、明確な針状特性を有する無機フィラーを意味する。針状珪灰石を例として挙げることができる。好ましくは、長さ:直径比は、2:1〜35:1であり、特に、3:1〜19:1であり、最も好ましくは、4:1〜12:1である。本発明に適した無機フィラー平均粒径は、20ミクロン未満が好ましく、15ミクロン未満が特に好ましく、10ミクロン未満が特に好ましい。
任意に、フィラー及び/又は増強剤を、例えば、シランをベースとする、例えば、カップリング剤又はカップリング剤システムによって表面修飾することができる。しかしながら、前処理は必ずしも必須ではない。しかしながら、ガラス繊維を使用する場合は特に、シランに加えて、ポリマー分散剤、フィルム形成剤、分岐剤、及び/又は、ガラス繊維加工助剤を使用することもできる。
成分Eとして特に好ましく使用されるガラス繊維は、繊維径が7〜18ミクロン、好ましくは9〜15ミクロンであり、連続フィラメント繊維として、又は、短繊維若しくは粉末ガラス繊維として、添加される。繊維は、適切なサイズシステム、及び、例えば、シランをベースとするカップリング剤又はカップリング剤システムによって修飾されることができる。
好ましいはカップリング剤としては、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシラン、及び置換基Xを含む対応するシランの群からのシラン化合物である。
シランを修飾する表面コーティングのために使用するシラン化合物の量は、無機フィラーをベースとして0.05〜2質量%、好ましくは、0.25〜1.5質量%、及び、特に、0.5〜1質量%である。
成形組成物中又は成形品中の微粒子フィラーのd90及びd50は、成形組成物又は成形品を与える処理の結果として使用される元々のフィラーのそれよりも小さくなり得る。成形組成物中又は成形品中のガラス繊維の長さ分布は、成形組成物又は成形品を与える処理の結果として使用される元々のフィラーのそれよりも小さくなり得る。
さらなる代替の好ましい実施形態例において、成形組成物は、成分A〜Eに加えて、成分Fとして、少なくとも一つの潤滑剤及び離型剤を含むことができる。このために適した材料の例としては、長鎖脂肪酸(例えば、ステアリン酸又はベヘン酸)、その塩(例えば、ステアリン酸Ca、又はステアリン酸Zn)、並びに、そのエステル誘導体又はアミド誘導体(例えば、エチレン−ビス−ステアリルアミド)、モンタンワックス(鎖長が28〜32の炭素原子直鎖飽和カルボン酸から成る混合物)、低分子量ポリエチレンワックス及び低分子量ポリプロピレンワックスである。本発明において好ましいのは、低分子量ポリエチレンワックス、及び、炭素原子数8〜40個を有する飽和若しくは不飽和の脂肪族カルボン酸と炭素原子数2〜40個を有する飽和脂肪族アルコールのエステルからなる群からの潤滑剤及び/又は離型剤を使用することであり、特に好ましくは、ここではペンタエリトリトールテトラステアレート(PETS)である。
さらなる代替の好ましい実施形態例において、成形組成物は、成分A〜Eに加えて、さらなる添加剤を含むこともできる。周知の添加剤の例としては、安定剤(例えば、UV安定剤、熱安定剤、γ線安定剤、加水分解安定剤)、静電防止剤、さらなる難燃剤、乳化剤、核形成剤、可塑剤、加工助剤、衝撃改質剤、染料、及び顔料が挙げられる。添加剤は、単独で、混合物で、又はマスターバッチの形で使用することができ、又はあらかじめ溶融状態で成分Aに混合することもでき、その表面に適用することもできる。
使用できる安定剤の例としては、立体障害フェノール、及び/又は、亜リン酸塩、ヒドロキノン、芳香族二級アミン、例えば、ジフェニルアミン、置換レゾルシノール、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾール、及び、ベンゾフェノン、並びに、また、これらの基で様々に置換されたもの、又は、これらの混合物が挙げられる。列挙できる適切なUV安定剤の例としては、様々に置換されたレゾルシノール、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾール、及び、ベンゾフェノンが挙げられる。
衝撃改質剤(エラストマー改質剤、改質剤)は非常に一般的に、好ましくは以下のモノマーの少なくとも二つからなるコポリマーである:エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、ビニルアセテート、スチレン、アクリロニトリル、アルコール成分中に1〜18の炭素原子を有するアクリル酸エステル若しくはメタクリル酸エステル。
着色剤として添加されるものとしては、無機顔料、例えば、二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、酸化鉄、硫化亜鉛、及び、カーボンブラック、及び、また、有機顔料、例えば、フタロシアニン、キナクリドン、及びペリレン、及び、また、染料、例えば、二グロ新、及びアントラキノン、及び、さらなる着色剤が挙げられる。本発明の範囲において、カーボンブラックの使用が好ましい。
核形成剤としては、フェニルホスフィン酸ナトリウム、フェニルホスフィン酸カルシウム、酸化アルミニウム、又は、二酸化珪素、並びに、好ましくはタルクを使用することができる。
加工助剤としては、少なくとも一つのα−オレフィンに、脂肪族アルコール少なくとも一つのメタクリル酸エステル若しくはアクリル酸エステルから成るコポリマーを使用することができる。α−オレフィンが、エテン及び/又はプロペン、及び、アルコール成分として炭素数4〜20個を有する線状若しくは分岐アルキル基を含むメタクリル酸エステル若しくはアクリル酸エステルから成るコポリマーがここでは好ましい。ブチルアクリレート及び2−エチルヘキシルアクリレートが特に好ましい。
可塑剤の例としては、ジオクチルフタレート、ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレート、炭化水素オイル、及び、N−(n−ブチル)ベンゼン−スルホンアミドが挙げられる。
本発明の難燃性ポリエステル化合物は、さらなるカルボジイミドを含むことも好ましい。
難燃性ポリエステル化合物は、少なくとも一つの熱可塑性ポリエステルを含むことが好ましい。難燃性ポリエステル化合物は、混合物中にPBT及びPETを含むことが特に好ましい。
難燃性ポリエステル化合物は、また、ポリカーボネートを含むことが好ましい。
ここで用語「ホスフィン酸塩」は、ホスフィン酸及びジホスフィン酸の塩、及びそれらのポリマーを示す。
水性媒体中で製造されるホスフィン酸塩、本質的には、モノマー性化合物である。反応条件に依存して、時にポリマー性塩が製造される。
ホスフィン酸塩の成分としての適切なホスフィン酸の例はとしては以下のとおりである:ジメチルホスフィン酸、エチルメチルホスフィン酸、ジエチルホスフィン酸、メチル−n−プロピルホスフィン酸、メタンジ(メチルホスフィン酸)、ベンゼン−1,4−(ジメチル−ホスフィン酸)、メチルフェニルホスフィン酸、及びジフェニルホスフィン酸。
本発明におけるホスフィン酸の塩、欧州特許第0699708号Aの例の方法に詳しく記載されているように、既知の方法で製造することができる。
上記のホスフィン酸塩は、使用されるポリマー及び所望される特性によって、本発明の難燃性ポリエステル化合物において様々な物理的形態によって使用されることができる。例を挙げると、ホスフィン酸塩をミルすることができ微粒子液体とし、ポリマー中の良好な分散を達成することができる。また所望する場合、様々なホスフィン酸塩の混合物を使用することもできる。
本発明のホスフィン酸塩は、熱に安定であり、加工の間中ポリマーを分解せず、また、樹脂成形材料ための製造工程に悪影響を与えない。ホスフィン酸塩は、ポリエステルの製造加工における通常の条件において非揮発性である。
成分B、C及びDを熱可塑性ポリエステルに組み込むことができるが、例えば、全ての成分を粉末及び/又はペレットの形態で事前混合し、混合機械(例えば、二軸押出成形機)中のポリマー融解中でそれらをホモジナイズする。融解物は、ストランドの形態で押し出され、冷却され、ペレット化される。計量システムにより成分C及びDを別々に、直接的に、混合機械に導入することもできる。
同様に、難燃性添加物B、C及びDを最終ポリマーペレット又は最終ポリマー粉末と混合することができ、射出成形機に直接的に混合し、成形された部品を与える。
例示すると、重縮合の工程が完了する前でさえ、難燃性添加物B、C及びDを、ポリエステル材料中のポリエステルに添加することもできる。
同様に、成分E及びFを上記のいずれのポイントでも添加することができる。
本発明の難燃性ポリエステル化合物は、成形品、フィルム、フィラメント、及び繊維を、例えば、射出成形、押出成形、又は加圧により製造することに適している。
1.使用成分
商業的に利用可能なポリエステルs(ペレット)、成分A:
ポリブチレンテレフタレート(PBT):Ultradur(登録商標)4500(BASF,D)
成分B:
ジエチルホスフィン酸のアルミニウム塩、以下、DEPALと示す。
ジエチルホスフィン酸の亜鉛塩、以下、DEPZNLと示す。
成分C:
SPB 100(登録商標)ホスファゼン,Otsuka Chemical Co., Japan
Rabitle(登録商標)FP110ホスファゼン,Fushimi Pharmaceuticals,Japan
成分D:
Melapur(登録商標)MC(メラミンシアヌレート),Ciba Specialty Chemicals,CH
Melapur(登録商標)200/70(メラミンポリホスフェイト=MPP),Ciba Specialty Chemicals,CH
Delacal(登録商標)M350(メレム),Delamin,UK
成分E:
Vetrotex(登録商標)EC 10 P 952(ガラス繊維),Vetrotex Reinforcement,D
成分F:
潤滑剤:Licolub(登録商標)FA1,モンタンワックス,Clariant,CH
2.難燃性ポリエステル化合物の製造、加工、及び試験
難燃性成分を表に記載の割合で、ポリマーペレット及び任意の添加剤と混合し、二軸押出成形機((Leistritz ZSE 27 HP−44D)中、240〜280℃の温度で組み込んだ。ホモジナイズされたポリマーストランドを押出し、水浴中で冷却し、そしてペレット化した。
これらの成形組成物を、十分に乾燥の後、射出成形機(Aarburg 320C/KT)において、260〜280℃の融解温度で、試験片に加工した。成形組成物の耐燃性(難燃性)を、UL(アンダーライター実験室、安全性基準、“Test for Flammability of Plastic Materials for Parts in Devices and Appliances”, 14〜18ページ、Northbrook 1998)94試験に基づき試験して、等級付けを行い評価する。
UL94の燃焼等級は、次のとおりである:
V−0:1回の接炎後10秒以上燃え続けないこと、10回の接炎後の合計燃焼時間が50秒以内、火玉落下なし、試料が完全には燃え尽きないこと、接炎後のグローイング時間が30秒以内
V−1:1回の接炎後30秒以上燃え続けないこと、10回の接炎後の合計燃焼時間が250秒以内、接炎後のグローイング時間が60秒以内、他の基準はV−0と同様
V−2:火玉落下で脱脂綿を燃やさないこと、他の基準はV−1と同様
等級外(ncl):燃焼等級V−2を満たさない。
IEC60695−2−12に従うGWFI(グローワイヤ難燃性インデックス)及び、さらにIEC60695−2−13に従うGWIT(グローワイヤ着火温度)試験をベースとしてグローワイヤ抵抗を測定した。GWFI試験において、550〜960℃の温度におけるグローワイヤを3つの試験片(例えば、60×60×1.5mmの計量用プラーク)において使用され、残炎時間30秒を超えず、試験片から火玉落下が生じない最大の温度を測定する。GWIT試験において、比較できる試験手順を使用し、グローワイヤ着火温度を規定した。ここで、3を超える試験において、グローワイヤへの露出している間中でさえ、着火を導かないグローワイヤ着火温度は最大のグローワイヤ温度よりも25K(900〜960℃において30K)高い。着火は、炎として≧5秒の燃え続けると定義される。
Figure 2013544921
Figure 2013544921
Figure 2013544921
Figure 2013544921
Figure 2013544921
比較例1〜6においては、DEPAL、ホスファゼン、又はメラミンポリホスフェイトの単独使用、及び、DEPALとメラミンポリホスフェイトの組合せ物、さらに、ホスファゼンとメラミンポリホスフェイトの組合せ物では、UL 94 V−0、775℃のGWIT、2%より大きい破断引張り伸びを同時に達成できないことは明らかである。
本発明の組合せ物:DEPAL又はDEPZNとホスファゼン、及び任意のメラミンポリホスフェイト、メラミンシアヌレート、又は、メレムであれば、2%より大きい破断引張り伸び、確実なUL 94 V−0クラス、及び775℃のGWITを達成する。
本発明の難燃性ポリエステル化合物の他の特徴としては、高い白色度(黄色インデックス<20及び95より大きいL値)、良好な加工性、及び浸出がないことである。

Claims (16)

  1. 成分Aとして、40〜89.9質量%の熱可塑性ポリエステル、成分Bとして、5〜25質量%の次式(V)のホスフィン酸塩及び/又は次式(VI)のジホスフィン酸塩及び/又はそれらの重合体:
    Figure 2013544921
    (式中、
    、Rは、同一でも異なっていてもよく、H、又は、C−C−アルキル、直鎖若しくは分岐状であり、及び/又はアリールであり;
    は、C−C10−アルキレン、直鎖若しくは分岐であり、C−C10−アリーレン、−アルキルアリーレン又は−アリールアルキレンであり;
    Mは、Mg、Ca、Al、Sb、Sn、Ge、Ti、Fe、Zr、Ce、Bi、Sr、Mn、Li、Na、K、及び/又はプロトン化窒素塩基であり;
    mは1〜4であり;
    nは1〜4であり;
    xは1〜4である。)
    及び、成分Cとして、5〜25質量%の次式(I)又は(II)のホスファゼン、
    Figure 2013544921
    (ここで、式中、R及びR4’は、同一でも異なっていてもよく、C−C20−アルキル、C−C30−アリール、C−C30−アリールアルキル、又はC−C30−アルキル置換アリールであり;)、
    成分Dとして、0〜15質量%のメラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の反応生成物、メラミンとリン酸及び/又は縮合リン酸の縮合反応生成物、及び/又は、それらの生成物の混合物、及び/又は、上記以外の窒素含有難燃剤;
    成分Eとして、0〜45質量%の増強剤、成分Fとして、0.1〜3質量%のさらなる添加剤を含み、成分すべてで100質量%となる、難燃性ポリエステル化合物。
  2. 、Rは、同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、シクロヘキシル及び/又はフェニルである、請求項1に記載の難燃性ポリエステル化合物。
  3. は、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、t−ブチレン、n−ペンチレン、n−オクチレン又はn−ドデシレン;フェニレン又はナフチレン;メチルフェニレン、エチルフェニレン、t−ブチルフェニレン、メチルナフチレン、エチルナフチレン又はt−ブチルナフチレン;フェニルメチレン、フェニルエチレン、フェニルプロピレン又はフェニルブチレンである、請求項1又は2に記載の難燃性ポリエステル化合物。
  4. 40〜79.4質量%の成分A、5〜25質量%の成分B、5〜15質量%の成分C、0〜10質量%の成分D、15〜35質量%の成分E、及び0.1〜2質量%の成分Fを含み、成分すべてで100質量%となる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  5. 40〜72.9質量%の成分A、5〜20質量%の成分B、5〜15質量%の成分C、2〜10質量%の成分D、15〜30質量%の成分E、及び0.1〜2質量%の成分Fを含み、成分すべてで100質量%となる、請求項1〜3のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  6. ホスファレーネン(Phospharenen)が、フェノキシホスファゼン含む、請求項1〜5のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  7. 成分Dは、メラミンホスフェイト、ジメラミンホスフェイト、メラミンピロホスフェイト、メラミンポリホスフェイト、メラムポリホスフェイト、メレムポリホスフェイト、及び/若しくはメロンポリホスフェイトを含み、並びに/又は、メラミン縮合物、例えば、メラム、メレム、及び/若しくはメロンを含む、請求項1〜6のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  8. 成分Dは、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレートと芳香族ポリカルボン酸のオリゴマーエステル、ベンゾグアナミン、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、アラントイン、グリコールウリル、メラミン、メラミンシアヌレート、ジシアンジアミド及び/又はグアニジンを含む、請求項1〜6のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  9. 成分Dは、式(VII)〜(XII)の窒素化合物、及びその混合物
    Figure 2013544921
    (式中、
    〜Rは、それぞれ水素、C−C−アルキル、C−C16−シクロアルキルもしくはC−C16−アルキルシクロアルキル(これらは、任意にヒドロキシ官能基もしくはC−C−ヒドロキシアルキル官能基によって置換されている)、C〜Cアルケニル、C〜C−アルコキシ、−アシル、−アシルオキシ、C〜C12−アリール又は−アリールアルキル、−OR及び−N(R)R、また、N−脂環式又はN−芳香族であり、
    は、水素、C−C−アルキル、C−C16−シクロアルキルもしくはC−C16−アルキルシクロアルキル(これらは、任意に、ヒドロキシ官能基もしくはC−C−ヒドロキシアルキル官能基によって置換されている)、C〜Cアルケニル、C〜C−アルコキシ、−アシル、−アシルオキシ、C〜C12アリール又は−アリールアルキルであり、
    〜R13は、R、また−O−Rと同一の基であり、
    m及びnは、それぞれ独立に1,2、3又は4であり、
    Xは、トリアジン化合物(VII)と付加物を形成することのできる酸を表す。)
    である、請求項1〜6のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  10. 成分Eは、タルク、マイカ、ケイ酸塩、石英、二酸化チタン、珪灰石、カオリン、アモルファスシリカ、炭酸マグネシウム、白亜、長石、及び/又は、硫酸バリウム、及び/又はガラス繊維をベースとする無機微粒子フィラーである、請求項1〜9のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  11. 成分Fは、潤滑剤及び/又は離型剤を含む、請求項1〜10のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  12. 潤滑剤及び/又は離型剤は、長鎖脂肪酸、その塩、そのエステル誘導体、及び/又はアミド誘導体、モンタンワックス、及び/又は、低分子量ポリエチレンワックス、及び/又は、低分子量ポリプロレンワックスを含む、請求項1〜11のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物。
  13. 上記の割合で成分A〜Fを溶融押出で混合することを含む、難燃性ポリエステル化合物を製造する方法。
  14. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物からなる繊維、薄片、及び成形物。
  15. 本発明は、プラグ、スイッチ、コンデンサ、絶縁システム、ランプソケット、巻型、ハウジング、制御システム、及び他の物品における、請求項1〜12のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物から成る繊維、薄片、及び成形物の使用方法。
  16. 国内部門、産業界、製薬、自動車、飛行機、船舶、宇宙船、及び、その他の輸送手段、並びに、室内装飾品、並びに、その他の物品、及び建物における、請求項1〜12のいずれか一つに記載の難燃性ポリエステル化合物から成る繊維、薄片、及び成形物の使用方法。
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