JP2013541546A - 歯科用組成物 - Google Patents

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Abstract

歯科用組成物であって、下記式(1)の水溶性の重合性化合物と:(式中、Aは、終端の少なくとも2つの窒素原子がX部分とアミド結合を形成する、下記式(3)で表される線状又は分岐状のリンカー基であり;
【化1】
Figure 2013541546

式中、R’は、水素原子、又は置換若しくは非置換の脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を表し、各Rは同じであっても異なっていてもよく;L、L及びLは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又は、任意に、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基又はそれらの塩、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有するC2〜20の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基を表し、L及びLが複数存在する場合、L及びLはそれぞれ同じであっても異なっていてもよく;Q及びQは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又はアミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部から選択される連結部を表し;kは少なくとも0の整数であり、Xは、重合性二重結合を含有し、かつ、Aの窒素原子とアミド結合を形成する部分であり、各Xは同じであっても異なっていてもよく、かつ、下記式(2)で表され:式中、R及びRは互いに独立しており、水素原子、C1〜6アルキル基又は−(CH−COOM基を表し、Mは水素原子又は金属原子を表し、mは0〜6の整数であり、Lは結合又はC1〜6アルキレン基であり;かつ、nは少なくとも2の整数である);(ii)開始剤系と;任意に、ポリ酸ポリマーと;任意に、水及び/又は水溶性溶媒と;任意に、粒子状充填剤と、を含む、歯科用組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の加水分解安定性の水溶性化合物を含有する歯科用組成物に関する。さらに、本発明は、歯科用組成物、とりわけ、歯科用接着剤組成物又は歯科用修復組成物の調製のための特定の加水分解安定性化合物の使用に関する。本発明の特定の加水分解安定性の水溶性化合物は酸性媒体に耐性を示すため、本発明の歯科用組成物は酸性の一液型組成物として又は歯科用セメントとして配合することが可能である。
齲蝕のために損傷を受けた歯の硬組織は、通常はクラウン、ブリッジ、インレー又はアンレー等の間接的な修復物を、歯の硬組織の損傷部分に歯科用レジンセメント等の特定の歯科用組成物を用いて接着させる処置によって修復される。代替的には、損傷した歯の硬組織は、歯科用複合材等の未硬化の歯科用組成物として塗布され、固化される直接的な修復材を使用することによって修復することができる。
歯科用レジンセメント及び歯科用複合材は、低い収縮率、十分な接着性及び高い材料強度を有する必要がある。そうでなければ、口腔環境の厳しい条件下で暫くすると歯科用組成物が歯の硬組織から放出され得るだけでなく、歯科用組成物と歯との界面に隙間が生じ、細菌が露出面に侵入して歯髄に悪影響を与える可能性もある。歯科用プライマーの使用が歯科処置の複雑さを増大させることを考えると、かかる多様な被着体に対するプライマー処理を必要としない自己接着性の歯科用組成物を使用する簡単な接着処置が所望される。
さらに、歯の硬組織に対する歯科用組成物の接着性には組成物中の酸性基の存在が必要であることから、保管中又は歯の硬組織に塗布する際の組成物の分解を避けるために、歯科用組成物は高い加水分解安定性を有することが望ましい。
特許文献1は、プライマーを必要としないレジンセメントを開示している。この重合性複合材料は、約10重量%〜85重量%の濃度範囲の、酸を含有する少なくとも1つの多官能性モノマーと、約1重量%〜80重量%の濃度範囲の非反応性充填剤と、約1.5重量%〜25重量%の濃度範囲の重合系と、約0.1重量%〜25重量%の濃度範囲の水とを含む。しかしながら、かかる組成物には単一の酸性モノマーが使用されるため、エナメル質と象牙質との両方について十分な接着性を達成することはできない。
特許文献2は、液体と粉末とからなる歯科用レジンセメント組成物を開示している。粉末−液体タイプのレジンセメントは、ペースト−ペーストタイプのレジンセメントと比べて混合時の操作性に劣る。
特許文献3は、特定のカルボン酸基を含有する重合性モノマーとして、芳香族基に結合する1つの(メタ)アクリロイル基及び1つのカルボキシル基を有するカルボン酸化合物を必須の接着剤成分として含む歯科用接着剤組成物を開示している。しかしながら、エステル基を有するかかる重合性モノマーは、酸性媒質中で急速に分解する。
特定の重合性アミドと、任意でジペンタエリスリトールペンタメタクリロイルオキシ二水素ホスフェート等の強酸性の重合性モノマーとを含有する、多官能性アミドをベースとする歯科用材料が特許文献4から知られている。充填剤含有組成物が示唆されている。しかしながら、特許文献4は複合材を開示していない。
特開第2006−512466号公報 国際公開第02/092021号 特開第2005−65902号公報 米国特許第6,953,832号
本発明の目的は、優れた保管安定性及び長期の機械的耐性を有し、歯の表面に直接塗布することができる、充填材、キャビティーライナー及びキャビティーベース、セメント、齲蝕を予防するための小窩裂溝封鎖材、歯構造及び/又は骨とポリマー複合材との間の接着剤として有用な歯科用組成物、特に歯科用セメントを提供することである。
更なる目的は、比較的安価であり、製造が容易な歯科用修復/補綴組成物を提供することである。
本発明は、歯科用組成物であって、
(i)1つ又は複数の酸性基を有する下記式(1)の水溶性の重合性化合物と:
AX (1)
(式中、
Aは、終端の少なくとも2個の窒素原子がX部分とアミド結合を形成する、下記式(3):
Figure 2013541546
で表される線状又は分岐状のリンカー基(linker group)であり;
式中、
R’は、水素原子、又は置換若しくは非置換の脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を表し、各R’は同じであっても異なっていてもよく;
、L及びLは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又は、任意に、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基又はそれらの塩、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有するC2〜20の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基を表し、L及びLが複数存在する場合、L及びLはそれぞれ同じであっても異なっていてもよく;
及びQは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又はアミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部(linkage)から選択される連結部を表し;
kは少なくとも0の整数であり、
Xは、重合性二重結合を含有し、かつ、Aの窒素原子とアミド結合を形成する部分であり、各Xは同じであっても異なっていてもよく、かつ、下記式(2)で表され:
Figure 2013541546
式中、
及びRは互いに独立しており、かつ、水素原子、C1〜6アルキル基又は−(CH−COOM基を表し、Mは水素原子又は金属原子を表し、mは0〜6の整数であり、
Lは結合又はC1〜6アルキレン基であり;及び、
nは少なくとも2の整数である);
(ii)開始剤系と、
(iii)任意に、重合性二重結合を有し得るポリ酸ポリマーと、
(iv)任意に、水及び/又は水溶性溶媒と、
(v)任意に、粒子状充填剤と、
を含む、歯科用組成物を提供する。
さらに、本発明は上記に規定した式(1)の化合物に関する。
さらに、本発明は、特に歯科用組成物の調製のための上記に規定した式(1)の化合物の使用を提供する。
さらに、本発明は、式(1)の化合物を調製する方法であって、
(i)ポリアミドを得るための、任意で下記式(5a):
Figure 2013541546
の化合物の存在下における、ポリアミンと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程と:
(式中、
L、R及びRは請求項1に規定したとおりであり、Yは脱離基であるか、さもなければYは、R又はR中に存在するカルボキシル基及び隣接するカルボニル基とともに分子内無水物基を形成する);
(ii)工程(i)で得られる前記ポリアミドを、式(5a)の化合物と反応させることによって式(2)の部分を導入する工程であって、Yが脱離基であり、R及びRが上記に規定したとおりである、式(2)の部分を導入する工程と、
を含むか;又は、
(iii)アミドを得るための、ポリアミンと式(5a)の化合物とを含有する混合物を反応させる工程と;
(iv)式(1)の水溶性の重合性化合物を得るための、(iii)で得られるアミドと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程と、
を含む、水溶性の重合性化合物を調製する方法を提供する。
本発明による歯科用組成物は、式(1)の化合物を含む加水分解安定性の重合性成分の混合物を含有する。好ましくは、混合物は少なくとも架橋重合性モノマーと酸性重合性モノマーとを含有する。この重合性モノマーは加水分解安定性である。具体的には、重合性モノマーは、室温でpH3の水性媒体中で1ヶ月以内に加水分解するエステル基等の基を主鎖中に含有しない。
本発明の歯科用組成物は、1つ又は複数の酸性基を有する下記式(1):
AX (1)
の水溶性の重合性化合物を含む。
式(1)の重合性化合物は、部分Aと、少なくとも1つの置換基Xとを含む。式(1)の重合性化合物は1つ又は複数の酸性基、すなわち、カルボン酸基又はそれらの塩を有する。さらに、Aは、少なくともn個の窒素原子を含有するリンカー基である。このリンカーは、置換基Xの総数に相当する少なくとも2の原子価を有する。したがって、Aは好ましくは二価(n=2)、三価(n=3)、四価(n=4)、五価(n=5)又は六価(n=6)であり得る。好ましいAは二価又は三価、最も好ましくは二価である。
好ましくは、リンカー基は、部分Xとアミド結合を形成するために、終端位置に窒素原子を含有する線状又は分岐状のモノマー基、オリゴマー基、ポリマー基又はコポリマー基である。モノマー基は最大で500の分子量を有する低分子基である。オリゴマー基は500超〜最大で10000の分子量を有する基であり、重合反応によって調製することができる。ポリマー基又はコポリマー基は、重合反応によって得ることができる10000超の分子量を有する基である。重合は縮合重合又は付加重合であってもよい。
リンカー基は、終端の少なくとも2つの窒素原子がX部分とアミド結合を形成する、下記式(3):
Figure 2013541546
で表される線状又は分岐状の基である。
式(3)中、R’は、水素原子、又は置換若しくは非置換の脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を表す。脂肪族炭化水素基又は脂環式炭化水素基の置換基は、ヒドロキシル基、チオール基、アミノ基、又はカルボン酸基若しくはそれらの塩から選択することができる。R’は同じであっても異なっていてもよい。好ましい実施形態によれば、R’は水素原子である。更に好ましい実施形態によれば、R’は、1個〜6個の炭素原子、より好ましくは1個〜3個の炭素原子を有する低級アルキル基である。
式(3)中、L、L及びLは同じであっても異なっていてもよい。kが少なくとも2であるときにL及びLが複数存在する場合、L及びLはそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。好ましくは、Lのそれぞれ及び複数のLのそれぞれが同じものである。
、L及びLは独立して、単結合を表すか、又は、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基又はそれらの塩、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有するC2〜20の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基を表す。特定の実施形態では、L、L及びLが任意の官能基を担持しない。好ましくは、L、L及びLの少なくとも1つ、より好ましくは少なくとも2つは単結合を表さない。好ましくは、L、L及びLが、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個又は2個のヘテロ原子を含有する。好ましくは、炭化水素基は、1個〜6個の炭素原子を有し、かつ、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個又は2個のヘテロ原子、及び任意に1つ〜3つのカルボン酸基又はそれらの塩を含有する。
式(3)中、Q及びQは同じであっても異なっていてもよい。Q及びQは、単結合を表していてもよく、又はアミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部から選択される連結部を表していてもよい。好ましくは、Q及びQの少なくとも1つは単結合ではない。Q及びQがアミド又はウレタンの連結部を表す場合、アミド又はウレタンの連結部の向きは同じであっても異なっていてもよい。
式(3)中、kは少なくとも0の整数である。kが0である場合には、Lは好ましくは単結合ではない。kは0〜500、より好ましくは1〜40の範囲であることが好ましい。
更に好ましい実施形態によれば、式(1)の重合性化合物はカルボン酸基、ホスホン酸基、スルホン酸基又はリン酸エステル基から選択される1つ又は複数の酸性基を含有する。
式(1)中、Xは重合性二重結合を含有し、Aの窒素原子とともにアミド結合を形成する部分であり、このXは同じであっても異なっていてもよく、以下の式(2):
Figure 2013541546
によって表される。
式(2)中、R及びRは互いに独立し、水素原子、C1〜6アルキル基又は−(CH−COOM基を表し、ここでMは水素原子又は金属原子であり、mは0〜6の整数である。金属原子はアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属とすることができる。アルカリ土類金属である場合には、金属原子上の第2の電荷を更なるカルボン酸アニオン又は別のアニオンのいずれかで中和させる。好ましくは、Rは単結合又はメチル基である。好ましくは、Rは水素原子又は−(CH−COOH基であり、ここでmは0、1又は2である。
式(2)中、Lは結合又はC1〜6アルキレン基、好ましくは単結合又はメチレン基又はエチレン基である。
リンカー基は、式(1)の化合物に水溶性をもたらす。本発明に関して水溶性とは、式(1)の化合物が、25℃で0.1重量パーセントの水溶液として溶解し得ることを意味する。好ましくは、本発明の式(1)の化合物は、25℃で水における少なくとも2.0重量%の水溶性を有する。
好ましくは、リンカー基は、任意で下記式(5a)の化合物の存在下における、式(3)の部分と付加的な水素原子とを有するポリアミンと、無水物の形態で存在し得る少なくとも2つのカルボン酸基を有する下記式(4)の化合物とを含有する混合物の縮合反応又は付加反応を含む、逐次重合の工程を含むプロセスによって得ることができるポリアミド基である。
MOOC−R−COOM (4)
Figure 2013541546
(式中、R、L、R及びRは上記に規定したとおりであり、Mは水素原子又は好ましくは一価の金属原子であり、Yは脱離基であるか、さもなければYは、R又はR中に存在するカルボキシル基及び隣接するカルボニル基とともに分子内無水物基を形成する。一価の金属原子は好ましくはアルカリ金属である)。
好ましくは、式(5a)の化合物はイタコン酸若しくはラクトン又はそれらのカルボン酸無水物である。
反応条件は特に制限されない。好ましい実施形態によれば、式(3)の部分と付加的な水素原子とを有するポリアミンを、ジメチルスルホキシド等の好適な非プロトン性溶媒に溶解させる。さらに、式(4)の化合物を、ジメチルスルホキシド等の好適な非プロトン性溶媒に別途溶解させる。その後、両方の溶液を周囲温度で丸底フラスコ内に同時に滴下させる。BHT等の好適な安定化剤を添加することが好ましい。反応混合物を攪拌する。反応時間は1時間〜30時間とすることができる。反応温度は好ましくは−10℃から溶媒の沸点までの範囲である。好ましくは、反応は周囲温度で実行する。生成物は、生成物が不溶性である好適な溶媒から二度沈降させてもよい。このような溶媒の例としてはジエチルエーテルを挙げることができる。
本発明による式(1)の重合性化合物を調製する方法は、(i)ポリアミドを得るための、任意で下記式(5a)の化合物の存在下における、ポリアミンと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程を含む。
Figure 2013541546
(式中、
L、R及びRは請求項1に規定したとおりであり、Yは脱離基であるか、さもなければYは、R又はR中に存在するカルボキシル基及び隣接するカルボニル基とともに分子内無水物基を形成する)。
本方法は更に、工程(i)で得られる前記ポリアミドを、式(5a)の化合物と反応させることによって式(2)の部分を導入する工程であって、Yが脱離基であり、R及びRが上記に規定したとおりである、式(2)の部分を導入する工程、又はアミドを得るための、ポリアミンと式(5a)の化合物とを含有する混合物を反応させる工程を更に含み得る。
本方法はまた、式(1)の水溶性の重合性化合物を得るための、(iii)で得られるアミドと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程を含み得る。
好ましくは、式(1)の水溶性の重合性化合物が、300Da〜100000Da、より好ましくは400Da〜10000Daの平均分子量を有する。
本発明による歯科用組成物は開始剤系を含む。開始剤系はレドックス開始剤又は光開始剤をベースとし得る。
歯科用組成物がレドックス開始剤を含有する場合、還元剤及び酸化剤の量は所望の重合度をもたらすのに十分であるものとする。好ましくは、混合済であるが未凝結の(unset)本発明のセメントは、混合済であるが未凝結のセメント成分の総重量(水を含む)ベースで約0.01%〜約10%、より好ましくは約0.2%〜約5%、最も好ましくは約0.3%〜約3%という合計重量の還元剤及び酸化剤を含有する。還元剤又は酸化剤は、米国特許第5,154,762号に記載のようにマイクロカプセル化することができる。このことは概して、セメント部の貯蔵安定性を向上させ、必要に応じて還元剤及び酸化剤の両方を一緒にパッケージングすることを可能にする。水溶性及び不水溶性のカプセル化剤を用いることができる。好適なカプセル化材料としては、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース、エチルセルロースのようなセルロース系材料が挙げられ、ヒドロキシメチルセルロース及びヒドロキシエチルセルロースが好ましい。他のカプセル化剤としては、ポリスチレン、ポリスチレンと他のビニルモノマー及びポリメチルメタクリレートとのコポリマー、メチルメタクリレートと他のエチレン系不飽和モノマーとのコポリマーが挙げられる。好ましいカプセル化剤はエチルセルロース及び酢酸酪酸セルロースである。カプセル化剤の選択及びカプセル化条件を変更することによって、硬化の発生が数秒間〜数分間の範囲の時点で開始するように調整することができる。カプセル化剤と活性剤との量の比は、概して0.5〜約10、好ましくは約2〜約6の範囲である。
好適な酸化剤(開始剤)としては、ベンゾイルペルオキシド、クメンヒドロペルオキシド(CHP)及びtert−ブチルヒドロペルオキシド等の過酸化物、塩化第二鉄、ヒドロキシルアミン(還元剤の選択に応じる)、過ホウ酸及びその塩、並びに過マンガン酸アニオン又は過硫酸アニオンの塩が挙げられる。好ましい酸化剤は過酸化物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムび過酸化水素である。
好適な還元剤(活性剤)としては、アスコルビン酸、ベンジルチオ尿素、塩化第一鉄、硫酸第一鉄、ヒドラジン、ヒドロキシルアミン(酸化剤の選択に応じる)、シュウ酸、チオ尿素、及び亜ジチオン酸アニオン又は亜硫酸アニオンの塩が挙げられる。好ましい還元剤としては、アスコルビン酸及び硫酸第一鉄が挙げられる。
光開始剤は、好適な波長及び強度の光に曝露されると重合性基の重合を促進することが可能であるものとする。光開始剤は十分に貯蔵安定性であり、望ましくない着色が認められず、典型的な歯科条件下でのその保管及び使用が可能であるのが好ましい。可視光光開始剤が好ましい。好適な可視光誘導性開始剤及び紫外光誘導性開始剤としては、付加的な水素供与体(ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、アミン及びアミンアルコール等)を有する又は有しないα−ジケトン(例えばカンファーキノン)が挙げられる。光開始剤は所望の光重合速度をもたらすのに十分な量で存在し得る。この量は光源、放射エネルギーに曝露されるセメント層の厚さ、及び光開始剤の吸光係数に部分的に依存する。好ましくは、混合済であるが未凝結の本発明の光硬化性セメントは、混合済であるが未凝結のセメント成分の総重量(水を含む)ベースで約0.01%〜約5%、より好ましくは約0.1%〜約2%の光開始剤を含有する。
本発明による歯科用組成物は、酸性基を有するポリマーのような更なるポリマー成分を含有していてもよい。
歯科用組成物の架橋又は付加的な架橋を達成するために、1つ又は複数のコモノマーを歯科用組成物中に組み込むことができる。好適なコモノマーは、少なくとも1つの重合性官能基を含有する。好適な重合性官能基は、エチレン系不飽和基(例えばアルケニル基、好ましくはビニル基)である。エチレン系不飽和基は、フリーラジカル機構によって重合可能である。好ましい例は、置換及び非置換のアクリレート、メタクリレート又はアルケンである。
歯科用組成物は、本発明の歯科用組成物の成分を混合することによって調製される。歯科用組成物の成分は、本発明の歯科用組成物を形成するために様々な方法及び量で(例えば混合又はブレンドすることによって)組み合わせることができる。
例えば、歯科用セメントにおいて、重合性化合物の濃縮溶液及び開始剤系を、使用時に粒子状充填剤及び任意でアイオノマー等の更なる成分と混合することができる。
代替的には、重合性化合物、開始剤系、粒子状充填剤及び任意でアイオノマーを、凝結反応を進行させるのに十分な水が存在しない条件下で、フリーズドライ又は凍結乾燥させた粉末ブレンドとして提供する。次いで、凝結反応を始めるために、かかる系を使用時に水と混ぜ合わせることができる。凝結反応が始まった後、得られる混合物をその所望の形状に形成し、その後混合物を硬化させ、完全に固化させる。
歯科用組成物における式(1)の水溶性の重合性化合物の量は、組成物の総重量ベースで1重量%〜70重量%の範囲をとることができる。好ましくは、この量は、組成物の総重量ベースで3重量%〜50重量%の範囲である。
米国特許第4,089,830号、米国特許第4,209,434号、米国特許第4,317,681号及び米国特許第4,374,936号に記載されているように、セメントを調製する際の作業時間及び凝結時間をそれぞれ調整するために、反応混合物は酒石酸等の改質剤も含み得る。概して、作業時間の増加は凝結時間の増加にもつながる。
「作業時間」は、アイオノマー及び改質された粒子状反応性充填剤を水の存在下で混ぜ合わせた際の凝結反応の開始と、その意図する歯科用途又は医学的用途のために更なる物理的作業を系に対して行うこと、例えばそれをスパチュラで扱う(spatulate)か又は再成形することが実際的でなくなるまで凝結反応が進行した時点との間の時間である。
「凝結時間」は修復物における凝結反応の開始から、その後の臨床処置又は外科処置を修復物の表面に対して行うのに十分な固化が起こった時点までに測定される時間である。
凝結反応では、重合性二重結合の存在のために重合反応が起こる。
本発明による歯科用組成物は、例えば歯科用セメントにおけるアイオノマー成分として、ポリ酸ポリマー(polyacidic polymer)を更に含有していてもよい。ポリ酸ポリマーは、ポリ酸ポリマーが式(1)の水溶性の重合性化合物と架橋し得るように、重合性二重結合を有していてもよい。
グラスアイオノマーセメント系に有用なポリマーの調製に使用される重合性の酸としては、アルケン酸、並びに不飽和のモノカルボン酸、ジカルボン酸及びトリカルボン酸が挙げられる。代表的なアルケン酸は、例えば米国特許第4,016,124号、米国特許第4,089,830号、米国特許第3,655,605号、米国特許第4,143,018号、米国特許第4,342,677号、米国特許第4,360,605号、米国特許第4,376,835号及び米国特許第5,130,347号に記載されている。具体例はアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸及びその誘導体、例えばその酸塩化物、その酸無水物、及びそのクロロ誘導体又はブロモ誘導体である。特に好ましいモノマーはアクリル酸、イタコン酸及びマレイン酸、並びにその塩化物又は無水物である。改質された粒子状の反応性充填剤及び/又は非反応性充填剤の存在下で凝結反応又は硬化反応をもたらすためには、アイオノマーのペンデント(pendent)カルボン酸基の数又は重量パーセントが十分でなくてはならない。
最終的な歯科用組成物に付加的な強度を与える付加的な共有結合架橋の供給源である重合性二重結合は、カルボン酸基の一部と二官能性モノマーとを反応させることによって導入することができる。好適な二官能性モノマーの例としては、N,N’−ジエチル−1,3−ビスアクリルアミド−プロパン(BADEP)、1,3−ビスアクリルアミド−プロパン(BAP)、及び1,3−ビスアクリルアミド−2−エチル−プロパン(BAPEN)等のビスアクリルアミド、アクリロイルクロリド、メタクリロイルクロリド、ビニルアザラクトン、アリルイソシアネート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、2−アミノエチルメタクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレート(IEM)、アクリル酸、メタクリル酸及びN−ビニルピロリドンが挙げられる。好適な二官能性モノマーの他の例は、米国特許第4,035,321号、米国特許第5,130,347号に記載されている。
概して、歯科用セメントにおけるアイオノマー対水の重量/重量比は約1:10〜約10:1である。概して、水中のアイオノマーの濃度は25重量%〜75重量%、好ましくは40パーセント〜65パーセントの範囲である。得られる水溶液は、概して約1.5〜8という範囲のポリマー対液体の重量比(ポリマー:液体)を有する。
歯科用組成物は任意に、水及び/又は水溶性溶媒を含んでいてもよい。好適な溶媒はアルコール等の非反応性の希釈剤である。好適なアルコールの例としてはエタノール及びプロパノールを挙げることができる。
本発明の歯科用組成物における水及び/又は水溶性溶媒の量は、組成物の総重量ベースで好ましくは5重量%〜90重量%、より好ましくは10重量パーセント〜70重量パーセントの範囲である。
歯科用組成物は任意に粒子状充填剤を含有していてもよい。特定の実施形態では、粒子状充填剤はセメント反応においてポリ酸と反応する。「粒子状充填剤」とは、粉末の金属酸化物若しくは金属水酸化物、ケイ酸金属塩、又はイオン浸出性のガラス若しくはセラミックである。
粒子状反応性充填剤の例としては、カルシウム又はストロンチウム含有材料及びアルミニウム含有材料等といった歯科用組成物の技術分野で一般に知られる材料が挙げられる。好ましくは、粒子状反応性充填剤は浸出性のフッ化物イオンを含有する。粒子状反応性充填剤の具体例は、カルシウムアルミノケイ酸塩ガラス、カルシウムアルミニウムフルオロケイ酸塩ガラス、カルシウムアルミニウムフルオロホウケイ酸塩ガラス、ストロンチウムアルミノケイ酸塩ガラス、ストロンチウムアルミノフルオロケイ酸塩ガラス、ストロンチウムアルミノフルオロホウケイ酸塩ガラスから選択される。好適な粒子状反応性充填剤には、例えば米国特許第3,655,605号、米国特許第3,814,717号、米国特許第4,143,018号、米国特許第4,209,434号、米国特許第4,360,605号及び米国特許第4,376,835号に記載されているような、酸化亜鉛及び酸化マグネシウム等の金属酸化物、並びにイオン浸出性のガラスが更に含まれる。
好適な非反応性充填剤は、歯科用修復組成物に現在使用されている充填剤から選択することができる。
充填剤は単峰性又は多峰性(例えば二峰性)の粒度分布を有し得る。充填剤は無機材料であってもよい。充填剤は、重合性樹脂に不溶性であり、任意で無機充填剤で充填された架橋有機材料であってもよい。充填剤は放射線不透過性、放射線透過性又は非放射線不透過性であり得る。好適な非反応性無機充填剤の例は、石英、窒化ケイ素等の窒化物、例えばCe、Sb、Sn、Zr、Sr、Ba及びAlから誘導されたガラス、コロイドシリカ、長石、ホウケイ酸ガラス、カオリン、タルク、チタニア及び亜鉛ガラス、並びに焼成シリカ等のサブミクロンシリカ粒子のような天然材料又は合成材料である。好適な非反応性有機充填剤粒子の例としては、充填又は非充填の微粉ポリカーボネート又はポリエポキシドが挙げられる。好ましくは、充填剤粒子の表面は、充填剤と基質との間の結合を増強するためにカップリング剤で処理されている。好適なカップリング剤の使用には、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が含まれる。
粒子状充填剤は、例えば電子顕微鏡法によって、又は従来のレーザー回折式粒度測定法(MALVERNのMastersizer S装置又はMALVERNのMastersizer 2000装置によって具体化されるようなもの)を用いて測定されるような平均粒度が、通常は0.005μm〜100μm、好ましくは0.01μm〜40μmである。粒子状充填剤は、平均粒度の異なる2つ以上の粒子画分の混合物である多モードの(multimodal)粒子状反応性充填剤であってもよい。粒子状反応性充填剤はまた、化学組成の異なる粒子の混合物であってもよい。特に、粒子状反応性材料と粒子状非反応性材料との混合物を使用することが可能である。粒子状反応性充填剤を表面改質剤によって表面改質してもよい。
本発明の歯科用組成物は、顔料、フリーラジカル捕捉剤、重合防止剤、反応性希釈剤、界面活性剤(防止剤の溶解度を高めるため等、例えばポリオキシエチレン)、充填剤の反応性を高めるカップリング剤、例えば3−(トリメトキシシリル)プロピルメタクリレート、並びにレオロジー調整剤を更に含有していてもよい。
好適なフリーラジカル捕捉剤の一例は4−メトキシフェノールである。好適な防止剤の一例は、ヒドロキシトルエン又はブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)である。防止剤の量は、コポリマー/コモノマー/水混合物の総重量ベースで、0.001%〜2%、好ましくは0.02%〜0.5%から選択することができる。
好適な反応性希釈剤は、靱性、接着性及び凝結時間等の性質を変化させるα,β−不飽和モノマーである。好適なα,β−不飽和モノマーは、アクリレート及びメタクリレートとすることができ、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソプロピル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEMA)、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、ビス−フェノールAのメタクリル酸ジグリシジル(「bis−GMA」)、モノアクリル酸グリセロール及びジアクリル酸グリセロール、モノメタクリル酸グリセロール及びジメタクリル酸グリセロール、ジアクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジアクリル酸ポリエチレングリコール(エチレンオキシド繰り返し単位の数は2〜30で変動する)、ジメタクリル酸ポリエチレングリコール(エチレンオキシド繰り返し単位の数は2〜30で変化する)、特にジメタクリル酸トリエチレングリコール(「TEGDMA」)、ジアクリル酸ネオペンチルグリコール、ジメタクリル酸ネオペンチルグリコール、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール及びジペンタエリスリトールのモノアクリレート、ジアクリレート、トリアクリレート及びテトラアクリレート並びにモノメタクリレート、ジメタクリレート、トリメタクリレート及びテトラメタクリレート、ジアクリル酸1,3−ブタンジオール、ジメタクリル酸1,3−ブタンジオール、ジアクリル酸1,4−ブタンジオール、ジメタクリル酸1,4−ブタンジオール、ジアクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジメタクリル酸1,6−ヘキサンジオール、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルトリメチルヘキサンエチレンジカルバメート、ジ−2−メタクリロイルオキシエチルジメチルベンゼンジカルバメート、メチレン−ビス−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−トリメチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−1−メチル−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−トリメチルヘキサメチレンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルベンゼンジカルバメート、ジ−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−ジメチルシクロヘキサンジカルバメート、メチレン−ビス−1−クロロメチル−2−メタクリロキシエチル−4−シクロヘキシルカルバメート、2,2’−ビス(4−メタクリロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス[4(2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシ−フェニル)]プロパン、2,2’−ビス[4(2−ヒドロキシ−3−アクリロキシ−フェニル)]プロパン、2,2’−ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−メタクリロキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシプロポキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−メタクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(4−アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス[3(4−フェノキシ)−2−ヒドロキシプロパン−1−メタクリレート]プロパン、並びに2,2’−ビス[3(4−フェノキシ)−2−ヒドロキシプロパン−1−アクリレートプロパンに言及することができる。重合性成分の他の好適な例は、イソプロペニルオキサゾリン、ビニルアズラクトン、ビニルピロリドン、スチレン、ジビニルベンゼン、アクリル酸ウレタン又はメタクリル酸ウレタン、エポキシアクリレート又はエポキシメタクリレート、及びアクリル酸ポリオール又はメタクリル酸ポリオールである。α,β−不飽和モノマーの混合物を所望に応じて添加することができる。好ましくは、混合済みであるが未凝結の本発明のセメントは、混合済みであるが未凝結の歯科用組成物成分の総重量(水、溶媒、希釈剤及びα,β−不飽和モノマーを含む)ベースで、約0.5%〜約40%、より好ましくは約1%〜約30%、最も好ましくは約5%〜20%の合計重量の水、溶媒、希釈剤及びα,β−不飽和モノマーを含有する。
歯科用組成物の用途及び重合を達成する方法に応じて、多様なセメントの成分を様々にパッケージングすることができる。例えば、レドックスベースの系の場合、歯科用組成物の要素を2つの別個のパッケージに分ける(第1のパッケージがコポリマー、コモノマー、開始剤及び水を含有し、第2のパッケージが反応性充填剤及び活性剤を含有する)。別の実施形態では、第1のパッケージは全ての固形物(例えばコポリマー、コモノマー、反応性充填剤、及び必要に応じて還元剤)を含有し、第2のパッケージは水、及び必要に応じて開始剤を含有する。光で開始させる場合、光開始剤を歯科用組成物の固体部(例えばペースト)又は液体部のいずれかに組み込むことができる。
好ましくは、本発明の歯科用組成物は、全ての成分を単一の組成物中に組み合わせた一液型組成物としてパッケージングされる。
本発明による式(1)の化合物は、歯科用組成物の調製に使用することができる。具体的には、歯科用組成物は式(1)の重合性化合物と、開始剤系と、任意で粒子状充填剤とを含み得る。歯科用組成物は歯科用接着剤組成物又は歯科用修復組成物であり得る。
ここで、本発明を以下の実施例によって更に説明する。全ての百分率は、特に指定のない限り重量百分率を指す。
[実施例1]
アミドをベースとしたマクロモノマーの合成
Figure 2013541546
0.0025mol(371mg)の2,2’エチレンジオキシビスエチルアミン(CAS:929−59−9)を5mLのDMSOに溶解させる。0.0025mol(495mg)のブタンテトラカルボン酸二無水物を5mLのDMSOに溶解させ、0.0006mol(92mg)のメタクリル酸無水物(CAS:760−93−0)を添加する。両方の溶液を周囲温度で丸底フラスコ内に同時に滴下させる。BHTを安定化剤として添加する。反応混合物を周囲温度で16時間攪拌する。この生成物をジエチルエーテルから二度沈降させ、最低限の量のエタノールに再溶解させて、ジエチルエーテルを用いて再度抽出する。
算出重合度(NMRによる末端基分析):xは約8である。
IR:ν(cm−1単位)=3294、3083、2949〜2873、1719、1649、1543
1H−NMR(DMSO−d,400MHz)=12.280(s,COOH)、8.005〜7.570(m,CONH)、5.636+5.311(s,CHCCHCOO,ビニルプロトン)、3.476〜3.154(m)、1.832(s,CHCCHCOO)ppm。
[実施例2]
メタクリル酸無水物の濃度の変更
0.0013mol(200mg)のメタクリル酸無水物を添加した以外、上記のとおりに反応を行った。
算出重合度(NMRによる末端基分析):xは約6である。
[実施例3]
メタクリル酸無水物の濃度の変更
0.0003mol(46mg)のメタクリル酸無水物を添加した以外、上記のとおりに反応を行った。
算出重合度(NMRによる末端基分析):xは約15である。
実施例1〜実施例3に従って得られる生成物は水溶性であるので、各生成物を100mgずつ100mgのHOに溶解してもよい。5mgのVA−044を重合開始剤として溶液に添加して50℃に加熱すると、数分のうちにゲルが形成される。
[実施例4]
マクロモノマー1
Figure 2013541546
0.088mol(5.34g)のエチレンジアミン(CAS:107−15−3)を16mLのDMSOに溶解させた。0.040mol(7.93g)のブタンテトラカルボン酸二無水物を72mLのDMSOに溶解させ、それに0.088mol(14.43g)のメタクリル酸無水物(CAS:760−93−0)を添加した。両方の溶液をフラスコに同じ時間をかけて同時に滴下した。BHTを安定化剤としてこの混合物に添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌する。続いてこの生成物を好適な溶媒(酢酸エチル、ジエチルエーテル又はtert.−ブチルメチルエーテル)を用いて沈降させてもよい。得られた沈降物を単離して乾燥させる。
算出重合度(末端基分析、NMR):xは約2である。
IR:ν(cm−1単位)=3290、3079、2920、1716、1650、1534
H−NMR(DMSO−d,400MHz)=8.149〜7.806(m,CONH)、5.683+5.332(ps,CHCCHCOO,ビニルプロトン(protonen)、3.130〜2.769(m,骨格)、2.504〜2.106(m,骨格)、1.831(s,CHCCHCOO)ppm。
得られる生成物は1:1の生成物:水の重量比で水溶性である。
[実施例5]
マクロモノマー2
Figure 2013541546
0.044mol(2.64g)のエチレンジアミン(CAS:107−15−3)を16mLのDMSOに溶解させる。0.040mol(7.93g)のブタンテトラカルボン酸二無水物を72mLのDMSOに溶解させ、それに0.044mol(6.78g)のメタクリル酸無水物(CAS:760−93−0)を添加する。両方の溶液をフラスコに同じ時間をかけて同時に滴下した。BHTを安定化剤としてこの混合物に添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌する。続いてこの生成物を好適な溶媒(酢酸エチル、ジエチルエーテル又はtert.−ブチルメチルエーテル)を用いて沈降させてもよい。得られた沈降物を単離して乾燥させる。
算出重合度(末端基分析、NMR):xは約4である。
IR:ν(cm−1単位)=3291、3080、2925、1716、1650、1537
H−NMR(DMSO−d,400MHz)=12.378(s,COOH)、8.145〜7.784(m,CONH)、5.641+5.305(偽s,CHCCHCOO,ビニルプロトン)、3.378〜2.770(m,骨格)、2.455〜2.167(m,骨格)、1.832(s,CHCCHCOO)ppm。
得られる生成物は1:1の生成物:水の重量比で水溶性である。
[実施例6]
マクロモノマー3
Figure 2013541546
0.044mol(2.64g)のエチレンジアミン(CAS:107−15−3)を16mLのDMSOに溶解させる。0.040mol(7.93g)のブタンテトラカルボン酸二無水物を72mLのDMSOに溶解させ、それに0.011mol(1.70g)のメタクリル酸無水物(CAS:760−93−0)を添加する。両方の溶液をフラスコに同じ時間をかけて同時に滴下した。BHTを安定化剤としてこの混合物に添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌する。続いてこの生成物を好適な溶媒(酢酸エチル、ジエチルエーテル又はtert.−ブチルメチルエーテル)を用いて沈降させてもよい。得られた沈降物を単離して乾燥させる。
算出重合度(末端基分析、NMR):xは約12である。
IR:ν(cm−1単位)=3291、3079、2922、1714、1645、1541
H−NMR(DMSO−d,400MHz)=12.288(s,COOH)、8.010〜7.795(m,CONH)、5.647+5.311(偽s,CHCCHCOO,ビニルプロトン)、3.047〜2.779(m,骨格)、2.509〜2.083(m,骨格)、1.843(s,CHCCHCOO)ppm。
得られる生成物は1:1の生成物:水の重量比で水溶性である。
[実施例7]
配合例
以下の配合例では、指定の重量部の表面コーティングされたアルミノケイ酸ガラス(d50=1.7μm)をそれぞれ1.0部の液体と混合させる。液体の組成は以下に記載する。
概して、試験前に、サンプルを37℃及び95%を超える湿度で調製直後に1時間貯蔵し、その後37℃で更に23時間水中に貯蔵した。示される二軸曲げ強度値は、15mmの直径の刃先を支えるリングサポート及び3mmのピン直径を用いて20mmの直径及び1mmの厚みの円板上で測定したものである。強度値は、Zwick製の万能試験機を使用して測定したものであり、MPa単位で報告する。この方法は例えばASTM F 394に、またWiliams, Billington and Pearson in Dental Materials 2002, July, 18 (5), 376-379により記載されている。
配合1
25.00重量(Gew.)% アクリル酸とイタコン酸とのコポリマー、
25.10重量% 2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、
4.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
5.00重量% マクロモノマー1、
34.58重量% 水、
0.29重量% カンファーキノン、
0.33重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、以下の方法に従って二軸曲げ強度は78.28±5.45MPaと求められた。
概して、試験前に、サンプルを37℃及び95%を超える湿度で調製直後に1時間貯蔵し、その後37℃で更に23時間水中に貯蔵した。示される二軸曲げ強度値は、15mmの直径の刃先を支えるリングサポート及び3mmのピン直径を用いて20mmの直径及び1mmの厚みの円板上で測定したものである。強度値は、Zwick製の万能試験機を使用して測定したものであり、MPa単位で報告する。この方法は例えばASTM F 394に、またWiliams, Billington and Pearson in Dental Materials 2002, July, 18 (5), 376-379により記載されている。
配合2
25.00重量% アクリル酸とイタコン酸とのコポリマー、
25.10重量% HEMA、
4.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
9.10重量% マクロモノマー1、
34.64重量% 水、
0.26重量% カンファーキノン、
0.30重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、二軸強度は67.65±6.80MPaと求められた。
配合3
25.00重量% アクリル酸とイタコン酸とのコポリマー、
25.10重量% HEMA、
9.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
9.10重量% マクロモノマー1、
34.61重量% 水、
0.27重量% カンファーキノン、
0.32重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、二軸強度は64.55±7.75MPaと求められた。
配合4
25.00重量% アクリル酸とイタコン酸とのコポリマー、
25.10重量% 2−N,N’−ビスアクリルアミド−N,N’−ジエチル−1,3−プロパン、
4.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
5.00重量% マクロモノマー1、
34.58重量% 水、
0.29重量% カンファーキノン、
0.33重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、二軸強度は80.41±7.82MPaと求められた。
配合5:
25.00重量% HEMA修飾ポリアクリル酸、
25.10重量% 2−N,N’−ビスアクリルアミド−N,N’−ジエチル−1,3−プロパン、
4.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
5.00重量% マクロモノマー1、
34.58重量% 水、
0.29重量% カンファーキノン、
0.33重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、二軸強度は79.68±7.08MPaと求められた。
配合6
25.00重量% HEMA修飾ポリアクリル酸、
25.10重量% 2−N,N’−ビスアクリルアミド−N,N’−ジエチル−1,3−プロパン、
4.70重量% UDMA(ウレタンジメタクリレート樹脂、CAS:105883−40−7)、
5.00重量% 酒石酸、
5.00重量% マクロモノマー3、
34.60重量% 水、
0.28重量% カンファーキノン、
0.32重量% 4−N,N’−ジメチルアミノベンゾニトリル。
上記の成分を均質化させた後、この液体を3.0部のガラスと混合し、試験サンプルを形成して、試験サンプルを硬化させるために両サイドから照射する。硬化させた後、二軸強度は70.61±6.65MPaと求められた。
配合7
15.66重量% 2−N,N’−ビスアクリルアミド−N,N’−ジエチル−1,3−プロパン、
31.72重量% マクロモノマー3、
45.75重量% 水、
5.00重量% 酒石酸、
0.99重量% クメンヒドロペルオキシド、及び、
0.89重量% ベンゾイルチオ尿素。
上記の成分を混合させた後、この液体を3.0部のガラス充填剤と混合し、エナメル質及び象牙質への接着性はそれぞれ4.48±0.89MPa及び3.82±0.65MPaと求められた。

Claims (11)

  1. 歯科用組成物であって、
    (i)1つ又は複数の酸性基を有する下記式(1)の水溶性の重合性化合物と、
    AX (1)
    (式中、
    Aは、終端の少なくとも2個の窒素原子がX部分とアミド結合を形成する、下記式(3):
    Figure 2013541546
    で表される線状又は分岐状のリンカー基であり;
    式中、
    R’は、水素原子、又は置換若しくは非置換の脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を表し、各R’は同じであっても異なっていてもよく;
    、L及びLは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又は、任意に、炭化水素基の骨格内に窒素及び酸素から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基又はそれらの塩、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有するC2〜20の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基を表し、L及びLが複数存在する場合、L及びLはそれぞれ同じであっても異なっていてもよく;
    及びQは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又はアミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部から選択される連結部を表し;
    kは少なくとも0の整数であり、
    Xは、重合性二重結合を含有し、かつ、Aの窒素原子とアミド結合を形成する部分であり、各Xは同じであっても異なっていてもよく、かつ、下記式(2)で表され:
    Figure 2013541546
    式中、
    及びRは互いに独立しており、水素原子、C1〜6アルキル基又は−(CH−COOM基を表し、Mは水素原子又は金属原子を表し、mは0〜6の整数であり、
    Lは結合又はC1〜6アルキレン基であり;及び、
    nは少なくとも2の整数である);
    (ii)開始剤系と、
    を含む、歯科用組成物。
  2. ポリ酸ポリマー、水、水溶性溶媒及び/又は粒子状充填剤を更に含有する、請求項1に記載の歯科用組成物。
  3. 及びQがアミド連結部を表し、kが少なくとも1である、請求項1に記載の歯科用組成物。
  4. がポリオキシアルキレン基を表し、kが0である、請求項1に記載の歯科用組成物。
  5. 前記式(1)の水溶性の重合性化合物が、300〜10000の平均分子量を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の歯科用組成物。
  6. 又はQが単結合であり、Q及びQのもう一方が、アミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部から選択され、kが少なくとも1である、請求項1に記載の歯科用組成物。
  7. 請求項1によって規定される式(1)の水溶性の重合性化合物を調製する方法であって、
    (i)ポリアミドを得るための、任意で下記式(5a):
    Figure 2013541546
    の化合物の存在下における、ポリアミンと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程と、
    (式中、
    L、R及びRは請求項1に規定したとおりであり、Yは脱離基であるか、又はYは、R又はR中に存在するカルボキシル基及び隣接するカルボニル基とともに分子内無水物基を形成する);
    (ii)工程(i)で得られる前記ポリアミドを、式(5a)の化合物と反応させることによって式(2)の部分を導入する工程であって、Yが脱離基であり、R及びRが請求項1に規定したとおりである、式(2)の部分を導入する工程と、
    を含むか;又は、
    (iii)アミドを得るための、ポリアミンと式(5a)の化合物とを含有する混合物を反応させる工程と;
    (iv)下記式(1)の水溶性の重合性化合物を得るための、(iii)で得られるアミドと、少なくとも2つのカルボン酸基又はそれらの無水物を有する化合物とを含有する混合物の逐次重合の工程と、
    を含む、水溶性の重合性化合物を調製する方法。
  8. 少なくとも2つのカルボン酸基を有する前記化合物が式(4):
    MOOC−R−COOM (4)
    (式中、Rは、任意に、炭化水素基の骨格内に窒素原子、酸素原子又は硫黄原子から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有していてもよいC1〜20の直鎖状、分岐状、環状の芳香族炭化水素基を表し、Mは独立して水素原子又は金属原子を表す)の化合物である、請求項7に記載の方法。
  9. 式(5a)の前記化合物が、イタコン酸若しくはラクトン又はそれらのカルボン酸無水物である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 1つ又は複数の酸性基を有する下記式(1a)の水溶性の重合性化合物であって、
    AX (1a)
    (式中、
    Aは、少なくともn個の窒素原子と、任意に1つ又は複数の酸性基とを含有する、下記式(3):
    Figure 2013541546
    で表されるリンカー基であり、アミンの終端の少なくとも2個の窒素原子がX部分とアミド結合を形成し;
    式中、
    R’は、水素原子、又は置換若しくは非置換の脂肪族炭化水素基若しくは脂環式炭化水素基を表し、各R’は同じであっても異なっていてもよく;
    、L及びLは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又は、炭化水素基の骨格内に窒素原子及び酸素原子から選択される1個〜6個のヘテロ原子、並びに任意に、カルボン酸基又はそれらの塩、ヒドロキシル基、チオール基及びアミノ基から選択される1つ〜6つの官能基を含有するC2〜20の直鎖状、分岐状又は環状の炭化水素基を表し、L及びLが複数存在する場合、L及びLはそれぞれ同じであっても異なっていてもよく;
    及びQは、同じであっても異なっていてもよく、独立して、単結合を表すか、又はアミド、ウレタン、尿素及びチオ尿素の連結部から選択される連結部を表し;
    kは少なくとも0の整数であり;
    Xは、重合性二重結合を含有し、かつ、Aの窒素原子とアミド結合を形成する部分であり、各Xは同じであっても異なっていてもよく、かつ、下記式(2)で表され:
    Figure 2013541546
    式中、
    及びRは互いに独立しており、かつ、水素原子、C1〜6アルキル基又は−(CH−COOH基を表し、mは0〜6の整数であり、
    Lは結合又はC1〜6アルキレン基であり;及び
    nは少なくとも2の整数である);及び
    前記リンカー基が線状又は分岐状の基である、水溶性の重合性化合物。
  11. 歯科用組成物の調製のための請求項1〜6のいずれか一項に規定される式(1)の化合物の使用。
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