本発明は、上で定義される式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。本発明は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物、ならびに式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を使用して、糖尿病等の疾患および/または状態を治療する方法も提供する。
「アルキル」という用語は、直鎖または分岐鎖炭化水素を意味する。アルキル基の代表的な例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、ペンチル、およびヘキシルが挙げられる。典型的なアルキル基は、一般にC1−8アルキルで表される、1〜8個の炭素原子を有するアルキル基である。
「アルコキシ」という用語は、酸素原子に結合されるアルキル基を意味する。アルコキシ基の代表的な例として、メトキシ、エトキシ、tert−ブトキシ、プロポキシ、およびイソブトキシが挙げられる。一般的なアルコキシ基は、C1−8アルコキシである。
「アルケニル」という用語は、1つ以上の炭素炭素二重結合を有する分岐鎖または直鎖炭化水素を意味する。アルケニル基の代表的な例として、エテニル、プロペニル、アリル、ブテニル、および4−メチルブテニルが挙げられる。一般的なアルケニル基は、C2−8アルケニルである。
「アルキニル」という用語は、1つ以上の炭素炭素三重結合を有する分岐鎖または直鎖炭化水素を意味する。アルキニル基の代表的な例として、エチニル、プロピニル(プロパルギル)、およびブチニルが挙げられる。一般的なアルキニル基は、C2−8アルキニルである。
「シクロアルキル」という用語は、環状の非芳香族炭化水素を意味する。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびシクロヘプチルが挙げられる。シクロアルキル基は、1つ以上の二重結合を含有し得る。二重結合を含有するシクロアルキル基の例として、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、およびシクロブタジエニルが挙げられる。一般的なシクロアルキル基は、C3−8シクロアルキル基である。
「アリール」という用語は、環状の芳香族炭化水素を意味する。アリール基の例として、フェニルおよびナフチルが挙げられる。一般的なアリール基は、6〜13員環である。
「ヘテロアリール」という用語は、アリール基の1個以上の炭素原子がヘテロ原子に置換された環状の芳香族炭化水素を意味する。ヘテロアリール基が2個以上のヘテロ原子を含有する場合、ヘテロ原子は、同一であるか、または異なり得る。ヘテロアリール基の例として、ピリジル、ピリミジニル、イミダゾリル、チエニル、フリル、ピラジニル、ピロリル、インドリル、トリアゾリル、ピリダジニル、インダゾリル、プリニル、キノリジニル、イソキノリル、キノリル、ナフチリジニル、キノキサリニル、イソチアゾリル、およびベンゾ[b]チエニルが挙げられる。一般的なヘテロアリール基は、1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜13員環である。1〜3個のヘテロ原子を含有する5員環および6員環のヘテロアリール基が特に一般的である。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、炭素原子のうちの1個以上がヘテロ原子に置換されたシクロアルキル基を意味する。ヘテロシクロアルキル基が2個以上のヘテロ原子を含有する場合、ヘテロ原子は、同一であるか、または異なり得る。ヘテロシクロアルキル基の例として、テトラヒドロフリル、モルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、およびピロリジニルが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基が1つ以上の二重結合を有することも可能であるが、芳香族ではない。二重結合を含有するヘテロシクロアルキル基の例として、ジヒドロフランが挙げられる。一般的なヘテロシクロアルキル基は、1〜4個のヘテロ原子を含有する3〜10員環である。1〜2個のヘテロ原子を含有する5員環および6員環のヘテロシクロアルキル基が特に一般的である。
環状環基、すなわち、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルが、2つ以上の環を含み得ることにも留意する。例えば、ナフチル基は、融合二環式環系である。本発明が、架橋原子を有する環基またはスピロ配向性を有する環基を含むことも意図される。
任意で1個または2個のヘテロ原子を有する5〜6員芳香族環の代表的な例には、フェニル、フリル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジニル、ピリジアジニル、ピリミジニル、およびピラジニルがある。
任意で1〜3個のヘテロ原子を有する部分的に飽和したか、完全に飽和したか、または完全に不飽和の5〜8員環の代表的な例には、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、およびフェニルがある。さらなる例示的な5員環には、フリル、チエニル、ピロリル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、ピロリジニル、1,3−ジオキソラニル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、2H−イミダゾリル、2−イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、2−ピラゾリニル、ピラゾリジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、1,2−ジチオリル、1,3−ジチオリル、3H−1,2−オキサチオリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、3H−1,2,3−ジオキサゾリル、1,2,4−ジオキサゾリル、1,3,2−ジオキサゾリル、1,3,4−ジオキサゾリル、5H−1,2,5−オキサチアゾリル、および1,3−オキサチオリルがある。
さらなる例示的な6員環には、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ピリジニル、ピペリジニル、1,2−ジオキシニル、1,3−ジオキシニル、1,4−ジオキサニル、モルホリニル、1,4−ジチアニル、チオモルホリニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピペラジニル、1,3,5−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、1,3,5−トリチアニル、4H−1,2−オキサジニル、2H−1,3−オキサジニル、6H−1,3−オキサジニル、6H−1,2−オキサジニル、1,4−オキサジニル、2H−1,2−オキサジニル、4H−1,4−オキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,4−オキサジニル、o−イソキサジニル、p−イソキサジニル、1,2,5−オキサチアジニル、1,2,6−(3オキサチアジニル、および1,4,2−オキサジアジニルがある。
任意で1〜4個のヘテロ原子を有する、2つの融合部分的に飽和したか、完全に飽和したか、または完全に不飽和した5員環および/または6員環からなる例示的な二環式環は、インドリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、シクロペンタ(b)ピリジニル、ピラノ(3,4−b)ピロリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾ(b)チエニル、ベンゾ(c)チエニル、1H−インダゾリル、インドキサジニル、ベンゾオキサゾリル、アントラニリル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、1,8−ナフチリジニル、プテリジニル、インデニル、イソインデニル、ナフチル、テトラリニル、デカリニル、2H−1−ベンゾピラニル、ピリド(3,4−b)ピリジニル、ピリド(3,2−b)ピリジニル、ピリド(4,3−b)−ピリジニル、2H−1,3−ベンゾオキサジニル、2H−1,4−ベンゾオキサジニル、1H−2,3−ベンゾオキサジニル、4H−3,1−ベンゾオキサジニル、2H−1,2−ベンゾオキサジニル、および4H−1,4−ベンゾオキサジニルである。
環状環基は、2つ以上の方法で別の基に結合され得る。特定の結合配列が指定されない場合、全ての可能な配列が意図される。例えば、「ピリジル」という用語は、2−、3−、または4−ピリジルを含み、「チエニル」という用語は、2−または3−チエニルを含む。
「−」という記号は、共有結合を表し、ラジカル基において別の基への付着点を示すためにも使用され得る。化学構造において、この記号は、一般的に、分子中のメチル基を表すために使用される。
「治療的に有効な量」という用語は、特定の疾患もしくは状態の1つ以上の症状を改善するか、軽減するか、または解消する化合物の量、あるいは特定の疾患もしくは状態の1つ以上の症状の発症を防ぐか、または遅延させる化合物の量を意味する。
「患者」という用語は、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ヒツジ、およびヒト等の動物を意味する。特定の患者は、哺乳動物である。患者という用語には、雄(男性)および雌(女性)が含まれる。
「薬学的に許容できる」という用語は、本発明の化合物もしくは本発明の化合物を含有する製剤等の参照物質、または特定の賦形剤が、患者への投与に好適であることを意味する。
「治療している」、「治療する」、または「治療」等の用語には、予防的(preventative)(例えば、予防的(prophylactic))治療および苦痛緩和治療が含まれる。
「賦形剤」という用語は、典型的には製剤化および/または患者への投与のために包含される、任意の薬学的に許容される添加剤、担体、希釈剤、アジュバント、または原薬(API)以外の他の成分を意味する。
本発明の化合物は、治療的に有効な量で患者に投与される。化合物を単独で、または薬学的に許容される組成物または製剤の一部として投与することができる。加えて、化合物または組成物を、一度に全て、例えば、一連の錠剤等の複数回のボーラス注入によって投与することができるか、または例えば、経皮送達を用いて、ある期間にわたって実質的かつ均一に送達することができる。化合物の投与量が時間とともに変化し得ることにも留意する。
加えて、本発明の化合物を、単独で、他の本発明の化合物と組み合わせて、または他の薬学的に活性な化合物とともに投与することができる。他の薬学的に活性な化合物は、本発明の化合物として、同一の疾患もしくは状態、または異なる疾患もしくは状態を治療することを目的とし得る。患者が複数の薬学的に活性な化合物を受ける予定であるか、または受けている場合、化合物を同時もしくは連続的に投与することができる。例えば、錠剤の場合、活性化合物を、1つの錠剤、もしくは任意の順序で一度に、または連続的に投与することができる別個の錠剤中に見ることができる。加えて、組成物が異なる形態であってもよいことを認識すべきである。例えば、1つ以上の化合物を、錠剤を介して送達することができる一方で、別の化合物は、注入を介して、またはシロップ剤として経口的に投与される。全ての組み合わせ、送達方法、および投与順序が企図される。
本発明の化合物を、他の薬学的に活性な化合物と組み合わせて使用してもよい。「薬学的に活性な化合物」という用語が、タンパク質、抗体、およびペプチ体等の生物学的物質を含みんでもよいことに留意する。他の薬学的に活性な化合物の例として、(a)ビルダグリプチン(Novartis)、シタグリプチン(Merck&Co.)、サクサグリプチン(BMS)、アログリプチン(Takeda)等のジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)阻害剤;(b)(i)グリタゾン等(例えば、トログリタゾン、ピオグリタゾン、エダグリタゾン、ロシグリタゾン等)のPPARγアゴニスト、ならびにムラグリタザル(BMS)およびテサグリタザル(AstraZeneca)等のPPARα/γ二重アゴニストを含む他のPPARリガンド、ならびにフェノフィブリン酸誘導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブラート、およびベザフィブラート)等のPPARαアゴニスト、(ii)メトホルミンおよびフェンホルミン等のビグアニド、ならびに(iii)タンパク質チロシンホスファターゼ−lB(PTP−1B)阻害剤を含むインスリン増感剤;(c)インスリンまたはインスリン模倣剤;(d)(i)Amylin Pharmaceuticalsから入手可能なエクセナチド、(i)Symlin(登録商標)として入手可能な酢酸プラムリンチド等のアミリンおよびアミリン模倣剤、(iii)GLP−1、GLP−1模倣剤、およびGLP−1受容体アゴニスト、(iv)GIP、GIP模倣剤、およびGIP受容体アゴニスト等のインクレチンおよびインクレチン模倣剤;(e)トルブタミド、グリブリド、グリクラジド、グリピジド、グリメピリド、メグリチニド、およびレパグリニド等のスルホニル尿素および他のインスリン分泌促進剤;(f)α−グルコシダーゼ阻害剤(アカルボースおよびミグリトール等);(g)グルカゴン受容体アンタゴニスト;(h)PACAP、PACAP模倣剤、およびPACAP受容体アゴニスト;(i)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害剤(ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、イタバスタチン、およびロスバスタチン、ならびに他のスタチン)、(ii)コレスチラミン、コレスチポール、および架橋デキストランのジアルキルアミノアルキル誘導体等の捕捉剤、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸、またはその塩、(iv)フェノフィブリン酸誘導体(ゲムフィブロジル、クロフィブレート、フェノフィブラート、およびベザフィブラート)等のPPARαアゴニスト、(v)ムラグリタザル(BMS)およびテサグリタザル(AstraZeneca)等のPPARα/γ二重アゴニスト、(vi)ベータ−シトステロールおよびエゼチミブ等のコレステロール吸収阻害剤、(vii)アバシミブ等のアシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤、ならびに(viii)プロブコール等の酸化防止剤等のコレステロール降下剤;(j)GSKのGW−501516等のPPARδアゴニスト;(k)フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フェンテミン、シブトラミン、オルリスタット、神経ペプチドY1またはY5アンタゴニスト、MTP阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、ACAT阻害剤、神経ペプチドカンナビノイドCB−1受容体アンタゴニスト、CB−1受容体逆アゴニストおよびアンタゴニスト、脂肪酸酸化阻害剤、食欲抑制剤等の抗肥満化合物;(l)アドレナリン受容体アゴニスト、メラノコルチン受容体アゴニスト、具体的には、メラノコルチン−4受容体アゴニスト、グレリンアンタゴニスト、およびメラニン凝集ホルモン(MCH)受容体アンタゴニスト;(m)回腸胆汁酸輸送阻害剤;(n)アスピリン、非ステロイド性抗炎症薬、グルココルチコイド、アザルフィジン、および選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤等の炎症状態における使用を目的とした作用物質;(o)ACE阻害剤(エナラプリル、リシノプリル、カプトプリル、キナプリル、フォシノプリル、ラミプリル、スピラプリル、タンドラプリル)、アンジオテンシン−II(AT−1)受容体遮断剤(ロサルタン、カンデサルタン、イルベサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、エプロサルタン)、ベータ遮断剤、およびカルシウムチャネル遮断剤等の血圧降下剤;ならびに(p)グルコキナーゼ活性化因子(GKA);(q)抗炎症薬、酸化防止剤、神経保護剤、グルタミン受容体アンタゴニスト、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、ブチリルコリンエステラーゼ阻害剤、MAO阻害剤、ドーパミンアゴニストもしくはアンタゴニスト、ガンマおよびベータセクレターゼ阻害剤、アミロイド凝集阻害剤、アミロイドベータペプチド、アミロイドベータペプチドに対する抗体、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤、グルコキナーゼ活性化因子、GABA、NMDA、カンナビノイド、AMPA、カイネート、ホスホジエステラーゼ(PDE)、PKA、PKC、CREB、もしくは向知性系の調節を目的とした作用物質等の神経変性障害、認知障害の予防、それらの進行の遅延、もしくはそれらの治療のために使用することのできる作用物質、または記憶力を改善するための薬物;(r)骨髄産生低下、感染性疾患、ホルモン依存性障害、炎症疾患、HIV、アレルギー、白血球減少症、およびリウマチの治療および予防を目的とした白血球成長促進剤;(s)SGLT2阻害剤;(t)グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤;(u)aP2阻害剤;(v)アミノペプチダーゼN阻害剤;(w)ネプリリシン阻害剤および/またはACE阻害剤または二重NEP/ACE阻害剤等のバソペプチダーゼ阻害剤;(x)成長ホルモンレベルを高めるため、および成長遅延/小人症もしくは代謝性障害を治療するため、あるいは障害が損傷であるか、または治癒を必要とする創傷用、あるいは外科手術から回復している哺乳類患者用の成長ホルモン分泌促進剤;(y)5−HT 3または5−HT 4受容体モジュレータ(テガセロッド、シサプリド、ノルシサプリド、レンザプリド、ザコプリド、モサプリド、プルカロプリド、ブスピロン、ノルシサプリド、シランセトロン、ラモセトロン、アザセトロン、オンダンセトロン等);(Za)アルドースレダクターゼ阻害剤;(Zb)ソルビトール脱水素酵素阻害剤;(Zc)AGE阻害剤;(Zd)EPO、EPO模倣剤、およびEPO受容体アゴニスト等のエリスロポエチンアゴニストが挙げられるが、それらに限定されない。本発明の化合物を、GPR40アゴニストと組み合わせて使用してもよい。
本発明の化合物と組み合わせて使用することのできる他の化合物には、米国特許第7,438,910号に記載のIL1−R1化合物が含まれる。その組み合わせを用いて治療することのできる特定の疾患は、2型糖尿病である。
本発明の化合物を、FGF−21化合物と組み合わせて使用することもでき、特に2型糖尿病の治療用である。FGF−21化合物の例は、米国特許第7,671,180号、米国特許第7,667,008号、米国特許第7,459,540号、米国特許第7,696,172号、PCT出願公開第WO2010/042747号、およびPCT出願公開第WO2009/149171号に開示される。
本発明の化合物は、治療GKRPおよび/またはGK(GKRP/GK)によって媒介される疾患もしくは症状の治療に使用される。GKRP/GKによって媒介される疾患もしくは症状の例として、II型 (2型) 糖尿病、ならびに高血糖症、耐糖能低下または耐糖能異常、インスリン耐性、肥満、脂質障害、例えば、脂質異常症(dyslipidemia)、脂質異常症(hyperlipidemia)、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLレベル、高LDLレベル、アテローム性動脈硬化症、および血管再狭窄、過敏性腸症候群、クローン病および潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患、他の炎症状態、膵臓炎、腹部肥満、神経変性疾患、網膜症、ネフロパシー、ニューロパシー、白内障、緑内障、糸球体硬化症、足部潰瘍形成および潰瘍性大腸炎、胃腸運動性の変化、X症候群、卵巣アンドロゲン過剰症、多嚢胞性卵巣症候群、月経前症候群、インスリン耐性が構成要素である他の障害等の関連障害が挙げられるが、それらに限定されない。メタボリック症候群としても知られているX症候群において、肥満は、インスリン耐性、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、および心血管系リスク増大、成長ホルモン欠損症、好中球減少症、神経障害、腫瘍浸潤および転移、前立腺肥大症、歯肉炎、骨粗しょう症、加齢に起因した虚弱、腸管損傷、前立腺肥大症(BPH)、ならびに精子運動性/男性避妊を促進すると考えられる。
本発明の化合物は、(i)心臓血管疾患もしくは損傷、例えば、心臓肥大、心筋梗塞後の心臓リモデリング、拡張型もしくは肥大型心筋症における肺うっ血および心線維症、拡張型心筋症もしくは肥大型心筋症等の心筋症、メサンギウム肥大、または糖尿病性心筋症、左心室もしくは右心室肥大、不整脈、心律動異常、失神、狭心症、心臓バイパス再閉塞、間欠性跛行、拡張機能および/もしくは収縮機能障害、糖尿病性ミオパシー、うっ血性心不全における脳卒中予防、動脈および/もしくは大血管における肥大性内側肥厚、腸間膜脈管肥大、またはアテローム性動脈硬化症、好ましくは、糖尿病に起因した高血圧症を有する哺乳類患者におけるアテローム性動脈硬化、(ii)腎臓門脈除去後等の腎臓超濾過、慢性腎疾患におけるタンパク尿症、高血圧の結果としての腎臓動脈症、腎硬化症、高血圧性腎硬化症、またはメサンギウム肥大等の腎疾患もしくは障害等の初期心疾患または初期心臓血管疾患もしくは損傷、腎疾患もしくは損傷、心不全、あるいは心不全関連疾患の予防、それらの進行の遅延、またはそれらの予防にも有用であり、(iii)治療される予定の心不全が続発性から特発性の拡張型心筋症および/または冠動脈虚血性疾患である。
本発明の化合物を、神経変性障害、認知障害の予防、発症の遅延、進行の遅延、または治療のため、ならびに記憶力(短期間および長期間の両方)および学習能力の改善のために使用することもでき、(i)神経変性障害は、認知症、老人性認知症、統合失調症、軽度の認識機能障害、アルツハイマー関連認知症、ハンチントン舞踏病、遅発性ジスキネジア、運動過剰症、躁病、パーキンソン病、スティール・リチャード症候群、ダウン症候群、重症筋無力症、神経および脳損傷、血管アミロイド症、アミロイド症を伴う脳出血I、脳の炎症、フリードライヒ運動失調症、急性混乱障害、アポトーシス細胞壊死を伴う急性混乱障害、筋萎縮性側索硬化症、緑内障、ならびにアルツハイマー病であり;(ii)統合失調症に関連した認知障害等の認知障害、老化による記憶障害、認知障害に関連した精神病、糖尿病に関連した認識機能障害、脳卒中後に関連した認知障害、低酸素症に関連した記憶障害、老人性認知症に関連した認知障害および注意力欠陥、注意力欠如障害、軽度の認識機能障害に関連した記憶障害、血管性認知症に関連した認知機能障害、脳腫瘍に関連した記憶障害、ピック病、自閉症に起因した認知障害、電気ショック療法後の認知障害、外傷性脳損傷に関連した認知障害、記憶喪失障害、精神錯乱、ビタミン欠乏症、認知症、パーキンソン病に関連した認知機能障害、注意力欠如障害であり;(iii)アルツハイマー病、クロイツフェルト・ヤコブ病、ピック病、ハンチントン病、エイズ、脳損傷、脳動脈瘤、癲癇、脳卒中、毒物への曝露、子供の精神遅滞、ハンチントン病の結果としての記憶障害の予防であり;(iv)教育的状況およびリハビリテーションの状況において学習速度および潜在能力を改善するためである。
本発明の化合物を、癌を有するか、または癌を有する危険性のある対象における免疫応答を刺激するために使用することもでき、癌は、胆道癌、膀胱癌、泌尿器系癌、骨癌、脳癌、乳癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、卵巣癌、子宮癌、絨毛腫、中枢神経系癌、結腸および直腸癌、結合組織癌、消化器系の癌、食道癌、胃癌(gastric cancer)、胃癌(stomach cancer)、喉頭癌、肝臓癌、膵臓癌、結腸直腸癌、腎臓癌を含む基底細胞癌;泌尿器系の癌;眼癌、頭部および頸部癌、口腔癌、皮膚癌、前立腺癌;胆道癌、睾丸癌、甲状腺癌;上皮内新生物、白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病;呼吸器系癌、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌を含む他の癌;リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫;黒色腫、骨髄腫、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、線維肉腫(骨または結合組織肉腫)、横紋筋肉腫;ならびに脂肪肉腫等の腫瘍性状態、脂肪細胞腫瘍、脂肪細胞癌を含む他の癌からなる群から選択される。
本発明の化合物を、リウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、乾癬、アレルギー、または喘息等の自己免疫障害等の慢性炎症性疾患の治療または予防のために使用することもできる。
本発明の化合物を、疼痛治療、神経因性疼痛、リウマチ性疼痛、変形性関節症疼痛、外科手術を受ける哺乳類患者における麻酔添加、進行癌における慢性疼痛、治難治性下痢の治療、胆石によって引き起こされる胆道疼痛において使用することもできる。
本発明の化合物を、膵島/膵臓移植を受ける哺乳類患者の治療のため、移植時の移植拒絶反応または同種移植拒絶反応の予防もしくは遅延のため、1型糖尿病患者の治療において膵臓ベータ細胞の数および寸法を増大させて膵臓機能を改善するため、および一般に膵臓ベータ細胞の数および寸法を増大させて膵臓機能を改善するために使用することもできる。
さらに、本発明の化合物を、座瘡、皮膚障害(例えば、色素異常症または乾癬)、強皮症、真菌症;不安症、不安神経症、大うつ病障害、薬物乱用、アルコール依存症、不眠症、慢性疲労、睡眠時無呼吸;神経性無食欲症;癲癇;偏頭痛;脳脊髄炎;変形性関節症、骨粗しょう症、カルシトニン誘発性骨粗しょう症;男性および女性性機能不全、不妊症;1型糖尿病;免疫抑制、HIV感染;造血、貧血を有する哺乳類患者の治療;ならびに体重減量のために使用することができる。
加えて、本発明の化合物は、(i)大腸菌、スタヒロコッカス菌、連鎖球菌、シュードモナス菌、クロストリジウム・ディフィシル感染、レジオネラ菌、肺炎球菌、ヘモフィルス菌、クレブシエラ菌、エンテロバクター菌、シトロバクター菌、ナイセリア菌、赤痢菌、サルモネラ菌、リステリア菌、パスツレラ菌、ストレプトバシラス菌、スピリルム菌、トレポネーマ菌、アクチノミセス菌、ボレリア菌、コリネバクテリウム菌、ノカルジア菌、ガルドネレラ菌、カンピロバクター菌、スピロヘータ菌、プロテウス菌、バクテロイデス菌、ヘリコバクターピロリ菌、および炭疽菌感染による細菌感染症;(ii)結核症およびハンセン病によるマイコバクテリア感染症;(iii)HIV、単純ヘルペスウイルス1型、単純ヘルペスウイルス2型、サイトメガロウイルス、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、ヒトパピローマウイルス、エプスタインバーウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、A型インフルエンザウイルス、呼吸器合胞体ウイルス、水疱瘡ウイルス、天然痘、サル痘、およびSARSによるウイルス感染症;(iv)カンジダ症、白癬、ヒストプラスマ症、ブラストミセス症、パラコクシジオイデス症、クリプトコッカス症、アスペルギルス症、黒色真菌症、菌腫感染症、シュードアレシェリア症、癜風感染による真菌感染症;(v)アメーバ症、クルーズ・トリパノソーマ、肝蛭症、リーシュマニア症、変形体、オンコセルカ症、肺吸虫症、トリパノソーマ・ブルーセイ、ニューモシスティス、膣トリコモナス、テニア、膜様条虫、エキノコックス、住血吸虫症、神経嚢虫症、アメリカ鉤虫、およびヒト鞭虫による寄生虫感染症の予防、進行の遅延、または治療に有用である。
本発明の一態様が、別々に投与することのできる薬学的に活性な化合物の組み合わせを用いた疾患/状態の治療を企図するため、本発明はさらに、キット形態で別個の薬学的組成物を合わせることに関する。キットは、2つの別個の薬学的組成物、すなわち、本発明の化合物および第2の薬学的化合物を含む。キットは、分割されたボトルまたは分割されたホイルパケット等の別個の組成物を含有するための容器を含む。容器のさらなる例には、シリンジ、箱、および袋が挙げられる。典型的には、キットは、別個の成分の使用に関する指示を含む。キット形態は、別個の成分が、好ましくは、異なる剤形(例えば、経口および非経口)で投与され、かつ異なる投与間隔で投与されるとき、またはその組み合わせの個々の成分の滴定が処方医師または獣医によって所望されるときに特に有益である。
そのようなキットの例には、いわゆるブリスターパックがある。ブリスターパックは、パッケージング業界で周知であり、薬学的単位剤形(錠剤、カプセル等)のパッケージングに広く使用されている。ブリスターパックは、概して、好ましくは透明なプラスチック材料のホイルで被覆された比較的硬い材料のシートから成る。パッケージングプロセス中に、凹部がプラスチックホイルに形成される。凹部は、パッケージングされる錠剤またはカプセルの寸法および形状を有する。次に、錠剤またはカプセルが凹部に配置され、比較的硬い材料のシートが、凹部が形成された方向とは反対のホイルの表面でプラスチックホイルに対して密封される。結果として、錠剤またはカプセルは、プラスチックホイルとシートの間の凹部に密封される。好ましくは、シートの強度は、手で凹部に圧力をかけることによって錠剤またはカプセルをブリスターパックから取り除くことができ、それによって、開口が凹部部分にシートに形成される程度の強度である。その後、錠剤またはカプセルを上述の開口を介して取り除くことができる。
キット上に、例えば、錠剤またはカプセルの隣に数字の形態で記憶補助を提供し、それによって、それらの数字が、そのように指定された錠剤またはカプセルを摂取すべき摂取日に一致することが望ましくあり得る。そのような記憶補助の別の例には、例えば、「第1週目、月曜日、火曜日等、第2週目、月曜日、火曜日」等のカードに印刷されたカレンダーがある。記憶補助の他の変形例は容易に明らかである。「1日量」は、所定の日に摂取される単一の錠剤もしくはカプセルまたはいくつかの丸剤もしくはカプセルであり得る。また、本発明の化合物の1日量を1つの錠剤またはカプセルで構成してもよく、一方で、第2の化合物の1日量をいくつかの錠剤またはカプセルで構成してもよく、逆もまた同様である。記憶補助は、これを反映し、かつ活性薬剤の正確な投与を支援すべきである。
本発明の別の特定の実施形態において、1日量をそれらの使用目的の順に1つずつ分注するように設計された分注器が提供される。好ましくは、分注器は、レジメンのコンプライアンスをさらに促進するように記憶補助を装備する。そのような記憶補助の例には、分注された1日量の数を示す機械的計数器がある。そのような記憶補助の別の例には、液晶読み出しと一体になった電池式のマイクロチップメモリ、あるいは例えば、1日量が取り出された最後の日を読み出し、かつ/または次の用量を取り出すときを想起させる可聴式注意喚起シグナルがある。
本発明の化合物および他の薬学的に活性な化合物を、所望の場合、患者に、経口、直腸、非経口(例えば、静脈内、筋肉内、もしくは皮下)、嚢内、膣内、腹腔内、膀胱内、局所(例えば、粉末、軟膏、もしくはドロップ)投与のいずれかを行うか、または口腔もしくは鼻内噴霧として投与することができる。薬学的に活性な薬剤を投与するために当業者によって使用される全ての方法が企図される。
非経口注入に好適な組成物は、生理的に許容される滅菌水溶液もしくは非水溶液、分散液、懸濁液、またはエマルジョン、および注入可能な滅菌溶液もしくは分散液への再構成のために滅菌粉末を含んでもよい。好適な水性および非水性担体、希釈剤、溶剤、またはビヒクルの例には、水、エタノール、ポリオール(プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール等)、それらの好適な混合物、植物油(オリーブ油等)、ならびにオレイン酸エチル等の注入可能な有機エステルが挙げられる。例えば、レシチン等のコーティングの使用によって、分散の際に要求される粒径の維持によって、および界面活性剤の使用によって、適切な流動性を維持することができる。
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤等の補助剤も含有し得る。様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸等を添加することによって、微生物汚染を予防することができる。等張剤、例えば、糖類、塩化ナトリウム等を含むことも望ましくあり得る。吸収を遅延させる作用物質、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンの使用によって、注入可能な薬学的組成物の持続的吸収をもたらすことができる。
経口投与用の固体剤形には、カプセル、錠剤、粉末、および顆粒が含まれる。そのような固体剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウムもしくは第二リン酸カルシウム等の少なくとも1つの慣例的な不活性賦形剤(もしくは担体)、または(a)充填剤もしくは拡張剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、マンニトール、およびケイ酸;(b)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシア;(c)保湿剤、例えば、グリセロール;(d)崩壊剤、例えば、寒天−寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定の複合ケイ酸塩、および炭酸ナトリウム;(a)溶液遅延剤、例えば、パラフィン;(f)吸収促進剤、例えば、4級アンモニウム化合物;(g)湿潤剤、例えば、セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレート;(h)吸着剤、例えば、カオリンおよびベントナイト;ならびに(i)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、またはそれらの混合物と混合される。カプセルおよび錠剤の場合において、剤形は、緩衝剤も含み得る。
同様の種類の固体組成物を、ラクトースまたは乳糖等、ならびに高分子量のポリエチレングリコール等の賦形剤を使用して、軟および硬ゼラチンカプセル中の充填剤として使用することもできる。
錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒等の固体剤形を、腸溶性コーティングおよび他の当技術分野で周知のもの等のコーティングおよびシェルで調製することができる。それらは、乳白剤を含有してもよく、遅延様式で腸管のある特定の部分に活性化合物または複数の活性化合物を放出するような組成物であってもよい。使用することのできる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスがある。活性化合物は、マイクロカプセル化形態であってもよく、適切な場合、上述の賦形剤のうちの1つ以上を有する。
経口投与用の液体剤形には、薬学的に許容されるエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ剤、およびエリキシル剤が含まれる。活性化合物に加えて、液体剤形は、水または他の溶剤、可溶化剤、および乳化剤等の当技術分野で一般に使用される不活性希釈剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油、具体的には、綿実油、落花生油、トウモロコシ胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、ならびにソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物等を含有してもよい。
そのような不活性希釈剤に加えて、組成物は、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、ならびに芳香剤等の補助剤を含んでもよい。懸濁液は、活性化合物に加えて、懸濁化剤、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天−寒天、ならびにトラガカント、またはこれらの物質の混合物等を含有してもよい。
直腸投与用の組成物は、好ましくは、本発明の化合物を、通常の室温では固体であるが、体温で液体になり、したがって、直腸または膣腔内で溶けて活性成分を放出するココアバター、ポリエチレングリコール、もしくは坐薬ワックス等の好適な非刺激性賦形剤または担体と混合することによって調製することのできる坐薬である。
本発明の化合物の局所投与用の剤形には、軟膏、粉末、噴霧剤、および吸入剤が含まれる。活性化合物または適当な化合物は、滅菌条件下で生理的に許容される担体、および必要とされ得る任意の防腐剤、緩衝液、または推進剤と混合される。眼の製剤、眼軟膏、粉末、および溶液も、本発明の範囲内であるとして企図される。
本発明の化合物を、1日当たり約0.1〜約3,000mgの範囲の投与量レベルで患者に投与することができる。約70kgの体重を有する健康な成人ヒトにおいて、典型的には、体重1kg当たり約0.01〜約100mgの範囲の投与量が十分である。使用することのできる特定の投与量および投与量範囲は、患者の要求、治療される状態または疾患の重症度、ならびに投与される化合物の薬理学的活性を含むいくつかの要素に依存する。特定の患者への投与量範囲および最適な投与量の決定は、当業者の能力の範囲内である。
本発明の化合物を、薬学的に許容される塩、エステル、アミド、またはプロドラッグとして投与することができる。「塩」という用語は、本発明の化合物の無機および有機塩を指す。塩を、化合物の最終単離および精製中に、あるいはその遊離塩基もしくは酸形態の精製された化合物を、好適な有機もしくは無機塩基または酸と別々に反応させ、かつそのように形成される塩を単離することによって、原位置で調製することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリル硫酸塩等が含まれる。塩には、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム等のアルカリおよびアルカリ性土類金属に基づくカチオン、ならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルアミン等が含まれるが、それらに限定されない非毒性アンモニウム、4級アンモニウム、およびアミンカチオンが含まれ得る。例えば、S.M.Berge,et al.,“Pharmaceutical Salts,”J Pharm Sci,66:1−19(1977)を参照されたい。
「プロドラッグ」という用語は、生体内で形質転換されて本発明の化合物を産生する化合物を意味する。この形質転換は、血中での加水分解を介して等の様々な機構によって生じ得る。プロドラッグの使用に関する考察は、T.Higuchi and W.Stella,“Pro−drugs as Novel Delivery Systems,”Vol.14 of the A.C.S.Symposium Seriesによって、かつBioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987において提供される。
本発明の化合物は、不斉またはキラル中心を含有し、したがって、異なる立体異性形態で存在し得る。化合物ならびにラセミ混合物を含むそれらの混合物の全ての立体異性形態が本発明の一部を形成することが企図される。加えて、本発明は、全ての幾何および位置異性体を企図する。例えば、化合物が二重結合を含有する場合、シスおよびトランス形態の両方(それぞれ、SおよびEと指定される)、ならびに混合物が企図される。
ジアステレオマー混合物等の立体異性体の混合物を、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶等の既知の方法を用いて、それらの物理化学的相違に基づいて、それらの個々の立体化学成分に分離することができる。鏡像異性体も同様に、適切な光学活性化合物(例えば、アルコール)と反応させて鏡像異性混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、かつ個々のジアステレオマーを対応する純鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離することができる。また、いくつかの化合物は、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であり得る。
本発明の化合物は、水(水和物)、エタノール等の薬学的に許容される溶剤を有する非溶媒和形態および溶媒和形態で存在し得る。本発明は、溶媒和形態と非溶媒和形態の両方を企図および包含する。
本発明の化合物が、異なる互変異性形態で存在し得ることも可能である。本発明の化合物の全ての互変異性体が企図される。例えば、テトラゾール部分の互変異性形態の全てが本発明に含まれる。同様に、例えば、化合物の全てのケト−エノールまたはイミン−エナミン形態が本発明に含まれる。
当業者であれば、本明細書に含有される化合物名および構造が、化合物の特定の互変異性体に基づき得ることを認識する。特定の互変異性体の化合物名または構造のみが使用され得るが、別途記述されない限り、全ての互変異性体が本発明によって包含されることが意図される。
本発明が、合成化学者に周知の技術等の研究室技術を使用して生体外で合成されるか、または代謝、発酵、消化等を介する生体内技術を使用して合成される化合物を包含することも意図される。生体外および生体内技術の組み合わせを使用して本発明の化合物を合成することができることも企図される。
本発明は、本明細書に列挙されるものと同一であるが、1個以上の原子が、通常自然界で見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に置換されるという事実のために異なる同位体標識化合物も含む。本発明の化合物に組み込むことのできる同位体の例には、2H、3H、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Cl等の水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、および塩素の同位体が挙げられる。別の態様では、本発明の化合物は、1個以上の水素原子の代わりに1個以上の重水素原子(2H)を含有する。
本発明の化合物は、結晶状態および非晶質状態を含む様々な固体状態で存在し得る。本化合物の異なる結晶状態(多形体とも呼ばれる)および非晶質状態が、本発明の一部として企図される。
本発明の化合物を合成する際、ある特定の離脱基を使用することが望ましくあり得る。「離脱基」(「LG」)という用語は、概して、求核試薬に置換可能な基を指す。そのような離脱基は当技術分野で既知である。離脱基の例には、ハロゲン化物(例えば、I、Br、F、Cl)、スルホン酸塩(例えば、メシラート、トシレート)、硫化物(例えば、SCH3)、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール等が挙げられるが、それらに限定されない。求核試薬の例には、アミン、チオール、アルコール、グリニャール試薬、アニオン種(例えば、アルコキシド、アミド、カルバニオン)等が挙げられるが、それらに限定されない。
以下に提示される例は、本発明の特定の実施形態を説明する。これらの例は、代表的なものを挙げることを目的としており、いかなる方法によっても特許請求の範囲を限定することを意図しない。
生物学的アッセイ
GKRP LC MS/MS生化学的アッセイ
本アッセイは、液体クロマトグラフィー質量分析(LC MS/MS)を用いて13C−グルコースからの13C−グルコース−6−リン酸塩の形成を直接的に測定するために使用される。以下の溶液の調製から始める:化合物緩衝液(CB):50mMのトリス、pH7.5/4mMのMgCl2/6%のDMSO/1Mの凍結ストック由来の新鮮な10mMのDTT。酵素緩衝液(EB):50mMのトリス、pH7.5/4mMのMgCl2/6%のDMSO/新鮮な0.1%のBSA/新鮮な0.01%のBrij−35(10%のBSAおよび1%のBrij−35ストック)。GK(グルコキナーゼ)作業ストック(5倍):ヒトHis−肝GKをEB緩衝液中で30nMに希釈する。基質作業ストック(1.47倍):13C−D−グルコース(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を1Mストックから7.35mMに希釈し(50mMのトリス(pH7.5)、4mMのMgCl2中で1Mの13C−D−グルコース=186.11mg/mL)、ATP(EMD Chemical Inc.,Gibbstown,NJ)を100mMの凍結ストックから0.3528mMに希釈し、CB緩衝液中で20mMのフルクトース−6−リン酸塩(F6P)(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を441μMに希釈する。GKRP(グルコキナーゼ調節タンパク質)(10倍):GKRPをEB緩衝液中で33.366mMのストックから1μMに希釈する。96ウェルのポリプロピレンプレート内で以下の試薬を合わせる:34μLの基質作業ストック(1.47倍)、5μLの1μM GKRP(10倍)、および1μLの化合物またはDMSO。プレートを密封し、室温で30分間、混合しながらインキュベートする。30分後、10μLのGK作業ストック(5倍)を添加する。プレートを再密封し、室温でさらに30分間、混合しながらインキュベートする。2度目の30分後、50μLの100%アセトニトリルを添加して反応を停止させ、密封し、5〜10分間混合する。この試料の10μLをLC MS/MS(API3200,Applied Biosystems Inc.,Carlsbad,CA)に通過させる。検出設定は、265.2/78.8原子質量単位である。
GKRP NADPH共役アッセイ
本アッセイは、グルコキナーゼの酵素活性によるグルコースから形成されるグルコース−6−リン酸塩(G6P)の間接的な測定として使用される。アッセイ形式は、以下を除いてGKRP LC MS/MS生化学的アッセイの形式と同一である。GK作業ストック(5倍):ヒトHis−肝GKをEB緩衝液中で20nMに希釈する。停止および検出試薬(2倍):β−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸ナトリウム塩(β−NADP)(Aldrich−Sigma,St.Louis,MO)を100mMのストックから2mMに希釈し(10mMトリス中のストック、pH9.2)、グルコース−6−リン酸塩デヒドロゲナーゼ(Aldrich−Sigma,St.Louis,MO)を0.2Mのトリス、pH9.2/8%のDMSO中で10単位/μLから0.04単位/μLに希釈する(10mMトリス中のストック、pH7.5/0.05%のBrij−35)。最初の30分間のインキュベーション後、EB(5倍)中で希釈された10μLの20nM GKを添加する。プレートを再密封し、室温でさらに1時間、混合しながらインキュベートする。1時間後、密封を除去し、50μLの停止および検出試薬を添加し、室温で5分間、混合しながらインキュベートする。5分後、以下の検出設定を有するInfinite M1000(Tecan Systems Inc.,San Jose,CA)を使用してプレートを読み取る:モード:蛍光上位読み取り、励起波長:340nm、発光波長:450nm、励起バンド幅:20nm、発光バンド幅:20nm、増幅率:95、フラッシュ数:10、フラッシュ周波数:400Hz、積分時間:20μs。
GK−GKRP結合アッセイプロトコル
本アッセイは、グルコキナーゼ(GK)とグルコキナーゼ調節タンパク質(GKRP)との間の相互作用を直接的に測定するために使用される。以下の溶液の調製から始める。アッセイ緩衝液:20mMのトリス、pH7.5/0.05%のBSA/1mMのDTT/1μMのソルビトール−6−リン酸塩。アッセイ手順:aviでタグ付けされたGKRPをアッセイ緩衝液中で10.7nMに希釈する。白色の96ウェル半面積プレート内で以下の試薬を合わせる。14μLのaviでタグ付けされた希釈GKRPをピペット採取して、それぞれのウェルに入れる。試験する1μLの化合物を添加し、室温で20分間インキュベートする。20分後、6nMのGK−フルオレセインを含有する5μLのアッセイ緩衝液を添加する。アッセイ緩衝液中で1:333に希釈された10μLのAlphaScreen(登録商標)ビーズ(Perkin Elmer,Waltham MA)を添加する。室温で2時間、暗室でインキュベートする。2時間後、Envisionプレートリーダー(Perkin Elmer,Waltham MA)を使用してプレートを読み取る。
GKRP LC MS/MS−2生化学的アッセイ
本アッセイは、LC MS/MSを用いて13C−グルコースから13C−グルコース−6−リン酸塩の形成を直接的に測定するために使用される。以下の溶液の調製から始める。:化合物緩衝液(CB):50mMのトリス、pH7.5/4mMのMgCl2/6%のDMSO/1Mの凍結ストックからの新鮮な10mMのDTT。酵素緩衝液(EB):50mMのトリス、pH7.5/4mMのMgCl2/6%のDMSO/新鮮な0.1%のBSA/新鮮な0.01%のBrij−35(10%のBSAおよび1%のBrij−35ストック)。GK(グルコキナーゼ)作業ストック(5倍):ヒトHis−肝GKをEB緩衝液中で30nMに希釈する。基質作業ストック(1.47倍):13C−D−グルコース(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を1Mストックから7.35mMに希釈し、ATP(EMD Chemical,Gibbstown,NJ)をCB緩衝液(1Mの13C−D−グルコース=水中186.11mg/mL)中で100mMの凍結ストックから0.3528mMに希釈する。20mMのフルクトース−6−リン酸塩(F6P)(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を基質作業ストック中で441μMに希釈する。GKRP(グルコキナーゼ調節タンパク質)(10倍):GKRPをEB緩衝液中で33.366mMのストックから280nMに希釈する。以下の試薬を96ウェルのポリプロピレンプレート中で合わせる:34μLの基質作業ストック(1.47倍)、5μLの280nM GKRP(10倍)、および1μLの化合物またはDMSO。プレートを密封し、室温で30分間、混合しながらインキュベートする。30分後、10μLのGK作業ストック(5倍)を添加する。プレートを再密封し、室温でさらに30分間、混合しながらインキュベートする。2回目の30分後、50μLの100%のアセトニトリルを添加して反応を停止させ、密封し、5〜10分間混合する。この試料の10μLをLC MS/MS(API3200,Applied Biosystems,Carlsbad,CA)に通過させる。検出設定は、265.2/78.8原子質量単位である。
これらの生物学的アッセイで試験された化合物の結果が、以下の番号付けされた実施例に記載される。
以下の合成スキームは、概して、本発明の化合物の作製法を示す。
一般的な合成スキーム:
Et
3N、DIPEA、K
2CO
3、Na
2CO
3、またはNaOH等の塩基(無機またはアミンのいずれか)の存在下で、無水溶媒(CH
2Cl
2、THF、またはエーテル等)中でアミンを置換スルホニルクロリドと反応させるによって、スルホンアミドを合成することができる。
様々な塩基(NaOt−Bu、K
3PO
4、またはLiHMDS等)、触媒(Pd
2(dba)
3、Pd(OAc)
2、またはPd(PPh
3)
4等)、触媒配位子(RuPhos、BINAP、またはSPhos等)、および溶媒(トルエンまたはジオキサン等)を用いて、N−アリール化を行うことができる。
例えば、反応溶媒としてTHFまたはジエチルエーテルを有するn−BuLi(またはt−BuLi)を用いて、カルビノール官能性を導入することができる。
アミンカップリングを、様々なカップリング試薬(例えば、TBTU、HATU、またはEDC)および溶媒(例えば、CH
2Cl
2、DMF、またはDMSO)の両方を用いて達成することができる。Boc保護基の除去を、純TFA、TFA/CH
2Cl
2溶液、またはジオキサン中4N HCl溶液を含むいくつかの条件によって実現することができる。アルコール溶媒(MeOH等)中のアミン塩基(NH
3、Et
3N、またはDIPEA等)を用いて環化が開始する。
極性非プロトン性溶媒(MeCN、DMF、またはDMSO等)中の様々な無機塩基(K
2CO
3、Na
2CO
3、またはCs
2CO
3等)を用いて、アミン置換を達成することができる。
様々な塩基(Cs2CO3、K2CO3、またはNa2CO3等)、触媒(Pd(dppf)Cl2またはPd(PPh3)4等)、および溶媒(DME、EtOH、DMF、またはEtOH等)を用いて、アリールブロミドとのSuzuki反応を達成することができる。
パーセント(%)が液体に関して使用されるとき、それは、溶液に対する体積パーセントであることに留意する。固体で使用されるとき、固体組成物に対するパーセントである。実施例を通して、分離および精製のためにクロマトグラフィーカラムが使用される。以下は、いくつかの代表的なカラムの供給業者である:Phenomenex,Torrance,CA(例えば、Gemini);Diacel Inc.,Fort Lee,NJ(例えば、Chiralcel(登録商標)、Chiralpak(登録商標));Krackeler Scientific,Albany,NY(例えば、AccuBOND)。
中間体A:(S)−3−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン−2,5−ジオン
1Lの丸底フラスコに、O−ベンジル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリン(150g、508mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、グリシンメチルエステル塩酸塩(65.0g、518mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(203g、533mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびDMF(400mL)を装填した。ヒューニッヒ塩基(177mL、1016mmol)を1時間にわたって添加した。添加が完了した後、混合物をEtOAc(600mL)で希釈し、水(450mL)で洗浄した。その後、有機層を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。粗物質をCH
2Cl
2(500mL)中に溶解し、結果として得られた沈殿物を濾去して廃棄した。TFA(157mL)を1時間にわたって溶液に添加し、その後、反応物を濃縮して、油としてTFA塩を得た。この塩に、MeOH中800mLの2M NH
3を添加し、結果として得られた溶液を一晩撹拌した。MeOH中500mLの2M NH
3をさらに添加し、撹拌を4時間続けた。MeOHの約半分を真空内で除去した後、白色の固体が沈殿した。この白色の固体を濾過によって収集し、1Lのジエチルエーテルですすいだ。固体を減圧下(1トール未満;133Pa)で一晩乾燥させ、(S)−3−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン−2,5−ジオン(72.75g、311mmol)を得た。
中間体B:((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル
ステップ1:(3S)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−2,5−ピペラジンジオン
1Lの丸底フラスコに、O−ベンジル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリン(150g、508mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、グリシンメチルエステル塩酸塩(65.0g、518mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(203g、533mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびDMF(400mL)を装填した。室温で、ヒューニッヒ塩基(177mL、1016mmol)を1時間にわたって添加した。その後、混合物をEtOAc(1000mL)で希釈し、水(4×450mL)で洗浄した。その後、有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。粗物質をCH2Cl2(500mL)中に溶解し、生じた沈殿物を濾去して廃棄した。その後、TFA(157mL)を1時間にわたって溶液に添加した。混合物を濃縮し、油としてTFA塩を得た。これに、MeOH(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)中800mLの2M NH3を添加した。結果として得られた溶液を室温で12時間撹拌した。その後、MeOH中500mLの2M NH3をさらに添加し、4時間撹拌を続けた。揮発物の約半分を真空内で除去した後、白色の固体が沈殿した。固体を濾過によって収集し、1Lのジエチルエーテルですすいだ。固体を減圧下(1トール未満;133Pa)で一晩乾燥させて、(S)−3−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン−2,5−ジオン(72.8g)を得た。
ステップ2:(2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)ピペラジン二塩酸塩
THF(50mL)中のLAH(1.87g、49.3mmol)の溶液を0℃まで冷却した。この混合物に、(3S)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(3.85g、16.44mmol)を分割して緩徐に添加した。混合物を室温まで加温し、次いで、1時間還流加熱した。その後、混合物を0℃まで冷却し、反応物を固体硫酸ナトリウム十水和物(約50g)の過剰分で反応停止処理した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濾過した。濾液を濃縮し、黄色の油として、(R)−2−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン(2.60g)を得た。これに、過剰なHCl(ジオキサン中4M)を添加し、(2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)ピペラジン二塩酸塩をもたらした。
ステップ3:(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
1Lの丸底フラスコに、(R)−2−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン二塩酸塩(55.5g、199mmol)および300mLのCH2Cl2を装填した。0℃まで冷却した後、トリエチルアミン(111mL、795mmol)および2−チオフェンスルホニルクロリド(36.3g、199mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、水で希釈した。有機物を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、茶色の油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中25〜100%のEtOAc)による精製により、薄茶色の固体として、(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(47.8g)を得た。
ステップ4:2−(4−((2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1Lの圧力容器に、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(43.8g、163mmol、実施例27、ステップ1)、(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(47.8g、136mmol)、200mLのトルエン、およびナトリウムtert−ブトキシド(32.6g、339mmol)を装填した。窒素ガスを溶液に通して5分間泡立てた後、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)、メチル−t−ブチルエーテル付加物(RuPhosPalladacycle)(0.99g、1.36mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、および2−ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.63g、1.36mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)を添加した。容器を密封し、65℃で12時間加熱した。その後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc)による精製により、黄色の発泡体として、2−(4−((2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(54.4g)を得た。
ステップ5:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
2Lの丸底フラスコに、2−(4−((2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(54.4g、101mmol)および200mLのCH2Cl2を装填した。0℃まで冷却した後、BCl3(CH2Cl2中1M、302mL、302mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を10分間にわたって添加した。0℃で30分後、混合物をMeOHで慎重に希釈し、その後、濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜3%のMeOH)によって精製して、黄褐色の発泡体として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(42.7g)を得た。
ステップ6:((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル
1Lの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(42.7g、95mmol)、200mLのCH2Cl2、およびトリエチルアミン(15.18mL、109mmol)を装填した。0℃まで冷却した後、塩化メタンスルホニル(7.75g、99mmol)を添加した。5分後、1当量のトリエチルアミンおよび塩化メタンスルホニルをさらに添加した。その後、混合物を水で希釈し、CH2Cl2で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)による精製により、薄黄色の脆性発泡体として、((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(35.0g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm7.68(dd、J=4.99、1.08Hz、1H)、7.60(dd、J=3.81、1.08Hz、1H)、7.47(d、J=8.61Hz、2H)、7.19(dd、J=4.99、3.81Hz、1H)、6.89(d、J=8.80Hz、2H)、4.38〜4.48(m、1H)、4.22〜4.31(m、2H)、3.92(d、J=11.93Hz、1H)、3.84(d、J=11.15Hz、1H)、3.45〜3.54(m、1H)、3.31(td、J=11.93、3.52Hz、1H)、2.97(s、3H)、2.77(d、J=11.74Hz、1H)、2.65(td、J=11.15、3.33Hz、1H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)529.1(M+H)
+。
GK−GKRP IC
50(結合)=0.357μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.827μM。
中間体C:(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン
ステップ1:(2E)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−プロペン酸メチル
CH2Cl2(100mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルバルデヒド(5.0g、43.9mmol、Frontier Scientific Inc.,Logan,UT)の溶液に、室温で、(rac)−Boc−α−ホスホノグリシントリメチルエステル(14.4g、48.3mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、その後に、DBU(7.3mL、48.3mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した後、水(100mL)で希釈し、CH2Cl2(2×200mL)で抽出した。層を分離し、有機抽出物を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc中0〜70%のヘキサン)によって精製して、(2E)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−プロペン酸メチルを得た。
ステップ2:N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン酸メチル
250mLの圧力管に、(2E)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−2−プロペン酸メチル(8.75g、30.7mmol)、MeOH(100mL)、およびロジウム[(1R,1’R,2R,2’R)−2,2’−ビス(1,1−ジメチルエチル)−2,2’,3,3’−テトラヒドロ−1,1’−ビ−1H−イソホスフィンドール−κP2,κP2’][(1,2,5,6−η)−1,5−シクロオクタジエン]テトラフルオロホウ酸塩(0.209g、0.30mmol、ChiralQuest,Monmouth Junction,NJ)を装填した。混合物を50psi(344キロパスカル)の水素雰囲気で3時間撹拌した。その後、混合物をシリカパッドに通して濾過し、ヘキサン中1:1のEtOAcで洗浄し、次いで、濃縮して、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン酸メチルを得た。
ステップ3:N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン
500mLの丸底フラスコに、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン酸メチル(8.81g、30.7mmol)、100mLのTHF、100mLの水、および水酸化リチウム(2.20g、92mmol)を装填した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、濃縮HCl水溶液で酸性化してpH3にした。その後、混合物をEtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、白色の固体として、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン(8.00g)を得た。
ステップ4:N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニルグリシン酸メチル
100mLの丸底フラスコに、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン(3.11g、11.38mmol)、HATU(5.41g、14.22mmol)、グリシンメチルエステル塩酸塩(1.714g、13.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および10mLのDMFを装填した。これに、ヒューニッヒ塩基(4.37mL、25.03mmol)を添加した。室温で30分後、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。層を分離し、有機抽出物を水(2×100mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、黄色の油として、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニルグリシン酸メチル(3.00g)を得た。
ステップ5:(3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン
250mLの丸底フラスコに、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニルグリシン酸メチル(3.00g、8.71mmol)、10mLのCH2Cl2、および5mLのTFAを装填した。室温で10分後、混合物を濃縮し、その後、MeOH(20mL)中2N NH3中に溶解し、室温で4時間撹拌した。その後、反応物を濃縮し、エーテルで粉砕して、白色の固体として、(3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン(1.44g)を得た。
ステップ6:(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン
250mLの丸底フラスコに、(3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン(1.44g、6.78mmol)、50mLのTHF、およびLAH(THF中1M、27.1mL、27.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を装填した。2時間還流加熱した後、混合物を室温まで冷却させた。その後、硫酸ナトリウム十水和物(10g)を添加し、混合物を温度で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、無色の油として、(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン(0.950g、5.16mmol)を得た。
中間体D(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
500mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(10.0g、52mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)および100mLのエーテルを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、22.8mL、57mmol)を添加した。この混合物を−78℃で10分間撹拌し、その後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して5分間泡立てた。さらに10分間撹拌した後、反応物をNH
4Cl飽和水溶液で反応停止処理した。溶液をEtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc、その後、0〜4%のMeOHの2回)による精製により、黄色の固体として、(CH
2Cl
2中2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(3.25g)を得た。
中間体E:2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
500mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(8.53g、44.1mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)および100mLのエーテルを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、27.6mL、44.1mmol)を添加した。この混合物を−78℃で10分間撹拌し、その後、1,1,1,トリ−フルオロ−2−プロパノン(14.82g、132mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。−78℃でさらに10分間撹拌した後、反応物をNH
4Cl飽和水溶液で反応停止処理した。溶液をEtOAcで抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜85%のEtOAc)による精製により、白色の固体として、2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(1.70g)を得た。
実施例1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(2.27g、6.92mmol、公開PCT特許出願第WO2006/094842号)、20mLのCH
2Cl
2、およびトリエチルアミン(1.45mL、10.4mmol)を装填した。これに、2−チオフェンスルホニルクロリド(1.39mL、7.61mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。その後、混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮した。この油をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(2.35g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.70〜7.65(m、1H)7.64〜7.56(m、3H)、7.23〜7.18(m、1H)、7.02〜6.94(m、2H)、3.43〜3.36(m、4H)、3.33〜3.25(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)475.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.332μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.500μM。
実施例2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例1の手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)とベンゼンスルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.85〜7.77(m、2H)、7.67〜7.54(m、5H)、7.01〜6.92(m、2H)、3.39〜3.28(m、4H)、3.27〜3.21(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)469.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.803μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.10μM。
実施例3:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(3−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1,2−ジクロロエタン(1.5mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(50mg、0.152mmol、公開PCT特許出願第WO2006/094842号)およびトリエチルアミン(63.6μL、0.457mmol)の溶液に、3−チオフェンスルホニルクロリド(ジクロロエタン中1M、168μL、0.168mmol、ASDI,Newark,DE)を添加した。反応物を軌道振盪器上で18時間振盪した。反応溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、Sunfire Prep C18 OBD(100×19mm、5μm)カラム、MeOH中0.1%TFA/H
2O、勾配(4.5分間にわたって65%〜95%)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(3−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.35〜8.27(m、1H)、7.85(dd、J=5.1、2.9Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.37(d、J=5.1Hz、1H)、7.02(d、J=9.0Hz、2H)、3.33〜3.28(m、4H)、3.07〜3.01(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)475.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.597μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.964μM。
実施例4:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((2−メチルフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と2−メチル−ベンゼン−1−スルホニルクロリド(ASDI,Newark,DE)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((2−メチルフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ7.87〜7.80(m、1H)、7.64〜7.56(m、1H)、7.52〜7.41(m、4H)、7.02(d、J=9.2Hz、2H)、3.32〜3.24(m、4H)、3.20〜3.11(m、4H)、2.60(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)483.2(M+H)
+。 GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.27μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.71μM。
実施例5.1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と1−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホニルクロリド(Maybridge,Cambridge,UK)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.58(d、J=8.6Hz、2H)、7.46(d、J=2.2Hz、1H)、6.91(d、J=9.0Hz、2H)、6.69(d、J=2.2Hz、1H)、4.00(s、3H)、3.34(br.s.、8H)。m/z(ESI、陽イオン)473.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.58μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=5.38μM。
実施例6.1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((2−フルオロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と2−フルオロベンゼン−1−スルホニルクロリド(ASDI,Newark,DE)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((2−フルオロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.90〜7.84(m、1H)、7.63〜7.52(m、3H)、7.30(t、J=7.7Hz、1H)、7.22(d、J=9.0Hz、1H)、6.92〜6.87(m、2H)、3.39〜3.27(m、8H)。m/z(ESI、陽イオン)487.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.88μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.52μM。
実施例7.1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−ピリジニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と2−ピリジンスルホニルクロリド塩酸塩(J & W PharmLab,Levittown,PA)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−ピリジニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.71(d、J=4.09Hz、1H)、8.01〜7.88(m、2H)、7.57(d、J=8.5Hz、2H)、7.54〜7.46(m、1H)、6.89(d、J=8.8Hz、2H)、3.59〜3.49(m、4H)、3.31(d、J=4.8Hz、4H)。m/z(ESI、陽イオン)470.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.78μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.29μM。
実施例8.1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((5−メチル−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と5−メチルチオフェン−2−スルホニルクロリド(Maybridge,Cambridge,UK)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((5−メチル−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.58(d、J=8.3Hz、2H)、7.37(d、J=3.5Hz、1H)、6.89(d、J=8.9Hz、2H)、6.82(d、J=2.6Hz、1H)、3.32(d、J=4.8Hz、4H)、3.21(d、J=5.4Hz、4H)、2.53(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)489.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=4.58μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=11.40μM。
実施例9:2−(4−(4−(3−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と3−クロロベンゼン−1−スルホニルクロリド(ASDI,Newark,DE)との反応が、2−(4−(4−(3−クロロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.79(t、J=1.8Hz、1H)、7.69(dt、J=7.8、1.3Hz、1H)、7.63〜7.49(m、4H)、6.93〜6.87(m、2H)、3.36〜3.31(m、4H)、3.24〜3.18(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)503.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=4.41μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.71μM。
実施例10:2−(4−(4−((2−クロロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(公開PCT特許出願第WO2006/094842号)と2−クロロベンゼン−1−スルホニルクロリド(ASDI,Newark,DE)との反応が、2−(4−(4−((2−クロロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.08(dd、J=7.8、1.4Hz、1H)、7.60〜7.49(m、4H)、7.45−7.39(m、1H)、6.94〜6.88(m、2H)、3.48〜3.44(m、4H)、3.30(dd、J=6.3、3.9Hz、4H)。m/z(ESI、陽イオン)503.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.95μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.60μM。
実施例11:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.725g、2.24mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.517g、2.58mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.475g、4.94mmol)、および4mLの無水トルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.016g、0.034mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.010g、0.011mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。バイアルを密封し、混合物を100℃で12時間加熱した。その後、反応物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機物を分離し、乾燥させて(MgSO4)、オレンジ色の油として、(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.300g)を得て、それを精製することなく使用した。
ステップ2:(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩
100mLの丸底フラスコに、(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.250g、0.565mmol)およびジオキサン中10mLの4N HClを装填した。室温で2時間後、混合物を濃縮して、黄色の発泡体(0.214g)として、(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩を得て、それを精製することなく使用した。
ステップ3:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例1について上で報告された手順に従って、(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩および2−チオフェンスルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.92(dd、J=5.0、1.3Hz、1H)、7.66(dd、J=3.8、1.3Hz、1H)、7.58(d、J=8.8Hz、2H)、7.28(dd、J=5.0、3.8Hz、1H)、7.00(d、J=9.2Hz、2H)、4.26〜4.17(m、1H)、3.77〜3.71(m、1H)、3.57〜3.47(m、2H)、3.26(td、J=11.8、3.5Hz、1H)、2.80(dd、J=11.3、3.3Hz、1H)、2.64(td、J=11.2、3.5Hz、1H)、1.18(J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)489.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.217μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.371μM。
実施例12:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:(S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、(S)−2−メチルピペラジン(5.00g、49.9mmol)、100mLのCH2Cl2、およびヒューニッヒ塩基(9.59mL、54.9mmol)を装填した。0℃まで冷却した後、ベンゼンスルホニルクロリド(6.76mL、52.4mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を緩徐に添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、水(50mL)で希釈し、CH2Cl2(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油を得た。カラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製により、油状固体として遊離塩基を得た。この残渣をEtOAc(100mL)中に溶解し、ジオキサン中4N HCl(3.5mL)で酸性にした。結果として得られた白色の固体を濾過によって収集して、(S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(4.25g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.52g、4.70mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、(S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(1.00g、3.61mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(1.13g、11.7mmol)、および10mLの無水トルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.051g、0.11mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.033g、0.036mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。バイアルを密封し、混合物を100℃で12時間加熱した。その後、反応物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、油を得て、それをカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.310g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.83〜7.74(m、2H)、7.72〜7.60(m、3H)、7.53(d、J=8.8Hz、2H)、6.94(d、J=9.2Hz、2H)、4.18〜4.02(m、1H)、3.70(dd、J=2.4、11.2Hz、1H)、3.56〜3.36(m、2H)、3.20(dt、J=3.4、11.8Hz、1H)、2.69(dd、J=3.4、11.4Hz、1H)、2.53(dt、J=3.5、11.2Hz、1H)、1.13(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)483.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.821μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.884μM。
実施例13.2−(4−(2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
CH
2Cl
2(7.0mL)中の2−(2,5−ジクロロフェニル)ピペラジン(316mg、1.369mmol、Ark Pharm,Libertyville,IL)の溶液に、2−チオフェンスルホニルクロリド(250mg、1.369mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびトリエチルアミン(572μL、4.11mmol)を添加した。反応物を23℃で18時間撹拌し、その後、混合物を濃縮して乾燥させた。この中間体に、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール368.3mg、1.369mmol、実施例27、ステップ1)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル(RuPhos)(95.8mg、0.734mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(62.7mg、0.068mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、10mLのトルエン(9.78mL)、およびナトリウムtert−ブトキシド(315.7mg、3.28mmol)を添加した。反応物を90℃まで加熱し、20時間撹拌した。その後、混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、シリカゲルクロマトグラフィー(50gのシリカ、ヘキサン中10〜40%のEtOAc)によって、その後に、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(16.5分間にわたって10%〜90%)で溶出するPhemomenex Gemini−NX C
18 110Aカラム(150×30mm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、4個の異性体の混合物として、2−(4−(2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。
(2S)−2−(4−((2S)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2R)−2−(2,5−ジクロロフェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.63(d、J=5.0Hz、1H)、7.55(dd、J=3.65、1.0Hz、1H)、7.36(d、J=8.5Hz、2H)、7.29(d、J=1.8Hz、1H)、7.24(s、1H)、7.14(dd、J=4.9、3.9Hz、1H)、7.08(dd、J=8.5、2.5Hz、1H)、6.85(d、J=8.62Hz、2H)、4.84(dd、J=9.0、3.4Hz、1H)、3.73〜3.90(m、2H)、3.60(d、J=12.3Hz、1H)、3.19〜3.31(m、1H)、3.00〜3.11(m、1H)、2.59〜2.71(m、1H)、1.68(d、J=3.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)586.8(M+Na)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.64μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.96μM。
実施例14.2−(4−((3R)−3−シクロプロピル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、トルエン(1.2mL)を装填し、ナトリウムtert−ブトキシド(69.2mg、720μmol)を、(R)−2−シクロプロピル−ピペラジン(59.7mg、300μmol、Anichem,North Brunswick,NJ)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(97mg、300μmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)、(21.0mg、45.0μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(13.7mg、15.00μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)に添加した。反応物を90℃になるまで40時間加熱し、その後、23℃まで冷却し、水(15mL)で希釈し、CH
2Cl
2(15mL)で抽出した。有機層をAccuBOND II SCXカートリッジ(Krackeler Scientific,Inc.,Albany,NY)(6g)に装填し、MeOH(5mL)で洗浄し、MeOH(10mL)中2N NH
3で溶出し、(R)−2−(4−(3−シクロプロピルピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。これに、CH
2Cl
2(0.6mL)中の2−チオフェンスルホニルクロリド(54.8mg、300μmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびヒューニッヒ塩基(57.5μL、330μmol)の溶液を添加した。反応物を23℃で18時間撹拌し、その後、濃縮して乾燥させた。粗物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(12分間にわたって10%〜90%)で溶出するGemini C
18 100Aカラム(150×30mm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、2−(4−((3R)−3−シクロプロピル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.49(s、1H)、7.93(dd、J=5.3、1.3Hz、1H)、7.71(dd、J=3.7、1.1Hz、1H)、7.46(d、J=9.2Hz、2H)、7.18(dd、J=4.8、4.0Hz、1H)、6.95(d、J=9.7Hz、2H)、2.67(dd、J=12.5、3.7Hz、1H)、2.52〜2.60(m、4H)、1.30〜1.42(m、1H)、0.35〜0.56(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)515.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=5.0μM。
実施例15:1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノール
ステップ1:1−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、1−Boc−ピペラジン(18.55g、100mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、トリエチルアミン(18.05mL、129mmol)、および200mLのCH
2Cl
2を装填した。これに、ベンゼンスルホニルクロリド(16.05mL、124mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。15分後、混合物を水(150mL)で希釈し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、白色の固体を得た。この固体をEtOAc(300mL)およびジオキサン中150mLの4N HCl中に溶解した。65℃で3時間後、白色の沈殿物を濾過して、白色の固体として、1−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(21.0g)を得た。
ステップ2:2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン
125mLの圧力管に、2,2,2−トリフルオロ−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(7.31g、38.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、1−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(5.00g、19.0mmol)、20mLのCH3CN、およびトリエチルアミン(7.96mL、57.1mmol)を装填した。圧力管を密封し、110℃で3時間加熱した。その後、混合物をEtOAc(100mL)および水(50mL)で希釈した。有機物を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、白色の固体を得た。この固体をヘキサン(150mL)でスラリー状にし、明るい白色の固体として、2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン(3.85g)を得た。
ステップ3:1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノール
100mLの丸底フラスコに、2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン(0.50g、1.26mmol)および10mLのTHFを装填した。0℃まで冷却した後、シクロプロピルマグネシウムブロミド(5.02mL、THF中0.5M、2.51mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。10分後、混合物をNH
4Cl飽和水溶液(15mL)で反応停止処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、油を得た。この油をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノール(0.375g)を得た。
(1R)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノール;(1S)−1−シクロプロピル−2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.88〜7.78(m、2H)、7.74〜7.57(m、3H)、7.48(s、2H)、6.96〜6.83(m、2H)、3.28〜3.23(m、4H)、3.18〜3.05(m、4H)、1.61〜1.48(m、1H)、0.76〜0.63(m、1H)、0.58〜0.46(m、1H)、0.44〜0.34(m、1H)、0.30〜0.20(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)441.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.62μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.77μM。
実施例16:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート
250mLの圧力容器に、(S)−4−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルピペラジン(4.17g、21.84mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(4.22g、21.84mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)、トリエチルアミン(6.09mL、43.7mmol)、および50mLのジオキサンを装填した。管を密封し、110℃で24時間加熱した。混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油を得て、それをカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、0〜30%のEA/Hex)によって精製して、白色の固体として、tert−ブチル(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(6.15g)を得た。
ステップ2:(3S)−3−メチル−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(4.00g、11.2mmol)および20mLのTHFを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(5.15mL、ヘキサン中2.5M、12.9mmol)を添加した。この混合物を−78℃で10分間撹拌し、その後、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン(2.51mL、22.4mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、その後、NH4Cl飽和水溶液(50mL)で反応停止処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の発泡体として、(3S)−3−メチル−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.12g)を得た。
ステップ3:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩
100mLの丸底フラスコに、((3S)−3−メチル−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.12g、2.87mmol)、10mLのEtOAc、およびジオキサン中3mLの4N HClを装填した。混合物を80℃で3時間加熱し、結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集し、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(1.05g)を得た。
ステップ4:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.250g、0.763mmol)および10mLのCH
2Cl
2を装填した。これに、2−チオフェンスルホニルクロリド(0.153g、0.839mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。15分後、混合物を水(50mL)で希釈し、CH
2Cl
2(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(0.125g)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.50(s、2H)、7.86(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.63(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.27〜7.21(m、1H)、5.08(br.s.、1H)、4.68(d、J=13.5Hz、1H)、3.86〜3.74(m、1H)、3.68〜3.60(m、1H)、3.38〜3.29(m、1H)、2.61〜2.56(m、1H)、2.43(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、1.70(s、3H)、1.33(d、J=6.8Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)437.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.00μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.10μM。
この異性体の混合物を、分取SFC(Chiralcel(登録商標)OJ−Hカラム(250mm×21mm、5μm)、70.0mL/分の流速で10%のi−PrOH中90%の液体CO2(0.2%のジエチルアミン)で溶出)を用いて分解し、95%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.49(s、2H)、7.85(d、J=1.0Hz、1H)、7.61(dd、J=1.0、3.7Hz、1H)、7.34〜7.12(m、1H)、5.06(s、1H)、4.67(d、J=13.7Hz、1H)、3.78(br.s.、1H)、3.62(s、1H)、3.39〜3.29(m、1H)、2.63〜2.51(m、1H)、2.42(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、1.69(s、3H)、1.31(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)437.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.865μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.16μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.48(s、2H)、7.89〜7.79(m、1H)、7.61(d、J=3.7Hz、1H)、7.32〜7.02(m、1H)、5.06(s、1H)、4.66(d、J=14.7Hz、1H)、3.78(d、J=11.2Hz、1H)、3.62(d、J=11.7Hz、1H)、3.42〜3.29(m、1H)、2.57(dd、J=3.6、11.6Hz、1H)、2.41(dt、J=3.6、11.9Hz、1H)、1.68(s、3H)、1.30(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)437.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.547μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.806μM。
実施例17:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール
ステップ1:1−ブロモ−4−(フェニルスルホニル)ベンゼン
500mLの丸底フラスコに、4−ブロモベンゼンスルホニルクロリド(10.00g、39.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、100mLのベンゼン、および塩化アルミニウム(6.26g、47.0mmol)を装填した。室温で12時間撹拌した後、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、白色の固体として、1−ブロモ−4−(フェニルスルホニル)ベンゼン(10.50g)を得た。
ステップ2:4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン
250mLの丸底フラスコに、1−ブロモ−4−(フェニルスルホニル)ベンゼン(2.50g、8.41mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.46g、9.67mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.344g、0.421mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、酢酸カリウム(2.48g、25.2mmol)、および50mLのジオキサンを装填した。この混合物を100℃で12時間加熱し、その後、室温まで冷却した。反応物をEtOAc(200mL)で希釈し、濾過し、濃縮して、暗色の固体を得た。この固体を冷たい(0℃の)MeOH(50mL)でスラリー状にし、灰色の固体として、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.20g)を得た。
ステップ3:5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)ピリジン
100mLの圧力容器に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.00g、2.91mmol)、2,5−ジブロモピリジン(0.860g、3.63mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸カリウム(1.20g、8.72mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.168g、0.145mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、16mLの1,2−ジメトキシエタン、および4mLの水を装填した。容器を密封し、反応物を100℃で2時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油を得た。カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)による精製が、黄色の固体をもたらし、それを冷たい(0℃の)MeOH(20mL)でスラリー状にし、5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)ピリジン(0.450g)を得た。
ステップ4:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)ピリジン(0.45g、1.20mmol)および15mLのTHFを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(0.60mL、ヘキサン中2.5M、1.50mmol)を滴加した。結果として得られた黒色の溶液を−78℃で15分間撹拌し、その後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して3分間泡立てた。その後、反応物をNH
4Cl飽和水溶液(20mL)で反応停止処理し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール(0.025g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.95(s、1H)、8.38〜8.15(m、3H)、8.13〜7.88(m、5H)、7.61(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)462.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.63μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.71μM。
実施例18:2−(6−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−ブロモ−2−クロロ−1−(フェニルスルホニル)ベンゼン
500mLの丸底フラスコに、4−ブロモ−2−クロロベンゼン−1−スルホニルクロリド(10.0g、34.5mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、塩化第二鉄(2.80g、17.2mmol)、および200mLのベンゼンを装填した。混合物を12時間還流加熱し、その後、水(100mL)で希釈し、CH2Cl2(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、茶色の固体を得て、これをEtOH(100mL)でスラリー状にし、4−ブロモ−2−クロロ−1−(フェニルスルホニル)ベンゼン(7.50g)を得た。
ステップ2、3、および4:2−(6−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例17に概説された手順に従って(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノンの代わりに1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノンを用いて)、4−ブロモ−2−クロロ−1−(フェニルスルホニル)ベンゼンを、2−(6−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(2つの鏡像異性体の混合物)に変換した。
(2S)−2−(6−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(6−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.95〜8.88(m、1H)、8.46(d、J=8.0Hz、1H)、8.31〜8.21(m、2H)、8.19〜8.11(m、1H)、8.06〜7.95(m、3H)、7.74〜7.66(m、1H)、7.62(s、2H)、1.81(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)441.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.75μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.57μM。
実施例19:2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
実施例17(ステップ2)に記載の手順に従って、4−ブロモ−2−クロロ−1−(フェニルスルホニル)ベンゼンが、2−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランをもたらした。
ステップ2:2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例17(ステップ3)に記載の手順に従って、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とカップリングした2−(3−クロロ−4−(フェニルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランが、2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(2つの鏡像異性体の混合物)をもたらした。
(2R)−2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.43(d、J=8.2Hz、1H)、8.02〜7.81(m、4H)、7.79〜7.68(m、5H)、7.66〜7.58(m、2H)、1.77(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)441.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.58μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=4.23μM。
実施例20:2−メチル−4−(4−(フェニルスルホニル)−4’−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−ビフェニル)−3−ブチン−2−オール
20mLのバイアルに、2−(3’−クロロ−4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.300g、0.680mmol、実施例19)、2−メチル−3−ブチン−2−オール(0.099mL、1.021mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸カリウム(0.235g、1.701mmol)、2mLのジメチルアセトアミド、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,4’,6’,−トリイソプロピル−ビフェニル(XPhos)(9.73mg、0.020mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.021g、0.020mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を装填した。バイアルを密封し、100℃で2時間加熱した。その後、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、2−メチル−4−(4−(フェニルスルホニル)−4’−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−ビフェニリル)−3−ブチン−2−オール(0.035g)を得た。
2−メチル−4−(4−(フェニルスルホニル)−4’−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−ビフェニリル)−3−ブチン−2−オール;2−メチル−4−(4−(フェニルスルホニル)−4’−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−3−ビフェニリル)−3−ブチン−2−オール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.34(d、J=8.2Hz、1H)、8.05(d、J=7.8Hz、2H)、7.92〜7.81(m、2H)、7.79〜7.66(m、5H)、7.64〜7.55(m、2H)、1.77(s、3H)、1.59(s、6H)。m/z(ESI、陽イオン)471.0(M−OH)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.80μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.25μM。
実施例21:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニル)−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−プロパノール
150mLの圧力容器に、4ビス(ピナコラト)ジボロン(4.72g、18.57mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(5.00g、15.48mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、酢酸カリウム(4.56g、46.4mmol)、1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.632g、0.774mmol)、および25mLのジオキサンを装填した。100℃で3時間後、混合物をEtOAc(100mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜25%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−プロパノール(3.50g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニル)−2−プロパノール
100mLの圧力容器に、1−ブロモ−4−(フェニルスルホニル)ベンゼン(1.00g、3.37mmol、実施例17、ステップ1)、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)−2−プロパノール(1.62g、4.37mmol)、炭酸カリウム(1.40g、10.10mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.194g、0.168mmol)、20mLの1,2−ジメトキシエタン、および5mLの水を装填した。容器を密封し、反応物を100℃になるまで2時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、油を得た。カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)による精製が、黄色の固体をもたらし、これを冷たい(0℃の)MeOH(25mL)でスラリー状にして、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4’−(フェニルスルホニル)−4−ビフェニリル)−2−プロパノール(0.650g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.08〜7.95(m、4H)、7.91〜7.74(m、6H)、7.69〜7.54(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)461.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.66μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.96μM。
実施例22:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール
ステップ1:1−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン
350mLの圧力容器に、4−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(1.50g、5.71mmol、実施例15、ステップ1)、2,5−ジブロモピリジン(1.76g、7.42mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、100mLのトルエン、ナトリウムtert−ブトキシド(1.37g、14.3mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.105g、0.114mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、および4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(XantPhos)(0.198g、0.343mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を装填した。管を密封し、110℃で3時間加熱した。その後、反応物を室温まで冷却し、水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、黄色の固体を得た。この固体を冷たい(0℃の)MeOH(25mL)でスラリー状にし、薄黄色の固体として、1−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン(0.957g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、1−(5−ブロモ−2−ピリジニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン(0.96g、2.50mmol)および15mLのTHFを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(1.20mL、3.0mmol、ヘキサン中2.5M)を滴加した。−78℃で15分間撹拌した後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して3分間泡立てた。その後、反応物をNH
4Cl飽和水溶液(20mL)で反応停止処理し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、油を得て、これをカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ピリジニル)−2−プロパノール(0.44g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.46〜8.22(m、1H)、7.91〜7.46(m、6H)、6.93〜6.69(m、1H)、3.87〜3.58(m、4H)、3.17〜2.96(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)470.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.73μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.08μM。
実施例23:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)ピリミジン
250mLの丸底フラスコに、1−(フェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(4.08g、15.51mmol、実施例15、ステップ1)、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(2.50g、12.92mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および20mLのジオキサンを装填した。これに、トリエチルアミン(4.50mL、32.3mmol)を添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物を水(50mL)で希釈し、結果として得られた沈殿物を濾過によって収集し、白色の固体として、5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)ピリミジン(2.50g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)ピリミジン(1.00g、2.61mmol)および20mLのTHFを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(1.31mL、ヘキサン中2.5M、3.26mmol)を添加した。この混合物を−78℃で10分間撹拌し、その後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して5分間泡立てた。混合物を−78℃でさらに30分間撹拌し、その後、NH
4Cl飽和水溶液(50mL)で反応停止処理し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。この油をカラムクロマトグラフィー(最初にヘキサン中0〜40%のEtOAc(40gのシリカ)で、その後、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH(40gのシリカ)の2回)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(0.078g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.54(s、2H)、7.89〜7.79(m、2H)、7.74〜7.50(m、3H)、4.12〜3.78(m、4H)、3.21〜2.92(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)470.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.02μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.31μM。
実施例24:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:1−(4−ブロモフェニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン
500mLの丸底フラスコに、1−(4−ブロモフェニル)ピペラジン(10.00g、41.5mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)および100mLのCH2Cl2を装填した。これに、トリエチルアミン(6.94mL、49.8mmol)およびベンゼンスルホニルクロリド(6.15mL、47.7mmol)を緩徐に添加した。室温で15分後、混合物を水(100mL)で希釈し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。結果として得られた固体をジエチルエーテル(200mL)でスラリー状にし、白色の固体として、1−(4−ブロモフェニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン(15.00g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、1−(4−ブロモフェニル)−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン(0.50g、1.31mmol)および20mLのTHFを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(0.603mL、ヘキサン中2.5M、1.51mmol)を緩徐に添加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、その後、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン(0.441g、3.93mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、その後、NH
4Cl飽和水溶液(15mL)で反応停止処理した。有機物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO
4)、濃縮して、油を得た。カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)による精製が、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.215g)をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.81(s、2H)、7.74〜7.58(m、3H)、7.47〜7.38(m、2H)、6.93(s、2H)、3.28〜3.21(m、4H)、3.13(d、J=5.3Hz、4H)、1.66(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)415.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.84μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.96μM。
この混合物を分取SFC(ADカラム(210mm×25mm、10μm)、65%の液体CO2および35%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)で溶出、流速=65mL、温度=40℃)を用いて分解し、99%を超える鏡像体過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.82(s、2H)、7.64(s、3H)、7.44(s、2H)、6.93(d、J=9.0Hz、2H)、3.29〜3.23(m、4H)、3.17〜3.12(m、4H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)415.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=2.57μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=2.07μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.86〜7.79(m、2H)、7.74〜7.60(m、3H)、7.47〜7.41(m、2H)、6.94(m、2H)、3.26(d、J=5.5Hz、4H)、3.15(d、J=5.5Hz、4H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)415.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.01μM。
実施例25:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(R)−2−メチルピペラジン(0.357g、3.56mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(1.00g、3.10mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.625g、6.50mmol)、および6mLのトルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.022g、0.046mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.014g、0.015mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。バイアルを密封し、100℃で12時間加熱した。その後、混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.950g)を得て、それを精製することなく使用した。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.950g、2.78mmol)、5mLのCH
2Cl
2、2−チオフェンスルホニルクロリド(0.583g、3.19mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびトリエチルアミン(0.580mL、4.16mmol)を装填した。室温で1時間後、0.010gのDMAPを添加した。さらに30分後、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカ、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3R)−3−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.425g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.70〜7.46(m、4H)、7.12(dd、J=3.7、4.9Hz、1H)、6.94(d、J=9.0Hz、2H)、4.30(m、1H)、3.83(td、J=3.0、13.1Hz、1H)、3.66〜3.57(m、1H)、3.54〜3.38(m、2H)、3.31(s、1H)、3.07(dd、J=3.5、12.3Hz、1H)、2.95(dt、J=3.6、11.6Hz、1H)、1.30(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)488.7(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.36μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.57μM。
実施例26:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3S)−3−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例25に報告された手順に従って、(S)−2−メチルピペラジン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((3S)−3−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.65〜7.54(m、4H)、7.12(dd、J=3.7、4.9Hz、1H)、6.94(d、J=9.0Hz、2H)、4.30(m、1H)、3.83(td、J=3.0、13.1Hz、1H)、3.68〜3.57(m、1H)、3.52〜3.36(m、2H)、3.31(s、1H)、3.07(dd、J=3.7、12.3Hz、1H)、2.95(dt、J=3.6、11.6Hz、1H)、1.30(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)488.7(M+H)
+ 。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.42μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.22μM。
実施例27:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
500mLの丸底フラスコに、1,4−ジブロモベンゼン(30.27g、128mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および200mLのエーテルを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(59.0mL、ヘキサン中2.5M、148mmol)を添加した。この混合物を−78℃で15分間撹拌し、その後、1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノン(24.2mL、257mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。−78℃で30分間撹拌し続け、その後、混合物を100mLのNH4Cl飽和水溶液で反応停止処理した。混合物をEtOAc(250mL)で抽出し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油を得た。カラムクロマトグラフィー(330gのシリカ、ヘキサン中0〜30%のEtOAc)による精製により、無色の油として、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(21.50g)を得た。
ステップ2:(S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、(S)−2−メチルピペラジン(10.23g、102mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および100mLのCH2Cl2を装填した。0℃まで冷却した後、2−チオフェンスルホニルクロリド(18.65g、102mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。この混合物を0℃で15分間撹拌し、その後、水(100mL)で希釈した。層を分離し、有機物を乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、油を得た。この油に、300mLのEtOAcおよびジオキサン中28mLの4M HClを添加した。結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集し、(S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(26g)を得た。
ステップ3:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、(S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(10.0g、35.4mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(16.7g、61.9mmol、実施例27、ステップ1)、ナトリウムtert−ブトキシド(13.6g、141mmol)、および20mLのトルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(1.98g、4.24mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.94g、0.265mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。混合物を100℃で12時間加熱した。その後、反応物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(330gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(13.20g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
この混合物を分取SFC(Chiralcel(登録商標)OJ−Hカラム(250×30mm)、120.0mL/分の流速で30%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)中70%の液体CO2で溶出)を用いて分解し、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.91〜7.87(m、1H)、7.65(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、7.27(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.8Hz、2H)、4.11〜4.01(m、1H)、3.67〜3.59(m、1H)、3.45〜3.35(m、2H)、3.27〜3.17(m、1H)、2.92〜2.84(m、1H)、2.72(dt、J=3.5、10.9Hz、1H)、1.69(s、3H)、1.11(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)435.0(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.616μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.768μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.89(dd、J=1.0、5.1Hz、1H)、7.69〜7.59(m、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、7.31〜7.21(m、1H)、6.95(d、J=8.8Hz、2H)、4.12〜4.01(m、1H)、3.63(dd、J=1.9、11.2Hz、1H)、3.45〜3.34(m、2H)、3.28〜3.18(m、1H)、2.95〜2.81(m、1H)、2.79〜2.61(m、1H)、1.69(s、3H)、1.11(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)435.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.724μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.972μM。
実施例28:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例27に報告された手順に従って(ベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−チオフェンスルホニルクロリドを用いて)、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、MeOH)δ7.72(d、J=7.3Hz、2H)、7.62〜7.50(m、3H)、7.35(d、J=8.5Hz、2H)、6.81(d、J=8.6Hz、2H)、3.51(d、J=11.6Hz、1H)、3.34〜3.26(m、3H)、3.15〜3.01(m、1H)、2.69(d、J=11.4Hz、1H)、2.53(t、J=8.9Hz、1H)、1.57(s、3H)、0.98(d、J=6.4Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)429.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.12μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=4.01μM。
実施例29:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩
1Lの丸底フラスコに、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(20.70g、111mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、300mLのCH2Cl2、およびトリエチルアミン(17.81mL、128mmol)を装填した。0℃まで冷却した後、2−チオフェンスルホニルクロリド(21.31g、117mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、反応物を0℃で30分間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈し、層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、白色の固体として、tert−ブチル4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−カルボキシレート(37.0g)を得た。この固体に、300mLのEtOAcおよびジオキサン中4N HCl(100mL)を添加した。混合物を65℃まで加熱し、透明な溶液を得た。2時間にわたって、白色の沈殿物が生じた。白色の沈殿物を濾過によって収集し、減圧下で乾燥させ、4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(26.0g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、トルエン(906μL)中の4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(70mg、0.260mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(45.7mg、0.476mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.1mg、1.13μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(1.6mg、3.40μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(60.9mg、0.226mmol、実施例27、ステップ1)を装填し、100℃になるまで20時間加熱した。その後、反応物を周囲温度まで冷却し、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.1mg、1.13μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)およびジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(1.6mg、3.40μmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)をさらに添加した。その後、反応物を100℃になるまでさらに20時間加熱した。反応物を周囲温度まで冷却し、MeOH(2mL)で希釈した。反応物を1gのAccuBOND II SCXカートリッジに充填し、これをMeOH(5mL)で洗浄し、MeOH(5mL)中2Nアンモニアで溶出し、粗反応混合物を得た。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(10gのシリカゲル、ヘキサン中5%〜45%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.64(d、J=4.7Hz、1H)7.57(d、J=2.8Hz、1H)7.45(d、J=8.5Hz、2H)7.17(t、J=4.3Hz、1H)6.87(d、J=8.6Hz、2H)3.26(m、8H)2.47(m、1H)1.73(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)421.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.563μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.779μM。
この混合物を分取SFC(Chiralcel(登録商標)OJ−Hカラム(150×4.6mm、5μm)、4.0mL/分の流速で40%のEtOH中60%の液体CO2(0.2%のジエチルアミン)で溶出)を用いて分解し、99%を超える鏡像体過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ7.64(d、J=4.4Hz、1H)、7.57(s、1H)、7.45(d、J=8.2Hz、2H)、7.17(s、1H)、6.88(d、J=8.33Hz、2H)、3.27(m、8H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)421.0(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.546μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.835μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.64(d、J=4.7Hz、1H)、7.58(d、J=2.9Hz、1H)、7.45(d、J=8.5Hz、2H)、7.17(t、J=4.2Hz、1H)、6.88(d、J=8.8Hz、2H)、3.27(m、8H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)421.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.775μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.17μM。
実施例30:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(3−フラニルスルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3S)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(10.0g、49.9mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(13.43g、49.9mmol、実施例27、ステップ1)、ナトリウムtert−ブトキシド(10.56g、110mmol)、および100mLのトルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(1.864g、3.99mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.83g、2.00mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。混合物を100℃で12時間加熱し、その後、水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、カラムクロマトグラフィー(330gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、tert−ブチル(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(13.05g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(8.33g、21.5mmol)および200mLのEtOAcを装填した。これに、ジオキサン中20mLの4N HCl(80mmol)を添加した。12時間の還流後、結果として得られた白色の沈殿物を収集し、減圧下で乾燥させ、白色の固体として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(5.45g)を得た。
ステップ3:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(3−フラニルスルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
CH
2Cl
2(4.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(100mg、0.277mmol)およびトリエチルアミン(0.115mL、0.830mmol)の溶液に、3−フランスルホニルクロリド(55.3mg、0.332mmol、Ryan Scientific,Inc.,Mt.Pleasant,SC)を添加した。室温で30分後、反応物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカ、ヘキサン中0〜70%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(3−フラニルスルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(25mg)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−フラニルスルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−フラニルスルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.14(s、1H)、7.74〜7.71(m、1H)、7.46(d、J=8.9Hz、2H)、6.94(d、J=8.9Hz、2H)、6.74〜6.72(m、1H)、4.08〜4.01(m、1H)、3.64〜3.57(m、1H)、3.42〜3.33(m、2H)、3.24〜3.15(m、1H)、2.93〜2.87(m、1H)、2.77〜2.69(m、1H)、1.68(ms、3H)、1.08(d、J=9.0Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)419.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.12μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=50μM。
実施例31:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
バイアルに、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.161g、0.499mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(0.100g、0.499mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.115g、1.198mmol)、および2.5mLの無水トルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.035g、0.075mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.023g、0.025mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。バイアルを密封し、混合物を100℃で18時間加熱した。その後、反応物を飽和NaHCO
3(50mL)とEtOAc(50mL)との間に分配した。有機物を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO
4)、揮発物を真空内で除去した。残渣を2mLのCH
2Cl
2中に溶解した。これに、ジオキサン中4N HCl(5mL)を添加し、混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をCH
2Cl
2(10mL)で溶解した。これに、1mLのヒューニッヒ塩基および2−チアゾールスルホニルクロリド(95mg、0.52mmol、Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)を添加した。この混合物を室温で18時間撹拌し、その後、濃縮し、残渣をメタノール(3mL)中に溶解し、0.45ミクロンのフィルタに通して濾過した。粗物質を、勾配が20分間にわたって10%〜90%のCH
3CN/H
2O中0.1%TFAで溶出する150×30mmのPhenomenex Gemini C
18カラム(10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、オレンジ色の油として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(41mg)を得た。
1H NMR(300MHz、MeOH)δ8.06(d、J=3.1Hz、1H)、7.98(d、J=2.9Hz、1H)、7.56(d、J=8.8Hz、2H)、6.98(d、J=8.8Hz、2H)、4.17(d、J=3.4Hz、1H)、3.83(s、1H)、3.64(d、J=12.1Hz、1H)、3.47(d、J=2.9Hz、1H)、3.07〜3.27(m、2H)、2.87〜3.04(m、1H)、2.15(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)490.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.561μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.702μM。
実施例32:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(330mg、1.226mmol、実施例27、ステップ1)、ベンジル1−ピペラジンカルボキシレート(270mg、1.226mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(86mg、0.184mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(283mg、2.94mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(56.2mg、0.061mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を、トルエン(5mL)中で合わせ、密封管内で、100℃で一晩撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(100mL)およびEtOAc(100mL)に注いだ。有機抽出物を分離し、ブライン(25mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をメタノール(10mL)中に溶解した。窒素下で、10%のPd/C(100mg)を添加し、結果として得られた黒色の懸濁液を水素雰囲気(1気圧)下で1時間静置した。その後、混合物を0.45ミクロンのフィルタに通して濾過し、濃縮した。この粗物質、2−チアゾールスルホニルクロリド(225mg、1.225mmol、Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)、およびヒューニッヒ塩基(214μL、1.225mmol)を、CH
2Cl
2(10mL)中で合わせた。これを室温で3時間撹拌させた。その後、反応物を濃縮し、その後、メタノール(3mL)中に溶解し、0.45ミクロンのフィルタに通して濾過した。粗物質を、Phenomenex Gemini(C
18カラム(150×30mm、10μm)、CH
3CN/H
2O中0.1%TFAで溶出、勾配(30分間にわたって10%〜90%))を用いた逆相分取HPLCによって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(120mg)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.03(d、J=3.1Hz、1H)、7.67(d、J=3.1Hz、1H)、7.48(d、J=8.8Hz、2H)、6.94(d、J=9.0Hz、2H)、3.48〜3.58(m、4H)、3.27〜3.38(m、4H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)421.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.18μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=4.75μM。
実施例33:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(150mg、0.457mmol、公開PCT特許出願第WO2006/094842号)を、20mLのCH
2Cl
2中に懸濁した。これに、2−チアゾールスルホニルクロリド(84mg、0.457mmol、Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)およびヒューニッヒ塩基(0.2mL)を添加した。室温で20分間撹拌した後、反応物を濃縮し、その後、メタノール(3mL)中に再溶解した。粗物質を、逆相分取HPLC(Phenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)、CH
3CN/H
2O中0.1%TFAで溶出、勾配(20分間にわたって0%〜100%))によって精製して、白色の粉末として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(36mg)を得た。
1H NMR(300MHz、CD
3OD)δ8.09(d、J=3.1Hz、1H)、8.01(d、J=3.1Hz、1H)、7.58(d、J=8.5Hz、2H)、7.03(d、J=8.9Hz、2H)、3.44(m、4H)、3.35(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)476.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.664μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.842μM。
実施例34:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
実施例33に記載の手順に従って、(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オール(実施例30)が、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテートをもたらした。
混合物を、キラルSFC(Chiralcel(登録商標)OJ−Hカラム(250mm×20mm、5μm)、70%の液体CO
2および30%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)、EtOH、i−PrOH(1:1:1)で溶出)で分解し、95%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(300MHz、MeOH)δ8.07(d、J=3.2Hz、1H)7.98(d、J=3.1Hz、1H)7.46(d、J=8.6Hz、2H)、6.93(d、J=8.9Hz、2H)、4.14〜3.95(m、1H)、3.77(dd、J=11.5、1.7Hz、1H)、3.63〜3.47(m、1H)、3.44〜3.33(m、1H)、3.26〜3.11(m、2H)、3.09〜2.93(m、1H)、1.68(s、3H)、1.07(d、J=6.4Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)436.0(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=2.5μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2):
1H NMR(300MHz、MeOH)δ8.07(d、J=3.1Hz、1H)7.99(d、J=3.1Hz、1H)7.46(d、J=8.6Hz、2H)、6.94(d、J=8.9Hz、2H)、4.11〜3.97(m、1H)、3.83〜3.72(m、1H)、3.60〜3.49(m、1H)、3.42〜3.33(m、1H)、3.27〜3.13(m、2H)、3.10〜2.96(m、1H)、1.68(s、3H)1.08(d、J=6.6Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)436.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.94μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.92μM。
実施例35:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
3−フランスルホニルクロリドの代わりに5−(アセチルアミノ)−1,3,4−チアジアゾール−2−スルホニルクロリドを用いて、N−(5−(((3S)−3−メチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミドを、実施例30に報告された手順に従って合成した(Eur.J.Med.Chem.,2006,41,918)。水性5N HCl(5mL、5.00mmol)中のN−(5−((3S)−3−メチル−4−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−1−イルスルホニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(85mg、0.172mmol)の溶液を、100℃になるまで3時間加熱した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(12gのシリカ、0〜100%(CH
2Cl
2中10%の[メタノール中2Mアンモニア]/CH
2Cl
2))によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(20mg)を得た。
(2S)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.47(d、J=8.6Hz、2H)、6.98(d、J=8.6Hz、2H)、4.10〜4.03(m、1H)、3.80〜3.74(m、1H)、3.57〜3.51(m、1H)、3.42〜3.36(m、1H)、3.29〜3.17(m、2H)、3.15〜3.07(m、1H)、1.68(s、3H)、1.10〜1.06(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)452.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.04μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=5.62μM。
実施例36:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−アラニルグリシン酸メチル
100mLの丸底フラスコに、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−アラニン(3.11g、11.38mmol、Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)、HATU(5.41g、14.22mmol、Oakwood,West Columbia,SC)、グリシンメチルエステル塩酸塩(1.714g、13.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および10mLのDMFを装填した。これに、ヒューニッヒ塩基(4.37mL、25.03mmol)を添加した。室温で30分後、混合物を水(100mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。層を分離し、有機抽出物を水(2×100mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、黄色の油として、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−アラニルグリシン酸メチル(3.00g)を得た。
ステップ2:3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン
250mLの丸底フラスコに、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−アラニルグリシン酸メチル(3.00g、8.71mmol)、10mLのCH2Cl2、および5mLのTFAを装填した。10分後、混合物を濃縮し、その後、MeOH(50mL)およびトリエチルアミン(10mL)中に再溶解し、次いで、18時間還流加熱した。その後、生じた白色の沈殿物を濾過によって収集し、白色の固体として、3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン(1.44g)を得た。
ステップ3:2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン
250mLの丸底フラスコに、3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−2,5−ピペラジンジオン(1.44g、6.78mmol)、50mLのTHF、および水素化アルミニウムリチウム(27.1mL、THF中1M、27.1mmol)を装填した。2時間還流した後、混合物を室温まで冷却し、硫酸ナトリウム十水和物(10g)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮し、無色の油として、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン(0.950g)を得た。
ステップ4:3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩
100mLの丸底フラスコに、2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン(0.950g、5.16mmol)、20mLのCH2Cl2、トリエチルアミン(0.790mL、5.67mmol)、および2−チオフェンスルホニルクロリド(0.942mL、5.16mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を装填した。室温で15分後、混合物を水(50mL)およびCH2Cl2(50mL)で希釈し、有機物を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮して、暗色の油を得た。この油に、50mLのエーテルおよびエーテル中10mLの1N HClを添加した。結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集し、オレンジ色の固体として、3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(1.45g)を得た。
ステップ5:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(0.250g、0.681mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.330g、1.02mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.196g、2.04mmol)、および10mLのトルエンを装填した。これに、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.032g、0.068mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.031g、0.034mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を添加した。混合物を100℃で12時間加熱し、その後、水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濃縮し、逆相分取HPLC(Phenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)、CH
3CN/H
2O中0.1%TFAで溶出(25分間にわたって10%〜90%))によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.008g)を得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.89(d、J=4.9Hz、1H)、7.70〜7.61(m、1H)、7.55(d、J=9.0Hz、2H)、7.31〜7.23(m、1H)、6.96(d、J=9.2Hz、2H)、4.18(br.s.、1H)、3.95〜3.64(m、4H)、3.60〜3.44(m、1H)、3.40〜3.23(m、2H)、2.70(dd、J=2.9、11.7Hz、1H)、2.57(dt、J=3.6、11.4Hz、1H)、1.86〜1.65(m、2H)、1.65〜1.38(m、3H)、1.38〜1.08(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)573.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.169μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.281μM。
実施例37:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン(Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
この混合物を、キラルSFC(Chiralpak(登録商標)IAカラム(250×21mm、5μm)、超臨界CO
2中30%メタノール(0.2%のジエチルアミン)の使用、総流量65mL/分)を用いて分解した。ピーク1および2を、2回目に、SFC(ICカラム(250×21mm、5μm)、溶出剤として超臨界CO
2中25%のメタノール(0.2%のジエチルアミン))を用いて精製した。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの生成物をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.76(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.53(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.34(d、J=8.6Hz、2H)、7.14(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、6.79(d、J=9.0Hz、2H)、3.99(br.s.、1H)、3.84〜3.69(m、2H)、3.66〜3.50(m、2H)、3.43〜3.23(m、1H)、3.18〜3.04(m、1H)、2.70〜2.56(m、1H)、2.48(dt、J=3.5、11.3Hz、1H)、1.75〜1.51(m、6H)、1.50〜0.95(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)519.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.111μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.162μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.76(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.58〜7.44(m、1H)、7.41〜7.23(m、2H)、7.21〜7.04(m、1H)、6.80(s、2H)、3.99(br.s.、1H)、3.85〜3.66(m、2H)、3.66〜3.46(m、2H)、3.41〜3.26(m、2H)、3.18〜3.04(m、2H)、2.61(dd、J=3.0、11.4Hz、1H)、2.48(dt、J=3.6、11.4Hz、1H)、1.66(m、1H)、1.57(m、4H)、1.51〜0.90(m、5H)。m/z(ESI、陽イオン)519.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.124μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.128μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.88(d、J=4.9Hz、1H)、7.66(s、1H)、7.47(s、2H)、7.27(d、J=4.7Hz、1H)、6.91(d、J=9.0Hz、2H)、4.20〜4.02(m、1H)、3.93〜3.81(m、2H)、3.79〜3.63(m、2H)、3.53〜3.36(m、2H)、3.31〜3.17(m、1H)、2.78〜2.69(m、1H)、2.60(dt、J=3.6、11.3Hz、1H)、1.78(m、1H)、1.71(m、4H)、1.61〜1.06(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)519.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=13.0μM。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.88(d、J=4.1Hz、1H)、7.66(s、1H)、7.46(d、J=8.4Hz、2H)、7.32〜7.18(m、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.10(br.s.、1H)、3.87(t、J=11.0Hz、2H)、3.79〜3.61(m、2H)、3.57〜3.38(m、1H)、3.30〜3.18(m、1H)、2.73(dd、J=3.3、11.3Hz、1H)、2.66〜2.50(m、1H)、1.86〜1.73(m、1H)、1.69(s、3H)、1.62〜0.87(m、8H)。m/z(ESI、陽イオン)519.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=50μM超。
実施例38:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、(3S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−(2−フルオロフェニル)ブタン酸(Chem−Impex International,Inc.,Wood Dale,IL)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(−2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.86(d、J=4.9Hz、1H)、7.64〜7.54(m、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.32(t、J=7.6Hz、1H)、7.26〜7.16(m、2H)、7.14〜6.93(m、4H)、4.29〜4.18(m、1H)、3.87〜3.76(m、1H)、3.61〜3.48(m、2H)、3.41(dt、J=3.5、12.0Hz、1H)、3.13〜3.01(m、1H)、2.85(dd、J=3.8、13.2Hz、1H)、2.62〜2.49(m、2H)、1.69(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)529.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.515μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.850μM。
実施例39:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、(3S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−(3−フルオロフェニル)ブタン酸(Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(−2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(3−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.86(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.64〜7.59(m、1H)、7.55〜7.48(m、2H)、7.36〜7.15(m、2H)、7.11〜6.77(m、5H)、4.17〜4.09(m、1H)、3.84(d、J=10.0Hz、1H)、3.61(d、J=11.3Hz、1H)、3.55〜3.43(m、1H)、3.42〜3.34(m、1H)、3.19〜3.04(m、1H)、2.69〜2.48(m、3H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)529.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.802μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.09μM。
実施例40:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、(3S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−4−(4−フルオロフェニル)ブタン酸(Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(−2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−フルオロベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.93〜7.81(m、1H)、7.61(d、J=2.5Hz、1H)、7.56〜7.43(m、2H)、7.30〜7.15(m、3H)、7.08〜6.91(m、4H)、4.11(br.s.、1H)、3.84(d、J=11.0Hz、1H)、3.60(d、J=11.3Hz、1H)、3.55〜3.46(m、1H)、3.40〜3.35(m、1H)、3.21〜2.96(m、1H)、2.72〜2.47(m、3H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)529.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.895μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.25μM。
実施例41:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−L−アラニン(Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)からの開始、ならびにベンゼンスルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、4つの化合物の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(フェニルスルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.83(s、2H)、7.65(s、3H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、6.89(d、J=9.0Hz、2H)、4.06(m、1H)、3.92〜3.82(m、2H)、3.80〜3.72(m、1H)、3.67(d、J=11.5Hz、1H)、3.47〜3.37(m、1H)、3.31〜3.19(m、1H)、2.65(dd、J=3.1、11.5Hz、1H)、2.51(dt、J=3.6、11.4Hz、1H)、1.83〜1.73(m、1H)、1.68(s、4H)、1.60〜1.49(m、2H)、1.40〜1.03(m、5H)。m/z(ESI、陽イオン)513.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.785μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.572μM。
実施例42:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチル−L−フェニルアラニン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)とのカップリングが、所望の生成物をもたらした。遊離塩基をジオキサン中4N HClで酸性にし、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩を得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(3−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(3−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.87〜7.83(m、1H)、7.62〜7.58(m、3H)、7.24〜7.21(m、1H)、7.19〜7.14(m、1H)、7.08〜6.99(m、5H)、4.17〜4.11(m、1H)、3.88〜3.82(m、1H)、3.68〜3.56(m、2H)、3.42〜3.34(m、1H)、3.12〜3.04(m、1H)、2.62〜2.53(m、2H)、2.51〜2.46(m、1H)、2.31(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)578.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.724μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.688μM。
実施例43:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(4−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチル−L−フェニルアラニン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)とのカップリングが、所望の生成物をもたらした。遊離塩基をジオキサン中4N HClで酸性にし、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(4−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩を得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−メチルベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.86〜7.83(m、1H)、7.61〜7.56(m、3H)、7.24〜7.20(m、1H)、7.13〜7.07(m、4H)、7.05〜7.00(m、2H)、4.15〜4.08(m、1H)、3.86〜3.81(m、1H)、3.66〜3.55(m、2H)、3.41〜3.33(m、1H)、3.10〜3.03(m、1H)、2.61〜2.53(m、2H)、2.51〜2.46(m、1H)、2.29(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)578.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.50μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.62μM。
実施例44:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:メチルO−ベンジル−L−セリルグリシネートトリフルオロアセテート
250mLの丸底フラスコに、O−ベンジル−N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリン(7.28g、24.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、グリシンメチルエステル塩酸塩(3.09g、24.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヒューニッヒ塩基(8.83mL、50.5mmol)、およびDMF(100mL)を装填した。0℃まで冷却した後、HATU(9.37g、24.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。添加が完了した後、反応物を室温まで緩徐に加温し、3時間撹拌した。混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、有機溶液を0.5N HCl水溶液(150mL)、NaHCO3飽和水溶液(150mL)、水(150mL)、その後、ブライン(150mL)で洗浄した。その後、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。粗物質を2:1のCH2Cl2/TFA溶液(100mL)中に溶解し、室温で2時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、トルエン(2×100mL)で共沸し、黄色のタール(9.37g)として、メチルO−ベンジル−L−セリルグリシネートトリフルオロアセテートを得た。生成物を精製することなく次のステップに使用した。
ステップ2:3−((ベンジルオキシ)メチル)−2,5−ピペラジンジオン
250mLの丸底フラスコに、メチルO−ベンジル−L−セリルグリシネートトリフルオロアセテート(9.37g、24.64mmol)および3:1のMeOH/トリエチルアミン(50mL)を装填した。その後、混合物を16時間還流加熱した。次いで、反応物を室温まで冷却し、濃縮し、50%の氷冷EtOH水溶液(50mL)で希釈した。結果として得られた沈殿物を濾過によって収集し、減圧下で乾燥させ、白色の固体として、3−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン−2,5−ジオン(3.95g)を得た。
ステップ3:2−((ベンジルオキシ)メチル)ピペラジン
250mLの丸底フラスコに、水素化アルミニウムリチウム(1.871g、49.3mmol)およびTHF(75mL)を装填した。0℃まで冷却した後、3−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン−2,5−ジオン(3.85g、16.44mmol)を緩徐に添加した。混合物を室温まで加温し、その後、1時間還流加熱した。その時間の後、混合物を0℃まで冷却し、反応物を硫酸ナトリウム十水和物(20g)で反応停止処理し、1時間活発に撹拌し、混合物を濾過し、濾液を濃縮して、黄色の油として、2−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン(2.60g)を得た。この物質精製することなく次のステップに使用した。
ステップ4:3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)
ピペラジン
250mLの丸底フラスコに、2−(ベンジルオキシメチル)ピペラジン(2.10g、10.1mmol)、トリエチルアミン(1.42mL、10.2mmol)、およびCH2Cl2(50mL)を装填した。0℃まで冷却した後、2−チオフェンスルホニルクロリド(1.84g、10.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)をシリンジを介して緩徐に添加した。2時間後、混合物を濃縮し、EtOAc(200mL)で希釈した。有機溶液を1N HCl(2×50mL)で洗浄し、合わせた酸性層をNa2CO3で塩基性にした。結果として得られた塩基性溶液をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、黄色のタールとして、3−(ベンジルオキシメチル)−1−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン(1.79g)を得た。
ステップ5:2−(4−(2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
3−(ベンジルオキシメチル)−1−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン(2.95g、8.37mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(2.70g、10.04mmol、実施例27、ステップ1)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.156g、0.335mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.153g、0.167mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.011g、20.92mmol)、およびトルエン(50mL)の混合物を、高圧反応容器に添加した。容器を密封し、100℃で16時間加熱した。その後、溶液をEtOAc(200mL)で希釈した。有機溶液を水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、その後、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。粗物質を、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(120g、5〜80%(ヘキサン中10%のMeOH−EtOAc))に供し、4つの異性体の混合物として、2−(4−(2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(3.95g)を得た。
(2R)−2−(4−((2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64〜7.58(m、2H)、7.42〜7.40(m、2H)、7.35〜7.26(m、5H)、7.17〜7.15(m、1H)、6.84〜6.82(m、2H)、4.55〜4.45(m、2H)、4.06〜3.99(m、2H)、3.82〜3.74(m、2H)、3.48〜3.44(m、2H)、3.23〜3.17(m、1H)、2.72〜2.61(m、2H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)541.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.420μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.617μM。
ステップ6:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、2−(4−(2−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(2.93g、5.43mmol)およびCH
2Cl
2(50mL)を装填し、−78℃まで冷却した。BCl
3(CH
2Cl
2中1M、7.31mL、7.31mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の1.0Mの溶液を混合物に緩徐に添加し、反応物を−78℃で1時間撹拌した。1時間後、MeOH(25mL)を添加し、混合物を室温まで加温した。MeOHを真空内で除去した後、ジエチルエーテル(100mL)を添加した。結果として得られた沈殿物を濾過によって収集し、減圧下で乾燥させ、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(2.17g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.65(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.58(dd、J=1.4、3.7Hz、1H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、7.20〜7.15(m、1H)、6.93〜6.85(m、2H)、3.97〜3.86(m、3H)、3.75〜3.65(m、2H)、3.50〜3.46(m、1H)、3.33〜3.26(m、1H)、2.80〜2.69(m、2H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)
+。
混合物を、65mL/分の流速で70%の超臨界CO
2/30%のiPrOH(0.2%のジエチルアミン)を用いるキラルSFC(OJHカラム、21×250mm、5μM)を用いて分解し、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.0、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.8Hz、2H)、7.18〜7.16(dd、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.90〜6.88(m、2H)、3.97〜3.86(m、3H)、3.75〜3.67(m、2H)、3.50〜3.45(m、1H)、3.33〜3.26(m、1H)、2.79〜2.68(m、2H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=2.06μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=50μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.0、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.8Hz、2H)、7.18〜7.16(dd、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.90〜6.88(m、2H)、3.97〜3.86(m、3H)、3.75〜3.67(m、2H)、3.50〜3.45(m、1H)、3.33〜3.26(m、1H)、2.79〜2.68(m、2H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=2.06μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=3.38μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.0、1.1Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.1Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.18〜7.16(dd、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.90〜6.88(m、2H)、3.97〜3.86(m、3H)、3.75〜3.67(m、2H)、3.50〜3.45(m、1H)、3.33〜3.26(m、1H)、2.79〜2.68(m、2H)、1.73(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=50μM超;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=50μM超。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.0、1.1Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.1Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.18〜7.16(dd、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.90〜6.88(m、2H)、3.97〜3.86(m、3H)、3.75〜3.67(m、2H)、3.50〜3.45(m、1H)、3.33〜3.26(m、1H)、2.79〜2.68(m、2H)、1.73(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=50μM超;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=50μM超。
実施例45:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル
25mLの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(400mg、0.888mmol、実施例44)、トリエチルアミン(136μL、0.977mmol)、およびCH2Cl2(5mL)を装填した。0℃まで冷却した後、塩化メタンスルホニル(69.2μL、0.888mmol)をシリンジを介して緩徐に添加した。その後、反応物を室温まで加温し、3時間撹拌した。3時間後、混合物を濃縮し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、CH2Cl2中5%〜80%(10%のMeOH−CH2Cl2))によって精製して、無色の発泡体として、(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(403mg)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(75mg、0.142mmol)、(S)−3−メチルモルホリン(28.7mg、0.284mmol Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸カリウム(39.2mg、0.284mmol)、およびアセトニトリル(4mL)を装填した。バイアルを密封し、マイクロ波反応器(Emrys Optimizer Automated Microwave Synthesizer,Uppsala,Sweden)内で、150℃で90分間加熱した。その時間の後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗物質を分取シリカゲルTLC(CH
2Cl
2中5%のMeOH)によって精製して、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(フェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
この混合物を、65mL/分の流速で69%の超臨界CO
2および31%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)を用いるキラルSFC(ADHカラム、21×250mm、5μM)を用いて分離し、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの異性体を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.9Hz、2H)、7.19〜7.16(m、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.82〜6.80(d、J=8.9Hz、2H)、4.09〜4.04(m、1H)、3.89〜3.85(m、1H)、3.80〜3.75(m、1H)、3.73〜3.69(m、1H)、3.65〜3.54(m、2H)、3.43〜3.38(m、1H)、3.30〜3.20(m、3H)、2.76〜2.71(m、1H)、2.62〜2.50(m、2H)、2.40〜2.34(m、1H)、2.21〜2.14(m、1H)、1.94〜1.89(m、1H)、1.74(s、3H)、1.03〜1.02(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.052μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.062μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.45〜7.42(d、J=8.9Hz、2H)、7.19〜7.16(m、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.82〜6.80(d、J=8.9Hz、2H)、4.09〜4.04(m、1H)、3.89〜3.85(m、1H)、3.80〜3.75(m、1H)、3.73〜3.69(m、1H)、3.65〜3.54(m、2H)、3.43〜3.38(m、1H)、3.30〜3.20(m、3H)、2.76〜2.71(m、1H)、2.62〜2.50(m、2H)、2.40〜2.34(m、1H)、2.21〜2.14(m、1H)、1.94〜1.89(m、1H)、1.74(s、3H)、1.03〜1.02(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.068μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.071μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.42〜7.40(d、J=8.9Hz、2H)、7.19〜7.16(m、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.83〜6.80(d、J=8.9Hz、2H)、4.11〜4.07(m、1H)、3.91〜3.88(m、1H)、3.82〜3.77(m、1H)、3.68〜3.64(m、1H)、3.61〜3.49(m、2H)、3.37〜3.27(m、2H)、3.19〜3.15(m、1H)、2.83〜2.78(m、1H)、2.68〜2.59(m、2H)、2.56〜2.40(m、4H)、1.74(s、3H)、0.91〜0.89(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=15.1μM。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.66〜7.64(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.59〜7.57(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.42〜7.40(d、J=8.9Hz、2H)、7.19〜7.16(m、J=5.0、3.7Hz、1H)、6.83〜6.80(d、J=8.9Hz、2H)、4.11〜4.07(m、1H)、3.91〜3.88(m、1H)、3.82〜3.77(m、1H)、3.68〜3.64(m、1H)、3.61〜3.49(m、2H)、3.37〜3.27(m、2H)、3.19〜3.15(m、1H)、2.83〜2.78(m、1H)、2.68〜2.59(m、2H)、2.56〜2.40(m、4H)、1.74(s、3H)、0.91〜0.89(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=50μM超。
代替の合成が以下に記載される。
ステップ1:(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン
1Lの丸底フラスコに、(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(50.00g、151mmol、ASW MedChem,New Brunswick,NJ)、(S)−3−メチルモルホリン(16.84g、166mmol、Synthetech,Albany,OR)、100mLのDMF、HATU(66.2g、174mmol、Oakwood,West Columbia,SC)、およびヒューニッヒ塩基(33.0mL、189mmol)を装填した。室温で1.5時間撹拌した後、500mLの水を添加し、結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集し、真空下で乾燥させ、中間体アミドを得た。これに、100mLのTHFおよびBH3・THF複合体(THF中1M、303mL、303mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を60℃で1時間加熱し、その後、0℃まで冷却し、50mLのMeOHを緩徐に添加した。泡立ちが終わると、溶媒を真空内で除去した。200mLのEtOAcおよびジオキサン中200mLの4M HClを添加した。混合物を75℃で1.5時間加熱し、その後、室温まで冷却させた。生じた固体を濾過によって収集し、真空下で乾燥させ、アミントリス塩酸塩を得た。500mLのDCMおよびトリエチルアミン(211mL、1513mmol)を添加した。混合物を0℃まで冷却し、2−チオフェンスルホニルクロリド(27.6g、151mmol、Sigma−Aldrich)を分割して添加した。15分後、250mLの水を添加し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。結果として得られた油を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜10%のMeOH/DCM)によって精製して、白色の固体として、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(10.50g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1Lの圧力容器に、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(10.50g、30.4mmol)、100mLのトルエン、(2R)−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(9.81g、36.5mmol、実施例243、ステップ1)、およびナトリウムtert−ブトキシド(7.30g、76mmol)を装填した。溶液に窒素ガスを3分間通し、その後、RuPhosPalladacycle(1.107g、1.520mmol)およびジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン、RuPhos(0.709g、1.520mmol)を添加した。容器を密封し、60℃で12時間加熱した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜70%のEA/Hex)によって精製して、黄褐色の発泡体を得た。この発泡体に200mLのIPAを添加し、室温で1時間撹拌した。生じた白色の固体を濾過によって収集し、MeOH中に溶解し、その後、高真空下で、70℃で1時間乾燥させて、純粋な1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((S)−2−(((S)−3−メチルモルホリノ)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オール(8.15g)を得た。この物質は、実施例45のピーク2と同一であった。
実施例46:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(AMRI Fine Chemicals,North Syracuse,NY)および(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(実施例45、ステップ1)の使用(1追加当量の炭酸カリウムを使用)が、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.91〜7.89(m、1H)、7.68〜7.66(m、1H)、7.47〜7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.29〜7.17(m、1H)、6.93〜6.90(d、J=8.8Hz、2H)、4.26〜4.20(m、2H)、4.11〜4.04(m、2H)、3.81〜3.76(m、1H)、3.50〜3.45(m、1H)、3.26〜3.20(m、1H)、2.75〜2.55(m、5H)、2.42〜2.39(m、1H)、2.28〜2.19(m、2H)、1.93〜1.74(m、4H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)546.6(M+H)
+。
GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.154μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.178μM。
実施例47:2−(4−(2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、2,2−ジメチルモルホリン(Chembridge,San Diego,CA)の使用が、4つの異性体の混合物として、2−(4−(2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−2−(4−((2R)−2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((2,2−ジメチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.07〜8.05(m、1H)、7.68〜7.66(m、1H)、7.37〜7.35(m、2H)、7.32〜7.29(m、1H)、6.88〜6.86(m、2H)、4.15〜4.12(m、1H)、3.91〜3.88(m、1H)、3.46〜3.42(m、4H)、3.13〜3.07(m、1H)、2.60〜2.55(m、1H)、2.49〜2.38(m、3H)、2.27〜2.22(m、1H)、2.16〜2.05(m、3H)、1.61(s、3H)、1.11(s、3H)、1.07(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)548.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.182μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.295μM。
実施例48:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、3−モルホリニルメタノール(Tyger Scientific,Ewing,NJ)の使用が、8つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.06(m、1H)、7.69(m、1H)、7.38〜7.31(m、3H)、6.88〜6.87(m、2H)、4.54〜4.52(m、1H)、4.13〜3.95(m、2H)、3.50〜3.46(m、3H)、3.18〜3.15(m、2H)、2.88〜2.60(m、3H)、2.59〜2.37(m、4H)、2.01〜1.95(m、1H)、1.63〜1.61(m、2H)、1.61(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.389μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.606μM。
実施例49:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、2−メチルモルホリン(Tyger Scientific,Ewing,NJ)の使用が、8つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2R)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2S)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2S)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2R)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−2−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.08〜8.06(m、1H)、7.71〜7.69(m、1H)、7.38〜7.35(d、J=9.2Hz、2H)、7.31〜7.29(m、1H)、6.89〜6.86(d、J=9.2Hz、2H)、4.13〜4.09(m、2H)、3.43〜3.38(m、1H)、3.12〜3.06(m、1H)、2.85〜3.74(m、2H)、2.69〜2.59(m、2H)、2.49〜2.40(m、3H)、2.13〜2.05(m、2H)、1.91〜1.83(m、1H)、1.80〜1.71(m、1H)、1.61(s、3H)、1.60〜1.56(m、1H)、1.02〜0.95(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.647μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.707μM。
実施例50:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、(R,R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン塩酸塩(Activate Scientific,Ware,UK)の使用が、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((1R,4R)−2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.90(dd、J=1.0、5.1Hz、1H)、7.67(d、J=3.5Hz、1H)、7.47(t、J=8.1Hz、2H)、7.28(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.99〜6.87(m、2H)、4.38〜4.36(m、1H)、4.05〜3.90(m、2H)、3.80〜3.71(m、2H)、3.60〜3.44(m、3H)、3.27〜3.20(m、1H)、3.06〜3.02(m、2H)、2.76〜2.51(m、3H)、2.40〜2.38(m、1H)、1.84〜1.64(s、5H)。m/z(ESI、陽イオン)532.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.670μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.880μM。
実施例51:2−(4−(2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例61、ステップ2に報告された手順に従って、4,4−ジフルオロピペリジン塩酸塩(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒドとカップリングして、分取HPLC(分離方法は以下の通りであった:溶媒;A=0.1%のNH
4OHを有する水、B=0.1%のNH
4OHを有するMeCN;20分間にわたって10〜90%;カラム:Phenomenex Gemini−NX C
18 110A、5μm、21×100mm)による精製後、2−(4−(2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(4つの異性体の混合物)を得た。
(2R)−2−(4−((2R)−2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.08〜8.06(dd、J=5.1、1.1Hz、1H)、7.70〜7.68(dd、J=3.7、1.1Hz、1H)、7.38〜7.34(d、J=9.2Hz、2H)、7.32〜7.30(m、1H)、6.89〜6.87(d、J=9.2Hz、2H)、4.15〜4.11(m、1H)、3.46〜3.38(m、3H)、3.15〜3.08(m、1H)、2.69〜2.63(m、1H)、2.59〜2.52(m、2H)、2.46〜2.38(m、4H)、2.30〜2.25(m、1H)、1.79〜1.73(m、4H)、1.61(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)554.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.05μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.53μM。
実施例52:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、2−モルホリニルメタノール(Tyger Scientific,Ewing,NJ)の使用が、8つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.65〜7.64(m、1H)、7.60〜7.58(m、1H)、7.44〜7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.18〜7.16(m、1H)、6.83〜6.78(m、2H)、4.05〜3.90(m、2H)、3.83〜3.78(m、2H)、3.65〜3.46(m、4H)、3.43〜3.37(m、1H)、3.28〜3.20(m、1H)、2.82〜2.56(m、5H)、2.47〜2.26(m、2H)、2.09〜1.97(m、1H)、1.74(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)549.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.62μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.17μM。
実施例53:1−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール
実施例61、ステップ2に報告された手順に従って、3−アゼチジノール塩酸塩(Tyger Scientific,Ewing,NJ)を、4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒドとカップリングして、分取HPLCによる精製後(分離方法は以下の通りであった:溶媒;A=0.1%のNH
4OHを有する水、B=0.1%のNH
4OHを有するMeCN;20分間にわたって10〜90%;カラム:Phenomenex Gemini−NX C18 110A、5μm、21×100mm)、1−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール(4つの異性体の混合物)を得た。
1−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール;1−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール;1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール;1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−アゼチジノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.08〜8.06(m、1H)、7.68〜7.66(m、1H)、7.40〜7.38(d、J=9.2Hz、2H)、7.31〜7.29(m、1H)、6.86〜6.84(d、J=9.2Hz、2H)、4.14〜4.10(m、1H)、3.44〜3.38(m、4H)、3.06〜2.99(m、1H)、2.88〜2.82(m、1H)、2.73〜2.70(m、1H)、2.57〜2.53(m、2H)、2.48〜2.38(m、3H)、2.07〜2.04(m、1H)、1.62(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)506.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.26μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.79μM。
実施例54:2−メチル−2−(((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール
実施例45に報告された手順に従って、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)が、カラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、0.5〜8%のMeOH−CH
2Cl
2)による精製後、2−メチル−2−(((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール(4つの異性体の混合物)をもたらした。
2−メチル−2−((((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール;2−メチル−2−((((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール;2−メチル−2−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール;2−メチル−2−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)−1−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.65〜7.64(m、1H)、7.58〜7.56(m、1H)、7.44〜7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.18〜7.15(m、1H)、6.86〜6.83(d、J=8.6Hz、2H)、3.93〜3.86(m、2H)、3.78〜3.73(m、1H)、3.51〜3.46(m、1H)、3.34〜3.21(m、3H)、2.92〜2.87(m、1H)、2.72〜2.59(m、3H)、1.74(s、3H)、1.03(s、3H)、1.02(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)522.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.97μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.78μM。
実施例55:(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル
実施例45に報告された手順に従って、シアン化カリウム(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および1追加当量の炭酸カリウムの使用が、4つの異性体の混合物として、(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリルをもたらした。
((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル;((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル;((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル;((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.68〜7.66(m、1H)、7.62〜7.60(m、1H)、7.48〜7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.19〜7.17(m、1H)、6.87〜6.85(d、J=8.8Hz、2H)、4.11〜4.04(m、2H)、3.89〜3.78(m、2H)、3.48〜3.41(m、2H)、3.27〜3.20(m、1H)、2.77〜2.72(m、1H)、2.69〜2.61(m、1H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)460.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.03μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=3.94μM。
実施例56:(3R)−1−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール
実施例45に報告された手順に従って、(3R)−3−ピロリジノール塩酸塩(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および1追加当量の炭酸カリウムの使用が、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘキサン中20〜100%のEtOAc)による精製後、(3R)−1−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール(4つの異性体の混合物)をもたらした。
(3R)−1−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール;(3R)−1−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール;(3R)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール;(3R)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピロリジノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.07〜8.05(m、1H)、7.69〜7.67(m、1H)、7.38〜7.36(d、J=9.1Hz、2H)、7.32〜7.29(m、1H)、6.90〜6.86(d、J=9.1Hz、2H)、4.71〜4.67(m、1H)、4.17〜4.12(m、3H)、3.46〜3.41(m、2H)、3.17〜3.04(m、1H)、2.99〜3.92(m、2H)、2.63〜2.59(m、1H)、2.48〜2.38(m、3H)、1.95〜1.89(m、2H)、1.61(s、3H)、1.55〜1.50(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)520.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.50μM。
実施例57:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)ロイシン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、0.5〜8%のMeOH−CH
2Cl
2)による精製後、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(4つの異性体の混合物)をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−メチルプロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64〜7.62(m、1H)、7.57〜7.55(m、1H)、7.43〜7.40(d、J=8.8Hz、2H)、7.17〜7.14(m、1H)、6.81〜6.79(d、J=8.8Hz、2H)、3.97〜3.90(m、1H)、3.75〜3.68(m、2H)、3.44〜3.39(m、1H)、3.34〜3.27(m、1H)、2.71〜2.67(m、1H)、2.63〜2.57(m、1H)、1.87〜1.79(m、1H)、1.65〜1.60(m、1H)、1.74(s、3H)、1.23〜1.19(m、1H)、0.92〜0.88(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)477.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.655μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.02μM。
実施例58:2−(4−(2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例36に報告された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−シクロヘキシルアラニン(Chem−Impex、Wood Dale、IL)からの開始、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)とのカップリングが、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、0.5〜8%のMeOH−CH
2Cl
2)による精製後、2−(4−(2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(4つの異性体の混合物)をもたらした。
(2R)−2−(4−((2R)−2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−(シクロヘキシルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64〜7.62(m、1H)、7.57〜7.55(m、1H)、7.43〜7.40(d、J=8.6Hz、2H)、7.17〜7.14(m、1H)、6.81〜6.79(d、J=8.6Hz、2H)、3.97〜3.90(m、1H)、3.77〜3.65(m、2H)、3.44〜3.39(m、1H)、3.34〜3.27(m、1H)、2.73〜2.67(m、1H)、2.63〜2.56(m、1H)、2.32〜2.31(m、1H)、1.83〜1.74(m、2H)、1.74(s、3H)、1.69〜1.62(m、4H)、1.28〜1.15(m、4H)、0.90〜0.84(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)517.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.00μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.32μM。
実施例59:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
25mLの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(25mg、0.055mmol、実施例44)およびDMF(5mL)を装填し、0℃まで冷却した。この溶液に、水素化ナトリウム(7.3mg、鉱油中60重量%、0.18mmol)を添加した。混合物を室温まで加温し、20分間撹拌した。0℃まで冷却した後、3−(クロロメチル)ピリジン塩酸塩(9.1mg、0.055mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応物を室温まで加温し、2時間撹拌した。NH
4Cl飽和水溶液(0.1mL)を添加し、その後、混合物をシリカゲル分取TLC(ヘキサン中2:1(5%のMeOH−EtOAc))によって精製して、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(20mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−ピリジニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.40〜8.38(m、1H)、7.67〜7.65(m、1H)、7.60〜7.58(m、1H)、7.52〜7.46(m、3H)、7.45〜7.39(m、1H)、7.22〜7.18(m、2H)、6.88〜6.86(m、2H)、4.45〜4.35(m、2H)、4.26〜4.22(m、1H)、3.91〜3.77(m、3H)、3.73〜3.69(m、1H)、3.41〜3.27(m、2H)、2.84〜2.79(m、1H)、2.69〜2.60(m、1H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)542.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=4.93μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=4.93μM。
実施例60:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(1H−イミダゾール−4−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例32に報告された手順に従って、1H−イミダゾール−4−スルホニルクロリド(Chembridge,San Diego,CA))の使用が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(1H−イミダゾール−4−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.41(s、1H)、7.89(s、1H)、7.85(s、1H)、7.47(d、J=8.7Hz、2H)、7.01(d、J=8.7Hz、1H)、3.32〜3.28(m、4H)、3.14〜3.10(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)458.9(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.34μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.32μM。
実施例61:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒド
CH2Cl2(2.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(ヒドロキシメチル)−4−(チオフェン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩(50mg、0.103mmol、実施例44)の懸濁液に、固体重炭酸ナトリウム(17.25mg、0.205mmol)、その後に、デス・マーチン・ペルヨージナン(47.9mg、0.113mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で添加した。反応物をこの温度で30分間撹拌し、その後、Celite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過し、CH2Cl2で溶出した。濾液を濃縮して、4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒドを得て、それを精製することなく使用した。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1,2−ジクロロエタン(2.0mL)中の4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒド(45mg、0.100mmol)およびモルホリン(26.2mg、0.301mmol、Aldrich,St.Louis,MO)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(106mg、0.502mmol)および酢酸(5.74μL、0.100mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌し、その後、メタノール(5mL)で反応停止処理し、濃縮した。粗物質をメタノール中に溶解し、濾過し、分取HPLC(Phenomenex C18カラム(150×30mm)、流速30mL/分でCH
3CN/H
2O中TFAで溶出(25分間にわたって10%〜90%の勾配))を用いて精製して、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(5mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−モルホリニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.89−7.86(m、1H)、7.65−7.63(m、1H)、7.46−7.41(m、2H)、7.27−7.24(m、1H)、6.93−6.89(m、2H)、4.09−4.03(m、1H)、3.99−3.94(m、1H)、3.79−3.72(m、1H)、3.60〜3.55(m、4H)、3.50〜3.41(m、1H)、3.25−3.12(m、1H)、2.78−2.71(m、1H)、2.68−2.46(m、4H)、2.37−2.30(m、2H)、2.28−2.21(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)519.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.230μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.355μM。
実施例62:2−(4−(2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例60に報告された手順に従って、4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジンカルバルデヒドのN−ベンジルメチルアミン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)とのカップリングが、4つの異性体の混合物として、2−(4−(2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−2−(4−((2R)−2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2R)−2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((ベンジル(メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.88−7.86(m、1H)、7.66−7.64(m、1H)、7.44−7.40(m、2H)、7.31−7.21(m、6H)、6.86−6.82(m、2H)、4.08−3.97(m、2H)、3.72−3.66(m、1H)、3.53−3.45(m、2H)、3.43−3.37(m、1H)、3.19−3.11(m、1H)、2.95−2.87(m、1H)、2.70〜2.65(m、1H)、2.62−2.54(m、1H)、2.25−2.19(m、1H)、2.17(s、3H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)553.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.01μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.22μM。
実施例63:2−(4−((2S)−2−エチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル(3S)−3−エチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.50g、1.5mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、tert−ブチル(3S)−3−エチル−1−ピペラジンカルボキシレート塩酸塩(0.40g、1.9mmol、Acesys Pharmatech,North Brunswick,NJ)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.36g、3.7mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.11g、0.23mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.080g、0.077mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトルエン(3.1mL)を、高圧反応容器に添加した。この混合物を密封し、100℃で29時間で加熱した。その後、反応混合物を室温まで冷却させ、その後、EtOAc(25mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(15mL)およびブライン(10mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、茶色の固体として、tert−ブチル(3S)−3−エチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.71g)を得た。この物質を精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:2−(4−((2S)−2−エチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール塩酸塩
HCl(1,4−ジオキサンとの4.0M溶液、3.9mL、16mmol)を、tert−ブチル(3S)−3−エチル−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.71g、1.6mmol)およびCH2Cl2(7.8mL)の撹拌溶液に室温で添加した。18時間後、反応混合物を濃縮し、茶色の固体として、2−(4−((2S)−2−エチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール塩酸塩(0.55g)を得た。この物質を精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:2−(4−((2S)−2−エチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2−チオフェンスルホニルクロリド(0.28g、1.5mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、2−(4−((2S)−2−エチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール塩酸塩(0.55g、1.5mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.81mL、4.6mmol)、およびDMF(7.7mL)の撹拌溶液に室温で添加した。19時間後、反応混合物を、EtOAc(20mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中20〜33%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−(4−((2S)−2−エチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.13g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ7.63(d、J=5.1Hz、1H)、7.59〜7.49(m、3H)、7.19〜7.13(m、1H)、6.83(d、J=8.0Hz、2H)、3.77(d、J=11.0Hz、3H)、3.49(d、J=12.7Hz、1H)、3.32(dt、J=3.1、11.9Hz、1H)、3.24(s、1H)、2.74〜2.51(m、2H)、1.89(ddd、J=7.3、9.3、14.0Hz、1H)、1.60〜1.47(m、1H)、0.94(t、J=7.4Hz、3H);m/z(ESI、陽イオン)503.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.679μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.37μM。
実施例64:2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(2S)−2−ベンジルピペラジン二塩酸塩
HCl(1,4−ジオキサンとの4.0M溶液、45mL、180mmol)を、tert−ブチル(3S)−3−ベンジル−1−ピペラジンカルボキシレート(5.0g、18mmol、Waterstone Technology,Carmel,IN)およびCH2Cl2(36mL)の撹拌溶液に室温で添加した。16時間後、反応混合物を濃縮し、その二塩酸塩として、4.5gの(2S)−2−ベンジルピペラジン(4.5g)を得た。この物質を精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:(3S)−3−ベンジル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
2−チオフェンスルホニルクロリド(2.6g、14mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、(2S)−2−ベンジルピペラジン塩酸塩(4.5g、18mmol)、ヒューニッヒ塩基、(16mL、90mmol)、およびCH2Cl2(90mL)の撹拌溶液に室温で添加した。3時間後、シリカゲル(29g)を反応混合物に添加し、揮発物を真空内で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、CH2Cl2中2%のMeOH)に供して、淡黄色の固体として、(3S)−3−ベンジル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(5.0g)を得た。
ステップ3:2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.22g、0.68mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、(3S)−3−ベンジル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(0.20g、0.62mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.19g、1.9mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.058g、0.12mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.057g、0.062mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトルエン(2.5mL)を、窒素雰囲気下で高圧反応容器に添加した。容器を密封し、100℃で29時間加熱した。その後、混合物を室温まで冷却させ、次いで、EtOAc(15mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)およびブライン(15mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過した。濾液を濃縮し、溶液および揮発物を真空内で除去した。残渣を、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィー(100%のCH
2Cl
2、その後、ヘキサン中25%のEtOAcの2回)に供して精製して、無色の固体として、2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.048g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.72〜7.54(m、4H)、7.33〜7.14(m、6H)、6.94(d、J=7.2Hz、2H)、4.04(d、J=8.2Hz、1H)、3.91(d、J=9.4Hz、1H)、3.75(d、J=11.2Hz、1H)、3.54(d、J=11.2Hz、1H)、3.42(t、J=10.9Hz、1H)、3.31(br.s.、1H)、3.21(t、J=11.7Hz、1H)、2.67〜2.48(m、3H);m/z(ESI、陽イオン)565.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.308μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.772μM。
実施例65:2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例63に報告された手順に従って、(3S)−3−ベンジル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジンおよび2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(実施例27、ステップ1)のカップリングが、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
混合物を、キラルSFC(Chiralcel OJ−Hカラム、250mm×21mm、5.0μm、60%の液体CO
2および40%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)で溶出)に供して、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
(2S)−2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.62(d、J=4.9Hz、1H)、7.56〜7.46(m、3H)、7.37〜7.30(m、2H)、7.29〜7.20(m、3H)、7.17〜7.11(m、1H)、6.91(d、J=9.0Hz、2H)、3.99(d、J=8.8Hz、1H)、3.89(d、J=10.8Hz、1H)、3.72(d、J=11.3Hz、1H)、3.53〜3.44(m、1H)、3.44〜3.33(m、1H)、3.25〜3.10(m、1H)、2.68〜2.55(m、2H)、2.51(dd、J=2.7、11.5Hz、1H)、2.34(br.s.、1H)、1.77(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)511.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(NADPH共役)=0.367μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.643μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.62(d、J=4.9Hz、1H)、7.56〜7.47(m、3H)、7.36〜7.29(m、2H)、7.25〜7.21(m、3H)、7.17〜7.12(m、1H)、6.94(br.s.、2H)、3.99(dd、J=2.7、10.8Hz、1H)、3.89(d、J=11.2Hz、1H)、3.72(d、J=11.5Hz、1H)、3.54〜3.33(m、2H)、3.17(t、J=12.0Hz、1H)、2.63(d、J=12.3Hz、2H)、2.55(br.s.、1H)、2.32(s、1H)、1.77(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)511.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.166μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.240μM。
実施例66:3,3,3−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール
ステップ1:2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン
2,2,2−トリフルオロ−1−(4−フルオロフェニル)エタノン(2.6g、13mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヒューニッヒ塩基(5.8mL、34mmol)、1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(3.0g、11mmol、実施例29、ステップ1)、およびアセトニトリル(22mL)を、高圧反応容器に添加した。容器を密封し、110℃で19時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAc(100mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)との間に分配し、層を分離した。有機物質を、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過した。濾液を濃縮し、ヘキサン(100mL)を残渣に添加し、スラリーを濾過して、薄黄褐色の固体として、2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン(2.5g)を得た。この物質を精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:1−(2−チオフェニルスルホニル)−4−(4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)フェニル)ピペラジン
n−BuLi(0.59mL、トルエン中2.5M溶液、1.5mmol)を、窒素雰囲気下で、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(0.53g、1.5mmol)およびTHF(3.1mL)の撹拌混合物に室温で添加した。30分後、2,2,2−トリフルオロ−1−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)エタノン(0.50g、1.2mmol)およびTHF(3.1mL)の混合物を添加した。さらに1時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)を添加し、混合物をEtOAc(50mL)と飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)およびブライン(25mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、カラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、ヘキサン中20%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、1−(2−チオフェニルスルホニル)−4−(4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)フェニル)ピペラジン(0.23g)を得た。
ステップ3:3,3,3−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール
四酸化オスミウム(2.4mL、水中4重量%の溶液、0.40mmol)を、1−(2−チオフェニルスルホニル)−4−(4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)フェニル)ピペラジン(0.16g、0.40mmol)およびピリジン(4.0mL)の撹拌溶液に室温で添加した。40分後、水(4.0mL)およびNa2SO3(1.5g、12mmol)を順次添加し、混合物を水(10mL)とクロロホルム(25mL)との間に分配した。層を分離し、水性物質をクロロホルム(2×10mL)で洗浄した。合わせた有機物質を乾燥させ(Na2SO4)、カラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、CH2Cl2中1%のMeOH)によって精製した。精製された残渣を水(20mL)とtert−ブタノール(20mL)との間に分配した。これに、亜硫酸ナトリウム(2.0g)、炭酸カリウム(2.0g)、およびメタンスルホンアミド(0.20g)を室温で添加した。6時間後、反応混合物をEtOAc(50mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(25mL)との間に分配し、層を分離した。有機物質を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で順次洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、CH2Cl2中1%のMeOH)によって精製して、鏡像異性体の混合物(0.088g)として、3,3,3−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオールを得た。
混合物をキラルSFC精製(Chiralpak(登録商標)ASカラム、250mm×21mm、10μm、65%の液体CO
2、35%のMeOH(0.2%のジエチルアミン)で溶出)に供して、99%を超える鏡像体過剰率を有する2つの生成物を得た。
2S)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール;(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール
第1の溶出ピーク(ピーク番号1):
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.64(d、J=4.9Hz、1H)、7.58(d、J=3.3Hz、1H)、7.43(d、J=8.4Hz、2H)、7.17(t、J=4.3Hz、1H)、6.89(d、J=8.8Hz、2H)、4.24(d、J=11.7Hz、1H)、3.87(d、J=11.9Hz、1H)、3.36〜3.27(m、4H)、3.27〜3.16(m、4H)、1.71(br.s.、2H)。m/z(ESI、陽イオン)437.0(M+H)+。GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=4.43μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2):
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64(d、J=4.5Hz、1H)、7.61〜7.52(m、1H)、7.43(d、J=8.2Hz、2H)、7.17(t、J=3.9Hz、1H)、6.89(d、J=8.4Hz、2H)、4.24(d、J=11.7Hz、1H)、3.86(d、J=11.7Hz、1H)、3.35〜3.26(m、4H)、3.25〜3.16(m、4H)、1.66(br.s.、2H)。m/z(ESI、陽イオン)437.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.26μM。
実施例67:2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール
ステップ1:1−ブロモ−4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)ベンゼン
n−BuLi(9.5mL、トルエン中2.5M溶液、24mmol)を、窒素雰囲気下で、メチルトリフェニルホスホニウムブロミド(8.5g、24mmol)およびTHF(100mL)の撹拌混合物に室温で添加した。1時間後、1−(4−ブロモフェニル)−2,2,2−トリフルオロエタノン(3.0mL、20mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。さらに1時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を添加した。混合物をジエチルエーテル(100mL)と飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)およびブライン(50mL)で順次洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、カラムクロマトグラフィー(35gのシリカ、ヘキサン中1%のEtOAc)によって精製して、オレンジ色の油として、1−ブロモ−4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)ベンゼン(3.5g)を得た。
ステップ2:2−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール
四酸化オスミウム(水中4重量%の溶液、4.3mL、0.70mmol)を、1−ブロモ−4−(1−(トリフルオロメチル)エテニル)ベンゼン(3.5g、14mmol)、4−メチルモルホリンN−オキシド(1.8g、15mmol)、アセトン(14mL)、および水(14mL)の撹拌混合物に室温で添加した。21時間後、Na2SO3(8.8g、70mmol)を添加し、混合物を濾過した。シリカゲル(20g)を濾液に添加し、揮発物を真空内で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中5%のMeOH)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール(3.0g)を得た。
ステップ3:2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール
2−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール(0.35g、1.2mmol)、(3S)−3−メチル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(0.20g、0.81mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.27g、2.8mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.076g、0.16mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.074g、0.081mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトルエン(3.3mL)を、高圧反応容器に添加した。容器を密封し、100℃で24時間加熱した。室温まで冷却した後、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中2%のMeOH、その後、ヘキサン中33%のEtOAcの2回)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール(0.017g)を得た。
(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール;(2S)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64(dd、J=1.1、5.0Hz、1H)、7.56(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.16(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、6.87(d、J=8.8Hz、2H)、4.24(dd、J=6.3、11.9Hz、1H)、4.05〜3.93(m、1H)、3.87(dd、J=7.1、11.8Hz、1H)、3.67(dd、J=1.8、11.2Hz、1H)、3.59(s、1H)、3.45(dd、J=2.2、10.9Hz、1H)、3.39〜3.31(m、1H)、3.31〜3.19(m、1H)、2.89(dd、J=3.1、11.2Hz、1H)、2.72(dt、J=3.5、10.8Hz、1H)、1.86(t、J=6.1Hz、1H)、1.16(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)451.1(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.670μM。
実施例68:2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール
実施例66に報告された手順に従って、(3S)−3−ベンジル−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジンおよび2−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオールのカップリングが、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオールをもたらした。
混合物をキラルSFC(Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム、250mm×21mm、5.0μm、MeOH中73%の液体CO2および27%の20mm NH3で溶出)を介して分解し、95%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ7.62(d、J=4.9Hz、1H)、7.53(d、J=3.5Hz、1H)、7.48(d、J=8.4Hz、2H)、7.37〜7.29(m、2H)、7.28〜7.19(m、3H)、7.14(t、J=4.4Hz、1H)、6.93(d、J=8.8Hz、2H)、4.27(d、J=11.7Hz、1H)、4.00(d、J=9.4Hz、1H)、3.90(d、J=11.9Hz、2H)、3.73(d、J=11.3Hz、1H)、3.62(br.s.、1H)、3.53〜3.44(m、1H)、3.44〜3.33(m、1H)、3.24〜3.13(m、1H)、2.68〜2.54(m、2H)、2.50(dd、J=2.7、11.3Hz、1H)、1.85(br.s.、1H)。m/z(ESI、陽イオン)527.0(M+H)+。GK−GKRP EC50(LC MS/MS)=0.870μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.62(d、J=4.9Hz、1H)、7.55〜7.52(m、1H)、7.48(d、J=8.8Hz、2H)、7.36〜7.29(m、2H)、7.28〜7.20(m、3H)、7.17〜7.11(m、1H)、6.92(d、J=9.0Hz、2H)、4.27(d、J=11.9Hz、1H)、4.05〜3.96(m、1H)、3.90(d、J=12.5Hz、2H)、3.73(d、J=11.3Hz、1H)、3.64(br.s.、1H)、3.53〜3.45(m、1H)、3.44〜3.33(m、1H)、3.18(dd、J=11.2、12.7Hz、1H)、2.68〜2.54(m、2H)、2.50(dd、J=2.5、11.3Hz、1H)、1.59(br.s.、1H)。m/z(ESI、陽イオン)527.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.094μM。
実施例69:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
ステップ1:2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(1.9g、5.8mmol、公開PCT特許出願第WO2006/094842号)を、酢酸(10mL)中に溶解した。臭素(1.9g、12mmol)を滴加した。固体が沈殿するまで反応物を室温で撹拌させた。固体を濾過し、EtOAc(100mL)中に溶解し、1N NaOH(3×50mL)で洗浄した。有機層を分離し、水(100mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣をCH2Cl2(20mL)中に溶解した。これに、ヒューニッヒ塩基(1.0mL)および2−チオフェンスルホニルクロリド(1.1g、5.8mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で添加した。3時間後、混合物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10%のEtOAc)によって精製して、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェニルスルホニル)ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.5g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(90mg、0.163mmol)、フェニルボロン酸(23.8mg、0.195mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(13.28mg、0.016mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および炭酸セシウム(159mg、0.488mmol)を、THF(3mL)および水(1mL)中に合わせた。反応混合物を撹拌し、Discoverモデルマイクロ波反応器(CEM,Matthews,NC)内で、100℃で10分間加熱した(100ワット、Powermax機能オン、ランプ時間5分間)。有機層を分離し、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)フィルタ(0.45ミクロン)に通して濾過した。この粗物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(20分間にわたって10%〜90%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCに供し、黄褐色の油として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニリル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(43mg)を得た。
1H NMR(300MHz、CD
3OD)δ7.89(d、J=4.8Hz、1H)、7.68〜7.39(m、5H)、7.38〜7.20(m、4H)、7.14(d、J=8.6Hz、1H)、2.93(br.s、8H)。m/z(ESI、陽イオン)550.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.12μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.75μM。
実施例70:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3’−メトキシ−6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
実施例69に概説された手順に従って、3−メトキシフェニルボロン酸(26.4mg、0.173mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3’−メトキシ−6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニリル)−2−プロパノールにカップリングした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.91(dd、J=4.9、1.2Hz、1H)、7.61〜7.54(m、2H)、7.49(d、J=1.2Hz、1H)、7.40(d、J=8.8Hz、2H)、7.28(dd、J=4.9、3.9Hz、1H)、7.11(d、J=8.6Hz、1H)、6.87(d、J=8.6Hz、2H)、3.81(s、3H)、2.95(br.s、8H)。m/z(ESI、陽イオン)580.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.34μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.82μM。
実施例71:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3’−フルオロ−6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニル)−2−プロパノール
実施例69に概説された手順に従って、3−フルオロフェニルボロン酸(20.23mg、0.145mmol)を、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールにカップリングして、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3’−フルオロ−6−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−3−ビフェニリル)−2−プロパノールを得た。
1H NMR(300MHz、CD
3OD)δ7.89(d、J=4.2Hz、1H)、7.66(s、1H)、7.58(d、J=2.6Hz、1H)、7.53(s、1H)、7.42〜7.31(m、1H)、7.27(d、J=4.0Hz、3H)、7.17(d、J=8.6Hz、1H)、7.09〜6.97(m、1H)、2.96(br.s、8H)。m/z(ESI、陽イオン)568.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.67μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.84μM。
実施例72:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−ピリジニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例69に概説された手順に従って、3−ピリジンボロン酸(21.33mg、0.173mmol)を、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールにカップリングして、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−ピリジニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ8.67(d、J=1.6Hz、1H)、8.47(dd、J=4.9、1.6Hz、1H)、8.02〜7.94(m、1H)、7.89(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.71(d、J=9.2Hz、1H)、7.60〜7.53(m、2H)、7.43(dd、J=7.8、4.9Hz、1H)、7.31〜7.22(m、2H)、2.97(s、8H)。m/z(ESI、陽イオン)551.6(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.775μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.783μM。
実施例73:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−チオフェニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例69に概説された手順に従って、3−チオフェンボロン酸(17.8mg、0.139mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールにカップリングし、反応混合物を濾過し、濃縮し、残渣を、Phenomenex Gemini−NX(C
18 110Aカラム(100×21mm、5μm)、CH
3CN/H
2O中0.1%NH
4OHで溶出(8分間にわたって5%〜95%))を用いた逆相分取HPLCに供し、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−チオフェニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.09(d、J=6.2Hz、1H)、7.69〜7.62(m、2H)、7.53(m、3H)、7.38〜7.29(m、2H)、7.19(d、J=9.7Hz、1H)、2.99〜2.94(m、4H)、2.93〜2.87(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)557.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=3.50μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.90μM。
実施例74:2’−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5’−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−4−ビフェニロール
実施例69に概説された手順に従って、4−ヒドロキシフェニルボロン酸(19.2mg、0.139mmol)を、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールにカップリングし、反応混合物を濾過し、濃縮し、残渣を、Phenomenex Gemini−NX(C
18 110Aカラム(100×21mm、5μm)、CH
3CN/H
2O中0.1%NH
4OHで溶出(8分間にわたって5%〜95%))を用いた逆相分取HPLCに供し、2’−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5’−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−4−ビフェニロールを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.09(d、J=5.3Hz、1H)、7.65(d、J=4.0Hz、1H)、7.53〜7.46(m、1H)、7.38(s、1H)、7.36〜7.25(m、3H)、7.13(d、J=8.8Hz、1H)、6.72(d、J=8.8Hz、2H)、2.89(br.s、8H)。m/z(ESI、陽イオン)567.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.47μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=1.37μM。
実施例75:1,1,1−トリフルオロ−2−(3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
350mLの圧力管に、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(7.22g、26.8mmol、実施例27、ステップ1)、N−Boc−ピペラジン(5.00g、26.8mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(3.87g、40.3mmol)、50mLのトルエン、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(1.253g、2.68mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.229g、1.342mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を装填した。管を密封し、100℃で2時間加熱した。その後、混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出して、暗色の油を得た。カラムクロマトグラフィー(120gのシリカゲル、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)による精製により、オフホワイトの脆性発泡体として、tert−ブチル4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(8.61g)を得た。
ステップ2:tert−ブチル4−(2−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
500mLの丸底フラスコに、tert−ブチル4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(8.61g、23.0mmol)および100mLのEtOHを装填した。これに、臭素(1.30mL、25.3mmol)を添加した。15分後、反応物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、ヘキサン中0〜40%のEtOAc)によって精製して、黄褐色の発泡体として、tert−ブチル4−(2−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(6.50g)を得た。
ステップ3:2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、tert−ブチル4−(2−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(3.70g、8.16mmol)、25mLのEtOAc、およびジオキサン中8mLの4M HCl(32mmol)を装填した。30分間還流加熱した後、混合物を冷却し、濃縮した。結果として得られた粘性油を、30mLのCH2Cl2およびトリエチルアミン(3.98mL、28.6mmol)中に溶解した。0℃で、2−チオフェンスルホニルクロリド(1.49g、8.16mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を0℃で添加した。15分後、混合物を濃縮し、その後、5mLのCH2Cl2中に再溶解し、濾過し、カラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(2.75g)を得た。
ステップ4:1,1,1−トリフルオロ−2−(3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.500g、1.00mmol)、ジイソプロピルアミン(2.14mL、15.0mmol)、2mLのDMF、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.116g、0.100mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、ヨウ化第一銅(0.019g、0.100mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトリメチル((3−メチルオキセタン−3−イル)エチニル)シラン(0.506g、3.00mmol、公開PCT特許出願第WO2010030954号)を装填した。バイアルを密封し、100℃で3時間加熱した。その時間の後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)およびヨウ化第一銅ともにさらに20モル%添加し、さらに12時間加熱を続けた。混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.150g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(3−((3−メチル−3−オキセタニル)エチニル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ7.92(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.67(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.58(d、J=2.0Hz、1H)、7.50(s、1H)、7.29(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.01(d、J=8.6Hz、1H)、4.76(d、J=5.5Hz、2H)、4.48(d、J=5.5Hz、2H)、3.31〜3.25(m、4H)、3.25〜3.15(m、4H)、1.71〜1.67(m、3H)、1.64(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)515.0(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=2.90μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=2.80μM。
実施例76:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
実施例76に列挙された手順に従って、N−(tert−ブトキシカルボニル)−3−(4−ピリジニル)−L−アラニン(PepTech Corp.,Burlington,MA)が、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテートをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−ピリジニルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート。
1H NMR(300MHz、CD
3OD)δ8.61(d、J=6.4Hz、2H)、7.80〜7.93(m、3H)、7.62(dd、J=3.8、1.2Hz、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、7.20〜7.29(m、1H)、6.95(d、J=8.9Hz、2H)、4.48(s、1H)、3.86(s、1H)、3.45〜3.63(m、3H)、3.34〜3.45(m、1H)、3.16(dd、J=13.0、5.7Hz、1H)、2.53〜2.71(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)512.2(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.207μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS)=0.522μM。
実施例77:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)
ステップ1:2−(4−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(エンド)
10mLのバイアルに、((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(0.207g、0.391mmol、中間体B)、6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(エンド)(0.100g、0.391mmol、J.Org.Chem.2010,75,1643)、炭酸カリウム(0.162g、1.173mmol)、および3mLのMeCNを装填した。管を密封し、マイクロ波反応器(Emrys Optimizer Automated Microwave Synthesizer,Uppsala,Sweden)内で、150℃で1時間加熱した。混合物をEtOAcで希釈し、濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEA/Hex)によって精製して、4つのエンド異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.130g)を得た。
ステップ2:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)
100mLの丸底フラスコに、2−(4−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.350g、0.537mmol)および5mLのCH2Cl2を装填した。0℃まで冷却した後、BCl3(CH2Cl2中1M、2.15mL、2.15mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を滴加した。この混合物を室温まで加温させ、その後、さらに15分間撹拌した。10mLのMeOHを添加し、混合物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜7%のMeOH)によって精製して、4つの異性体の混合物として、8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)(0.210g)を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ7.92(d、J=4.9Hz、1H)、7.67(d、J=3.5Hz、1H)、7.54(t、J=7.2Hz、2H)、7.28(t、J=5.3Hz、1H)、7.06(t、J=9.1Hz、2H)、4.43〜4.62(m、2H)、3.39〜4.24(m、13H)、2.66〜2.98(m、2H)、2.55(d、J=3.91Hz、1H)、1.69(br.s.、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.028μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.031μM。
個々の異性体を、(20mmのNH
3を有する)超臨界CO
2中20%のエタノールを用いるキラルSFC精製(Chrialpak(登録商標)ASHカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)を用いて単離した。この方法が、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの生成物をもたらした。
(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.78(d、J=4.9Hz、1H)、7.60〜7.45(m、1H)、7.34(d、J=8.8Hz、2H)、7.16(t、J=4.4Hz、1H)、6.80(s、2H)、4.31〜4.07(m、3H)、3.92(d、J=11.2Hz、2H)、3.81〜3.61(m、2H)、3.52(s、2H)、3.37(br.s.、1H)、3.10(d、J=3.5Hz、1H)、2.89(br.s.、1H)、2.79〜2.63(m、2H)、2.60〜2.15(m、4H)、1.58(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.013μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.038μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.90(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.66(d、J=2.7Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.34〜7.21(m、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.42〜4.27(m、1H)、4.09〜3.93(m、2H)、3.88(d、J=10.2Hz、1H)、3.79(d、J=11.3Hz、1H)、3.69〜3.56(m、2H)、3.47(d、J=12.7Hz、1H)、3.39〜3.35(m、1H)、3.22(dt、J=3.5、12.1Hz、1H)、3.01(s、1H)、2.89〜2.74(m、2H)、2.70〜2.48(m、4H)、2.47〜2.30(m、1H)、1.69(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.011μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.019μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.81〜7.73(m、1H)、7.58〜7.50(m、1H)、7.34(d、J=8.6Hz、2H)、7.19〜7.12(m、1H)、6.80(d、J=8.8Hz、2H)、4.35〜4.20(m、1H)、3.99(d、J=11.2Hz、1H)、3.84〜3.58(m、4H)、3.45(d、J=10.6Hz、1H)、3.42〜3.28(m、2H)、3.07(dt、J=3.1、12.0Hz、1H)、2.83(d、J=6.8Hz、1H)、2.73(d、J=6.1Hz、1H)、2.62(dd、J=9.9、12.6Hz、1H)、2.57〜2.31(m、4H)、2.12(m、1H)、1.57(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.029μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.058μM。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.78(d、J=4.9Hz、1H)、7.55(d、J=2.7Hz、1H)、7.36(d、J=8.6Hz、2H)、7.21〜7.08(m、1H)、6.82(d、J=8.6Hz、2H)、4.33(br.s.、1H)、4.01〜3.58(m、5H)、3.56〜3.43(m、1H)、3.42〜3.30(m、2H)、3.16〜2.38(m、7H)、2.25〜2.03(m、1H)、1.65〜1.44(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.042μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.065μM。
実施例78:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[321]オクタン−6−オール(エキソ)
実施例77について報告されたスキームに従って、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール塩酸塩(エキソ)(J.Org.Chem.2010,75,1643)が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜7%のMeOH)による精製後、8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エキソ、4つの異性体の混合物)をもたらした。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.89(d、J=5.1Hz、1H)、7.67(br.s.、1H)、7.44(dd、J=8.8、12.5Hz、2H)、7.28(t、J=4.0Hz、1H)、6.92(dd、J=6.8、8.8Hz、2H)、4.64〜4.37(m、1H)、4.28〜3.72(m、3H)、3.62〜2.83(m、10H)、2.70〜2.50(m、3H)、2.24〜2.03(m、1H)、1.76〜1.64(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.042μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.050μM。
個々の異性体を、2つの連続的なキラルSFC精製を用いて単離した。最初に、70mL/分の流速で(20mmのNH
3を有する)30%のメタノールを用いるChiralpak(登録商標)カラム(21×250mm、5μm)を使用した。第2のSFC精製は、70mL/分の流速で(20mmのNH
3を有する)25%のMeOHを用いるChiralcel OJHカラム(21×250mm、5μm)を使用した。この一連の操作が、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの異性体をもたらした。
(1S,5S,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1S,5S,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1R,5R,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1R,5R,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.89(d、J=5.1Hz、1H)、7.67(d、J=2.5Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.32〜7.19(m、1H)、6.98〜6.87(m、2H)、4.48(dd、J=2.6、7.1Hz、1H)、4.23(d、J=11.2Hz、1H)、3.99〜3.90(m、J=8.4Hz、1H)、3.80(d、J=10.4Hz、1H)、3.61〜3.35(m、5H)、3.28〜3.12(m、2H)、3.02(dd、J=10.2、13.1Hz、1H)、2.93(s、1H)、2.68〜2.52(m、3H)、2.20〜2.08(m、1H)、1.74〜1.64(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.044μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.146μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.89(d、J=4.9Hz、1H)、7.67(d、J=3.5Hz、1H)、7.46(d、J=8.6Hz、2H)、7.28(t、J=4.4Hz、1H)、6.93(d、J=8.8Hz、2H)、4.48(dd、J=2.5、7.0Hz、1H)、4.23(d、J=11.2Hz、1H)、3.94(br.d、J=8.2Hz、1H)、3.80(br.d、J=11.3Hz、1H)、3.60〜3.35(m、5H)、3.27〜3.14(m、2H)、3.02(dd、J=10.2、13.1Hz、1H)、2.93(br.s、1H)、2.69〜2.52(m、3H)、2.13(dd、J=7.2、13.3Hz、1H)、1.74〜1.69(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.049μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.060μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.89(d、J=4.9Hz、1H)、7.66(d、J=3.7Hz、1H)、7.44(s、2H)、7.34〜7.17(m、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.59〜4.42(m、1H)、4.12(d、J=11.0Hz、1H)、4.05(br.s.、1H)、3.77(d、J=9.8Hz、1H)、3.58〜3.36(m、4H)、3.30〜3.21(m、3H)、3.05〜2.97(m、1H)、2.95(s、1H)、2.91〜2.81(m、1H)、2.68〜2.49(m、2H)、2.20(dd、J=7.4、13.3Hz、1H)、1.91〜1.81(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.033μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.036μM。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.77(d、J=4.9Hz、1H)、7.54(d、J=2.7Hz、1H)、7.32(d、J=8.6Hz、2H)、7.22〜7.04(m、1H)、6.81(d、J=8.8Hz、2H)、4.39(dd、J=2.9、7.2Hz、1H)、4.10〜3.87(m、2H)、3.73〜3.57(m、1H)、3.50〜2.72(m、10H)、2.58〜2.37(m、2H)、2.12(s、1H)、1.78(br.s.、1H)、1.61〜1.51(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.04μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.046μM。
実施例79:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール
ステップ1:6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
250mLの丸底フラスコに、tert−ブチル6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシレート(4.40g、13.78mmol、J.Org.Chem.2010,75,1643)および15mLのCH2Cl2を装填した。これに、TFA(10.61mL、138mmol)を添加した。室温で2時間後、混合物を濃縮し、NaHCO3飽和水溶液およびCH2Cl2で希釈した。層を分離し、有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、白色の固体を得た。この固体を50mLのジエチルエーテルでスラリー状にした。結果として得られた白色の固体を濾過によって収集し、6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(3.02g)を得た。
ステップ2:6−(ベンジルオキシ)−8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタントリス塩酸塩
100mLの丸底フラスコに、(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(0.83g、2.5mmol、ASW MedChem,New Brunswick,NJ)、6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(0.50g、2.3mmol)、HATU(1.04g、2.7mmol)、5mLのDMF、およびヒューニッヒ塩基(0.60mL、3.4mmol)を装填した。室温で1時間撹拌した後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、黄色の油として、(2R)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(1.35g)を得た。これに、20mLのTHFおよびBH3・THF(THF中1M溶液、12.70mL、12.70mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を50℃で2時間加熱し、その後、室温まで冷却させ、10mLのMeOHで慎重に反応停止処理した。溶媒を除去し、30mLのEtOAcと置き換えた。これに、ジオキサン中10mLの4N HClを添加した。混合物を70℃で2時間加熱した。生じた白色の沈殿物を濾過によって収集し、100mLのEtOAcで洗浄して、そのトリス塩酸塩(0.89g)として、6−(ベンジルオキシ)−8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを得た。
ステップ3:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール
100mLの丸底フラスコに、(6−(ベンジルオキシ)−8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタントリス塩酸塩(0.40g、0.94mmol)、15mLのCH2Cl2、およびトリエチルアミン(0.65mL、4.7mmol)を装填した。これに、2−チオフェンスルホニルクロリド(0.19g、1.03mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で15分間撹拌した後、混合物を水で希釈し、50mLのCH2Cl2で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、粘性油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜8%のMeOH)による精製により、中間体アミンを得た。このアミンに、(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.26g、0.94mmol、中間体D)、5mLのジオキサン、およびヒューニッヒ塩基(0.16mL、0.94mmol)を添加した。混合物を85℃で12時間加熱し、その後、濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、白色の固体を得た。この固体を5mLのCH2Cl2中に溶解し、0℃まで冷却した。これに、BCl3(CH2Cl2中1M、0.94mL、0.94mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。0℃で1.5時間撹拌した後、混合物をMeOH(5mL)で反応停止処理し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製により、白色の固体(2つの異性体の混合物)として、8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(0.18g)を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.56(s、2H)、7.87(d、J=4.9Hz、1H)、7.65(d、J=2.9Hz、1H)、7.28〜7.20(m、1H)、4.97〜4.87(br.s.、1H)、4.75〜4.69(m、1H)、4.52〜4.35(m、1H)、4.10〜4.00(m、1H)、3.95〜3.86(m、1H)、3.85〜3.47(m、3H)、3.28〜3.10(m、2H)、3.03〜2.81(m、2H)、2.80〜2.64(m、2H)、2.57〜2.34(m、3H)、1.67〜1.64(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)618.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.039μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.058μM。
個々の異性体を、キラルSFC(Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム(21×250mm、5μm)、(20mmのNH
3を有する)超臨界CO
2中30%のiPrOHの使用、70mL/分の総流量)を用いて単離した。これが、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの異性体をもたらした。
(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール;(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[321]オクタン−6−オール
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.55(s、2H)、7.87(d、J=4.9Hz、1H)、7.64(d、J=3.5Hz、1H)、7.35〜7.17(m、1H)、4.94(br.s.、1H)、4.70(br.d、J=13.3Hz、1H)、4.52〜4.35(m、1H)、4.00(d、J=11.5Hz、1H)、3.92(d、J=10.6Hz、1H)、3.82(br.d、J=11.5Hz、1H)、3.64〜3.47(m、2H)、3.40(d、J=10.2Hz、1H)、3.23(dt、J=3.4、13.0Hz、1H)、3.10(br.s.、1H)、2.99(d、J=4.5Hz、1H)、2.89(dd、J=8.1、12.8Hz、1H)、2.80〜2.64(m、1H)、2.57〜2.39(m、3H)、1.64(dd、J=3.7、13.1Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)618.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.049μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.050μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.56(s、2H)、7.87(d、J=4.9Hz、1H)、7.65(d、J=2.9Hz、1H)、7.28〜7.20(m、1H)、4.87(br.s.、1H)、4.72(d、J=14.1Hz、1H)、4.49(br.s.、1H)、4.10(d、J=11.2Hz、1H)、3.95〜3.86(m、1H)、3.85〜3.71(m、2H)、3.61〜3.43(m、2H)、3.28〜3.10(m、2H)、3.03〜2.81(m、2H)、2.70(br.s.、1H)、2.57〜2.34(m、3H)、1.66(br.d、J=11.2Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)618.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.032μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.073μM。
実施例80:8−(((2S)−4−(フェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール
100mLの丸底フラスコに、(6−(ベンジルオキシ)−8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタントリス塩酸塩(0.350g、0.820mmol、実施例79、ステップ2)、トリエチルアミン(0.514mL、3.69mmol)、および10mLのCH
2Cl
2を装填した。これに、ベンゼンスルホニルクロリド(0.106mL、0.820mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。10分後、混合物を水で希釈し、CH
2Cl
2で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(0〜6%のMeOH/CH
2Cl
2)によって精製して、中間体アミンを得た。これに、(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.35g、1.23mmol)、3mLのジオキサン、およびヒューニッヒ塩基(0.143mL、0.820mmol)を添加した。この混合物を85℃で12時間加熱し、その後、濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、中間体ベンジル保護アルコール(0.215g)を得た。この油を10mLのCH
2Cl
2中に溶解した。0℃まで冷却した後、BCl
3(CH
2Cl
2中1M、1.25mL、1.25mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、5mLのMeOHを添加した。反応物を濃縮し、結果として得られた固体をエーテルでスラリー状にした。固体を濾過によって収集して、2つの異性体の混合物として、8−(((2S)−4−(フェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(0.135g)を得た。
(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(フェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オールおよび(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(フェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.66(s、2H)、7.90〜7.50(m、5H)、5.39(br.s.、1H)、4.92(s、2H)、4.57〜3.65(m、9H)、3.59〜3.39(m、2H)、3.00〜2.71(m、1H)、2.67〜2.54(m、1H)、2.47〜2.36(m、1H)、2.09〜2.01(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)612.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.125μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.136μM。
実施例81:8−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール
100mLの丸底に、6−(ベンジルオキシ)−8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタントリス塩酸塩(0.400g、0.937mmol、実施例79、ステップ2)、10mLのCH
2Cl
2、およびチアゾール−2−スルホニルクロリド(0.210g、1.031mmol、Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)を装填した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)による精製が、中間体アミンをもたらした。これに、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.066g、0.23mmol、中間体D)、2mLのジオキサン、およびヒューニッヒ塩基(0.049mL、0.281mmol)を添加した。混合物を85℃で12時間加熱し、その後、室温まで冷却し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、中間体ベンジル保護アルコールを得た。これに、4mLのCH
2Cl
2およびBCl
3(CH
2Cl
2中1M、0.937mL、0.937mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で30分後、5mLのMeOHを添加し、混合物を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、8−(((S)−1−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−2−イル)−4−(チアゾール−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(0.015g)を得た。
(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オールおよび(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.45(s、2H)、7.96〜7.94(m、1H)、7.88(s、1H)、4.84(br.s.、1H)、4.61(br.d、J=12.7Hz、1H)、4.44〜4.28(m、1H)、4.18〜3.96(m、1H)、3.89〜3.58(m、2H)、3.53〜3.25(m、3H)、3.17〜2.68(m、6H)、2.63〜2.49(m、1H)、2.42〜2.22(m、1H)、1.58〜1.50(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)619.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.177μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.287μM。
実施例82:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:(2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
2Lの丸底フラスコに、((S)−3−メチルモルホリン(10.10g、100mmol、Synthetech,Albany,OR)、HATU(39.7g、104mmol)、(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(30.0g、91mmol、ASW MedChem、Inc,New Brunswick,NJ)、および100mLのDMFを装填した。これに、ヒューニッヒ塩基(20.3mL、114mmol)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を水(1L)で希釈し、その後、750mLのエーテルで抽出した。有機層を分離し、水(4×500mL)、NaHCO3飽和水溶液(250mL)、ブライン(250mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、白色の固体として、(2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(31.83g)を得た。
ステップ2:(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン
1Lの丸底フラスコに、((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(33.76g、82mmol)および100mLのTHFを装填した。これに、BH3・THF(THF中1M、327mL、327mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を50℃で2時間加熱し、その後、0℃まで冷却し、100mLのMeOHで緩徐に反応停止処理した。混合物を真空内で濃縮し、その後、200mLのEtOAcで希釈した。これに、ジオキサン中100mLの4N HClを添加した。混合物を70℃で2.5時間加熱し、その後、結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集して、アミントリスHCl塩を得た。この固体を200mLのCH2Cl2およびトリエチルアミン(57.0mL、408mmol)中に懸濁した。0℃まで冷却した後、2−チオフェンスルホニルクロリド(14.9g、82mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後、水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製により、白色の固体として、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(20.15g)を得た。
ステップ3:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.104g、0.370mmol、中間体D)、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(0.155g、0.450mmol)、4mLのジオキサン、およびトリエチルアミン(0.18mL、1.30mmol)を装填した。バイアルを密封し、100℃で8時間加熱した。その後、混合物を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc、その後に、CH
2Cl
2中0〜5%のMeOHの2回)によって精製して、オフホワイトの固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(0.065g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.65〜8.45(m、2H)、7.88(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.65(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.37〜7.13(m、1H)、5.07〜4.92(m、1H)、4.75(d、J=13.3Hz、1H)、4.11(d、J=11.3Hz、1H)、3.82(br.s.、1H)、3.76〜3.57(m、3H)、3.42(d、J=12.3Hz、1H)、3.30〜3.18(m、2H)、3.17〜3.07(m、1H)、2.54〜2.26(m、4H)、2.04(d、J=9.8Hz、1H)、1.10(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)590.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.015μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.026μM。
実施例83:3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール
20mLのバイアルに、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(.750g、2.17mmol、実施例82)、2−(4−ブロモフェニル)−3,3,3−トリフルオロ−1,2−プロパンジオール(0.766g、2.69mmol、実施例67)、6mLのトルエン、およびナトリウムtert−ブトキシド(1.426mL、11.65mmol)を装填した。室温で5分間撹拌した後、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.167g、0.359mmol、Strem Chemicals Inc,Newburyport,MA)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.164g、0.179mmol、Strem Chemicals Inc,Newburyport,MA)を添加した。バイアルを密封し、100℃で1時間加熱した。その時間の後、混合物を室温まで冷却し、50mLのMeOHで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、10mLのCH2Cl2中に再溶解し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(80g、ヘキサン中0〜75%のEtOAc)によって精製して2つの異性体の混合物として、3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール(0.109g)を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.91〜7.80(m、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.7、4.9Hz、1H)、6.93(d、J=9.0Hz、2H)、4.09〜3.98(m、3H)、3.93〜3.85(m、1H)、3.79〜3.37(m、6H)、3.26〜3.10(m、2H)、2.89〜2.81(m、1H)、2.64〜2.45(m、2H)、2.37〜2.25(m、1H)、2.14〜1.99(m、1H)、1.94〜1.81(m、1H)、1.00(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.1(M+H)+。GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.019μM。
この個々の異性体を。キラルSFC(Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム(21×250mm、5μm)、(20mmのNH
3を有する)超臨界CO
2中30%のMeOHの使用、65mL/分の総流量)を用いて分離した。これが、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの異性体をもたらした。
(2S)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール;(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,2−プロパンジオール
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.88(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.27(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.93(d、J=9.0Hz、2H)、4.09〜3.98(m、3H)、3.93〜3.85(m、1H)、3.79〜3.40(m、6H)、3.26〜3.10(m、2H)、2.89〜2.81(m、1H)、2.64〜2.45(m、2H)、2.37〜2.25(m、1H)、2.14〜1.99(m、1H)、1.94〜1.81(m、1H)、1.00(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.032μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.068μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.91〜7.80(m、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.7、4.9Hz、1H)、6.93(d、J=9.0Hz、2H)、4.08〜3.97(m、3H)、3.88(d、J=11.7Hz、1H)、3.80〜3.37(m、6H)、3.28〜3.09(m、2H)、2.85(d、J=11.7Hz、1H)、2.64〜2.44(m、2H)、2.37〜2.25(m、1H)、2.13〜2.00(m、1H)、1.89(br.s.、1H)、1.00(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.022μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.016μM。
実施例84:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプト−6−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
10mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(0.140g、0.265mmol、中間体B)、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン(0.026g、0.265mmol、ASW MedChem,Inc.New Brunswick,NJ)、炭酸カリウム(0.040g、0.291mmol)、および3mLのMeCNを装填した。管を密封し、マイクロ波反応器(Emrys Optimizer Automated Microwave Synthesizer,Uppsala,Sweden)内で、100℃で1時間加熱した。混合物を5mLのCH
2Cl
2で希釈し、濾過し、濾液を濃縮した。結果として得られた油を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20〜100%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプト−6−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.045g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプト−6−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールおよび(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプト−6−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.89(d、J=5.1Hz、1H)、7.65(d、J=3.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.33〜7.21(m、1H)、6.97〜6.85(m、2H)、4.69(br.s、4H)、3.90〜3.66(m、3H)、3.52〜3.38(m、3H)、3.27〜3.11(m、1H)、2.97〜2.83(m、1H)、2.66(dd、J=2.8、11.4Hz、1H)、2.57(dt、J=3.8、11.4Hz、1H)、2.36(br.d、J=12.1Hz、1H)、1.69(s、3H)、1.24〜1.19(m、1H)、1.06〜0.99(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)532.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.667μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.659μM。
実施例85:2−(4−((2S)−2−((1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびチオモルホリン1,1−ジオキシド(Synthech Development Company,FranklinPark,NJ)の反応、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)による精製が、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−2−(4−((2S)−2−((1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールおよび(2S)−2−(4−((2S)−2−((1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.91(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.68(dd、J=1.4、3.7Hz、1H)、7.48(d、J=8.8Hz、2H)、7.29(dd、J=3.7、5.1Hz、1H)、6.98〜6.92(m、2H)、4.15(br.s、1H)、3.98(br.d、J=11.2Hz、1H)、3.83(br.d、J=11.3Hz、1H)、3.47(d、J=12.5Hz、1H)、3.32〜3.22(m、1H)、3.09〜2.75(m、9H)、2.74〜2.50(m、3H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)567.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.350μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.475μM。
実施例86:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:3−メチルチオモルホリン1,1−ジオキシド
250mLの丸底フラスコに、3−メチルチオモルホリン(1.76g、15.0mmol、J.Org.Chem.1993,58,3905)、25mLのMeOH、およびBoc2O(4.10g、18.8mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を装填した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、中間体Boc保護硫化物を得た。これに、25mLのCH2Cl2を添加した。0℃まで冷却した後、mCPBA(70重量%、9.25g、37.5mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を分割して緩徐に添加した。0℃で2時間後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。この油に、25mLのEtOAcおよびジオキサン中20mLの4M HClを添加した。この混合物を70℃まで2時間加熱し、結果として得られた白色の固体を濾過によって除去した。濾液をEtOAcおよび飽和K2CO3水溶液で希釈した。室温で1時間撹拌した後、有機物を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、黄色の油として、3−メチルチオモルホリン1,1−ジオキシド(1.45g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および3−メチルチオモルホリン1,1−ジオキシドの反応が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)による精製後、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.90(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.73〜7.59(m、1H)、7.55〜7.37(m、2H)、7.27(dd、J=3.7、4.9Hz、1H)、6.94(dd、J=2.9、9.0Hz、2H)、4.14〜3.97(m、2H)、3.79(d、J=11.0Hz、1H)、3.47〜3.17(m、3H)、3.11〜2.73(m、7H)、2.65〜2.37(m、3H)、1.68(s、3H)、1.28〜1.21(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)581.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.061μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.115μM。
実施例87:2−(4−((2S)−2−((3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル3−シクロプロピル−4−チオモルホリンカルボキシレート
1Lの丸底フラスコに、2−アミノエタンチオール(15.0g、194mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および200mLのMeOHを装填した。0℃まで冷却した後、2−ブロモ−1−シクロプロピルエタノン(31.7g、194mmol、Tetrahedron,1987,43,4609)を5分間にわたって滴加した。この混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、NaBH4(7.36g、194mmol)を分割して添加した。1時間後、Boc2O(42.4g、194mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で3時間撹拌した後、混合物を濃縮し、200mLのEtOAcおよび50mLの水で希釈した。有機物を分離し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜15%のEtOAc)による精製により、油として、tert−ブチル3−シクロプロピル−4−チオモルホリンカルボキシレート(40.0g)を得て、緩徐に固化した。
ステップ2:3−シクロプロピルチオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、tert−ブチル3−シクロプロピル−4−チオモルホリンカルボキシレート(14.4g、59.2mmol)および100mLのCH2Cl2を装填した。0℃まで冷却した後、mCPBA(70重量%、29.2g、118mmol)を5分間にわたって添加した。この混合物を1時間撹拌し、その後、濾過した。濾液を濃縮し、その後、100mLのEtOAc中に再溶解した。これに、ジオキサン中100mLの4M HClを添加した。80℃で2時間加熱した後熱、沈殿した白色の固体を濾過によって収集し、3−シクロプロピルチオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩(12.05g)を得た。
100mLの丸底フラスコに、3−シクロプロピルチオモルホリン1,1−ジオキシド塩酸塩(1.00g、4.72mmol)および10mLのEtOAcを装填した。これに、15mLのNaHCO3飽和水溶液を添加した。室温で15分間撹拌した後、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、無色の油として、3−シクロプロピルチオモルホリン1,1−ジオキシド(0.800g)を得た。
ステップ3:2−(4−((2S)−2−((3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および3−シクロプロピルチオモルホリン1,1−ジオキシドの反応、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)による精製が、4つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−シクロプロピル−1,1−ジオキシド−4−チオモルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.75(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.54〜7.47(m、1H)、7.30(d、J=8.4Hz、2H)、7.13(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、6.80(dd、J=6.7、8.8Hz、2H)、4.08〜3.89(m、2H)、3.84〜3.53(m、2H)、3.37〜2.32(m、7H)、1.97〜1.81(m、1H)、1.60〜1.45(m、3H)、1.26〜0.60(m、6H)、0.56〜0.08(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)607.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.229μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.246μM。
実施例88:2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
100mLの丸底に、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.54g、1.65mmol、公開PCT特許出願第WO2006/094842号)、10mLのCH2Cl2、および5−ブロモ−2−チオフェンスルホニルクロリド(0.43g、1.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を装填した。これに、トリエチルアミン(0.28mL、2.06mmol)を添加した。室温で15分後、混合物を10mLのCH2Cl2で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.83g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.89g、1.61mmol)、1,1−ジフェニルメタンイミン(0.35g、1.93mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.37g、3.87mmol)、および6mLのトルエンを装填した。これに、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.15g、0.16mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)および2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(0.251g、0.403mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。酸素を含まない窒素ガスを溶液に通して2分間泡立て、その後、バイアルを密封し、80℃で12時間加熱した。その後、黒色の混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮して、黒色のタールを得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc)による精製により、中間体イミンを得た。これに、15mLの5M HClおよび15mLのTHFを添加した。15分後、15mLの5M NaOHを添加し、混合物をEtOAc(50mL)で抽出した。有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、収集して、オレンジ色の発泡体を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)による精製により、オレンジ色の油を得た。25mLのエーテルおよび50mLのヘキサンを添加し、結果として得られた白色の固体を濾過によって収集して、2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.32g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.57(d、J=8.8Hz、2H)、7.22(d、J=4.1Hz、1H)、7.03(d、J=9.2Hz、2H)、6.07(d、J=4.1Hz、1H)、3.39〜3.26(m、4H)、3.21〜3.10(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)490.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.302μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.150μM。
実施例89:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート
350mLの圧力容器に、(tert−ブチル(3S)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(15.0g、74.9mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(14.49g、74.9mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、100mLのジオキサン、およびトリエチルアミン(11.48mL、82mmol)を装填した。容器を密封し、100℃で12時間加熱した。混合物を濃縮し、その後、200mLのEtOAcおよび150mLの水中に溶解した。有機物を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%のEtOAc)による精製により、白色の固体として、(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(23.5g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩
500mLの丸底フラスコに、(3S)−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル)−3−メチル−1−ピペラジンカルボキシレート(2.40g、6.72mmol)および50mLのジエチルエーテルを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、5.46mL、8.73mmol)を添加した。結果として得られた懸濁液を−78℃で10分間撹拌し、その後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して5分間泡立てた。−78℃でさらに10分後、100mLの水を添加し、混合物を室温まで加温させた。有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%のEtOAc)による精製により、油としてアミンを得た。これに、15mLのEtOAcおよび塩酸(ジオキサン中4M、7.31mL、29.3mmol)を添加した。75℃で12時間加熱した後、懸濁液を室温まで冷却し、白色の沈殿物を濾過によって収集して、その二塩酸塩として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(1.48g)を得た。
ステップ3:2−(2−((2S)−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(1.48g、3.55mmol)、25mLのCH2Cl2、およびトリエチルアミン(1.48mL、10.7mmol)を装填した。0℃まで冷却した後、5−ブロモチオフェンスルホニルクロリド(0.93g、3.55mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、溶液を0℃で15分間撹拌した。その後、100mLの水を添加し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、タールを得て、これを、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの発泡体として、2−(2−((2S)−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(2.01g)を得た。
ステップ4:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、(2−(2−((2S)−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.00g、1.76mmol)、1,1−ジフェニルメタンイミン(0.382g、2.11mmol)、30mLのトルエン、ナトリウムtert−ブトキシド(0.405g、4.22mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(0.273mL、0.439mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.101g、0.176mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)を装填した。丸底フラスコを密封し、90℃で15時間加熱した。その後、混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、茶色の油を得た。これに、25mLのTHFおよびジオキサン中15mLの5M HClを添加した。15分後、17mLの5M NaOHを添加し、混合物をEtOAcで抽出した。層を分離し、有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、オレンジ色の油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、ヘキサン中0〜65%のEtOAc)による精製により、黄褐色の固体として、2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.510g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.57(s、2H)、7.19(d、J=4.1Hz、1H)、6.04(d、J=4.1Hz、1H)、5.10(br.s.、1H)、4.71(d、J=13.7Hz、1H)、3.71(d、J=11.7Hz、1H)、3.56(d、J=11.5Hz、1H)、3.31〜3.23(m、1H)、2.61(dd、J=3.7、11.5Hz、1H)、2.46(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、1.32(d、J=6.8Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)506.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.252μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.161μM。
実施例90:2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩
350mLの圧力容器に、tert−ブチル1−ピペラジンカルボキシレート(15.00g、81mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(22.75g、85mmol、実施例27、ステップ1)、ナトリウムtert−ブトキシド(15.48g、161mmol)、および100mLのトルエンを装填した。酸素を含まない窒素ガスを溶液に通して5分間泡立て、その後、2−ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(1.50g、3.22mmol)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.48g、1.61mmol)を添加した。容器を密封し、90℃になるまで2時間加熱した。その後、混合物を150mLのEtOAcで希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、その後、300mLのEtOAcおよびジオキサン中100mLの4N HClを添加した。70℃で1.5時間後、混合物を濃縮した。結果として得られた固体をジエチルエーテルでスラリー状にし、濾過によって収集し、オフホワイトの固体として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(22.3g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(2.66g、7.65mmol)、5−ブロモチオフェンスルホニルクロリド(2.00g、7.65mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、25mLのCH2Cl2、およびトリエチルアミン(3.73mL、26.8mmol)を装填した。室温で15分間撹拌した後、混合物をCH2Cl2(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(2.10g)を得た。
ステップ3:2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、1,1−ジフェニルメタンイミン(0.44g、2.40mmol)、2−(4−(4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(1.00g、2.003mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.46mL、4.81mmol)、および10mLのトルエンを装填した。これに、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.18g、0.20mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)(0.31g、0.50mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。バイアルを密封し、80℃で12時間加熱した。その後、混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、濾過した。濾液を濃縮し、15mLのTHF中に溶解した。これに、5M HCl(15.0mL、75mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、5N NaOHを用いてpHを12に調整した。混合物をEtOAcで抽出し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)による精製により、白色の発泡体を得た。これに、25mLのエーテルおよび25mLのヘキサンを添加した。結果として得られた懸濁液を室温で5分間撹拌した。白色の固体を濾過によって収集して、2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.42g)を得た。
(2S)−2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−(4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.48(d、J=8.8Hz、2H)、7.23(d、J=4.1Hz、1H)、7.03〜6.91(m、2H)、6.08(d、J=4.1Hz、1H)、3.32〜3.27(m、4H)、3.21〜3.15(m、4H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)436.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.448μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.836μM。
実施例91:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩
1Lの圧力容器に、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(70.8g、219mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、tert−ブチルピペラジン−1−カルボキシレート(40.0g、215mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、200mLのトルエン、およびナトリウムtert−ブトキシド(43.3g、451mmol)を装填した。窒素ガスを溶液に通して5分間泡立て、その後、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)、メチル−t−ブチルエーテル付加物(RuPhosPalladacycle)(1.57g、2.15mmol、Strem Chemicals Inc,Newburyport,MA)および2−ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(2.00g、4.30mmol、Strem Chemicals Inc,Newburyport,MA)を添加した。容器を密封し、65℃で2時間加熱した。その後、混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、油を得た。この物質に、200mLのEtOAcおよびジオキサン中200mLの4N HClを添加した。溶液を80℃で12時間加熱し、その後、結果として得られた懸濁液を室温まで冷却させた。固体沈殿物を濾過によって収集して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(76.2g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(2.50g、6.23mmol)、20mLのCH
2Cl
2、トリエチルアミン(3.47mL、24.93mmol)、および6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(1.32g、6.23mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を装填した。室温で30分間撹拌した後、水を添加し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、油状固体を得た。この物質に、10mLのEtOHおよび濃縮水酸化アンモニウム(9.95mL、255mmol)を添加した。容器を密封し、120℃で12時間加熱した。混合物を室温まで冷却させた後、EtOAc(100mL)および水(50mL)を添加した。有機物を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)による精製が、オフホワイトの固体として、2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.65g)をもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.30(d、J=2.3Hz、1H)、7.74(dd、J=2.4、8.9Hz、1H)、7.56(d、J=8.8Hz、2H)、7.00(d、J=9.0Hz、2H)、6.64(d、J=8.8Hz、1H)、3.35〜3.30(m、4H)、3.17〜3.11(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)484.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.085μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.142μM。
実施例92:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例91、ステップ2に概説された手順に従って合成した。(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(実施例11)および6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009,13,875)の反応、その後のNH
4OHでのアミノ化およびシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)による精製が、白色の固体として、2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.31(d、J=2.2Hz、1H)、7.74(dd、J=2.4、8.9Hz、1H)、7.56(d、J=8.6Hz、2H)、6.98(d、J=9.0Hz、2H)、6.65(d、J=9.0Hz、1H)、4.22〜4.12(m、1H)、3.72〜3.63(m、1H)、3.54〜3.42(m、2H)、3.21(dt、J=3.4、11.7Hz、1H)、2.75(dd、J=3.2、11.2Hz、1H)、2.58(dt、J=3.2、11.1Hz、1H)、1.15(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)498.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.205μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.233μM。
実施例93:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例91、ステップ2に概説された手順に従って合成した。(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(実施例89)および6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009,13,875)の反応、その後のNH
4OHでのアミノ化およびシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)による精製が、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.56(s、2H)、8.29(d、J=2.2Hz、1H)、7.72(dd、J=2.4、8.9Hz、1H)、6.62(d、J=9.0Hz、1H)、5.09(br.s.、1H)、4.71(d、J=13.3Hz、1H)、3.81〜3.71(m、1H)、3.61(d、J=11.5Hz、1H)、3.31〜3.24(m、1H)、2.55(dd、J=3.7、11.5Hz、1H)、2.39(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、1.32(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)500.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.190μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.196μM。
実施例94:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン塩酸塩(0.75g、2.6mmol、実施例27)、(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.92g、3.3mmol、中間体D)、15mLのジオキサン、およびヒューニッヒ塩基(1.2mL、6.6mmol)を装填した。混合物を85℃で12時間加熱し、その後、濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(0.360g)をもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.58(s、2H)、7.87(d、J=5.1Hz、1H)、7.66〜7.63(m、1H)、7.28〜7.23(m、1H)、5.14(br.s.、1H)、4.76(d、J=13.9Hz、1H)、3.83(d、J=11.3Hz、1H)、3.67(d、J=11.5Hz、1H)、3.40(s、1H)、2.69〜2.58(m、1H)、2.47(dt、J=3.6、12.0Hz、1H)、1.36(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)491.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.362μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.470μM。
実施例95:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例91、ステップ2に概説された手順に従って合成した。1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例90)および6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009、13、875)の反応、その後のNH
4OHでのアミノ化およびシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)による精製が、2つの異性体である2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2S)−2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールおよび(2R)−2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.30(d、J=2.2Hz、1H)、7.74(dd、J=2.4、8.9Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、6.95(d、J=9.0Hz、2H)、6.64(d、J=9.0Hz、1H)、3.30〜3.24(m、4H)、3.18〜3.08(m、4H)、1.68(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)431.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.359μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.605μM。
実施例96:2−(4−(4−((2−アミノ−5−ピリミジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.45g、1.13mmol、実施例91)、10mLのCH
2Cl
2、トリエチルアミン(0.63mL、4.51mmol)、および2−クロロ−5−ピリミジンスルホニルクロリド(0.24g、1.13mmol、Matrix Scientific,Columbia,SC)を装填した。室温で15分間撹拌した後、混合物を濃縮し、その後、10mLのEtOHおよび10mLのNH
4OHで希釈した。混合物を室温でさらに1時間撹拌し、その後、EtOAcで希釈した。有機物を分離し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜65%のEtOAc)によって精製して、2−(4−(4−((2−アミノ−5−ピリミジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.22g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.58(s、2H)、7.57(d、J=8.8Hz、2H)、7.03(d、J=9.2Hz、2H)、3.38〜3.34(m、4H)、3.22〜3.17(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)485.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.258μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.518μM。
実施例97:2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロピリジン(0.50g、2.38mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および20mLのジエチルエーテルを装填した。−78℃まで冷却した後、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.95mL、2.38mmol)を添加した。−78℃で5分後、二酸化硫黄(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を溶液に通して1分間泡立てた。混合物を室温まで加温させ、その後、濃縮した。その後、1−クロロ−2,5−ピロリジンジオン(NCS)(0.381g、2.85mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)に加えて、20mLのCH2Cl2を添加した。室温で30分後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.95g、2.38mmol、実施例91)およびトリエチルアミン(1.33mL、9.50mmol)を添加した。10分後、50mLの水を添加し、層を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の発泡体として、2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.750g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
100mLの圧力容器に、2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.725g、1.389mmol)、5mLのEtOH、および濃縮水酸化アンモニウム(10mL、257mmol)を装填した。容器を密封し、混合物を125℃になるまで18時間加熱した。その後、混合物を水で希釈し、CH
2Cl
2(3×100mL)で抽出した。合わせた抽出物を乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.375g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.18(d、J=1.4Hz、1H)、7.62(dd、J=1.9、10.5Hz、1H)、7.56(d、J=8.8Hz、2H)、7.01(d、J=9.0Hz、2H)、3.35〜3.29(m、4H)、3.19〜3.14(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)503.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.163μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.299μM。
実施例98:9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
ステップ1:(2R)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(2.86g、8.64mmol、ASW MedChem Inc.,New Brunswick,NJ)、3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(1.22g、8.64mmol、公開PCT特許出願第WO2007/022502号)、HATU(3.61g、9.51mmol、Oakwood Products,Inc.,West Columbia,SC)、ヒューニッヒ塩基(3.06mL、17.28mmol)およびDMF(20mL)を装填した。1時間後、混合物を水(150mL)およびEtOAc(150mL)で希釈し、層を分離した。有機層を水(3×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、油として、(2R)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(3.9g)を得た。
ステップ2:(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)
250mLの丸底フラスコに、(2R)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(3.9g、8.6mmol)およびTHF(50mL)を装填した。BH3・THF(THF中1.0M、34.4mL、34.4mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で慎重に添加した。ガス発生が終了した後、反応物を50℃で2時間加熱し、その後、反応物を冷却し、MeOH(100mL)で慎重に反応停止処理した。反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(120gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)(1.6g)を得た。
ステップ3:(2S)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレートおよび(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)
250mLの丸底フラスコに、塩化オキサリル(5.27mL、10.53mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびCH2Cl2(50mL)を装填し、−78℃まで冷却した。DMSO(1.5mL、21.1mmol)を添加し、ガス発生が終了した後(5分後)、(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)(1.6g、3.5mmol)をCH2Cl2(10mL)中の溶液として添加した。反応物をこの温度で1時間撹拌した。トリエチルアミン(4.89mL、35.1mmol)を添加し、反応物を室温になるまで12時間加温した。NaHCO3飽和水溶液(100mL)およびEtOAc(150mL)を添加し、層を分離した。有機層を水(3×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、1:1の(2S)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレートおよび(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)(0.5g)の混合物を得た。
ステップ4:9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
100mLの丸底フラスコに、EtOAc(20mL)中の(2S)−2−((7−オキソ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレートおよび(2S)−2−((7−ヒドロキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(エンド)(0.5g)を装填し、ジオキサン中4N HCl(0.85mL、3.4mmol)を添加した。反応物を70℃になるまで2時間加熱し、2時間後、沈殿物を濾過し、収集し、乾燥させた。この物質をCH2Cl2(10mL)中に溶解した。トリエチルアミン(0.75mL、5.4mmol)、その後に、5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(0.26g、1.13mmol、Enamine Building Blocks,Kiev,Ukraine)を、CH2Cl2(5mL)中の溶液として添加した。室温で10分後、反応物をシリカ上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(0.54g)を得た。
ステップ5:9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
20mLのバイアルに、9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(0.53g、1.9mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.67mL、3.8mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.53g、1.88mmol、中間体D)、ならびにジオキサン(10mL)を装填した。バイアルを密封し、100℃で一晩加熱した。粗反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、1:1の混合物として、9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(0.46g)を得た。
ステップ6:9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
50mLの丸底フラスコに、9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(0.10g、0.15mmol)、酢酸(5mL)、および鉄粉(0.04g、0.74mmol)を装填した。反応物を50℃で20分間活発に撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液(50mL)を添加し、混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機抽出物を水(3×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって10%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)(0.030g)および9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(0.030g)を得た。
9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.56(s、2H)、7.21(d、J=4.1Hz、1H)、6.03(d、J=4.1Hz、1H)、4.67(d、J=12.9Hz、1H)、3.93(d、J=11.35Hz、1H)、3.85(br.s.、1H)、3.56〜3.81(m、5H)、3.30〜3.36(m、1H)、3.25〜3.06(m、1H)、3.02〜2.89(m、1H)、2.82(d、J=19.2Hz、3H)、2.61〜2.41(m、2H)、2.33〜2.12(m、2H)、1.54(t、J=12.8Hz、2H)。m/z(ESI、陽イオン)647.4(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.002μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.019μM。
9−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.42〜8.69(m、2H)、7.22(d、J=4.3Hz、1H)、6.04(d、J=4.1Hz、1H)、5.06〜4.95(m、1H)、4.71(d、J=11.2Hz、1H)、3.98(d、J=11.9Hz、1H)、3.81〜3.72(m、1H)、3.69〜3.68(m、1H)、3.70〜3.54(m、3H)、3.52〜3.43(m、1H)、3.26〜3.18(m、1H)、3.17〜3.01(m、2H)、2.97〜2.81(m、1H)、2.77〜2.46(m、4H)、2.22(d、J=15.6Hz、2H)。m/z(ESI、陽イオン)645.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.016μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.040μM。
実施例99:9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
ステップ1:9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
25mLの丸底フラスコに、1:1の9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(300mg、0.44mmol、実施例98、ステップ5)の混合物、水酸化カリウム(749mg、13.34mmol)、MeOH(5mL)、ならびに水(2mL)を装填し、室温で30分間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、その後、水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(215mg)を得て、これを精製することなく使用した。
ステップ2:9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
25mLの丸底フラスコに、1:1の9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(215mg、0.44mmol)の混合物、トリエチルアミン(0.19mL、1.33mmol)、ならびにCH2Cl2(5mL)を装填した。6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(94mg、0.44mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)をCH2Cl2(2mL)中の溶液として添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。その後、反応物をシリカ上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(50mg)を得た。
ステップ3:9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
30mLの密封管に、9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)および9−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(50mg、0.076mmol)、水酸化アンモニウム(266mg、7.59mmol)、ならびにEtOH(5mL)を装填し、150℃になるまで一晩加熱した。反応物を水(50mL)およびEtOAc(100mL)で希釈し、有機層を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。結果として得られた残渣を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって10%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)(12mg)および9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(10mg)を得た。
9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.50(s、2H)、8.24(s、1H)、7.73(d、J=11.2Hz、1H)、6.62(d、J=9.0Hz、1H)、4.67(d、J=14.7Hz、1H)、3.96(d、J=11.7Hz、1H)、3.88〜3.75(m、3H)、3.72〜3.59(m、3H)、3.25〜3.10(m、2H)、3.00〜2.89(m、1H)、2.87〜2.70(m、3H)、2.59〜2.38(m、2H)、2.35〜2.11(m、2H)、1.54(m、J=12.5Hz、2H)。m/z(ESI、陽イオン)642.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.003μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.025μM。
9−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.59(s、2H)、8.31(d、J=2.3Hz、1H)、7.74(dd、J=8.9、2.4Hz、1H)、6.62(d、J=8.8Hz、1H)、5.07〜4.93(m、1H)、4.70(d、J=14.1Hz、1H)、4.02(d、J=11.9Hz、1H)、3.83(d、J=13.1Hz、1H)、3.72〜3.54(m、3H)、3.52〜3.44(m、2H)、3.28〜3.23(m、2H)、3.11〜3.00(m、1H)、2.99〜2.85(m、1H)、2.76〜2.60(m、2H)、2.60〜2.38(m、2H)、2.22(d、J=15.6Hz、2H)。m/z(ESI、陽イオン)640.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.075μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.097μM。
実施例100:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)
ステップ1:6−(ベンジルオキシ)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(エンド)
50mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、6−(ベンジルオキシ)−8−((R)−ピペラジン−2−イルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン三塩酸塩(エンド)(700mg、1.64mmol、実施例79、ステップ3)、トリエチルアミン(1.14mL、8.20mmol)、およびCH2Cl2(10mL)を装填した。この後に、CH2Cl2(5mL)中の溶液として、チオフェン−2−スルホニルクロリド(300mg、1.64mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)が続いた。10分後、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、6−(ベンジルオキシ)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(エンド)(250mg)を得た。
ステップ2:2−(2−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(エンド)
20mLのバイアルに、6−(ベンジルオキシ)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(エンド)(250mg、0.54mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(244mg、1.078mmol、中間体E)、ヒューニッヒ塩基(0.29mL、1.62mmol)、およびジオキサン(5mL)を装填した。反応物を120℃になるまで12時間加熱した。その後、混合物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(120gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、4つの異性体の混合物として、2−(2−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(エンド)(170mg)を得た。
ステップ3:8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)
25mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、2−(2−((2S)−2−((6−(ベンジルオキシ)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(エンド)(170mg、0.26mmol)およびCH2Cl2(5mL)を装填した。BCl3(CH2Cl2中1M、4.20mL、4.20mmol)を緩徐に添加した。0℃で15分後、反応物をMeOHで慎重に反応停止処理し、濃縮した。その後、結果として得られた発泡体をMeOH/エーテルから再結晶し、オフホワイトの固体を得て、これをカラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、4つの異性体の混合物として、8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(120mg)(エンド)を得た。
この個々の異性体を、2つの別個のキラルSFC法を用いて単離した:(DEAを有する)超臨界CO
2中35%のエタノールを用いるChiralpak(登録商標)ADHカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)を使用して、別個のピーク1および2を相互ならびにピーク3および4から分離し、(DEAを有する)超臨界CO
2中35%のエタノールを用いるChiralpak(登録商標)ASHカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)を使用して、ピーク3および4を相互から分離した。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える4つの異性体をもたらした。
(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド);(1R,5R,6R)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド);(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド);(1S,5S,6S)−8−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−6−オール(エンド)
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.64(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.23(dd、J=5.0、3.8Hz、1H)、4.64(d、J=12.9Hz、1H)、4.61〜4.40(m、1H)、4.15〜4.14(m、1H)、4.18〜4.06(m、1H)、3.90(d、J=11.2Hz、1H)、3.84〜3.69(m、2H)、3.58(d、J=10.6Hz、1H)、3.48(d、J=11.7Hz、1H)、3.23〜3.07(m、2H)、2.99〜2.89(m、1H)、2.89〜2.75(m、1H)、2.68〜2.55(m、1H)、2.54〜2.31(m、3H)、1.69(s、3H)、1.66〜1.57(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)564.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.022μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.041μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(dd、J=5.1、1.2Hz、1H)、7.63(dd、J=3.8、1.1Hz、1H)、7.23(dd、J=5.0、3.8Hz、1H)、4.95〜4.86(m、1H)、4.64(d、J=13.3Hz、1H)、4.49〜4.36(m、1H)、3.99(s、1H)、3.92(d、J=10.8Hz、1H)、3.79(d、J=11.3Hz、1H)、3.53〜3.67(m、2H)、3.45〜3.37(m、1H)、3.25〜2.97(m、3H)、2.96〜2.82(m、1H)、2.79〜2.60(m、1H)、2.59〜2.35(m、3H)、1.69(s、3H)、1.67〜1.62(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)564.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.051μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.057μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(dd、J=5.0、1.3Hz、1H)、7.63(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.23(dd、J=5.0、3.8Hz、1H)、4.92〜4.87(m、1H)、4.64(d、J=13.3Hz、1H)、4.51〜4.35(m、1H)、4.01(d、J=11.9Hz、1H)、3.90(s、1H)、3.79(d、J=10.0Hz、1H)、3.60(m、J=9.0Hz、2H)、3.45〜3.38(m、1H)、3.24〜2.98(m、3H)、2.94〜2.82(m、1H)、2.76〜2.60(m、1H)、2.56〜2.28(m、3H)、1.69(s、3H)、1.66〜1.56(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)564.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.031μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.065μM。
第4の溶出ピーク(ピーク番号4)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(dd、J=4.9、1.2Hz、1H)、7.63(dd、J=3.7、1.2Hz、1H)、7.23(dd、J=5.0、3.8Hz、1H)、4.73〜4.59(m、1H)、4.59〜4.42(m、1H)、4.23〜4.02(m、1H)、4.01〜3.85(m、1H)、3.85〜3.74(m、2H)、3.67〜3.44(m、2H)、3.24〜3.09(m、3H)、3.03〜2.78(m、2H)、2.76〜2.59(m、1H)、2.59〜2.31(m、3H)、1.60〜1.74(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)564.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.088μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.15μM。
実施例101:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン
50mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン三塩酸塩(1.0g、3.24mmol、実施例82、ステップ2)、CH2Cl2(10mL)およびトリエチルアミン(2.3mL、16.2mmol)で充填した。2−チオフェンスルホニルクロリド(0.59g、3.24mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)をCH2Cl2(5mL)中の溶液として添加し、10分後、MeOH(20mL)を添加し、シリカゲル上で濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(0.68g)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(0.68g、1.97mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(0.45g、1.97mmol、実施例100、ステップ1)、ヒューニッヒ塩基(0.69mL、3.94mmol)、およびジオキサン(10mL)を装填し、100℃で1週間加熱した。その後、粗反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、結果として得られた発泡体をエーテルで粉砕して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(0.5g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.49(s、2H)、7.86(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.66〜7.58(m、J=2.5Hz、1H)、7.24(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、4.99〜4.90(m、1H)、4.68(d、J=13.7Hz、1H)、4.09(d、J=11.3Hz、1H)、3.83〜3.55(m、4H)、3.45〜3.36(m、1H)、3.28〜3.04(m、3H)、2.52〜2.16(m、4H)、1.97〜1.96(m、1H)、1.69(s、3H)、1.08(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)536.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.012μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.032μM。
個々の異性体をキラルSFCを用いて単離した。使用した方法は以下の通りである:(DEAを有する)超臨界CO
2中15%のエタノールを用いるChiralpak(登録商標)ASHカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える2つの異性体をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(d、J=4.9Hz、1H)、7.68〜7.57(m、1H)、7.32〜7.17(m、1H)、4.98〜4.90(m、1H)、4.68(d、J=13.7Hz、1H)、4.09(d、J=11.0Hz、1H)、3.83〜3.54(m、4H)、3.44〜3.36(m、1H)、3.26〜2.97(m、3H)、2.57〜2.19(m、4H)、1.98(d、J=11.5Hz、1H)、1.68(s、3H)、1.07(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)536.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.009μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.02μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.49(s、2H)、7.85(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.63(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.24(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、5.01〜4.89(m、1H)、4.68(d、J=13.3Hz、1H)、4.09(d、J=11.3Hz、1H)、3.91〜3.53(m、4H)、3.45〜3.35(m、1H)、3.27〜3.01(m、3H)、2.50〜2.19(m、4H)、2.04〜1.91(m、1H)、1.69(s、3H)、1.07(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)536.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.019μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.03μM。
実施例102:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン
50mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン(100mg、0.5mmol、実施例82、ステップ2)、CH2Cl2(5mL)、およびトリエチルアミン(0.07mL、0.5mmol)で充填した。チアゾール−2−スルホニルクロリド(92mg、0.5mmol、Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)を添加し、10分後、反応物を濃縮し、ジオキサン中4N HCl(5mL)で酸性にした。濾過後、HCl塩を収集し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%(MeOH中2M NH3))によって精製して、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(210mg)を得た。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン(210mg、0.61mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(326mg、1.21mmol、実施例27、ステップ1)、ナトリウムtert−ブトキシド(175mg、1.82mmol)、Pd
2(dba)
3(55.5mg、0.061mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(42.4mg、0.091mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、およびトルエン(5mL)を装填した。バイアルを密封し、100℃になるまで3時間加熱した。反応物を濾過し、濃縮し、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、2つの異性体の混合物である、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(20mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.09(d、J=3.1Hz、1H)、8.01(d、J=3.1Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、6.93(d、J=8.8Hz、2H)、4.13(d、J=11.5Hz、1H)、4.07〜3.97(m、1H)、3.93〜3.80(m、1H)、3.70〜3.51(m、4H)、3.50〜3.40(m、1H)、3.28〜3.15(m、2H)、2.97〜2.80(m、3H)、2.41〜2.26(m、1H)、2.16〜1.98(m、1H)、1.92〜1.82(m、1H)、1.67(s、3H)、1.00(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)535.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.134μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.137μM。
実施例103:2−(4−(4−((4−アミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
25mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(250mg、0.62mmol、実施例91,ステップ1)、CH2Cl2(5mL)、およびトリエチルアミン(0.26mL、1.87mmol)を装填した。4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(166mg、0.75mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。0℃で10分後、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(4−(4−((4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(180mg)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((4−アミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコに、2−(4−(4−((4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(180mg)およびEtOH(20mL)を装填した。反応物をアルゴン雰囲気下に置いた。10%のPd/C(37.3mg、0.351mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、反応物を水素バルーン雰囲気下で12時間撹拌した(0.707mg、0.351mmol)。反応物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して慎重に濾過し、EtOHですすいだ。粗物質をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(4−(4−((4−アミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(90mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.54(d、J=8.8Hz、2H)、7.48(d、J=8.6Hz、2H)、6.98(d、J=9.0Hz、2H)、6.73(d、J=8.6Hz、2H)、3.31〜3.26(m、4H)、3.11〜3.03(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)484.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.582μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.828μM。
実施例104:2−(4−(4−((4−アミノ−3−フルオロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((3−フルオロ−4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
25mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(500mg、1.25mmol、実施例91、ステップ1)、CH2Cl2(10mL)、およびトリエチルアミン(0.52mL、3.74mmol)を装填した。3−フルオロ−4−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(328mg、1.371mmol、Matrix Scientific,Columbia,SC)を添加し、10分後、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、EtOAc中0〜100%のヘキサン)によって精製して、2−(4−(4−((3−フルオロ−4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(350mg)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((3−フルオロ−4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコを、2−(4−(4−((3−フルオロ−4−ニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(350mg、0.66mmol)およびEtOH(40mL)で充填した。反応物をアルゴン雰囲気下に置いた。10%のPd/C(70.1mg、0.66mmol)を添加し、反応物をH
2のバルーン雰囲気下で12時間撹拌した。反応物をCeliteパッドに通して慎重に濾過し、EtOHですすいだ。粗物質をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(4−(4−((4−アミノ−3−フルオロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(60mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.54(d、J=8.6Hz、2H)、7.40〜7.31(m、2H)、7.01〜6.95(m、2H)、6.94〜6.86(m、1H)、3.31〜3.26(m、4H)、3.14〜3.00(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)502.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.999μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.642μM。
実施例105:3−((4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)フェノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((3−メトキシフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
25mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(200mg、0.5mmol、実施例91,ステップ1)、CH2Cl2(5mL)、およびトリエチルアミン(0.35mL、2.5mmol)を装填した。3−メトキシベンゼンスルホニルクロリド(113mg、0.55mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。0℃で10分後、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、EtOAc中0〜100%のヘキサン)によって精製して、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((3−メトキシフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(120mg)を得た。
ステップ2:3−((4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)フェノール
25mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−((3−メトキシフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(80mg、0.16mmol)およびCH
2Cl
2(5mL)を装填した。BBr
3(CH
2Cl
2中1M、0.48mL、0.48mmol)を室温で添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。混合物をMeOH(20mL)で反応停止処理し、シリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、3−((4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)フェノールを得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.57(d、J=9.0Hz、2H)、7.44(t、J=8.0Hz、1H)、7.25(d、J=7.4Hz、1H)、7.18(s、1H)、7.10〜7.06(m、1H)、7.04(d、J=9.2Hz、2H)、3.37〜3.33(m、4H)、3.21〜3.07(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)485.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.949μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.74μM。
実施例106:9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(公開PCT特許出願第WO2007/022502号)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製が、2つの異性体の混合物として、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オンをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.92〜7.86(m、1H)、7.69〜7.64(m、1H)、7.45(d、J=8.6Hz、2H)、7.32〜7.22(m、1H)、6.94(d、J=9.0Hz、2H)、4.22〜3.98(m、2H)、3.83(d、J=11.7Hz、1H)、3.66〜3.58(m、2H)、3.57〜3.44(m、3H)、3.30〜3.25(m、1H)、3.21〜3.11(m、2H)、3.04〜2.92(m、1H)、2.92〜2.79(m、1H)、2.72〜2.51(m、3H)、2.43(dd、J=6.0、15.6Hz、1H)、2.24〜2.07(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)574.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.035μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.097μM。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて単離した。使用した方法は以下の通りである:(DEAを有する)超臨界CO
2中40%のiPrOHを用いるChiralpak(登録商標)ADカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える2つの異性体をもたらした。
9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.88(d、J=1.2Hz、1H)、7.66(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、7.27(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.95(s、2H)、4.22〜3.99(m、2H)、3.89〜3.74(m、1H)、3.62〜3.57(m、2H)、3.56〜3.43(m、3H)、3.30〜3.24(m、1H)、3.21〜3.07(m、2H)、2.98(dd、J=8.8、13.5Hz、1H)、2.87〜2.76(m、J=5.1Hz、1H)、2.73〜2.51(m、3H)、2.42(dd、J=5.9、15.6Hz、1H)、2.22〜2.06(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)574.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.052μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.088μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.88(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.65(dd、J=1.4、3.7Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.93(d、J=9.0Hz、2H)、4.19〜3.96(m、2H)、3.86〜3.74(m、1H)、3.62〜3.56(m、2H)、3.55〜3.41(m、3H)、3.29〜3.21(m、1H)、3.20〜3.10(m、2H)、2.97(dd、J=8.7、13.4Hz、1H)、2.83(dd、J=5.3、13.5Hz、1H)、2.71〜2.51(m、3H)、2.42(dd、J=5.6、15.6Hz、1H)、2.21〜2.04(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)574.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.061μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.142μM。
実施例107:9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)
25mLの丸底フラスコに、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(60mg、0.11mmol、実施例106)、THF(3mL)、およびMeOH(0.5mL)を装填した。NaBH
4(39.6mg、1.05mmol)を添加し、反応物を室温で20分間撹拌した。MeOH(50mL)を添加し、その後、混合物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)(10mg)を得た。
9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.91〜7.82(m、1H)、7.67〜7.60(m、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、7.28〜7.20(m、1H)、6.90(d、J=9.0Hz、2H)、4.07〜3.88(m、2H)、3.83〜3.74(m、3H)、3.71〜3.55(m、3H)、3.50〜3.41(m、1H)、3.26〜3.18(m、1H)、2.88〜2.77(m、1H)、2.76〜2.65(m、3H)、2.62〜2.45(m、2H)、2.25〜2.12(m、1H)、2.12〜1.98(m、1H)、1.67(s、3H)、1.56〜1.35(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)576.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.005μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.016μM。
実施例108:(1R,5S)−7−メチル−9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)
25mLの丸底フラスコを0℃まで冷却し、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オン(50mg、0.087mmol、実施例106)およびTHF(5mL)を装填した。メチルマグネシウムブロミド(THF中3.0M、0.15mL、0.44mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、20分後、さらに0.5当量のメチルマグネシウムブロミドを添加した。その後、反応物をMeOH(50mL)で反応停止処理し、シリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、EtOAc中0〜100%のヘキサン)によって精製した。この物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによってさらに精製して、2つの異性体の混合物として、(1R,5S)−7−メチル−9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)(10mg)を得た。
(1R,5S)−7−メチル−9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)、(1R,5S)−7−メチル−9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.93〜7.81(m、1H)、7.68〜7.59(m、1H)、7.50〜7.36(m、2H)、7.32〜7.17(m、1H)、7.00〜6.73(m、2H)、4.08〜3.87(m、2H)、3.84〜3.58(m、5H)、3.51〜3.39(m、1H)、3.26〜3.10(m、1H)、2.85〜2.49(m、5H)、2.03〜1.94(m、1H)、1.85〜1.75(m、1H)、1.67(s、3H)、1.56〜1.48(m、1H)、1.46〜1.39(m、1H)、1.36〜1.28(m、1H)、1.11(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)590.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.027μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.045μM。
実施例109:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1R,5S)−7−メトキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(エンド)
25mLの丸底フラスコに、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−オール(エンド)(50mg、0.087mmol、実施例107)およびTHF(3mL)を装填した。水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散液、34.7mg、0.869mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で添加した。ガス発生が終了した後、ヨードメタン(0.054mL、0.87mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応物を室温で20分間撹拌し、その後、MeOH(20mL)を添加し、次いで、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、EtOAc中0〜100%のヘキサン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1R,5S)−7−メトキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(エンド)(10mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1R,5S)−7−メトキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(エンド)、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1R,5S)−7−メトキシ−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノン−9−イル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(エンド)。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.01〜7.82(m、1H)、7.67〜7.62(m、1H)、7.39〜7.30(m、2H)、7.28〜7.20(m、1H)、7.01〜6.81(m、2H)、4.10〜3.91(m、2H)、3.83〜3.71(m、3H)、3.69〜3.56(m、3H)、3.53〜3.43(m、1H)、3.26〜3.20(m、1H)、3.16(br.s.、3H)、2.91〜2.48(m、6H)、2.27〜2.13(m、1H)、2.13〜1.93(m、1H)、1.72(br.s.、3H)、1.56〜1.37(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)590.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.072μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.081μM。
実施例110:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および(3R)−3−モルホリニルメタノール塩酸塩(Tyger Scientific Inc.,Ewing,NJ)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製が、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて単離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO
2中のメタノール/エタノール/イソプロパノール(1:1:1)中0.2%のDEAを用いるChiralpak(登録商標)OJHカラム(21×250mm、5μm)(65mL/分の総流量)。この方法が、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える純粋な異性体をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.87(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.64(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.91(d、J=9.0Hz、2H)、4.11〜3.99(m、2H)、3.76(d、J=9.8Hz、1H)、3.70〜3.65(m、1H)、3.62〜3.52(m、5H)、3.45〜3.40(m、1H)、3.28〜3.22(m、1H)、2.90〜2.73(m、2H)、2.68〜2.38(m、5H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.101μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.156μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.87(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.90(d、J=8.8Hz、2H)、4.12〜4.00(m、2H)、3.81〜3.73(m、1H)、3.71〜3.64(m、1H)、3.62〜3.51(m、5H)、3.45〜3.38(m、1H)、3.28〜3.21(m、1H)、2.88〜2.75(m、2H)、2.65〜2.40(m、5H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.079μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.132μM。
実施例111:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および(3S)−3−モルホリニルメタノール塩酸塩(Tyger Scientific Inc.,Ewing,NJ)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製が、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて単離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO
2中40%のメタノール(20nMのNH3)を用いるChrialpak(登録商標)ICHカラム(150×4.6mm、5um)(70mL/分の総流量)。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える2つの生成物をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.89(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.65(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、7.27(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、6.91(d、J=9.0Hz、2H)、4.13〜3.96(m、2H)、3.75(d、J=3.5Hz、3H)、3.62〜3.37(m、5H)、3.28〜3.17(m、2H)、2.94〜2.77(m、1H)、2.65〜2.46(m、2H)、2.44〜2.27(m、1H)、2.26〜2.06(m、2H)、1.68(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.064μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.099μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.88(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.65(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.44(d、J=8.6Hz、2H)、7.26(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.16〜4.03(m、1H)、4.02〜3.93(m、1H)、3.82〜3.69(m、3H)、3.62〜3.37(m、5H)、3.28〜3.17(m、2H)、2.93〜2.78(m、1H)、2.66〜2.45(m、2H)、2.41〜2.22(m、1H)、2.20〜2.04(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)550.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.067μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.113μM。
実施例112:N−((4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)
メタンスルホンアミド
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびN−(3−モルホリニルメチル)メタンスルホンアミド塩酸塩(公開PCT特許出願第WO2009/016410号)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製が、4つの異性体の混合物として、N−((4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)メタンスルホンアミドをもたらした。
この混合物を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって20%〜50%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCを用いて部分的に分解した。これが化合物を2つの単離生成物に分離し、これらは、依然として2つの異性体の混合物であった。
N−(((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)メチル)メタンスルホンアミド。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.91〜7.85(m、1H)、7.67〜7.62(m、1H)、7.49〜7.40(m、2H)、7.28〜7.24(m、1H)、6.98〜6.88(m、2H)、4.12〜3.98(m、2H)、3.83〜3.73(m、1H)、3.60〜3.53(m、4H)、3.49〜3.38(m、1H)、3.28〜3.12(m、3H)、2.95〜2.86(m、4H)、2.84〜2.74(m、1H)、2.67〜2.37(m、5H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)627.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.275μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.986μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.93〜7.84(m、1H)、7.72〜7.64(m、1H)、7.50〜7.40(m、2H)、7.31〜7.21(m、1H)、6.96〜6.87(m、2H)、4.14〜3.95(m、2H)、3.87〜3.74(m、2H)、3.65〜3.35(m、6H)、3.28〜3.20(m、1H)、3.09〜2.88(m、5H)、2.64〜2.45(m、2H)、2.43〜2.34(m、1H)、2.20〜2.03(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)627.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.21μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.332μM。
実施例113:(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびエチル3−モルホリニルアセテート(Matrix Scientific,Columbia,SC)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製が、4つの異性体の混合物として、(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテートをもたらした。
((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート、((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート、((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート、((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.94〜7.82(m、1H)、7.68〜7.60(m、1H)、7.44(d、J=8.6Hz、2H)、7.30〜7.21(m、1H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、4.19〜4.07(m、3H)、4.04〜3.93(m、1H)、3.82〜3.72(m、1H)、3.62〜3.37(m、5H)、3.27〜3.11(m、1H)、3.03〜2.68(m、3H)、2.64〜2.34(m、5H)、2.27〜2.12(m、1H)、1.67(s、3H)、1.29〜1.22(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)606.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.333μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.308μM。
実施例114:N,N−ジメチル−2−(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド
ステップ1:(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)酢酸
25mLの丸底フラスコに、(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセテート(70mg、0.116mmol、実施例113)、水性10M NaOH(0.5mL、5.00mmol)、およびMeOH(5mL)を装填し、室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮して4つの異性体の混合物として、(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)酢酸(65mg)を得た。この物質をそのまま次の反応に使用した。
ステップ2:N,N−ジメチル−2−(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド
25mLの丸底フラスコに、(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)酢酸(65mg、0.113mmol)、ジメチルアミン(MeOH中2.0M、1.69mL、3.38mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヒューニッヒ塩基(0.039mL、0.225mmol)、HATU(471mg、1.24mmol)、およびDMF(3mL)を装填した。室温で1時間撹拌した後、反応物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、EtOAc中0〜100%のヘキサン)によって精製して、4つの異性体の混合物として、N,N−ジメチル−2−(4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド(20mg)を得た。
N,N−ジメチル−2−((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド、N,N−ジメチル−2−((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド、N,N−ジメチル−2−((3R)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド、N,N−ジメチル−2−((3S)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−モルホリニル)アセトアミド。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.94〜7.84(m、1H)、7.69〜7.61(m、1H)、7.49〜7.38(m、2H)、7.29〜7.22(m、1H)、7.00〜6.85(m、2H)、4.12〜3.96(m、2H)、3.82〜3.73(m、1H)、3.68〜3.51(m、3H)、3.48〜3.40(m、2H)、3.27〜3.12(m、1H)、3.10〜3.03(m、4H)、2.95〜2.71(m、5H)、2.69〜2.32(m、5H)、2.28〜2.05(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)605.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.09μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.124μM。
実施例115:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および3−(4−フルオロフェニル)モルホリン(ASDI,Newark,DE)(1追加当量の炭酸カリウムを使用した)の反応が、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。この異性体混合物を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって20%〜60%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCを用いて部分的に分解した。これが化合物を2つの孤立したピークに分離し、これらは、2つの異性体の混合物であった。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−(4−フルオロフェニル)−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.90〜7.83(m、1H)、7.65〜7.60(m、1H)、7.38〜7.29(m、2H)、7.28〜7.23(m、J=3.9Hz、1H)、7.20(d、J=8.4Hz、2H)、7.09(d、J=16.6Hz、2H)、6.28(dd、J=2.9、9.0Hz、2H)、4.03(d、J=11.2Hz、1H)、3.81(d、J=11.3Hz、1H)、3.72〜3.57(m、3H)、3.53(d、J=8.6Hz、1H)、3.35(s、2H)、3.29〜3.24(m、1H)、3.21〜3.14(m、1H)、3.06〜2.91(m、1H)、2.55〜2.33(m、5H)、1.64(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)614.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.589μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.308μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、MeOH)δ=7.94〜7.84(m、1H)、7.68〜7.61(m、1H)、7.50〜7.39(m、4H)、7.30〜7.24(m、1H)、7.09〜7.02(t、J=8.8Hz、2H)、6.85(d、J=8.8Hz、2H)、4.28〜4.17(m、1H)、4.00(d、J=10.8Hz、1H)、3.89(d、J=10.4Hz、1H)、3.81〜3.70(m、1H)、3.64〜3.56(m、1H)、3.51〜3.43(m、1H)、3.40〜3.34(m、2H)、3.28〜3.23(m、1H)、3.20〜3.08(m、2H)、2.95〜2.76(m、2H)、2.67〜2.54(m、1H)、2.46〜2.32(m、1H)、2.25〜2.08(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)614.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.836μM。
実施例116:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
10mLのバイアルに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(ヒドロキシメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(50mg、0.11mmol、中間体B合成(ステップ5))、THF(3mL)、および水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散液、13.3mg、0.33mmol)を装填した。ガス発生が終了した後、2−フラニルメタンスルホン酸メチル(78mg、0.44mmol、米国公開特許出願第2008/0153883号)を添加し、バイアルを密封し、80℃になるまで12時間加熱した。MeOH(10mL)を添加し、反応物を濾過し、濃縮し、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.14〜8.01(m、1H)、7.76〜7.66(m、1H)、7.64〜7.55(m、1H)、7.38(d、J=8.6Hz、2H)、7.33〜7.25(m、1H)、6.86(d、J=9.0Hz、2H)、6.47〜6.25(m、2H)、4.13〜4.02(m、1H)、3.74〜3.58(m、3H)、3.56〜3.48(m、1H)、3.32〜3.25(m、2H)、3.13〜2.93(m、1H)、2.56〜2.53(m、2H)、2.47〜2.39(m、1H)、1.63(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)531.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.284μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.103μM。
実施例117:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例116に報告された手順に従って、(3−メチル−3−オキセタニル)メタンスルホン酸メチル(公開PCT特許出願第WO2010/031713号)の使用が、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)による精製後、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.16〜7.99(m、1H)、7.77〜7.64(m、1H)、7.37(d、J=9.0Hz、2H)、7.33〜7.25(m、1H)、6.89(d、J=9.0Hz、2H)、4.38〜4.24(m、2H)、4.21〜4.16(m、1H)、4.15〜4.03(m、2H)、3.80〜3.61(m、2H)、3.55〜3.44(m、3H)、3.32〜3.27(m、1H)、3.20〜3.07(m、1H)、2.58〜2.54(m、2H)、2.48〜2.40(m、1H)、1.61(s、3H)、1.15(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)535.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.467μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.463μM。
実施例118:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例116に報告された手順に従って、テトラヒドロ−2−フラニルメタンスルホン酸メチル(J.Am.Chem.Soc.,1946,68,2743)の使用が、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)による精製後、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2R)−テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2S)−テトラヒドロ−2−フラニルメトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.16〜7.97(m、1H)、7.72〜7.64(m、1H)、7.41〜7.34(m、2H)、7.32〜7.25(m、1H)、6.88(d、J=9.0Hz、2H)、4.16〜4.05(m、1H)、3.87〜3.78(m、1H)、3.76〜3.47(m、6H)、3.30〜3.25(m、2H)、3.16〜3.04(m、1H)、2.57〜2.54(m、2H)、2.48〜2.39(m、1H)、1.87〜1.67(m、3H)、1.60(s、3H)、1.55〜1.40(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)535.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.57μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=1.11μM。
実施例119:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例116に報告された手順に従って、4−(クロロメチル)−1−メチル−1H−イミダゾール(Synthonix,Wake Forest,NC)の使用、およびカラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、MeOH中5〜10%のCH2Cl2)による精製が、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH4OHを有する水、B:0.1%のNH4OHを有するアセトニトリルで溶出)による精製後、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.90〜7.82(m、1H)、7.65〜7.59(m、1H)、7.53〜7.48(m、1H)、7.42(d、J=8.8Hz、2H)、7.29〜7.20(m、1H)、7.03〜6.97(m、1H)、6.88(d、J=9.0Hz、2H)、4.46〜4.22(m、2H)、4.07〜3.95(m、1H)、3.88〜3.73(m、2H)、3.72〜3.65(m、4H)、3.51〜3.44(m、1H)、3.40〜3.34(m、1H)、3.21〜3.04(m、1H)、2.76〜2.64(m、1H)、2.63〜2.50(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)545.3(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.392μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.169μM。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて分離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO
2中20%のメタノール(0.1%のDEA)を用いるChrialpak(登録商標)ADHカラム(15×2cm、5μm)(70mL/分の総流量)。これが、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える異性体をもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メトキシ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=7.88(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.54〜7.51(m、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.26(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.06〜6.96(m、1H)、6.89(d、J=9.0Hz、2H)、4.48〜4.28(m、2H)、4.09〜3.97(m、1H)、3.89〜3.74(m、2H)、3.72〜3.62(m、4H)、3.52〜3.44(m、1H)、3.38〜3.35(m、1H)、3.20〜2.99(m、1H)、2.76〜2.43(m、2H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)545.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.972μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.235μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.88(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.54〜7.50(m、1H)、7.44(s、2H)、7.25(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、7.04〜6.99(m、1H)、6.89(d、J=9.0Hz、2H)、4.49〜4.25(m、2H)、4.10〜3.97(m、1H)、3.90〜3.73(m、2H)、3.73〜3.63(m、4H)、3.54〜3.43(m、1H)、3.38〜3.34(m、1H)、3.19〜3.03(m、1H)、2.76〜2.64(m、1H)、2.63〜2.52(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)545.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.979μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.206μM。
実施例120:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン塩酸塩(ASDI,Newark,DE)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)による精製が、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、MeOH)δ=7.91〜7.87(m、1H)、7.65〜7.60(m、1H)、7.53〜7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.27〜7.23(m、1H)、7.03(d、J=8.8Hz、2H)、4.39〜4.26(m、1H)、4.06〜3.95(m、2H)、3.78〜3.61(m、3H)、3.51〜3.34(m、6H)、2.88〜2.76(m、1H)、2.66〜2.47(m、1H)、2.06〜1.87(m、2H)、1.67(s、3H)、1.64〜1.54(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.493μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.656μM。
実施例121:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチル((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびメタンアミン(THF中1.0M溶液の10当量、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の反応、その後のシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)後、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
ステップ2:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチル((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
25mLの丸底フラスコに、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(50mg、0.108mmol)、1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルバルデヒド(59.4mg、0.539mmol、ASDI,Newark,DE)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(114mg、0.539mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、AcOH(0.617μL、10.79μmol)、およびDCE(5mL)を装填した。反応物を室温で12時間撹拌した。MeOH(20mL)を添加し、混合物をシリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、MeOH中5〜10%のCH
2Cl
2)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチル((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(20mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチル((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチル((1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.93〜7.83(m、1H)、7.66〜7.59(m、1H)、7.52〜7.48(m、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、7.28〜7.20(m、1H)、6.95〜6.77(m、3H)、4.05〜3.89(m、2H)、3.73〜3.63(m、4H)、3.61〜3.53(m、1H)、3.43〜3.33(m、2H)、3.19〜3.07(m、1H)、3.04〜2.96(m、1H)、2.64〜2.56(m、1H)、2.56〜2.43(m、1H)、2.27(s、3H)、2.10〜1.98(m、1H)、1.67(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)558.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.521μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.362μM。
実施例122:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(シス−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−C]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)およびシス−ヘキサヒドロ−2H−フロ[2,3−c]ピロール塩酸塩(Synthonix,Wake Forest,NC)の反応(1追加当量の炭酸カリウムの使用および150℃での加熱)が、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)による精製後、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(シス−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aR,6aR)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aR,6aR)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aS,6aS)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aS,6aS)−ヘキサヒドロ−5H−フロ[2,3−c]ピロール−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.09〜8.03(m、1H)、7.70〜7.63(m、1H)、6.89〜6.82(m、2H)、7.39〜7.33(m、1H)、6.89〜6.82(m、2H)、4.40〜4.30(m、1H)、4.14〜4.02(m、1H)、3.87〜3.75(m、1H)、3.73〜3.46(m、5H)、3.13〜3.00(m、1H)、2.93〜2.85(m、1H)、2.82〜2.55(m、3H)、2.45〜2.27(m、2H)、2.18〜1.80(m、3H)、1.61(s、3H)、1.58〜1.42(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)546.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.555μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.313μM。
実施例123:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3AR,6AS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−C]ピロール−5(3H)−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例84に概説された手順に従って合成した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および(シス)−ヘキサヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール塩酸塩(Synthonix,Wake Forest,NC)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)が、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)による精製後、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H)−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H)−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3aR,6aS)−テトラヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピロール−5(3H)−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.13〜7.98(m、1H)、7.72〜7.61(m、1H)、7.40〜7.33(m、2H)、7.32〜7.22(m、1H)、6.91〜6.80(m、2H)、4.17〜3.99(m、1H)、3.87〜3.40(m、6H)、3.27〜3.04(m、3H)、2.93〜2.82(m、1H)、2.68〜2.53(m、4H)、2.48〜2.38(m、1H)、2.34〜2.19(m、2H)、2.13〜1.96(m、1H)、1.61(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)546.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.671μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.731μM。
実施例124:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−3−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン二塩酸塩(1.26、4.91mmol、実施例82、ステップ2)をCH2Cl2(30mL)中に懸濁し、0℃まで冷却した。この混合物にトリエチルアミン(1.37mL、9.82mmol)、その後に、Boc2O(1.072g、4.91mmol)を添加した。反応物を室温になるまで徐々に加温させ、5時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、無色の油として、(S)−tert−ブチル3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.19g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート。
20mLのバイアル内で、トルエン(5mL)中の(3S)−3−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(210mg、0.738mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(286mg、0.886mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(17.23mg、0.037mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、Pd2(dba)3(16.90mg、0.018mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、およびナトリウムtert−ブトキシド(177mg、1.846mmol)の混合物を100℃になるまで16時間加熱した。その後、混合物をEtOAc(10mL)および水(20mL)で希釈した。層を分離し、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、Boc保護中間体を得た。
これに、10mLのCH2Cl2および10mLのTFAを添加した。結果として得られた溶液を室温で3時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、真空内で乾燥させて、黄色の油として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(45mg)を得た。
ステップ3:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート(115mg、0.172mmol)をCH2Cl2(30mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。この溶液に、トリエチルアミン(96μL、0.687mmol)、その後に、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(40.1mg、0.189mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を添加した。混合物を室温になるまで緩徐に加温し、2時間撹拌した。その後、混合物を濃縮して、2−(4−((S)−4−((6−クロロピリジン−3−イル)スルホニル)−2−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールを得た。
粗クロロピリジン誘導体を2mLのEtOHおよび2mLの30%の水酸化アンモニウム水溶液中に溶解した。この溶液を140℃になるまで60分間加熱した。混合物を真空内で濃縮し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、泡状固体として、2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(23mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.45(m、1H)、7.76(m、1H)、7.55(d、J=8.6Hz、2H)、6.83(d、J=9Hz、2H)、6.54(d、J=8.6Hz、1H)、5.00(s、2H)、4.05(m、1H)、3.89(m、1H)、3.76(m、1H)、3.68(m、1H)、3.59(m、2H)、3.44(m、1H)、3.25(m、3H)、2.74(m、1H)、2.45(m、3H)、2.20(m、1H)、1.96(m、1H)、1.03(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)598.6(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.018μM。
実施例125:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例124に概説されるスキームに従って、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)の代用が、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2S)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3R)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3R)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.30(d、J=2.0Hz、1H)、7.73(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.44(d、J=8.6Hz、2H)、6.91(d、J=8.8Hz、2H)、6.64(d、J=9.0Hz、1H)、4.05〜3.92(m、2H)、3.77〜3.51(m、4H)、3.40(d、J=12.1Hz、1H)、3.29〜3.08(m、3H)、2.83(d、J=11.9Hz、1H)、2.58〜2.40(m、2H)、2.31(m、1H)、2.09〜1.99(m、1H)、1.84(d、J=12.7Hz、1H)、1.67(s、3H)、0.99(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)544.6(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.003μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.020μM。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて分離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO2中のメタノール中20mmのNH3を用いるChiralcel(登録商標)OJカラム(21×250mm、10μm)(70mL/分の総流量)。この分離が、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える2つの生成物をもたらした。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=8.47(d、J=2.0Hz、1H)、7.76(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、6.80(d、J=8.8Hz、2H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、4.99(s、2H)、4.02(d、J=10.6Hz、1H)、3.84(m、1H)、3.72(t、J=10.2Hz、2H)、3.66〜3.52(m、2H)、3.38(d、J=12.1Hz、1H)、3.31〜3.14(m、3H)、2.73(d、J=11.7Hz、1H)、2.58〜2.41(m、3H)、2.37(m、1H)、1.91(d、J=12.3Hz、1H)、1.74(s、3H)、1.03(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)544.6(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.004μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.026μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.47(d、J=2.0Hz、1H)、7.76(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、6.80(d、J=8.8Hz、2H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、4.99(s、2H)、4.02(d、J=10.6Hz、1H)、3.84(m、1H)、3.72(t、J=10.2Hz、2H)、3.66〜3.52(m、2H)、3.38(d、J=12.1Hz、1H)、3.31〜3.14(m、3H)、2.73(d、J=11.7Hz、1H)、2.58〜2.41(m、3H)、2.37(m、1H)、1.91(d、J=12.3Hz、1H)、1.74(s、3H)、1.03(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)544.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.018μM。
実施例126:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン二塩酸塩(中間体C)の使用を除いて、実施例124について報告されたスキームに従って、2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.44(d、J=2.2Hz、1H)、7.74(dd、J=8.8、2.35Hz、1H)、7.54(d、J=8.6Hz、2H)、6.80(d、J=9.0Hz、2H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、4.99(s、2H)、4.07−3.81(m、3H)、3.74(d、J=11.4Hz、1H)、3.66(d、J=11.2Hz、1H)、3.46(d、J=12.5Hz、1H)、3.39−3.21(m、3H)、2.64(dd、J=11.3、3.03Hz、1H)、2.51(m、1H)、1.85(m、1H)、1.69〜1.34(m、5H)、1.33−1.14(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)583.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.022μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.037μM。
実施例127:2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン二塩酸塩(中間体C)および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27、ステップ1)の使用を除いて、実施例124について報告されたスキームに従って、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。
(2R)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.20(d、J=2.0Hz、1H)、7.67〜7.59(m、1H)、7.34(d、J=8.6Hz、2H)、6.78(d、J=9.0Hz、2H)、6.56〜6.49(m、1H)、4.00〜3.93(m、1H)、3.80〜3.68(m、2H)、3.60(d、J=11.0Hz、1H)、3.49(d、J=11.5Hz、1H)、3.31(d、J=12.5Hz、1H)、3.25〜3.17(m、2H)、3.15〜3.07(m、1H)、2.57(dd、J=2.6、11.4Hz、1H)、2.44(m、1H)、1.70〜1.62(m、1H)、1.57(s、3H)、1.57〜1.53(m、1H)、1.42(d、J=12.9Hz、1H)、1.37〜1.28(m、1H)、1.25〜0.93(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)531.6(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.055μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.058μM。
個々の異性体を、キラルSFCを用いて分離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO2中のメタノール中20mmのNH3を用いるChiralcel(登録商標)OJカラム(21×250mm、10μm)(70mL/分の総流量)。この分離が、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに95%を超える2つの生成物をもたらした。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=8.45(d、J=2.2Hz、1H)、7.73(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.42(d、J=8.6Hz、2H)、6.78(d、J=9.0Hz、2H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、5.00(s、2H)、3.99〜3.84(m、3H)、3.70(d、J=10.8Hz、1H)、3.62(d、J=11.3Hz、1H)、3.44〜3.21(m、4H)、2.71〜2.63(m、1H)、2.61〜2.47(m、2H)、1.82(m、1H)、1.74(s、3H)、1.60〜1.41(m、3H)、1.40〜1.16(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)529.6(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.051μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.098μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.45(d、J=2.2Hz、1H)、7.73(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.42(d、J=8.6Hz、2H)、6.78(d、J=9.0Hz、2H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、5.00(s、2H)、3.98〜3.84(m、3H)、3.70(d、J=10.8Hz、1H)、3.62(d、J=11.3Hz、1H)、3.44〜3.21(m、4H)、2.70〜2.63(m、1H)、2.60〜2.47(m、2H)、1.82(m、1H)、1.74(s、3H)、1.60〜1.41(m、3H)、1.40〜1.16(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)529.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.048μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.072μM。
実施例128:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノールトリフルオロアセテート
密封したバイアル内で、ジオキサン(20mL)中の(S)−tert−ブチル3−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(114mg、0.381mmol)(実施例124、ステップ1)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(139mg、0.495mmol)(中間体D)、およびトリエチルアミン(80μL、0.571mmol)の混合物を、100℃になるまで16時間加熱した。混合物を室温まで冷却させた後、溶液をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、Boc保護中間体を得た。
中間体を10mLのCH2Cl2および10mLのTFA中に溶解した。溶液を室温で2時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、真空内で乾燥させた。結果として得られた1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((R)−2−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール2,2,2−トリフルオロアセテート(165mg)を、さらに精製することなくそのまま次のステップに使用した。
ステップ2:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例124、ステップ3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((R)−2−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール、2,2,2−トリフルオロアセテート、および6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009,13,875)の反応、その後のアミノ化が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製後、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(55mg)をもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.54(s、2H)、8.28(d、J=2.0Hz、1H)、7.72(dd、J=2.3、9.0Hz、1H)、6.61(d、J=8.8Hz、1H)、4.94(d、J=4.5Hz、1H)、4.72(m、1H)、4.03(d、J=11.3Hz、1H)、3.80〜3.53(m、4H)、3.42〜3.33(m、1H)、3.28〜3.13(m、2H)、3.08(d、J=12.1Hz、1H)、2.51〜2.25(m、4H)、2.06〜1.96(m、1H)、1.07(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)600.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.027μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.034μM。
実施例129:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例128について報告されたスキームに従って、2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(中間体E)および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((R)−2−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール、2,2,2−トリフルオロアセテート(実施例128)の反応が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製後、2つの異性体の混合物として、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(68mg)をもたらした。
(2R)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.49(s、2H)、8.28(s、1H)、7.76〜7.67(m、1H)、6.61(d、J=9.0Hz、1H)、4.89(d、J=10.4Hz、1H)、4.64(d、J=13.3Hz、1H)、4.03(d、J=11.3Hz、1H)、3.77〜3.66(m、2H)、3.66〜3.55(m、2H)、3.42〜3.33(m、1H)、3.28〜3.04(m、3H)、2.49〜2.23(m、4H)、1.97(d、J=12.1Hz、1H)、1.69(s、3H)、1.07(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)546.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.036μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.099μM。
実施例130:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル(3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
(2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン二塩酸塩(1.49g、5.77mmol、中間体C)をCH2Cl2(30mL)中に懸濁し、0℃まで冷却した。この混合物に、トリエチルアミン(2.41mL、17.3mmol)、その後に、Boc2O(1.32g、6.06mmol)を添加した。反応物を室温になるまで徐々に加温させ、3時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、無色の油として、(S)−tert−ブチル3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(1.355g)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノールジトリフルオロアセテート
20mLのバイアル内で、(S)−tert−ブチル3−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(130mg、0.457mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(147mg、0.549mmol、中間体D)、トリエチルアミン(96μL、0.686mmol)、およびジオキサン(20mL)の混合物を100℃で16時間加熱した。その後、混合物を濃縮し、粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製した。所望の画分を合わせ、濃縮して、Boc保護中間体を得た。
中間体を20mLの1:1のTFA:CH2Cl2溶液中に溶解し、室温で2時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、真空内で乾燥させた。結果として得られた1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノールジトリフルオロアセテート(188mg)を、さらに精製することなくそのまま次のステップに使用した。
ステップ3:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例124、ステップ3に報告された手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノールジトリフルオロアセテートおよび6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009,13,875)の反応、その後のアミノ化が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)による精製後、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.42(s、2H)、8.17(s、1H)、7.64〜7.56(m、1H)、6.50(d、J=9.0Hz、1H)、5.09〜4.99(m、1H)、4.67(d、J=13.3Hz、1H)、3.84〜3.73(m、2H)、3.64(d、J=11.2Hz、1H)、3.53(d、J=11.9Hz、1H)、3.33〜3.23(m、1H)、3.21〜3.12(m、2H)、2.40(dd、J=3.5、11.7Hz、1H)、2.27(m、1H)、1.74〜1.54(m、4H)、1.39〜1.11(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)585.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.062μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.134μM。
実施例131:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールの代わりに2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(中間体E)を用いることを除いて、実施例130に記載のスキームに従って合成した。この手段が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)後、2つの異性体の混合物として、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
(2R)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.47(s、2H)、8.27(s、1H)、7.73〜7.63(m、1H)、6.60(d、J=8.8Hz、1H)、5.18〜5.06(m、1H)、4.72(d、J=13.7Hz、1H)、3.89(t、J=9.9Hz、2H)、3.72(d、J=11.3Hz、1H)、3.62(d、J=11.7Hz、1H)、3.42〜3.18(m、3H)、2.52〜2.43(m、1H)、2.40〜2.28(m、1H)、1.84〜1.63(m、7H)、1.50〜1.20(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)531.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.124μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.102μM。
実施例132:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
圧力管内で、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)モルホリン二塩酸塩(133mg、0.318mmol、実施例82、ステップ2)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(123mg、0.381mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、Pd2(dba)3(18.28mg、0.032mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(14.83mg、0.032mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、およびナトリウムtert−ブトキシド(122mg、1.272mmol)を合わせ、トルエン(5mL)中に懸濁した。窒素ガスを溶液に通して5分間泡立てた。反応バイアルを密封し、100℃になるまで15時間加熱した。その後、反応混合物を水およびEtOAcで希釈した。水性混合物をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、MeCN/H2O中0.1%TFA(15分間にわたって10%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C18カラム(30×150mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(23mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.65(d、J=4.9Hz、1H)、7.59(m、1H)、7.54(d、J=8.8Hz、2H)、7.17(m、1H)、6.83(d、J=9.0Hz、2H)、4.10(m、1H)、3.91(m、1H)、3.81(m、1H)、3.69(m、1H)、3.58(m、2H)、3.46(m、1H)、3.25(m、3H)、2.75(m、1H)、2.54(m、2H)、2.39(m、1H)、2.21(m、1H)、1.97(m、1H)、1.03(d、J=6.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)588.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.006μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.009μM。
実施例133:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(3S)−1−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン
(S)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン二塩酸塩(390mg、1.516mmol、中間体C)をCH2Cl2中に溶解し、溶液を0℃まで冷却した。この溶液に、トリエチルアミン(634μL、4.55mmol)、その後に、5−ブロモチオフェン−2−スルホニルクロリド(497mg、1.90mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を室温になるまで緩徐に加温させ、2時間撹拌を続けた。混合物を濃縮し、粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、(3S)−1−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン(520mg)を得た。
ステップ2:N−(ジフェニルメチリデン)−5−(((3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−2−チオフェンアミン
密封バイアル内で、(3S)−1−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン(540mg、1.32mmol)、二酢酸パラジウム(14.81mg、0.066mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(XantPhos)(38.2mg、0.066mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(279mg、2.90mmol)、およびジフェニルメタンイミン(287mg、1.58mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を合わせ、トルエン(5mL)中に懸濁した。窒素ガスを溶液に通して5分間泡立て、その後、混合物を100℃で16時間加熱した。溶液をEtOAc(20mL)で希釈し、その後、水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、N−(ジフェニルメチリデン)−5−(((3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−2−チオフェンアミン(465mg)を得た。
ステップ3:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、N−(ジフェニルメチリデン)−5−(((3S)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−2−チオフェンアミン(170mg、0.334mmol))、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(187mg、0.667mmol、中間体D)、ならびにヒューニッヒ塩基(175μL、1.001mmol)、およびジオキサン(5mL)を装填した。バイアルを密封し、90℃になるまで16時間加熱した。その後、混合物を真空内で濃縮した。粗物質をTHF(20mL)およびジオキサン中4N HCl(5mL)中に溶解した。結果として得られた混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(88mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.52(s、2H)、7.17(d、J=4.1Hz、1H)、6.11(s、1H)、5.14(m、1H)、4.79(d、J=13.3Hz、1H)、4.27(s、2H)、3.99〜3.86(m、2H)、3.76〜3.69(m、1H)、3.63(d、J=11.5Hz、1H)、3.39〜3.22(m、3H)、2.57(dd、J=3.5、11.5Hz、1H)、2.45(m、1H)、1.85〜1.71(m、3H)、1.63〜1.60(m、2H),1.49〜1.20(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)590.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.047μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.059μM。
実施例134:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:2−(2−((2S)−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
DMF中の(3S)−1−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)ピペラジン(190mg、0.464mmol、実施例133、ステップ1)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(156mg、0.557mmol、中間体D)および炭酸カリウム(128mg、0.928mmol)の混合物を、100℃で加熱し、16時間撹拌した。混合物を水(20mL)およびEtOAc(20mL)で希釈した。層を分離し、有機物を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、(S)−2−(2−(4−(5−ブロモチオフェン−2−イルスルホニル)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(140mg)を得た。
ステップ2:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコ内で、EtOH(10mL)中の(S)−2−(2−(4−(5−ブロモチオフェン−2−イルスルホニル)−2−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(60mg、0.092mmol)および10%のPd/C(19.5mg、0.018mmol)の混合物を、水素(1気圧)下で8時間撹拌した。その後、混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過した。濾液を濃縮し、粗生成物を、溶出剤としてCH2Cl2中5%のMeOHを用いて、シリカゲルプラグに通して慎重に濾過して精製した。濾液の濃縮が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(32mg)をもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.51(s、2H)、7.61(dd、J=1.2、4.9Hz、1H)、7.53(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.14(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、5.15(m、1H)、4.81(d、J=13.5Hz、1H)、3.93(t、J=10.9Hz、2H)、3.82(m、1H)、3.72(s、1H)、3.41〜3.24(m、3H)、2.54(dd、J=3.7、11.5Hz、1H)、2.41(m、1H)、1.84〜1.74(m、2H)、1.67〜1.55(m、2H)、1.48〜1.23(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)575.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.122μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.079μM。
実施例135:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例133に記載のスキームに従って合成した。この実施例において、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オールではなく、ラセミ2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(中間体E)を使用して、2つの異性体の混合物として、2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。(2S)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.43(s、2H)、7.16(d、J=3.9Hz、1H)、6.10(d、J=3.9Hz、1H)、5.17〜5.09(m、1H)、4.82〜4.73(m、1H)、4.23(s、2H)、3.98〜3.86(m、2H)、3.71(d、J=11.3Hz、1H)、3.65〜3.58(m、1H)、3.39〜3.22(m、3H)、2.56(dd、J=3.6、11.4Hz、1H)、2.48〜2.35(m、2H)、1.84〜1.76(m、2H)、1.76〜1.70(m、3H)、1.63(d、J=12.7Hz、1H)、1.51〜1.27(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)536.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.055μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.108μM。
実施例136:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
ステップ1:2−(4−((2S)−2,4−ジベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
密封可能なバイアル内で、(S)−1,3−ジベンジルピペラジン(0.617g、2.316mmol、Alfa Aeser、Ward Hill、MA)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(0.623g、2.316mmol、実施例27、ステップ1)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(0.071g、0.058mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、Pd2(dba)3(0.067g、0.116mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、およびナトリウムtert−ブトキシド(0.556g、5.79mmol)を合わせ、トルエン(5mL)中に懸濁した。バイアルを窒素で5分間パージし、その後、100℃で15時間加熱した。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、層を分離し、有機物を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機抽出物を、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、2−(4−((2S)−2,4−ジベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.355g)を得た。
ステップ2:2−(4−((2S)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
100mLの丸底フラスコ内で、EtOH(20mL)中の2−(4−((2S)−2,4−ジベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(355mg、0.781mmol)および10%のPd/C(83mg)の混合物を、水素雰囲気(1気圧)下で16時間置いた。混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過し、その後、シリカゲル上で濃縮し、カラムクロマトグラフィー(40g、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(4−((2S)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.210g)を得た。
ステップ3:2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
2−(4−((2S)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(147mg、0.404mmol)を、CH2Cl2(10mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。この溶液に、トリエチルアミン(124μL、0.889mmol)、その後に、5−ブロモチオフェン−2−スルホニルクロリド(127mg、0.485mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を室温になるまで緩徐に加温させ、2時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルに吸収させた。粗物質をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(105mg)を得た。
ステップ4:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
25mLの圧力容器内で、2−(4−((2S)−2−ベンジル−4−((5−ブロモ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(105mg、0.178mmol)、Pd(OAc)2(1.999mg、8.91μmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(XantPhos)(5.15mg、8.91μmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(35.9mg、0.374mmol)、およびジフェニルメタンイミン(38.0mg、0.214mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を合わせ、トルエン(5mL)中に懸濁した。混合物を窒素で5分間パージし、その後、100℃で16時間加熱した。溶液をEtOAc(20mL)で希釈し、層を分離した。有機層を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、イミン中間体を得た。
このイミンに、10mLのTHFおよびジオキサン(10mL)中2mLの4M HClを添加した。室温で2時間撹拌した後、溶液をEtOAc(20mL)およびNaHCO
3飽和水溶液で希釈した。塩基性層を2×EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(22mg)を得た。
(2R)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ベンジル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.50(d、J=8.8Hz、2H)、7.35〜7.28(m、2H)、7.27〜7.19(m、3H)、7.16(d、J=4.1Hz、1H)、6.92(d、J=8.8Hz、2H)、6.11(d、J=4.1Hz、1H)、4.24(s、2H)、3.98(d、J=8.8Hz、1H)、3.81(d、J=10.8Hz、1H)、3.66(d、J=11.3Hz、1H)、3.52〜3.43(m、1H)、3.36(m、1H)、3.22〜3.12(m、1H)、2.71〜2.50(m、3H)、1.77(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)526.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.250μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.146μM。
実施例137:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール塩酸塩
DMF(10mL)中の(S)−tert−ブチル3−メチルピペラジン−1−カルボキシレート(250mg、1.25mmol、CNH Technologies,Woburn,MA)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール(339mg、1.50mmol、中間体E)、および炭酸カリウム(362mg、2.62mmol)の混合物を、100℃で16時間撹拌した。混合物を水(20mL)およびEtOAc(30mL)で希釈した。層を分離し、有機物を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、Boc保護生成物を得た。この粗中間体に、12mLのEtOAcおよびジオキサン中3mLの4M HClを添加した。混合物を16時間還流加熱した。生じた沈殿物を濾過によって収集し、EtOAcで洗浄して、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール塩酸塩(95mg)を得た。
ステップ2:2−(2−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール塩酸塩(95mg、0.291mmol)をCH2Cl2(15mL)中に溶解し、0℃まで冷却した。この溶液に、トリエチルアミン(101μL、0.727mmol)、その後に、5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(66.2mg、0.291mmol、Enamine Building Blocks,Kiev,Ukraine)を添加した。混合物を室温まで緩徐に加温し、2時間撹拌した。その後、混合物をシリカゲル上で濃縮し、その後、カラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、ラセミ2−(2−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(108mg)を得た。
ステップ3:2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコ内で、EtOH(10mL)中の2−(2−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(108mg、0.224mmol)、ギ酸アンモニウム(30.1mg、0.478mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および10%のPd/C(25.4mg、0.024mmol)の混合物を、水素雰囲気(1気圧)下で18時間撹拌した。その後、混合物をCeliteプラグに通して濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をCH
2Cl
2中に溶解し、シリカゲルプラグに通して濾過した。濾液を濃縮して、2つの異性体の混合物として、2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(23mg)を得た。
(2S)−2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールおよび(2S)−2−(2−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.45(s、2H)、7.17(d、J=3.9Hz、1H)、6.11(d、J=4.1Hz、1H)、5.08(m、1H)、4.68(d、J=13.5Hz、1H)、4.24(s、2H)、3.78〜3.68(m、1H)、3.57(d、J=11.2Hz、1H)、3.38〜3.24(m、1H)、2.63(dd、J=3.7、11.3Hz、1H)、2.47(dt、J=3.3、11.7Hz、1H)、1.74(s、3H)、1.34(d、J=6.8Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)452.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.281μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.658μM。
実施例138:2−(4−(4−((4−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド
発煙硝酸(100mL)を含有した150mLの丸底フラスコに、CH2Cl2(30mL)中のチオフェン−2−スルホニルクロリド(2.20g、12.04mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を0℃で緩徐に添加した。その後、混合物を40℃まで徐々に加温し、次いで、その温度で2時間撹拌した。混合物を氷上に注ぎ、混合物をCH2Cl2で抽出した。合わせた有機物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、2:1の比率の4−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリドおよび5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(2.05g)の混合物を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((4−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩(306mg、0.84mmol、実施例91、ステップ1)をCH2Cl2(20mL)中に溶解し、溶液を0℃まで冷却した。この溶液に、トリエチルアミン(292μL、2.10mmol)、その後に、4−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(210mg、0.923mmol)を添加した。混合物を室温まで加温させ、2時間撹拌した。その後、混合物を濾過し、濃縮し、濾液を、CH3CN/H2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、2−(4−(4−((4−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(86mg)を得た。
ステップ3:2−(4−(4−((4−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコ内で、EtOH(10mL)中の2−(4−(4−((4−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(80mg、0.154mmol)、ギ酸アンモニウム(48.6mg、0.770mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および10%のPd/C(1.639mg、0.015mmol)の混合物を、水素雰囲気(1気圧)下で18時間撹拌した。その後、反応混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のプラグに通して濾過し、濾液を濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物をCH2Cl2中に溶解し、シリカゲルプラグに通して濾過した。濾液を濃縮して、2−(4−(4−((4−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(23mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.58(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(d、J=2.0Hz、1H)、7.03(d、J=9.0Hz、2H)、6.60(d、J=1.8Hz、1H)、3.40〜3.35(m、4H)、3.23〜3.17(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)504.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.310μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.272μM。
実施例139:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例88に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール塩酸塩(実施例30、ステップ2)が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)後、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(43mg)をもたらした。
(2R)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールおよび(2R)−2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.44(d、J=8.4Hz、2H)、7.20(d、J=3.9Hz、1H)、6.86(d、J=8.8Hz、2H)、6.14(d、J=4.1Hz、1H)、4.27(s、2H)、4.02〜3.94(m、1H)、3.60(m、1H)、3.42〜3.30(m、2H)、3.28〜3.19(m、1H)、2.92(dd、J=3.2、11.1Hz、1H)、2.76(dt、J=3.7、10.7Hz、1H)、1.75(s、3H)、1.14(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)450.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.630μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.370μM。
実施例140:9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オン
ステップ1:9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オン
EtOH(20mL)中の9−ベンジル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オン塩酸塩(295mg、1.11mmol、J & W PharmLab,Levittown,PA)、5滴のギ酸、および10%のPd/C(27.4mg、0.257mmol)の混合物を、パー振盪器内で水素雰囲気(50psi;344.7キロパスカル)に18時間供した。混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過し、その後、濃縮して、ギ酸塩(180mg)として、粗9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オンを得た。
ステップ2:9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オン
この類似物を、実施例84に概説された手順に従って調製した。((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)および粗9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オンの反応(1追加当量のK
2CO
3を使用)が、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによる精製後、2つの異性体の混合物として、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オンをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.66(d、J=5.0Hz、1H)、7.59(m、1H)、7.54(d、J=8.8Hz、2H)、7.18(m、1H)、6.82(d、J=9.0Hz、2H)、4.14(d、J=11.2Hz、1H)、3.91(m、1H)、3.86(m、2H)、3.48(m、1H)、3.27(m、3H)、2.95(m、1H)、2.73(m、1H)、2.62(m、2H)、2.48(m、2H)、2.34(d、J=2.9Hz、1H)、2.19(m、2H)、1.77(m、2H)、1.74(s、3H)、1.45(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)572.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.015μM。
実施例141:9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オール(エンド)
1mLのTHFおよび0.3mLのMeOH中のラセミ9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[331]ノナン−3−オン(81mg、0.142mmol、実施例140)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(10.72mg、0.284mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を室温になるまで徐々に加温させ、16時間撹拌した。その後、粗物質をEtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。有機層を分離し、抽出物を水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物を、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、2つの異性体の混合物として、9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オール(22mg)を得た。
9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オール(エンド)および9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オール(エンド)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.64(d、J=5.0Hz、1H)、7.58(m、1H)、7.42(d、J=8.6Hz、2H)、7.17(m、1H)、6.78(d、J=8.8Hz、2H)、3.99(m、1H)、3.79(m、2H)、3.67(m、1H)、3.43(m、1H)、3.23(m、1H)、2.99(m、2H)、2.78(m、1H)、2.64(m、2H)、2.54(m、2H)、2.22(m、2H)、2.01(m、1H)、1.74(s、3H)、1.67(d、2H)、1.40(m、1H)、1.18(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)574.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.011μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.026μM。
実施例142:3−フルオロ−9−(((2S)−1−(4−(1,2,2,2−テトラフルオロ−1−メチルエチル)フェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(エキソ)
CH
2Cl
2中の9−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オール(50mg、0.087mmol、実施例141)の溶液を0℃まで冷却した。この溶液に、デオキソフルオロ(64.1μL、0.174mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、シリンジを介して緩徐に添加した。混合物を室温になるまで緩徐に加温させ、さらに2時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物を濃縮し、残渣を分取TLC(ヘキサン中10%のEtOAcで溶出)によって精製して、2つの異性体の混合物として、3−フルオロ−9−(((2S)−1−(4−(1,2,2,2−テトラフルオロ−1−メチルエチル)フェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(15mg)を得た。
7−フルオロ−9−(((2S)−1−(4−((1S)−1,2,2,2−テトラフルオロ−1−メチルエチル)フェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(エキソ);7−フルオロ−9−(((2S)−1−(4−((1S)−1,2,2,2−テトラフルオロ−1−メチルエチル)フェニル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン(エキソ)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.65(d、J=4.7Hz、1H)、7.59(m、1H)、7.43(d、J=8.4Hz、2H)、7.17(m、1H)、6.82〜6.76(m、2H)、4.11(d、J=11.0Hz、1H)、3.92〜3.71(m、3H)、3.69〜3.61(m、2H)、3.44(d、J=12.9Hz、1H)、3.30〜3.19(m、1H)、2.91〜2.74(m、2H)、2.69〜2.51(m、3H)、1.98(m、1H)、1.94〜1.84(m、1H)、1.84〜1.77(m、1H)、1.74(s、3H)、1.73−1.69(m、1H)。1.58(m、3H)、1.27(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)580.65(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.047μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.189μM。
実施例143:2−(4−((2S)−2−((3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
密封可能なバイアルに、((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(100mg、0.189mmol、中間体B)、3−エチルモルホリン(43.6mg、0.378mmol、ChemBridge Corporation,San Diego,CA)、炭酸カリウム(52.3mg、0.378mmol)、および4mLのMeCNを装填した。バイアルを密封し、150℃になるまで90分間加熱した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗物質を、溶出剤としてCH
2Cl
2中5%のMeOHを用いた分取TLCによって精製して、4つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(33mg)を得た。
(2S)−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、(2S)−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、(2R)−2−(4−((2S)−2−(((3S)−3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール、(2R)−2−(4−((2S)−2−(((3R)−3−エチル−4−モルホリニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.65(dd、J=1.2、5.1Hz、1H)、7.58(m、1H)、7.45〜7.39(m、2H)、7.17(m、1H)、6.81(d、J=8.6Hz、2H)、4.10〜3.95(m、1H)、3.91〜3.73(m、2H)、3.72〜3.52(m、3H)、3.44〜3.30(m、2H)、3.30〜3.09(m、1H)、2.85〜2.67(m、1H)、2.66〜2.45(m、2H)、2.45〜2.26(m、2H)、2.25〜2.04(m、1H)、1.74(s、3H)、1.63(d、J=3.1Hz、1H)、1.48−1.35(m、1H)、1.32〜1.23(m、1H)、0.89〜0.75(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)548.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.080μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.036μM。
実施例144:1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノン
ステップ1:1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノール
この化合物を、実施例143に記載の手順に従って合成した。4−ピペリジノール(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)の反応が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中5〜8%のMeOH)後、2つの異性体の混合物として、1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノールをもたらした。
ステップ2:1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノン
CH
2Cl
2(162μL、0.323mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)中の2.0M溶液の塩化オキサリルの溶液を、CH
2Cl
2で希釈し、その後、−78℃まで冷却した。この溶液に、DMSO(45.9μL、0.647mmol)を添加した。混合物を30分間撹拌し、その後、CH
2Cl
2中の1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノール(115mg、0.216mmol)の溶液を、混合物に緩徐に添加した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、その後、トリエチルアミン(150μL、1.078mmol)を添加した。その後、混合物を15分間撹拌し、室温になるまで緩徐に加温させ、さらに4時間撹拌した。NaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物を濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノン(40mg)を得た。
1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノンおよび1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−4−ピペリジノン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.65(dd、J=0.8、5.1Hz、1H)、7.59(dd、J=0.9、3.6Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.18(dd、J=4.1、4.7Hz、1H)、6.83(d、J=8.8Hz、2H)、4.10(m、1H)、4.00〜3.93(m、1H)、3.86〜3.80(m、1H)、3.42(m、1H)、3.28(dd、J=3.4、11.8Hz、1H)、2.94〜2.86(m、1H)、2.83〜2.68(m、4H)、2.61(dt、J=3.6、11.4Hz、1H)、2.50〜2.43(m、1H)、2.38(m、1H)、2.35〜2.30(m、4H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)532.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.564μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.831μM。
実施例145:(3S)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピペリジノール
この化合物を、実施例143に記載の手順に従って合成した。3(S)−3−ピペリジノール塩酸塩(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)の反応が、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中5〜8%のMeOH)後、2つの異性体の混合物として、(3S)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピペリジノールをもたらした。
(3S)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピペリジノールおよび(3S)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピペリジノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.64(d、J=5.1Hz、1H)、7.57(d、J=3.7Hz、1H)、7.43(d、J=8.4Hz、2H)、7.17(t、J=4.3Hz、1H)、6.82(d、J=8.8Hz、2H)、4.01(m、1H)、3.90(d、J=11.2Hz、1H)、3.81(d、J=11.3Hz、1H)、3.68(m、1H)、3.38(m、1H)、3.26(dt、J=2.7、11.8Hz、1H)、2.69(m、1H)、2.62〜2.48(m、4H)、2.34(m、1H)、2.13(m、1H)、1.73(s、3H)、1.51(m、2H)、1.45−1.35(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.628μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.880μM。
実施例146:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例89、ステップ3に記載の手順に従って合成した。そのプロトコルを使用して、チアゾール−2−スルホニルクロリド(Bioorg.Med.Chem.,2006,14,6628)と1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(実施例89、ステップ3)との反応が、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.55(s、2H)、7.97(s、1H)、7.64(s、1H)、5.13(s、1H)、4.75(d、J=13.7Hz、1H)、3.98(d、J=10.0Hz、1H)、3.83〜3.65(m、1H)、3.45〜3.30(m、1H)、2.99(d、J=11.3Hz、1H)、2.91〜2.77(m、1H)、1.37(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)492.4(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.630μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.867μM。
実施例147:2−(2−((2S)−4−((2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(2−((2S)−4−((2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
この化合物を、実施例89、ステップ3に記載の手順に従って合成した。そのプロトコルを使用して、2−クロロチアゾール−5−スルホニルクロリド(Enamine Building Blocks,Kiev,Ukraine)と1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(実施例89、ステップ3)との反応が、2−(2−((2S)−4−((2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
ステップ2:2−(2−((2S)−4−((2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2mLのEtOHおよび2mLの30%のNH4OH中の2−(2−((2S)−4−((2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(185mg、0.352mmol)の混合物を、140℃になるまで30分間加熱した。その後、溶液をEtOAc(20mL)で希釈した。溶液を分液漏斗に移し、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。合わせた有機物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2−(2−((2S)−4−((2−アミノ−1,3−チアゾール−5−イル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(132mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.46(s、2H)、7.35(s、1H)、5.01(m、1H)、4.63(d、J=13.3Hz、1H)、3.64(d、J=11.7Hz、1H)、3.48(d、J=11.7Hz、1H)、3.25−3.17(m、1H)、2.61(dd、J=3.8、11.6Hz、1H)、2.45(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、1.21(d、J=6.8Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)507.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.998μM。
実施例148:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリル
この化合物を、実施例143に記載の手順に従って合成した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中5〜80%のEtOAc)後、シアン化カリウム(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)および((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)の反応(1追加当量の炭酸カリウムを使用)が、2つの異性体の混合物として、((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトニトリルをもたらした。
ステップ2:((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)酢酸塩酸塩
2:1の水−EtOH(10mL)中の2−((2S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)アセトニトリル(1.10g、2.40mmol)および5M NaOH(3mL)の溶液を150℃になるまで加熱し、1時間撹拌した。その後、混合物を水(30mL)で希釈し、次いで、濃縮HClで中和して約2〜3のpHにした。水性溶液を3×EtOAc(20mL)で抽出した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その後、粗生成物を1N NaOH中に溶解した。塩基性溶液を2×EtOAcで抽出した。その後、塩基性水性溶液を濃縮HClで中和し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をEtOAc(30mL)中に溶解し、溶液をジエチルエーテル中1N HClで緩徐に酸性にした。結果として得られた沈殿物を収集し、乾燥させて、((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)酢酸塩酸塩(0.655g)を得た。
ステップ3:N−メトキシ−N−メチル−2−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトアミド
DMF(20mL)中の((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)酢酸塩酸塩(1.55g、3.01mmol)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.323g、3.31mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびヒューニッヒ塩基(1.05mL、6.02mmol)の溶液を0℃で撹拌した。この混合物に、HATU(1.26g、3.31mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、その後、EtOAc(30mL)および水(20mL)で希釈した。有機層を分離し、その後、水(2×20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、オレンジ色の油として、N−メトキシ−N−メチル−2−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトアミド(1.48g)を得た。
ステップ4:1−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)−2−プロパノン
THF中のN−メトキシ−N−メチル−2−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)アセトアミド(1.05g、2.013mmol)の溶液を0℃まで冷却した。これに、メチルマグネシウムブロミド(THF中2.0M、1.41mL、4.23mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を添加した。添加が完了した後、混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、NH4Cl飽和水溶液で反応停止処理した。溶液をEtOAc(30mL)で希釈し、有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、オレンジ色の油として、1−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)−2−プロパノン(0.653g)を得た。
ステップ5:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
THF(10mL)中の1−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)−2−プロパノン(100mg、0.210mmol)およびオキセタン−3−アミン(18.41mg、0.252mmol、J & W PharmLab,Levittown,PA)の溶液を0℃まで冷却した。この混合物に、Ti(O−iPr)
4(154μL、0.525mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を3時間撹拌し、その後、MeOH(1mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(11.91mg、0.315mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を添加した。反応混合物を周囲温度で4時間撹拌した。NH
4Cl飽和水溶液を添加し、混合物を濾過した。濾液を濃縮し、MeCN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって5%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCによって精製して、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(28mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((2S)−2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((2R)−2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((2S)−2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、および(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((2S)−2−(3−オキセタニルアミノ)プロピル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.64(d、J=4.5Hz、1H)、7.58〜7.53(m、1H)、7.44(d、J=8.6Hz、2H)、7.19〜7.14(m、1H)、6.88〜6.81(m、2H)、4.78(t、J=6.8Hz、2H)、4.46〜4.33(m、2H)、4.27〜4.05(m、1H)、4.02〜3.84(m、1H)、3.81〜3.67(m、2H)、3.46〜3.38(m、1H)、3.36〜3.22(m、1H)、2.76〜2.64(m、2H)、2.62〜2.52(m、2H)、1.96(m、1H)、1.80〜1.69(m、3H)、0.99(d、J=6.1Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=1.116μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.529μM。
実施例149:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例88に記載の手順に従って、(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(実施例11)の反応が、白色の固体として、2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールをもたらした。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.10(d、J=4.3Hz、1H)、6.88(d、J=9.0Hz、2H)、5.95(d、J=4.1Hz、1H)、4.16〜3.95(m、1H)、3.52(d、J=9.2Hz、1H)、3.43〜3.29(m、2H)、3.15〜3.00(m、1H)、2.71(dd、J=3.3、11.2Hz、1H)、2.55(dt、J=3.4、11.3Hz、1H)、1.03(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)504.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.450μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.109μM。
実施例150:4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−1−オール
2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(95mg、0.17mmol、実施例69)、カリウム(4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ブト−1−イニル)トリフルオロホウ酸塩(75mg、0.26mmol、ASDI,Newark,DE)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)、メチル−t−ブチルエーテル付加物(14mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、および炭酸セシウム(182mg、0.56mmol)を、トルエン(1.5mL)および水(0.2mL)中で合わせた。反応混合物を窒素ガスで数分間パージし、その後、Emrys Optimizer マイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で撹拌し、135℃で30分間加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過し(CH
2Cl
2で溶出)、濾液を真空内で濃縮した。残渣を1N HCl(5mL)中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。混合物をCH
2Cl
2(5mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(5mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。この粗物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(10分間にわたって30%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCに供し、オフホワイトの固体として、4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−1−オール(22mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.67(s、1H)、8.11(dd、J=1.27、4.99Hz、1H)、7.71(dd、J=1.37、3.72Hz、1H)、7.55(s、1H)、7.52(d、J=8.61Hz、1H)、7.35(dd、J=3.81、4.99Hz、1H)、7.08(d、J=8.80Hz、1H)、4.88(t、J=5.38Hz、1H)、3.50〜3.59(m、2H)、3.27〜3.32(m、4H)、3.08〜3.15(m、4H)2.56(t、J=6.70Hz、2H);m/z(ESI、陽イオン)543.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.656μM。 GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.895μM。
実施例151:4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−2−オール
2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(102mg、0.18mmol、実施例69)、tert−ブチルジメチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブト−3−イン−2−イルオキシ)シラン(86mg、0.28mmol、Combi−Blocks,San Diego,CA)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)、ジクロロメタン錯体(15mg、0.02mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および炭酸セシウム(180mg、0.55mmol)を、DME(1.2mL)および水(0.1mL)中で合わせた。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、Emrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、100℃で15分間および120℃で30分間、撹拌し、加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過し(CH2Cl2で溶出)、濾液を真空内で濃縮した。残渣を1N HCl(5mL)中に懸濁し、室温で30分間撹拌した。混合物をCH2Cl2(5mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(5mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。粗物質を、CH3CN/H2O中0.1%TFA(10分間にわたって30%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCに供し、オフホワイトの固体および2つの鏡像異性体の混合物として、4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−2−オール(23mg)を得た。
(2S)−4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−2−オール;(2R)−4−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−3−ブチン−2−オール
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.67(s、1H)、7.65(d、J=2.15Hz、1H)、7.51(br.s、2H)、7.23〜7.36(m、1H)、7.06(d、J=8.61Hz、1H)、5.31〜5.49(m、1H)、4.53(dd、J=6.26、5.28Hz、1H)、3.25(br.s、4H)、3.08(br.s、4H)、1.26(d、J=6.06Hz、3H);m/z(ESI、陽イオン)543.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.396μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.994μM。
実施例152:3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−オール
2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(117mg、0.21mmol、実施例69)、プロパルギルアルコール(25μL、0.42mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ジエチルアミン(44μL、0.42mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)(15mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリフェニルホスフィン(11mg、0.04mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびヨウ化銅(4mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)を、DMF(1mL)中で合わせた。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、Emrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で撹拌し、120℃で30分間加熱した。反応物をCH
2Cl
2(10mL)および水(10mL)で希釈した。有機抽出物を分離し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、CH
2Cl
2中0〜1%のMeOH)による精製によって、オフホワイトの固体として、3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−オール(49mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.70(s、1H)、8.09(br.s、1H)、7.45〜7.75(m、3H)、7.33(br.s、1H)、7.09(d、J=7.63Hz、1H)、5.29(br.s、1H)、4.27(br.s、2H)、3.24〜3.36(m、4H)、3.07〜3.17(m、4H);m/z(ESI、陽イオン)529.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.712μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.557μM。
実施例153:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オール
実施例152に概説された手順に従って、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(実施例69)を、メチルプロパルギルエーテル(Aldrich,St.Louis,MO)にカップリングして、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシプロプ−1−イニル)−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オールを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.71(s、1H)、8.10(dd、J=1.00、4.90Hz、1H)、7.69(dd、J=0.88、3.62Hz、1H)、7.54〜7.60(m、2H)、7.33(dd、J=4.01、4.79Hz、1H)、7.12(d、J=8.80Hz、1H)、4.30(s、2H)、3.27〜3.30(m、J=5.10Hz、4H)、3.23(s、3H)、3.10(d、J=4.30Hz、4H);m/z(ESI、陽イオン)543.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.363μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.675μM。
実施例154:1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
実施例152に概説された手順に従って、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(実施例69)を、1−ペンチン−3−オール(Aldrich,St.Louis,MO)にカップリングして、鏡像異性体の混合物として、1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オールを得た。
(3S)−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール;(3R)−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.71(s、1H)、8.13(dd、J=1.27、4.99Hz、1H)、7.70(dd、J=1.27、3.81Hz、1H)、7.52〜7.62(m、2H)、7.35(dd、J=3.81、4.99Hz、1H)、7.12(d、J=8.61Hz、1H)、5.41(d、J=5.48Hz、1H)、4.37(q、J=6.46Hz、1H)、3.27〜3.32(m、4H)、3.02〜3.17(m、4H)、1.49〜1.66(m、2H)、0.87(t、J=7.80Hz、3H);m/z(ESI、陽イオン)557.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=1.061μM。
実施例155:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシ−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
無水THF(5mL)中の1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール(186mg、0.33mmol、実施例154)の溶液に、水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散液、134mg、3.34mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、その後、ヨウ化メチル(0.21mL、3.34mmol)を添加した。さらに2時間撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、ヘキサン中10〜30%の酢酸エチル)によって精製して、オフホワイトの固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシ−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(156mg)を得た。
(3S)−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール;(3R)−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.73(s、1H)、8.12(dd、J=4.99、1.27Hz、1H)、7.69(dd、J=3.72、1.17Hz、1H)、7.54〜7.62(m、2H)、7.34(dd、J=4.99、3.81Hz、1H)、7.14(d、J=8.61Hz、1H)、4.16(t、J=6.26Hz、1H)、3.27〜3.31(m、4H)、3.25(s、3H)、2.99〜3.16(m、4H)、1.54〜1.74(m、2H)、0.86〜0.93(m、3H);m/z(ESI、陽イオン)571.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.145μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.112μM。
実施例156:4−メチル−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
実施例152に概説された手順に従って、2−(3−ブロモ−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(実施例69)を、4−メチル−1−ペンチン−3−オール(Aldrich,St.Louis,MO)にカップリングして、鏡像異性体の混合物として、4−メチル−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オールを得た。
(3R)−4−メチル−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール;(3S)−4−メチル−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.70(s、1H)、8.11(dd、J=1.17、4.89Hz、1H)、7.67(dd、J=1.27、3.81Hz、1H)、7.50〜7.60(m、2H)、7.33(dd、J=3.91、4.89Hz、1H)、7.11(d、J=8.80Hz、1H)、5.39(d、J=5.28Hz、1H)、4.20(t、J=5.67Hz、1H)、3.23〜3.30(m、4H)、3.01〜3.15(m、4H)、1.71(qd、J=6.59、12.91Hz、1H)、0.86(dd、J=1.56、6.85Hz、6H);m/z(ESI、陽イオン)571.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=2.861μM。
実施例157:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシ−4−メチル−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例155に概説される手順に従って、4−メチル−1−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール(実施例156)を水素化ナトリウムおよびヨウ化メチルと反応させて、鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシ−4−メチル−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−((3S)−3−メトキシ−4−メチル−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−((3R)−3−メトキシ−4−メチル−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.72(s、1H)、8.11(dd、J=1.08、4.99Hz、1H)、7.68(dd、J=1.08、3.81Hz、1H)、7.53〜7.62(m、2H)、7.33(dd、J=3.91、4.89Hz、1H)、7.14(d、J=8.80Hz、1H)、3.99(d、J=5.48Hz、1H)、3.23〜3.30(m、7H)、3.01〜3.11(m、4H)、1.86(qd、J=6.60、12.86Hz、1H)、0.88(dd、J=2.54、6.65Hz、6H);m/z(ESI、陽イオン)585.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.658μM。
実施例158:tert−ブチル(3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−イル)カルバメート
実施例152に概説された手順に従って、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(実施例69)を、N−(tert−ブトキシカルボニル)プロパルギルアミン(Aldrich,St.Louis,MO)にカップリングして、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜40%のEtOAc)による精製後、tert−ブチル(3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−イル)カルバメートを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.68(s、1H)、8.08(dd、J=1.00、5.09Hz、1H)、7.69(dd、J=0.98、3.72Hz、1H)、7.51〜7.56(m、2H)、7.32(dd、J=3.91、4.89Hz、2H)、7.07(d、J=9.39Hz、1H)、3.94(d、J=5.48Hz、2H)、3.26〜3.29(m、4H)、3.12〜3.18(m、4H)、1.40(s、9H);m/z(ESI、陽イオン)628.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.695μM。
実施例159:2−(3−(3−アミノ−1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールトリフルオロアセテート
ジオキサン中4M HCl(10mL、40mmol)中のtert−ブチル3−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロプ−2−イニルカルバメート(698mg、1.11mmol、実施例158)の溶液を、室温で30分間撹拌し、その後、溶媒を減圧下で除去した。粗物質を、CH
3CN/H
2O中0.1%TFA(15分間にわたって10%〜100%)で溶出するPhenomenex Gemini C
18カラム(150×30mm、10μm)を用いた逆相分取HPLCに供し、白色の固体として、2−(3−(3−アミノ−1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールトリフルオロアセテートを得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.77(s、1H)、8.24(br.s、3H)、8.10(d、J=4.89Hz、1H)、7.70(d、J=3.33Hz、1H)、7.56〜7.64(m、2H)、7.32(t、J=4.40Hz、1H)、7.14(d、J=8.61Hz、1H)、4.01(s、2H)、3.27〜3.33(m、4H)、3.10〜3.20(m、4H);m/z(ESI、陽イオン)528.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=1.919μM。
実施例160:N−(3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−イル)メタンスルホンアミド
CH
2Cl
2(4mL)中の2−(3−(3−アミノ−1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールトリフルオロアセテート(102mg、0.17mmol、実施例159)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(89μL、0.51mmol)および塩化メタンスルホニル(14μL、0.19mmol)を添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌し、その後、CH
2Cl
2(5mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(5mL)との間に分配した。層を分離し、有機物質を分離し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(5mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、ヘキサン中10%〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、N−(3−(2−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−プロピン−1−イル)メタンスルホンアミド(57mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.72(br.s、1H)、8.09(br.s、1H)、7.48〜7.78(m、4H)、7.32(br.s、1H)、7.11(d、J=7.63Hz、1H)、4.07(br.s、2H)、3.41〜3.32(m、4H)、3.21〜3.05(m、4H)、2.93(s、3H);m/z(ESI、陽イオン)606.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.783μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.412μM。
実施例161:2−(4’−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:5−((4−ブロモフェニル)スルファニル)−2−クロロピリジン
2−クロロ−5−ヨードピリジン(1.11g、4.64mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、4−ブロモチオフェノール(0.88g、4.64mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヨウ化銅(44mg、0.23mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸カリウム(1.28g、9.29mmol)、エチレングリコール(0.52mL、9.29mmol)、およびiPrOH(10mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを閉じ、窒素で数分間パージし、80℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、CH2Cl2(20mL)、その後、EtOAc(20mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中0〜10%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、5−((4−ブロモフェニル)スルファニル)−2−クロロピリジン(1.17g)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ8.41(d、J=2.54Hz、1H)、7.81(dd、J=2.54、8.41Hz、1H)、7.57〜7.61(m、2H)、7.54(d、J=8.41Hz、1H)、7.30〜7.35(m、2H);m/z(ESI、陽イオン)300.0(M+H)+。
ステップ2:5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−クロロピリジン
CH2Cl2(5mL)中の5−((4−ブロモフェニル)スルファニル)−2−クロロピリジン(274mg、0.91mmol)およびmCPBA(409mg、1.82mmol、77重量%、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、室温で2時間撹拌した。混合物をCH2Cl2(10mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)との間に分配し、層を分離した。有機物質を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)およびブライン(10mL)で連続的に洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−クロロピリジン(100mg)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ9.02(d、J=2.54Hz、1H)、8.40(dd、J=2.64、8.51Hz、1H)、7.93〜8.02(m、2H)、7.84〜7.91(m、2H)、7.79(d、J=8.41Hz、1H);m/z(ESI、陽イオン)332.0(M+H)+。
ステップ3:5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−クロロピリジン(98mg、0.29mmol)、濃縮NH4OH(3mL)、およびEtOH(3mL)を、高圧反応容器に添加した。容器を密封し、120℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で部分的に除去した。得られた白色の沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色の固体として、5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(75mg)を得た。
ステップ4:2−(4’−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
10mLのバイアルに、5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(71mg、0.23mmol)、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−2−オール(86mg、0.27mmol、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例27)を用いた実施例21に類似した様式で合成)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−二塩化パラジウム(II)、ジクロロメタン錯体(18mg、0.02mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および炭酸セシウム(222mg、0.68mmol)を装填し、DME(1.2mL)および水(0.1mL)中で合わせた。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、Emrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で100℃で30分間撹拌し加熱した。有機層を取り出し、溶媒を減圧下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、MeOH/CH
2Cl
2中0〜3%の2M NH
3)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−(4’−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(83mg)を得た。
(2S)−2−(4’−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4’−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−4−ビフェニリル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.47(d、J=2.54Hz、1H)、7.94〜8.02(m、2H)、7.90(d、J=8.61Hz、2H)、7.81(dd、J=2.54、9.00Hz、1H)、7.73(q、J=8.61Hz、4H)、7.10(br.s、2H)、6.67(s、1H)、6.51(d、J=9.00Hz、1H)、1.72(s、3H);m/z(ESI、陽イオン)423.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=1.01μM。
実施例162:1−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペリジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
15mLの反応バイアルに、4−(フェニルスルホニル)ピペリジン(1.05g、4.66mmol、BetaPharma,Brandford,CT)、ナトリウムt−ブトキシド(0.98g、10.24mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.50g、4.66mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジ−i−プロポキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2−アミノエチルフェニル)]パラジウム(II)、メチル−t−ブチルエーテル付加物(RuPhosPalladacycle)(0.170g、0.233mmol、Strem Chemicals,Inc,Newburyport,MA)、およびトルエン(10mL)を装填した。バイアルを閉じ、窒素で数分間パージした。反応混合物を100℃で2.5時間加熱し、室温まで冷却させた。反応混合物を水(5mL)で希釈し、EtOAc(10mL)で抽出した。有機抽出物を水(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、濃縮し、その後、シリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中10〜30%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(1.94g)を得た。
ステップ2:2−(3−ブロモ−4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
EtOH(10mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(699mg、1.49mmol)の溶液に、臭素(77μL、1.49mmol)を添加し、反応混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(15mL)で抽出した。有機層を分離し、水(10mL)、ブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカゲル、ヘキサン中10〜25%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、2−(3−ブロモ−4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(567mg)を得た。
ステップ3:1−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)ペント−1−イン−3−オール
実施例152に記載の手順に従って、2−(3−ブロモ−4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを、1−ペンチン−3−オール(Aldrich,St.Louis,MO)にカップリングして、薄黄色の固体および鏡像異性体の混合物として、1−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)ペント−1−イン−3−オールを得た。
(3R)−1−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペリジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール;(3S)−1−(2−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペリジニル)−5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ペンチン−3−オール
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.69(s、1H)、7.88(d、J=7.24Hz、2H)、7.81(t、J=7.80Hz、1H)、7.67〜7.75(m、2H)、7.57〜7.61(m、1H)、7.54(d、J=8.80Hz、1H)、7.08(d、J=8.80Hz、1H)、4.20(t、J=6.36Hz、1H)、3.70(d、J=11.74Hz、2H)、3.48(dd、J=0.59、3.72Hz、1H)、3.33(s、3H)、2.72(t、J=11.44Hz、2H)、1.96(d、J=11.15Hz、2H)、1.60〜1.78(m、4H)、0.97(t、J=7.43Hz、3H);m/z(ESI、陽イオン)550.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=5.184μM。
実施例163:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシペント−1−イニル)−4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
実施例155に記載の手順に従って、−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)ペント−1−イン−3−オール(実施例162)を、水素化ナトリウムおよびヨウ化メチルと反応させて、鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(3−メトキシペント−1−イニル)−4−(4−(フェニルスルホニル)ピペリジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−((3S)−3−メトキシ−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペリジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−((3S)−3−メトキシ−1−ペンチン−1−イル)−4−(4−(フェニルスルホニル)−1−ピペリジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.69(s、1H)、7.88(d、J=7.24Hz、2H)、7.81(t、J=7.80Hz、1H)、7.67〜7.75(m、2H)、7.57〜7.61(m、1H)、7.54(d、J=8.80Hz、1H)、7.08(d、J=8.80Hz、1H)、4.20(t、J=6.36Hz、1H)、3.70(d、J=11.74Hz、2H)、3.48(dd、J=0.59、3.72Hz、1H)、3.33(s、3H)、2.72(t、J=11.44Hz、2H)、1.96(d、J=11.15Hz、2H)、1.60〜1.78(m、4H)、0.97(t、J=7.43Hz、3H);m/z(ESI、陽イオン)564.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.602μM。GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.807μM。
実施例164:2−(4−(4−(6−アミノピリダジン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリダジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.35g、0.87mmol、実施例91)、6−クロロピリダジン−3−スルホニルクロリド(0.20g、0.96mmol、Archiv der Pharmazie und Berichte der Deutschen Pharmazeutischen Gesellschaft 1966,229,646)、CH2Cl2(10mL)、およびトリエチルアミン(0.61mL、4.4mmol)を添加した。室温で24時間後、100mgの6−クロロピリダジン−3−スルホニルクロリドをさらに添加し、溶液をさらに1時間撹拌した。反応物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液およびCH2Cl2で希釈した。これを5分間撹拌し、その後、溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)に移して有機相を収集し、Na2SO4のプラグに通過させた。収集した溶液を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)によって精製した。結果として得られた油をEtOAc/ヘプタン中に溶解し、濃縮し、減圧下で乾燥させて、黄色の固体として、2−(4−(4−((6−クロロピリダジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.15g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((6−アミノピリダジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2mLのマイクロ波バイアルに、2−(4−(4−((6−クロロピリダジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(50mg、0.099mmol)、EtOH(1.0mL)、および水酸化アンモニウム(2.0mL、51mmol)を添加した。溶液をEmrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、110℃で1時間加熱し、その後、濃縮した。結果として得られた物質を、シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜4%のMeOH)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((6−アミノピリダジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(29mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.40(s、1H)、7.67(d、J=9.4Hz、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、7.28(s、2H)、7.02(d、J=9.0Hz、2H)、6.89(d、J=9.2Hz、1H)、3.29〜3.33(m、4H)、3.22〜3.28(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)485.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.285μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.302μM。
実施例165:2−(4−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
15mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.25g、0.62mmol、実施例91)、トリエチルアミン(0.26mL、1.9mmol)、およびCH2Cl2(6mL)を添加した。この溶液に、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.14g、0.62mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で添加した。混合物を20分間撹拌し、その後、シリカゲル上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜6%のMeOH)による精製によって、黄色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(0.13g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
EtOH(5mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(0.13g、0.25mmol)の溶液に、10%パラジウム炭素(活性炭上10重量%(無水ベース)、湿性(水分約50%))(0.026g、0.24mmol)を添加した。反応容器を水素雰囲気(1気圧)下で撹拌した。室温で4時間後、反応容器を慎重に真空にし、窒素を戻し充填した。溶液をCelite(登録商標)(珪藻土)に通して濾過し、濾液をシリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜6%のMeOH)による精製によって、白色の固体として、2−(4−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(79mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.40(s、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.41(dd、J=1.2、8.0Hz、1H)、7.28〜7.35(m、1H)、7.00(d、J=9.0Hz、2H)、6.87(d、J=8.0Hz、1H)、6.66(t、J=7.2Hz、1H)、6.09(s、2H)、3.22〜3.29(m、4H)、3.06〜3.14(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)483.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.298μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.552μM。
実施例166:2−(4−(4−(2,6−ジアミノピリジン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−(2,6−ジクロロピリジン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.40g、1.0mmol、実施例91)、CH2Cl2(8mL)、およびトリエチルアミン(0.70mL、5.0mmol)を添加した。この溶液に、2,6−ジクロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.30g、1.2mmol、Organic Process Research and Development 2009,875)を添加した。室温で一晩撹拌した後、重炭酸ナトリウム飽和水溶液およびCH2Cl2を反応混合物に添加した。5分間撹拌した後、溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)に移して有機相を収集し、Na2SO4のプラグに通過させた。収集した溶液を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜70%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−(4−(4−((2,6−ジクロロピリジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.43g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−(2,6−ジアミノピリジン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
5mLのマイクロ波バイアルに、2−(4−(4−((2,6−ジクロロピリジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.10g、0.19mmol)、EtOH(1.0mL)、および水酸化アンモニウム水溶液(2.0mL、51mmol)を添加した。バイアルを密封し、溶液をEmrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、110℃で5時間加熱し、その後、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜4%のMeOH)による精製によって、白色の固体として、2−(4−(4−((2,6−ジアミノピリジン−3−イル)スルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(38mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.40(s、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.37(d、J=8.6Hz、1H)、7.02(d、J=9.0Hz、2H)、6.52(br.s、2H)、6.23(br.s、2H)、5.81(d、J=8.6Hz、1H)、3.23〜3.30(m、4H)、2.99〜3.10(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)499.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.299μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.262μM。
実施例167:(S)−2−(2−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(2−メチル−4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−2−プロパノール
15mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−メチル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.28g、0.66mmol、実施例89、ステップ2)、トリエチルアミン(0.28mL、2.0mmol)、およびCH2Cl2(6mL)を添加した。この溶液に、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.15g、0.66mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で添加した。混合物を室温で3時間撹拌し、その後、重炭酸ナトリウム飽和水溶液を添加した。これをさらに5分間撹拌し、その後、溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)に移して有機相を収集した。収集した溶液を、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜75%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(2−メチル−4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−2−プロパノール(0.24g)を得た。
ステップ2:(S)−2−(2−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
新しい10%Pd/C CatCartカートリッジ(30mm)を使用して、H−Cube/Gilson(Thalesnano Technology,Budapest,Hungary)システムを、1:1のEtOAc中0.5M AcOH:EtOHでパージした。CatCartを0.5mL/分で10分間、水素で予備飽和させた(オートサンプラソフトウェアプログラムの予備飽和設定を使用)。4.0mLのEtOAc中0.5M AcOH:EtOH(1:1)中の((S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(2−メチル−4−(2−ニトロフェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−2−プロパノール(0.21g、0.40mmol)の溶液を調製した。1.5mLに設定した注入を3回行い(30mmの10%Pd/C CatCart、流速:0.5mL/分、「1バール」、すなわち、H−cube上で「完全水素」で設定、温度:40℃)、それぞれの注入につき10mLを収集した。収集した溶液を濃縮し、その後、CH
2Cl
2中に溶解した。溶液を重炭酸ナトリウム飽和水溶液で処理し、その後、相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)に通過させ、乾燥させ(Na
2SO
4)、その後、濃縮した。次いで、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜70%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、白色の固体として、(S)−2−(2−(4−(2−アミノフェニルスルホニル)−2−メチルピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(92mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.87(s、1H)、8.53(s、2H)、7.40(dd、J=1.4、8.2Hz、1H)、7.25〜7.34(m、1H)、6.85(d、J=7.8Hz、1H)、6.63(t、J=7.1Hz、1H)、6.06(s、2H)、4.94(br.s、1H)、4.57(d、J=13.7Hz、1H)、3.75(d、J=11.5Hz、1H)、3.51(d、J=11.9Hz、1H)、3.10〜3.27(m、1H)、2.60(dd、J=3.7、11.9Hz、1H)、2.38〜2.47(m、1H)、1.10〜1.22(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)499.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.508μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.516μM。
実施例168:(2−(4−((2S)−4−((2−アミノフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例167に報告された手順に従って、(S)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(実施例91)が、白色の固体として、2−(4−((2S)−4−((2−アミノフェニル)スルホニル)−2−メチル−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.18g)をもたらした。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.36(s、1H)、7.45(d、J=8.6Hz、2H)、7.41(d、J=7.1Hz、1H)、7.32(t、J=7.6Hz、1H)、6.95(d、J=9.0Hz、2H)、6.87(d、J=8.2Hz、1H)、6.66(t、J=7.5Hz、1H)、6.08(s、2H)、4.10〜4.26(m、1H)、3.67(d、J=10.6Hz、1H)、3.52(d、J=12.3Hz、1H)、3.44(d、J=11.5Hz、1H)、3.05(dt、J=3.3、12.0Hz、1H)、2.67(dd、J=3.2、11.4Hz、1H)、2.52〜2.58(m、1H)、1.01(d、J=6.5Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)497.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.660μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.533μM。
実施例169:2−(4−(4−(4−ブロモチオフェン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
4−ブロモチオフェン−3−スルホニルクロリド(0.20g、0.77mmol、ASDI,Newark,DE)を含有した20mLのバイアルに、CH
2Cl
2(7mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.31g、0.77mmol、実施例91)およびトリエチルアミン(0.53mL、3.8mmol)の溶液を添加した。溶液を室温で16時間撹拌した。バイアルに、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(4mL)を添加し、溶液を15分間撹拌した。溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies,Essex,UK)に移して有機相を収集し、Na
2SO
4のプラグに通過させた。結果として得られた溶液を濃縮し、分取HPLC(計装:MS−Waters SQ;UV−Waters 2487、またはWaters PD、Waters,Milford,MA。溶媒A:0.1%のNH
4OHを有する水、溶媒B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリル。カラム:Phenomenex Gemini−NX C
18 110Å、5μm、21×100。流速:44mL/分。10分間法、8分間にわたって可変勾配。質量スペクトルデータをエレクトロスプレー正モードで100〜850amuから入手)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−(4−ブロモチオフェン−3−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(81mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.43(br.s、1H)、8.08(d、J=5.1Hz、1H)、7.47(d、J=9.0Hz、2H)、7.37(d、J=5.1Hz、1H)、7.02(d、J=9.0Hz、2H)、3.31−3.35(m、4H)、3.26−3.29(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)552.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.816μM。
実施例170:2−(4−((S)−2−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、アセトニトリル(2mL)中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(38mg、0.072mmol、中間体B)、イミダゾール(7mg、0.11mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、および炭酸セシウム(46mg、0.14mmol)を添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物を水(10mL)で希釈し、CH2Cl2(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、オフホワイトのガラス状物質として粗物質を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc中5%のMeOHで溶出)によって精製して、白色の固体として、2−(4−((S)−2−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(28mg)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ1.76(s、3H)2.57〜2.71(m、2H)3.28〜3.41(m、1H)3.45〜3.55(m、1H)3.63〜3.72(m、1H)3.85〜3.99(m、2H)4.04〜4.09(m、1H)4.40(dd、J=13.59、9.35Hz、3H)6.85(d、J=8.62Hz、2H)6.96(s、1H)7.03(s、1H)7.17(dd、J=5.12、3.80Hz、1H)7.46(s、1H)7.51(d、J=8.77Hz、2H)7.57(dd、J=3.80、1.32Hz、1H)7.66(dd、J=4.97、1.32Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)500.9(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.762μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.942μM。
実施例171:2−(4−((S)−2−((5H−ピロロ[2,3−B]ピラジン−5−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、アセトニトリル(2mL)中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(50mg、0.095mmol、中間体B)、5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン(17mg、0.142mmol、ARK Pharm.,Libertyville,IL)、および炭酸セシウム(62mg、0.19mmol)を添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、オフホワイトのガラス状物質として粗物質を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(100%のEtOAcで溶出)によって精製して、白色の固体として、2−(4−((S)−2−((5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(38mg)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(5H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ1.71(s、3H)2.51〜2.77(m、3H)3.45〜3.70(m、3H)3.85〜3.99(m、1H)4.37〜4.53(m、1H)4.60〜4.72(m、2H)6.56(dd、J=3.73、0.95Hz、2H)6.80〜6.93(m、2H)7.15(dd、J=5.04、3.73Hz、1H)7.31(dd、J=8.92、2.34Hz、2H)7.51〜7.57(m、2H)7.64(dd、J=5.04、1.24Hz、1H)8.24(d、J=2.48Hz、1H)8.39(dd、J=2.63、1.02Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)551.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.649μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.801μM。
実施例172:2−(4−((S)−2−((1H−ピロロ[2,3−B]ピリジン−1−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、アセトニトリル(2mL)中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(50mg、0.095mmol、中間体B)、7−アザインドール(16.76mg、0.142mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、および炭酸セシウム(62mg、0.19mmol)を添加した。反応混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。反応混合物を水(10mL)で希釈し、CH2Cl2(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、白色の固体として粗物質を得た。シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中50%のEtOAcで溶出)による精製によって、2つの異性体の混合物として、2−(4−((S)−2−((1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(28mg)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イルメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ1.71(s、3H)2.29(d、J=1.46Hz、1H)2.50〜2.66(m、2H)3.47〜3.72(m、3H)3.83〜3.98(m、1H)4.45(dd、J=13.30、8.48Hz、1H)4.61〜4.79(m、2H)6.35(d、J=3.51Hz、1H)6.96〜7.02(m、2H)7.05(dd、J=7.89、4.68Hz、1H)7.14(dd、J=4.97、3.65Hz、1H);7.26(d、J=3.36Hz、1H;7.33(d、J=8.77Hz、2H)7.53(dd、J=3.80、1.32Hz、1H)7.62(dd、J=4.97、1.17Hz、1H)7.82(dd、J=7.75、1.32Hz、1H)8.32(dd、J=4.68、1.46Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)550.8(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=0.253μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.249μM。
実施例173:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:N−(ジフェニルメチリデン)−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、3−メトキシベンジルブロマイド(0.73mL、5.22mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチル(1.40g、5.22mmol、Acros、Pittsburgh、PA)、5Mの水酸化ナトリウム(5.22mL、26.1mmol)、およびTHF(20mL)を添加した。反応混合物を室温で2日間撹拌した。その後、混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×60mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。ヘキサン中20%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによる精製により、N−(ジフェニルメチリデン)−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル(1.56g)を得た。
ステップ2:3−メトキシフェニルアラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、N−(ジフェニルメチリデン)−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル(912mg、2.35mmol)、5Mの塩酸(0.471mL、2.35mmol)、およびTHF(20mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、粗生成物の3−メトキシフェニルアラニン酸エチルを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ3:N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、3−メトキシフェニルアラニン酸エチル(526mg、2.35mmol)、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(454mg、2.59mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(1.07g、2.82mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヒューニッヒ塩基(0.819mL、4.71mmol)、およびDMF(5mL)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、その後、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物をNaCl飽和水溶液(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、ヘキサン中60%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル(822mg)を得た。
ステップ4:グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸トリフルオロ酢酸エチル
100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(5mL)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸エチル(812mg、2.13mmol)およびトリフルオロ酢酸(5mL、67.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、粘性油として、粗グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸トリフルオロ酢酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ5:3−(3−メトキシベンジル)−2,5−ピペラジンジオン
100mLの丸底フラスコに、グリシル−3−メトキシフェニルアラニン酸トリフルオロ酢酸エチル(598mg、2.13mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.371mL、2.13mmol)、およびMeOH(20mL)を添加した。反応混合物を75℃で24時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。生じた固体を濾過によって収集し、MeOHで洗浄して、3−(3−メトキシベンジル)−2,5−ピペラジンジオン(423mg)を得た。
ステップ6:2−(3−メトキシベンジル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、3−(3−メトキシベンジル)−2,5−ピペラジンジオン(201mg、0.858mmol)、5mLのTHF、およびBH3・DMS(0.326mL、3.43mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌し、その後、1N NaOH(12mL)で希釈し、CH2Cl2(2×50mL)で抽出した。有機抽出物をNaCl飽和水溶液(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、無色のタールとして、粗2−(3−メトキシベンジル)ピペラジン(152mg)を得た。
ステップ7:3−(3−メトキシベンジル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、2−(3−メトキシベンジル)ピペラジン(128mg、0.62mmol)、5mLのCH2Cl2、トリエチルアミン(0.129mL、0.93mmol)、および2−チオフェンスルホニルクロリド(0.113mL、0.62mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、その後、NaHCO3飽和水溶液(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、EtOAc中5%のMeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、3−(3−メトキシベンジル)−1−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン(162mg)を得た。
ステップ8:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、トルエン(2mL)中の3−(3−メトキシベンジル)−1−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン(48mg、0.14mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(6mg、6.81μmol、Strem,Newburyport,MA)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(13mg、0.027mmol、Strem Chemicals,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(33mg、0.34mmol)、および2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(53mg、0.16mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、その後、NH
4Cl飽和水溶液(10mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、ヘキサン中20%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色のタールとして、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)2−プロパノール(41mg)(ラセミ混合物)を得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(3−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(3−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.40〜2.70(m、3H)3.19(dd、J=13.01、10.67Hz、1H)3.32〜3.62(m、3H)3.74〜3.82(m、1H)3.84(s、3H)3.86〜3.95(m、1H)3.99〜4.07(m、1H)6.75〜6.98(m、5H)7.14(dd、J=4.97、3.80Hz、1H)7.24(d、J=8.04Hz、1H)7.54(dd、J=3.80、1.32Hz、1H)7.57〜7.65(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)594.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.542μM。
実施例174:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(2−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:1−(ブロモメチル)−2−メトキシベンゼン
100mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン(20mL)中の2−メトキシベンジルアルコール(1.33mL、9.99mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、トリフェニルホスフィン(2.62g、9.99mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、および四臭化炭素(0.969mL、9.99mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、その後、溶媒を真空内で除去し、残渣を、ヘキサン中10%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、1−(ブロモメチル)−2−メトキシベンゼン(1.78g)を得た。
実施例173に記載のスキームに従って、1−(ブロモメチル)−2−メトキシベンゼンが、2つの異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(2−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(2−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(2−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.42〜2.61(m、2H)2.89(dd、J=12.72、3.65Hz、1H)3.09(dd、J=12.86、10.38Hz、1H)3.33(s、1H)3.40〜3.59(m、2H)3.65〜3.73(m、1H)3.78(s、3H)3.84〜3.94(m、1H)4.17〜4.27(m、1H)6.80(d、J=7.89Hz、1H)6.88〜7.02(m、3H)7.13(dd、J=4.97、3.95Hz、1H)7.10〜7.33(m、2H)7.48−7.57(m、3H)7.61(dd、J=4.97、1.46Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)594.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.167μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.114μM。
実施例175:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(4−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール
実施例173に記載のスキームに従って、1−(ブロモメチル)−4−メトキシベンゼン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を使用して、2つの異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(4−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(4−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(4−メトキシベンジル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.35〜2.66(m、3H)3.08〜3.22(m、1H)3.33〜3.46(m、2H)3.48〜3.60(m、1H)3.80(s、3H)3.71〜3.79(m、1H)3.84〜4.06(m、2H)6.84〜6.96(m、4H)7.11〜7.21(m、3H)7.53(dd、J=3.80、1.32Hz、1H)7.56〜7.65(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)594.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=2.87μM。
実施例176:3−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール
50mLの丸底フラスコに、DCE(3mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(3−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オール(38mg、0.064mmol、実施例175)およびBBr
3(0.025mL、0.256mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を80℃で2時間撹拌し、その後、飽和NaHCO
3(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物をNaCl飽和水溶液(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色のガラス状物質として粗物質を得た。粗生成物を、ヘキサン中40%のEtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、薄黄色のタールとして、3−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール(32mg)(ラセミ混合物)を得た。
3−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール;3−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.41〜2.66(m、3H)3.08〜3.20(m、1H)3.32〜3.60(m、4H)3.71〜4.08(m、3H)5.56(s、1H)6.68〜6.84(m、3H)6.92(d、J=9.21Hz、2H)7.11〜7.24(m、2H)7.51〜7.68(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)580.7(M+H)
+。GK−GKRP EC
50(NADPH共役)=1.81μM。
実施例177:4−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール
実施例176に記載の手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(4−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(実施例176)を使用して、無色の粘性油として、4−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール(ラセミ混合物)を得た。
3−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール;3−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.42〜2.65(m、3H)3.13(dd、J=13.01、10.67Hz、1H)3.32〜3.58(m、4H)3.70〜3.80(m、1H)3.85〜4.05(m、2H)4.86(s、1H)6.79(d、J=8.48Hz、2H)6.91(d、J=9.21Hz、2H)7.08〜7.18(m、3H)7.51〜7.66(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)580.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.786μM。
実施例178:2−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール
実施例176に記載の手順に従って、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(2−メトキシベンジル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−2−プロパノール(実施例177)が、薄黄色のタールとして、2−((1−(4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−イル)メチル)フェノール(ラセミ混合物)を得た。
2−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール;2−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)フェノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ2.46〜2.68(m、2H)2.86(dd、J=13.45、3.65Hz、1H)3.17(dd、J=13.45、10.82Hz、1H)3.33〜3.71(m、4H)3.82〜3.93(m、1H)4.19〜4.33(m、1H)5.12(s、1H)6.68〜6.79(m、1H)6.87〜7.24(m、6H)7.49〜7.68(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)580.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.17μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.084μM。
実施例179:4−(((2S)−4−(2−チオフェンスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(100mg、0.189mmol、中間体B)を、アセトニトリル(1.89mL)中でピペラジン−2−オン(18.9mg、0.189mmol、Alfa−Aesar)および炭酸カリウム(78mg、0.57mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)と合わせ、130℃で30分間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、混合物をEtOAcで希釈し、固体を0.2μmのミリポアMillex−FGフィルタ(Millipore,Billerica,MA)に通して濾過して除去した。濾液を濃縮した後、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0〜7%のMeOH)によって精製し、その後に、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 10μ、110Å、AXIA充填カラム、100×50mm、60mL/分、10〜95%のCH
3CN/H
2O、0.1%のTFA、10分間勾配)によって精製した。収集した画分をCH
2Cl
2とNaHCO
3飽和水溶液との間に分配し、その後、有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に取り込み、MeOH中2Mアンモニアで溶出するAccuBond SPE SCXカートリッジに通過させて、2つの異性体の混合物として表題化合物(45mg)を得た。
4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=1.74(br.s.、3H)、2.37(d、J=11.54Hz、1H)、2.54〜2.70(m、3H)、2.77(br.s.、1H)、2.87〜3.05(m、2H)、3.12〜3.46(m、5H)、3.73〜4.17(m、3H)、6.03(br.s.、1H)、6.82(d、J=7.82Hz、2H)、7.18(br.s.、1H)、7.44(d、J=7.04Hz、2H)、7.58(br.s.、1H)、7.66(br.s.、1H)。m/z(ESI、陽イオン)532.8(M)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.542μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.832μM。
実施例180:3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
実施例179に報告された手順に従って、アセトニトリル(1.286mL)中の((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(102mg、0.193mmol、中間体B)、3,3−ジメチルピペラジン−2−オン(26.0mg、0.203mmol、ChemBridge,San Diego,CA)、および炭酸カリウム(80mg、0.579mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の反応。シリカゲルクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中1.5〜7%MeOHの勾配)による精製によって、2つの異性体の混合物として表題化合物を得た。
3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=1.27(s、3H)、1.34(s、3H)、1.76(s、3H)、2.37〜2.46(m、2H)、2.53(td、J=11.20、3.62Hz、1H)、2.64(d、J=8.22Hz、1H)、2.78〜2.84(m、2H)、3.20(br.s.、2H)、3.26〜3.35(m、1H)、3.39〜3.44(m、1H)、3.79(d、J=9.39Hz、1H)、3.86(br.s.、1H)、4.06(d、J=10.95Hz、1H)、5.62(br.s.、1H)、6.82(d、J=8.80Hz、2H)、7.19(dd、J=4.89、3.72Hz、1H)、7.44(d、J=8.61Hz、2H)、7.58〜7.61(m、1H)、7.67(dd、J=5.09、1.17Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)582.8(M+Na)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.022μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.051μM。
個々の異性体を、70mL/分の流速(40℃)でメタノール:エタノール:イソプロパノール(1:1:1)中70:30の液体CO2(0.2%のDEA)で溶出する分取SFC(Chiralpak(登録商標)OZ−H(250×21mm、5μm))を介して単離して、99%を超えるジアステレオマー過剰率および99%を超える純度を有する2つの異性体を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ1.26(s、3H)、1.34(s、3H)、1.76(s、3H)、2.41(br.s、2H)、2.48〜2.57(m、1H)、2.63(d、J=8.41Hz、1H)、2.81(br.s.、2H)、3.20(br.s.、2H)、3.26〜3.36(m、1H)、3.38〜3.45(m、1H)、3.79(d、J=10.76Hz、1H)、3.86(br.s.、1H)、4.01〜4.09(m、1H)、5.62(br.s.、1H)、6.82(d、J=8.61Hz、2H)、7.19(t、J=4.21Hz、1H)、7.44(d、J=8.41Hz、2H)、7.59(d、J=3.13Hz、1H)、7.67(d、J=5.09Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)582.7(M+Na)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.011μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.040μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ1.26(s、3H)、1.34(s、3H)、1.76(s、3H)、2.42(dd、J=13.79、4.01Hz、1H)、2.46(s、1H)、2.53(td、J=11.15、3.33Hz、1H)、2.61〜2.67(m、1H)、2.81(t、J=5.09Hz、2H)、3.19(br.s.、2H)、3.26〜3.35(m、1H)、3.38〜3.45(m、1H)、3.79(d、J=10.17Hz、1H)、3.87(d、J=8.02Hz、1H)、4.05(d、J=11.35Hz、1H)、5.65(br.s.、1H)、6.82(d、J=8.61Hz、2H)、7.19(t、J=4.40Hz、1H)、7.44(d、J=8.41Hz、2H)、7.59(d、J=3.52Hz、1H)、7.67(d、J=5.09Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)582.8(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.008μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.042μM。
実施例181:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
アセトニトリル(3.15mL)中の((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(250mg、0.473mmol、中間体B)、3−イソプロピルピペラジン−2−オン(67.3mg、0.473mmol、ChemBridge,San Diego,CA)、および炭酸カリウム(196mg、1.419mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、120℃になるまで30分間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、混合物をEtOAcで希釈し、固体を0.2μmのミリポアMillex−FGフィルタ(Millipore,Billerica,MA)に通して濾過して除去した。濾液を濃縮した後、粗残渣を逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 10μ、110Å、AXIA充填カラム、100×50mm、60mL/分、10〜95%のCH
3CN/H
2O、0.1%のTFA、10分間勾配)によって精製し、2つのピークを収集し、それぞれをCH
2Cl
2とNaHCO
3飽和水溶液との間に分配し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、4つの異性体生成物を得た。
(3S)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(3S)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(3R)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(3R)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)(2つの異性体の混合物)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=1.06(d、J=6.65Hz、3H)、1.14(d、J=6.85Hz、3H)、1.76(s、3H)、2.04〜2.14(m、1H)、2.41〜2.53(m、2H)、2.56〜2.65(m、1H)、2.71(dd、J=10.76、2.74Hz、1H)、2.79(br.s.、1H)、2.94〜3.07(m、2H)、3.23(td、J=11.74、3.33Hz、3H)、3.39(d、J=12.32Hz、1H)、3.76(d、J=9.39Hz、1H)、3.84〜3.91(m、1H)、3.94(d、J=11.15Hz、1H)、5.73(br.s.、2H)、6.84(d、J=8.80Hz、2H)、7.18(dd、J=4.99、3.81Hz、1H)、7.45(d、J=8.61Hz、2H)、7.59(dd、J=3.72、1.17Hz、1H)、7.66(dd、J=5.09、1.17Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)596.9(M+Na)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.043μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.063μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)(2つの異性体の混合物)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=1.06(dd、J=8.90、6.94Hz、6H)、1.75(s、3H)、2.03〜2.12(m、1H)、2.46〜2.58(m、2H)、2.59〜2.67(m、1H)、2.70(d、J=5.67Hz、1H)、2.83(d、J=13.50Hz、1H)、2.99〜3.07(m、1H)、3.16(d、J=10.17Hz、1H)、3.19〜3.30(m、2H)、3.39〜3.47(m、2H)、3.80〜3.90(m、2H)、4.11〜4.18(m、1H)、5.77(br.s.、1H)、6.79(d、J=8.80Hz、2H)、7.20(dd、J=4.89、3.72Hz、1H)、7.44(d、J=8.80Hz、2H)、7.60(dd、J=3.72、1.37Hz、1H)、7.67(dd、J=4.89、1.17Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)596.8(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.014μM。
実施例182:(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(100mg、0.189mmol、中間体B)を、(S)−3−メチルピペラジン−2−オン(21.59mg、0.189mmol、Fluka,St.Louis,MO)、炭酸カリウム(78mg、0.568mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO,St.Louis,MO)、およびアセトニトリル(1.26mL)と合わせた。この混合物を130℃で30分間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、混合物をEtOAcで希釈し、固体を0.2μmのミリポアMillex−FGフィルタ(Millipore,Billerica,MA)に通して濾過して除去した。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜100%のEtOAc)によって精製し、その後、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 10μ、110Å、AXIA充填カラム、100×50mm、60mL/分、10〜95%のCH
3CN/H
2O、0.1%のTFA、10分間勾配)によって精製した。収集した画分をCH
2Cl
2とNaHCO
3飽和水溶液との間に分配し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に取り込み、2Mアンモニア/MeOHで溶出するAccuBond SPE SCXカートリッジに通過させて、2つのジアステレオマーの混合物として、(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メチル)−2−ピペラジノンを得た。
(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(3S)−3−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=1.33(dd、J=6.94、2.25Hz、3H)、1.75(s、3H)、2.42(dt、J=13.01、4.55Hz、1H)、2.48〜2.62(m、2H)、2.67(dd、J=10.95、3.13Hz、1H)、2.93〜3.07(m、2H)、3.14〜3.30(m、4H)、3.37〜3.44(m、1H)、3.81(d、J=10.95Hz、1H)、3.87〜3.94(m、1H)、4.02(d、J=11.15Hz、1H)、5.70(br.s.、1H)、6.83(d、J=8.80Hz、2H)、7.19(dd、J=4.99、3.81Hz、1H)、7.44(d、J=8.61Hz、2H)、7.59(dd、J=3.72、1.17Hz、1H)、7.66(dd、J=4.99、1.27Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)568.8(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.046μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.069μM。
実施例183:5−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(350mg、0.662mmol、中間体B)を、アセトニトリル(4.41mL)中の5−メチルピペラジン−2−オン(79mg、0.695mmol、Anichem,North Brunswick,NJ)、炭酸カリウム(275mg、1.99mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)と合わせ、120℃で30分間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、混合物をEtOAcで希釈し、固体を0.2μmのミリポアMillex−FGフィルタ(Millipore,Billerica,MA)に通して濾過して除去した。濾液を濃縮し、逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX 10μ、110Å、AXIA充填カラム、100×50mm、60mL/分、10〜95%のCH
3CN/H
2O、0.1%のTFA、10分間勾配)によって精製した。収集した画分をCH
2Cl
2とNaHCO
3飽和水溶液との間に分配し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に取り込み、2Mアンモニア/MeOHで溶出するAccuBond SPE SCXカートリッジに通過させて、4つのジアステレオマーの混合物として表題化合物(28mg)を得た。
(5R)−5−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(5R)−5−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(5S)−5−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(5S)−5−メチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=1.05〜1.22(m、3H)、1.75(s、3H)、2.11(d、J=12.72Hz、1H)、2.52〜2.63(m、2H)、2.76(d、J=3.72Hz、1H)、2.87〜3.04(m、1H)、3.06〜3.56(m、6H)、3.82(d、J=11.35Hz、1H)、3.87〜3.97(m、1H)、4.08(t、J=10.47Hz、1H)、5.84(d、J=18.00Hz、1H)、6.81(t、J=7.43Hz、2H)、7.19(t、J=4.21Hz、1H)、7.45(d、J=8.41Hz、2H)、7.58(br.s.、1H)、7.66(d、J=4.89Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)568.8(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.171μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.287μM。
実施例184:4−(((S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン
ステップ1:((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル
CH2Cl2(27mL)中の(R)−(1,4−ジベンジルピペラジン−2−イル)メタノール(4.00g、13.49mmol、米国第2007/0088039号)およびヒューニッヒ塩基(2.35mL、13.49mmol)の混合物を0℃で撹拌し、塩化メタンスルホニル(1.04mL、13.49mmol)を滴加した。反応混合物を短いシリカゲルのパッドに通して濾過し、19:1のCH2Cl2/Et2O(1000mL)ですすいだ。温度を25℃未満に維持しながら、濾液を真空内で濃縮した。ジエチルエーテルを残渣に添加し、結果として得られたスラリーをソニケーター内に1分間静置し、フリット漏斗に通して濾過し、濾液を濃縮して、白色の固体の((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(4.42g)を得た。
ステップ2:4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン
((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(0.450g、1.202mmol)を、アセトニトリル(5.46mL)中の3−イソプロピルピペラジン−2−オン(0.179g、1.262mmol、ChemBridge,San Diego,CA)および炭酸カリウム(0.498g、3.60mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)と合わせ、130℃で加熱した。1時間後、混合物をEtOAcで希釈し、固体を0.2μmのミリポアMillex−FGフィルタ(Millipore,Billerica,MA)に通して濾過して除去した。濃縮した後、粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中2.5−8.5%のMeOH)によって精製して、4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン(212mg)を得た。
ステップ3:3−(1−メチルエチル)−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン
エタノール(4.92mL)中の4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン(0.414g、0.984mmol)の溶液を窒素雰囲気下で静置し、10%のパラジウム炭素(活性炭上10重量%(無水ベース)、湿潤、Degussa型(0.314g、0.295mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO))を装填した。混合物を水素ガスでパージし、水素雰囲気(1気圧)下で、室温で72時間撹拌した。その後、固体をCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過して除去し、EtOHですすぎ、濾液を濃縮し、生成物をさらに精製することなく次に進めた(238mg)。
ステップ4:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
CH2Cl2(5.00mL)中の3−(1−メチルエチル)−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(186mg、0.774mmol)およびトリエチルアミン(324μL、2.32mmol)の撹拌溶液に、CH2Cl2(1mL)中の5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(190mg、0.836mmol、Enamine,Kiev,Ukraine)の溶液を室温で滴加した。溶液を30分間撹拌し、その後、混合物を濃縮した。残渣をCH2Cl2中に溶解し、有機物を水、その後、ブラインで洗浄した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣をMeOH中に取り込み、2Mアンモニア/MeOHで溶出するAccuBond SPE SCXカートリッジに通過させて、3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(263mg)を得た。
ステップ5:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
20mLのバイアル内で、3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(262mg、0.607mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(170mg、0.607mmol、中間体D)、およびヒューニッヒ塩基(323μL、1.852mmol)を、ジオキサン(3.77mL)中に溶解した。バイアルを密封し、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を水とEtOAcとの間に分配した。水相をEtOAcで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄した。有機相を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中40〜100%のEtOAc勾配)によって精製して、表題化合物(228mg)を得た。
ステップ6:4−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン
3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(228mg、0.337mmol)および鉄粉(94mg、1.69mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を、酢酸(7.18mL)中で合わせた。反応混合物を50℃で1.5時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させ、NaHCO
3飽和水溶液を緩徐に添加した。EtOAcで分配した後、水相をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空内で濃縮して、薄茶色の油を得た。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中25〜75%のEtOAc勾配)によって精製して、ジアステレオマーの混合物を得て、これを、65mL/分の流速(40℃)で20mMのNH
3を有する30%のメタノール中液体CO
2で溶出する分取SFC(Chrialpak(登録商標)ASH(21×250mm、5μm))を介して分離し、95%を超えるジアステレオマー過剰率および98%を超える純度を有する2つの生成物を得た。
(3R)−4−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン;(3S)−4−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−(1−メチルエチル)−2−ピペラジノン
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=0.90(d、J=6.65Hz、3H)、1.03(d、J=6.85Hz、3H)、2.06(dq、J=12.94、6.64Hz、1H)、2.49(td、J=11.83、3.52Hz、1H)、2.58(dd、J=11.54、3.72Hz、1H)、2.67〜2.80(m、2H)、2.86〜2.96(m、2H)、3.04(dt、J=12.32、4.50Hz、1H)、3.16〜3.30(m、2H)、3.35〜3.42(m、1H)、3.73(d、J=11.54Hz、1H)、3.91(d、J=11.74Hz、1H)、4.70(d、J=13.11Hz、1H)、4.97(d、J=2.74Hz、1H)、6.04(d、J=4.11Hz、1H)、7.21(d、J=4.11Hz、1H)、8.56(s、2H)。m/z(ESI、陽イオン)667.8(M+Na)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.012μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δppm1.02(d、J=6.65Hz、3H)、1.07(d、J=6.85Hz、3H)、1.15(d、J=6.06Hz、2H)、2.08〜2.19(m、1H)、2.35〜2.53(m、3H)、2.57〜2.69(m、1H)、2.79(d、J=4.89Hz、1H)、3.03〜3.22(m、2H)、3.33〜3.40(m、1H)、3.68(d、J=11.35Hz、1H)、3.94(d、J=11.93Hz、1H)、4.73(d、J=13.69Hz、1H)、4.94(d、J=9.78Hz、1H)、6.03(d、J=4.11Hz、1H)、7.18(d、J=4.11Hz、1H)、8.56(s、2H)。m/z(ESI、陽イオン)667.8(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.025μM。
実施例185:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
ステップ1:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
ジクロロメタン(5.82mL)中の3−(1−メチルエチル)−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(0.161g、0.670mmol、実施例184)およびトリエチルアミン(0.290mL、2.083mmol)の撹拌溶液に、CH2Cl2(1mL)中の2−チオフェンスルホニルクロリド(0.138g、0.756mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を室温で滴加した。溶液を30分間撹拌し、その後、混合物を濃縮した。残渣をCH2Cl2中に再溶解し、水、その後、ブラインで洗浄した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(242mg)を得た。
ステップ2:3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
20mLのバイアルに、3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.24g、0.62mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.26g、0.91mmol、中間体D)、ヒューニッヒ塩基(0.33mL、1.88mmol)、およびジオキサン(3.8mL)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を100℃で72時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、その後、水とEtOAcとの間に分配した。水相をEtOAcで抽出した(3回)。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、真空内で濃縮した。粗残渣を逆相クロマトグラフィー(Phenomenex Gemini−NX 10μ、110Å、AXIA充填カラム、100×50mm、60mL/分、10〜95%のCH
3CN/H
2O、0.1%のTFA、10分間勾配)によって精製した。収集した画分をCH
2Cl
2とNaHCO
3飽和水溶液との間に分配し、有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、2つの異性体の混合物として表題化合物(0.017g)を得た。
(3R)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン;(3S)−3−(1−メチルエチル)−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=1.00(d、J=6.65Hz、3H)1.06(d、J=6.65Hz、3H)2.13(dq、J=13.30、6.65Hz、1H)2.41〜2.56(m、2H)2.64(dd、J=12.91、4.69Hz、1H)2.84(d、J=13.69Hz、1H)3.01〜3.10(m、2H)3.13〜3.36(m、3H)3.42〜3.54(m、1H)3.85(d、J=11.35Hz、1H)4.11(d、J=11.54Hz、1H)4.73(d、J=13.30Hz、1H)4.84〜4.91(m、1H)5.97(br.s.、1H)7.17(dd、J=4.79、4.01Hz、1H)7.56〜7.61(m、1H)7.65(dd、J=5.09、0.78Hz、1H)8.56(s、2H)。m/z(ESI、陽イオン)652.7(M+Na)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.016μM。
実施例186:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
5mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(0.200g、0.378mmol、中間体B)、炭酸カリウム(0.105g、0.757mmol)、チオフェノール(0.076mL、0.76mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびアセトニトリル(3.0mL)を添加した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で40分間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10〜40%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.160g)を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.65(dd、J=1.3、5.1Hz、1H)、7.61(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.35(d、J=8.6Hz、2H)、7.25(s、5H)、7.17(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.60(d、J=8.9Hz、2H)、4.19(d、J=11.7Hz、1H)、3.90〜3.75(m、2H)、3.47〜3.35(m、1H)、3.34〜3.16(m、2H)、2.90(d、J=13.4Hz、1H)、2.74〜2.56(m、2H)、2.29(d、J=2.3Hz、1H)、1.75(d、J=2.6Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)543.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.014μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.024μM。
実施例187:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのシンチレーションバイアル内のCH
2Cl
2(3.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.150g、0.276mmol、実施例186)の溶液に、mCPBA(0.093g、0.420mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。結果として得られた混合物を室温で1時間撹拌し、その後、水(10mL)とCH
2Cl
2(30mL)との間に分配した。水層をCH
2Cl
2(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10〜20%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.080g)を得た。個々の異性体を、分取SFCを用いて分離した。使用した方法は、以下の通りであった:70mL/分の流速で20mMのアンモニアを有する35%のメタノール中65%の液体CO
2で溶出するChiralpak(登録商標)AD−Hカラム(250mm×21mm、5μm)。この方法によって、99%を超える鏡像体過剰率を有する2つの化合物を得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=7.91〜7.82(m、2H)、7.72〜7.63(m、2H)、7.61(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.59〜7.50(m、2H)、7.40(d、J=8.6Hz、2H)、7.19(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.79(d、J=9.1Hz、2H)、4.52(d、J=8.6Hz、1H)、4.21〜4.10(m、1H)、3.90〜3.70(m、2H)、3.46(d、J=12.3Hz、1H)、3.09〜2.94(m、2H)、2.78(dd、J=1.5、11.7Hz、1H)、2.63(dt、J=3.4、11.5Hz、1H)、2.32(s、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)575.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.041μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.049μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.92〜7.84(m、2H)、7.72〜7.64(m、2H)、7.61(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.59〜7.50(m、2H)、7.41(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.80(d、J=9.1Hz、2H)、4.53(d、J=9.1Hz、1H)、4.15(d、J=11.8Hz、1H)、3.91〜3.68(m、2H)、3.45(d、J=12.6Hz、1H)、3.10〜2.92(m、2H)、2.85〜2.73(m、1H)、2.63(dt、J=3.4、11.5Hz、1H)、2.33(br.s.、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)575.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.059μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.052μM。
実施例188:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例186に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と3−フルオロチオフェノール(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.66(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.61(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.41(d、J=8.9Hz、2H)、7.25〜7.14(m、2H)、7.03〜6.80(m、3H)、6.67(d、J=9.1Hz、2H)、4.15(dd、J=1.7、11.5Hz、1H)、3.84(t、J=8.8Hz、2H)、3.44〜3.18(m、3H)、2.91(d、J=14.2Hz、1H)、2.78〜2.54(m、2H)、2.31(s、1H)、1.76(d、J=1.0Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)560.9(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.112μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.043μM。
実施例189:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールおよび1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのシンチレーションバイアル内のCH
2Cl
2(3.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.330g、0.589mmol、実施例188)の溶液に、3−クロロペルオキシ安息香酸(0.066g、0.31mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。結果として得られた混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(20mL)と水(10mL)との間に分配し、水層をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中15〜40%のEtOAc)によって精製して、混合物を3つのピークに分離した。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1):1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
2つの異性体の混合物として単離:(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.72〜7.64(m、2H)、7.61(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.59〜7.50(m、2H)、7.47〜7.32(m、3H)、7.19(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.82(dd、J=2.4、9.0Hz、2H)、4.51(br.s.、1H)、4.12(d、J=11.7Hz、1H)、3.90〜3.73(m、2H)、3.46(d、J=11.8Hz、1H)、3.09〜2.95(m、2H)、2.82(d、J=10.7Hz、1H)、2.65(dt、J=3.4、11.4Hz、1H)、2.31(br.s.、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)593.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.374μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.235μM。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)−(S)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)−(R)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)−(S)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((3−フルオロフェニル)−(R)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)(2つのスルホキシド異性体の混合物)
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=7.70(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.52〜7.39(m、3H)、7.38〜7.29(m、2H)、7.24〜7.10(m、2H)、6.86〜6.75(m、2H)、4.51(d、J=11.1Hz、1H)、4.21(dd、J=2.0、11.9Hz、1H)、3.88(d、J=12.4Hz、1H)、3.56〜3.38(m、2H)、3.15(dt、J=3.4、11.9Hz、1H)、2.91(d、J=11.8Hz、1H)、2.78〜2.61(m、2H)、2.36(d、J=5.4Hz、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)577.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.717μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)(2つのスルホキシド異性体の混合物)
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.64(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60〜7.53(m、1H)、7.53〜7.45(m、3H)、7.43〜7.32(m、2H)、7.25〜7.19(m、1H)、7.15(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.00(d、J=8.5Hz、2H)、4.56(br.s.、1H)、3.77(d、J=10.5Hz、1H)、3.63(d、J=13.6Hz、1H)、3.44〜3.28(m、2H)、3.19(d、J=6.0Hz、2H)、2.79〜2.57(m、2H)、2.37(br.s.、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)577.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.535μM。
実施例190:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例186に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と4−フルオロチオフェノール(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.66(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.61(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.35(d、J=8.8Hz、2H)、7.28(d、J=1.6Hz、1H)、7.26〜7.22(m、1H)、7.18(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、7.02〜6.91(m、2H)、6.57(d、J=9.1Hz、2H)、4.17(d、J=11.3Hz、1H)、3.89〜3.71(m、2H)、3.43〜3.34(m、1H)、3.32〜3.15(m、2H)、2.84(d、J=13.3Hz、1H)、2.75〜2.55(m、2H)、2.30(d、J=1.9Hz、1H)、1.75(d、J=1.8Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)561.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.030μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.015μM。
実施例191:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールおよび1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例189に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例190)と3−クロロペルオキシ安息香酸(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、スルホン(2つの異性体の混合物)およびスルホキシド(4つの異性体の混合物)の混合物を得た。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1):1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)スルホニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.88(dd、J=5.0、8.3Hz、2H)、7.68(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.61(dd、J=1.2、3.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.25〜7.13(m、3H)、6.83(d、J=8.0Hz、2H)、4.53(d、J=9.1Hz、1H)、4.18〜4.07(m、1H)、3.89〜3.72(m、2H)、3.45(d、J=13.3Hz、1H)、3.09〜2.92(m、2H)、2.80(d、J=10.2Hz、1H)、2.64(dt、J=3.5、11.6Hz、1H)、2.31(s、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)593.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.177μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.166μM。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)−(S)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)−(R)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)−(S)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((4−フルオロフェニル)−(R)−スルフィニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)(2つのスルホキシド異性体の混合物)
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=7.70(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.64(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.61〜7.53(m、2H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.24〜7.13(m、3H)、6.84(d、J=8.9Hz、2H)、4.51(d、J=8.8Hz、1H)、4.20(d、J=12.0Hz、1H)、3.87(d、J=10.7Hz、1H)、3.49(d、J=12.1Hz、1H)、3.41(dd、J=11.0、12.9Hz、1H)、3.15(dt、J=3.4、11.9Hz、1H)、2.91(d、J=11.5Hz、1H)、2.79〜2.60(m、2H)、2.40(br.s.、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)577.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.425μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.252μM。
第3の溶出ピーク(ピーク番号3)(2つのスルホキシド異性体の混合物)
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.68〜7.57(m、3H)、7.53〜7.43(m、3H)、7.31〜7.28(m、1H)、7.26〜7.23(m、1H)、7.16(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.99(d、J=8.6Hz、2H)、4.53(br.s.、1H)、3.77(d、J=11.0Hz、1H)、3.61(d、J=13.2Hz、1H)、3.43(d、J=11.4Hz、1H)、3.38〜3.25(m、1H)、3.24〜3.06(m、2H)、2.77〜2.56(m、2H)、2.39(br.s.、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)577.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.259μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.262μM。
実施例192:N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド
ステップ1:2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、メタノール(9.5mL、19mmol、Aldrich,St.Louis,MO)中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(1.0g、1.9mmol、中間体B)およびアンモニアの2M溶液を添加した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、最初に100%のCH2Cl2、その後、CH2Cl2中2〜5%の2M NH3)によって精製して、白色の発泡体として、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.540g)を得た。
ステップ2:N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.130g、0.289mmol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(7.0mg、0.062mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、3−ピリジンスルホニルクロリド(0.077g、0.43mmol、WAKO,Richmond,VA)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.50mL、2.9mmol)を添加した。反応混合物を60℃で30分間加熱した。その後、溶媒を真空内で除去した。残渣をMeOH(5.0mL)中に溶解し、その後、炭酸カリウム(0.240g、1.74mmol)を添加した。反応混合物を60℃で1時間加熱した。その後、溶媒を真空内で除去した。残渣を水(20mL)とCH
2Cl
2(40mL)との間に分配した。水層をCH
2Cl
2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、最初にCH
2Cl
2中、MeOH中100%、その後、5%〜8%の2M NH
3)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド(0.120g)を得た。
N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド;N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.71(d、J=4.4Hz、1H)、8.58(d、J=13.2Hz、1H)、8.04(dd、J=1.7、8.0Hz、1H)、7.69(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.54(dd、J=3.1、8.8Hz、2H)、7.42(dd、J=4.9、8.0Hz、1H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.96(d、J=7.2Hz、2H)、5.19(br.s.、1H)、4.27〜4.13(m、1H)、3.81(t、J=9.4Hz、1H)、3.68(br.s.、1H)、3.42〜3.31(m、1H)、3.30〜3.08(m、2H)、2.71〜2.71(m、1H)、3.01〜2.65(m、3H)、1.79(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)591.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.103μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.126μM。
実施例193:N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例192、ステップ2に記載の手順に従って、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例192[ステップ1])とベンゼンスルホニルクロリド(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(24g、ヘキサン中10〜40%のアセトン)による精製後、2つの異性体の混合物として、N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミドを得た。
N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド;N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ=8.08(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.93(br.s.、1H)、7.77〜7.66(m、3H)、7.65〜7.56(m、1H)、7.55〜7.45(m、2H)、7.36(d、J=8.6Hz、2H)、7.31(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.83(d、J=8.3Hz、2H)、6.34(d、J=1.2Hz、1H)、4.08(d、J=7.3Hz、1H)、3.79(d、J=11.3Hz、1H)、3.63〜3.44(m、2H)、3.19〜2.95(m、2H)、2.55(br.s.、1H)、2.45〜2.31(m、1H)、1.62(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)590.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.284μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.374μM。
実施例194:2−(4−((2S)−2−((ビス(1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
5mLのマイクロ波バイアルに、3mLのMeCN中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(0.200g、0.378mmol、中間体B)、ジイソプロピルアミン(0.077g、0.757mmol)、炭酸カリウム(0.105g、0.757mmol)を装填した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中10〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((ビス(1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.130g)を得た。
(2R)−2−(4−((2S)−2−((ビス(1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((ビス(1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ=8.08(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.68(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.37(d、J=8.6Hz、2H)、7.31(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.86(d、J=8.8Hz、2H)、6.32(s、1H)、3.93(d、J=9.9Hz、1H)、3.86(d、J=10.7Hz、1H)、3.61(d、J=11.4Hz、1H)、3.46(d、J=13.3Hz、1H)、3.23〜3.09(m、1H)、2.98(quin、J=6.6Hz、2H)、2.83〜2.70(m、1H)、2.43(d、J=8.9Hz、1H)、2.38〜2.28(m、1H)、2.22(d、J=11.1Hz、1H)、1.61(s、3H)、1.03〜0.92(m、6H)、0.88〜0.77(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)534.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.205μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.179μM。
実施例195:N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
STEP1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(1.0g、1.9mmol、中間体B)、イソプロピルアミン(2.5mL、28mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびMeOH(10.0mL)を添加した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、最初に100%のCH2Cl2、その後、MeOH/CH2Cl2中2〜5%の2M NH3)によって精製して、白色の発泡体として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.720g)を得た。
ステップ2:N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.150g、0.305mmol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(7.5mg、0.062mmol)、塩化メタンスルホニル(0.05mL、0.61mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびヒューニッヒ塩基(0.2mL、0.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌し、その後、溶媒を真空内で除去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10%〜30%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド(0.110g)を得た。
N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ=8.08(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.69(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.36(d、J=8.8Hz、2H)、7.30(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.90(d、J=8.9Hz、2H)、6.32(d、J=1.6Hz、1H)、4.38(br.s.、1H)、3.82(quin、J=6.7Hz、1H)、3.75〜3.47(m、3H)、3.44〜3.32(m、1H)、3.19〜3.03(m、1H)、2.91(s、3H)、2.54(d、J=3.8Hz、1H)、2.35(dt、J=3.1、11.1Hz、1H)、1.60(s、3H)、1.21(d、J=6.7Hz、3H)、1.16〜1.03(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)570.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.028μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.057μM。
実施例196:N−(1−メチルエチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.150g、0.305mmol、実施例195、ステップ1)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(7.46mg、0.061mmol)、塩化アセチル(0.043mL、0.610mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.159mL、0.915mmol)を添加した。結果として得られた混合物を室温で撹拌した。20分後、溶媒を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカ、ヘキサン中10〜40%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(1−メチルエチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミドを得た。
N−(1−メチルエチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド;N−(1−メチルエチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.72〜7.62(m、1H)、7.56(dd、J=1.2、3.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.0Hz、2H)、7.18(dd、J=3.9、4.9Hz、1H)、6.99(br.s.、2H)、4.86(br.s.、1H)、3.96(td、J=6.7、13.4Hz、1H)、3.74(d、J=11.0Hz、2H)、3.63〜3.54(m、1H)、3.48〜3.38(m、2H)、3.28(dd、J=8.1、13.7Hz、1H)、2.57(br.s.、2H)、2.36(br.s.、1H)、2.08(s、3H)、1.73(s、3H)、1.33(d、J=6.4Hz、3H)、1.08(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)534.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.466μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.391μM。
実施例197:N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.150g、0.305mmol、実施例195、ステップ1)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.0075g、0.061mmol)、ベンゼンスルホニルクロリド(0.108g、0.610mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.159mL、0.915mmol)を添加した。結果として得られた混合物を室温で撹拌した。2時後、混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10〜40%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド(0.176g)を得た。
N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド;N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.69(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.64〜7.45(m、6H)、7.43〜7.33(m、2H)、7.21(dd、J=3.8、5.1Hz、1H)、7.11(br.s.、2H)、4.86(d、J=5.6Hz、1H)、4.20〜3.93(m、2H)、3.77(d、J=11.1Hz、1H)、3.47(d、J=12.4Hz、1H)、3.39〜3.17(m、2H)、2.89〜2.78(m、1H)、2.74(dd、J=3.2、6.9Hz、1H)、2.65〜2.47(m、1H)、2.36(d、J=2.5Hz、1H)、1.80(s、3H)、1.25(dd、J=1.4、6.8Hz、3H)、0.67(dd、J=1.5、6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)632.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.215μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.080μM。
実施例198:N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.100g、0.203mmol、実施例195、ステップ1)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.005g、0.061mmol)、ピリジン−3−スルホニルクロリド(0.072g、0.407mmol、WAKO,Richmond,VA)、およびヒューニッヒ塩基(0.106mL、0.610mmol)を添加した。室温で2時間後、溶媒を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中20〜40%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド(0.120g)を得た。
N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド;N−(1−メチルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.71〜8.60(m、1H)、8.25(br.s.、1H)、7.95(s、1H)、7.93〜7.84(m、1H)、7.71(d、J=5.0Hz、1H)、7.68〜7.54(m、3H)、7.42〜7.31(m、1H)、7.25〜7.18(m、1H)、7.08(br.s.、2H)、4.74(t、J=10.4Hz、1H)、4.28〜4.11(m、1H)、3.98(d、J=11.0Hz、1H)、3.80(d、J=10.8Hz、1H)、3.41〜3.15(m、3H)、2.82(br.s.、1H)、2.72〜2.46(m、2H)、1.80(s、3H)、1.32(dd、J=2.8、6.9Hz、3H)、0.80(dd、J=2.9、6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)633.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.108μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.177μM。
実施例199:2−(4−((2S)−2−((シクロプロピルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(1.0g、1.9mmol、中間体B)、シクロプロピルアミン(4.0mL、57mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、およびMeOH(10.0mL)を装填した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、MeOH/CH
2Cl
2中2〜8%の2M NH
3)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((シクロプロピルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.613g)を得た。
(2R)−2−(4−((2S)−2−((シクロプロピルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((シクロプロピルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.64(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.57(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.43(d、J=8.6Hz、2H)、7.17(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.86(d、J=8.9Hz、2H)、3.97〜3.84(m、2H)、3.76(d、J=11.3Hz、1H)、3.55〜3.41(m、1H)、3.30(dt、J=3.4、12.0Hz、1H)、3.11(dd、J=9.5、12.3Hz、1H)、2.78(dd、J=3.9、12.4Hz、1H)、2.70〜2.51(m、2H)、2.43〜2.23(m、1H)、2.16〜2.07(m、1H)、1.75(s、3H)、0.43(q、J=5.7Hz、2H)、0.38〜0.23(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)490.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.713μM。
実施例200:N−シクロプロピル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
CH
2Cl
2(5.0mL)中の2−(4−((2S)−2−((シクロプロピルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.130g、0.258mmol、実施例199)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.006g、0.052mmol)、塩化メタンスルホニル(0.059g、0.516mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.135mL、0.774mmol)を添加した。室温で20分後、溶媒を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカゲル、ヘキサン中10〜30%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−シクロプロピル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド(0.100g)を得た。
N−シクロプロピル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−シクロプロピル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=7.67(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.58(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.0Hz、2H)、4.56(br.s.、1H)、3.88(d、J=11.7Hz、1H)、3.78(d、J=11.0Hz、1H)、3.63〜3.51(m、1H)、3.51〜3.28(m、3H)、2.85(s、3H)、2.73〜2.49(m、2H)、2.42(tt、J=3.7、6.9Hz、1H)、2.30(s、1H)、1.74(s、3H)、1.04(dd、J=3.9、6.2Hz、1H)、0.99〜0.67(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)568.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.026μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.039μM。
実施例201:N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
この化合物を、実施例195に記載のスキームに従って合成した。((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とイソブチルアミン(Aldrich,St.Louis,MO)との反応、その後のスルホンアミドの形成(MsClを使用)により、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=7.68(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.98(d、J=8.2Hz、2H)、4.45(d、J=4.4Hz、1H)、3.89(d、J=11.4Hz、1H)、3.79(d、J=11.0Hz、1H)、3.62〜3.51(m、1H)、3.50〜3.18(m、3H)、3.16〜3.00(m、2H)、2.82(s、3H)、2.71(br.s.、1H)、2.66〜2.52(m、1H)、2.31(s、1H)、1.93(td、J=6.7、13.9Hz、1H)、1.75(s、3H)、0.96(d、J=6.6Hz、3H)、0.88(d、J=6.6Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)584.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.004μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.014μM。
実施例202:N−(シクロプロピルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
この化合物を、実施例195に記載のスキームに従って合成した。((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とシクロプロピルメチルアミン(Alfa Aesar,Ward Hill,MA)との反応、その後のスルホンアミドの形成(MsClを使用)により、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−(((シクロプロピルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。
N−(シクロプロピルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(シクロプロピルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.68(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.8Hz、2H)、4.45(d、J=8.6Hz、1H)、3.95(d、J=11.5Hz、1H)、3.82(d、J=10.8Hz、1H)、3.56(dd、J=10.0、14.5Hz、2H)、3.40〜3.20(m、4H)、2.91(s、3H)、2.68〜2.48(m、2H)、2.29(s、1H)、1.75(s、3H)、0.93〜0.85(m、1H)、0.68〜0.49(m、2H)、0.42〜0.21(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)582.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.026μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.039μM。
実施例203:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(0.500g、0.946mmol、中間体B)、アニリン(0.884g、9.46mmol)、およびMeOH(8.0mL)を装填した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(80g、MeOH/CH
2Cl
2中2〜5%の2M NH
3)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.285g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.65(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.58(dd、J=1.3、3.7Hz、1H)、7.48(d、J=8.6Hz、2H)、7.22〜7.07(m、3H)、6.90(d、J=8.9Hz、2H)、6.71(t、J=7.4Hz、1H)、6.50(d、J=7.9Hz、2H)、4.12(d、J=3.2Hz、1H)、3.93〜3.75(m、2H)、3.63〜3.49(m、1H)、3.48〜3.24(m、3H)、2.79〜2.58(m、2H)、2.32(s、1H)、1.78(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)526.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.278μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.146μM。
実施例204:N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
CH
2Cl
2(3.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.100g、0.190mmol、実施例203)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.0046g、0.038mmol)、塩化メタンスルホニル(0.044g、0.381mmol)、およびヒューニッヒ塩基(0.135mL、0.774mmol)を添加した。室温で15時間後、溶媒を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中10〜40%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド(0.034g)を得た。
N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド、N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.65(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.55(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.43〜7.30(m、5H)、7.17(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、7.12〜7.05(m、2H)、6.72(d、J=8.9Hz、2H)、4.15(br.s.、1H)、4.04〜3.89(m、2H)、3.83(d、J=11.7Hz、1H)、3.71(d、J=12.0Hz、1H)、3.48〜3.38(m、1H)、3.37〜3.23(m、1H)、2.85(s、3H)、2.70(d、J=10.1Hz、1H)、2.61〜2.48(m、1H)、2.30(br.s.、1H)、1.76(d、J=1.3Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)604.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.004μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.032μM。
実施例205:2−(4−((2S)−2−((ジ−3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
CH
2Cl
2(8.0mL)中の2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.380g、0.845mmol、実施例192、ステップ1)の溶液に、3−オキセタノン(0.20mL、2.5mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、4Å分子篩(75mg)、酢酸(0.015mL、0.17mmol)、およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.717g、3.38mmol)を添加した。結果として得られた混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)とCH
2Cl
2(40mL)との間に分配した。水層をCH
2Cl
2(2×15mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、CH
2Cl
2中2〜5%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((ジ−3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.116g)を得た。
(2R)−2−(4−((2S)−2−((ジ−3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(4−((2S)−2−((ジ−3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.67(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.82(d、J=8.9Hz、2H)、4.81〜4.66(m、4H)、4.63〜4.54(m、2H)、4.48(t、J=6.6Hz、2H)、4.32〜4.16(m、2H)、4.03(d、J=11.3Hz、1H)、3.91〜3.74(m、2H)、3.50〜3.24(m、3H)、2.65〜2.47(m、2H)、2.42〜2.28(m、2H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)562.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.435μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.480μM。
実施例206:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
CH
2Cl
2(5.0mL)中の2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.300g、0.667mmol、実施例192、ステップ1)の溶液に、3−オキセタノン(0.050mL、0.67mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、4Å分子篩(75mg)、および酢酸(0.01mL、0.1mmol)を添加した。30分間撹拌した後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.425g、2.01mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌し続けた。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(20mL)とCH
2Cl
2(40mL)との間に分配した。水層をCH
2Cl
2(2×15mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、MeOH/CH
2Cl
2中2〜5%の2M NH
3)によって精製して、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.235g)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.64(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.57(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.44(d、J=8.8Hz、2H)、7.17(dd、J=3.8、5.1Hz、1H)、6.84(d、J=9.1Hz、1H)、4.75(td、J=6.7、9.3Hz、2H)、4.31〜4.31(m、1H)、4.43〜4.27(m、2H)、3.99〜3.83(m、3H)、3.75(d、J=11.4Hz、1H)、3.46(d、J=12.7Hz、1H)、3.27(dt、J=3.7、11.9Hz、1H)、2.94(dd、J=9.0、12.2Hz、1H)、2.75〜2.56(m、3H)、2.35(br.s.、1H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)506.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.248μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.343μM。
実施例207:N−3−オキセタニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((3−オキセタニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例206)と塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−3−オキセタニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−3−オキセタニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−3−オキセタニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.69(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.95(d、J=8.9Hz、2H)、5.12〜5.01(m、1H)、4.97〜4.85(m、2H)、4.80〜4.61(m、3H)、4.00(d、J=12.1Hz、1H)、3.83(d、J=10.2Hz、1H)、3.77〜3.55(m、2H)、3.41(dt、J=3.4、12.2Hz、1H)、3.27(dd、J=4.8、14.6Hz、1H)、2.73(s、3H)、2.66〜2.45(m、2H)、2.32(s、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)584.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.241μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.257μM。
実施例208:N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、THF(Aldrich,St.Louis,MO)中の2.0Mの溶液の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とメチルアミンとの反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.69(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.94(d、J=8.8Hz、2H)、4.33(br.s.、1H)、4.01(d、J=11.7Hz、1H)、3.83(d、J=11.1Hz、1H)、3.59(d、J=12.4Hz、1H)、3.40〜3.28(m、2H)、3.28〜3.14(m、1H)、2.99(s、3H)、2.77(s、3H)、2.70〜2.50(m、2H)、2.30(s、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)542.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.112μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.234μM。
実施例209:N,N−ジメチル−N’−(1−メチルエチル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド
ピリジン(3.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.100g、0.203mmol、実施例195、ステップ1)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(5.0mg、0.040mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.1mL、0.6mmol)、および塩化ジメチルスルファモイル(0.05mL、0.4mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。結果として得られた混合物を80℃で6時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、その後、EtOAc(30mL)と水(20mL)との間に分配した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカ、ヘキサン中10%〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N,N−ジメチル−N’−(1−メチルエチル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド(0.010g)を得た。
N,N−ジメチル−N’−(1−メチルエチル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド;N,N−ジメチル−N’−(1−メチルエチル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.67(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.57(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.94(d、J=8.8Hz、2H)、4.55(d、J=6.4Hz、1H)、3.95〜3.65(m、3H)、3.61〜3.47(m、1H)、3.44〜3.26(m、2H)、3.24〜3.08(m、1H)、2.79(d、J=1.9Hz、6H)、2.67(d、J=8.6Hz、1H)、2.60〜2.46(m、1H)、2.32(s、1H)、1.74(s、3H)、1.32(d、J=6.7Hz、3H)、1.17(d、J=6.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)599.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.023μM。
実施例210:2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例192、ステップ1)と塩化イソブタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミドを得た。
2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド;2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.67(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.3、3.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.93(d、J=8.9Hz、2H)、4.50(t、J=6.6Hz、1H)、4.18(d、J=3.4Hz、1H)、3.92(d、J=12.0Hz、1H)、3.80(d、J=10.1Hz、1H)、3.55(d、J=12.6Hz、1H)、3.48〜3.16(m、3H)、2.99〜2.82(m、2H)、2.79〜2.62(m、2H)、2.32(s、1H)、2.22(td、J=6.7、13.3Hz、1H)、1.75(s、3H)、1.15〜1.01(m、6H)。m/z(ESI、陽イオン)570.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.507μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.249μM。
実施例211:2−メチル−N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
50mLの火炎乾燥丸底フラスコに、2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(0.100g、0.176mmol、実施例210)、N−メチルグリシン(3.0mg、0.040mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、CuI(0.02g、0.09mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびリン酸カリウム(0.08g、0.37mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を10分間撹拌した後、ヨードベンゼン(0.030g、0.14mmol、Aldrich,St.Louis,MO)およびDMF(3.0mL)を添加した。結果として得られた混合物を110℃で24時間加熱した。CuI(7.0mg、0.035mmol)をさらに添加し、反応物を110℃でさらに6日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、Celite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過した。濾液を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中20〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−メチル−N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(0.032g)を得た。
2−メチル−N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド;2−メチル−N−フェニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.64(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.55(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.37(d、J=8.8Hz、2H)、7.34〜7.28(m、3H)、7.16(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.09〜7.02(m、2H)、6.70(d、J=8.6Hz、2H)、4.13(br.s.、1H)、4.09〜3.99(m、1H)、3.98〜3.87(m、1H)、3.80(d、J=11.5Hz、1H)、3.70(d、J=11.1Hz、1H)、3.46〜3.24(m、2H)、2.94〜2.74(m、2H)、2.69(d、J=11.0Hz、1H)、2.60〜2.44(m、1H)、2.35〜2.19(m、2H)、1.76(d、J=1.8Hz、3H)、1.06(dd、J=2.6、6.7Hz、6H)。m/z(ESI、陽イオン)646.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.006μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.020μM。
実施例212:N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)
メタンスルホンアミド
ステップ1:2−(4−((2S)−2−((シクロブチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とシクロブチルアミン(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2−(4−((2S)−2−((シクロブチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、2−(4−((2S)−2−((シクロブチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(0.031mL、0.40mmol、Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.67(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.58(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、6.94(d、J=8.6Hz、2H)、4.57(br.s.、1H)、4.24〜4.07(m、1H)、3.98(d、J=11.7Hz、1H)、3.79(d、J=11.1Hz、1H)、3.60(d、J=12.7Hz、1H)、3.51〜3.28(m、2H)、3.16〜3.06(m、1H)、2.72(s、2H)、2.67〜2.45(m、2H)、2.43〜2.24(m、3H)、2.19〜2.03(m、2H)、1.80〜1.71(m、4H)、1.71〜1.57(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)582.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.068μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.092μM。
実施例213:N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド
実施例198に報告された手順に従って、2−(4−((2S)−2−((シクロブチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例212[ステップ1])とピリジン−3−スルホニルクロリド(WAKO,Richmond,VA)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミドを得た。
N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド;N−シクロブチル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、DMSO−d
6)δ=8.85〜8.70(m、2H)、8.11(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.92(td、J=1.9、8.1Hz、1H)、7.73(dd、J=1.1、3.7Hz、1H)、7.54〜7.40(m、3H)、7.33(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.97(d、J=8.9Hz、2H)、6.39(s、1H)、4.53(br.s.、1H)、4.20〜4.00(m、1H)、3.80(d、J=11.7Hz、1H)、3.61(d、J=11.5Hz、1H)、3.50(d、J=12.4Hz、1H)、3.45〜3.33(m、1H)、2.78〜2.65(m、1H)、2.58(dd、J=3.5、11.5Hz、1H)、2.41〜2.29(m、1H)、2.28〜2.16(m、1H)、2.09(d、J=9.5Hz、1H)、1.94〜1.76(m、1H)、1.66(s、3H)、1.56〜1.40(m、2H)、1.25(dd、J=4.5、6.3Hz、2H)。m/z(ESI、陽イオン)645.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.928μM。
実施例214:2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)エタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例201、ステップ1)と2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリド(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)エタンスルホンアミドを得た。
2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)エタンスルホンアミド;2,2,2−トリフルオロ−N−(2−メチルプロピル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)エタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.68(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.3、3.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.92(d、J=8.8Hz、2H)、4.37(br.s.、1H)、3.80(t、J=11.1Hz、2H)、3.75〜3.62(m、2H)、3.62〜3.47(m、2H)、3.44〜3.30(m、2H)、3.12(d、J=7.6Hz、2H)、2.73(d、J=10.8Hz、1H)、2.59(t、J=10.2Hz、1H)、2.30(s、1H)、1.87(td、J=7.0、13.7Hz、1H)、1.75(s、3H)、0.91(dd、J=6.7、16.2Hz、6H)。m/z(ESI、陽イオン)652.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.238μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.247μM。
実施例215:N,N−ジメチル−N’−(2−メチルプロピル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド
実施例209に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例201、ステップ1)と塩化ジメチルスルファモイル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N,N−ジメチル−N’−(2−メチルプロピル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミドを得た。
N,N−ジメチル−N’−(2−メチルプロピル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド;N,N−ジメチル−N’−(2−メチルプロピル)−N’−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)スルファミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.67(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.59(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.45(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.92(d、J=8.8Hz、2H)、4.42(d、J=6.9Hz、1H)、3.90(d、J=11.5Hz、1H)、3.77(d、J=8.9Hz、1H)、3.57〜3.42(m、2H)、3.36〜3.18(m、2H)、3.04(dd、J=2.6、7.3Hz、2H)、2.76(d、J=1.2Hz、6H)、2.67(d、J=12.3Hz、1H)、2.60〜2.46(m、1H)、2.29(s、1H)、1.98〜1.82(m、1H)、1.74(s、3H)、0.94(d、J=6.6Hz、3H)、0.89〜0.79(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)613.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.07μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.07μM。
実施例216:N−((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と3−アミノメチル−3−メチルオキセタン(Advance Chemblocks,Burlingame,CA)との反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−((3−メチル−3−オキセタニル)メチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.69(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.93(d、J=8.9Hz、2H)、4.63〜4.49(m、2H)、4.45(br.s.、1H)、4.32(d、J=6.1Hz、2H)、3.91(d、J=12.0Hz、1H)、3.80(d、J=10.5Hz、1H)、3.70〜3.46(m、3H)、3.36〜3.21(m、3H)、2.85(s、3H)、2.74〜2.51(m、2H)、2.40(d、J=3.8Hz、1H)、1.75(s、3H)、1.49〜1.39(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)612.3(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.172μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.194μM。
実施例217:N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド
実施例198に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((メチルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例208[ステップ1])とピリジン−3−スルホニルクロリド(Astatech,Bristol,PA)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミドを得た。
N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド;N−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−ピリジンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.90〜8.42(m、2H)、7.88(d、J=7.2Hz、1H)、7.70(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.62(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.56(dd、J=3.9、8.6Hz、2H)、7.41(br.s.、1H)、7.22(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、7.06〜6.91(m、2H)、4.48(br.s.、1H)、4.05(dd、J=2.1、11.8Hz、1H)、3.84(d、J=8.9Hz、1H)、3.47〜3.32(m、1H)、3.20(dt、J=3.0、11.9Hz、1H)、3.08〜2.87(m、5H)、2.80〜2.68(m、1H)、2.66〜2.53(m、1H)、1.80(d、J=1.6Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)605.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.407μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.752μM。
実施例218:N−(シクロブチルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:2−(4−((2S)−2−(((シクロブチルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(1.0g、1.9mmol、中間体B)、シクロブチルメタンアミン塩酸塩(0.097g、0.795mmol、PharmaBlock,Ward Hill,MA)、ヒューニッヒ塩基(0.367g、2.04mmol)、およびMeOH(10.0mL)を添加した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、CH2Cl2/MeOH中2%〜8%の2M NH3)によって精製して、2−(4−((2S)−2−(((シクロブチルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.110g)を得た。
ステップ2:N−(シクロブチルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、2−(4−((2S)−2−(((シクロブチルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−(シクロブチルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−(シクロブチルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(シクロブチルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.68(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.93(d、J=8.8Hz、2H)、4.41(br.s.、1H)、3.90(d、J=11.5Hz、1H)、3.80(d、J=10.2Hz、1H)、3.56(d、J=12.9Hz、1H)、3.45〜3.32(m、3H)、3.32〜3.13(m、2H)、2.81(s、3H)、2.59(dt、J=7.6、14.8Hz、3H)、2.30(s、1H)、2.18〜1.95(m、2H)、1.94〜1.78(m、3H)、1.78〜1.67(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)596.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.024μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.017μM。
実施例219:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例186に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と2−フルオロチオフェノール(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2R)−2−(((2−フルオロフェニル)スルファニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.66(dd、J=1.3、5.1Hz、1H)、7.61(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.38〜7.28(m、4H)、7.18(dd、J=3.7、5.0Hz、1H)、7.10〜6.99(m、2H)、6.61(br.s.、2H)、4.15(d、J=11.5Hz、1H)、3.89〜3.72(m、2H)、3.46〜3.36(m、1H)、3.34〜3.14(m、2H)、2.90(d、J=13.7Hz、1H)、2.84〜2.58(m、2H)、2.28(br.s.、1H)、1.74(d、J=1.9Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)561.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.014μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.025μM。
実施例220:N−ベンジル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:2−(4−((2S)−2−((ベンジルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とベンジルアミン(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、2−(4−((2S)−2−((ベンジルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−ベンジル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、2−(4−((2S)−2−((ベンジルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−ベンジル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−ベンジル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−ベンジル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.68(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.3、3.8Hz、1H)、7.48〜7.40(m、2H)、7.38〜7.29(m、5H)、7.20(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.94〜6.82(m、2H)、4.70〜4.58(m、1H)、4.50〜4.41(m、1H)、4.37(br.s.、1H)、4.00〜3.87(m、1H)、3.77(d、J=12.7Hz、1H)、3.61〜3.42(m、2H)、3.34〜3.18(m、2H)、2.67(s、5H)、2.33〜2.22(m、1H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)618.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.003μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.015μM。
実施例221:N−(3−ピリジニルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3−ピリジニルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と3−(アミノメチル)ピリジン(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3−ピリジニルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−(3−ピリジニルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((3−ピリジニルメチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−(3−ピリジニルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−(3−ピリジニルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(3−ピリジニルメチル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.53〜8.41(m、1H)、8.11〜7.94(m、1H)、7.87〜7.78(m、1H)、7.70(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.60(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.48(d、J=7.5Hz、2H)、7.30(d、J=4.7Hz、1H)、7.21(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、6.84(dd、J=2.7、9.0Hz、2H)、4.60(d、J=15.9Hz、1H)、4.32(d、J=15.8Hz、1H)、4.15(br.s.、1H)、3.88(d、J=12.7Hz、1H)、3.76(d、J=12.3Hz、1H)、3.62(dd、J=9.2、14.6Hz、1H)、3.42〜3.15(m、3H)、3.04(d、J=14.8Hz、1H)、2.89(d、J=3.5Hz、3H)、2.77(dd、J=3.4、11.8Hz、1H)、2.59(dt、J=3.9、11.0Hz、1H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)619.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.013μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.041μM。
実施例222:N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例199に報告された手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)とラセミアルファ−メチルベンジルアミン(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例204に報告された手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール)と塩化メタンスルホニル(Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.71〜7.62(m、1H)、7.60〜7.51(m、1H)、7.48〜7.29(m、7H)、7.23〜7.13(m、1H)、6.80(d、J=7.7Hz、2H)、5.14(q、J=7.1Hz、1H)、4.32(br.s.、1H)、3.81(d、J=12.0Hz、1H)、3.71〜3.44(m、3H)、3.41〜3.24(m、1H)、3.15〜2.89(m、2H)、2.62(s、3H)、2.49(s、1H)、2.39〜2.28(m、1H)、1.74(s、3H)、1.68(d、J=7.2Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)632.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.671μM。
実施例223:2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
DMF(3.0mL)中の2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(0.130g、0.228mmol、実施例210)の溶液に、3−ヨードピリジン(0.094g、0.46mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.020mL、0.18mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、CuI(0.015mg、0.21mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸セシウム(0.22g、0.69mmol)、および水(0.30mL)を添加した。結果として得られた混合物を120℃で14日間加熱し、2日目および5日目に、3−ヨードピリジン(50mg、0.23mmol)の一定分量をさらに添加した。その後、反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、CH
2Cl
2/MeOH中1〜5%の2M NH
3)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(0.015mg)を得た。
2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド;2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド。
1H NMR(600MHz、DMSO−d
6)δ=8.48(td、J=1.3、4.7Hz、1H)、8.44(dd、J=2.3、17.5Hz、1H)、8.02(d、J=5.0Hz、1H)、7.63(td、J=1.1、3.6Hz、1H)、7.56(dtd、J=1.5、2.8、8.1Hz、1H)、7.34〜7.26(m、4H)、6.64(dd、J=3.5、9.0Hz、2H)、6.15(s、1H)、4.09〜4.04(m、1H)、4.00(dd、J=7.3、14.5Hz、1H)、3.94(ddd、J=3.4、6.5、14.3Hz、1H)、3.68(d、J=11.5Hz、1H)、3.59〜3.47(m、2H)、3.25〜3.18(m、1H)、3.03(dd、J=6.7、13.9Hz、1H)、2.98(ddd、J=5.3、6.5、13.9Hz、1H)、2.60(td、J=2.9、11.7Hz、1H)、2.42(dt、J=3.0、11.4Hz、1H)、2.10(quind、J=6.7、13.3Hz、1H)、1.63(d、J=4.6Hz、3H)、0.99(d、J=6.9Hz、3H)、0.99(d、J=6.9Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)647.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.035μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.086μM。
実施例224:N−フェニル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド
CH
2Cl
2(3.0mL)中の1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−((フェニルアミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.130g、0.247mmol、実施例203)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(6.1mg、0.049mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.129mL、0.742mmol)、および塩化アセチル(0.035mL、0.49mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。結果として得られた混合物を室温で30分間撹拌し、その後、溶媒を真空内で除去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカゲル、ヘキサン中10%〜40%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−フェニル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド(0.032g)を得た。
N−フェニル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド、N−フェニル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.63(d、J=4.8Hz、1H)、7.53(d、J=3.1Hz、1H)、7.43(d、J=8.2Hz、2H)、7.37〜7.29(m、3H)、7.26〜7.20(m、1H)、7.15(t、J=4.3Hz、1H)、6.87(br.s.、3H)、4.62(br.s.、1H)、4.30〜4.16(m、1H)、3.86(d、J=13.9Hz、1H)、3.73(d、J=11.4Hz、1H)、3.65(d、J=10.7Hz、1H)、3.49〜3.35(m、1H)、3.33〜3.17(m、1H)、2.72(br.s.、1H)、2.53(br.s.、1H)、2.34(s、1H)、1.76(s、3H)、1.71(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)568.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.008μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.027μM。
実施例225:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
100mLの丸底フラスコに、(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(2.04g、6.17mmol、ASW MedChem Inc.,New Brunswick,NJ)、(S)−3−メチルモルホリン(0.657g、6.50mmol、Synthetech Inc.,Albany,OR)、HATU(2.83g、7.45mmol、ChemImpex International Inc.,Wood Dale,IL)、DIPEA(2.20mL、12.6mmol)、およびDMF(12mL)を装填した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。1時間後、HATU(0.475g)をさらに添加し、室温で撹拌を再開し、2日間続けた。反応混合物を水(120mL)とEtOAc(50mL)との間に分配した。水相をEtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機相を水(50mL)、NaHCO3飽和水溶液(50mL)、水(50mL)、およびNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、薄茶色の固体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.71g)を得た。
ステップ2:ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)カルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.55g、6.17mmol、ステップ1)、BH3・THF(THF中1.0M、19.0mL、19.0mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびTHF(100mL)を装填した。混合物を50℃で15時間撹拌した。混合物を室温まで冷却させ、その後、BH3・THF複合体(THF中1.0M、5.0mL、5.0mmol)をさらに添加した。反応混合物を50℃で1時間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、その後、泡立ちが終わるまでMeOHを緩徐に添加した。反応混合物を濃縮して、白色の固体として、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.5g)を得た。
ステップ3:(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン三塩酸塩
250mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.46g、6.16mmol、ステップ2)、HCl(1,4−ジオキサン中4.0Mの溶液、4.62mL、18.5mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびEtOAc(100mL)を装填した。反応混合物を70℃で3時間加熱した。この時点で、HCl(1,4−ジオキサン中4.0Mの溶液、5.00mL、20.0mmol)をさらに添加し、70℃で加熱を再開し、さらに3時間続けた。反応混合物を室温まで冷却し、結果として得られた白色の固体を収集し、EtOAcで洗浄し、減圧下で一晩乾燥させて、白色の粉末として、(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン三塩酸塩(2.05g)を得た。
ステップ4:(3S)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−メチルモルホリン
150mLの丸底フラスコに、(3S)−3−メチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)モルホリン三塩酸塩(0.750g、2.43mmol、ステップ3)、TEA(2.03mL、14.6mmol)、およびCH2Cl2(10mL)を装填した。これに、CH2Cl2(5mL)中の5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(0.560g、2.46mmol、Enamine LLC、Monmouth Jct.、NJ)の溶液を添加した。反応混合物を室温で20分間撹拌した。反応混合物を水(20mL)とCH2Cl2(20mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機相を水(40mL)およびNaCl飽和水溶液(40mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、(10%のNH4OHを有する)CHCl3中0〜12.5%のiPrOH)によって精製して、薄オレンジ色のガラス状物質として、(3S)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−メチルモルホリン(0.797g)を得た。
ステップ5:2−(4−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(3S)−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3−メチルモルホリン(0.797g、2.04mmol、ステップ4)、(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.859g、3.06mmol、中間体D)、DIPEA(1.10mL、6.30mmol)、および1,4−ジオキサン(10mL)を装填した。バイアルを密封し、100℃で12時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、その後、水(30mL)とEtOAc(20mL)との間に分配した。水相をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、黄褐色の固体として、2−(4−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.936g)を得た。
ステップ6:2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
5mLのバイアルに、2−(4−((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.060g、0.094mmol、ステップ5)、鉄粉(0.0282g、0.505mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および酢酸(2mL)を装填した。混合物を50℃で40分間撹拌した。NaHCO3飽和水溶液(20mL)を緩徐に添加し、その後、水相をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中30〜90%のEtOAc、その後、10gのシリカゲル、ヘキサン中30〜90%のEtOAcの2回)によって精製して、白色の固体として、2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−(((3S)−3−メチル−4−モルホリニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.0386g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.52(s、2H)、7.19(d、J=3.9Hz、1H)、6.11(d、J=4.1Hz、1H)、4.89(d、J=9.6Hz、1H)、4.75(br.s.、1H)、4.24(s、2H)、4.04(d、J=11.5Hz、1H)、3.72(d、J=11.5Hz、2H)、3.62(d、J=10.6Hz、2H)、3.51(s、1H)、3.37(t、J=11.2Hz、1H)、3.30〜3.14(m、2H)、3.02(d、J=11.9Hz、1H)、2.51〜2.39(m、3H)、2.38〜2.29(m、1H)、1.99(d、J=11.0Hz、1H)、1.07(d、J=6.3Hz、3H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:604.8[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.019μM。
実施例226:3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
ステップ1:4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
20mLのマイクロ波バイアルに、((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(0.817g、2.18mmol、実施例184、ステップ1)、3,3−ジメチルピペラジン−2−オン(0.297g、2.32mmol、ChemBridge,San Diego,CA)、炭酸カリウム(0.910g、6.58mmol)、およびアセトニトリル(10mL)を装填した。バイアルを密封し、反応混合物を130℃で30分間撹拌した。反応物を室温まで冷却させ、その後、クロロホルム(100mL)中のNH4Cl飽和水溶液/水(1:1)(100mL)および10%のiPrOHを添加した。水相をクロロホルム(2×50mL)中の10%のiPrOHで抽出した。合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、(10%のNH4OHを有する)CHCl3中0〜10%のiPrOH)によって精製して、白色の発泡体として、4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン(0.53g)を得た。
ステップ2:3,3−ジメチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン
4−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン(0.500g、1.23mmol)を、MeOH(25mL)中に溶解した。この溶液を、10%のPd/C CatCart(商標)(30mm長のカートリッジ、供給元:ThalesNano、事前洗浄し、1mL/分で10分間、完全水素モードで水素化)を完全水素モード(1mL/分の流速、60℃)で用いて、溶媒注入口を介してH−Cube(商標)フロー式水素化装置(ThalesNano Technology,Budapest,Hungary)に通過させた。収集した溶液を真空内で濃縮して、無色の固体として、3,3−ジメチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(0.27g)を得た。
ステップ3:3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
20mLのバイアルに、3,3−ジメチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(0.104g、0.461mmol)、トリエチルアミン(0.200mL、1.44mmol)、およびCH2Cl2(3mL)を装填した。この混合物に、CH2Cl2(1mL)中のチオフェン−2−スルホニルクロリド(0.0951g、0.521mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で滴加した。透明な溶液を室温で30分間撹拌し、その後、混合物を濃縮し、CH2Cl2(20mL)中に溶解した。有機相を水(2×20mL)およびNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、オフホワイトの発泡体として、3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.166g)を得た。
ステップ4:3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
5mLのバイアルに、3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.166g、0.446mmol、ステップ1)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.185g、0.658mmol、中間体D)、DIPEA(0.24mL、1.4mmol)、および1,4−ジオキサン(2mL)を装填した。バイアルを密封し、反応混合物を100℃で12時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却させ、その後、水(30mL)とEtOAc(30mL)との間に分配した。水相をEtOAc(30mL)で、その後、1%のNH4OH(3×30mL)を有するCHCl3中10%のIPAで抽出した。有機抽出物を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中40〜100%のEtOAc)によって精製して、白色の固体を得た。この固体を少量のMeOHに取り込み、その後、水を滴加した。結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集し、減圧下で乾燥させて、白色の固体として、3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.101g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.57(s、2H)、7.65(d、J=5.1Hz、1H)、7.59(d、J=3.1Hz、1H)、7.21〜7.14(m、J=4.7Hz、1H)、5.70(br.s.、1H)、4.97〜4.72(m、2H)、4.70〜4.41(m、1H)、4.14(br.s.、1H)、3.88〜3.78(m、1H)、3.28(d、J=14.3Hz、3H)、3.20〜2.89(m、3H)、2.63〜2.34(m、3H)、1.40(br.s.、6H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:617.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.006μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.014μM。
実施例227:(S)−4−((4−((5−アミノチオフェン−2−イル)スルホニル)−1−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−2−イル)ピペラジン−2−イル)メチル)−3,3−ジメチルピペラジン−2−オン
ステップ1:4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
実施例226、ステップ3に報告された手順に従って、5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(Enamine LLC、Monmouth Jct.、NJ)と3,3−ジメチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(実施例226、ステップ2)のカップリングの反応により、4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンを得た。
ステップ2:4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
実施例226、ステップ4に報告された手順に従って、4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンの2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(中間体D)とのカップリングにより、4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンを得た。
ステップ3:4−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
250mLの丸底フラスコに、4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン(0.314g、0.475mmol、ステップ2)、鉄粉(0.136g、2.43mmol)、およびAcOH(10mL)を装填した。反応混合物を50℃で3時間加熱した。0.052gの鉄粉をさらに添加し、50℃での加熱を30分間続けた。混合物を室温まで冷却させ、その後、NaHCO3飽和水溶液(300mL)を緩徐に添加した。水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物を、0.1%のTFAを有するH2O中0.1%のTFAを有する10〜90%のACNで15分間にわたって溶出する分取HPLC(Phenomenex C18カラム、5μm、150×30mm)によって精製した。画分を濃縮し、NaHCO3飽和水溶液で塩基性化した。結果として得られた固体を収集した(0.130g)。水相を、1%のNH4OHを含有したCHCl3中10%のiPrOHで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、さらに0.265gを得た。合わせた物質をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%(MeOH中2M NH3))によって精製して、オフホワイトの固体として、4−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン(0.084g)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ=8.91(s、1H)、8.54(s、2H)、7.53(s、1H)、7.17(d、J=4.1Hz、1H)、6.70(s、2H)、5.94(d、J=4.1Hz、1H)、4.78(br.s.、1H)、4.62(d、J=13.1Hz、1H)、3.83(d、J=11.3Hz、1H)、3.60(d、J=10.6Hz、1H)、3.25〜3.04(m、2H)、2.99〜2.85(m、3H)、2.79〜2.65(m、1H)、2.39(dd、J=3.6、11.2Hz、1H)、2.35〜2.29(m、1H)、2.28〜2.21(m、1H)、1.24(s、3H)、1.12(s、3H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:632.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.002μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.021μM。
実施例228:5,5−ジメチル−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン
ステップ1:2−メチル−2−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)プロパンニトリル
5mLのバイアルに、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.0521g、0.116mmol、実施例192、ステップ2)、アセトン(10μL、0.14mmol)、およびEtOH(1mL)を装填した。反応混合物を0℃まで冷却し、35分間撹拌した。シアン化トリメチルシリル(46.3μL、0.348mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を0℃で滴加した。混合物を室温まで緩徐に加温させ、12時間撹拌した。溶媒を除去し、残りの白色の残渣をEtOAc中に溶解し、シリカゲルのパッドに通過させ、溶出剤としてEtOAcですすいだ。溶媒を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10gのシリカゲル、ヘキサン中50〜100%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの固体として、2−メチル−2−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)プロパンニトリル(0.0312g)を得た。
ステップ2:5,5−ジメチル−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン
100mLの丸底フラスコに、2−メチル−2−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)プロパンニトリル(0.031g、0.060mmol)、およびCH
2Cl
2(2mL)を装填した。混合物を0℃まで冷却し、クロロスルホニルイソシアネート(5.75μL、0.066mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を滴加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、その後、真空内で濃縮した。白色の残渣を水(2mL)中に溶解し、100℃で12時間加熱した。1N HCl(1mL)を添加し、100℃で撹拌を再開し、さらに1時間続けた。その後、反応混合物を室温まで冷却させ、その後、NaHCO
3飽和水溶液を緩徐に添加した。水相をEtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、ヘキサン中20〜80%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、5,5−ジメチル−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン(0.019g)を得た。
5,5−ジメチル−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン;5,5−ジメチル−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.24〜8.08(m、1H)、7.67(d、J=5.1Hz、1H)、7.57(d、J=3.5Hz、1H)、7.45(d、J=8.4Hz、2H)、7.18(t、J=4.3Hz、1H)、6.98(d、J=8.4Hz、2H)、4.87(br.s.、1H)、3.84〜3.72(m、2H)、3.56(br.s.、1H)、3.42〜3.27(m、3H)、2.69(d、J=16.2Hz、2H)、2.60〜2.47(m、1H)、1.72(d、J=3.1Hz、3H)、1.49(s、3H)、1.30(s、3H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:561.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.151μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.312μM。
実施例229:N−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド
ステップ1:ジ−tert−ブチル(2R)−2−((2−メチルプロピル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
20mLのバイアルに、((2R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸(1.52g、4.60mmol、ASW MedChem Inc.,New Brunswick,NJ)、HATU(2.10g、5.52mmol、ChemImpex International Inc.,Wood Dale,IL)、2−メチルプロパン−1−アミン(0.457mL、4.60mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DIPEA(1.60mL、9.19mmol)、およびDMF(8mL)を装填した。混合物を室温で2.5時間撹拌し、その後、水(80mL)とEtOAc(50mL)との間に分配した。水相をEtOAc(50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaHCO3飽和水溶液(100mL)、水(100mL)、その後、ブライン(100mL)で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、薄茶色の発泡体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−((2−メチルプロピル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.10g)を得た。
ステップ2:ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
500mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2R)−2−((2−メチルプロピル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(1.77g、4.60mmol)、BH3・THF(THF中1.0M、13.8mL、13.8mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびTHF(60mL)を装填した。反応混合物を50℃で12時間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、その後、泡立ちが終わるまでMeOHを添加した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、(10%のNH4OHを有する)CHCl3中0〜10%のiPrOH)によって精製して、透明な油として、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.939g)を得て、静置すると固化した。
ステップ3:ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((2−メチルプロピル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.77g、2.1mmol)、DMAP(0.0287g、0.235mmol)、DIPEA(1.45mL、8.29mmol)、およびCH2Cl2(10mL)を装填した。塩化メタンスルホニル(0.321mL、4.15mmol)を室温で滴加した。混合物を30分間撹拌し、水(30mL)とCH2Cl2(20mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(30mL)で抽出し、合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中10〜70%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.842g)を得た。
ステップ4:N−(2−メチルプロピル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩
250mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.840g、1.87mmol)、HCl(1,4−ジオキサン中4.0M、2.4mL、9.6mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびEtOAc(20mL)を装填した。反応混合物を70℃で24時間加熱し、その後、室温まで冷却させた。結果として得られた白色の固体を濾過によって収集し、EtOAcで洗浄して、白色の固体として、N−(2−メチルプロピル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(0.633g)を得た。
ステップ5:N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、N−(2−メチルプロピル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(0.144g、0.446mmol)およびCH2Cl2(2mL)を装填した。これに、トリエチルアミン(0.650mL、4.66mmol)を室温で分割して添加し、その後に、CH2Cl2(1mL)中の5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(0.120g、0.525mmol、Enamine LLC、Monmouth Jct.NJ)を滴加した。混合物を室温で15分間撹拌し、その後、反応混合物を水(20mL)とCH2Cl2(20mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(2×20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜10%(MeOH中2M NH3))によって精製して、薄茶色の発泡体として、N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.173g)を得た。
ステップ6:N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.170g、0.386mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.124g、0.442mmol、中間体D)、DIPEA(0.202mL、1.16mmol)、および1,4−ジオキサン(2mL)を装填した。バイアルを密封し、100℃で21時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却させ、水(20mL)とEtOAc(20mL)との間に分配した。水相をEtOAc(20mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中40〜100%のEtOAc、その後、CH2Cl2中0〜10%(MeOH中2M NH3))によって精製して、茶色の固体として、N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.0454g)を得た。
ステップ7:N−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド
20mLのバイアルに、N−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.0916g、0.134mmol)、鉄粉(0.0455g、0.815mmol)、および酢酸(2mL)を装填した。反応混合物を50℃で20分間加熱し、その後、室温まで冷却させた。NaHCO3飽和水溶液(40mL)を慎重に添加し、水相をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×40mL)およびNaCl飽和水溶液(40mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(10gのシリカゲル、ヘキサン中30〜100%のEtOAc)によって精製して、黄色の発泡体として、N−(((2S)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.0668g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.55(s、2H)、7.18(d、J=3.9Hz、1H)、6.11(d、J=3.9Hz、1H)、5.37(br.s.、1H)、4.86(d、J=13.7Hz、1H)、3.83〜3.67(m、3H)、3.58〜3.36(m、3H)、3.09(t、J=6.5Hz、2H)、2.83(s、3H)、2.59(dd、J=3.8、11.8Hz、1H)、2.51〜2.38(m、1H)、2.07〜1.92(m、1H)、1.00〜0.82(m、6H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:655.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.013μM。
実施例230:N−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミドおよびN−(((2S)−4−((2−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)
メタンスルホンアミド
ステップ1:tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、N−(2−メチルプロピル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(0.462g、0.945mmol、実施例229、ステップ4)、トリエチルアミン(1.00mL、7.17mmol)、およびCH2Cl2(8mL)を装填した。混合物を室温で15分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。この溶液に、Boc2O(0.333g、1.53mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。0℃で30分後、反応混合物を水(10mL)とCH2Cl2(10mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(30mL)、NaCl飽和水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、白色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.498g)を得た。
ステップ2:tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.498g、1.42mmol、ステップ1)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.479g、1.71mmol、中間体D)、DIPEA(0.75mL、4.3mmol)、および1,4−ジオキサン(5mL)を装填した。混合物を100℃で12時間加熱し、その後、室温まで冷却し、水(50mL)とEtOAc(40mL)との間に分配した。水相をEtOAc(40mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(60mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の発泡体として、tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.655g)を得た。
ステップ3:6−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリドおよび2−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリド
反応物にアルゴンガスを流しながら、0℃の75mLの圧力管内のクロロスルホン酸(6.50mL、98mmol)に、2−アミノピリジン(0.898g、9.54mmol)を緩徐に添加した。添加が完了した後、塩化チオニル(2.80mL、38.4mmol)を0℃で滴加した。その後、管を密封し、80℃で2.5時間加熱し、次いで、温度を150℃まで上昇させ、加熱をさらに12時間続けた。反応混合物を室温まで冷却させ、その後、氷(約300g)上に慎重に注いだ。混合物をEtOAc(3×80mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(150mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、薄茶色の固体として、6−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリドおよび2−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリド(0.0651g)の混合物を得た。
ステップ4:N−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミドおよびN−(((2S)−4−((2−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((2−メチルプロピル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.106g、0.178mmol)、TFA(1.00mL、13.0mmol)、およびCH
2Cl
2(2mL)を装填した。混合物を室温で15分間撹拌し、その後、揮発物を真空内で除去した。残渣をCH
2Cl
2(1mL)に取り込み、トリエチルアミン(0.30mL、2.15mmol)で処理し、室温で5分間撹拌した。この混合物を、CH
2Cl
2(1mL)中の6−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリドおよび2−アミノ−3−ピリジンスルホニルクロリド(0.034g、0.18mmol)の混合物の溶液に添加した。反応混合物を室温で5分間撹拌し、その後、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル(ヘキサン中30〜100%のEtOAc)、その後、10gのシリカゲル(CH
2Cl
2中0〜10%(MeOH中2M NH
3)の2回)によって精製した。40mL/分の流速で、0.1%のTFAを有する水中0.1%のTFAを有する10〜90%のMeCNで10分間にわたって溶出する分取HPLC(Phenomenex C
18 Gemini NXカラム(5μm、150×30mm))による精製によって、以下の2つの生成物を得た。
白色の固体として、N−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.0434g)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.47(s、2H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)、7.66(dd、J=2.2、8.8Hz、1H)、6.47(d、J=8.8Hz、1H)、5.27(br.s.、1H)、5.03(br.s.、2H)、4.78(d、J=13.9Hz、1H)、3.98(br.s.、1H)、3.78〜3.58(m、3H)、3.47〜3.28(m、2H)、3.09〜2.95(m、2H)、2.76(s、3H)、2.42(dd、J=3.9、11.7Hz、1H)、2.28(dt、J=3.3、11.6Hz、1H)、1.93(td、J=7.1、13.8Hz、1H)、0.94〜0.78(m、6H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:650.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.011μM。
オフホワイトの固体として、N−(((2S)−4−((2−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(2−メチルプロピル)メタンスルホンアミド(0.020g)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.54(s、2H)、8.20(dd、J=1.5、4.8Hz、1H)、7.85(dd、J=1.7、7.7Hz、1H)、6.73(dd、J=4.9、7.8Hz、1H)、5.87(br.s.、2H)、5.32(br.s.、1H)、4.84(d、J=13.5Hz、1H)、4.71〜4.02(m、1H)、3.85(d、J=12.1Hz、1H)、3.73(d、J=11.3Hz、1H)、3.66〜3.57(m、1H)、3.49(dd、J=6.7、13.8Hz、1H)、3.42〜3.31(m、1H)、3.13〜3.02(m、2H)、2.80(s、3H)、2.71(dd、J=4.0、12.0Hz、1H)、2.57(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)、2.05〜1.92(m、J=7.0、7.0、13.6Hz、1H)、0.99〜0.84(m、6H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:650.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.064μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.095μM。
実施例231:N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:ジ−tert−ブチル(2R)−2−((1−メチルエチル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
20mLのバイアルに、((2R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸(1.57g、4.76mmol、ASW MedChem Inc.,New Brunswick,NJ)、HATU(2.17g、5.72mmol、ChemImpex International Inc.,Wood Dale,IL)、プロパン−2−アミン(0.450mL、5.28mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DIPEA(1.70mL、9.76mmol)、およびDMF(8mL)を装填した。混合物を室温で2.5時間撹拌した。反応混合物を水(80mL)とEtOAc(50mL)との間に分配した。水相をEtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機相をNaHCO3飽和水溶液(100mL)、水(100mL)、その後、ブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、薄茶色の発泡体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−((1−メチルエチル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(2.30g)を得た。
ステップ2:ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
500mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2R)−2−((1−メチルエチル)カルバモイル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(1.77g、4.76mmol、ステップ1)、BH3・THF(THF中1.0M、15.0mL、15.0mmol)、およびTHF(60mL)を装填した。混合物を50℃で12時間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、BH3・THF(THF中1.0M、5.0mL、5.0mmol)をさらに添加した。その後、混合物を50℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、MeOH(20mL)を緩徐に添加した。溶媒を真空内で除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカゲル、(10%のNH4OHを有する)CHCl3中0〜10%のiPrOH)によって精製して、透明な油として、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.69g)を得た。
ステップ3:ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
500mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2S)−2−(((1−メチルエチル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.69g、1.9mmol)、DMAP(0.0358g、0.293mmol)、DIPEA(1.40mL、8.05mmol)、およびCH2Cl2(8mL)を装填した。この混合物に、塩化メタンスルホニル(0.299mL、3.86mmol)を室温で添加した。室温で20分後、塩化メタンスルホニル(0.10mL、1.3mmol)をさらに添加し、室温でさらに1時間撹拌し続けた。反応混合物を水(30mL)とCH2Cl2(20mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(30mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.617g)を得た。
ステップ4:N−(1−メチルエチル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩
150mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(0.617g、1.42mmol)、HCl(1,4−ジオキサン中4.0M、2.80mL、11.2mmol)、およびEtOAc(20mL)を装填した。混合物を70℃で18時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、結果として得られた白色の固体を濾過によって収集した。固体をEtOAcで洗浄して、白色の固体として、N−(1−メチルエチル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(0.421g)を得た。
ステップ5:N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
実施例229、ステップ5に報告された手順に従って、N−(1−メチルエチル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩と5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(Enamine LLC,Monmouth Jct,NJ)との反応により、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミドを得た。
ステップ6:N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
実施例229、ステップ6に報告された手順に従って、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミドと2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(中間体D)との反応により、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミドを得た。
ステップ7:N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
実施例229、ステップ7に報告された手順に従って、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミドと鉄との反応により、N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミドを得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.55(s、2H)、7.18(d、J=4.3Hz、1H)、6.11(d、J=3.7Hz、1H)、5.46(br.s.、1H)、4.88(d、J=15.3Hz、1H)、4.01〜3.81(m、2H)、3.74(br.s.、1H)、3.65〜3.31(m、5H)、2.84(s、3H)、2.58(dd、J=4.0、11.8Hz、1H)、2.50〜2.38(m、J=3.5Hz、1H)、1.34(d、J=6.7Hz、3H)、1.24〜1.11(m、4H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:641.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.020μM。
実施例232:N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
実施例230、ステップ1に報告された手順に従って、N−(1−メチルエチル)−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド二塩酸塩(実施例231、ステップ4)の反応により、tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレートを得た。
ステップ2:tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.315g、0.939mmol、ステップ1)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.287g、1.02mmol、中間体D)、DIPEA(0.492mL、2.82mmol)、および1,4−ジオキサン(5mL)を装填した。バイアルを密封し、100℃で12時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.082g、0.29mmol、中間体D)をさらに添加した。混合物を100℃でさらに12時間加熱した。反応物を室温まで冷却させた後、混合物を水(50mL)とEtOAc(40mL)との間に分配した。水相をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(60mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の発泡体として、tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.455g)を得た。
ステップ3:N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((1−メチルエチル)(メチルスルホニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.150g、0.259mmol、ステップ2)、TFA(1.0mL、13mmol)、およびCH2Cl2(2mL)を装填した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、揮発物を真空内で除去した。結果として得られた残渣に、CH2Cl2(2mL)、その後、TEA(0.40mL、2.9mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、その後、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.0627g、0.296mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を添加した。室温で10分後、混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の固体として、N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド(0.163g)を得た。
ステップ4:N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド
5mLのマイクロ波反応バイアルに、N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド(0.161g、0.246mmol)、濃縮水酸化アンモニウム(0.65mL、5.0mmol)、およびEtOH(2mL)を装填した。バイアルをInitiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で2.5時間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、その後、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中30〜100%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−(1−メチルエチル)メタンスルホンアミド(0.0873g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.49(s、2H)、8.35(d、J=2.0Hz、1H)、7.71(dd、J=2.2、8.7Hz、1H)、6.51(d、J=8.8Hz、1H)、5.41〜5.32(m、J=3.5Hz、1H)、5.16(br.s.、2H)、4.82(d、J=12.9Hz、1H)、3.97〜3.62(m、4H)、3.55〜3.31(m、3H)、2.80(s、3H)、2.45(dd、J=4.1、11.9Hz、1H)、2.32(dt、J=3.6、11.8Hz、1H)、1.31(d、J=6.8Hz、3H)、1.14(d、J=6.7Hz、3H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:636.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.035μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.063μM。
実施例233:N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
ステップ1:N−(((2S)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)アニリン
20mLのバイアルに、((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(1.01g、2.70mmol、実施例184、ステップ1)、アニリン(1.30mL、14.3mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、およびMeOH(12mL)を充填した。反応混合物を密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。混合物を室温まで冷却させ、その後、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、CH2Cl2中0〜5%(MeOH中2M NH3))によって精製して、オレンジ色の油として、N−(((2S)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)アニリン(0.734g)を得た。
ステップ2:N−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
250mLの丸底フラスコに、N−(((2S)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)アニリン(0.734g、1.98mmol)、DMAP(0.027g、0.22mmol)、トリエチルアミン(0.85mL、6.1mmol)、およびCH2Cl2(8mL)を装填した。塩化メタンスルホニル(0.23mL、3.0mmol)を室温で滴加し、混合物を室温で2時間撹拌した。塩化メタンスルホニル(0.20mL、2.6mmol)およびトリエチルアミン(1.0mL、7.2mmol)をさらに添加した。混合物を室温でさらに1.5時間撹拌し、その後、混合物を最初の量の半分になるまで濃縮し、水(40mL)とEtOAc(40mL)との間に分配した。水相をEtOAc(30mL)で抽出した。合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の固体として、N−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.528g)を得た。
ステップ3:N−フェニル−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド
150mLの丸底フラスコに、N−(((2R)−1,4−ジベンジル−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.527g、1.172mmol、ステップ2)、AcOH(0.10mL、1.7mmol)、パラジウム(活性炭上10重量%(無水ベース)、湿性、Degussa型、0.528g)、EtOH(10mL)、およびEtOAc(2mL)を装填した。反応混合物を真空下で真空にし、水素を再充填した。混合物を水素雰囲気下で、室温で4.5時間、その後、50℃で12時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、反応条件(0.683gのPd/Cおよび10mLのEtOH)に再び供した。反応混合物を真空下で真空にし、水素を再充填した。混合物を水素雰囲気下で、50℃で12時間撹拌した。反応混合物を、フィルタ剤のパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、透明な油として、N−フェニル−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド(0.378g)を得た。
ステップ4:tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、N−フェニル−N−((2R)−2−ピペラジニルメチル)メタンスルホンアミド(0.315g、1.17mmol)、トリエチルアミン(0.49mL、3.5mmol)、およびCH2Cl2(10mL)を装填した。混合物を0℃まで冷却し、その後、Boc2O(0.273g、1.25mmol)を分割して添加した。反応物を0℃で30分間撹拌し、その後、反応混合物を水(20mL)とCH2Cl2(10mL)との間に分配した。水相をCH2Cl2(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(30mL)およびNaCl飽和水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、白色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.427g)を得た。
ステップ5:tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.425g、1.15mmol、ステップ4)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(0.411g、1.47mmol、中間体D)、DIPEA(0.602mL、3.45mmol)、および1,4−ジオキサン(5mL)を装填した。バイアルを密封し、反応混合物を100℃で20時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、水(30mL)とEtOAc(30mL)との間に分配した。水相をEtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、薄茶色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.464g)を得た。
ステップ6:N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)(フェニル)アミノ)メチル)−4−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.229g、0.373mmol)、TFA(1.0mL、13mmol)、およびCH2Cl2(2mL)を装填した。混合物を室温で35分間撹拌し、その後、濃縮した。CH2Cl2(1mL)を残渣に添加し、その後、トリエチルアミン(0.60mL、4.3mmol)を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、その後、CH2Cl2(1mL)中の5−ニトロチオフェン−2−スルホニルクロリド(0.104g、0.456mmol、Enamine LLC,Monmouth Jct,NJ)の溶液を滴加した。室温で40分間撹拌した後、混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、薄茶色の発泡体として、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.131g)を得た。
ステップ7:N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
20mLのバイアルに、N−(((2R)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.131g、0.186mmol、ステップ1)、鉄粉(0.052g、0.93mmol)、および酢酸(2mL)を装填した。反応混合物を50℃で40分間加熱し、その後、室温まで冷却させた。その後、NaHCO3飽和溶液(20mL)を緩徐に添加した。水相をEtOAc(2×20mL)で抽出し、合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(30mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中20〜80%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の固体として、N−(((2R)−4−((5−アミノ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.0912g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.48(s、2H)、7.35〜7.28(m、3H)、7.19〜7.07(m、3H)、6.10(d、J=4.1Hz、1H)、5.33(d、J=4.3Hz、1H)、4.71(d、J=14.7Hz、1H)、4.36(dd、J=9.5、14.4Hz、1H)、3.94(dd、J=5.2、14.2Hz、1H)、3.77〜3.65(m、2H)、3.58(br.s.、1H)、3.30〜3.17(m、1H)、2.87(s、3H)、2.56(dd、J=3.8、11.8Hz、1H)、2.42(dt、J=3.5、11.8Hz、1H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:674.9[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.001μM未満;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.008μM。
実施例234:N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
ステップ1:N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
5mLのバイアルに、(R)−tert−ブチル4−(5−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)ピリミジン−2−イル)−3−((N−フェニルメチルスルホンアミド)メチル)ピペラジン−1−カルボキシレート(0.214g、0.348mmol、実施例233、ステップ5)、TFA(1.0mL、13mmol)、およびCH2Cl2(2mL)を装填した。混合物を室温で35分間撹拌し、その後、濃縮した。CH2Cl2(2mL)およびトリエチルアミン(0.50mL、3.6mmol)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。その後、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.0910g、0.429mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を分割して添加し、混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(50gのシリカゲル、ヘキサン中0〜60%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.134g)を得た。
ステップ2:N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド
5mLのマイクロ波バイアルに、N−(((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.134g、0.194mmol、ステップ1)およびMeOH(2mL)中の2M NH3を装填した。反応混合物をInitiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で3時間加熱した。その後、混合物を130℃(熱的)で12時間加熱した。溶媒を除去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中10〜90%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、N−(((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−N−フェニルメタンスルホンアミド(0.0385g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.46(s、2H)、8.38(d、J=2.0Hz、1H)、7.76〜7.68(m、1H)、7.37〜7.29(m、3H)、7.19〜7.09(m、2H)、6.54(d、J=8.8Hz、1H)、5.33〜5.23(m、J=14.7Hz、1H)、5.13(br.s.、2H)、4.70(d、J=15.5Hz、1H)、4.32(dd、J=9.0、14.1Hz、1H)、4.01〜3.93(m、1H)、3.88(br.s.、1H)、3.80〜3.66(m、2H)、3.29〜3.15(m、1H)、2.87(s、3H)、2.51〜2.43(m、1H)、2.34(dt、J=3.7、11.7Hz、1H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:670.1[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.004μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.017μM。
実施例235:4−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
ステップ1:3,3−ジメチル−4−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン
20mLのバイアルに、3,3−ジメチル−4−(((2S)−4−((5−ニトロ−2−チオフェニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.187g、0.282mmol、実施例227、ステップ2)、水(5.2mL)中の水酸化カリウム(0.528g、9.40mmol)の溶液、およびMeOH(2mL)を装填した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、その後、水(10mL)とEtOAc(10mL)との間に分配した。水相を凍結乾燥し、残渣をMeOH中に溶解した。固体を濾過によって除去し、濾液を濃縮し、その後、CH2Cl2中に溶解した。結果として得られた固体を濾過によって除去し、2度目の濾液の濃縮を行った。粗生成物を、H2O中0.1%のTFAを有する10〜90%のCH3CNで10分間にわたって溶出する分取HPLC(Phenomenex、Gemini NX C18、5μm、150×30mmカラム)によって精製した。生成物画分を合わせ、揮発物を除去した。水相を凍結乾燥させて、TFA塩として、3,3−ジメチル−4−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノン(0.057g)を得た。
ステップ2:4−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
CH2Cl2(618μL)中の3,3−ジメチル−4−(((2R)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ピペラジノントリフルオロアセテート(56mg、0.096mmol)およびトリエチルアミン(40.1μL、0.287mmol)の溶液を0℃まで冷却し、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(21.94mg、0.103mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を添加した。出発物質を完全に消費した後、水を混合物に添加し、混合物をCH2Cl2で希釈した。層を分離し、有機層を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、粗塩化ピリジル中間体を得た。これに、1.5mLのEtOHおよび1.5mLの濃縮NH4OHを添加した。混合物を密封したマイクロ波バイアル内で、100℃で12時間加熱した。混合物を室温まで冷却させた後、これをEtOAcで希釈し、有機物を水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中0.5〜10%のMeOH)によって精製した。収集した画分を濃縮し、残渣をMeOH中に取り込み、MeOH中2Mアンモニアで溶出するAccuBond SPE SCXカートリッジに通過させ、4−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン(19.0mg)を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=1.20(s、3H)1.29(s、3H)2.26(td、J=11.79、3.42Hz、1H)2.30〜2.43(m、2H)2.79〜2.94(m、2H)2.96〜3.08(m、2H)3.10〜3.19(m、2H)3.68(d、J=11.15Hz、1H)3.94(d、J=11.54Hz、1H)4.64(d、J=13.50Hz、1H)6.53(d、J=8.80Hz、1H)7.64(dd、J=8.90、2.45Hz、1H)8.21(d、J=2.15Hz、1H)8.46(s、2H)。m/z(ESI、陽イオン)648.8(M+Na)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.008μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.013μM。
あるいは、この化合物を、以下のスキームによって作製することができる。
ステップ1:4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
実施例226、ステップ3に報告された手順に従って、3,3−ジメチル−4−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−2−ピペラジノン(実施例226、ステップ2)と6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(Organic Process Research & Development 2009、13、875)との反応により、4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンを得る。
ステップ2:4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
実施例226、ステップ4に報告された手順に従って、4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンと2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(中間体D)との反応により、4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンを得る。
ステップ3:4−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノン
実施例232、ステップ4に報告された手順に従って、4−(((2S)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンの反応により、4−(((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−(5−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)−2−ピリミジニル)−2−ピペラジニル)メチル)−3,3−ジメチル−2−ピペラジノンを得る。
実施例236:5−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン
ステップ1:1−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)シクロブタンカルボニトリル
5mLのバイアルに、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.202g、0.448mmol、実施例192、ステップ2)、シクロブタノン(0.0364g、0.519mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、および1,2−ジクロロエタン(2.5mL)を装填した。溶液を室温で20分間撹拌し、その後、トリメチルシランカルボニトリル(0.120mL、0.959mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で12時間撹拌した後、この物質をカラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、ヘキサン中20〜70%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1−((((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アミノ)シクロブタンカルボニトリル(0.198g)を得た。
ステップ2:5−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン
100mLの丸底フラスコに、1−((((2S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メチル)アミノ)シクロブタンカルボニトリル(0.195g、0.369mmol)およびCH
2Cl
2(2mL)を装填した。0℃まで冷却した後、クロロスルホニルイソシアネート(0.035mL、0.406mmol、Aldrich)を滴加した。混合物を0℃で30分間撹拌し、混合物を室温まで加温させた。溶媒を減圧下で除去し、水(2.0mL)を添加した。混合物を100℃で12時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させた後、水(10mL)およびEtOAc(10mL)を添加した。水相をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(20mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカゲル、ヘキサン中20〜90%のEtOAc)によって精製した。その後、化合物を、40mL/分の流速で、0.1%のTFAを有するH
2O中0.1%のTFAを有する30〜95%のCH
3CNで10分間にわたって溶出する分取HPLC(Phenomenex、Gemni NX C
18、5μm、150×30mmカラム)によって精製した。生成物画分を合わせ、アセトニトリルを蒸発させた。NaHCO
3飽和水溶液を添加して水相を塩基性化した。混合物をEtOAcで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、2つの異性体の混合物として、5−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン(0.0889g)を得た。
5−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン;5−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6,8−ジオン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.69(d、J=4.9Hz、1H)、7.59(d、J=3.7Hz、1H)、7.50〜7.36(m、3H)、7.20(t、J=4.1Hz、1H)、7.01(br.s.、2H)、4.89(br.s.、1H)、3.88〜3.75(m、2H)、3.64〜3.42(m、4H)、2.80〜2.08(m、8H)、1.85(br.s.、1H)、1.73(s、3H)。MS(ESI、陽イオン)m/z:573.0[M+1]。GK−GKRP IC
50(結合)=0.379μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.363μM。
実施例237:N−(((2S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メチル)プロパン−2−スルホンアミド
ステップ1:2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
MeOH(10mL、20.0mmol)中2M NH3中の((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(0.9g、1.70mmol、中間体B)の混合物を、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で30分間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲル[CH2Cl2中2%のMeOH〜CH2Cl2中2%(2N NH3−MeOH))上で精製して、白色の発泡体として、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(500mg)を得た。
ステップ2:N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−プロパンスルホンアミド
CH
2Cl
2(3mL)中の2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(108mg、0.240mmol)の溶液に、ピリジン(50μL、0.618mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、その後、イソプロピルスルホニルクロリド(27.0μL、0.240mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で12時間撹拌した後、ヒューニッヒ塩基(0.5mL)およびイソプロピルスルホニルクロリド(27.0μL、0.240mmol)をさらに添加した。その後、混合物を60℃で12時間加熱した。MeOH(2mL)を添加し、混合物を濃縮した。残渣をCH
2Cl
2とNH
4Cl飽和水溶液との間に分配した。有機層を濃縮し、シリカゲル(CH
2Cl
2中1〜4%のMeOH)上で精製し、その後、分取TLC(CH
2Cl
2中1〜4%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−プロパンスルホンアミド(10mg)を得た。
N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−プロパンスルホンアミド;N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−プロパンスルホンアミド。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.66(dd、J=4.89、1.17Hz、1H)、7.58(dd、J=3.72、1.17Hz、1H)、7.46(d、J=8.80Hz、2H)、7.18(dd、J=4.89、3.91Hz、1H)、4.13〜4.20(m、1H)、3.90(d、J=12.13Hz、1H)、3.78(d、J=11.74Hz、1H)、3.54(d、J=12.72Hz、1H)、3.36〜3.45(m、1H)、1.34(dd、J=12.91、6.85Hz、6H)、6.92(d、J=9.00Hz、2H)、4.40(t、J=6.46Hz、1H)、3.24〜3.35(m、2H)、3.15(quin、J=6.85Hz、1H)、2.65〜2.78(m、2H)、1.74(s、3H)、2.35(bs、1H)。m/z(ESI、陽イオン)556.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.335μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.632μM。
実施例238:N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミド
実施例237の手順に従って、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例237、ステップ2)とブタン−2−スルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、4つの化合物の混合物として、N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミドを得た。
(2S)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミド;(2S)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミド;(2R)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミド;(2R)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2−ブタンスルホンアミド。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=7.66(d、J=4.89Hz、1H)、7.58(d、J=3.52Hz、1H)、7.46(d、J=8.80Hz、2H)、7.17(t、J=4.30Hz、1H)、6.92(d、J=9.00Hz、2H)、4.42〜4.51(m、1H)、4.16(d、J=2.93Hz、1H)、3.89(d、J=12.13Hz、1H)、3.78(d、J=10.95Hz、1H)、3.54(d、J=10.76Hz、1H)、3.20〜3.45(m、3H)、2.83〜2.97(m、1H)、2.64〜2.77(m、2H)、2.42(br.s.、1H)、1.88〜2.10(m、1H)、1.74(s、3H)、1.42〜1.60(m、1H)、1.31(dd、J=13.30、6.85Hz、3H)、1.00(q、J=7.24Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)570.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.204μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.27μM。
実施例239:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−(2−(プロプ−1−イン−1−イル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピリミジン−5−イル)プロパン−2−オール
ステップ1:4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジノン
0℃のCH2Cl2(20mL)中の2−ピペラジノン(0.98g、9.79mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびトリエチルアミン(Aldrich、2.0mL、14.35mmol)の混合物に、CH2Cl2(10mL)中の2−チオフェンスルホニルクロリド(1.79g、9.79mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を添加した。30分後、混合物をNaHCO3飽和水溶液(10mL)で希釈し、室温で3日間撹拌した。スラリーを濾過し、水(3×5mL)で洗浄して、白色の粉末として、4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−ピペラジノン(2.1g)を得た。
ステップ2:tert−ブチル2−オキソ−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
CH2Cl2(30mL)中の4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−2−オン(2.1g、8.53mmol)、DMAP(1.04g、8.53mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびトリエチルアミン(1.19mL、8.53mmol)の混合物に、Boc2O(3.94mL、16.95mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で26時間後、混合物をEtOAc(40mL)で希釈し、1N HCl(10mL)、水(2×10mL)、およびNaHCO3飽和水溶液(30mL)で洗浄した。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。固体を、ヘキサン中5〜50%のEtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、白色の粉末として、tert−ブチル2−オキソ−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(2.31g)を得た。
ステップ3:tert−ブチル(2−((2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)(2−チオフェニルスルホニル)アミノ)エチル)カルバメート
0℃のTHF(8mL)中のtert−ブチル2−オキソ−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(600mg、1.73mmol)の溶液を、1−プロピニルマグネシウムブロマイド(THF中0.5M、5.0mL、2.50mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液に添加した。0℃で1.5時間後、1−プロピニルマグネシウムブロマイド(3.0mL、1.50mmol)をさらに添加した。さらに50分後、混合物を氷(20g)およびNH4Cl飽和水溶液(15mL)で反応停止処理した。EtOAc(20mL)を添加し、水層をEtOAc(2×10mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中10〜50%のEtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、黄色の油として、tert−ブチル(2−((2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)(2−チオフェニルスルホニル)アミノ)エチル)カルバメート(540mg)を得た。
ステップ4:3−(1−プロピン−1−イル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
CH2Cl2(10mL)中のtert−ブチル(2−((2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)(2−チオフェニルスルホニル)アミノ)エチル)カルバメート(330mg、0.854mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.0g、4.72mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、その後、TFA(2.5mL、32.4mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、その後、最初の量の半分になるまで濃縮した。MeOH(5mL)を添加し、溶液を3分の1に濃縮し、その後、NaOH(0.5N、20mL)とCHCl3(10%のi−PrOHを含有)(20mL)との間に分配した。水層をCHCl3(10%のi−PrOHを含有)で2回抽出し、合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、オレンジ色の油を得た。残渣を、EtOAc中1〜5%のMeOHを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、薄黄色の薄膜として、3−(1−プロピン−1−イル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(150mg)を得た。
ステップ5:1,1,1−トリフルオロ−2−(2−(2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
3−(1−プロピン−1−イル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(55mg、0.203mmol)、2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(100mg、0.441mmol、中間体E)、ヒューニッヒ塩基(100μL、0.573mmol)、およびジオキサン(2mL)の混合物を、Emrys Optimizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry、Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で1時間、その後、160℃で3時間加熱した。結果として得られた赤色の混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中10〜50%のEtOAc)によって精製して、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(2−(2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(18mg)を得た。
(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2R)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2S)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(2−((2R)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.50(s、2H)、7.61(d、J=4.50Hz、1H)、7.56(d、J=3.72Hz、1H)、7.09〜7.17(m、1H)、5.74(br.s.、1H)、4.67(d、J=13.50Hz、1H)、3.87(dd、J=17.80、11.54Hz、2H)、3.51(td、J=12.81、3.13Hz、1H)、2.62(dd、J=11.25、3.62Hz、1H)、2.48(td、J=11.79、3.23Hz、1H)、1.82(d、J=1.56Hz、3H)、1.74(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)461.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.019μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.050μM。
実施例240:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジノン
0℃のCH2Cl2(20mL)中の2−ピペラジノン(0.46g、4.59mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびトリエチルアミン(1.5mL、10.76mmol)の混合物に、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.974g、4.59mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を添加した。結果として得られたスラリーを室温で30分間撹拌し、その後、濃縮した。残渣をNaHCO3飽和水溶液(10mL)と混合し、室温で1日間撹拌した。スラリーを濾過し、水(3×5mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、白色の固体として、4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジノン(1.12g)を得た。
ステップ2:tert−ブチル4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−オキソ−1−ピペラジンカルボキシレート
CH2Cl2(10mL)中の4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−ピペラジノン(1.12g、4.06mmol)、DMAP(0.50g、4.09mmol)、およびトリエチルアミン(0.60mL、4.30mmol)の混合物に、Boc2O(1.81mL、7.79mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。19時間後、混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(40mL)中に懸濁した。混合物を0.1M HCl水溶液(1.0mmol、10mL)、水(10mL)、その後、NH4Cl飽和水溶液(10mL)で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。結果として得られた固体を熱いCH2Cl2−ヘキサン(1:1、20mL)中で撹拌し、その後、濾過によって収集して、tert−ブチル4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−オキソ−1−ピペラジンカルボキシレート(1.17g)を得た。
ステップ3:tert−ブチル(2−(((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)アミノ)エチル)カルバメート
0℃のTHF(5.0mL)中のtert−ブチル4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−オキソ−1−ピペラジンカルボキシレート(1.16g、3.09mmol)のスラリーに、プロプ−1−イン−1−イルマグネシウムブロマイド(THF中0.5M、13mL、6.50mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の溶液を添加した。0℃で1.5時間後、プロプ−1−イン−1−イルマグネシウムブロマイド(4mL、2.0mmol)をさらに添加した。0℃でさらに2.5時間後、混合物をNH4Cl飽和水溶液(25mL)で反応停止処理した。EtOAc(40mL)を添加し、層を分離し、水層をEtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を、ヘキサン中30〜90%のEtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、黄色の粉末として、tert−ブチル(2−(((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.05g)を得た。
ステップ4:1−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−(1−プロピン−1−イル)ピペラジン
0℃のCH2Cl2(40mL)中のtert−ブチル(2−(((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)アミノ)エチル)カルバメート(1.0g、2.40mmol)の溶液に、TFA(4.0mL、51.9mmol)を添加した。20分後、TFA(4.0mL、51.9mmol)をさらに添加し、冷却浴を除去した。室温で50分後、固体のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.1g、9.91mmol)を添加した。混合物を室温で20分間撹拌し、その後、MeOH(5mL)を添加した。混合物を、最初の量の約5分の1になるまで濃縮し、その後、NaHCO3飽和水溶液(20mL)を添加した。NaOH(1N)を用いて水層のpHを約8に調整し、その後、混合物をCHCl3(10%のiPrOHを含有)(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。結果として得られたオレンジ色の油を、EtOAc中1〜5%のMeOHを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって精製して、薄黄色の固体として、1−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−(1−プロピン−1−イル)ピペラジン(0.39g)を得た。
ステップ5:2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(490mg、1.747mmol、中間体D)、1−((6−クロロピリジン−3−イル)スルホニル)−3−(プロプ−1−イン−1−イル)ピペラジン(325mg、1.08mmol)、ヒューニッヒ塩基(1.0mL、5.73mmol)、およびジオキサン(5.0mL)の混合物を、120℃で15時間加熱した。温度を130℃に上昇させ、撹拌を24時間続けた。暗色の混合物を室温まで冷却させ、その後、シリカゲルクロマトグラフィー(80gのシリカゲル、ヘキサン中10〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の発泡体として、2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.664g)を得た。
ステップ6:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(440mg、0.809mmol)、EtOH(4mL)、および濃縮水酸化アンモニウム(5.0mL、36.0mmol)を装填した。バイアルを密封し、Initiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、140℃で4時間加熱した。その後、混合物を2日間にわたって静置させた。NH4Cl飽和水溶液(6mL)およびCHCl3(10%のiPrOHを含有)(20mL)を添加し、水層をCHCl3(10%のiPrOHを含有)(3×5mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。EtOAcを用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、油を得た。
この油に、MeOH(10mL)およびNaBH4(50mg、1.322mmol)を添加した。室温で10分後、混合物を濃縮し、NH4Cl飽和水溶液(10mL)とCHCl3(10%のiPrOHを含有)(20mL)との間に分配した。水層をCHCl3(10%のiPrOHを含有)(2×5mL)でさらに抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。CH2Cl2中20〜80%のEtOAcを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより、白色の発泡体として、2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(90mg)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=8.58(s、2H)、8.55(s、0.5H、OH)、8.45(s、1H)、7.77(dd、J=8.80、1.96Hz、1H)、6.52(d、J=8.80Hz、1H)、5.75(br.s.、1H)、5.04(br.s.、2H、NH2)、4.69(d、J=13.30Hz、1H)、3.74〜3.91(m、2H)、3.42〜3.57(m、1H)、2.63(dd、J=11.25、3.23Hz、1H)、2.40〜2.56(m、1H)、1.82(d、J=1.76Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)525.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.026μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.058μM。
個々の異性体を、分取SFCを用いて単離した。使用した方法は以下の通りであった:4.0mL/分の流速(40℃)で20%のMeOH中80%の液体CO
2で溶出するChiralpak(登録商標)AD−Hカラム(150mm×4.6mm、5μm)。この方法により、99%を超える鏡像体過剰率および99%を超える純度を有する2つの生成物を得た。
2−(2−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール;2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ=8.59(s、2H)、8.43(d、J=2.15Hz、1H)、7.77(dd、J=8.71、2.25Hz、1H)、6.54(d、J=8.80Hz、1H)、5.75(br.s.、1H)、5.10(br.s.、2H)、4.69(d、J=13.30Hz、1H)、3.75〜3.89(m、2H)、3.49〜3.55(m、1H)、2.63(dd、J=11.15、3.72Hz、1H)、2.49(td、J=11.69、3.03Hz、1H)、1.82(d、J=2.15Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)525.0(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.010μM;GK−GKRP EC50(LC MS/MS−2)=0.015μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.59(s、2H)、8.44(d、J=2.15Hz、1H)、7.77(dd、J=8.71、2.25Hz、1H)、6.54(d、J=8.80Hz、1H)、5.75(br.s.、1H)、5.12(br.s.、2H)、4.69(d、J=13.50Hz、1H)、3.74〜3.89(m、2H)、3.50〜3.54(m、1H)、2.63(dd、J=11.44、3.42Hz、1H)、2.49(td、J=11.74、3.33Hz、1H)、1.82(d、J=2.15Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)525.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=4.382μM。
実施例241:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−ベンジル1−tert−ブチル2−オキソ−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
2Lの三角フラスコに、2−ピペラジノン(36.5g、364mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸ナトリウム(116g、1093mmol)、600mLのジオキサン、および150mLの水を装填した。これに、クロロギ酸ベンジル(62.1g、364mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で20分間にわたって緩徐に添加した。添加が完了した後、混合物を2時間撹拌し、その後、水で希釈し、EtOAc(2L)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、白色の固体を得た。この固体に、500mLのDCM、トリエチルアミン(128mL、911mmol)、DMAP(4.45g、36.4mmol)、およびジ−tert−ブチルジカーボネート(119g、546mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。室温で1時間後、混合物を水で希釈し、有機物を分離した。有機物を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮して、茶色の油を得た。この油に、100mLのDCM、その後、1Lのヘキサンを添加した。結果として得られた白色の固体を濾過によって収集して、4−ベンジル1−tert−ブチル2−オキソ−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(101g)を得た。
ステップ2:ベンジル(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)カルバメート
150mLの丸底フラスコに、4−ベンジル1−tert−ブチル2−オキソ−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(1.41g、4.22mmol)およびTHF(5mL)を装填した。1−プロピニルマグネシウムブロマイド(THF中0.5M、20.0mL、10.0mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を0℃で緩徐に添加した。混合物を0℃で2時間撹拌した。NH4Cl飽和水溶液(40mL)を添加し、水相をEtOAc(200mL、その後、2×100mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、透明な油として、ベンジル(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)カルバメート(1.55g)を得た。
ステップ3:ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジンカルボキシレート
3Lの丸底フラスコに、2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(2−オキソ−3−ペンチン−1−イル)カルバメート(82.2g、219mmol)および300mLのDCMを装填した。−10℃まで冷却した後、TFA(169mL、2195mmol)を添加し、結果として得られた暗色の溶液を室温で15分間撹拌した。その後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(186g、878mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を10分間にわたって分割して添加した。2時間後、混合物を濃縮し、EtOAc(1L)で希釈し、5N NaOHで中和した。層を分離し、有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過し、濃縮した。結果として得られたオレンジ色の油を、カラムクロマトグラフィー(750gのシリカゲル、0〜4.5%のMeOH/DCM)によって精製して、茶色の発泡体として、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジンカルボキシレート(43.7g)を得た。
ステップ4:ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
150mLの反応容器に、ベンジル3−(プロプ−1−イン−1−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(2.88g、11.2mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(4.36g、13.5mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジイソプロポキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン、RuPhos(0.530g、1.14mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、RuPhosPalladacycle(0.417g、0.572mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(2.73g、28.4mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびトルエン(35mL)を装填した。アルゴンを溶液に通して10分間泡立てて、混合物を脱気した。容器を密封し、100℃で1.5時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水(100mL)を添加した。水相をEtOAc(3×100mL)で抽出し、合わせた有機相を塩化ナトリウム飽和水溶液(150mL)で洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、黄色の固体として、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレートを得た。
ステップ5:2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
500mLの丸底フラスコに、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(3.13g、6.25mmol)およびTFA(40mL)を装填した。トリフルオロメタンスルホン酸(1.25mL、14.1mmol、Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)を室温で滴加した。5分後、TfOH(0.45mL、5.1mmol)をさらに添加した。さらなる10分後、固体NaHCO3を分割して慎重に添加した。NaHCO3飽和水溶液(250mL)を緩徐に添加して、pHを約7にした。水相をEtOAc(100mL)で抽出した。この時点で、固体NaHCO3を水相にさらに添加し、EtOAc(100mL)で再び抽出した。合わせた有機相を水(200mL)および塩化ナトリウム飽和水溶液(200mL)で洗浄した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮して、3.10gの黄褐色の固体を得た。
500mLの丸底フラスコに、この物質、トリエチルアミン(5.00mL、35.9mmol)、およびCH2Cl2(30mL)を装填した。6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(1.58g、7.43mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を分割して0℃で添加した。茶色の混合物を0℃で10分間撹拌した。反応混合物の量を真空内で約10mLに減少させ、その後、混合物をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって2回精製して、オフホワイトの固体として、2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(3.46g)を得た。
ステップ6:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLの密封管に、2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.340g、0.627mmol)、濃縮水酸化アンモニウム(5.00mL、38.5mmol)、およびEtOH(5mL)を装填した。反応混合物をInitiator(Biotage、AB,Uppsala,Sweden)内で、120℃で1時間加熱した。反応混合物を加熱ブロック内で、110℃で5時間さらに加熱した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(25gのシリカ、ヘキサン中30〜80%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.289g)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δppm8.49(br.s.、1H)、7.80(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.59(d、J=8.8Hz、2H)、6.97(d、J=9.0Hz、2H)、6.55(d、J=8.8Hz、1H)、5.05(s、2H)、4.46(br.s.、1H)、3.85〜3.72(m、2H)、3.54(br.s.、1H)、3.50〜3.34(m、2H)、2.83(dd、J=3.3、11.0Hz、1H)、2.69(dt、J=3.4、11.0Hz、1H)、1.80(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)523.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.003μM。
個々の鏡像異性体を、キラルSFCを用いて単離した。使用した方法は、以下の通りである:超臨界CO
2中35%のメタノールを用いたChiralpak(登録商標)ADHカラム(21×250mm、5μm)(70mL/分の総流量)。これにより、98%を超える鏡像体過剰率を有する2つの鏡像異性体を得た。
2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールおよび2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール。
第1の溶出ピーク(ピーク番号1)
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ8.48(d、J=2.3Hz、1H)、7.77(dd、J=2.5、8.8Hz、1H)、7.57(d、J=8.8Hz、2H)、6.95(d、J=9.2Hz、2H)、6.52(d、J=8.8Hz、1H)、4.94(s、2H)、4.44(br.s.、1H)、3.82〜3.71(m、2H)、3.58〜3.33(m、3H)、2.81(dd、J=3.2、11.1Hz、1H)、2.67(dt、J=3.9、11.0Hz、1H)、1.78(d、J=2.2Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)523.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.002μM。
第2の溶出ピーク(ピーク番号2)
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ8.49(d、J=1.8Hz、1H)、7.78(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.59(d、J=8.6Hz、2H)、6.97(d、J=9.0Hz、2H)、6.54(d、J=8.8Hz、1H)、4.97(s、2H)、4.46(br.s.、1H)、3.77(t、J=11.7Hz、2H)、3.67(br.s.、1H)、3.51〜3.33(m、2H)、2.82(dd、J=3.3、11.0Hz、1H)、2.68(dt、J=3.9、11.1Hz、1H)、1.79(d、J=2.0Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)523.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.342μM。
ステップ4の後に開始する代替手順
ステップ5’:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
代替として、2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを、以下のように、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレートから合成した。
2Lの丸底フラスコに、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(21.8g、43.5mmol、ステップ5)およびTFA(130mL)を装填した。トリフルオロメタンスルホン酸(11.6mL、131mmol、Acros/Fisher Scientific,Waltham,MA)を室温で緩徐に添加して、オレンジ色の濁った混合物を得た。室温で10分間撹拌した後、反応混合物の量を真空内で半分に減少させた。混合物がスラッジになるまで、固体NaHCO
3を分割して添加した。pHが約8になるまで、NaHCO
3飽和水溶液(800mL)を緩徐に添加した。水相をEtOAc(3×250mL)で抽出した。合わせた有機相を水(500mL)およびNaCl飽和水溶液(500mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。この物質をDCM(200mL)中に溶解し、トリエチルアミン(31.0mL、222mmol)を添加した。その後、6−アミノピリジン−3−スルホニルクロリド(9.40g、48.8mmol、公開PCT特許出願第WO2009/140309号)を10分間にわたって分割して添加した。茶色の混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を水(300mL)およびNaCl飽和水溶液(300mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(780gの全シリカ、ヘキサン中30〜90%のEtOAc)によって精製して、2つの鏡像異性体の混合物として、2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(19.4g)を得た。
実施例242:5,5−ジメチル−3−(1−メチルエチル)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン
5mLのバイアル内のDMF(1mL)中の水素化ナトリウム(0.0203g、0.508mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の撹拌混合物に、DMF(総量1.5mL)中の5,5−ジメチル−1−(((2s)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン(0.090g、0.161mmol、実施例228)を0℃で滴加した。混合物を0℃で15分間撹拌し、2−ヨードプロパン(0.020mL、0.20mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を滴加した。冷水浴を除去し、混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)とEtOAc(20mL)との間に分配した。水相をEtOAc(20mL)で抽出した。NaCl飽和水溶液(20mL)を添加し、水相をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaCl飽和水溶液(80mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(25gのシリカ、ヘキサン中0〜80%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、5,5−ジメチル−3−(1−メチルエチル)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン(0.021g)を得た。
5,5−ジメチル−3−(1−メチルエチル)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオンおよび5,5−ジメチル−3−(1−メチルエチル)−1−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2,4−イミダゾリジンジオン。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.66(dd、J=1.17、5.09Hz、1H)、7.56(dd、J=1.17、3.72Hz、1H)、7.41(d、J=8.80Hz、2H)、7.17(dd、J=3.72、4.89Hz、1H)、6.95(d、J=8.80Hz、2H)、4.90(br.s.、1H)、4.25(quin、J=6.90Hz、1H)、3.72〜3.84(m、2H)、3.57(d、J=12.72Hz、1H)、3.38〜3.48(m、2H)、3.28〜3.37(m、1H)、2.64(dd、J=3.42、11.64Hz、1H)、2.44〜2.55(m、1H)、2.28(s、1H)、1.71(s、3H)、1.32〜1.43(m、9H)、1.20(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)603.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.019μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.029μM。
実施例243:2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:(2R)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールおよび(2S)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ラセミ混合物(実施例27、ステップ1)を、以下のキラルSFC方法を用いて分離した:超臨界CO
2中の5%のイソプロパノールを用いたChiralcel(登録商標)OJHカラム(250×30mm)(120mL/分の総流量)。これにより、95%を超える鏡像体過剰率を有する2つの生成物を得た。振動円二色性(VCD)法(Chirality 2008,20,643)に基づいて、絶対立体化学を割り当て、文献例(Org.Lett.2007,9(18),3707)において想定されるものと一致する割当をもたらした。
ステップ2:ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.700g、2.71mmol、実施例241、ステップ3)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.650g、6.80mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、((2’,6’−ビス(1−メチルエトキシ)−2−ビフェニリル)(ジシクロヘキシル)ホスファン):(2’,6’−ビス(1−メチルエトキシ)−2−ビフェニリル)(ジシクロヘキシル)ホスファン−(2−(2−アミノエチル)フェニル)(クロロ)パラジウム(1:1))(0.35g、0.30mmol、Strem Chemical,Newburyport,MA)、(2S)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.875g、3.25mmol、ピーク番号2、ステップ1)、およびトルエン(8.0mL)を添加した。窒素を10分間泡立てて、結果として得られた混合物を脱気した。バイアルを密封し、100℃で7時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(40mL)と水(30mL)との間に分配した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、ヘキサン中10〜40%のEtOAc、その後、EtOAc中5〜10%のMeOH)によって精製して、黄色の発泡体として、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.400g)を得た。
ステップ3:(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
20mLのシンチレーションバイアルに、ベンジル3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.400g、0.896mmol)および塩酸(6.5mL、78mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。結果として得られた懸濁液に蓋をし、24時間撹拌した。その後、反応混合物中の溶液と固体を分離した。溶液を濃縮して、薄茶色の固体(0.280g)として粗生成物を得た。溶液から分離した固体をAcOH(4mL)およびHBr(1mL)の混合物中に再溶解し、60℃で3時間加熱し、その後、濃縮して、茶色の固体(0.110g)を得た。両固体を合わせ、EtOAc(75mL)中に溶解した。有機層をNaHCO
3飽和水溶液(30mL)で洗浄し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、DCM中1〜8%(MeOH中2M NH
3))によって精製して、薄茶色の発泡体として、(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.200g)を得た。
ステップ4:(2S)−2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
DCM(5.0mL)中の(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(0.190g、0.608mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.254mL、1.83mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃まで冷却し、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.155g、0.730mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を一度に添加した。添加後、結果として得られた混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10〜30%のアセトン)によって精製して、白色の発泡体として、(2S)−2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.240g)を得た。
ステップ5:(2S)−2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、(2S)−2−(4−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.235g、0.482mmol)、EtOH(3.0mL)、および水酸化アンモニウム(30%、3.0mL、23mmol、J.T.Baker,Philipsburg,NJ)を添加した。バイアルを密封し、110℃で20時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、溶媒を真空内で除去した。残渣を水(20mL)とDCM(40mL)との間に分配した。水層をDCM(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(40gのシリカ、ヘキサン中10〜30%のアセトン)によって精製して、2つの異性体の混合物として、(2S)−2−(4−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(0.180g)を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=8.50(d、J=2.0Hz、1H)、7.79(dd、J=2.5、8.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、6.94(d、J=8.9Hz、2H)、6.55(d、J=8.8Hz、1H)、5.07(s、2H)、4.42(d、J=2.2Hz、1H)、3.83〜3.66(m、2H)、3.38(dd、J=2.8、7.3Hz、2H)、2.86(dd、J=3.4、11.1Hz、1H)、2.71(td、J=7.2、11.3Hz、1H)、2.42(br.s.、1H)、1.79(d、J=1.9Hz、3H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.2(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.011μM。
この混合物を、分取SFC(Chiralpak(登録商標)AD−Hカラム(4.6×150mm、5um)、60mL/分の流速で40mmのアンモニアを有する40%のメタノール中60%の液体CO
2で溶出)を用いて分解して、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク−(2S)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.50(s、1H)、7.83〜7.74(m、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、6.94(d、J=8.8Hz、2H)、6.54(d、J=8.6Hz、1H)、5.01(s、2H)、4.42(br.s.、1H)、3.74(t、J=10.2Hz、2H)、3.44〜3.31(m、2H)、2.86(dd、J=3.1、11.2Hz、1H)、2.78〜2.60(m、1H)、2.38(br.s.、1H)、1.79(d、J=1.9Hz、3H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.003μM。
第2の溶出ピーク−(2S)−2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl3)δ=8.50(d、J=2.0Hz、1H)、7.79(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、6.99〜6.87(m、2H)、6.54(d、J=8.8Hz、1H)、5.01(s、2H)、4.42(d、J=1.8Hz、1H)、3.74(t、J=10.1Hz、2H)、3.43〜3.34(m、2H)、2.86(dd、J=3.3、11.0Hz、1H)、2.77〜2.60(m、1H)、2.39(br.s.、1H)、1.78(d、J=2.0Hz、3H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=6.35μM。
この反応シーケンスを、ステップ1由来の(2R)−2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノールを用いても行った。これにより、異性体の混合物として2つの生成物を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.50(d、J=1.9Hz、1H)、7.79(dd、J=2.5、8.8Hz、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、7.03〜6.84(m、2H)、6.55(d、J=8.8Hz、1H)、5.06(s、2H)、4.42(d、J=2.0Hz、1H)、3.84〜3.66(m、2H)、3.38(dd、J=2.8、7.3Hz、2H)、2.86(dd、J=3.4、11.1Hz、1H)、2.71(td、J=7.3、11.4Hz、1H)、2.40(br.s.、1H)、1.79(d、J=1.9Hz、3H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.021μM。
この混合物を、分取SFC(Chiralpak(登録商標)AD−Hカラム(21×150mm、5um)、70mL/分の流速で20mmのアンモニアを有する50%のメタノール中50%の液体CO
2で溶出)を用いて分離して、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の溶出ピーク−(2R)−2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.49(s、1H)、7.78(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、7.46(d、J=8.6Hz、2H)、7.00〜6.87(m、2H)、6.60〜6.47(m、1H)、4.99(s、2H)、4.41(d、J=2.3Hz、1H)、3.82〜3.65(m、2H)、3.37(dd、J=2.8、7.3Hz、2H)、2.85(dd、J=3.4、11.1Hz、1H)、2.70(td、J=7.3、11.4Hz、1H)、2.39(s、1H)、1.77(d、J=2.0Hz、3H)、1.75(d、J=0.7Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.007μM。
第2の溶出ピーク−(2R)−2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.50(d、J=2.2Hz、1H)、7.79(dd、J=2.4、8.7Hz、1H)、7.47(d、J=8.8Hz、2H)、6.94(d、J=8.9Hz、2H)、6.54(d、J=8.8Hz、1H)、4.98(s、2H)、4.42(d、J=2.2Hz、1H)、3.74(t、J=10.3Hz、2H)、3.39(dd、J=2.7、7.2Hz、2H)、2.85(dd、J=3.3、11.0Hz、1H)、2.70(td、J=7.2、11.3Hz、1H)、2.41(br.s.、1H)、1.79(d、J=2.0Hz、3H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)469.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=25.2μM。
実施例244:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(2−ヒドロキシプロピル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
この物質を、実施例240のステップ6の副産物として単離した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)=8.50(d、J=2.15Hz、2H)、8.13〜8.24(m、1H)、7.59(d、J=8.80Hz、1H)、6.96(d、J=4.69Hz、2H、NH2)、6.49(dd、J=8.80、3.91Hz、1H)、4.95〜5.15(m、1H、OH)、4.66(t、J=10.66Hz、1H)、4.36〜4.57(2d、J=4.5、4.7Hz、1H)、3.48〜3.70(m、3H)、2.13〜2.43(m、2H)3.19(m、1H)、1.48〜1.94(m、2H)、1.08(dd、J=6.36Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)545.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.743μM。
実施例245:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(
2H
3)−1−プロピン−1−イル−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
プロプ−1−イン−1−イルマグネシウムクロリドの代わりに、(3,3,3−2H3)−1−プロピン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびイソプロピルマグネシウムブロマイド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)から生成された2H3−プロプ−1−イン−1−イルマグネシウムブロマイドを用いて、実施例240に記載の方法で調製した。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.58(s、2H)、8.45(d、J=2.2Hz、1H)、7.76(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、6.52(d、J=8.6Hz、1H)、5.74(br.s.、1H)、5.01(s、2H、NH2)、4.69(d、J=13.0Hz、1H)、3.90〜3.76(m、2H)、3.58〜3.42(m、1H)、2.62(dd、J=3.6、11.3Hz、1H)、2.48(dt、J=3.1、11.7Hz、1H)。m/z(ESI、陽イオン)528.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.027μM。
実施例246:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(シクロプロピルエチニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
イソプロピルマグネシウムブロマイドの代わりに(シクロプロピルエチニル)塩化マグネシウム(Org.Lett.,2007,9,1335)を用いて、実施例240に記載の方法で調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.61(s、2H)、8.31(d、J=2.3Hz、1H)、7.74(dd、J=2.4、8.9Hz、1H)、6.62(d、J=9.0Hz、1H)、5.73(br.s.、1H)、4.66(d、J=13.1Hz、1H)、3.78(d、J=11.5Hz、2H)、3.42〜3.36(m、1H)、2.65(dd、J=3.5、11.7Hz、1H)、2.48(dt、J=3.2、11.9Hz、1H)、1.30〜1.21(m、1H)、0.82〜0.71(m、2H)、0.66〜0.54(m、2H)。m/z(ESI、陽イオン)551.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.191μM;GK−GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.314μM。
実施例247:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−4−(フェニルスルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
DCM(3.2mL)中の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(155mg、0.423mmol、実施例241、ステップ3)およびトリエチルアミン(302μL、2.17mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)の撹拌溶液に、ベンゼンスルホニルクロリド(63.5μL、0.504mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を0℃で滴加した。溶液を30分間撹拌し、その後、DCMで希釈し、水、次いで、ブラインで洗浄した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、鏡像異性体の混合物として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−4−(フェニルスルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−4−(フェニルスルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−4−(フェニルスルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm1.76(d、J=1.96Hz、3H)2.36(td、J=11.59、3.03Hz、1H)2.52〜2.57(m、1H)3.12(td、J=11.98、3.03Hz、1H)3.60(d、J=12.52Hz、1H)3.65〜3.74(m、2H)4.82(br.s.、1H)7.03(d、J=9.19Hz、2H)7.48(d、J=8.80Hz、2H)7.64〜7.70(m、2H)7.72〜7.82(m、3H)8.43(s、1H)。m/z(ESI、陽イオン)506.9(M)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.021μM。
実施例248:2−(4−(4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(300mg、0.819mmol、実施例241、ステップ3)およびCH
2Cl
2(15mL)を装填した0℃の25mLの丸底フラスコに、CH
2Cl
2(5mL)中の溶液として、トリエチルアミン(0.23mL、1.64mmol)、その後、1,3−チアゾール−2−スルホニルクロリド(2.46mL、1.23mmol、Bioorganic & Medicinal Chemistry,2006,14(19),6628)を添加した。10分後、スルホニルクロリドの1追加当量を添加した。さらに10分後、反応物を水(50mL)で希釈し、CH
2Cl
2(3×50mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮して、油を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)による精製により、白色の固体として、2つの異性体の混合物の2−(4−(4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(250mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.06(d、J=3.1Hz、1H)、7.98(d、J=2.9Hz、1H)、7.57(d、J=8.6Hz、2H)、7.05(d、J=9.0Hz、2H)、4.70(br.s.、1H)、3.92(d、J=11.7Hz、2H)、3.60〜3.50(m、1H)、3.38〜3.33(m、1H)、3.18〜3.05(m、1H)、3.02〜2.85(m、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)514.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.015μM。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(1,3−チアゾール−2−イルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
実施例249:2−(4−(4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:N−(5−((3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド
実施例248に報告された基本手順に従って、5−(アセチルアミノ)−1,3,4−チアジアゾール−2−スルホニルクロリド(European Journal of Medicinal Chemistry,2006,41(8),918を参照のこと)および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(実施例241、ステップ3)の単一当量の使用により、2つの異性体の混合物として、N−(5−((3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミドを得、これを、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製した。
ステップ2:2−(4−(4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、N−(5−((3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジニル)スルホニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセトアミド(370mg、0.647mmol)、MeOH(2mL)、1N水性HCl(3mL、3.00mmol)、およびジオキサン中4N HCl(3mL、12.00mmol)を装填した。反応容器を密封し、混合物を100℃になるまで4時間加熱した。反応物をシリカ上で濃縮し、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−(4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(160mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=7.58(d、J=8.6Hz、2H)、7.06(d、J=9.0Hz、2H)、4.76〜4.67(m、1H)、3.97〜3.80(m、2H)、3.61〜3.52(m、1H)、3.36〜3.33(m、1H)、3.26〜3.19(m、1H)、3.11〜2.97(m、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)530.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.112μM。
2−(4−((2R)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール;2−(4−((2S)−4−((5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール。
実施例250:2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコの溶液を−78℃まで冷却し、5−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロピリジン(259mg、1.23mmol、Asymchem Laboratories,Inc.,Morrisville,NC)およびジエチルエーテル(10mL)を装填した。n−BuLi(0.49mL、ヘキサン中2.5M溶液、1.23mmol)を添加し、5分後、二酸化硫黄(52.5mg、0.819mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を冷たい溶液に通して1分間泡立てた。その後、混合物を室温まで加温させ、濃縮した。この固体に、CH2Cl2(10mL)およびNCS(152mg、1.15mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)を添加した。20分後、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(300mg、0.819mmol、実施例241、ステップ3)およびトリエチルアミン(0.457mL、3.28mmol)を、反応混合物に添加した。室温でさらに10分後、反応物を水(50mL)で反応停止処理し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、油を得て、これを、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜100%のEtOAc)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(165mg)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのマイクロ波バイアルに、2−(4−(4−((6−クロロ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(165mg、0.30mmol)、水酸化アンモニウム水溶液(3mL、30%の溶液、15.4mmol、J.T.Baker,Phillipsburg,NJ)、およびEtOH(3mL)を装填した。反応容器を密封し、混合物を150℃になるまで一晩加熱した。反応物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮して、油を得て、これを、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2中0〜10%のMeOH)によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−(4−(4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(60mg)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ=8.19(s、1H)、7.67〜7.60(m、1H)、7.54(d、J=8.4Hz、2H)、7.01(d、J=9.4Hz、2H)、4.71〜4.59(m、1H)、3.76(d、J=11.2Hz、2H)、3.58〜3.50(m、1H)、3.29〜3.21(m、1H)、2.85〜2.74(m、1H)、2.72〜2.57(m、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)541.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.015μM。
2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール;および2−(4−((2S)−4−((6−アミノ−5−フルオロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール。
実施例251:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、1−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−(1−プロピン−1−イル)ピペラジン(1.70g、7.47mmol、実施例240、ステップ4)、ジイソプロピルエチルアミン(4.20mL、24.2mmol)、NMP(8.0mL)、および2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(1.4g、6.37mmol、中間体E)を添加した。バイアルを密封し、140℃で9時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(200mL)と水(100mL)との間に分配した。水層をEtOAc(2×75mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(120gのシリカ、ヘキサン中10〜50%のEtOAc)によって精製して、薄黄色の固体として、2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(1.5g)を得た。
ステップ2:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
330mLの圧力容器に、2−(2−(4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(6.50g、13.3mmol)、EtOH(80mL)、および水酸化アンモニウム(30%、80.0mL、616mmol、J.T.Baker,Philipsburg,NJ)を添加した。管を密封し、120℃で10時間加熱し、その後、溶媒を真空内で除去した。残渣を水(100mL)とDCM(200mL)との間に分配した。水層をDCM(2×100mL)で抽出し、合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(330gのシリカ、DCM中1〜5%(MeOH中2M NH3))によって精製して、4つの異性体の混合物として、2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(5.0g)を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.56〜8.42(m、3H)、7.77(dd、J=2.5、8.8Hz、1H)、6.51(d、J=8.8Hz、1H)、5.72(br.s.、1H)、4.95(s、2H)、4.65(d、J=13.2Hz、1H)、3.90〜3.70(m、2H)、3.56〜3.32(m、1H)、2.62(dd、J=3.7、11.3Hz、1H)、2.56〜2.39(m、2H)、1.82(d、J=2.0Hz、3H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)471.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.036μM。
(2S)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2R)−2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;(2S)−2−(2−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール;および(2R)−2−(2−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(1−プロピン−1−イル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール。
最初に、この4つの異性体の混合物を、分取SFC(Chiralpak(登録商標)AD−Hカラム(21×150mm、5um)、70mL/分の流速で0.2%のジエチルアミンを有する60%のメタノール中40%の液体CO2で溶出)を用いて分解して、4つの異性体の混合物を2組の化合物(両方ともにそれぞれ2つの異性体を含有:第1組および第2組)に分離した。
最初に溶出した2つの異性体の組(第1組)を、SFC(Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム(21×250mm、5um)、75mL/分の流速で0.2%のジエチルアミンを有する18%のメタノール中82%の液体CO2で溶出)を用いてさらに分解して、ジアステレオマー過剰率および鏡像体過剰率がともに99%を超える2つの生成物を得た。
後に溶出した2つの異性体の組(第2組)(上記より)を、SFC(Chiralpak(登録商標)AS−Hカラム(21×250mm、5um)、75mL/分の流速で20mmのアンモニアを有する20%のエタノール中80%の液体CO
2で溶出)を用いてさらに分解して、99%を超えるジアステレオマー過剰率を有する2つの生成物を得た。
第1の異性体の組からの第1の溶出ピーク
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.57〜8.42(m、3H)、7.76(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、6.51(d、J=8.6Hz、1H)、5.72(br.s.、1H)、4.95(s、2H)、4.65(d、J=13.3Hz、1H)、3.91〜3.74(m、2H)、3.47(dt、J=3.3、12.7Hz、1H)、2.75(q、J=7.1Hz、1H)、2.62(dd、J=3.6、11.2Hz、1H)、2.48(dt、J=3.1、11.7Hz、1H)、1.82(d、J=2.0Hz、3H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)471.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.015μM。
第1の異性体の組からの第2の溶出ピーク
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.56〜8.44(m、3H)、7.76(dd、J=2.2、8.7Hz、1H)、6.51(d、J=8.6Hz、1H)、5.71(br.s.、1H)、4.95(s、2H)、4.65(d、J=13.3Hz、1H)、3.92〜3.73(m、2H)、3.47(dt、J=3.1、12.7Hz、1H)、2.78(q、J=7.2Hz、1H)、2.62(dd、J=3.5、11.2Hz、1H)、2.48(dt、J=3.0、11.7Hz、1H)、1.82(d、J=1.8Hz、3H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)471.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.009μM。
第2の異性体の組からの第1の溶出ピーク
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.59〜8.41(m、3H)、7.77(dd、J=2.4、8.7Hz、1H)、6.52(d、J=8.8Hz、1H)、5.72(br.s.、1H)、5.01(s、2H)、4.65(d、J=13.4Hz、1H)、3.91〜3.73(m、2H)、3.54〜3.35(m、1H)、2.63(dd、J=3.6、11.3Hz、1H)、2.57〜2.37(m、2H)、1.82(d、J=2.2Hz、3H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)471.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=11.3μM。
第2の異性体の組からの第2の溶出ピーク
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=8.55〜8.42(m、3H)、7.78(dd、J=2.3、8.8Hz、1H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、5.72(br.s.、1H)、5.05(s、2H)、4.65(d、J=13.3Hz、1H)、3.91〜3.72(m、2H)、3.56〜3.35(m、1H)、2.63(dd、J=3.7、11.3Hz、1H)、2.49(dt、J=3.4、11.7Hz、2H)、1.82(d、J=2.2Hz、3H)、1.75(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)471.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=15.3μM。
実施例252:N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例195、ステップ1の手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と1−フェニルエタンアミン(Acros Organics,NJ)との反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例195、ステップ2の手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((1−フェニルエチル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、4つの異性体の混合物として、N−(1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−((1R)−1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−((1S)−1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;N−((1R)−1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;およびN−((1S)−1−フェニルエチル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.71〜7.62(m、1H)、7.60〜7.51(m、1H)、7.48〜7.29(m、7H)、7.23〜7.13(m、1H)、6.80(d、J=7.7Hz、2H)、5.14(q、J=7.1Hz、1H)、4.32(br.s.、1H)、3.81(d、J=12.0Hz、1H)、3.71〜3.44(m、3H)、3.41〜3.24(m、1H)、3.15〜2.89(m、2H)、2.62(s、3H)、2.49(s、1H)、2.39〜2.28(m、1H)、1.74(s、3H)、1.68(d、J=7.2Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)632.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.671μM。
実施例253:2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
ステップ1:2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
実施例195、ステップ2の基本手順に従って、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例192、ステップ1)と2−メチル−1−プロパンスルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミドを得た。
ステップ2:2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド
DMF(3.0mL)中の2−メチル−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(0.130g、0.228mmol)の溶液に、3−ヨードピリジン(0.094g、0.46mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、N、N’−ジメチルエチレンジアミン(0.020mL、0.18mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヨウ化第一銅(0.022g、0.11mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、炭酸セシウム(0.223g、0.685mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および水(0.300mL)を添加した。結果として得られた混合物を、窒素下で、120℃で5日間加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)(珪藻土)に通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(24gのシリカ、DCM中1%〜5%(MeOH中2M NH
3))によって精製して、2つの異性体の混合物として、2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド(15mg)を得た。
2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド;および2−メチル−N−3−ピリジニル−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−1−プロパンスルホンアミド。
1H NMR(600MHz、DMSO−d
6)δ=8.48(td、J=1.3、4.7Hz、1H)、8.44(dd、J=2.3、17.5Hz、1H)、8.02(d、J=5.0Hz、1H)、7.63(td、J=1.1、3.6Hz、1H)、7.56(dtd、J=1.5、2.8、8.1Hz、1H)、7.34〜7.26(m、4H)、6.64(dd、J=3.5、9.0Hz、2H)、6.15(s、1H)、4.09〜4.04(m、1H)、4.00(dd、J=7.3、14.5Hz、1H)、3.94(ddd、J=3.4、6.5、14.3Hz、1H)、3.68(d、J=11.5Hz、1H)、3.59〜3.47(m、2H)、3.25〜3.18(m、1H)、3.03(dd、J=6.7、13.9Hz、1H)、2.98(ddd、J=5.3、6.5、13.9Hz、1H)、2.60(td、J=2.9、11.7Hz、1H)、2.42(dt、J=3.0、11.4Hz、1H)、2.10(quind、J=6.7、13.3Hz、1H)、1.63(d、J=4.6Hz、3H)、0.99(d、J=6.9Hz、3H)、0.99(d、J=6.9Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)647.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.035μM。
実施例254:4−フルオロ−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド
実施例204の手順に従って、2−(4−((2S)−2−(アミノメチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(実施例192、ステップ1)と4−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、4−フルオロ−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミドを得た。
4−フルオロ−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド;および4−フルオロ−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)ベンゼンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.73(dd、J=5.0、8.6Hz、2H)、7.68(dd、J=1.3、5.1Hz、1H)、7.59(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.50(d、J=8.8Hz、2H)、7.19(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.16〜7.05(m、2H)、6.95(d、J=8.8Hz、2H)、4.88(br.s.、1H)、4.22(br.s.、1H)、3.92(d、J=12.4Hz、1H)、3.76(d、J=11.0Hz、1H)、3.46(d、J=12.3Hz、1H)、3.30〜3.10(m、2H)、3.02〜2.89(m、1H)、2.86〜2.65(m、2H)、2.36(d、J=2.6Hz、1H)、1.78(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)608.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.323μM。
実施例255:N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
ステップ1:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((4−フルオロフェニル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
実施例195、ステップ1の手順に従って、((2R)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−(1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)と4−フルオロアニリン(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((4−フルオロフェニル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。
ステップ2:N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド
実施例195、ステップ2の手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((4−フルオロフェニル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化メタンスルホニル(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミドを得た。
N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド;およびN−(4−フルオロフェニル)−N−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)メタンスルホンアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.65(d、J=4.2Hz、1H)、7.56(d、J=3.8Hz、1H)、7.39(d、J=8.9Hz、2H)、7.22〜7.12(m、1H)、7.07〜6.94(m、4H)、6.72(d、J=8.9Hz、2H)、4.18(br.s.、1H)、4.06〜3.94(m、1H)、3.93〜3.78(m、2H)、3.72(d、J=11.4Hz、1H)、3.48〜3.22(m、2H)、2.85(s、3H)、2.73〜2.61(m、1H)、2.52(dt、J=3.9、11.4Hz、1H)、2.32(br.s.、1H)、1.76(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)622.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.002μM。
実施例256:N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド
実施例196の手順に従って、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−2−(((4−フルオロフェニル)アミノ)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールと塩化アセチル(Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)との反応により、2つの異性体の混合物として、N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミドを得た。
N−(4−フルオロフェニル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド;およびN−(4−フルオロフェニル)−N−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)アセトアミド。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ=7.64(dd、J=1.2、5.0Hz、1H)、7.54(dd、J=1.2、3.7Hz、1H)、7.43(d、J=8.8Hz、2H)、7.16(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、7.07〜6.95(m、2H)、6.91〜6.70(m、4H)、4.64(br.s.、1H)、4.20(ddd、J=2.6、8.5、13.9Hz、1H)、3.88〜3.58(m、3H)、3.50〜3.37(m、1H)、3.34〜3.16(m、1H)、2.68(d、J=8.8Hz、1H)、2.59〜2.43(m、1H)、2.38(s、1H)、1.76(s、3H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)586.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.023μM。
実施例257:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:(2−メトキシ−3−ピリジニル)メタノール
100mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30mL)中の2−メトキシニコチン酸(1.52g、9.93mmol、Aldrich,St.Louis,MO)およびボランメチルスルフィド錯体(3.77mL、39.7mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で16時間撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、MeOH(10mL)を滴加した。添加が完了した後、反応混合物をさらに20分間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残渣を、60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、(2−メトキシ−3−ピリジニル)メタノール(1.15g)を得た。
ステップ2:3−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン
100mLの丸底フラスコに、DCM(20mL)中の(2−メトキシ−3−ピリジニル)メタノール(1.12g、8.05mmol)、トリフェニルホスフィン(2.32g、8.85mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、および四臭化炭素(0.86mL、8.85mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残渣を、20%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、3−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン(1.10g)を得た。
ステップ3:N−(ジフェニルメチリデン)−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(30mL)中の3−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン(1.10g、5.44mmol)、N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチル(1.46g、5.44mmol、Acros,New Jersey)、および5N水酸化ナトリウム(5.44mL、27.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、20%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、粘性油として、N−(ジフェニルメチリデン)−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.52g)を得た。
ステップ4:3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(20mL)中のN−(ジフェニルメチリデン)−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.52g、3.91mmol)および5N塩酸(1.72mL、8.61mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、白色のタールとして、粗3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ5:N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DMF(8mL)中の3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(0.877g、3.91mmol)、N−α−t−Boc−グリシン(0.753g、4.30mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(1.784g、4.69mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.05mL、11.73mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.38g)を得た。
ステップ6:グリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DCM(5mL)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.38g、3.62mmol)およびトリフルオロ酢酸(5mL、67.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、無色の油として、粗グリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ7:3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン
100mLの丸底フラスコに、MeOH(20mL)中のグリシル−3−(2−メトキシ−3−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.018g、3.62mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.63mL、3.62mmol)を添加した。反応混合物を70℃で36時間撹拌した。溶媒を真空下で部分的に除去し、生じた固体を濾過し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、白色の固体として、3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(0.732g)を得た。
ステップ8:2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、THF中(10mL)中の3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(398mg、1.69mmol)およびボランメチルスルフィド錯体(0.64mL、6.77mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、MeOH(1mL)、その後、1N NaOH(12mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、無色の粘性油として、粗2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)ピペラジンを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ9:3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、DCM(5mL)中の2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)ピペラジン(350mg、1.69mmol)、トリエチルアミン(0.353mL、2.54mmol)、および2−チオフェンスルホニルクロリド(0.34mL、1.86mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、黄色のガラス状物質として粗物質を得た。粗生成物を、10%のMeOH/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(202mg)を得た。
ステップ10:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、トルエン(5mL)中の3−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(202mg、0.571mmol)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(109mg、0.23mmol、Strem,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(52mg、0.057mmol、Strem,Newburyport,MA)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(222mg、0.69mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、およびナトリウムtert−ブトキシド(165mg、1.71mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌し、その後、室温まで冷却させた。反応混合物を飽和NH4Cl(5mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、40%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油(鏡像異性体の混合物)として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(226mg)を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ8.04(dd、J=1.75、5.12Hz、1H)、7.62(dd、J=1.17、5.12Hz、1H)、7.50〜7.59(m、3H)、7.15(dd、J=3.80、5.12Hz、1H)、6.99〜7.01(m、1H)、6.94〜7.02(m、2H)、6.86(dd、J=5.12、7.02Hz、1H)、4.21〜4.31(m、1H)、3.94(s、3H)、3.85〜3.93(m、1H)、3.51〜3.67(m、2H)、3.39〜3.51(m、1H)、3.36(s、1H)、3.05(dd、J=10.23、12.86Hz、1H)、2.86(dd、J=3.65、12.72Hz、1H)、2.44〜2.63(m、2H);m/z(ESI、陽イオン)595.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.177μM。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−((2−メトキシ−3−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
実施例258:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ステップ1:6−メトキシ−2−ピリジニル)メタノール
100mLの丸底フラスコに、THF(20mL)中の6−メトキシピリジン−2−カルボン酸(1.5g、9.80mmol、Aldrich,St.Louis,MO)およびボランメチルスルフィド錯体(3.72mL、39.2mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌し、0℃まで冷却し、その後、MeOH(10mL)を添加して慎重に反応停止処理した。添加が完了した後、反応混合物を室温でさらに20分間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残渣を、60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、6−メトキシ−2−ピリジニル)メタノール(1.09g)を得た。
ステップ2:2−(ブロモメチル)−6−メトキシピリジン
100mLの丸底フラスコに、DCM(20mL)中の6−メトキシ−2−ピリジニル)メタノール(1.1g、7.91mmol)、トリフェニルホスフィン(2.28g、8.70mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびテトラブロモメタン(0.84mL、8.70mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残渣を、10%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、2−(ブロモメチル)−6−メトキシピリジン(1.33g)を得た。
ステップ3:N−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、THF(30mL)中の2−(ブロモメチル)−6−メトキシピリジン(1.33g、6.58mmol)、2−(ブロモメチル)−6−メトキシピリジン(1.33g、6.58mmol)、N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチル(1.76g、6.58mmol、Acros,New Jersey)、および5N水酸化ナトリウム(6.58mL、32.9mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、10%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、N−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.86g)を得た。
ステップ4:3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、N−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.81g、4.66mmol)、5N塩酸(1.86mL、9.32mmol)、およびTHF(20mL)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、薄黄色のタールとして、粗3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ5:N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DMF(5mL)中の3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.045g、4.66mmol)、N−boc−グリシン(0.898g、5.13mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(2.126g、5.59mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.43mL、13.98mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(40mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、70%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.29g)を得た。
ステップ6:グリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DCM(5mL)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.28g、3.36mmol)およびトリフルオロ酢酸(5mL、67.3mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、無色の粘性油として、粗グリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ7:3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン
100mLの丸底フラスコに、MeOH(20mL)中のグリシル−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(945mg、3.36mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.58mL、3.36mmol)を添加した。反応混合物を70℃で2日間撹拌した。混合物を室温まで冷却させた。生じた固体を濾過によって収集し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、白色の固体として、3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(426mg)を得た。
ステップ8:2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)ピペラジン
50mLの丸底フラスコに、3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(423mg、1.80mmol)、ボランメチルスルフィド錯体(0.68mL、7.19mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびTHF(6mL)を添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌し、室温まで冷却させた。反応混合物をMeOH(1mL)、その後、1N NaOH(12mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の粘性油として、粗2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)ピペラジンを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ9:3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)ピペラジン(373mg、1.80mmol)、トリエチルアミン(0.375mL、2.70mmol)、2−チオフェンスルホニルクロリド(0.328mL、1.80mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびDCM(5mL)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3(5mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、10%のMeOH/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、粘性油として、3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(135mg)を得た。
ステップ10:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、トルエン(5mL)中の3−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(115mg、0.325mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(126mg、0.390mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(RuPhos)(62mg、0.13mmol、Strem,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(30mg、0.033mmol、Strem,Newburyport,MA)、およびナトリウムtert−ブトキシド(94mg、0.98mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌し、その後、室温まで冷却させ、次いで、飽和NH4Cl(5mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、30%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、薄黄色のタール(鏡像異性体の混合物)として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(146mg)を得た。
1H NMR(300MHz、CDCl
3)δ7.62(dd、J=1.17、4.97Hz、1H)、7.51〜7.58(m、3H)、7.48(dd、J=7.23、8.26Hz、1H)、7.14(dd、J=3.80、4.97Hz、1H)、7.08(d、J=9.21Hz、2H)、6.80(d、J=7.16Hz、1H)、6.58(d、J=8.18Hz、1H)、4.44〜4.54(m、1H)、3.98(s、3H)、3.86〜3.95(m、1H)、3.60〜3.71(m、2H)、3.32〜3.44(m、2H)、3.26(dd、J=10.08、13.45Hz、1H)、2.76〜2.86(m、1H)、2.53〜2.68(m、2H);m/z(ESI、陽イオン)595.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.281μM。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2S)−2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−((2R)−2−((6−メトキシ−2−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
実施例259:4−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2(1H)−ピリジノン
ステップ1:(2−メトキシ−4−ピリジニル)メタノール
100mLの丸底フラスコに、THF(30mL)中の2−メトキシイソニコチン酸メチル(2.04mL、14.12mmol、Aldrich,St.Louis,MO)およびボランメチルスルフィド錯体(4.02mL、42.4mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌し、0℃まで冷却し、MeOH(5mL)、その後に、1N NaOH(20mL)を添加して反応停止処理した。反応混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、有機抽出物を飽和NaCl(20mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、(2−メトキシ−4−ピリジニル)メタノール(1.56g)を得た。
ステップ2:4−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン
100mLの丸底フラスコに、DCM(20mL)中の(2−メトキシ−4−ピリジニル)メタノール(1.52g、10.92mmol)、トリフェニルホスフィン(3.15g、12.02mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、および四臭化炭素(1.165mL、12.02mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去し、残渣を、20%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、4−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン(1.98g)を得た。
ステップ3:N−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、THF(20mL)中の4−(ブロモメチル)−2−メトキシピリジン(1.98g、9.80mmol)、N−(ジフェニルメチレン)グリシン酸エチル(2.62g、9.80mmol、Acros,New Jersey)、および5N水酸化ナトリウム(9.80mL、49.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、水(30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、20%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、薄黄色の油として、N−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(2.58g)を得た。
ステップ4:3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、THF(20mL)中のN−(ジフェニルメチリデン)−3−(6−メトキシ−2−ピリジニル)アラニン酸エチル(2.55g、6.56mmol)および5N塩酸(2.89mL、14.44mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、白色の固体として、粗3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これを精製することなく使用した。
ステップ5:N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DMF(6mL)中の3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.47g、6.56mmol)、N−α−t−boc−グリシン(1.26g、7.22mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、HATU(2.99g、7.87mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.42mL、19.68mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌し、水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(30mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル(2.31g)を得た。
ステップ6:グリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル
100mLの丸底フラスコに、DCM(8mL)中のN−(tert−ブトキシカルボニル)グリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル(2.3g、6.03mmol)およびトリフルオロ酢酸(8mL、108mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。溶媒を真空内で除去して、無色のタールとして、粗グリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチルを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ7:3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン
100mLの丸底フラスコに、MeOH(20mL)中のグリシル−3−(2−メトキシ−4−ピリジニル)アラニン酸エチル(1.70g、6.03mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.05mL、6.03mmol)を添加した。反応混合物を70℃で18時間撹拌し、室温まで冷却させた。生じた固体を濾過し、MeOHで洗浄して、白色の固体として、3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(1.32g)を得た。
ステップ8:2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、THF(10mL)中の3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−2,5−ピペラジンジオン(398mg、1.69mmol)およびボランメチルスルフィド錯体(0.64mL、6.77mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を70℃で2時間撹拌し、室温まで冷却させた。反応混合物をMeOH(1mL)、その後、1N NaOH(12mL)で希釈し、DCM(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、無色の粘性油として、2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)ピペラジンを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ9:3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
100mLの丸底フラスコに、DCM(5mL)中の2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)ピペラジン(350mg、1.69mmol)、トリエチルアミン(0.353mL、2.54mmol)、および2−チオフェンスルホニルクロリド(0.34mL、1.86mmol、Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3(10mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、薄黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、10%のMeOH/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色のガラス状物質として、3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(198mg)を得た。
ステップ10:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、3−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(168mg、0.47mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(184mg、0.57mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、ジシクロヘキシル(2’,4’,6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(91mg、0.19mmol、Strem,Newburyport,MA)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(43mg、0.05mmol、Strem,Newburyport,MA)、ナトリウムtert−ブトキシド(137mg、1.43mmol、Aldrich,St.Louis,MO)、およびトルエン(5mL)を添加した。反応混合物を100℃で18時間撹拌し、室温まで冷却させた。反応混合物を飽和NH4Cl(20mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、黄色の油として粗物質を得た。粗生成物を、40%のEtOAc/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、無色の油として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(121mg)を得た。
ステップ11:4−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2(1H)−ピリジノン
100mLの丸底フラスコに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(2−((2−メトキシ−4−ピリジニル)メチル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(72mg、0.12mmol)、5N塩酸(0.121mL、0.60mmol)、およびジオキサン(3mL)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌し、室温まで冷却させた。反応混合物を飽和NaHCO3(20mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、オフホワイトの固体として粗物質を得た。粗生成物を、5%のMeOH/EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、4−((4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2(1H)−ピリジノン(58mg)を得た。
1H NMR(300MHz、CD
3OD)δ=7.89(d、J=5.12Hz、1H)、7.65(d、J=3.95Hz、1H)、7.58(d、J=8.92Hz、2H)、7.33(d、J=6.43Hz、1H)、7.25(dd、J=3.80、5.12Hz、1H)、7.03(d、J=8.77Hz、2H)、6.43〜6.44(m、1H)、6.44(s、1H)、6.29〜6.39(m、1H)、4.48〜4.66(m、1H)、4.26〜4.41(m、1H)、3.80〜3.94(m、1H)、3.53〜3.75(m、2H)、3.38〜3.47(m、1H)、2.96〜3.11(m、1H)、2.52〜2.73(m、2H);m/z(ESI、陽イオン)581.7(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.842μM。
4−(((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2(1H)−ピリジノン;および4−(((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メチル)−2(1H)−ピリジノン。
実施例260:2−(4−(4−((4−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−クロロ−3−ピリジンスルホニルクロリド
(Annales Pharmaceutiques Francaises 1975,33,10,487−494)。25mLの丸底フラスコに、4−ヒドロキシ−3−ピリジンスルホン酸(1.7g、9.4mmol、TCI America,Portland,OR)、PCl5(6.9g、33mmol)、およびPOCl3(1.8mL、19mmol)を添加した。混合物を125℃で1時間撹拌した。溶液を室温まで冷却させ、その後、濃縮して過剰のPOCl3を除去した。残渣を50mLのジエチルエーテル中に溶解し、その後、氷上に注いだ。溶液を5分間撹拌し、その後、固体NaHCO3で中和した。混合物をジエチルエーテル(3×50mL)で抽出し、合わせた抽出物を乾燥させ(Na2SO4)、濃縮して、白色の固体として、4−クロロ−3−ピリジンスルホニルクロリド(1.8g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((4−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLの再密封可能なバイアルに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.26g、0.64mmol、実施例91、ステップ1)、DCM(6mL)、トリエチルアミン(0.44mL、3.2mmol)、および4−クロロ−3−ピリジンスルホニルクロリド(0.16g、0.76mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物にNaHCO3飽和水溶液を添加した。混合物を5分間撹拌し、その後、溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies)に移して有機相を収集し、Na2SO4のプラグに通過させた。収集した溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜70%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((4−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。
ステップ3:2−(4−(4−((4−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2mLのマイクロ波バイアルに、2−(4−(4−((4−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(90mg、0.18mmol)、エタノール(1.5mL)、および水酸化アンモニウム水溶液(1.5mL、39mmol)を添加した。次いで、溶液をマイクロ波反応器内で、110℃で2時間加熱し、その後、濃縮した。残渣をNaHCO3飽和水溶液およびDCMで希釈した。溶液を5分間撹拌し、その後、相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies)に移して有機相を収集し、Na2SO4のプラグに通過させた。収集した溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜5.0%のMeOH/DCM)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((4−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(63mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.44(s、1H)、8.36(s、1H)、8.14(d、J=5.9Hz、1H)、7.46(d、J=8.6Hz、2H)、7.02(d、J=9.0Hz、2H)、6.76(d、J=5.9Hz、1H)、3.24〜3.32(m、4H)、3.08〜3.19(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)484.8(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.591μM。
実施例261:2−(4−(4−((2,4−ジアミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(4−(4−((2,4−ジニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLの再密封可能なバイアルに、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(4−(1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール二塩酸塩(0.27g、0.67mmol、実施例91、ステップ1)、DCM(6mL)、トリエチルアミン(0.47mL、3.4mmol)、最後に2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロリド(0.22g、0.81mmol)を添加した。混合物を室温で15分間撹拌した。反応混合物にNaHCO3飽和水溶液を添加した。これを5分間撹拌し、その後、溶液を相分離カートリッジ(Radleys Discovery Technologies)に移して有機相を収集し、Na2SO4のプラグに通過させた。収集した溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0〜70%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、白色の固体として、2−(4−(4−((2,4−ジニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.31g)を得た。
ステップ2:2−(4−(4−((2,4−ジアミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
EtOH(5mL)中の2−(4−(4−((2,4−ジニトロフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.13g、0.22mmol)の溶液に、パラジウム(活性炭上10重量%(無水ベース)、湿性、Degussa型E101 NE/W、水分約50%(26mg、0.24mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応容器を慎重に真空にし、水素を戻し充填した。これを2回繰り返し、その後、溶液を水素雰囲気(1気圧;101.3キロパスカル)下に18時間留置した。その後、反応容器を慎重に真空にし、窒素を戻し充填した。溶液をシリンジフィルタに通して濾過し、濾液をシリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(0〜6%のMeOH/DCM)による精製により、オフホワイトの固体として、2−(4−(4−((2,4−ジアミノフェニル)スルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(96mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.39(s、1H)、7.46(d、J=8.6Hz、2H)、7.08(d、J=8.6Hz、1H)、7.01(d、J=9.0Hz、2H)、5.86〜5.94(m、2H)、5.67〜5.78(m、4H)、3.22〜3.29(m、4H)、2.97〜3.05(m、4H)。m/z(ESI、陽イオン)499.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.277μM。
実施例262:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、2−(3−ブロモ−4−(4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(128mg、0.23mmol、実施例69、ステップ2)、1−(トリメチルシリル)−1−プロピン(0.173mL、1.16mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ジエチルアミン(48μL、0.46mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(II)(15mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、トリフェニルホスフィン(12mg、0.05mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヨウ化銅(9mg、0.05mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、およびDMF(1mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、120℃で30分間加熱した。反応物をEtOAc(約10mL)および水(約10mL)で希釈した。有機層を分離し、水(10mL)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、カラムクロマトグラフィー(12gのシリカ、ヘキサン中0〜20%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(3−(1−プロピン−1−イル)−4−(4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール(28mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ8.64(s、1H)、8.09(d、J=4.89Hz、1H)、7.70(d、J=2.74Hz、1H)、7.45〜7.56(m、2H)、7.29〜7.36(m、1H)、7.06(d、J=8.61Hz、1H)、3.24〜3.29(m、4H)、3.04〜3.15(m、4H)、2.02(s、3H);m/z(ESI、陽イオン)513.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.834μM。
実施例263:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、4,4,5,5−テトラメチル−2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(196mg、0.57mmol、実施例17、ステップ2)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(145mg、0.52mmol、中間体D)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(24mg、0.03mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(0.51g、1.56mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(1mL)、および水(0.1mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で30分間加熱した。反応物をEtOAc(約10mL)および水(約10mL)で希釈した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、ヘキサン中10%〜20%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体として、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(4−(フェニルスルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(171mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.58(s、1H)、9.28(s、2H)、8.69(d、J=8.61Hz、2H)、8.22(d、J=8.61Hz、2H)、8.04〜8.10(m、2H)、7.68〜7.82(m、4H);m/z(ESI、陽イオン)463.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.484μM。GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.478μM。
実施例264:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
5−((4−ブロモフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(0.53g、1.69mmol、実施例161、ステップ3)、ビス(ピナコラト)ジボロン(0.43g、1.69mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(69mg、0.08mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、酢酸カリウム(0.50g、5.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびジオキサン(8mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを閉じ、窒素で数分間パージし、100℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を、DCMで溶出するCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、茶色の固体として、5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミンを得た。これをさらに精製することなく使用した。m/z(ESI、陽イオン)279.2(M)+。
ステップ2:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(262mg、0.73mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(102mg、0.36mmol、実施例X、中間体D)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(15mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(355mg、1.1mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(2mL)、および水(0.2mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で30分間加熱した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、DCM中3%の2M NH3/MeOHに対するDCMの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、黄褐色の固体として、2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(56mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.33(br.s、1H)、9.04(s、2H)、8.42(d、J=8.41Hz、2H)、8.31(d、J=2.74Hz、1H)、7.91(d、J=8.61Hz、2H)、7.63(dd、J=2.54、9.00Hz、1H)、6.96(s、2H)、6.35(s、1H);m/z(ESI、陽イオン)479.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.063μM。
実施例265:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(318mg、0.88mmol)、2−(2−クロロ−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(100mg、0.44mmol、中間体E)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(18mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(431mg、1.32mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(1.5mL)、および水(0.2mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で45分間加熱した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、DCM中3%の2M NH3/MeOHに対するDCMの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体および鏡像異性体の混合物として、2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロパノール(70mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.06(s、2H)、8.50(d、J=8.41Hz、2H)、8.40(d、J=1.96Hz、1H)、7.98(d、J=8.22Hz、2H)、7.73(dd、J=2.15、8.80Hz、1H)、7.00〜7.10(m、3H)、6.43(d、J=8.80Hz、1H)、1.73(s、3H);m/z(ESI、陽イオン)425.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.229μM。
実施例266:2−(6−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:2−(6−クロロ−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
50mLの丸底フラスコに、6−クロロニコチニルクロリド(500mg、2.84mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)およびDME(16mL)を添加した。フラスコを閉じ、窒素で数分間パージした。反応混合物を−78℃まで冷却し、フッ化テトラメチルアンモニウム(794mg、8.52mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)およびトリフルオロメチルトリメチルシラン(1.26mL、8.52mmol、TCI America,Portland,OR)を添加した。結果として得られた混合物を室温になるまで徐々に加温し、16時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)、1N HCl(5mL)で希釈し、EtOAc(15mL)で抽出した。有機抽出物をNaCl飽和水溶液(10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、オフホワイトの固体として、2−(6−クロロ−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(794mg)を得て、これをさらに精製することなく使用した。m/z(ESI、陽イオン)280.1(M+H)+。
ステップ2:2−(6−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(381mg、1.06mmol、実施例264、ステップ1)、2−(6−クロロ−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(148mg、0.53mmol)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(22mg、0.03mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(517mg、1.59mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(1.5mL)、および水(0.15mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で30分間加熱した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、DCM中3%の2M NH3/MeOHに対するDCMの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、2−(6−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)フェニル)−3−ピリジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(99mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.00(s、1H)、8.79(s、1H)、8.29(d、J=2.35Hz、1H)、8.13(d、J=8.80Hz、2H)、7.99〜8.05(m、2H)、7.85(d、J=8.61Hz、2H)、7.62(dd、J=2.64、8.90Hz、1H)、6.92(s、2H)、6.32(d、J=8.80Hz、1H);m/z(ESI、陽イオン)478.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.253μM。
実施例267:2−(2−(6−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−ピリジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルファニル)ピリジン
5−ブロモ−2−ピリジンチオール(633mg、3.33mmol、Combi−Blocks,Inc.,San Diego,CA)、2−クロロ−5−ヨードピリジン(798mg、3.33mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、ヨウ化銅(32mg、0.17mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸カリウム(921mg、6.67mmol)、エチレングリコール(0.37mL、6.67mmol)、および2−プロパノール(8mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを密封し、窒素で数分間パージし、80℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で除去した。残渣をシリカゲルプラグに吸収させ、ヘキサン中0%〜10%のEtOAcの勾配で溶出するシリカゲルカラム(40g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルファニル)ピリジン(318mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ8.44(dd、J=2.45、10.86Hz、2H)、7.96(dd、J=2.54、8.41Hz、1H)、7.83(dd、J=2.45、8.51Hz、1H)、7.54(d、J=8.41Hz、1H)、7.13(d、J=8.61Hz、1H);m/z(ESI、陽イオン)301.0(M+H)+。
ステップ2:5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)ピリジン
DCM(5mL)中の5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルファニル)ピリジン(295mg、0.98mmol)および3−クロロペルオキシ安息香酸(438mg、1.96mmol、77重量%、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を室温で2時間撹拌した。混合物をDCM(約10mL)と重炭酸ナトリウム飽和水溶液(約10mL)との間に分配し、層を分離した。有機層を取り出し、重炭酸ナトリウム飽和水溶液(約10mL)およびブライン(約10mL)で順次洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空内で濃縮して、白色の固体として、5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)ピリジン(326mg)を得て、これをさらに精製することなく使用した。m/z(ESI、陽イオン)333.0(M+H)+。
ステップ3:5−((5−ブロモ−2−ピリジニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
5−ブロモ−2−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)ピリジン(298mg、0.89mmol)、NH4OH(水溶液、3mL)、およびEtOH(3mL)を、高圧反応容器に添加した。容器を密封し、120℃で2時間加熱した。室温まで冷却した後、溶媒を真空下で部分的に除去した。得られた白色の沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色の固体として、5−((5−ブロモ−2−ピリジニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(280mg)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ4:5−((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
5−((5−ブロモ−2−ピリジニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(154mg、0.49mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(124mg、0.49mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(20mg、0.02mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、酢酸カリウム(144mg、1.47mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびジオキサン(3mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを閉じ、窒素で数分間パージし、100℃で18時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を、DCMで溶出するCelite(登録商標)(珪藻土)のパッドに通して濾過した。濾液を濃縮して、黄褐色の固体として、5−((5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−ピリジニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(177mg)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ5:2−(2−(6−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−ピリジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、5−((4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(164mg、0.45mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(85mg、0.30mmol、中間体D)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(12mg、0.015mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(296mg、0.91mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(1.5mL)、および水(0.1mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で30分間加熱した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、DCM中3%の2M NH
3/MeOHに対するDCMの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、黄褐色の固体として、2−(2−(6−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−3−ピリジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(56mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)9.57(d、J=1.37Hz、1H)、9.52(br.s、1H)、9.25(s、2H)、8.97(dd、J=2.15、8.22Hz、1H)、8.46(d、J=2.54Hz、1H)、8.31(d、J=8.22Hz、1H)、7.82(dd、J=2.54、9.00Hz、1H)、7.20(br.s、2H)、6.53(d、J=9.00Hz、1H);m/z(ESI、陽イオン)480.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.103μM。GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.113μM。
実施例268:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチルフェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:4−ブロモ−3−メチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム
100mLの丸底フラスコに、重炭酸ナトリウム(1.18g、14mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、亜硫酸ナトリウム(1.77g、14mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、および水(15mL)を添加した。反応混合物を80℃で加熱し、4−ブロモ−3−メチルベンゼンスルホニルクロリド(3.15g、11.69mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を分割して添加した。添加が完了した時点で、反応混合物を90℃で3時間加熱し、室温まで冷却させた。溶媒を真空下で部分的に除去し、得られた白色の沈殿物を濾過し、真空内で乾燥させて、4−ブロモ−3−メチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム(2.94g)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ2:5−((4−ブロモ−3−メチルフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
4−ブロモ−3−メチルベンゼンスルフィン酸ナトリウム(2.92mg、11.36mmol)、2−アミノ−5−ヨードピリジン(1.25g、5.68mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、ヨウ化銅(216mg、1.14mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸カリウム(785mg、5.68mmol)、N、N−ジメチルエチレンジアミン(0.25mL、2.27mmol、Alfa Aesar,Ward Hill,MA)、およびDMSO(15mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを閉じ、窒素で数分間パージし、100℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、粗物質を得た。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、ヘキサン中20%〜50%のEtOAcの勾配で溶出するRedi−Sepプレパックシリカゲルカラム(40g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、白色の固体として、5−((4−ブロモ−3−メチルフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(377mg)を得た。
ステップ3:5−((3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン
5−((4−ブロモ−3−メチルフェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(377mg、1.15mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(410mg、1.61mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(47mg、0.06mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、酢酸カリウム(339mg、3.46mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびDMF(6mL)を、反応バイアルに添加した。バイアルを密閉し、窒素で数分間パージし、80℃で16時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を水(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出した。有機抽出物を飽和NaCl(5mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させた。溶液を濾過し、真空内で濃縮して、粗物質を得た。この物質をEtOAcで溶出する短いシリカパッドに通して濾過して、黄褐色の固体として、5−((3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(450mg)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ステップ4:2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチルフェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ガラス製のマイクロ波反応容器に、5−((3−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)スルホニル)−2−ピリジンアミン(278mg、0.74mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(139mg、0.49mmol、中間体D)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(20mg、0.025mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、炭酸セシウム(484mg、1.49mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、DME(1.2mL)、および水(0.1mL)を装填した。反応混合物を窒素で数分間パージし、その後、撹拌し、Emrys Optmizerマイクロ波反応器(Personal Chemistry,Biotage AB,Inc.,Upssala,Sweden)内で、100℃で45分間加熱した。有機層を取り出し、溶媒を真空下で除去した。粗物質をシリカゲルプラグに吸収させ、DCM中2%の2M NH3/MeOHに対するDCMの勾配で溶出するシリカゲルカラム(12g)を介するクロマトグラフィーによって精製して、オフホワイトの固体として、2−(2−(4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−メチルフェニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(61mg)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ9.50(br.s、1H)、9.21(s、2H)、8.48(d、J=2.35Hz、1H)、8.04(d、J=8.22Hz、1H)、7.90(s、1H)、7.86(d、J=8.22Hz、1H)、7.81(dd、J=2.45、8.90Hz、1H)、7.11(s、2H)、6.51(d、J=9.00Hz、1H)、2.58(s、3H);m/z(ESI、陽イオン)493.1(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.103μM。GKRP EC
50(LC MS/MS−2)=0.232μM。
実施例269:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
ステップ1:ジ−tert−ブチル(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
250mLの丸底フラスコに、(2R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピペラジンカルボン酸(10.5g、31.8mmol、ASW Medchem,New Brunswick,NJ)を窒素下で装填した。THF(20mL)を添加し、混合物を氷浴中で冷却した。BH3・THF(THF中1M、65mL、65.0mmol、Sigma−Aldrich)の溶液を10分間にわたって添加した。氷浴を除去し、15分後、フラスコに還流凝縮器を装備し、反応物を60℃で加熱した。1.5時間後、混合物を氷浴中で冷却し、その後、MeOH(10mL、247mmol)で20分間にわたって反応停止処理した。混合物を濃縮し、MeOH(20mL)で処理し、2度目の濃縮を行って、白色の固体として、ジ−tert−ブチル(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(10g)を得た。
ステップ2:ジ−tert−ブチル2−エチニル−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
CH2Cl2(30mL)を含有する150mLの丸底フラスコを−78℃まで冷却した。フラスコに、塩化オキサリル(CH2Cl2中2M、8.34mL、20.86mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、その後、DMSO(2.96mL、41.7mmol)を装填した。これを−78℃で20分間撹拌し、その後、反応混合物に、CH2Cl2(30mL)中のジ−tert−ブチル(2R)−2−(ヒドロキシメチル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(6.00g、18.96mmol)の溶液を緩徐に滴加した。30分後、混合物をトリエチルアミン(10.57mL、76mmol)で処理し、−78℃で10分間、その後、0℃で30分間撹拌した。水を添加して反応物を反応停止処理し、CH2Cl2(2×50mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗アルデヒド中間体を得た。
MeOH(30mL)中の(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホン酸ジメチル(3.64g、18.96mmol、TCI America,Portland,OR)および炭酸カリウム(2.62g、18.96mmol)の溶液を、室温で20分間撹拌した。5mLのMeOH中の粗アルデヒドをこの溶液に添加し、反応混合物を16時間撹拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルに吸収させた。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(約80gのシリカゲル、ヘキサン中5%〜90%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、ラセミのジ−tert−ブチル2−エチニル−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(3.25g)を得た。
ステップ3:2−(1−プロピン−1−イル)ピペラジンビス(トリフルオロ酢酸塩)
THF中のジ−tert−ブチル2−エチニル−1,4−ピペラジンジカルボキシレート(165mg、0.532mmol)の溶液を含有した50mLの丸底フラスコを、−78℃まで冷却した。これに、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、234μL、0.585mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を緩徐に添加した。混合物を−78℃で15分間、0℃で30分間撹拌し、その後、−78℃に戻し冷却した。その後、THF(1mL)中のヨードメタン(83mg、0.585mmol)の溶液を混合物に添加した。反応物を室温になるまで緩徐に加温し、6時間撹拌した。混合物をNH4Cl飽和水溶液で反応停止処理し、その後、濃縮した。粗物質をシリカゲルプラグに通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を1:2のTFA−DCM溶液中に溶解し、室温で3時間撹拌した。その後、混合物を濃縮して、粘性油として、2−(1−プロピン−1−イル)ピペラジンビス(トリフルオロ酢酸塩)(125mg)を得た。
ステップ4:3−(1−プロピン−1−イル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン
2−(1−プロピン−1−イル)ピペラジンビス(トリフルオロ酢酸塩(110mg、0.312mmol)を、50mLの丸底フラスコ内のCH2Cl2中に溶解し、その後、0℃まで冷却した。この溶液に、過剰のトリエチルアミン(152μL、1.093mmol)、その後に、チオフェン−2−スルホニルクロリド(57.0mg、0.312mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を室温になるまで緩徐に加温し、2時間撹拌した。その後、混合物を濃縮し、シリカゲルに吸収させた。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(約40gのシリカゲル、CH2Cl2中0%〜10%のMeOH)によって精製して、泡状固体として、3−(1−プロピン−1−イル)−1−(2−チオフェニルスルホニル)ピペラジン(42mg)を得た。
ステップ5:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−(2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
50mLの密封したバイアル内で、ジオキサン中の(S)−3−(プロプ−1−イン−1−イル)−1−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン(40mg、0.148mmol)、2−(2−クロロピリミジン−5−イル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(41.5mg、0.148mmol)、およびトリエチルアミン(30.9μL、0.222mmol)の混合物を、100℃になるまで16時間加熱した。その後、混合物を濃縮し、粗物質を、カラムクロマトグラフィー(約40gのシリカゲル、CH2Cl2中0%〜10%のMeOH)によって精製して、ラセミ化合物の1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(18mg)および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2R)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール(18mg)を得た。
1H NMR(400MHz、MeOD)δ=8.62(s、2H)、7.87(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.70〜7.61(m、1H)、7.25(dd、J=3.8、5.0Hz、1H)、5.79(m、1H)、4.71(d、J=13.3Hz、1H)、3.90〜3.81(m、2H)、3.46(dt、J=3.3、12.8Hz、1H)、2.66(m、1H)、2.49(dt、J=3.3、11.9Hz、1H)、1.85(d、J=2.2Hz、3H)。m/z(ESI、陽イオン)515.5(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.024μM。
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2R)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール;および1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(2−((2S)−2−(1−プロピン−1−イル)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−2−プロパノール
実施例270:1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−((3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール
この化合物を、実施例143に記載の手順に従って合成した。2−(トリフルオロメチル)ピペラジン(109mg、0.709mmol、Oakwood Products,West Columbia,SC)と((2R)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−1−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)フェニル)−2−ピペラジニル)メタンスルホン酸メチル(中間体B)との反応により、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(CH
2Cl
2中0%〜8%のMeOH)後、4つの異性体の混合物として、1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−((3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノールを得た。逆相HPLC(Phenomenex Gemini−NX C
18カラム、21×100mm、5μm、A:0.1%のNH
4OHを有する水、B:0.1%のNH
4OHを有するアセトニトリルで溶出)によるさらなる精製が、2つのピークをもたらし、それぞれ、一対の異性体で構成された。
第1の溶出ピーク(ピーク1):
1H NMR(400MHz、MeOD)δ=7.90(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.69〜7.64(m、1H)、7.50〜7.44(m、2H)、7.31〜7.25(m、1H)、6.94(d、J=8.6Hz、2H)、4.20〜4.11(m、1H)、3.98〜3.90(m、1H)、3.81(m、1H)、3.45(m、1H)、3.26(m、1H)、3.08〜2.86(m、3H)、2.81(d、J=11.0Hz、1H)、2.74〜2.56(m、4H)、2.53〜2.41(m、1H)、2.16〜2.00(m、2H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)587.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.251μM。
第2の溶出ピーク(ピーク2):
1H NMR(400MHz、MeOD)δ=7.90(dd、J=1.3、5.0Hz、1H)、7.69〜7.64(m、1H)、7.47(d、J=8.6Hz、2H)、7.28(dd、J=3.7、5.1Hz、1H)、6.99〜6.91(m、2H)、4.11(m、1H)、3.98〜3.91(m、1H)、3.83〜3.75(m、1H)、3.48〜3.41(m、1H)、3.31〜3.19(m、2H)、3.00〜2.93(m、1H)、2.89(m、1H)、2.84〜2.76(m、1H)、2.75〜2.55(m、4H)、2.36(m、1H)、2.24〜2.15(m、1H)、1.99(m、1H)、1.70(s、3H)。m/z(ESI、陽イオン)587.6(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.463μM。
(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−(((3S)−3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−(((3S)−3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−(((3R)−3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール;および(2R)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−((2S)−4−(2−チオフェニルスルホニル)−2−(((3R)−3−(トリフルオロメチル)−1−ピペラジニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−2−プロパノール。
実施例271:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:ジ−tert−ブチル(2R)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルカルボニル)−1,4−ピペラジンジカルボキシレート
250mLの丸底フラスコ内で、15mLのDMF中の(R)−1,4−ビス(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−2−カルボン酸(1.51g、4.57mmol、ASW Medchem,New Brunswick,NJ)、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン塩酸塩(0.684g、4.57mmol、Advanced Chemblocks,Burlingame,CA)、およびヒューニッヒ塩基(1.76mL、10.06mmol)の溶液を、0℃で撹拌した。この混合物に、HATU(1.912g、5.03mmol、Oakwood Products,West Columbia,SC)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌した。その後、混合物をEtOAc(25mL)および水(25mL)で希釈した。その後、有機溶液を水(2×25mL)およびブライン(25mL)で抽出した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗物質を、カラムクロマトグラフィー(約40gのシリカゲル、ヘキサン中5%〜80%のEtOAc)によって精製して、無色の油として、(R)−ジ−tert−ブチル2−((1R,5S)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.78g)を得た。
ステップ2:8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン三塩酸塩
150mLの丸底フラスコに、ジ−tert−ブチル2−((1R,5S)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)ピペラジン−1,4−ジカルボキシレート(1.90g、4.47mmol)および100mLのTHFを装填した。これに、BH3・THF(THF中1M、22.33mL、22.33mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。混合物を60℃で2時間加熱し、その後、0℃まで冷却し、100mLのMeOHで緩徐に反応停止処理した。混合物を真空内で濃縮し、その後、200mLのEtOAcで希釈した。これに、ジオキサン中100mLの4N HClを添加した。混合物を70℃で16時間加熱し、結果として得られた白色の沈殿物を濾過によって収集して、8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン三塩酸塩(1.38g)を得た。
ステップ3:(3S)−3−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
CH2Cl2中に懸濁した8−((2R)−2−ピペラジニルメチル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン三塩酸塩(1.39g、4.33mmol)の混合物を、0℃まで冷却した。この混合物に、トリエチルアミン(2.42mL、17.34mmol)、その後に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.00mL、4.33mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加した。反応物を室温になるまで徐々に加温させ、3時間撹拌した。その後、混合物を濃縮した。粗物質をカラムクロマトグラフィー(約40gのシリカゲル、CH2Cl2中0%〜10%のMeOH)によって精製して、無色の油として、(3S)−3−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.995g)を得た。
ステップ4およびステップ5:2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
実施例128に概説された手順に従って、(3S)−3−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジンカルボキシレートから始めて、2−(2−((2S)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−(3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクト−8−イルメチル)−1−ピペラジニル)−5−ピリミジニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールを得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ=8.53(s、2H)、8.44(s、1H)、7.76(d、J=8.8Hz、1H)、6.53(d、J=8.8Hz、1H)、5.00(s、2H)、4.86(m、1H)、4.72(m、1H)、4.11(d、J=11.3Hz、1H)、3.79(d、J=11.0Hz、1H)、3.57(m、1H)、3.52〜3.38(m、2H)、3.25〜3.04(m、4H)、2.65(t、J=10.2Hz、1H)、2.51〜2.32(m、3H)、1.83(br.s.、4H)。m/z(ESI、陽イオン)612.2(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.003μM。
実施例272:(S)−5−メチル−4−(((S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−((S)−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メチル)モルホリン−3−オン
EtOAc(1mL)中の(2S)−1,1,1−トリフルオロ−2−(4−(2−(((R)−3−メチルモルホリノ)メチル)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)プロパン−2−オール(50mg、0.094mmol、実施例45、ピーク2)の溶液を、水(1.5mL)中のジオキソルテニウム水和物(1.42mg、9.37μmol、Sigma Aldrich,St.Louis,MO)および10%の水性過ヨウ素酸ナトリウム(30.1mg、0.141mmol、Sigma Aldrich,St.Louis,MO)の混合物に添加した。溶液を室温で48時間、活発に撹拌した。その後、反応混合物をGeneVac HT−12(GeneVac Technologies,IPS Technologies,UK)中で濃縮し、MeOH(1.5mL)中に再溶解し、シリンジフィルタ(Pall Life Sciences,Acrodic(登録商標)、0.45μmのHT Tuffryn(登録商標)Membraneを有する25mmのシリンジフィルタ)に通して濾過し、分取HPLC(方法:10分間、10〜90%のACN、水、0.1%のTFA、254nm;カラム:Phenomenex、Gemini−NX C18、5μ、150×30.00mm)で精製して、(S)−5−メチル−4−(((S)−4−(チオフェン−2−イルスルホニル)−1−(4−((S)−1,1,1−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)ピペラジン−2−イル)メチル)モルホリン−3−オン(12.6mg)を得た。
1H NMR(300MHz、MeOD)δppm7.86〜7.91(m、1H)、7.63〜7.68(m、1H)、7.39〜7.47(m、2H)、7.22〜7.29(m、1H)、6.83〜6.91(m、2H)、4.86〜4.89(m、1H)、3.85〜3.88(m、1H)、3.80〜3.84(m、1H)、3.75〜3.79(m、1H)、3.70〜3.74(m、1H)、3.53(m、1H)3.47〜3.50(m、1H)、3.43〜3.47(m、1H)、3.40〜3.43(m、1H)、3.34〜3.39(m、1H)、3.21〜3.28(m、1H)、2.97〜3.08(m、1H)、2.64〜2.73(m、1H)、2.43〜2.55(m、1H)、2.30〜2.39(m、1H)、1.67(s、3H)、1.16〜1.24(m、3H)。m/z(ESI、陽イオン)548.0(M+H)
+。GK−GKRP IC
50(結合)=0.217μM。
実施例273:2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
ステップ1:tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート
150mLの丸底フラスコに、(2R)−2−((ベンジルオキシ)メチル)ピペラジン二塩酸塩(2.60g、9.30mmol、中間体B、ステップ2)、TEA(6.50mL、46.6mmol)、およびDCM(30mL)を装填した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、その後、0℃まで冷却した。ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.07g、9.47mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。水(75mL)を添加し、水相をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機相を水(100mL)およびNaCl飽和水溶液(100mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(50gのシリカ、DCM中1〜8%のMeOH)によって精製して、薄茶色の油として、tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.55g)を得た。
ステップ2:tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
20mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.19g、3.88mmol)、2−(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.39g、4.31mmol、Bioorg.Med.Chem.Lett.2002,12,3009)、RuPhosPalladacycle(0.047g、0.039mmol、Strem Chemical Inc,Newburyport,MA)、NaOtBu(0.938g、9.76mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびトルエン(12mL)を装填した。アルゴンを溶液に通して10分間泡立てて、混合物を脱気した。バイアルを密封し、混合物を100℃で3時間加熱した。水(100mL)を添加し、水相をEtOAc(2×60mL)で抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(100gのシリカ、ヘキサン中0〜30%のEtOAc)によって精製して、オフホワイトの発泡体として、tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(1.78g)を得た。
ステップ3:tert−ブチル(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
150mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3R)−3−((ベンジルオキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.917g、1.67mmol)、パラジウム活性炭(10重量%、湿性、Degussa型、1.34g、0.632mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびEtOH(15mL)を装填した。反応混合物を真空下で真空にし、水素を再充填した(5回)。混合物を水素バルーン圧下で、60℃で2時間水素化した。触媒を、フィルタ剤のパッドに通して濾過して除去した。フィルタケーキを砂で被覆し、EtOHで洗浄した。濾液を濃縮して、白色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.767g)を得た。
ステップ4:tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
150mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3R)−3−(ヒドロキシメチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.393g、0.857mmol)、DIPEA(0.450mL、2.58mmol)、およびEtOAc(5mL)を装填した。反応混合物を0℃まで冷却し、塩化メタンスルホニル(0.095mL、1.2mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)を滴加した。混合物を0℃で1時間撹拌した。1時間時点で、4滴の塩化メタンスルホニルを添加し、0℃で撹拌を再開し、10分間続けた。この物質をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって直接精製し、白色の発泡体として、tert−ブチル(3R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.311g)を得た。
ステップ5:tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
5mLのバイアルに、(3R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.300g、0.559mmol)、炭酸カリウム(0.190g、1.38mmol)、ベンゼンチオール(0.070mL、0.69mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびアセトニトリル(2mL)を装填した。反応混合物をInitiatorマイクロ波反応器(Biotage AB,Inc.,Uppsala,Sweden)内で、120℃で30分間加熱した。反応混合物を水(20mL)とEtOAc(20mL)との間に分配した。水相をEtOAc(20mL)で抽出した。合わせた有機相をNaCl飽和水溶液(40mL)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空内で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカ、ヘキサン中0〜30%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.189g)を得た。
ステップ6:tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート
150mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルファニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.189g、0.343mmol)、mCPBA(0.179g、0.726mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびDCM(5mL)を装填した。溶液を室温で20分間撹拌した。混合物を濃縮し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(25gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製して、白色の固体として、tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.0385g)を得た。
ステップ7:2−(4−((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
20mLのバイアルに、tert−ブチル(3R)−3−((フェニルスルホニル)メチル)−4−(4−(2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル)フェニル)−1−ピペラジンカルボキシレート(0.038g、0.065mmol)、TFA(0.50mL、6.5mmol、Sigma−Aldrich,St.Louis,MO)、およびDCM(1mL)を装填した。混合物を室温で10分間撹拌した。揮発物を除去し、残渣をDCM(1mL)に取り込んだ。TEA(0.10mL、0.78mmol)を添加し、混合物を室温で5分間撹拌した。5分時点で、6−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(0.016g、0.073mmol、Organic Process Research & Development 2009,13,875)を添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって直接精製して、白色の固体として、2−(4−((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.026g)を得た。
ステップ8:2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール
2mLのバイアルに、2−(4−((2R)−4−((6−クロロ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.026g、0.039mmol)、水酸化アンモニウム(30重量%、0.50mL、3.9mmol)、およびEtOH(0.5mL)を装填した。バイアルを密封し、反応混合物を110℃で5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(10gのシリカ、DCM中0〜5%(MeOH中2M NH3))によって精製して、白色の固体として、2−(4−((2R)−4−((6−アミノ−3−ピリジニル)スルホニル)−2−((フェニルスルホニル)メチル)−1−ピペラジニル)フェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(0.0057g)を得た。
1H NMR(400MHz、CD3OD)δ=8.30(d、J=2.0Hz、1H)、7.83(d、J=7.6Hz、2H)、7.76〜7.69(m、2H)、7.62〜7.54(m、2H)、7.40(d、J=8.8Hz、2H)、6.72(d、J=9.0Hz、2H)、6.63(d、J=9.0Hz、1H)、4.43(d、J=8.8Hz、1H)、3.99(d、J=11.5Hz、1H)、3.82〜3.71(m、2H)、3.47(d、J=12.3Hz、1H)、3.10(d、J=14.3Hz、1H)、3.00(dt、J=3.2、12.3Hz、1H)、2.71(d、J=10.6Hz、1H)、2.58〜2.48(m、1H)。m/z(ESI、陽イオン)639.1(M+H)+。GK−GKRP IC50(結合)=0.049μM。