JP2013535826A - 結像光学系及びこの種の結像光学系を有するマイクロリソグラフィのための投影露光装置 - Google Patents

結像光学系及びこの種の結像光学系を有するマイクロリソグラフィのための投影露光装置 Download PDF

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Abstract

結像光学系(7)は、物体平面(5)の物体視野(4)を像平面(9)の像視野(8)に結像する複数のミラー(M1からM8)を有する。結像光学系(7)は、瞳掩蔽を有する。物体視野(4)と像視野(8)の間の結像光(3)のビーム経路内の最後のミラー(M8)は、結像光(3)の通過のための貫通開口部(18)を有する。物体視野(4)と像視野(8)の間の結像光(3)のビーム経路内の結像光学系(7)の最後から2番目のミラー(M7)は、結像光(3)の通過のための貫通開口部を持たない。結像光学系(7)は、ちょうど8つのミラー(M1からM8)を有する。その結果は、小さい結像誤差と、管理可能な製造と、結像光に対する良好なスループットとの対処可能な組合せが得られる結像光学系である。
【選択図】図2

Description

本発明は、物体平面の物体視野を像平面の像視野に結像する複数のミラーを備えた結像光学系に関する。更に、本発明は、この種の結像光学系を有する投影露光装置、この種の投影露光系を用いて微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素を生成する方法、及び本方法によって製造される微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素に関する。
冒頭に示した種類の結像光学系は、WO 2010/006678 A1、US 2006/0232867 A1、及びUS 2008/0170310 A1から公知である。
WO 2010/006678 A1 US 2006/0232867 A1 US 2008/0170310 A1 US 2007−0058269 A1 US 7,414,781
本発明の目的は、小さい結像誤差と、管理可能な製造と、結像光に対する良好なスループットとの対処可能な組合せが得られるような方法で冒頭に示した種類の結像光学系を開発することである。
本発明の第1の態様により、上述の目的は、請求項1に開示する特徴を備えた結像光学系によって達成される。
本発明により、結像品質における比較的大きい損失なしに、瞳掩蔽系、言い換えれば、瞳掩蔽を備えた結像光学系において、最後から2番目のミラーは、連続反射面を用いて構成する、言い換えれば、最後から2番目のミラーの光学的使用領域内に貫通開口部を用いずに構成することができることが分かる。それによって十分なミラー厚を有するこの最後から2番目のミラーの製造が容易になり、かつ最後から2番目のミラーの像平面に面する側と像平面との間で十分に大きい間隔が可能になり、同時に瞳掩蔽の大きさを最小化する。この製造の容易化は、この最後から2番目のミラーが、他のミラーと比較して肉薄なミラー本体/又はミラー担体上に配置される場合は特に重要である。
本発明の第2の態様により、冒頭に示した目的は、請求項2に開示する特徴を備えた結像光学系によって達成される。
瞳掩蔽率の数値は、結像光学系の射出瞳の全面積に対する射出瞳内で瞳掩蔽に起因して遮蔽される面積の比によってもたらされる。10%よりも低い瞳掩蔽率は、特に高い光スループットを有する瞳掩蔽結像光学系を可能にする。更に、本発明による小さい掩蔽率は、結像光学系の結像品質、特に結像コントラストに対する小さいか又は無視することができる影響をもたらすことができる。瞳掩蔽率は、8%未満とすることができ、及び7.8%とすることができる。瞳掩蔽率は、7%未満とすることができ、6.3%とすることができ、5%未満とすることができ、4.4%とすることができ、4%未満とすることができ、3.3%とすることができ、及び3%未満とすることができる。結像光学系の瞳掩蔽率は、ミラーのうちの1つにより、例えば、その貫通開口部により、若しくはその外側縁部により、又は物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路に配置された掩蔽絞り(obscuration stop)又は掩蔽遮光絞り(obscuration diaphragm)によって事前に決定することができる。
上述の2つの態様の一方による結像光学系のミラーのうちの少なくとも1つは、回転対称関数によって記述することができない自由曲面として設計された反射面を有することができる。
物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路内の最後のミラーの有効反射面区域の外側境界内の面積と最後のミラーの貫通開口部の面積との比は、20よりも大きいとすることができる。そのような比は、低い瞳掩蔽率に関して上で議論したものに対応する利点を有する。
請求項4に記載の開口数は、結像光学系の高い分解能を可能にする。開口数は、0.5よりも高いとすることができ、0.7程度まで高いか又は更にそれよりも高いとすることができる。
10mmよりも大きい請求項5に記載の結像光学系の最後から2番目のミラーの作動間隔と像側開口数との積は、ミラーの製造を更に容易にする。作動間隔は、14mmとすることができ、17.5mmとすることができ、少なくとも20mmとすることができ、21.7mmとすることができ、及び24.5mmとすることができる。更に大きい作動間隔の値が可能である。作動間隔は、像平面と、最も近いミラー、言い換えれば、投影光学系の最後から2番目のミラーの使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の間隔として定義される。像平面は、この最後から2番目のミラーに隣接する結像光学系の視野平面である。
請求項6に記載の少なくとも1つの中間像は、物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路の結像ビーム経路区画を結像光学系の更に別の構成要素の近くを通過するように案内する可能性をもたらす。中間像は、特に、最後のミラーの貫通開口部の領域に配置することができ、それによって小さい瞳掩蔽が可能になる。結像光学系は、ちょうど1つの中間像を有することができる。結像光学系は、1つよりも多い中間像を有することができ、特に、物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路に2つの中間像を有することができる。結像誤差を補正するために、又は関係するミラー形状の設計を単純化するために、複数の中間像を使用することができる。ちょうど2つの中間像が存在することができる。
請求項7に記載の最後から2番目のミラー上の25度よりも小さい平均入射角は、結像光学系のミラー上の高反射コーティングの構成を容易にする。25度よりも小さい平均入射角は、特に、短い波長、例えば、DUV(深紫外)波長、VUV(真空紫外)波長、又はEUV(極紫外)波長を有する結像光が使用される場合に有利である。この場合、小さい入射角許容帯域幅を有し、それに応じて高い反射を有する多層コーティングを使用することができる。最後から2番目のミラーの平均入射角は、24度よりも小さく、23度よりも小さく、22度よりも小さいとすることができ、更に21.7度とすることができる。
請求項8に記載の帯域幅/最大視野寸法比は、コーティング部分によって覆われた反射面部分の上の個々の入射角帯域幅に適合された面部分を有する高反射コーティングの設計を可能にするのに役立つ。この比は、0.90度/mmよりも小さく、0.80度/mmよりも小さく、0.70度/mmよりも小さく、0.60度/mmよりも小さいとすることができ、更に、0.595度/mmとすることができる。
請求項9に記載の中心物体視野点の主光線と物体平面に対する法線との間の角度は、陰影のない反射物体の照明を提供するのに役立つ。主光線と法線の間のこの角度は、結像光学系の物体側の開口数に基づいて6°よりも大きいとすることができ、8°よりも大きいとすることができ、11°とすることができ、又は更に11°よりも大きいとすることができる。全てのミラーに対する物体視野の中心視野点の主光線入射角(CRA中心)は、25度よりも小さいとすることができ、23.1度とすることができ、20.7度とすることができ、20度よりも小さいとすることができ、18.0度とすることができ、17.2度とすることができ、15度よりも小さいとすることができ、及び13.0度とさえすることができる。これも、結像光学系のミラー上の高反射コーティングを設計するのに役立つ。
請求項10に記載の凸である最後から2番目のミラーは、このミラーを小さく保つ。それによってミラー厚の問題を回避することができる。
本発明の異なる態様が有する上述の特徴の他の組合せも可能である。
請求項11に記載の結像光学系を投影光学系として使用する場合に、その利点が特に際立つ。
本発明による投影露光装置の利点は、本発明による結像光学系に関して上述したものに対応する。投影露光装置の光源は、設計において広帯域のものとすることができ、例えば、0.1nmよりも大きいとすることができ、1nmよりも大きいとすることができ、10nmよりも大きく又は100nmよりも大きい帯域幅を有することができる。更に、投影露光装置は、異なる波長の光源で作動させることができるように設計することができる。特にマイクロリソグラフィに使用される他の波長のための光源、例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、126nm、109nmの波長を有する光源、更に、特に100nmよりも短い、例えば、5nmと30nmの間の波長を有する光源を本発明による結像光学系と共に使用することができる。
投影露光装置の光源は、5nmと30nmの間の波長を有する照明光を生成するように構成することができる。この種の光源は、最低反射率を満たすために小さい入射角許容帯域幅のみを有するミラー上の反射コーティングを必要とする。本発明による結像光学系との併用により、小さい入射角許容帯域幅に対するこの要件を満たすことができる。
対応する利点は、本発明による製造方法及びそれによって製造される微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素に当てはまる。
本発明の実施形態を以下に図面を用いてより詳細に説明する。
EUVマイクロリソグラフィのための投影露光装置の概略図である。 結像ビーム経路を複数の代表的な視野点の主ビームに対して示し(仮想的に)、更に上側及び下側のコマビームに対して示す図1に記載の投影露光装置内の投影レンズ系として使用することができる結像光学系の実施形態の子午断面図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。
マイクロリソグラフィのための投影露光装置1は、照明光又は結像光3のための光源2を有する。光源2は、例えば、5nmと30nmの間、特に5nmと15nmの間の波長範囲の光を生成するEUV光源である。光源2は、特に、13.5nmの波長を有する光源又は6.9nmの波長を有する光源とすることができる。他のEUV波長も可能である。一般的に、投影露光装置1内で案内される照明光3には、あらゆる波長が可能であり、例えば、可視波長、又はそうでなければマイクロリソグラフィに対して使用することができ、適切なレーザ光源及び/又はLED光源に対して利用可能な他の波長(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、129nm、109nm)でさえも可能である。照明光3のビーム経路を図1に極めて概略的に示している。
照明光学系6は、光源2から物体平面5の物体視野4に照明光3を案内するのに使用される。物体視野4は、像平面9の像視野8内に、投影光学系又は結像光学系7を用いて所定の縮小スケールで結像される。像視野8はx方向に26mmの広がりを有し、y方向に2mmの広がりを有する。代替的に、像視野9はx方向に13mmの広がりを有することができ、y方向に3mm又は更に4mmの広がりを有することができる。物体視野4及び像視野8は矩形である。代替的に、物体視野4及び像視野8は、リング区画又は弧の形状を有することができる。そのような視野形状は、リング視野として公知である。
図2及びそれ以降に図示の実施形態のうちの1つを投影光学系7に対して使用することができる。図2に記載の投影光学系7は、4倍の縮小を行う。他の縮小スケール、例えば、5倍、8倍、又はそうでなければ8倍よりも大きい縮小スケールも可能である。図2及びそれ以降に記載の実施形態における投影光学系7内の像平面9は、物体平面5と平行に配置される。投影露光装置1の使用中に像平面9に結像されるのは、レチクルとも呼ぶ反射マスク10の物体視野4と一致する部分である。反射マスク10は、図示していないレチクルホルダによって担持される。
投影光学系7による結像は、基板ホルダ12によって担持されるウェーハの形態にある基板11の面上で発生する。図1は、レチクル10と投影光学系7の間において投影光学系7内を進む照明光3のビーム束13を略示し、投影光学系7と基板11の間において投影光学系7から射出する照明光3のビーム束14を略示している。図2に記載の投影光学系7の像視野側の開口数(NA)は0.70である。この開口数は、図1には正確な縮尺で表されていない。
投影露光装置1及び投影光学系7の様々な実施形態の説明を容易するために、図面内に直交xyz座標系が与えられており、この座標系から、図に示す構成要素のそれぞれの位置基準が明らかになる。図1では、x方向は、作図面と垂直にそれに向けて延びている。y方向は右に、z方向は下向きに延びている。
投影露光装置1は、スキャナ型のものである。投影露光装置1の作動中にレチクル10と基板11の両方がy方向に走査される。レチクル10及び基板11のy方向の逐次的な変位が基板11の個々の露光の合間に発生するステッパ型の投影露光装置1も可能である。
図2は、投影光学系7の第1の実施形態の光学設計を示している。図2は、図2のy方向に互いから分離された3つの物体視野点からそれぞれ射出する3つのそれぞれの個々のビームのビーム経路を示している。これらの3つの物体視野点のうちの1つに属する3つの個々のビーム又は個々の光線15は、各場合に3つの物体視野点における3つの異なる照明方向に関連付けられる。投影光学系7の瞳平面17内の瞳の中心を通過する主ビーム又は主光線16は、実像のものではなく、投影光学系7の中心瞳掩蔽に起因する投影光学系7の虚像結像ビーム経路であるので、図2にはこれらのビーム又は光線を図式上の理由でのみ示している。これらの主ビーム16は、物体平面5から発して最初に発散して進む。下記ではこれを投影光学系7の入射瞳の負の後側焦点距離とも呼ぶ。図2に記載の投影光学系7の入射瞳は、投影光学系7内に位置せず、物体平面5の前のビーム経路に位置する。それによって例えば照明光学系6の瞳構成要素を投影光学系7の前のビーム経路内の投影光学系7の入射瞳内に瞳構成要素と物体平面5の間に更に別の光学構成要素を存在させる必要なく配置することが可能になる。
物体視野4の中心視野点の主ビーム16は、物体平面5に対する法線Nと11°の角度αをなす。従って、反射マスク10上に入射する個々のビーム15と反射マスク10から反射される個々のビーム15の間に重ね合わせ区域は存在しない。その結果、反射マスク10において投影光学系7の個々の光ビーム15の重ね合わせは存在しない。
図2に記載の投影光学系7は、物体視野4から始まる個々のビーム15のビーム経路内の配列の順にM1からM8と順次番号が振られた合計で8つのミラーを有する。図2は、ミラーM1からM8の計算上の反射面又は反射面を示している。ミラーに言及する場合には、「面」及び「表面」という用語を交換可能に使用する。図2から分るように、これらの計算上の反射面のうちの小さい領域のみが使用される。反射面のうちのこの実際に使用される領域のみが、現実のミラーM1からM8において実際に存在する。これらの有効反射面は、ミラー本体によって公知の方式で担持される。
瞳平面17は、ミラーM2の近くに位置する。
投影光学系7の8つのミラーM1からM8の全ての反射面は、回転対称関数によって記述することができない自由曲面として設計される。ミラーM1からM8のうちの少なくとも1つがこの種の反射自由曲面を有する投影光学系7の他の実施形態も可能である。
この種の自由曲面は、回転対称基準面から製造することができる。マイクロリソグラフィのための投影露光装置の投影光学系のミラーの反射面におけるこの種の自由曲面は、US 2007−0058269 A1から公知である。
自由曲面は、以下の式(1)によって数学的に記述することができる。
Figure 2013535826
上式において、次式(2)が成り立つ。
Figure 2013535826
Zは、点x,yにおける自由曲面の立ち上がり高さ(サジッタ)である(x2+y2=r2)。R(N radius)は、系の最適化に有利な点座標x,yにおける正規化半径である。
cは、対応する非球面の頂点曲率に対応する定数である。kは、対応する非球面の円錐定数に対応する。Cjは、単項式Xmnの係数である。一般的に、c、k、及びCjの値は、投影光学系7内のミラーの望ましい光学特性に基づいて決定される。単項式の次数m+nは、必要に応じて変更することができる。より高次の単項式は、改善された像誤差補正を有する投影光学系の設計をもたらすことができるが、計算がより複雑である。m+nには、3と20超の間の値を採用することができる。
自由曲面は、例えば、光学設計プログラムCODE V(登録商標)のマニュアルに説明されているゼルニケ多項式によって数学的に記述することができる。代替的に、自由曲面は、2次元スプライン面を用いて記述することができる。2次元スプライン面の例は、ベジェ曲面又は不均一有理基底スプライン(NURBS)である。2次元スプライン面は、例えば、xy平面内の点網及びそれに関連するz値により、又はこれらの点及びそれに関連する勾配によって記述することができる。スプライン面のそれぞれの種類に基づいて、完全な面は、例えば、連続性及び微分可能性に関して特定の特性を有する多項式又は関数を用いた網点の間の内挿によって得られる。この例は、解析関数である。
ミラーM1からM8は、入射EUV照明光3に対する反射を最適化するために、複数の反射層を有する。反射は、ミラー面上の個々のビーム15の入射角が垂直入射(=入射角0°)に近い程、その分だけ一層最適化することができる。投影光学系7は、全ての個々のビーム15において全体的に小さい入射角又は小さい入射角帯域幅それぞれを有する。
投影光学系7のミラーM1からM8の反射面の光学設計データは、以下の表から推測することができる。これらの表のうちの最初のものは、光学構成要素の光学面及び開口絞りに対して、頂点曲率のそれぞれの逆数値(半径)、及び物体平面から始まるビーム経路内で隣接する要素のz間隔に対応する間隔値(厚み)を与える。第2の表(2つの副表に分割されている)は、ミラーM1からM8に対して上で与えられた自由曲面式における単項式Xmnの係数Cjを与える。Nradiusは、この場合、正規化係数である。以下の表の最後のものにより、それぞれのミラーがミラーの基準設計から始めて偏心(Y偏心)及び回転(X回転)された量をさらにmmで与える。これらの量は、自由曲面設計法における平行変位及び傾斜に対応する。この場合、変位はy方向に発生し、傾斜はx軸の回りのものである。この場合、回転角は度で与えられる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
ミラーM3とM6、並びにミラーM5とM8とは、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
ミラーM1からM3、M5及びM6は、負の主光線倍率を有する。「主光線倍率」というパラメータの定義は、US 7,414,781に見出すことができる。ミラーM4及びM7は、正の主光線倍率を有する。
ミラーM1からM6の光学的使用領域は、光学的使用領域の範囲に結像光の通過のための貫通開口部を持たず、言い換えれば、掩蔽されない。ミラーM7、言い換えれば、物体視野4と像視野8の間の照明光3のビーム経路内の最後から2番目のミラーも、結像光又は照明光3の通過のための貫通開口部を持たない。言い換えれば、ミラーM7には、間断のない使用可能反射面を設けることができる。
ミラーM6とM7の間の結像ビーム経路内では、個々のビーム15は、ミラーM8内の貫通開口部18を通過する。ミラーM8は、貫通開口部18の周囲で使用される。従って、ミラーM8は掩蔽ミラーである。
瞳平面17は、物体視野4とミラーM8の貫通開口部18との間の結像ビーム経路に位置する。瞳平面17内には、投影光学系7の瞳の中心遮蔽のための掩蔽絞り(obuscuration stop)又は掩蔽絞り(obscuration diaphragm)を配置することができ、特にミラーM2上に配置することができる。従って、掩蔽絞りは、貫通開口部18に起因して物体視野4の結像に寄与しない瞳平面17内の結像光3の中心領域を遮蔽する。
ミラーM6とM7の間の結像ビーム経路には、投影光学系7の中間像平面19が位置する。それに関連する中間像は、ミラーM8内の貫通開口部18の近傍に位置する。その結果、この貫通開口部18をミラーM8の使用反射面と比較して小さくすることができる。
中心瞳掩蔽率、言い換えれば、投影光学系7の射出瞳内で貫通開口部18又は瞳平面17内の掩蔽絞りによって隠される面積の、この射出瞳の面全体に対するか又はミラーM8の有効反射面の外側境界内の面積に対する比は、投影光学系7では、4.0%である。
像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、20mmである。
投影光学系7の全長、言い換えれば、物体視野4と像視野8の間の間隔に対するこの作動間隔dwの比は、0.8%である。この作動間隔dwと像側開口数NAとの積は、20mm×0.7=14mmである。
ミラーM7の領域内の結像ビーム経路には、投影光学系7の更に別の瞳平面20が位置する。絞りは、この更に別の瞳平面20に配置することができる。
ミラーM1は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の17.3度と18.5度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、M1のミラーは、個々のビーム15の0.014度と0.562度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM2は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビームの6.52度と19.6度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM2は、個々のビームの0.122度と3.17度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM3は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.57度と19.7度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM3は、個々のビーム15の0.06度と3.96度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM4は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の5.43度と10.8度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM4は、個々のビーム15の0.03度と1.07度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM5は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.81度と23.9度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM5は、個々のビーム15の0.04度と2.54度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM6は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.71度と21.5度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM6は、個々のビーム15の0.05度と4.93度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM7は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の5.11度と21.7度の間の範囲の平均入射角を見る。従って、光学視野4と像視野8の間のビーム経路内のこの最後から2番目のミラーM7上の個々の点上の平均入射角は、このミラーM7の使用反射面の全ての点に対して25度よりも小さい。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM7は、個々のビーム15の0.13度と15.6度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。この最後から2番目のミラーM7の使用反射面上の全ての点に対して、この最後から2番目のミラーM7上の個々の点上の入射角のこの帯域幅BWiと、像視野8の最大視野寸法との比は、1.00度/mmよりも小さく、更に、15.5度/26mm=0.60度/mmでさえある。像視野8の寸法は2mm×26mmであるので、26mmの最大視野寸法が存在する。
ミラーM8は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の2.24度と6.26度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM8は、個々のビーム15の0.07度と1.80度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角「CRA中心」の値及びこれらのミラー上に存在する最大入射角「AOImax」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
結像ビーム経路内の最後から3番目のミラーM6と結像ビーム経路内の最後から2番目のミラーM7との間には、結像ビーム経路区画21が延びている。この結像ビーム経路区画21は、ミラーM6上の反射で始まり、ミラーM7上の反射で終了する。一方で結像ビーム経路区画21の前の投影光学系7内の結像ビーム経路区画、言い換えれば、ミラーM5とミラーM6の間の結像ビーム経路と、他方で像視野8の領域内の結像光束22とは、結像ビーム経路区画21の同じ側で案内される。それに応じて、最後から4番目のミラーM5と最後から2番目のミラーM7とは、像視野8の中心を通って子午平面、言い換えれば、図2から図4の作図面と垂直に延びる主平面23の異なる側に配置される。
図3は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2に記載の投影光学系7のものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
物体視野4の中心視野点の主ビーム16は、図3の実施形態では物体平面5に対する法線Nと8°の角度をなす。
図3に記載の投影光学系7のミラーM1からM8の自由曲面は、次式によって数学的に記述することができる。
Figure 2013535826
前と同じくZは、点x,yにおける自由曲面の立ち上がり高さ(サジッタ)である。
CUXは、対応する非球面のxz平面内の頂点曲率に対応する定数である。
CUYは、対応する非球面のyz平面内の頂点曲率に対応する定数である。
KX及びKYは、非球面の対応する円錐定数に対応する。cxiyjは、単項式xijの係数である。
図3に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7に関する表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826

Figure 2013535826

Figure 2013535826

Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRAの値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOIの値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図3に記載の投影光学系7は、0.50という像側開口数NAを有する。
最後から2番目のミラーM7と最後から4番目のミラーM5の主要部分とは、主平面23の同じ側に配置される。一方で最後から4番目のミラーM5と最後から3番目のミラーM6の間の結像ビーム経路と、他方で図3に記載の投影光学系7の像視野8の領域内の結像光束22とは、結像ビーム経路区画21の異なる側で案内される。
図3に記載の投影光学系7では、ミラーM1、M3、M5、M6、及びM8は、凹ミラーとして構成される。ミラーM2、M4、及びM7は、凸ミラーとして構成される。
ミラーM1からM5は、全て負の主光線倍率を有する。ミラーM6及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図3に記載の投影光学系7も、ちょうど1つの中間像を有する。物体視野4と、中間像平面19内の位置するこの中間像の間の瞳平面17は、ミラーM3とM4の間の結像ビーム経路内で結像ビーム経路がちょうど一度交わる位置に配置される。これは、ミラーM3とM4の間の瞳平面17に開口絞りを位置決めすることができ、そのような開口絞りを結像光路がちょうど一度通過することを意味する。
ミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
図3に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は3.3%である。
像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、40mmである。図3に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、2.4%である。この作動間隔dwと像側開口数NAとの積は、40mm×0.50=20mmである。
図4は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2及び図3に記載の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図4に記載の投影光学系7のミラーM1からM8は、図2の投影光学系7を参照して上で与えられた式に従って数学的に記述することができる。
図4に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRAの値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOIの値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図4に記載の投影光学系7は、0.70という像側開口数NAを有する。
ミラーM5とミラーM7とは、主平面23の異なる側に配置される。
図4に記載の投影光学系7では、一方でミラーM3とM8、他方でミラーM5とM8は、背中合わせに配置される。
ミラーM3とM8、並びにミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
図4の投影光学系は、ちょうど1つの中間像を有する。
ミラーM1からM4及びM6は、負の主光線倍率を有する。ミラーM5及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図4に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、6.3%である。像平面9と、ミラーM5の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、図4に記載の投影光学系では25mmである。図4に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、1.5%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、25mm×0.70=17.5mmである。
図5は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2から図4に記載の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図5に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRAの値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOIの値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図5に記載の投影光学系7の結像ビーム経路内では、結像ビーム経路のうちでミラーM4とM5の間の部分は、結像ビーム経路区画21の像視野8の領域内の結像光束22と同じ側に位置する。図5に記載の実施形態において、瞳平面17は、ミラーM3の近くに位置し、中間像平面19は、ミラーM6とM7の間に位置する。
ミラーM3とM8、並びにミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
結像ビーム経路区画21は、隣接するミラーM3とM5の間の空間を通って延びている。
図5の投影光学系は、ちょうど1つの中間像を有する。
ミラーM1からM3は、負の主光線倍率を有する。ミラーM4は、正の主光線倍率を有する。
図5に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、4.4%である。像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、35mmである。図5に記載の投影光学系の全長に対するこの作動間隔dwの比は、2.0%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、35mm×0.70=24.5mmである。
図5に記載の投影光学系7は、0.7という開口数NAを有する。
図6は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2から図5に記載の投影光学系7、特に図3の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図6に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRAの値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOIの値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図6に記載の投影光学系7の物体視野4と像視野8の間の結像ビーム経路は、図3に記載の実施形態における結像ビーム経路と同等である。図6に記載の投影光学系7の像側の開口数NAは、0.70である。
図6に記載の投影光学系7の物体視野4とミラーM5の間の結像ビーム経路は、主平面23のミラーM7と同じ側に位置する。結像ビーム経路区画21に関して、一方で物体視野4とミラーM5の間の結像ビーム経路と、像視野8の領域内の結像光束22とは異なる側に位置する。
図6に記載の投影光学系7は、ちょうど2つの中間像を有する。第1の中間像は、ミラーM1とM2の間の結像ビーム経路に位置する中間像平面24内に位置する。第2の中間像は、ミラーM5とM7の間のビーム経路に位置する。
図6に記載の投影光学系7の第1の内部瞳平面25は、ミラーM1と中間像平面24の間に位置する。この瞳平面25は、結像ビーム経路のうちで結像ビーム束がちょうど一度交わる部分に位置する。
図6に記載の投影光学系7の2つの中間像の間では、ミラーM5の近くに更に別の瞳平面が位置する。
ミラーM5とM8は、背中合わせに配置される。
ミラーM1からM5は、負の主光線倍率を有する。ミラーM6及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図6に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、7.8%である。像平面9と、ミラーM5の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、図6に記載の投影光学系では31mmである。図6に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、1.7%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、31mm×0.70=21.7mmである。
微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素を生成するのに、投影露光装置1は以下の通りに使用される。最初に、反射マスク10又はレチクルと、基板又はウェーハ11とが準備される。次に、レチクル10上の構造が、投影露光装置を用いてウェーハ11の感光層上に投影される。感光層を現像することにより、ウェーハ11上に微細構造又はナノ構造が生成され、従って、微細構造化構成要素が生成される。
本発明は、物体平面の物体視野を像平面の像視野に結像する複数のミラーを備えた結像光学系に関する。更に、本発明は、この種の結像光学系を有する投影露光装置、この種の投影露光系を用いて微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素を生成する方法、及び本方法によって製造される微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素に関する。
冒頭に示した種類の結像光学系は、WO 2010/006678 A1、US 2006/0232867 A1、及びUS 2008/0170310 A1から公知である。
WO 2010/006678 A1 US 2006/0232867 A1 US 2008/0170310 A1 US 2007−0058269 A1 US 7,414,781
本発明の目的は、小さい結像誤差と、管理可能な製造と、結像光に対する良好なスループットとの対処可能な組合せが得られるような方法で冒頭に示した種類の結像光学系を開発することである。
本発明の第1の態様により、上述の目的は、請求項1に開示する特徴を備えた結像光学系によって達成される。
本発明により、結像品質における比較的大きい損失なしに、瞳掩蔽系、言い換えれば、瞳掩蔽を備えた結像光学系において、最後から2番目のミラーは、連続反射面を用いて構成する、言い換えれば、最後から2番目のミラーの光学的使用領域内に貫通開口部を用いずに構成することができることが分かる。それによって十分なミラー厚を有するこの最後から2番目のミラーの製造が容易になり、かつ最後から2番目のミラーの像平面に面する側と像平面との間で十分に大きい間隔が可能になり、同時に瞳掩蔽の大きさを最小化する。この製造の容易化は、この最後から2番目のミラーが、他のミラーと比較して肉薄なミラー本体/又はミラー担体上に配置される場合は特に重要である。
本発明の第2の態様により、冒頭に示した目的は、請求項2に開示する特徴を備えた結像光学系によって達成される。
瞳掩蔽率の数値は、結像光学系の射出瞳の全面積に対する射出瞳内で瞳掩蔽に起因して遮蔽される面積の比によってもたらされる。10%よりも低い瞳掩蔽率は、特に高い光スループットを有する瞳掩蔽結像光学系を可能にする。更に、本発明による小さい掩蔽率は、結像光学系の結像品質、特に結像コントラストに対する小さいか又は無視することができる影響をもたらすことができる。瞳掩蔽率は、8%未満とすることができ、及び7.8%とすることができる。瞳掩蔽率は、7%未満とすることができ、6.3%とすることができ、5%未満とすることができ、4.4%とすることができ、4%未満とすることができ、3.3%とすることができ、及び3%未満とすることができる。結像光学系の瞳掩蔽率は、ミラーのうちの1つにより、例えば、その貫通開口部により、若しくはその外側縁部により、又は物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路に配置された掩蔽絞り(obscuration stop)又は掩蔽遮光絞り(obscuration diaphragm)によって事前に決定することができる。
上述の2つの態様の一方による結像光学系のミラーのうちの少なくとも1つは、回転対称関数によって記述することができない自由曲面として設計された反射面を有することができる。
物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路内の最後のミラーの有効反射面区域の外側境界内の面積と最後のミラーの貫通開口部の面積との比は、20よりも大きいとすることができる。そのような比は、低い瞳掩蔽率に関して上で議論したものに対応する利点を有する。
請求項4に記載の開口数は、結像光学系の高い分解能を可能にする。開口数は、0.5よりも高いとすることができ、0.7程度まで高いか又は更にそれよりも高いとすることができる。
10mmよりも大きい請求項5に記載の結像光学系の最後から2番目のミラーの作動間隔と像側開口数との積は、ミラーの製造を更に容易にする。作動間隔は、14mmとすることができ、17.5mmとすることができ、少なくとも20mmとすることができ、21.7mmとすることができ、及び24.5mmとすることができる。更に大きい作動間隔の値が可能である。作動間隔は、像平面と、最も近いミラー、言い換えれば、投影光学系の最後から2番目のミラーの使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の間隔として定義される。像平面は、この最後から2番目のミラーに隣接する結像光学系の視野平面である。
請求項6に記載の少なくとも1つの中間像は、物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路の結像ビーム経路区画を結像光学系の更に別の構成要素の近くを通過するように案内する可能性をもたらす。中間像は、特に、最後のミラーの貫通開口部の領域に配置することができ、それによって小さい瞳掩蔽が可能になる。結像光学系は、ちょうど1つの中間像を有することができる。結像光学系は、1つよりも多い中間像を有することができ、特に、物体視野と像視野の間の結像光のビーム経路に2つの中間像を有することができる。結像誤差を補正するために、又は関係するミラー形状の設計を単純化するために、複数の中間像を使用することができる。ちょうど2つの中間像が存在することができる。
請求項7に記載の最後から2番目のミラー上の25度よりも小さい平均入射角は、結像光学系のミラー上の高反射コーティングの構成を容易にする。25度よりも小さい平均入射角は、特に、短い波長、例えば、DUV(深紫外)波長、VUV(真空紫外)波長、又はEUV(極紫外)波長を有する結像光が使用される場合に有利である。この場合、小さい入射角許容帯域幅を有し、それに応じて高い反射を有する多層コーティングを使用することができる。最後から2番目のミラーの平均入射角は、24度よりも小さく、23度よりも小さく、22度よりも小さいとすることができ、更に21.7度とすることができる。
請求項8に記載の帯域幅/最大視野寸法比は、コーティング部分によって覆われた反射面部分の上の個々の入射角帯域幅に適合された面部分を有する高反射コーティングの設計を可能にするのに役立つ。この比は、0.90度/mmよりも小さく、0.80度/mmよりも小さく、0.70度/mmよりも小さく、0.60度/mmよりも小さいとすることができ、更に、0.595度/mmとすることができる。
請求項9に記載の中心物体視野点の主光線と物体平面に対する法線との間の角度は、陰影のない反射物体の照明を提供するのに役立つ。主光線と法線の間のこの角度は、結像光学系の物体側の開口数に基づいて6°よりも大きいとすることができ、8°よりも大きいとすることができ、11°とすることができ、又は更に11°よりも大きいとすることができる。全てのミラーに対する物体視野の中心視野点の主光線入射角(CRA中心)は、25度よりも小さいとすることができ、23.1度とすることができ、20.7度とすることができ、20度よりも小さいとすることができ、18.0度とすることができ、17.2度とすることができ、15度よりも小さいとすることができ、及び13.0度とさえすることができる。これも、結像光学系のミラー上の高反射コーティングを設計するのに役立つ。
請求項10に記載の凸である最後から2番目のミラーは、このミラーを小さく保つ。それによってミラー厚の問題を回避することができる。
本発明の異なる態様が有する上述の特徴の他の組合せも可能である。
請求項11に記載の結像光学系を投影光学系として使用する場合に、その利点が特に際立つ。
本発明による投影露光装置の利点は、本発明による結像光学系に関して上述したものに対応する。投影露光装置の光源は、設計において広帯域のものとすることができ、例えば、0.1nmよりも大きいとすることができ、1nmよりも大きいとすることができ、10nmよりも大きく又は100nmよりも大きい帯域幅を有することができる。更に、投影露光装置は、異なる波長の光源で作動させることができるように設計することができる。特にマイクロリソグラフィに使用される他の波長のための光源、例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、126nm、109nmの波長を有する光源、更に、特に100nmよりも短い、例えば、5nmと30nmの間の波長を有する光源を本発明による結像光学系と共に使用することができる。
投影露光装置の光源は、5nmと30nmの間の波長を有する照明光を生成するように構成することができる。この種の光源は、最低反射率を満たすために小さい入射角許容帯域幅のみを有するミラー上の反射コーティングを必要とする。本発明による結像光学系との併用により、小さい入射角許容帯域幅に対するこの要件を満たすことができる。
対応する利点は、本発明による製造方法及びそれによって製造される微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素に当てはまる。
本発明の実施形態を以下に図面を用いてより詳細に説明する。
EUVマイクロリソグラフィのための投影露光装置の概略図である。 結像ビーム経路を複数の代表的な視野点の主ビームに対して示し(仮想的に)、更に上側及び下側のコマビームに対して示す図1に記載の投影露光装置内の投影光学系として使用することができる結像光学系の実施形態の子午断面図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。 結像光学系の更に別の実施形態を図2と類似の図に示す図である。
マイクロリソグラフィのための投影露光装置1は、照明光又は結像光3のための光源2を有する。光源2は、例えば、5nmと30nmの間、特に5nmと15nmの間の波長範囲の光を生成するEUV光源である。光源2は、特に、13.5nmの波長を有する光源又は6.9nmの波長を有する光源とすることができる。他のEUV波長も可能である。一般的に、投影露光装置1内で案内される照明光3には、あらゆる波長が可能であり、例えば、可視波長、又はそうでなければマイクロリソグラフィに対して使用することができ、適切なレーザ光源及び/又はLED光源に対して利用可能な他の波長(例えば、365nm、248nm、193nm、157nm、129nm、109nm)でさえも可能である。照明光3のビーム経路を図1に極めて概略的に示している。
照明光学系6は、光源2から物体平面5の物体視野4に照明光3を案内するのに使用される。物体視野4は、像平面9の像視野8内に、投影光学系又は結像光学系7を用いて所定の縮小スケールで結像される。像視野8はx方向に26mmの広がりを有し、y方向に2mmの広がりを有する。代替的に、像視野はx方向に13mmの広がりを有することができ、y方向に3mm又は更に4mmの広がりを有することができる。物体視野4及び像視野8は矩形である。代替的に、物体視野4及び像視野8は、リング区画又は弧の形状を有することができる。そのような視野形状は、リング視野として公知である。
図2に図示の実施形態のうちの1つを投影光学系7に対して使用することができる。図2に記載の投影光学系7は、4倍の縮小を行う。他の縮小スケール、例えば、5倍、8倍、又はそうでなければ8倍よりも大きい縮小スケールも可能である。図2に記載の実施形態における投影光学系7内の像平面9は、物体平面5と平行に配置される。投影露光装置1の使用中に像平面9に結像されるのは、レチクルとも呼ぶ反射マスク10の物体視野4と一致する部分である。反射マスク10は、図示していないレチクルホルダによって担持される。
投影光学系7による結像は、基板ホルダ12によって担持されるウェーハの形態にある基板11の面上で発生する。図1は、レチクル10と投影光学系7の間において投影光学系7内を進む照明光3のビーム束13を略示し、投影光学系7と基板11の間において投影光学系7から射出する照明光3のビーム束14を略示している。図2に記載の投影光学系7の像視野側の開口数(NA)は0.70である。この開口数は、図1には正確な縮尺で表されていない。
投影露光装置1及び投影光学系7の様々な実施形態の説明を容易するために、図面内に直交xyz座標系が与えられており、この座標系から、図に示す構成要素のそれぞれの位置基準が明らかになる。図1では、x方向は、作図面と垂直にそれに向けて延びている。y方向は右に、z方向は下向きに延びている。
投影露光装置1は、スキャナ型のものである。投影露光装置1の作動中にレチクル10と基板11の両方がy方向に走査される。レチクル10及び基板11のy方向の逐次的な変位が基板11の個々の露光の合間に発生するステッパ型の投影露光装置1も可能である。
図2は、投影光学系7の第1の実施形態の光学設計を示している。図2は、図2のy方向に互いから分離された3つの物体視野点からそれぞれ射出する3つのそれぞれの個々のビームのビーム経路を示している。これらの3つの物体視野点のうちの1つに属する3つの個々のビーム又は個々の光線15は、各場合に3つの物体視野点における3つの異なる照明方向に関連付けられる。投影光学系7の瞳平面17内の瞳の中心を通過する主ビーム又は主光線16は、実像のものではなく、投影光学系7の中心瞳掩蔽に起因する投影光学系7の虚像結像ビーム経路であるので、図2にはこれらのビーム又は光線を図式上の理由でのみ示している。これらの主ビーム16は、物体平面5から発して最初に発散して進む。下記ではこれを投影光学系7の入射瞳の負の後側焦点距離とも呼ぶ。図2に記載の投影光学系7の入射瞳は、投影光学系7内に位置せず、物体平面5の前のビーム経路に位置する。それによって例えば照明光学系6の瞳構成要素を投影光学系7の前のビーム経路内の投影光学系7の入射瞳内に瞳構成要素と物体平面5の間に更に別の光学構成要素を存在させる必要なく配置することが可能になる。
物体視野4の中心視野点の主ビーム16は、物体平面5に対する法線Nと11°の角度αをなす。従って、反射マスク10上に入射する個々のビーム15と反射マスク10から反射される個々のビーム15の間に重ね合わせ区域は存在しない。その結果、反射マスク10において投影光学系7の個々の光ビーム15の重ね合わせは存在しない。
図2に記載の投影光学系7は、物体視野4から始まる個々のビーム15のビーム経路内の配列の順にM1からM8と順次番号が振られた合計で8つのミラーを有する。図2は、ミラーM1からM8の計算上の反射面又は反射面を示している。ミラーに言及する場合には、「面」及び「表面」という用語を交換可能に使用する。図2から分るように、これらの計算上の反射面のうちの小さい領域のみが使用される。反射面のうちのこの実際に使用される領域のみが、現実のミラーM1からM8において実際に存在する。これらの有効反射面は、ミラー本体によって公知の方式で担持される。
瞳平面17は、ミラーM2の近くに位置する。
投影光学系7の8つのミラーM1からM8の全ての反射面は、回転対称関数によって記述することができない自由曲面として設計される。ミラーM1からM8のうちの少なくとも1つがこの種の反射自由曲面を有する投影光学系7の他の実施形態も可能である。
この種の自由曲面は、回転対称基準面から製造することができる。マイクロリソグラフィのための投影露光装置の投影光学系のミラーの反射面におけるこの種の自由曲面は、US 2007−0058269 A1から公知である。
自由曲面は、以下の式(1)によって数学的に記述することができる。
Figure 2013535826
上式において、次式(2)が成り立つ。
Figure 2013535826
Zは、点x,yにおける自由曲面の立ち上がり高さ(サジッタ)である(x2+y2=r2)。R(N radius)は、系の最適化に有利な点座標x,yにおける正規化半径である。
cは、対応する非球面の頂点曲率に対応する定数である。kは、対応する非球面の円錐定数に対応する。Cjは、単項式Xmnの係数である。一般的に、c、k、及びCjの値は、投影光学系7内のミラーの望ましい光学特性に基づいて決定される。単項式の次数m+nは、必要に応じて変更することができる。より高次の単項式は、改善された像誤差補正を有する投影光学系の設計をもたらすことができるが、計算がより複雑である。m+nには、3と20超の間の値を採用することができる。
自由曲面は、例えば、光学設計プログラムCODE V(登録商標)のマニュアルに説明されているゼルニケ多項式によって数学的に記述することができる。代替的に、自由曲面は、2次元スプライン面を用いて記述することができる。2次元スプライン面の例は、ベジェ曲面又は不均一有理基底スプライン(NURBS)である。2次元スプライン面は、例えば、xy平面内の点網及びそれに関連するz値により、又はこれらの点及びそれに関連する勾配によって記述することができる。スプライン面のそれぞれの種類に基づいて、完全な面は、例えば、連続性及び微分可能性に関して特定の特性を有する多項式又は関数を用いた網点の間の内挿によって得られる。この例は、解析関数である。
ミラーM1からM8は、入射EUV照明光3に対する反射を最適化するために、複数の反射層を有する。反射は、ミラー面上の個々のビーム15の入射角が垂直入射(=入射角0°)に近い程、その分だけ一層最適化することができる。投影光学系7は、全ての個々のビーム15において全体的に小さい入射角又は小さい入射角帯域幅それぞれを有する。
投影光学系7のミラーM1からM8の反射面の光学設計データは、以下の表から推測することができる。これらの表のうちの最初のものは、光学構成要素の光学面及び開口絞りに対して、頂点曲率のそれぞれの逆数値(半径)、及び物体平面から始まるビーム経路内で隣接する要素のz間隔に対応する間隔値(厚み)を与える。第2の表(2つの副表に分割されている)は、ミラーM1からM8に対して上で与えられた自由曲面式における単項式Xmnの係数Cjを与える。Nradiusは、この場合、正規化係数である。以下の表の最後のものにより、それぞれのミラーがミラーの基準設計から始めて偏心(Y偏心)及び回転(X回転)された量をさらにmmで与える。これらの量は、自由曲面設計法における平行変位及び傾斜に対応する。この場合、変位はy方向に発生し、傾斜はx軸の回りのものである。この場合、回転角は度で与えられる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
ミラーM3とM6、並びにミラーM5とM8とは、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
ミラーM1からM3、M5及びM6は、負の主光線倍率を有する。「主光線倍率」というパラメータの定義は、US 7,414,781に見出すことができる。ミラーM4及びM7は、正の主光線倍率を有する。
ミラーM1からM6の光学的使用領域は、光学的使用領域の範囲に結像光の通過のための貫通開口部を持たず、言い換えれば、掩蔽されない。ミラーM7、言い換えれば、物体視野4と像視野8の間の照明光3のビーム経路内の最後から2番目のミラーも、結像光又は照明光3の通過のための貫通開口部を持たない。言い換えれば、ミラーM7には、間断のない使用可能反射面を設けることができる。
ミラーM6とM7の間の結像ビーム経路内では、個々のビーム15は、ミラーM8内の貫通開口部18を通過する。ミラーM8は、貫通開口部18の周囲で使用される。従って、ミラーM8は掩蔽ミラーである。
瞳平面17は、物体視野4とミラーM8の貫通開口部18との間の結像ビーム経路に位置する。瞳平面17内には、投影光学系7の瞳の中心遮蔽のための掩蔽絞り(obuscuration stop)又は掩蔽絞り(obscuration diaphragm)を配置することができ、特にミラーM2上に配置することができる。従って、掩蔽絞りは、貫通開口部18に起因して物体視野4の結像に寄与しない瞳平面17内の結像光3の中心領域を遮蔽する。
ミラーM6とM7の間の結像ビーム経路には、投影光学系7の中間像平面19が位置する。それに関連する中間像は、ミラーM8内の貫通開口部18の近傍に位置する。その結果、この貫通開口部18をミラーM8の使用反射面と比較して小さくすることができる。
中心瞳掩蔽率、言い換えれば、投影光学系7の射出瞳内で貫通開口部18又は瞳平面17内の掩蔽絞りによって隠される面積の、この射出瞳の面全体に対するか又はミラーM8の有効反射面の外側境界内の面積に対する比は、投影光学系7では、4.0%である。
像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、20mmである。
投影光学系7の全長、言い換えれば、物体視野4と像視野8の間の間隔に対するこの作動間隔dwの比は、0.8%である。この作動間隔dwと像側開口数NAとの積は、20mm×0.7=14mmである。
ミラーM7の領域内の結像ビーム経路には、投影光学系7の更に別の瞳平面が位置する。絞りは、この更に別の瞳平面に配置することができる。
ミラーM1は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の17.3度と18.5度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、M1のミラーは、個々の入射ビーム15の0.014度と0.562度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM2は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビームの6.52度と19.6度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM2は、個々のビームの0.122度と3.17度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM3は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.57度と19.7度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM3は、個々のビーム15の0.06度と3.96度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM4は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の5.43度と10.8度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM4は、個々のビーム15の0.03度と1.07度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM5は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.81度と23.9度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM5は、個々のビーム15の0.04度と2.54度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM6は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の8.71度と21.5度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM6は、個々のビーム15の0.05度と4.93度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
ミラーM7は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の5.11度と21.7度の間の範囲の平均入射角を見る。従って、光学視野4と像視野8の間のビーム経路内のこの最後から2番目のミラーM7上の個々の点上の平均入射角は、このミラーM7の使用反射面の全ての点に対して25度よりも小さい。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM7は、個々のビーム15の0.13度と15.6度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。この最後から2番目のミラーM7の使用反射面上の全ての点に対して、この最後から2番目のミラーM7上の個々の点上の入射角のこの帯域幅BWiと、像視野8の最大視野寸法との比は、1.00度/mmよりも小さく、更に、15.5度/26mm=0.60度/mmでさえある。像視野8の寸法は2mm×26mmであるので、26mmの最大視野寸法が存在する。
ミラーM8は、その最大使用反射面にわたって個々の入射ビーム15の2.24度と6.26度の間の範囲の平均入射角を見る。使用反射面上の所定の点上において、ミラーM8は、個々のビーム15の0.07度と1.80度の間の範囲の個々の入射角帯域幅BWiを見る。これらの個々の入射角帯域幅の中心は、上述の平均入射角によってそれぞれ与えられる。
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角「CRA中心」の値及びこれらのミラー上に存在する最大入射角「AOImax」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
結像ビーム経路内の最後から3番目のミラーM6と結像ビーム経路内の最後から2番目のミラーM7との間には、結像ビーム経路区画21が延びている。この結像ビーム経路区画21は、ミラーM6上の反射で始まり、ミラーM7上の反射で終了する。一方で結像ビーム経路区画21の前の投影光学系7内の結像ビーム経路区画、言い換えれば、ミラーM5とミラーM6の間の結像ビーム経路と、他方で像視野8の領域内の結像光束22とは、結像ビーム経路区画21の同じ側で案内される。それに応じて、最後から4番目のミラーM5と最後から2番目のミラーM7とは、像視野8の中心を通って子午平面、言い換えれば、図2から図4の作図面と垂直に延びる主平面23の異なる側に配置される。
図3は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2に記載の投影光学系7のものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
物体視野4の中心視野点の主ビーム16は、図3の実施形態では物体平面5に対する法線Nと8°の角度をなす。
図3に記載の投影光学系7のミラーM1からM8の自由曲面は、次式によって数学的に記述することができる。
Figure 2013535826
前と同じくZは、点x,yにおける自由曲面の立ち上がり高さ(サジッタ)である。
CUXは、対応する非球面のxz平面内の頂点曲率に対応する定数である。
CUYは、対応する非球面のyz平面内の頂点曲率に対応する定数である。
KX及びKYは、非球面の対応する円錐定数に対応する。cxiyjは、単項式xijの係数である。
図3に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7に関する表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826

Figure 2013535826

Figure 2013535826

Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRA中心」の値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOI最大」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図3に記載の投影光学系7は、0.50という像側開口数NAを有する。
最後から2番目のミラーM7と最後から4番目のミラーM5の主要部分とは、主平面23の同じ側に配置される。一方で最後から4番目のミラーM5と最後から3番目のミラーM6の間の結像ビーム経路と、他方で図3に記載の投影光学系7の像視野8の領域内の結像光束22とは、結像ビーム経路区画21の異なる側で案内される。
図3に記載の投影光学系7では、ミラーM1、M3、M5、M6、及びM8は、凹ミラーとして構成される。ミラーM2、M4、及びM7は、凸ミラーとして構成される。
ミラーM1からM5は、全て負の主光線倍率を有する。ミラーM6及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図3に記載の投影光学系7も、ちょうど1つの中間像を有する。物体視野4と、中間像平面19内の位置するこの中間像の間の瞳平面17は、ミラーM3とM4の間の結像ビーム経路内で結像ビーム経路がちょうど一度交わる位置に配置される。これは、ミラーM3とM4の間の瞳平面17に開口絞りを位置決めすることができ、そのような開口絞りを結像光路がちょうど一度通過することを意味する。
ミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
図3に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は3.3%である。
像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、40mmである。図3に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、2.4%である。この作動間隔dwと像側開口数NAとの積は、40mm×0.50=20mmである。
図4は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2及び図3に記載の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図4に記載の投影光学系7のミラーM1からM8は、図2の投影光学系7を参照して上で与えられた式に従って数学的に記述することができる。
図4に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRA中心」の値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOI最大」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図4に記載の投影光学系7は、0.70という像側開口数NAを有する。
ミラーM5とミラーM7とは、主平面23の異なる側に配置される。
図4に記載の投影光学系7では、一方でミラーM3とM8、他方でミラーM5とM8は、背中合わせに配置される。
ミラーM3とM8、並びにミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
図4の投影光学系は、ちょうど1つの中間像を有する。
ミラーM1からM4及びM6は、負の主光線倍率を有する。ミラーM5及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図4に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、6.3%である。像平面9と、ミラーMの使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、図4に記載の投影光学系では25mmである。図4に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、1.5%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、25mm×0.70=17.5mmである。
図5は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2から図4に記載の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図5に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRA中心」の値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOI最大」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図5に記載の投影光学系7の結像ビーム経路内では、結像ビーム経路のうちでミラーM4とM5の間の部分は、結像ビーム経路区画21の像視野8の領域内の結像光束22と同じ側に位置する。図5に記載の実施形態において、瞳平面17は、ミラーM3の近くに位置し、中間像平面19は、ミラーM6とM7の間に位置する。
ミラーM3とM8、並びにミラーM5とM8は、反射面の向きに関して背中合わせに配置される。
結像ビーム経路区画21は、隣接するミラーM3とM5の間の空間を通って延びている。
図5の投影光学系は、ちょうど1つの中間像を有する。
ミラーM1からM3は、負の主光線倍率を有する。ミラーM4は、正の主光線倍率を有する。
図5に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、4.4%である。像平面9と、ミラーM7の使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、35mmである。図5に記載の投影光学系の全長に対するこの作動間隔dwの比は、2.0%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、35mm×0.70=24.5mmである。
図5に記載の投影光学系7は、0.7という開口数NAを有する。
図6は、投影光学系7の更に別の実施形態を示している。図2から図5に記載の投影光学系7、特に図3の投影光学系7を参照して上述したものに対応する構成要素は同じ参照番号を有し、これらに対しては再度詳細には解説しない。
図6に記載の投影光学系7の光学設計データは、図2に記載の投影光学系7の表に構造に関して対応する以下の表から推測することができる。
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
(表)
Figure 2013535826
以下の表は、物体視野の中心点の主光線16のミラーM1からM8に対する入射角CRA中心」の値、及びこれらのミラー上に存在する最大入射角AOI最大」の値を与える。
(表)
Figure 2013535826
図6に記載の投影光学系7の物体視野4と像視野8の間の結像ビーム経路は、図3に記載の実施形態における結像ビーム経路と同等である。図6に記載の投影光学系7の像側の開口数NAは、0.70である。
図6に記載の投影光学系7の物体視野4とミラーM5の間の結像ビーム経路は、主平面23のミラーM7と同じ側に位置する。結像ビーム経路区画21に関して、一方で物体視野4とミラーM5の間の結像ビーム経路と、他方で像視野8の領域内の結像光束22とは異なる側に位置する。
図6に記載の投影光学系7は、ちょうど2つの中間像を有する。第1の中間像は、ミラーM1とM2の間の結像ビーム経路に位置する中間像平面24内に位置する。第2の中間像は、ミラーM5とM7の間のビーム経路に位置する。
図6に記載の投影光学系7の第1の内部瞳平面25は、ミラーM1と中間像平面24の間に位置する。この瞳平面25は、結像ビーム経路のうちで結像ビーム束がちょうど一度交わる部分に位置する。
図6に記載の投影光学系7の2つの中間像の間では、ミラーM5の近くに更に別の瞳平面が位置する。
ミラーM5とM8は、背中合わせに配置される。
ミラーM1からM5は、負の主光線倍率を有する。ミラーM6及びM7は、正の主光線倍率を有する。
図6に記載の投影光学系7における中心瞳掩蔽率は、7.8%である。像平面9と、ミラーMの使用反射面のうちで像平面に最も近い部分との間の作動間隔dwは、図6に記載の投影光学系では31mmである。図6に記載の投影光学系7の全長に対するこの作動間隔dwの比は、1.7%である。この作動間隔dwと像側開口数NAの積は、31mm×0.70=21.7mmである。
微細構造化構成要素又はナノ構造化構成要素を生成するのに、投影露光装置1は以下の通りに使用される。最初に、反射マスク10又はレチクルと、基板又はウェーハ11とが準備される。次に、レチクル10上の構造が、投影露光装置を用いてウェーハ11の感光層上に投影される。感光層を現像することにより、ウェーハ11上に微細構造又はナノ構造が生成され、従って、微細構造化構成要素が生成される。

Claims (15)

  1. 物体平面(5)の物体視野(4)を像平面(9)の像視野(8)内に結像する複数のミラー(M1からM8)を備え、該物体視野(4)と該像視野(8)の間の結像光(3)のビーム経路内の最後のミラー(M8)が、該結像光(3)の通過のための貫通開口部を有する結像光学系(7)であって、
    物体視野(4)と像視野(8)の間の結像光(3)のビーム経路内の結像光学系(7)の最後から2番目のミラー(M7)が、該像視野(8)の前で結像光束(22)の外側に配置され、
    前記最後から2番目のミラー(M7)の光学的使用領域内の該最後から2番目のミラー(M7)の反射面が、前記結像光(3)の通過のための貫通開口部を持たず、
    結像光学系(7)の複数のミラー(M1からM8)が、ちょうど8つのミラーを含む、
    ことを特徴とする結像光学系(7)。
  2. 物体平面(5)の物体視野(4)を像平面(9)の像視野(8)に結像する複数のミラー(M1からM8)を備えた結像光学系(7)であって、
    10%よりも低い瞳掩蔽率がもたらされるような結像光学系(7)の光学構成要素の配列と、
    結像光学系(7)の複数のミラー(M1からM8)が、ちょうど8つのミラーを含むこと、
    を特徴とする結像光学系(7)。
  3. 結像光学系(7)の前記光学構成要素の前記配列は、5%よりも低い瞳掩蔽率がもたらされるようなものであることを特徴とする請求項2に記載の結像光学系。
  4. 少なくとも0.5である像側開口数(NA)を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の結像光学系。
  5. 前記結像光(3)の前記ビーム経路内の結像光学系(7)の最後から2番目のミラー(M7)の、前記像視野(8)からの作動間隔(dw)と像側開口数(NA)との積が、少なくとも10mmであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の結像光学系。
  6. 少なくとも1つの中間像が、前記物体視野(4)と前記像視野(8)の間の前記結像光(3)の前記ビーム経路に存在することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の結像光学系。
  7. 前記物体視野(4)と前記像視野(8)の間の前記ビーム経路内の前記最後から2番目のミラー(M7)上の個々の点上の平均入射角が、このミラー(M7)の使用される反射面上の全ての点に対して25度よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の結像光学系。
  8. 前記物体視野(4)と前記像視野(8)の間の前記ビーム経路内の前記最後から2番目のミラー(M7)上の個々の点上の入射角の帯域幅(BWi)と、
    前記像視野(8)の最大視野寸法と、
    の比が、このミラー(M7)の使用される反射面上の全ての点に対して1.00度/mmよりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の結像光学系。
  9. 中心物体視野点の主光線(16)が、前記物体平面(5)に対する法線(N)と5度よりも大きい角度(α)をなすことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の結像光学系。
  10. 前記結像光学系(7)の最後から2番目のミラー(M7)が、凸であることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の結像光学系。
  11. マイクロリソグラフィのための投影光学系として構成されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の結像光学系。
  12. マイクロリソグラフィのための投影露光装置であって、
    請求項11に記載の投影光学系(7)を有し、
    照明及び結像光(3)のための光源(2)を有し、
    前記照明光(3)を前記結像光学系(7)の物体視野(4)に案内するための照明光学系(6)を有する、
    ことを特徴とする投影露光装置。
  13. 前記光源(2)は、5nmと30nmの間の波長を有する照明光(3)を生成するように構成されることを特徴とする請求項12に記載の投影露光装置。
  14. 構造化構成要素を生成する方法であって、
    レチクル(10)及びウェーハ(11)を準備する方法段階と、
    請求項12又は請求項13に記載の投影露光装置を用いて前記レチクル(10)上の構造を前記ウェーハ(11)の感光層上に投影する方法段階と、
    前記ウェーハ(11)上に微細構造又はナノ構造を生成する方法段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  15. 請求項14に記載の方法によって生成された構造化構成要素。
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