JP2013533186A - 層状酸化物を合成するプロセス - Google Patents
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Abstract
本発明は、輝コバルト鉱、特にCa3Co4O9を合成するための層状複水酸化物(LDH)の使用に関する。本発明は、LDH前駆体から得られるCa3Co4O9を含む熱電材料にも関する。
Description
本出願は、2010年2月23日に出願された欧州特許出願第10305175.1号への優先権の恩恵を主張するものである。
本発明は、CdI2型層を有する層状酸化物を合成するプロセス、およびその結果得られた酸化物の熱電材料としての使用に関する。
現在、地球温暖化の存在が広く実証されている。この地球温暖化の人的原因も認められており、温室効果ガスの影響も指摘されてきた。温室効果ガスの中でも、CO2の効果が、実際には穏やかである高い温室効果潜在能力のためだけでなく、様々な人間の活動(エネルギー生産、輸送、コンクリート合成など)により生じる多量のCO2のために、優勢である。地球温暖化を制限するためのCO2排出制限は、紛れもなく、21世紀の主要な目標の内の1つである。発電所や工場などの大規模な固定排出源に関して、回収および地中貯留などの解決策が効率的であると考えられる。しかしながら、これらの技法は、乗り物などの小型の移動性排出源にとっては考えられない。これらの小型の排出源に関して、CO2排出をできるだけ少なくなるよう削減する必要がある。
燃料消費およびCO2排出を削減するための様々な解決策が、自動車産業界により開発されている。短期用途にとって最も興味深い解決策の内の1つは、エンジンの廃熱から電気を発生させるための熱電装置を使用することである。実際に、車両は、様々な安全装置および快適装置のために益々電気を必要としているのに対し、燃料から生成されるエネルギーの30%超が廃熱として失われる。それゆえ、車両の様々な用途に必要とされる電気がその熱伝装置から生成されれば、燃料消費が減少し、その結果、CO2排出が減少するであろう。
1821年に発見された熱電材料は、互いに接続され、かつ接続部に亘り温度差に曝されたときに、電流を生じる固体である。基本的に、熱電気は、いわゆるゼーベック効果およびペルティエ効果に関係する。ゼーベック効果は、特定の材料の性質のために生じ、その性質により、温度勾配ΔT(ケルビンで表される)に曝される固体の端部間に電位V(ボルトで表される)が生じる。ゼーベック係数(S)は、式:
S=V/ΔT
によるこの誘発された電位の尺度であり、通常、μV/Kで表される。
S=V/ΔT
によるこの誘発された電位の尺度であり、通常、μV/Kで表される。
ゼーベック係数は、固体中の荷電粒子の性質および移動度に応じて、正(p材料)または負(n材料)である。この性質は、一般に、熱源から電気エネルギーを回収するために使用される。ペルティエ効果は、逆の現象、すなわち、電位に曝された材料における温度勾配の生成である。この効果は、一般に、冷却装置において活用される。エネルギー生産に関して、何対かのn材料とp材料は、通常、要求される用途にとって十分な電圧を生成するために、直列に組み立てなければならない。
材料の観点から、効率的な熱電式発電機を製造できるようにするために要求される性質には以下が挙げられる:
− ある有効電圧についてp(+)またはn(−)材料いずれかの高いゼーベックS絶対値;
− 十分な強度を送達するために、高い導電率σ;
− 得られる電圧の発生源で温度勾配を維持するために、低い熱伝導率κ。
− ある有効電圧についてp(+)またはn(−)材料いずれかの高いゼーベックS絶対値;
− 十分な強度を送達するために、高い導電率σ;
− 得られる電圧の発生源で温度勾配を維持するために、低い熱伝導率κ。
先に定義した3つのパラメータについての要件の組合せを表現するために、材料の性能指数(ZT)は:
ZT=S2σ/κ
の形態で表現でき、式中、Sは材料のゼーベック係数(V/K)であり、σは材料の電動率(A/V・m)であり、κは熱伝導率(W/m・K)である。
ZT=S2σ/κ
の形態で表現でき、式中、Sは材料のゼーベック係数(V/K)であり、σは材料の電動率(A/V・m)であり、κは熱伝導率(W/m・K)である。
BiTe、PbTe、スクッテルド鉱(CoSb3)またはMg2SiなどのZT>1を示す材料には、自動車における用途が考えられている。
しかしながら、車両のエンジン内で熱電材料を使用するには、酸化条件(空気雰囲気)下において高温(700〜800℃)での耐性が要求される。高ZT値を示す材料のほとんどは、これらの条件下で安定ではない。酸化物は、そのほとんどがこれらの条件下で安定であるので、見込みのある候補である。さらに、金属酸化物NaxCoO2(Terasaki等、1997)における大きい熱電能の発見により、熱電酸化物の分野において激しい国際的な研究活動が始まった。
研究された酸化物の全ての中で、層状酸化物が高い熱電特性を示してきた。実際に、単結晶に関して1に近いZT値が、NaxCoO2(Terasaki等, 1997)、Ca3Co4O9(Shikano等, 2003)またはBi2Sr2Co2Oy(Funahashi等, 2002)に報告されてきた。これらの層状酸化物の全ては、CdI2型層を示す(これらの層は、稜共有八面体により構成される2次元平面の結晶型を称する)。これらの層は、NaxCoO2(Terasaki等, 1997, op. cit.)におけるような陽イオンまたはデラホサイト(Koumoto等, 2001;Guilmeau等, 2009)により、またはCa3Co4O9(Shikano等, 2003, op. cit.)またはBi2Sr2Co2Oy(Funahashi等, 2002, op. cit.)におけるような様々な数の岩塩層により、分離することができる。
CdI2型層を有するこれらの層状酸化物を合成するために、様々な技法が提案されてきた。最も古典的な合成経路は、様々な構成陽イオンの各々の塩および/または酸化物の混合物の標準的な固体反応である。例えば、Ca3Co4O9は、通常は、CaCO3とCo3O4(Miyazaki等, 2000)から、頻度は少ないが、CaOとCo3O4(Masset等, 2000)、またはCaCO3とCoO(Liu等, 2006)から、調製される。最近、ゾル−ゲル法(Liu等, 2005)により、またはシュウ酸塩の共沈(Zhang等, 2008)により、層状酸化物を合成することが提案された。Co(OH)2の配列された小板粒子のその場でのトポタクチック転化を使用したCa3Co4O9相の合成が最近報告された(Tani等, 2003;特許文献1)。
CdI2型層を有する酸化物を調製するための従来のプロセスは、使用できる金属前駆体の選択が限られているようである。本発明は、層状複水酸化物(LDH)が、その熱電特性に影響を与えずに、むしろ改善して、層状輝コバルト鉱の前駆体として使用できるという発見に基づく。
したがって、本発明の第1の態様は、層状輝コバルト鉱を合成するための層状複水酸化物(LDH)の使用に関する。
本発明の別の態様は、LDHから得られる層状輝コバルト鉱を含む熱電材料に関する。
本発明のさらに別の態様は、上述した熱電材料を含む熱電装置に関する。
本発明は、CdI2型層を有する層状輝コバルト鉱を合成する新規の経路であって、層状複水酸化物が輝コバルト鉱の前駆体として使用される経路を提供する。
層状複水酸化物(LDH)は、陰イオン粘土またはハイドロタルサイト様化合物としても知られている、化合物の幅広い一群である。LDHのレビューが、1991年にCavani等により発行されている。
本発明に関して、「輝コバルト鉱」または「層状輝コバルト鉱」という用語は、コバルトおよび少なくとも1種類の別の金属元素の酸化物を意味することが意図されており、その酸化物は、CdI2型層状構造を有する。輝コバルト鉱の典型例としては、以下に限られないが、Mがアルカリ金属であるMaCoO2、Ca3Co4O9およびBi2Sr2Co2Obが挙げられる。
したがって、ある態様において、本発明は、層状輝コバルト鉱を合成するための層状複水酸化物の使用に関する。
層状複水酸化物(LDH)は、以下の式(I)または(II):
[M11-xCox(OH)2](2x-1)+[An-](2x-1)/n・mH2O (I)
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (II)
により表すことができ、式中、
M1は一価金属であり、M2は二価金属であり、M3は三価金属であり、Aは陰イオンであり、xは、0.1≦x≦0.5であり、M2およびM3の少なくとも一方はコバルトである。
[M11-xCox(OH)2](2x-1)+[An-](2x-1)/n・mH2O (I)
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (II)
により表すことができ、式中、
M1は一価金属であり、M2は二価金属であり、M3は三価金属であり、Aは陰イオンであり、xは、0.1≦x≦0.5であり、M2およびM3の少なくとも一方はコバルトである。
上述した式(I)および(II)において、mは、LDHの合成から生じる水分子の数を表す。この数は、使用した技法および動作条件により様々であり得る。
金属M1として使用できる適切な一価金属としては、Na、Li、Kが挙げられる。M1は、好ましくはNaまたはLiであり、より好ましくはNaである。
金属M2として使用できる適切な二価金属としては、Mg、Ca、Mn、Zn、Co、Cd、CuおよびNiが挙げられる。M2はCoまたはCaであることが好ましい。
金属M3として使用できる適切な三価金属としては、Co、Al、Fe、CrおよびGaが挙げられる。M3がCoであることが好ましい。
それゆえ、本発明に使用できるLDHの代表例としては、M2がCoIIであり、M3がCoIIIである式(II)のもの、M2がCaであり、M3がCoIIIである式(II)のものが挙げられる。
陰イオンは、塩化物、フッ化物、臭化物、硝酸塩、スルホン酸塩、炭酸塩または水酸化物などの無機陰イオンであっても(例えば、Miyata 1983を参照)、DNAなどの複合体としてであっても差し支えない(例えば、Choy 2004)を参照)。陰イオンは、硝酸塩、水酸化物または炭酸塩などの無機陰イオンであることが好ましい。
ある実施の形態において、輝コバルト鉱の前駆体は、先に定義した式(I)のLDHと、M1が先に定義されたものである金属M1の供給源との混合物を含む。
別の実施の形態において、輝コバルト鉱の前駆体は、先に定義した式(II)のLDHと、M2およびM3が先に定義されたものである金属M2またはM3の供給源との混合物を含む。
金属M1、M2およびM3の適切な供給源としては、その金属の炭酸塩、塩または水酸化物が挙げられる。
さらに別の実施の形態において、輝コバルト鉱の前駆体は、先に定義した式(II)のLDHおよび式(III):
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (III)
の別のLDHの混合物を含み、式中、M2、Aおよびxは、式(I)について先に定義されたものであり、M3はコバルトである。
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (III)
の別のLDHの混合物を含み、式中、M2、Aおよびxは、式(I)について先に定義されたものであり、M3はコバルトである。
LDHは、従来技術で公知の方法により、例えば、Cavani等(op.cit.)またはHu等(2009)により記載された手法にしたがって、調製できる。
先に説明したように、輝コバルト鉱は、CdI2型層状構造を有する。LDHは、層状酸化物構造の鋳型として使用できる類似の構造を示している。
その上、LDHは、通常、ナノ粒子、すなわち、(a,b)面において50nmに近く、c軸に沿って数十または百Åの粒子サイズのナノサブ六角状粒子として共沈される。従来の合成経路から得られる層状酸化物は、類似の板状形態を示すが、寸法がより大きい(通常は、(a,b)面において数マイクロメートルおよびc軸に沿って数百nm)。前駆体としてLDHを使用することにより、より小さい層状酸化物粒子を得ることができ、このことにより、転じて、熱伝導率の減少、それゆえ、ZTの増加がもたらされる。このことは、熱電材料、特に、Ca3Co4O9の合成において、興味深いことが判明した。
それゆえ、別の態様によれば、本発明は、式Ca3Co4O9の輝コバルト鉱を合成するプロセスであって、
(i) 式(IIIa)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIa)
式中、
M2およびM3の各々はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
および
(ii) 式(IIIb)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIb)
式中、
M2はCaであり、M3はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
の混合物を熱処理する工程を含むプロセスに関する。
(i) 式(IIIa)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIa)
式中、
M2およびM3の各々はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
および
(ii) 式(IIIb)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIb)
式中、
M2はCaであり、M3はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
の混合物を熱処理する工程を含むプロセスに関する。
式(IIIa)のLDHおよびカルシウムの供給源または式(IIIb)のLDHは、化学量論的量で使用されることが好ましい。これらの材料は、熱処理が行われる前に混合される。混合は、例えば、タンブル内で、または当業者によく知られた方法にしたがう摩擦によって行っても差し支えない。カルシウムの好ましい供給源はCaCO3である。
ある実施の形態において、熱処理は二段階で行うことができる:最初に、混合された前駆体を、約700℃と約950℃の間の温度で加熱し、次いで、約700℃と約1100℃の間の温度、好ましくは約800℃と約1050℃の間の温度で焼結する。従来の焼結、ホットプレスまたはスパークプラズマ焼結などの、様々な焼結技法を使用して差し支えない。
別の実施の形態において、熱処理は、例えば、スパークプラズマ焼結などの反応性焼結によって行っても差し支えない。
その結果得られたCa3Co4O9は、正のゼーベック係数を有し、熱電材料として使用することができる。
熱電装置は、n型の熱電材料(負のゼーベック係数を有する)およびp型の熱電材料(正のゼーベック係数を有する)を含む。本発明のp型熱電材料を熱電装置の一部として使用することができる。
したがって、別の態様において、本発明は、先に定義された熱電材料を含む熱電装置に関する。熱電装置の最も興味深い短期用途の内の1つは、廃熱回収、特に、自動車のエンジンの廃熱回収である。実際に、車両は、様々な安全装置と快適装置のために益々多くの電気を必要とするのに対し、燃料から生産されるエネルギーの30%超が廃熱として失われる。熱電装置を使用した廃熱回収を用いて、電気を生産し、燃料消費を減少させ、その結果、CO2排出を減少させることができる。
本発明を以下の実施例により説明する。これらの実施例において、以下の技法を使用して、本発明のLDHおよび層状輝コバルト鉱を特徴付けることができる。
焼結は、スパークプラズマ焼結(SPS, FCT Systeme GmbH HP D25)によって行った。合成した粉末を20mmの直径のグラファイトダイ内に入れた。70MPaの圧力を印加する一方で、温度を100℃/分の速度で5分間に亘り850℃まで上昇させた。次いで、サンプルを100℃/分の速度で室温まで冷却した。次いで、得られたペレットを研磨して、SPSプロセス中に使用したグラファイト薄片を除去し、熱電特性の測定のために棒材に切断したか、または熱伝導率の測定のために心残しぎりで孔を開けた(直径12.7mm、厚さ2mm)。
焼結したサンプルの熱電特性は、熱伝導率と、ZEM III装置(ULVAC Technologies)におけるゼーベック係数および抵抗の同時測定から決定した。熱伝導率κは、以下の式:κ=ρaCpを使用して、熱拡散係数a、熱容量Cp、および密度ρから決定した。熱拡散係数は、空気雰囲気中において、室温から800℃まで、レーザフラッシュ拡散率技法(Netzsch LFA 427)を使用して測定した。全ての検体の熱拡散係数の測定を各温度で三回ずつ行った。材料の熱容量を、示差走査熱量計(Netzsch DSC 404 C pegasus)を使用して、白金坩堝内で、空気雰囲気内において、室温から800℃まで10℃/分の加熱速度で測定した。
粉末X線回折(XRD)パターンを、Cu−Kα放射線を使用し、室温にて45kVおよび40mAで動作する、X’CELERATORリアルタイム多重片検出器を備えたPhilipsのX’PERT Pro θ/2θ回折計で作成した。走査を、0.00167°のステップおよびステップ当たり40秒の計数時間で、5から140°(2θ)まで記録した。
実施例1: Co II Co III LDHの合成
50mlの水中に0.01モルの硝酸コバルト(Co(NO3)2・6H2O、VWR、99.7%の純度)および10gのPEG(Aldrich)を含有する水溶液を調製した。変動pH法(Journal of Physics and Chemistry of Solids 2008, 69(5-6), 1088-1090に記載したような)にしたがって、蠕動ポンプにより定速で、上述した水溶液に20%のNH3溶液(Fischer)を滴下した。pHメーター(Mettler DL67 Titrator)によってpHをモニタし、pHが9の値に到達したときに、実験を停止した。
50mlの水中に0.01モルの硝酸コバルト(Co(NO3)2・6H2O、VWR、99.7%の純度)および10gのPEG(Aldrich)を含有する水溶液を調製した。変動pH法(Journal of Physics and Chemistry of Solids 2008, 69(5-6), 1088-1090に記載したような)にしたがって、蠕動ポンプにより定速で、上述した水溶液に20%のNH3溶液(Fischer)を滴下した。pHメーター(Mettler DL67 Titrator)によってpHをモニタし、pHが9の値に到達したときに、実験を停止した。
その結果得られたスラリーを室温で24時間に亘り激しく撹拌してエージングし、次いで、5分間に亘り4000rpmで遠心分離した(Eppendorf Centrifuge 5403)。上清を除去し、残留物を室温で脱イオン水により3回洗浄し、次いで、炉内において60℃で一晩乾燥させた(Binder)。
図3は、対照として使用したβ−Co(OH)2のX線回折パターンと比べた、結果として得られた粉末(LDH2)のX線回折パターンを示す。この粉末は、β−Co(OH)の構造を有さず、むしろ層状複水酸化物の層状構造を有するパターンを示した(最近、Hu等 2009, op.cit.により証明された)。
実施例2: Co II Co III LDHの合成
50mlの水中に0.01モルの硝酸コバルト(Co(NO3)2・6H2O、VWR、99.7%の純度)を含有する第1の水溶液を調製した。1000mlの1MのNa2CO3溶液(Merck, 99.5%)中に280mlの3.5MのNaOH溶液(Fischerからの固体NaOH(98%))を入れることによって、第2の溶液を調製した。変動pH法(Journal of Physics and Chemistry of Solids 2008, 69(5-6), 1088-1090に記載したような)にしたがって、蠕動ポンプにより定速で、第1の溶液に第2の溶液を滴下した。pHメーター(Mettler DL67 Titrator)によってpHをモニタし、pHが9の値に到達したときに、実験を停止した。
50mlの水中に0.01モルの硝酸コバルト(Co(NO3)2・6H2O、VWR、99.7%の純度)を含有する第1の水溶液を調製した。1000mlの1MのNa2CO3溶液(Merck, 99.5%)中に280mlの3.5MのNaOH溶液(Fischerからの固体NaOH(98%))を入れることによって、第2の溶液を調製した。変動pH法(Journal of Physics and Chemistry of Solids 2008, 69(5-6), 1088-1090に記載したような)にしたがって、蠕動ポンプにより定速で、第1の溶液に第2の溶液を滴下した。pHメーター(Mettler DL67 Titrator)によってpHをモニタし、pHが9の値に到達したときに、実験を停止した。
その結果得られたスラリーを室温で24時間に亘り激しく撹拌してエージングし、次いで、5分間に亘り4000rpmで遠心分離した(Eppendorf Centrifuge 5403)。上清を除去し、残留物を室温で脱イオン水により3回洗浄し、次いで、60℃で炉内で一晩乾燥させた(Binder)。
図3は、対照として使用したβ−Co(OH)2のX線回折パターンと比べた、結果として得られた粉末(LDH4)のX線回折パターンを示す。この粉末は、β−Co(OH)の構造を有さず、むしろ層状複水酸化物の層状構造を有するパターンを示した(最近、Hu等 2009, op.cit.により証明された)。
実施例3: Ca 3 Co 4 O 9 の合成
化学量論的量の実施例のCoIICoIIILDHと、CaCO3(Sigma Aldrich, >99%の純度)を撹拌ボールミル(Retsch PM 100)内において400rpmで5分間に亘り完全に混合した。その結果得られた粉末を5℃/分の速度でアルミナ坩堝内で8時間に亘り850℃で加熱し、次いで、ゆっくりと冷却し、それによって、粉末酸化物が得られた。次いで、以下のようにスパークプラズマ焼結(SPS, FCT Systeme GmbH HP D25)によって焼結を行った。その粉末酸化物を20mmの直径のグラファイトダイに入れた。70MPaの圧力を印加する一方で、温度を100℃/分の速度で5分間に亘り850℃まで上昇させた。次いで、サンプルを100℃/分の速度で室温まで冷却した。次いで、得られたペレットを研磨して、SPSプロセス中に使用したグラファイト薄片を除去し、熱電特性の測定のために棒材に切断したか、または熱伝導率の測定のために心残しぎりで孔を開けた(直径12.7mm、厚さ2mm)。
化学量論的量の実施例のCoIICoIIILDHと、CaCO3(Sigma Aldrich, >99%の純度)を撹拌ボールミル(Retsch PM 100)内において400rpmで5分間に亘り完全に混合した。その結果得られた粉末を5℃/分の速度でアルミナ坩堝内で8時間に亘り850℃で加熱し、次いで、ゆっくりと冷却し、それによって、粉末酸化物が得られた。次いで、以下のようにスパークプラズマ焼結(SPS, FCT Systeme GmbH HP D25)によって焼結を行った。その粉末酸化物を20mmの直径のグラファイトダイに入れた。70MPaの圧力を印加する一方で、温度を100℃/分の速度で5分間に亘り850℃まで上昇させた。次いで、サンプルを100℃/分の速度で室温まで冷却した。次いで、得られたペレットを研磨して、SPSプロセス中に使用したグラファイト薄片を除去し、熱電特性の測定のために棒材に切断したか、または熱伝導率の測定のために心残しぎりで孔を開けた(直径12.7mm、厚さ2mm)。
図4は、この酸化物がCa3Co4O9相を示すことを示し、CoIICoIIILDHが層状酸化物Ca3Co4O9の合成のための適切な前駆体であることを示す。
Claims (5)
- 輝コバルト鉱を合成するための層状複水酸化物の使用であって、該層状複水酸化物は、以下の式(I)または(II):
[M11-xCox(OH)2](2x-1)+[An-](2x-1)/n・mH2O (I)
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (II)
を有する、式中、
M1は一価金属であり、M2は二価金属であり、M3は三価金属であり、Aは陰イオンであり、xは、0.1≦x≦0.5であり、M2およびM3の少なくとも一方はコバルトである。 - M1がNa、Li、Kから選択され、金属M2がMg、Ca、Mn、Zn、Co、Cd、CuおよびNiから選択され、金属M3がCo、Al、Fe、CrおよびGaから選択されることを特徴とする請求項1記載の使用。
- 式Ca3Co4O9の輝コバルト鉱を合成するプロセスであって、
(i) 式(IIIa)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIa)
式中、
M2およびM3の各々はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
および
(ii) 式(IIIb)のLDH:
[M21-xM3x(OH)2]x+[An-]x/n・mH2O (IIIb)
式中、
M2はCaであり、M3はCoであり、Aは陰イオンであり、xは0.1≦x≦0.5である;
の混合物を熱処理する工程を含むプロセス。 - 請求項3記載のプロセスにより得られた式Ca3Co4O9の輝コバルト鉱の熱電材料としての使用。
- 請求項4記載の熱電材料を含む熱電装置。
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