JP2013532282A - 周期的ジャンプによりカルーセルキャリッジを前進させるための機構 - Google Patents

周期的ジャンプによりカルーセルキャリッジを前進させるための機構 Download PDF

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Abstract

【解決手段】脱進機構のキャリッジ(30)を周期的ジャンプによって前進させるための機構であって、
− 回転する保持手段であって、保持手段が回転しているか否かによってキャリッジ(30)の回転を可能にするまたは防止するための回転する保持手段(70)と、
− 停止手段であって、停止手段位置に応じて、保持手段の回転を可能にするまたは防止するために、保持手段(70)と協働する停止手段(60)とを備える、機構。
保持手段(70)の軌道は、停止手段(60)の軌道と交わり、両手段は、キャリッジ(30)の外部にあり、保持手段(70)は、停止手段(60)と協働するように構成されて軌道が停止手段(60)と交わるフラート(76)を担持するフラート付カナ(75)を備え、フラート付カナ(75)は、キャリッジ(30)の歯部(31)と逆歯車装置(71)を介して協働する。
【選択図】図1

Description

本発明は、キャリッジ軸回りに回転するキャリッジを周期的ジャンプによって前進させるための機構であって、キャリッジはガンギ車およびガンギカナに加えて、ガンギ車およびゼンマイ式テンプと協働するアンクルを担持する機構において、
− キャリッジおよびガンギカナを回転させるための入力駆動手段によって駆動される動力伝達輪列と、
− 回転する保持手段であって、保持手段が回転しているか停止しているかによってキャリッジの回転を可能にするまたは防止するために、キャリッジと協働するように構成された、回転する保持手段と、
− 回転する停止手段であって、回転する停止手段の角度のある回転位置に応じて、保持手段の回転を可能にするまたは防止するために、保持手段と協働するように構成された、回転する停止手段と、
− 停止手段の軌道と交差する軌道を有する保持手段と
を備える機構に関する。
本発明は、さらに詳細には、独立秒(インディペンデントセコンド)を有するカルーセルキャリッジのジャンプ機構に関する。
本発明はまた、カルーセルキャリッジおよびこの種の機構を備えるカルーセルにも係る。
本発明は、時計分野に関する。
本発明は、さらに詳細には、複雑機構を有する腕時計の分野に関する。
独立秒(インディペンデントセコンド)もしくは独立分、またはその他の任意の時間間隔の表示として知られる、ジャンピング表示は、依然として製作が困難な複雑機構である。なぜなら、公知の実施形態では比較的粗野なジャンプが生じ、その結果、機構内部に衝撃が起こり、この衝撃が脱進機構まで伝達されるが、これは腕時計の正常動作および寿命に理想的なものではない。
これらの公知の実施形態は、一般に、星型歯車とフラート(flirt)との間の協働を利用する機構と、一定力印加装置とを組み合わせ、ムーブメントに生じる何らかの衝撃の影響を緩和するものである。
そのため、1907年のPellaton−Schild氏のスイス国特許第47297号は、ジャンピングする独立秒の機構を開示しており、この機構は、ゼンマイを介して互いに連結された2つの対面する歯車を備え、このうちの1つの歯車はガンギカナを駆動し、このガンギカナは、突出する歯を備える星型歯車と同軸であり、この星型歯車に固定されている。動いている香箱は、輪列を介して、フラートを担持するカナを駆動し、フラートは、星型歯車の1本の歯に毎回留まり、この相対的回転は、フラートがジャンプして歯から抜ける姿勢を作り、フラートは、完全に1回転してから元に戻って星型歯車の別の歯に係合する。
Richemont International SAの欧州特許出願第1319997号が知られており、この文献では、一定力印加装置を搭載したトゥールビヨン機構を開示している。
このトゥールビヨン機構は、駆動用歯車が駆動する、回転するキャリッジを備えている。トゥールビヨンキャリッジは、ヒゲゼンマイを備えて回転するテンプと同軸であり、固定された四番歯車を備え、中心のずれた3つの異なる位置に、中心のずれたガンギ車と、第1のアンクルと、固定された四番歯車と噛み合う停止用歯車とを担持する。ガンギ車は、2つの爪石を備える第1のアンクルと協働する。一定力印加装置は、ガンギ車と同軸に脱進機のゼンマイを備え、このゼンマイは、第1の端部がガンギ車に固定され、第2の端部が力相殺用ディスクに固定されている。このディスクは、脱進機のゼンマイを巻き上げるための輪と一体化するとともに、このディスクと接続し、固定された四番歯車と協働する、巻き上げ用の輪のカナと一体化して回転する。
ガンギ車に同軸に固定された、ほぼ三角形のルーローカムは、テンプと同軸である第2のアンクルに備わるフォークと協働し、テンプは、トゥールビヨンキャリッジの軸回りに回転する。この第2のアンクルは、第1のアンクルが担持するフォークおよび剣先と協働するように構成されたカムを備える。第2のアンクルは、停止用歯車に備わる放射状に突出する歯と協働するように構成された2つの爪石を備える。
テンプは、ガンギ車のプレストレスの作用を受けて駆動され、ヒゲゼンマイによって元に戻る。テンプは、ガンギ車の歯数に応じて特定数の振動を起こし(例えば15本の歯を有する歯車では5回)、その後、停止用歯車およびトゥールビヨンキャリッジはルーローカムによって解放され、第2のアンクルはテンプの中央に来る。停止用歯車は、備わっている歯の本数によって、何らかの角度(例えば90°)を移動し、その後、テンプの中央にある第2のアンクルの一方の爪石によって再び停止させられる。停止用歯車および停止用カナは、トゥールビヨンキャリッジが担持しているため、また、停止用カナは固定された四番歯車と噛み合うため、停止用歯車の回転によってトゥールビヨンキャリッジが回転する。その結果、この回転によって、キャリッジに固定されるとともに四番歯車と噛み合っている巻き上げ用の輪も回転し、脱進機のゼンマイを再び緊張させる。なぜなら、ガンギ車は第1のアンクルがロックしているからである。脱進機のゼンマイは、このサイクルを繰り返すことによって周期的に再び緊張する。このようにゼンマイは、十分なトルクを放出できるだけのエネルギーを蓄え、テンプの振動を維持する。
この相殺機構の目的は、一定のトルクを維持することである。
脱進機のゼンマイの第1の端部は、ガンギ車に連結される、第1の脱進機のヒゲ玉と一体化した第1のピンに固定される。脱進機のゼンマイの第2の端部は、第2の可動式の脱進機のヒゲ玉に固定される第2のピンに固定される。
脱進機のゼンマイは、いったん緊張すると、第1のピンに力を印加し、それによって、一定力印加装置に備わる力相殺用ディスクの第1のアームにトルクを印加する。この一定力印加装置は、第1および第2のアームを備え、これらのアームはそれぞれ、第1および第2のピンに係合するように構成され、これらのアームの支持面は、互いに一列に並ぶが、ガンギ車の軸に対して中心がずれた方向にある。第2のアームは、第2のピンに係合し、固定されたヒゲ玉およびガンギ車にトルクを伝達する。ゼンマイから停止用歯車までに及ぶ輪列全体が停止している間に脱進機のゼンマイの緊張が失われるが、2本のアーム、つまりレバーアームの方向が中心のずれた構成であるため、ピンが印加するストレスおよびピンに印加されるストレスは、力相殺用ディスクの角度位置に応じて変化する。
テンプが振動するときは毎回、ガンギ車は第1のアンクルから解放され、第1のヒゲ玉および力相殺用ディスクのように、脱進機のゼンマイの作用を受けて特定の角度で回転するが、巻き上げ用の輪および停止用歯車はロックされる。5回目の振動が起こるたびに、停止用歯車およびトゥールビヨンキャリッジは解放される。
したがって、この欧州特許第1319997号は、完全に機能するシステムを開示しており、このシステムは、トゥールビヨンキャリッジにおける秒の表示を提供しているが、依然としてきわめて複雑であり、相殺機構によってさらに複雑になる一定力印加装置を必要とする。このシステムは、2つのゼンマイ、2つのアンクル、カムを有するフォーク装置を備えなければならず、構成要素の数および複雑性により生産コストが高いだけでなく、比較的壊れやすく適切な調整が困難である。
MONTRES BREGUET SAの欧州特許出願第1772783号は、腕時計のムーブメントを開示しており、このムーブメントは、一定力印加装置を備え、中央歯車に独立分の表示を備え、この中央歯車は、一定力印加装置を用いる優れた方法で、トゥールビヨンを駆動することができる。このムーブメントは、三番歯車装置を備え、この三番歯車装置は、数分で1回転し、一定力印加装置の入力装置を形成する。このヒゲゼンマイ装置の出力要素は、四番カナと噛み合う第2の三番歯車で形成され、四番カナは、トゥールビヨンキャリッジと一体化している。この第2の三番歯車は星型歯車と一体化し、星型歯車は、周期的に、この場合は1分に1回、入力用の三番歯車装置と噛み合う停止用装置を解放し、三番歯車装置は中央歯車と協働し、それによって中央歯車は1分に1回ジャンプする。この機構は、一定力印加装置と脱進機との間の衝撃の伝達を最小に抑えるものである。
独立した一定力印加装置を開示している、JOURNE氏の欧州特許出願公開第1528443A1号も知られている。エネルギー貯蔵用のゼンマイは、レバーを回転させようとする。ムーブメントの第1の四番歯車のカナは、レバーに回転式に取り付けられた中間歯車と噛み合う。この中間歯車は、第2の四番歯車のカナと噛み合い、四番歯車の真は、トゥールビヨンの脱進機構に固定される。レバーは、フィンガーを担持し、このフィンガーは、第1の四番歯車と噛み合う停止用歯車のラチェット歯部と協働するように構成される。フィンガーがラチェットの放射状側面と噛み合っているとき、輪列は停止しており、第1の四番歯車と中間歯車との間に力の伝達はない。1秒間継続するこの停止時間の間、ゼンマイのトルクは解放され、レバーは、フィンガーがラチェットから解放されるまで回る。第2の四番歯車は、脱進機に制御され、脱進機がテンプによって動かされるときのみ回転する。ゼンマイは、レバーの動きによって逆方向に巻き上げられ、前記ゼンマイは、停止用歯車が解放されるときに香箱ゼンマイがレバーに印加するトルクよりも小さいトルクをテンプに印加する。この装置は、停止用歯車の歯数を決定することによって、巻き上げとこの解放とのサイクルを適応させることができる。この装置が動作するには、エネルギー貯蔵用のゼンマイを必要とする。
いずれも事例においても、一定力印加装置は、脱進機に対するトルクを比較的に一定に駆動するという利点を備えているが、必然的にかなりのスペースが必要になり、コストが高くなってしまう。
スイス国特許第47297号 欧州特許出願第1319997号 欧州特許第1319997号 欧州特許出願第1772783号 欧州特許出願公開第1528443A1号
本発明は、独立秒を有する、より経済的な代替のカルーセルであって、星型歯車とフラート装置とからなる簡易性を利用するが、衝撃を軽減し、体積を限りなく最小にし、追加の構成要素を限りなく少なくするカルーセルを提供する。
本発明は、キャリッジ軸回りに回転するキャリッジを周期的ジャンプによって前進させるための機構であって、キャリッジは、ガンギ車およびガンギカナに加えて、ガンギ車およびゼンマイ式テンプと協働するアンクルを担持し、
− キャリッジおよびガンギカナを回転させるための入力駆動手段が駆動する動力伝達輪列と、
− 回転する保持手段であって、保持手段が回転しているか停止しているかによってキャリッジの回転を可能にするまたは防止するために、キャリッジと協働するように構成された、回転する保持手段と、
− 回転する停止手段であって、回転する停止手段の角度のある回転位置に応じて、保持手段の回転を可能にするまたは防止するために、保持手段と協働するように構成された、回転する停止手段と、
− 停止手段の軌道と交わる軌道を有する保持手段と
を備える機構において、
保持手段および停止手段は、キャリッジの外部にあることを特徴とし、さらに、保持手段は、停止手段と協働するように構成されて軌道が停止手段と交わるフラートを担持するフラート付カナを備え、フラート付カナは、キャリッジに備わる歯部と逆歯車装置を介して協働することを特徴とする、
機構に関する。
本発明の1つの特徴によれば、動力伝達輪列は、恒久的にガンギカナと噛み合ってキャリッジが担持する脱進機の真回りにカナを回転させ、脱進機の真を介してキャリッジ軸回りにキャリッジを回転させようとする。
本発明の1つの特徴によれば、キャリッジは、動力伝達輪列の作用を受けて、恒久的に保持手段を停止手段に対して押圧し、停止手段が保持手段を回転させるとキャリッジを回転させ、停止手段が保持手段をロックするとキャリッジを停止させる。
本発明の1つの特徴によれば、停止手段は、恒久的に駆動される星型カナに固定された星型歯車を備え、保持手段は、キャリッジと直接または間接的に噛み合うフラート付カナと一体化したフラートを備え、フラートの軌道は星型歯車の軌道と交わり、これによって、星型歯車が前記フラートを解放するとキャリッジを回転させ、逆の場合はキャリッジを停止させる。
本発明のもう1つの特徴によれば、星型カナは、直接またはガンギカナを介して、動力伝達輪列に連結される、星型歯車駆動装置に恒久的に駆動される。
本発明の特定の特徴によれば、保持手段および停止手段は、キャリッジが1秒に1回ジャンプを起こすように構成される。
本発明は、さらに詳細には、独立秒を有するカルーセルのキャリッジに対するジャンプ機構に関する。
この新たな実施形態は、極めて簡易で、追加の構成要素が少数で低コストであることと、極めて小型であることとを特徴とする。
本発明はまた、カルーセルキャリッジおよびこの種の機構を備えるカルーセルにも係る。
本発明はまた、この種の機構またはカルーセルを備える時計にも係る。
本発明のその他の特徴および利点は、添付の図面を参照して以下の説明文を読むことでさらに詳細に明らかになるであろう。
好適な実施形態における、本発明によるジャンピング機構の概略正面図である。 第2の実施形態によるジャンピング機構を備える時計の部分的概略正面図である。 図2の詳細図である。
本発明による前進機構100は、時間の長さ、特に秒を表示する手段を、周期的ジャンプによって前進させるための機構であって、
− 地板に対して回転可動式の入力駆動手段10と、
− 入力駆動手段10によって駆動され、その構成要素が地板に対して回転可動式である、動力伝達輪列20と、
− 地板に対して回転可動式であるカルーセルキャリッジ30とを備える機構である。このキャリッジ30は、キャリッジ軸回りを回転し、ガンギ車42およびガンギカナ41に加えてアンクル50を備える脱進機構40を担持し、アンクルは、ガンギ車42およびゼンマイ式テンプ80と協働する。ガンギ車42およびガンギカナ41は同軸であることが好ましいが、必須ではない。
動力伝達輪列20は、キャリッジが自由回転する際に、ガンギカナ41およびキャリッジ30を恒久的に回転させるように構成される。
特に、ジャンプによる前進は、このキャリッジ30内で行われる。本発明の原理は、キャリッジの回転する動きを特定の周期に従わせることであり、この周期は、通常の場合のように必ずしも発振器の周波数で決定される必要はないが、特定のリズムで選択され、例えば、以下に記載する実施形態では、キャリッジは、1秒ごとに進んで秒を刻む。
この前進させるジャンプを達成するため、機構100は、
− 好ましくは回転する保持手段であって、手段が回転しているか停止しているかに応じて、キャリッジが回転する動きを可能にするまたは防止するために、キャリッジ30と協働するように構成される、保持手段70と、
− 好ましくは回転する停止手段であって、停止手段60の位置によって、保持手段70の動き、特に、保持手段が回転手段であるときの回転の動きを可能にするまたは防止するために、保持手段70と協働するように構成される、回転する停止手段60と
を備える。
保持手段70は、停止手段60の軌道と交わる軌道を有する。
本発明によれば、保持手段および停止手段60は、キャリッジ30の外部に構成される。すなわち、両手段は、キャリッジ30には担持されない。実際、「基板上」の機構を無駄に複雑にしないように、また、キャリッジ内の体積を占有しないように、本発明は、独立秒を有するより経済的な代替のカルーセルを提供し、これは、星型歯車とフラート装置とからなる簡易性を利用するが、衝撃を軽減し、体積を限りなく最小にし、追加の構成要素を限りなく少なくするものであり、この体積は好ましくはキャリッジの外部に構成される。
動力伝達輪列20は、恒久的にガンギカナ41と噛み合い、キャリッジ30に担持された脱進機の真回りにカナを回転させ、脱進機の真を介してキャリッジ軸回りにキャリッジ30を回転させようとする。
特に本発明によれば、キャリッジ30は、動力伝達輪列20の作用を受けて、恒久的に保持手段70を停止手段60に対して押圧し、停止手段60が保持手段70を解放すると、特にこの保持手段を回転させると、キャリッジ30を回転させ、停止手段60が保持手段70をロックすると、キャリッジ30を停止させる。動力伝達輪列20は、保持手段70を停止手段60に対して押圧する唯一の駆動部材であり、これによって有利には、ゼンマイまたはその他の要素を使用する任意の追加のエネルギー貯蔵手段が必要になるのを避ける。
本発明によれば、保持手段70は、フラート76を担持するフラート付カナ75を備え、このフラートは、停止手段60と協働するように構成され、停止手段60と交わる軌道を有し、フラート付カナ75は、キャリッジ30に備えられた歯部31と逆歯車装置71を介して協働する。
図面には、2つの代替実施形態を示している。好適な実施形態は、図1に示している。輪列の構成要素の歯数に関して以下に記載した数の例は、実施例を限定するものではない。同じく、本明細書でジャンピングによる独立秒の表示を記載する、本発明による機構は、別の独立した時間的な長さ(分またはその他の時間的な長さ)の表示にも適用可能であり、様々なカナおよび歯車はそれに応じて計算される。
入力駆動手段10は、従来の方法で構成され、香箱、おもりまたはこれに類似の要素などのエネルギー貯蔵手段によって伝達されるトルクの形態でエネルギーを受け取る。図1に見られる好適な実施形態では、この入力駆動手段10は、中央歯車11であり、この歯車は、1時間に完全に1回転し、N1本、例えばここでは96本の歯を備える。この中央歯車11は、恒久的に回転し、備えられたエネルギー貯蔵手段は、エネルギーを機構に運搬することができる。
動力伝達輪列20は、幅広く変更可能な構造である。ここではこの装置は、三番カナ21および三番歯車22を備え、それぞれN2本およびN3本の歯を備え、例では8本および90本である。三番カナ21は、中央歯車11と噛み合う。
三番歯車22は、中間星型駆動カナ62で星型駆動歯車装置61と噛み合い、中間星型駆動カナは、N4本の歯を有し、N5本の歯を有する中間星型駆動歯車63に連結されている。ここでは、N4=8本、N5=80本の歯であるため、中間星型駆動歯車63は、歯がN6本の星型カナ64を駆動する。ここではN6=15本の歯であるため、星型歯車65は、(N1×N3×N5)/(N2×N4×N15×60)=(96×90×809/(8×8×15×60)=5秒で完全に1回転する。この星型カナ64は、N15本の歯を有し、NE個の翼66を備える保持用星型歯車65を担持する。本明細書では、N15=15、NE=5であり、この場合は、T=NE×(N1×N3×N5)/(N2×N4×N15×60×60)=1秒間で1つの翼が所与の点に到達する。したがって、この保持用星型歯車65は、入力駆動手段10および動力伝達輪列20の作用を受けて恒久的に回転する。
さらに、N3本の歯(ここではN3=90)を備える三番歯車22は、N8本の歯(ここではN8=10本の歯)を備える四番カナ23と噛み合う。この四番カナ23は、N9本の歯を備える四番歯車24と一体化している。この四番歯車24は、従来の方法で、N10本の歯を備えるガンギカナ41と噛み合う。この例では、四番カナ23はN8=10本の歯を備え、四番歯車24はN9=105本の歯を備え、一方、ガンギカナ41は、N10=7本の歯を備え、ガンギ車42に連結され、このガンギ車は、N11=15本の歯を備え、回転するアンクル50と協働するように構成され、アンクルはゼンマイ式テンプ80と協働する。
キャリッジ30は、図面に見られるようなカルーセルキャリッジであることが好ましく、N7本の歯を有する歯部31を備え、キャリッジ軸回りに回転する。このキャリッジ30は、ヒゲゼンマイ82の第1の端部が固定される点を有し、ヒゲゼンマイのもう一方の端部は、好ましくはキャリッジ軸回りを回転式に動くテンプ81に固定される。したがってこの場合、キャリッジ30は、テンプ81とヒゲゼンマイ82とで形成されるゼンマイ式テンプ80に同軸の状態で取り付けられる。
キャリッジ30は、
− 図示した好適な実施形態では好ましくは中心がずれている、キャリッジ軸に平行な脱進機の軸回りを回転するガンギ車42を備える脱進機構40と、
− 図示した好適な実施形態では好ましくは中心からずれている、キャリッジ軸に平行なアンクル軸回りを回転し、ガンギ車42と協働するように構成されるアンクル50と
を備える。
ここでは中央歯車11が形成する入力駆動手段10の作用と、ここでは三番カナ21、三番歯車22、四番カナ23および四番歯車24が形成する動力伝達輪列20の作用とを受けて、ガンギカナ41は恒久的に四番歯車24に駆動されることは明らかである。この四番歯車24は、ガンギカナにトルクを印加し、このガンギカナは、ガンギ車42およびアンクル50を用いてゼンマイ式テンプ80の振動を調節するためにガンギカナ41自体を回転させようとするとともに、ガンギカナ41の真を四番歯車24の回転軸回りに回転させようとする。
四番歯車24の回転軸は、ガンギカナ41の回転ピンを担持するキャリッジ30の回転軸と同じものである。したがって、四番歯車24の回転の動きは、常に、四番歯車24と同じ方向にキャリッジ30を回転し、この方向はここでは時計回りである。その結果、障害物がキャリッジ30の回転を妨害すれば、ガンギカナ41が回転する動きのみが起こるため、発振器の調節が行われることは一切ない。障害物が取り除かれてキャリッジ30が回転できるようになれば、キャリッジ30は四番歯車24と同一方向に回転し、ガンギ車41も前述の場合と同じように自身の軸回りに回転する。
好ましくは回転する保持手段70は、キャリッジ30と協働し、この手段が動いているか停止しているかによってキャリッジ30の回転を可能にするまたは防止するように構成される。この実施形態では、保持手段70は、保持用歯車装置77を備える。この保持用歯車装置77は、キャリッジ30の歯部31と噛み合う歯車またはカナを備える。
好ましくは回転する停止手段60は、保持手段70と協働し、(回転できる場合に)停止手段60が回転する角度位置に応じて、保持手段70の回転を可能にするまたは防止するように構成される。好ましくは、この停止手段60は、前述したように、星型カナ64と一体化した保持用星型歯車65を備え、この保持用星型歯車は、恒久的に回転し、その歯66はそれぞれ、保持手段70に属するフラート76と協働するように、また、保持用星型歯車65の角度位置に応じてフラート76を周期的に停止・解放するように構成される。星型カナ64は、好ましくはこの例の実施形態で見られるように、直接またはガンギカナ41を介して、好ましくは伝達輪列20が駆動するようにしてもよい。
したがって、回転する保持手段70は、図示した例では、N14本の歯を有するフラート付カナ75を備えるフラート付歯車装置74によって形成され、このフラート付歯車装置は、少なくとも1つのフラート76を担持し、フラートは、フラート付歯車装置74の軸回りを回転式に動き、保持用星型歯車65と協働するように構成される。フラート76の軌道は星型歯車65の軌道と交わり、これによって、星型歯車65がフラート76を解放するとキャリッジ30を回転させ、逆の場合はキャリッジをロックするようになる。フラート付カナ75は、直接または間接的にキャリッジ30の歯部31と噛み合う。
図1に示すような特定の位置では、星型歯車が角度位置に到達し、これによってフラート76を解放する、またはフラート76が例えば複数のアーム、2本のアームを備えている、もしくは星型である場合はフラートのアームを解放することができるまで、フラート76は保持用星型歯車65の翼66に係合した状態で緊張状態に保持される。フラート76は、複数のアームを有するか、星型で、これによって使用上の柔軟性に優れ、キャリッジに対する所望のジャンプ値を容易に得られることが好ましい。このように本発明の設計では、例えば5分の1秒、10分の1秒、1分またはその他の時間的な長さであろうと、単純に輪列を厳密に計算すること、および特にフラート76のアーム数を選択することによって、ジャンプで表示させたい所望の時間的な長さを選択することが容易である。本発明はキャリッジの回転時間が1分ではなく例えば30秒などである、これから派生した設計も可能にする。
図1に見られるように、保持用歯車装置77は、一方で歯部31と噛み合い、もう一方でフラート付歯車装置74と噛み合う逆歯車装置71を備えることが好ましい。逆歯車装置71は、歯車31と噛み合う逆カナ装置72、および逆カナ装置72と一体化した逆歯車装置73を備える。フラート付カナ75は、逆歯車装置73と噛み合う。そのため、フラート付カナ75は、逆歯車装置71を介してキャリッジ30の歯部31と協働する。この逆歯車装置を使用することは、衝撃吸収に関わる特定の利点があるため、有利である。さらに、有利な実施形態では、この逆歯車装置は、例えばS型アームもしくは柔軟な可撓性アーム、または薄い可撓性アームを備える放射状構造、またはスロットを備えるカナ、または可撓性材料もしくはゴムもしくはこれに類似のもので作製される環状部を有する、可撓性カナの形態で作製される。当然ながら、逆歯車装置は、非整数本のカナからなるカナ装置であってもよい。逆歯車装置71は、このような可撓性カナを少なくとも1つ備えることが好ましい。
図1の例では、フラートを保持して停止させている星型歯車65の歯66がフラート76を解放するとき、つまり、この特定の場合では秒ごとに、フラート76が保持用星型歯車65の別の翼に再び係合するまで、フラート付歯車装置74をこの場合は完全に1回転させて回転させることができる。フラート76が複数のアームを有する場合、回転の振幅はそれに応じて小さくなり、例えば図3の例のようにフラート76が対面する2本のアームを備えている場合は、半回転になる。
キャリッジ30の動作により、独立した時間的な長さ、特に独立秒を表示する本適用例では、図1に見られる好適な実施形態で、所望の表示方向に適応させた逆歯車装置72を使用することができるように、また、減速させる輪列を挿入することによっていくらかの衝撃吸収が可能になるように、フラート付歯車装置74が完全に1回転することが好ましい。この例では、フラート付カナ75は、N14=10本の歯を備え、N13=30本の歯を有する逆歯車73と協働し、逆歯車は、N12=9本の歯を有する逆カナ72に連結される。この逆カナ72は、キャリッジ30と直接噛み合い、フラート付歯車装置74が回転するごとにキャリッジ30の歯部31のうちの3本の歯を通すようにする。キャリッジ30は、N7=180本の歯を有するため、1分あたり60回のジャンプを起こす。逆歯車装置72は、フラート付歯車装置74をキャリッジ30と同じ方向に回転させる。
この設計は、これが例えば5分の1秒、10分の1秒、1分またはその他の時間的な長さであろうと、単純に輪列を正確に計算することにより、1回のジャンプで表示される時間的な長さを選択することが容易になるため、有利である。また、キャリッジの回転時間が1分ではなく例えば30秒などである、これから派生した設計も可能である。
星型歯車65が行う1秒あたりの回転数ωEは、動力伝達輪列20および星型歯車駆動装置61に対する以下の計算から得られる。
ωE=Ω×(N1×N3×N5)/(N2×N4×N15×60×60)。式中Ωは、中央歯車11の1時間あたりの回転における角速度であり、この場合Ω=1であり、図示した例では、1秒あたりωE=1×(96×90×80)/(8×8×15×60)=0.20回転である。星型歯車65は、ここではNE=5本の翼を有し、時間T:
T=ωE×NE=(N1×N3×N5)/(N2×N4×N15×60)×NE=0.20×5=1秒で星型歯車65の翼66は所与の点に到達する。
単一のアームを有するフラートの場合に、フラートが回転するたびに解放される歯部31の歯数は、ここでは次式に等しい:N14×N12/N13=10×9/30=3。本明細書で図示した輪列の例では、発振器の周波数は3Hzであり、キャリッジ30は180本の歯を有する歯部31を備え、1分間で回転する。当然ながら、歯が60本または120本である歯部31を有するもの、あるいはキャリッジの回転速度を変更したものにするために、他の歯車機構を定義してもよい。同じように、フラート76のアーム数を変更してもよい。上記の計算は、単一アームの例として挙げたものであるため、フラートは星型歯車65の連続する2本の歯の間で完全に1回転する。このように、アームがn本、例えば図3に見られるようにn=2本であるフラートであれば、フラート付カナ75の1/n回転に相当する部分、つまり歯部31のうち(N14×N12)/(n×N13)本の歯しか進めない。したがって、図1のこの例では、フラート付歯車装置74が回転するたびに、キャリッジ30の歯部31のうちN14×N12/N13=3本の歯を進めるため、キャリッジは、1回転あたりN7/(N14×N12/N13)=60回のジャンプを起こす。
キャリッジ30は、単一アームを有するフラート76のこの例では、1分あたりΩC=(N14×N12/N13)×60/(T×N7)回の速度で回転する。したがって、ここでは1分で完全に1回転する。
図2および図3は、逆カナ装置がなく、2本のフラートアームを備えるフラートを有する第2の実施形態を示す。そのため、フラート付歯車装置74が半回転した後に、1本のフラートアームが戻って星型歯車65の翼66に係合する。図3は、極小寸法の星型歯車65およびフラート付歯車装置74を、輪列およびキャリッジ30と比較して示している。
この図3の例では、動力伝達輪列20は、図1の動力伝達輪列および脱進機構40と同じものである。フラート76は、n=2本のアームを備える。しかしながら、この変形例では逆歯車装置71がなく、フラート付歯車装置74はキャリッジ30の歯部31と直接噛み合っている。フラート付カナ75は、ここではN14=6本の歯を有する。星型歯車の歯66を1本進むたびに、フラート付カナ75は1/n=1/2回転することができ、これは、歯部61のうちN14×1/n=6×1/2=3本の歯を解放する。そのため、キャリッジ30は、1回転あたりN7/(N14×1/n)=180/3=60回のジャンプを行う。時間Tは、図1の時間と同じである。キャリッジ30は、1分あたりΩC=(N14×1/n)×60/(T×N7)=3×60/(1×180)=1回転の速度で回転する。
本発明による機構100は、エネルギー貯蔵用のゼンマイが一切ない機構であり、特に、剛性要素で形成されており、これは、特にメンテナンスの面で有利である。この場合、機構100に可撓性要素の存在を必要とするエネルギー貯蔵の問題はない。可撓性要素または一部が可撓性である要素の存在は、前述の逆カナ装置のように緩衝を目的とする場合には有用であるが、そのような構成要素の可撓性機能は、変形する長さが10分の1ミリメートルまたはそれ未満程度のごくわずかである場合は、この緩衝機能に厳密に限定される。機構100は、有利には、剛性要素またはごくわずかに可撓性のある要素で形成される。本機構は、きわめて単純かつ低価格であり、さらにはきわめて信頼性が高い。
本発明は、さらに詳細には、独立秒を有するカルーセルキャリッジをジャンプにより前進させるための機構100に関する。
本発明はまた、カルーセルキャリッジ10およびこの種の機構100を備えるカルーセルにも係る。
本発明はまた、この種の機構100またはカルーセルを備える時計にも係る。

Claims (16)

  1. キャリッジ軸回りに回転するキャリッジ(30)を周期的ジャンプによって前進させるための機構であって、前記キャリッジはガンギ車(42)およびガンギカナ(41)に加えて、前記ガンギ車(42)およびゼンマイ式テンプ(80)と協働するアンクル(50)を担持し、前記機構(100)は、
    − 前記キャリッジ(30)および前記ガンギカナ(41)を回転させるための入力駆動手段(10)によって駆動される動力伝達輪列(20)と、
    − 回転する保持手段であって、前記保持手段が回転しているか停止しているかによって前記キャリッジ(30)の回転を可能にするまたは防止するために、前記キャリッジ(30)と協働するように構成された、回転する保持手段(70)と、
    − 回転する停止手段であって、前記回転する停止手段(60)の角度のある回転位置に応じて、前記保持手段(70)の回転を可能にするまたは防止するために、前記保持手段(70)と協働するように構成された、回転する停止手段(60)とを備え、前記保持手段(70)は、前記停止手段(60)の軌道と交わる軌道を有する、機構(100)において、
    前記保持手段(70)および前記停止手段(60)は、前記キャリッジ(30)の外部にあることを特徴とし、さらに、前記保持手段(70)は、前記停止手段(60)と協働するように構成されて軌道が前記停止手段(60)と交わるフラート(76)を担持するフラート付カナ(75)を備え、前記フラート付カナ(75)は、前記キャリッジ(30)に備わる歯部(31)と逆歯車装置(71)を介して協働することを特徴とする、機構(100)。
  2. 前記動力伝達輪列(20)は、恒久的に前記ガンギカナ(41)と噛み合って前記キャリッジ(30)が担持する脱進機の真回りに前記カナを回転させ、前記脱進機の真を介して前記キャリッジ軸回りに前記キャリッジ(30)を回転させようとすることを特徴とする、請求項1に記載の機構(100)。
  3. 前記キャリッジ(30)は、前記動力伝達輪列(20)の作用を受けて、恒久的に前記保持手段(70)を前記停止手段(60)に対して押圧し、前記停止手段(60)が前記保持手段(70)を回転させると前記キャリッジ(30)を回転させ、前記停止手段(60)が前記保持手段(70)をロックすると前記キャリッジ(30)を停止させ、前記動力伝達輪列(20)は、前記保持手段(70)を前記停止手段(60)に対して押圧する唯一の駆動部材であることを特徴とする、請求項1または2に記載の機構(100)。
  4. 前記停止手段(60)は、恒久的に駆動される星型カナ(64)に固定された星型歯車(65)を備え、前記保持手段は、前記キャリッジ(30)と直接または間接的に噛み合うフラート付カナ(75)と一体化したフラート(76)を備え、前記フラート(76)の軌道は前記星型歯車(65)の軌道と交わり、これによって、前記星型歯車(65)が前記フラート(76)を解放すると前記キャリッジ(30)を回転させ、逆の場合は前記キャリッジ(30)を停止させることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の機構(100)。
  5. 前記星型カナ(64)は、直接または前記ガンギカナ(41)を介して、前記動力伝達輪列(20)に連結される、星型歯車駆動装置に恒久的に駆動されることを特徴とする、請求項4に記載の機構(100)。
  6. 前記保持手段(70)および前記停止手段(60)は、前記キャリッジ(30)が1秒に1回ジャンプを起こすように構成されることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の機構(100)。
  7. 前記キャリッジ(30)は、前記ゼンマイ式テンプ(80)と同軸であることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の機構(100)。
  8. 前記ガンギ車(42)および前記ガンギカナ(41)は、同軸であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の機構(100)。
  9. 前記ガンギ車(42)および前記ガンギカナ(41)は、前記キャリッジ(30)に対して中心がずれていることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の機構(100)。
  10. 前記フラート(76)は、複数のアームを有するフラートまたは星型フラートであることを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の機構 (100)。
  11. 前記逆歯車装置(71)は、衝撃吸収のための少なくとも1つの可撓性カナを備えることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の機構(100)。
  12. 前記機構は、剛性素子またはごくわずかに可撓性のある素子で形成されることを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の機構(100)。
  13. 前記入力駆動手段(10)は、中央歯車(11)を備え、該中央歯車は、1時間に1回転する角速度Ωを有し、N1本の歯を備えることと、前記動力伝達輪列(20)は、三番カナ(21)および三番歯車(22)を備え、それぞれがN2本の歯およびN3本の歯を備え、前記三番カナ(21)は前記中央歯車(11)と噛み合い、前記三番歯車(22)は、N4本の歯を備える中間星型駆動カナ(62)と噛み合い、該中間星型駆動カナは、N5本の歯を有する中間星型駆動歯車(63)に連結され、その結果、前記中間星型駆動歯車(63)は、N15本の歯を有する星型カナ(64)を駆動し、前記星型カナ(64)は、NE個の翼(66)を備える保持用星型歯車(65)を担持し、これによって、T=Ω×NE×(N1×N3×N5)/(N2×N4×N15×60×60)秒間で星型歯車(65)の1つの翼(66)が所与の点に到達し、前記三番歯車(22)は、N8本の歯を備える四番カナ(23)とも噛み合い、該四番カナは、N9本の歯を備える四番歯車(24)と一体化し、該四番歯車は、N10本の歯を備える前記ガンギカナ(41)と噛み合い、該ガンギカナは、N11本の歯を備える前記ガンギ車(42)に連結され、該ガンギ車は、前記回転するアンクル(50)と協働するように構成され、前記アンクルは、前記テンプ(81)と協働し、フラートカナ(75)は、N14本の歯を備え、N13本の歯を有する逆歯車装置(73)と協働し、該逆歯車装置は、N12本の歯を有する逆カナ装置(72)に連結され、該逆カナ装置は、単一アームを有するフラート(76)を担持する前記フラートカナ(75)が回転するたびに、N7本の歯を備えるキャリッジ(30)の歯部(31)のうちのN14×N12/N13本の歯を通すようにし、これによって前記キャリッジ(30)は、1回転でN7/(N14×N12/N13)回のジャンプを起こし、1分にΩC=(N14×N12/N13)×60/(T×N7)回転の速度で回転することとを特徴とする、請求項1から12のいずれかに記載の機構(100)。
  14. Ω=1、N1=96、N2=8、N3=90、N4=8、N5=80、N15=5、NE=5、N8=10、N9=105、N10=7、N11=15、N14=10、N13=30、N12=9、N7=180、N15=5、T=1×5×(96×90×80)/(8×8×15×60×60)=1秒、N14×N12/N3=10×9/30=3本の歯であり、単一のアームを有するフラート(76)を担持する前記フラートカナ(75)が回転するたびに、前記機構(100)は、前記歯部(31)のうちのN14×N12/N13=10×9/3=3本の歯を通すようにし、これによって前記キャリッジ(30)は、1回転でN7/(N14×N12/N13)=60回のジャンプを起こし、1分にΩC=(N14×N12/N13)×60/(T×N7)=1回転の速度で回転し、発振器の周波数は3Hzであることを特徴とする、請求項13に記載の機構。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のカルーセルキャリッジ(30)および機構(100)を備えるカルーセル。
  16. 請求項1から14のいずれかに記載の機構(100)を少なくとも1つ、または請求項15に記載のカルーセルを備える、時計。
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