JP2013523856A - 活性化合物の組み合わせ - Google Patents

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Abstract

本発明は、特に殺真菌剤組成物の範囲内の活性化合物の組み合わせであって、(A)式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび(B)少なくとも1つの農業上有益な生物防除剤を含む活性化合物の組み合わせに関する。さらに、本発明は、植物もしくは作物の植物病原性真菌を治癒的もしくは予防的に防除するための方法、種子を処理するための本発明による組み合わせの使用、種子および少なくとも処理対象ではない種子を保護するための方法に関する。
【化1】

Description

本発明は、特に(A)式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび少なくとも1つの農業上有益な生物防除剤(B)を含む殺真菌剤組成物の範囲内に含まれる活性化合物の組み合わせに関する。さらに、本発明は、植物もしくは作物の植物病原性真菌を治癒的もしくは予防的に防除するための方法、種子を処理するための本発明による組み合わせの使用、種子および少なくとも処理対象ではない種子を保護するための方法に関する。
さらに本発明は、植物および植物部位の全体的損傷ならびに植物病原性真菌もしくは他の望ましくない微生物によって誘発される収穫された果実もしくは野菜の損害を減少させるための組成物および方法に関する。特に本発明は、成長期中、収穫周期および収穫後の果実、野菜、ジャガイモおよびブドウを保護するための組成物および方法に関する。
本発明はさらに、植物寄生線虫および真菌によって誘発される植物の健康状態、活力および収量における全体的損傷および損害を減少させるための組成物および方法に関する。
ジチイノ−テトラカルボキシイミド類自体は、既に公知である。さらに、これらの化合物が駆虫剤および殺虫剤として使用できることもまた公知である(米国特許第3,364,229号明細書を参照されたい)。さらに、当該のジチイノ−テトラカルボキシイミド類の殺真菌剤使用は公知である(国際公開第2010/043319号パンフレット)。
特に芽胞形成細菌の実証済みの農業上の利点を備える生物防除剤および酵母と殺虫剤および特定の殺真菌剤との組み合わせは既に同様に公知である(国際公開第2009/124707号パンフレット、同2010/149369号パンフレット、同2010/149370号パンフレット)。
線虫類は、実質的にあらゆるタイプの環境(陸生、淡水、海洋)に存在することが公知である、微視的未分節蠕虫である。80,000種を超える公知の種の中で、多数は農業的に重要な、特に害虫として分類された種である。そのような種の1つは、広範囲の植物、灌木および作物を攻撃する根瘤線虫である。これらの土壌線虫は、新たに形成された根を攻撃し、発育不全、隆起または瘤の形成を誘発する。これらの根はその後にひび割れて開くので、そこで根を他の微生物、例えば細菌もしくは真菌に曝露させる。環境に優しい実践、例えば低減もしくは無耕農業、およびトランスジェニック種子に対する耐性を獲得する様々な線虫種に伴って、線虫に関連する作物の損害は増加していると思われる。
線虫の侵入と闘うために、長年にわたって化学的殺線虫剤、例えば土壌燻蒸剤または非燻蒸剤が使用されてきた。そのような殺線虫剤は、植え付けの前に大地への合成化学薬品の反復散布を必要とすることがある。それらの毒性のために、化学的殺線虫剤は、環境保護局(EPA)の監視下に入れられ、一部の場合にそれらの使用はEPAによって制限または限定されてきた。伝統的な化学的殺線虫剤、例えば臭化メチルおよび有機リン剤の使用は徐々に廃止されてきているので、代替の治療選択肢を開発する必要が生じてきている。
寄生線虫によって誘発される、ますます増加しつつある作物損害とともに、さらにまた病原性真菌症に帰せることのできるそのような多数の損害も存在する。既存の化学物質への修飾および新規の有効化合物もしくは化学物質の組み合わせの開発に加えて、生物学的殺真菌剤の開発および使用が現在調査中である。
殺線虫細菌は単独生成物としては必ずしも完全に効果的ではないので、殺真菌性細菌は伝統的化学物質への代替物ではなくむしろ補完物としての方が良好に機能する傾向がある。米国特許第5,215,747号明細書は、植物病原性真菌種に対する総合的保護を増加させるためのバチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis:枯草菌(生物学的殺真菌剤))および化学的殺真菌剤から構成される組成物について記載している。
酵母メチニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fructicola)、特にNRRL Y−30752株は公知である(米国特許第6,994,849号明細書)。この酵母は、植物および植物部位の植物病原性真菌に対する優れた保護を提供する。しかし、そのような酵母の性能は、重度の病害による圧力条件下では、依然として完全に満足できるものではない。
米国特許第3,364,229号明細書 国際公開第2010/043319号パンフレット 国際公開第2009/124707号パンフレット 国際公開第2010/149369号パンフレット 国際公開第2010/149370号パンフレット 米国特許第5,215,747号明細書 米国特許第6,994,849号明細書
現代の作物保護用組成物に課される、例えば、作用範囲、毒性、選択性、散布率、残留物の形成、および好ましい調製能力に関する環境的および経済的要件は継続的に増加し続けているので、そしてさらに例えば耐性に関する問題が存在する可能性があるので、常に変わらぬ課題は、新規の組成物、特に一部の分野では少なくとも上記の要件を満たすために役立つ殺真菌剤を開発することである。
本発明の組み合わせは、農業上許容される保管寿命を備える単一の安定性組成物に調製される、または使用時点に組み合わされる(例、タンクミックスまたは連続施用される)というどちらかの利点を有する。
本発明による組み合わせは、少なくとも1つのジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび生物防除剤から構成される。
本発明によると、語句「組み合わせ」は、例えば単一「レディーミックス」形、単一活性化合物の別個の製剤から構成される結合スプレー混合物、例えば「タンクミックス」、および特に連続方法、つまり合理的に短期間、例えば数時間もしくは数日間、例えば2時間〜7日間で順々に散布される場合の単一有効成分の結合使用における、化合物(A)および(B)の様々な組み合わせを表している。好ましくは、化合物(A)および(B)を散布する順序は、本発明を機能させるためには重要ではない。
驚くべきことに、今では、本発明による組み合わせが、基本的に予測される防除されるべき植物病原体に関して作用範囲の追加の強化を引き起こすだけではなく、成分(A)および成分(B)の作用範囲を2つの方法で拡大させる相乗効果を達成することが見いだされている。第一に、成分(A)および成分(B)の散布率は、作用を同等に良好のまま維持しながら低下させられる。第二に、この組み合わせはそれでも、2つの個別化合物が、そのような低散布率範囲では完全に無効になった場合でさえ高度の植物病原体防除率を達成する。これは、一方では、防除できる植物病原体の範囲の実質的拡大および他方では使用時の増加した安全性を可能にする。
殺真菌性相乗活性に加えて、本発明による活性化合物の組み合わせは、より広範囲の意味において、相乗作用性とも呼ぶことのできるまた別の驚くべき特性、例えば:他の植物病原体、例えば植物病害の耐性株への活性範囲の拡大;活性化合物の低散布率;個別化合物が全くまたは実質的に活性を示さない散布率でさえ本発明による活性化合物の組み合わせを用いた場合の病原体の十分な防除;調製中もしくは使用中、例えば製粉中、ふるい中、乳化中、溶解中もしくは分注中の有益な挙動;改良された貯蔵安定性および光線安定性;有益な残留物形成;改良された毒物学的もしくは生態毒物学的挙動;植物の改良された特性、例えばより良好な成長、増加した収穫高、より伸びた根系、より大きな葉面積、より青々とした葉、より強い芽、必要種子数の減少、植物毒性の低下、植物の防衛組織の動員、植物との優れた共存性を有している。そこで、本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物の使用は、幼若穀物生育状態を健康に維持することに相当に大きく寄与し、例えば、処理される穀物種子の冬期の生存を増加させ、さらに品質および収率もまた守る。さらに、本発明による活性化合物は、全身作用の強化に寄与することができる。この組み合わせの個別化合物が十分な全身特性を有していない場合でさえ、本発明による活性化合物は、それでもこの特性を有することがある。同様の方法で、本発明による活性化合物の組み合わせは、殺真菌作用のより高度の持続性を生じさせることができる。
したがって、本発明は:
(A)式(I):
Figure 2013523856
(式中、RおよびRは同一であり、メチル、エチル、n−プロピルもしくはイソプロピルを表し、nは0もしくは1を表す)の少なくとも1つのジチイノ−テトラカルボキシイミドまたはその農業化学的に許容される塩、
および
(B)以下の:
(1)細菌、特別には芽胞形成細菌、
(2)真菌もしくは酵母、および
(3)イソフラボンからなる群から選択される少なくとも1つの生物防除剤を含む組み合わせを提供する。
好ましいのは:
(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわち、R=R=メチル、n=0)
(I−2)2,6−ジエチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわち、R=R=エチル、n=0)
(I−3)2,6−ジプロピル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわち、R=R=プロピル、n=0)
(I−4)2,6−ジイソプロピル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン(すなわち、R=R=イソプロピル、n=0)
(I−5)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロン−4−オキシド(すなわち、R=R=メチル、n=1)からなる群から選択される式(I)の少なくとも1つの化合物を含む組み合わせである。
特に好ましいのは、化合物(I−1)を含む組み合わせである。
さらに好ましいのは、特に[グループ(1)]:
(1.1)バチルス・アグリ(Bacillus agri)、
(1.2)バチルス・アイザワイ(Bacillus aizawai)、
(1.3)バチルス・アルボラクチス(Bacillus albolactis)、
(1.4)バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、特にB.アミロリケファシエンスIN937a株、もしくはFZB42株(RhizoVitalとして公知の製品)、
(1.5)バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、特にB.セレウスCNCM I−1562の芽胞(米国特許第6,406,690号明細書を参照)、
(1.6)バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、
(1.7)バチルス・エンドパラシチカス(Bacillus endoparasiticus)、
(1.8)バチルス・エンドリスモス(Bacillus endorhythmos)、
(1.9)バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、特にB.フィルムスCNCM I−1582の芽胞(米国特許第6,406,690号明細書を参照)(BioNem、Votivo(登録商標)として公知の製品)、
(1.10)バチルス・クルスターキ(Bacillus kurstaki)、
(1.11)バチルス・ラクチコラ(Bacillus lacticola)、
(1.12)バチルス・ラクチモルブス(Bacillus lactimorbus)、
(1.13)バチルス・ラクチス(Bacillus lactis)、
(1.14)バチルス・ラテロスポルス(Bacillus laterosporus)、
(1.15)バチルス・レンチモルブス(Bacillus lentimorbus)、
(1.16)バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、
(1.17)バチルス・メデューサ(Bacillus medusa)、
(1.18)バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、
(1.19)バチルス・メチエンス(Bacillus metiens)、
(1.20)バチルス・ナットウ(Bacillus natto)、
(1.21)バチルス・ニグリフィカンス(Bacillus nigrificans)、
(1.22)バチルス・ポピラエ(Bacillus popillae)、
(1.23)バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、特に1つのB.プミルス株、名称GB34(Yield Shield、Sonata QST2808として公知の製品)、
(1.24)バチルス・サイアメンシス(Bacillus siamensis)、
(1.25)バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)(VectoLexとして公知の製品)、
(1.26)バチルス・ズブチリス、特に1つのB.ズブチリス株の名称GB03(Kodiak、Serenade QST713)またはB.ズブチリス変種アミロリケファシエンス株FZB24(Taegroとして公知の製品)、
(1.27)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、特にB.チューリンゲンシス変種イスラエレンシス(israelensis)(VectoBac(登録商標)として公知の製品)またはB.チューリンゲンシス亜種アイザワイABTS−1857株(XenTariとして公知の製品)またはB.チューリンゲンシス亜種クルスタキ(kurstaki)HD−1株(Dipel ESとして公知の製品)、
(1.28)バチルス・ユニフラゲラツス(Bacillus uniflagellatus)、
(1.29)デルフティア・アシドボランス(Delftia acidovorans)、特にRAY209株(BioBoostとして公知の製品)、
(1.30)リソバクター・アンチバイオチクス(Lysobacter antibioticus)、特に13−1株(Biological Control 2008,45,288−296)、
(1.31)リソバクター・エンチモゲネス(Lysobacter enzymogenes)、特に3.1T8株、
(1.32)シュードモナス・クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)、特にMA342株(Cedomonとして公知の製品)、
(1.33)シュードモナス・プロラディクス(Pseudomonas proradix)(Proradix(登録商標)として公知の製品)、
(1.34)ストレプトミセス・ガルブス(Streptomyces galbus)、特にK61株(Mycostop(登録商標)として公知の製品、Crop Protection 2006,25,468−475を参照)、
(1.35)ストレプトミセス・グリセオビリディス(Streptomyces griseoviridis)(Mycostop(登録商標)として公知の製品)からなる群から選択される細菌、特に芽胞形成細菌、根定着細菌、または生物殺真菌剤として有用な細菌を生物防除剤として含む組み合わせである。
特に好ましいのは、[グループ(1)]:
(1.4)バチルス・アミロリケファシエンス、B.アミロリケファシエンスIN937a株、もしくはFZB42株、またはいっそうより好ましいのは特にIN937a株である、
(1.5)バチルス・セレウス、B.セレウスCNCM I−1562の芽胞がいっそうより好ましい、
(1.9)バチルス・フィルムス、B.フィルムスCNCM I−1582の芽胞がいっそうより好ましい、
(1.23)バチルス・プミルス、特にB.プミルス株の名称GB34、
(1.26)バチルス・ズブチリス、特にB.ズブチリス株の名称GB03、またはB.ズブチリス変種アミロリケファシエンスFZB24株からなる群から選択される細菌、特に芽胞形成細菌、根定着細菌、または生物殺真菌剤として有用である細菌を生物防除剤として含む組み合わせである。
特に好ましいのは、[グループ(1)]:
(1.4a)バチルス・アミロリケファシエンスIN937a株、
(1.4b)バチルス・アミロリケファシエンスFZB42株、
(1.5a)バチルス・セレウスCNCM I−1562の芽胞、
(1.9a)バチルス・フィルムスCNCM I−1582の芽胞、
(1.23a)バチルス・プミルス株の名称GB34、
(1.26a)バチルス・ズブチリス株の名称GB03、
(1.26b)バチルス・ズブチリス変種アミロリケファシエンスFZB24株からなる群から選択される細菌、特に芽胞形成細菌、根定着細菌、または生物殺真菌剤として有用である細菌を生物防除剤として含む組み合わせである。
上記に列挙した5種の細菌ならびに農業上有益な特性を示すことが公知である芽胞形成菌、根定着細菌の組み合わせは、本発明の範囲および精神の中に含まれる。
本発明による特に好ましい実施形態は、さらにまた(1.9a)B.フィルムスCNCM I−1582芽胞および/または(1.5a)B.セレウスのCNCM I−1562株芽胞の突然変異株を含む組成物である。極めて特別には、それらの突然変異株は、殺真菌性、殺虫性または植物成長促進活性を有する。最も特に好ましいのは、殺真菌活性を有する突然変異株である。
さらに好ましいのは、[グループ(2)]:
(2.1)アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisqualis)、特にAQ10株(AQ10(登録商標)として公知の製品)、
(2.2)アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、特にDSM14940株の分芽胞子もしくはDSM14941株の分芽胞子またはそれらの混合物(Blossom Protect(登録商標)として公知の製品)、
(2.3)ボーベリア・バッシアナ(Beauveria bassiana)、特にATCC74040株(Naturalis(登録商標)として公知の製品)、
(2.4)カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)、特にO株(Nexyとして公知の製品)、
(2.5)クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)H39(Eur.J.Plant Pathol.2009,123,401−414参照)、
(2.6)コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)、特にCON/M/91−8株(Contansとして公知の製品)、
(2.7)ジロホスホラ・アロペクリ(Dilophosphora alopecuri)(Twist Fungusとして公知の製品)、
(2.8)グリオクラジウム・カテヌラツム(Gliocladium catenulatum)、特にJ1446株(Prestopとして公知の製品)、
(2.9)レカニシリウム・レカニ(Lecanicillium lecanii)(以前はバーティシリウム・レカニ(Verticillium lecanii)として公知)、特にKV01株の分生子(Mycotal(登録商標)、Vertalec(登録商標)として公知の製品)、
(2.10)メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)(BIO1020として公知の製品)、
(2.11)メッシュニコビア・フルクチコラ(Metschnikovia fructicola)、特にNRRL Y−30752株(Shemer(商標)として公知の製品)、
(2.12)ミクロスフェロプシス・オクラセア(Microsphaeropsis ochracea)(Microxとして公知の製品)、
(2.13)ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)、特にQST20799株(QRD300として公知の製品)、
(2.14)ノムラエア・リレイイ(Nomuraea rileyi:緑きょう病菌)、
(2.15)パエシロミセス・ライラキナス(Paecilomyces lilacinus)、特にP.ライラキナス251株の芽胞(BioAct(登録商標)として公知の製品、Crop Protection 2008,27,352−361を参照)、
(2.16)ペニシリウム・ビライイ(Penicillium bilaii)、特にATCC22348株(JumpStart(登録商標)、PB−50、Provideとして公知の製品)、
(2.17)ピチア・アノマラ(Pichia anomala)、特にWRL−076株、
(2.18)シュードザイマ・フロクロサ(Pseudozyma flocculosa)、特にPF−A22UL株(Sporodex Lとして公知の製品)、
(2.19)ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74(Polyversumとして公知の製品)、
(2.20)トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)、特にICC012株(Biotenとして公知の製品)、
(2.21)トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、特にT.ハルジアヌムT39株(Trichodexとして公知の製品)からなる群から選択される真菌または酵母を生物防除剤として含む組み合わせである。
特に好ましいのは、[グループ(2)]:
(2.10)メタリジウム・アニソプリアエ、
(2.11)メチニコビア・フルクチコラ、特にNRRL Y−30752株、
(2.15)パエシロミセス・ライラキヌス、特にP.ライラキヌス251株の芽胞からなる群から選択される真菌もしくは酵母を生物防除剤として含む組み合わせである。
特に好ましいのは、[グループ(2)]:
(2.10)メタリジウム・アニソプリアエ、
(2.11a)メチニコビア・フルクチコラ、NRRL Y−30752株、
(2.15a)パエシロミセス・ライラキヌス251株の芽胞からなる群から選択される真菌もしくは酵母を生物防除剤として含む組み合わせである。
さらに特に好ましいのは、(2.11)メチニコビア・フルクチコラ、特にNRRL Y−30752株を含む組み合わせである。
さらに好ましいのは、[グループ(3)]:
(3.1)ゲニステイン、
(3.2)バイオカニンA10、
(3.3)フォルモノネチン、
(3.4)ダイドゼイン、
(3.5)グリシテイン、
(3.6)ヘスペレチン、
(3.7)ナリンゲニン
(3.8)カルコン、
(3.9)クマリン、
(3.10)Ambiol(2−メチル−4−ジメチルアミノメチル−5−ヒドロキシベンズイミダゾールジヒドロクロライド)、
(3.11)アスコルビン酸塩および
(3.12)プラテンザインからなる群から選択されるイソフラボンならびにそれらの塩およびエステルを生物防除剤として含む組み合わせである。
特に好ましいのは、[グループ(3)]:
(3.3)フォルモノネチン、
(3.6)ヘスペレチン、
(3.7)ナリンゲニンからなる群から選択されるイソフラボンならびにそれらの塩およびエステルを生物防除剤として含む組み合わせである。
(A)好ましいのは、化合物(I−1)ならびに(1.1)、(1.2)、(1.3)、(1.4)、(1.5)、(1.6)、(1.7)、(1.8)、(1.9)、(1.10)、(1.11)、(1.12)、(1.13)、(1.14)、(1.15)、(1.16)、(1.17)、(1.18)、(1.19)、(1.20)、(1.21)、(1.22)、(1.23)、(1.24)、(1.25)、(1.26)、(1.27)、(1.28)、(1.29)、(1.30)、(1.31)、(1.32)、(1.33)、(1.34)、(1.35)、(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.4)、(2.5)、(2.6)、(2.7)、(2.8)、(2.9)、(2.10)、(2.11)、(2.12)、(2.13)、(2.14)、(2.15)、(2.16)、(2.17)、(2.18)、(2.19)、(2.20)、(2.21)、(3.1)、(3.2)、(3.3)、(3.4)、(3.5)、(3.6)、(3.7)、(3.8)、(3.9)、(3.10)、(3.11)および(3.12)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(B)さらに好ましいのは、化合物(I−1)ならびに(1.4)、(1.5)、(1.9)、(1.23)、(1.26)、(2.10)、(2.11)、(2.15)、(3.3)、(3.6)および(3.7)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(C)さらに好ましいのは、化合物(I−1)ならびに(1.4a)、(1.4b)、(1.5a)、(1.9a)、(1.23a)、(1.26a)、(1.26b)、(2.10)、(2.11a)、(2.15a)および(3.3)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(D)好ましいのは、化合物(I−2)ならびに(1.1)、(1.2)、(1.3)、(1.4)、(1.5)、(1.6)、(1.7)、(1.8)、(1.9)、(1.10)、(1.11)、(1.12)、(1.13)、(1.14)、(1.15)、(1.16)、(1.17)、(1.18)、(1.19)、(1.20)、(1.21)、(1.22)、(1.23)、(1.24)、(1.25)、(1.26)、(1.27)、(1.28)、(1.29)、(1.30)、(1.31)、(1.32)、(1.33)、(1.34)、(1.35)、(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.4)、(2.5)、(2.6)、(2.7)、(2.8)、(2.9)、(2.10)、(2.11)、(2.12)、(2.13)、(2.14)、(2.15)、(2.16)、(2.17)、(2.18)、(2.19)、(2.20)、(2.21)、(3.1)、(3.2)、(3.3)、(3.4)、(3.5)、(3.6)、(3.7)、(3.8)、(3.9)、(3.10)、(3.11)および(3.12)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(E)さらに好ましいのは、化合物(I−2)ならびに(1.4)、(1.5)、(1.9)、(1.23)、(1.26)、(2.10)、(2.11)、(2.15)、(3.3)、(3.6)および(3.7)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(F)さらに好ましいのは、化合物(I−2)ならびに(1.4a)、(1.4b)、(1.5a)、(1.9a)、(1.23a)、(1.26a)、(1.26b)、(2.10)、(2.11a)、(2.15a)および(3.3)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(G)好ましいのは、化合物(I−3)ならびに(1.1)、(1.2)、(1.3)、(1.4)、(1.5)、(1.6)、(1.7)、(1.8)、(1.9)、(1.10)、(1.11)、(1.12)、(1.13)、(1.14)、(1.15)、(1.16)、(1.17)、(1.18)、(1.19)、(1.20)、(1.21)、(1.22)、(1.23)、(1.24)、(1.25)、(1.26)、(1.27)、(1.28)、(1.29)、(1.30)、(1.31)、(1.32)、(1.33)、(1.34)、(1.35)、(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.4)、(2.5)、(2.6)、(2.7)、(2.8)、(2.9)、(2.10)、(2.11)、(2.12)、(2.13)、(2.14)、(2.15)、(2.16)、(2.17)、(2.18)、(2.19)、(2.20)、(2.21)、(3.1)、(3.2)、(3.3)、(3.4)、(3.5)、(3.6)、(3.7)、(3.8)、(3.9)、(3.10)、(3.11)および(3.12)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(H)さらに好ましいのは、化合物(I−3)ならびに(1.4)、(1.5)、(1.9)、(1.23)、(1.26)、(2.10)、(2.11)、(2.15)、(3.3)、(3.6)および(3.7)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(I)さらに好ましいのは、化合物(I−3)ならびに(1.4a)、(1.4b)、(1.5a)、(1.9a)、(1.23a)、(1.26a)、(1.26b)、(2.10)、(2.11a)、(2.15a)および(3.3)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(J)さらに好ましいのは、化合物(I−4)ならびに(1.1)、(1.2)、(1.3)、(1.4)、(1.5)、(1.6)、(1.7)、(1.8)、(1.9)、(1.10)、(1.11)、(1.12)、(1.13)、(1.14)、(1.15)、(1.16)、(1.17)、(1.18)、(1.19)、(1.20)、(1.21)、(1.22)、(1.23)、(1.24)、(1.25)、(1.26)、(1.27)、(1.28)、(1.29)、(1.30)、(1.31)、(1.32)、(1.33)、(1.34)、(1.35)、(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.4)、(2.5)、(2.6)、(2.7)、(2.8)、(2.9)、(2.10)、(2.11)、(2.12)、(2.13)、(2.14)、(2.15)、(2.16)、(2.17)、(2.18)、(2.19)、(2.20)、(2.21)、(3.1)、(3.2)、(3.3)、(3.4)、(3.5)、(3.6)、(3.7)、(3.8)、(3.9)、(3.10)、(3.11)および(3.12)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(K)さらに好ましいのは、化合物(I−4)ならびに(1.4)、(1.5)、(1.9)、(1.23)、(1.26)、(2.10)、(2.11)、(2.15)、(3.3)、(3.6)および(3.7)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(L)さらに好ましいのは、化合物(I−4)ならびに(1.4a)、(1.4b)、(1.5a)、(1.9a)、(1.23a)、(1.26a)、(1.26b)、(2.10)、(2.11a)、(2.15a)および(3.3)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(M)さらに好ましいのは、化合物(I−5)ならびに(1.1)、(1.2)、(1.3)、(1.4)、(1.5)、(1.6)、(1.7)、(1.8)、(1.9)、(1.10)、(1.11)、(1.12)、(1.13)、(1.14)、(1.15)、(1.16)、(1.17)、(1.18)、(1.19)、(1.20)、(1.21)、(1.22)、(1.23)、(1.24)、(1.25)、(1.26)、(1.27)、(1.28)、(1.29)、(1.30)、(1.31)、(1.32)、(1.33)、(1.34)、(1.35)、(2.1)、(2.2)、(2.3)、(2.4)、(2.5)、(2.6)、(2.7)、(2.8)、(2.9)、(2.10)、(2.11)、(2.12)、(2.13)、(2.14)、(2.15)、(2.16)、(2.17)、(2.18)、(2.19)、(2.20)、(2.21)、(3.1)、(3.2)、(3.3)、(3.4)、(3.5)、(3.6)、(3.7)、(3.8)、(3.9)、(3.10)、(3.11)および(3.12)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(N)さらに好ましいのは、化合物(I−5)ならびに(1.4)、(1.5)、(1.9)、(1.23)、(1.26)、(2.10)、(2.11)、(2.15)、(3.3)、(3.6)および(3.7)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
(O)さらに好ましいのは、化合物(I−5)ならびに(1.4a)、(1.4b)、(1.5a)、(1.9a)、(1.23a)、(1.26a)、(1.26b)、(2.10)、(2.11a)、(2.15a)および(3.3)から選択される1つのまた別の生物防除剤化合物を含む組み合わせである。
また別の実施形態では、本発明で開示した組成物は、植菌材料、特に土壌植菌材料を含有することができる。そのような植菌材料の例は、リゾビウム属(Rhizobium)、シュードモナス属、アゾスピリルム属(Azospirillum)、アゾトバクター属(Azotobacter)、ストレプトミセス属(Streptomyces)、バークホルディア属(Burkholdia)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、エンド(内生)−、エクト(外生)−、ベシキュラー・アーバスキュラー(VA)菌根菌(Mycorhizza)の細菌である。
好ましい実施形態では、植菌材料は、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、(M)、(N)、(O)の組成物の1つと混合される。
さらに、本発明による組成物は、植物、植物部位もしくは植物育苗用材料の処理において、ジチイノ−テトラカルボキシイミドと本発明に記載した生物防除剤との間の相乗効果に起因して、驚くほど高度の殺虫性、殺線虫性、殺ダニ性もしくは殺真菌性活性を提示する。
本組成物中で使用される少なくとも1つの生物防除剤の量は、最終製剤ならびに利用される植物もしくは種子のサイズまたはタイプに依存して変動する可能性がある。好ましくは、本組成物中の少なくとも1つの生物防除剤は、全製剤の約2%(w/w)〜約80%(w/w)で存在する。より好ましくは、本組成物中で使用される少なくとも1つの生物防除剤は、全製剤の重量の約5%(w/w)〜約75%(w/w)および最も好ましくは約10%(w/w)〜約70%(w/w)である。
生物防除剤、特にグループ(2)は、10cfu/g(コロニー形成単位/g)を超える、好ましくは10cfu/gを超える、より好ましくは10cfu/g、および最も好ましくは1011cfu/gの濃度で送達されると生物学的に有効である。
本組成物中で使用される式(I)の少なくとも1つのジチイノ−テトラカルボキシイミドの量は、最終製剤ならびに処理対象の植物および種子のサイズに依存して変動する可能性がある。好ましくは、少なくとも1つの殺真菌剤は、全製剤に基づき約0.1%(w/w)〜約80%(w/w)である。より好ましくは、殺真菌剤は、約1%(w/w)〜約60%(w/w)および最も好ましくは約10%(w/w)〜約50%(w/w)の量で存在する。
本発明による組み合わせにおける有効成分が特定の重量比で存在する場合は、相乗効果が特に顕著である。しかし、本発明による組み合わせにおける有効成分の重量比は、相当に広い範囲内で変動してよい。
一般に、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド対グループ(1)の生物防除剤の比率は、100:1〜1:10,000の範囲内にある。好ましくは、この比率は、50:1〜1:7500の範囲内にある。これらの比率範囲は、グループ(1)の生物防除剤の芽胞製剤が1011個/gの芽胞を含有するという前提に基づいている。芽胞製剤の密度が変動すると、これらの比率は上記に列挙した比率範囲内に適応するように適宜に適合させられなければならない。1:100の比率は、100重量部のグループ(1)の生物防除剤の芽胞製剤対1重量部の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを意味する。
一般に、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミド対グループ(2)の生物防除剤の比率は、100:1〜1:20,000の範囲内にある。好ましくは、生物防除剤対化学的殺真菌剤の比率は、50:1〜1:10,000の範囲内にある。
グループ(1)の生物防除剤、特に(1.9a)B.フィルムスCNCM I−1582株および/または(1.5a)B.セレウスCNCM I−1562株の芽胞の好ましい散布率は、0.1〜2kg/haの範囲内にある。
グループ(2)の生物防除剤、特に酵母、極めて特にメチニコビア・フルクチコラNRRL Y−30752株の好ましい散布率は、0.05〜8kg/haの範囲内にある。
グループ(3)の生物防除剤の好ましい散布率は、0.1〜5kg/haの範囲内にある。
化合物(A)が互変異性体形で存在する可能性がある場合は、そのような化合物は、上記および以下では、適切な場合に、これらが各場合に詳細に言及されていない場合でさえ、対応する互変異性体形を含むと理解されている。
少なくとも1つの塩基中心を有する化合物(A)は、例えば酸付加塩を、例えば強無機酸、例えば鉱酸、例えば過塩素酸、硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸もしくはハロゲン化水素酸と、強有機カルボン酸、例えば未置換もしくは置換の例えば、ハロ置換C−Cアルカンカルボン酸、例えば酢酸、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸およびフタル酸、ヒドロキシカルボン酸、例えばアスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸およびクエン酸、もしくは安息香酸と、または有機スルホン酸、例えば未置換もしくは置換の、例えばハロ置換のC−Cアルカン−もしくはアリール−スルホン酸、例えばメタン−もしくはp−トルエンスルホン酸とともに形成することができる。少なくとも1つの酸性基を有する化合物(A)は、例えば、塩基との塩、例えば金属塩、例えばアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウムもしくはマグネシウム塩を、またはアンモニアもしくは有機アミン、例えばモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ−、ジ−もしくはトリ−低級アルキルアミン、例えばエチル−、ジエチル−、−トリエチルもしくはジメチル−プロピル−アミン、またはモノ−、ジ−もしくはトリ−ヒドロキシ−低級アルキルアミン、例えばモノ−、ジ−もしくはトリ−エタノールアミンとの塩を形成することができる。さらに、対応する内部塩が形成されていてもよい。本発明の状況では、好ましいのは、農業化学的に有益な塩である。遊離形およびそれらの塩の形態にある化合物(A)間の密接な関係を考慮に入れると、上記および以下での遊離化合物(A)またはそれらの塩についてのあらゆる言及は、適切で好都合である場合は対応する塩または遊離化合物(A)もまた含むと理解すべきである。化合物(A)の互変異性体およびそれらの塩にも同じことが当てはまる。
本発明によると、語句「組み合わせ」は、例えば単一「レディーミックス」形、単一活性化合物の別個の製剤から構成される結合スプレー混合物、例えば「タンクミックス」、および連続方法、つまり合理的に短期間、例えば数時間もしくは数日間で順々に散布される場合に単一有効成分の併用における、化合物(A)および生物防除剤(B)の様々な組み合わせを表している。好ましくは、化合物(A)および生物防除剤(B)を散布する順序は、本発明を機能させるためには重要ではない。
本発明の好ましい実施形態では、植物もしくは植物部位の処理は:
(a)上述した式(I)の少なくとも1つのジチイノ−テトラカルボキシイミド、および
(b)生物防除剤(B)を用いる2つの工程で実施される。
この実施形態では、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを最初に散布し、その後に生物防除剤(B)を散布することができる、または生物防除剤(B)を最初に散布し、その後に式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを散布することができる(実施例もまた参照されたい)。
式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび生物防除剤(B)を連続的に散布する場合は、両方の散布間の時間は、例えば2時間〜7日間の間で変動してよい。さらに0.25時間〜100日間、好ましくは0.5時間〜60日間、特別には1時間〜30日間または1.5時間〜14日間、いっそうより好ましくは4時間〜1日間のより広い範囲を考えることができる。
驚くべきことに、本方法は、望ましくない微生物に対する植物もしくは植物部位の極めて高レベルの防除を達成する。化学的殺真菌剤だけを使用する、または生物学的殺真菌剤だけを使用するいずれかである当分野の最新技術の処理と比較して、本方法は、望ましくない微生物に対する高レベルの防除と処理された植物もしくは植物部位上の化学的殺真菌剤の極めて低レベルの残留物とを結合する。
本発明はさらに、本発明による活性化合物の組み合わせを含む、望ましくない微生物と闘う/望ましくない微生物を防除するための組成物に関する。好ましくは、本組成物は、農業上適切な助剤、溶媒、担体、界面活性剤または増量剤を含む殺真菌性組成物である。
さらに本発明は、望ましくない微生物と闘う方法であって、本発明による活性化合物の組み合わせが植物病原性真菌および/またはそれらの生息環境に適用されることを特徴とする方法に関する。
種子および/または植物もしくは植物部位を処理する方法もまた提供される。本方法は、(i)有効量の(A)式(I)の少なくとも1つジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび(B)少なくとも1つの生物防除剤を含む組成物を提供する工程および(ii)植物に該組成物を散布する工程を含んでいる。本組成物は、いずれかの所望の方法、例えば種子コーティング、土壌ドレンチおよび/または直接畝間および/または葉面散布の形態で散布する、および発芽前、発芽後またはその両方に散布することができる。これを言い換えると、本組成物は、種子、植物もしくは該植物の果実、または該植物が成長中である、もしくは該植物が成長するのが望ましい土壌へ散布することができる。
好ましくは、本発明による組成物は、果実および野菜および花の保護において特に有用である。
好ましくは、ナシ状果および石果および漿果、特別にはリンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、ストロベリー、ラズベリーおよびブラックベリーの処理である。
特に好ましいのは、柑橘類果実、特にオレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリンの処理である。特に好ましいのは、熱帯果実、特にパパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、カランボーラ、パイナップル、バナナの処理である。
特に好ましいのは、ブドウのつるの処理である。
さらに好ましいのは、野菜、特に:メロン、ウリ、レタス、ジャガイモの処理である。
さらに好ましいのは、花、球根、鉢植植物、樹木の処理である。
本発明の組成物は、線虫および真菌感染環境において生物防除剤または真菌防除剤いずれかの単独の散布から予測されるよりも極めて高度の植物活力および収率を提供することが見いだされてきた。
本発明の組成物には、好ましくは少なくとも1つの生物防除剤が含まれる。本発明によって企図される生物防除剤は、実証された農業上の利点を備える少なくとも1つの芽胞形成細菌を意味する。グループ(1)の生物防除剤の場合には、好ましくは、少なくとも1つの芽胞形成細菌は、根定着細菌(例、リゾバクテリウム(rhizobacterium)である。農業上の利点は、細菌が植物病原性真菌および/または土壌動物、例えば線虫類門または袋形動物門(phylum NematodaもしくはAschelminthes)に属するものの有害な作用から植物を保護する細菌の能力を意味する。植物寄生性線虫および真菌に対する保護は、キチン分解性、タンパク質分解性、コラーゲン分解性、またはこれらの土壌動物および/または有害な微生物集団にとって有害な他の活動を通して生じることができる。追加の保護は、直接的、例えば植物害虫に強度に毒性の化学物質の産生または間接的、例えば植物が植物病原体によって誘発される損害から自らを防衛することを可能にする全身性植物応答の誘導であってよい。これらの殺線虫および殺真菌特性を示す適切な細菌には、グループ(1)のメンバーを含むことができる。
生物防除剤は、いずれかの生理学的状態、例えば活性または休眠状態で供給することができる。例えば、休眠酵母は、例えば冷凍、乾燥または凍結乾燥して供給することができる。
本発明によると、担体は、特に植物もしくは植物部位もしくは種子へ散布するために、より優れた散布性のために本活性化合物と混合または結合される天然もしくは合成、有機もしくは無機物質を意味すると理解されたい。担体は、固体または液体であってよく、一般には不活性であり、農業に使用するために適合しなければならない。
適切な固体または液体担体は:例えばアンモニウム塩および天然大地材料、例えばカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイトもしくはケイソウ土、ならびに合成大地材料、例えば微粉シリカ、アルミナおよび天然もしくは合成ケイ酸塩、樹脂、ワックス、固形肥料、水、アルコール、特にブタノール、有機溶媒、鉱油および植物油、ならびにさらにそれらの誘導体である。さらにそのような担体の混合物を使用することも可能である。顆粒のために適切な固形担体は:例えば、破砕および分別天然鉱物、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石、ドロマイト、ならびに無機および有機穀粉の合成顆粒およびさらに有機材料、例えばおがくず、ココナッツの殻、トウモロコシの穂軸およびタバコの茎の顆粒である。
適切な液化ガス状増量剤または担体は、周囲温度および大気圧下では気体状である液体、例えばエーロゾル推進剤、例えばブタン、プロパン、窒素および二酸化炭素である。
粘着剤、例えばカルボキシメチルセルロースならびに粉末、顆粒およびラテックスの形態にある天然および合成ポリマー、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、さもなければ天然リン脂質、例えばセファリンやレシチンおよび合成リン脂質を本製剤中で使用できる。その他の考えられる添加物は、加工されていてよい鉱油および植物油ならびにワックスである。
使用される増量剤が水である場合は、例えば補助溶媒として有機溶媒を使用することもまた可能である。適切な液体溶媒は、本質的に:芳香族化合物、例えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、塩素化芳香族化合物もしくは塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン、クロロエチレンもしくは塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンもしくはパラフィン、例えば鉱油留分、鉱油および植物油、アルコール、例えばブタノールもしくはグリコール、ならびにさらにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド、ならびにさらに水である。
本発明による組成物は、さらに追加の成分、例えば、界面活性剤を含むことができる。適切な界面活性剤は、イオンもしくは非イオン特性を有する乳化剤、分散剤もしくは湿潤剤、またはこれらの界面活性剤の混合物である。これらの例は、ポリアクリル酸の塩、リグノスルホン酸の塩、フェノールスルホン酸もしくはナフタレンスルホン酸の塩、酸化エチレンと脂肪アルコールもしくは脂肪酸もしくは脂肪アミンとの重縮合体、置換フェノール類(好ましくはアルキルフェノールもしくはアリールフェノール)、スルホコハク酸エステルの塩、タウリン誘導体(好ましくはタウリン酸アルキル)、ポリエトキシル化アルコールもしくはフェノールのリン酸エステル、ポリオールの脂肪酸エステル、ならびに硫酸塩、スルホン酸塩およびリン酸塩を含有する化合物の誘導体である。界面活性剤の存在は、活性化合物の1つおよび/または不活性担体の1つが水に不溶性であり、散布が水中で行われる場合に必要とされる。界面活性剤の比率は、本発明による組成物の重量で5〜40重量%である。
着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、および有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料、金属フタロシアニン染料、ならびに微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩を使用することが可能である。
適切であれば、他の追加の成分、例えば保護コロイド、結合剤、接着剤、増粘剤、チキソトロープ物質、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、錯体形成剤もまた存在してよい。一般に、本活性化合物は、調製目的に慣習的に使用されるあらゆる固体または液体添加物と結合することができる。
一般に、本発明による組成物は、0.05〜99重量%、0.01〜98重量%、好ましくは0.1〜95重量%、特に好ましくは0.5〜90重量%、極めて特に好ましくは10〜70重量の本発明による活性化合物の組み合わせを含んでいる。
本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物は、そのままで、またはそれらの各物理的および/または化学的特性に依存して、それらの製剤の形態で、またはそれらから製造された使用形態、例えばエーロゾル、カプセル懸濁剤、冷間雲霧濃縮液、温間雲霧濃縮液、カプセル封入顆粒、細粒、種子を処理するための流動性濃縮液、調製済み溶液、粉剤、乳化性濃縮液、水中油型エマルション、油中水型エマルション、大粒剤、微粒剤、油分散性粉剤、油混和性流動性濃縮液、油混和性液体、フォーム剤、ペースト剤、殺虫剤被覆種子、懸濁剤濃縮液、サスポエマルション濃縮液、可溶性濃縮液、懸濁剤、水和剤、可溶性粉剤、ダストおよび顆粒剤、水溶性顆粒剤もしくは錠剤、種子を処理するための水溶性粉剤、水和剤、活性化合物が含浸された天然生成物および合成物質、さらにポリマー物質および種子のためのコーティング材料内へのマイクロカプセル封入、ならびにさらにULV冷間雲霧および温間雲霧製剤で使用することができる。
上記の製剤は、それ自体は公知の方法で、例えば本活性化合物または本活性化合物の組み合わせを少なくとも1つの添加物と混合することによって調製することができる。適切な添加物は、全てが慣習的製剤助剤、例えば、有機溶媒、増量剤、溶媒もしくは希釈剤、固体担体および充填剤、界面活性剤(例えば、アジュバント、乳化剤、分散剤、保護コロイド、湿潤剤および増粘剤)、分散剤および/または結合剤もしくは固定剤、保存料、染料および顔料、消泡剤、無機および有機増粘剤、撥水剤、適切であれば乾燥剤および紫外線安定剤、ジベレリンならびにさらに水および他の処理助剤である。各場合に調製される製剤のタイプに依存して、また別の処理工程、例えば湿式粉砕、乾式粉砕または造粒もまた必要になることがある。
本発明による組成物は、適切な装置を用いて植物もしくは種子に散布できる調製済み組成物だけではなく、さらに使用前に水で希釈しなければならない市販濃縮物もまた含むことができる。
好ましい実施形態では、本組成物は、単一の安定性溶液または乳剤もしくは懸濁剤中で調製される。溶液のためには、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドは、生物防除剤が加えられる前に溶媒中に溶解させられる。適切な液体溶媒には、石油を基剤とする芳香族化合物、例えばキシレン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサンもしくはパラフィン、例えば石油留分、鉱油および植物油、アルコール、例えばブタノールもしくはグリコール、ならびにさらにそれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンもしくはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシドが含まれる。乳剤または懸濁剤のためには、液体媒体は水である。1つの実施形態では、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび生物防除剤は、別個の液体中に懸濁させられ、散布時点に混合される。懸濁剤の好ましい実施形態では、式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび生物防除剤は、少なくとも2年間の保管寿命を示す調製済み製剤に結合される。使用時には、液体は、作物の植え付け時点に葉面または畝間にスプレーもしくは噴霧することができる。液体組成物は、細粒かんがい、スプリンクラー、土壌注入もしくは土壌浸漬を含むがそれらに限定されない様々な技術によって、例えば種子の発芽前に土壌へ、または土壌へ直接的に根と接触させて導入することができる。
アルカリおよびアルカリ土類金属塩ならびに有機酸、例えばクエン酸およびアスコルビン酸、無機酸、例えば塩酸もしくは硫酸を含む安定剤および緩衝剤を加えてもよい。殺生物剤もまた加えることができ、ホルムアルデヒドもしくはホルムアルデヒド放出剤および安息香酸、例えばp−ヒドロキシ安息香酸の誘導体を含むことができる。
本発明による活性化合物の組み合わせは、(市販の)製剤中および他の(公知の)活性化合物、例えば殺虫剤、誘引物質、滅菌剤、殺菌剤、ダニ駆除剤、殺線虫剤、殺真菌剤、成長調整剤、除草剤、肥料、毒性緩和剤および情報物質との混合物としてこれらの製剤から製造された使用形態で存在することができる。1つの実施形態では、固体または液体組成物は、種子を選択的除草剤の有害な作用から保護できる機能的物質、例えば活性炭、栄養素(肥料)、ならびにその他の生成物の発芽および品質を改良できる他の物質またはそれらの組み合わせをさらに含有する。
本発明による植物および植物部位の本活性化合物もしくは組成物を用いた処理は、直接的または慣習的処理法、例えば浸漬法、スプレー法、噴霧法、かん流法、気化法、粉化法、雲霧法、広域散布法、発泡法、塗装法、拡散法、散水(ドレンチ)法、細粒かんがい法によって、ならびに伝播材料の場合、特に種子の場合には、さらに乾燥種子処理のための粉剤、種子処理のための溶液、スラリー処理のための水溶性粉剤として、外被被覆法、1つ以上の層のコーティング法などにより、それらの環境、生息環境もしくは貯蔵空間への作用によって実施される。さらに、本活性化合物を極微量法によって散布する、または本活性化合物製剤もしくは本活性化合物自体を土壌中に注入(畝間)することも可能である。
本発明は、さらに種子を処理する方法を含んでいる。本発明はさらに、先行段落に記載した方法の1つによって処理された種子に関する。
本発明による活性化合物または組成物は、種子を処理するために特に適合する。有害微生物によって誘発された作物植物への損傷の大部分は、貯蔵中もしくは播種後ならびに該植物の発芽中および発芽後の種子の感染によって誘発される。この時期は、成長中の植物の根および芽は特に感受性であり、小さな損傷でさえ該植物の死滅を生じさせることがある。したがって、適切な組成物を使用することにより種子および発芽中の植物を保護することには大きな関心がある。
植物の種子を処理することにより植物病原性真菌の防除は長年にわたり公知であり、持続的改良の対象である。しかし、種子の処理は、必ずしも満足できる方法では解決されない一連の問題を引き起こす。そこで、種子および発芽中の植物を保護するための方法であって、播種後もしくは該植物の発芽後に作物保護剤の追加の散布を行わずに済ます、または少なくとも追加の散布を相当に大きく減少させる方法を開発することが望ましい。さらに使用される活性化合物の量を種子および発芽中の植物に対する植物病原性真菌による攻撃からの最大限の保護を提供するが、使用される本活性化合物によって該植物自体を損傷させないような方法で最適化することが望ましい。詳細には、種子を処理するための方法は、さらにまた使用される最小量の作物保護剤を用いて種子および発芽中の植物の最適の保護を達成するためにトランスジェニック植物の内因性の殺真菌特性を考慮に入れなければならない。
したがって、本発明は、さらにまた特に種子および発芽中の植物を、本発明による組成物を用いて種子を処理することにより植物病原性真菌による攻撃から保護するための方法に関する。本発明はさらに、種子および発芽中の植物を植物病原性真菌から保護するために種子を処理するための本発明による組成物の使用に関する。さらに、本発明は、植物病原性真菌から保護するために本発明による組成物を用いて処理された種子に関する。
発芽後に植物を損傷させる植物病原性真菌の防除は、主として土壌および植物の地上にある部位を作物保護組成物で処理する工程によって実施される。作物保護組成物がヒトおよび動物の環境および健康状態に及ぼす考えられる衝撃に関する問題があるために、散布される活性化合物の量を減少させるための努力が行われている。
本発明の利点の1つは、本発明による組成物の特定の全身性特性のために、これらの組成物を用いた種子の処理は、種子自体だけではなく、発芽後に結果として生じる植物もまた植物病原性真菌から保護する。この方法で、播種時またはその直後における作物の即時の処理を行わずに済ませることができる。
本発明による組成物は、農業、温室、森林または園芸もしくはブドウ栽培において使用される全ての植物種の種子を保護するために適合する。特に、これは穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギ、キビ、オートムギ)、トウモロコシ(コーン)、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、マメ、コーヒー、ビート(例、サトウダイコンおよび飼料用ビート)、ピーナッツ、アブラナ、ケシ、オリーブ、ココナッツ、カカオ、サトウキビ、タバコ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、タマネギおよびレタス)、芝生および観賞用植物(下記も参照)の種子の形態を取る。穀類(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギおよびオートムギ)、トウモロコシ(コーン)およびイネの種子の処理は、特に重要である。
以下で詳細に記載するように、トランスジェニック種子の本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物による処理は特に重要である。これは、殺虫特性を有するポリペプチドまたはタンパク質の発現を可能にする少なくとも1つの異種遺伝子を含有する植物の種子を意味する。トランスジェニック種子における異種遺伝子は、例えばバチルス種、リゾビウム種、シュードモナス種、セラチア種、トリコデルマ種、クラビバクター(Clavibacter)種、グロムス(Glomus)種またはグリオクラディウム(Gliocladium)種の微生物に由来する可能性がある。好ましくは、この異種遺伝子は、遺伝子産物がヨーロッパアワノメイガ(European corn borer)および/またはウェスタンコーン・ルートワーム(Western corn rootworm)に対する活性を有するバチルス種由来である。特に好ましくは、異種遺伝子はバチルス・チューリンゲンシス由来である。
本発明の状況では、本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物は、単独で、または適切な製剤中で種子に散布される。好ましくは、種子は、処理が何の損傷も誘発しないように十分に安定性である状態で処理される。一般に、種子の処理は、収穫から播種の間のあらゆる時点に行うことができる。通常は、使用される種子は植物から分離され、穂軸、殻、茎、外被、皮、毛または果実の果肉から解放される。そこで、例えば、収穫され、浄化され、15重量%未満の含水量へ乾燥されている種子を使用することができる。または、乾燥後、例えば水を用いて処理され、その後に再び乾燥させられている種子を使用することもまた可能である。
種子を処理する場合は、一般に種子に散布される本発明による組成物の量および/またはさらに添加物の量が、種子の発芽が有害な影響を受けない、または結果として生じる植物が損傷されないような方法で選択するように注意が払われなければならない。これは特に、特定の散布率で植物毒性作用を有する可能性がある活性化合物の場合には特に念頭に置かなければならない。
本発明による組成物は、直接に、つまりまた別の成分を含まずに、および希釈せずに散布することができる。一般に、該組成物を種子に適切な製剤の形態で散布するのが好ましい。種子を処理するために適切な製剤および方法は、当業者には公知であり、例えば、下記の文献:米国特許第4,272,417(A)号明細書、同第4,245,432(A)号明細書、同第4,808,430(A)号明細書、同第5,876,739(A)号明細書、米国特許出願公開第2003/0176428(A1)号明細書、国際公開第2002/080675(A1)号パンフレット、同第2002/028186(A2)号パンフレットに記載されている。
本発明によって使用できる活性化合物の組み合わせは、慣習的種子粉衣製剤に、例えば液剤、乳剤、懸濁剤、粉末剤、フォーム剤、スラリー剤もしくは種子に対する他のコーティング材料およびさらにULV製剤に変換させることができる。
これらの製剤は、公知の方法で、本活性化合物もしくは活性化合物の組み合わせを慣習的添加物、例えば慣習的増量剤およびさらに溶媒もしくは希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、保存料、二次増粘剤、接着剤、ジベレリンおよび水と同様に混合する工程によって調製される。
本発明によって使用できる種子粉衣製剤中に存在してよい適切な着色剤には、そのような目的に慣習的な全ての着色剤が含まれる。難水溶性の顔料および水溶性の染料の両方を使用することができる。挙げることのできる例には、名称Rhodamine B、C.I.Pigment Red 112およびC.I.Solvent Red 1の下で公知の着色剤が含まれる。
本発明によって使用できる種子粉衣製剤中に存在してよい適切な湿潤剤には、湿潤を促進し、活性農業化学的物質の製剤において慣習的である全ての物質が含まれる。これに関連して、アルキルナフタレン−スルホン酸塩、例えばジイソプロピル−またはジイソブチルナフタレン−スルホン酸塩を使用することが可能である。
本発明によって使用できる種子粉衣製剤中に存在してよい適切な分散剤および/または乳化剤には、活性農業化学的物質の製剤において慣習的である全ての非イオン性、アニオン性およびカチオン性分散剤が含まれる。これに関連して、非イオン性もしくはアニオン性分散剤または非イオン性もしくはアニオン性分散剤の混合物を使用するのが可能である。特に適切な非イオン性分散剤は、酸化エチレン−酸化プロピレンブロックポリマー、アルキルフェノールポリグリコールエーテルおよびトリスチリルフェノールポリグリコールエーテルならびにそれらのリン酸化もしくは硫酸化誘導体である。特に適切なアニオン性分散剤は、リグノスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩およびアリールスルホン酸塩−ホルムアルデヒド縮合体である。
本発明によって使用される種子粉衣製剤中に存在してよい消泡剤には、農業化学的に活性な化合物の製剤において慣習的である全ての発泡阻害化合物が含まれる。好ましいのは、シリコーン系消泡剤、ステアリン酸マグネシウム、シリコーンエマルション、長鎖アルコール、脂肪酸およびそれらの塩およびさらに有機フッ素化合物ならびにそれらの混合物を使用することである。
本発明によって使用される種子粉衣製剤中に存在してよい保存料には、農業化学組成物の製剤においてそのような目的のために使用できる全ての化合物が含まれる。例えば、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールを挙げることができる。
本発明によって使用される種子粉衣製剤中に存在してよい二次増粘剤には、農業化学組成物の製剤においてそのような目的のために使用できる全ての化合物が含まれる。好ましいのは、セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、多糖類、例えばキサンタンガムもしくはVeegum、改質粘土、フィロケイ酸塩、例えばアタパルジャイトおよびベントナイト、ならびに微粉化ケイ酸である。
本発明によって使用される種子粉衣製剤中に存在してよい適切な接着剤には、種子粉衣において使用できる全ての慣習的結合剤が含まれる。ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールおよびチロースは、好ましいと言うことができる。
本発明によって使用される種子粉衣製剤中に存在してよい適切なジベレリンは、好ましくはジベレリンA1、A3(=ジベレリン酸)、A4およびA7である;特に好ましいのは、ジベレリン酸を使用することである。ジベレリンは公知である(R.Wegler「Chemie der Pflanzenschutz−and Schaedlingsbekaempfungsmittel」[Chemistry of Crop Protection Agents and Pesticides],Vol.2,Springer Verlag,1970,pp.401−412を参照)。
本発明によって使用できる種子粉衣製剤は、極めて様々なタイプの種子を処理するために、そのままで、または事前に水を用いた希釈後のいずれかで使用できる。本発明によって使用できる種子粉衣製剤またはそれらの希釈製剤もまたトランスジェニック種子の種子を粉衣するためにも使用できる。この状況において、発現によって形成される物質と相互作用して相乗効果が発生する可能性もある。
本発明によって使用できる種子粉衣製剤または水を加えることによってそれらから調製される製剤を用いて種子を処理するために適切な混合装置には、粉衣する工程のために一般に使用できる全ての混合装置が含まれる。粉衣する場合に採用される特定の方法は、種子をミキサー内に導入する工程、そのまま、または事前に水を用いた希釈後のいずれかに特定の望ましい量の種子粉衣製剤を加える工程および該製剤が種子上に一様に分散するまで混合を実施する工程を含んでいる。乾燥する操作が後に続いてもよい。
本発明によると、種子は混合する、スプレーする、またはそれらの組み合わせの従来方法を使用して、種子処理生成物を種子へ正確に、安全におよび効率的に散布するために特別に設計および製造されている処理散布装置の使用を通して、本明細書に開示した1つ以上の組成物の層で実質的に一様に被覆される。そのような装置は、様々なタイプのコーティング技術、例えば回転コーター、ドラムコーター、流動層技術、噴流層、回転ミストまたはそれらの組み合わせを使用する。液体種子処理剤、例えば本発明の液体種子処理剤は、回転式「アトマイザー」ディスクまたはスプレーパターンを通って移動するにつれて種子処理剤を種子上に均一に分布させるスプレーノズルのいずれかによって散布することができる。好ましくは、種子は次に追加の処理分布および乾燥を達成するために追加の期間にわたって混合または上下に回転させられる。種子は、発芽および出芽の一様性を増加させるために本発明の組成物で被覆する前にプライミング(発芽改善処理)またはアンプライミングすることができる。また別の実施形態では、乾燥粉末製剤を移動中の種子上に測り入れ、完全に分布するまで混合させることができる。
種子は、バッチ式または連続式コーティングプロセスによって被覆することができる。連続式コーティング実施形態では、連続流動装置が種子流および種子処理生成物の両方を同時に計測する。スライドゲート、コーンおよびオリフィス、種子ホイールまたは計量器具(ベルトまたはダイバーター)が種子の流れを調節する。処理装置を通過する種子の流速が決定されると、種子処理の流速は、それが種子処理装置を通って流れるにつれて種子へ所望用量を送達するための種子流速へキャリブレーションされる。さらに、コンピュータシステムは、コーティング機械への種子投入量を監視し、それにより適切な量の種子の一定流を維持することができる。
バッチ式コーティング実施形態では、バッチ処理装置は規定量の種子を量り分け、種子を閉鎖式処理チャンバまたはボウル内に配置し、そこで対応する用量の種子処理剤が次に適用される。このバッチは次に、次のバッチの処理を調製する際に処理チャンバから取り出される。コンピュータ制御システムを用いて、このバッチプロセスは、自動化されてバッチ処理プロセスを連続的に反復することが可能になる。
いずれかの実施形態で、種子コーティング機械は、従業員による介入を伴わずに様々な装置を始動および停止させることを可能にするプログラム可能な論理制御装置によって作動させることもできる。このシステムの構成成分は、複数の供給業者、例えばGustafson Equipment of Shakopee社(ミネソタ州)を通して市販で入手できる。
線虫類および/または病原性真菌による攻撃に感受性である植物を形成するために発芽できる全ての植物種子を本発明によって処理することができる。適切な種子には、アブラナ属作物、野菜、果実、樹木、繊維作物、油量作物、塊茎作物、コーヒー、花、マメ科植物、穀物ならびに単子葉植物種および双子葉植物種の他の植物の種子が含まれる。好ましくは、ダイズ、ピーナッツ、タバコ、牧草、コムギ、オオムギ、ライムギ、ソルガム、イネ、ナタネ、サトウダイコン、ヒマワリ、トマト、コショウ、マメ、レタス、ジャガイモおよびニンジンの種子が含まれるがそれらに限定されない作物種子がコーティングされる。最も好ましくは、ワタもしくはコーン(スイートコーン、飼料用コーン、種コーンまたはポップコーン)種子は、本発明の組成物でコーティングされる。
本発明による組成物は、予想外にも、上述した農業上有効量の少なくとも1つの環境に優しい生物防除剤および少なくとも1つの式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドを組み合わせることによって、改良された総植物活力および収率を示す。これらの予想外の結果は、該生物防除剤の殺線虫および/または殺真菌特性および該殺真菌防除剤の根塊強化特性の組み合わせに帰せられる。
また別の利点は、各個別活性化合物と比較して本発明の物質の殺虫および/または殺真菌活性における相乗性増加であり、両方の個別的に散布された活性化合物の活性の合計を超えて拡大する。この方法で、散布される活性化合物の量の最適化が可能になる。
さらにまた、本発明の組み合わせはさらに特にトランスジェニック種子とともに使用することができ、それによりこの種子から出現する植物が害虫および病原体に向けられたタンパク質を発現させられることも有益であると見なされている。本発明の物質によるそのような種子の処理によって、特定の害虫および病原体は、既に例えば殺虫性タンパク質の発現によって防除することができ、さらに驚くべきことに、相乗作用活性の補足が本発明の物質を用いて行われ、これは害虫および病原体まん延に対する保護の有効性をさらに改良する。
本発明の物質は、農業、温室、森林、造園またはブドウ園において使用される、既述のあらゆるタイプの植物種の種子を保護するために適合する。特に、これはトウモロコシ、ピーナッツ、カノーラ、セイヨウアブラナ、ケシ、オリーブ、ココナッツ、カカオ、ダイズ、ワタ、ビート(例、サトウダイコンおよび飼料用ビート)、イネ、キビ、コムギ、オオムギ、オートムギ、ライムギ、ヒマワリ、サトウキビまたはタバコの種子に関する。本発明の物質はさらにまた以前に記載したように果実植物および野菜の種子を処理するために適合する。特に重要であるのは、トウモロコシ、ダイズ、ワタ、コムギおよびカノーラもしくはセイヨウアブラナの種子の処理である。
本発明による活性化合物または組成物は、強力な殺菌活性を有し、作物の保護および物質の保護において、望ましくない微生物、例えば真菌および細菌を防除するために使用できる。
作物の保護においては、殺真菌剤は、ネコブカビ類(Plasmodiophoromycetes)、卵菌類(Oomycetes)、ツボカビ類(Chytridiomycetes)、接合菌類(Zygomycetes)、子嚢菌類(Ascomycetes)、担子菌類(Basidiomycetes)および不完全菌類(Deuteromycetes)を防除するために使用できる。
作物の保護では、殺菌剤は、シュードモナス科(Pseudomonadaceae)、リゾビウム科(Rhizobiaceae)、腸内細菌科(Enterobacteriaceae)、コリネバクテリア科(Corynebacteriaceae)およびストレプトミセス科(Streptomycetaceae)を防除するために使用できる。
本発明による殺真菌組成物は、植物病原性真菌の治癒的または保護的防除のために使用できる。したがって、本発明はさらに、植物病原性真菌を防除するための治癒的または保護的方法であって、種子、植物もしくは植物部位、果実またはその中で該植物が成長する土壌に散布される本発明による活性化合物の組み合わせまたは組成物を使用する方法に関する。好ましいのは、植物もしくは植物部位および果実上への散布である。
作物保護において植物病原性真菌と闘うための本発明による組成物は、活性の、しかし非植物毒性量の本発明による化合物を含んでいる。「活性の、しかし非植物毒性量」は、真菌によって誘発される植物病害を防除する、または完全に殺滅するために十分であるが、その量が同時に植物毒性の顕著な症状を示さない本発明による組成物の量を意味する。これらの散布率は、一般により広範囲で変動してよく、その比率は幾つかの因子に、例えば植物病原性真菌、植物もしくは作物、気候条件、本発明による組成物の成分に左右される。
植物病害を防除するために必要とされる濃度で、活性化合物が植物によって良好に忍容されるという事実は、気生植物部位、植物繁殖材料および種子ならびに土壌の処理を許容する。
本発明によると、全ての植物および植物の部位を処理することが可能である。植物は、本明細書では全ての植物および植物集団、例えば望ましいおよび望ましくない野生植物もしくは作物植物(天然型作物植物を含む)を意味すると理解すべきである。作物植物は、トランスジェニック植物を含む、および植物種保護権によって保護できる、もしくは保護できない植物栽培品種を含む、従来型育種および最適化法もしくは生物工学および遺伝子工学法またはこれらの方法の組み合わせによって得ることのできる植物であってよい。植物の部位は、植物の全ての地上や地下の部位および器官、例えば芽、葉、花および根を意味すると理解すべきであり、挙げることのできる例は、葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実および種子ならびにさらに根、塊茎および根茎である。植物部位には、さらに収穫された材料および成長期および生成期育苗材料、例えば、苗木、塊茎、根茎、挿木および種子が含まれる。好ましいのは、植物ならびに植物の地上や地下の部位および器官、例えば、芽、葉、花および根、挙げることのできる例では葉、針状葉、茎、幹、花、および果実の処理である。
良好な植物耐性および温血動物にとって好都合で環境によって良好に忍容される毒性と組み合わせた本発明の活性化合物は、植物および植物器官を保護するため、収穫高を増加させるため、収穫された材料の品質を改良するために適合する。それらは、好ましくは作物保護剤として使用できる。それらは通常は感受性および抵抗性種に対して、および全てまたは一部の発育段階に対して活性である。
以下の植物は、本発明によって処理できる植物として挙げることができる:ワタ、アマ、ブドウのつる、果実、野菜、例えばバラ科各種(Rosaceae sp.)(例えば、仁果、例えばリンゴおよびセイヨウナシ、さらに石果、例えばアンズ、チェリー、アーモンドおよびモモならびに柔らかい果物、例えばストロベリー)、リベシオイダエ科各種(Ribesioidae sp.)、クルミ科各種(Juglandaceae sp.)、カバノキ科各種(Betulaceae sp.)、ウルシ科各種(Anacardiaceae sp.)、ブナ科各種(Fagaceae sp.)、クワ科各種(Moraceae sp.)、モクセイ科各種(Oleaceae sp.)、マタタビ科各種(Actinidaceae sp.)、クスノキ科各種(Lauraceae sp.)、バショウ科各種(Musaceae sp.)(例えば、バナナの木およびバナナ園)、アカネ科各種(Rubiaceae sp.)(例えばコーヒー)、ツバキ科各種(Theaceae sp.)、アオギリ科各種(Sterculiceae sp.)、ミカン科各種(Rutaceae sp.)(例えば、レモン、オレンジおよびグレープフルーツ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、トマト)、ユリ科各種(Liliaceae sp.)、キク科各種(Asteraceae sp.)(例えば、レタス)、セリ科各種(Umbelliferae sp.)、十字花科各種(Cruciferae sp.)、アカザ科各種(Chenopodiaceae sp.)、ウリ科各種(Cucurbitaceae sp.)(例えば、キュウリ)、ネギ科各種(Alliaceae sp.)(例えば、ニラネギ、オニオン)、狭義のマメ科各種(Papilionaceae sp.)(例えば、エンドウマメ);主要作物植物、例えばイネ科各種(Gramineae sp.)(例えば、トウモロコシ、芝生、穀物、例えばコムギ、ライムギ、イネ、オオムギ、オートムギ、キビおよびライコムギ)、禾本科各種(Poaceae sp.)(例えば、サトウキビ)、キク科各種(例えば、ヒマワリ)、アブラナ科各種(Brassicaceae sp.)(例えば、白キャベツ、赤キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、パクチョイ、コールラビ、ハツカダイコン、およびさらにアブラナ、カラシ、セイヨウワサビおよびカラシナ)、マメ科各種(Fabacae sp.)(例えば、マメ、エンドウマメ、ピーナッツ)、狭義のマメ科各種(例えば、ダイズ)、ナス科各種(Solanaceae sp.)(例えば、ジャガイモ)、アカザ科各種(例えば、サトウダイコン、飼料用ビート、フダンソウ、ビートの根);作物植物および庭園や森林における観賞用植物;ならびに各場合においてこれらの植物の遺伝子組換え種。
上述したように、本発明によると全ての植物およびそれらの部位を処理することが可能である。好ましい実施形態では、野生型植物種および植物栽培種または従来型生物学的育種法、例えば異種交配もしくはプロトプラスト融合によって得られた植物およびそれらの部位が処理される。さらに別の好ましい実施形態では、従来法(遺伝子組換え有機体)と組み合わせて適切な場合は、遺伝子組換え法によって得られるトランスジェニック植物および植物栽培種ならびにそれらの部位が処理される。用語「部位」、「植物の部位」および「植物部位」については上記で説明されている。特に好ましくは、各場合において市販で入手できる、または使用中である植物栽培種の植物は、本発明によって処理される。植物栽培種とは、従来型育種法、突然変異生成または組換えDNA技術によって得られている新規な特性(「形質」)を意味すると理解すべきである。これらは栽培品種、生物型または遺伝子型であってよい。
本発明による処理方法は、遺伝子組換え生物(GMO)、例えば植物もしくは種子の処理において使用される。遺伝子組換え植物(もしくはトランスジェニック植物)は、ゲノム内に安定性に組み込まれている異種遺伝子の植物である。語句「異種遺伝子」は、本質的に植物の外側で提供または組立てられ、核、葉緑体もしくはミトコンドリアゲノム内に導入された場合に、関心のあるタンパク質もしくはポリペプチドを発現させることにより、または該植物中に存在する他の遺伝子をダウンレギュレーションもしくはサイレンシングすること(例えば、アンチセンステクノロジー、同時抑制テクノロジーまたはRNA干渉−RNAiテクノロジー)によって形質転換植物に新規もしくは改良された農学的もしくは他の特性を与える遺伝子を意味する。ゲノム内に所在する異種遺伝子は、導入遺伝子とも呼ばれる。植物ゲノム内での特定の位置によって規定される導入遺伝子は、形質転換またはトランスジェニック事象と呼ばれる。
植物種もしくは植物栽培種、それらの位置および成長条件(土壌、気候、生育期間、肥料)に依存して、本発明による処理は、さらにまた超相加性(「相乗性」)作用を生じさせることができる。そこで例えば、低下した散布率および/または活性スペクトルの拡大および/または本発明によって使用できる活性化合物および組成物の活性の増加、より優れた植物成長、高温もしくは低温への増加した耐性、干ばつまたは含水量もしくは土壌塩類含量への増加した耐性、増加した開花性能、より容易な収穫、加速された成熟、より高い収穫高、より大きな果実、より大きな植物高さ、より緑色の葉の色、より容易な開花、収穫された生成物のより高品質および/または高栄養価、果実内のより高い糖濃度、より優れた貯蔵安定性および/または収穫された生成物の加工性が、実際に予想された効果を超えて可能である。
特定の散布率では、本発明による活性化合物の組み合わせは、さらに植物における強化作用も有することができる。したがって、本発明による活性化合物の組み合わせは、望ましくない植物病原性真菌および/または微生物および/またはウイルスによる攻撃に対して植物の防衛システムを動員するためにも適合する。これは、適切であれば、例えば真菌に対する本発明による組み合わせの強化された活性の理由の1つである可能性がある。植物強化(抵抗性誘導)物質は、本発明の状況では、植物の防衛システムを、引き続いて望ましくない植物病原性真菌および/または微生物および/またはウイルスが植菌された場合に、処理された植物がこれらの植物病原性真菌および/または微生物および/またはウイルスに対して実質的な程度の抵抗性を示すような方法で刺激できる物質または物質の組み合わせを意味すると理解すべきである。そこで、本発明による物質は、処理後の所定期間内に上述した病原体による攻撃に対して植物を保護するために使用できる。その間に保護が実行される期間は、一般に、該化合物を用いた植物の処理後1〜10日間、好ましくは1〜7日間に及ぶ。
好ましくは本発明によって処理される植物および植物栽培種には、これらの植物に特に有益で有用な形質(育種および/または生物工学的手段によって得られるかどうかにかかわらず)を付与する遺伝子物質を有する全ての植物が含まれる。
さらに好ましくは本発明によって処理する対象の植物および植物栽培種は、1つ以上の生物ストレスに対して抵抗性である、すなわち前記植物は動物および微生物害虫に対して、例えば線虫、昆虫、ダニ、植物病原性真菌、細菌、ウイルスおよび/またはウイロイドに対するより優れた防衛を示す。
さらに本発明によって処理できる植物および植物栽培種は、1つ以上の非生物ストレスに抵抗性である植物である。非生物ストレス条件には、例えば、干ばつ、低温曝露、熱曝露、浸透性ストレス、洪水、増加した土壌塩分、増加した鉱物曝露、オゾン曝露、高度の光線曝露、窒素栄養分の限定された利用率、リン栄養分の限定された利用率、日陰忌避を含むことができる。
さらに本発明によって処理できる植物および植物栽培種は、強化された収率特性を特徴とする植物である。前記植物における増加した収率は、例えば、改良された植物生理機能、成長および発達、例えば水利用効率、保水効率、改良された窒素使用、強化された炭素同化、改良された光合成、増加した発芽効率および加速された成熟の結果である可能性がある。収率は、さらにまた(ストレスおよび非ストレス条件下での)早期開花、ハイブリッド種子製造のための開花制御、苗木活力、植物サイズ、節間の数および間隔、根の成長、種子のサイズ、果実のサイズ、鞘のサイズ、鞘もしくは穂の数、1つの鞘もしくは穂当たりの種子数、種子塊、強化された種子充填、減少した種子飛散、減少した穂の裂開およびロッジング抵抗性を含むがそれらに限定されない改良された植物構造によって影響を受ける可能性がある。また別の収率形質には、種子の組成、例えば炭水化物含量、タンパク質含量、油含量および組成、栄養価、抗栄養化合物の減少、改良された加工性およびより優れた貯蔵安定性が含まれる。
本発明によって処理できる植物は、既に雑種強勢、または一般により高い収率、活力、健康および生物および非生物ストレス因子に対する抵抗性を生じさせるハイブリッド活力の特性を発現するハイブリッド植物である。そのような植物は、典型的には近交系雄性不稔親系(雌親)をまた別の近交系雌性系(雄親)と異種交配させることによって作製される。ハイブリッド種子は、典型的には雄性不稔植物から収穫され、栽培者に販売される。雄性不稔植物は、時々は(例えばコーンにおいて)雄穂除去、すなわち雄生殖器官(もしくは雄花)の機械的除去によって製造することができるが、しかしより典型的には、雄性不稔性は、植物ゲノム内の遺伝的決定基の結果である。その場合には、および種子がハイブリッド植物から収穫されるべき所望の生成物である場合は、該ハイブリッド植物における雄性妊性が十分に修復されることを保証することが典型的には有用である。これは、雄親が雄性不稔性の原因となる遺伝的決定基を含有するハイブリッド植物における雄性妊性を修復できる適切な妊性修復遺伝子を有することを保証することによって遂行できる。雄性不稔性についての遺伝的決定基は、細胞質内に存在する可能性がある。細胞質雄性不稔性(CMS)の例は、例えば、アブラナ(Brassica)種において記載されている。しかし、雄性不稔性についての遺伝的決定基は、各ゲノム内に存在する可能性もある。雄性不稔性植物は、さらにまた植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得ることもできる。雄性不稔性植物を得るために特に有用な手段は、例えば、リボヌクレアーゼ、例えばバルナーゼが雄しべ内のタペータム細胞内で選択的に発現させられる国際公開第89/10396号パンフレットに記載されている。稔性は、次にリボヌクレアーゼ阻害剤、例えばバースター(barstar)のタペータム細胞内での発現によって修復することができる。
本発明によって処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られた)植物もしくは植物栽培種は、除草剤耐性植物、すなわち1つ以上の特定の除草剤に耐性にさせられた植物である。そのような植物は、形質転換、またはそのような除草剤耐性を付与する突然変異を含有する植物の選択のいずれかによって得ることができる。
除草剤耐性植物は、例えばグリホサート耐性植物、すなわち除草剤のグリホサートもしくはその塩に耐性にさせられた植物である。植物は、様々な手段を通してグリホサートに耐性にさせることができる。例えば、グリホサート耐性植物は、該植物を酵素5−エノールピルビルシキメート−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子を用いて形質転換させることによって得ることができる。そのようなEPSPS遺伝子の例は、細菌サルモネラ・チフィムリウム(Salmonella typhimurium)のAroA遺伝子(突然変異体CT7)、細菌アグロバクテリウム種(Agrobacterium sp.)のCP4遺伝子、ペチュニアEPSPS、トマトEPSPSまたはシコクビエEPSPSをコードする遺伝子である。EPSPS遺伝子の例は、さらにまた突然変異EPSPSであってもよい。グリホサート耐性植物は、さらにまたグリホサートオキシド−レダクターゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホサート耐性植物は、さらにまたグリホサートアセチルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子を発現させることによって得ることもできる。グリホサート耐性植物は、さらにまた上述した遺伝子の天然型突然変異を含有する植物を選択することによって得ることもできる。
その他の除草剤耐性植物は、例えば、酵素グルタミンシンターゼを阻害する除草剤、例えばビアラホス、ホスフィノスリシンもしくはグルホシネートに耐性にさせられた植物である。そのような植物は、除草剤を解毒する酵素または阻害に抵抗性である変異体グルタミンシンターゼ酵素を発現させることによって得ることができる。1つのそのような効率的解毒酵素は、ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼ(例えばストレプトミセス(Streptomyces)種由来のbarもしくはpatタンパク質)をコードする酵素である。外生ホスフィノスリシンアセチルトランスフェラーゼを発現する植物についても記載されている。
さらに除草剤耐性植物は、さらに酵素ヒドロキシフェニルピルピン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)を阻害する除草剤に耐性にさせられた植物である。ヒドロキシフェニルピルピン酸ジオキシゲナーゼは、パラ−ヒドロキシフェニルピルビン酸塩(HPP)がホモゲンチシン酸塩に変換させられる反応を触媒する酵素である。HPPD阻害剤に耐性の植物は、天然型抵抗性HPPD酵素をコードする遺伝子、または突然変異HPPD酵素をコードする遺伝子を用いて形質転換させることができる。HPPD阻害剤に対する耐性は、さらにまたHPPD阻害剤による天然HPPD酵素の阻害にもかかわらずホモゲンチシン酸塩の形成を可能にする特定の酵素をコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって得ることができる。HPPD阻害剤に対する植物の耐性もまた、HPPD耐性酵素をコードする遺伝子に加えて酵素プレフェン酸デヒドロゲナーゼをコードする遺伝子で植物を形質転換させることによって改良することもできる。
さらに別の除草剤耐性植物は、アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤に耐性にさせられた植物である。公知のALS阻害剤には、例えば、スルホニルウレア、イミダゾリノン、トリアゾロピリミジン、ピリミジニオキシ(チオ)安息香酸塩および/またはスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン系除草剤が含まれる。ALS酵素における様々な突然変異(アセトヒドロキシ酸シンターゼ、AHASとしても公知である)は、様々な除草剤および除草剤群に対する耐性を授与することが公知である。スルホニルウレア耐性植物およびイミダゾリノン耐性植物の製造は、国際公開第1996/033270号パンフレットに記載されている。他のイミダゾリノン耐性植物もまた記載されている。また別のスルホニルウレア−およびイミダゾリノン耐性植物は、例えば国際公開第2007/024782号パンフレットに記載されている。
イミダゾリノンおよび/またはスルホニルウレアに耐性の他の植物は、例えば、ダイズ、イネ、サトウダイコン、レタスまたはヒマワリについて記載されているように誘発突然変異、除草剤の存在下での細胞培養内での選択または突然変異育種によって得ることができる。
本発明によってさらに処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られた)植物もしくは植物栽培種は、昆虫抵抗性トランスジェニック植物、すなわち特定の標的昆虫による攻撃に抵抗性にさせられた植物である。そのような植物は、形質転換、またはそのような昆虫抵抗性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。
本明細書で使用する「昆虫抵抗性トランスジェニック植物」には:
1)バチルス・チューリンゲンシス由来の殺虫性結晶タンパク質もしくはその殺虫性部分、例えばオンライン:
http://www.lifesci.sussex.ac.uk/Home/Neil_Crickmore/Bt/に列挙されている殺虫性結晶タンパク質またはその殺虫性部分、例えば、Cryタンパク質クラスのタンパク質Cry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry2Ab、Cry3AaもしくはCry3Bbまたはそれらの殺虫性部分;または
2)バチルス・チューリンゲンシス由来の第2の他の結晶タンパク質もしくはその一部分の存在下で殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシス由来の結晶タンパク質もしくはその一部分、例えばCry34およびCry35結晶タンパク質から作製されたバイナリー毒素;または
3)バチルス・チューリンゲンシス由来の様々な殺虫性結晶タンパク質の部位を含むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば上記の1)のタンパク質のハイブリッドもしくは上記の2)のタンパク質のハイブリッド、例えばトウモロコシ事象MON98034によって製造されたCry1A.105タンパク質(国際公開第2007/027777号パンフレット);または
4)一部の、特に1〜10個のアミノ酸が標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るため、および/または罹患した標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換中にコーディングDNA、例えばコーン事象MON863もしくはMON88017におけるCry3Bb1タンパク質またはコーン事象MIR604におけるCry3Aタンパク質内に導入された変化のために別のアミノ酸によって置換されている上記の1)〜3)のいずれか1つのタンパク質;
5)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の殺虫性分泌タンパク質もしくはその殺虫性部分、例えば:
http://www.lifesci.sussex.ac.uk/home/Neil_Crickmore/Bt/vip.htmlに列挙されている植物殺虫性(VIP)タンパク質、例えばVIP3Aaタンパク質クラス由来のタンパク質;または
6)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の第2分泌タンパク質の存在下で殺虫性であるバチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の分泌タンパク質、例えばVIP1AおよびVIP2Aタンパク質から作製されたバイナリー毒素;または
7)バチルス・チューリンゲンシスもしくはバチルス・セレウス由来の様々な分泌タンパク質由来の部位を含むハイブリッド殺虫性タンパク質、例えば上記の1)におけるタンパク質のハイブリッドまたは上記の2)におけるタンパク質のハイブリッド;または
8)一部の、特に1〜10個のアミノ酸が標的昆虫種に対するより高い殺虫活性を得るため、および/または罹患した標的昆虫種の範囲を拡大するために、および/またはクローニングもしくは形質転換中にコーディングDNA内に導入された(それでも殺虫性タンパク質をコードする)変化のために別のアミノ酸によって置換されている上記の1)〜3)のいずれか1つのタンパク質、例えばワタ事象COT102におけるVIP3Aaタンパク質をコードするコーディング配列を含む少なくとも1つの導入遺伝子を含有するあらゆる植物が含まれる。
当然ながら、本明細書で使用する昆虫抵抗性トランスジェニック植物には、さらにまた上記のクラス1〜8のいずれか1つのタンパク質をコードする遺伝子の組み合わせを含むいずれかの植物が含まれる。1つの実施形態では、昆虫抵抗性植物は相違する標的昆虫種に向けられた相違するタンパク質を使用した場合に影響を受ける標的昆虫種の範囲を拡大するため、または該植物への昆虫抵抗性発生を遅延させるために、同一標的昆虫種に対して殺虫性であるが相違する作用モードを有する、例えば該昆虫内の相違する受容体結合部位への結合を使用することによって、上記のクラス1〜8のいずれか1つのタンパク質をコードする2つ以上の導入遺伝子を含有している。
本発明によってさらに処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られた)植物もしくは植物栽培種は、非生物ストレスに耐性である。そのような植物は、遺伝子形質転換、またはそのようなストレス抵抗性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができる。特に有用なストレス耐性植物には:
a.植物細胞もしくは植物におけるポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)遺伝子の発現および/または活性を減少させることのできる導入遺伝子を含有する植物、
b.植物もしくは植物細胞のPARGコーディング遺伝子の発現および/または活性を減少させることのできるストレス耐性増強導入遺伝子を含有する植物、
c.ニコチンアミダーゼ、ニコチン酸ホスホリボシルトランスフェラーゼ、ニコチン酸モノヌクレオチドアデニルトランスフェラーゼ、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドシンターゼまたはニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼを含むニコチンアミドアデニンジヌクレオチドサルベージ合成経路の植物機能酵素をコードするストレス耐性増強導入遺伝子を含有する植物が含まれる。
さらに本発明によって処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られた)植物もしくは植物栽培種は、例えば以下のように、収穫された生成物の変化した量、品質および/または貯蔵安定性および/または収穫された生成物の特定成分の変化した特性を示す:
1)その物理化学的特性、特にアミロース含量もしくはアミロース/アミロペクチン比、分岐度、平均鎖長、側鎖分布、粘度挙動、ゲル化強度、デンプン粒径および/またはデンプン粒形態において、これが特定用途のためにより適合するように野生型植物細胞もしくは植物内の合成デンプンと比較して変化させられている加工デンプンを合成するトランスジェニック植物、
2)非デンプン性炭水化物ポリマーを合成する、または遺伝子組換えを備えていない野生型植物と比較して変化した特性を備える非デンプン性炭水化物ポリマーを合成するトランスジェニック植物であって、それらの例が、特にイヌリンおよびレバンタイプのポリフルクトースを産生する植物、α1,4−グルカンを産生する植物、α−1,6分岐α−1,4−グルカンを産生する植物、アルテルナンを産生する植物である植物、
3)ヒアルロナンを産生するトランスジェニック植物。
本発明によっても処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られた)植物もしくは植物栽培種は、変化した繊維特性を備える植物、例えばワタ植物である。そのような植物は、遺伝子形質転換、またはそのような変化した繊維特性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができ:
a)植物、例えばセルロースシンターゼ遺伝子の変化形を含有するワタ植物、
b)植物、例えばrsw2もしくはrsw3同種核酸の変化形を含有するワタ植物、
c)植物、例えばスクロースリン酸シンターゼの増加した発現を備えるワタ植物、
d)植物、例えばスクロースシンターゼの増加した発現を備えるワタ植物、
e)植物、例えば繊維細胞の根底での原形質連絡通門の時機が、例えば繊維選択的β1,3−グルカナーゼのダウンレギュレーションを通して変化させられているワタ植物、
f)植物、例えばnodCを含むN−アセチルグルコサミントランスフェラーゼ遺伝子およびキチンシンターゼ遺伝子の発現を通して、変化した反応性を備える繊維を有するワタ植物が含まれる。
本発明によっても処理できる(植物生物工学法、例えば遺伝子組換えによって得られる)植物もしくは植物栽培種は、変化した油プロファイル特性を備える植物、例えばアブラナまたは関連アブラナ属植物である。そのような植物は、遺伝子形質転換、またはそのような変化した油特性を付与する突然変異を含有する植物の選択によって得ることができ:
a)植物、例えば高オレイン酸含量を有する油を産生するアブラナ植物、
b)植物、例えば低リノール酸含量を有する油を産生するアブラナ植物、
c)植物、例えば低レベルの飽和脂肪酸を有する油を産生するアブラナ植物が含まれる。
本発明によって処理することのできる特に有用なトランスジェニック植物は、1つ以上の毒素類をコードする1つ以上の遺伝子を含む植物、例えば商標名YIELD GARD(登録商標)(例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えばトウモロコシ)、BiteGard(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Bt−Xtra(登録商標)(例えばトウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)、Nucotn 33B(登録商標)(ワタ)、NatureGard(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Protecta(登録商標)およびNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)である。挙げることのできる除草剤耐性植物の例は、商標名Roundup Ready(登録商標)(グリホサートに対する耐性、例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えばアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン類に対する耐性)およびSTS(登録商標)(スルホニルウレアに対する耐性、例えばトウモロコシ)の下で販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種およびダイズ品種である。挙げることのできる除草剤耐性植物(除草剤耐性のための従来方法で栽培された植物)には、商標名Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)の下で販売されている品種が含まれる。
本発明によって処理することのできる特に有用なトランスジェニック植物は、形質転換事象または形質転換事象の組み合わせを含有する、例えば様々な国家または地域規制官庁からのデータベース内に列挙されている植物である(例えば、http://gmoinfo.jrc.it/gmp_browse.aspxおよびhttp://www.agbios.com/dbase.phpを参照されたい)。
材料保護において、本発明の物質は、技術的材料を望ましくない真菌および/または微生物による侵入および破壊から保護するために使用できる。
技術材料は、本発明の状況においては、エンジニアリングにおいて使用するために製造されている非生物材料であると理解されている。例えば、本発明の活性材料によって微生物学的変化もしくは崩壊から保護されるべき技術材料は、接着剤、糊、紙および段ボール、布地、カーペット、レザー、木材、塗料およびプラスチック製品、冷却潤滑剤および微生物によって侵入もしくは破壊され得る他の材料であってよい。保護されるべき材料の状況内には、さらにまた真菌および/または微生物の繁殖によって有害に影響を受ける可能性がある生産プラントおよび建物の部分、例えば、冷却回路、冷却および加熱システム、空調および換気システムが含まれる。本発明の状況内では、好ましくは技術材料として挙げられるのは、接着剤、糊、紙および段ボール、レザー、木材、塗料、冷却潤滑剤および熱交換器用液体であり、特に好ましいのは木材である。本発明による組み合わせは、腐食、退色および脱色またはカビのような不利益な作用を防止することができる。本発明による活性化合物の組み合わせおよび組成物は、同様に海水または淡海水と接触する物体、特に船殻、ふるい、網、建築物、埠頭および信号設備をコロニー形成から保護するために使用できる。
本発明による処理方法は、さらにまた貯蔵物品を真菌および微生物の攻撃から保護する分野においても使用できる。本発明によると、用語「貯蔵物品」は、天然生活環から取り出されていて長期間の保護が望ましい、野菜もしくは動物起源の天然物質およびそれらの加工形を意味すると理解されている。野菜起源の貯蔵物品、例えば植物もしくはそれらの部位、例えば茎、葉、塊茎、種子、果実もしくは穀粒は、収穫したての状態または加工形、例えば予備乾燥、湿潤、微粉砕、粉末化、圧搾または焙焼形で保護することができる。さらに貯蔵物品の定義の下に含まれるのは、粗木材の形状、例えば建設用木材、電気パイロンおよび障壁の形態にあろうと、または完成品、例えば家具もしくは木材から製造された物体の形態にあろうと木材である。動物起源の貯蔵物品は、皮革、レザー、毛皮、毛髪などである。本発明による組み合わせは、不利益な作用、例えば腐食、退色またはカビを防止できる。好ましくは、「貯蔵物品」は、野菜起源の天然物質およびそれらの加工形、より好ましくは果実およびそれらの加工形、例えばナシ状果、石果、柔らかい果物および柑橘類の果実ならびにそれらの加工形を意味すると理解されている。
本発明によって処理できる真菌の病害の一部の病原体は、例えば、決して制限することなく:
ウドンコ病(Powdery Mildew Diseases)、例えばブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)によって誘発されるブルメリア病;例えばポドスファエラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)によって誘発されるポドスファエラ病;例えばスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea)によって誘発されるスファエロテカ病;例えばウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator)によって誘発されるウンシヌラ病;
サビ病、例えばギムノスポランギウム・サビナエ(Gymnosporangium sabinae)によって誘発されるギムノスポランギウム病;例えばヘミレイア・バスタトリックス(Hemileia vastatrix)によって誘発されるヘミレイア病;例えばファコスポラ・パキリジ(Phakopsora pachyrhizi)およびファコプソラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae)によって誘発されるファコプソラ病;例えばプッシニア・レコンジタ(Puccinia recondita)またはプッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)によって誘発されるプッシニア病;例えばウロミセス・アペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)によって誘発されるウロミセス病;
卵菌病、例えばアルブゴ・カンジダ(Albugo candida)によって誘発されるアルブゴ病;例えばブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae)によって誘発されるブレミア病;例えばペロノスポラ・ピシ(Peronospora pisi)およびペロノスポラ・ブラシカエ(Peronospora brassicae)によって誘発されるペロノスポラ病;例えばフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)によって誘発されるフィトフトラ病;例えばプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)によって誘発されるプラスモパラ病;例えばシュードペロノスポラ・フムリ(Pseudoperonospora humuli)およびシュードペロノスポラ・クベンシス(Pseudoperonospora cubensis)によって誘発されるシュードペロノスポラ病;例えばピチウム・ウルチムム(Pythium ultimum)によって誘発されるピチウム病;
斑点病、汚斑病および葉枯病、例えばアルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)によって誘発されるアルタナリア病;例えばセルコスポラ・ベチコラ(Cercospora beticola)によって誘発されるセルコスポラ病;例えばクラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cucumerinum)によって誘発されるクラジオスポリウム病;例えばコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)(分生子形:ドレクスレラ(Drechslera)、Syn:ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)もしくはコクリオボラス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus)によって誘発されるコクリオボルス病;例えばコレトトリクム・リンデムチアヌム(Colletotrichum lindemuthianum)によって誘発されるコレトトリクム病;例えばシクロコニウム・オレアギヌム(Cycloconium oleaginum)によって誘発されるシクロコニウム病;例えばディアポルテ・シトリ(Diaporthe citri)によって誘発されるディアポルテ病;例えばエルシノエ・フォーセッティイ(Elsinoe fawcettii)によって誘発されるエルシノエ病;例えばグロエオスポリウム・ラエティカラー(Gloeosporium laeticolor)によって誘発されるグロエオスポリウム病;例えばグロメレラ・シングラータ(Glomerella cingulata)によって誘発されるグロメレラ病;例えばグイグナルディア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)によって誘発されるグイグナルディア病;例えばレプトスファエリア・マキュランス(Leptosphaeria maculans)およびレプトスファエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)によって誘発されるレプトスファエリア病;例えばマグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)によって誘発されるマグナポルテ病;例えばミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)、ミコスファエレラ・アラキジコラ(Mycosphaerella arachidicola)およびミコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)によって誘発されるミコスファエレラ病;例えばファエオスフェリア・ノドラム(Phaeosphaeria nodorum)によって誘発されるファエオスフェリア病;例えばピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)もしくはピレノホラ・トリティシ・レペンティス(Pyrenophora tritici repentis)によって誘発されるピレノホラ病;例えばラムラリア・コロシグニ(Ramularia collocygni)もしくはラムラリア・アレオラ(Ramularia areola)によって誘発されるラムラリア病;例えばリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)によって誘発されるリンコスポリウム病;例えばセプトリア・アピイ(Septoria apii)およびセプトリア・リコペルシシ(Septoria lycopersici)によって誘発されるセプトリア病;例えばチフラ・インカルナタ(Thyphula incarnata)によって誘発されるチフラ病;例えばベンチュリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)によって誘発されるベンチュリア病;
根、鞘および茎の病害、例えばコルチシウム・グラミネアラム(Corticium graminearum)によって誘発されるコルチシウム病;例えばフザリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)によって誘発されるフザリウム病;例えばガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis)によって誘発されるガエウマノミセス病;例えばリゾクトニア・ソラニ(Rhizoctonia solani)によって誘発されるリゾクトニア病;例えばサロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)によって誘発されるサロクラジウム病;例えばスクレロチウム・オリザエ(Sclerotium oryzae)によって誘発されるスクレロチウム病;例えばタペシア・アクホルミス(Tapesia acuformis)によって誘発されるタペシア病;例えばチエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola)によって誘発されるチエラビオプシス病;
トウモロコシ穂軸を含む穂および円錐花序病、例えばアルテルナリア属各種(Alternaria spp.)によって誘発されるアルテルナリア病;例えばアスペルギルス・フラブス(Aspergillus flavus)によって誘発されるアスペルギルス病;例えばクラジオスポリウム・ククメリヌム(Cladiosporium cladosporioides)によって誘発されるクラジオスポリウム病;例えばクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)によって誘発されるクラビセプス病;例えばフザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)によって誘発されるフザリウム病;例えばジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)によって誘発されるジベレラ病;例えばモノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)によって誘発されるモノグラフェラ病;
黒穂病および麦の黒穂病、例えばスファケロテカ・レイリアナ(Sphacelotheca reiliana)によって誘発されるスファケロテカ病;チレチア・カリエス(Tilletia caries)によって誘発されるチレチア病;例えばウロシスティス・オクルタ(Urocystis occulta)によって誘発されるウロシスティス病;例えばウスチラゴ・ヌダ(Ustilago nuda)によって誘発されるウスチラゴ病;
果実の腐敗およびカビ病、例えばアスペルギルス・フラブスによって誘発されるアスペルギルス病;例えばボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)によって誘発されるボトリチス病;例えばペニシリウム・イクパンザム(Penicillium expansum)およびペニシリウム・パルロゼナム(Penicillium purpurogenum)によって誘発されるペニシリウム病;例えばリゾプス・ストロニファル(Rhizopus stolonifer)によって誘発されるリゾプス病;例えばスクレロチニア・スクレロチウム(Sclerotinia sclerotiorum)によって誘発されるスクレロチニア病;例えばバーティシリウム・アルボアトルム(Verticillium alboatrum)によって誘発されるバーティシリウム病;
種子および土壌腐敗、カビ、萎れ病、腐敗および立ち枯れ病、例えばアルテルナリア・ブラッシコーラ(Alternaria brassicicola)によって誘発されるアルテルナリア病;例えばアファノミセス根腐病(Aphanomyces euteiches)によって誘発されるアファノミセス病;例えばアスコチタ・レンチス(Ascochyta lentis)によって誘発されるアスコチタ病;例えばアスペルギルス・フラブスによって誘発されるアスペルギルス病;例えばクラドスポリウム・ヘルバルム(Cladosporium herbarum)によって誘発されるクラドスポリウム病;例えばコクリオボラス・サチブス(Cochliobolus sativus)によって誘発されるコクリオボラス病;(分生子形:ドレクスレラ、ビポラリス(Bipolaris)Syn:ヘルミントスポリウム);例えばコレトトリクム・コッコデス(Colletotrichum coccodes)によって誘発されるコレトトリクム病;例えばフザリウム・クルモルムによって誘発されるフザリウム病;例えばジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae)によって誘発されるジベレラ病;例えばマクロホミナ・ファセオリナ(Macrophomina phaseolina)によって誘発されるマクロホミナ病;例えばミクロドキウム・ニバーレ(Microdochium nivale)によって誘発されるミクロドキウム病;例えばモノグラフェラ・ニバリス(Monographella nivalis)によって誘発されるモノグラフェラ病;例えばペニシリウム・エクスパンザム(Penicillium expansum)によって誘発されるペニシリウム病;例えばフォーマ・リンガム(Phoma lingam)によって誘発されるフォーマ病;例えばフォモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae)によって誘発されるフォモプシス病;例えばフィトフソラ・カクトラム(Phytophthora cactorum)によって誘発されるフィトフソラ病;例えばピレノホラ・グラミネア(Pyrenophora graminea)によって誘発されるピレノホラ病;例えばピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)によって誘発されるピリキュラリア病;例えばピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)によって誘発されるピチウム病;例えばリゾクトニア・ソラニによって誘発されるリゾクトニア病;例えばリゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae)によって誘発されるリゾプス病;例えばスクレロチウム・ロルフシイ(Sclerotium rolfsii)によって誘発されるスクレロチウム病;例えばセプトリア・ノドルム(Septoria nodorum)によって誘発されるセプトリア病;例えばチフラ・インカルナタ(Typhula incarnata)によって誘発されるチフラ病;例えばバーティシリウム・ダーリアエ(Verticillium dahliae)によって誘発されるバーティシリウム病;
馬蹄病、エニシダ病および枝枯病、例えばネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena)によって誘発されるネクトリア病;
胴枯病、例えばモニリニア・ラクサ(Monilinia laxa)によって誘発されるモニリニア病;
花および果実の変形を含む葉ぶくれ病もしくは巻葉病、例えばエキソバシジウム・ベキサンス(Exobasidium vexans)によって誘発されるエキソバシジウム病;
例えばタフリナ・デフォルマンス(Taphrina deformans)によって誘発されるタフリナ病;
木材工場の衰退病、例えばファエオモニエラ・クラミドスポラ(Phaeomoniella clamydospora)、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Phaeoacremonium aleophilum)およびフォミチポリア・メジテラネア(Fomitiporia mediterranea)によって誘発されるエスカ(Esca)病;例えばガノデルマ・ボニネンセ(Ganoderma boninense)によって誘発されるガノデルマ病;例えばリジドポルス・リグノサス(Rigidoporus lignosus)によって誘発されるリジドポルス病;
花および種子の病害、例えばボトリチス・シネレアによって誘発されるボトリティス病;
塊茎の病害、例えばリゾクトニア・ソラニによって誘発されるリゾクトニア病;例えばヘルミントスポリウム・ソラニ(Helminthosporium solani)によって誘発されるヘルミントスポリウム病;
根瘤病、例えばプラモジオホラ・ブラシカエ(Plamodiophora brassicae)によって誘発されるプラモジオホラ病;
細菌産物によって誘発される病害、例えばキサントモナス・キャンペストリスpv.オリザエ(Xanthomonas campestris pv.oryzae)などのキサントモナス種;例えばシュードモナス・シリンガエ pv.ラクリマンス(Pseudomonas syringae pv.lachrymans)などのシュードモナス種;例えばエルウィニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)などのエルウィニア種によって誘発される病害を挙げることができる。
好ましいのは、以下のダイズの病害を防除することである:
葉、茎、鞘および種子上の真菌病、例えばアルテルナリア斑点病(アルテルナリア種アトランス・テヌイシマ(Alternaria spec.atrans tenuissima))、炭疽病(コレトトリカム・グロエオスポロイデス・デマティウム変種トランケイタム(Colletotrichum gloeosporoides dematium var.truncatum))、褐色斑点病(セプトリア・グリシネス(Septoria glycines))、セルコスポラ(cercospora)斑点病および胴枯病(セルコスポラ・キクチイ(Cercospora kikuchii))、コウガイケカビ(choanephora)葉枯病(コアネホラ・インファンディブリフェラ・トリスポラ(Choanephora infundibulifera trispora)(Syn.))、ダクツリオホラ(dactuliophora)斑点病(ダクツリオホラ・グリシネス(Dactuliophora glycines))、ベト病(downy mildew)(ペロノスポラ・マンシュリカ(Peronospora manshurica))、ドレクスレラ葉枯病(ドレクスレラ・グリシニ(Drechslera glycini))、白星斑点病(セルコスポラ・ソジナ(Cercospora sojina))、レプトスファエルリナ斑点病(レプトスファエルリナ・トリホリイ(Leptosphaerulina trifolii))、フィロスティカ斑点病(フィロスティクタ・ソジャエコラ(Phyllosticta sojaecola))、鞘および茎枯病(フォモプシス・ソジャエ(Phomopsis sojae))、ウドンコ病(ミクロスファエラ・ディフューザ(Microsphaera diffusa))、ピレノケータ斑点病(ピレノケータ・グリシネス(Pyrenochaeta glycines))、リゾクトニア・アエリアル(rhizoctonia aerial)、群葉およびクモの巣病(リゾクトニア・ソラニ)、サビ(ファコスポラ・パクリジ(Phakopsora pachyrhizi)およびファコスポラ・メイボミアエ(Phakopsora meibomiae))、黒星病(スファセロマ・グリシネス(Sphaceloma glycines))、ステムフィリウム(stemphylium)葉枯病(ステムフィリウム・ボトリオサム(Stemphylium botryosum))、輪紋病(コリネスポラ・カシイコラ(Corynespora cassiicola))によって誘発される。
根および幹を拠点とする真菌病、例えば黒根病(カロネクトリア・クロタラリエ(Calonectria crotalariae))、炭腐病(マクロホミナ・ファゼオリナ(Macrophomina phaseolina))、赤カビ病もしくは立ち枯れ病、根腐れ病、ならびに鞘腐れおよび輪紋病(フザリウム・オキシスポルム、フザリウム・オルトセラス(Fusarium orthoceras)、フザリウム・セミテクツム(Fusarium semitectum)、フザリウム・エクイセチ(Fusarium equiseti))、ミコレプトディスカス(mycoleptodiscus)根腐れ、(ミコレプトディスカス・テレストリス(Mycoleptodiscus terrestris))、ネオコスモスポラ(neocosmospora)(ネオコスモスポラ・バシンフェクタ(Neocosmopspora vasinfecta))、鞘枯および茎枯病(ディアポルテ・ファセオロラム(Diaporthe phaseolorum))、枝枯病(ディアポルテ・ファセオォラム変種カウリボラ(Diaporthe phaseolorum var.caulivora))、フィトフトラ腐敗病(フィトフトラ・メガスペルマ(Phytophthora megasperma))、落葉病(フィアロホラ・グレガータ(Phialophora gregata))、クサレカビ腐敗病(フィチウム・アファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、フィチウム・イレグラレ(Pythium irregulare)、フィチウム・デバリアヌム(Pythium debaryanum)、フィチウム・ミリオチルム(Pythium myriotylum)、フィチウム・ウルチマム(Pythium ultimum))、リゾクトニア根腐れ病(rhizoctonia root rot)、幹腐食および立ち枯れ病(リゾクトニア・ソラニ)、スクレオチニア(sclerotinia)幹腐食(スクレロチニア・スクレロチウム)、白絹病(sclerotinia Southern blight)(スクレロチニア・ロルフシ(Sclerotinia rolfsii))、チエラビオプシス(thielaviopsis)根腐れ病(チエラビオプシス・バシコラ(Thielaviopsis basicola))によって誘発される。
さらに、上述した生物の抵抗性系統を防除することもまた可能である。
工業材料を分解もしくは変化させる可能性がある、挙げることのできる微生物は、例えば、細菌、真菌、酵母、藻類および粘液生物である。本発明による活性化合物は、好ましくは真菌、特にカビ、木材変色性および木材破壊性真菌(担子菌)に対して、ならびに粘液生物および藻類に対して作用する。下記の属の微生物を例として挙げることができる:アルテルナリア属、例えばアルテルナリア・テヌイス(Alternaria tenuis)、アスペルギルス属、例えばアスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、ケトミウム属(Chaetomium)、例えばケトミウム・グロボーサム(Chaetomium globosum)、コニオフォラ属(Coniophora)、例えばコニオフォラ・プテアナ、レンチヌス属(Lentinus)、例えばレンチヌス・チグリヌス(Lentinus tigrinus)、ペニシリウム属、例えばペニシリウム・グラウカム(Penicillium glaucum)、ポリポラス属(Polyporus)、例えばポリポラス・ベルシカラー、アウレオバシジウム属、例えばアウレオバシジウム・プルランス、スクレロホマ属(Sclerophoma)、例えばスクレロホマ・ピチオフィラ(Sclerophoma pityophila)、トリコデルマ属、例えばトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、エシェリキア属(Escherichia)、例えばエシェリキア・コリ、シュードモナス属、例えばシュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)およびスタフィロコッカス属(Staphylococcus)、例えばスタフィロコッカス・アウレウス。
本発明による組成物の成長中の植物もしくは植物部位上への散布は、さらにまた収穫後の植物もしくは植物部位を保護するためにも使用できる。
本出願内では、「収穫後処理」は、極めて広い意味で理解しなければならない。一方では、収穫後処理は果実および野菜が収穫された後の果実または野菜の処理を文字通りに意味する。収穫後処理のためには、果実または野菜は、(例えば国際公開第2005/009474号パンフレットに開示された方法および装置を使用して)浸漬もしくはタンクダンプする、または液体内へドレンチする、ブラシ塗布、燻煙消毒、塗布、(温間もしくは冷間)雲霧で処理される、または果実はワックス状もしくは他の組成物をコーティングすることができる。さらにまた植物もしくは植物部位を収穫後および貯蔵病害から、他方ではそれらの有効性を輸送および貯蔵中に存続させながら、本発明による組成物を収穫直前に散布することによって保護することが可能である。
本発明によると収穫後および貯蔵病害は、例えば以下の真菌:コレトトリクム属各種、例えば、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリクム・グロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリクム・コッコデス(Colletotrichum coccodes);フザリウム属各種(Fusarium spp.)、例えば、フザリウム・セミテクツム(Fusarium semitectum)、フザリウム・モニリホルメ(Fusarium moniliforme)、フザリウム・ソラニ(Fusarium solani)、フザリウム・オキシスポルム;ベルチシリウム属各種(Verticillium spp.)、例えば、ベルチシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae);ニグロスポラ属各種(Nigrospora spp.);ボトリチス属各種(Botrytis spp.)、例えば、ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea);ゲオトリクム属各種(Geotrichum spp.)、例えば、ゲオトリクム・カンジズム(Geotrichum candidum);ホモプシス属各種(Phomopsis spp.)、ホモプシス・ナタレンシス(Phomopsis natalensis);ジプロジア属各種(Diplodia spp.)、例えば、ジプロジア・シトリ(Diplodia citri);アルテルナリア属各種(Alternaria spp.)、例えば、アルテルナリア・シトリ(Alternaria citri)、アルテルナリア・アルテルナタ(Alternaria alternata);フィトフトラ属各種(Phytophthora spp.)、例えば、フィトフトラ・シトロフトラ(Phytophthora citrophthora)、フィトフトラ・フラガリアエ(Phytophthora fragariae)、フィトフトラ・カクトルム(Phytophthora cactorum)、フィトフトラ・パラシチカ(Phytophthora parasitica);セプトリア属各種(Septoria spp.)、例えば、セプトリア・デプレッサ(Septoria depressa);ムコル属各種(Mucor spp.)、例えば、ムコル・ピリホルミス(Mucor piriformis);モニリニア属各種(Monilinia spp.)、例えば、モニリニア・フルクチゲナ(Monilinia fructigena)、モニリニア・ラキサ(Monilinia laxa);ベンツリア属各種(Venturia spp.)、例えば、ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)、ベンツリア・ピリナ(Venturia pyrina);リゾプス属各種(Rhizopus spp.)、例えば、リゾプス・ストロニフェル(Rhizopus stolonifer)、リゾプス・オリザエ(Rhizopus oryzae);グロメレラ属各種(Glomerella spp.)、例えば、グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata);スクレロチニア属各種(Sclerotinia spp.)、例えば、スクレロチニア・フルイチコラ(Sclerotinia fruiticola);セラトシスチス属各種(Ceratocystis spp.)、例えば、セラトシスチス・パラドキサ(Ceratocystis paradoxa);ペニシリウム属各種(Penicillium spp.)、例えば、ペニシリウム・フニクロスム(Penicillium funiculosum)、ペニシリウム・エキスパンスム(Penicillium expansum)、ペニシリウム・ジギタツム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリクム(Penicillium italicum);グロエオスポリウム属各種(Gloeosporium spp.)、例えば、グロエオスポリウム・アルブム(Gloeosporium album)、グロエオスポリウム・ペレナンス(Gloeosporium perennans)、グロエオスポリウム・フルクチゲヌム(Gloeosporium fructigenum)、グロエオスポリウム・シングラタ(Gloeosporium singulata);フリクタエナ属各種(Phlyctaena spp.)、例えば、フリクタエナ・バガブンダ(Phlyctaena vagabunda);シリンドロカルポン属各種(Cylindrocarpon spp.)、例えば、シリンドロカルポン・マリ(Cylindrocarpon mali);ステムフィリウム属各種(Stemphyllium spp.)、例えば、ステムフィリウム・ベシカリウム(Stemphyllium vesicarium);ファシジオピクニス属各種(Phacydiopycnis spp.)、例えば、ファシジオピクニス・マリルム(Phacydiopycnis malirum);チエラビオプシス属各種(Thielaviopsis spp.)、例えば、チエラビオプシス・パラドキシ(Thielaviopsis paradoxy);アスペルギルス属各種(Aspergillus spp.)、例えば、アスペルギルス・ニガー、アスペルギルス・カルボナリウス(Aspergillus carbonarius);ネクトリア属各種(Nectria spp.)、例えば、ネクトリア・ガリゲナ(Nectria galligena);ペジクラ属各種(Pezicula spp.)によって誘発されることがある。
本発明によると、収穫後貯蔵病害は、例えば、瘡痂病、焼け、軟化、老化損傷、皮目斑点、苦痘病、褐変、みつ病、導管損傷、CO障害、CO欠乏およびO欠乏である。
本発明による処理の対象である果実、切り花および野菜は、特に、穀類、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、イネ、ソルガムなど;ビート類、例えば、サトウダイコンおよび飼料用ビートなど;ナシ状果および石果およびベリー、例えば、リンゴ、ナシ、プラム、モモ、アーモンド、サクランボ、イチゴ、ラズベリーおよびブラックベリーなど;マメ科植物、例えば、インゲンマメ、ヒラマメ、エンドウマメ、ダイズなど;油性植物、例えば、アブラナ、カラシナ、ケシ、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、ヒマ、カカオ、ラッカセイなど;ウリ科、例えば、カボチャ、ガーキン、メロン、キュウリ、スカッシュ;繊維性植物、例えば、ワタ、アマ、アサ、ジュート;柑橘類果実、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン;熱帯果樹、例えば、パパイヤ、パッションフルーツ、マンゴー、カランボラ、パイナップル、バナナ;野菜、例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、アブラナ科、例えば、キャベツおよびカブ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、トウガラシおよびアマトウガラシなど;月桂樹様植物、例えば、アボカド、シナモン、クスノキなど;または、例えばトウモロコシ、タバコ、ナッツ、コーヒー、サトウキビ、茶、ブドウのつる、ホップ、インドゴムノキなどの植物、ならびに、観賞植物、例えば、切り花、バラ、ガーベラおよび球根、灌木、落葉樹および常緑樹、例えば、針葉樹から選択される。ここで栽培植物を列挙したのは、本発明を例示するためであり、本発明の範囲をそれらに限定するためではない。
さらに、本発明による式(I)の化合物は、さらにまた極めて優れた抗真菌活性も有する。本発明の化合物は、特に皮膚糸状菌および酵母、カビおよび二相性真菌(例えば、カンジダ種、例えばカンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ・グラブラタ(Candida glabrata)およびエピデルモフィトンフロッコースム(Epidermophyton floccosum)、アスペルギルス種、例えばアスペルギルス・ニガーおよびアスペルギルス・フミガツス(Aspergillus fumigatus)、トリコフィトン種、例えばトリコフィトンメンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、ミクロスポリン種、例えばミクロスポロン・カニス(Microsporon canis)およびオードウイニイ(audouinii)に対して極めて広範囲の抗真菌活性範囲を有する。これらの真菌のリストは、決して含むことのできる真菌範囲を限定するものではなく、単に例示するためのものである。
本発明による化合物を散布する場合は、散布率は、広範囲内で変化してよい。本発明による処理方法において通常散布される活性化合物の用量/散布率は、一般におよび有益には、
・植物の部位、例えば葉を処理(茎葉処理)するためには:0.1〜10,000g/ha、好ましくは10〜3,000g/ha、より好ましくは50〜1,000g/haである;ドレンチもしくはドリップ散布の場合には、用量は、特にロックウールもしくはパーライトのような不活性物質を使用して、減少させることが可能である;
・種子処理のためには:種子100kg当たり2〜1,000g、好ましくは種子100kg当たり3〜200g、より好ましくは種子100kg当たり2.5〜50g、いっそうより好ましくは種子100kg当たり2.5〜25gである;
・土壌処理のためには:0.1〜10,000g/ha、好ましくは1〜5,000g/haである。
本明細書に規定した用量は、本発明による方法の具体例として挙げられている。当業者には、特に治療対象の植物もしくは作物の性質に依存して、散布用量を適応させる方法は公知であろう。
本発明による組み合わせは、処理後の特定の時間範囲内に害虫および/または植物病原性真菌および/または微生物から植物を保護するために使用できる。保護が効果をもたらす時間範囲は、該植物の該組み合わせを用いた処理後の一般に1〜28日間、好ましくは1〜14日間、より好ましくは1〜10日間、いっそうより好ましくは1〜7日間または植物繁殖材料の処理後200日間までに及ぶ。
さらに本明による組み合わせおよび組成物は、植物および収穫された植物材料中の、およびこのためにそれらから製造された食品および動物用飼料中のマイコトキシンの含量を減少させるために使用できる。特に、しかし排他的ではなく下記のマイコトキシンを指定することができる:デオキシニバレノール(DON)、ニバレノール、15−Ac−DON、3−Ac−DON、T2−およびHT2−トキシン、フモニシン、ゼアラレノン、モニリホルミン、フザリン、ジアセトキシシルペノール(DAS)、ボーベリシン、エンニアチン、フザロプロリフェリン(fusaroproliferine)、フザレノール(fusarenole)、オクラトキシン、パツリン、エルゴットアルカロイドおよびアフラトキシン;これらは、例えば、以下の真菌病によって誘発される:フザリウム属各種、例えば、フザリウム・アクミナツム(Fusarium acuminatum)、F.アベナセウム(avenaceum)、F.クロオクウェレンセ(F.crookwellense)、F.クルモルム、F.グラミネアルム(F.graminearum)(ジベレラ・ゼアエ(Gibberella zeae))、F.エクイセチ(F.equiseti)、F.フジコロイ(F.fujikoroi)、F.ムサルム(F.musarum)、F.オキシスポルム(F.oxysporum)、F.プロリフェラツム(F.proliferatum)、F.ポアエ(F.poae)、F.シュードグラミネアルム(F.pseudograminearum)、F.サムブシヌム(F.sambucinum)、F.シルピ(F.scirpi)、F.セミテクツム(F.semitectum)、F.ソラニ(F.solani)、F.sporotrichoides)、F.ラングセチアエ(F.langsethiae)、F.スブグルチナンス(F.subglutinans)、F.トリシンクツム(F.tricinctum)、F.ベルチシリオイデス(F.verticillioides)など、さらに、アスペルギルス属各種、ペニシリウム属各種、クラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea)、スタキボトリス属各種(Stachybotrys spec.)など。
本発明による活性化合物の組み合わせの優れた殺真菌活性は、以下の実施例から明白である。個別活性化合物は殺真菌活性に関して不十分さを示すが、該組み合わせは、添加物の単純な加算を超える活性を有する。殺真菌剤の相乗効果は、本活性化合物の組み合わせの殺真菌活性が本化合物が個別に散布された場合の活性の総計を超える場合は常に存在する。
殺真菌剤の相乗効果は、本活性化合物の組み合わせの殺真菌活性が本化合物が個別に散布された場合の活性の総計を超える場合は常に存在する。2つの相違する化合物の個別散布は、同時ならびに連続的に実施できる。2つの活性化合物の特定の組み合わせの予測活性は、以下のように計算することができる(Colby,S.R.,「Calculating Synergistic and Antagonistic Responses of Herbicide Combinations」,Weeds 1967,15,20−22を参照されたい):
下記の条件:
(Xは、活性化合物Aがm ppm(またはg/ha)の散布率で散布された場合の有効性である、
Yは、活性化合物Bがn ppm(またはg/ha)の散布率で散布された場合の有効性である、
Eは、活性化合物AおよびBが各々mおよびn ppm(またはg/ha)の散布率で散布された場合の有効性である)の場合は、
次のようになる:
Figure 2013523856
(%)で示される有効性度が表示されている。0%はコントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が全く観察されないことを意味する。
実際の殺真菌活性値が計算値を超える場合は、同時もしくは連続散布における該組み合わせの活性は超相加性である、すなわち相乗効果が存在する。この場合には、実際に観察された有効性は、上述した式から計算された予想有効性(E)についての数値より大きくなければならない。
相乗効果を証明するまた別の方法は、Tammesの方法である(「Isoboles,a graphic representation of synergism in pesticides」in Neth.J.Plant Path.,1964,70,73−80を参照されたい)。
以下では、本発明を実施例によって例示する。しかし本発明は、これらの実施例に限定されない。
サンプルの調製
活性化合物の適切な製剤を製造するために、1重量部のジチイノ−テトラカルボキシイミドを24.5重量部のアセトン、24.5重量部のジメチルアセトアミドおよび1重量部の乳化剤アルキルアリールポリグリコールエーテルと混合する。濃縮物は、水を用いて所望濃度へ希釈する。
細菌バチルス・フィルムスを含有する湿潤性粉末製剤であるBioNem WP(登録商標)を水と混合して所望濃度へ希釈する。
細菌バチルス・ズブチリス(QST713品種)を含有する湿潤性粉末製剤であるSerenade(登録商標)WPOを水と混合して所望濃度へ希釈する。
酵母メチニコビア・フルクチコラを含有する水分散性顆粒製剤であるShemer(商標)を水と混合して所望濃度へ希釈する。
真菌ピシウム・オリガンドラムを含有する湿潤性粉末製剤であるPolyversum(登録商標)を水と混合して1時間攪拌した後にろ過し、その後に水で所望濃度へ希釈する。
実施例A
フィトフトラ試験(トマト)/予防的
若い植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に生物防除剤、例えばBioNem WP(登録商標)の水性製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にフィトフトラ・インフェスタンスの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に入れる。本試験は、植菌3日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例B
スファエロテカ試験(キュウリ)/予防的
若い植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPOの水性製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にスファエロテカ・フリギネアの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ23℃および相対大気湿度70%の温室内に入れる。本試験は、植菌7日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例C
ベンチュリア試験(リンゴ)/予防的
若い植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPOの水性製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、植物にリンゴ腐敗病の原因因子(ベンチュリア・イネクアリス)の水性分生子懸濁液で植菌し、その後およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に1日間置いておく。この植物を次に、およそ21℃および相対大気湿度90%の温室内に入れる。本試験は、植菌10日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例D
アルテルナリア試験(トマト)/予防的
若い植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に生物防除剤、例えばShemer(商標)の水性製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にアルテルナリア・ソラニの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に入れる。本試験は、植菌3日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例E
フィトフトラ試験(トマト)/予防的
若い植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPO、Shemer(商標)またはPolyversum(登録商標)の水性製剤を既定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にフィトフトラ・インフェスタンスの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に入れる。本試験は、植菌3日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例F
スファエロテカ試験(キュウリ)/予防的
若い植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPOの水性製剤を既定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にスファエロテカ・フリギネアの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ23℃および相対大気湿度70%の温室内に入れる。本試験は、植菌7日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例G
ベンチュリア試験(リンゴ)/予防的
若い植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPOの水性製剤を既定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、植物にはリンゴ腐敗病の原因因子(ベンチュリア・イネクアリス)の水性分生子懸濁液で植菌し、その後およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に1日間置いておく。この植物を次に、およそ21℃および相対大気湿度90%の温室内に入れる。本試験は、植菌10日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例H
アルテルナリア試験(トマト)/予防的
若い植物に生物防除剤、例えばSerenade(登録商標)WPOの水性製剤を既定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、この植物にアルテルナリア・ソラニの水性芽胞懸濁液で植菌する。この植物を次に、およそ20℃および相対大気湿度100%の培養箱に入れる。本試験は、植菌3日後に評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856
実施例I
ボトリチス(マメ)/予防的
若い植物に生物防除剤、例えばBioNem WP(登録商標)の水性製剤を既定散布率でスプレーする。4時間後でスプレーコーティングが乾燥した後、植物に(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンの製剤を規定散布率でスプレーする。翌日、植物の各葉の上にボトリチス・シネレアの増殖菌で被覆された2つの寒天小片を配置することによって植菌する。植菌した植物は、20℃および相対大気湿度100%の暗くしたチャンバ内に入れる。植菌の2日後、葉上の病斑のサイズを評価する。0%は未処理コントロールの有効性に対応する有効性を意味するが、100%の有効性は病害が観察されないことを意味する。以下の表は、本発明による、連続的に散布された化合物の観察された活性が計算された活性より大きいこと、すなわち相乗効果が存在することを明白に示している。
Figure 2013523856

Claims (13)

  1. (A)式(I):
    Figure 2013523856
    (式中、RおよびRは同一であり、メチル、エチル、n−プロピルもしくはイソプロピルを表し、nは0もしくは1を表す)の少なくとも1つのジチイノ−テトラカルボキシイミドまたはその農業化学的に許容される塩、
    および
    (B)以下の:
    (1)細菌、特別には芽胞形成細菌、
    (2)真菌もしくは酵母、および
    (3)イソフラボンからなる群から選択される少なくとも1つの生物防除剤を含む活性化合物の組み合わせ。
  2. 式(I)の化合物は、(I−1)2,6−ジメチル−1H,5H−[1,4]ジチイノ[2,3−c:5,6−c’]ジピロール−1,3,5,7(2H,6H)−テトロンである、請求項1に記載の活性化合物の組み合わせ。
  3. 前記生物防除剤は:
    グループ(1):細菌、特に芽胞形成菌、根定着菌、または生物殺真菌剤として有用な細菌であって、以下の:
    (1.1)バチルス・アグリ(Bacillus agri)、
    (1.2)バチルス・アイザワイ(Bacillus aizawai)、
    (1.3)バチルス・アルボラクチス(Bacillus albolactis)、
    (1.4)バチルス・アミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、特にB.アミロリケファシエンスIN937a株、もしくはFZB42株、
    (1.5)バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、特にB.セレウスCNCM I−1562の芽胞、
    (1.6)バチルス・コアギュランス(Bacillus coagulans)、
    (1.7)バチルス・エンドパラシチカス(Bacillus endoparasiticus)、
    (1.8)バチルス・エンドリスモス(Bacillus endorhythmos)、
    (1.9)バチルス・フィルムス(Bacillus firmus)、特にB.フィルムスCNCM I−1582の芽胞、
    (1.10)バチルス・クルスターキ(Bacillus kurstaki)、
    (1.11)バチルス・ラクチコラ(Bacillus lacticola)、
    (1.12)バチルス・ラクチモルブス(Bacillus lactimorbus)、
    (1.13)バチルス・ラクチス(Bacillus lactis)、
    (1.14)バチルス・ラテロスポルス(Bacillus laterosporus)、
    (1.15)バチルス・レンチモルブス(Bacillus lentimorbus)、
    (1.16)バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、
    (1.17)バチルス・メデューサ(Bacillus medusa)、
    (1.18)バチルス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、
    (1.19)バチルス・メチエンス(Bacillus metiens)、
    (1.20)バチルス・ナットウ(Bacillus natto)、
    (1.21)バチルス・ニグリフィカンス(Bacillus nigrificans)、
    (1.22)バチルス・ポピラエ(Bacillus popillae)、
    (1.23)バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、特に1つのB.プミルス株の名称GB34、
    (1.24)バチルス・サイアメンシス(Bacillus siamensis)、
    (1.25)バチルス・スファエリクス(Bacillus sphaericus)、
    (1.26)バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)、特に1つのB.ズブチリス株の名称GB03、またはB.ズブチリス変種アミロリケファシエンスFZB24株。
    (1.27)バチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)、特にB.チューリンゲンシス変種イスラエレンシス(israelensis)またはB.チューリンゲンシス亜種アイザワイABTS−1857株またはB.チューリンゲンシス亜種クルスタキ(kurstaki)HD−1株、
    (1.28)バチルス・ユニフラゲラツス(Bacillus uniflagellatus)、
    (1.29)デルフティア・アシドボランス(Delftia acidovorans)、特にRAY209株、
    (1.30)リソバクター・アンチバイオチクス(Lysobacter antibioticus)、特に13−1株、
    (1.31)リソバクター・エンチモゲネス(Lysobacter enzymogenes)、特に3.1T8株、
    (1.32)シュードモナス・クロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)、特にMA342株、
    (1.33)シュードモナス・プロラディクス(Pseudomonas proradix)、
    (1.34)ストレプトミセス・ガルブス(Streptomyces galbus)、特にK61株、
    (1.35)ストレプトミセス・グリセオビリディス(Streptomyces griseoviridis)からなる群から選択される細菌、
    グループ(2):真菌または酵母であって、以下の:
    (2.1)アンペロミセス・キスカリス(Ampelomyces quisqualis)、特にAQ10株、
    (2.2)アウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、特にDSM14940株の分芽胞子もしくはDSM14941株の分芽胞子またはそれらの混合物、
    (2.3)ボーベリア・バッシアナ(Beauveria bassiana)、特にATCC74040株、
    (2.4)カンジダ・オレオフィラ(Candida oleophila)、特にO株、
    (2.5)クラドスポリウム・クラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)H39、
    (2.6)コニオチリウム・ミニタンス(Coniothyrium minitans)、特にCON/M/91−8株、
    (2.7)ジロホスホラ・アロペクリ(Dilophosphora alopecuri)、
    (2.8)グリオクラジウム・カテヌラツム(Gliocladium catenulatum)、特にJ1446株、
    (2.9)レカニシリウム・レカニ(Lecanicillium lecanii)(以前はバーティシリウム・レカ(Verticillium lecanii)として公知)、特にKV01株の分生子、
    (2.10)メタリジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)、
    (2.11)メチニコビア・フルクチコラ(Metschnikowia fructicola)、特にNRRL Y−30752株、
    (2.12)ミクロスフェロプシス・オクラセア(Microsphaeropsis ochracea)、
    (2.13)ムスコドル・アルブス(Muscodor albus)、特にQST20799株、
    (2.14)ノムラエア・リレイイ(Nomuraea rileyi)、
    (2.15)パエシロミセス・ライラキヌス(Paecilomyces lilacinus)、特にP.ライラキヌス251株の芽胞、
    (2.16)ペニシリウム・ビライイ(Penicillium bilaii)、特にATCC22348株、
    (2.17)ピチア・アノマラ(Pichia anomala)、特にWRL−076株、
    (2.18)シュードザイマ・フロクロサ(Pseudozyma flocculosa)、特にPF−A22UL株、
    (2.19)ピシウム・オリガンドラム(Pythium oligandrum)DV74、
    (2.20)トリコデルマ・アスペレルム(Trichoderma asperellum)、特にICC012株、
    (2.21)トリコデルマ・ハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、特にT.ハルジアヌムT39株からなる群から選択される真菌または酵母;
    グループ(3):イソフラボンであって、以下の:
    (3.1)ゲニステイン、
    (3.2)バイオカニンA10、
    (3.3)フォルモノネチン、
    (3.4)ダイドゼイン、
    (3.5)グリシテイン、
    (3.6)ヘスペレチン、
    (3.7)ナリンゲニン
    (3.8)カルコン、
    (3.9)クマリン、
    (3.10)Ambiol(登録商標)(2−メチル−4−ジメチルアミノメチル−5−ヒドロキシベンズイミダゾールジヒドロクロライド)、
    (3.11)アスコルビン酸塩および
    (3.12)プラテンザインからなる群から選択されるイソフラボンならびにそれらの塩およびエステルからなる群から選択される、請求項1または2に記載の活性化合物の組み合わせ。
  4. 作物保護において植物病原性真菌を防除するための方法であって、請求項1、2または3による活性化合物の組み合わせが種子、植物、植物の果実またはその上で植物が成長する、もしくは成長すると想定される土壌に散布されることを特徴とする方法。
  5. どちらも請求項1に記載の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドおよび生物防除剤(B)が連続的に散布される、請求項4に記載の方法。
  6. 請求項1に記載の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドが最初に散布され、その後に請求項1に記載の生物防除剤(B)の散布が行われることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 請求項1に記載の生物防除剤(B)が最初に散布され、その後に請求項1に記載の式(I)のジチイノ−テトラカルボキシイミドの散布が行われることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  8. 両方の散布間の時間が0.25時間〜100日間であることを特徴とする、請求項5、6または7に記載の方法。
  9. 植物、植物の果実またはその上で植物が成長する、または成長することが意図される土壌が処理されることを特徴とする、請求項4、5、6、7または8に記載の方法。
  10. 葉の処理においては0.1〜10,000g/haおよび種子の処理においては2〜1,000g/100kg(種子)が使用されることを特徴とする、請求項4、5、6、7または8に記載の方法。
  11. 作物保護において望ましくない植物病原性真菌を防除するための請求項1、2または3に記載の活性化合物の組み合わせの使用。
  12. 種子、トランスジェニック植物の種子およびトランスジェニック植物を処理するための請求項1、2または3に記載の活性化合物の組み合わせの使用。
  13. 請求項1、2または3に記載の活性化合物の組み合わせを用いて処理された種子。
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