JP2013523326A - 吸収性物品のサイドパネルをたくし込むための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

本開示の態様は、対向するサイドパネルをおむつパンツのシャーシの中にたくし込むことに関する。これらの装置及び方法は、シャーシを機械方向に沿って前進する１つ以上のコンベアを利用することができる。それぞれのコンベアは、シャーシを保持するために真空力を付加する真空ゾーンを有することができる。シャーシは、第１真空ゾーンを有する第１コンベアと、第２真空ゾーンを有する第２コンベアとの間に配置され得る。シャーシがたくし込み装置に向かって機械方向に前進する間、シャーシの第１腰部区域をシャーシの第２腰部区域から離して保持するために、コンベアは反対方向の真空力を付加することができる。次いで、真空力は、たくし込み装置がそれらのサイドパネルを互いに向けて押す際に腰部区域から取り除かれる。サイドパネルを互いに向かって押すことは、腰部区域の内面を互いに向かって同時に移動させる。

Description

本開示は、吸収性物品の製造のための方法及び装置に関し、より具体的には、おむつパンツのサイドパネルをたくし込むための方法及び装置に関する。

前進する連続的な材料のウェブに構成要素を加えること及び他の方法によってこれを修正することによって、例えば、おむつ及び別の吸収性物品などの様々なタイプの物品を、アセンブリラインに沿って組み立てることができる。例えば、いくつかのプロセスでは、前進する材料のウェブは、他の前進する材料のウェブと組み合わされる。他の実施例では、前進する材料のウェブから作製される個々の構成要素は、前進する材料のウェブと組み合わされ、ひいては、これらが次に他の前進する材料のウェブと組み合わされる。おむつを製造するために使用される材料のウェブ及び構成要素部分としては、例えば、バックシート、トップシート、レッグカフ、腰部キャップ、吸収性コア構成要素、前側耳部及び／又は後側耳部、締結構成要素、並びに脚部弾性部材、バリアレッグカフ弾性部材、ストレッチサイドパネル、及び腰部弾性部材等の様々の種類の弾性ウェブ及び構成要素が挙げられる。いったん望ましい構成要素部分が組み立てられると、前進するウェブ及び構成要素部分は、最終ナイフカットに供されて、ウェブを個別のおむつ又は他の吸収性物品に分離する。

最終ナイフカットの後、吸収性物品は、梱包工程の前に折り畳みプロセスを経ることもある。おむつパンツは、従来のテープ式おむつの製造では使用されない追加的な製造工程もまた含む場合がある。例えば、おむつパンツは、前側腰部区域と後ろ側腰部区域とを互いに接続するサイドパネルを含む場合がある。したがって、従来のおむつと同じ又は同様のやり方で横方向中心線を中心にＵに折り畳まれた後、おむつパンツのサイドパネルは前側腰部区域と後ろ側腰部区域とを接続して、腰部開口部及び一対の脚部開口部を形成することができる。加えて、梱包工程の前にサイドパネルをおむつパンツの内側に横方向にたくし込む場合がある。

現在利用可能ないくつかのサイドパネルたくし込みプロセスは、上位真空コンベアと下位真空コンベアとの間で機械方向におむつパンツを前進する。そのような構成では、上位真空コンベアが上方への真空力をおむつパンツの前側腰部区域に付加することができる一方で、下位真空コンベアが下方への真空力をおむつパンツの後側腰部区域に付加することができる。そのようにして、反対方向への真空力がおむつパンツの腰部区域を互いに離して保持する。次いで、おむつのそれらの腰部区域が真空によって離されて保持されている間に、回転たくし込みブレード又はエアストリームを使用してサイドパネルをおむつの中へ押し込むことができる。いったんサイドパネルがおむつの中に押し込まれた後、前側腰部区域と後側腰部区域とを互いに押圧して、そのたくし込まれた位置にサイドパネルを保持する。しかし、真空及び比較的高い移動速度がサイドパネルの弾性と組み合わされる結果としておむつに付加される力のために、前側腰部区域と後側腰部区域とが互いに押圧される前に、サイドパネルがおむつの外へ戻ってしまう場合がある。

本開示の態様は、対向する第１サイドパネル及び第２サイドパネルをおむつパンツのシャーシの中にたくし込むための装置及び方法に関する。

一形態では、方法は、おむつパンツのシャーシの中へ第１及び第２の対向するサイドパネルをたくし込むために設定され得、シャーシは内面と外面とを含み、シャーシは、長手方向に対向する第１及び第２腰部区域と、第１及び第２腰部区域に配置された、長手方向に対向する第１及び第２腰部端縁と、第１及び第２腰部区域の長手方向中間の股部領域と、を有し、第１及び第２サイドパネルは第１腰部区域と第２腰部区域とを接続して腰部開口部及び一対の脚部開口部を形成する。この方法は、第１真空ゾーンを有する第１コンベアと、第２真空ゾーンを有する第２コンベアとの間にシャーシを配置する工程と、第１真空ゾーンからの第１真空力を第１腰部区域に付加し、第２真空ゾーンからの第２真空力を第２腰部区域に付加する工程と、第１真空ゾーン及び第２真空ゾーンからの反対方向の真空力を用いてシャーシの第１腰部区域をシャーシの第２腰部区域から離して保持する工程と、第１及び第２コンベアで機械方向にシャーシを前進する工程と、第１真空力を第１腰部区域から取り除き、第２真空力を第２腰部区域から取り除く工程と、第１真空力及び第２真空力が第１腰部区域及び第２腰部区域から取り除かれている間に、第１サイドパネル及び第２サイドパネルを互いに向けて横方向内側に一定距離だけ押し込む工程と、を含む。

別の形態では、方法は、おむつパンツのシャーシの中へ第１及び第２の対向するサイドパネルをたくし込むために設定され得、シャーシは内面と外面とを含み、シャーシは、長手方向に対向する第１及び第２腰部区域と、第１及び第２腰部区域に配置された、長手方向に対向する第１及び第２腰部端縁と、第１及び第２腰部区域の長手方向中間の股部領域と、有し、第１及び第２サイドパネルは第１腰部区域と第２腰部区域とを接続して腰部開口部及び一対の脚部開口部を形成する。この方法は、真空ゾーンを有するコンベア上にシャーシを配置する工程と、真空ゾーンからの真空力をシャーシの第１腰部区域に付加する工程と、第１及び第２真空ゾーンからの反対方向の真空力を用いてシャーシの第１腰部区域と第２腰部区域とを離して保持する工程と、コンベアでシャーシを機械方向に前進する工程と、第１腰部区域から真空力を取り除く工程と、真空力が第１腰部区域から取り除かれている間に、第１サイドパネル及び第２サイドパネルを横方向内側に互いに向けて押し込むことによって、第１腰部区域及び第２腰部区域内のシャーシの内面を互いに向けて移動する工程と、を含む。

おむつパンツの斜視図。 図１に図示したおむつパンツの部分切り取り平面図。 サイドパネルがシャーシの内側にたくし込まれた図１のおむつパンツの斜視図。 サイドパネルたくし込み装置に沿って機械方向に移動するおむつパンツの概略的側面図。 ５−５の線に沿って取られた、図４の装置及びおむつパンツの断面図を示す。 ６−６の線に沿って取られた、図４の装置及びおむつパンツの断面図を示す。 ７−７の線で取られた、回転たくし込みブレードを利用した図６のたくし込み装置及びおむつパンツの断面図を示す。 ７−７の線で取られた、エアジェットを利用した図６のたくし込み装置及びおむつパンツの断面図を示す。

本開示を理解する上で、以下の用語が有用であり得る。

「吸収性物品」は、本明細書において、その主な機能が汚れ及び排泄物を吸収及び保持することである、消費者製品を指すために使用される。吸収性物品の非限定的な例としては、おむつ、トレーニングパンツ、プルオンパンツ型おむつ、再締結可能なおむつ又はパンツ型おむつ、失禁用ブリーフ及び下着、おむつホルダ及びライナー、パンティライナーなどの女性用生理衣類、吸収性挿入物などが挙げられる。

本明細書で使用するとき、「おむつ」とは、一般的に、幼児、及び失禁症状のある人によって、シャーシ下部周囲に着用される吸収性物品を指す。

「二つ折り」は、物品が機械移動方向に移動するにつれて、物品の横方向に渡って延在する折り線を中心に物品が折り畳まれた際に、生産ライン上の物品の前縁部と後縁部とが互いに面する構成でともに集められることを意味する。

本明細書では、用語「使い捨て」は、洗濯、又は他の方法で吸収性物品として修復若しくは再使用することを一般に意図しない吸収性物品を説明するために使用される（例えば、その物品を、１回の使用後に廃棄することを意図し、またリサイクルするか、堆肥化するか、そうでなければ環境に適応した方法で処分するように構成されても良い）。

本明細書で使用するとき、「配置されている」という用語は、ある要素（１つ又は複数）が、特定の場所若しくは位置に他の要素と共にマクロ単一構造体として、又は別の要素に結合している別個の要素として形成されている（結合され位置する）ことを意味する際に用いる。

本明細書で使用するとき、「結合されている」という用語は、ある要素を別の要素に直接取り付けることによって、その要素がその別の要素に直接取り付けられる構成、及びある要素を中間部材（１つ又は複数）に取り付けてから、その中間部材を別の要素に取り付けることによって、その要素がその別の要素に間接的に取り付けられる構成を包含する。

用語「機械方向」（ＭＤ）は、本明細書において、プロセスを貫流する材料の方向を指すために使用される。加えて、材料の相対的配置及び動きは、プロセスの上流からプロセスの下流へと、プロセス全体で機械方向に流れるものとして記述され得る。

用語「横断方向」（ＣＤ）は、本明細書において、機械方向に対してほぼ垂直な方向を指すために使用される。

「長手方向」は、吸収性物品が平らに延ばされた非収縮状態のときに吸収性物品の腰部端縁から長手方向に対向する腰部端縁で、又は２つ折りにされた物品においての折り目の腰部端縁から股部の底まで、実質的に垂直に走る方向を意味する。長手方向の４５度以内の方向は、「長手方向」であるとみなされる。「横方向」は、物品の長手方向に延在する側縁部から横方向に対向する長手方向に延在する側縁部まで、その長手方向に対して概ね直角に走る方向を指す。横方向の４５度以内の方向は「横方向」であると見なされる。

「テープ式おむつ」（「開いたおむつ」とも呼ばれる）という用語は、着用者に適用されるまでは梱包された状態として互いに締結されていない、予め締結されていない、又は接続されていない初期の前腰部区域と初期の後腰部区域とを有する使い捨て吸収性物品を指す。

本開示の態様は、物品を製造するための方法及び装置を含み、より具体的には、横方向に対向する第１サイドパネルと第２サイドパネルをおむつパンツのシャーシの中にたくし込むための装置及び方法を含む。下記に詳述するように、本明細書に開示される装置及び方法の実施形態は、シャーシを機械方向に沿って前進する１つ以上のコンベアを使用する場合がある。それぞれのコンベアは、おむつのシャーシを保持するために真空力を付加する真空ゾーンを有する場合がある。いくつかの実施形態では、シャーシは、第１真空ゾーンを有する第１コンベアと、第２真空ゾーンを有する第２コンベアとの間に配置される。コンベアは、第１真空ゾーンからの第１真空力を第１腰部区域に付加することができ、第２真空ゾーンからの第２真空力を第２腰部区域に付加することができる。そのようにして、それらの対向する真空力は、シャーシがたくし込み装置に向かって機械方向に前進する間、シャーシの第１腰部区域をシャーシの第２腰部区域から離して保持する。真空力は、次いで、たくし込み装置がそれらのサイドパネルを互いに向けて押す際に、腰部区域から取り除かれる。真空力が取り除かれている間にサイドパネルを互いに向けて押すことによって、第１腰部区域の内面及び第２腰部区域の内面は同時に互いに向かって移動する。いくつかの実施形態では、たくし込み装置がサイドパネルを押す間に１つの腰部区域は引き続き真空ゾーンによって保持される場合があり、それにより、真空力によって保持されているその腰部区域に向かって、もう一方の腰部区域の内側が同時に移動させられる場合がある。サイドパネルがシャーシの中にたくし込まれた状態で、前側腰部区域と後側腰部区域とを互いに押圧して、そのたくし込まれた位置にサイドパネルを保持する。

以下に、おむつパンツ及び付随する構成要素の説明を提供し、サイドパネルたくし込み方法及び装置に関する後の説明への付加的なコンテクストを提供するための助けとする。

本明細書では、用語「おむつパンツ」及び「パンツ」（「トレーニングパンツ」、「予め閉じられたおむつ」、「パンツおむつ」、及び「プルオンおむつ」とも呼ばれる）は、乳幼児又は成人の着用者のために設計された、外辺部の連続した腰部開口部と、横方向に対向する、外辺部の連続した脚部開口部と、を有する使い捨ての吸収性物品を指す。パンツは、パンツが着用者に適用される前に、梱包された状態で、連続的な、すなわち閉じた腰部開口部と、少なくとも１つの連続的な、閉じた脚部開口部とを有する構成であることができる。パンツは、任意の再締結可能な及び／又は恒久的なクロージャ部材（例えば、シーム、熱結合、圧力溶接、接着剤、粘着結合、機械的締結具など）を使用して吸収性物品の部分を一緒に接合することが挙げられるがこれらに限定されない多様な技術で予備成形され得る。パンツは、腰部区域において物品の周囲に沿った任意の場所で予備成形され得る（例えば、側部締結又は側部での継ぎ合わせ、前側腰部締結又は継ぎ合わせ、後側腰部締結又は継ぎ合わせ、又はこれらの組み合わせ）。多様な形態のパンツの例は、米国特許第５，２４６，４３３号、同第５，５６９，２３４号、同第６，１２０，４８７号、同第６，１２０，４８９号、同第４，９４０，４６４号、同第５，０９２，８６１号、同第５，８９７，５４５号、同第５，９５７，９０８号、同第６，０３６，８０５号、同第６，１１３，７１７号、及び米国特許公開第２００３／０２３３０８２号に開示されている。

具体的な例示を目的として、図１は、シャーシ１０２と、対向する第１及び第２サイドパネル１０４、１０６とを含むおむつパンツ１００の平面図の一例を示す。図２は、平らに開かれていない状態のおむつパンツ１００を示し、着用者に面する部分でないおむつの部分が図の視認者に向いている。シャーシ構造の一部は、おむつパンツ１００の実施形態に含まれ得る様々な特徴の構成をより明瞭に示すために、図２において切り取られている。図３は、対向するサイドパネルがシャーシ１０２の中にたくし込まれた、図１のおむつパンツ１００を示す。

本考察に関する基準枠を提供するために、長手方向軸線１０８及び横方向軸線１１０を有するシャーシ１０２が示されている。シャーシ１０２は、第１腰部区域１１２と、第２腰部区域１１４と、第１腰部区域と第２腰部区域との中間に配置される股部区域１１６と、を有するものとして示されている。シャーシ１１８の周辺は、第１長手方向側縁部１２０と、第２長手方向側縁部１２２と、第１腰部区域１１２に置かれた第１腰部端縁部１２４と、第２腰部区域１１４におかれた第２腰部端縁部１２６とによって画定される。図１に図示したように、第１サイドパネル１０４及び第２サイドパネル１０６は、シャーシ１０２の第１腰部区域１１２と第２腰部区域１１４とを接続して、腰部開口部１２８及び２つの脚部開口部１３０を形成する。

図１及び図２に示されるように、シャーシは、身体に面する内面１３２と、衣類に面する外面１３４とを含む。図２に示したように、シャーシ１０２は、身体に面する表面１３２の一部分を形成するトップシート１３８を含むことができる。シャーシ１０２は、外側カバー層と内側層とを含むラミネートで形成されたバックシート１４０もまた含むことができる。吸収性コア１４２は、トップシート１３８とバックシート１４０の一部分との間に配置され得る。シャーシ１０２は、着用者の脚及び腰の周囲の適合性を更に高めるために、図２に示したような脚部弾性部１４４及び弾性腰部区域もまた含むことができる。例として、脚部弾性部及びレッグカフの実施形態は、例えば米国特許第４，６９５，２７８号及び同第４，７９５，４５４号に開示されている。シャーシの区域の任意の１つ以上は、伸縮性であってもよく、様々な種類のエラストマー材及び／又はラミネートを含んでもよいことを理解されたい。このように、おむつは、適用時に特定の着用者の解剖学的構造に適合するように、着用中に着用者の解剖学的構造との接触を維持するように構成され得る。

先に述べたとおり、シャーシ１０２は、例えば図２に示すバックシート１４０を含んでもよい。バックシートは、シャーシ１０２の外面１３４もまた画定することができる。いくつかの実施形態においては、バックシートは、シャーシ内に吸収されて保持される滲出物が、おむつに接触し得る物品、例えばベッドシーツ及び下着などを汚すことがないように構成され得る。バックシートの特定の実施形態は流体透過性であっても良く、一方で、他の実施形態は、液体（例えば、尿）に対して不透過性であっても良く、薄いプラスチックフィルムを含んでもよい。いくつかのバックシートフィルムは、Ｔｒｅｄｅｇａｒ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ Ｉｎｃ．（Ｔｅｒｒｅ Ｈａｕｔｅ，Ｉｎｄ．）によって製造され、商標名Ｘ１５３０６、Ｘ１０９６２、及びＸ１０９６４として販売されているものを含んでもよい。適切なバックシート材として、おむつから蒸気を逃がすものの、滲出物がバックシートを通り抜けることは防ぐ通気性材料を挙げることも可能である。代表的な通気性材料は、織布ウェブ、不織布ウェブ、フィルムコーティングされた不織布ウェブ、モノリシックフィルム及び微小孔性フィルムのような複合材料を含んでもよい。例として、通気性複合材料は、ＰＣＴ特許出願第ＷＯ ９５／１６７４６号、及び米国特許第５，８６５，８２３号に記述されており、これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれる。不織布ウェブ及び孔あき成形フィルムを含むその他の通気性バックシートは、米国特許第５，５７１，０９６号及び同第６，５７３，４２３号に記述されており、これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれる。

バックシート１４０は、通気性（若しくは微多孔性又はモノリシック）フィルム材料、又は非通気性（若しくは非微多孔性）フィルム材料などの、１つのシート（若しくは層）材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、バックシートは、非通気性（又は通気性）フィルム材料と不織布の外側カバー材料とを含んでいてもよい、２つ（又はそれ以上）のシート（又は層）材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、バックシートは、結合されて一体となった２つのシート（又は層）材料のラミネートで形成されてもよく、例えば、バックシートは、バックシートの内側の層を形成する非通気性フィルム材料と、衣類のような及び／又は肌着のような感触を提供するためにフィルム材料の衣類に面する表面に結合されて外側の層を形成する不織布材料と、を含んでもよい。上記の説明によると、印刷されたバックシートを備える吸収性物品に変換し得る印刷された構成要素材料を作製するために、フィルム、不織布、又は複合材料の基材に絵柄が印刷されてもよい。

先に述べたとおり、シャーシ１０２は、例えば図２に示すトップシート１３８を含んでもよい。トップシート１３８は、シャーシ１０２の内面１３２の一部分を画定してもよい。トップシートの全て又は少なくとも一部分は、液体透過性であって、液体がそれを通って容易に浸透できてもよい。トップシートは、広範囲にわたる材料から製造しても良く、例えば、多孔質発泡体、網状発泡体、有孔の不織若しくはプラスチックフィルム、又は織ウェブ若しくは不織ウェブであって、天然繊維（例えば木繊維若しくは綿繊維）、合成繊維（例えば、ポリエステル若しくはポリプロピレン繊維）、若しくは天然繊維と合成繊維との組み合わせからなる織ウェブ又は不織ウェブなどである。ステープル長さのポリプロピレン繊維のウェブを含むトップシートの一例は、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｐａｐｅｒ Ｃｏｍｐａｎｙの一部門であるＶｅｒａｔｅｃ，Ｉｎｃ．（Ｗａｌｐｏｌｅ，Ｍａｓｓ）によってＰ−８の呼称で製造されている。成形フィルムトップシートの例は、米国特許第３，９２９，１３５号、同第４，３２４，２４６号、同第４，３４２，３１４号、同第４，４６３，０４５号、及び同第５，００６，３９４号に記述されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。その他のトップシートは、米国特許第４，６０９，５１８号及び同第４，６２９，６４３号にしたがって作製され得、これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれる。

いくつかの実施形態では、トップシートは、吸収性コア内に封じ込められた液体から着用者の皮膚を隔離するために、疎水性材料で作製されるか、あるいは疎水性であるように処理される。トップシートが親水性素材から作られている場合、液体がトップシートを通って更に迅速に移動するように、トップシートの少なくとも上面を処理して疎水性にするのが好ましい。トップシートは、これを界面活性剤で処理するか、あるいは界面活性剤をトップシートに組み入れることによって親水性を付与することが可能である。そのような処理及び親水性の詳細な説明は、米国特許第４，９８８，３４４号及び同第４，９８８，３４５に包含されており、これらは両方とも参照により本明細書に組み込まれる。トップシートに界面活性剤を取り入れるためのいくつかの方法のより詳細な説明を、Ａｚｉｚらの名義の米国法定発明登録第Ｈ１６７０号明細書（１９９７年７月１日公開）に見出すことができ、これらは全て、参照により本明細書に組み入れられる。いくつかの実施形態では、トップシート１３８は、疎水性である孔あきウェブ又はフィルムを含んでもよい。これは、製造プロセスから親水性処理工程を省き、及び／又は、例えば以下に記載するように、スコッチガード（SCOTCHGUARD）などのポリテトラフルオロエチレン化合物又は疎水性ローション組成物による疎水性処理をトップシートに施すことによって実施することが可能である。多様な孔あきトップシートのより詳細な説明は、米国特許第５，３４２，３３８号、同第５，９４１，８６４号、同第６，０１０，４９１号、及び同第６，４１４，２１５号に見出すことができ、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。

先に述べたように、シャーシ１０２は、吸収性コア１４２もまた含むことができる。例えば図２に示したように、吸収性コア１４２は、第２の長手方向側縁部１４８から横方向に離間された第１の長手方向側縁部１４６と、第２の端縁部１５２から長手方向に離間された第１の端縁部１５０とを含むことができる。吸収性コアは、一般的に圧縮性であり、適合性があり、着用者の皮膚に刺激がなく、かつ尿及び他の身体排出物などの液体を吸収し保持することのできる、獲得層及び吸収性材料などの構成要素を含んでもよい。吸収性コアはまた、多種多様の大きさ及び形状（例えば、矩形、砂時計形、Ｔ字形、非対称形等）に製造することができる。吸収性コアはまた、使い捨ておむつ及び他の吸収性物品に一般に使用される、広範な種類の液体吸収性材料を含むことができる。一例では、吸収性コアには粉砕木材パルプ（一般的にエアフェルトと言われる）が含まれている。その他の吸収性材料の例としては、捲縮セルロース塊、コフォームを含むメルトブローンポリマー、化学的に剛化、変性、若しくは架橋されたセルロース繊維、ティッシュラップ及びティッシュ積層体を含むティッシュ、吸収性発泡体、吸収性スポンジ、超吸収性ポリマー、吸収性ゲル材料、又は他のいずれかの既知の吸収性材料、又は材料の組み合わせが挙げられる。

吸収性コアの構成及び構造は、多様であってもよい（例えば、吸収性コア（つ又は複数）又は他の吸収性構造（つ又は複数）は、多様なキャリパーゾーン、親水性勾配、超吸収性勾配、又はより低い平均密度及びより低い平均坪量の獲得区域を有してもよく、あるいはつ以上の層又は構造体を含んでもよい）ことを理解すべきである。代表的な吸収性構造体は、米国特許第４，６１０，６７８号、同第４，６７３，４０２号、同第４，８３４，７３５号、同第４，８８８，２３１号、同第５，１３７，５３７号、同第５，１４７，３４５号、同第５，３４２，３３８号、同第５，２６０，３４５号、同第５，３８７，２０７号、及び同第５，６５０，２２２号に記述されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。

吸収性コアはまた、多層化された構造を有してもよい。多様なタイプの多層吸収性コアのより詳細な説明は、米国特許公開第２００４／０１６２５３６号（Ａ１）、同第２００４／０１６７４８６号（Ａ１）、及び米国特許第５，６６９，８９４号、同第６，４４１，２６６号、及び同第５，５６２，６４６号、欧州特許第ＥＰ０５６５６０６Ｂ１号、並びにＰＣＴ公開第ＷＯ ２００６／０１５１４１号に見出すことができ、これら全ては参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、おむつパンツは、伸縮性である吸収性コアを含む。このような構成においては、吸収性コアを、シャーシの他の材料と共に長手方向及び／又は横方向に延伸するように構成しても良い。また吸収性コアを、シャーシのその他の構成要素と種々の方法で接続することができる。例えば、おむつは、「浮いたコア」構成又は「バケット」構成を含んでもよく、ここではおむつは、物品を着用者上で移動させる傾向のある力に対抗するように構成され得る固定システムを含む。またこのような固定システムは、身体の種々の部分に接触することによって、それ自体を着用者の身体に固定するように構成することもできる。このようにして、固定システムは、集めた移動力と固定から得られる保持力との平衡を保つことができる。集めた移動力と得られる保持力との平衡を保つことにより、固定システムは、少なくとも、使い捨て着用可能吸収性物品を着用者の所定の場所に保持することに役立つことができる。

おむつパンツの実施形態はまた、排泄物を受け入れて封じ込めるポケット、排泄物用の空洞を提供するスペーサ、物品内での排泄物の移動を制限するバリア、おむつ内に堆積した排泄物を受けて封じ込める隔室若しくは空洞など、あるいはそれらのいずれかの組み合わせを含んでもよい。吸収性製品に使用するためのポケット及びスペーサの例は、米国特許第５，５１４，１２１号、同第５，１７１，２３６号、同第５，３０６，２６６号、同第５，３９７，３１８号、同第５，５４０，６７１号、及びＰＣＴ出願第ＷＯ ９３／２５１７２号に記述されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。隔室又は空隙の例は、米国特許第４，９６８，３１２号、同第４，９９０，１４７号、同第５，０６２，８４０号、同第６，４８２，１９１号、及び同第５，２６９，７５５号に開示されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。横のバリアの例は、米国特許第５，５５４，１４２号及び同第５，６５３，７０３号、並びにＰＣＴ特許公開ＷＯ ９４／１４３９５号に記載されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。前述した空隙、ポケット、及びバリアに加えて、又はその代わりに、吸収性物品の実施形態には、粘稠な流体体外排泄物、例えば柔らかすぎる糞便を効果的におよび効率的に受け入れ、収納し、及び／又は固定化することができる排泄物マネージメント要素を含めてもよく、これは、例えば米国特許第６，０１０，４９１号に記載されており、当該文献は、参照により本明細書に組み込まれる。

図１を参照して先に述べたように、おむつパンツ１００の実施形態は、腰部開口部１２８及び２つの脚部開口部１３０を形成するためにシャーシ１０２の第１腰部区域１１２と第２腰部区域１１４とを接続する第１及び第２のサイドパネル１０４，１０６を含むことができる。図１及び図２に示したように、第１サイドパネル１０４は第２耳パネル１０４ｂと接続される第１耳パネル１０４ａを含み、第２サイドパネル１０６は第２耳パネル１０６ｂと接続される第１耳パネル１０６ａを含む。第１耳パネル１０４ａ、１０６ａは、それぞれ、シャーシ１０２の第１腰部区域１１２と接続される近位区域を含む。そして、第１及び第２耳パネル１０４ａ、１０６ｂは、それぞれ、シャーシ１０２の第２腰部区域１１４と接続される近位区域を含む。第１耳パネル１０４ａ及び第２耳パネル１０４ｂの遠位区域を互いに接続又は締結して第１サイドパネル１０４を形成することができ、第１耳パネル１０６ａ及び第２耳パネル１０６ｂの遠位区域を互いに接続又は締結して第２サイドパネル１０６を形成することができる。図１及び２に示したサイドパネルは耳パネルをともに接続することによって形成されるが、サイドパネルは単一の一片構成体であってもよいものと理解されたい。また、サイドパネルを、シャーシの第１及び第２の腰部区域の１つ又は両方の連続した延長部として形成してもよいものと理解されたい。また、本明細書に記載の方法及び装置とともに用いることが可能なおむつの実施形態としては、本明細書に図示及び記載したサイドパネルとは異なる多様なタイプ及び構成もまた含まれ得るものと理解されたい。多様なタイプのサイドパネルの例は、米国特許第５，２４６，４３３号、同第５，５６９，２３４号、同第６，１２０，４８７号、同第６，１２０，４８９号、同第４，９４０，４６４号、同第５，０９２，８６１号、同第５，８９７，５４５号、同第５，９５７，９０８号、同第６，０３６，８０５号、同第６，１１３，７１７号、及び米国特許公開第２００３／０２３３０８２号に開示されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。

耳パネルの近位区域を様々な方法でシャーシと接続してもよく、耳パネルの遠位区域を様々な方法で互いに接続してもよいものと理解されたい。例えば、接着剤、凝集、熱結合、超音波結合、機械的結合、及び、フック並びにループタイプの締結具など機械的締結によって、例えば、サイドパネルの近位区域及び／又は遠位区域をシャーシ及び／又は互いと恒久的に結合すること、解放可能に接続すること、及び／又は再締結可能に接続することが可能である。例えば、１つ以上の締結要素をサイドパネル上に位置づけてもよく、第１又は第２腰部区域に位置づけられた１つ以上の対応する締結要素と再締結可能に接続してもよく、あるいは、サイドパネルを含む吸収性物品の１つ以上の構成要素と再締結可能なように締結要素を適応してもよい。おむつパンツはまた、それぞれが１つ以上の材料片を含み得る弾性的延伸性のサイドパネルのようなその他の特徴もまた含み得る。

特定の構成に応じて、様々な種類の締結要素をおむつパンツと共に使用することができることを理解されたい。一例では、締結要素は、フック＆ループ締結具、例えば３Ｍ又はベルクロインダストリーズ（Velcro Industries）から販売されるものを含む。他の例において、締結要素は、接着剤及び／又はテープタブ（tap tabs）を含む一方、他の締結要素は、マクロ締結具、又はフック（例えば、ＭＡＣＲＯ又は「ボタン状」締結具）として構成される。いくつかの代表的な締結要素及びシステムは、米国特許第３，８４８，５９４号、同第４，６６２，８７５号、同第４，８４６，８１５号、同第４，８９４，０６０号、同第４，９４６，５２７号、同第５，１５１，０９２号、及び同第５，２２１，２７４号に開示されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。締結具及び／又は締結要素の追加的な例は、米国特許第６，４８２，１９１号、同第６，２５１，０９７号、及び同第６，４３２，０９８号に記載されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。その他の締結システムは、米国特許第５，５９５，５６７号、同第５，６２４，４２７号、同第５，７３５，８４０号、及び同第５，９２８，２１２号に更に詳述されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。また、締結システムは、米国特許第４，９６３，１４０号に開示されているような使い捨て構成で物品を保持するための手段ももたらすことが可能であり、この特許は参照により本明細書に組み入れられる。

前述したように、本開示による装置及び方法を利用して、第１及び第２の対向するサイドパネル１０４、１０６をおむつパンツ１００のシャーシ１０２にたくし込むことができる。図１は、たくし込まれていない構成の第１及び第２のサイドパネル１０４、１０６を有するおむつパンツ１００を示し、図３は、対向するサイドパネル１０４、１０６がシャーシ１０２にたくし込まれたおむつパンツ１００を示す。図３に示したように、サイドパネルの部分が第１の腰部区域１１２と第２の腰部区域１１４の内部表面１３２の間に配置されるように、それぞれのサイドパネル１０４、１０６の部分はおむつパンツ１００のシャーシ１０２に挿入される。加えて、シャーシ１０２へのサイドパネル１０４、１０６の挿入は、第１の腰部区域１１２に沿って第１の長手方向の折り線１５０を画定し、第２の腰部区域１１４に沿って第２の長手方向折り線１５２を画定する。

図４は、サイドパネル１０４、１０６をシャーシ１０２にたくし込むための装置２００の実施形態を示す。装置２００は、第１運搬部（conveyance）２０２、第２運搬部２０４、及び第３運搬部２０５を含むことができる。それぞれの運搬部２０２、２０４、２０５は、コンベアの形態であってよく、ローラー２１０の周囲に巻かれたエンドレスループの構成のベルト２０８の形態であってもよい可動表面２０６を含むことができる。１つ以上のベルト２０８は、おむつパンツ１００を受け取ること、保持すること、及び／又は移動するためにシャーシ１０２上に真空力を及ぼす小孔のある可動の真空コンベアベルトとして構成されてもよい。それぞれの運搬部は、例えば、機械方向に沿って直列に配列された及び／又は横断方向に沿って並列に配列された複数のコンベアのような１つ以上のコンベアを含んでもよいということを理解されたい。加えて、１つ以上の運搬部を回転ドラム又は真空ドラムとして構成してもよい。より詳細に下記に述べるように、運搬部２０２、２０４、２０５は、サイドパネルたくし込み装置がサイドパネル１０４及び１０６をシャーシ１０２に押し込む、図４の点線の箱で概ね表されているたくし込みゾーン２１２を通して、おむつパンツ１００を機械方向ＭＤに前進する。サイドパネルたくし込み装置がサイドパネル１０４及び１０６をシャーシ１０２に押し込む間は、シャーシ１０２上の運搬部２０２，２０４，２０５が及ぼす真空力は取り除かれる。

図４に図示したように、おむつパンツ１００は第１運搬部２０２と第２運搬部２０４との間に受け取られる。運搬部２０２、２０４によって受け取られる前に、おむつパンツ１００はアセンブリ及び構成体の様々な方法及び装置に曝され得ることを理解されたい。そのような上流のプロセス及び装置の例は、米国特許第５，７７９，８３１号、同第６，０３６，８０５号、同第６，１１３，７１７号、同第６，４９７，０３２号、同第７，１７５，５８４号、同第７，３２２，９２５号、同第７，３３５，１５０号、及び米国特許公開第２００８／００８３４８９号（Ａ１）、同第２００９／００９８９９５号（Ａ１）、同第２００９／００９４９４１号（Ａ１）に開示されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。先に述べたように、第１運搬部２０２及び第２運搬部２０４は、第１運搬部２０２及び第２運搬部２０４がおむつパンツを機械方向ＭＤに前進するにつれて、おむつパンツ１００のシャーシ１０２上に真空力を及ぼすことができる。例えば、図４に示したように、第１運搬部２０２及び第２運搬部２０４のベルト２０６は、第１腰部区域１１２及び第２腰部区域１１４の外面１３４上に、反対方向の真空力を及ぼす。第１運搬部２０２及び第２運搬部２０４のベルト２０６はまた、運搬部２０４の機械方向の長さの少なくとも一部分に沿って互いに分岐することもできる。したがって、シャーシ１０２が機械方向に沿って前進するにつれて、シャーシの第１及び第２の腰部区域上に付加される反対方向の真空力は、第１及び第２の腰部区域１１２、１１４の内面１３２を互いから離すように引いて保持する。

図５は、線５−５に沿って取られた、図４のおむつパンツ１００及び第１及び第２の運搬部２０２、２０４の断面図を示す。図５に示したように、第１真空運搬部２０２のベルト２０６は、シャーシ１０２の第１腰部区域１１２の外面１３４上に、下方への真空力を及ぼす真空ゾーン２１４を含む。そして、第２真空運搬部２０４のベルト２０６は、シャーシ１０２の第２腰部区域１１４の外面１３４上に上方の真空力を及ぼす真空ゾーン２１４を含む。このようにして、真空ゾーン２１４がシャーシ１０２に及ぼす反対方向の力は、第１及び第２の腰部区域１１２及び１１４の内面１３２を離して保持する。加えて、図５のサイドパネル１０４及び１０６は、サイドパネルたくし込み装置の前の比較的細長い、たくし込まれていない構成で示されている。

図５に示したように、第１及び第２の運搬部２０２、２０４の真空ゾーン２１４はそれぞれ、シャーシ１０２の対向する長手方向縁１２０、１２２が画定する横方向の幅未満であり得る横方向すなわち横断方向ＣＤを画定する。加えて、真空ゾーン２１４の横方向すなわち横断方向ＣＤの幅もまた、吸収性コア１４２の対向する長手方向縁１４６、１４８が画定する横方向の幅未満であり得る。しかし、真空ゾーンは、異なる横方向の幅で構成されてもよく、記述されているより大きい又は小さい横方向の幅を画定してもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態は、吸収性コア及び／又はシャーシの横方向の幅と同等以上の横方向の幅を有する真空ゾーンを含んでもよい。加えて、運搬部は、横断方向ＣＤ及び／又は機械方向ＭＤに沿った１つ以上の真空ゾーンと共に構成されてもよい。

図４を参照して先に述べたように、おむつパンツ１００が機械方向にたくし込みゾーン２１２を通って前進する際、第１及び第２の運搬部２０２及び２０４が及ぼす反対方向の真空力は取り除かれる。そして、シャーシ１０２から真空力が取り除かれた状態で、サイドパネルたくし込み装置２１６は、例えば図６に示したようにシャーシ１０２の中にサイドパネル１０４及び１０６を押し込む。サイドパネル１０４、１０６がシャーシ１０２の中に押し込まれるにつれて、第１腰部区域１１２及び第２腰部区域１１４の内面１３２は互いの方に向かって移動する。サイドパネル１０４、１０６をシャーシ１０２の中にたくし込むことによって、長手方向の折り線１５０及び１５２がシャーシ１０２に作られる。図６に示した構成では、長手方向折り線１５０及び１５２は、吸収性コア１４２の長手方向側縁１４６及び１４８とも一致し得、それらによって画定され得る。長手方向折り線１５０及び１５２は具体的なたくし込み方法及び構成に依存して多様な異なる場所に生成され得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、長手方向の折り線は真空ゾーンの横方向側縁に相当する場合がある。いくつかの実施形態では、サイドパネルはシャーシの中に完全にたくし込まれなくてもよく、この場合、長手方向折り線はサイドパネルの長さに沿って画定され得る。

サイドパネルたくし込み装置２１６は多様な異なる方法で構成され得ることを理解されたい。例えば、図７に図示したように、サイドパネルたくし込み装置２１６は回転ブレード２１８として構成されてもよい。おむつパンツ１００が機械方向に前進してサイドパネルたくし込み装置２１６を通過する際、１つ又は複数の回転ブレードはサイドパネル１０４及び１０６のそれぞれに作用し、サイドパネルをシャーシ１０２の中に押し込むことができる。図８に示した別の実施形態では、サイドパネルたくし込み装置２１６はエアジェット２２０として構成される。おむつパンツ１００が機械方向に前進してサイドパネルたくし込み装置２１６を通過する際、エアジェット２２０から横断方向ＣＤに放出される空気はサイドパネル１０４及び１０６のそれぞれに作用し、サイドパネルをシャーシ１０２の中に押し込むことができる。更に別の実施形態では、サイドパネルたくし込み装置２１６は、横断方向ＣＤにおいて互いに向かって近づくレールとして構成されてもよい。サイドパネルたくし込み装置は、第１運搬部２０２及び第２運搬部２０４によって生成される１つ又は複数の真空ソーンから第１の運搬部２０２及び第３の運搬部２０５によって生成される非真空ゾーン２１２までの間の機械方向の全長にかけて、吸収性物品と接触してもよい。サイドパネルたくし込み装置は、１つ以上の運搬部２０２、２０４、２０５と機械方向において重なる配向に向けられ得る。サイドパネルたくし込み装置と運搬装置２０２及び２０５とを重ねることは、吸収性物品が完全に折り畳まれるまで、すなわち第１腰部区域１１２の内面１３２が第２腰部区域１１４の内面１３２と接触するまで、サイドパネルをたくし込まれた位置に維持するのを助けることができる。更にその他の実施形態では、サイドパネルたくし込み装置は、サイドパネルをシャーシの中に押し込むために空気もまた放出する前述の装置の１つとして構成されてもよい。例えば、サイドパネルたくし込み装置は、回転ブレード、軌道上を移動するブレード、及び／又は合流するレールから空気を放出するように構成されてもよい。その他のサイドパネルたくし込み装置の構成は、代理人整理番号第１１６８３Ｐ号として特定される２０１０年４月９日付で出願された「Ｍｅｔｈｏｄｓ ａｎｄ Ａｐｐａｒａｔｕｓｅｓ ｆｏｒ Ｔｕｃｋｉｎｇ Ｓｉｄｅ Ｐａｎｅｌｓ ｏｆ Ａｂｓｏｒｂｅｎｔ Ａｒｔｉｃｌｅｓ」と題する米国仮特許出願、及び米国特許第６，７２３，０３５号並びに同第６，７７６，３１６号に開示されており、これらの全ては参照により本明細書に組み込まれる。

図４を再び参照すると、サイドパネル１０４及び１０６がシャーシ１０２に押し込まれた後、おむつパンツ１００は引き続き第１運搬部２０２上を機械方向に前進することができる。おむつパンツ１００の腰部区域１１２、１１４は、サイドパネル１０４及び１０６をたくし込まれた位置に保持するのを助けるためにともに更に圧縮されてもよい。例えば、図４に示したように、たくし込みゾーン２１２の後、おむつパンツ１００は第１運搬部２０２と第３運搬部２０５との間を前進する。第１運搬部２０２及び第３運搬部２０５のベルト２０６は、第１運搬部２０２と第２運搬部２０４よりともに近づいて離間された位置に置かれてもよく、あるいは、ベルト２０６はおむつパンツ１００が機械方向に移動するにつれて互いに向かって集中してもよい。

本明細書に開示した寸法及び値は、記述された正確な数値に厳しく限定されるものと理解すべきでない。むしろ、特に言及しない限り、そのようなそれぞれの寸法は、記述された値と、その値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図する。例えば、「４０ｍｍ」として開示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図する。

相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願を含む、本願に引用される全ての文書を、特に除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、その全容にわたって本願に援用するものである。いずれの文献の引用も、こうした文献が本願で開示又は特許請求される全ての発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他の全ての参照文献とのあらゆる組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書において、用語の任意の意味又は定義の範囲が、参照により組み込まれた文書中の同様の用語の任意の意味又は定義と矛盾する場合には、本文書中で用語に割り当てられる意味又は定義に準拠するものとする。

本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

Claims (11)

1. 第１及び第２の対向するサイドパネル（１０４、１０６）をおむつパンツ（１００）のシャーシ（１０２）の中にたくし込む方法であって、前記シャーシ（１０２）は内面（１３２）及び外面（１３４）を有し、前記シャーシ（１０２）は、長手方向に対向する第１及び第２の腰部区域（１１２、１１４）と、前記第１及び第２の腰部区域（１１２、１１４）において、それぞれの対応する腰部端縁部に隣接して配置された、長手方向に対向する第１及び第２の腰部端縁部（１２４、１２６）と、前記第１及び第２の腰部区域（１１２、１１４）の長手方向中間の股部区域（１１６）と、を有し、前記第１及び第２のサイドパネル（１０４、１０６）は前記第１腰部区域（１１２）と前記第２腰部区域（１１４）とを接続して腰部開口部（１２８）及び１対の脚部開口部（１３０）を形成するものであり、この方法は、
   前記シャーシ（１０２）を、第１真空ゾーン（２１４）を有する第１コンベア（２０２）と第２真空ゾーン（２１４）を有する第２コンベア（２０４）との間に位置づける工程と、
   前記第１真空ゾーン（２１４）からの第１真空力を前記第１腰部区域（１１２）に付加し、前記第２真空ゾーン（２１４）からの第２真空力を前記第２腰部区域（１１４）に付加する工程と、
   前記シャーシ（１０２）の前記第１腰部区域（１１２）を、前記第１及び第２真空ゾーン（２１４）からの反対方向の真空力を用いて、前記シャーシ（１０２）の前記第２腰部領域（１１４）から離して保持する工程と、
   前記シャーシ（１０２）を前記第１及び第２コンベア（２０２、２０４）によって機械方向に前進する工程と、
   前記第１真空力を前記第１腰部区域（１１２）から取り除き、前記第２真空力を前記第２腰部区域（１１４）から取り除く工程と、
   前記第１真空力及び前記第２真空力を前記第１及び第２腰部区域（１１２、１１４）から取り除きながら、前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を互いに向かって横方向へ内向きに一定距離だけ押す工程と、を含む、方法。
2. 前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を押す工程が、前記第１サイドパネル（１０４）を第１静止レール（２１６）に沿って機械方向に移動する工程と、前記第２サイドパネルを第２静止レール（２１６）に沿って機械方向に移動する工程と、を更に含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を押す工程が、前記第１静止レール（２１６）からの空気を前記第１サイドパネル（１０４）に向けて放出し、前記第２静止レール（２１６）からの空気を前記第２サイドパネル（１０６）に向けて放出する工程を更に含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を押す工程が、前記第１サイドパネル（１０４）を第１回転たくし込みブレード（２１８）に沿って機械方向に移動する工程と、前記第２サイドパネル（１０６）を第２回転たくし込みブレード（２１８）に沿って機械方向に移動する工程と、を更に含む、請求項１に記載の方法。
5. 前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を押す工程が、前記第１回転たくし込みブレード（２１８）から前記第１サイドパネル（１０４）に対して、及び前記第２回転たくし込みブレード（２１８）から前記第２サイドパネル（１０６）に対して、空気を放出する工程を更に含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記シャーシ（１０２）が、横方向の幅を画定する対向する長手方向側縁部（１４６、１４８）を有する吸収性コア（１４２）を更に備え、前記第１サイドパネル（１０４）及び前記第２サイドパネル（１０６）を押す工程が、前記吸収性コア（１４２）の前記外側長手方向縁（１４６、１４８）にて前記シャーシ（１０２）に長手方向の折り目をつける工程を更に含む、請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記第１真空ゾーン（２１４）及び前記第２真空ゾーン（２１４）がそれぞれ、前記吸収性コア（１４２）の横方向の幅より小さい横方向の幅を画定する、請求項６に記載の方法。
8. 前記第１サイドパネル及び前記第２サイドパネルを押す工程の後に、前記第１真空力及び前記第２真空力を前記シャーシに再び付加する工程を更に含む、請求項１〜７のいずれか一項に記載の方法。
9. 前記第１及び第２の腰部区域から前記第１真空力及び第２真空力が取り除かれている間に、前記第１腰部区域（１１２）及び前記第２腰部区域（１１４）において前記シャーシの前記内面（１３２）を互いに向かって移動する工程を更に含む、請求項１〜８のいずれか一項に記載の方法。
10. 前記第１コンベア（２０２）が、エンドレスベルト（２０８）を備える、請求項１〜９のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記第１及び第２のサイドパネル（１０４、１０６）が前記第１腰部区域（１１２）と前記第２腰部区域（１１４）とを再締結可能に接続する、請求項１〜１０のいずれか一項に記載の方法。

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