JP4139117B2 - 大人用の使い捨てパンツの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、予めパンツ型に形成された使い捨てパンツの折り畳み構造、特に大型の大人用に好適な使い捨てパンツの折り畳み構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、従来の使い捨てパンツの正面図である。この使い捨てパンツは、ウエスト開口部Wと脚用開口部S,Sとを備えてパンツ型に形成された外装シート50に、ウエスト用弾性体51、脚用弾性体52、胴部フィット用弾性体53が添着されており、肌当接面側には吸収性本体54が接着されて構成されている。吸収性本体54の長手方向端部は、胴部フィット用弾性体53の収縮力によって、パンツ中央方向へ縮んでいる。また、吸収性本体が位置しないパンツの左右の両側方部は、胴部フィット用弾性体53の収縮力でギャザーが寄り、ふわふわした状態となっている。
【0003】
さらに、この従来の使い捨てパンツの吸収性本体54は、不透水性フィルムと透水性不織布との間に、パルプ繊維と高吸水性ポリマー粉末とからなる吸水コアを挟持させた構造となっており、パルプ繊維の存在のため、ごわごわと分厚く形成されている。
【0004】
ところで、使い捨てパンツを包装する際には消費者が持ち帰りやすいようにコンパクトに包装することが望まれ、使い捨てパンツを折り畳む必要がある。上記従来の使い捨てパンツは、吸収性本体54が分厚い上に、胴部フィット用弾性体53の収縮力によって変形しているため、図8に示した折返し線L1とL2でパンツの左右側方部をパンツ中央部へ折返し、図9に示すような形状とした後、折返し線L3の上部を下部へと折り重ね、図10(a)に示したような台形状に折り畳む方法が採用されている。
【0005】
しかし、図10(b)にこの折り畳まれたパンツの側面概略図を示したように、分厚い吸収性本体54が4つ折りにされており、吸収性本体54が折り畳まれている部分とその上部の外装シート50のみが存在する部分とでは、厚みが大きく異なることとなる。厚みの異なる部分がある折り畳み構造の場合、包装袋に収納する際に、ハンドリング性に劣り、きれいな収納ができず、包装袋の自立性が悪くなるという問題があった。
【0006】
さらに、大人用の使い捨てパンツの場合、上記折り畳み構造を採用すると、折り畳んだ状態でも、厚さ6〜8cm、幅、長さとも最大で20cm前後となり、使用者が外出時に携帯したいと思っても、嵩張っていて、はなはだ不都合であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明では、使用者が携帯可能な程度まで、小さく嵩張らずに折り畳むことのできる使い捨てパンツの折り畳み構造を提供することを課題として掲げた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決した本発明は、パンツ形状の外装シートと、この外装シートの肌当接面側に接着された吸収性本体とを備え、少なくともウエスト開口部周囲と脚用開口部周囲とに弾性体が添設された使い捨てパンツの折り畳み構造であって、この使い捨てパンツの股下部をその上方のパンツ中央部へ折返し、パンツの左側方部と右側方部とをそれぞれパンツ中央部へ折返し、次いで、パンツ左右両側方部が折り重ねられたパンツ上方部をその下方部へ折り返してなるところに要旨を有する。
【0009】
上記折り畳み構造の採用によって使い捨てパンツをコンパクトに折り畳むことができた。
【0010】
使い捨てパンツの吸収性本体の厚みが5mm以下であると、折り畳まれたパンツの厚みも薄くなるため、一層携帯性に優れたものとなる。
【0011】
吸収性本体の少なくとも長手方向両端部が略方形状に構成されていることが好ましく、パンツの左右両側部をパンツ中央部へ折り返す工程や、パンツの上方部をパンツ下方部へと折り返す工程が容易になると共に、折り畳まれたパンツの外観が方形状となり、美しく、包装袋へも収納しやすい。この点で、使い捨てパンツの左右の側方部が、それぞれ吸収性本体の左右側縁に沿って折り返されていることが好ましい。
【0012】
使い捨てパンツには、その前身頃と後身頃のいずれか一方または両方において、吸収性本体長手方向端縁とウエスト用弾性体の間に、胴部フィット用弾性体がウエスト用弾性体と同方向に添設されていてもよい。着用者へのフィット性を高めることができる。
【0013】
使い捨てパンツの吸収性本体は、使い捨てパンツの股下部の最下端と吸収性本体の長手方向端部との間の長さが、吸収性本体の長手方向端部とウエスト開口端との間の長さのほぼ2倍となるように外装シートに接着されていることが好ましく、これにより、使い捨てパンツのウエスト開口端と股下部最下端との間の長さのほぼ1/3の長さに折り畳むことができる。
【0014】
本発明には、上記折り畳み構造とするための最適な使い捨てパンツも含まれ、この使い捨てパンツは、パンツ形状の外装シートと、この外装シートの肌当接面側に接着された厚さ5mm以下の吸収性本体とを備え、ウエスト開口部周囲と脚用開口部周囲とに弾性体が添設され、吸収性本体の長手方向両端部は方形状に形成され、かつ、使い捨てパンツの股下部の最下端と吸収性本体の長手方向端部との間の長さが、吸収性本体の長手方向端縁とウエスト開口端縁との間の長さのほぼ2倍となるように外装シートに接着されており、パンツの後身頃には、吸収性本体長手方向端縁とウエスト用弾性体の間に、胴部フィット用弾性体がウエスト用弾性体と同方向に添設されており、パンツの前身頃には上記胴部フィット用弾性体が添設されていないことを特徴とする。
【0015】
上記構成の使い捨てパンツであれば、各折り畳み工程が容易であり、折り畳み後も薄くコンパクトで、携帯性に優れるものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の使い捨てパンツの折り畳み構造を説明する。図1(a)には折り畳む前の使い捨てパンツPを示した。この使い捨てパンツPは、外装シート1が、ウエスト開口部Wと脚用開口部Sを備えることにより、パンツ形状に構成されている。ウエスト開口部Wの周囲と、脚用開口部Sの周囲には、それぞれウエスト用弾性体2と脚用弾性体3が伸長状態で添設され、ギャザーを形成する。また、外装シート1の着用者の肌に当接する面側には、吸収性本体4が接着されている。
【0017】
この使い捨てパンツの股下部5を、パンツ上方へラインFL1で折返し、図1(b)のような形状にする(第1折り畳み工程)。このとき、股下部5の長さx3は、使い捨てパンツの股下部最下端からウエスト開口端までの長さ(x1+x2+x3)の1/3であることが望ましい。また、吸収性本体4の長手方向端縁とウエスト開口端との間の長さx2も、(x1+x2+x3)の1/3であることが好ましく、すなわちx1とx2とx3とがそれぞれほぼ等しいことが好ましい。前身頃および後身頃の吸収性本体4がそれぞれ二つ折り状態となると共に、最終的には使い捨てパンツのウエスト開口端と股下部最下端との間の長さのほぼ1/3の長さに折り畳むことができ、折り畳み後の形状が美麗になるためである。
【0018】
続いて、吸収性本体4よりも右側のパンツ右側方部6を吸収性本体4の右側縁に沿ったラインFL2でパンツ中央部7側へと折返して(第2の折り畳み工程)図2(a)のような形状に折り畳み、同様にして吸収性本体4よりも左側のパンツ左側方部8を吸収性本体4の左側縁に沿ったラインFL3でパンツ中央部7へと折返し(第3の折り畳み工程)、図2(b)のような形状に折り畳む。
【0019】
最後に、吸収性本体4の端縁に沿うラインFL4で、パンツ左右両側方部が折り重ねられたパンツ上方部9をその下方部10へと折り返す(第4の折り畳み工程)。
【0020】
これで、全ての折り畳み工程は完了である。これにより、折り畳み前の前身頃(または後身頃)の全長の約1/3の長さで、吸収性本体4とほぼ同じ幅の四辺形に折り畳むことができる。従来の折り畳み構造の場合は、折り畳み前の前身頃のほぼ半分にまでしか折り畳めず、形状も歪なものであったが、本発明ではコンパクトな四辺形に折り畳めるため、携帯性に優れたものとなった。また、前身頃または後身頃の中央部に廃棄用テープを備える使い捨てパンツの場合は、廃棄用テープ側を図1の前側にして折り畳むことにより、折り畳み完了後には、廃棄用テープがパンツ左右側方部6,8やパンツ上方部9によって隠れて表面に露出しないことから、包装時等にテープが剥がれてしまうなどのトラブルを防止することができる。
【0021】
上記第1の折り畳み工程と、第2および第3の折り畳み工程とは、その順序が逆でもよく、この場合は、先にパンツの左右両側方部6、8をパンツ中央部7へと折返し(左右いずれが先でも構わない)、続いて、股下部5をパンツの中央部7へと折返すとよい。
【0022】
図3は、上記使い捨てパンツPを自動的に折り畳むための折り畳み装置の一例を示している。この折り畳み装置は、図外の製造装置により製造された使い捨てパンツPを搬入する搬入機構21と、搬入された使い捨てパンツPの搬送方向を90°反転させる反転機構22と、使い捨てパンツPを搬送しつつ順次折り畳んでいく折り畳み機構23とを有している。
【0023】
上記搬入機構21は、バキュームポンプ等の吸引力に応じ、使い捨てパンツPを吸引して保持しつつ反転機構22に搬入する回転ドラム24を有し、図4(a)に示すように、使い捨てパンツPの側辺部を先頭にして横流れ状態で搬送するものである。
【0024】
反転機構22は、使い捨てパンツPを吸引して保持する保持部25が周面に設けられた反転ドラム26を有し、上記保持部25を回転駆動部により90°旋回させることにより、図4(b)に示すように、使い捨てパンツPの底辺部(股下下端部)を先頭として搬送されるように搬送方向を変換するように構成されている。
【0025】
折り畳み機構23は、反転機構22から搬出された使い捨てパンツPを吸引しつつ搬送する搬送コンベア27と、使い捨てパンツPの股下部上方をラインFL1に沿って回転自在な押し込み棒28で押圧することにより、ラインFL1で使い捨てパンツPを折り畳んだ状態で第1ガイド部29内に挿入して股下部5をその上方側に折り返す第1折返し部30と、第1ガイド部29に沿って搬送される使い捨てパンツPの左右両側方部6,8を左右の折返し案内部材(図示しない)により順次中央部7側に折り返す第2折返し部31と、吸収性本体4の端縁に沿う部分をラインFL4に沿って回転自在な押し込み棒32で押圧することにより、上記吸収性本体4の端縁に沿う部分を第2ガイド部33内に挿入して、パンツ上方部9と下方部10とを折り重ねるように折り畳む最終折り畳み部34とを有している。
【0026】
上記折り畳み機構23の第1折返し部30により、図1(b)に示すように、使い捨てパンツPの股下部5をその上方側に折り返した後、第2折返し部31において、図2(a),(b)に示すように、使い捨てパンツPの左側方部6を中央部7側に折り返すとともに、その上に右側方部7を折り返すようにする。次いで、上記最終折り畳み部34において、図2(c)に示すように、パンツ上方部9と下方部10とを折り重ねることにより、自動的に上記使い捨てパンツPをコンパクトな折り畳み状態とすることができる。
【0027】
次に、本発明の折り畳み構造に適した使い捨てパンツの構成について説明する。図1に示したように、使い捨てパンツPの外装シート1がウエスト開口部Wと脚用開口部Sを備えることにより、パンツ形状に構成されている。ウエスト開口部Wの周囲と、脚用開口部Sの周囲には、それぞれウエスト用弾性体2と脚用弾性体3が伸長状態で添設され、ギャザーを形成する。また、外装シート1の着用者の肌に当接する面側には、吸収性本体4が接着されている。
【0028】
外装シート1は、図5に展開状態で示したように、最外層シート11と内層シート12とからなり、股下の両側には脚穴部Sが形成されて略砂時計形状になっている。最外層シート11と内層シート12は、肌触りの点等から不織布で構成されることが好ましく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等製の不織布や、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の組合せによる複合繊維製不織布等が利用可能である。
【0029】
上記最外層シート11と内層シート12との間には、複数本の弾性糸ウエスト用弾性体2と脚用弾性体3が伸長状態で挟持されている。また、使い捨てパンツPの後側B(後身頃側)のパンツ上方には、吸収性本体4の長手方向端部とウエスト開口端との間に、胴回りのフィット性を上げるための胴部フィット用弾性体13がウエスト用弾性体2と同方向に伸長状態で接合されている。これらの弾性体2、3、13としては、弾性糸や弾性リボンが利用できる。なお、使い捨てパンツPの前側F(前身頃側)には上記胴部フィット用弾性体13は添設されていないことが好ましい。収縮力が働かず、折り畳み易くなるためである。
【0030】
使い捨てパンツPの内層シート12の内側には吸収性本体4が接合されている。吸収性本体4は、長方形状が好ましいが、砂時計状でもよく、少なくとも長手方向両端部は略方形状に形成されていることが折り畳み易いため好ましい。隅角部が若干アールを有する円形状を呈していてもよい。吸収性本体4は、前記したように、前側Fにおいては、使い捨てパンツPの股下部5の長さx3のほぼ2倍の長さ(x3+x2)となっている。すなわち吸収性本体4の全長は、使い捨てパンツPの全長のほぼ2/3である。また、吸収性本体4の長手方向端縁とウエスト開口端縁との間の長さx1がx3またはx2とほぼ同じ長さになるように内層シート12に接着されていることが好ましい。
【0031】
吸収性本体4は、超薄型吸収シート体を利用することが、折り畳まれた使い捨てパンツPの厚みを薄くする上で効果的である。このような超薄型吸収シート体としては、本願出願人によるWO01/89439号公報に記載されているパルプ繊維非使用の超薄型吸収シート体が最適である。
【0032】
図6に、超薄型吸収シート体40の代表的な例の斜視説明図を、図7には、図6に示した超薄型吸収シート体40の1/3の幅のものの幅方向断面図を示した。超薄型吸収シート体40は、第1不織布層41と第2不織布層42との間に、吸水性樹脂粉末層43が6本のスジ状に区分けされた状態で接合されている。この超薄型吸収シート体40には、パルプ繊維のような吸収性繊維は含まれていないため、厚さ5mm以下の非常に薄い吸収体となる。
【0033】
吸水性樹脂粉末層43は、その散布領域とほぼ同面積の第1ホットメルト接着剤層H1と、第2不織布層42のほぼ全面に形成された第2のホットメルト接着剤層H2とによって、第1不織布層41と第2不織布層42との間に接合されている。吸水性樹脂粉末の散布領域の形状は、図例には限定されないが、体液を速やかに拡散させて、吸水性樹脂粉末に吸液をスムーズに行わせるためには、非散布領域を複数設けることが好ましい。
【0034】
吸水性樹脂粉末としては、ポリアクリル酸塩系、澱粉・アクリロニトリル系、セルロース系等公知の吸水性樹脂を用いることができる。吸水量が大きく、吸液速度が速いものが好ましい。
【0035】
第1および第2不織布層41、42を構成する繊維の種類としては、レーヨン等の再生繊維;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリエステル等の合成繊維;絹、パルプ(セルロース)等の天然繊維等が好ましく用いられる。芯鞘タイプやサイドバイサイド等の複合繊維を用いてもよい。疎水性繊維を使用する際には公知の親水化処理を行っておくことが望ましい。
【0036】
第1ホットメルト接着剤層H1は、吸水性樹脂粉末層43と第1不織布層42とを接合固定するための層であるので、吸収性樹脂を所望パターンで散布する場合に、同じパターンで第1不織布層41上に形成することが望ましく、第2ホットメルト接着剤層H2は、吸水性樹脂粉末層43を第1不織布層41と第2不織布層42とで確実に挟持することができるように、第2不織布層42の全面に塗布されていることが好ましいが、いずれも図例には限定されない。また、適宜、ヒートシールや超音波による接合部を設けてもよい。
【0037】
第1ホットメルト接着剤層H1は、多数の細繊維状のホットメルト接着剤が、空隙を残すようにランダムに付着し合って形成されたウエブ状体であることが好ましく、このようなウエブ状体は、例えば、複数の小さな吐出孔群が直線状に配列され、各吐出孔近傍に加熱空気を高速で噴出することのできるエアー噴出口を備えたカーテンスプレーコータを利用することにより製造することができる。
【0038】
第2ホットメルト接着剤層H2は、スパイラル状軌跡を有する線状のホットメルト接着剤が、空隙を残して複数本重なり合った網状体であることが好ましい。第1ホットメルト接着剤層H1よりも強力な網状体となるためである。この結果、吸液後に膨潤した樹脂粒子を、確実に第1不織布層41と第2不織布層42との間に把持固定することができる。
【0039】
このようなスパイラル状軌跡を有する線状ホットメルト接着剤は、例えば、ホットメルト吐出孔近傍に、ノズル中心方向にエアーを吹き出すことのできるエアー噴出口が3個以上点対称に備えられたスパイラルスプレーガンノズルで得ることができる。
【0040】
第1および第2のホットメルト接着剤とも同種の、または異種のものを用いることができ、その種類は特に限定されない。生産性の点からは、60〜180℃程度で溶融するものが好ましく、SIS、SIBS、SEBS、SEPS等のスチレン系エラストマー;エチレン・酢酸ビニル系コポリマー;ポリエステル系、アクリル系、ポリオレフィン系等のエラストマー類;ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリイソプレン、天然ゴム等のゴム類等が好ましく用いられる。吸液後に膨潤した粒子を確実に固定することができるように伸び易いものが好ましく、この点で、スチレン系エラストマーや、ゴム類が好ましい。
【0041】
上記超薄型吸収シート体40を吸収性本体4に利用する場合は、超薄型吸収シート体40と略同程度かまたは1回りほど大きい不透液性シート等をバックシートとして用い、その上に超薄型吸収シート体40を接合し、必要に応じて透液性トップシート、立体ギャザー等公知の部材を設ければよい。
【0042】
上記した構造の超薄型吸収シート体40ではなく、第1不織布層41か第2不織布層42を省略した構成の吸収シート体や、不織布製造段階で吸水性樹脂粉末を混入させた吸収シート体等も、吸収性本体4の吸収体として利用することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
本発明の折り畳み構造によれば、折り畳み前の使い捨てパンツPの前身頃(または後身頃)の全長の約1/3の長さで、パンツPの最大幅のほぼ1/3の幅の略四辺形に折り畳むことができる。コンパクトな四辺形に折り畳めたので、携帯性に優れている。また、折り畳まれた四辺形の製品はその厚みが大体均一であるので、包装袋に複数の製品を詰める場合にも掴みやすくハンドリング性に優れ、包装後も袋の各面がすっきりと平らになるため美麗である。
【0044】
さらに、超薄型吸収シート体を吸収体に利用すれば、折り畳み後の四辺形の製品の厚さは3cm以下と大変薄くすることができるので、包装袋に多数の製品を装填することが可能となり、保管コストや輸送コストの低減にもつながった。また、本発明の使い捨てパンツは、上記折り畳み構造に最適な薄さのパンツである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は折り畳まれる前の使い捨てパンツの正面図、(b)は第1折り畳み工程を説明するための正面図である。
【図2】(a)〜(c)は第2〜第4折り畳み工程を説明するための正面図である。
【図3】使い捨てパンツを自動的に本発明の折り畳み構造にするための折り畳み装置の一例を示す側面図である。
【図4】(a)は回転ドラム上での使い捨てパンツの搬送方向を示し、(b)は反転ドラム上での使い捨てパンツの反転挙動を示す説明図である。
【図5】図1に示した使い捨てパンツの一部切欠き展開図である。
【図6】超薄型吸収シート体の斜視説明図である。
【図7】超薄型吸収シート体の断面説明図である。
【図8】従来の使い捨てパンツの正面図である。
【図9】従来の使い捨てパンツの折り畳み構造を示す説明図である。
【図10】従来の使い捨てパンツの折り畳み構造を示す説明図である。
【符号の説明】
P 使い捨てパンツ
1 外装シート
4 吸収性本体
5 股下部
6 右側方部
7 中央部
8 左側方部
9 上方部
10 下方部
21 搬入機構
22 反転機構
23 折り畳み機構
40 超薄型吸収シート体

Claims (6)

  1. 包装袋に多数の製品を装填する大人用の使い捨てパンツの製造方法であって、この使い捨てパンツは、パンツ形状の外装シートと、この外装シートの肌当接面側に接着された超薄型吸収シート体である吸収性本体とを備え、ウエスト開口部周囲と脚用開口部周囲とに弾性体が添設され、吸収性本体の少なくとも長手方向両端部は略方形状に構成された使い捨てパンツであって、
    前記使い捨てパンツの股下部を先頭として搬送し、
    使い捨てパンツの股下部上方を回転自在な押し込み棒で押圧することにより、この使い捨てパンツの股下部をその上方のパンツ中央部へ折返し、
    折り返し案内部材によりパンツの左側方部と右側方部とをそれぞれパンツ中央部へ折返し、次いで、
    吸収性本体の端縁に沿う部分を回転自在な押し込み棒で押圧することにより、パンツ左右両側方部が折り重ねられたパンツ上方部をその下方部へ折り返すことを特徴とする大人用の使い捨てパンツの製造方法。
  2. 上記吸収性本体は、長方形状であって、上記使い捨てパンツの左右の側方部を、それぞれ吸収性本体の左右側縁に沿って折り返す請求項に記載の大人用の使い捨てパンツの製造方法。
  3. 上記吸収性本体は、パルプ繊維非使用の超薄型吸収シート体である請求項またはに記載の大人用の使い捨てパンツの製造方法。
  4. 上記吸収性本体は、使い捨てパンツの股下部の最下端と吸収性本体の長手方向端縁との間の長さが、吸収性本体の長手方向端縁とウエスト開口端縁との間の長さのほぼ2倍となるように外装シートに接着されている請求項1〜3のいずれかに記載の大人用の使い捨てパンツの製造方法。
  5. 上記使い捨てパンツのウエスト開口端縁と股下部最下端との間の長さのほぼ1/3の長さに折り畳む請求項1〜4のいずれかに記載の大人用の使い捨てパンツの製造方法。
  6. 上記使い捨てパンツは、パンツの後身頃には、吸収性本体長手方向端縁とウエスト用弾性体の間に、胴部フィット用弾性体がウエスト用弾性体と同方向に添設されており、パンツの前身頃には上記胴部フィット用弾性体が添設されていないものである請求項1〜5のいずれかに記載の大人用の使い捨てパンツの製造方法。
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