JP2013523238A - 改良した冷蔵陳列装置 - Google Patents
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Abstract
冷蔵陳列ユニット(1)は、前面開放型キャビネットを有し、開放した前面部分が画定するアクセス開口(39)を通してアクセス可能な製品陳列スペース(3)を設ける。冷却手段(27)は、冷気を発生して商品陳列スペース(3)内の品目を冷蔵する。低温のエアカーテンは、アクセス開口(39)にわたって発生させ、この発生に際して、前方に配置し、かつ供給ダクト(45)に連通する吹き出し口(5)、及び前方に配置し、かつエアカーテン(9)からの空気を受け取る戻しダクト(41)に連通する戻し吸い込み口(7)を使用する。エアカーテン(9)は、エアカーテン(9)とは別個に製品陳列スペース(3)内に供給する補助的な冷却気流によるほとんど受けない構成とする。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は冷蔵陳列装置(ディスプレイ)に関し、このような冷蔵陳列装置は、本明細書において、店舗で冷蔵または冷凍した食品及び飲料品を低温保存、陳列及び小売りするため、店舗販売に使用する冷蔵機能付きのマルチデッキ陳列ケース又はキャビネットが例となる。
本発明は、小売食品及び飲料品用キャビネットに限定されるものではない。例えば本発明の原理は、低温保存を必要とする他の物品を陳列するのに利用することもでき、このような物品としては、例えば劣化し易い薬品又は科学的品目がある。しかし、本発明の原理は、特に小売りでの使用に有利である。
正面開放型マルチデッキ陳列キャビネットは、低温保存品目への自由なアクセスを可能にし、これにより陳列品は視認、アクセス、及びより詳しい見分けおよび購買のための取り出しが容易にできるようになる。一般的に、このようなキャビネットは、下方に吹き出される大きな冷却エアカーテンにより冷却され、このようなエアカーテンは、吹き出しエアターミナルと戻しエアターミナルとの間でキャビネットの開放前面により画定されるアクセス開口にわたって頂部から底部に延びて存在する(延在する)。さらに付加的な冷却エアを、キャビネットにおける製品陳列スペースの背後の有孔背面パネルを経て供給し、この付加的な冷却エアは、エアカーテンを供給するダクトからエアを抽気し、陳列スペース内の各高さの段部を一層冷却し、またエアカーテンを支援する。キャビネット内の各高さの段部はシェルフ(棚)により画定し、これらシェルフは、例えば中実若しくは有孔のパネル、又は開放したバスケットで構成する。
エアカーテンの目的は2つある。即ち、アクセス開口を封止することにより、背後の製品陳列スペースの冷気が漏出することを回避すると共に、製品陳列スペースからの熱であって、アクセス開口を通した放射及び製品陳列スペース内への外気侵入により蓄積した熱を除去することにある。
買い物客にとって「コールドアイル症候群(cold aisle syndrome)」は馴染み深い。このコールドアイル症候群とは、店舗内で冷蔵陳列キャビネットの列又は通路に沿って歩くときに感じる寒気のことである。コールドアイル症候群は、キャビネットの開放した前面部分から漏出する冷気により引き起こされる。買い物客が感じるこの不快感により、買い物客は冷蔵製品を見て回ることを避けるようになる。このことは当然ながら望ましい小売業商慣習に反するものである。さらに、(陳列キャビネットを冷蔵しつつ店舗内を暖かく保つ)結果として生じるエネルギー損失は、エネルギーコストの上昇及び持続可能性に関するより厳しい規制、例えば小売業者の炭素削減義務により、ますます受け入れ難いものになっている。
小売店用陳列装置(ディスプレイ)の製造業者は、長年にわたって冷蔵陳列キャビネットをより効率的なものにするよう努めてきたが、冷却設計に根本的な欠点があるため、ほとんど成功していない。キャビネット前面部分にわたるエアカーテンは、冷気をハウジング内に封入するための効率的な封止を実現することができない。このことは、「スタック効果」及び他の動的な力の作用によるものである。
スタック効果は、空気の浮力に対する温度効果に基づいて、カーテンに作用する圧力により生じる。より高密度、かつより低温の空気がキャビネット内で下降し、これによりキャビネット内の下部における圧力を上昇させ、カーテンが降下するときにエアカーテンをキャビネットから離れるよう外方に押し出す。逆に、これに対応して圧力低下がキャビネットの上方部分で生じ、これによりエアカーテンを上側端部領域でキャビネットに向け内方に引っ張り、暖かく湿った外気の引き込み及び侵入を招く。従ってシステム全体としては、冷気の漏出及び暖気の侵入が生じ易くなる。従来のエアカーテンは高速度にして、キャビネット開口を封止するのに十分な安定性を維持する必要がある。しかし、残念なことに、高速度は、外気を引き込む割合を増加させる。さらに、冷気の高速流れは、エアカーテンを通してエアカーテン背後の製品陳列スペースにアクセスするよう手を伸ばす買い物客を不快にさせる。
エアカーテン内への外気の引き込みは、外気の製品陳列スペース内への侵入を促し、また陳列装置からの冷気漏出につながる。外気の引き込みは、他の理由からも望ましくない。外気の熱は、冷却負荷を増大させ、従って装置のエネルギー消費量が増加する。外気が運ぶ水分も結露を生じさせるため望ましくなく、さらにこの結露が着氷(アイシング)につながることもある。結露は、買い物客にとって見た目に悪く不快なものであり、陳列装置における信頼性の高い動作を損ない、また全ての生命体と同様、水の存在を必要とする微生物活動を活発にする。さらに、流入する外気自体が、微生物、埃及び他の望ましくない汚染物質を含有している。
上述したように、キャビネットの背面パネルを通して製品陳列スペースに供給する冷気は、各シェルフを冷却するだけでなくエアカーテンを支援するものでもある。従ってこの背面パネルフローは、必要なエアカーテン速度を低下させ、またこれにより外気を引き込む割合を低下させるのに利用できる。しかし背面パネルフローには欠点があり、すなわち、最も冷たい空気が各シェルフの奥に位置する最も冷たい商品に吹き付き、これら商品はアクセス開口から最も離れているため、最低の熱利得(ゲイン)がになる。このことは都合の悪いことに、製品陳列スペースに貯蔵した商品全体にわたる温度格差を増大させる。理想としては、同様の商品は全て、同一温度で貯蔵するのが好ましい。
冷蔵は、食品の温度を低下させて微生物活動を抑制することにより、食品を保存する。貯蔵温度を十分低く維持しない場合、微生物活動が食品目を急速に劣化する。しかし、過度な冷蔵、特に不注意による周期的な冷凍も、食品の品目によっては品質を劣化させることがある。従って厳密な温度制御を、キャビネットの製品陳列スペース全体にわたって維持することが重要である。所望の温度よりも温かいキャビネット領域では、食品をより早く劣化する。逆に、所望の温度よりも低温のキャビネット領域では、氷点より高い温度と氷点より低い温度との間で周期変動を生じ、やはり食品のより早い劣化を助長する。
背面パネルフローは支援フローの一種であり、このような支援フローは、冷却空気のフロー(気流)であって、エアカーテンの一部として吹き出しエアターミナルから供給されない。この背面パネルフローは一般的に、従来のキャビネット内における気流全体の20%〜30%を占め、残りの70%〜80%はエアカーテン自体として循環する。背面パネルフローは、従来の冷蔵陳列キャビネットにおけるエアカーテンに不可欠な支援を行う。このような従来の冷蔵陳列キャビネットでは、一般的な吹き出し速度の場合、背面パネルフローの支援なしには、従来のキャビネットに一般的なサイズのアクセス開口を封止することはできない。さらに背面パネルフローは、保存製品を補助的に冷却するのに必要である。なぜならエアカーテンの長さにわたる主エアカーテンにおける温度上昇は、大き過ぎて支援なしに冷却要求を満たすことはできないからである。
背面パネルフローなどの対策を講じても、従来のキャビネットは実際の条件下において、80%に達する外気の引き込み率に晒されることがあり、このことが過度なエネルギー消費量及び通路を不快なほど寒くすることにつながる。ここで強調すべきは「実際の条件下」における場合である。なぜなら、冷蔵キャビネットを通常その性能に関して試験するための標準及びプロトコルは、これら冷蔵キャビネットのエネルギー効率に関する認識を往々にして歪ませるからである。性能試験の標準は厳しいが、この厳しい試験標準により、陳列装置を生産ラインから取り出し、かつ長時間にわたって入念に最適化して、最善の試験結果が得られるようになる。
最適化には、製品陳列スペース内の保存食品を代表する品目である試験用パックの位置に対する漸次的変更、並びにデフロスト(defrost)スケジュール及び蒸発温度の微調整が含まれ、これにより、キャビネット周りにおける冷却気流のバランスをとる。気流の最適化は、エアカーテンと有孔背面パネルから各高さの段部に供給された空気との間における空気分布を変化させる。従って試験したキャビネットは、1つの正確な製品装填配列形態にのみ最適化される。この特別な形態は、試験室においてすら再現が困難である。
実際の条件下において、冷蔵陳列キャビネットには、形状及びサイズの異なる多様な品目が多くの異なる様式で装填配列される。これら実際の装填配列パターンはいずれも、エネルギー性能試験に使用した理想的な装填配列パターンに合致するものではなく、実際に理想パターンとは極めて異なる。従って、実際の条件下におけるキャビネットのエネルギー消費量は、当該キャビネットに関して公表された性能データには近似しない。キャビネット設計には、その性能が実際の条件下における装填配列パターンの変動に依存しないようにする必要性がある。
要約すると、現行の前面開放型マルチデッキ冷蔵陳列キャビネットは、最適食品保存に対して生理的要件の折り合いを付けることができない。エアカーテンは、キャビネットを効果的に封止することができず、従って不十分な温度制御及び高い侵入率を引き起こす。暖かく湿った外気がキャビネットに流入し、従って内部に保存した品目を温め、また湿気をこれら品目上に結露として堆積させる。より高温及びより高い湿気レベルは、微生物活動を活性化し、このことが保存寿命を短縮し、悪臭を発生し、カビの成長を促進し、しかも食中毒を引き起こす可能性がある。
したがって、スライド式又はヒンジ連結したガラス製のドアを冷蔵陳列キャビネットの前面に装着することが一般化した。最初は、このことにより前面開放型キャビネットがかかえる問題点を解決するように思われる。なぜなら冷気がドア背後に保たれ、これによりエネルギーを節約し、またコールドアイル症候群を防止できるからである。しかし、ドアの使用には多くの欠点がある。すなわち、
・ドアは、買い物客と陳列した品目との間におけるバリアを配置するものであり、このことは、マーチャンダイザ(販売担当者)が知るところでは、前面開放型キャビネットに比べて売り上げを大幅に減少させ、いくつかの研究が示唆するところによれば、売り上げを50%ほど減少させる。
・ドアはバリアをなし、また在庫補充、清掃及びキャビネットのメインテナンスを担当するスタッフにとって付加的な作業を強いる。この点に関して、ドアは内側及び外側を汚れのない状態に保ち、衛生的で魅力的な外観に維持する必要がある。また、ドアはダメージを受け易く、従って時折交換しなければならない。これら全ては、小売店における経費の大幅な増加につながる。さらに、小売業者に要求される健康安全上の考慮事項及びリスク回避対策にも影響する。
・回転率の高い小売環境において、買い物客は、頻繁にドアを開けて保存製品にアクセスする。スタッフによる在庫補充、清掃及びメインテナンス業務においても、それほど頻繁ではないが、はるかに長時間にわたるドア開放を伴う。ドア開放時には常に、高密度の冷気が漏出する。キャビネット内から失われる冷気は、必然的に暖かく湿った外気に置き換わる。
・購入、在庫補充、清掃及びメインテナンス中に生ずる冷気漏出の結果として、実際の条件下における温度制御及び湿気侵入は、従来の前面開放型キャビネットにおけるよりも有意に優れているわけではない。従って、キャビネット内における保存スペースの領域は、劣悪な温度制御及びより高い湿気レベルに晒され、これにより保存品目の劣化が促進する。このことは、エネルギー消費量が従来の前面開放型キャビネットにおけるよりも有意に優れているわけではないことも意味する。さらに、いくつかの条件下においては、ドアに熱を加えることによりドアの開放後に生ずる曇り(fogging)や霧滴付着(misting)を低減する必要がある。このことは実際、従来の前面開放型キャビネットにおけるよりもエネルギー消費量全体を増加させるおそれがある。
・従来の前面開放型キャビネット同様、エネルギー消費量の試験は非現実的な条件下で行われ、この後広範囲に及ぶ最適化がなされるため、公表されたデータは誤解を招くおそれがある。実際の条件下におけるエネルギー消費量は、公表されたデータよりも大幅に高くなることが多い。
・店舗レイアウトは、冷蔵陳列キャビネットに対してドアを付け加えることができるよう変更しなければならない場合がある。特に、小売店を前提とした場合、店舗内の通路をより広くする必要がある。このことは、全体的なアクセス、及び買い物客がドアを開けたりショッピングカートを使用したりすることに関わる人間工学上の理由に基づく。より広い通路は、小売スペースにおける平方メートル当たりの販売収益を減少させる。
・ドアは、買い物客と陳列した品目との間におけるバリアを配置するものであり、このことは、マーチャンダイザ(販売担当者)が知るところでは、前面開放型キャビネットに比べて売り上げを大幅に減少させ、いくつかの研究が示唆するところによれば、売り上げを50%ほど減少させる。
・ドアはバリアをなし、また在庫補充、清掃及びキャビネットのメインテナンスを担当するスタッフにとって付加的な作業を強いる。この点に関して、ドアは内側及び外側を汚れのない状態に保ち、衛生的で魅力的な外観に維持する必要がある。また、ドアはダメージを受け易く、従って時折交換しなければならない。これら全ては、小売店における経費の大幅な増加につながる。さらに、小売業者に要求される健康安全上の考慮事項及びリスク回避対策にも影響する。
・回転率の高い小売環境において、買い物客は、頻繁にドアを開けて保存製品にアクセスする。スタッフによる在庫補充、清掃及びメインテナンス業務においても、それほど頻繁ではないが、はるかに長時間にわたるドア開放を伴う。ドア開放時には常に、高密度の冷気が漏出する。キャビネット内から失われる冷気は、必然的に暖かく湿った外気に置き換わる。
・購入、在庫補充、清掃及びメインテナンス中に生ずる冷気漏出の結果として、実際の条件下における温度制御及び湿気侵入は、従来の前面開放型キャビネットにおけるよりも有意に優れているわけではない。従って、キャビネット内における保存スペースの領域は、劣悪な温度制御及びより高い湿気レベルに晒され、これにより保存品目の劣化が促進する。このことは、エネルギー消費量が従来の前面開放型キャビネットにおけるよりも有意に優れているわけではないことも意味する。さらに、いくつかの条件下においては、ドアに熱を加えることによりドアの開放後に生ずる曇り(fogging)や霧滴付着(misting)を低減する必要がある。このことは実際、従来の前面開放型キャビネットにおけるよりもエネルギー消費量全体を増加させるおそれがある。
・従来の前面開放型キャビネット同様、エネルギー消費量の試験は非現実的な条件下で行われ、この後広範囲に及ぶ最適化がなされるため、公表されたデータは誤解を招くおそれがある。実際の条件下におけるエネルギー消費量は、公表されたデータよりも大幅に高くなることが多い。
・店舗レイアウトは、冷蔵陳列キャビネットに対してドアを付け加えることができるよう変更しなければならない場合がある。特に、小売店を前提とした場合、店舗内の通路をより広くする必要がある。このことは、全体的なアクセス、及び買い物客がドアを開けたりショッピングカートを使用したりすることに関わる人間工学上の理由に基づく。より広い通路は、小売スペースにおける平方メートル当たりの販売収益を減少させる。
買い物客は、前面開放型マルチデッキ冷蔵陳列キャビネットを好む。なぜならこのようなキャビネットは、製品の視認性及びアクセス性が容易だからである。小売業者は、やはりこのようなキャビネットを好む。なぜならこれらキャビネットは、買い物客に多様な製品をはっきり示すと共に容易なアクセスを可能にし、かつメインテナンス経費及び小売床面積のより効率的な利用を可能にするからである。従って本発明の目的は、前面開放型冷蔵陳列キャビネットであって、外気の引き込みを大幅に低減し、厳密な温度制御を行い、コールドアイル症候群を低減し、かつエネルギーを節約する前面開放型冷蔵陳列キャビネットを得ることにあり、本発明のキャビネットは、これらの点をドアまたは他のバリアを必要とすることなく実現する。
上述した背景技術に対して、本発明は冷蔵陳列用のユニットであって、開放した前面部分により画定したアクセス開口からアクセス可能な製品陳列スペースを有する前面開放型キャビネットと、使用にあたり、製品陳列スペース内の品目を冷蔵する冷気を導入又は発生する冷却手段と、前方に配置した少なくとも1個の吹き出し口であって、使用にあたり、前記アクセス開口にわたるエアカーテンとして冷気を吹き出すための供給ダクトと連通する、該吹き出し口と、前方に配置した少なくとも1個の戻し吸い込み口であって、使用にあたり、前記エアカーテンからの空気を受け取るための戻しダクトと連通する、該戻し吸い込み口とを備え、エアカーテンは、このエアカーテンとは別個に製品陳列スペース内に供給する補助的な冷却気流による支援をほとんど受けない構成とする。
また、本発明は冷蔵陳列ユニットであって、低温保存容積部を画定する前面開放型キャビネットと、使用にあたり、低温保存容積部内の品目を冷蔵するよう冷気を導入又は発生する冷却手段と、使用にあたり、冷蔵品目を支持するよう低温保存容積部に配置した複数個のシェルフであって、互いに並置したコラムとして配列した、該シェルフとを備え、これらシェルフは、上方に上側アクセス開口を、また下方に下側アクセス開口をそれぞれ画定し、上側アクセス開口及び下側アクセス開口は、シェルフの上方及び下方における低温保存容積部の製品陳列スペースにある冷蔵品目へのアクセスを可能にし、これらシェルフのそれぞれは、前方に配置した少なくとも1個の吹き出し口であって、使用にあたり、エアカーテンとしての冷気を前記下側アクセス開口にわたって吹き出す供給ダクトに連通する、該吹き出し口と、前方に配置した少なくとも1個の戻し吸い込み口であって、使用にあたり、シェルフの上方から吹き出した他のエアカーテンからの空気を上側開口にわたって受け取るため、戻しダクトに連通する、該戻し吸い込み口とを有する。
さらに、本発明は冷蔵陳列ユニットであって、少なくとも1個の直立した壁部により区切った製品陳列スペースを画定する前面開放型キャビネットと、使用にあたり、製品陳列スペース内の品目を冷蔵する冷気を導入又は発生する冷却手段と、眺めまたアクセスできるよう陳列すべき冷蔵品目を支持する少なくとも1個のシェルフであって、直立した壁部における異なる位置に選択的に配置可能とし、直立した壁部に互いに離間して設けたポートを通して供給ダクト及び戻しダクトに接続可能な気流供給部チャネル及び気流戻しチャネルを有する、該シェルフと、低温保存容積部を2個以上のコラムに分割する少なくとも1個の直立したパーティションであり、コラム内でシェルフを選択した位置間で垂直方向に移動できるよう構成した、該パーティションとを備える。
本発明における随意的な特徴を、特許請求の範囲及び本明細書内に記載する。
一態様において、本発明は、エアカーテンの高さを減少すると有利であるという認識に立ち、またこれらの利点を有する高さを減少させた種々のエアカーテンを実現することである。他の態様において、本発明は、エアカーテンにおける高さを減少させることができる有利な技術的解決法を提供する。
エアカーテンの高さを減少させることはスタック効果を低減し、従ってカーテンにわたって同一温度差となるようカーテンに作用する水平方向力を低減する。ある初期吹き出し方向に対しては、相当少ない吹き出し推力で十分である。従って、相当低速の吹き出し速度を利用することができ、外気の引き込みの低減及びエネルギー消費量の低減につながる。
従ってエアカーテンの高さを減少させることは、使用すべき初期速度をより低速にすることができ、またカーテンにおける偏向を減少させることができる。このことは、エアカーテンの制御性及び一貫性を向上するとともに、エネルギー効率及び冷却効果を、単に実験室における極めて人工的な試験においてのみならず実際の条件下でも向上させる。
以下、本発明をより容易に理解するため、例示的な添付図面及び表ににつき説明する。
まず図1につき説明すると、図1は、本発明による冷蔵陳列ユニット1(以下「ユニット」と略称する場合がある)を示す。図1において、ユニット1は、スタンドアロン形式で動作できる個別的な装置としての単純な形態で示すが、支持構造、例えば以下に説明するような保存又は陳列キャビネットは、実際上、このようなユニットを容易にアクセスするために適した高さに上昇させる必要がある。このようなユニット1を複数個使用して、モジュールとして並置させ、積み重ねる、及び/又は小売エリア周りに分布させて、この結果より大きな冷蔵陳列装置を構成することができる。このような複数個のモジュール式ユニットにおける原理をどのように使用して、統合したマルチセル陳列装置を形成するかは後で説明する。
図1に示すユニット1は、全体的に、中空の直平行六面体状又はボックス状の形式であり、断熱した頂壁31、底壁33、側壁37及び後壁35を備え、これら各壁は、対応する形状を有する製品陳列スペース3(図1では点線を付したゾーンで示す)を包囲する。前面のアクセス開口39を図1の右側に示し、このアクセス開口39はユニット1の頂壁31、底壁33及び側壁37により画定する。このアクセス開口39により、アクセス開口39の背後に位置する製品陳列スペース3内の品目に、妨害されることなく自由にアクセスできる。
両側の側壁37の少なくとも一方は透明にし、これにより製品陳列スペース3に陳列した品目の可視性を向上させることができる。この場合側壁37は、適切には2重又は3重の強化ガラスで構成することにより、断熱性を維持する。
使用にあたり、アクセス開口39は、一般的に垂直方向のエアカーテン9により封止し、このエアカーテン9は、製品陳列スペースの前方で下方に流れる。エアカーテン9は、下方に空気を吹き出す吹き出しエアグリル又はDAG5と、上方から空気を受け取る戻しエアグリル又はRAG7との間で延びて存在する。冷却空気は、エアカーテン9を吹き出すDAG5に供給し、エアカーテン9から空気を受け取るRAG7を介して戻す。エアカーテン9から受け取った空気は必然的に引き込んだ外気を若干含むが、本発明によれは、引き込み率を従来技術の設計よりも大幅に低下させる。
この局所冷却の一例において、空気は、DAG5とRAG7との間を、ユニット1における底壁33、後壁壁35及び頂壁31の内側におけるダクト41,43,45を通って循環する。これらダクト41,43,45は、それぞれに対応する壁の断熱部と、断熱部に対して平行かつ内方に離れて延在する薄い内側パネルとの間に画定される。ダクトは、ユニットの底壁及び後壁にそれぞれにおける底面ダクト41及び背面戻しダクト43、並びにユニットの頂壁における供給ダクト45を有する。ダクト及びエアスペースは、適切に封止し、外気への漏出/外気流入、又はユニット内の高圧スペースと低圧スペースとの間における空気短い循環を防止する。
内側パネルは、これら内側パネルの背後に流れる冷気により使用時に冷たくなり、これにより製品陳列スペース3をある程度冷却する。実際、図1の実施形態において、冷却空気はいずれの内側パネルからも供給されない。頂壁31、底壁33及び後壁35における内側パネルにおける低温表面は、エアカーテン9が適正仕様である場合、保存スペース内の品目に対する良好な温度制御を維持するのに十分である。
内側パネルの全て又は若干は、断熱しない又は加熱しないが断熱する、及び/又は局所的なトレース加熱を内側パネルの若干又は全てに施して、これにより内側パネルの温度を制御する。例えば断熱又は局所的な加熱は、製品陳列スペースで隣接する品目の過冷却を防止するために必要な場合がある。この点に関して、背面パネルは図1の実施形態において、薄く断熱することにより、アクセス開口39から最も離れ、従って受ける熱利得が最も低い製品陳列スペースの領域に適合させる。
ダクトから冷気を抽気し、局所的に冷却度を増大することにより、熱利得に対向して冷却することが望ましい場合、原則的に内側パネルのうち1個又はそれ以上に、背後のダクトと連通する1個以上の孔などの開口を貫通させることができる。しかし、熱利得は一般的にユニットの開放した前面において最も高いため、通常はエアカーテン9によりその領域の熱利得に対向するのに必要な冷却を行い、内側パネルからさらなる空気を供給することはしない。
冷却空気は、遠隔で生成してユニットに対して出入りするようダクトで導くことができるが、図1に示す実施形態では、ユニット自体内で局所的に冷却し、また循環させた空気を使用する。この目的のため、冷却コイル、排水システム及びファンアレイを、ユニットにおける後壁内側のダクトに配置する。局所的冷却及びインペラ手段を、代替的にユニットの頂部、底部又は側部に配置することができる。これらに関連する局所的な排水手段は、都合の良い箇所に配置することができる。
以下、DAG5及びRAG7を詳細に示す図2〜図7の拡大図につき説明する。
ダクト、DAG5及びRAG7は、スムーズで均一な気流(エアフロー)を発生するよう設計する。概して、直角の曲げ部は、留め継ぎ部73,173により回避し、この留め継ぎ部は、傾斜した、面取りした若しくは丸みを付けた曲げ部、又は転向ベーン、ガイド及びバッフル板を設けた曲げ部とする。
DAG5は、上方の供給プレナムに連通するほぼ水平な吹き出し面を有し、供給プレナムは、ユニットの頂壁における供給プレナム部の背後に位置するより幅が狭い供給ダクト45と連通する。DAG5の吹き出し面は、供給ダクト45よりも下方レベルに位置し、傾斜した又は面取りしたコーナーにより供給ダクト45に接続する。この実施形態において、対応するよう傾斜させたコーナー平縁(フィレット)を、供給プレナム部にわたり、面取りしたコーナーに対面させて設ける。
RAG7は、下方の戻しプレナムと連通するほぼ水平な吸い込み面を有し、戻しプレナムは、ユニットの底壁における戻しプレナムの背後に位置するより幅が狭い戻しダクト41と連通する。RAG7の吸い込み面は、戻しダクトよりも上方レベルに位置し、DAG5のような傾斜した又は面取りしたコーナーにより戻しダクト45に接続する。
低丈フランジ状のライザ61を、RAG7における吸い込み面の内側又は後側から上方に突出させる。ライザ61は、RAG7の水平方向長さに沿い、ユニットにおけるアクセス開口39のほぼ全幅にわたって延在させる。このことは、冷気が製品陳列スペース3から漏出するのを防止するのに役立つ。ライザは、従来通り、RAG7の最外側すなわち前側にも設けることができ、又は後述する実施形態において説明するように、ライザ61を全く設けない構成とすることもできる。
上部及び下部のフィニッシャ65,67は、それぞれDAG5及びRAG7の前方に配置し、ユニットにおける前面の全体にわたって、側方方向に一方の側壁から他方の側壁まで延在させる。これらフィニッシャ65,67は、外観に優れた仕上げ部をなし、この仕上げ部は、DAG5及びRAG7の前面を少なくとも部分的に隠すが、フィニッシャ65,67は、少なくとも部分的に透明にすることができる。しかし、フィニッシャ65,67の主目的は機能的なものである。フィニッシャ65,67は、バリアとして機能して、結露又は着氷を防止し、従って図示するように加熱及び/又は断熱する。代替的に又は付加的に、フィニッシャ65,67を、低伝導材料で構成する及び/又は高放射性の仕上げ部を設けることができる。図12及び図13に示すように、キャビネット照明15をフィニッシャ65,67に隣接させて配置し、熱源として機能させることにより、結露又は着氷を防止する。フィニッシャ65,67の少なくとも一方は、位置決め、方位決め及び断面形状によりエアカーテン9に影響を及ぼすようにすることもでき、従って気流ガイドとして機能する。フィニッシャ65,67は、製品情報、販促情報及び価格情報を表示するのにも有用である。
DAG5の吹き出し面を覆う上部フィニッシャ65の下端縁は、好適には、DAG5の吹き出し面から上方10mmを超えない位置、又はDAG5の吹き出し面から下方50mmを超えない位置に配置する。フィニッシャ65における下端縁の断熱した及び/又は加熱した前面部分は、結露を防止するのに十分な大きさとするが、保存エリアに対する可視性及びアクセス性を最大化するのに十分な小さいものとする。
RAG7の吸い込み面を覆う下部フィニッシャ67は、上方及び外方に傾斜した上側部分63を有し、この上側部分63は、下部フィニッシャの上端縁をRAG7の吸い込み面に対して外方に、従って前方に位置付ける。下部フィニッシャ67は下側部分を有し、この下側部分は、全体的に上部フィニッシャ65と同一の垂直面内に位置する。従って、下部フィニッシャ63の傾斜した上側部分は、上部フィニッシャ65及び下部フィニッシャ67の下側部分を含む平面に対して前方に位置する。
図1〜図7に示す実施形態において、上部フィニッシャ65の下端縁は、DAG5における吹き出し面の下方に位置し、下部フィニッシャ67の上端縁は、RAG7における吸い込み面の上方に位置する。これら特徴は、個別又は組み合わせて適用することができる。上部フィニッシャ65の下端縁及び下部フィニッシャ67の上端縁は、アクセス開口39の陳列総面積及び高さを減少するが、トレードオフとしてエネルギーを若干節約する。さらに下端縁及び上端縁は、DAG5から吹き出し、RAG7が受け取るエアカーテン9を形成する上でも役立つ。例えば下部フィニッシャの上側部分63は、RAG7の反対側における吸い込み面のライザと協働して、ライザから離れて外方に広がろうとするエアカーテン9の空気をライザと上側部分63との間でRAG7内に誘導する。
良好かつ安定したエアカーテン9の動力学を保証するため、DAG5及びRAG7は、製品陳列スペースの前方において、水平方向に離間させる又はオフセットする。理想的には、互いに対面するDAG5及びRAG7における吹き出し面及び吸い込み面の後側は、図2に示すように、製品陳列スペースのおよそ20mm前方に配置することで、製品陳列スペースの前部から不慮に突出する品目がエアカーテン9を大幅に乱さないようにする。
製品陳列ライン(図示せず)は、カーテン背後において、ユニットの内側パネル上にマーク付けすることができ、最適には内側側面パネル上にマーク付けすることができる。これらラインは、製品陳列スペース内のシェルフ又は品目をどこまで前方に配置することができるかの最大限界を示す。このようなラインは、図38に示すように、エアカーテン9の予想される形状に合致して、エアカーテン9の内方への偏向を許容する形状の洋梨状の曲線とすることができる。
システム内に他のどこからも流入する空気供給がないことを前提とすれば、DAG5におけるマスフロー(質量流)流量は、対面するRAG7におけるマスフロー流量と等しくなければならない。DAG5は、対面するRAG7が受け取る空気の50%〜100%を供給すべきであり、カーテン内への外気の引き込み可能にする。
エアカーテン9の前面側から後面側への深さ又は厚さであって、図3に示すように、DAG5におけるスロット状吹き出し面の前部から後部にわたって水平方向に測定したエアカーテン9の深さ又は厚さは、40mm〜250mmの間とすることができる。ただし、実用上は吹き出しスロットの最適幅があり、この最適幅は、DAG5の吹き出し面の前部から後部にわたって水平方向に測定して約50mm又は70mm〜100mmである。
このスロット幅は、DAG5の吹き出し面における冷温側から暖温側にわたる寸法であり、エアカーテン9の厚さを決定する。エアカーテン9の厚さは、最適な熱効率を得るよう最大化するのが好適である。より大きな吹き出しスロット幅は、吹き出し速度を低下させ(従って外気の引き込み率を低下させ)、かつ吹き出し部から戻し部にわたるエアカーテン9の長さに沿った温度上昇を低下させることができる。
しかし、スロット幅、及びひいてはエアカーテン9の厚さの増大にも限度がある。例えば、吹き出し速度を比例的に低下させ、空気の同一マスフロー流量を有する安定したカーテン得ることはできない。DAG5の前部から後部への幅が増すほど、カーテン内に必要な空気のボリュームフロー(体積流)流量も増す。例えば、一般的な従来のキャビネットにおいてカーテン幅を倍にした場合、必要な吹き出し速度は低下するにも関わらず、空気のボリュームフロー流量は1.6倍に達することがある。
極めて厚いエアカーテン9は、依然として機能的であり、また薄いエアカーテン9よりも熱的により有効であるが、DAG5の吹き出しスロット幅が約150mmを超えて増大する場合、空気のボリュームフロー流量は蒸発器で処理することが困難になり、また大形のダクト加工及び高能力のファンが必要になる。DAG5における吹き出しスロット幅が大きくなればなるほど、吹き出しが緩慢かつより効率的になるが、最終的にユニット周りのマスフローが、エアカーテン9の実用上の最低吹き出し速度を強いることになる。エアカーテン9は、推力によって駆動する必要があり、浮力だけでは駆動されない。
また当然のことながら、過度に厚いエアカーテン9は、望ましくないことに、眺め、また購入したいと思う製品から買い物客を遠ざける傾向がある。
逆に、DAG5の吹き出しスロット幅を縮小することにより、循環する空気の総ボリュームフロー流量がより少なく、安定したカーテン9を維持することができるようになり、また買い物客と陳列した低温保存製品との間における距離が最小にすることができる。しかし安定性を維持するのに必要な速度は、約50mmよりも狭いスロットにおいて最適ではなくなる。
エアカーテン9の吹き出し速度は、カーテンの安定性、カーテンと保存品目との間における対流熱伝導係数、及びカーテン9内への外気の引き込み率に影響を及ぼす。外気の引き込み、及びひいてはエネルギー消費量を最小化する場合、吹き出し速度を最小化すると好適である。しかし、吹き出し速度を過度に低下することはできない。なぜならその場合、カーテン9は、アクセス開口39の全高さにわたって十分な安定性を維持できなくなるからである。さらにカーテン9は、製品陳列スペース3の前面近傍に露出した品目を適正に冷却し、これにより露出した品目により放射熱利得に対向させなければならない。
図4に示すようにDAG5の吹き出し面から25mm下方の箇所で測定したエアカーテン9の吹き出し速度は、0.1m/s〜1.5m/sの間とすることができる。より好適には、上述の箇所におけるエアカーテンの初期速度は、0.3m/s〜1.5m/sであり、さらに好適には、0.4m/s又は0.5〜0.8m/sである。この理由は、低速においては自然浮力が推力に優るからである。従来のキャビネットとは異なり、これら最適な速度数値により、アクセス開口39の全高さにわたって安定した状態を保ちつつ、例えばユニット内に設けた背面パネルの気流による付加的な支援をほとんど必要としないカーテンを実現することができる。換言すれば、エアカーテン9は、大幅な付加的支援を必要としなくてもよく、又は主要な目的が支援ではなく冷却である補助的な気流から、僅かな付加的支援を受けるだけでよい。
これら範囲内にあるエアカーテン9の速度は、DAG5の前部から後部までの幅又は深さ、保存温度、外気温度、及びカーテン高さに依存することを見出した。最小吹き出し速度は、カーテンの安定性又は製品保存温度のいずれかにより定めることができる。適正な冷却を製品陳列スペース3内の品目に供給することは、カーテンのマスフロー、速度、温度、製品の放射率、外気温度、及び必要とされる製品温度に依存する。しかし一般的なルールとしては、カーテンがアクセス開口39の高さにわたって無欠性を維持できる程度に吹き出し速度を低下することが最適である。
浮力は、吹き出し速度が0.4m/s未満のエアカーテン9の気流よりも優勢になりがちである。このようなエアカーテン9は実際の用途が限られがちであるが、アクセス開口39の高さ寸法が特別に短く(<0.3m)、外気と製品陳列スペース3との間における温度差が小さく、また製品陳列スペースへの放射熱利得が小さい場合には十分である。吹き出し速度が1.5m/sまでのカーテン9は、高さ寸法がより大きいアクセス開口39(>0.5m)において有用かもしれないが、効率はこの速度以上で低下する。この点において留意すべきは、従来の代表的な陳列キャビネットにおいて、エアカーテン9の背後における支援気流がないと仮定した場合、必要な吹き出し速度は、外気と製品陳列スペース3との間における温度差が僅か13Kのとき、約2.5m/sのオーダーになることである。このような大きな吹き出し速度における極端な非効率性は明らかであるが、このことは、本発明以前では容認せざるを得なかった。
図5に示すように、互いに対面するDAG5とRAG7との間で垂直方向に測定したエアカーテン9の垂直方向高さは、最適には200mm〜800mmだが、600mm以上の高さは必ずしも最適とはいえない。従来のエアカーテンキャビネットは一般的に、本発明で想定するよりも大幅に長いエアカーテン9を備え、これにより基本的に1m以上の高さを有するアクセス開口39をカバーする。さらにこのようなエアカーテン9は、背面パネルフローなどの手段で支援した場合にのみ最適に機能する。このような背面パネルフローは、本発明に必須ではない。
従来型キャビネットの吹き出し時での、カーテン9の高さと厚さとの間における比は10〜30であり、最も一般的なキャビネットの比は
約20である。本発明においてこの比はほぼ10以下であり、5〜7の比では、実際の用途の多くにうまく適用できる。この比が小さければ小さいほど有効であり、従ってエアカーテン9がより効率的になる。吹き出し時でのカーテンの厚さは、DAG5の吹き出し面における前部から後部までの有効幅、又はDAG5のスロット幅と称することができる。
約20である。本発明においてこの比はほぼ10以下であり、5〜7の比では、実際の用途の多くにうまく適用できる。この比が小さければ小さいほど有効であり、従ってエアカーテン9がより効率的になる。吹き出し時でのカーテンの厚さは、DAG5の吹き出し面における前部から後部までの有効幅、又はDAG5のスロット幅と称することができる。
RAG7自体の設計は、ユニットの前方から見てRAG7における両側の側部相互間の幅にわたるいかなる圧力低下もすべて等しい(従って気流のバランスがとれている)と仮定すれば、エネルギー消費量にほとんど影響を及ぼさないことが分かった。しかし、RAG7及びこれに関連する気流のガイド構造における指向性及び位置は、重要であり、このことを本明細書で後述する。RAG7における前部から後部までの最適な深さ又は幅は、DAG5における同一方向の幅に近似するが、RAG7幅はより小さくてもよく、例えばDAG5における幅の約3分の2とすることができ、ただしこの点は試験で検証する必要がある。このことは、従来型キャビネットとは対称的であり、従来型キャビネットでは、戻しエアターミナルの前部から後部までの幅が吹き出しエアスロット幅よりも広く、これは、部分的には、エアカーテン9の他に戻さなければならない支援気流の存在に起因する。このような支援気流は本発明では必須の特徴ではなく、むしろなくす方が好ましい。試験によれば、エアカーテン9の効率性及び安定性は、DAG5におけるよりもRAG7の方が幅減少の影響を受け難いことが示されており、初期データが示すところによれば、最適なRAG7幅は、DAG5における前部から後部まで測定した幅よりも僅かに狭くすることができる。
リチャードソン数は無次元数であり、推力に対する浮力の比として定義され、本発明によるエアカーテン9を特徴付けするのにも使用することができる。DAG5における前部から後部まで測定したスロット幅の基本変数を考慮したリチャードソン数における1つの定義は以下の通りである:
Ri=リチャードソン数
Gr=グラスホフ数
Re=レイノルズ数
g=重力加速度(m・s−2)
β=熱膨張係数(K−1)
Tac=外気温度(℃)
TO=カーテン吹き出し温度(℃)
H=カーテン高さ(m)
UO=エアカーテン吹き出し速度(m・s−1)
b=吹き出しエアグリル幅(m)
Gr=グラスホフ数
Re=レイノルズ数
g=重力加速度(m・s−2)
β=熱膨張係数(K−1)
Tac=外気温度(℃)
TO=カーテン吹き出し温度(℃)
H=カーテン高さ(m)
UO=エアカーテン吹き出し速度(m・s−1)
b=吹き出しエアグリル幅(m)
このような多くの変数とともに、エアカーテン9のリチャードソン数は、冷蔵陳列ユニットの通常動作中に変化し、この変化は、例えば蒸発器に霜が付くときの吹き出し速度変動、及び外気温度及び保存温度の変化などの要因によるものである。従って、設計ポイントを特定することはつねに容易であるとは言えない。
従来の最も一般的なキャビネットにおいて、リチャードソン数は代表的に約1400〜1800である。エネルギー消費量を最小化するため、エアカーテン9におけるリチャードソン数を最大化することが重要である。なぜなら、最大化したリチャードソン数は、低い吹き出し速度を表すからである。しかし高いリチャードソン数は、不安定なカーテンに関連し、したがって、安定性の観点からはリチャードソン数を最小化することが望ましい。本発明の文脈において、40〜60の範囲内にあるリチャードソン数は、小売店用の冷蔵陳列ユニットにとってよく適合するとともに、120以上のリチャードソン数は、実用上適合しない。
リチャードソン数の使用には一定の注意を要するが、その限界を把握していれば有用な分析ツールである。例えば分数の分母におけるUOb2は、吹き出し速度及びDAG5幅の相関関係を正確に表すことはできない。この点において留意すべきは、より幅の広いDAG5は全体的により大きなマスフロー流量を必要とすることである。なぜなら一定のマスフロー流量は、DAG5幅を変化させる上でコンスタントに安定性をもたすわけではないからである。さらに、分数の分子における温度差がゼロに近づくにつれて、リチャードソン数は意味を持たなくなる。なぜなら、リチャードソン数は、この場合にH/b及び乱流の関数である等温フリージェットをモデル化することはできないからである。しかしリチャードソン数は、おおよそはエアカーテン9の安定性又は偏差と相関し、また多くの類似する用途のエアカーテン9における都合のよい比較を与えることができる。
図6は、望ましい速度プロファイル11であって、エアカーテン9の外方に面する側はエアカーテン9の内方に面する側の速度よりも低い速度プロファイル11を示す。この場合、本明細書におけるエアカーテン9の速度についての言及は、エアカーテン9の深さにわたる平均速度に関する。面取りした曲げ部及びこの曲げ部に対面するDAG5の上方におけるプレナム部のコーナー平縁73は、この速度プロファイルを実現するのに役立つ。
エアカーテン9におけるより低い速度を有する外方に面する側は、外気との動的相互作用がより少ないため、外気の引き込み率を低下させる。外気との動的相互作用及びこれに関連する引き込み率は、DAG5を経てスムーズな気流(理想的には層流)を供給することでも低下する。この目的のために、DAG5に関連するプレナム部の上述した特徴は、DAG5内で垂直方向に延びるチャネルにおける適切な大きさの吹き出しハニカム構造53組み合わせるべきであり、このことによっても気流をスムーズにするのに役立つ。このように、DAG5は基本的に低速デバイスであり、アクセス開口39を下方におけるRAG7のレベルまで封止する、低速乱流(又は概して層流)の気流を吹き出すのに必要である。
低温側に傾いた速度プロファイル11は、冷蔵キャビネットの効率を向上させる。即ち、低温側における速度がより高いと、エアカーテン9と製品陳列スペース3に保存した品目との間における対流熱伝導を向上させ、さらに、より暖温側における低下した速度により、外気の引き込み率を最小化する。
図7は、RAG7では圧力制限を最小にするのが好ましいとともに、RAG7において、DAG5で発生させたプロファイルに類似する速度プロファイル13にするのが有用であることを示す。エアカーテン9の製品陳列スペース3に面する内側における、より冷たい空気は、いずれにしてもこのプロファイルを促進する。このことは、製品陳列スペース3からエアカーテン9への熱伝導係数を望ましい高さに維持するのに役立つ。
図8〜図11は、気流調整及び低速乱流促進を行うDAG5に適用可能な種々の実施形態であって、図6に示す好適な速度プロファイル11の気流を実現する実施形態を示す。これら形態は、例えば気流ガイド部、スプリッタ及び/又は転向ベーンを有することができる。ハニカム構造53のインサートをDAG5内に使用して、乱流を最小化し、DAG5の長さに沿ってアクセス開口39の幅にわたり左から右まで、吹き出し速度のバランスをとる。DAG5上方におけるコーナーバッフル55の角度は、エアカーテン9における吹き出し速度プロファイルに影響を及ぼすことができ、このことは上述したように適正に適用した場合に有利である。
図8は、DAG5に階調付けした仕切り板51又はハニカム構造53のスロットを設け、これにより気流の方向付け及びプロファイル付けした吹き出し速度を支援することを示す。
図9は、DAG5内における均一かつ水平なハニカム構造53であって、ユニットの前面に向けて上昇する楔状の上面を有するハニカム構造53を示す。
図10は、DAG5内における均一で水平かつほぼ平坦なハニカム構造53を、上方のプレナム部に設けた一連の互いに離間した有孔プレート54と共に示す。これら有孔プレート54は、図示のように、ユニットの前面に向かって長さを増すことができる。
図11は、DAG5内における均一で水平かつほぼ平坦なハニカム構造53を、上方のプレナム部における楔状のインサート55と共に示し、このインサート55の下面は、ユニットの前面に向かって下降させる。図11に示すインサートの下面はほぼ平面状であるが、ユニットに対して、前後方向に凸状又は凹状に湾曲させることができる。
図12及び図13は、DAG5に隣接するキャビネット照明15のとり得る位置を示す。図12は、好適にはLEDアレイを有するストリップ状の照明を示し、このストリップ状の照明は、DAG5の前部に位置する上部フィニッシャの一部として機能する。図示の位置に配置することにより、ストリップ状の照明15は、上部フィニッシャに適切な断熱及び加熱効果をもたらす。逆に図13は、DAG5の後部でDAG5と供給ダクトとの間における面取りコーナー55の下方に配置したストリップ状の照明15を示す。この場合、断熱及び/又は加熱した個別の上部フィニッシャをDAG5の前部に配置する。
図14及び図15は、気流管理構造、例えば排水トレイ17周り及び冷却コイル47における面取りした又は丸みを付けたコーナー、ファン75及びスムーズな気流パターン特性及び低い静抵抗値を維持する移行ダクト73,77を設けることが望ましいことを示す。さらに、適切なダクト幅も重要である。これらによる機能増進により、ユニット周りにおけるエアダクト内の乱流及びエアダクトを通した圧力低下を最小化することができる。良質の気流設計の実践は、特に曲げ部において、乱流を及び圧力損失を最小化する上で重要である。
特に図14は、実現可能な排水構造17を示し、この排水構造17は、冷却コイル47の下方で、ユニットの底面戻しダクトと背面戻しダクトとの間の接続部におけるコーナーに配置する。冷却コイル47から滴下する水滴を、偏向プレート171により後方に偏向ささせ、この偏向プレート171は、後壁の断熱した内側パネルから後方及び下方に背面戻しダクトに向かって延びる。角度付き平縁173は、偏向プレート171の後端縁近傍から前方及び下方に、底面戻しダクトと背面戻しダクトとの間における面取りしたコーナー177に向かうよう延びる。平縁及び面取りしたコーナー177は、コーナー移行部において気流をスムーズにする。
偏向プレート171の後端縁は、ユニットの底壁と後壁との間の断熱部コーナーにおける排水トレイ179の上方に位置する。排水トレイ179には傾斜した要素を組み込み、この要素は、ユニット後部における排水管を有する低排出ポイントへの「落下」を生じ、これにより排水し、またユニットのエアダクト内での微生物の増殖を助長し得る、淀んだ水溜まりが生ずるのを防止する。排水トレイ179における傾斜した要素の前面部には、底壁における断熱部に向かって前方及び下方に延びる平縁を設ける。この平縁は面取りしたコーナーに対向させることにより、気流の方向をスムーズに変化させる。
排水構造17及び冷却コイル47は、氷霜蓄積を霜取りするためのヒータ221を必要とすることがあり、このような氷霜蓄積する箇所では、局所的に結氷するほど温度が低い。このことは、図34につき、後でより詳細に記載する。
次に図15について説明すると、この図15は、インペラ75の構造を示し、この構造は、背面戻しダクトの頂部で、ユニットの背面戻しダクト41と供給ダクト45との間の接続部のコーナーに配置する。角度付き平縁73は、ユニットの後壁と頂壁との間における断熱部コーナーにわたって延びる。平縁73はプレートの一体要素であり、このプレートは、頂壁の断熱部から前方及び下方に後壁の内側パネルまで延びる支持要素71も有する。支持要素71は、ファン75の列(図15の側面図では1個のみ示す)を支持し、これらファン75は、支持要素71において対応する開口に配置する。ファン75を配置しない部分では、支持要素71は背面戻しダクト41を供給ダクト45に対して封止する。この場合においても、背面戻しダクト41と供給ダクト45との間における面取りしたコーナー77が平縁と連係して、コーナー移行部19における気流をスムーズにする。
図16は、1個以上の中間シェルフ21を低温保存キャビティ3内に設置した状態を示し、これら保存キャビティには、例えば異なるタイプの食品を陳列し、また利用可能空間を最大限利用できるようにする。図示のように、中間シェルフ21の1個以上には孔又はスロットを設けることができ、これにより低温保存スペース内における空気の動きをよりよくする。このようなシェルフは、後壁又は側壁に対する封止を必要としない。
図17はユニットの正面図であり、暖気を排出するグリルの背後で側面に取り付けた冷蔵エンジン23を示すと共に、その側方における製品陳列スペースへのアクセス開口39を示す。ここで強調すべきは、冷蔵エンジン23は、ハウジングの頂面、底面、左右側面、又は後部に配置することができる。さらに繰り返し述べると、一体型の冷蔵エンジン23は随意的であり、代わりに冷却は遠隔に配置した冷蔵エンジン又は共通の冷却回路で供給することができる。
以下、複数個のモジュール式ユニットの原理をどのように使用して、統合したマルチセル型陳列装置を構成するかを説明する。この点に関しては、図18〜図33を参照する。同一参照符号は、同一要素を示すものとする。
エアカーテン9の安定性は、スタック効果の影響に対向し、外気よりも低温の空気を製品陳列スペース3内側に保持し、また外気の侵入を防止する上で重要である。スタック効果の大きさは、外気とキャビネット内の冷気との間における温度差、及びキャビネットにおけるアクセス開口39の高さに依存する。
キャビネットの冷蔵空間3を一連のより小さいキャビティの列又はアレイに分割し、この分割により、空気が隣接するキャビティ相互間において、開放した前面を通して通過する以外ではほとんど移行できないようにし、スタック効果に影響を及ぼす高さは、個別のキャビティ又はセルの高さを指す。本発明は、縮小したキャビティ高さを利用することにより、スタック効果の影響を最小化する。従って本発明において、保存温度と外気温度との差が同一であると仮定した場合、エアカーテン9に必要な初期推力は、従来のキャビネットよりも低い。
図18は、冷蔵陳列装置1を示し、この冷蔵陳列装置1は、底面に取り付けた冷蔵エンジン23及び複数個の気流管理したセル3a,3b,3cを垂直方向のアレイ又はコラムとして積層させ、これらセルは、断熱した単独キャビネットを共有する。
アレイにおける下側セル(例えばセル3b及び3c)の頂壁及び隣接する上側セルの底壁は、一緒にシェルフを画定する。各シェルフは、キャビネットの内部容積部を上下にスタックとして積層させた複数の製品陳列スペースに分割し、これら複数の製品陳列スペースは、それ自体気流管理したセルとして機能する。後端縁及び側端縁において、各シェルフは、キャビネットの背面内側パネル及び側壁に対して密着し、シェルフのこれら端縁周りの気流を阻害する。必要に応じて、シェルフの後端縁及び側端縁に沿ってシールを設けることができる。
両側側壁の一方又は双方はやはり透明にし、これによりキャビネット内に陳列した品目の可視性を向上させることができ、この場合、側壁は、適切には2重又は3重の強化ガラスで構成する。
この実施形態において、気流管理した3個のセル3a〜3cは、周囲を包囲するキャビネット内でスタックとして積層させ、すなわち、最上部セル3a、内側セル3b及び最下部セル3cとして積層させる。3個以上のセルをスタックとして積層させる他の実施形態においては、1個以上の内側セルが存在する。逆にユニット内にセルが2個しかない場合、内側セルは存在しない。
セルは異なる高さとすることができるだけでなく、商品を異なる温度で保存するよう配置することができ、これにより種々の品目における異なる保存要件を反映させる。
図19における気流管理した内側セル3bの側断面図は、各セルが図1に示す単一の装置とほぼ同様であることを示し、セルの頂壁及び/又は底壁に厚い断熱部材を設けない点においてのみ異なる。頂壁及び/又は底壁から厚い断熱部材を省く代わりに、より薄い断熱部材を使用する、又は断熱部材を全く使用しなくてもよい。このことは、内側セル3bの頂壁及び底壁のいずれにも適用し、このような内側セル3bは、スタック内の頂部及び底部以外のセルのことである。これとは対照的に、最上部セル3aの頂壁には厚い断熱部材を設け、最下部セル3cの底壁には厚い断熱部材を設ける。これらの箇所及びセルの後壁に設ける厚い断熱部材は、複数個のセルを包囲するキャビネットの一部として見なすことができる。
本発明における気流管理したセルは、従来の断熱したキャビネットに取り付ける又は既存の小売店用陳列キャビネットに組み込むことができる。これらの用途において、セルは後壁に厚い断熱部材を必要としない。なぜなら必要な断熱部材は、共通のキャビネットハウジングの一部として既に存在するからである。
図20は、図19のセルをどのようにスタックとして積層させ、キャビネット1の内部容積部3を満たすかを示す。図20の実施形態において、空気は局所的に冷却かつ循環するが、代わりに、冷却空気は、ダクトにより遠隔から各セルに(又は各セルから遠隔に)導くことができる。従って冷蔵エンジン23は、ユニットの一部としてハウジングに組み込むことができる、又は冷却はスーパーマーケットにおける一般的な遠隔の冷蔵ユニットセットから供給することができる。
図20に示すように、局所的な冷却コイル47及びファンは、有利にはセルの背後に設置する。なぜならこのことにより、シェルフの面積が拡大し、また陳列した品目へのアクセス性を最大化するからである。ただし冷却コイル47及び/又はファンは、代わりに、セル3a〜3cの頂面、底面又は側面に設置することができる。局所的な冷却には排水システム17が必要であり、この実施形態では、各セルにおける底部の後側コーナーに設ける。排水システム17の特徴は、図14につき既に述べたとおりであり、改めて説明する必要はないだろう。
本質的には、スタックとして積層させたセルは、冷蔵キャビネット内におけるシェルフ間に一連の小エアカーテン9を生ずる。これらエアカーテン9は、各シェルフの前面におけるエア吹き出し口(DAG5)及びエア吸い込み口(RAG7)を設けることにより生じ、これらエア吹き出し口及びエア吸い込み口(DAG5,RAG7)は、シェルフ内の各チャネルにより画定する供給ダクト45及び戻しダクト41と連通し、さらにこれら供給ダクト45及び戻しダクト41は、シェルフを支持するキャビネット構造部内のダクトと連通する。
図20に示す各シェルフにおけるDAG5及びRAG7の特徴、これらに関連するプレナム部及び連通ダクトは、図1〜図17に示す実施形態における対応要素とほぼ同一である。これら実施形態において説明した任意の特徴も、図20に示す実施形態に適用できる。
図20に示す実施形態に関する配置は、図21に示す拡大詳細図により最も良く理解できるだろう。この概念を示すこの簡潔な図において、1個の戻しダクト41を1個の供給ダクト45の上側に2層構造にして配置する。ただし他の配置とすることも可能であり、この場合に戻しダクト41は、シェルフ内における同一水平方向レベルで、又は互いにオーバーラップするレベルで供給ダクト45に隣接させる。さらに、各シェルフには1個以上の供給ダクト45又は戻しダクト41を設けることができ、又はこれらダクトを分岐ダクトに分割することができる。
異なる温度となるシェルフ内のエアダクト間の、互いに隣接する壁及び壁表面は、低熱伝導材料で形成する及び/又は断熱する及び/又は加熱してより温かいダクトで結露するのを防止する。より暖かいダクトとは通常戻しダクト41であり、この戻しダクト41においては、侵入利得が湿度レベルを上昇させ、より低温の供給ダクト45の近傍は湿気が凝縮する可能性がある。
発生する可能性のある結露に対処する他の手法においては、シェルフ内のダクトに排水手段を設け、これにより水分を集めて排水することができる。例えばシェルフ内の戻しダクト41は、下方及び後方に僅かに傾斜させることでキャビネット後部に向け落下させ、この箇所で冷却コイル47用に設けた排水システムに接続し、これによりキャビネットから水分を排水する。
図1〜図17の実施形態に示すDAG5及びRAG7の前方に配置した上部及び下部フィニッシャは、図20及び図21の実施形態にも配置し、同様の特徴を有するが、この場合の上部及び下部フィニッシャは、各シェルフの前方において単一のフィニッシャ67として一体化する。このフィニッシャ67は、上方及び外方に傾斜した上側部分を有し、フィニッシャの上側端縁を各シェルフにおける吸い込み面の上方及び前方に配置する。フィニッシャ67の一体化した下側部分63は、各シェルフのDAG5における吸い込み面の下方に僅かに突出する。第1実施形態と同様に、個別の上部及び下部フィニッシャ65,67を、アレイにおける最上部のDAG5及び最下部のRAG7の前方において配置することもできる。
図22〜図30に示す改変例は、各セルが個別の冷却コイル47を必要としないことを示す。即ちこの場合、キャビネットは、共通の冷却コイル47を有し、この冷却コイル47は例えばユニットのベース部に配置する。通気したダクト付きのシェルフは、共通のダクトに接続し、エアカーテン9に空気を供給し、またエアカーテン9からの空気を戻す。従って冷たい供給エアは、共通の冷却コイル47から各セルに導き、またより暖かい戻しエアは、各セルからコイルに戻して冷却し、乾燥し、随意的なフィルタ処理をして、再循環させる。実際冷気は、ユニット外部の遠隔の又は共有のソースから各セルに導くことができ、このソースを通して再冷却及び他の処理をするために再循環することができる。
より具体的には、図22及び図23は、互いに平行で垂直方向の共通の供給及び戻しエア配給ダクトを示し、これら配給ダクトを、気流管理したセルに接続しかつ共有させる。図22〜図30に示す改変例において、供給ダクト45をシェルフの中央部に配置し、かつ2個の戻しエアダクト間に位置する。これらダクトは全て、背面内側パネルとキャビネットの後壁内における断熱部材との間で画定する。言うまでもなく、ダクトは他の構成とすることもできる。第1実施形態同様、背面内側パネルは薄く断熱する及び/又は加熱してアクセス開口39を経る熱利得から離れる領域における過冷却を回避することができる。
しかし、断熱又は加熱は、供給及び戻しダクトの一部が背面内側パネル自体により画定されるのではなく、独立した部材として背面内側パネルの背後に位置する場合、必ずしも必要ではない。
図24及び図25は、図22の装置内における気流形態を示す。気流管理したセルに供する空気配給及び空気経路循環に関しては多くの改変を行うことができるが、図24の気流分配図において1つの実施可能な形態を示す。図24は、背面内側パネルの背後における垂直方向の供給ダクト及び戻しダクトを、とのようにして上述のようなセルを3個備えるキャビネットに接続するかを示す。
図25は、背面内側パネルの背後における供給ダクト及び戻しダクトが、いかにして最下部セルの下方におけるキャビネットベース部における共通の冷却コイル47及び空気循環ファンに接続するかを概略的平面図で示す。空気をファンによって供給エアを冷却する蒸発器コイルに引き込み、この蒸発器コイルを通過した空気をファンが中央供給ダクト内で上方に推進する。空気はこの中央供給ダクトから各シェルフ内の供給ダクト及びキャビネットの頂壁に進入した後、セル毎に1つのエアカーテン9のスタックとして吹き出され、シェルフ内の戻しダクトを通して、背面内側パネル背後における中央供給ダクトの両側に位置する戻しダクトに戻される。戻しエアはこれら戻しダクト内を下方に流れ、かつファン及び蒸発器コイル周囲におけるキャビネットのベース部に配置した側板(シュラウド)周りに流れ、これによりファンの吸引の下で再び蒸発器コイルに進入する。
シェルフは固定することができるが、取り外し可能とするのが好適である。より好適には、シェルフは、移動可能かつ異なる垂直方向位置で再取り付け可能とすることにより、高さ調整を容易にし、またひいては気流管理したセルの高さを調整することができる。
図26は、高さ調整を行うための簡単な形態を示す。この場合、キャビネットの背面内側パネルは、シェルフ121を異なる高さで保持することのできるいくつもの取り付け部分を有する。シェルフ支持システムは、各シェルフの後部から片持ち支持した引っ掛けブラケット123を有し、これら引っ掛けブラケット123は、相補的な孔125にフック嵌合し、これら孔125は、背面内側パネル又はより高い強度を持たせるために背面内側パネルに取り付けることのできる垂直支持体(図示せず)に孔開けする。
このようなブラケット及び支持体123の使用は、調整可能シェルフ121を位置決めするため、小売店用陳列キャビネットの分野においてよく知られている。しかし、図示の実施形態におけるシェルフ121に気流を通すための要件は、背面内側パネルの背後における供給エアダクト及び戻しエアダクトに通じる関連のポートを設ける必要もある。これらポートは、垂直方向のアレイとして互いに離間し、この垂直方向のアレイは、背面内側パネルの背後で互いに平行かつ垂直方向に延在する供給エアダクト及び戻しエアダクトと整列する。有利には、これらポートは、シェルフをダクトに連結する時にのみ開くようにし、キャビネットの製品陳列スペース内に冷気が不意に漏出することを低減する。以下、この点に関して図27及び図28につき説明する。
この目的のため、背面内側パネルは薄く可撓性がある弾性材料、ばね鋼またはプラスチックで構成し、例えばレーザ切断又はCNC打ち抜きによりシェルフのエアダクト接続用のフラップ弁開口を構成する。各ポート開口127は完全な孔としてではなく、細長の「U字」状にカットする。「U字」カットで形成したフラップは、シェルフ121を背面内側パネルの内壁に引っ掛けるとき、シェルフ121の後部における対応する差込み部(スピゴット)により押し込まれる。この差込み部は開口を有し、この開口がシェルフ121内の供給ダクト又は戻しダクトと連通し、気流がシェルフのダクトと背面内側パネルの背後における対応するダクトとの間で適切な方向に流れるようになる。
シェルフ121はこのような差込み部を1個よりも多い個数有し、各差込み部は、シェルフ内の対応するダクトに通じ、また背面内側パネルのポート及びこのポートの背後における対応する配給ダクトと整列し、かつ協働するよう位置決めする。この場合、シェルフは後端縁に3個の差込み部、即ち、中央供給ダクトと整列する中央差込み部、及び背面内側パネル背後における中央供給ダクトの両側にある戻しダクトと整列する2個の差込み部を有する。シェルフを取り外すとき、これら差込み部は各ポートから離脱し、またフラップは背面内側パネルの基本平面に跳ね戻って閉鎖位置に復帰し、ポートをほぼ封止する。
図29及び図30は、図23に関する詳細図であり、それぞれ上述した2層構造にしたシェルフにおける供給ダクト及び戻しダクトを示す。図27及び図28も、どのようにシェルフの供給ダクト及び戻しダクトがシェルフ後端縁の対応する関連の差込み部と連通するかを示す。
「U字」状のカットラインはできるだけ狭くし、フラップ弁が閉鎖するとき、背面内側パネルを経るエア漏出を最小化する。この目的のため、フラップ弁を封止材で包囲することができる。またフラップ弁にマグネットを装着し、シェルフの差込み部がこれらフラップ弁を押し開けない限り、フラップ弁を閉鎖状態に保持するようにもできる。ただし、背面内側パネルから漏出するいかなる空気も、キャビネットの内容物を冷却するのに役立つ。
背面内側パネルにおけるこれら簡単なフラップ弁は、本発明における調整可能なシェルフコンセプトに対して、安価かつ信頼性の高い基礎を与える。しかし、ヒンジ連結した回転式若しくは摺動式とした他の形式のポートカバー又はバルブも、プラグを使用して未使用のポートを閉鎖できるのと同様、代案として想定可能である。
背面内側パネルには、電力供給要素、例えば垂直方向ストリップ状接点(図示せず)を設け、低電圧、例えば、代表的な12Vで、シェルフにおける相補的な電気端子と協働可能にする。シェルフを背面内側パネルに差し込むとき、端子が接点に接続し、これによりシェルフの電気システム、例えば照明、加熱装置及び制御要素を作動させるのに必要な電気を伝導することができる。他の選択肢において、電気接続は、シェルフを支持するのに使用する協働可能な取り付け部を介して行うことができる。
次に図31〜図33について説明と、図31〜図33は、気流管理したセルを互いに並置するとともに、セルの全てが1つの冷蔵陳列装置1における単独の断熱キャビネットを共有することもできることを示す。この実施形態では、気流管理した複数個のセルを、3個の垂直方向アレイ又はコラム201,203,205として配列し、これらアレイ又はコラム201,203,305は、より小さな複数個のセル又はセルのサブセットを有する。各コラムは、図32に明示するように、背面内側パネルの背後における2個の戻しダクトの間に1個の中央供給ダクトを有し、ポートの垂直方向アレイが、図33に明示するように、これらダクトのそれぞれに整列しかつ連通する。さらに図33は、取り付け孔の垂直方向アレイを示し、これら取り付け孔によりシェルフの高さを調整できる。
互いに隣接するコラムは、ほぼ垂直方向のパーティション137によって分離し、また部分的に画定し、このパーティション137は背面内側パネルの平面に対して直交する平面に位置する。従って図示の実施形態においては、このようなパーティション137を2個設け、これらパーティション137は互いに離間した平行かつほぼ垂直な平面上に位置する。
図31〜図33に示す装置は、中実で不透明な断熱した側壁37を有するが、その代わり、側壁37の一方又は双方を透明にして、キャビネット内に陳列した品目の可視性を向上させることができる。このような構成を図41及び図42に示す。透明にする場合、側壁は、やはり2重又は3重の強化ガラスで構成することができる。同様に、キャビネット内に陳列した品目の可視性を向上させるため、図示するように、有利にはパーティション137を透明にし、やはり強化ガラスで構成するのが好適である。
パーティションは、互いに並置したセルを異なる保存温度に設定できるようにするとき、これらパーティションを透明にする場合、例えば2重又は3重ガラスとすることにより、有利な断熱性を持たせることができる。
外側コラム201,205は、側壁とこの側壁に平行なパーティションとの間で画定され、また内側コラム201は、2個のパーティション間で画定される。本発明の融通性について説明すると、図31に示す外側2個のコラム201,205は、それぞれ3個のシェルフ121を有し、これら3個のシェルフ121が4個のセルを画定し、また内側コラムは2個のシェルフを有し、これら2個のシェルフが3個のセルを画定する。図において、セルの高さはセル毎及びコラム毎に大幅に変えられることがわかる。この点に関する多様性のため、シェルフは取り外し可能とし、またシェルフ高さを調整可能とするのが極めて望ましく、例えば図32及び図33につき説明し、また示した調整対策を使用する。
コラムの個数は概して重要ではない。即ちコラムを2個だけとし、これらを各個に外側コラムとして各側面に配置し、両者間に内側コラムがない構成とすることができる。又はコラムを3個より多い個数とし、2個の外側コラム間に1個より多い個数の内側コラムが存在する構成とすることができる。拡張性を容易にするため、コラムは、適切な追加コンポーネントをモジュール式に既存の装置に組み込むことにより追加し、これにより同一側壁を使用しつつ装置を幅方向に関して拡張性を高めることができる。
各コラムにおけるシェルフ及びセルの個数も、十分なアクセス性及びエアカーテン9の封止が保証されていれば、やはり概して重要ではない。実際、各コラムに1個より多い個数のセルを設ける必要はなく、従ってシェルフを全く設けなくてもよい。互いに並置するセルコンセプトにおける最も単純な形態では、周囲を包囲する断熱した前面開放型キャビネット内において、2個のセルを互いに並置させ、かつパーティションで互いに分離する。
各パーティションの後端縁を、背面内側パネルに対して密着し、好適には封止する。パーティションは、背面内側パネルからほぼシェルフの深さ全体にわたって前部から後部まで延在させる。図示のように、好適には、各パーティションは、シェルフの前端縁よりも僅かに前方に突出させ、少なくともシェルフ前部に配置したフィニッシャにおける前方突出する上側部分の前端縁まで突出させる。
パーティションは、気流が1個のコラムから隣接するコラムに漏出するのを防止し、また互いに隣接するセルにおけるエアカーテン9の流れを分離する。このことは、エアカーテン9の流れが、周囲の気流又は隣接するエアカーテン9に影響を受けるのを防止する上で寄与する。さらにパーティションは、セル間の相互汚染を最小化し、セル内に陳列した品目から生じる漏出物を抑止するのに役立つ。
シェルフの後端縁及び側端縁は、背面内側パネル及びキャビネットの側壁及び/又はパーティションに対して密着させて、シェルフにおけるこれら端縁周りの気流を阻止する。必要に応じて、封止材をシェルフにおけるこれら端縁に沿って設けることができる。
各パーティションの前端縁領域は、断熱する及び/又は結露を防止のための加熱をするのが好適である。各パーティションの前端縁領域は、低伝導性材料とする及び/又は高放射性仕上げ部を設けることもできる。
RAG7が基本的にキャビネットの前部に接続して空気を冷却コイル47に導く従来のキャビネットとは異なり、本発明のセルは戻しエアダクトを有し、これら戻しエアダクトはユニットの後部まで戻るよう延在し、またそこから冷却コイル47まで延在する。
いくつかの改変例を上述したが、本発明の概念から逸脱することなく他の多数の改変が可能である。
例えば図34及び図35は、第1実施形態に適用した代替的な排水及び霜取り(デフロスト)構造を説明するが、同様の特徴を他の実施形態に適用できることも明らかであろう。
0゜C以上で動作するユニットにおいて、デフロストは、冷却コイル47を停止状態にし、引き続き空気をコイルに循環させることにより達成できる。このことが不可能な場合、図34に示すように、熱を加えることができる。図34の実施形態において、電気的な加熱素子又は高温ガスによる加熱素子、例えばコイルおよび排水部表面上のロッド又は管が、これら箇所に蓄積したいかなる結氷をもデフロストする。さらに、ユニット後部の戻しダクト内における冷却コイル47上方のバタフライ弁であって、通常はダクト内の気流に整列させることで開放状態に維持されるバタフライ弁を、90°回転することにより、デフロスト作業時におけるダクト内の気流を遮断し、従って対流循環を防止する。
図35の背面図は、複数個の遠心ファンを示し、これら遠心ファンは、エアカーテン9の直線状の長さに沿う気流の均一な分布を容易にする。代案として、接線流ファンを使用することができる。さらに図35は、どのようにして排水トレイ又はトラフが、排水管に向け装置における一方の側から他方の側に傾斜した「落下部」を有するかを示す。図35の下部には、代替的な排水トレイであって、中央部の排水管で合流し、かつ互いに反対方向から傾斜したアームを有する排水トレイを示す。
図36に示す改変例は、アクセス開口39近傍における製品陳列スペースの前部に保存した品目が、アクセス開口39を通した周囲からの放射熱利得の影響を最も受けるという問題に対処する。このような熱利得は、放射冷却面333であって、図36において頂部内側パネル及び底部内側パネルの前方領域、及び製品陳列スペースを分割する中間シェルフの前方領域に示す放射冷却面333を採用することにより、大部分又は一部を相殺することができる。図31〜図33に示した実施形態の垂直なパーティションの前方領域にも、放射冷却面を設けることができる。
放射冷却は、最も簡単には、冷放射用のつや消しブラック面を有する金属板に沿う伝導により実現できる。さらに、放射面333に付加的な冷却管又はパネルを設けることも可能である。
ユニットの内側パネルに断熱部材を設けた箇所において、断熱部材は、パネルにわたって不均一とすることにより、ユニット内の異なる箇所で想定される熱利得に適合させることができる。一例として、断熱部材は、アクセス開口39から離れる距離が増大するにしたがって厚さを厚くすることで内側パネルの局所的温度を調整し、これにより該当箇所において想定される熱利得に合わせることができる。逆に、断熱部材を持たない内側パネルの伝導性は、同様の仕方により調整することができる。
同様に、内側パネル用のトレース加熱対策においても、パネルにわたって不均一効果を持たせることができ、例えば加熱要素の厚さ又は密度をパネルにおける種々の箇所において異ならせることにより不均一効果を持たせる。さらに、内側パネルにわたるトレース加熱の度合いを可変かつ制御可能とすることにより、パネルにわたる温度プロファイルを調整することも可能であり、例えば異なる個数の加熱素子をパネルの異なる箇所で作動させることにより温度プロファイルを調整する。このことを利用して内側パネルの局所的温度を調整することにより、該当箇所において生ずる熱利得に適合させることができる。
内側パネルに対して、貫通孔などの開口であって、背後にあるダクトと連通することにより冷却空気を製品陳列スペースに流入させる開口を貫通させた箇所において、貫通孔の大きさ又は密度は、パネルのことなる箇所毎に異なるものとすることができる。上述したのと同様、このことを利用することにより、該当箇所において生ずる熱利得に適合させることができる。
図37は、冷蔵陳列装置の前方部分が側面37から側面37にわたって平面状又は直線状に構成できることを平面図で示す。しかし、図37の中央部及び下部に示すように、装置の前方部分は直線状又は平面状ではなく、例えば中央部がほぼ凸状に突出する形状とすることができる。図37の中央図は、セグメント化した前部輪郭であって、中央部における直線部分の両側において互いに反対方向に傾斜した側部を有する輪郭を示す。これとは対照的に、図37の下部図は、アーチ状とした前方部分の輪郭を示し、この場合この輪郭は、平面図で見てほぼ半円形状である。原理的には、中央部がほぼ凹状に凹む形状とすることも可能である。各形状において、エアカーテン9及びフィニッシャ67は、装置の前方部分における各箇所の平面形状に対応する。
シェルフ21は、引き出し又は他の上部開放式の容器を支持することにより冷気を保つことができ、またシェルフ、又はこのような引き出し若しくは容器に自己前進システム、例えば、他の品目を前側から取り出したとき重力により次の品目を前方に推進させる傾斜したベース部を装着することができる。
シェルフは、清掃、メインテナンス及び在庫補充のために引き出し状のランナーで前方にスライドするよう構成できる。ダクトを設けたシェルフは、ポートのフラップ弁から背面内側パネルの背後における供給ダクト及び戻しダクトに接続する差込み部を含んで、全体としてスライドすることができる。上述したように、フラップ弁は、シェルフが前方にスライドするとき、差込み部がポートから抜け出る際に閉じて、シェルフに対する空気供給を遮断する。代替的には、スライド式のトレイ要素がダクトを設けたシェルフ上で前方に、シェルフから離れる方向にスライドすることができ、このときシェルフは元の位置に留まって、背面内側パネルの背後における供給ダクト及び戻しダクトと連通する構成とすることができる。
他のあり得る改変例において、小規模かつ二次的なエアジェット(外気温度又はそれ以上の温度とすることさえできる)を主エアカーテン9の前方に吹き出させ、これによりDAG5及びRAG7の前方に配置したフィニッシャの結露を防止することができる。
図38は、エアカーテン9に影響する動的及び熱的な作用力を示す。異なる斜線状バンドは等温線を示し、この場合、より低い温度は、製品陳列スペースに面するエアカーテン9の内側又は後側において製品陳列スペースに分布する。
従来技術で周知されているように、エアカーテン9の吹き出し角を変えることにより、エアカーテン9の安定性を高めることができる。このことは特に、従来技術における丈高アクセス開口39にわたる長いカーテンに適用可能である。従来技術においてこのようなカーテンにより冷温キャビティを封止する場合、カーテンを暖温側に傾ける、即ちユニットの冷温キャビティに対して外方又は前方に傾けるのが有利なことがある。カーテンをこのように傾けることによって、より緩慢な吹き出し速度で安定性を維持できることが明らかにされており、この場合の傾きは、垂線に対して15°〜20°とするのが最適とされている。
本発明を特徴付ける短い吹き出し距離及び低い速度を考慮すれば、エアカーテンをDAG5において内方又は外方に傾けることは、製品の不適切な装填に基づく製品陳列スペースからのはみ出しがエアカーテン9の流れを妨げない限りは、基本的に効率性を阻害する。従って吹き出しエアの方向は、下方にほぼ垂直とするのが好適であり、この場合、好適には、垂線に対して±30°の範囲内、より好適には垂線に対して±20°、±15°又は±10°以内とする。
本明細書の文脈において垂直とは、上述したように、DAG5がRAG7に対してほぼ直接に上方に位置する状況を指す。しかしより広く言えば、RAG7はDAG5に対して水平方向にずらせることが可能であり、従ってDAG5とRAG7との間における直線を垂線に対して傾けることが可能である。従って、好適には、吹き出しエアの方向をDAG5及びRAG7を結ぶ直線にほぼ整列させ、又は少なくともこの直線に対して±30°の範囲内、より好適にはこの直線に対して±20°、±15°又は±10°以内とする。
理想的なエアカーテン9においては、DAG5から吹き出した空気の100%をRAG7が捕集する。さらにこの場合、RAG7はDAG5から吹き出した空気だけを吸い込み、外気の引き込み又は他の空気の体積/質量利得(ゲイン)はない。即ちエアカーテン9は、理想的には閉循環ループの挙動を示すべきである。
しかし現実には、エアカーテン9は開回路であり、理論上の最悪のケースでは、DAG5から吹き出した供給エアの100%までが喪失し、RAG7を通して戻ることがないこともあり得る。供給エアの損失を助長する要因としては、スロー[throw](エアカーテン9によってカバーされる距離)、乱流(非層流、せん断など)、指向性(不適切な形状又はエアカーテン9の方向)、熱伝導(温度及び水分利得)、スタック効果(アクセス開口39の高さにわたる温度差により助長される)及びRAG7による劣悪な捕集(エアカーテン9が効果的に捕集されない)がある。
本発明の目的は、供給エアの損失を最小化し、また理想的なエアカーテンに近づけることであり、この理想的なエアカーテンにおいては、DAG5から吹き出した空気の大部分をRAG7が捕集し、しかもこの場合に引き込む外気は最小である。この点に関して、図38は、RAG7周りにおける典型的な速度プロファイルを示し、この速度プロファイルは、RAG7のような吸い込み又は抽出ターミナルにおける指向性が限定的であることを示す。RAG7による周囲の気流に対する影響は極めて局所的であり、RAG7の有効性は、配置箇所及びDAG5からの相補的な吹き出しに大きく依存する。
エアカーテン9の温度プロファイルに関して、RAG7の位置及び向き、並びにRAG7に関連するフィニッシャ及びRAG7周りにおいてエアガイド部として機能するライザの位置及び向きを変えることには、利点がある。例えば、外方に突出するエアガイドとしてのフィニッシャ67により、エアカーテン9の前面側から不可避的に引き込まれる外気が誤って吸い込まれる場合がある。さらに、RAG7周りにおける局所的な速度プロファイルは、エアカーテン9の前面側において引き込まれた外気に影響を及ぼし、このことも、引き込まれた外気の一部を吸い込むことにつながる可能性がある。
これらの点を鑑み、図39及び図40は任意の改変を示し、これら改変において、RAG7の吸い込み面は、製品陳列スペースに向け若干程度後方に対面する。図39は、RAG7の吸い込み面を示し、このRAG7の吸い込み面は、上方にも傾きつつより少ない程度で後方に対面する。図40は、RAG7の吸い込み面を示し、このRAG7の吸い込み面は、ほぼ上方に傾くことなくより大きな程度で後方に対面する。さらにこれら2つの改変において、RAG7に関連するフィニッシャはエアガイド部としての上側部分を有し、この上側部分の傾きは上方かつ後方方向に反転され、従って製品陳列スペースに向け内方に対面する。このことは、図32及び先行する実施形態において対応する特徴部分とは対称的である。
後方に延びるエアガイド部及び/又は後方に対面するRAG7におけるこれら任意の特徴部分は、エアカーテン9から最も冷たい空気を吸い込み、しかもエアカーテン9の気流における不要な暖気を分離し、また製品陳列スペースにおける底部前側コーナーから漏出する可能性のある冷気を捕集するよう指向、位置決め及び構成する。上述したように、後方に突出するエアガイド部は、断熱及び/又は加熱などの結露防止機能を有することができ、またエアガイド部の位置、サイズ及び向きは、価格、販促資料及び他の情報を表示するのに特に役立つ。
上述した本発明の実施形態は、背面パネルフローなどの支援気流を必要としない。本発明は、エアカーテン9の高さを短縮化することにより、望ましい吹き出し速度及び厚さを有する安定した、支援を受けないエアカーテン9を発生する。背面パネルフローをなくすことにより、本発明の陳列キャビネットは、保存製品の品目で測定した温度範囲を、従来の前面垂直開放型冷蔵陳列キャビネットで典型的な8.6Kから4Kに低減するとともに、ドアなしの開放前面を維持することができる。
本発明において、背面パネルフローなどの補助的又は支援的な気流は不要であるが、このような気流は、本発明における広義のコンセプトにおいてはその使用を排除しない。キャビネットが、例えばガラス製の端壁又は側壁を通して大きな熱利得を有する状況においては、若干の補助的な冷却は有用な場合がある。このような冷却は、エアダクト又はエアカーテン9を供給するシェルフから抽出した冷気の局所的な適用により、必要とされる箇所に都合よく供給することができる。ただし、このような補助的な気流の主目的は、冷却であり、エアカーテン9を支援することではない。
この点に関して留意すべきは、頂面、底面、前面及び背面周りの空気循環に関して、伝導による大きな熱利得は、左右両側の側面パネルを通してのみあり得るということである。このような熱利得を相殺するのに行い得るスポット冷却の必要性は、最小限にし、またエアカーテンによる気流の5%以下とすべきである。このようないかなるスポット冷却も均一に導入し、好適には、熱利得に比例して表面に垂直方向に沿うよう導入すべきである。従って、側面パネルに垂直方向に沿うスポット冷却は、熱利得に適合させた一連の極めて小さい孔又は狭い直線状スロットから行うことができる。
好適には、補助的な気流を背面から導入することは避けるべきであり、なぜなら製品陳列スペース内の品目を過冷却するおそれがあるからである。さらに、付加的な気流をエアカーテン近傍の前方位置に導入するのは避けるのが最適である。なぜならこのことは、エアカーテンの動力学を阻害する可能性があるからである。
図31につき述べたように、複数個のコラムにセルを配置したマルチセル装置には、互いに隣接するコラム間において適切なパーティションを設け、これにより隣接するエアカーテン9との間における攪乱を低減する。図41は、互いに隣接するコラムにおけるシェルフ21が整列する場合(右側の2つのコラムで見られるように)、これらコラム間にはパーティションを取り外して、各シェルフの実効陳列面積を拡大することができる。しかし、これら互いに隣接するコラムにおけるシェルフのいくつかを整列させ、他のいくつかを整列させない場合(例えば図42において、右側の2個のコラムにおける非整列上部シェルフを参照)、非整列シェルフのレベルにおけるこれらコラム間に小パーティションを配置することができる。このことにより、整列した下部シェルフ間にパーティションを配置することがなく、従って下部シェルフの実効陳列面積にとって利点がある。
図43及び図44は、互いに隣接するコラムのシェルフ21によって支持した小パーティションのあり得る代替的な構成を示す。いずれの構成も、シェルフ間の垂直方向ギャップを変化させることができる。
図43に示す構成は、ローラブラインド237を有し、このローラブラインド237は、シェルフの一方の端縁に取り付け、このシェルフの端縁から隣接する他のシェルフの垂直方向にオフセットした端縁まで延び、この他のシェルフの端縁は、同一コラム内又は隣接するコラム内にあるものとすることができる。ローラブラインド237は、伸張又は引込むことにより、シェルフ21間における垂直方向ギャップに適合する。
図44に示す構成は、オーバーラップするリーフ(leaf)又はプレート337,339を有し、これらリース又はプレート337,339は、各個に垂直方向にオフセットした各シェルフ2に取り付ける。これらシェルフ21は、図43に示す構成と同様、同一コラム内又は隣接コラム内にあるものとすることができる。リーフ337,339は互いに対向配置させ、また互いに接近又は離間するようスライドして、小パーティションの高さを調整し、その結果シェルフ間の垂直方向ギャップに適合することができる。
代替的には、小パーティションは、言うまでもなくユニットの背面パネルによりその全体又は一部を支持することができ、ギャップ調整のための便宜が不要の場合、より簡単なクリップオンパネル構成とすることができる。
最後に図45〜図48に関して説明すると、これら図は本発明の第4実施形態における各種変更例を示し、これら変更例において、1個以上の気流管理したセルは、1個以上の傾斜したシェルフ23を有する。これら傾斜したシェルフ23はほぼ水平方向に対して傾き、ユニットの後部から前部に向け下方に傾斜した角度を有する。これにより、所定製品がより見易くなり、また現行の標準的な小売店用の冷蔵装置同様、果物や野菜の陳列に特に有用な場合がある。製品保持に適切な構造を傾斜したシェルフ23に付加することができ、これにより商品を互いに分離すると共に、前方への転がり又は滑りにより製品陳列スペースから落下するのを防止する。
第4実施形態の傾斜したシェルフ23を有する気流管理したセルは、上述したほぼ水平なシェルフを有する気流管理したセルと同一特性を有することができる。例えば傾斜したシェルフ23を有する気流管理したセルは、断熱した頂部及び底部を備える単独セル型のスタンドアロンユニットの一部を構成でき、またダクトを利用した遠隔冷却により機能することができる。
図46は、中間シェルフ21を、傾斜したシェルフ23を有する気流管理したセルにおける冷温キャビティ内でも使用できることを示す。この場合の中間シェルフ21は、やはり孔付き又はワイヤ構造とすることができる。図47は、傾斜したシェルフを有する気流管理したセルを、装置内において、周囲を包囲する断熱した共通キャビネット内でいかに積み重ねることができるかを示すとともに、図48は、気流管理した混成セルを備える装置を示し、この場合、若干のセルは傾斜したシェルフ23を有し、他のセルはほぼ水平なシェルフを有する。
図49〜図51は、封止機能が失われるエアカーテン9の側方周りに生ずる可能性のある外気の侵入に対処するための随意的な対策を示す。図49は、サイドフィニッシャ161を示し、これらサイドフィニッシャ161は、冷蔵陳列ユニット1の側壁37から内方に延び、従ってエアカーテン9の各側面で下方に延び、またエアカーテン9の前方に僅かに突出する。これらサイドフィニッシャ161は、断熱する及び/又は加熱する及び/又は高放射性の仕上げ部を設けることができ、これにより結露や結氷の発生に対処する。従ってエアカーテン9は、側端縁において直接的な外気侵入から保護される。
図50は、類似のパーティションフィニッシャ163を設けることができることを示す。このパーティションフィニッシャ163は、気流管理したセルをコラムに分割するパーティションの前端縁とオーバーラップし、またこの前端縁から側方方向に延びる。パーティションフィニッシャ163は、やはり適切に断熱する及び/又は加熱する及び/又は高放射性の仕上げ部を設けることができ、これにより結露や結氷の発生に対処する。図51は、代替的な手法を示し、この手法においては、パーティション137の前端縁は隣接するエアカーテン9の背後に配置し、この位置で前端縁が結露及び結氷から保護されるが、この代替的な手法は最適とは言えない。なぜなら、エアカーテン9間で望ましくない相互作用を生ずる可能性があるからである。
対称性、バランス及び気密性は、本発明で使用する気流管理したセルの重要な要素である。対称性は、ユニットの設計における有利なモジュール性により相当程度実現できるものであり、ユニット後部のダクト分布を利用する場合にも同様に実現する。
本発明の実施形態は全て、最適なパフォーマンス、多用途性及び適応性のために、気流及び温度のバランス取り、調整又は調節用の適切な手段を有する。例えば、供給分配ダクト及び戻し分配ダクト内の圧力は、(当然変えることのできる)シェルフの個数及びシェルフ間の距離に応じて変化させることができ、このことがユニットのパフォーマンスに潜在的に影響する可能性がある。最適なパフォーマンスには、供給ダクト及び戻しダクト内における圧力のバランスを取る必要がある。従って図52に示すように、差圧センサ301を設けることができ、これにより両ダクト41,45内における圧力の読み取り及び比較を行うと共に、コントローラ303に信号を送信し、この結果ファンの速度を調節して確実にシステムのバランスを取る。
より一般的には、気流のバランス取り及び要求管理は、自動化システムで制御することができる。この場合、可変速度/体積流ファン、バルブ又はダンパを使用し、シェルフ間の気流の調整及びバランス取りを、ダクト内の「スロート(throat)部」などの適切な箇所に配置した温度測定装置、圧力測定装置及び/又は流量測定装置を使用する。例えば、バタフライ弁などのバルブ又はスライド式シャッタを個々のシェルフ又は個々のシェルフに関連する箇所に設けることにより、気流を調節することができる。このような弁又はシャッタは場合により、下側のシェルフまでの距離及び下側のシェルフにおける気流管理したセルに望ましい温度に応じて、調節する必要がある。弁又はシャッタの調節は、手動又は電子的に行うことができる。
試験によれば、垂直方向ライザダクト内における静圧損失は、シェルフ内及びシェルフ内と連通するスロート部における静圧損失に比べて、それほど重要ではない。従って、ライザダクトに沿う異なるシェルフ間における相対的な位置は、システムバランスにほとんど影響することがない。即ち空気は、ライザダクトに沿う各シェルフの垂直方向における位置に関わらず、各シェルフに(から)ほぼ等しく送給される。
本明細書に添付した表1は、本発明によるエアカーテン及び陳列装置のための、いくつかの好適な基準、並びに各基準の数値を示す。表1において、基準に関する優先度は1〜3の数でランク付けし、この場合に1は最も好適な数値を、2は好適な数値を、そして3は許容できるが、最も好適ではない数値を各基準に関して示す。
乱流DAG又は狭いDAGのいずれかにおいて、中心線の吹き出し速度は、DAGの吹き出し面から離れるDAG幅内で減衰する場合がある。従って、DAGの中心線において吹き出し速度を測定する場合、測定点は、DAGの吹き出し面に対して可能な限り近接させることが重要である。代替的には、DAG幅及び長さにわたって異なるため、吹き出し速度はより正確にはバルク平均速度として定めることができ、このバルク平均速度は、DAGにおける空気の総体積流量をDAGの断面積で割ることにより算出される。
本明細書において上述したほかの数値同様、表1の数値は冷蔵装置ユニットに関し、このような冷蔵装置ユニットは、0゜Cよりも数度ほど高い温度で製品を保存するよう設計する。冷蔵装置ユニットは、冷凍装置ユニットとは区別され、このような冷凍装置ユニットは、0゜Cよりも数度ほど低い温度で製品を保存するよう設計する。冷凍装置ユニットにおいては、以下の選好点が存在する。
およそ100mm〜150mmとしたDAGにおけるより広いスロット幅。これは、70mmの狭さとしたスロットの場合、温度上昇が高くなり過ぎる可能性があるからである。
より速い吹き出し速度。対比すると、対流冷却及び放射熱利得のバランスを取る上で冷凍装置ユニットにおける1m/sの吹き出し速度は、冷蔵装置ユニットにおけるおよそ0.7m/sの吹き出し速度に相当する。
300mmを大きく超えない長さとしたより短いエアカーテン。2次的なカーテン及び/又は若干の支援抽出エアが、冷凍用途におけるより丈高のアクセス開口39に必要な場合がある。
およそ100mm〜150mmとしたDAGにおけるより広いスロット幅。これは、70mmの狭さとしたスロットの場合、温度上昇が高くなり過ぎる可能性があるからである。
より速い吹き出し速度。対比すると、対流冷却及び放射熱利得のバランスを取る上で冷凍装置ユニットにおける1m/sの吹き出し速度は、冷蔵装置ユニットにおけるおよそ0.7m/sの吹き出し速度に相当する。
300mmを大きく超えない長さとしたより短いエアカーテン。2次的なカーテン及び/又は若干の支援抽出エアが、冷凍用途におけるより丈高のアクセス開口39に必要な場合がある。
一般的に、冷蔵ユニットに比べてより低いリチャードソン数が冷凍装置ユニットにより適する、又は冷凍装置ユニットのための少なくともリチャードソン数は、冷蔵装置ユニットのためのリチャードソン数よりも低い傾向にある。リチャードソン数の値は、冷凍装置ユニットに関しては2程度の低い値とすることができるが、5〜10の範囲とするのが好適である。エアカーテン9の高さが優勢的な変数と見なされるため、このリチャードソン数における違いは単に、冷蔵装置ユニットが冷凍装置ユニットで使用されるよりも丈高のカーテンで機能するのが一般的であることを反映している。
外気の引き込み及び侵入の最小化は、本発明の設計による厳密な温度制御及びエネルギー効率の要である。エアダクト及びグリルを仕様特化して乱流を最小化しようとするとき、優れた実践を必要とする。キャビネット幅にわたる速度プロファイルの入念なバランス取りをDAG及びRAGの双方で図ることも、侵入を最小化するであろう。エア吹き出し部とエア戻し部との間におけるバランスの乱れに起因する、高い侵入率を示す箇所で、効率及び製品温度双方が悪影響を受ける。
結論として、本発明は、冷却気流管理技術による解決法を提供し、これら技術は、個別に又は組み合わせて、従来の開放型冷蔵陳列キャビネット内で生ずる累積した損失を低減する。本発明における随意的なまた重要な特徴及び利点としては、以下のものがある。すなわち、
・大きい前面開放型陳列領域を、小売目的に適うよう、水平方向の区域/シェルフ間の、またシェルフのスタック間で垂直方向に積層した、気流管理セルに分割する。
・気流管理したカーテンは正確な動力学作用を発生して、効果的かつ効率的に気流管理したセルの前方部分を封止し、これにより、外気の引き込み及び放射による熱利得を最小化する。
・気流管理したセルはパラメータに対して設計し、空気循環、空気配給、空気乱流、空気浮力及びスタック効果を制御する。これらセルは、製品タイプ又は製品陳列スペース内における製品の積み重ねに関わらず、厳密な温度制御及び最小限の侵入を維持する。
・互いに隣接する気流管理したセルは、保存した品目に最も適合する、異なる温度で維持することができる。
・気流管理した各セルを画定するモジュール式装置を使用して、冷蔵製品及び冷凍製品を小売環境にわたりより都合よく分布させることができる。このことは、モジュールを種々の積み重ね及び並置させた組み合わせ形態で組み合わせることにより、陳列規模及び陳列形態に大きな融通性をもたらす。
・本発明による装置は、低侵入率及び厳密温度制御に基づき、冷凍製品の陳列にさえも使用することができる。蒸発器に対する結氷負荷は、低侵入率に起因して、一般的な開放型キャビネットにおけるよりも軽減する。
・本発明の改良点は、アップグレードとして後付けし、既存の冷蔵陳列キャビネットに気流管理したセルの利点をもたらすことができる。
・大きい前面開放型陳列領域を、小売目的に適うよう、水平方向の区域/シェルフ間の、またシェルフのスタック間で垂直方向に積層した、気流管理セルに分割する。
・気流管理したカーテンは正確な動力学作用を発生して、効果的かつ効率的に気流管理したセルの前方部分を封止し、これにより、外気の引き込み及び放射による熱利得を最小化する。
・気流管理したセルはパラメータに対して設計し、空気循環、空気配給、空気乱流、空気浮力及びスタック効果を制御する。これらセルは、製品タイプ又は製品陳列スペース内における製品の積み重ねに関わらず、厳密な温度制御及び最小限の侵入を維持する。
・互いに隣接する気流管理したセルは、保存した品目に最も適合する、異なる温度で維持することができる。
・気流管理した各セルを画定するモジュール式装置を使用して、冷蔵製品及び冷凍製品を小売環境にわたりより都合よく分布させることができる。このことは、モジュールを種々の積み重ね及び並置させた組み合わせ形態で組み合わせることにより、陳列規模及び陳列形態に大きな融通性をもたらす。
・本発明による装置は、低侵入率及び厳密温度制御に基づき、冷凍製品の陳列にさえも使用することができる。蒸発器に対する結氷負荷は、低侵入率に起因して、一般的な開放型キャビネットにおけるよりも軽減する。
・本発明の改良点は、アップグレードとして後付けし、既存の冷蔵陳列キャビネットに気流管理したセルの利点をもたらすことができる。
Claims (61)
- 冷蔵陳列用のユニットであって、
開放した前面部分により画定したアクセス開口からアクセス可能な製品陳列スペースを有する前面開放型キャビネットと、
使用にあたり、前記製品陳列スペース内の品目を冷蔵する冷気を導入又は発生する冷却手段と、
前方に配置した少なくとも1個の吹き出し口であって、使用にあたり、前記アクセス開口にわたるエアカーテンとして冷気を吹き出すための供給ダクトと連通する、該吹き出し口と、
前方に配置した少なくとも1個の戻し吸い込み口であって、使用にあたり、前記エアカーテンからの空気を受け取るための戻しダクトと連通する、該戻し吸い込み口と、
を備え、前記エアカーテンは、該エアカーテンとは別個に前記製品陳列スペース内に供給する補助的な冷却気流による支援をほとんど受けない構成とした、ユニット。 - 請求項1に記載のユニットにおいて、補助的な前記冷却気流のマスフロー流量は、前記エアカーテンを形成するために前記吹き出し口から放出される冷気におけるマスフロー流量の5%未満とした、ユニット。
- 請求項1又は2に記載のユニットにおいて、補助的な前記冷却気流は、前記製品陳列スペース内に実質的に全く供給しない構成とした、ユニット。
- 請求項1又は2に記載のユニットにおいて、いかなる補助的な前記冷却気流も、ほぼ前記アクセス開口と前記製品陳列スペースの背面内側パネルとの間で、それぞれから離れた位置でのみ前記製品陳列スペース内に供給する構成とした、ユニット。
- 請求項4に記載のユニットにおいて、補助的な前記冷却気流は、前記製品陳列スペースの側面内側パネル領域に供給する構成とした、ユニット。
- 請求項5に記載のユニットにおいて、補助的な前記冷却気流は、キャビネット内のシェルフから供給する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記供給ダクト及び前記戻しダクトを前記製品陳列スペース周りに一緒に延在させ、これにより前記戻し吸い込み口及び前記吹き出し口との間に再循環経路を画定する構成とした、ユニット。
- 請求項7に記載のユニットにおいて、前記供給ダクト及び前記戻しダクトは、前記製品陳列スペースを画定する内側パネルの背後に位置し、これにより補助的な冷却を、前記内側パネルを冷却することで前記製品陳列スペースに供給する構成とした、ユニット。
- 請求項8に記載のユニットにおいて、前記内側パネルの少なくとも1個を、少なくとも部分的に断熱する、加熱する又は低熱伝導材料で形成し、これにより前記製品陳列スペース内への局所的かつ補助的な冷却を低減する構成とした、ユニット。
- 請求項7又は8に記載のユニットにおいて、冷却手段は、前記内側パネルの背後におけるダクト内に冷却源マトリクスを有する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記冷却手段は、前記製品陳列スペースから垂直方向に離間した冷却源マトリクスを有し、また冷気を前記冷却源マトリクスから前記吹き出し口に向け垂直方向にダクトで案内する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記冷却手段は、前記ユニットから遠隔配置した前記冷却源マトリクスを有し、また冷気を前記ユニットにダクトで案内する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜12のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記エアカーテンは、前記製品陳列スペースから少なくとも20mm前方に離間させる構成とした、ユニット。
- 請求項1〜13のいずれか一項に記載のユニットにおいて、プレナム部は、前記吹き出し口の上方に位置し、また前記吹き出し口における吹き出し面の上方レベルの位置で前記供給ダクトと連通する構成とした、ユニット。
- 請求項14に記載のユニットにおいて、前記プレナム部は、前記戻し吸い込み口の下方に位置し、また前記戻し吸い込み口における吸い込み面の下方レベルの位置で前記戻しダクトと連通する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜15のいずれか一項に記載のユニットにおいて、該ユニットは、前記吹き出し口及び/又は前記戻し吸い込み口の前部で側方方向に延在する、少なくとも1個のフィニッシャを有し、該フィニッシャのそれぞれを、断熱する、加熱する、低熱伝導材料で構成する及び/又は低熱放射性の仕上げ部を設ける構成とした、ユニット。
- 請求項16に記載のユニットにおいて、前記フィニッシャは、製品陳列スペースに指向させた照明を支持する構成とした、ユニット。
- 請求項16又は17に記載のユニットにおいて、少なくとも1個の前記フィニッシャは、前記吹き出し口から放出した又は前記戻し吸い込み口が受け取った気流に影響を及ぼす構成とした、ユニット。
- 請求項18に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口の前部における前記フィニッシャは、前記吹き出し口における吹き出し面の下方に位置する下端縁を有する構成とした、ユニット。
- 請求項18又は19に記載のユニットにおいて、前記戻し吸い込み口の前部における前記フィニッシャは、前記戻し吸い込み口における吸い込み面の上方に延在する上側部分を有する構成とした、ユニット。
- 請求項20に記載のユニットにおいて、前記フィニッシャの前記上側部分は、製品陳列スペースから上方に、かつ製品陳列スペースから離間するよう前方に傾斜する構成とした、ユニット。
- 請求項20又は21に記載のユニットにおいて、該ユニットは、前記戻し吸い込み口の後側に直立したライザを備える構成とした、ユニット。
- 請求項22に記載のユニットにおいて、前記ライザ及び該ライザに対面するフィニッシャの上側部分は、エアカーテンの空気を前記戻し吸い込み口内に導くよう協働する構成とした、ユニット。
- 請求項20に記載のユニットにおいて、前記フィニッシャの前記上側部分は、上方に傾斜させ、また製品陳列スペースに向けて後方に傾斜する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜24のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記戻し吸い込み口の吸い込み面は後方に対面する構成とした、ユニット。
- 請求項25に記載のユニットにおいて、前記戻し吸い込み口の前記吸い込み面は、上方かつ後方に対面するよう傾斜する構成とした、ユニット。
- 請求項1〜26のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口の前/後方向における幅を10mm〜200mmとした、ユニット。
- 請求項27に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口の幅を10mm〜200mm、又は20mm〜150mm、又は50mm〜150mm、又は50mm〜100mm、又は70mm〜100mmとした、ユニット。
- 請求項1〜28のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記戻し吸い込み口の幅を、前記吹き出し口の前/後方向における幅よりも小さいものとした、ユニット。
- 請求項29に記載のユニットにおいて、前記戻し吸い込み口の幅を、前記吹き出し口の前/後方向における幅の3分の2よりも大きいものとした、ユニット。
- 請求項1〜30のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口を通過するバルク平均吹き出しエア速度を、0.1m/s〜2.0m/s、又は0.1m/s〜1.5m/s、又は0.3m/s〜1.5m/s、又は0.3m/s〜1.0m/s、又は0.4m/s〜0.8m/s、又は0.5m/s〜0.8m/sとした、ユニット。
- 請求項1〜31のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口と前記戻し吸い込み口との間における前記アクセス開口の高さを、100mm〜1000mm、又は150mm〜800mm、又は200mm〜800、又は200mm〜600、又は350mm〜600mmとした、ユニット。
- 請求項1〜32のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記吹き出し口と前記戻し吸い込み口との間におけるアクセス開口の高さ、及び前記吹き出し口の前/後方向における幅の比を、20未満、又は2〜12、又は5〜8とした、ユニット。
- 請求項1〜33のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記製品陳列スペース内の保存温度を、−26K〜18K、又は−22K〜12K、又は−18K〜8Kとした、ユニット。
- 請求項1〜34のいずれか一項に記載のユニットにおいて、外気を4K〜44K、又は10K〜36K、又は18K〜28Kとした、ユニット。
- 請求項1〜35のいずれか一項に記載のユニットにおいて、該ユニットは、前記エアカーテンの厚さにわたって変化する速度プロファイルを生成するよう構成し、この場合、前記エアカーテンの前記製品陳列スペースに対面する側における気流をより速いものとした、ユニット。
- 請求項1〜36のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記エアカーテンを前記吹き出し口及び前記戻し吸い込み口を結ぶ直線に対して+30°〜−30°の範囲の方向に吹き出す構成とした、ユニット。
- 請求項37に記載のユニットにおいて、吹き出し方向は、前記直線にほぼ整列するものとした、ユニット。
- 請求項38に記載のユニットにおいて、DAGはRAGに対してほぼ真上に位置し、吹き出し方向は垂直方向下方に指向するものとした、ユニット。
- 請求項1〜39のいずれか一項に記載のユニットにおいて、該ユニットはさらに、直立したフィニッシャを備え、該フィニッシャは、エアカーテンの前方でかつエアカーテンの側部に沿って配置し、また前記アクセス開口を横切る方向に内方に延在させる構成とした、ユニット。
- 請求項1〜40のいずれか一項に記載のユニットにおいて、該ユニットはさらに、前記供給ダクト及び前記戻しダクト内における圧力を比較するよう構成した差圧センサと、前記センサからの信号に応答し、前記信号に応じて前記ユニットを制御して、前記ダクト内の相対圧力を調節する制御装置とを備えた、ユニット。
- 請求項1〜41のいずれか一項に記載のユニットにおいて、該ユニットは、
低温保存容積部を画定する前面開放型キャビネットと、
使用にあたり、冷蔵品目を支持するよう前記低温保存容積部に配置した少なくとも1個のシェルフと、
を備え、前記シェルフは、上方に上側アクセス開口を、また下方に下側アクセス開口をそれぞれ画定し、前記上側アクセス開口及び前記下側アクセス開口は、前記シェルフの上方及び下方における前記低温保存容積部の対応する前記製品陳列スペースで冷蔵品目へのアクセスを可能にし、また前記シェルフは、
前方に配置した少なくとも1個の前記吹き出し口であって、使用にあたり、前記下側アクセス開口にわたって前記エアカーテンとして冷気を吹き出す供給ダクトと連通する、該吹き出し口と、
前方に配置した少なくとも1個の前記戻し吸い込み口であって、使用にあたり、前記シェルフの上方から前記上側開口にわたって吹き出した他の前記エアカーテンから空気を受け取る戻しダクトと連通する、該戻し吸い込み口と
を有する構成とした、ユニット。 - 請求項1〜42のいずれか一項に記載のユニットおいて、前記キャビネット内に複数個の前記シェルフを配置し、各シェルフは、関連する上側アクセス開口及び下側アクセス開口を有し、また各シェルフには、それぞれに対応する前記吹き出し口及び前記戻し吸い込み口が関連する構成とした、ユニット。
- 請求項42又は43に記載のユニットにおいて、前記シェルフは、垂直方向アレイとして配置した、ユニット。
- 請求項44に記載のユニットにおいて、前記シェルフによる複数個の垂直方向アレイは、互いに並置するコラムとして配置した、ユニット。
- 請求項45に記載のユニットにおいて、該ユニットは、互いに隣接するコラムにおける前記シェルフ間に少なくとも1個のパーティションを備えた、ユニット。
- 請求項46に記載のユニットにおいて、前記パーティションは、高さが可変の構成とした、ユニット。
- 請求項46又は47に記載のユニットにおいて、前記パーティションの少なくとも前端縁を断熱する、加熱する、低熱伝導性材料で構成する及び/又は低熱放射性の仕上げ部を設ける構成とした、ユニット。
- 請求項42〜48に記載のユニットにおいて、前記低温保存容積部は、少なくとも1個の直立した壁部により区切り、空気の供給及び/又は戻しのための供給ダクト及び/又は戻しダクトを、前記直立した壁部に離間して設ける複数個のポートに連通させ、また前記シェルフは、前記低温保存容積部内で、前記直立した壁部の異なる位置に選択的に配置可能にし、しかも前記吹き出し口に通じる供給チャネル及び/又は前記戻し吸い込み口から通じる戻しチャネルを有し、前記供給チャネル及び/又は前記戻しチャネルは、前記直立した壁部における少なくとも1個の前記ポートに協働可能な接続形成部で終端し、これにより、前記供給ダクト及び/又は前記戻しダクトと連通する構成とした、ユニット。
- 請求項42〜49のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記各シェルフは、少なくとも1個のパーティション及び/又は前記キャビネットの少なくとも一方の側壁により側面を区切られ、前記パーティション又は前記側壁を、前記シェルフを越えて前方に延在させた、ユニット。
- 請求項50に記載のユニットにおいて、前記シェルフの前方における断熱する、加熱する、低熱伝導材料で構成する及び/又は低熱放射性の仕上げ部を設ける構成としたフィニッシャを、前記シェルフの一方の側における前記パーティション又は前記側壁から、前記シェルフの他方の側における前記パーティション又は前記側壁まで延在させた、ユニット。
- 請求項1〜51のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記エアカーテン内の気流方向は、前記キャビネットの開放した前面部分にほぼ平行とした、ユニット。
- 請求項1〜52のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記冷却手段は、前記キャビネットのベース部におけるキャビティ内に少なくとも部分的に収納した、ユニット。
- 請求項1〜53のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記キャビネットは、供給気流及び/又は戻し気流を冷却手段に対してほぼ垂直方向出入りするよう導く、後部気流空間を画定する構成とした、ユニット。
- 請求項54に記載のユニットにおいて、供給気流ダクト及び戻し気流ダクトは、前記後部気流空間内で互いに側方方向にオフセットさせた、ユニット。
- 請求項1〜55のいずれか一項に記載のユニットにおいて、前記冷却手段は、ファンコイルユニットを有する構成とした、ユニット。
- 冷蔵陳列ユニットであって、
低温保存容積部を画定する前面開放型キャビネットと、
使用にあたり、前記低温保存容積部内の品目を冷蔵するよう冷気を導入又は発生する冷却手段と、
使用にあたり、冷蔵品目を支持するよう前記低温保存容積部に配置した複数個のシェルフであって、互いに並置したコラムとして配列した、該シェルフと、
を備え、前記シェルフは、上方に上側アクセス開口を、また下方に下側アクセス開口をそれぞれ画定し、前記上側アクセス開口及び前記下側アクセス開口は、前記シェルフの上方及び下方における前記低温保存容積部の対応する前記製品陳列スペースにある冷蔵品目へのアクセスを可能にし、前記シェルフのそれぞれは、
前方に配置した少なくとも1個の吹き出し口であって、使用にあたり、エアカーテンとしての冷気を前記下側アクセス開口にわたって吹き出す供給ダクトに連通する、該吹き出し口と、
前方に配置した少なくとも1個の戻し吸い込み口であって、使用にあたり、前記シェルフの上方から吹き出した他のエアカーテンからの空気を前記上側開口にわたって受け取るため、戻しダクトに連通する、該戻し吸い込み口とを有する構成とした、ユニット。 - 請求項57に記載のユニットにおいて、前記シェルフの少なくとも1個を、高さを調整可能とした、ユニット。
- 請求項57又は58に記載のユニットにおいて、少なくとも1個のパーティションを、互いに並置したコラムにおける前記シェルフ間に配置する構成とした、ユニット。
- 請求項57〜59に記載のユニットにおいて、前記低温保存容積部は、少なくとも1個の直立した壁部により区切り、空気の供給及び/又は戻しのための供給ダクト及び/又は戻しダクトを、前記直立した壁部に離間して設ける複数個のポートに連通させ、また少なくとも1個の前記シェルフは、前記低温保存容積部内で、前記直立した壁部の異なる位置に選択的に配置可能にし、しかも前記吹き出し口に通じる供給チャネル及び/又は前記戻し吸い込み口から通じる戻しチャネルを有し、前記供給チャネル及び/又は前記戻しチャネルは、前記直立した壁部における少なくとも1個の前記ポートに協働可能な接続形成部で終端し、これにより、前記供給ダクト及び/又は前記戻しダクトと連通する構成とした、ユニット。
- 冷蔵陳列ユニットであって、
少なくとも1個の直立した壁部により区切った製品陳列スペースを画定する前面開放型キャビネットと、
使用にあたり、前記製品陳列スペース内の品目を冷蔵する冷気を導入又は発生する冷却手段と、
使用にあたり、眺めまたアクセスできるよう陳列すべき冷蔵品目を支持する少なくとも1個のシェルフであって、前記直立した壁部における異なる位置に選択的に配置可能とし、前記直立した壁部に互いに離間して設けたポートを通して供給ダクト及び戻しダクトに接続可能な気流供給チャネル及び気流戻しチャネルを有する、該シェルフと、及び
前記低温保存容積部を2個以上のコラムに分割する少なくとも1個の直立したパーティションであり、前記コラム内で前記シェルフを選択した位置間で垂直方向に移動できるよう構成した、該パーティションと、
を備える、冷蔵陳列ユニット。
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