JP2013519686A - 腸溶性コーティング組成物ならびにその製造法および使用法 - Google Patents

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Abstract

約0.01%から約10%の樹脂、および約0.01%から約10%のポリマーを含有する、腸溶性コーティング組成物。医薬品、栄養補助食品、果実、野菜、農産物、または工業製品などの基材に腸溶性コーティング組成物を塗布して、基材上に腸溶性コーティングを形成させることができる。樹脂を含む第1成分、およびポリマーを含む第2成分を有する複数成分系も提供され、この第1成分と第2成分を混合することによって、約0.01% から約10%の樹脂、および約0.01%から約10%のポリマーを有する腸溶性コーティング組成物が作製される。腸溶性コーティング組成物で基材をコーティングするための方法も与えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、腸溶性コーティング組成物ならびにその製造法および使用法に関する。
多くの場合、医薬品および栄養補助食品の投与単位は、胃を完全な状態のまま通り抜け、腸に到達した時点で内容物を放出できることが望ましい。このことは、投与単位の成分(1つもしくは複数)が胃の酸性環境中で不安定である場合、ならびにその成分(1つもしくは複数)が胃を過ぎて消化管の弱アルカリ性条件で放出されるべきものである場合、特に望ましいといえる。医薬品投与単位は、腸溶性コーティングの使用によって、胃を完全な状態のまま通り抜け、腸に到達した時点で内容物を放出することが可能となっている。
腸溶性コーティング材料は一般に耐酸性であるので、投与単位を保護して、投与単位がその内容物を胃の中に放出しないようにする。こうしたコーティングは、胃を過ぎて消化管の中性もしくは弱アルカリ性条件で、溶解または崩壊する。
腸溶性コーティング組成物を提供する。腸溶性コーティング組成物は、約0.01%から約10%の樹脂、および約0.01%から約10%のポリマーを含有することができる。
別の態様において、本明細書は、樹脂を含む第1成分、およびポリマーを含む第2成分を含んでなる、複数成分系を提供する。第1成分および第2成分を含有する混合物は、約0.01% から約10%の樹脂、および約0.01%から約10%のポリマーを含有する腸溶性コーティング組成物を形成することができる。
もう1つの態様において、本明細書は、腸溶性コーティング組成物で被覆された、医薬作用物質もしくは栄養補助作用物質を含有する医薬品もしくは栄養補助食品を提供する。腸溶性コーティング組成物は、約0.01% から約10%の樹脂、または約0.01%から約10%のアルギン酸塩を含有することができる。
別の態様において、本明細書は、製品を製造する方法を提供する。その方法は、基材に腸溶性コーティング組成物を塗布して、その基材上に腸溶性コーティングを形成させることを含む。腸溶性コーティング組成物は、約0.01% から約10%の樹脂、または約0.01%から約10%のポリマーを含有することができる。
もう1つの態様において、本明細書は、基材をコーティングするための方法を提供する。その方法は、基材をコーティングパンに装填し、腸溶性コーティング組成物でその基材を被覆して腸溶性コーティングを形成させることを含み得る。腸溶性コーティング組成物は、約0.01% から約10%の樹脂、および約0.01%から約10%のポリマーを含有する。
図1は、腸溶性コーティングで被覆されたカプセルのSIF崩壊時間(単位:分)を、コーティングプロセスでの重量増加パーセンテージの関数として示す。
詳細な説明
本明細書は、その開示において、本明細書に記載の説明、成分の取り合わせ、または方法ステップに関する具体的な細目に限定されない。本明細書に記載の組成物および方法は、さまざまなやり方で、作製、実施、使用、実行、および/または形成することができる。本明細書で使用される表現および専門用語は、説明のみを目的としているのであって、限定するものと見なされるべきではない。さまざまな構造または方法ステップに言及するために本明細書および請求項で使用される、第1、第2、および第3などの順序を指示する語は、特定の構造もしくはステップを示すと解釈されるべきでなく、そうした構造もしくはステップに対して特定の順序もしくは配置を示すと解釈されるべきでもない。本明細書に記載のあらゆる方法は、他に特に指示のない限り、または明らかに文脈と矛盾しない限り、任意の順序で実施することができる。ありとあらゆる例、または例示的な語法(たとえば、"such as"「たとえば・など」)の使用は、単に、この明細書の開示をよりよく説明するためのものであって、別段の請求のない限り本明細書の範囲に制限を課すものではない。本明細書中のいかなる言葉も、図示されるいかなる構造も、なんらかの非請求要素が、開示された主題の実行に必須であることを示していると解釈されるべきではない。本明細書における“including”(含む)、“comprising”(含む)、または “having”(有する)、およびその語形変化したものの使用は、その後に記載の事項およびそれと同等のもの、ならびに追加の事項を包含するものとする。他に特に指定もしくは制限のない限り、“mounted”(取り付けられた)、“connected”(結合した)、“supported”(支持された)、および“coupled”(連結した)、ならびにその語形変化した用語は、直接的であるか間接的であるかを問わず、取り付け、結合、支持、および連結することを包含する。さらに、“connected”(結合した)、および “coupled”(連結した)は、物理的もしくは機械的な結合または連結に限定されない。
本明細書における値の範囲の記述は、本明細書で他に特に指示のない限り、その範囲に入るそれぞれ別々の値に個別に言及する簡単な方法となることのみを目的としており、それぞれ別々の値は、それが本明細書において個々に記載されているかのように、本明細書に組み入れられる。たとえば、濃度範囲が1%から50%までと記述されているならば、2%から40%まで、10%から30%まで、または1%から3%まで、などの値が本明細書中に明確に列挙されていることを意味する。こうしたことは、具体的に意図されるものの例でしかなく、最低値および最高値を含む、これらの間の数値の、考えられるあらゆる組み合わせが、明確に記載されていると解釈されるべきである。個々に記載される量、または量の範囲を説明するために「約」という語を使用するのは、記載された量に非常に近い値、たとえば製作公差、成形測定における機器誤差およびヒューマンエラーなどが原因で説明できる、もしくは当然説明される値が、その量に含まれることを示すためである。量に関するあらゆるパーセンテージは、特に指示のない限り重量比である。
本明細書に引用した非特許文献もしくは特許文献を含めたいかなる文献も、先行技術を構成するとは認めたものではない。具体的には、当然のことながら特に明記しない限り、本明細書のいかなる文書の引用も、こうした文書のいずれかが、米国もしくは他のいかなる国においても、広く知られた一般知識の一部をなしていることを認めたものではない。引用文献の考察はその著者の主張を記載するが、本出願人は、本明細書に引用する文書のいずれについても、正確性および適切性を検証する権利を留保する。本明細書に引用されるあらゆる参考文献は、特に明記しない限り、その全体が参照により組み入れられる。何らかの相違がある場合、本明細書が優先するものとする。
本出願の腸溶性コーティングは、食品認可成分を用いて製剤される革新的なコーティング技術を求める、医薬品および栄養補助食品市場の要求を満たすことができる。一部の実施形態は、食品および薬品として承認された材料により腸溶性コーティングされた基材のための現行USP検査法を満たす遅延放出特性をもたらすことができる、腸溶性コーティング、ならびにれを作製する方法を提供することができる。
ある実施形態において、特に、医薬品;栄養補助食品;食品、たとえば果実および野菜;農産物、たとえば種子および動物飼料;ならびに工業製品用の腸溶性コーティングを作製するために使用される腸溶性コーティング組成物が与えられる。腸溶性コーティング組成物は、少なくとも1つの樹脂(たとえばシェラック)、ポリマー(たとえばアルギン酸塩)、可塑剤、防腐剤、粘度低下剤、滑沢剤、乳化剤、界面活性剤、着色剤、香料、甘味料、矯味剤、乳白剤、緩衝剤、酸化防止剤、溶媒、およびそれらの組み合わせを含有することができる。これらの成分は、水溶性、水不溶性、または水混和性とすることができる。たとえば、腸溶性コーティング組成物は、水溶性、水不溶性、もしくは水混和性樹脂(たとえばシェラック)、および水溶性、水不溶性、もしくは水混和性アルギン酸塩を含有することができる。これらの材料の少なくとも1つは、食品用に認可されている可能性がある。腸溶性コーティング組成物は、医薬錠剤および栄養補助食品などの経口摂取可能な基材に塗布されると、腸溶性コーティングを形成することができる。腸溶性コーティング組成物は、医薬錠剤および栄養補助食品のような経口投与基材上に塗布され、遅延放出腸溶性フィルムを与えることができる。
樹脂の例には、シェラック、植物樹脂、および合成樹脂があるが、それに限定されない。
シェラックは、ラックカイガラムシの滲出物であり、水には不溶性であるがエタノールなどの有機溶媒には溶解する天然材料である。シェラックという用語は、さまざまなこの種の材料を包含する。シェラックは酸性条件では不溶性であるが、高いpHレベル(すなわち約6.5より高いpH)では溶解性となるので、腸溶性コーティング材料として好適であると考えられる。実際、シェラックコートは典型的には腸の上部で溶解しないので、in vivoで遅延崩壊、および遅延薬物放出が起こる。シェラックは通常、典型的な腸溶性コーティングのような挙動を示さず、それよりむしろ浸食性コーティングのような挙動をとり、pHというよりは時間の関数として溶解する。
シェラックの例としては、脱蝋漂白シェラック、脱蝋脱色シェラック(脱蝋オレンジシェラック)、およびあらゆるUSPシェラックが挙げられるが、これに限定されない。シェラックは水性の塩の形、または遊離酸の形をとることができる。たとえば、シェラックは、シェラックの水性アルカリ塩とすることができる。シェラックは、シェラックの水性アンモニウム塩であってもよい。シェラックは水から作製することができるがアルコールからはできない。水性シェラックは、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、および少なくとも約20%の固形物を有することができる。水性シェラックは約30%未満、または約25%未満の固形物を有することができる。水性シェラックは、固形物が約5%から30%までの範囲で、溶液の状態となることができる。水性シェラックは、約20%から約30%までの固形物、特に約25%の固形物を有することができる。市販のシェラックの例としては、MarCoat(商標名)125(Emerson Resourcesより発売)およびAqueous 125(Parker Ingredientsより発売)があるがこれに限定されない。MarCoat(商標名)125は、脱蝋および脱色されたシェラック、メチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルアルコール、ならびに水を含有する。Aqueous 125は、アンモニア処理シェラック、変性アルコール、ソルビン酸カリウム、および水を含有する。アンモニア処理シェラックは、ある実施形態において使用することができる。一般に、(食品用に認可された)アンモニア処理されたシェラックは、さまざまなpHにおいて異なる溶解特性を示す可能性があり、容易に入手可能で、安価でありうる。
伝統的に、シェラックコートは有機溶液から噴霧されるが、溶液コストおよび環境保護コストの点から不利である。シェラックを水溶性アルカリ塩とした後、水溶液からシェラックを噴霧することが可能であり、シェラック塩の水溶液は市販されている。こうした市販の溶液は、中性もしくは弱アルカリ性条件で溶解するフィルムを形成し、最初の判断では、有機溶液から噴霧されるシェラックのアルカリ不溶性の問題を克服したようにおもわれる。しかしながら、このフィルムは酸の中で急速に反応して、遊離酸シェラックに戻るので、投与単位のフィルムとして摂取された場合、胃の中の酸性条件はフィルムをシェラックに逆戻りさせて、不溶性の問題を元の状態に戻す。シェラックとして、またはシェラック塩としてスプレーされたシェラックフィルムは、同じように機能し、どちらも酸には耐性でなく(0.1 M HCl、2時間)、中性もしくは弱アルカリ性では腸溶性コーティングのように、急速(1時間以内)に投与単位の内容物を放出する。2時間から3時間の間に崩壊するシェラックフィルムを作製することが可能であって、これは上記の要件を満たすと思われる。しかしながら、シェラックフィルムは、典型的には、pHに対して比較的非感受性であって、上記のように、溶液の酸性かアルカリ性かにかかわらず2時間から3時間の間に崩壊し、むしろ、時間の関数として溶解する浸食性フィルムのような挙動を示す。
脱蝋オレンジシェラック、および精製漂白シェラックを使用することができるが、それは蝋の含量が低いためである。オレンジシェラックは通常、約68-71の酸価を有し、どちらかといえば、よりすぐれた、光沢のある、不浸透性のフィルムを形成する。漂白シェラックは通常、約78-90の酸価を有し、粘着性を有する傾向があり、透過性の高いフィルムを形成する。それらを水に溶解するために、たとえば、炭酸アンモニウムおよび/または水酸化アンモニウムを使用し、さらに、必要ならば、アルコールと水の混合物を用いて、2つのグレードのシェラックをいずれも水溶液として調製することができる。このような水溶液は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、または少なくとも約20%の固形物を含有することができる。水溶液は、約30%未満、約25%未満、約24%未満、約23%未満、約22%未満、約21%未満、約20%未満、約15%未満、または約10%未満の固形物を含有することができる。これは、約5%から約30%まで、約5%から約25%まで、および約10%から約25%までの固形物を含む。水溶液は、少なくとも約15℃、少なくとも約20℃、少なくとも約25℃、少なくとも約30℃、少なくとも約40℃、少なくとも約50℃、または少なくとも約60℃の温度で調製することができる。水溶液は約85℃未満、約80℃未満、約75℃未満、約70℃未満、約65℃未満、約60℃未満、または約50℃未満の温度で調製することができる。これは、約15℃から約85℃まで、および約20℃から約80℃までの温度を含む。
ポリマーの例としてはアルギン酸塩があるがこれに限定されるものではなく、このアルギン酸塩にはアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、およびそれらの組み合わせがあるがそれに限定されない。アルギン酸、アルギン酸の他の塩(アルギン酸塩)、もしくはアルギン酸誘導体も使用することができる。一部のアルギン酸塩はたとえば、水中固形物3%での測定で、約20から約2500センチポアズまで、約50から約2000センチポアズまで、および特に約100から約1000センチポアズまでの粘度を有し、ならびに水中固形物1%での測定で、約5から約150センチポアズまで、約10から約100センチポアズまで、および特に約10から約40センチポアズまでの粘度を有することがあり、さらにそれらの組み合わせを有することがある。ある実施形態において、アルギン酸ナトリウムが使用される。市販のアルギン酸ナトリウムの例としては、Protanal (FMC Corp.より発売) およびManucol(商標名) (ISP Technologies, Inc.より発売)があるがこれらに限定されない。ProtanalおよびManucol(商標名)は、乾燥させたアルギン酸ナトリウムを含有する。Protanalを水中で混合し3%溶液とすると、得られた溶液は約100-1000センチポアズの粘度を有する。Manucol(商標名)を水中で混合し1%溶液とすると、得られた溶液は10-40センチポアズの粘度を有する。アルギン酸ナトリウムは、さまざまな粘度を持つ溶液を形成する、さまざまなグレードとして市販されている。通常、食品用に認可されたアルギン酸塩は、さまざまなpHで異なる溶解特性を示す可能性があるが、容易に入手可能であって、安価である。ある実施形態において、水混和性樹脂は、アンモニア処理されたシェラックを含んでいてもよい。
可塑剤の例としては、脂肪酸、水溶性可塑剤、水不溶性可塑剤、クエン酸トリエチル、トリアセチン、グリセリン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール(分子量約300から約8000)、セバシン酸ジブチル、トリグリセリド、中鎖脂肪酸トリグリセリド(たとえば、分画されたヤシ油)、アセチル化モノグリセリド、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、オレイン酸、ポリソルベート(ポリソルベート80など)、ステアリン酸、ソルビトール、クエン酸トリブチル、クエン酸アセチルトリブチル、フタル酸ジブチル、クエン酸トリエチル、トリエタノールアミン、およびそれらの組み合わせがあるがこれらに限定されない。可塑剤は、形成されるフィルムの柔軟性を、投与の必要条件に適合するように改変することができる。可塑剤は、腸溶性コーティングのフィルム特性、たとえば、接着性、柔軟性、透過性などを強化することができる。
防腐剤の例としては、塩化ベンザルコニウム、安息香酸、ベンジルアルコール、安息香酸塩、ソルビン酸塩、ナイシン、ナタマイシン、プロピオン酸カルシウム、ソルビン酸、安息香酸ナトリウム、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、フェノール、クレゾール、第4級アンモニウム塩、ソルビン酸カリウム、およびそれらの組み合わせがあるが、それに限定されない。
粘度低下(detackifying)剤の例としては、アルミニウム水和物、アセチル化グリセリド、ジグリセリド、アセチル化モノグリセリド、ポリビニルピロリドン、モノステアリン酸ソルビタン、ポリグリセロールエステル、酢酸エチル、モノステアリン酸グリセリル、モノグリセリド、ポロキサマー、ポリソルベート、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、トリアセチン、クエン酸トリエチル、レシチン、鉱油、タルク、カオリン、およびこれらの組み合わせがあるが、それに限定されない。
滑沢剤の例は、タルク、ステアリン酸金属塩、二酸化ケイ素、フマル酸ステアリルナトリウム、パルミチン酸、脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪アルコール、鉱油、パラフィン、ロイシン、ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸金属塩、ステアリン酸、硬化植物油、およびそれらの組み合わせなどであるが、これらに限定されない。
着色剤の例は、色素、レーキ、および顔料などであって、これにはたとえば、二酸化チタン、酸化鉄、色素、たとえば、FD&C Lakes、Carmine Lake、FD&C Blue no. 1(食用青色1号)、FD&C Red no. 3(食用赤色3号)、FD&C Red no. 40(食用赤色40号)、FD&C Yellow no. 5(食用黄色4号)、FD&C Yellow no. 6(食用黄色5号)、FD&C Green no. 3(食用緑色3号)、アルミナ、タルク、アナトー抽出物、炭酸カルシウム、カンタキサンチン、カラメル、β-カロテン、カルミン、ジヒドロキシアセトン、ターメリックオレオレジン、コチニール抽出物、クチナシ黄色素、クチナシ青色素、ビート粉末、ブドウ果皮抽出物、リボフラビン、クロロフィル含有抽出物、真珠光沢顔料、SensiPearl(商標名)Blue、Silver、およびBright Silver (Sensient Colors, Inc.より発売)、天然色素などを含めることができるがこれらに限定されない。他の着色剤の例は、米国連邦規則第21章第73条および第74条に記載されているが、これらは参照することによりその全体を本明細書に含めるものとする。
香料の例としては、合成香料すなわち人工香料、天然香料、またはそれらの任意の混合物があり、これには、フラボノイド、酸化防止剤、天然着香料、合成着香料、バイオフラボノイド、フラボン類、フラボン、フラボノール、フラバノノール、イソフラボン類、エチルバニリン、タンジェリンフレーバー、レモンフレーバー、レモン抽出物、液体カラメル、スペアミントオイル、オレンジフレーバー、アーモンド、アマレット、リンゴ、青リンゴ、アップル-チェリー-ベリー、アップル-ハニー、アプリコット、ベーコン、balls of fire、バナナ、バーベキュー、ビーフ、ローストビーフ、ビーフステーキ、ベリー、ベリーブルー、バーチビール/スプルースビール、ブラックベリー、ブラッディ・メアリー、ブルーベリー、ボイゼンベリー、ブランデー、バブルガム、バター、バター・ピーカン、バターミルク、バタースコッチ、キャンディーコーン、カンタロープ、カンタロープ・ライム、カラメル、ニンジン、カッシア、キャビア、セロリ、シリアル、シャンパン、サクランボ、チェリー・コーラ、チェリー・マラスキーノ、ワイルドチェリー、ブラックチェリー、レッドチェリー、チェリー・コーラ、チキン、チョコレート、チョコレートアーモンド、シナモンスパイス、シトラス(柑橘)、シトラスブレンド、シトラス-ストロベリー、ハマグリ、ココア、ココナツ、トーストココナツ、コーヒー、コーヒー・アーモンド、コーラ、コーラ-バニラ、クッキー & クリーム、クール、綿菓子、クランベリー、クランベリー-ラズベリー、クリーム、クリームソーダ、生クリーム、クレームデマント(はっか入りリキュール)、キュウリ、カシス、ドゥルセ・デ・レチェ、エッグノッグ、豚脂、脂肪タイプ、カタクチイワシ、ニシン、イワシ、フランクフルトソーセージ、ハバネロソース、フライドガーリック、炒めニンニク、ジン、ジンジャーエール、ジンジャービール、グラハムクラッカータイプ、ブドウ、グレープフルーツ、グレープフルーツ-レモン、グレープフルーツ-ライム、グレナディンシロップ、グリル、ガラナ、グアバ、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、辛み、ローストハニー、アイスクリームコーン、ハラペーニョ、キーライム、キウィ、キウィ-バナナ、キウィ-レモン-ライム、キウィ-ストロベリー、コーラ・シャンパン、ラードタイプ、レモン、レモンカスタード、レモネード、ピンクレモネード、レモン-ライム、ライム、麦芽、麦芽乳、マンゴー、マンゴー-パイナップル、メープル、マルガリータ、マシュマロ、ミートタイプ、コンデンスミルク、加熱調理した牛乳、ミント、ミルポア、モカコーヒー、カプチーノ、糖蜜、マッシュルーム、炒めたマッシュルーム、マスクメロン、ネクタリン、ナポリタン、グリーンオニオン、炒めタマネギ、オレンジ、オレンジコーディアル、オレンジクリームシクル、オレンジクレーム、オレンジピーチマンゴー、オレンジストロベリーバナナ、クリーミーオレンジ、マンダリンオレンジ、オレンジ-パッション-グアバ、オレンジ-パイナップル、パパイヤ、パッションフルーツ、モモ、ピーチマンゴー、ピーナッツ、ローストピーナッツ、洋ナシ、ピーカンデニッシュタイプ、ピーカンプラリネ、ペッパー、ペパーミント、ピメント、ピニャコラーダ、ピニャコラーダ/パイナップル-ココナッツ、パイナップル、パイナップル-オレンジ、ピスタチオ、ピザ、ザクロ、豚脂タイプ、ベークドポテト、プルーン、パンチ、シトラスパンチ、トロピカルパンチ、チェリーフルーツポンチ、グレープパンチ、ラズベリー、ブラックラズベリー、ブルーラズベリー、レッドラズベリー、ラズベリー-ブラックベリー、ラズベリー-ジンジャーエール、ラズベリー-ライム、ローストタイプ、ルートビア、ラム酒、サングリア、サルサパリラ、ササフラス、ソーセージ、ソーセージピザ、セイボリー、シーフード、エビ、ヒッコリー燻製、メスキート燻製、酸味、サワークリーム、サワークリーム&オニオン、スペアミント、スパイシー、イチゴ、ストロベリーマルガリータ、ジャム風ストロベリー、ストロベリー-キウィ、焦がし砂糖、甘味、スーパースィート、甘酸味、獣脂、タマリンド、タンジェリン-ライム、タンジェリン、茶、テキーラタイプ、タフィー、トリプル・セック、トロピカルフルーツミックス、ターキー、砂糖漬け果実、バニラ、バニラクリーム、バニラカスタード、フレンチバニラ、野菜、ベルモット、酢、バルサミコ酢、スイカ、ウィスキー、ワイルドベリー、ワイン、およびヨーグルトなどが含まれるがそれに限定されない。他の香料は、米国連邦規則集第21章の各項(21 C.F.R. §§172.510、172.515、172.520、172.530、172.535、172.575、172.580、および172.585)に記載され、これらは参考としてその全体を本明細書に含めるものとする。さまざまな食品グレードの香料が、Sensient Flavors Inc.(インディアナ州インディアナポリス)、Givaudan SA(オハイオ州シンシナティ)、およびInternational Flavors & Fragrance(ニューヨーク州ニューヨーク)から市販されている。
甘味料および/または矯味剤の例には、Smoothenol、ローズマリー抽出物、アスパルテーム、ショ糖、蜂蜜、Magnasweet(商標名)、サッカリン、スクラロースなどがあるが、これに限定されない。
乳化剤の例には、ポリソルベート(ポリエトキシ化ソルビタン脂肪酸誘導体)、たとえば、ポリソルベート80;ラウリン酸ポリグリセリル-10;モノ-およびジ-グリセリド;プロピレングリコール;ラウリル硫酸ナトリウム;没食子酸プロピルおよびクエン酸および安定化剤を含む添加物;アルコール;およびそれらの組み合わせがあるが、これに限定されない。
緩衝剤の例は、クエン酸ナトリウムなどであるが、これに限定されない。
酸化防止剤の例としては、トコフェロール、ローズマリー抽出物、およびそれらの組み合わせがあるが、それに限定されない。
溶媒の例には、エタノール、水、およびそれらの組み合わせがあるが、それに限定されない。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0.01%、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、少なくとも約 3%、少なくとも約 4%、少なくとも約 5%、少なくとも約 6%、少なくとも約 7%、少なくとも約 8%、少なくとも約 9%、少なくとも約 10%、少なくとも約 20%、少なくとも約 30%、少なくとも約 40%、および少なくとも約 50% の樹脂を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、約90%未満、約80%未満、約70%未満、約60%未満、および約50%未満の樹脂を含有することができる。ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、約10%未満、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、約2%未満、または約1%未満の樹脂を含有することができる。これにはたとえば、約0.01%から約90%まで、約5%から約50%まで、約0.01から約10%まで、および約1%から約7%までの樹脂が含まれる。樹脂はシェラックを含めることができる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0.01%、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、少なくとも約 3%、少なくとも約 4%、少なくとも約 5%、少なくとも約 6%、少なくとも約 7%、少なくとも約 8%、少なくとも約 9%、少なくとも約 10%、少なくとも約 20%、少なくとも約 30%、少なくとも約 40%、および少なくとも約 50% のポリマーを含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、約90%未満、約80%未満、約70%未満、約60%未満、および約50%未満のポリマーを含有することができる。ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、約10%未満、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、約2%未満、または約1%未満のポリマーを含有することができる。これにはたとえば、約0.01%から約90%まで、約0.1%から約30%まで、約0.01から約10%まで、および約0.02%から約4%までのポリマーが含まれる。ポリマーにはアルギン酸塩を含めることができる。
ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、(重量で)同量の樹脂およびポリマーを含有することができる。他の実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、ポリマーに対して樹脂を、約2:1、約3:1、約4:1、約5:1、約6:1、約7:1、約8:1、約9:1、および約10:1の割合で含有することができる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、少なくとも約 3%、少なくとも約 4%、少なくとも約 5%、少なくとも約 6%、少なくとも約 7%、少なくとも約 8% の可塑剤、少なくとも約 9%、少なくとも約 10%、少なくとも約 15%、少なくとも約 20%、および少なくとも約25% の可塑剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、および約15%未満の可塑剤を含有することができる。これには、たとえば、約0%から35%まで、約0%から約30%まで、約0%から約25%まで、および約1%から約25%までの可塑剤が含まれる。可塑剤には、食品用として認可された、水溶性、水不溶性、または水混和性の可塑剤を含めることができる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも0%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、または少なくとも約3%の防腐剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約5%未満、約4%未満、約3%未満、約2%未満、または約1%未満の防腐剤を含有することができる。これには、たとえば、約0%から約5%まで、約0.1%から約5%まで、および約0.2%から約4%までの防腐剤が含まれる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 1%、少なくとも約 5%、少なくとも約 10%、または少なくとも約20%の粘度低下剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約50%未満、約45%未満、約40%未満、約35%未満、約30%未満、約25%未満、約20%未満、および約10%未満の粘度低下剤を含有することができる。これには、たとえば、約0%から約50%まで、約0.1%から約50%まで、および約0.5%から約30%までの粘度低下剤が含まれる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%の滑沢剤、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 0.6%、少なくとも約 0.7%、少なくとも約 0.8%、少なくとも約 0.9%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、少なくとも約 3%、少なくとも約 4%、および少なくとも約5%の滑沢剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約10%未満、約9%未満、約8%未満、約7%未満、約6%未満、および約5%未満の滑沢剤を含有することができる。これには、たとえば、約0.2%から約8%まで、および約0.5%から約7%までの滑沢剤が含まれる。滑沢剤には、食品用として認可された、水溶性、水不溶性、または水混和性の滑沢剤を含めることができる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.01%、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.03%、少なくとも約 0.04%、少なくとも約 0.05%、少なくとも約 0.06%、少なくとも約 0.07%、少なくとも約 0.08%、少なくとも約 0.09%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 0.6%、少なくとも約 0.7%、少なくとも約 0.8%、少なくとも約 0.9%、少なくとも約 1%、少なくとも約 1.2%、少なくとも約 1.5%、および少なくとも約2%の着色剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、約3%未満、約2.5%未満、約2%未満、約1.5%未満、約1.4%未満、約1.3%未満、約1.2%未満、約1.1%未満、約1%未満、および約0.5%未満の着色剤を含有することができる。これには、たとえば、約0.01%から約3%まで、約0.06%から約2%まで、および約0.1%から約1.2%までの着色剤が含まれる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.01%、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.03%、少なくとも約 0.04%、少なくとも約 0.05%、少なくとも約 0.06%、少なくとも約 0.07%、少なくとも約 0.08%、少なくとも約 0.09%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 0.6%、少なくとも約 0.7%、少なくとも約 0.8%、少なくとも約 0.9%、少なくとも約 1%、少なくとも約 1.2%、および少なくとも約1.5%の甘味料、および/または矯味剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、約2%未満、約1.5%未満、約1.4%未満、約1.3%未満、約1.2%未満、約1.1%未満、約1%未満、約0.9%未満、約0.8%未満、約0.7%未満、約0.6%未満、および約0.5%未満の甘味料および/または矯味剤を含有することができる。これには、たとえば、約0.01%から約2%まで、および約0.3%から1%までの甘味料および/または矯味剤が含まれる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.01%、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.03%、少なくとも約 0.04%、少なくとも約 0.05%、少なくとも約 0.06%、少なくとも約 0.07%、少なくとも約 0.08%、少なくとも約 0.09%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 0.6%、少なくとも約 0.7%、少なくとも約 0.8%、少なくとも約 0.9%、少なくとも約 1%、少なくとも約 1.2%、および少なくとも約1.5%の香料を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、約2%未満、約1.5%未満、約1.4%未満、約1.3%未満、約1.2%未満、約1.1%未満、約1%未満、約0.9%未満、約0.8%未満、約0.7%未満、約0.6%未満、および約0.5%未満の香料を含有することができる。これには、たとえば、約0.01%から2%まで、および約0.3%から約1%までの香料が含まれる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約0%、少なくとも約 0.01%、少なくとも約、少なくとも約 0.02%、少なくとも約 0.05%、少なくとも約 0.1%、少なくとも約 0.2%、少なくとも約 0.3%、少なくとも約 0.4%、少なくとも約 0.5%、少なくとも約 0.6%、少なくとも約 0.7%、少なくとも約 0.8%、少なくとも約 0.9%、少なくとも約 1%、少なくとも約 2%、および少なくとも約3%の乳化剤を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約5%未満、約4%未満、約3%未満、および約2%未満の乳化剤を含有することができる。これには、たとえば、約0%から約5%まで、約0.01%から約5%まで、および約0.1%から約4%までの乳化剤が含まれる。乳化剤には、食品用に認可された、水溶性、水不溶性、または水混和性の乳化剤を含めることができる。
腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)少なくとも約5%、少なくとも約 10%、少なくとも約 15%、少なくとも約 20%、少なくとも約 30%、少なくとも約 40%、少なくとも約 50%、少なくとも約 60%、および少なくとも約70%の溶媒を含有することができる。腸溶性コーティング組成物は、(重量比で)約99%未満、約98%未満、約 97%未満、約 96%未満、約 95%未満、約 94%未満、約 93%未満、約 92%未満、約 91%未満、約 90%未満、約 85%未満、約 80%未満、約 75%未満、および約70%未満の溶媒を含有することができる。これには、たとえば、約5%から約99%まで、約25%から約95%まで、および約50%から約90%までの溶媒が含まれる。腸溶性コーティング組成物の残余は、溶媒(たとえば、水)を含有することができる。
ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、水溶性シェラック、および水溶性アルギン酸塩を含有することができる。シェラックおよびアルギン酸の少なくとも一方は、(重量比で)腸溶性コーティング組成物の約10%未満、約 9%未満、約 8%未満、約 7%未満、約 6%未満、約 5%未満、約 4%未満、約 3%未満、約 2%未満、もしくは約1%未満とすることができる。ある実施形態において、漂白シェラック(酸価78-90、水性、25%固形物、水酸化アンモニウムによる)は、およそ2:1(固体シェラック:アルギン酸ナトリウム)の割合でアルギン酸ナトリウムと組み合わせられ、樹脂の1-20%の可塑剤とも組み合わされる。これは、漂白シェラックに付随する粘着性に対処することができる。
ある実施形態において、本明細書は、脱蝋脱色シェラック(「フレークシェラック」)およびアルギン酸ナトリウムを含有する腸溶性コーティング組成物を提供する。腸溶性コーティング組成物は、約24%量のアンモニア処理されたシェラック、約2.99%量のアルギン酸ナトリウム、約0.45%の量のグリセリン、約0.45%の量のアセチル化モノグリセリド、約0.05%量のポリソルベート80、約0.01%量のステアリン酸、および約72.05%量の水、の少なくとも1つを含有することができる。
腸溶性コーティング組成物は、pHが少なくとも約5、少なくとも約6、および少なくとも約7である水溶液を形成することができる。腸溶性コーティング組成物は、pHが約9未満、約8未満、および約7未満である水溶液を形成することができる。これには、たとえば、約5から約9まで、約6から約8まで、および約7から約8までのpHが含まれる。腸溶性コーティング組成物のpH、または腸溶性コーティング組成物の成分のpHは、使用に適した溶液もしくは懸濁液が維持されるように、調整し、選択することができる。腸溶性コーティング組成物に添加する前の成分のpHは、少なくとも約5、少なくとも約 6、少なくとも約 6.5、少なくとも約 6.6、少なくとも約 6.7、少なくとも約 6.8、少なくとも約 6.9、および少なくとも約 7とすることができる。腸溶性コーティング組成物に添加する前の成分のpHは、約8.5未満、約 8未満、約 7.9未満、約 7.8未満、約 7.7未満、約 7.6未満、約 7.5未満、約 7.4未満、約 7.3未満、約 7.2未満、約 7.1未満、約 7未満、および約6.9未満とすることができる。これには、たとえば、約5から約8.5まで、約6から約7まで、および約6.8から約7.5までが含まれる。腸溶性コーティング組成物は、低pHでは不溶性であるが、約7より高いpHでは重量増加にもかかわらず可溶性となりうる。
腸溶性コーティング組成物は、約5,000センチポアズ未満、約4,500センチポアズ未満、約3,500センチポアズ未満、および約3,000センチポアズ未満の粘度を有する可能性がある。それは、溶液の状態、または分散した状態とすることができる。
ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、オーバーヘッドミキサーを備えたステンレス容器に水を加えることによって作製することができる。その渦の中に、可塑剤を加えてもよいが加えなくてもよい。分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーによる渦の中に、ポリマーを添加することができるが、その混合物は、少なくとも約20分、少なくとも約30分、少なくとも約40分、少なくとも約50分、または少なくとも約60分間混合して、溶液とすることができる。その後、水性樹脂を溶液に添加し、この溶液を少なくとも約3分、少なくとも約4分、少なくとも約5分、少なくとも約10分、または少なくとも約20分間混合して、腸溶性コーティング組成物を作製することができる。腸溶性コーティング組成物は、調製から約12時間以内、約24時間以内、または約36時間以内に使用することができる。
ある実施形態において、腸溶性コーティング組成物は、複数成分系から作製されることもある(約1%から約12%まで、約2%から約11%まで、および約5%から約10%まで)。複数成分系は、少なくとも、樹脂(たとえば、シェラック)などの第1成分、およびポリマー(たとえば、アルギン酸塩)などの第2成分を含有することができる。第1もしくは第2成分のうち少なくとも1つは、可塑剤、防腐剤、粘性低下剤、滑沢剤、乳化剤、界面活性剤、着色剤、香料、甘味料、矯味剤、乳白剤、およびそれらの組み合わせのうち少なくとも1つを、第1もしくは第2成分中にさらに含有することができる。成分を混合して腸溶性コーティング組成物を作製することができる。成分もしくは腸溶性コーティング組成物を経口摂取可能な基材(たとえば、医薬錠剤および栄養補助食品)に塗布すると、腸溶性コーティングが形成される。複数成分系の例としては、シェラックなどの第1成分およびアルギン酸塩などの第2成分を別々に含む系を顧客が購入した後、2つの成分をその場で混合して、腸溶性コーティング組成物を作製するシステムがあるが、この腸溶性コーティング組成物はその場で塗布され、腸溶性コーティングを形成させるものである。ある例において、限定するものではないが、第1成分は、シェラック、および可塑剤の少なくとも1つを含有し、第2成分はアルギン酸塩、およびステアリン酸の少なくとも1つを含有することができる。
一部の実施形態では、約0.01%から約10%までの樹脂、および約0.01%から約10%までのポリマーを含有する腸溶性コーティング組成物でコーティングする前に、下地コート(subcoat)を基材に施すことができる。下地コートは、たとえば、セルロースポリマー、Kollidon(商標名)VA 64、エチルセルロース、ChromaSeal(商標名)エチルセルロースなどのポリマーとすることができる。
コーティングは、即放性シールコートをコアに塗布し、着色剤および/または香料を含有する腸溶性コーティング組成物で被覆することによってなされるが、その後、より多くの機能性を提供するために迅速トップコートを塗布することもできる。
塗布の方法を下記に記載する。ある実施形態において、コーティングパンにカプセル、錠剤、および/またはソフトカプセルを投入することができる。そのベッドを少なくとも約18℃、少なくとも約 19℃、少なくとも約 20℃、少なくとも約 21℃、少なくとも約 22℃、少なくとも約 23℃、少なくとも約 24℃、少なくとも約 25℃、少なくとも約 26℃、少なくとも約 27℃、少なくとも約 28℃、少なくとも約 29℃、および少なくとも約30℃まで加温することができる。ベッドは、約42℃未満、約41℃未満、約40℃未満、約39℃未満、約38℃未満、約37℃未満、約36℃未満、約35℃未満、約34℃未満、約33℃未満、約32℃未満、約31℃未満、約30℃未満、および約25℃未満まで加温することができる。これには、たとえば、約18℃から約42℃まで、約20℃から約40℃まで、および約25℃から約37℃までの温度が含まれる。加工処理パラメーターは下記の通りとすることができる。
入口温度は、少なくとも約35℃、少なくとも約40℃、少なくとも約41℃、少なくとも約42℃、少なくとも約43℃、少なくとも約44℃、少なくとも約45℃、少なくとも約50℃、および少なくとも約55℃とすることができる。入口温度は、約65℃以下、約60℃以下、約59℃以下、約58℃以下、約57℃以下、約56℃以下、約55℃以下、約54℃以下、約53℃以下、約52℃以下、約51℃以下、および約50℃以下とすることができる。これには、たとえば、約35℃から約65℃まで、約40℃から約65℃まで、および約45℃から約60℃までの入口温度が含まれる。
出口温度は、少なくとも約20℃、少なくとも約25℃、少なくとも約28℃、少なくとも約30℃、少なくとも約31℃、少なくとも約32℃、少なくとも約33℃、少なくとも約34℃、少なくとも約35℃、少なくとも約36℃、少なくとも約37℃、少なくとも約38℃、少なくとも約39℃、少なくとも約40℃、少なくとも約41℃、および少なくとも約42℃とすることができる。出口温度は、約50℃以下、約45℃以下、約44℃以下、約43℃以下、約42℃以下、約41℃以下、および約40℃以下とすることができる。これには、たとえば、約20℃から約50℃まで、約25℃から約45℃まで、約28℃から約45℃まで、約30℃から約45℃まで、または約35℃から約42℃までの出口温度が含まれる。
噴霧圧力は、少なくとも約10、少なくとも約15、少なくとも約20、少なくとも約25、および少なくとも約30 psiとすることができる。噴霧圧力は、約45 psi未満、約40 psi未満、約35 psi未満、および約30 psi未満とすることができる。これには、たとえば、約10 psiから約45 psiまで、約15 psiから約40 psiまで、および約30 psiから約40 psiまでの噴霧圧が含まれる。空気の体積は、約50 cfmから約500 cfmまでとすることができる。
パン回転速度は、約3 rpmから約22 rpm、約8 rpmから約20 rpmまで、約11 rpmから約19 rpmまで、および約12 rpmから約18 rpmまでとすることができる。スプレー速度は、約40 g/分から約100 g/分まで、および約50 g/分から約80 g/分までとすることができる。
溶液の固形分は、少なくとも約5%、少なくとも約 6%、少なくとも約 7%、少なくとも約 8%、少なくとも約 9%、少なくとも約 10%、少なくとも約 11%、少なくとも約 12%、少なくとも約 13%、少なくとも約 14%、少なくとも約 15%、少なくとも約 20%、および少なくとも約25%とすることができる。溶液の固形分は、約35%未満、約30%未満、約20%未満、および約15%未満とすることができる。
コーティング時間は、約5分から約3時間まで、約10分から約2.5時間まで、約0.5時間から約2時間まで、および約1時間から約1.5時間までとすることができる。
少なくとも約5 kg、少なくとも約10 kg、少なくとも約11 kg、少なくとも約12 kg、少なくとも約13 kg、少なくとも約14 kg、または少なくとも約15 kgの医薬品もしくは栄養補助食品を、出入口のあるコーティングパン、たとえば24インチ サイドベント型コーティングパン(Compu-Lab 24)内に装填することによって、腸溶性コーティング組成物を、医薬品もしくは栄養補助食品に塗布することができる。一部の実施形態では、サイドベント型コーティングパンは48インチパン、または60インチパンとすることができる。腸溶性コーティング組成物は、下記の条件で塗布することができる。入口温度は約40℃から約65℃まで、出口温度は約20℃から約50℃まで、約25℃から約45℃まで、約30℃から約45℃まで、もしくは約35℃から約42℃までとし、パン投入量は、少なくとも約5 kg、少なくとも約10 kg、および少なくとも約15 kgであり、噴霧圧力は約15 psiから約40 psiまでとすることができ、空気の体積は約50 cfmから約500 cfmまで、パン回転速度は約3 rpmから約11 rpmまで、スプレー速度は約30 g/分から約100 g/分まで、溶液固形分は約10%から約15%までとし、重量増加は約2.5%から約4.5%まで、コーティング効率は約75%から約99%まで、そしてコーティング時間は約60分から約180分までとすることができる。腸溶性コーティング組成物(溶液もしくは懸濁液の状態)は、スプレー方式に応じた適当な濃度で、市販の器具を用いてスプレーし、投与単位の上にフィルムを形成することができる。
腸溶性コーティング組成物は、スプレー溶液もしくは懸濁液の形をとり、出入口のあるコーティングパンを用いて医薬品もしくは栄養補助食品に塗布することができる(すなわちスプレーすることができる)。さまざまなコーティング温度(たとえば、約28℃から約60℃まで)およびスプレー速度で、腸溶性コーティング組成物を塗布して、基材をコーティングすることができる。フィルムは粘着性でないこともあり、スプレー速度および温度が要因でないこともある。溶液を乾燥させて、医薬品もしくは栄養補助食品が胃酸により攻撃されないよう保護することができる乾燥腸溶性コーティングを作製することができる。
乾燥後、腸溶性コーティングは、少なくとも約1%、少なくとも約 5%、少なくとも約 10%、少なくとも約 15%、少なくとも約 16%、少なくとも約 17%、少なくとも約 18%、少なくとも約 19%、少なくとも約 20%、少なくとも約 21%、少なくとも約 22%、少なくとも約 23%、少なくとも約 24%、少なくとも約 25%、少なくとも約 26%、少なくとも約 27%、少なくとも約 28%、少なくとも約 29%、および少なくとも約30%のポリマー(たとえばアルギン酸塩)を含有することができる。腸溶性コーティングは、約60%未満、約50%未満、約 40%未満、約 39%未満、約 38%未満、約 37%未満、約 36%未満、約 35%未満、約 34%未満、約 33%未満、約 32%未満、約 31%未満、約 30%未満、約 25%未満、約 20%未満、および約10%未満のポリマー(たとえばアルギン酸塩)を含有することができる。これには、たとえば、約1%から約60%まで、約10%から約40%まで、および約25%から約35%までのポリマーが含まれる。
乾燥後、腸溶性コーティングは、少なくとも約1%、少なくとも約 5%、少なくとも約 10%、少なくとも約 20%、少なくとも約 30%、少なくとも約 40%、少なくとも約 45%、少なくとも約 50%、少なくとも約 51%、少なくとも約 52%、少なくとも約 53%、少なくとも約 54%、少なくとも約 55%、少なくとも約 56%、少なくとも約 57%、少なくとも約 58%、少なくとも約 59%、少なくとも約 60%、少なくとも約 61%、少なくとも約 62%、少なくとも約 63%、少なくとも約 64%、少なくとも約 65%、少なくとも約 66%、少なくとも約 67%、少なくとも約 68%、少なくとも約 69%、少なくとも約 70%、および少なくとも約80%の樹脂(たとえばシェラック)を含有することができる。腸溶性コーティングは、約95%未満、約 90%未満、約 85%未満、約 80%未満、約 75%未満、約 70%未満、約 69%未満、約 68%未満、約 67%未満、約 66%未満、約 65%未満、約 64%未満、約 63%未満、約 62%未満、約 61%未満、約 60%未満、約 50%未満、および約40%未満の樹脂(たとえばシェラック)を含有することができる。これには、たとえば、約10%から約95%まで、約30%から約80%まで、および約60%から約70%までの樹脂が含まれる。
腸溶性コーティングは、引っ張り強さを有する柔軟なフィルムとすることができる。腸溶性コーティングは、下記の特性のうち1つもしくは複数を有することができる:基材(たとえば、セルロース基材もしくはゼラチン)へのすぐれた接着性、フィルムのなめらかさ、およびフィルムの透明性(透明-不透明)。腸溶性コーティングは、ロット間でばらつきがなく、栄養補助食品に関する現行のFDA規則を満たしており、堅牢であって(使用および調製が容易)、さまざまな表面(ゼラチン、錠剤、野菜など)をコーティングすることができる。腸溶性コーティングは、栄養補助食品、機能性食品、および/または医薬品に関するUSP/EPの腸溶性の基準を満たすことができる。腸溶性コーティングは、費用効率が高く、安価である。腸溶性コーティングで被覆された基材は、栄養補助食品に関するUSP31/NF26腸溶性試験基準、Chapter 2040(腸溶性コーティングされた錠剤 - 業界基準)に合格し、さらに、さまざまな重量増加(約3%から約7%まで)でUSP31/NF26試験基準に合格することができる。腸溶性コーティングは、崩壊試験、SGF TS、1時間(USP22 p. 1788)にパスし、崩壊試験、SIF TS、破断時間(USP22 p. 1789)については1時間未満の結果をもたらすことができる。一部の実施形態において、腸溶性コーティングは、GRAS(概して安全と認められる)であると考えられ、菜食主義者向けとすることもできる。腸溶性コーティングは、ソフトカプセル上に琥珀色の半透明なフィルムを生じさせることができる。腸溶性コーティングは、すぐれたフィルム接着性および柔軟性をもたらす限り、高速で、かつ広範な温度で塗布することができる。
腸溶性コーティングの接着性は、25 mmステンレス円筒プローブを備えたテクスチャーアナライザー、TA.TX Texture Analyzer (Texture Technologies Corp.より発売)を用いて測定することができる。腸溶性コーティングで被覆されたソフトカプセルは、その半球体の周囲で、鋭利な刃を用いてスコアを記録し、次に、テクスチャーアナライザーの平らな台の上に強力な両面接着テープ(3Mより発売)で貼り付ける。別の強力両面接着テープ片を円筒プローブの底に押しつけた後、そのプローブをソフトカプセルの上に10秒間、800 グラム重まで押しつける。その後、プローブを、1 mm/秒の速度でソフトカプセルから引き離し、(1) コーティングがソフトカプセルから離れるまで、または(2) テープがコーティングから離れるまで、張力を測定した。コーティングが基材に残っている場合、測定される力は両面接着テープをコーティングから引きはがすのに必要な力に相当するので、コーティングのソフトカプセルへの接着力は、測定されたテープとコーティングの間の接着力より大きい。接着性の腸溶性コーティングは、コーティングとソフトカプセルとの間で、少なくとも約200 g重、少なくとも約400 g 重、少なくとも約 600 g 重、少なくとも約 700 g重、少なくとも約800 g 重、少なくとも約 900 g重、および少なくとも約1000 g重の接着力を示すことが考えられる。
腸溶性コーティングのなめらかさは、フォースアームとして機能する垂直方向の摩擦器具を有するTA.TX Texture Analyzerを用いて、測定することができる。プローブの高さおよび力を標準化し、リターンフォースアームを容器の底から1mmの位置に合わせることができる。摩擦のない滑る物体、たとえば、一枚の薄紙を、摩擦器具の垂直方向の壁面に、強力な両面接着テープで貼り付けることができる。重り(たとえば100 g)をプローブの水平プレートに加え、腸溶性コーティングと接している摩擦のない滑る物体(glidant)にかける力を、glidantが滑る、または動くまで増やしていって、張力を測定する。なめらかな腸溶性コーティングは、少なくとも約10 g、少なくとも約20 g、および少なくとも約30 gの張力で滑ることが示される可能性がある。なめらかな腸溶性コーティングは、約100 g未満、約90 g未満、約80 g未満、約70 g未満、約60 g未満、約50 g未満、約40 g未満、約30 g未満、および約20 g未満の張力で滑ることが示される可能性がある。なめらかな腸溶性コーティングは、約10 gから約100 gまでの張力、約20 gから約70 gまでの張力、および約30 gから約50 gまでの張力で滑ることが示される可能性がある。
比色計(Hunter Associates Laboratory, Inc.より発売のLabscan(商標名)XE)を用いて腸溶性コーティングの透明性を測定し、ソフトカプセルのコーティングの有無で透明性を評価および比較することができる。コーティングされたソフトカプセル、およびコーティングされていないソフトカプセルを比色計の開口部(0.125インチ)の上に置く。D65/10測定条件を用いて、L、a、およびb値を得ることができる。L値(Black/White表示値)が透明度を示すために使用され、L値が高いほど不透明性が大きいことを示す。コーティングあり、およびなしのソフトカプセルについて測定されたL値を比較することで、コーティングの透明性が示される。透明な腸溶性コーティングで被覆されたソフトカプセルは、少なくとも約4、少なくとも約5、少なくとも約6、少なくとも約7、少なくとも約8、少なくとも約9、少なくとも約10、少なくとも約15、および少なくとも約20のL値(D65/10)を示すことになる。透明な腸溶性コーティングで被覆されたソフトカプセルは、約50未満、約40未満、約30未満、約20未満、約15未満、約10未満、約9未満、約8未満、および約7未満のL値(D65/10)を示すことになる。透明な腸溶性コーティングで被覆されたソフトカプセルは、約4から約50まで、約6から約30まで、および約6から約25までのL値(D65/10)を示す可能性がある。
腸溶性コーティング組成物は、哺乳動物での使用を目的とする、食品、医薬品、もしくは栄養補助食品への応用に使用できるものであって、この哺乳動物は齧歯動物、イヌ科動物、ネコ科動物、ヒト以外の霊長類、有蹄動物、およびヒトなどであるがこれらに限定されない。この組成物は、医薬品もしくは非医薬品の投与単位をコーティングすることができる。腸溶性コーティング組成物は、酸に抵抗するが中性もしくは弱アルカリ性条件で崩壊する、腸溶性コーティングを形成することができる。このコーティングは腸溶性フィルムの特徴を有する可能性があり、特定のpHを有する環境で放出するという放出制御特性を有すると考えられる。腸溶性コーティングは、樹脂:ポリマー比に基づいて選択されたpHを有する環境において、放出制御特性をもたらすことができる。
(実施例)
本明細書の具体例としての実施形態が以下の実施例において与えられる。下記の実施例は、本明細書の例証として提示され、当業者が同じものを作製して使用するのを助けるために提示される。実施例は、決して本明細書の範囲の制限を意図するものではない。
材料。MarCoat(商標名)125 (Emerson Resourcesより発売); Manucol(商標名)LF (FMC BioPolymerより発売); Myvacet(商標名)アセチル化モノグリセリド(Kerry Bio-Scienceより発売); Aqueous 125 (Parker Ingredientsより発売); アンモニア処理シェラック; ソフトカプセル、錠剤、ビタミン錠、およびカプセル(Best Formulationより発売); Kollidon(商標名)VA (BASFより発売); ChromaSeal(商標名)( DuPontより発売); スクラロース(JK Sucralose, Inc.より発売); Magnasweet(商標名)( MAFCO Worldwide Corp.より発売); Smoothenol (Sensient Colors, Inc.より発売); Herbalox(商標名)Seasoning Type XT-P (ローズマリー抽出物) (Kalsec, Inc.より発売); 天然レモン抽出物、レモン風味の甘味ベース、および他の香料 (Sensient Flavors, LLCより発売); スペアミントオイルフレーバー (A.M. Todd Co.より発売); Quick-Flo Honey Granules (Domino Specialty Ingredientsより発売)。
医薬品もしくは栄養補助食品をコーティングする方法
腸溶性コーティング組成物は、下記の手順を用いて医薬品もしくは栄養補助食品に塗布することができる。約10 kgから約15 kgの医薬品もしくは栄養補助食品を、出入口のあるコーティングパン、たとえば24インチサイドベント型コーティングパン(Compu-Lab 242)に装填する。48インチサイドベント型コーティングパン(Compu-Lab 48)は、約100 kgから約150 kgまでの装填に適していると考えられる。60インチサイドベント型コーティングパン(Compu-Lab 60)は、約300 kgから約350 kgまでの装填に適していると考えられる。腸溶性コーティング組成物は、下記の条件下で医薬品もしくは栄養補助食品に塗布することができる。入口温度は、約40℃から約65℃まで、出口温度は約28℃から約45℃まで、噴霧圧力は約15 psiから約40 psiまで、空気の体積は約50 cfmから約500 cfmまで、パン回転速度は約3 rpmから約11 rpmまで、スプレー速度は約30 g/分から約100 g/分まで、溶液固形分は約10%から約15%まで、重量増加は約2.5%から約4/5%まで、コーティング効率は約75%から約99%まで、そしてコーティング時間は約60分から約180分までとすることができる。これらの処理条件を表1にまとめる。
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物
表2に示す成分を用いて腸溶性コーティング組成物を調製した。
Figure 2013519686
組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアルギン酸ナトリウムをゆっくりと添加することによって調製した。水およびアルギン酸ナトリウムを少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。混合を継続しながら、クエン酸トリエチルおよびMarCoat(商標名)を水性混合物に添加した。すべての成分を少なくともさらに10分間混合して、腸溶性コーティング組成物とした。表2に示した成分で調製された製剤は、11%固形分を有していた。
腸溶性コーティング組成物
表3に示す成分を用いて、腸溶性コーティング組成物を調製した。
Figure 2013519686
組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアルギン酸ナトリウムをゆっくりと添加することによって調製した。水およびアルギン酸ナトリウムを少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。混合を継続しながら、グリセリン、アセチル化モノグリセリド、ポリソルベート80、およびMarCoat(商標名)を水性混合物に添加した。すべての成分を少なくともさらに10分間混合して、腸溶性コーティング組成物とした。
腸溶性コーティング組成物
表4に示す成分を用いて、腸溶性コーティング組成物を調製した。
Figure 2013519686
組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアルギン酸ナトリウムおよびステアリン酸をゆっくりと添加することによって調製した。成分を少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。混合を継続しながら、グリセリン、アセチル化モノグリセリド、ポリソルベート80、およびParker Ingredientを水性混合物に添加した。すべての成分を少なくともさらに10分間混合して、腸溶性コーティング組成物とした。
a. 腸溶性コーティング組成物
表5に示す成分を用いて、腸溶性コーティング組成物を調製した。
Figure 2013519686
組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアルギン酸ナトリウムおよびステアリン酸をゆっくりと添加することによって調製した。成分を少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。混合を継続しながら、グリセリン、アセチル化モノグリセリド、ポリソルベート80、およびアンモニア処理シェラックを水性混合物に添加した。すべての成分を少なくともさらに10分間混合して、腸溶性コーティング組成物とした。
b. 組成物
Figure 2013519686
分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアンモニア処理シェラック、グリセリン、アセチル化モノグリセリド、およびポリソルベート80をゆっくりと添加することによって、組成物を調製した。成分を少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。
c. 組成物
Figure 2013519686
組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて水中に渦を作り出した後、その水の渦にアルギン酸ナトリウムおよびステアリン酸をゆっくりと添加することによって調製した。成分を少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。
腸溶性コーティング組成物によるソフトカプセルのコーティング
実施例1に記載の組成物を用いて、Omega Smart(小型の長円形のソフトカプセル、〜1/2インチ)、Product JH0421、Lot J07033(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物によるソフトカプセルのコーティング
実施例1に記載の組成物を用いて、Omega Smart(小型の長円形のソフトカプセル、〜1/2インチ)、Product JH0421、Lot J07033(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物によるソフトカプセルのコーティング
実施例2に記載の組成物を用いて、Omega Smart(小型の長円形のソフトカプセル、〜1/2インチ)、Product JH0421、Lot J07033(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
栄養補助食品のための複数成分腸溶性コーティング組成物
腸溶性コーティング組成物は、分散撹拌器(dispersator)または高剪断オーバーヘッドミキサーを用いて3.240 kgの水に渦を作り出した後、その水の渦に0.135 kgの実施例4c組成物をゆっくりと添加することによって調製した。成分を少なくとも30分間混合して、水性混合物とした。混合を継続しながら、1.125 kgの実施例4b組成物を水性混合物に添加した。すべての成分を少なくともさらに10分間混合して、腸溶性コーティング組成物とした。複数成分腸溶性コーティング組成物を下記の表にまとめる。
Figure 2013519686
24インチのコーティンパンに15 kgのソフトカプセル(Omega Smart(小型の長円形のソフトカプセル、〜1/2インチ; Best Formulationsより発売))を投入し、ベッドを37℃に加温した。コーティングデバイスを複数成分腸溶性コーティング組成物で満たし、それを下記の表に記載の条件下でソフトカプセルに塗布した。
Figure 2013519686
比較例1
Best Acrycoat L30D(メタクリル酸コポリマー、Blanverより発売)を用いて、Omega Pure 600 (大型の長楕円形ソフトカプセル、〜1インチ)、Product SG2692、Lot C09042(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
比較例2
メタクリル酸コポリマー(Blanverより発売)を用いて、Omega Pure 600 (大型の長楕円形ソフトカプセル、〜1インチ)、Product SG2692、Lot C09042(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
比較例3
Aquarius EN SCM 19142 Clear(Aqualonより発売)を用いて、Omega Smart(小型の長円形のソフトカプセル、〜1/2インチ)、Product JH0421、Lot J07033(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
比較例4
Nutrateric(Colorconより発売)を用いて、Best Formulationsより発売されているソフトカプセルをコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
比較例5
Acrycoat L30D(Blanverより発売)を用いて、Omega Pure 600 (大型の長楕円形ソフトカプセル、〜1インチ)、Product SG2692、Lot C09042(Best Formulationsより発売)をコーティングした。製品は次のように調製して評価した。
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物
Figure 2013519686
Figure 2013519686
2ピースカプセルの腸溶性コーティング
1% 実施例4c組成物および5% 実施例4b組成物を含有する腸溶性コーティング組成物を、下記のパラメーターを用いて2ピースカプセル上にコーティングし、重量増加が5、7.5、10、および12% に達したらサンプルを取り出した。
Figure 2013519686
SGFおよびSIF崩壊について全サンプルをテストした。得られた結果は次の通りである。
Figure 2013519686
5% 重量増加を伴う、1% 実施例4c組成物および5% 実施例4b組成物を含有する組成物は、SGFおよびSIF崩壊試験に合格し、SIF崩壊時間は、重量増加パーセンテージの一次関数となった。図1を参照されたい。コーティングは薄くて伸縮性があり、コーティングされていない下地カプセルと比べてわずかに琥珀色である。
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - レモン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - レモン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶性ソフトカプセル
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 風味付けされたGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 虹色のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 虹色のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 虹色のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 褐色真珠光沢のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 褐色のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 赤色のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - レモン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - レモン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - オレンジマンダリン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - オレンジマンダリン風味のGRAS腸溶性ソフトカプセル
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - オレンジマンダリン風味のGRAS腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - レモン風味の腸溶性コートソフトカプセル
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - オレンジ風味の腸溶性コートソフトカプセル
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 青色真珠光沢の腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 青色真珠光沢の腸溶錠
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 赤色真珠光沢コーティング
Figure 2013519686
腸溶性コーティング組成物 - 白色のGRAS腸溶錠
使用した基材は0.3% Nutra Sealで下地コートされたNutra錠剤である。
Figure 2013519686
Figure 2013519686
Figure 2013519686
10% SSのKollidon(商標名)VA 64により下地コートしたGRAS腸溶錠
テストする基材はカルシウム錠剤(pH 8.09、0.98 g);クレアチン錠剤(pH 2.24、1.76 g)、魚油を入れたゲルカプセルとした。Kollidon(商標名)VA 64下地コートは1.6% (23.5g) および2.6% (33.1g)でテストした。
Figure 2013519686
Figure 2013519686
Figure 2013519686
10% SSのKollidon(商標名)VA 64により下地コートしたGRAS腸溶錠
テストする基材はカルシウム錠剤(pH 8.09、0.98 g);Nutra錠剤(pH 2.24、1.76 g);プラセボ錠剤(pH 6.97、0.31 g);魚油を入れたゲルカプセルとした。
Figure 2013519686
Figure 2013519686
Figure 2013519686
10% SSのKollidon(商標名)VA 64により下地コートしたGRAS腸溶錠
テストする基材はカルシウム錠剤(pH 8.09、0.98 g);クレアチン錠剤(pH 2.24、1.76 g);プラセボ錠剤(pH 6.97、0.31 g)とした。
Figure 2013519686
Figure 2013519686
Figure 2013519686

Claims (42)

  1. 約0.01%から約10%までの樹脂、および約0.01%から約10%までのポリマーを含有する、腸溶性コーティング組成物。
  2. 樹脂に、シェラックが含まれる、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  3. シェラックに、アンモニア処理されたシェラックが含まれる、請求項2に記載の腸溶性コーティング組成物。
  4. ポリマーに、アルギン酸塩が含まれる、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  5. アルギン酸塩に、アルギン酸ナトリウムが含まれる、請求項4に記載の腸溶性コーティング組成物。
  6. 約1%から約7%までの樹脂を含有する、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  7. 約0.02%から約4%までのポリマーを含有する、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  8. 樹脂にシェラックが含まれ、かつ、ポリマーにアルギン酸塩が含まれる、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  9. グリセリン、アセチル化モノグリセリド、ポリソルベート80、ステアリン酸、およびそれらの組み合わせ、のいずれか1つを含む可塑剤をさらに含有する、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  10. 組成物のpHが約6から約8までである、請求項1に記載の腸溶性コーティング組成物。
  11. a. 樹脂を含む第1成分、および
    b. ポリマーを含む第2成分、
    を含有する、複数成分系であって、
    この第1成分および第2成分を含有する混合物が、約0.01%から約10%までの樹脂、および約0.01%から約10%までのポリマーを含有する腸溶性コーティング組成物を形成する、
    前記複数成分系。
  12. 樹脂に、シェラックが含まれる、請求項11に記載の複数成分系。
  13. ポリマーに、アルギン酸塩が含まれる、請求項11に記載の複数成分系。
  14. 第1成分が、グリセリン、アセチル化モノグリセリド、ポリソルベート80、ステアリン酸、およびそれらの組み合わせ、のいずれか1つを含む可塑剤をさらに含有する、請求項11に記載の複数成分系。
  15. 第1成分が約5%から約50%までの樹脂を含み、第2成分が約0.1%から約30%までのポリマーを含んでいる、請求項11に記載の複数成分系。
  16. 樹脂にはシェラックが含まれ、かつ、ポリマーにはアルギン酸塩が含まれる、請求項11に記載の複数成分系。
  17. 腸溶性コーティング組成物で被覆された、医薬作用物質もしくは栄養補助作用物質を含む医薬品もしくは栄養補助食品であって、この腸溶性コーティング組成物が約0.01% から約10%の樹脂、または約0.01%から約10%のアルギン酸塩を含有している、前記医薬品もしくは栄養補助食品。
  18. 医薬品が医薬作用物質を含む、請求項17に記載の医薬品もしくは栄養補助食品。
  19. 栄養補助食品が栄養補助作用物質を含む、請求項17に記載の医薬品もしくは栄養補助食品。
  20. 医薬品もしくは栄養補助食品が、カプセル、錠剤、またはソフトカプセルの形をとる、請求項17に記載の医薬品もしくは栄養補助食品。
  21. 樹脂にシェラックが含まれる、請求項17に記載の医薬品もしくは栄養補助食品。
  22. 製品を製造する方法であって、その方法は、基材に腸溶性コーティング組成物を塗布して、その基材上に腸溶性コーティングを形成させることを含んでおり、その腸溶性コーティング組成物は、約0.01% から約10%の樹脂、または約0.01%から約10%のポリマーを含有する、前記方法。
  23. 基材に、医薬品が含まれる、請求項22に記載の方法。
  24. 基材に、栄養補助食品が含まれる、請求項22に記載の方法。
  25. 基材に、果実もしくは野菜が含まれる、請求項22に記載の方法。
  26. 基材に、農産物が含まれる、請求項22に記載の方法。
  27. 基材に、工業製品が含まれる、請求項22に記載の方法。
  28. 樹脂に、シェラックが含まれる、請求項22に記載の方法。
  29. ポリマーに、アルギン酸塩が含まれる、請求項22に記載の方法。
  30. 腸溶性コーティングが、崩壊試験(SGF TS、1時間)に合格する、請求項22に記載の方法。
  31. 腸溶性コーティングが、崩壊試験(SIF TS)に対して1時間未満の結果をもたらす、請求項22に記載の方法。
  32. 腸溶性コーティング組成物が、シェラックおよびアルギン酸塩を含有する、請求項22に記載の方法。
  33. 基材をコーティングする方法であって、その方法が、基材をコーティングパンに装填すること、ならびに腸溶性コーティング組成物で基材をコーティングして腸溶性コーティングを形成させることを含んでおり、この腸溶性コーティング組成物が約0.01%から約10%までの樹脂、および約0.01%から約10%までのポリマーを含有する、前記方法。
  34. 腸溶性コーティングが、崩壊試験、SGF TSに合格する、請求項33に記載の方法。
  35. 腸溶性コーティングが、崩壊試験、SIF TSに対して1時間未満の結果をもたらす、請求項33に記載の方法。
  36. コーティングステップが、約40℃から約65℃の入口温度を含む、請求項33に記載の方法。
  37. コーティングステップが、約20℃から約50℃の出口温度を含む、請求項33に記載の方法。
  38. 基材に、医薬品が含まれる、請求項33に記載の方法。
  39. 基材に、栄養補助食品が含まれる、請求項33に記載の方法。
  40. 基材に、果実もしくは野菜が含まれる、請求項33に記載の方法。
  41. 基材に、農産物が含まれる、請求項33に記載の方法。
  42. 基材に、工業製品が含まれる、請求項33に記載の方法
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