JP2013508324A - アミドアミンおよび乳酸を含むコンディショニング組成物 - Google Patents

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Abstract

四級コンディショニング界面活性剤、一般式:R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4)(式中、R1は12から22個の炭素原子を有する脂肪酸鎖であり、R2は1から4個の炭素原子を含むアルキレン基であり、ならびにR3およびR4は、独立して、1から4個の炭素原子を有するアルキル基である。)の酸中和アミドアミン界面活性剤および組成物の0.45から4重量%の乳酸を含むコンディショニング組成物。

Description

本発明は、改善されたコンディショニング組成物に関する。
従来技術にもかかわらず、改善されたコンディショニング組成物に対する必要性が残っている。
従って、本発明は、四級コンディショニング界面活性剤、一般式:
R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4)
(式中、R1は12から22個の炭素原子を有する脂肪酸鎖であり、R2は1から4個の炭素原子を含むアルキレン基であり、R3およびR4は、独立して、1から4個の炭素原子を有するアルキル基である。)
の酸中和アミドアミン界面活性剤および組成物の0.45から4重量%の乳酸を含むコンディショニング組成物を提供する。
驚くべきことに、請求される系が、酸の濃度にもかかわらずpHを過度に低くすることなしに、著しい毛髪繊維再構築の利益をもたらすことが見出されている。
好ましくは、乳酸は組成物の0.5から3.5重量%、より好ましくは、組成物の0.6から2重量%で存在する。
本発明による組成物は、美容上許容し得るものであり、毛髪への局所塗布に適する、1種類上のコンディショニング界面活性剤をも含む。
適切なコンディショニング界面活性剤はカチオン性界面活性剤から選択され、これらは単独で、または混合して用いられる。例として、四級アンモニウム水酸化物またはこれらの塩、例えば、塩化物が挙げられる。
本発明の毛髪コンディショナーにおける使用に適するカチオン性界面活性剤には、セチルトリメチルアンモニウム・クロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウム・クロリド、セチルピリジニウム・クロリド、テトラメチルアンモニウム・クロリド、テトラエチルアンモニウム・クロリド、オクチルトリメチルアンモニウム・クロリド、ドデシルトリメチルアンモニウム・クロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム・クロリド、オクチルジメチルベンジルアンモニウム・クロリド、デシルジメチルベンジルアンモニウム・クロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウム・クロリド、ジドデシルジメチルアンモニウム・クロリド、ジオクタデシルジメチルアンモニウム・クロリド、タロウトリメチルアンモニウム・クロリド、ココトリメチルアンモニウム・クロリドおよびこれらの対応する水酸化物が含まれる。さらなる適切なカチオン性界面活性剤にはCTFA名、Quaternium−5、Quaternium−31およびQuaternium−18を有する物質が含まれる。前記物質のいずれかの混合物も適切であり得る。本発明の毛髪コンディショナーにおける使用に特に有用なカチオン性界面活性剤はセチルトリメチルアンモニウム・クロリドおよびベヘニルトリメチルアンモニウム・クロリドであり、これらは、例えばDEHYQUARTとして、Henkelから商業的に入手可能である。
最も好ましいコンディショニング界面活性剤はセチルトリモニウム・クロリドおよびベヘニルトリモニウム・クロリドである。
コンディショニング界面活性剤の濃度は、好ましくは、組成物の0.01から10重量%、より好ましくは、0.05から5重量%、最も好ましくは、0.1から3.5重量%である。
組成物のpHは2.0から4.0、より好ましくは、3.1から3.8である。
酸中和アミドアミン界面活性剤は一般式:
R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4)
(式中、R1は12から22個の炭素原子を有する脂肪酸鎖であり、R2は1から4個の炭素原子を含むアルキレン基であり、R3およびR4は、独立して、1から4個の炭素原子を有するアルキル基である。)
の化合物である。
好ましくは、酸中和アミドアミン界面活性剤は、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、パルムタミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、オレオアミドプロピルジメチルアミン、リシノレオアミドプロピルジメチルアミンおよび混合物から選択される。
好ましくは、アミドアミンは組成物の0.1から10重量%、より好ましくは、0.1から5重量%、最も好ましくは、組成物の0.1から2重量%で存在する。
アルギニン、リジンおよびヒスチジンを含む好適な塩基性アミノ酸を緩衝剤として用いることもできる。好ましくは、塩基性アミノ酸は組成物の0.1から2重量%、より好ましくは、0.1から0.5重量%で存在する。
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化アンモニウムを含む好適な金属水酸化物も有用な緩衝剤である。好ましくは、金属水酸化物は組成物の0.001から2重量%、より好ましくは、組成物の0.01から0.5重量%で存在する。
本発明による組成物はコンディショナー組成物中に通常見出される幾つかの他の成分、例えば、シリコーン、アミノシリコーン、脂肪アルコール、脂肪アミド、脂肪エステル、乳白剤、香料、増粘剤等のいずれかを含むことができる。
この組成物は、異なる濃度の乳酸および異なるpH値を有する構成要素を含むこともできる。例えば、組成物は、包装によって分離されるか、または互いに接触させて保存される複数の配合物を含むことができる。
組成物が異なる濃度の乳酸を含有する複数の組成物を含む場合、これらを互いに独立に保存してこれらの間での乳酸の移動を回避することが好ましい。これらの組成物が互いに別々に保存される場合、これらを同時に分注し、使用直前に混合することが好ましい。このような混合は、使用の間に利用者が混合する上で、単に組成物を互いに接触させることにすぎない。
組成物が3.10未満のpHを有する場合、強力トリートメント用のコンディショニングマスクの形態にあることが好ましい。
好ましくは、組成物は5%w/w未満のクレンジング界面活性剤、より好ましくは、2重量%未満のクレンジング界面活性剤を含む。
好ましくは、組成物は5%w/w未満のアニオン性界面活性剤、より好ましくは、2重量%未満のアニオン性界面活性剤を含む。
[実施例1]
以下は本発明の実施形態による配合物の一例である。これは標準的な方法によって製造される。
以下は標準的な方法によって製造した2種類のコンディショナー組成物である。成分は全組成物の重量パーセントとして示す。
Figure 2013508324
以下の例においては、25%v/vのパートIおよび75%v/vのパートIIを組み合わせることによって組成物を製造した。さらに、パートIおよびパートIIは互いに独立してコンディショニングトリートメント組成物として用いることができる。
Figure 2013508324
以下は、示される通りに組み合わせて組成物を製造することができる、同様のコンディショニング配合物の対である。
Figure 2013508324
[実施例2]
以下のプロトコルは乳酸の繊維再構築利点を示す。
DSCプロトコルは毛髪の構造を測定する。温度が高いほど毛髪繊維の状態は良い。
毛髪は最初に漂白剤で処理する。次に、乳酸を含むコンディショニング組成物で処理する。
漂白処理
用いた製品:
漂白剤:L’Oreal Platine Precision粉末漂白剤。
過酸化物:供給者自家製の9%(30容積)Excelクリーム過酸化物。
2.5g/6”ヘアピース(switch)を5回漂白する量:
30gの漂白剤粉末および60gの9% Excel過酸化物クリームを着色ボウルに計り入れる。
粉末および過酸化物を混合して、クリーム状、均一濃度とする。
漂白剤の第1塗布
1.上述の漂白剤粉末/9%過酸化物クリーム混合物を調製し、乾燥毛髪に塗布する。
2.毛髪をホイルシート上で扇形に広げる。
3.漂白剤を着色ブラシで塗布する。
4.扇形配置のまま、全ての毛髪繊維が完全に覆われるまで、ヘアピースを3回回転させ、漂白剤クリーム製品を4回塗布することによって均一な被覆を確認する。
5.毛髪繊維をまとめ、このヘアピースを30分間正常形状で放置して発現させる。
6.ひとたび漂白過程が完了したら、流れる水道水の下でヘアピースを2分間すすぐ。制御された温度/水流速の蛇口(35℃/3から4l/分)を用いる。水はこの段階では透明でなければならない。
7.毛髪を梳き、ヘアピース乾燥キャビネット内、50℃で2時間乾燥させる。
第2塗布
1.別の上記漂白剤粉末/9%過酸化物クリーム混合物を調製し、1回漂白乾燥毛髪に塗布する。
2.上述の工程2から6に従う。
3.漂白剤をすすぎ落とした後、直ちに14% SLES 1EO+0.1%Glydant保存剤で(2回)基本洗浄する(基本洗浄の前には毛髪を乾燥させない。)。
シャンプー工程(1サイクル)
1.3つのヘアピースを一緒に保持し、これらのヘアピースを蛇口の下、35から40℃の温度および毎分約4リットルの流速で約5秒間予め湿らせ、流水下で30秒間すすぎ、毛髪に沿って指で拭うことによって過剰の水を除去する(1回)。
2.0.25mlのシャンプーを各々のヘアピースの長さに沿って直接塗布する(合計0.75ml)。
3.絡まないようにヘアピースの端部を保持しながらヘアピースを30秒間激しくゆする。
4.35から40℃の一点に温度を制御しおよび毎分約4リットルの流速を用い、ヘアピースを流水下で30秒間すすぐ。親指および人差し指をヘアピースの長さに沿って走らせることによって過剰分を除去する。
5.シャンプー処理工程2から4を反復する。
注記 (a)工程2においてヘアピースを予め湿らせる必要はない。
(b)工程4におけるすすぎの後、過剰の水を2回除去する。
マスク工程(1サイクル)
これはシャンプーでの洗浄の直後に行う。
1.35から40℃および約4l/分の流速の流水の下でヘアピースを濡らす。
2.0.5gのマスクを各々のヘアピースに塗布する。
3.2つのヘアピースを一緒に保持し、毛髪にマスクを塗布してこれらのヘアピースを1分間揉み、約30秒後にヘアピースをひっくり返し、全てのマスクが確実に行きわたるようにする。
4.3分間放置する。
5.温度を一点に制御し(37℃)および流速(毎分4リットル)を用い、すすぎの間を通してヘアピースに触ることを回避しながら、ヘアピースを流水下で1分間すすぐ。
6.ヘアピースを50℃の乾燥キャビネットに入れて乾燥させる。
7.シャンプーおよびマスク処理を4回反復し、5回の処理を得る。
DSC
1.ヘアピースの中間部分から1つまたは2つのサンプルを採取する。
2.削り屑(可能な限り小さい粒子)を幾つかのアルミニウムホイル内に集める。
3.ヘアピースあたり約0.5グラムの削り屑を集める。
4.天秤上でDSCパン基部をゼロに設定した後、4から7ミリグラムの毛髪削り屑をこれに加える。毛髪削り屑の量の正確な記録は、DSCデータ解析において重要なパラメータであるため、保持する。
5.50マイクロリットルの水をDSCパン内の毛髪に加え、蓋およびシールリングを定位置に配置する。
6.密封したDSCパンを小プラスチックバッグに入れ、ワーリーミキサー(whirly mixer)で10秒間撹拌する。
7.結果を妨害することがあるため、この過程の間に指でパンに触れてはならない。
Figure 2013508324
これらの結果は乳酸が約0.5重量%を上回るとDSC温度が増加することを示し、これは毛髪繊維構造の改善と相関する。

Claims (2)

  1. コンディショニング組成物であって、四級コンディショニング界面活性剤、一般式:
    R1−C(O)−NH−R2−N(R3)(R4)
    (式中、R1は12から22個の炭素原子を有する脂肪酸鎖であり、R2は1から4個の炭素原子を含むアルキレン基であり、ならびにR3およびR4は、独立して、1から4個の炭素原子を有するアルキル基である。)
    の酸中和アミドアミン界面活性剤および組成物の0.45から4重量%の乳酸を含むコンディショニング組成物。
  2. 組成物のpHが2.0から3.8である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
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