JP2013506729A - 高温安定性を有するハイドロフルオロエーテルを含む装置、及びその使用 - Google Patents

高温安定性を有するハイドロフルオロエーテルを含む装置、及びその使用 Download PDF

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Abstract

デバイスと、高温安定性を有する提供されるハイドロフルオロエーテルを含む熱を伝導する機構と、を含む、装置が提供される。熱を伝導する方法と、提供されるハイドロフルオロエーテルを含む組成物も提供される。
【選択図】なし

Description

本開示は概して、伝熱流体、及びデバイスにおけるその利用に関する。
ハイドロフルオロエーテル化合物(HFEs)は、商業的に有用な化合物の部類を含む。多数の用途において、ハイドロフルオロエーテルは、クロロフルオロカーボン(CFCs)が環境に対して有すると考えられている悪影響故に、現時点で回避し規制されているCFCsの代用品として有用であることが判明した。CFCsとは異なり、ハイドロフルオロエーテル化合物は唯一のハロゲンとしてフッ素を含有し、地球のオゾン層に対して実質的に何の影響も与えない。このようなハイドロフルオロエーテル化合物は、したがって「オゾン層破壊係数」がゼロを示すといわれている。加えて、このようなHFEsは、典型的には、地球環境内でより容易に分解され、地球温暖化の原因となる可能性は低い。
当該技術分野において用いられるとき、ハイドロフルオロエーテルという用語は、一般に、フッ素原子により部分的に置換された水素原子を有するエーテルを指す。幾つかのハイドロフルオロエーテルが市販されている。例としては、Saint Paul,Minnesotaの3M Companyから商品名3M NOVEC ENGINEERED FLUID 7000、7100、7200、7300、7500、及び7600として入手可能なハイドロフルオロエーテルが挙げられる。ハイドロフルオロエーテルは、洗浄溶媒、堆積溶媒、電解液溶媒、及び熱伝導媒体などの用途で使用されている。ハイドロフルオロエーテルの使用は、その熱安定性により制限される場合がある。
いくつかのハイドロフルオロエーテルは、伝熱流体として開示されている。しかしながら、不活性で、高い絶縁耐力、低い電気伝導率、化学的不活性、熱安定性、及び効果的熱伝導を有し、幅広い温度範囲にわたって液体であり、広い範囲の温度で良好な熱伝達特性を有し、更には地球温暖化係数が制限されるように大気中での寿命が適度に短い伝熱流体が、引き続き求められている。
熱的に安定なハイドロフルオロカーボンは、多くのこれらニーズを満たし得る。ハイドロフルオロカーボンを含む溶媒システムは、約150℃を超える温度における長期の使用中に破壊しない材料を提供できる。毒性が低く、地球温暖化係数が低い伝熱流体は、例えば、エレクトロニクス産業界において熱伝導に有用な場合がある。
一態様では、熱伝導を必要とする装置が提供され、その装置は、デバイスと、そのデバイスへ、又はそのデバイスから熱を伝導する機構と、を備え、この機構は次の構造、すなわち、H(CCHOCFCFH−Y−Rで表される伝熱流体を含み、式中、Yは単結合又は単一の酸素原子であり、x=1〜3であり、Yが単結合のとき、Rは、CF、C、及びn−Cから選択され、Yが単一の酸素原子のとき、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、この構造中の炭素原子の総数は9以上である。
別の態様では、次の構造、すなわち、H(CCHOCFCFH−O−Rで表される流体を含む組成物が提供され、式中、x=1〜3であり、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、この構造中の炭素原子の総数は9以上である。
更に別の態様では、デバイスと、そのデバイスへ、又はそのデバイスから熱を伝導する機構と、を用意する工程を含む熱伝導方法が提供され、この機構は次の構造、すなわち、H(CCHOCFCFH−Y−Rで表される伝熱流体を含み、式中、Yは単結合又は単一の酸素原子であり、x=1〜3であり、Yが単結合のとき、Rは、CF、C、及びn−Cから選択され、Yが単一の酸素原子のとき、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、この構造中の炭素原子の総数は9以上であり、この機構を用いてデバイスへ、又はデバイスから熱を伝導する。
本開示では、
「鎖状に連結されたヘテロ原子」とは、炭素−ヘテロ原子−炭素の連鎖を形成するように炭素の連鎖において炭素原子に結合している炭素以外の原子(例えば、酸素及び窒素)を意味する。
「デバイス」とは、加熱される、冷却される、又は所定の温度に維持される物体又は装置を意味する。
「不活性」とは、通常の使用状況下では一般に化学的に反応しない化学的組成物を意味する。
「機構」とは、パーツのシステム又は機械設備を意味する。
「ペルフルオロ」(例えば、「ペルフルオロアルキレン」又は「ペルフルオロアルキル」又は「ペルフルオロカーボン」の場合のような、基又は部分に関して)又は「ペルフルオロ化」とは、完全にフッ素化されたことを意味し、したがって、特に指示が無い限り、フッ素と置換できる炭素に結合した水素原子がないことを意味する。
提供されるハイドロフルオロエーテルは、驚くほど良好な熱安定性を有する伝熱流体を提供する。また、これらは、広い範囲の温度における高い比熱容量、高い絶縁耐力、低い電気伝導率、化学的不活性、及び良好な環境特性をも有する。提供されるハイドロフルオロエーテルはまた、洗浄溶媒、コーティング堆積用溶媒、発泡体の吹き込み用添加物、及び電解液溶媒の構成要素として有用な場合もある。
上記の要約は、本発明の全ての実施の開示された各実施形態を記述することを意図したものではない。以下の詳細な説明により、例示的な実施形態をより具体的に示す。
以下の説明において、本発明の範囲又は趣旨から逸脱することなく、その他の実施形態を想到し実施し得ることが、理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定する意味で理解すべきではない。
特に明記しない限り、本明細書と特許請求の範囲で用いられている特徴的なサイズ、量、及び、物理的特性を表す全ての数は、全ての場合において「約」という用語によって変更されることを理解されたい。それ故に、そうでないことが示されない限り、前述の明細書及び添付の特許請求の範囲で示される数値パラメータは、当業者が本明細書で開示される教示内容を用いて得ようと求める所望の特性に応じて、変化し得る近似値である。終点による数の範囲の使用は、その範囲内(例えば、1〜5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、及び5を含む)及びその範囲内の任意の範囲内の全ての数を含む。
いくつかのハイドロフルオロエーテルは、伝熱流体として開示されている。代表的なハイドロフルオロエーテルは、米国特許出願第12/263,661号、名称「Methods of Making Fluorinated Ethers,Fluorinated Ethers and Uses Thereof」(2008年11月3日出願)、並びに米国特許公開第2007/0267464号(Vitcakら)及び同第2008/0139683号(Flynnら)、並びに米国特許第7,128,133号、及び同第7,390,427号(Costelloら)に見出すことができる。しかしながら、不活性で、高い絶縁耐力、低い電気伝導率、化学的不活性、熱安定性、及び効果的熱伝導を有し、幅広い温度範囲にわたって液体であり、広い範囲の温度で良好な熱伝達特性を有し、更には地球温暖化係数が比較的低くなるように大気中での寿命が適度に短い伝熱流体の必要性がある。
いくつかの実施形態では、熱伝導を必要とする装置が提供される。この装置は、デバイスと、伝熱流体を用いてデバイスへ、又はデバイスから熱を伝達する機構と、を含む。代表的な装置として、冷房システム、冷却システム、試験装置、及び機械加工装置が挙げられる。その他の例として、半導体ダイスの性能検査用自動試験装置に用いられるテストヘッド、アッシャー、ステッパー、エッチャー、PECVD装置内のシリコンウエファーの保持に使用されるウエファーチャック、恒温槽、及び熱衝撃試験用槽が挙げられる。更に他の実施形態では、提供される装置として、ターボ冷凍機、家庭用冷蔵庫/冷凍庫、自動車用エアコン、冷凍輸送車両、ヒートポンプ、スーパーマーケットの食料用冷却器、市販の陳列ケース、保管倉庫用冷房システム、地熱暖房システム、太陽熱暖房システム、有機ランキンサイクルデバイス、及びこれらの組み合わせを挙げることができる。
特定の実施形態では、本開示は、デバイスを含む。本明細書では、デバイスは、冷却される、加熱される、又は選択温度に維持される、構成要素、加工対象物、アセンブリなどとして定義される。このようなデバイスとしては、電気部品、機械部品及び光学部品が挙げられる。本発明のデバイスの例として、マイクロプロセッサ、半導体素子製造に用いられるウエファー、出力制御用半導体、配電スイッチギヤ、電力変圧器、回路基板、マルチチップモジュール、パッケージ化された、及びパッケージ化されていない半導体素子、レーザー、化学反応器、燃料電池、及び電気化学セルが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、デバイスとして、冷却装置、加熱装置、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
特定の実施形態では、本開示は、熱を伝達する機構を含む。熱は、デバイスと熱接触する熱伝達機構を置くことにより伝達される。デバイスと熱接触して置かれるとき、熱伝達機構は、デバイスから熱を奪う、又はデバイスへ熱を提供する、又は、選択温度でデバイスを維持する。熱の流れの方向(デバイスから又はデバイスへ)は、デバイスと熱伝達機構との間の相対的温度差によって決定される。
熱伝達機構は、ポンプ、バルブ、流体収納システム、圧力制御システム、コンデンサー、熱交換器、熱源、ヒートシンク、冷房システム、アクティブ温度制御システム、及びパッシブ温度制御システムを非制限的に含む、伝熱流体を管理するための設備を挙げることができる。好適な熱伝達機構の例として、PECVD装置内の温度制御されたウエファーチャック、ダイ性能試験用の温度制御されたテストヘッド、半導体プロセス装置内の温度制御されたワークゾーン、熱衝撃試験用槽の液体リザーバ、及び恒温槽が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかのシステム、例えばエッチャー、アッシャー、PECVDチャンバ、及び熱衝撃試験機では、所望の上側動作温度は、175℃の高さ、更にはそれ以上の場合がある。
熱伝達機構は、提供される伝熱流体を含む。提供される伝熱流体は、構造(I)で表されてよい。
H(CCHOCFCFH−Y−R
(I)
式中、xは1〜3の数である。−CFH基が−R基に直接結合する場合、Yは単結合であってよい。あるいは、Yは、−CFH基と−R基との間にエーテル結合を形成する単一の酸素原子を表してよい。Yが単結合のとき、Rは、CF、C、及びn−Cから選択される。Yが単一の酸素原子のとき、Rは、1〜7個の炭素原子を有する線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であってよい。Rはまた、独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してもよい。構造(I)の伝熱流体中の炭素原子の総数は9以上である。典型的にはRは、0個、1個、又は2個のヘテロ原子を有する。
Yが単一の酸素原子のとき、典型的なR基として、CF、C、n−C、i−C、C、C11、CFOC、COCF(CF)CF、及び(CFNCを挙げることができる。鎖状に連結されたヘテロ原子を含むR基は
Figure 2013506729

及び
Figure 2013506729
代表的な流体は、H(CFCFCHOCFCFHCF又はHC12CHOCFCFHOCFなどの構造を有する。
いくつかの実施形態では、H(CCHOCFCFH−O−Rで表される流体を含む物質の組成物が提供され、式中、x=1〜3であり、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、この構造中の炭素原子の総数は9以上である。いくつかの実施形態では、HC12CHOCFCFHOCFを含む流体が提供される。
提供されるYが単結合である構造(I)のハイドロフルオロエーテルは、対応する部分フルオロ化アルコールであるH(CCHOHと、ペルフルオロ化オレフィンであるCF=CFR(式中、x及びRは、上記のように定義され、以下の実施例1に例示される)の反応により得ることができる。提供されるYが酸素原子であるハイドロフルオロエーテルは、対応する部分フルオロ化アルコールであるH(CCHOHと、ペルフルオロ化ビニルエーテルであるCF=CFOR(式中、x及びRは、上記のように定義され、以下の実施例2に例示される)の反応により得ることができる。
他の実施形態では、デバイスと、そのデバイスへ、又はそのデバイスから熱を伝達する機構と、を用意する工程と、続いてその機構を備えるデバイスへ、又はそのデバイスから熱を伝達する工程と、を含む、熱伝導方法が提供される。熱伝達機構は、上記で開示される全ての制限を有する構造(I)で表される伝熱流体を含む。いくつかの実施形態では、提供される方法による熱を伝達する工程は、デバイスを経由して、冷却装置、加熱装置、若しくはこれらの組み合わせへ、又はこれらから伝熱流体を循環させることを含む。他の実施形態では、熱を伝達する工程は、デバイスの少なくとも一部を伝熱流体に、少なくとも部分的に浸漬することを含む。
提供される装置及び伝熱流体は、高温伝熱流体に対する市場のニーズを満たす。提供されるハイドロフルオロエーテルは、安定な高温伝熱流体を提供する。いくつかの実施形態では、提供されるハイドロフルオロエーテルは、少なくとも15日間175℃の温度に加熱され、維持されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析(CG/MS)で測定される純度が実質的に変化しない安定な高温伝熱流体を提供する。いくつかの実施形態では、提供されるハイドロフルオロエーテルは、少なくとも36日間150℃の温度に加熱され、維持されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析(CG/MS)で測定される純度が実質的に変化しない安定な高温伝熱流体を提供する。更に他の実施形態では、提供されるハイドロフルオロエーテルは、少なくとも50日間150℃の温度に加熱され、維持されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析(CG/MS)で測定される純度が実質的に変化しない安定な高温伝熱流体を提供する。
また、提供されるハイドロフルオロエーテルは毒性も低く、提供されるハイドロフルオロエーテルのうちいくつかは、新規化学物質を市場、例えば日本市場で販売するために必要な、例えば、N.Yakataら、Chemosphere、64、(2006)、pp.1885〜1891に記載されるような、いわゆる魚類における生物濃縮試験を利用する、規制試験に合格する能力がある。
本発明の目的及び利点は、下記の実施例によって更に例示されるが、これらの実施例において列挙された特定の材料及びその量は、他の諸条件及び詳細と同様に本発明を過度に制限するものと解釈すべきではない。
実施例
実施例における部、百分率、比等は全て、特に記載しない限り、重量基準である。使用される溶媒及び他の試薬は、特に記載のない限り、シグマ・アルドリッチ・ケミカル社(Sigma Aldrich Chemical Company)、ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)より入手した。
(実施例1)
7−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)−1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロヘプタン、H(CFCFCHOCFCFHCFの調製。
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプタン−1−オル(2884g、8.68モル、Daikin(Carrolton,TX))、アセトニトリル(2307g)、炭酸カリウム溶液(27% w/w、217g)を、2ガロン(7.57L)容のParr圧力反応器内で混合した。反応器を密封し、ヘキサフルオロプロペン(1564g、10.42モル、3M Company(St.Paul,MN))を20分以上かけて液体として添加しながら、温度を40℃に維持した。続いて、この混合物を、更なる圧力低下がなくなるまで攪拌させた。この混合物を取り出し、濾過し、分別蒸留によりアセトニトリルを除去した。次いで、生成物を、米国特許第7,128,133号(Costelloら)に記載されるように無水HFで処理した。次に、過剰のHFを中和し、生成物をOldershawのカラムを用いて分別蒸留により精製した。生成物の沸点は182℃であった。生成物の質量をGC/MSで確認し、純度は、13F、H、13C NMRで99.82%と測定された。
アセトン中、過マンガン酸カリウムでこのエーテルを処理することにより更なる精製を実施し、最後に残った微量のオレフィン性不純物を除去した。典型的にはこの工程は、過マンガン酸カリウムのエーテルに基づき1〜2重量%を含有する等量のエーテル及びアセトンを還流させることにより、バッチ式で行った。水を加え、下相のフッ素性化学物質相を分離し、生成物を分別蒸留して残存するアセトンを除去したが、この段階以降で生成物自体を蒸留する必要はなかった。
ガラス器具内での安定性試験:
清潔なPyrexのガラス製丸底フラスコ内で、様々なサンプルを以下に記す温度に加熱することにより、安定性試験を実施した。実験室においては、この種の試験は、封をした金属チューブ内のサンプル加熱よりも非常に厳しい試験であることがわかっているため、サンプル間の良好な差別化を提供することが判明した。
H(CFCFCHOCFCFHCFについて、本質的に実施例1に記載されるように調製され、HF及び過マンガン酸カリウムの両方で処理したエーテルの一部(〜100g)を、窒素下で還流凝縮液を含有する新しいPyrexのガラス製フラスコに入れ、36日間150℃に加熱することにより、安定性の試験を行った。液体サンプルを7、14、26、及び36日の時間間隔で採り、親分子の分解産物について、GC/MSで組成を観測した。試験中、生成物の純度に変化がないことが確認され、すなわち、新しい生成物が見られず、出発物質の純度は変化しなかった。組成解析(GC/MS及びGC−FID)により、この結論が検証された。加熱期間終了後、次にサンプルを更に14日間180℃に加熱した。この期間の終了時点で、分解産物は見られなかった。PortaSens HFガス検出プローブ(Analytical Technology Inc.製)を用いて、フラスコのヘッドスペースを観測したところ、全50日間の加熱期間中にHFは検出されなかった。
(実施例2)
HC12CHOCFCFHOCF、[1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6−ドデカフルオロ−7−(1,1,2−トリフルオロ−2−トリフルオロメトキシエトキシ)ヘプタン]の調製。
HC12CHOHの精製:HC12CHOH(200g、0.602モル、Daikin(Carrolton,TX))を精製し、600mL容のParr反応器内で72時間60℃に加熱することにより、約5%存在する分枝鎖異性体であるHCCH(HC)OHを、45%水性水酸化カリウム(20g、0.16モル)と反応させて除去した。冷却後、反応器の内容物を1L容のフラスコに入れ、ほぼ等量の水及びアルコールを添加し、共沸蒸留した。この処理後の異性体の含量は0.05%であった。
精製したHC12CHOH(50.6g、0.152モル)、炭酸カリウム(2.9g、0.021モル)、及びアセトニトリル(150g)を、600mL容のParr反応器内で混合した。反応器を密封し、窒素下で2回脱気し、次いで真空引きして、トリフルオロメチルトリフルオロビニルエーテル(CFOCF=CF、35.3g、0.212モル、Synquest(Alachua,FL))を約2時間かけて一部ずつ添加しながら約40℃に加熱した。反応器を16時間40℃に維持し、その後冷却し、開放して、濾過により炭酸カリウムを除去した。溶媒、アセトニトリルを回転蒸発により除去し、その後水(400mL)を加え、ディーンスタークトラップを用いて反応混合物を共沸蒸留し、下相のフッ素性化学物質相を分離して、GLCによる純度97.4%の液体67.7gを得た。80g以上のアルコールを用いてこの反応を繰り返し、続いて、混合された共沸留出物(174g)を同心円管分留装置(Ace Glass(Vineland,NJ)カタログ番号9331)で分留し、最終生成物であるHC12CHOCFCFHOCF、122g、bp=178℃、純度99.2%を得た。この構造は、GC/MSデータと一致した。
ガラス器具内での安定性試験
H(CFCFCHOCFCFHOCFについて、上記のように調製されたエーテルの一部(75g)を、窒素下で還流凝縮液を含有するフラスコに入れ、電磁的に攪拌しながら15日間175℃に加熱することにより、安定性の試験を行った。液体サンプルを1、2、3、4、7、8、9、11、及び15日の時間間隔で採り、ガスクロマトグラフィで分析した。加えて、出発物質及び加熱期間最終時の物質を、親分子の分解産物についてGC/MSで分析した。試験中、ガスクロマトグラフィ又はGC/MSのいずれによっても生成物の純度に変化がないことが確認され、すなわち、新しい生成物が見られず、出発物質の純度は変化しなかった。
比較例1
化合物、2,3,3,4,4−ペンタフルオロ−2,5−ビス(ペルフルオロプロパン−2−イル)−5−エトキシテトラヒドロフラン(II)を、米国特許公開第2007/0267464号(Vitcakら)に記載される方法により調製した。
Figure 2013506729
約100gのエーテルを水凝縮器を備えた500mL容の丸底フラスコに入れ、電磁攪拌しながら7日間150℃に加熱することにより、ガラス内での安定性試験を実施した。液体サンプルを1日目、2日目、3日目、4日目、及び7日目に採り、ガスクロマトグラフィ、HFガスプローブ、及びpH試験紙で分析した。1日後、pHは初期値である中性値の7から5まで低下し、残りの試験期間中、その値で維持された。ヘッドスペース中のHF濃度をPortaSensプローブを用いて測定したところ、3日目に最高値に達してプローブが27ppmを検出し、残りの試験期間中変化しなかった。分解産物であるジケトン(CFCFCOCCOCF(CFの濃度は、テスト終了時の7日目に1648ppmまで増加した。測定した液相中のHF濃度を以下の表に示す。
Figure 2013506729
比較例2
3−エトキシ−1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヘプタフルオロプロピルオキシプロポキシ)ペンタン、COCF(CF)CFOCF(CF)CF(OC)CFCFの調製
1−[1−(ジフルオロトリフルオロビニルオキシメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ]−1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(216g、0.5モル、Dyneon(Oakdale,MN))、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピオニルフルオライド(83.3g、0.50モル、3M Company)、フッ化カリウム(12.6g、0.217モル、噴霧乾燥、Sigma−Aldrich(Milwaukee,WI))、及びジグリム(200mL)を、600mL容のparr反応器で混合した。この混合物を、30分間かけて圧力が落ちなくなるまで85℃で加熱した。この反応で発生したケトン生成物(1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヘプタフルオロプロピルオキシプロポキシ)−ペンタン−3−オン)を、反応混合物から分離しなかった。反応混合物を3リットル容の丸底フラスコに取り出した。ジエチルサルフェート(92g、0.6モル、Aldrich)、フッ化カリウム(22.4g、噴霧乾燥、Aldrich)、及び追加のジグリム1000mLを、反応混合物と混合した。これを72時間58℃で加熱した。続いて、水(350mL)を混合物に加え、ハイドロフルオロエーテルの生成物を蒸気蒸留した。アルキル化反応により、合計367gの未精製HFEを得た。これを、100mLの25%(w/w)KOHで1時間還流して処理し、エステル不純物を除去した。次いで、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。この生成物を分別蒸留で精製し、bp=183℃、純度=99.68%であった。生成物の質量をGC/MS分析で確認した。
OCF(CF)CFOCF(CF)CF(OC)CFCFの安定性試験
50グラムのハイドロフルオロエーテルを50mL容の丸底フラスコに投入した。この物質を8日間150℃で加熱し、1日目、2日目、3日目、6日目、及び8日目にサンプルを採った。観測した親分子からの初期分解産物は、ケトン中間体であるCOCF(CF)CFOCF(CF)C(O)CFCFであった。これは、GC−FIDを用いて観測した。ケトン濃度は8日間かけて上昇し、このHFEが150℃を超える温度において特別に安定ではなかったことを示す。
Figure 2013506729
比較例3
3−メトキシ−1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヘプタフルオロプロピルオキシプロポキシ)ペンタン−COCF(CF)CFOCF(CF)CF(OCH)CFCFの調製
1−[1−(ジフルオロトリフルオロビニルオキシメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ]−1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(216g、0.5モル、Dyneon(Oakdale,MN))、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピオニルフルオライド(83.3g、0.50モル、3M Company)、フッ化カリウム(12.6g、0.217モル、噴霧乾燥、Sigma−Aldrich(Milwaukee,WI))、及びジグリム(200mL)を、600mL容のparr反応器で混合した。この混合物を、30分間かけて圧力が落ちなくなるまで85℃で加熱した。この反応で発生したケトン生成物(1,1,1,2,2,4,5,5,5−ノナフルオロ−4−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヘプタフルオロプロピルオキシプロポキシ)−ペンタン−3−オン)を、反応混合物から分離しなかった。反応混合物を2リットル容の丸底フラスコに取り出した。
ジメチルサルフェート(76g、0.6モル、Aldrich)、フッ化カリウム(22.8g、0.6モル、Aldrich)、及び500gのジグリム溶媒を、ケトン反応混合物と混合した。この混合物を24時間32℃に加熱した。次いで、200mLの水を加え、生成物をディーンスタークトラップを用いて蒸気蒸留した。次に、粗HFEを30gの25%(w/w)KOH溶液で還流し、エステル不純物を除去した。次いで、この生成物を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。合計227gを回収し、分別蒸留を用いて精製した。生成物の沸点は175℃であった。生成物の質量をGC/MSで確認し、最終生成物の純度は99.5%であった。
OCF(CF)CFOCF(CF)CF(OCH)CFCFの安定性試験
50グラムのハイドロフルオロエーテルを50mL容の丸底フラスコに投入した。この物質を8日間150℃で加熱し、1日目、2日目、5日目、7日目、及び8日目にサンプルを採った。観測した親分子からの初期分解産物は、ケトン中間体であるCOCF(CF)CFOCF(CF)C(O)CFCFであった。これは、GC−FIDを用いて観測した。ケトン濃度は8日間かけて上昇し、このHFEが150℃を超える温度において特別に安定ではなかったことを示す。
Figure 2013506729
比較例4
1−(1−{[1−(エトキシジフルオロメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ]−ジフルオロメチル}−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ)−1,1,2,2,3,3,4,4,4−ノナフルオロブタン、COCF(CF)CFOCF(CF)CFOCの調製
ペルフルオロブチリルフルオライドの調製
ペルフルオロブチリルフルオライドを、米国特許第2,713,593号(Briceら)及びR.E.Banks編、Preparation,Properties,and Industrial Applications of Organofluorine Compounds,Halsted Press(1982),pp.19〜43に記載されるタイプのSimons ECFセル内で、イソ酪酸無水物の電気化学的フッ素付加により調製した。
セルからのガス状生成物を分別蒸留により更に精製し、95%ペルフルオロブチリルフルオライド、0.8%ペルフルオロ−2−メチルプロピオニルフルオライドを得て、残部はペルフルオロ化不活性物質であった。この混合物は更なる精製をせずに後続の反応に使用できた。本明細書で用いるとき、用語「ペルフルオロブチリルフルオライド」は、今記載した混合物を指す。
OCF(CF)CFOCF(CF)CFOCの調製
ステンレス鋼製のカバーを付けた600mL容のParr圧力反応器に、噴霧乾燥したフッ化カリウム(4.2g、0.072モル)、無水ジグリム(103.7g)、Adogen 464溶液(10.1g、ジグリムを溶解し、続いて分別蒸留することにより精製してイソパノールを除去し、ジグリム中に溶解される48.6%のAdogenとした溶液、0.0106モル)、及びFC−85(127.5g、3M Company(St.Paul,MN)から入手)を投入した。この容器を密封し、攪拌し、ペルフルオロブチリルフルオライド(79.6g、0.350モル)を充填した冷却ユニットを用いて<−10℃まで冷却し、14℃に維持した。ヘキサフルオロプロペンオキシド(123g、0.741モル)を、8時間かけて反応器に蒸気として継続的に充填し、その後16時間保持した。反応器を開き、噴霧乾燥したフッ化カリウム(22.6g、0.389モル)、無水ジグリム(106.4グラム)、及びジエチルサルフェート(87.2g、0.566モル)を投入し、密封し、攪拌し、52℃に加熱して、2日間保持した。45%水性KOHを反応器に入れ、65℃に加熱して、5時間保持した。冷却後、反応混合物を1Lの水で希釈し、底部の生成物含有相、28%の所望の物質を含むもの367gを回収した。本質的に上記と同様の調製を用いて別のバッチを完成させ、これら2ロットを合わせて、10穿孔プレート内部ベローズカラムを使用して精製し、NMRで測定するとき98.8%のCOCF(CF)CFOCF(CF)CFOC、及び0.63%の(CFCFCFO[CF(CF)CFO]CHCHを含有する58gを得た。
OCF(CF)CFOCF(CF)CFOCの安定性試験
50gのハイドロフルオロエーテルを50mL容の丸底フラスコに投入した。この物質を7日間150℃で加熱し、3日目、5日目、及び7日目にサンプルを採った。観測した親分子からの初期分解産物は、ビニルエーテルであるCOCF(CF)CFOCF=CF、及び水素化物であるCOCF(CF)CFOCFHCFであった。これらは、GC−FIDを用いて観測した。2つの分解産物の合計濃度を以下の表に示す。
Figure 2013506729
比較例5
1−{1−[(1−{[1−(エトキシジフルオロメチル)−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ]ジフルオロ−メチル}−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ)ジフルオロメチル]−1,2,2,2−テトラフルオロエトキシ}−1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−プロパン、C(OCF(CF)CFOCの調製
この化合物は、対応する酸フッ化物であるC(OCF(CF)CFOCF(CF)COFのアルキル化により生成された。酸フッ化物の調製は、米国特許第3,242,218号(Miller)及び同第6,923,921号(Flynnら)に記載されている。アルキル化法は、例えば、米国特許第5,750,797号(Vitcakら)に記載されている。この化合物を過マンガン酸カリウムで更に処理し、オレフィン性不純物を除去した。
(OCF(CF)CFOCの安定性試験
50gのハイドロフルオロエーテルを50mL容の丸底フラスコに投入した。この物質を18.75日間150℃で加熱し、2.75日目、4.75日目、6.75日目、及び18.75日目にサンプルを採った。観測した親分子からの初期分解産物は、ビニルエーテルであるC(OCF(CF)CFOCF=CF、及び水素化物であるC(OCF(CF)CFOCFHCF3であった。これらは、GC−FIDを用いて観測した。2つの分解産物の合計濃度を以下の表に示す。
Figure 2013506729
(実施例3)
HC12CHOCFCFHCFについての150℃における市販の冷却装置の安定性試験
市販の冷却ユニット中におけるHC12CHOCFCFHCFの長期安定性を試験した。この試験に用いた冷却装置は、作動範囲が10℃〜200℃であるLydall Affinity Chiller、モデルPWL−003KBE48CBC3とした。HC12CHOCFCFHCFを閉鎖型ステンレス鋼ループを通じて、28日間150℃で循環させた。この間、サンプルを採取する短時間以外は冷却装置を継続的に運転し、サンプルを除去する前に流体を室温まで冷却した。冷却装置の動作に問題がなかったことを記載しておく。循環する流体の組成を、GC/MSで定期的(1日目、3日目、6日目、13日目、20日目、及び28日目)に分析し、流体に変化が起こったかどうかを確認した。試験前、及び試験終了後に、流体のフッ素NMR解析も行った。NMR又はGC/MSのいずれによっても、流体の組成に変化はみられなかった。PortaSens HFガス検出プローブ(Analytical Technology Inc.製)を用いて、冷却装置のヘッドスペースを観測したところ、全28日間の加熱期間中にHF濃度の上昇は検出されなかった。極めて低濃度のHF(1.4ppm)が最初に確認され、この値は13日目までに0ppmまで減少した。HFは滴定により液相にもみられ、0.52ppmの値を超えなかった。冷却装置の金属パーツの外観は、試験期間全体にわたって本質的に変化しなかった。
比較例6
150℃における市販の冷却装置の比較用安定性試験
比較対照のハイドロフルオロエーテルである2,3,3,4,4−ペンタフルオロ−2,5−ビス(ペルフルオロプロパン−2−イル)−5−エトキシテトラヒドロフラン(II)もまた、この同一システムにおいて同条件下で複数回試験した。投入した材料からの組成変化について、約30日間にわたって定期的にこの流体の組成を観測した。これらの2回の試験の間に、親分子の分解産物であるジケトン、(CFCFCOCCOCF(CFがみられ(28日において24〜39ppmの範囲)、親分子が150℃の温度で安定でなかったことを示した。他の試験では、28日、及び7日のそれぞれにおいて、195ppm〜472ppmの範囲のより高値のジケトンが確認された。HFは滴定により液相にもみられ、0.34〜0.36ppmの範囲であった。HC12CHOCFCFHCFで確認されたものとは大きく異なり、冷却装置の金属パーツの外観は顕著に腐食した。試験によって、この腐食は、黒色又は緑色がかった堆積物の形成を伴う非常に顕著なものから、目立たないものの依然として流体由来の腐食性剤の著しい兆候を示すものまで、多様であった。この腐食、並びにジケトン分解産物の形成は、この材料を、かかる高温熱伝導用途での使用において許容できないものとする。
提供される伝熱流体の驚くべき安定性は、実施例1〜2、及び比較例1〜5の検査により例示される。比較例1〜5は、これらがアルコキシ基(メトキシ又はエトキシ)をも含む以外は、提供される構造(I)の伝熱流体と類似する構造を有する。比較例において試験した化合物は、構造(I)の構造的要件を満たす実施例1〜2に例示される化合物と同じ安定性を有さない。
更に、実施例1のハイドロフルオロエーテル化合物を含む伝熱流体について、実施例3に記載するように市販の冷却ユニット中での長期安定性を試験した。閉鎖型ステンレス鋼ループを通じて28日間150℃で、流体を循環させたところ、この間に伝熱流体の顕著な変質はなかった。比較として、比較例1の化合物について同じ試験を行った。比較例6に記載するように、大きく異なって、冷却装置の金属パーツの外観はかなり腐食し、この用途での使用において材料を許容できないものとするジケトン分解産物を有することが判明した。
本発明の範囲及び趣旨から逸脱しない本発明の様々な変更や改変は、当業者には明らかとなるであろう。本発明は、本明細書で述べる例示的な実施形態及び実施例によって不当に限定されるものではないこと、また、こうした実施例及び実施形態は、本明細書において以下に記述する「特許請求の範囲」によってのみ限定されると意図する本発明の範囲に関する例示のためにのみ提示されることを理解すべきである。本開示に引用された全ての参照文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (16)

  1. 熱伝導を必要とする装置であって、
    デバイスと、
    前記デバイスへ、又は前記デバイスから熱を伝導する機構であって、前記機構が、次の構造、すなわち、
    H(CCHOCFCFH−Y−R
    で表される伝熱流体を含み、
    式中、
    Yは単結合又は単一の酸素原子であり、x=1〜3であり、
    Yが単結合のとき、Rは、CF、C、及びn−Cから選択され、
    Yが単一の酸素原子のとき、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、
    前記構造中の炭素原子の総数が9以上である、機構と、を含む、装置。
  2. が、窒素、酸素、及びこれらの組み合わせから選択される、1つ又は2つの鎖状に連結されたヘテロ原子を含有する、請求項1に記載の装置。
  3. が、R=CF、C、n−C、i−C、C、C11、CFOC、COCF(CF)CF、(CFNC
    Figure 2013506729

    及び
    Figure 2013506729

    から選択される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記流体の構造が、H(CFCFCHOCFCFHCFである、請求項1に記載の装置。
  5. 前記流体の構造が、HC12CHOCFCFHOCFである、請求項1に記載の装置。
  6. 前記装置が、ターボ冷凍機、家庭用冷蔵庫/冷凍庫、自動車用エアコン、冷凍輸送車両、ヒートポンプ、スーパーマーケットの食料用冷却器、市販の陳列ケース、保管倉庫用冷房システム、及びこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の装置。
  7. 前記伝熱流体が、少なくとも15日間175℃の温度に加熱され、維持されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析で測定される純度が実質的に変化しない、請求項1に記載の装置。
  8. 前記伝熱流体が、少なくとも36日間150℃の温度に加熱されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析で測定される純度が実質的に変化しない、請求項7に記載の装置。
  9. 前記伝熱流体が、少なくとも50日間150℃の温度に加熱されるとき、ガスクロマトグラフィ/質量分析で測定される純度が実質的に変化しない、請求項8に記載の装置。
  10. 前記デバイスが、冷却装置、加熱装置、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の装置。
  11. 前記伝熱流体が、有機ランキンサイクルデバイス、地熱暖房システム、太陽熱暖房システム、又はこれらの組み合わせにおける作動流体である、請求項1に記載の装置。
  12. 流体を含む組成物であって、次の構造、すなわち、
    H(CCHOCFCFH−O−R
    で表され、
    式中、
    x=1〜3であり、
    は、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、
    前記構造中の炭素原子の総数が9以上である、組成物。
  13. 前記流体が、次の構造、すなわち、
    HC12CHOCFCFHOCFを有する、請求項12に記載の組成物。
  14. デバイスと、前記デバイスへ、又は前記デバイスから熱を伝導する機構とを用意する工程であって、前記機構が、次の構造、すなわち、
    H(CCHOCFCFH−Y−R
    で表される伝熱流体を含み、
    式中、
    Yは単結合又は単一の酸素原子であり、x=1〜3であり、
    Yが単結合のとき、Rは、CF、C、及びn−Cから選択され、
    Yが単一の酸素原子のとき、Rは、1〜7個の炭素原子である線状、分枝状、又は環状ペルフルオロ脂肪族基であり、この基は独立して、1つ以上の鎖状に連結されたヘテロ原子、例えば窒素又は酸素を含有してよく、
    前記構造中の炭素原子の総数が9以上である、工程と、
    前記機構を用いて、前記デバイスへ、又は前記デバイスから熱を伝導する工程と、を含む、熱伝導方法。
  15. 熱を伝導する工程が、前記デバイスを経由して、冷却装置、加熱装置、若しくはこれらの組み合わせへ、又はこれらから前記伝熱流体を循環させることを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 熱を伝導する工程が、前記デバイスの少なくとも一部を前記伝熱流体に、少なくとも部分的に浸漬することを含む、請求項14に記載の方法。
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