JP2013256069A - 印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置、及び、印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】RFIDタグ側に特別な構成を持たせることなく、通信可能な範囲にある複数のRFIDタグの中から、対象のRFIDタグを選択できるようにする。
【解決手段】プリンター1は、RFIDタグ10Aが付されたラベル用紙10に印刷を行うサーマルヘッド41と、無線信号を送受信してRFIDタグ10Aに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書装置46と、タグ読書装置46により無線信号を送信してRFIDタグ10Aを検出する検出動作を行い、複数のRFIDタグ10Aが検出された場合にタグ読書装置46が送信する無線信号の送信出力を低下させて検出動作を再度実行するタグ読書制御部54bと、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、RFIDタグを有する印刷媒体に印刷を行う印刷装置、及び、印刷装置の制御方法に関する。
従来、RFID(Radio Frequency Identification)タグに対して情報の書込と読出を行うタグ読書装置の一種である、いわゆるリーダー・ライターを備えたRFIDシステムが知られている。この種のシステムには、例えば、RFIDタグが搬送波の受信強度を検出し、検出した受信強度をリーダー・ライターに通知するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−54093号公報
RFIDタグに対してリーダー・ライターにより情報の書込または読出を行う場合、リーダー・ライターは、対象のタグを特定する必要がある。このため、例えばリーダー・ライターの通信可能範囲内に複数のRFIDタグが存在する場合には、これら複数のRFIDタグの中から対象とする一つのRFIDタグを選択する。
しかしながら、未知のRFIDタグが複数存在する状態で対象となる一つのRFIDタグを選択することは容易ではない。例えば特許文献1に記載のシステムでは、RFIDタグが受信強度を検出してリーダー・ライターに通知するため、通知された受信強度に基づいて対象のRFIDタグを選択することも考えられるが、この構成では全てのRFIDタグが受信強度を検知するための構成を備えている必要がある。従って、RFIDタグの構成の複雑化により小型化が妨げられる懸念があり、また、受信強度を検出する構成を持たないRFIDタグが混入している場合はRFIDタグを選択できない可能性があった。
上記課題を解決するため、本発明は、RFIDタグ側に特別な構成を持たせることなく、通信可能な範囲にある複数のRFIDタグの中から、情報の読出又は書込の対象となるRFIDタグを選択できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の印刷装置は、RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、無線信号を送受信して前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書手段と、前記タグ読書手段により無線信号を送信して前記RFIDタグを検出する検出動作を行い、複数の前記RFIDタグが検出された場合に前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を再度実行するタグ読書制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷装置が、検出された複数のRFIDタグの中から、より低い送信出力で検出可能なRFIDタグを対象のRFIDタグとして選択できる。このため、印刷手段により印刷される印刷媒体に付されたRFIDタグを、RFIDタグ側に特別な構成を設けることなく、データ書込及び/又はデータ読出の対象として選択できる。
また、本発明は、上記印刷装置であって、前記タグ読書制御手段は、前記検出動作により一つの前記RFIDタグが検出されるまで、前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を実行し、検出された前記RFIDタグが一つであった場合には、前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を所定のレベルに設定して、前記タグ読書手段によって前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、データ書込及び/又はデータ読出の対象となるRFIDタグを選択した後は、十分な送信出力で無線信号を送受信して、確実にデータ書込及び/又はデータ読出を行うことができる。
また、本発明は、上記印刷装置であって、印刷装置本体の内部に、前記RFIDタグが付された印刷媒体を通過させる搬送経路と、前記搬送経路に向けて配設され、前記タグ読書手段が無線信号を送信するアンテナとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、印刷装置本体の内部に設けられた搬送経路にある印刷媒体に付されたRFIDタグが、例えば印刷装置の外部にあるRFIDタグよりも低い送信出力で検出可能であることから、データ書込及び/又はデータ読出の対象となるRFIDタグをより適切に選択できる。
また、本発明は、上記印刷装置であって、前記タグ読書手段は、送信出力を段階的に設定可能に構成され、前記タグ読書制御手段は、前記検出動作により複数の前記RFIDタグが検出され、前記タグ読書手段の送信出力を少なくとも1段階低下させて前記検出動作を再度実行した場合に、前記RFIDタグが検出されなかった場合には、前記タグ読書手段の送信出力を低下させる前の初期値に戻して、前記検出動作を再度実行することを特徴とする。
本発明によれば、無線信号の送信出力を1段階低下させたことによりRFIDタグを検出できないことから、より低い送信出力で検出可能な一つのRFIDタグを選択できない場合に検出動作を再度実行する。これにより、データ書込及び/又はデータ読出の対象となるRFIDタグの不適切な選択を防止し、より適切にRFIDタグを検出できる。
また、本発明は、上記印刷装置であって、前記タグ読書手段は設定可能な送信出力の下限が設定されており、前記タグ読書制御手段は、前記タグ読書手段の送信出力を下限に設定して前記検出動作を実行した場合に複数の前記RFIDタグが検出された場合には、エラーを検出して前記検出動作を停止することを特徴とする。
本発明によれば、タグ読書手段の送信出力を下限まで低下させても複数のRFIDタグが検出された場合には、例えば適切な位置に対象のRFIDタグがないなどの状況が考えられることから、エラーを検出して検出動作を停止することによって、RFIDタグの不適切な選択を防止できる。
また、本発明の印刷装置の制御方法は、RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、無線信号を送受信して前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書手段と、を備えた印刷装置を制御して、前記タグ読書手段により無線信号を送信して前記RFIDタグを検出する検出動作を行い、複数の前記RFIDタグが検出された場合に前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を再度実行すること、を特徴とする。
本発明によれば、RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷装置が、検出された複数のRFIDタグの中から、より低い送信出力で検出可能なRFIDタグを対象のRFIDタグとして選択できる。このため、印刷手段により印刷される印刷媒体に付されたRFIDタグを、RFIDタグ側に特別な構成を設けることなく、データ書込及び/又はデータ読出の対象として選択できる。
本発明によれば、RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷装置が、印刷手段により印刷される印刷媒体に付されたRFIDタグを、RFIDタグ側に特別な構成を設けることなく、データ書込及び/又はデータ読出の対象として選択できる。
実施形態に係るプリンターの斜視図である。 カバーを開けた状態のプリンターの斜視図である。 プリンター本体の内部機構を示す説明図である。 プリンターの制御系の構成を示す機能ブロック図である。 プリンターの動作を示すフローチャートである。 プリンターの動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について説明する。
図1はプリンター1(印刷装置)の斜視図である。
プリンター1は、印刷を実行するプリンター本体3にロール紙7を供給する給紙装置2を備えて構成される。給紙装置2は、プリンター本体3に着脱可能に接続されるベース板4と、このベース板4に取り付けられている垂直支持板5と、垂直支持板5の上端側の部位に水平に取り付けられているロール紙支軸6とを備えている。ロール紙支軸6には、その先端側からロール紙7が装着される。ロール紙支軸6の先端部には、ロール紙支軸6に直交する方向にロール紙抜け止め用の抜け防止軸8が取り付けられている。また、ロール紙支軸6の根元側にはロール紙幅調整用の円盤状のスペーサー9が着脱可能に取り付けられており、幅の異なるロール紙を、手前側の側端を基準として装着可能となっている。
ロール紙7は、例えば、空港などにおいて使用されるバゲッジタグ用のラベル用紙10(印刷媒体)を巻き取ったものである。ロール紙7には、一定幅の連続する長尺の台紙に、所定の長さのラベル用紙10が配置されたものである。各ラベル用紙10の先頭部分には所定の情報が書き込まれたRFIDタグ10Aが貼付または埋設されている。なお、ベース板4を連続用紙の一つであるファンフォールド紙のトレイとして利用することも可能である。この場合には、給紙装置2を、ロール紙7およびファンフォールド紙の双方に給紙する装置として用いることができる。
プリンター本体3は、全体として前後に長い直方体形状をしたプリンター本体ケース11を備えている。プリンター本体ケース11の上面には、開閉自在にカバー16が設けられている。プリンター本体ケース11の後端面11aと、カバー16の先端部との間には、用紙挿入口26が形成されている。さらに、プリンター本体ケース11の前端面11bには、その上下方向の中程の位置に用紙排出口28が形成されている。
図2はカバー16を開けた状態のプリンター本体3を示す斜視図である。
図2に示すように、カバー16を回動させて開くと上面開口部13が露出する。また、プリンター本体ケース11の右側の側面14には、上面開口部13から連続する側面開口部15が形成される。
カバー16は、図1に示す閉じ位置において上面開口部13および側面開口部15を封鎖する。カバー16は、上面開口部13を封鎖するカバー天板部分17と、側面開口部15を封鎖するカバー側板部分18とを備えており、カバー天板部分17におけるプリンター本体3の前側の端部を中心として、図1に示す閉じ位置16Aから図2に示す全開位置16Bまで開くことができる。カバー16を開くと、プリンター本体ケース11の内部に形成されているラベル用紙10の搬送経路19、及び搬送経路19の上側に形成されている用紙溜まり部20が開放状態となり、これらに対して、上面開口部13及び側面開口部15からアクセス可能になる。
搬送経路19の幅方向の一方の側端、すなわちプリンター本体3の右側の側端は、図2に示すように、カバー側板部分18の内側に形成されている第1用紙ガイド21によって規定されている。また、幅方向の他方の側端は、搬送経路19の底面を規定している底板24に着脱可能に取り付けた第2用紙ガイド22および第3用紙ガイド23のいずれかによって規定される。第2用紙ガイド22が取り付けられている場合には、第1用紙ガイド21および第2用紙ガイド22によって規定される幅のラベル用紙10をガイド可能であり、第2用紙ガイド22を外すと、第1用紙ガイド21および第3用紙ガイド23によって規定される広幅のラベル用紙10をガイド可能になる。
用紙挿入口26の内側には、プリンター本体ケース11の側に下側ガイドローラー27aが取り付けられており、カバー16側には、カバー16が図1の閉じ位置にある場合に、下側ガイドローラー27aに対向する上側ガイドローラー27bが取り付けられている。
プリンター本体3は、USBケーブル29を介して、後述するホストコンピューター55(図4)に接続され、ホストコンピューター55との間で印刷コマンドや印刷データを送受信する。
図3は、プリンター本体3の内部機構を示す説明図である。
プリンター本体3の内部機構は、プリンター本体ケース11によって覆われている板金製の本体フレーム30にプリンター本体3の構成部品が搭載された構成となっている。本体フレーム30には上方に突出した左右の支持腕31が形成されており、これらの支持腕31の間にヒンジ軸32が、プリンター本体ケース11の幅方向に平行に架け渡されて、カバー16がヒンジ軸32の軸まわりに回動自在となっている。
プリンター本体3の内部においては、用紙溜まり部20の前側の部位において、用紙挿入口26よりも下方の位置にテンションローラー36が幅方向に架け渡されている。また、用紙挿入口26と用紙排出口28との間には、テンションローラー36、及びテンションローラー38の前方に位置するプラテンローラー42を経由するラベル用紙10の搬送経路39が形成されている。
搬送経路39は、用紙挿入口26に近い上流側の傾斜搬送経路39Aと、下流側の傾斜搬送経路39Bと、さらに下流側において用紙排出口28近傍の水平搬送経路39Cとによって構成される。傾斜搬送経路39Aは、用紙挿入口26から下向きに傾斜して延び、テンションローラー36に至る経路である。また、傾斜搬送経路39Bは、テンションローラー36から下流側において上方に向けて傾斜して延び、プラテンローラー42に達する経路である。傾斜搬送経路39Bは、上下に対向して配置された用紙ガイド37、38によって形成される。また、水平搬送経路39Cは、プラテンローラー42から下流側すなわち前側に水平に延びて用紙排出口28に繋がる経路である。
傾斜搬送経路39Bには、ラベル用紙10に印刷を行うサーマルヘッド41が下向きに配置され、サーマルヘッド41には下側からプラテンローラー42が対向して配置されている。プラテンローラー42は、サーマルヘッド41の発熱面に押し付けて配置され、プラテンローラー42の回転によってラベル用紙10が搬送される。また、水平搬送経路39C上には、用紙排出口28の近傍にオートカッターユニット43が配置されており、サーマルヘッド41により印刷された印刷媒体(例えば、ラベル用紙10)はオートカッターユニット43により切断される。
ラベル用紙10に印刷する場合、まず、カバー16が開かれて、ユーザーの作業によって給紙装置2にセットされたラベル用紙10が引き出されて、用紙挿入口26から挿入される。このラベル用紙10は、第1用紙ガイド21と第2用紙ガイド22あるいは第3用紙ガイド23にガイドされながら、傾斜搬送経路39Aを通って、テンションローラー36に導かれる。さらに、ラベル用紙10は、テンションローラー36から傾斜搬送経路39Bに沿ってサーマルヘッド41とプラテンローラー42の間に搬送され、水平搬送経路39Cを通って用紙排出口28から引き出された状態にセットされる。ここで、カバー16が閉じられると、ラベル用紙10の先端がプラテンローラー42とサーマルヘッド41とに挟まれて搬送可能となる。
プリンター本体ケース11内には、RFIDタグ10Aに対してデータの書込及びデータの読み取りを行うタグ読書装置46(タグ読書手段)が配置されている。タグ読書装置46は、RFIDタグ10Aに対して無線信号を送受信するアンテナ44と、RF送受信回路45とを備えている。アンテナ44は、図3に示すように、傾斜搬送経路39A(搬送経路)に向けて設けられ、傾斜搬送経路39Aが、タグ読書装置46によるデータの書込及びデータの読み取りが行われる読書位置となっている。すなわち、ラベル用紙10に付されたRFIDタグ10Aが傾斜搬送経路39Aの範囲に位置している間に、タグ読書装置46により、データの書込及びデータの読み取りが行われる。
RFIDタグ10Aは、タグ読書装置46等の外部の装置から送信される無線信号を受信するアンテナを備え、このアンテナに誘起される電力によりICを駆動する受動型のICタグである。本実施形態のタグ読書装置46及びRFIDタグ10Aは、無線タグとして一般的なプロトコルに従って無線信号を送受信する。
すなわち、タグ読書装置46は、RFIDタグ10Aに対するデータの書込又はデータの読み取りを行う場合に、まず、所定周波数の搬送波を送信し、この搬送波に重畳して検出用信号を送信する。タグ読書装置46が送信した搬送波によってRFIDタグ10Aのアンテナに起電力が誘起されると、この電力によりRFIDタグ10AのICがオンに切り替わり、検出用信号を受信して、この検出用信号に対して応答する信号を送信する。タグ読書装置46は、RFIDタグ10Aが送信した応答信号を受信すると、搬送波の出力を継続しながら、このRFIDタグ10Aをデータの書込及びデータの読み取りの対象として設定するとともに、データの書込及びデータの読み取りを開始する旨を通知する信号を送信する。その後は、タグ読書装置46が搬送波の出力を継続しながら、タグ読書装置46とRFIDタグ10Aとの間で無線信号が送受信され、RFIDタグ10Aに記録されているデータの読み取り、及び、RFIDタグ10Aが有するICの書き換え可能な記憶領域に対し、データの書込が行われる。
ところで、タグ読書装置46が搬送波の送信を開始すると、この搬送波を受信可能な範囲に位置する全てのRFIDタグ10Aがオンになり、応答信号を送信する。また、RFIDタグ10Aとは異なるRFIDタグであっても、タグ読書装置46が送信する搬送波を受信してオンになり、信号を送信することがある。
タグ読書装置46は上述のようにプリンター本体ケース11の内部に配置されており、アンテナ44は傾斜搬送経路39Aを向いて配置されているから、傾斜搬送経路39A上に位置するRFIDタグ10Aは十分に強い受信強度で搬送波を受信して動作する。その一方で、プリンター本体ケース11の内外で無線信号が伝搬するのを完全に阻止することは現実的でなく、例えばプリンター本体ケース11に近接して他のRFIDタグが存在すれば、このRFIDタグがタグ読書装置46の無線信号を受信して動作する可能性は否定できない。
例えば、タグ読書装置46がRFIDタグ10Aに対するデータの書込又はデータの読み取りを開始すべく、搬送波に載せて検出用信号を送信した場合に、複数のRFIDタグから応答が帰ってきてしまうことがあり得る。この段階で、タグ読書装置46が処理対象のRFIDタグ10Aを識別しない構成であれば、何らかの方法により一つのRFIDタグ10Aを選択する必要がある。
そこで、本実施形態のタグ読書装置46は、RFIDタグ10Aを検出する段階において、搬送波を含む無線信号の送信出力を低下させて、より無線信号を受信しやすい状態にあるRFIDタグ10Aのみが応答可能な状態とする。言い換えれば、プリンター本体ケース11の外など、タグ読書装置46の無線信号を受信しにくい状態にあるRFIDタグが無線信号を受信しない状態を作り出す。これにより、最も無線信号を受信しやすいRFIDタグ10A、すなわち傾斜搬送経路39A上に位置するRFIDタグ10Aを、確実に選択することができる。
このため、タグ読書装置46が有するRF送受信回路45は、アンテナ44からの無線信号の送信出力を段階的に変更可能に構成されている。
タグ読書装置46がRFIDタグ10Aに対してデータの読出及び/又はデータの書込を行う場合には、十分な送信出力で搬送波を送信することが望ましい。これは、RFIDタグ10AにおいてICの書き換えを行うために必要な電力を発生させて、確実な書込を行うことが可能になるからである。この場合、タグ読書装置46の送信出力が低いことに起因して、RFIDタグ10AのICに供給される電力が低くなり、RFIDタグ10Aの送信出力の低下に伴う通信エラー、ICに供給される駆動電流の低下によるエラー、ICの書き換えの失敗によるエラー等が発生しやすくなるのを防止できる。このため、処理のリトライやエラー訂正に時間を要したり、これにより結果的に、タグ読書装置46がRFIDタグ10Aを処理する処理時間が遅延したりする事態を、より確実に防止できる。
本実施形態のプリンター1はアンテナ44を傾斜搬送経路39Aに対向して配置し、アンテナ44とRFIDタグ10Aとがともにプリンター本体ケース11の内部、より詳細には金属製の本体フレーム30に収容されている。このため、タグ読書装置46の送信出力を段階的に低下させたとしても、送信出力の不足が発生する可能性は低い。しかしながら、タグ読書装置46の送信出力を低下させてRFIDタグ10Aを検出した後、データの読出及び/又はデータの書込を行う場合に送信出力を所定のレベル以上に戻す構成とすれば、より確実にエラーを防止することができ、好ましい。また、データの読出及び/又はデータの書込を行う場合に送信出力を、RFIDタグ10Aを検出する段階において送信出力を低下させる前の初期値すなわち定格出力に戻す構成とすれば、エラー発生率や処理時間の保証の観点から、より好ましい。
図4はプリンター1の制御系の構成を示す機能ブロック図である。
プリンター1は、上述した各部の他、ホストコンピューター55に接続される通信インターフェイス(I/F)51と、プリンター1の各部を制御する制御部54とを備えて構成される。通信インターフェイス51は、例えばUSB規格に準拠したコネクターやインターフェイス回路等を備え、ホストコンピューター55との間でコマンドや各種データを送受信する。
制御部54は、通信インターフェイス51を介してホストコンピューター55との間でコマンドや各種データを送受信するとともに、サーマルヘッド41、タグ読書装置46、搬送部52、及びオートカッターユニット43の各部を制御する。搬送部52は、プラテンローラー42、プラテンローラー42を駆動する搬送モーター(図示略)、及び、搬送モーターの駆動軸とプラテンローラー42とを連結するギヤ等により構成される構成部である。
制御部54は、印刷制御部54a、タグ読書制御部54b(タグ読書制御手段)、及び通信制御部54cを備えている。これらの各部は、制御部54によりソフトウェアとして実現されてもよい。
印刷制御部54aは、ホストコンピューター55から入力される印刷コマンドと印刷データに従って、搬送部52を制御してラベル用紙10を搬送させ、サーマルヘッド41への通電を制御して、ラベル用紙10に文字、画像、バーコード等を印刷させる。例えば、ラベル用紙10がバゲッジタグとして使用される場合、ラベル用紙10には、取扱航空会社、出発空港、行き先の空港、トランジットする空港、このバゲッジタグを発行したカウンター、対応する搭乗券の番号、搭乗便等の名称やコードが印刷される。
また、印刷制御部54aは、搬送部52を制御して、印刷対象のラベル用紙10に付されているRFIDタグ10Aを傾斜搬送経路39A上に停止させる。
タグ読書制御部54bは、タグ読書装置46を制御して、RFIDタグ10Aに対するデータ読取及びデータ書込を実行させる。より詳細には、タグ読書装置46を制御して、RFIDタグ10AのICが記憶しているシリアル番号等のデータを読み取り、続いて、ラベル用紙10に印刷する内容に対応したデータをRFIDタグ10AのICに書き込む。例えば、ラベル用紙10がバゲッジタグとして使用される場合、取扱航空会社、出発空港、行き先の空港、トランジットする空港、このバゲッジタグを発行したカウンター、対応する搭乗券の番号、搭乗便等を示すデータをRFIDタグ10Aに書き込む。
通信制御部54cは、通信インターフェイス51によりホストコンピューター55との間のコマンド及びデータの送受信を実行する。
図5はプリンター1の動作を示すフローチャートである。
プリンター1の通信制御部54cが、ホストコンピューター55から印刷コマンドと印刷データを通信インターフェイス51により受信すると(ステップS11)、印刷制御部54aがサーマルヘッド41及び搬送部52を制御して印刷を行う(ステップS12)。
ここで、通信制御部54cが、通信インターフェイス51によってRFIDタグ10Aに対するデータ書込を指示するコマンドを受信すると(ステップS13)、印刷制御部54aが、RFIDタグ10Aが傾斜搬送経路39Aに位置した状態でラベル用紙10を停止させ、タグ読書制御部54bがタグ読書装置46を制御して、RFIDタグ10Aに対するデータ読取及びデータ書込を実行する(ステップS14)。このステップS14の動作については図6を参照して後述する。
印刷制御部54aは、RFIDタグ10Aに対するデータ読取及びデータ書込が成功したか否かを判別し(ステップS15)、終了していない場合は(ステップS15;NO)、データ読取及びデータ書込が開始されてからの経過時間が予め設定された所定時間に達したか否かを判別する(ステップS16)。所定時間に達していない場合は(ステップS16;NO)、ステップS15に戻る。すなわち、印刷制御部54aは、データ読取及びデータ書込が終了するまで待機する。
データ読取及びデータ書込を開始してから所定時間が経過した場合(ステップS16;YES)、印刷制御部54aはエラーを報知して(ステップS17)、ラベル用紙10を搬送して用紙排出口28から排出し、本処理を終了する。
データ読取及びデータ書込が終了した場合(ステップS15;YES)、印刷制御部54aがラベル用紙10の搬送を再開する一方、タグ読書制御部54bは、RFIDタグ10Aから読み取ったデータとともに、RFIDタグ10Aに対するデータ書込の結果を送信する(ステップS18)。印刷制御部54aは、ラベル用紙10の印刷範囲の末端が用紙排出口28から出るまでラベル用紙10を搬送して、オートカッターユニット43を制御してラベル用紙10をカットし(ステップS19)、本処理を終了する。
図6は、プリンター1の動作を示すフローチャートであり、詳細には、図5のステップS14で実行されるRFIDタグ10Aへのデータ読取及びデータ書込の動作を示す。この図6に示す動作のうち、ステップS21〜S26、及びステップS30の動作が、本発明の検出動作に相当する。
タグ読書制御部54bは、タグ読書装置46のRF送受信回路45によって無線信号(搬送波)の送信を開始させ(ステップS21)、さらにRFIDタグ10Aを検出するための無線信号を送信してRFIDタグ10Aから送信される無線信号の受信を開始し(ステップS22)、無線信号を受信するまで待機する(ステップS23)。
タグ読書制御部54bは、RFIDタグ10Aからの無線信号を受信すると(ステップS23;YES)、その無線信号を送信したRFIDタグ10Aに対してタグ読書装置46がIDを付与していないか否かを判別する(ステップS24)。すなわち、タグ読書装置46は、RFIDタグ10Aとの通信を開始する際に、RFIDタグ10Aを他のRFIDタグと識別するためのIDを生成して、RFIDタグ10Aに付与する。RFIDタグ10Aは、タグ読書装置46により付与されたIDを一時的に記憶する。従って、ステップS23で受信した無線信号が、まだIDを付与されていないRFIDタグ10Aからの無線信号である場合は(ステップS24;YES)、IDを生成して付与する処理を行い(ステップS25)、ステップS23に戻る。また、既にIDを付与したRFIDタグ10Aであれば(ステップS24;NO)、再度付与する必要はないため、ステップS26に移行する。また、タグ読書制御部54bは、RFIDタグ10Aからの無線信号を受信しない間(ステップS23;NO)、所定時間毎にステップS26に移行する。
このステップS25でRFIDタグ10AにIDを付与する動作が、RFIDタグ10Aを検出した動作に相当する。
ステップS26で、タグ読書制御部54bは、ステップS22で受信を開始してからの経過時間が、予め設定された所定時間に達したか否かを判別する(ステップS26)。ここで、所定時間が経過していない場合は(ステップS26;NO)、タグ読書制御部54bはステップS23に戻って受信待機を継続する。一方、ステップS22で受信を開始してから所定時間が経過した場合(ステップS26;YES)、タグ読書制御部54bは、IDを付与したRFIDタグ10Aの数が0であるか否かを判別する(ステップS27)。タグ読書装置46はステップS21から継続して搬送波を送信しているので、IDを付与されたRFIDタグ10Aは動作を継続しており、いったん付与されたIDを保持している。また、タグ読書制御部54bもIDを付与したRFIDタグ10Aのシリアル番号等を記憶している。
ステップS22で受信を開始してからIDを付与したRFIDタグ10Aが無い場合(ステップS27;YES)、タグ読書制御部54bは再びRFIDタグ10Aを検出するため、ステップS21に戻る。また、IDを付与したRFIDタグ10Aがある場合(ステップS27;NO)、タグ読書制御部54bは、IDを付与したRFIDタグ10Aが一つであるか複数であるかを判別する(ステップS28)。
IDを付与したRFIDタグ10Aが一つだけの場合(ステップS28;YES)、タグ読書制御部54bは、後述するステップS35に移行する。
IDを付与したRFIDタグ10Aが複数ある場合(ステップS28;NO)、タグ読書制御部54bは、一つのRFIDタグ10Aのみを選択するため、タグ読書装置46の搬送波の送信出力を、1段階下げた出力に設定して、設定後の出力で無線信号を送信させる(ステップS29)。なお、ステップS29では既に付与したIDをクリアし、RFIDタグ10Aに対してIDをクリアする指示を送信してもよい。
タグ読書制御部54bは、ステップS23〜S26の処理を再度実行する(ステップS30)。すなわち、RFIDタグ10Aからの無線信号の受信を待機し、所定時間が継続するまでの間、RFIDタグ10Aから無線信号を受信する毎にIDを付与する。
タグ読書制御部54bは、IDを付与したRFIDタグ10Aの数が0であるか否かを判別し(ステップS31)、ステップS30でIDを付与したRFIDタグ10Aが無い場合には(ステップS31;YES)、ステップS21に戻る。ここでステップS21に移行する前に、タグ読書制御部54bは、既に付与したIDをクリアし、RFIDタグ10Aに対してIDをクリアする指示を送信してもよい。タグ読書装置46の送信出力を一段階下げたことで、検出されたRFIDタグ10Aの数が複数からゼロに変化した場合、RFIDタグ10Aが好ましい位置、すなわち傾斜搬送経路39A上にない可能性や、傾斜搬送経路39A上のRFIDタグ10Aが不良である可能性等が考えられる。このため、プリンター1は、ステップS21に戻って検出を最初から行う。ステップS21に戻ることにより、タグ読書装置46の送信出力は、ステップS29以後の動作において送信出力を低下させる前の初期値、すなわち図6の動作を開始する時点における出力レベルに設定される。これにより、不適切なRFIDタグ10Aの選択を防止できる。
また、ステップS30でIDを付与したRFIDタグ10Aがある場合(ステップS31;NO)、タグ読書制御部54bは、IDを付与したRFIDタグ10Aが一つであるか複数であるかを判別する(ステップS32)。
IDを付与したRFIDタグ10Aが一つだけの場合(ステップS32;YES)、タグ読書制御部54bは、後述するステップS35に移行する。
また、IDを付与したRFIDタグ10Aが複数ある場合(ステップS32;NO)、タグ読書制御部54bは、現在設定されているタグ読書装置46の送信出力が下限値であるか否かを判別する(ステップS33)。タグ読書装置46の送信出力が既に下限値に設定されている場合(ステップS33;YES)、タグ読書制御部54bは、エラーを出力し(ステップS34)、本処理を終了する。タグ読書装置46の送信出力が下限値に設定されていれば、それ以上、送信出力を低下させることはできない。また、送信出力を下限値にしても複数のRFIDタグ10Aが検出されたことから、プリンター本体ケース11内部に複数のRFIDタグ10Aが存在することが考えられ、紙ジャムや、RFIDタグ10Aに複数のICが混載されている懸念がある。このため、エラーを出力することが好ましい。
タグ読書装置46の送信出力が下限値でない場合(ステップS33;NO)、タグ読書制御部54bは、一つのRFIDタグ10Aのみを選択するため、ステップS29に戻ってタグ読書装置46の送信出力をさらに1段階下げた出力に設定する。なお、ステップS29では既に付与したIDをクリアし、RFIDタグ10Aに対してIDをクリアする指示を送信してもよい。
ステップS35で、タグ読書制御部54bは、タグ読書装置46の送信出力を定格出力に設定し、ステップS36に移行する。ステップS36で、タグ読書制御部54bは、IDを付与しているRFIDタグ10Aに対するデータの読出及びデータの書込を実行し、付与したIDをクリアして、本処理を終了する。
なお、ステップS35において、タグ読書制御部54bは、タグ読書装置46の送信出力を初期値、すなわちステップS21で搬送波の送信を開始するときの出力に設定してもよい。ここで、タグ読書制御部54bは、必ずしも定格出力にする必要はなく、例えば、タグ読書装置46において設定可能な送信出力のうち、定格出力より低く所定レベル以上の送信出力に設定してもよい。この所定レベルとは、RFIDタグ10Aに対するデータ書込及び/又はデータ読出を、十分かつ確実に実行できる送信出力として、予め設定されたものである。言い換えれば、データの読書に適した送信出力として設定された出力レベルである。
また、タグ読書制御部54bは、ステップS35の直前に、言い換えれば、ID付与したRFIDタグ10Aの数が1つとなった直後に、以下の判定処理を行い、ステップS35では、判定処理の結果に応じて、タグ読書装置46の送信出力を設定してもよい。すなわち、タグ読書制御部54bは、その時点の送信出力が、データの読書に適した所定レベル以上か否かを判定し、送信出力が、データの読書に適した所定レベル以上であると判定した場合には、ステップS35において送信出力を再設定することなく、その時点の送信出力のまま、ステップS36に移行してもよい。即ち、送信出力がデータの読書に適した所定レベル以上の送信出力であれば、ステップS35における送信出力の再設定を省略できる。そして、その時点の送信出力がデータの読書に適した所定レベルに達していないと判定した場合に、タグ読書制御部54bはタグ読書装置46の送信出力を予め設定された所定レベルまたは初期値に設定すればよい。
なお、ステップS17(図5)及びステップS34(図6)におけるエラーは、例えば、プリンター1が備える操作パネル(図示略)のLEDの点灯状態によって報知することが可能であるし、ホストコンピューター55に対してエラー発生を示す制御信号を送信することで、例えばホストコンピューター55の表示画面上にエラー発生を示す表示がなされるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態に係るプリンター1は、RFIDタグ10Aが付されたラベル用紙10に印刷を行うサーマルヘッド41と、無線信号を送受信してRFIDタグ10Aに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書装置46と、タグ読書装置46により無線信号を送信してRFIDタグ10Aを検出する検出動作を行い、複数のRFIDタグ10Aが検出された場合にタグ読書装置46が送信する無線信号の送信出力を低下させて検出動作を再度実行するタグ読書制御部54bと、を備えている。これにより、RFIDタグ10Aが付されたラベル用紙10に印刷を行うプリンター1が、検出された複数のRFIDタグ10Aの中から、より低い送信出力で検出可能なRFIDタグ10Aを対象のRFIDタグとして選択できる。このため、プリンター本体ケース11内部に位置している対象のRFIDタグ10Aを、RFIDタグ10A側に特別な構成を設けることなく、データ書込及び/又はデータ読出の対象として選択できる。
また、タグ読書制御部54bは、検出動作により一つのRFIDタグ10Aが検出されるまで、タグ読書装置46が送信する無線信号の送信出力を低下させて検出動作を実行し、検出されたRFIDタグ10Aが一つであった場合には、タグ読書装置46が送信する無線信号の送信出力を所定のレベルに設定して、タグ読書装置46によってRFIDタグ10Aに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うので、RFIDタグ10Aを選択した後は、十分な送信出力で無線信号を送受信して、確実にデータ書込及び/又はデータ読出を行うことができる。
また、プリンター1は、プリンター本体ケース11の内部に、RFIDタグ10Aが付されたラベル用紙10を通過させる傾斜搬送経路39Aと、傾斜搬送経路39Aに向けて配設され、タグ読書装置46が無線信号を送信するアンテナ44とを備えている。プリンター1本体の内部に設けられた搬送経路にあるラベル用紙10に付されたRFIDタグ10Aが、例えばプリンター1の外部にあるRFIDタグ10Aよりも低い送信出力で検出可能であることから、データ書込及び/又はデータ読出の対象となるRFIDタグ10Aをより適切に選択できる。
さらに、タグ読書装置46は、送信出力を段階的に設定可能に構成され、タグ読書制御部54bは、検出動作により複数のRFIDタグ10Aが検出され、タグ読書装置46の送信出力を少なくとも1段階低下させて検出動作を再度実行した場合に、RFIDタグ10Aが検出されなかった場合には、タグ読書装置46の送信出力を低下させる前の初期値に戻して、検出動作を再度実行する。すなわち、無線信号の送信出力を少なくとも1段階低下させたことによりRFIDタグ10Aを検出できないことから、より低い送信出力で検出可能な一つのRFIDタグ10Aを選択できない場合に検出動作を再度実行する。これにより、データ書込及び/又はデータ読出の対象となるRFIDタグ10Aの不適切な選択を防止し、より適切にRFIDタグ10Aを検出できる。
また、タグ読書装置46は設定可能な送信出力の下限が設定されており、タグ読書制御部54bは、タグ読書装置46の送信出力を下限に設定して検出動作を実行した場合に複数のRFIDタグ10Aが検出された場合には、エラーを検出して検出動作を停止する。すなわち、タグ読書装置46の送信出力を下限まで低下させても複数のRFIDタグ10Aが検出された場合には、例えば適切な位置に対象のRFIDタグ10Aがないなどの状況が考えられることから、エラーを検出して検出動作を停止することによって、RFIDタグ10Aの不適切な選択を防止できる。
なお、上記実施形態は本発明を適用した好ましい一態様を例示したものであり、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、プリンター本体ケース11の内部において、ラベル用紙10が搬送される傾斜搬送経路39A、傾斜搬送経路39B、及び水平搬送経路39Cからなる搬送経路が設けられた構成を例に挙げて説明したが、ラベル用紙10の搬送経路の傾斜、サーマルヘッド41の配置、オートカッターユニット43の配置等は任意である。また、タグ読書装置46が備えるアンテナ44は、ラベル用紙10が搬送される経路を向けて配置されていればよく、例えば、用紙挿入口26や用紙排出口28の近傍に設置してもよいが、プリンター本体ケース11の外への無線信号の漏洩を考慮すると、図3に示したようにプリンター本体ケース11内の中央部に配置されることが好ましい。
また、RFIDタグ10Aが付された印刷媒体としてのラベル用紙10を、ロール紙7としてプリンター本体3の近傍の給紙装置2にセットした構成に限定されず、例えばカット紙にRFIDタグ10Aを付した構成として、このカット紙をプリンター本体3の近傍に集積配置した構成とすることも可能であるし、プリンター本体3から離れた箇所にロール紙7をセットしてもよい。さらに、プリンター本体ケース11とは別体としてタグ読書装置46を配置してもよい。
また、プリンター1は、感熱紙としてのラベル用紙10に印刷を行うサーマルヘッド41を備えた構成に限定されず、インクジェット式プリンターであってもよいし、レーザープリンターやドットインパクトプリンター等に本発明を適用することも可能である。さらに、プリンター1に、エラーを報知するためのブザーや発光部、表示画面等を設けてもよく、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
1…プリンター(印刷装置)、10…ラベル用紙(印刷媒体)、10A…RFIDタグ、11…プリンター本体ケース、26…用紙挿入口、28…用紙排出口、30…本体フレーム、39A…傾斜搬送経路(搬送経路)、41…サーマルヘッド(印刷手段)、42…プラテンローラー、43…オートカッターユニット、44…アンテナ、45…RF送受信回路、46…タグ読書装置(タグ読書手段)、52…搬送部、54…制御部、54a…印刷制御部、54b…タグ読書制御部(タグ読書制御手段)。

Claims (6)

  1. RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
    無線信号を送受信して前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書手段と、
    前記タグ読書手段により無線信号を送信して前記RFIDタグを検出する検出動作を行い、複数の前記RFIDタグが検出された場合に前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を再度実行するタグ読書制御手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記タグ読書制御手段は、前記検出動作により一つの前記RFIDタグが検出されるまで、前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を実行し、検出された前記RFIDタグが一つであった場合には、前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を所定のレベルに設定して、前記タグ読書手段によって前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1または2記載の印刷装置であって、
    印刷装置本体の内部に、前記RFIDタグが付された印刷媒体を通過させる搬送経路と、前記搬送経路に向けて配設され、前記タグ読書手段が無線信号を送信するアンテナとを備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記タグ読書手段は送信出力を段階的に設定可能に構成され、
    前記タグ読書制御手段は、前記検出動作により複数の前記RFIDタグが検出され、前記タグ読書手段の送信出力を少なくとも1段階低下させて前記検出動作を再度実行した場合に、前記RFIDタグが検出されなかった場合には、前記タグ読書手段の送信出力を低下させる前の初期値に戻して、前記検出動作を再度実行することを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記タグ読書手段は設定可能な送信出力の下限が設定されており、
    前記タグ読書制御手段は、前記タグ読書手段の送信出力を下限に設定して前記検出動作を実行した場合に複数の前記RFIDタグが検出された場合には、エラーを検出して前記検出動作を停止することを特徴とする印刷装置。
  6. RFIDタグが付された印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、無線信号を送受信して前記RFIDタグに対するデータ書込及び/又はデータ読出を行うタグ読書手段と、を備えた印刷装置を制御して、
    前記タグ読書手段により無線信号を送信して前記RFIDタグを検出する検出動作を行い、複数の前記RFIDタグが検出された場合に前記タグ読書手段が送信する無線信号の送信出力を低下させて前記検出動作を再度実行すること、
    を特徴とする印刷装置の制御方法。
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