JP2013255107A - コントローラ、制御端末、遠隔制御システムおよび通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラム - Google Patents

コントローラ、制御端末、遠隔制御システムおよび通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被制御対象である電気機器を少ない通信量で遠隔制御する。
【解決手段】コントローラ100は、端末から受信する識別子を、メモリに制御内容と対応づけて格納しておき、電気機器200A〜200Dに制御コードを送信するよう指令するために、メモリから識別子を読出し端末に送信し、端末はコントローラからの識別子に対応の制御コードを電気機器に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コントローラ、制御端末、遠隔制御システムおよび通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラムに関し、特に、遠隔から対象機器を制御するためのコントローラ、制御端末、遠隔制御システムおよび通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラムに関する。
ネットワークにTV(Television)、エアコン(エアコンディショナ)等の家電機器を一括して制御する技術として、たとえば特許文献1(特開2010−251824号公報)に記載のネットワーク・リモコンがある。特許文献1では、家電機器制御用の信号コードは、無線親機から無線子機へ送られることになるが、制御のたびに信号コードを送るのは無駄である。
この点を改善したものに、特許文献2(特開2009−55572号公報)および特許文献3(特開2002−152856号公報)に電子機器の遠隔制御がある。
特許文献2(特開2009−55572号公報)では、携帯通信端末からリモコン装置に命令を送り、家庭内の電子機器を制御する。最初に、サーバ装置等で、家庭内電子機器を遠隔制御するための信号コードが保持される。携帯通信端末は、電子機器を遠隔制御するための信号コードと、信号コードに対応する制御コードをサーバ装置等から取得しリモコン装置に送信する。信号と制御のコードデータを一旦リモコン装置に送信した後は、電子機器を遠隔制御するために、携帯通信端末は、制御コードのみ送信すれば良い。
特許文献3(特開2002−152856号公報)では、電子機器を遠隔制御するため、管理サーバと管理ユニットは、番号、制御内容、リモコン信号コードから成るテーブル情報を保持する。携帯電話機等の端末から、番号の情報を(サーバに対して)送信すると、番号に対応する管理ユニットに保持されたリモコン信号コードが電子機器に送信される。
特開2010−251824号公報 特開2009−55572号公報 特開2002−152856号公報
特許文献2(特開2009−55572号公報)では、信号と制御のコードデータをリモコン装置に送信するには、一度に送信できるデータ量の制限から、分割して送信しなければならないこともあり装置(仕組み)が複雑化する。
また、特許文献3(特開2002−152856号公報)の管理サーバと管理ユニットの両方がテーブル情報を保持することから、制御対象機器が変更となった場合には、変更に追従してテーブル情報を更新するための通信にかかるコストがかかる。
それゆえに本発明の目的は、被制御対象である電気機器を少ない通信量で遠隔制御できるコントローラ、制御端末、遠隔制御システムおよび通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラムを提供することである。
この発明のある局面では、制御コードを用いて電気機器を制御するための端末と通信するコントローラが提供される。
端末は、識別子が対応付けされる制御コードを記憶するための記憶部と、電気機器に記憶部の制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有する。
コントローラは、電気機器の制御内容を格納するためのメモリと、識別子要求を端末に送信するための要求送信部と、識別子要求に対する応答として端末から受信する識別子を、メモリに制御内容と対応づけて格納するための格納部と、電気機器に制御コードを送信するよう指令するために、メモリから識別子を読出し端末に送信するための識別子送信部と、を備える。
好ましくは、識別子のための通信量は、制御コードのための通信量よりも少ない。
好ましくは、コントローラは制御内容を指定するためのユーザ操作を受付ける操作受付部を、さらに備え、識別子送信部は、操作受付部が受付けた操作が指定する制御内容に対応した識別子を、メモリから読出し端末に送信する。
好ましくは、端末に対し、制御コードと識別子の対応付けを格納するよう要求する学習要求を送信するための学習要求送信部を、さらに備える。
好ましくは、コントローラは、それぞれが異なる電気機器を制御する複数の端末と通信し、メモリには、異なる電気機器それぞれについて、当該電気機器を制御する端末を識別する情報と、制御内容とが格納され、コントローラは、複数の端末のうちから識別子要求の宛先を示す宛先データとして、端末を識別する情報をメモリから読出す。
この発明の他の局面に従うと、コントローラおよび被制御対象である電気機器と通信する制御端末は、赤外線による通信部と、識別子が対応付けされる制御コードであって、且つ電気機器を制御するための制御コードを記憶するための記憶部と、を備え、コントローラから識別子を受信すると、受信する当該識別子に対応付けされる記憶部の制御コードを、通信部により電気機器に送信する制御コード送信部と、を備える。
好ましくは、識別子のための通信量は、制御コードのための通信量よりも少ない。
好ましくは、外部から送信される制御コードを通信部により受信するための受信部を、さらに備え、コントローラから制御コードと識別子の対応付けを格納するよう要求する学習要求を受信するとき、受信部により受信される制御コードと、当該制御コードに割当てるべき識別子とを対応付けて記憶部に格納する。
この発明の他の局面に従う遠隔制御システムは、制御コードを用いて電気機器を遠隔制御するための制御端末と、制御端末と通信するコントローラと、を備え、制御端末は、識別子が対応付けされる制御コードを記憶するための記憶部と、電気機器に前記記憶部の制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有する。
コントローラは、電気機器の制御内容を格納するためのメモリと、識別子要求を制御端末に送信するための要求送信部と、識別子要求に対する応答として制御端末から受信する識別子を、メモリに制御内容と対応づけて格納するための格納部と、電気機器に制御コードを送信するよう指令するために、メモリから識別子を読出し制御端末に送信するための識別子送信部と、を備える。
好ましくは、識別子のための通信量は、制御コードのための通信量よりも少ない。
この発明のさらに他の局面に従うと、制御コードを用いて電気機器を制御する端末との通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供される。
端末は、識別子が対応付けされる制御コードを記憶するための記憶部と、電気機器に記憶部の制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有し、プロセッサは、電気機器の制御内容を格納するためのメモリを有する。
通信方法は、識別子要求を端末に送信するステップと、識別子要求に対する応答として端末から受信する識別子を、メモリに制御内容と対応づけて格納するステップと、電気機器に制御コードを送信するよう指令するために、メモリから識別子を読出し端末に送信するステップと、を備える。
好ましくは、識別子のための通信量は、制御コードのための通信量よりも少ない。
発明によれば、コントローラは、端末から受信する識別子を、メモリに制御内容と対応づけて格納しておき、電気機器に制御コードを送信するよう指令するために、メモリから識別子を読出し端末に送信し、端末はコントローラからの識別子に対応の制御コードを電気機器に送信する。識別子の通信にかかる通信量を、制御コードの通信にかかる通信量よりも少なくすることで、コントローラは、制御コードを用いるよりも少ない通信量で電気機器を遠隔制御することができる。
本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略構成図である。 本実施の形態に係るコントローラのハードウェア構成を表わすブロック図である。 本発明の実施の形態に係るリモコンの構成図である。 本発明の実施の形態に係る学習リモコンの構成図である。 本発明の実施の形態に係る照明の構成図である。 本発明の実施の形態に係るIR信号のフォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態に係るコントローラとの通信フォーマットを示す図である。 本発明の実施の形態に係る通信シーケンスを示す図である。 本発明の実施の形態に係るテーブルの変化を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る操作のメニュー画面例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<遠隔制御システムの全体構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る遠隔制御システムの概略構成図である。本実施の形態では、家屋内に設置された電気機器を遠隔から制御するシステムを例示するが、被制御対象の電気機器は、家屋内に設置されたものに限定されるものではない。
図1を参照して、遠隔制御システムは、電気機器としてリビングに設置されたテレビ(テレビション)200Aおよび照明200B、子供部屋に設置されたエアコン(エアコンディショナ)200C、および寝室に設置されたブラインド装置200D、ならびに、これら電気機器それぞれに対応して個別に設けられた専用のリモコン(リモートコントローラの略)300A、300B、300Cおよび300Dを含む。リモコン300Aはテレビ200Aを遠隔操作するために、リモコン300Bは照明200Bを遠隔制御するために、リモコン300Cはエアコン200Cを遠隔制御するために、およびリモコン300Dはブラインド装置200Dを遠隔制御するために、それぞれユーザにより操作される。ここでは、テレビ200A、照明200B、エアコン200Cおよびブラインド装置200Dを、電気機器200A〜200Dと総称する場合があり、また、リモコン300A、300B、300Cおよび300Dをリモコン300A〜300Dと総称する場合がある。
遠隔制御システムは、さらに、部屋毎の学習リモコンと、学習リモコンと通信するコントローラ100を含む。学習リモコンは、リビングの学習リモコン400A、子供部屋の学習リモコン400Bおよび寝室の学習リモコン400Cを含む。ここでは、学習リモコン400A、400Bおよび400Cを学習リモコン400A〜400Cと総称する場合がある。
遠隔制御システムでは、コントローラ100と学習リモコン400A〜400Cは、IP(Internet Protocol)またはZigBee(登録商標)のプロトコルに従って有線または無線で通信し、学習リモコン400A〜400Cと、リモコン300A〜300Dおよび電気機器200A〜200Dは、赤外線(IR:Infrared)またはBluetooth(登録商標)などのプロトコルに従って無線で通信する。なお、通信形態はこれらに限定されない。説明のために、本実施の形態では、学習リモコン400A〜400Cと、リモコン300A〜300Dおよび電気機器200A〜200Dとは赤外線通信をすると想定する。
<コントローラ100の構成>
次に、本実施の形態に係るコントローラ100の構成の一態様について説明する。図2は、本実施の形態に係るコントローラ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。コントローラ100は、通信機能有したコンピュータであって、壁掛けタイプ、テーブル上に載置するタイプおよび携帯タイプのタブレット端末などとして提供される。
コントローラ100は、メモリ101、ディスプレイ102、タブレット103、ボタン104、通信インターフェイス105、スピーカ107、時計108、およびCPU(Central Processing Unit)110を含む。
ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、各種の情報を表示する。タブレット103は、ユーザの指などによるタッチ操作を検出して、タッチ位置を示す座標などをCPU110に出力する。CPU110は、タブレット103からの出力から、ユーザ操作による命令を受付ける。ディスプレイ102およびタブレット103は一体的に構成されたタッチパネル106として提供される。タッチパネル106は、ユーザ操作を受付ける操作受付部に相当する。
通信インターフェイス105は、学習リモコン400A〜400Cと通信する機能と、図示のない外部端末またはネットワークと通信する機能を有する。
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラム、ID(Identifier)テーブル101A、101Bおよび101Cなどを記憶する。
本実施の形態では、メモリ101には、部屋毎に対応してIDテーブルが格納される。具体的には、リビングに対応のIDテーブル101A、子供部屋に対応のIDテーブル101Bおよび寝室に対応のIDテーブル101Cである。IDテーブルの詳細は図9で後述する。これらテーブルに格納されるデータは異なるものの、テーブルの構成は同じである。
CPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、後述の図8のシーケンスに従う処理を実現する。コントローラ100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105を利用することによってダウンロードされて、メモリ101に一旦格納される。CPU110は、ソフトウェアを実行可能なプログラムの形式でメモリ101に格納してから、当該プログラムを実行する。
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的に、すなわち非一時的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
ここでいうプログラムとは、CPU110により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
<リモコン300A〜300Dの構成>
図3は、本発明の実施の形態に係るリモコン300Bの構成図である。本実施の形態では、リモコン300A〜300Dは同様の構成を有するので、ここではリモコン300Bを代表して説明する。
図3を参照して、リモコン300Bは、メモリ301、ユーザが操作する複数個のボタンを有する操作部304、IR通信部306、およびこれら各部を制御するCPU310を備える。
メモリ301にはコード変換テーブル302が格納される。コード変換テーブル302には、操作部304のボタンの複数種類の操作パターン(ボタンの種類、ボタンの操作順番など)と、各操作パターンに対応して信号コードが格納されている。CPU310は、操作部304のボタンが操作されるとき、その操作パターンを検出し、検出する操作パターンに基づきコード変換テーブル302を検索し、対応する信号コードを読出し、IR通信部306に出力する。
IR通信部306は、IR信号を送信するための発光ダイオードなどの発光素子を含む。IR通信部306は、与えられる信号コードに従って発光素子の発光を制御することにより、発光素子から信号コードによって変調されたIR信号を送信する。IR通信部は、さらに光電変換素子を備えてもよい。光電変換素子を備える場合には、受信したIR信号を光電変換素子により復調し、復調によって信号コードを取得する。
<学習リモコン400A〜400Cの構成>
図4は、本発明の実施の形態に係る学習リモコン400Aの構成図である。本実施の形態では、学習リモコン400A〜400Cは同様の構成を有するので、ここでは学習リモコン400Aを代表して説明する。
図4を参照して、学習リモコン400Aは、メモリ401、IR通信部402、通信インターフェイス405、およびメモリ401のプログラムに従ってこれら各部を制御するCPU410を含む。
CPU410は、通信インターフェイス405を介してコントローラ100と通信し、IR通信部402を介してリモコン300A,300Bならびにテレビ200A,照明200Bと通信する。IR通信部402は、IR信号を送信するための受光ダイオードなどの発光素子をおよび光電変換素子に相当する受光素子を有して、IR信号の送受信を行う。
メモリ401には、信号コードテーブル401Aが格納される。信号コードテーブル401Aには、リモコン300Aまたは300Bから受信するIR信号を光電変換素子で復調することにより取得する信号コードと、当該信号コードを一意に識別するための番号データとが対応付けて格納される。また、CPU410は信号コードテーブル401Aから読出す信号コードをIR通信部402に与え、IR通信部402は与えられる信号コードに基づき発光素子の発光動作を制御する。発光素子からは信号コードにより変調されたIR信号が送信される。
本実施の形態では信号コードは、電気機器200A〜200Dの動作を遠隔制御するための制御コードに相当する。
<電気機器200A〜200Dの構成>
図5は、本発明の実施の形態に係る照明200Bの構成図である。本実施の形態では、電気機器200A〜200Dは同様の構成を有し、ここでは照明200Bを代表して説明する。
図5を参照して、照明200Bは、メモリ201、LED(Light Emitting Diode)などの光源であるライト202、各部に電力を供給する電源部204、コントローラ100などの外部装置と通信するための通信インターフェイス205、IR通信部206、およびこれら各部をメモリ201のプログラムに従って制御するためのCPU210を含む。
メモリ201は、CPU210によって実行される制御プログラムおよび通信インターフェイス205およびIR通信部206から受信したデータなどを記憶する。
本実施の形態に係る電気機器200A〜200Dのその他の機器も、図5に示す照明200Bの構成に加えて、ユーザからの制御命令を受け付けるための入力部(ボタン、タッチパネルなど)を備えてもよい。また、テレビ200Aであれば、ライト202に替えてディスプレイ,スピーカを備え、エアコン200Cであればライト202に替えて空調機能部を備え、ブラインド装置200Dであればライト202に替えて羽根などの開閉部を備えることでよい。
<通信信号のフォーマット>
本実施の形態に係る通信フォーマット例を説明する。図6は、本発明の実施の形態に係るIR信号のフォーマットを示す図である。図7は、本発明の実施の形態に係るコントローラ100との通信フォーマットを示す図である。
図6を参照して、IR信号は信号コード(制御コード)を示す0,1のビットパターンによるパルス状の信号として示される。そのフォーマットは、図示されるように電気機器200A〜200Dのメーカ独自のコードを表すカスタムコード、カスタムコードに続くデータコードを含む。これらコードを挟むように先頭コードを示すリーダコードおよび終端を示すストップビットを含む。カスタムコードおよびデータコードにより電気機器200A〜200Dを制御するためのIR信号による信号コードが表される。
電気機器200A〜200Dのメモリ201には予めメーカコードが格納されており、CPU210は、受信するIR信号を復調して取得したメーカコードと、メモリ201に予め格納されているメーカコードとを比較し、比較結果、一致と判定すると当該IR信号は自己宛ての信号と判定し、信号コードに従って動作を制御する。一方、不一致と判定すると当該IR信号を破棄する。
本実施の形態では、コントローラ100との通信には図7のフレーム700が用いられる。フレーム700は、通信の順序を示すシーケンス番号701、宛先のアドレスなどを示す宛先データ、送信元のアドレスを示す送信元データ、転送すべきデータ本体(コマンド、IDなど)を示すペイロード704、およびFCS(Frame Check Sequence)を含む。ここでは、コントローラ100との通信にはフレームを用いるとしたが、フレームに代替してパケットを用いてもよい。
<リモコン学習モード>
本実施の形態では、コントローラ100と学習リモコン400A〜400Cは、学習モードを含む複数種類の動作モードを有する。
本実施の形態では、図1のネットワークによる遠隔制御システムにより、電気機器200A〜200Dを遠隔制御するために、コントローラ100と各部屋に設置された学習リモコン400A〜400Cが連携する。具体的には、コントローラ100は、電気機器200A〜200Dの制御コマンド(例:リビングのテレビ200Aの電源OFFの命令等)を、学習リモコン400A〜400Cを経由して送信する。この場合において、コントローラ100は当該コマンドを示す制御コードそのものではなく、被制御対象である電気機器の制御コマンドを識別するIDを送信する。コントローラ100は、学習モードにおいて、学習リモコン400A〜400Cとの通信によりIDを取得する。
学習モードに切替えるために、ユーザはコントローラ100のタッチパネル106を操作し、また学習リモコン400A〜400Cの図示のない外部スイッチを操作する。CPU110は、タッチパネル106からの操作を受付け、受付けた操作内容に従い、動作モードを学習モードに切替える。また、学習リモコン400A〜400CのCPUは外部スイッチからの出力に従い動作モードを学習モードに切替える。
<通信シーケンス>
図8は、本発明の実施の形態に係る通信シーケンスを示す図である。図9は、テーブルの変化を説明するための図である。図10は操作のメニュー画面例を示す図である。これら図を参照して、照明200Bの制御コードのIDを学習する場合を説明する。
学習モードにおいて、ユーザはコントローラ100のタッチパネル106を操作すると、ディスプレイ102にはテーブル101Aのデータに従う図10の(A)のメニュー画面が表示される(ステップS1)。具体的には、CPU110は、操作に従って、メモリ101のテーブル101A(図9の(A))からデータを読出し、読出したデータに従って画面データを生成し、生成した画面データの画面をディスプレイ102に表示する。
ここで、テーブル101Aには、図9の(A)に示すように、リビングに設置された電気機器のそれぞれに対応して、制御内容(当該電気機器を識別するための機器名、当該機器のための複数種類の制御コードなど)、および対応の識別子のIDが格納される。図9の(A)では、テレビ200Aについて“電源OFF”する制御コードのみ学習されており、対応するIDは“1”が割当てられている。他の種類の制御コードについては未学習であり、IDは不定(“−”)である。図10の(A)では、学習されてIDが割当てられている制御内容のみが反転表示などされて、表示態様を異ならせている。
ユーザは、メニュー画面から未学習の制御内容を確認することができる。ここで、制御内容として“リビングの照明200Bの電源ON”にIDを割当てることを要求する学習を希望し、タッチパネル106を操作しメニュー画面から“リビングの照明200Bの電源ON”の項目を選択すると(ステップS1)、CPU110は選択操作を受付け、受付けた操作に従う“学習命令”を格納したフレーム700を生成し、通信インターフェイス105を介し送信する(ステップS3)。
このフレーム700は、宛先データ702はブロードキャストアドレスを示し、送信元データ703は“コントローラ100”のアドレスを示し、ペイロード704は“学習命令”を示す。コントローラ100のアドレスは、メモリ101に予め格納されている。
なお、“学習命令”は、学習リモコン400Aに対して、信号コードテーブル401Aに信号コードに対応するIDの格納(割当て)を要求する学習要求と、割当てたIDのコントローラ100への送信を要求する送信要求とを含む。
フレーム700は、全ての学習リモコン400A〜400Bによって受信されるが、学習モードに切替えられた学習リモコン400Aのみが当該フレームを処理し、他の学習リモコン400Bと400Cは受信したフレーム700を破棄する。
なお、ステップS3で送信されるフレーム700の宛先データ702は、ブロードキャストアドレスではなく、選択操作で指定される部屋名(“リビング”)に基づき特定された学習リモコン400Aのアドレスを示すようにしてもよい。つまり、メモリ101には各部屋名に対応して、当該部屋に設置された学習リモコンのアドレスが予め格納される、または各部屋に対応のテーブル101A〜101Cのそれぞれに関連付けて学習リモコンのアドレスが格納されているとする。これにより、CPU101は受付けた選択操作が示す“部屋名”に基づきメモリ101を検索し、当該フレーム700のための宛先アドレスを読出すことができる。学習リモコン400A〜400Bのアドレスは、たとえばMAC(Media Access Control address)アドレスなどである。
学習リモコン400AのCPU410はフレーム700のペイロード704を解析し、ペイロード704の“学習命令”の学習要求に応じて学習スタンバイ状態となる(ステップS5)。
一方、ユーザはリモコン300Bの操作部304において“電源ON”を指令するためのボタン操作をする(ステップS7)。CPU310は、操作を受付け、受付けた操作パターンを応じた信号コードを示すIR信号を、IR通信部306を介し学習リモコン400Aに送信する(ステップS9)。ここでは、ユーザはリモコン300Bを学習リモコン400Aに接近させて操作することにより、学習リモコン400Aはリモコン300BからのIR信号を確実に受信することができる。
学習リモコン400AのCPU410は、受信するIR信号から取得される信号コードを信号コードテーブル401Aに格納する(ステップS11)。このとき、図9の(C)に示すように、信号コードテーブル401Aには番号データが“1”の信号コードは既に格納されている。したがって、ステップS11では、空きの番号データに対応付けて信号コードを格納する。ここでは、番号データ“2”に対応付けて信号コードを格納したと想定する。したがって、信号コードテーブル401Aのデータは、図9の(C)から図9の(D)に変化する。
CPU410は、“学習命令”のID送信要求に応じて、信号コードテーブル401Aにおいて、格納された信号コードに対応付けされた番号データ“2”を示すIDをペイロード704として有するフレーム700を生成し、“学習命令”の応答としてコントローラ100宛てに送信する(ステップS13)。
コントローラ100のCPU110は、学習リモコン400Aからフレーム700を受信すると、ペイロード704のID=2を読出し、テーブル101Aに格納する(ステップS15)。具体的には、テーブル101Aを、ステップS1の操作で選択された項目“照明200Bの電源ON”で検索し、当該選択項目に一致する制御内容(“機器名+制御コード”)に対応したIDとして“2”を格納する。
その後、CPU110は、学習リモコン400Aに学習モードの終了コマンドを通知し、その後、学習モードから元の通常動作モードに復帰する(ステップS17)。また、学習リモコン400Aも、終了コマンドを受信すると学習モードから元の通常動作モードに復帰する。これにより、学習モードは終了する。
このような学習により、テーブル101Aは、学習前の図9の(A)の状態から、図9の(B)の学習後の状態に変化する。
なお、図8では、リモコン300Bから学習リモコン400Aへの信号コード送信(ステップS9)に先だって、コントローラ100から学習リモコン400Aへの学習命令の送信(ステップS3)を行うようにしたが、この逆であってもよい。すなわち、学習リモコン400Aがリモコン300Bから信号コードを受信し、信号コードテーブル401Aに格納することでIDの値が決定された後に、当該IDの学習命令が学習リモコン400Aに送信されるとしてもよい。
<通常動作モード>
通常動作モードでは、コントローラ100は、学習されたテーブル101AのIDを用いて、ユーザが所望する電気機器の動作を遠隔制御することができる。
図8を参照して、コントローラ100のCPU110は、タッチパネル106を介してユーザ操作を受付けると、ディスプレイ102に、図9の(B)の学習後のテーブル101Aのデータによる図10の(B)のメニュー画面を表示する(ステップS29)。
ユーザはメニュー画面から所望する制御内容を選択的に操作すると、CPU110は選択操作に従ってテーブル101Aを検索する(ステップS31)。たとえば、“リビングの照明200Bの電源ON”の制御内容が選択的に指定操作されると、CPU110は、操作内容に従ってメモリ101を検索し、テーブル101Aから制御内容(“照明200Bの電源ON”)に一致する“機器名+制御コード”に対応したID(=2)を読出す。
CPU110は、読出したID=2をペイロード704に有するフレーム700を生成し、通信インターフェイス105から送信する(ステップS33)。このフレーム700は、宛先データ702として学習リモコン400Aのアドレスを有する。
学習リモコン400Aは、コントローラ100からフレーム700を受信すると、受信するフレーム700のペイロード704が示すIDに基づき、信号コードテーブル401Aを検索する(ステップS35)。検索により、当該IDの値を示す番号データに対応する信号コードを読出し、IR通信部402に出力する。
IR通信部402は、入力する信号コードに従うIR信号を送信する。このIR信号はテレビ200Aと照明200Bにより受信されて、テレビ200Aと照明200BそれぞれのCPU210は、IR信号を復調し信号コードを取得し、信号コードから自己宛てのIR信号か否かを判定する。この場合、照明200Bは自己宛てと判定するが、テレビ200Aは自己宛てではないと判定し当該信号コードを破棄する。
自己宛てと判定した照明200BのCPU210は、復調して取得した信号コードに従って電源部204の動作を制御する(ステップS43)。これにより、照明200Bの電源はONされる。
本実施の形態では、識別子(ID)は、たとえば番号の値を示すことから、IDを送信するための通信量は、信号コードを送信するための通信量よりも少なくすることができる。
<学習データの消去>
上述の学習モードで登録したデータは、学習モードの通信処理と同様の手順を用いて消去することもできる。
具体的には、コントローラ100のでは図10のようなメニュー画面を表示すると、ユーザはメニュー画面から消去したい学習データ(リビングの照明200Bの電源ON等)を選択的に指定する。CPU110は操作内容に基づき、テーブル101Aから“照明200Bの電源ON”を示す“機器名+制御コード”に対応のIDを検索する。
また、コントローラ100は、学習リモコン400Aに対して“消去命令”と共に、検索により読出したIDの値(=2)を送信する。
学習リモコン400Aでは、コントローラ100から消去命令を受信すると、消去命令とともに受信したIDの値(=2)に基づき信号コードテーブル401Aを検索し、番号データが“2”の信号コードを削除する。そして、コントローラ100に削除成功を返信する。
コントローラ100は、削除成功の返信を受信すると、テーブル101Aの“照明200Bの電源ON”を示す“機器名+制御コード”に対応のID(=2)の値を不定“−”に書換える。これにより、学習データの消去は完了する。
<変形例1>
上述の学習モードでは、学習リモコン400A〜400Cは、電気機器200A〜200Dの専用のリモコン300A〜300Dから学習するべき信号コードを受信するようにしていたが、当該信号コードの取得方法は、これに限定されない。たとえば、学習リモコン400A〜400Bが着脱自在に装着される記憶媒体から信号コードを読出すことにより、またはインターネットなどのネットワークからのダウンロードにより取得するとしてもよい。
<変形例2>
上述の実施の形態では、学習リモコン400Aは、信号コードテーブル401Aに信号コードと当該信号コードの識別子(番号データの値)とを対応付けて記憶するようにしたが、識別子はこれに限定されない。つまり、信号コードテーブル401Aには信号コードと識別子とが対応付けて格納される必要はない。言い換えると、信号コードテーブル401Aには、識別子が対応付けされる信号コードが格納されればよい。たとえば、識別子を学習リモコン400Aのメモリ301における信号コードの格納アドレス(メモリ番地)とするという方法であってもよい。具体例として、識別子として、信号コードテーブル401Aにおける信号コードを格納した領域の先頭アドレスを用いる場合を、以下の(1)〜(3)に従い説明する。
(1)学習リモコン400A側では、信号コード格納時に、当該信号コードが格納された領域の先頭アドレス(格納メモリ番地)を取得し、取得した先頭アドレスを、識別子としてコントローラ100へ送信する。このように、信号コードテーブル401Aには、信号コードのみが格納されて、識別子が対応付けされて格納されるわけではない。
(2)コントローラ100からの操作時には、コントローラ100は、識別子(=先頭アドレス(格納メモリ番地))を学習リモコン400Aに送信する。
(3)学習リモコン400Aは、コントローラ100から送られてきた先頭アドレス(格納メモリ番地)に基づき信号コードテーブル401Aを検索する。そして、検索により、信号コードテーブル401Aの当該先頭アドレスから始まる領域に格納されている信号コードを読出し、そのまま電気機器に送信することで電気機器を制御する。
ここで、識別子として上記の格納アドレスだけを用いる場合には、信号コードテーブル401Aではデフラグなどのよう信号コード格納領域の再配置はなされないものとする。そして(a)全ての信号コードは予め定められたの長さを有する、または(b)信号コードの識別子を当該信号コードが格納された領域の先頭アドレスと終端アドレスのペアであるとすれば、信号コード長が不明の場合であっても、確実に識別子(格納メモリ番地)で指定される信号コードを取得することができる。
<変形例3>
上述の学習モードでは、1個のIDを学習するようにしたが、学習する単位はこれに限定されない。たとえば、信号コードテーブル401Aに連続して3個の信号コードを登録した後に、これら3個の信号コードの番号データのIDを学習するようにしてもよい。
また、信号コードテーブル401Aの全ての信号コードについてのIDを学習するようにしてもよい。つまり、学習リモコン400Aの信号コードテーブル401Aにテレビ200Aおよび照明200Bを制御するための信号コードを全て登録しておき、コントローラ100は、ユーザ操作に従って、“学習命令”とともに“制御コード全てを要求”のフレーム700を学習リモコン400Aに送信する。学習リモコン400Aは、当該学習命令を受信すると、メモリ401の信号コードテーブル401Aの全てのデータをコントローラ100に送信する。
具体的には、信号コードテーブル401Aには、テーブル101Aの“機器名+制御コード”が格納される順番と一致した順番で、対応する信号コードが格納されていると想定する。動作において学習リモコン400Aは、学習命令を受信すると、信号コードテーブル401Aの信号コードが割当てられた番号データをテーブルの先頭から読出し、読出した順番で送信する。コントローラ100は、この順番で番号データを受信し、受信した順に従って番号データの値を、テーブル101Aの先頭から格納する。これによりテーブル101AにおけるIDの学習は完了する。
また、信号コードテーブル401Aには、テーブル101Aの“機器名+制御コード”が格納される順番と一致した順番で、対応する信号コードが格納されていると想定すれば、コントローラ100はタッチパネル106からのユーザ操作に従って、n番目からN個の信号コードを指定して学習することもできる。
<実施の形態の効果>
本実施の形態では、学習することにより、その後はコントローラ100から電気機器200A〜200Dを遠隔制御するためにIDを送信すればよい。したがって、図6に示す信号コードを送信する場合に比較して通信データ量を少なくすることができる。このように、ID(識別子)の通信にかかる通信量を信号コード(制御コード)の通信にかかる通信量よりも少なくできるとの効果を、以下に説明する。
コントローラ100から学習リモコン400A〜400Cに対して、信号コードを送信する場合は、(1)赤外線リモコンデータは代表的なフォーマット(家電製品協会等)に限定し、データ送信の際は、コード情報を送信する。または(2)赤外線リモコンデータを単なるbit情報として送信する等の方法が考えられる。
上記(1)の場合は、対象フォーマットでない電気機器は扱えない、または学習時に電気機器本来のリモコン300A〜300Dからの赤外線データ受信の際、コード情報を取り出す仕組みが必要等の制限がある。従って、上記(2)の方法のほうが汎用的であるが、通信するデータサイズが大きくなるという課題が残る。
データサイズの具体例として、以下の情報を示す。
http://japan.renesas.com/support/faqs/faq_results/Q1000000-Q9999999/mpumcu/com/remo_012j.jsp
http://garretlab.web.fc2.com/arduino/make/infrared_sensor_nec_format/
これら情報によれば、1つのフレームは、リーダコード、カスタムコード、データコード、ストップビット、フレームスペース等から成り、1フレームは1108msecである。
電気機器本来のリモコン300A〜300Dの赤外線データから学習する際、リモコン信号受信のサンプリング間隔をどれくらいにするかによって取得されるデータのサイズが異なる。例えば、0.1msec間隔でサンプリングすると、108msec → 1080bit → 135byteのサイズとなる。(注)0.1msecのサンプリングは、十分細かいサンプリング間隔というわけではなく、より詳細なサンプリングを行うとデータサイズはさらに増大する。
これに対して、本実施の形態では、コントローラ100から学習リモコン400A〜400Cへは、信号コードテーブル401Aの信号コードを格納した番地データ(アドレスデータ)に一致したIDを送れば良く、通常2byte(数値としては0〜65535)あれば十分である。その他に、学習リモコン400A〜400Cからコントローラ100に送信されるIDを格納するためのデータとして2byteくらいは必要であるので、計4byte程度あれば十分である。
なお、実際の通信には、上記のデータに、無線フレーム700のヘッダ等が追加される。例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11bの場合、物理ヘッダが24byte, IEEE802.11ヘッダが最大30byte,FCSが4byteの合計58byte(最大)追加される。58byteとすると、本実施の形態によれば、193byte→62byteの削減ができる。
その他、IEEE 802.15.4 /ZigBee(登録商標)の場合、全体で20〜30byte程度(か、それ以上)のヘッダ等の送信情報が必要である。仮に30byteとすると、165byte→34byteという削減になる。ただし、IEEE802.15.4は、1フレームの物理層ペイロード127byte以下という制限があり、135byteのデータは1フレームでは送信できないため、分割して送信する等の対策が必要である。
このように、コントローラ100が電気機器を遠隔制御するために、学習リモコンとコントローラ100との間でIDを転送すれば、信号コードを転送する場合に比較し通信データ量を減らすことができ、それにより以下の効果が奏される。
(1)送信データが大きい場合、無線方式にもよるが、1つのコマンドが、1フレーム700で送信できないこともある。この場合、リモコン側は、受信した複数のフレーム700を組み合わせて1つの赤外線データを構成することになる。その結果、学習リモコン400A〜400Cは複数のフレーム700を組み合わせる必要があるので、構成が複雑になる。また、コントローラ100側も、一つの命令に対して、複数のフレーム700を送信しなければならないため、構成が複雑になるが、本実施の形態ではIDを転送することから、当該課題は解決される。
(2)一般的な事項(複数フレームに分割されない)に着目すると、トラフィックの低減により、信頼性は向上する。また、学習リモコン400A〜400Cから見れば、無線データ消失の可能性が低減する。すなわち、本実施の形態では、電気機器が(何らかの)操作がされるはずなのに操作が行われなかった、というエラーが低減される。
また、レスポンスに着目すると、コントローラ100から送信された無線データが学習リモコン400A〜400Cによって受信されるまでの時間を低減することができる。本実施の形態で一例を挙げると、テレビ200Aのチャンネル変更等に要する時間が短くなり、ユーザの利便性が向上する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 コントローラ、101A〜101C テーブル、102 ディスプレイ、103 タブレット、104 ボタン、106 タッチパネル、107 スピーカ、108 時計、200A〜200D 電気機器、300A〜300D リモコン、302 コード変換テーブル、304 操作部、400A〜400C 学習リモコン、401A 信号コードテーブル、700 フレーム。

Claims (12)

  1. 制御コードを用いて電気機器を制御するための端末と通信するコントローラであって、
    前記端末は、
    識別子が対応付けされる前記制御コードを記憶するための記憶部と、
    前記電気機器に前記記憶部の前記制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有し、
    前記コントローラは、
    前記電気機器の制御内容を格納するためのメモリと、
    識別子要求を前記端末に送信するための要求送信部と、
    前記識別子要求に対する応答として前記端末から受信する前記識別子を、前記メモリに前記制御内容と対応づけて格納するための格納部と、
    前記電気機器に前記制御コードを送信するよう指令するために、前記メモリから前記識別子を読出し前記端末に送信するための識別子送信部と、を備える、コントローラ。
  2. 前記識別子のための通信量は、前記制御コードのための通信量よりも少ない、請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記制御内容を指定するためのユーザ操作を受付ける操作受付部を、さらに備え、
    前記識別子送信部は、
    前記操作受付部が受付けた操作が指定する制御内容に対応した前記識別子を、前記メモリから読出し前記端末に送信する、請求項1または2に記載のコントローラ。
  4. 前記端末に対し、前記制御コードと前記識別子の対応付けを格納するよう要求する学習要求を送信するための学習要求送信部を、さらに備える、請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  5. 前記コントローラは、それぞれが異なる電気機器を制御する複数の前記端末と通信し、
    前記メモリには、前記異なる電気機器それぞれについて、当該電気機器を制御する前記端末を識別する情報と、前記制御内容とが格納され、
    前記コントローラは、前記複数の端末のうちから前記識別子要求の宛先を示す宛先データとして、前記端末を識別する情報を前記メモリから読出す、請求項1から3のいずれかに記載のコントローラ。
  6. コントローラおよび被制御対象である電気機器と通信する制御端末であって、
    赤外線による通信部と、
    前記電気機器を制御するための制御コードであって、且つ識別子が対応付けされる制御コードを記憶するための記憶部と、を備え、
    前記コントローラから識別子を受信すると、受信する当該識別子に対応付けされる前記記憶部の前記制御コードを、前記通信部により前記電気機器に送信する制御コード送信部と、を備える、制御端末。
  7. 前記識別子のための通信量は、前記制御コードのための通信量よりも少ない、請求項6に記載の制御端末。
  8. 外部から送信される前記制御コードを前記通信部により受信するための受信部を、さらに備え、
    前記コントローラから前記制御コードと前記識別子の対応付けを格納するよう要求する学習要求を受信するとき、前記受信部により受信される前記制御コードと、当該制御コードに割当てるべき前記識別子とを対応付けて前記記憶部に格納する、請求項6または7に記載の制御端末。
  9. 制御コードを用いて電気機器を遠隔制御するための制御端末と、
    前記制御端末と通信するコントローラと、を備え、
    前記制御端末は、
    識別子が対応付けされる前記制御コードを記憶するための記憶部と、
    前記電気機器に前記記憶部の前記制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有し、
    前記コントローラは、
    前記電気機器の制御内容を格納するためのメモリと、
    識別子要求を前記制御端末に送信するための要求送信部と、
    前記識別子要求に対する応答として前記制御端末から受信する前記識別子を、前記メモリに前記制御内容と対応づけて格納するための格納部と、
    前記電気機器に前記制御コードを送信するよう指令するために、前記メモリから前記識別子を読出し前記制御端末に送信するための識別子送信部と、を備える、遠隔制御システム。
  10. 前記識別子のための通信量は、前記制御コードのための通信量よりも少ない、請求項9に記載の遠隔制御システム。
  11. 制御コードを用いて電気機器を制御する端末との通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラムであって、
    前記端末は、
    識別子が対応付けされる前記制御コードを記憶するための記憶部と、
    前記電気機器に前記記憶部の前記制御コードを送信するための赤外線通信部と、を有し、
    前記プロセッサは、
    前記電気機器の制御内容を格納するためのメモリを有し、
    前記通信方法は、
    識別子要求を前記端末に送信するステップと、
    前記識別子要求に対する応答として前記端末から受信する前記識別子を、前記メモリに前記制御内容と対応づけて格納するステップと、
    前記電気機器に前記制御コードを送信するよう指令するために、前記メモリから前記識別子を読出し前記端末に送信するステップと、を備える、通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラム。
  12. 前記識別子のための通信量は、前記制御コードのための通信量よりも少ない、請求項11に記載の通信方法をプロセッサに実行させるためのプログラム。
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