以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による接続情報管理装置及び方法の第1の実施形態を示すブロック構成図であって、1は接続情報管理装置、アクセスポイント機器、3は携帯型ゲーム機、4は携帯型音楽再生機、5はノートパソコン、6はアクセスポイント機器である。
同図において、使用者の自宅(使用社宅)Mには、電話回線など外部のネットワーク(図示しない)と接続されたアクセスポイント機器2が設けられており、このアクセスポイント機器2に使用者が使用する無線LAN機能を有する無線LAN機器(クライアント機器)としての携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4,ノートパソコン5などが無線LANを介して接続されている。これにより、これら携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4,ノートパソコン5などのクライアント機器は、アクセスポイント機器2を介して外部のネットワークに接続されており、例えば、携帯型ゲーム機3は外部のサーバなどから所望のゲームの情報を取得することができる。
ここで、これらクライアント機器3〜5は、中継器としてのアクセスポイント機能を有していない。また、ここでは、クライアント機器として、携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4,ノートパソコン5を例として説明するが(以下では、これらをまとめていうとき、クライアント機器3〜5という)、これに限るものではなく、2個以上の任意の機種のクライアント機器に対して適用可能である。
これらクライアント機器3〜5には夫々、アクセスポイント機器2との無線LAN接続に必要なSSID(Service Set Identifier)や対応暗号方式などを含む無線LAN設定情報を有するQRコード(2次元コード)が視覚的に認識可能に設けられている。
接続情報管理装置1は、例えば、携帯電話などの携帯型端末であって、クライアント機器3〜5とアクセスポイント機器2との接続情報を管理し、また、クライアント機器3〜5のアクセスポイント機器2への無線LAN接続の仲介をするものである。このため、接続情報管理装置1は、カメラを備えており、かかるカメラでアクセスポイント機器2への無線LAN接続の対象となるクライアント機器3〜5のQRコードを読み取り、このQRコードをデコードして無線LAN設定情報を取得し、この無線LAN設定情報を記憶するとともに、この無線LAN設定情報をアクセスポイント機器2に送ってこの無線LAN接続の対象となるクライアント機器3〜5をアクセスポイント機器2に無線LAN接続の設定を行なうものである。
ここで、例えば、旅行などにおいて、携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4を携帯してホテルBで使用しようとする場合、接続情報管理装置1も携帯することにより、このホテルBで接続情報管理装置1を使用して、これら携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4をこのホテルBに設置されているアクセスポイント機器6に無線LAN接続する設定処理を行なうことができ、これにより、これら携帯型ゲーム機3や携帯型音楽再生機4を、このアクセスポイント機器6を介して外部とのデータ通信を行ないながら、使用することが可能となる。
図2は図1における接続情報管理装置1の一具体的な内部構成を示すブロック構成図であって、10はCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、11はカメラ、12は記憶部、13は表示部、14は無線通信部、15は入力部、16はメインメモリ、17はバスである。
同図において、接続情報管理装置1は、各部の制御や各種の処理を行なう制御部としてのCPU10と、撮像のためのカメラ11と、CPU10が実行する制御プログラムや各種情報を記憶する記憶部12と、使用者に対して映像情報を提供する表示部13と、アクセスポイント機器2やクライアント機器3〜4と無線LAN接続されて通信を行なう無線通信部14と、使用者による操作情報が入力される入力部15と、記憶部12に格納された情報や制御プログラムの展開先となるメインメモリ16とがバス17で接続された構成をなしている。
アクセスポイント機器2への無線LAN接続の対象となるクライアント機器3〜5(図1)でのQRコードはカメラ11で撮像され、CPU10でデコードされて無線LAN接続の設定情報が得られる。CPU10では、さらに、この無線LAN接続の設定情報から機器情報リストとしてのクライアント機器情報リストが作成され、記憶部12に格納される。また、アクセスポイント機器2にもQRコードが設けられており、これをカメラ11で撮像することにより、クライアント機器3〜5の場合と同様に、CPU10でこれがデコードされて無線LAN接続の設定情報が得られ、これから機器情報リストとしてのアクセスポイント機器情報リストが作成されて記憶部12に格納される。また、アクセスポイント機器2のQRコードから得られた無線LAN接続の設定情報を使用して、接続情報管理装置1とアクセスポイント機器2との無線LAN接続が確立する。
これらクライアント機器情報リストとアクセスポイント機器情報リストとは夫々、他のクライアント機器あるいは他のアクセスポイント機器から新たな無線LAN接続の設定情報が得られると、該当する機器情報リストに追加される。従って、これらクライアント機器情報リスト及びアクセスポイント機器情報リストには、これまで取得したクライアント機器,アクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が全てリスト形式で格納されていることになる。
図3は図1でのクライアント機器3〜5のQRコードから得られる無線LAN接続の設定情報の一具体例を示す図であって、20は無線LAN接続の設定情報、21は項目「製品名」、22は項目「機器カテゴリ」、23は項目「SSID」、24は項目「MACアドレス(Media Access Control)」、25は項目「対応暗号方式」、26は項目「IPアドレス」ある。ここでは、ノートパソコン5の無線LAN接続の設定情報を例に示している。
同図において、無線LAN接続の設定情報20は、これをQRコードに含めて有するクライアント機器について、そのクライアント機器の名称である項目「製品名」21と、そのクライアント機器の種類を表わす項目「機器カテゴリ」22と、そのクライアント機器の項目「SSID」23と、そのクライアント機器のネットワークでの固有の物理アドレスである項目「MACアドレス」24と、そのクライアント機器が使用できる暗号方式を示す項目「対応暗号方式」25と、アクセスポイント機器2に接続される前に自動的に設定されたインタネットプロトコルで運用されるネットワークの識別番号である項目「IPアドレス」26とからなるものである。
ここでは、図1に示すノートパソコン5を例としており、この場合には、項目「製品名」21が「ノートパソコン5」であり、項目「機器カテゴリ」22が「PC」であり、項目「SSID」23が「FOO」であり、MACアドレス24が「22:33:44:55:66:77」であり、項目「対応暗号方式」25がアクセスポイント機器とクライアント機器とが同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号方式の「WEP(Wired Equivalent Privacy)」やこれを改善した「WPA(Wi-Fi Protected Access)」,「WPA2」であり、項目「IPアドレス」26が「192.168.0.4」である。
図4は図2における記憶部12に格納されているクライアント機器情報リストの一具体例を示す図であって、27はクライアント機器情報リストであり、図3に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、クライアント機器情報リスト27は、図3に示す無線LAN接続の設定情報を取得した全てのクライアント機器について、この無線LAN接続の設定情報をリスト形式で表わしたものであって、図3に示す無線LAN接続の設定情報と同様、そのクライアント機器の名称である項目「製品名」21と、そのクライアント機器の種類を表わす項目「機器カテゴリ」22と、そのクライアント機器の項目「SSID」23と、そのクライアント機器のネットワークでの固有の物理アドレスである項目「MACアドレス」24と、そのクライアント機器が使用できる暗号方式を示す項目「対応暗号方式」25と、アクセスポイント機器2に接続される前に自動的に設定されたインタネットプロトコルで運用されるネットワークの識別番号である項目「IPアドレス」26とからなるものである。
ここでは、図1に示す携帯型ゲーム機3,携帯型音楽再生機4及びノートパソコン5の全てについて、無線LAN接続の設定情報がクライアント機器情報リスト20に設定されているものである。例えば、携帯型ゲーム機3に対しては、項目「製品名」21が「携帯ゲーム機3」であり、項目「機器カテゴリ」22が「ゲーム機」であり、項目「SSID」23が「HELLO」であり、MACアドレス224が「00:11:22:33:44:55」であり、項目「対応暗号方式」25がアクセスポイント機器とクライアント機器とが同じ暗号鍵を用いる共通鍵暗号方式の「WEP(Wired Equivalent Privacy)」であり、項目「IPアドレス」26が「192.168.0.2」である無線LAN接続の設定情報がクライアント機器情報リスト20に設定されている。
このように、これら携帯型ゲーム機3,携帯型音楽再生機4及びノートパソコン5のクライアント機器に対し、その無線LAN接続の設定情報がクライアント機器情報リスト27に設定されるとともに、無線通信部14からアクセスポイント機器2に供給されるものである。
図5は図1におけるアクセスポイント機器のQRコードから得られる無線LAN接続の設定情報の一具体例を示す図であって、30は無線LAN接続の設定情報、31は項目「製品名」、32は項目「機器カテゴリ」、33は項目「SSID」、34は項目「対応暗号方式」、35は項目「使用中の暗号方式」、36は項目「鍵情報」、37は項目「IPアドレス」である。ここでは、図1におけるアクセスポイント機器6の無線LAN接続の設定情報を例に示している。
同図において、無線LAN接続の設定情報30は、これをQRコードに含めて有するアクセスポイント機器について、そのアクセスポイント機器の名称である項目「製品名」31と、そのアクセスポイント機器の種類を表わす項目「機器カテゴリ」32と、そのアクセスポイント機器の項目「SSID」33と、そのアクセスポイント機器が対応できる暗号方式である項目「対応暗号方式」34と、そのアクセスポイント機器が項目「使用中の暗号方式」35と、使用中の暗号方式に対する項目「鍵情報」36と、アクセスポイント機器2に自動的に設定されたインタネットプロトコルで運用されるネットワークの識別番号である項目「IPアドレス」37とからなるものである。
ここでは、図1に示すアクセスポイント機器6を例としており、この場合には、項目「製品名」31が「アクセスポイント6」であり、項目「機器カテゴリ」32が「ブリッジタイプアクセスポイント」であり、項目「SSID」33が「ACC6」であり、項目「対応暗号方式」34が「WEP」や「WPA」,「WPA2」であり、そのうちの項目「使用中の暗号方式」35が「WEP」であり、項目「鍵情報」36が「DEFGHI……」であり、項目「IPアドレス」37が「192.168.1.1」である。
図6は図2における記憶部12に格納されているアクセスポイント機器情報リストの一具体例を示す図であって、38は項目「MACアドレスフィルタリングの有無」、39はアクセスポイント機器情報リストであり、図5に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、アクセスポイント機器情報リスト39は、図5に示す無線LAN接続の設定情報を取得した全てのアクセスポイント機器について、この無線LAN接続の設定情報をリスト形式で表わしたものであって、図5に示す無線LAN接続の設定情報におけるそのアクセスポイント機器の名称である項目「製品名」31と、そのアクセスポイント機器の種類を表わす項目「機器カテゴリ」32と、そのアクセスポイント機器の項目「SSID」334と、そのアクセスポイント機器の項目「使用中の暗号方式」35と、その項目「使用中の暗号方式」35に対する項目「鍵情報」36と、そのアクセスポイント機器の項目「IPアドレス」37と、クライアント機器3〜5に対する項目「MACアドレス」24(図3,図4)によってこのクライアント機器3〜5の接続の可否を判定するための項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38とからなるものである。
ここでは、図1に示すアクセスポイント機器2,6の全てについて、無線LAN接続の設定情報がアクセスポイント機器情報リスト39に設定されているものである。例えば、アクセスポイント機器2に対しては、項目「製品名」31が「アクセスポイント2」であり、項目「機器カテゴリ」32が「ルータタイプアクセスポイント」であり、項目「SSID」33が「ACC1」であり、項目「使用中の暗号方式」35が「WEP」であり、項目「鍵情報」36が「AbCDE……」であり、項目「IPアドレス」37が「192.168.0.1」であり、項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38が「有り」である無線LAN接続の設定情報がアクセスポイント機器情報リスト39に設定されている。アクセスポイント機器6についても、図5に示す無線LAN接続の設定情報30での項目「製品名」31,項目「機器カテゴリ」32,項目「SSID」33,項目「使用中の暗号方式」35,項目「鍵情報」36及び項目「IPアドレス」37とともに、項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38が格納される。
このように、アクセスポイント機器2,6から取得したその無線LAN接続の設定情報は、アクセスポイント機器情報リスト39に設定され、これがクライアント機器3〜5のアクセスポイント機器1,6への無線LAN接続の設定に用いられる。
図7は図1での接続情報管理装置1における図1でのアクセスポイント機器2,6や図1でのクライアント機器3〜5の無線LAN接続の設定情報の取得及び登録処理の一連の手順の一具体例を示すフローチャートである。以下、図1,図2を参照して、この手順を説明する。
図1,図2及び図7において、アクセスポイント機器2,6やクライアント機器3〜5のいずれか(以下、これらを総称する場合、無線LAN機器ということにする)の無線LAN接続の設定情報の取得及び登録のために、接続情報管理装置1を起動させる。そして、無線LAN接続の設定情報の取得及び登録の対象となる無線LAN機器(以下、設定情報取得/登録対象無線LAN機器という)のQRコードをこの接続情報管理装置1のカメラ11で撮像する(ステップS101)。撮像されたQRコードはCPU10に供給されてデコードされ、図3に示す無線LAN接続の設定情報20もしくは図5に示す無線LAN接続の設定情報30が得られる(ステップS102)。この無線LAN接続の設定情報20または30は、メインメモリ16に格納されるとともに、CPU10に読み出されて、このときの設定情報取得/登録対象無線LAN機器がクライアント機器であるか、アクセスポイント機器であるかの判定がなされる。この判定は、無線LAN接続の設定情報20,30での項目「機器カテゴリ」22,32の情報をもとに行なわれる(ステップS103)。
ここで、取得した無線LAN接続の設定情報での機器カテゴリが、図3に示すようなクライアント機器の種類を表わすものであるときには、CPU10はこの設定情報取得/登録対象無線LAN機器をクライアント機器と判定し(ステップS103の“Y”)、取得したこの無線LAN接続の設定情報を記憶部12に転送して、図4に示すように、クライアント機器情報リスト27に追加登録する(ステップS104)。そして、このとき、アクセスポイント機器情報リスト39(図6)を確認し、そこにアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が1つも登録されていないときには(ステップS106の“N”)、この設定情報取得/登録対象無線LAN機器をアクセスポイント機器に無線LAN接続をすることができないので、処理を終了するが、アクセスポイント機器情報リスト39(図6)にアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が1つでも登録されているときには(ステップS106の“Y”)、後述する接続設定処理(A)に進む(ステップS108)。
従って、例えば、ノートパソコン5のQRコードを読み取って図3に示す無線LAN接続の設定情報20を取得すると(ステップS102)、この無線LAN接続の設定情報20の項目「機器カテゴリ」22は「PC」であって、設定情報取得/登録対象無線LAN機器であるこのノートパソコン5はクライアント機器であることを表わしているので(ステップS103の“Y”)、取得した無線LAN接続の設定情報20は記憶部12のクライアント機器情報リスト27に追加登録される(ステップS104)。
また、取得した無線LAN接続の設定情報での機器カテゴリが、図5に示すようなアクセスポイント機器の種類を表わすものであるときには、CPU10はこの設定情報取得/登録対象無線LAN機器をアクセスポイント機器と判定し(ステップS103の“N”)、取得したこの無線LAN接続の設定情報を記憶部12に転送して、図6に示すように、アクセスポイント機器情報リスト39に追加登録する(ステップS105)。そして、このとき、クライアント機器情報リスト27(図4)を確認し、そこにクライアント機器の無線LAN接続の設定情報が1つも登録されていないときには(ステップS107の“N”)、この設定情報取得/登録対象無線LAN機器としてのアクセスポイント機器に無線LAN接続を設定するクライアント機器がないことになるので、処理を終了するが、クライアント機器情報リスト27(図4)にクライアント機器の無線LAN接続の設定情報が1つでも登録されているときには(ステップS107の“Y”)、後述する接続設定処理(B)に進む(ステップS109)。
従って、例えば、アクセスポイント機器6のQRコードを読み取って図5に示す無線LAN接続の設定情報30を取得すると(ステップS102)、この無線LAN接続の設定情報30の項目「機器カテゴリ」32は「ブリッジタイプアクセスポイント」であって、設定情報取得/登録対象無線LAN機器はアクセスポイント機器であることを表わしているので(ステップS103の“N”)、取得した無線LAN接続の設定情報30は記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト39に追加登録される(ステップS105)。
このようにして、クライアント機器とアクセスポイント機器とのいずれであっても、そのQRコードを読み取ることにより、設定情報取得/登録対象無線LAN機器として、その無線LAN接続の設定情報を取得することができ、それを記憶部12の該当する情報リスト、即ち、クライアント機器情報リスト27あるいはアクセスポイント機器情報リスト39に登録されることになる。
次に、無線LANの接続設定処理について説明するが、登録設定されたクライアント機器3〜5の接続設定処理(A)(図7でのステップS108)について説明する。
図7に示した手順でクライアント機器3〜4のいずれかの登録設定処理が終了すると、接続設定処理(A)において、アクセスポイント機器情報リスト39に2以上のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が登録されているときには、まず、無線LAN接続を希望するアクセスポイント機器を使用者が選択するための選択画面が表示部13で表示される。
図8はかかる選択画面の一具体例を示す図であって、40は選択画面、41a,41bは選択対象製品名、42はメッセージである。
同図において、選択画面40には、CPU10によって記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト39に登録されているアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報における項目「製品名」31が抽出されて、選択対象商品名41a,41bとして、表示され、また、これとともに、例えば、「どのアクセスポイントと接続しますか?」といったような、使用者の選択を要求するメッセージ42が表示される。ここでは、図6に示すアクセスポイント機器情報リスト39で2つの製品名「アクセスポイント2」,「アクセスポイント6」が登録されていることから、表示される選択対象製品名41a,41bを夫々「アクセスポイント2」,「アクセスポイント6」としている。3個以上のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報がアクセスポイント機器情報リスト39に登録されていれば、それらの全ての製品名が選択画面40に表示されることになる。
入力部15での使用者の操作により、これら選択対象製品名41a,41bのいずれか1つが選択されると、この選択された製品名のアクセスポイント機器が接続対象のアクセスポイント機器が決定する。
なお、アクセスポイント機器情報リスト39に1つのアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報だけが登録されているときには、このアクセスポイント機器が自動的に接続対象のアクセスポイント機器に決定される。
このように、新たに登録設定されたクライアント機器(即ち、接続対象のクライアント機器)に対し、これを無線LAN接続するためのアクセスポイント機器が決定すると、CPU10が、記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト39から決定された接続対象のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を、また、記憶部12のクライアント機器情報リスト27から、接続対象のクライアント機器の無線LAN接続の設定情報を夫々読み出し、これら間の無線LAN接続の設定処理(図7のステップS108の接続設定処理(A))を実行する。
図9はかかる接続設定処理(A)の一連の手順を示すフローチャートである。
同図において、まず、接続対象のアクセスポイント機器で項目「使用中の暗号方式」35の暗号方式が接続対象のクライアント機器の項目「対応暗号方式(使用可能な暗号方式)」25に含まれているか否かの判定を行なう(ステップS201)。含まれていない場合には、この接続対象のクライアント機器では、アクセスポイント機器で項目「使用中の暗号方式」35を使用することができないので、CPU10は接続不可と判定し(ステップS201の“N”)、接続設定処理を終了する。例えば、接続対象のクライアント機器を図4における携帯ゲーム機3とし、接続対象のアクセスポイント機器を図6におけるアクセスポイント機器2として、この携帯ゲーム機3の項目「対応暗号方式」25が「WEP」のみであり、接続対象のアクセスポイント機器で項目「使用中の暗号方式」35が「WPA」である場合には、この携帯ゲーム機3は「WPA」を使用することができないので、これら接続対象の携帯ゲーム機3とアクセスポイント機器2との無線LAN接続はできないことになる。
接続対象のアクセスポイント機器で項目「項目「使用中の暗号方式」35」の暗号方式が接続対象のクライアント機器の項目「対応暗号方式(使用可能な暗号方式)」25の暗号方式に含まれている場合には(ステップS201の“Y”)、接続対象のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行しているか否かの判定を、図6に示す項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38を用いて行なう(ステップS202)。接続対象のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行していないときには(ステップS202の“N”)、接続情報管理装置1が接続対象のクライアント機器とアクセスポイント機器を介さないアドホック接続(直接接続)を行なうが(ステップS206)、接続対象のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行しているときには(ステップS202の“Y”)、接続情報管理装置1が、クライアント機器のMACアドレスをアクセスポイント機器に送信するために、接続対象のアクセスポイント機器とインフラストラクチャ接続を行なう(ステップS203)。
この接続情報管理装置1と接続対象のアクセスポイント機器との接続が成功しない場合には(ステップS204の“N”)、接続設定不可として処理を終了するが、この接続情報管理装置1と接続対象のアクセスポイント機器との接続が成功した場合には(ステップS204の“Y”)、接続情報管理装置1は接続対象のクライアント機器の項目「MACアドレス」24を接続対象のアクセスポイント機器に送信し(ステップS205)、また、この接続情報管理装置1が接続対象のクライアント機器とアクセスポイント機器を介さないアドホック接続を行なう(ステップS206)。このアドホック接続の設定情報としては、この接続対象のクライアント機器の項目「SSID」23のSSIDを使用する。
このアドホック接続が成功しない場合には(ステップS207の“N”)、接続設定不可として処理を終了するが、成功した場合には(ステップS207の“Y”)、接続情報管理装置1は接続対象のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を接続対象のクライアント機器に送信する。ここで、送信する設定情報は、接続対象のアクセスポイント機器の項目「SSID」33と項目「使用中の暗号方式」35と項目「鍵情報」36の情報である(ステップS208)。
以上によって接続設定処理が終了し、その結果が接続が成功して処理が終了した旨のメッセージでもって接続情報管理装置1の表示部13(図2)に表示される。なお、ステップS201,S204,S207で“N”となって接続設定が不可の場合も、その結果が、設定不可となった理由とともに、表示部13に表示される。
このようにして、接続対象のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行していないときには、接続情報管理装置1がこの接続対象のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を接続対象のクライアント機器に直接送信することにより(アドホック接続)、これら接続対象のアクセスポイント機器とクライアント機器との無線LAN接続が設定されることになり、これら接続対象のアクセスポイント機器とクライアント機器との間で無線LANによる無線通信が可能となるし、また、接続対象のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行しているときには、接続情報管理装置1が、まず、これにインフラストラクチャ接続された接続対象のアクセスポイント機器に接続対象のクライアント機器のMACアドレスを送信し、しかる後、この接続対象のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報をこの接続対象のクライアント機器に直接送信することにより(アドホック接続)、これら接続対象のアクセスポイント機器とクライアント機器との無線LAN接続が設定されることになる。この場合、接続対象のクライアント機器のMACアドレスがこの接続対象のアクセスポイント機器に設定されるので、これらMACアドレスフィルタリングを実行している接続対象のアクセスポイント機器とクライアント機器との間で無線LANによる無線通信が可能となる。
そこで、図1において、使用者宅Mで、例えば、ノートパソコン5を新たに取得し、これをアクセスポイント機器2に無線LAN接続する接続対象のクライアント機器とすると、このノートパソコン5とアクセスポイント機器2に対し、接続情報管理装置1を用いて上記の一連の接続設定処理を行なうことにより、これらノートパソコン5とアクセスポイント機器2との間の無線LAN接続が設定されることになる。
次に、登録設定されたアクセスポイント機器に対する図7でのステップS109の接続設定処理(B)の実施例1について説明する。この実施例1は、新たに登録設定されているアクセスポイント機器(以下、新規登録のアクセスポイント機器という)に、接続情報管理装置1に既に登録設定されているクライアント機器(即ち、記憶部12に記憶されているクライアント機器情報リスト27に無線LAN接続の設定情報が登録されているクライアント機器。以下、これを設定登録済みのクライアント機器という)を全て自動的に無線LAN接続の設定処理を行なうものである。
図10はかかる接続設定処理(B)の一連の手順を示すフローチャートである。この処理手順は、新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続設定するクライアント機器毎に、ステップS302〜S309により、図9でのステップS201〜S208の一連の処理と同様の処理を行なうものである。
同図において、まず、接続情報管理装置1において、CPU10は任意の1つの設定登録済みのクライアント機器を選択して(これを、以下、選択された設定登録済みのクライアント機器という)、記憶部12に記憶されているクライアント機器情報リスト27から、その無線LAN接続の設定情報を取得し、また、同じく記憶部12に記憶されたアクセスポイント機器情報リスト39から、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を取得する。なお、図7でのステップS105において、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト39に登録するときに、この無線LAN接続の設定情報を、CPU10でも、保持しておくときには、このアクセスポイント機器情報リスト39から新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を取得する必要はない(ステップS301)。
しかる後、図9でのステップ201〜S208の一連の処理手順と同様の手順が実行されるものであるが、これを簡単に説明すると、この新規登録のアクセスポイント機器で使用中となる暗号方式35が選択された設定登録済みのクライアント機器の対応暗号方式(使用可能な暗号方式)25に含まれているか否かを判定し(ステップS302)、含まれていない場合には、この選択された設定登録済みのクライアント機器を接続不可と判定し(ステップS302の“N”)、接続設定処理を終了する。
新規登録のアクセスポイント機器で項目「使用中の暗号方式」35が選択された設定登録済みのクライアント機器の項目「対応暗号方式(使用可能な暗号方式)」25の暗号方式に含まれている場合には(ステップS302の“Y”)、新規登録のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行しているか否かの判定を行ない(ステップS303)、新規登録のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行していないときには(ステップS303の“N”)、接続情報管理装置1に選択された設定登録済みのクライアント機器をアドホック接続する(ステップS307)。
新規登録のアクセスポイント機器がMACアドレスフィルタリングを実行しているときには(ステップS303の“Y”)、接続情報管理装置1が新規登録のアクセスポイント機器とインフラストラクチャ接続を行ない(ステップS304)、この接続が成功しない場合には(ステップS305の“N”)、接続設定不可として処理を終了するが、接続に成功した場合には(ステップS305の“Y”)、接続情報管理装置1は選択された設定登録済みのクライアント機器の項目「MACアドレス」24のMACアドレスを新規登録のアクセスポイント機器に送信し(ステップS306)、また、この接続情報管理装置1が選択された設定登録済みのクライアント機器とアドホック接続を行なう(ステップS307)。
そして、このアドホック接続が成功しない場合には(ステップS308の“N”)、接続設定不可として処理を終了するが、成功した場合には(ステップS308の“Y”)、接続情報管理装置1は新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を選択された設定登録済みのクライアント機器に送信する(ステップS309)。これにより、この選択された設定登録済みのクライアント機器と新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が設定されることになる。
なお、図4に示すクライアント機器情報リスト27には、これら登録されている全てのクライアント機器3〜5毎に、無線LAN接続の設定済みのアクセスポイント機器を示す接続済みアクセスポイント機器の欄も設けられており、かかる欄に無線LAN接続の設定済みのアクセスポイント機器に関する情報が登録される。これにより、CPU10は、各設定登録済みのクライアント機器毎に、どのアクセスポイント機器と無線LAN接続の設定済みであるかを判定することができる。
このようにして、1つの選択された設定登録済みのクライアント機器に対して、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定が完了すると、CPU10は記憶部12でのクライアント機器情報リスト27から、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定の設定登録済みのクライアント機器の有無を判定し(ステップS310)、この接続が未設定の設定登録済みのクライアント機器があれば(ステップS310の“N”)、そのうちの1つを選択して新たな選択された設定登録済みのクライアント機器とし、これに対してステップS301からの上記の無線LAN接続の設定のための処理を行なう。この接続が未設定の設定登録済みのクライアント機器がない場合に(ステップS310の“Y”)、全ての設定登録済みのクライアント機器が新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続の設定が完了したものとして、接続設定処理を終了する。この場合も、かかる設定処理の結果として、各設定登録済みのクライアント機器毎に、接続の成功,不成功を示す情報が、また、接続が不成功である設定登録済みのクライアント機器に対しては、設定不可となった理由が、表示部13に表示される。
そして、このようにして、新規登録のアクセスポイント機器に対して、これに無線LAN接続が可能な未設定の設定登録済みのクライアント機器が1つずつ無線LAN接続の設定処理がなされていき、接続可能な未設定の設定登録済みのクライアント機器が全て自動的にこの新規登録のアクセスポイント機器に無線LAN接続設定されることになる。
以上の処理動作を図1について説明すると、使用者が、使用者宅Mでアクセスポイント機器2に無線LAN接続が設定されているクライアント機器3〜5のうちの携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4とを、接続情報管理装置1とともに、携帯して旅行などをし、ホテルBでこれら携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4とを使用するものとすると、使用者は、まず、図7に示す手順に従って接続情報管理装置1を操作してホテル6のアクセスボイント機器6の無線LAN接続の設定情報を取得し(これにより、アクセスボイント機器6が新規登録のアクセスポイント機器となる)、次いで、図10に示す手順に従ってこれら携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4のアクセスボイント機器6への無線LAN接続の設定処理が自動的に行なわれるのであるが、接続情報管理装置1の記憶部12のクライアント機器情報リスト27には、携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4とノートパソコン5の無線LAN接続の設定情報が登録されており、夫々毎に図10に示す接続設定の処理が行なわれる。この場合、携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4とがこのアクセスボイント機器6と無線LAN接続の設定が可能なクライアント機器とすると、これらは、図10に示す設定処理により、アクセスボイント機器6と無線LAN接続の設定がなされるが、携帯していない(使用者宅Mに残して来た)ノートパソコン5は、接続情報管理装置1と接続できないため(ステップS302の“N”またはステップS308の“N”)、接続不可と判定されることになる。
次に、登録設定されたアクセスポイント機器に対する図7でのステップS109の接続設定処理(B)の実施例2について説明する。この実施例2は、新規登録のアクセスポイント機器に、実施例1と同様、接続情報管理装置1の記憶部12でのクライアント機器情報リスト27に既に登録設定されている設定登録済みのクライアント機器の全てについて、自動的に無線LAN接続の設定処理を行なわせることができるとともに、かかる設定登録済みのクライアント機器を1つずつ指定して無線LAN接続の設定処理を行なわせることもできるようにしたものであり、使用者が希望する設定登録済みのクライアント機器のみについてかかる設定処理を行なうことができるようにしたものである。
この実施例2では、図7のステップS109の接続設定処理(B)に移行すると、まず、表示部13に図11(a)に示す接続方法選択画面50が表示される。この接続方法選択画面50では、記憶部12のクライアント機器情報リスト27に無線LAN接続の設定情報20が登録されている設定登録済みのクライアント機器について、それを個別に選択して新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理を行なう方法を指定するための、例えば、「1.個別に選択」の方法指定項目51aと、かかる設定登録済みのクライアント機器を全て選択して新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理を行なう方法を指定するための、例えば、「2.すべて」の方法指定項目51bとが、タッチ操作やクリック操作などによって指定可能に表示され、使用者が入力部15を操作することにより、そのいずれかを選択指定することができる。また、かかる方法指定項目51a,51bとともに、例えば、「クライアント機器の接続方法を選択してください」といったような、使用者に方法指定項目51a,51bのいずれかの選択を促すメッセージ52も表示される。
また、この接続方法選択画面50で「1.個別に選択」の方法指定項目51aが選択されると、図11(b)に示すクライアント機器指定画面53が表示される。このクライアント機器指定画面53では、記憶部12でのクライアント機器情報リスト27での新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続が未設定の設定登録済みのクライアント機器の一覧が表示され、その一覧から所望とする設定登録済みのクライアント機器を指定することができる。ここでは、設定登録済みのクライアント機器を、一例として、携帯型ゲーム機、携帯型音楽再生機、ノートパソコンとしており、夫々毎にクライアント機器選択項目54a,54b,54cが表示され、そのいずれかをタッチ操作やクリック操作などによって選択することができる。また、このクライアント機器指定画面53においても、例えば、「どのクライアント機器と接続しますか?」といったような、使用者にクライアント機器指定項目54a〜54cのいずれかの選択を促すメッセージ55も表示される。
図11(a)に示す接続方法選択画面50で「2.すべて」の方法指定項目51bが指定されると、図10に示す接続可能な全ての設定登録済みのクライアント機器に対し、新規登録のアクセスポイント機器に対する無線LAN接続の設定処理が行なわれる。この点については、説明が重複するので、その説明を省略する。
図11(a)に示す接続方法選択画面50で「1.個別に選択」の方法指定項目51aが指定されると、図11(b)に示すクライアント機器指定画面53が表示され、クライアント機器指定画面53でクライアント機器指定項目54a〜54cのいずれか1つ(例えば、「1.携帯型ゲーム機」の指定項目54a)が指定されると、この指定された設定登録済みのクライアント機器に対し、新規登録のアクセスポイント機器に対する無線LAN接続の設定処理が行なわれる。
図12は図7での新規登録のアクセスポイント機器に対する接続設定処理(B)の実施例2の一連の手順を示すフローチャートである。なお、ステップS402〜S410の一連の処理は、図10におけるステップS302〜S310と同様であるので、その重複する説明を省略する。
同図において、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が接続情報管理装置1(図2)の記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト102に登録された後、接続情報管理装置1(図2)での入力部15が操作されることにより、接続方法選択画面50(図11(a))で「1.個別に選択」の方法指定項目51aが指定され、これによって表示されるクライアント機器指定画面53(図11(b))で、例えば、「1.携帯型ゲーム機」のクライアント機器選択項目54aが指定されると、携帯型ゲーム機3(図1)が無線LAN接続の設定対象のクライアント機器として選択される(ステップS401)。そして、この無線LAN接続の設定対象の携帯型ゲーム機3に対して、ステップS402〜410の図10で説明した処理が行なわれ、この無線LAN接続の設定対象の携帯型ゲーム機3が新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続の設定がなされ、あるいは接続不可と判定される。
このようにして、クライアント機器指定画面53で指定された設定対象のクライアント機器として携帯型ゲーム機3の無線LAN接続の設定処理が終了すると、CPU10は、記憶部12のクライアント機器情報リストに設定登録済みのクライアント機器の中で、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器があるか否かを判定し(ステップS410)、無い場合には(ステップS410の“Y”)、接続設定処理(B)は終了するが、図11(b)に示すクライアント機器指定画面53で表示されるように、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器がある(この場合、携帯型音楽再生機4とノートパソコン5)場合には(ステップS410の“N”)、表示部13(図2)に図11(c)に示すクライアント機器指定画面53aが表示され、他の無線LAN接続が未設定のクライアント機器に対し、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理を行なうかどうかの問い合わせを使用者に行なう(ステップS411)。
このクライアント機器指定画面53aでは、図11(b)に示すクライアント機器指定画面53と同様、このときの新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器、即ち、携帯型音楽再生機4とノートパソコン5のクライアント機器選択項目54b,54cやメッセージ55が表示されるとともに、「終了」ボタン56も表示される。
使用者が、他の無線LAN接続が未設定のクライアント機器に対しても、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理を行なうものとして、入力部15により、クライアント機器選択項目54b,54cのいずれかの指定操作を行なうと(ステップS411の“Y”)、それに該当するクライアント機器が選択され(ステップS401)、このクライアント機器に対してステップS402からの新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理が行なわれる。
このようにして、使用者がクライアント機器指定画面53aで表示される新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器を順次指定することにより、これらクライアント機器のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理が行なわれ、全てのクライアント機器に対してこの設定処理が終了すると(ステップS410の“Y”)、接続設定処理(B)が終了する。
また、使用者が、クライアント機器指定画面53aで表示されるクライアント機器選択項目54b,54cに対するクライアント機器には、新規登録のアクセスポイント機器と無線LANの接続設定するクライアント機器が無いとして、クライアント機器指定画面53aでの「終了」ボタン56を操作すると(ステップS411の“N”)、接続設定処理(B)が終了する。
なお、クライアント機器指定画面53aが表示される毎に、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が設定処理がなされたクライアント機器の製品名と設定処理結果が順次表示されていき、指定された全ての未設定のクライアント機器のかかる設定処理が終了すると(ステップS410の“Y”)、設定処理された全てのクライアント機器の製品名とその処理結果とのリストのみが表示される。これにより、希望する未設定のクライアント機器の設定処理が終了する毎に直ちに処理結果を知ることができる。
このように、この実施例2では、上記の実施例1と同様、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器の全てに対し、自動的にこの新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理を行なうことができるとともに、簡単な指定操作をするだけで、新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器毎に、この新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理を行なわせるようにすることができ、簡単な操作で希望するクライアント機器のみを新規登録のアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定を行なうことができる。
次に、登録設定されたアクセスポイント機器に対する図7でのステップS109の接続設定処理(B)の実施例3について説明する。この実施例3は、クライアント機器をグループ毎に区分し、グループ単位でも、アクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理を行なうことができるようにしたものである。
このため、接続情報管理装置1では、無線LAN接続の設定情報がクライアント機器情報リスト27に設定登録されてクライアント機器に対し、これをグループ分けしたグループリストが作成されて記憶部12に格納される。
図13はかかるグループリストの一具体例を示す図であって、60はグループリスト、61aは項目「グループ名」、61bは項目「製品名」、62aはグループ「すべて」、62bはグループ「自宅用」、62cはグループ「会社用」、62dはグループ「旅行用」である。
同図において、グループリスト60は、項目として、項目「グループ名」61aと項目「製品名」61bとからなり、この項目「グループ名」61aとしては、「すべて」グループ62a,グループ「自宅用」62b,グループ「会社用」62c,グループ「旅行用」62dなどといったグループが使用者によって設定されており、これらグループの項目「製品名」61bには、そのグループに区分されたクライアント機器の製品名が登録されるものであって、記憶部12に格納される。
ここで、グループ「自宅用」62bは、使用者の自宅に設置されているアクセスポイント機器と無線LAN接続の設定がなされるクライアント機器が登録されるものであり、以下同様に、グループ「会社用」62c,グループ「旅行用」62dは夫々、使用者の会社や旅行先のアクセスポイント機器と無線LAN接続の設定がなされるクライアント機器が登録されるものである。また、「すべて」グループ62aは、いずれのアクセスポイント機器とも無線LAN接続の設定がなされるクライアント機器が登録されるものである。
かかるグループリスト60へのクライアント機器の登録は、クライアント機器情報リスト27を用いることによって行なわれ、この登録のために、表示部13にグループ設定画面が表示される。
図14はかかるグループ設定のための画面の一具体例を示す図であって、70はグループ設定画面、70aはグループ選択画面、71a,71bは選択項目、72はグループ項目、73は「追加」ボタン、74は「削除」ボタンである。
図14(a)において、グループ設定画面70には、「1.グループの新規作成」の選択項目71aと「登録済み機器のグループ設定」の選択項目71bとが、選択可能に、設けられている。
「1.グループの新規作成」の選択項目71aは、グループリスト60(図13)に新たなグループを設定するためのものであり、使用者が入力部15を操作してこの「1.グループの新規作成」の選択項目71aを指定すると、図示しないが、グループ名の入力画面が表示され、使用者が入力部15を操作してこれに所望のグループ名を入力すると、CPU10は記憶部12に格納されている図13に示すグループリスト60の項目「グループ名」61aに入力されたグループを追加する。
また、図7でのステップS101〜S104,S106で新たにクライアント機器の登録設定をし、このクライアント機器の無線LAN接続の設定情報が記憶部12に格納さているクライアント機器情報リストに登録された後、このグループ設定画面70を表示させ、その「登録済み機器のグループ設定」の選択項目71bが指定されると、図14(b)に示すグループ選択画面70aが表示され、このグループ選択画面70aに現在グループリスト60に設定されているグループの選択項目72が指定可能に表示される。ここでは、図13に示すグループリスト60をもとに、グループ「すべて」,「自宅用」,「会社用」,「旅行用」の選択項目が表示されているものとする。
このグループ選択画面70aには、また、「追加」ボタン73と「削除」ボタン74とが選択可能に表示されている。あるいはまた、入力部15の操作によってグループの選択項目72のいずれかが指定されると、「追加」ボタン73と「削除」ボタン74とが選択可能に表示されている。
そこで、いま、グループ選択画面70aにおいて、上記のようにして、新たに登録設定したクライアント機器に対し、これを割り当てる所望のグループの選択項目72を指定し、「追加」ボタン73を指定操作すると、図示しないが、記憶部12に格納されているクライアント機器情報リスト27での製品名21の一覧が表示され、この一覧の中から上記の新たに登録設定されたクライアント機器の製品名を選択指示すると、この製品名が、グループ選択画面70aで指定されたグループの選択項目72に該当するグループリスト60での項目「グループ名」61aのグループでの項目「製品名」61bに登録される。このようにして、新たに登録設定したクライアント機器は、使用者が希望するグループに割り当てられることになる。
なお、クライアント機器情報リスト27に無線LAN接続の設定情報が既に登録され、かつグループリスト60で所定のグループに割り当てられているクライアント機器に対しても、同様の操作をすることにより、割り当てられるグループを変更することもできる。
また、グループ選択画面70aにおいて、所望のグループの選択項目72を指定して「削除」ボタン74を指定操作すると、上記と同様に、記憶部12に格納されているグループリスト60でのこの所望のグループの選択項目72に割り当てられている製品名61bの一覧が表示され、この一覧の中から所望の製品名を指定すると、この指定された製品名のクライアント機器の製品名がこの指定されたグループから除かれ、このクライアント機器がこの指定されたグループから外される。この場合、このグループから外されたクライアント機器に対して、グループ選択画面70aでの上記の他の所定グループの指定と「追加」ボタン73の指定操作を行なうことにより、このクライアント機器を別のグループに属するように変更することができる。
次に、この実施例3での図7でのステップS109の接続設定処理(B)について説明するが、新規に登録設定するアクセスポイント機器の登録設定処理は、図7に示す実施例1の場合と同様である。
図15は図7での新規登録のアクセスポイント機器に対する接続設定処理(B)のこの実施例3の一連の手順を示すフローチャートである。なお、ステップS502〜S510の一連の処理は、図10におけるステップS302〜S310と同様であるので、その重複する説明を省略する。
接続情報管理装置1の記憶部12には、図4に示すようなクライアント機器情報リスト27や図6に示すようなアクセスポイント機器情報リスト39とともに、図13に示すようなグループリスト60が格納されており、夫々のクライアント機器がこのグループリスト60によってグループ化されている。なお、夫々のクライアント機器は、1以上のグループに属するように、グループ化されている。
いま、自宅以外の場所でその場所に該当するグループのクライアント機器を初めて使用されるものとすると、その使用場所でのアクセスポイント機器がこれらクライアント機器に対して新規のアクセスポイント機器となり、この新規のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報の登録処理が図7で説明した手順によって行なわれるが、この登録処理が終了すると、図7での接続設定処理(B)が実行されることになる。
この接続設定処理(B)では、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が接続情報管理装置1(図2)の記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト102に登録された後、図15において、まず、使用者が入力部15を操作して、この使用場所に該当するグループが指定されることにより、グループリスト60からこの指定したグループに属するクライアント機器のうちの1つを選択されたクライアント機器として、記憶部12に記憶されているクライアント機器情報リスト27から、その無線LAN接続の設定情報を取得し、また、同じく記憶部12に記憶されたアクセスポイント機器情報リスト39から、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報を取得する(ステップS501)。
図16はこの実施例3での接続方法選択画面の一具体例を示す図であって、80は接続方法選択画面、81a,81bは方法指定項目、82はメッセージ、83はグループ指定画面、84はグループ選択項目、85はメッセージである。
同図において、図7のステップS109の接続設定処理(B)に移行すると、まず、表示部13に図16(a)に示す接続方法選択画面80が表示される。この接続方法選択画面80では、記憶部12のクライアント機器情報リスト27に無線LAN接続の設定情報20が登録されている設定登録済みのクライアント機器について、それを個別に選択して新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理を行なう方法を指定するための、例えば、「1.個別に選択」の方法指定項目81aと、指定したグループでのクライアント機器の新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理を行なう方法を指定するための、例えば、「2.グループ単位で接続」の方法指定項目81bとが、タッチ操作やクリック操作などによって指定可能に表示され、使用者が入力部15を操作することにより、そのいずれかを選択指定することができる。また、かかる方法指定項目81a,81bとともに、例えば、「クライアント機器の接続方法を選択してください」といったような、使用者に方法指定項目81a,81bのいずれかの選択を促すメッセージ82も表示される。
ここで、この接続方法選択画面80で「1.個別に選択」の方法指定項目81aが選択されると、詳細な説明を省略するが、図12で説明したように、指定されたクライアント機器に対して、新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理が行なわれる。
使用者の操作によって接続方法選択画面80で「2.グループ単位で接続」の方法指定項目81bが選択されると、図16(b)に示すグループ指定画面83が表示部13に表示される。このグループ指定画面83は、記憶部12に格納されているグループリスト60で設定されているグループ名61aを表わす選択可能なグループ選択項目84の一覧からなるものであり、また、例えば、「どのグループのクライアント機器と接続しますか?」といったような、使用者にグループ選択項目84のいずれかの選択を促すメッセージ85も表示される。
そこで、このグループ指定画面83で所望のグループ選択項目84が使用者の操作によって指定されると、この指定されたグループ選択項目84のグループに属するクライアント機器の無線LAN接続の設定情報が記憶部12のクライアント機器情報リスト27からCPU10に読み取られ、まず、そのうちの1つのクライアント機器が新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定対象のクライアント機器として指定され(図15のステップS501)、図15でのステップS502〜S509による接続設定処理(B)が実行される。かかるステップS502〜S510による接続設定処理(B)は、図12の場合と同様、図10でのステップS302〜S310と同様の処理が行なわれるので、重複する説明を省略する。
そして、この指定されたグループに属する全てのクライアント機器に対して(ステップS510)、ステップS501からの接続設定処理(B)が行なわれ、このグループに属するクライアント機器のうちの新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続が可能なクライアント機器が、この新規登録のアクセスポイント機器と無線LAN接続が設定されることになる。
これを図1について説明すると、携帯型ゲーム機3,携帯型音楽再生機4は接続情報管理装置1の記憶部12でのグループリスト60でグループ「旅行用」にも属しているものであり、これらをホテルBで使用可能とするためには、図16(b)に示すグループ指定画面83で「旅行用」のグループ選択項目84を指定することになる。
なお、図16(b)に示すグループ指定画面83で「1.すべて」のグループ選択項目84が指定された場合には、記憶部12でのクライアント機器情報リスト27で無線LAN接続の設定情報が登録されている全てのクライアント機器について、この図15の接続設定処理(B)が行なわれるものであり、これは図10に示す接続設定処理(B)である。
このように、この実施例3では、先の実施例と同様の効果に加え、クライアント機器をグループ化することにより、かかるクライアント機器を使用する環境(自宅や会社,旅行など)に応じて、この環境に必要なクライアント機器に対して新規登録のアクセスポイント機器への無線LAN接続の設定処理を行なうようにすることができ、その環境に関係の無いクライアント機器の無駄な設定処理を回避できる。
図13に示すグループリスト60によると、図1において、ノートパソコン5はグループ「自宅用」やグループ「会社用」に属しているが、グループ「旅行用」に属していない。そこで、使用者が旅行するとき、使用するクライアント機器として、携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4を持参し、これをホテルBで使用する場合、そのアクセスポイント機器6を新規登録のアクセスポイント機器として使用することになるが、このとき、グループとしてグループ「旅行用」を指定した場合、これら携帯型ゲーム機3と携帯型音楽再生機4とについては、これらがグループ「旅行用」に属していることから、このアクセスポイント機器6への無線LAN接続のための上記の接続設定処理(B)を接続情報管理装置1が実行する。これに対し、ノートパソコン5は、接続情報管理装置1の記憶部12のクライアント機器情報リスト27に登録設定されているが、グループ「旅行用」に属していないので、アクセスポイント機器6への無線LAN接続のための上記の接続設定処理(B)が接続情報管理装置1で実行されないことになる。即ち、この場合、グループ「旅行用」に属さないクライアント機器として携帯しなかったノートパソコン5に対しては、上記の接続設定処理(B)は不要であり、接続情報管理装置1はこの接続設定処理(B)を行なわないのである。
次に、登録設定されたアクセスポイント機器に対する図7でのステップS109の接続設定処理(B)の実施例4について説明する。この実施例4は、アクセスポイント機器によっては、無線LAN接続の設定ができない機器カテゴリのクライアント機器が存在する場合、かかるアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定ができないクライアント機器の機器カテゴリを指定することができるようにしたものである。
図17はかかるアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報の一具体例を示す図であって、90は無線LAN接続の設定情報、91は項目「接続不可機器カテゴリ」であり、図5に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、無線LAN接続の設定情報90は、図5に示す無線LAN接続の設定情報30と同様の項目「製品名」31,項目「機器カテゴリ」32,項目「SSID」33,項目「使用中の暗号方式」35,項目「鍵情報」36,項目「IPアドレス」37とともに、項目「接続不可機器カテゴリ」91が設けられており、この項目「接続不可機器カテゴリ」91には、この無線LAN接続の設定情報90をQRコードで有するアクセスポイント機器が無線LAN接続の設定ができないクライアント機器の機器カテゴリが設定されている。ここでは、かかる機器カテゴリをPC(ノートパソコン)とデジカメ(デジタルカメラ)としている。
かかる無線LAN接続の設定情報90を含むQRコードが、上記のように、接続情報管理装置1に取り込まれ、デコードされて無線LAN接続の設定情報90が抽出され、記憶部12のアクセスポイント機器情報リストに登録されるが、かかるアクセスポイント機器情報リストの一具体例を図18に示す。なお、図18において、92はアクセスポイント機器情報リストであって、図6,17に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、アクセスポイント機器情報リスト92は、図6に示すアクセスポイント機器情報リスト39と同様、項目「製品名」31,項目「機器カテゴリ」32,項目「SSID」33,項目「使用中の暗号方式」35,項目「鍵情報」36,項目「IPアドレス」37,項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38とともに、項目「接続不可機器カテゴリ」91が設けられており、これら項目31〜33,項目35〜37,項目91に無線LAN接続の設定情報90の該当する項目の情報が登録される。
ここでは、アクセスポイント機器情報リスト92に2つのアクセスポイント機器A,Bの無線LAN接続の設定情報90が登録されているものとするが、項目「接続不可機器カテゴリ」91では、アクセスポイント機器Aに対し、「PC」が設定され、アクセスポイント機器Bに対し、「PC」と「デジカメ」とが設定されている。従って、アクセスポイント機器Aはノートパソコンと無線LAN接続の設定ができず、アクセスポイント機器Bはノートパソコン及びデジタルカメラと無線LAN接続の設定ができない。
なお、無線LAN接続の設定の不可のクライアント機器の機器カテゴリが無いアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報90には、項目「接続不可機器カテゴリ」91に機器カテゴリが設定されていない。従って、アクセスポイント機器情報リスト92でのかかるアクセスポイント機器に対する項目「接続不可機器カテゴリ」91には、機器カテゴリが設定されていない。
図19は図7での新規登録のアクセスポイント機器に対する接続設定処理(B)の実施例4の一連の手順を示すフローチャートである。なお、ステップS602〜S611の一連の処理は、図10におけるステップS302〜S310と同様であるので、その重複する説明を省略する。
同図において、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が接続情報管理装置1(図2)の記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト92に登録された後、接続情報管理装置1のCPU10は、まず、記憶部12でのクライアント機器情報リスト27(図4)から、設定登録済みのクライアント機器のうちの1つのクライアント機器の無線LAN接続の設定情報を読み出す(ステップS601)。
ここで、この実施例4においても、接続情報管理装置1の記憶部12でのクライアント機器情報リスト27に既に登録設定されている設定登録済みのクライアント機器を、先の実施例3のように、グループリスト60(図13)を作成してグループ化してもよいし、先の実施例2のように、グループ化しないようにしてもよい。グループ化されていない場合には、図11に示す接続方法選択画面50やクライアント機器指定画面53などを用いることにより、1つのクライアント機器を指定してその無線LAN接続の設定情報を読み出し、グループ化されている場合には、図16に示す接続方法選択画面80やグループ指定画面83などを用いることにより、1つのクライアント機器を指定してその無線LAN接続の設定情報を読み出する。
そして、CPU10は、記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト92から読み出した新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報90での項目「接続不可機器カテゴリ」91を参照し、この指定したクライアント機器がこの新規登録のアクセスポイント機器と無線LANの接続設定が不可のクライアント機器であるか否かを判定し(ステップS602)、この接続設定が不可である機器カテゴリのクライアント機器である場合には(ステップS602の“N”)、このクライアント機器に対する接続設定処理(B)を終了し、次のクライアント機器について、ステップS601からの処理動作を行なうが、この接続設定が可である機器カテゴリのクライアント機器である場合には(ステップS602の“Y”)、このクライアント機器に対し、ステップS603〜S611の先の実施例2,3と同様の処理を行なう。
このようにして、この実施例4においては、新規登録のアクセスポイント機器に対して無線LAN接続の設定が許可される全ての、あるいは指定されるグループのクライアント機器について、この新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理が行なわれる。
次に、登録設定されたアクセスポイント機器に対する図7でのステップS109の接続設定処理(B)の実施例5について説明する。この実施例5は、アクセスポイント機器によっては、無線LAN接続の設定が可能なクライアント機器の台数が決められており、かかるアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定をするクライアント機器の台数を自動的に制限するものである。
図20はかかるアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報の一具体例を示す図であって、100は無線LAN接続の設定情報、101は項目「接続不可機器カテゴリ」であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、無線LAN接続の設定情報100は、図17に示す無線LAN接続の設定情報90と同様の項目「製品名」31,項目「機器カテゴリ」32,項目「SSID」33,項目「使用中の暗号方式」35,項目「鍵情報」36,項目「IPアドレス」37,項目「接続不可機器カテゴリ」91とともに、項目「接続許可台数」101が設けられており、この項目「接続許可台数」101には、このアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定ができるクライアント機器の台数が設定されている。ここでは、その台数を3台としている。
なお、無線LAN接続の設定情報100としては、項目「接続不可機器カテゴリ」91がなくてもよいし、また、図13に示すようなグループリスト60が設定されていてもよい。
新規登録のアクセスポイント機器のかかる無線LAN接続の設定情報100を含むQRコードが、上記のように、接続情報管理装置1に取り込まれ、デコードされて無線LAN接続の設定情報100が抽出され、記憶部12のアクセスポイント機器情報リストに登録されるが、かかるアクセスポイント機器情報リストの一具体例を図21に示す。なお、図21において、102はアクセスポイント機器情報リストであって、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
同図において、アクセスポイント機器情報リスト102は、図18に示すアクセスポイント機器情報リスト92と同様、項目「製品名」31,項目「機器カテゴリ」32,項目「SSID」33,項目「使用中の暗号方式」35,項目「鍵情報」36,項目「IPアドレス」37,項目「MACアドレスフィルタリングの有無」38,項目「接続不可機器カテゴリ」91とともに、項目「接続許可台数」101が設けられており、これら項目31〜33,項目35〜37,項目91,101に無線LAN接続の設定情報100の該当する項目の情報が登録される。
ここでは、アクセスポイント機器情報リスト102に2つのアクセスポイント機器A,Bの無線LAN接続の設定情報100が登録されているものとするが、項目「接続許可台数」101では、アクセスポイント機器Aに対して台数が設定されておらず、アクセスポイント機器Bには、「3」台と設定されている。従って、アクセスポイント機器Aに無線LAN接続の設定が可能なクライアント機器の台数には制限がないが、アクセスポイント機器Bでは、これに無線LAN接続の設定が可能なクライアント機器が3台と制限される。
図22は図7での新規登録のアクセスポイント機器に対する接続設定処理(B)の実施例5の一連の手順を示すフローチャートである。なお、ステップS701〜S710の一連の処理は、図10におけるステップS301〜S309と同様であるので、その重複する説明を省略する。
同図において、新規登録のアクセスポイント機器の無線LAN接続の設定情報が記憶部12のアクセスポイント機器情報リスト102に登録された後、接続情報管理装置1(図2)のCPU10は、まず、記憶部12でのクライアント機器情報リスト27(図4)から、設定登録済みのクライアント機器のうちの1つのクライアント機器の無線LAN接続の設定情報を読み出す(ステップS701)。
ここで、この実施例5においても、接続情報管理装置1の記憶部12でのクライアント機器情報リスト27に既に登録設定されている設定登録済みのクライアント機器を、先の実施例3のように、グループリスト60(図13)を作成してグループ化してもよいし、先の実施例2のように、グループ化しないようにしてもよい。グループ化されていない場合には、図11に示す接続方法選択画面50やクライアント機器指定画面53などを用いることにより、1つのクライアント機器を指定してその無線LAN接続の設定情報を読み出し、グループ化されている場合には、図16に示す接続方法選択画面80やグループ指定画面83などを用いることにより、1つのクライアント機器を指定してその無線LAN接続の設定情報を読み出する。
そして、CPU10は、このクライアント機器に対し、図19でのステップS602〜S610と同様のステップS702〜S710の処理を行ない、アクセスポイント機器情報リスト102でこの新規登録のアクセスポイント機器の項目「接続許可台数」101にその台数が設定されている場合には、このクライアント機器の接続設定処理(B)でこの接続許可台数を達成したか否かを判定する(ステップS711)。この接続許可台数に達しておらず(ステップS711の“N”)、また、記憶部12のクライアント機器情報リスト27にこの新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器がある場合には(ステップS712の“N”)、かかる無線LAN接続が未設定の次のクライアント機器について、ステップS701からの処理を行なう。
新規登録のアクセスポイント機器の接続許可台数までのクライアント機器の無線LAN接続の設定がなされると(ステップS711の“Y”)、あるいはこの新規登録のアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定がなされたクライアント機器の台数が新規登録のアクセスポイント機器の接続許可台数には達していないが、この新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続が未設定のクライアント機器がなくなった場合には(ステップS712の“Y”)、この新規登録のアクセスポイント機器への接続設定処理(B)が終了する。この終了とともに、先の実施例と同様、この接続設定処理(B)の結果が接続情報管理装置1の表示部13に表示され、この表示内容から、使用者は、新規登録のアクセスポイント機器に無線LAN接続の設定がなされたクライアント機器を認識することができるし、かかる設定ができなかったクライアント機器とその非設定の理由を認識することができる。
このようにして、この実施例5では、新規登録のアクセスポイント機器で指定される接続許可数までのクライアント機器と、自動的に、無線LAN接続の設定がなされることになり、使用者に手間を掛けずにかかる接続設定がなされることになる。許可される全ての、あるいは指定されるグループのクライアント機器について、この新規登録のアクセスポイント機器との無線LAN接続の設定処理が行なわれる。