JP2013254848A - コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】誘電体層と導電体層との間の密着性を高めることができるコンデンサを提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るコンデンサ10は、誘電体層110と、第1の外部電極層121と、第2の外部電極層122と、第1の内部電極部131と、第2の内部電極部132と、密着層150とを具備する。誘電体層110は、複数の貫通孔113を有する。第1の内部電極部131は、第1の貫通孔部113aに設けられ、一端が第1の外部電極層121と接続され、他端が第2の外部電極層122から絶縁される。第2の内部電極部132は、第2の貫通孔部113bに設けられ、一端が第2の外部電極層122と接続され、他端が第1の外部電極層121から絶縁される。密着部150は、第3の貫通孔部113cに設けられ、第1及び第2の外部電極層121,122の少なくとも何れか一方を誘電体層110に密着させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、誘電体層の内部に複数の微細な内部電極が充填された構造を有するコンデンサに関する。
現在広く用いられているコンデンサとして、例えば、Al電解コンデンサや積層セラミックコンデンサが知られている。Al電解コンデンサは、電解液を使用するため、液漏れ対策などを必要とする。また、積層セラミックコンデンサは焼成処理を経て製造されるため、電極と誘電体間における熱収縮に伴う種々の問題をクリアする必要がある。
一方、近年では新しいタイプのコンデンサとして、絶縁層に陽極酸化処理された酸化アルミニウムを誘電体層に使用したコンデンサが提案されている。例えば特許文献1には、一対の導電体層と、一対の導電体層間に設けられた誘電体層と、一対の導電体層と略直交する方向に誘電体層を貫通するように形成された複数の略柱状の微細な孔と、複数の孔に充填された第1及び第2の内部電極とを備えたコンデンサが開示されている。第1の内部電極は、複数の孔のうち一部の孔に充填されており、一端が一方の導電体層に導通し、他端が他方の導電体層と絶縁されている。第2の内部電極は、複数の孔のうち、第1の電極が充填されていない孔に充填されており、一端が上記他方の導電体層に導通し、他端が上記一方の導電体層と絶縁されている。
このような構成のコンデンサは、電解液や焼成処理を必要としないため、Al電解コンデンサや積層セラミックコンデンサが有していた問題を解消することができる。また、誘電体層に充填される第1及び第2の内部電極がナノスケールという微細構造を有するため素子全体を小型化できる。さらに、第1及び第2の内部電極がそれぞれ一対の導電体層で並列に接続されているため、素子の高容量化を実現することができる。
特許第4493686号公報
上記特許文献1に記載のコンデンサにおいては、第1及び第2の内部電極がナノスケールという微細構造を有するため、誘電体層の表裏面に形成された一対の導電体層との接続面積が素子面積に対して非常に小さい。このため、応力等の影響により誘電体層と導電体層との界面が剥離して、素子特性を低下させるおそれがある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、誘電体層と導電体層との間の密着性を高めることができるコンデンサを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るコンデンサは、誘電体層と、第1の外部電極層と、第2の外部電極層と、第1の内部電極部と、第2の内部電極部と、密着部とを具備する。
上記誘電体層は、第1の面と、上記第1の面と対向する第2の面と、上記第1の面と上記第2の面との間を連絡する複数の貫通孔と、を有する。
上記第1の外部電極層は、上記第1の面に配置される。
上記第2の外部電極層は、上記第2の面に配置される。
上記第1の内部電極部は、上記複数の貫通孔の一部である第1の貫通孔部に設けられ、一端が上記第1の外部電極層と接続され、他端が上記第2の外部電極層から絶縁される。
上記第2の内部電極部は、上記複数の貫通孔の他の一部である第2の貫通孔部に設けられ、一端が上記第2の外部電極層と接続され、他端が上記第1の外部電極層から絶縁される。
上記密着部は、上記複数の貫通孔の残部である第3の貫通孔部に設けられ、上記第1及び第2の外部電極層の少なくとも何れか一方を上記誘電体層に密着させる。
本発明の一実施形態に係るコンデンサの概略構成を示す全体斜視図である。 上記コンデンサの部分破断平面図である。 図2における[A]−[A]線方向断面図である。 図3の要部拡大図である。 図3に示すコンデンサの領域構成を示す概略平面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図3に示すコンデンサの第1,第2の外部電極層の形状を説明する斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るコンデンサの概略構成を示す側断面図である。 図13に示すコンデンサの領域構成を示す概略平面図である。 図13に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図13に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るコンデンサの概略構成を示す側断面図である。 図17に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 図17に示すコンデンサの製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るコンデンサの概略構成を示す側断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るコンデンサの概略構成を示す側断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンデンサの構成の変形例を示す側断面図である。
本発明の一実施形態に係るコンデンサは、誘電体層と、第1の外部電極層と、第2の外部電極層と、第1の内部電極部と、第2の内部電極部と、密着部とを具備する。
上記誘電体層は、第1の面と、上記第1の面と対向する第2の面と、上記第1の面と上記第2の面との間を連絡する複数の貫通孔と、を有する。
上記第1の外部電極層は、上記第1の面に配置される。
上記第2の外部電極層は、上記第2の面に配置される。
上記第1の内部電極部は、上記複数の貫通孔の一部である第1の貫通孔部に設けられ、一端が上記第1の外部電極層と接続され、他端が上記第2の外部電極層から絶縁される。
上記第2の内部電極部は、上記複数の貫通孔の他の一部である第2の貫通孔部に設けられ、一端が上記第2の外部電極層と接続され、他端が上記第1の外部電極層から絶縁される。
上記密着部は、上記複数の貫通孔の残部である第3の貫通孔部に設けられ、上記第1及び第2の外部電極層の少なくとも何れか一方を上記誘電体層に密着させる。
上記コンデンサにおいて、第1,第2の外部電極層は、密着部によって誘電体層の第1,第2の面に密着される。したがって上記コンデンサによれば、誘電体層と第1,第2の外部電極層との間の密着性を高めることができる。
上記密着部は、樹脂材料層を含んでもよい。上記樹脂材料層は、上記第1及び第2の外部電極層にそれぞれ接続され、上記第3の貫通孔部に充填される。
これにより第1及び第2の外部電極層を誘電体層の第1及び第2の面にそれぞれ密着させることができる。
上記密着部の形成箇所は特に限定されず、例えば、上記誘電体層の周縁部に設けられる。これにより応力等の影響による第1,第2の外部電極層と誘電体層の層間剥離を抑制することができる。
一方、上記密着部は、複数列の金属材料層を含んでもよい。上記複数列の金属材料層は、上記第1及び第2の外部電極層のいずれか一方に接続され、上記誘電体層の周縁部に配列される。
このような構成によっても第1,第2の外部電極層と誘電体層の密着性を高めることができる。
上記誘電体層は、第1の領域と、第2の領域と、第3の領域とを有してもよい。上記第1の領域は、上記第1及び第2の貫通孔部を含む。上記第2の領域は、上記第1の領域の外周側に設けられ、上記第3の貫通孔部の一部を含む。上記第3の領域は、上記第1の領域と上記第2の領域との間に設けられ、上記第3の貫通孔部の残部を含む。
この場合、上記密着部は、複数列の樹脂材料層と、複数列の金属材料層とを含む。上記複数列の樹脂材料層は、上記第2の領域内における上記第3の貫通孔部に設けられ、上記第1及び第2の外部電極層にそれぞれ接続される。
上記複数列の金属材料層は、上記第3の領域内における上記第3の貫通孔部に設けられ、上記第1及び第2の外部電極層のいずれか一方に接続される。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係るコンデンサの構造を示しており、図1は全体の概略斜視図、図2はその部分破断平面図、図3は図2における[A]−[A]線方向の断面図である。図中、X,Y及びZ軸方向は、相互に直交する3軸方向を示している。
[全体構成]
本実施形態のコンデンサ10は、コンデンサ本体100と、第1の外部端子101と、第2の外部端子102とを有する。
コンデンサ本体100は、誘電体層110と、第1の外部電極層121と、第2の外部電極層122と、第1の外部電極層121と電気的に接続される複数の第1の内部電極部131と、第2の外部電極層122と電気的に接続される複数の第2の内部電極部132とを有する。コンデンサ本体100は、第1の外部電極層121を被覆する絶縁性の第1の保護層141と、第2の外部電極層122を被覆する絶縁性の第2の保護層142とをさらに有する。
第1の外部端子101は第1の外部電極層121と電気的に接続され、第1の外部電極層121は複数の第1の内部電極部131と電気的に接続される。一方、第2の外部端子102は第2の外部電極層122と電気的に接続され、第2の外部電極層122は複数の第2の内部電極部132と電気的に接続される。
第1及び第2の外部電極層121,122は、誘電体層110を挟んで相互に対向して配置される。第1の外部電極層121(第1の外部端子101)は例えば正極に接続され、第2の外部導体層122(第2の外部端子102)は例えば負極に接続される。
第1及び第2の内部電極部131,132は、誘電体層110の内部に設けられており、誘電体層110の厚み方向(Z軸方向)に伸びる略柱状に形成されている。第1の内部電極部131は、第1の外部電極層121に接続され、第2の外部電極層122から絶縁されている。一方、第2の内部電極部132は、第2の外部電極層122に接続され、第1の外部電極層121から絶縁されている。
上記構成において、複数の内部電極部131,132が誘電体層110の内部に設けられているため、第1の外部電極層121と第2の外部電極層122との間の対向面積が大きくなり、これによりコンデンサ10の高容量化が図れるようになる。特に、内部電極部131,132を微細構造とすることで、高容量化と共に素子の小型化を実現することができる。
以下、本実施形態に係るコンデンサ10の各部の構成について説明する。図4は、内部電極部131,132の構成の詳細を示すコンデンサ10の要部拡大断面図である。
[誘電体層]
誘電体層110は、第1の面111(図4において下面又は裏面)と、第1の面111に対向する第2の面112(図4において上面又は表面)とを有する所定厚みの矩形の誘電体材料で構成される。第1の面111には、第1の外部電極層121が配置されるとともに、第1の外部電極層121を被覆するように第1の保護層141が設けられる。第2の面112には、第2の外部電極層122が配置されるとともに、第2の外部電極層122を被覆するように第2の保護層142が設けられる。
本実施形態において誘電体層110は、弁金属の酸化物で構成される。弁金属としては、Al、Ta、Nb、Ti、Zr、Hf、Zn、W、Sb等が挙げられ、本実施形態ではAl酸化物が用いられる。厚みも特に限定されず、例えば数100nm〜数100μmである。
誘電体層110の内部には、誘電体層110の面内全域にわたって複数の貫通孔113が形成されている。複数の貫通孔113は、誘電体層110の厚み方向に貫通しており、第1の面111と第2の面112との間を連絡する。貫通孔113は、第1及び第2の面内に規則的に又は不規則的に形成される。図2の例では、各貫通孔113が所定の配列で形成された例を示しており、例えば各々の中心が正六角形の角に位置する正六方規則配列で複数の貫通孔113が形成される。各貫通孔113の形状、孔径は特に限定されず、本実施形態では、内径が数10〜数100nmの略円形で形成される。隣接する貫通孔113の間隔も特に限定されず、例えば数10〜数100nmとされる。
[外部電極層]
第1の外部電極層121は、誘電体層110の第1の面111に配置され、かつ、第1の面111に密着している。第2の外部電極層122は、誘電体層110の第2の面112に配置され、かつ、第2の面112に密着している。第1の外部電極層121は、コンデンサ本体100の第1の端面11に臨み、第1の外部端子101と電気的に接続される引出し端部121aを有する。第2の外部電極層122は、コンデンサ本体100の第2の端面12に臨み、第2の外部端子102と電気的に接続される引出し端部122aを有する。
第1及び第2の外部電極層121,122はそれぞれ、Cu、Ni、Cr、Ag、Pd、Fe、Sn、Pb、Pt、Ir、Rh、Ru、Al、Ti等の純金属やこれらの合金等の導体材料からなり、その厚さは、例えば数10nm〜数μmである。第1及び第2の外部電極層121,122は、二種以上の導体材料の積層体であってもよく、例えばTi層とその上に積層されたCu層で構成されてもよい。
第1及び第2の外部端子101,102は、コンデンサ本体100の第1及び第2の端面11,12にそれぞれ設けられる。第1及び第2の外部端子101,102は、導電性材料で形成され、例えば、めっき法、浸漬法、溶接法等により第1及び第2の端面11,12にそれぞれ形成される。第1及び第2の外部端子101,102の表面は、必要に応じて、ハンダめっきが施されてもよい。
[内部電極部]
第1の内部電極部131は、複数の貫通孔113の一部である複数の第1の貫通孔部113aにそれぞれ配置され、かつ、第1の貫通孔部113aの内面に密着している。図4に示すように、第1の内部電極部131の一端131aは、誘電体層110の第1の面111に到達し、かつ、第1の外部電極層121に接続されている。第1の内部電極部131の他端131bは、誘電体層110の第2の面112には到達しておらず、第2の外部電極層122から絶縁されている。第1の内部電極部131の他端131bと第2の外部電極層122との間には、空間又は絶縁材料からなる絶縁層162が形成されている。
第2の内部電極部132は、複数の貫通孔113の他の一部である複数の第2の貫通孔部113bにそれぞれ配置され、かつ、第2の貫通孔部113bの内面に密着している。図4に示すように、第2の内部電極部132の一端132aは、誘電体層110の第2の面112に到達し、かつ、第2の外部電極層122に接続されている。第2の内部電極部132の他端132bは、誘電体層110の第1の面111には到達しておらず、第1の外部電極層121から絶縁されている。第2の内部電極部132の他端132bと第1の外部電極層121との間には、空間又は絶縁材料からなる絶縁層161が形成されている。
第1及び第2の内部電極部131,132は金属材料で構成され、本実施形態では、めっき可能な金属全般(Cu,Ni,Co,Cr,Ag,Au,Pd,Fe,Sn,Pb,Pt等)やこれらの合金等が用いられる。
第1の内部電極部131及び第2の内部電極部132の各々の配列位置は特に限定されない。本実施形態では図2に示すように、各々がほぼ同数、ランダムに配列される。第1の内部電極部131と第2の内部電極部132の数的割合は特に限定されないが、各々が同程度の割合であるほど効率よく素子の高容量化を実現することができる。
[密着部]
実施形態のコンデンサ10は、密着部150をさらに有する。密着部150は、複数の貫通孔113の残部である第3の貫通孔部113cに設けられ、第1の外部電極層121及び第2の外部電極層122と密着する樹脂材料層151を有する。
本実施形態において樹脂材料層151は、第3の貫通孔部113cに充填された複数の柱状の樹脂材料層で構成される。樹脂材料層151は、第1の外部電極層121と接続される第1の端部151aと、第2の外部電極層122と接続される第2の端部151bとを有し、第1及び第2の外部電極層121,122の両者を誘電体層に密着させる。これにより、誘電体層110と外部電極層121,122との界面剥離を抑制し、素子特性の低下を防止することができる。
樹脂材料層151を構成する樹脂材料の種類は特に限定されず、例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル、フェノール、ベンゾシクロブテン等が挙げられる。樹脂材料として金属との密着性に優れた材料が採用されることで、外部電極層121,122との密着効果が高い。また、樹脂材料として誘電体層110との密着性に優れた材料が採用されることで、貫通孔部113cの内壁面からの剥離を抑制することができる。
密着部150は、コンデンサ10の面内の複数箇所に形成される。密着部150が複数形成されることによって、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着効果が高められる。密着部150の形成個数は特に限定されず、その下限は、例えば誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着強度によって設定され、上限は、例えばコンデンサ10に要求される全容量に応じて設定される。
密着部150が形成される位置は特に限定されず、誘電体層110の面内に規則的又は不規則的に形成される。本実施形態では、密着部150は、第1及び第2の内部電極部131,132が設けられる容量領域の外周側に設けられる。
図5は、コンデンサ本体100の面内の領域構成を説明する概略図である。コンデンサ本体100は、電極対向領域A11と樹脂充填領域A12とを有する。
電極対向領域A11は、誘電体層110の面内略中央部に位置する略矩形の領域に形成され、第1の内部電極部131と第2の内部電極部132とを含み、これら第1及び第2の内部電極部131,132が相互に対向する容量領域を構成する。誘電体層110の第1及び第2の貫通孔部113a,113bは、それぞれ容量領域A11に設けられる複数の貫通孔部に相当する。
一方、樹脂充填領域A12は、電極対向領域A11の外側から誘電体層110の外周縁部に至る略矩形の環状領域に形成され、この樹脂充填領域A12に密着部150が設けられる。誘電体層110の第3の貫通孔部113cは、樹脂充填領域A12に設けられる複数の貫通孔部に相当する。
樹脂充填領域A12の形成幅は、特に限定されず、例えば、1μm以上100μm以下とされる。1μm未満であると、密着部150による所期の密着効果が得られにくく、100μmを超えると密着部150による密着効果が頭打ちとなるとともに、容量領域A11の面積が制限されることでコンデンサの容量の向上が難しくなる。
なお密着部150(樹脂材料層151)は、電極対向領域A11内に分散するように形成されてもよい。この場合においても、電極対向領域A11において外部電極層121,122と誘電体層110との密着性を高めることができる。
本発明者は、電極対向領域の外周囲(樹脂充填領域)に密着部として幅10〜25μmにわたって複数の柱状の樹脂材料層を形成したコンデンサのサンプル(サンプル1)と、密着部を有しないコンデンサのサンプル(サンプル2)とをそれぞれ1000個ずつ作製し、80倍の光学顕微鏡を用いて両外部電極層の剥離の有無を評価した。その結果、上記剥離が検出されたサンプルの割合は、サンプル1で0.2%、サンプル2で2.7%であった。
本実施形態のコンデンサ10によれば、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着強度が高まるため、ハンドリング時や応力等の影響による誘電体層と外部電極層121,122との界面の剥離を防止することができる。これにより、コンデンサ10の耐久性を高めることができる。また、誘電体層110と外部電極層121,122の材料選定の自由度が高まり、相互の密着強度が低い材料の組み合わせも採用可能となる。
[製造方法]
次に、本実施形態のコンデンサ10の製造方法について説明する。図6〜図11は、コンデンサ10の製造方法を説明する要部の工程断面図である。
まず、図6(A)に示すように、弁金属からなる金属基材50が準備され、金属基材50の表面50Aに陽極酸化の起点となるピットが最密充填六方配列で形成される。次に、電圧を印加して陽極酸化処理を施すことにより、図6(B)に示すように所望の深さ(ないし長さ)の有底の複数の第1の孔54が、金属基材50の厚み方向に形成される。
引き続き、第1の孔54を形成したときよりも大きな印加電圧で陽極酸化処理を施すことで、図6(C)に示すように有底の複数の第2の孔56が形成される。その後、金属基材50の地金部分をウェットエッチング法により除去することで、図7(A)に示すように第1の孔54と第2の孔56とを有する酸化物基材53が得られる。
陽極酸化で発生する孔のピッチ(孔同士の間隔)は電圧の大きさに比例するため、大きい電圧で処理された第2の孔56は第1の孔54よりもピッチが大きくなり、第1の孔54の一部とランダムに接続される。
陽極酸化処理の条件は適宜設定可能であり、例えば、図6(B)に示す1段階目の陽極酸化の印加電圧は数V〜数100V、処理時間は数分〜数日に設定される。図6(C)に示す2段階目の陽極酸化の印加電圧では、電圧値を1段階目の数倍とし、処理時間は数分〜数十分に設定される。例えば、1段階目の印加電圧を40Vとすることにより径が約100nmの第1の孔54が得られ、2段階目の印加電圧を80Vとすることにより径が約200nmの第2の孔56が得られる。2段階目の電圧値を上述した範囲内とすることにより、第2の孔56に接続された第1の孔54と、第2の孔56に接続されていない第1の孔54の数を概ね同等とすることができる。これにより第2の孔56に接続された第1の孔54の内側に形成される第1の電極部131と、第2の孔56に接続されていない第1の孔54の内側に形成される第2の電極部132との割合が同等となるため、効率的に容量を取り出すことが可能となる。また、2段階目の処理時間を上述の範囲内とすることで、孔のピッチ変換が十分に完了しつつ、2段階目で形成される酸化物基材の厚さを小さくすることができる。2段階目で形成される酸化物基材は、後の工程で除去されるため、できるだけ薄いことが好ましい。
次に図7(B)に示すように、酸化物基材53の表面53Aに導体層58が形成される。これにより酸化物基材53の表面53Aから露出する第1の孔54が、導体層58によって被覆される。導体層58は、例えばスパッタ法、真空蒸着法等によって形成される。
続いて、図7(C)に示すように、酸化物基材53の裏面53Bにレジストパターン57が形成される。レジストパターン57は、密着部150を形成するためのものであり、密着部150の形成位置に応じて酸化物基材53の任意の位置に形成される。
レジストパターン57は、スクリーン印刷法や噴霧塗布法等が採用可能である。例えばコンデンサ素子の周縁部(樹脂充填領域A12)等に選択的に密着部150を形成する場合にはスクリーン印刷法でレジストパターン57が形成される。なおコンデンサ素子の面内(電極対向領域A11)にランダムに密着部150を形成する場合には、噴霧塗布法でレジストパターン57が形成される。
続いて図8(A)に示すように、導体層58をシード層とする電解めっき法により、底部が開放された第2の孔56と接続された第1の孔54(第1の貫通孔部113a)の内側に、所定長さの第1のめっき導体M1が形成される。この際、レジストパターン57の直上に位置する第1の孔54には、めっき液が侵入しないため、第1のめっき導体M1は形成されない。
次に、酸化物基材53の裏面53Bに反応性イオンエッチングを施すことで、図8(B)に示すように、レジストパターン57の形成領域以外の第1の孔54の底部を開放させる。これにより、第2の貫通孔部113bが形成される。そして再び、導体層58をシード層とする電解めっき法により、図8(C)に示すように第1及び第2の貫通孔部113a,113bに第2のめっき導体M2が形成される。
第2のめっき導体M2の長さは、第1のめっき導体M1が形成された第1の貫通孔部113aを当該めっき導体M2によって充填できる程度の長さとされる。これにより、第2の貫通孔部113bには、その深さに達しない長さで第2のめっき導体M2が形成され、空隙部が残る。この空隙部は中空であってもよいし、内部に絶縁材料が充填されてもよい。上記空隙部の厚み(高さ)は特に限定されず、素子容量、内部電極部と外部電極層との間の所定の絶縁耐圧等に応じて設定でき、例えば、数10nm〜数10μmとされる。
ここで、第1及び第2のめっき導体M1,M2からなる積層導体は、後に第1の内部電極部131を形成するための第1の電極柱59aを構成し、第2のめっき導体M2のみからなる単層導体は、後に第2の内部電極部132を形成するための第2の電極柱59bを構成する。なお、第1及び第2のめっき導体M1,M2は、典型的には同種の金属材料で構成されるが、互いに異種の金属材料で構成されてもよい。
次に、図9(A)に示すように、酸化物基材53の裏面を研磨する。研磨処理は、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法が採用される。これによりレジストパターン57の直上に位置する第1の孔54の底部が開放され、かつ、めっき導体M1,M2が形成されていない中空の第3の貫通孔部113cが形成される。
続いて図9(B)に示すように、第3の貫通孔部113cの内部に樹脂材料60を充填することで、複数の柱状の樹脂材料層151が形成される。樹脂材料としては、例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル、フェノール、ベンゾシクロブテン等の絶縁性樹脂材料が挙げられる。第3の貫通孔部113cへの樹脂材料60の充填方法は特に限定されず、フォトリソグラフィ技術、スクリーン印刷技術、ナノインプリント技術等の適宜の手法が採用可能である。
本実施形態において樹脂材料60は、第3の貫通孔部113cだけでなく、電極柱59a,59bが形成された第1,第2の貫通孔部113a,113bの上記空隙部にも形成される。ここで、第2の貫通孔部113bの上記空隙部に充填された樹脂材料60は、第2の内部電極部132と第1の外部電極層121との間の絶縁を確保する絶縁層161を構成する。
なお上記空隙部には樹脂材料60が充填されなくてもよいし、他の絶縁材料が充填されてもよい。他の絶縁材料としては、酸化物基材53と同様に弁金属の酸化物、電着可能な樹脂材料(例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル)、SiO2等が挙げられる。
次に、図9(C)に示すように、酸化物基材53の裏面を再度研磨する。研磨処理は、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法が採用される。これにより酸化物基材53の裏面が平坦化されるとともに、第1の貫通孔部113aに充填された樹脂材料60が除去されて、酸化物基材53の裏面から第1の電極柱59aが露出される。平坦化された酸化物基材53は、コンデンサ10の誘電体層110を構成する。
続いて、図10(A)に示すように酸化物基材53の裏面に第1の外部電極層121が形成される。第1の外部電極層121は、例えばスパッタ法、蒸着法等の負圧雰囲気中で成膜される方法によって形成される。このような方法を採用することで、酸化物基材53に対する密着性の高い第1の外部電極層121を成膜することができる。特にスパッタ法はエネルギー量が高いため、より高い密着性を得ることができる。第1の外部電極層121は、貫通孔113が完全に密閉されるように十分な厚さ(例えば貫通孔113の孔径の2倍以上の厚さ)で形成される。第1の外部電極層121を形成するときの負圧雰囲気は、例えば10Pa(パスカル)以下であればよい。
その後、図10(B)に示すように、酸化物基材53の表面の導体層58が除去される。導体層58の除去方法は特に限定されず、ウェットエッチング法、ドライエッチング法、イオンミリング法、CMP法等が適用可能である。
そして第1の外部電極層121をシード層とする電解エッチング法により、第1の電極柱59aが所定の深さだけ除去される。これにより、第1の電極柱59aの先端と酸化物基材53の表面との間に所定の深さの空隙部が形成される。当該空隙部は、そのまま中空であってもよいし、内部に絶縁材料が充填されてもよい。上記空隙部の厚み(高さ)は特に限定されず、素子容量、内部電極部と外部電極層との間の所定の絶縁耐圧等に応じて設定でき、例えば、数10nm〜数10μmとされる。
次に、図10(C)に示すように、第1の貫通孔部113aの上部に形成された上記空隙部に樹脂材料60が充填される。樹脂材料60としては、例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル、フェノール、ベンゾシクロブテン等の絶縁性樹脂材料が用いられる。第1の貫通孔部113aへの樹脂材料60の充填方法は特に限定されず、フォトリソグラフィ技術、スクリーン印刷技術、ナノインプリント技術等の適宜の手法が採用可能である。第1の貫通孔部113aの上記空隙部に充填された樹脂材料60は、第1の内部電極部131と第2の外部電極層122との間の絶縁を確保する絶縁層162を構成する。
なお上記空隙部には樹脂材料60が充填されなくてもよいし、他の絶縁材料が充填されてもよい。他の絶縁材料としては、酸化物基材53と同様に弁金属の酸化物、電着可能な樹脂材料(例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル)、SiO2等が挙げられる。
続いて図11(A)に示すように、酸化物基材53の表面に第2の外部電極層122が形成される。第2の外部電極層122は、例えばスパッタ法、蒸着法等の負圧雰囲気中で成膜される方法によって形成される。このような方法を採用することで、酸化物基材53に対する密着性の高い第2の外部電極層122を成膜することができる。特にスパッタ法はエネルギー量が高いため、より高い密着性を得ることができる。第2の外部電極層122は、貫通孔113が完全に密閉されるように十分な厚さ(例えば貫通孔113の孔径の2倍以上の厚さ)で形成される。第2の外部電極層122を形成するときの負圧雰囲気は、例えば10Pa(パスカル)以下であればよい。
そして図11(B)に示すように、第1及び第2の外部電極121,122がそれぞれ所定の形状にパターニングされるとともに、第1及び第2の外部電極層121,122を被覆するように第1及び第2の保護層141,142がそれぞれ形成される。
図12は、第1及び第2の外部電極層121,122のパターン形状を示す斜視図である。第1及び第2の外部電極層121,122は、誘電体層110よりも幅狭の短冊状に形成される。第1の外部電極層121の引出し端部121aは第1の端面11に延び、第2の外部電極層122の引出し端部122aは第2の端面12に延びる。コンデンサ本体100の電極対向領域A11は、第1の外部電極層121と第2の外部電極層122とが各々対向する領域に形成される。
第1及び第2の外部電極層121,122は、公知のフォトリソグラフィ技術を用いてパターニングされる。エッチング法は、ドライエッチング法でもよいしウェットエッチング法でもよい。
第1及び第2の保護層141,142は、絶縁性の材料であれば特に限定されず、例えば、酸化物基材53と同様な弁金属の酸化物、電着可能な樹脂材料(例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル)、SiO2等が挙げられる。保護層141,142の形成方法も特に限定されず、スピンコート法、電着法、スパッタ法、CVD法等の適宜の成膜方法が採用可能である。
その後、コンデンサ本体100の第1及び第2の端面11,12に、第1及び第2の外部端子101,102が形成されることで、本実施形態のコンデンサ10が作製される。コンデンサ10は個々に作製されてもよいし、同一の基材で複数のコンデンサを一括的に作製した後、ダイシング等により個片化されてもよい。この場合、個片化された個々の素子に対して第1及び第2の外部端子がそれぞれ形成される。
<第2の実施形態>
図13は、本発明の第2の実施形態に係るコンデンサの構成を示す概略断面図である。以下、第1の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態のコンデンサ20は、コンデンサ本体200と、第1の外部端子101と、第2の外部端子102とを有する。
コンデンサ本体200は、誘電体層110と、第1の外部電極層121と、第2の外部電極層122と、複数の第1の内部電極部131と、複数の第2の内部電極部132と、第1の保護層141と、第2の保護層142とを有し、これらは第1の実施形態と同様の構成であるためそれらの説明は省略する。
本実施形態のコンデンサ本体200は、密着部250をさらに有する。密着部250は、第3の貫通孔部113cに設けられ、第1の外部電極層121及び第2の外部電極層122と密着する。
密着部250は、複数の柱状の樹脂材料層251と、複数の柱状の金属材料層252とを含む。図14は、コンデンサ本体200の面内の領域構成を説明する概略図である。コンデンサ本体200は、電極対向領域A21(第1の領域)と、樹脂充填領域A22(第2の領域)と、金属層形成領域A23(第3の領域)とを有する。樹脂充填領域A22及び金属層形成領域A23は、密着部250を構成する。
電極対向領域A21は、誘電体層110の面内略中央部に位置する略矩形の領域に形成され、第1の内部電極部131と第2の内部電極部132とを含み、これら第1及び第2の内部電極部131,132が相互に対向する容量領域を構成する。誘電体層110の第1及び第2の貫通孔部113a,113bは、それぞれ容量領域A11に設けられる複数の貫通孔部に相当する。
樹脂充填領域A22は、電極対向領域A21の外側から誘電体層110の外周縁部に至る略矩形の環状領域に形成される。複数の樹脂材料層251は、樹脂充填領域A22における第3の貫通孔部113cに設けられ、各々の両端は、第1及び第2の外部電極層121,122にそれぞれ接続される。
金属層形成領域A23は、電極対向領域A21と樹脂充填領域A22との間の略矩形の環状領域に形成される。複数の金属材料層252は、金属層形成領域A23における第3の貫通孔部113cに設けられ、一端が第2の外部電極層122に接続され、他端が第1の外部電極層121から絶縁されている。
本実施形態において密着部250は、樹脂材料層251と金属材料層252とを含む複合構造を有するため、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着効果を高めることができる。
すなわち、金属材料層252と第2の外部電極層122との接合は、金属同士の接続であるため、誘電体層110と第2の外部電極層122との間の密着性を高めることができる。また、樹脂充填領域A22が金属層形成領域A23よりも外周側に設けられているため、誘電体層110の最外周部において誘電体層110と第1及び第2の外部電極層121,122との密着性が高まり、これらの層間剥離を効果的に抑制することができる。
樹脂材料層251は、第1の実施形態における樹脂材料層151と同様に構成され、例えば、ポリイミド、エポキシ、アクリル、フェノール、ベンゾシクロブテン等の絶縁性樹脂材料で形成される。金属材料層252は、典型的には、第1及び第2の内部電極部131,132と同種の金属材料で形成されるが、勿論これに限られない。
樹脂充填領域A22の形成幅は、特に限定されず、例えば、1μm以上100μm以下とされる。1μm未満であると、樹脂材料層251による所期の密着効果が得られにくく、100μmを超えると樹脂材料層251による密着効果が頭打ちとなる。
金属層形成領域A23の形成幅も特に限定されず、例えば、0.1μm以上1.0μm以下とされる。0.1μm未満であると、金属材料層252による所期の密着効果が得られにくく、1.0μmを超えると、外部電極層からの応力が片側に偏ることで、誘電体層110のクラックが生じ易くなる。
本発明者は、電極対向領域の外周囲(金属層形成領域)に密着部として幅0.5〜0.8μmにわたって複数の柱状の金属材料層を形成し、金属層形成領域の外周囲(樹脂充填領域)に幅10〜25μmにわたってポリイミド製の複数の柱状の樹脂材料層を形成したコンデンサのサンプルを1000個作製し、80倍の光学顕微鏡を用いて両外部電極層の剥離の有無を評価した。その結果、上記剥離が検出されたサンプルの割合は、0%であった。
本実施形態のコンデンサ20によれば、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着強度が高まるため、ハンドリング時や応力等の影響による誘電体層と外部電極層121,122との界面の剥離を防止することができる。これにより、コンデンサ20の耐久性を高めることができる。また、誘電体層110と外部電極層121,122の材料選定の自由度が高まり、相互の密着強度が低い材料の組み合わせも採用可能となる。
[製造方法]
次に、本実施形態のコンデンサ20の製造方法について説明する。図15及び図16は、コンデンサ20の製造方法を説明する要部の工程断面図である。ここで、図15に示す工程までは上述の第1の実施形態と同様であるため(図6(A)〜(C)、図7(A)〜(C)、図8(A)参照)、ここでは説明を省略する。なお第1の実施形態と同様のその他の工程においても具体的な手法、寸法、材質などは、第1の実施形態に記載した内容と同一であるため、これらの説明を省略する。
図15(A)に示すように、レジストパターン57で区画された電極対向領域A21に第1のめっき導体M1を形成した後、図15(B)に示すように、レジストパターン57よりも開口部が大きいレジストパターン57Aを酸化物基材53の裏面に形成し、このレジストパターン57Aをマスクとして酸化物基材53の裏面をエッチング(RIE)する。これにより、電極対向領域A21の周囲に金属層形成領域A23が区画される。
そして再び、導体層58をシード層とする電解めっき法により、図15(C)に示すように、電極対向領域A21内の第1,第2の貫通孔部113a,113bと金属層形成領域A23内の第3の貫通孔部113cに、第2のめっき導体M2が形成される。第3の貫通孔部113cに形成される第2のめっき導体M2は、金属層形成領域A23に設けられる柱状の金属材料層252を構成する。
その後、第1の実施形態と同様な工程(図9(A)〜(C)、図10(A))を実施することで、図16(A)に示すように金属層形成領域A23の周囲に複数の柱状の樹脂材料層251が形成される。これら樹脂材料層251は、金属層形成領域A23の周囲を囲む樹脂充填領域A22内に設けられる。また、樹脂材料層251を構成する樹脂材料によって金属材料層252と第1の外部電極層121との間、及び、第2の電極柱59bと第1の外部電極層121との間にそれぞれ樹脂製の絶縁層161が形成される。
続いて、第1の実施形態と同様に第2の外部電極層122、第1及び第2の保護層141,142がそれぞれ形成されることで、図16(B)に示すようにコンデンサ本体200が作製される。その後、コンデンサ本体200の第1及び第2の端面11,12にそれぞれ第1及び第2の外部端子101,102が形成されることで、本実施形態のコンデンサ20が作製される。
<第3の実施形態>
図17は、本発明の第3の実施形態に係るコンデンサの構成を示す概略断面図である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
本実施形態のコンデンサ30は、コンデンサ本体300と、第1の外部端子101と、第2の外部端子102とを有する。
コンデンサ本体300は、誘電体層110と、第1の外部電極層121と、第2の外部電極層122と、複数の第1の内部電極部131と、複数の第2の内部電極部132と、第1の保護層141と、第2の保護層142とを有し、これらは第1の実施形態と同様の構成であるためそれらの説明は省略する。
本実施形態のコンデンサ本体300は、密着部255をさらに有する。密着部255は、第3の貫通孔部113cに設けられ、第1の外部電極層121及び第2の外部電極層122と密着する。
密着部255は、複数の柱状の樹脂材料層251と、複数の柱状の金属材料層253とを含む。本実施形態では、コンデンサ本体の金属層形成領域A23(図14参照)が、金属材料層253で構成されている点で、第2の実施形態と異なる。すなわち本実施形態では、複数の金属材料層253は、金属層形成領域A23における第3の貫通孔部113cに設けられ、一端が第1の外部電極層121に接続され、他端が第2の外部電極層122から絶縁されている。
本実施形態において密着部255は、樹脂材料層251と金属材料層253とを含む複合構造を有するため、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着効果を高めることができる。特に本実施形態によれば、金属材料層253が第1の外部電極層121と金属接合されているため、両者の密着性が高められる。これにより、第1の外部電極層121と誘電体層110との剥離強度を向上させることができる。
金属材料層253が形成される金属層形成領域A23の幅は特に限定されず、例えば、0.1μm以上1.0μm以下とされる。0.1μm未満であると、金属材料層252による所期の密着効果が得られにくく、1.0μmを超えると、外部電極層からの応力が片側に偏ることで、誘電体層110のクラックが生じ易くなる。
本実施形態のコンデンサ30によれば、誘電体層110に対する第1及び第2の外部電極層121,122の密着強度が高まるため、ハンドリング時や応力等の影響による誘電体層と外部電極層121,122との界面の剥離を防止することができる。これにより、コンデンサ30の耐久性を高めることができる。また、誘電体層110と外部電極層121,122の材料選定の自由度が高まり、相互の密着強度が低い材料の組み合わせも採用可能となる。
[製造方法]
次に、本実施形態のコンデンサ30の製造方法について説明する。図18及び図19は、コンデンサ20の製造方法を説明する要部の工程断面図である。ここで、図18に示す工程までは上述の第1の実施形態と同様であるため(図6(A),(B)参照)、ここでは説明を省略する。
図18に示すように、金属基材50の表面に所定深さの複数の第1の孔54が形成された後、金属基材50の裏面に、金属層形成領域A23に対応する形状の開口部51が形成される。開口部51の形成には、例えば、ウェットエッチング法、ドライエッチング法等が用いられる。開口部51は、当該領域内の金属基材50を除去できる深さに形成される。
その後、金属基材50に2段階目の陽極酸化処理を施すことで、図19(A)に示すように第1の孔54よりも広ピッチの複数の第2の孔56が形成される。このとき、開口部51の形成領域には金属基材50が存在しないため、開口部51の形成部位には第2の孔56は形成されない。
次に、図19(B)に示すように金属基材50の裏面をエッチングすることで、開口部51の形成領域に位置する第1の孔54の底部が開放される。このようにして得られた酸化物基材53の表面には導体層58が形成され、酸化物基材53の裏面には樹脂充填領域A22を被覆するレジストパターン57Aが形成される。そして、導体層58をシード層とする電解めっき法により、レジストパターン57Aから開口する領域(電極対向領域A21、金属層形成領域A23)内の第1の孔54内に第1のめっき導体M1を成長させる(図19(B))。
第1のめっき導体M1が形成される第1の孔54には、さらに第2のめっき導体M2が堆積することで、第1の外部電極層121と電気的に接続される第1の電極柱59aが形成される。したがって第1の電極柱59aは、電極対向領域A21だけでなく、金属層形成領域A23にも形成されることになる。
以後、上述の各実施形態と同様な工程を経て、図19(C)に示すように、電極対向領域A21に第1及び第2の電極柱59a,59b、樹脂充填領域A22に樹脂材料層251、金属層形成領域A23に金属材料層253がそれぞれ形成される。
その後、上述の各実施形態と同様に、第1の外部電極層121をシード層とする電解エッチングによって、第1の電極柱59aの表面がエッチングされ、そのエッチング領域に絶縁層162が形成される。続いて、第2の外部電極層122、第1及び第2の保護層141,142が順次形成されることによりコンデンサ本体300が作製される。そして、コンデンサ本体の第1及び第2の端面11,12に第1及び第2の外部端子101,102が形成されることで、本実施形態のコンデンサ30が作製される。
<第4の実施形態>
図20及び図21は、本発明の第4の実施形態に係るコンデンサの構成を示す概略断面図である。以下、第1及び第2の実施形態と異なる構成について主に説明し、上述の実施形態と同様の構成については同様の符号を付しその説明を省略または簡略化する。
図20に示すコンデンサ40は、複数の柱状の金属材料層252で構成された密着部256を含むコンデンサ本体400を有する。コンデンサ本体400のその他の構成は、上述の第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
金属材料層252は、コンデンサ本体400の電極対向領域の外側を囲む略矩形の環状領域内に位置する複数の第3の貫通孔部113cにそれぞれ形成される。金属材料層252は、一端が第2の外部電極層122に接続され、他端が第1の外部電極層121から絶縁される。
すなわち本実施形態のコンデンサ本体400は、第1の実施形態で説明した樹脂充填領域が、金属材料層252の形成領域に置き換えられた構成を有する。このような構成により、第2の外部電極層122と誘電体層110との強固な密着が図られ、誘電体層110からの第2の外部電極層122の剥離を抑制することができる。
一方、図21に示すコンデンサ41は、複数の柱状の金属材料層253で構成された密着部257を含むコンデンサ本体401を有する。コンデンサ本体401のその他の構成は、上述の第1の実施形態と同様であるため、その説明は省略する。
金属材料層253は、コンデンサ本体401の電極対向領域の外側を囲む略矩形の環状領域内に位置する複数の第3の貫通孔部113cにそれぞれ形成される。金属材料層253は、一端が第1の外部電極層121に接続され、他端が第2の外部電極層122から絶縁される。
すなわち本実施形態のコンデンサ本体401は、第1の実施形態で説明した樹脂充填領域が、金属材料層253の形成領域に置き換えられた構成を有する。このような構成により、第1の外部電極層121と誘電体層110との強固な密着が図られ、誘電体層110からの第1の外部電極層121の剥離を抑制することができる。
本発明者は、電極対向領域の外周囲(金属層形成領域)に密着部として幅0.5〜0.8μmにわたって一方の外部電極層にのみ接続される複数の柱状の金属材料層を形成したコンデンサのサンプルを1000個作製し、80倍の光学顕微鏡を用いて両外部電極層の剥離の有無を評価した。その結果、上記柱状の金属材料層と接続される外部電極層の剥離が検出されたサンプルの割合は0.6%、上記柱状の金属材料層と接続されない外部電極層の剥離が検出された割合は1.2%であった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば以上の第1の実施形態では、電極対向領域の外側に複数の柱状の樹脂材料層からなる密着部150を形成した例について主として説明したが、これに代えて、電極対向領域にのみ柱状の樹脂材料層を分散させてもよい。図22に、密着部としての樹脂材料層151が電極対向領域に分散されたコンデンサの構成例を示す。
本発明者は、誘電体層の電極対向領域に上記柱状の樹脂材料層を分散させたコンデンサのサンプルを1000個作製し、80倍の光学顕微鏡を用いて両外部電極層の剥離の有無を評価した。その結果、上記剥離が検出されたサンプルの割合は、1.0%であった。
以上の各実施形態に係るコンデンサは各々単独で実施される場合に限られず、同時に実施されてもよい。例えば第2及び第3の実施形態において、密着部を構成する柱状の金属材料層として、第2の外部電極層122に接続される金属材料層252と、第1の外部電極層121に接続される金属材料層253とがそれぞれ単独で構成された例を説明したが、密着部としてこれら2種の柱状の金属材料層を同時に含むように構成されてもよい。
10,20,30,40,41…コンデンサ
110…誘電体層
121…第1の外部電極層
122…第2の外部電極層
131…第1の内部電極部
132…第2の内部電極部
150,250,255,256,257…密着部
151,251…樹脂材料層
252,253…金属材料層

Claims (5)

  1. 第1の面と、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第1の面と前記第2の面との間を連絡する複数の貫通孔と、を有する誘電体層と、
    前記第1の面に配置された第1の外部電極層と、
    前記第2の面に配置された第2の外部電極層と、
    前記複数の貫通孔の一部である第1の貫通孔部に設けられ、一端が前記第1の外部電極層と接続され、他端が前記第2の外部電極層から絶縁される第1の内部電極部と、
    前記複数の貫通孔の他の一部である第2の貫通孔部に設けられ、一端が前記第2の外部電極層と接続され、他端が前記第1の外部電極層から絶縁される第2の内部電極部と、
    前記複数の貫通孔の残部である第3の貫通孔部に設けられ、前記第1及び第2の外部電極層の少なくとも何れか一方を前記誘電体層に密着させる密着部と
    を具備するコンデンサ。
  2. 請求項1に記載のコンデンサであって、
    前記密着部は、前記第1及び第2の外部電極層にそれぞれ接続され前記第3の貫通孔部に充填された樹脂材料層を含む
    コンデンサ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコンデンサであって、
    前記第3の貫通孔部は、前記誘電体層の周縁部に設けられる
    コンデンサ。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載のコンデンサであって、
    前記密着部は、前記第1及び第2の外部電極層のいずれか一方に接続され前記誘電体層の周縁部に配列された複数列の金属材料層を含む
    コンデンサ。
  5. 請求項1に記載のコンデンサであって、
    前記誘電体層は、
    前記第1及び第2の貫通孔部を含む第1の領域と、
    前記第1の領域の外周側に設けられ前記第3の貫通孔部の一部を含む第2の領域と、
    前記第1の領域と前記第2の領域との間に設けられ前記第3の貫通孔部の残部を含む第3の領域と、を有し、
    前記密着部は、
    前記第2の領域内における前記第3の貫通孔部に設けられ、前記第1及び第2の外部電極層にそれぞれ接続された複数列の樹脂材料層と、
    前記第3の領域内における前記第3の貫通孔部に設けられ、前記第1及び第2の外部電極層のいずれか一方に接続された複数列の金属材料層と、を有する
    コンデンサ。
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