JP2013254290A - 電子機器及び表示プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子付箋を用いて利便性及び付加価値の高い情報を提供する。
【解決手段】 電子機器(MFP1)において、一又は複数の機能の識別情報を表示する機能表示手段101と、制限の対象となる機能を選択する制限機能選択手段102と、選択された機能の識別情報の表示領域(アイコン)上に、識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋P1を貼付して表示する付箋表示手段103と、電子付箋P1が選択されたときに、制限に関する詳細情報P2を、電子付箋P1に紐付けて表示する詳細情報表示手段104と、を備えた構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示パネルを介して情報提供を行う電子機器及び表示プログラムに関し、より詳しくは、種々の情報提供が可能な電子付箋を表示する電子機器及びこのような電子付箋を表示させるための表示プログラムに関する。
従来から、プリンターやMFP(Multifunction Peripheral)等の電子機器においては、液晶画面等からなる表示パネルを介して機器に関する種々の情報を提供している。
例えば、集約印刷や両面印刷などの手順や、トナー等の不足、紙詰まり等、障害発生時の必要な情報等を表示パネル上に表示することで、機器を利用するユーザーの操作性や利便性を向上させることができる。
特に、MFP等、多くの機能を有する近年の電子機器においては、操作方法等の必要な情報が複雑化する傾向にあるため、ユーザーの利便に配慮したよりわかりやすい表示方法が求められる。
このため、特許文献1には、ユーザーが使用する予定のない機能を非表示にし、又は、異なる形式で表示することによって、ユーザーが使用する機能を容易に選択することを可能とする技術が開示されている。
特開2007−122521号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術によれば、ユーザーが普段使用している機能の中から所望の機能を容易に見つけることはできても、ユーザーが普段使用していない機能の中から必要な機能を見つけ出すのは困難である。
また、表示されない機能は本来利用できない機能なのか、もしくは、単に表示させていないだけなのか、が明示されていないため、いざ、このような機能を利用する機会が生じたときの対応に支障を生ずるおそれがある。
また、制限されている機能を単に異なる形式で表示しただけでは、なぜその機能が使えないかをユーザーが知ることができない。
このため、ある機能が制限される場合には、その機能が何かを示す情報だけでなく、制限の理由やどのようにすればその機能を復旧できるのかといった詳細な情報を併せて提供することが求められていた。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、制限されている機能を、電子付箋を介して表示するとともに、機能制限に関する有用な情報を、電子付箋に紐付けて表示する電子機器及び表示プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため本発明の電子機器は、一又は複数の機能を有する電子機器であって、前記一又は複数の機能についての識別情報を表示する機能表示手段と、前記機能のうち制限の対象となる機能を選択する制限機能選択手段と、選択された機能の識別情報の表示領域上に、識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋を貼付して表示する付箋表示手段と、電子付箋が選択されたときに、制限に関する特定の詳細情報を、電子付箋に紐付けて表示する詳細情報表示手段と、を備えた構成にしてある。
また、本発明の表示プログラムは、一又は複数の機能を有する電子機器のコンピュータを、一又は複数の機能についての識別情報を表示する機能表示手段、前記機能のうち制限の対象となる機能を選択する制限機能選択手段、選択された機能の識別情報の表示領域上に、識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋を貼付して表示する付箋表示手段、及び、電子付箋が選択されたときに、制限に関する特定の詳細情報を、電子付箋に紐付けて表示する詳細情報表示手段、として機能させるようにしてある。
本発明によれば、機能制限に関する有用な情報を円滑に取得することができ、電子機器を利用するユーザーの利便性を向上することができる。
本発明の実施形態に係る電子機器の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る制御部の機能ブロック図である。 機能選択画面の一例を示す図である。 電子付箋の一例を示す図である。 詳細情報表示画面の一例を示す図である。 管理者が機能制限を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 ユーザーごとに機能制限を行う場合の管理者側における処理手順を示すフローチャートである。 ユーザーごとに機能制限が行われる場合のユーザー側における処理手順を示すフローチャートである。 故障発生時に自動的に機能制限を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 機能制限が行われる場合の遠隔からの処理手順を示すフローチャートである。 ログイン画面の一例を示す図である。 ユーザーリスト表示画面の一例を示す図である。 ユーザーごとの機能制限表示画面の一例を示す図である。
(電子機器)
本発明の電子機器について説明する。
ここでは、本発明の電子機器の一実施形態として、コピー機能、スキャナ機能、プリント機能、通信機能等を備えたMFP(Multifunction Peripheral)を例に挙げて説明する。
図1に示すように、MFP1は、主に、装置全体の制御及び各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)10、プログラムやデータを記憶するためのROM(Read Only Memory)11、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するためのRAM(Random Access Memory)12、出力する画像データを一時的に記憶するビデオメモリ20、各種情報の表示および各種指示の入力に使用されるパネル表示部30、不図示の原稿台にセットされた原稿等を読み取るスキャナ40、既知の電子写真式プロセス等を用いて記録媒体上に印刷する印刷エンジン50、及び、外部とのデータ通信を可能とする通信インターフェース60から構成され、これらがI/F(バス・インターフェース)70を介して相互に接続されている。
制御部100は、主に、CPU10、ROM11、及び、RAM12等により構成され、種々の機能を実施する上で必要な動作を自ら行い、又は、他の構成部に動作させる制御を行う。
例えば、コピー処理を行う場合、制御部100は、スキャナ40で読み取った画像を、出力可能なデータ形式に変換させ、これを印刷エンジン50に受け渡して印刷処理を実行させる制御を行う。
また、コピー処理時に集約印刷を行う場合には、制御部100は、集約枚数、印刷方向、拡大縮小度等を設定するためのサポート情報を、パネル表示部30に表示させる。
本実施形態の制御部100は、このような一般的な制御動作の他、以下に示す固有の制御動作を行う。
図2は、本実施形態に係る制御部の機能ブロック図である。
図2に示すように、制御部100は、機能表示手段101、制御機能選択手段102、付箋表示手段103、詳細情報表示手段104、及び、詳細情報登録手段105を、機能ブロックとして備える。
機能表示手段101は、一又は複数有する機能の識別情報を表示する。
「機能」は、MFP1が有するスキャナ機能、プリント機能、通信機能等のみならず、それらの機能ごとに利用可能な詳細な機能も含む。
例えば、図3に示すように、コピー機能に関しては、「レイアウト/編集」機能も該当し、この「レイアウト/編集」機能に属する「縮小拡大」や「ページ集約」等の機能も「機能」に該当する。
なお、図3に示すように、機能表示手段101が表示する機能の一覧は、通常、コピー実行時等に表示される機能アイコンからなる機能選択画面により援用することができる。
制限機能選択手段102は、MFP1が有する機能のうち制限の対象となる機能を選択する。
例えば、機能を制限する権限を有する管理者が機能一覧から選んだ任意の機能アイコンに係る機能(主機能)を、制限の対象となる機能として選択することができる。
また、制限機能選択手段102は、選択された主機能に付随して制限される機能を自動的に選択する。
例えば、フィニッシャー機能が主機能として選択された場合、フィニッシャーが使用できなければ機能しないパンチ機能、小冊子(ブックレット)機能等を副機能として選択する。
さらに、制限機能選択手段102は、故障によって直接的に制限される機能を主機能として選択することができる。
なお、主機能の故障によって付随的に使用ができない機能が副機能として選択されるのは前述と同様の扱いである。
付箋表示手段103は、制限機能選択手段102によって選択された制限対象の機能の識別情報の表示領域上に、その機能の識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋P1を貼付して表示する。
具体的には、制限対象として選択された機能アイコン上に半透明状の電子付箋P1を重ねて表示する。
図4は、電子付箋を説明するための図である。具体的には、制限対象として「縮小拡大」が選択され、その機能アイコン上に透過性を有する電子付箋P1を貼付した様子を示した図である。
また、付箋表示手段103は、主機能として選択された機能アイコン上と、主機能に付随して選択された副機能の機能アイコンの表示領域上に、電子付箋P1を貼付して表示する。
例えば、フィニッシャー機能を制限した場合に、フィニッシャーを用いるパンチ機能等も制限されることを示さなければ、ユーザーによっては、パンチ機能等は依然使用することができると誤るおそれがあるからである。
さらに、付箋表示手段103は、主機能の表示領域上に貼付する電子付箋P1の色と、副機能の表示領域上に貼付する電子付箋P1の色を同一色にして表示することができる。例えば、前述の例の場合、フィニッシャー機能、パンチ機能、小冊子機能の各アイコンに貼付されるぞれぞれの電子付箋P1を青色で表示する。
また、付箋表示手段103は、制限の理由ごとに関連づけた色を用いて電子付箋P1を表示する。例えば、ユーザー操作で使用できるようになるものは黄色、デバイスの修理が必要なものやサービスマンの訪問が必要なものは赤色、というように電子付箋P1を色分けすることができる。
このように電子付箋P1を色で統一し又は区分けすることによって、制限されている機能同士の関係を直感的に把握することが可能となり、機能制限の根本の理由や共通の理由等を推定して、これらの制限を効率よく解除することも可能となる。
詳細情報表示手段104は、ユーザーの操作に応じて電子付箋P1が選択されたときに、制限に関する詳細情報P2を、電子付箋P1に紐付けて表示する。
具体的には、電子付箋P1を押下し又はタッチすると、制限の理由、解除の方法、機能制限に関する任意の情報を、吹き出し等を用いて表示する。
図5は、電子付箋を選択したときに表示される詳細情報の一例を示す図である。
図5に示す詳細情報P2によれば、ユーザーは、「縮小拡大」の機能がいつまで使用できないか、問い合わせ先は管理課であること等、を知ることができる。
その他、ユーザー認証にもとづく使用制限である旨、システムによって禁則がかけられている旨(何が原因で禁則がかけられているのか)、デバイスの故障によって使用が制限されている旨、故障対応等のためサービスマンが訪問するまで使用が禁止される旨等、任意の情報を詳細情報P2として電子付箋P1に紐付けて表示することができる。
このような詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示することにより、ユーザーは、なぜその機能が使用できないのか、どうやれば使用できるようになるのかを分かりやすく知ることができる。
詳細情報P2は、機能制限を行う際に、管理者等が、任意に入力した情報を電子付箋P1に紐付けて表示することができる。
また、詳細情報P2は、制限する機能又はその制限の理由に関連する伝達情報を、自動的に引用して表示することもできる。
このため、詳細情報登録手段105が、予め制限する機能ごと又は制限の理由ごとに関連する伝達情報を登録しておくようにする。
この場合、詳細情報表示手段104は、電子付箋P1が選択されたときに、制限する機能又はその制限の理由から特定される伝達情報を登録情報から取り出して詳細情報P2として表示する。
このようにすると、機能制限の度に管理者が詳細情報P2を入力する手間を省くことができ、また、故障時等、必要な情報を正確かつ迅速に得られることができ、適切なユーザー対応が可能となる。
このように、本実施形態に係る電子機器の特徴的な構成によれば、制限されている機能を、電子付箋P1を介して表示するとともに、機能制限に関する有用な情報(詳細情報P2)を、電子付箋P1に紐付けて表示するようにしている。
このため、機能制限に関する有用な情報を円滑に取得することができ、電子機器を利用するユーザーの利便性を向上することができる。
また、電子付箋P1は色によって観念を統一し又は分けることもできる。
また、電子付箋P1に紐付けて表示する詳細情報P2は、手動で入力した任意の情報を引用し、又は、予め登録しておいた情報を自動的に引用することもできる。
次に、本発明の実施形態に係る電子付箋P1及び詳細情報P2に関する種々の表示手順について3つのパターンに分けて説明する。
(第一のパターン)
図6は、管理者が機能制限を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。
まず、制限実施の権限を有する管理者によってログインが行われる(S1)。例えば、管理者が、図11に示すログイン画面から自身のユーザー名とパスワードを入力すると、制御部100により照合が行われ、認証されるとログインが成立する。
ログイン後、パネル表示部30においては、複数の機能アイコンが選択可能に配列された機能選択画面が表示される(図3参照)。
次に、管理者は、制限する機能を選択する(S2)。
具体的には、機能選択画面から制限を行う機能のアイコンを選択する。
例えば、縮小コピーや拡大コピーの実施を禁止する場合には、「縮小拡大」のアイコンを選択する。
続いて、機能制限を行うかどうかを選択する(S3)。機能制限の実行は、例えば、実行キーを押下することによって決定することができる。
機能の制限を実施する場合(S3:YES)、制限の理由を入力する(S4)。
入力は、パネル表示部30の操作キーや、MFP1と接続されたパソコンのキーボードを介して行うことができる。また、予め機能ごと又は制限の理由ごとに登録された伝達情報を自動的に入力することもできる。
制限の理由の入力が終わると、制御部100は、電子付箋P1を表示する(S5)。
電子付箋P1は、図4に示すように、制限の対象となる機能のアイコン上に付される。
電子付箋P1が選択されると、制御部100は、機能制限に関する詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示する。
例えば、図5に示すように、該当する電子付箋P1から吹き出しが現れ、その吹き出しにステップ4で入力した制限の理由が詳細情報P2として表示される。
なお、機能制限を行わない場合(S3:NO)、電子付箋P1及び詳細情報P2を表示する必要はないため、制御部100は、S4及びS5の処理を行わずに終了する。
このように、管理者の権限で何らかの機能を制限した場合、制限した機能を電子付箋P1によって示すとともに、機能を制限した理由その他の詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示させることができる。
このため、ユーザーは、制限されている機能が何かであることの他、禁止の理由等、制限に関する種々の有用な情報を円滑に知ることができる。
(第二のパターン)
次に、ユーザー認証を介してMFPを使用する利用態様において、ユーザーごとに機能制限を行う場合の処理手順について図7及び図8を参照しながら説明する。
ここでは、一のMFPにおいてユーザーごとに利用できる機能が割り当てられており、管理者が、その割り当てを変更するケースを想定している。
そこで、まず、管理者が前記割り当てを変更する場合の処理について図7を参照しながら説明し、次に、ユーザーのログイン後の処理について図8を参照しながら説明する。
図7に示すように、まず、制限実施の権限を有する管理者によってログインが行われる(S11)。
ログイン後の特定の操作によって、パネル表示部30においてユーザーリストが表示されると(S12)、管理者は、ユーザーリストの中から対象のユーザーを選択する(S13)。
図12に示すように、以下、ユーザー「007」が選択されたケースについて説明する。
次に、機能制限を行うかどうかを選択する(S14)。
機能制限を行う場合(S14:YES)、制御部100は、対象のユーザーの現在の機能制限状況を表示する(S15)。すなわち、対象のユーザーに予め権限として与えられている機能の一覧を表示する。
図13(a)は、現在の機能制限状況の一例を示す図である。
同図に示すように、「濃度」、「カラー選択」、「色相調整」及び「地色調整」の各機能アイコンに電子付箋P1が貼付されている。このため、管理者は、現在、ユーザー「007」に対しこれらの機能が制限されていることを確認することができる。
ここで、管理者は、制限する機能を選択する(S16)。
すなわち、新たに制限する機能を追加する。ここでは、「うら写り防止」(アイコン)を選択したものとする。なお、現在制限されている機能を選択して解除することも可能である。
次に、制限理由を入力する(S17)。例えば、実行権限がない旨を入力する。
制限の理由の入力が終わると、制御部100は、電子付箋P1を表示する(S18)。
電子付箋P1が選択されると、制御部100は、機能制限に関する詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示する。
図13(b)は、「うら写り防止」の機能を制限に加えた後に表示される機能選択画面を示す。
これにより、管理者は、ユーザー「007」に対し、「濃度」、「カラー選択」、「色相調整」、「地色調整」及び「うら写り防止」の機能制限の設定が完了したことを確認することができる。
なお、機能制限を行わない場合(S14:NO)、電子付箋P1及び詳細情報P2を表示する必要はないため、制御部100は、S15〜S18の処理を行わずに終了する。
続いて、ユーザーがログインした場合における電子付箋P1の表示手順について図8を参照しながら説明する。
まず、ユーザーは、ログインを行う(S21)。
ここで、制御部100は、ログインしたユーザーに対し機能制限が行われているかどうかを判断する(S22)。
ユーザーに対し機能制限が行われている場合(S22:YES)、制御部100は、電子付箋P1を表示する(S23)。
具体的には、現在制限されている機能のアイコンに電子付箋P1を貼り付けて表示する。
電子付箋P1が選択されると、制御部100は、その機能の制限に関する詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示する。
例えば、ユーザー「007」がログインした場合には、図13(b)に示す機能制限表示画面が表示されることになる。
このため、ユーザー「007」は、「濃度」、「カラー選択」、「色相調整」、「地色調整」及び「うら写り防止」の各機能が制限されていることを認識することができる。
そして、ユーザーが電子付箋P1を選択すると、詳細情報P2が電子付箋P1に紐付けて表示される。具体的には、ステップ17で入力した制限の理由(権限がない旨)が、詳細情報P2として表示される。
なお、機能制限が行われていない場合(S22:NO)、電子付箋P1及び詳細情報P2を表示する必要はないため、制御部100は、S23の処理を行わずに終了する。
このように、ユーザー認証を行う態様においては、ユーザーごとの機能制限に応じてユーザー単位で電子付箋P1及び詳細情報P2を表示させることができる。
このため、ユーザーごとに機能制限を行う利用態様であっても本発明を柔軟に適用させることができる。
(第3のパターン)
次に、故障発生時に自動制限を行う、すなわち自動的に機能制限を行う場合の処理手順について図9を参照しながら説明する。
図9に示すように、MFP1に何らかの故障が発生する(S31)と、制御部100が、使用不可機能の抽出を行う(S32)。すなわち、故障によって直接的に制限される主機能の抽出を行う。
使用不可機能が抽出された場合(S32:YES)、制御部100は、その機能に付随して制限される機能(副機能)を選択する(S33)。
例えば、フィニッシャーを使用不可機能として抽出した場合、フィニッシャーが使えなければ機能しないパンチ機能や小冊子機能等を選択する。
次に、制限理由を入力する(S34)。例えば、管理者が、「フィニッシャー故障中。修理依頼中。管理課担当○○。」と入力する。
続いて、制御部100は、電子付箋P1を表示する(S35)。具体的には、制御部100が、制限機能のアイコン上に電子付箋P1を貼り付ける。
前述の例の場合、「フィニッシャー機能」、「パンチ機能」、「小冊子機能」のそれぞれのアイコンに電子付箋P1が貼付される。
電子付箋P1が選択されると、制御部100は、その機能の制限に関する詳細情報P2を電子付箋P1に紐付けて表示する。
具体的には、ステップ34で入力した制限の理由(「フィニッシャー故障中。修理依頼中。管理課担当○○。」)が詳細情報P2として表示される。
続いて、機能制限を行う場合のサービスマンによる遠隔からの操作について説明する。
ここでは、MFP1で何らかの故障が発生したため、その対応の依頼を受けたサービスマンが遠隔により機能制限に係る操作を行う場合を想定している。
このため、MFP1は、インターネット等の通信回線に接続されており、サービスマンは、自己が所持する不図示の通信端末から通信回線を介してMFP1にアクセスできるものとする。具体的には、電子メールや専用サーバを介してアクセスするものとする。
図10は、機能制限が行われる場合の遠隔からの処理手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、MFP1へのアクセスは、MFP1に固有のデバイスIDを用いて行われる(S41)。
デバイスIDの認証が行われると、制御部100は、機能制限が行われているかどうかを判断する(S42)。
機能制限が行われている場合(S42:YES)、制限理由を入力する(S43)。例えば、サービスマンは、「フィニッシャー故障中。○○時頃到着予定ですのでそれまでは使用できません。○○サービスセンター修理担当○○」と入力する。なお、ここでは、図9を用いて説明したように、故障発生による使用不可機能の自動制限を行っているため、あらためて機能制限を行う必要はないことを前提としている。
制限の理由の入力が終わると、制御部100は、電子付箋P1を表示する(S44)。
なお、故障時の自動制限に伴って既に電子付箋P1が貼付されていた場合等、複数の電子付箋P1を表示してもよく、また、新たな電子付箋P1に置き換えて更新するようにしてもよい。
電子付箋P1を選択すると、機能制限に関する詳細情報P2が電子付箋P1に紐付けて表示される。具体的には、ステップ43で入力した制限の理由が表示される。
機能制限が行われていない場合(S42:NO)、故障は生じておらず、電子付箋P1及び詳細情報P2を表示する必要はないため、制御部100は、S43,44の処理を行わず終了する。
ただし、故障発生による使用不可機能の自動制限を行っていない場合や係る自動制限を行っていても正しく動作していないような場合には、機能制限を行う必要がある。
この場合、サービスマンは、機能制限の実行を選択し、制限が必要と判断した機能を選択することによって手動で機能制限を行うことができる。
具体的には、制御部100が、MFP1からリモート取得し、又は、予め準備したそのMFP1の機能リストから制限の実施が必要な機能を選択して実行する。
以上のように、本発明の電子機器によれば、制限されている機能を、電子付箋P1を介して表示するとともに、機能制限に関する有用な情報(詳細情報P2)を、電子付箋P1に紐付けて表示するようにしている。
特に、機器ごとに機能制限を行う場合やユーザーごとに機能制限を行う場合のいずれにも対応しており、また、故障時における機能の自動制限や遠隔操作にも柔軟に対応している。
このため、種々の実施態様において柔軟に本発明を適用することができ、ユーザーの利便性のみならず、拡張性及び汎用性の高い電子機器を提供することができる。
(表示プログラム)
次に、表示プログラムについて説明する。
上記実施形態におけるコンピュータ(MFP1)の機能表示機能、制限機能選択機能、付箋表示機能、詳細情報表示機能、詳細情報登録機能等は、記憶手段(例えば、ROM11等)に記憶された表示プログラムにより実現される。
表示プログラムは、コンピュータのCPU10に読み込まれることにより、コンピュータの構成各部に指令を送り、本発明の電子付箋P1や詳細な説明P2を生じさせる処理を行う。
これによって、前記各機能は、ソフトウェアである表示プログラムとハードウェア資源であるコンピュータ(MFP1)の各構成手段とが協働することにより実現される。
なお、上記各機能を実現するための表示プログラムは、コンピュータのROM11等に記憶される他、コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、外部記憶装置及び可搬記録媒体に記憶することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM(Compact disc−Read Only Memory)等の記録媒体を内蔵し、MFP1に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、例えば、フレキシブルディスク、メモリカード、光磁気ディスク等をいう。
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAM12等にロードされて、CPU10により実行される。この実行により、上述した実施形態の各機能が実現される。
さらに、コンピュータで表示プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有されたこれらのプログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAM12や外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされたプログラムも、CPU10により実行されることによって上述した実施形態の各機能を実現することができる。
このように、本発明は、プログラムによっても実施することができる。
このため、本実施形態に係る表示プログラムを他のデバイスにインストールすることによって、本実施形態に係るMFP1と同じ作用効果を奏する電子機器を構成することが可能となる。
以上、本発明について、実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、本発明は、プリンター、コピー機、ファクシミリ装置等、液晶パネル、ディスプレイ等の表示装置を備えた電子機器であればいずれも適用可能である。
このため、汎用性及び拡張性に優れ、多くの実施態様において本発明を利用することができる。
本発明は、液晶パネル等の表示デバイスを備えるMFPなどの電子機器に適用することができる。
1 MFP
100 制御部
101 機能表示手段
102 制限機能選択手段
103 付箋表示手段
104 詳細情報表示手段
105 詳細情報登録手段
30 パネル表示部
P1 電子付箋
P2 詳細情報

Claims (9)

  1. 一又は複数の機能を有する電子機器であって、
    前記一又は複数の機能についての識別情報を表示する機能表示手段と、
    前記機能のうち制限の対象となる機能を選択する制限機能選択手段と、
    選択された機能の識別情報の表示領域上に、前記識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋を貼付して表示する付箋表示手段と、
    前記電子付箋が選択されたときに、制限に関する特定の詳細情報を、前記電子付箋に紐付けて表示する詳細情報表示手段と、を備える
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記制限機能選択手段は、
    制限の対象となる主機能を選択するとともに、前記主機能に付随して制限される副機能を選択し、
    前記付箋表示手段は、
    前記主機能及び前記副機能の識別情報の表示領域上に、前記電子付箋を貼付して表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記制限機能選択手段は、
    故障によって直接的に制限される機能を主機能として選択する
    ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 前記付箋表示手段は、
    前記主機能の表示領域上に貼付する電子付箋の色と、前記副機能の表示領域上に貼付する電子付箋の色を同一色にして表示する
    請求項2又は3記載の電子機器。
  5. 前記付箋表示手段は、
    制限の理由ごとに関連づけた色を用いて前記電子付箋を表示する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の電子機器。
  6. 予め制限する機能ごと又は制限の理由ごとに関連する情報を登録する詳細情報登録手段を備え、
    前記詳細情報表示手段は、
    前記電子付箋が選択されたときに、制限する機能又はその制限の理由から特定される前記情報を、前記電子付箋に紐付けて表示する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の電子機器。
  7. 前記詳細情報表示手段は、
    前記電子付箋が選択されたときに、任意に入力した情報を、前記電子付箋に紐付けて表示する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載の電子機器。
  8. 前記機能表示手段は、
    一又は複数の機能のうち、利用者ごとに制限の対象となる機能の識別情報を利用者ごとに認識できるように表示し、
    前記制限機能選択手段は、
    前記機能のうち制限の対象となる機能を利用者ごとに選択する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項記載の電子機器。
  9. 一又は複数の機能を有する電子機器のコンピュータを、
    前記一又は複数の機能についての識別情報を表示する機能表示手段、
    前記機能のうち制限の対象となる機能を選択する制限機能選択手段、
    選択された機能の識別情報の表示領域上に、前記識別情報を視認できる程度の透過性を有する電子付箋を貼付して表示する付箋表示手段、及び
    前記電子付箋が選択されたときに、制限に関する特定の詳細情報を、前記電子付箋に紐付けて表示する詳細情報表示手段、として機能させる
    ことを特徴とする表示プログラム。
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