JP5692456B1 - 指示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の印刷装置に共通して印刷設定を行うことが可能な印刷指示装置において、新たな印刷装置を追加する際に、印刷指示装置の設定を更新する作業を容易とする。【解決手段】印刷システムは、機種に依存しない印刷条件を実現するための画像形成装置60aに対応した印刷設定集合A001、A002と画像形成装置60bに対応した印刷設定集合B001、B002とを記憶する集合記憶部と、印刷条件の禁則関係001を記憶する関係記憶部と、印刷設定集合A001、B001と印刷設定集合A002、B002との論理演算で導出された印刷設定集合AB001、AB002から、禁則関係001を用いて、画像形成装置60a、60bに共通する禁則の関係を導出する禁則導出部とを備える。【選択図】図5
Description
本発明は、指示装置に関する。
特許文献1には、汎用プリンタドライバがインストールされたPCにおいて、そのPCの制御により使用された複数のプリンタの中から使用回数が多いプリンタを選定し、そのプリンタに対して汎用プリンタドライバよりも専用化された専用プリンタドライバのインストールを行うかまたはインストールを促す通知を行うインストール促進処理を実行することが開示されている。これにより、使用回数が多い画像処理装置については専用プリンタドライバをインストールすることで、ユーザの利便性を高めることができる。
本発明の目的は、複数の印刷装置に共通して印刷設定を行うことが可能な指示装置において、複数の機種で共通する禁則の関係の導出を容易とすることにある。
請求項1記載の発明は、機種に依存しない印刷条件を実現するための第1の画像形成装置に対応した第1の印刷設定の集合と第2の画像形成装置に対応した第2の印刷設定の集合とを記憶する記憶部と、前記印刷条件の禁則関係を記憶する他の記憶部と、前記第1の印刷設定の集合と前記第2の印刷設定の集合との論理演算で導出された印刷設定の集合から、前記禁則関係を用いて、前記第1と第2の画像形成装置に共通する禁則の関係を導出する禁則導出部とを備える指示装置である。
請求項2記載の発明は、前記導出された禁則の関係となる設定をできないようにする設定手段を備える請求項1記載の指示装置である。
請求項2記載の発明は、前記導出された禁則の関係となる設定をできないようにする設定手段を備える請求項1記載の指示装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、複数の印刷装置に共通して印刷設定を行うことが可能な指示装置において、複数の機種で共通する禁則の関係を導出することが容易となる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、ユーザが実行可能な設定値へと変更する作業が容易となる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比較して、ユーザが実行可能な設定値へと変更する作業が容易となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1の構成例を示したものである。
図1に示すように、この画像形成システム(印刷システム)1は、端末装置10と画像形成装置60a,60bとが、ネットワーク80を介して接続されることにより構成されている。
<画像形成システム1>
図1は、本実施の形態が適用される画像形成システム1の構成例を示したものである。
図1に示すように、この画像形成システム(印刷システム)1は、端末装置10と画像形成装置60a,60bとが、ネットワーク80を介して接続されることにより構成されている。
指示装置の一例である端末装置10は、画像形成装置60a,60bに対して印刷を指示するコンピュータ装置である。ここで、端末装置10としては、例えばPC(Personal Computer)を用いればよく、この場合、PCは、クライアントPCとして動作するものであってもサーバPCとして動作するものであってもよい。
印刷装置の一例である画像形成装置60a,60bは、紙等の媒体に画像を形成する画像形成機能を有する。画像形成装置60a,60bとしては、例えば画像形成機能の他に、紙等の媒体から画像を読み取る画像読取機能やFAX機能を備えた所謂複合機を用いることが例示できる。また、図では、画像形成装置としてそれぞれ異なる符号を付して説明したが、以下の説明では、これらの中の任意の1台について着目するときは「画像形成装置60」とすることがある。
印刷装置の一例である画像形成装置60a,60bは、紙等の媒体に画像を形成する画像形成機能を有する。画像形成装置60a,60bとしては、例えば画像形成機能の他に、紙等の媒体から画像を読み取る画像読取機能やFAX機能を備えた所謂複合機を用いることが例示できる。また、図では、画像形成装置としてそれぞれ異なる符号を付して説明したが、以下の説明では、これらの中の任意の1台について着目するときは「画像形成装置60」とすることがある。
ネットワーク80は、端末装置10と画像形成装置60との間で情報通信を行うために用いられる通信回線網である。ここで、ネットワーク80としては、LAN(Local Area Network)やインターネットを用いるとよい。
<画像形成装置60>
次に、図1を参照しながら、画像形成装置60の構成について説明をする。
図1に示すように、画像形成装置60は、用紙に画像を形成する画像形成部71と、画像形成部71により画像が形成された用紙にステープルを用いた綴じ処理などの後処理を施す後処理部72とを備える。また、画像形成装置60は、画像形成装置60の各機構の制御を行う制御部77と、外部との通信を行うための通信I/F78と、表示パネルにより構成されユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対してメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)79とを備える。
次に、図1を参照しながら、画像形成装置60の構成について説明をする。
図1に示すように、画像形成装置60は、用紙に画像を形成する画像形成部71と、画像形成部71により画像が形成された用紙にステープルを用いた綴じ処理などの後処理を施す後処理部72とを備える。また、画像形成装置60は、画像形成装置60の各機構の制御を行う制御部77と、外部との通信を行うための通信I/F78と、表示パネルにより構成されユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対してメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)79とを備える。
図2は、本実施の形態が適用される制御部77の機能構成例を示したものである。
次に、図2を参照しながら画像形成装置60が備える制御部77について説明をする。
図2に示すように、画像形成装置60は、制御部77の機能として、画像形成制御部751と、設定情報取得部755と、装置情報記憶部757と、装置禁則記憶部759とを備える。
次に、図2を参照しながら画像形成装置60が備える制御部77について説明をする。
図2に示すように、画像形成装置60は、制御部77の機能として、画像形成制御部751と、設定情報取得部755と、装置情報記憶部757と、装置禁則記憶部759とを備える。
画像形成制御部751は、通信I/F78を介して端末装置10からの印刷指示を受け付け、画像形成部71および後処理部72の制御を行う。また、画像形成制御部751は、例えば装置情報記憶部757および装置禁則記憶部759に記憶された情報に基づき、画像形成装置60の動作情報を生成するとともに、通信I/F78を介して外部へと出力する。ここで、画像形成装置60の動作情報の通信においては、通信手段を介して接続された装置に関する情報を取得する通信規約として周知の通信規約を用いて行えばよく、SNMP(Simple Network Management Protocol)を利用したMIB(Management Information Base)情報を用いることが例示される。
設定情報取得部755は、UI79を介してユーザからの指示に関する情報を取得する。
装置情報記憶部757は、画像形成装置60a,60bの機種名(モデル名)、型番、IPアドレスなど、出力先である画像形成装置60a,60bを特定するための情報である出力先情報や、画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能に関する情報およびこれらの印刷機能を実行する際に設定可能な印刷設定に関する情報である機能情報を記憶する。ここで、印刷機能とは、画像形成部71および後処理部72によって用紙に施される処理に関する機能をいう。具体的には、例えば両面印刷、綴じ処理、多色画像印刷(カラー印刷)などが例示できる。
装置情報記憶部757は、画像形成装置60a,60bの機種名(モデル名)、型番、IPアドレスなど、出力先である画像形成装置60a,60bを特定するための情報である出力先情報や、画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能に関する情報およびこれらの印刷機能を実行する際に設定可能な印刷設定に関する情報である機能情報を記憶する。ここで、印刷機能とは、画像形成部71および後処理部72によって用紙に施される処理に関する機能をいう。具体的には、例えば両面印刷、綴じ処理、多色画像印刷(カラー印刷)などが例示できる。
装置禁則記憶部759は、画像形成装置60a,60bの各々の印刷機能に応じて、自装置における禁則関係である装置設定禁則を記憶する。ここで、禁則関係(禁則の関係)とは、印刷を行う際に両立できない印刷設定の組み合わせをいう。したがって、装置設定禁則とは、自装置において印刷を行う際に両立できない印刷設定の組み合わせをいう。また、装置設定禁則の一例としては、画像形成装置60aにおいて、用紙サイズ(設定項目)がはがき(設定値)であるときに、両面印刷(設定項目)を長辺とじ(設定値)に設定する印刷ができないことが例示できる。
この制御部77は、不図示のCPU(Central Processing Unit)と、メインメモリおよび磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)とを備える。ここで、CPUは、演算処理を実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリは、各種プログラムの実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置は、プログラムに対する入力データやプログラムからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
<端末装置10>
図3は、本実施の形態が適用される端末装置10の機能構成例を示したものである。
次に、図3を参照しながら、端末装置10について説明をする。図3に示すように、端末装置10では、アプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」という)101と、プリンタドライバ102と、スプーラ103と、言語モニタ104と、サービスソフトウェア105とが動作する。
図3は、本実施の形態が適用される端末装置10の機能構成例を示したものである。
次に、図3を参照しながら、端末装置10について説明をする。図3に示すように、端末装置10では、アプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」という)101と、プリンタドライバ102と、スプーラ103と、言語モニタ104と、サービスソフトウェア105とが動作する。
ここで、アプリケーション101は、ユーザの操作に応じて、原稿データを作成したり、作成済の原稿データを取り込んだりするプログラムである。
プリンタドライバ102は、アプリケーション101から原稿(印刷)データに基づく印刷の要求があると、スプーラ103および言語モニタ104を介して画像形成装置60に印刷指示データを送信し、画像形成装置60による原稿の出力を制御するプログラムである。このプリンタドライバ102の詳細については後述する。
スプーラ103は、プリンタドライバ102からの印刷指示にともない、電子文書の描画命令であるGDI(Graphic Device Interface)経由で画像形成装置60に出力する印刷指示データを一時的に保存するとともに、予め定めた規則に従って印刷指示データを取り出し言語モニタ104に送出するプログラムである。スプーラ103としては、例えばWindows(登録商標)スプーラを用いることが例示される。
プリンタドライバ102は、アプリケーション101から原稿(印刷)データに基づく印刷の要求があると、スプーラ103および言語モニタ104を介して画像形成装置60に印刷指示データを送信し、画像形成装置60による原稿の出力を制御するプログラムである。このプリンタドライバ102の詳細については後述する。
スプーラ103は、プリンタドライバ102からの印刷指示にともない、電子文書の描画命令であるGDI(Graphic Device Interface)経由で画像形成装置60に出力する印刷指示データを一時的に保存するとともに、予め定めた規則に従って印刷指示データを取り出し言語モニタ104に送出するプログラムである。スプーラ103としては、例えばWindows(登録商標)スプーラを用いることが例示される。
言語モニタ104は、画像形成装置60との双方向通信を行い、画像形成装置60の状態を監視するとともに、画像形成装置60に対してPDLデータを送信する。
ここで、言語モニタ104は、例えば、予め設定された時間間隔で、画像形成装置60に問い合わせて画像形成装置60の動作情報を取得する。なお、この動作情報は、例えば言語モニタ104が、画像形成装置60のMIB情報を利用して取得する。
ここで、言語モニタ104は、例えば、予め設定された時間間隔で、画像形成装置60に問い合わせて画像形成装置60の動作情報を取得する。なお、この動作情報は、例えば言語モニタ104が、画像形成装置60のMIB情報を利用して取得する。
サービスソフトウェア105は、画像形成装置60の動作情報を取得しユーザに通知する。このサービスソフトウェア105は、ステータスデータベース110と、ステータスモニタ111として機能する。
ステータスデータベース110は、言語モニタ104から通知される画像形成装置60の動作情報を記憶する。
ステータスモニタ111は、予め設定された時間間隔で、ステータスデータベース110に記憶された画像形成装置60の動作情報に基づき、端末装置10の表示機構15(後述)などに表示を行う。
ステータスデータベース110は、言語モニタ104から通知される画像形成装置60の動作情報を記憶する。
ステータスモニタ111は、予め設定された時間間隔で、ステータスデータベース110に記憶された画像形成装置60の動作情報に基づき、端末装置10の表示機構15(後述)などに表示を行う。
次に、プリンタドライバ102の詳細について説明をする。
プリンタドライバ102は、単体で、複数の機種向けの専用ドライバと同等の機能を提供できる所謂万能ドライバとして機能することができる。このプリンタドライバ102を端末装置10にインストールしておくことにより、例えば画像形成装置60a,60bとは別の新たな画像形成装置(不図示)が画像形成システム1に導入された際に、他のプリンタドライバを別途インストールすることが不要となる。さらに説明をすると、複数の機種をサポートする万能ドライバでは、それらの機種が持つ印刷設定および設定禁則を保持しつつ、指定された機種(例えば、プリンタドライバのプロパティ設定や接続先機器の検知によって指定される)に応じた動作が提供される。したがって、新たな画像形成装置を導入する際のコストが低減される。
プリンタドライバ102は、単体で、複数の機種向けの専用ドライバと同等の機能を提供できる所謂万能ドライバとして機能することができる。このプリンタドライバ102を端末装置10にインストールしておくことにより、例えば画像形成装置60a,60bとは別の新たな画像形成装置(不図示)が画像形成システム1に導入された際に、他のプリンタドライバを別途インストールすることが不要となる。さらに説明をすると、複数の機種をサポートする万能ドライバでは、それらの機種が持つ印刷設定および設定禁則を保持しつつ、指定された機種(例えば、プリンタドライバのプロパティ設定や接続先機器の検知によって指定される)に応じた動作が提供される。したがって、新たな画像形成装置を導入する際のコストが低減される。
また、このプリンタドライバ102によれば、端末装置10の表示機構15(後述)において、画像形成装置60a,60b各々を動作させるプリンタドライバを個々に設ける場合と異なり、プリンタドライバ102のアイコン1つが表示されれば足り得る。
端末装置10は、プリンタドライバ102の機能として、UI表示部106と、制御コード生成部107と、禁則処理部108と、装置情報記憶部112と、禁則記憶部113とを備える。
UI表示部106は、ユーザとの間でユーザインタフェースとして機能する。即ち、端末装置10の表示機構15(後述)に情報を提示したり、表示機構15を介してユーザからの操作を受け付けたりする。
制御コード生成部107は、アプリケーション101によって印刷指示された原稿データに基づいて、例えばPDL(Page Description Language)で記述されたPDLデータとして、画像形成装置60に印刷を指示する印刷指示データを生成する。
UI表示部106は、ユーザとの間でユーザインタフェースとして機能する。即ち、端末装置10の表示機構15(後述)に情報を提示したり、表示機構15を介してユーザからの操作を受け付けたりする。
制御コード生成部107は、アプリケーション101によって印刷指示された原稿データに基づいて、例えばPDL(Page Description Language)で記述されたPDLデータとして、画像形成装置60に印刷を指示する印刷指示データを生成する。
禁則処理部108は、共通設定禁則を導出し、この導出された共通設定禁則に従いユーザから受け付けた印刷設定指示を判定する。ここで、共通設定禁則とは、プリンタドライバ102が動作させる画像形成装置60a,60bが共通して両立できない印刷設定の組み合わせをいう。この共通設定禁則は、複数の印刷装置に共通する禁則の関係の一例である。
ここで、共通設定禁則の一例としては、後述する図5(d)の例における、反転可能な用紙の出力サイズの集合(図5(d)における[出力サイズ])である「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」と、両面印刷を実現する印刷設定の集合(図5(d)における[両面])である「長辺とじ」とからなる組が例示される。
なお、この共通設定禁則は、例えば、プリンタドライバ102がPostScriptプリンタドライバである場合には、PPD(PostScript Printer Description)ファイルによって定義されてもよい。
なお、この共通設定禁則は、例えば、プリンタドライバ102がPostScriptプリンタドライバである場合には、PPD(PostScript Printer Description)ファイルによって定義されてもよい。
さて、端末装置10は、禁則処理部108の機能として、集合導出部121と、禁則設定部122と、禁則判定部123を備える。
集合導出部121は、画像形成装置60a,60b各々において、関係記憶部131(後述)に記憶された抽象状態の群における各々の抽象状態を満たす印刷設定の集合を導出する。
また、禁則導出部の一例である禁則設定部122は、関係記憶部131に記憶される抽象禁則関係の群および集合記憶部132(後述)に記憶された印刷設定の集合に基づいて、共通設定禁則を導出する。
集合導出部121は、画像形成装置60a,60b各々において、関係記憶部131(後述)に記憶された抽象状態の群における各々の抽象状態を満たす印刷設定の集合を導出する。
また、禁則導出部の一例である禁則設定部122は、関係記憶部131に記憶される抽象禁則関係の群および集合記憶部132(後述)に記憶された印刷設定の集合に基づいて、共通設定禁則を導出する。
ここで、抽象状態とは、ある印刷設定が指定されている状態を、画像形成装置60a,60bの機種(特定の機種)に依存させずに抽象的に表現したものをいう。また、抽象状態の群とは、単一または複数の抽象状態を要素として含む集合である。抽象禁則関係とは、任意の2つの抽象状態が両立できない関係をいう。また、抽象禁則関係の群とは、単一または複数の抽象禁則関係を要素として含む集合である。
さらに説明をすると、抽象状態の一例は、後述する第1抽象状態(反転可能な用紙の出力サイズが指定される状態)、あるいは第2抽象状態(両面印刷が指定されている状態)であり、抽象状態の群の一例は、第1抽象状態および第2抽象状態を要素として含む集合であり、抽象禁則関係は、第1抽象状態および第2抽象状態が両立できない関係である。なお、抽象状態は、印刷装置を特定しない印刷条件の指定として捉えることができる。
判定部の一例である禁則判定部123は、設定禁則記憶部133(後述)に記憶された共通設定禁則に基づき、ユーザが指定した印刷設定内容が禁則処理に該当するか否かを判定する。
装置情報記憶部112は、言語モニタ104およびステータスデータベース110を介して画像形成装置60側から取得した、画像形成装置60a,60b各々の機能情報を記憶する。この機能情報は、画像形成装置60a,60b毎に記憶される。
禁則記憶部113は、禁則処理部108が、共通設定禁則を導出しこの共通設定禁則に従い判断を行う際に必要とする情報を記憶する。
ここで、端末装置10は、禁則記憶部113の機能として、他の記憶部の一例である関係記憶部131と、記憶部の一例である集合記憶部132と、設定禁則記憶部133とを備える。
ここで、端末装置10は、禁則記憶部113の機能として、他の記憶部の一例である関係記憶部131と、記憶部の一例である集合記憶部132と、設定禁則記憶部133とを備える。
指定記憶部および組記憶部の一例である関係記憶部131は、禁則処理部108が、共通設定禁則を導出しこの共通設定禁則に従い判断を行う際に必要とする情報を記憶する。具体的には、抽象状態の群と抽象禁則関係の群とをそれぞれ記憶する。これらの抽象状態の群と抽象禁則関係の群は、事前に関係記憶部131に記憶(定義)されてもよいし、あるいはUI表示部106を介してユーザによって定義されてもよい。
群記憶部の一例である集合記憶部132は、集合導出部121によって導出された印刷設定の集合を画像形成装置60a,60bごとに記憶する。ここで、印刷設定の集合とは、0個以上の印刷設定(具体的な設定項目とその設定項目の設定値(パラメータ))をまとめたものである。さらに説明をすると、印刷設定の集合とは、印刷設定の種類を列挙した集まり(群)である。
設定禁則記憶部133は、禁則設定部122によって設定された共通設定禁則を記憶する。
設定禁則記憶部133は、禁則設定部122によって設定された共通設定禁則を記憶する。
図4は、端末装置10のハードウェア構成を示した図である。
次に、図4を参照しながら、端末装置10のハードウェア構成について説明する。
端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12および磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、端末装置10は、外部との通信を行うための通信I/F14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構15と、受付部の一例であるキーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
次に、図4を参照しながら、端末装置10のハードウェア構成について説明する。
端末装置10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、記憶手段であるメインメモリ12および磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)13とを備える。ここで、CPU11は、OS(Operating System)やアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行し、上述した各機能を実現する。また、メインメモリ12は、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶する記憶領域であり、磁気ディスク装置13は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。
さらに、端末装置10は、外部との通信を行うための通信I/F14と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構15と、受付部の一例であるキーボードやマウス等の入力デバイス16とを備える。
<共通設定禁則の導出>
図5は、共通設定禁則の導出についての説明図である。
さて、本実施の形態が適用される端末装置10は、上述のように所謂万能ドライバとして機能するプリンタドライバ102を備える。ここで、例えばユーザが、印刷設定のカスタマイズ(変更)などを目的として、画像形成装置60に印刷処理を行わせる前にプリンタドライバ102の変更を行いたい場合がある。あるいは、例えば画像形成システム1に新たな画像形成装置(不図示)を追加する場合に、この新たな画像形成装置と既に設けられている画像形成装置60とで共通して印刷設定を行うよう、プリンタドライバ102の更新(変更)を行いたい場合がある。
図5は、共通設定禁則の導出についての説明図である。
さて、本実施の形態が適用される端末装置10は、上述のように所謂万能ドライバとして機能するプリンタドライバ102を備える。ここで、例えばユーザが、印刷設定のカスタマイズ(変更)などを目的として、画像形成装置60に印刷処理を行わせる前にプリンタドライバ102の変更を行いたい場合がある。あるいは、例えば画像形成システム1に新たな画像形成装置(不図示)を追加する場合に、この新たな画像形成装置と既に設けられている画像形成装置60とで共通して印刷設定を行うよう、プリンタドライバ102の更新(変更)を行いたい場合がある。
以下においては、図1に示すように、端末装置10と画像形成装置60aとを備える画像形成システム1において、新たに画像形成装置60bが出力先として追加される場合を考える。そして、この場合において、プリンタドライバ102の更新を行うために実行される、共通設定禁則を生成する処理について説明する。
なお、図示の例における画像形成装置60a,60bにおいては、選択可能な印刷設定として、画像形成可能な用紙サイズに関する印刷設定である「出力サイズ」と、両面印刷に関する印刷設定である「両面」とを有する。
そして、画像形成装置60aの「出力サイズ」として設定可能な設定値は、「A3」、「B4」、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「8.5×11」、「10×11」、「はがき」、「封筒長形3号」である。また、画像形成装置60aの「両面」として設定可能な設定値は、「しない」、「長辺とじ」、「短辺とじ」である。
一方、画像形成装置60bの「出力サイズ」として設定可能な設定値は、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」、「往復はがき」である。また、画像形成装置60bの「両面」として設定可能な設定値は、「しない」、「長辺とじ」である。
また、画像形成装置60a,60bに共通して設定可能な設定値は、「出力サイズ」に関しては、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」であり、「両面」に関しては、「しない」、「長辺とじ」である。
そして、画像形成装置60aの「出力サイズ」として設定可能な設定値は、「A3」、「B4」、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「8.5×11」、「10×11」、「はがき」、「封筒長形3号」である。また、画像形成装置60aの「両面」として設定可能な設定値は、「しない」、「長辺とじ」、「短辺とじ」である。
一方、画像形成装置60bの「出力サイズ」として設定可能な設定値は、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」、「往復はがき」である。また、画像形成装置60bの「両面」として設定可能な設定値は、「しない」、「長辺とじ」である。
また、画像形成装置60a,60bに共通して設定可能な設定値は、「出力サイズ」に関しては、「A4」、「B5」、「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」であり、「両面」に関しては、「しない」、「長辺とじ」である。
ここで、図5(a)に示すように、例えば事前に関係記憶部131に記憶されている抽象状態の群から、第1抽象状態として反転可能な用紙の出力サイズが指定される状態が設定され、第2抽象状態として両面印刷が指定される状態が設定される。
次に、これら第1抽象状態および第2抽象状態とを関係付けて禁則関係が設定される。具体的には、「第1抽象状態でない状態」と、「第2抽象状態」とは、同時に存在できないものとして禁則関係が設定される。上記の説明における禁則関係(禁則関係001)は、「反転できない用紙サイズの出力設定と両面設定とは同時に指定できない」となる。そして、この禁則関係は、禁則記憶部113の関係記憶部131に記憶される。
次に、画像形成装置60a,60bそれぞれについて、関係記憶部131に記憶された第1抽象状態および第2抽象状態と、装置情報記憶部757に記憶された印刷機能を実行する際に設定可能な印刷設定とに基づき、第1抽象状態および第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合が導出される。
図5(b)を参照しながら具体的に説明をする。
まず、画像形成装置60aにおいて、第1抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち反転可能な用紙の出力サイズの集合(印刷設定集合A001)は、「A3」、「B4」、「A4」、「B5」、「A5」、「8.5×11」となる。また、画像形成装置60aにおいて、第2抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち両面印刷を実現する印刷設定の集合(印刷設定集合A002)は、「長辺とじ」、「短辺とじ」となる。
一方、画像形成装置60bにおいて、第1抽象状態が実現できる印刷設定の集合(印刷設定集合B001)は、「A4」、「B5」となり、第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合(印刷設定集合B002)は、「長辺とじ」となる。
図5(b)を参照しながら具体的に説明をする。
まず、画像形成装置60aにおいて、第1抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち反転可能な用紙の出力サイズの集合(印刷設定集合A001)は、「A3」、「B4」、「A4」、「B5」、「A5」、「8.5×11」となる。また、画像形成装置60aにおいて、第2抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち両面印刷を実現する印刷設定の集合(印刷設定集合A002)は、「長辺とじ」、「短辺とじ」となる。
一方、画像形成装置60bにおいて、第1抽象状態が実現できる印刷設定の集合(印刷設定集合B001)は、「A4」、「B5」となり、第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合(印刷設定集合B002)は、「長辺とじ」となる。
次に、上記の印刷設定の集合の群に基づいて、画像形成装置60a,60bに共通して、第1抽象状態および第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合が導出される。
図5(c)を参照しながら具体的に説明をする。
まず、画像形成装置60a,60bに共通した第1抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち反転可能な用紙の出力サイズの集合(印刷設定集合AB001)は、印刷設定集合A001および印刷設定集合B001の集合の積として導出でき、「A4」、「B5」となる。また、画像形成装置60a,60bに共通した第2抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち両面印刷を実現する印刷設定の集合(印刷設定集合AB002)は、印刷設定集合A002および印刷設定集合B002の集合の積として導出でき、「長辺とじ」となる。
図5(c)を参照しながら具体的に説明をする。
まず、画像形成装置60a,60bに共通した第1抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち反転可能な用紙の出力サイズの集合(印刷設定集合AB001)は、印刷設定集合A001および印刷設定集合B001の集合の積として導出でき、「A4」、「B5」となる。また、画像形成装置60a,60bに共通した第2抽象状態が実現できる印刷設定、すなわち両面印刷を実現する印刷設定の集合(印刷設定集合AB002)は、印刷設定集合A002および印刷設定集合B002の集合の積として導出でき、「長辺とじ」となる。
そして、上述の禁則関係001で定義された抽象状態となる印刷設定の集合(印刷設定集合P001)が導出される。言い替えると、画像形成装置60a,60bに共通で解決すべき共通設定禁則が導出される。ここで、禁則の解決とは、禁則となる印刷設定を回避して、禁則とならない他の印刷設定とすることをいう。
図5(d)を参照しながら具体的に説明をすると、印刷設定集合P001は、印刷設定集合AB001の補集合および印刷設定集合AB002の集合の積として導出でき、「出力サイズ」が「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」となり、「両面」が「長辺とじ」となる組が共通設定禁則となる。
図5(d)を参照しながら具体的に説明をすると、印刷設定集合P001は、印刷設定集合AB001の補集合および印刷設定集合AB002の集合の積として導出でき、「出力サイズ」が「A5」、「B6」、「A6」、「はがき」となり、「両面」が「長辺とじ」となる組が共通設定禁則となる。
<印刷設定処理>
図6は、印刷設定の処理例を示したフローチャートである。
次に、図6を参照しながら、印刷設定を行う際のプリンタドライバ102の具体的な動作について説明をする。ここでは、プリンタドライバ102の関係記憶部131には、上述のように第1抽象状態、第2抽象状態、および第1抽象状態および第2抽象状態との抽象禁則関係が予め記憶されている。
図6は、印刷設定の処理例を示したフローチャートである。
次に、図6を参照しながら、印刷設定を行う際のプリンタドライバ102の具体的な動作について説明をする。ここでは、プリンタドライバ102の関係記憶部131には、上述のように第1抽象状態、第2抽象状態、および第1抽象状態および第2抽象状態との抽象禁則関係が予め記憶されている。
図6に示すように、まず、ユーザが印刷を実行する際には、例えば入力デバイス16が操作されることにともないアプリケーション101がプリンタドライバ102をロードする(ステップ601)。プリンタドライバ102がロードされると、プリンタドライバ102は、ステータスデータベース110を参照しながら、ネットワーク80(図1参照)に接続されている画像形成装置60a,60bを検出する(ステップ602)。そして、この検出した画像形成装置60a,60bが備える装置情報記憶部757および装置禁則記憶部759から、画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能および装置設定禁則を、装置情報記憶部112に記憶させる(ステップ603)。
次に、プリンタドライバ102の集合導出部121は、禁則記憶部113に記憶される第1抽象状態および第2抽象状態、および装置情報記憶部112に記憶される印刷機能に基づいて、印刷設定集合を導出する(ステップ604)。具体的には、上述のように、画像形成装置60a,60bそれぞれについて第1抽象状態および第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合を導出し(図5(b)参照)、導出された印刷設定の集合は画像形成装置60a,60bごとに集合記憶部132へと記憶される(ステップ605)。
次に、プリンタドライバ102の禁則設定部122は、関係記憶部131に記憶される抽象禁則関係および集合記憶部132に記憶される印刷設定の集合に基づき、画像形成装置60a,60bに共通した印刷設定の集合を導出しながら(図5(c)参照)、画像形成装置60a,60bに共通で解決すべき共通設定禁則を導出し(ステップ606、図5(d)参照)、設定禁則記憶部133に記憶させる(ステップ607)。
次に、UI表示部106は、表示機構15に印刷設定画面151(後述)を表示させる(ステップ608)。そして、例えば入力デバイス16を操作することなどにより、ユーザから印刷設定についての指示を受け付ける(ステップ609)。そして、禁則判定部123は、設定禁則記憶部133に記憶された共通設定禁則に基づき、この受け付けた印刷設定の内容が禁則処理に該当するか否かを判定する(ステップ610)。
ここで、禁則処理に該当しない場合(ステップ610でYes)、印刷指示が画像形成装置60へと送信される(ステップ611)。
一方、禁則処理に該当する場合(ステップ610でNo)、UI表示部106は、表示機構15に禁止画面161(後述)を表示させる(ステップ612)。そして、再びユーザから印刷設定についての指示を受け付ける(ステップ609)。
一方、禁則処理に該当する場合(ステップ610でNo)、UI表示部106は、表示機構15に禁止画面161(後述)を表示させる(ステップ612)。そして、再びユーザから印刷設定についての指示を受け付ける(ステップ609)。
図7(a)は表示機構15に表示される印刷設定画面151の例を示した図であり、(b)は表示機構15に表示される禁止画面161の例を示した図である。
次に、図7(a)および(b)を参照しながら、表示機構15に表示される印刷設定画面151および禁止画面161の例について説明をする。
次に、図7(a)および(b)を参照しながら、表示機構15に表示される印刷設定画面151および禁止画面161の例について説明をする。
図7(a)に示すように、印刷設定画面151は、ユーザから印刷設定についての指示を受け付けるための画面である。図示の例においては、用紙についての設定項目として、用紙サイズ設定項目152および用紙種類設定項目153を有する。また、装置情報記憶部112に記憶される画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能のうち、画像形成装置60a,60bが共通して備える印刷機能についての印刷項目として、両面印刷設定項目154および綴じ処理設定項目155とを備える。また、印刷設定画面151は、印刷指示を中止するキャンセルボタン156と、印刷指示を実行するOKボタン157を備えている。ここで、例えば印刷設定画面151のOKボタン157が押されることにより、プリンタドライバ102は、印刷設定画面151に表示された設定で印刷指示を受け付けることとなる(図6のステップ609参照)。
次に、図7(b)に示すように、禁止画面161は、受け付けた印刷設定が実行できない内容であるときに(図6のステップ610でNo)、実行を禁止されている旨を表示する禁止表示162を備えている。
この禁止画面161が表示されることにともない、印刷設定の変更を行うことが必要であることがユーザに報知される。
この禁止画面161が表示されることにともない、印刷設定の変更を行うことが必要であることがユーザに報知される。
上述のように、本実施の形態においては、第1抽象状態および第2抽象状態に基づいて共通設定禁則を導出する。ここで、共通設定禁則を導出する態様としては、本実施の形態とは異なり、画像形成装置60a,60b各々が有する装置設定禁則毎であって、かつ画像形成装置60a,60b毎に、遂次禁則を解決する、すなわち遂次禁則となる印刷設定を回避する態様が考えられる。この態様において、ある禁則となる印刷設定の値が変更された場合、遂次禁則を解決していくことにより、関係する印刷設定が連動して変更でき、結果として、画像形成装置60a,60bの機種性能に対して不整合が生じない印刷設定が提供される。
しかしながら、この態様においては、画像形成装置60a,60bが有する装置設定禁則は各々独立しているため、例えば画像形成装置60aにおける禁則解決結果が、画像形成装置60bにおいて装置設定禁則に該当する場合がある。したがって、画像形成装置60a,60b間で禁則解決結果の整合を取る必要がある。さらに、画像形成装置60a,60b間での整合を取ったとしても、さらにその結果が画像形成装置60a,60bそれぞれにおいて装置設定禁則に該当しないかを確認することが必要となる。さらに説明をすると、印刷設定および装置設定禁則は機種に応じて異なるため、複数の機種共通にこのような処理を行うことは難しい。また、確認すべき関係が多様となり過ぎ、禁則解決結果が収束しないことも想定される。
一方、本実施の形態においては、画像形成装置60a,60b共通で、印刷設定画面151を介した一括操作により禁則が解決される。また、画像形成システム1の構成、言い替えるとユーザの利用環境に応じて、その利用環境に含まれる画像形成装置60a,60bの印刷機能を有効に活用する共通ドライバが利用可能となる。付言すると、画像形成装置60a,60bという複数機種共通で装置禁則関係の同時解決がなされる。
また、プリンタドライバ102が禁則記憶部113を備えることにより、画像形成装置60a,60b各々が装置禁則記憶部759を備えなくともよい。このように、装置禁則記憶部759を省略することにより、禁則定義の共通化/機種依存定義の共通化ができ、例えばプリンタドライバ102に対して新たな画像形成装置(サポート機種)を追加する際に、プリンタドライバ102を更新する作業が簡素化される。
また、プリンタドライバ102が禁則記憶部113を備えることにより、画像形成装置60a,60b各々が装置禁則記憶部759を備えなくともよい。このように、装置禁則記憶部759を省略することにより、禁則定義の共通化/機種依存定義の共通化ができ、例えばプリンタドライバ102に対して新たな画像形成装置(サポート機種)を追加する際に、プリンタドライバ102を更新する作業が簡素化される。
さて、上記のプリンタドライバ102は、例えば端末装置10が画像形成装置60a単体と接続されている場合には、印刷設定集合A001と、印刷設定集合A002と、画像形成装置60aの機種に依存しない禁則関係001とを用いて禁則が導出され、この禁則によって処理がなされる。さらに説明をすると、この場合、禁則設定部122が、画像形成装置60aで解決すべき禁則を導出し、設定禁則記憶部133に記憶させるとともに、禁則判定部123が、この設定禁則記憶部133に記憶された設定記憶に従い、禁則処理に該当するか否かを判定する(図6のステップ610参照)。すなわち、禁則設定部122は、画像形成装置60a単体についての第1抽象状態および第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合においても適用できる。
<変形例>
図8は、変形例において表示機構15に表示される禁止画面261の例を示した図である。
上記実施の形態においては、印刷設定画面151を介して受け付けた印刷設定の内容が禁則処理に該当する場合に、禁止画面161を表示させることを説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図8に示すように禁止画面261が構成されてもよい。禁止画面261は、受け付けた印刷設定が実行を禁止されている旨を表示する禁止表示262と、実行が禁止されている印刷設定(設定値)を実行可能な設定値へ変更する旨を表示する設定変更表示263と、設定変更表示263に表示された変更を許可するOKボタン265と、印刷指示を行うことを中止するキャンセルボタン267とを備える。禁止画面261によって、ユーザが実行可能な設定値へと変更する作業が容易となる。
図8は、変形例において表示機構15に表示される禁止画面261の例を示した図である。
上記実施の形態においては、印刷設定画面151を介して受け付けた印刷設定の内容が禁則処理に該当する場合に、禁止画面161を表示させることを説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図8に示すように禁止画面261が構成されてもよい。禁止画面261は、受け付けた印刷設定が実行を禁止されている旨を表示する禁止表示262と、実行が禁止されている印刷設定(設定値)を実行可能な設定値へ変更する旨を表示する設定変更表示263と、設定変更表示263に表示された変更を許可するOKボタン265と、印刷指示を行うことを中止するキャンセルボタン267とを備える。禁止画面261によって、ユーザが実行可能な設定値へと変更する作業が容易となる。
また、上記の説明においては、禁止画面261を、印刷設定の設定値に関する変更の可否につきユーザに問い合わせる構成として説明したがこれに限定されない。例えば、印刷設定画面151において、共通設定禁則に該当する設定値の指定を受け付けないように、その設定値を非表示とすることや、その設定値の表示を薄くなること(所謂ディムアウト)、設定値が強制的に変更されることなど他の態様であってもよい。
さて、上記の説明では、事前に関係記憶部131に記憶されることや、UI表示部106を介してユーザによって入力されることで、抽象状態の群と抽象禁則関係の群が定義されることを例示したが、これらの情報を、製造段階あるいはユーザによって画像形成装置60の装置禁則記憶部759に記憶させ、例えば画像形成装置60がネットワーク80に接続された際に、画像形成装置60側から受ける構成であってもよい。
また、上記では、図5を参照しながら、第1抽象状態、第2抽象状態、および第1抽象状態と第2抽象状態との抽象禁則関係を例示した。ここで、第1抽象状態は、画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能について特定(依存)せずに印刷条件が指定された状態として捉えることができる。すなわち、第1抽象状態は、用紙に印刷を行う印刷条件であって印刷機能を特定しない印刷条件についての指定となる。また、第2抽象状態は、画像形成装置60a,60bの各々が備える印刷機能のいずれかについて指定された状態として捉えることができる。すなわち、第2抽象状態は、複数の印刷装置の各々が備える印刷機能のいずれかについての指定となる。また、抽象禁則関係は、第1抽象状態と第2抽象状態との組として捉えることができる。
ここで、第1抽象状態、第2抽象状態、および第1抽象状態と第2抽象状態との禁則関係(組)の他の例としては次のようなものがある。
すなわち、第1抽象状態として用紙種類に普通紙が指定される状態、第2抽象状態として綴じ処理が指定されている状態が設定される。そして、禁則関係は、「普通紙以外の用紙種類の設定と綴じ処理とは同時に指定できない」となる。
他の例としては、第1状態として白黒画像などの単色画像の形成が指定されている状態、第2抽象状態として両面印刷が指定されている状態が設定される。そして、禁則関係は、「単色画像以外(多色画像など)が形成される出力設定と両面印刷とは同時に指定できない」となる。
なお、第1抽象状態は、印刷機能以外についての印刷設定、すなわち、画像が形成される用紙についての設定、例えばトナー等の画像を形成する材料である画像形成材料についての設定、あるいは多色画像などの形成する画像についての設定のいずれかとして捉えることができる。また、第2抽象状態は、印刷機能についての印刷設定として捉えることができる。
すなわち、第1抽象状態として用紙種類に普通紙が指定される状態、第2抽象状態として綴じ処理が指定されている状態が設定される。そして、禁則関係は、「普通紙以外の用紙種類の設定と綴じ処理とは同時に指定できない」となる。
他の例としては、第1状態として白黒画像などの単色画像の形成が指定されている状態、第2抽象状態として両面印刷が指定されている状態が設定される。そして、禁則関係は、「単色画像以外(多色画像など)が形成される出力設定と両面印刷とは同時に指定できない」となる。
なお、第1抽象状態は、印刷機能以外についての印刷設定、すなわち、画像が形成される用紙についての設定、例えばトナー等の画像を形成する材料である画像形成材料についての設定、あるいは多色画像などの形成する画像についての設定のいずれかとして捉えることができる。また、第2抽象状態は、印刷機能についての印刷設定として捉えることができる。
さて、上記の説明においては、印刷設定集合AB001の補集合および印刷設定集合AB002の積集合として印刷設定集合P001を導出することを説明したが、これに限定されない。印刷設定集合AB001および印刷設定集合AB002に基づいて導出される集合であればよく、印刷設定集合AB001および印刷設定集合AB002の積集合として印刷設定集合P002を導出する構成であってもよい。この印刷設定集合P002によれば、画像形成装置60a,60bに共通で設定可能な印刷設定の組が導出される。
また、上記の説明においては、画像形成装置60a,60bに共通して、第1抽象状態および第2抽象状態が実現できる印刷設定の集合(印刷設定集合AB001、印刷設定集合AB002)を導出することを説明した。この構成のように、プリンタドライバ102が制御可能な複数の画像形成装置60の全てに共通する印刷設定の集合を導出してもよい。あるいは、例えばプリンタドライバ102が3つ以上の画像形成装置60を制御可能な場合には、3つ以上の画像形成装置60のうちの特定の機種範囲、すなわち一部の画像形成装置60に共通する印刷設定の集合を導出してもよい。
また、上記の説明においては、集合記憶部132が、印刷設定集合A001、印刷設定集合A002、印刷設定集合B001、印刷設定集合B002、印刷設定集合AB001、印刷設定集合AB002を記憶することを説明した。しかしながら、この構成に限定されるものではなく、例えば、第1抽象状態に関する集合である印刷設定集合A001および印刷設定集合B001を記憶する第1記憶部、第2抽象状態に関する集合である印刷設定集合A002および印刷設定集合B002を記憶する第2記憶部、画像形成装置60a,60bに共通する集合である印刷設定集合AB001および印刷設定集合AB002を記憶する第3記憶部など、複数の記憶部によりこれらの集合を記憶する構成であってもよい。
さて、本実施形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
また、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
また、上記では種々の実施形態および変形例を説明したが、これらの実施形態や変形例どうしを組み合わせて構成してももちろんよい。
また、本開示は上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。
10…端末装置、60…画像形成装置、101…アプリケーション、102…プリンタドライバ、104…言語モニタ、108…禁則処理部、113…禁則記憶部、121…集合導出部、122…禁則設定部、123…禁則判定部、131…関係記憶部、132…集合記憶部、133…設定禁則記憶部
Claims (2)
- 機種に依存しない印刷条件を実現するための第1の画像形成装置に対応した第1の印刷設定の集合と第2の画像形成装置に対応した第2の印刷設定の集合とを記憶する記憶部と、
前記印刷条件の禁則関係を記憶する他の記憶部と、
前記第1の印刷設定の集合と前記第2の印刷設定の集合との論理演算で導出された印刷設定の集合から、前記禁則関係を用いて、前記第1と第2の画像形成装置に共通する禁則の関係を導出する禁則導出部と
を備える指示装置。 - 前記導出された禁則の関係となる設定をできないようにする設定手段を備える請求項1記載の指示装置。
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