JP2013253750A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】五徳に載置した鍋の鍋径が判別できて、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できるガスコンロを提供する。
【解決手段】トッププレート02に形成したバーナ用開口を介して、炎孔部33をトッププレート02の上方に突出するように設けられたコンロバーナ31,32と、点消火操作部の操作に基づいてコンロバーナ31,32の点消火および火力の制御を行う制御部とを備え、トッププレート02上における、炎孔部33から所定距離離れた位置に温度検出部72,74を設け、制御部は、コンロバーナ31,32の火力が所定の第1火力以上の火力を所定時間継続した時に温度検出部の検出温度が所定の閾値温度以下の場合には、コンロバーナ31,32の火力を前記所定の第1火力より小さい所定の第2火力に減少させる火力減少制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスコンロ本体の上面に被着されたトッププレートに形成したバーナ用開口を介して、その炎孔部を前記トッププレートの上方に突出するように設けられたコンロバーナと、点消火操作部の操作に基づいて前記コンロバーナの点消火および火力の制御を行う制御部とを備え、前記コンロバーナによって加熱される調理容器が載置される五徳を前記炎孔部の周囲に配置してなるガスコンロに関する。
上記のようなガスコンロとして、五徳に載置した鍋などの調理容器の底面に沿う燃焼排気の通路部分に、径方向に間隔を存して燃焼排気の存在を検出する複数の温度センサを列設し、これらセンサの検出値に基づいて鍋の径を判別する鍋径検出装置を備え、検出した鍋径の大小に応じてコンロバーナの最大火力を増減するガスコンロが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のガスコンロにおいては、鍋径の大きな鍋を使用する場合には、コンロバーナの最大火力が増加させることになるが、鍋径の小さな鍋を使用する場合には、コンロバーナの最大火力を減少させるので、鍋底の外方に炎がはみ出すことを抑制でき、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止できるものであり、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされる蓋然性が低くなるため好都合である。
特開平9−264538号公報
特許文献1のガスコンロでは、鍋径を判別するために複数の温度センサが必要であり、製造コストが高くなりがちであり、改善が望まれていた。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、低コストで、五徳に載置した鍋の鍋径が判別できて、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できるガスコンロを提供する点にある。
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によるガスコンロは、ガスコンロ本体の上面に被着されたトッププレートに形成したバーナ用開口を介して、その外周に形成された炎孔部を前記トッププレートの上方に突出するように設けられたコンロバーナと、点消火操作部の操作に基づいて前記コンロバーナの点消火および火力の制御を行う制御部とを備え、前記コンロバーナによって加熱される調理容器が載置される五徳を前記炎孔部の周囲に配置してなるガスコンロにおいて、前記トッププレート上における、前記炎孔部から所定距離離れた位置に温度検出部を設け、前記制御部は、前記コンロバーナの火力が所定の第1火力以上の火力を所定時間継続した時に前記温度検出部の検出温度が所定の閾値温度以下の場合には、前記コンロバーナの火力を前記所定の第1火力より小さい所定の第2火力に減少させる火力減少制御を実行する点を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、コンロバーナの火力が所定の第1火力以上のときに炎孔部から所定距離離れた位置に設けた温度検出部の検出温度が所定の閾値温度以下の場合には、上記所定の第1火力が五徳上に載置された鍋の鍋径に見合った火力より大きいと判断して、コンロバーナの火力を所定の第1火力より小さい所定の第2火力に減少させる火力減少制御を実行することで、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できるガスコンロとするこが出来る。
つまり、コンロバーナの炎孔部から外径方向に形成される火炎は、五徳の上に鍋が存在していない場合、炎孔部から外径方向に向けて伸びた火炎は上方に偏向し、トッププレートから遠ざかりながら斜め上方に向けて形成され、一方、五徳の上に鍋が存在している場合には、その鍋底に沿って伸び、外径方向にトッププレートに添って形成されることになる。
したがって、炎孔部から所定距離離れた位置に温度検出部を設けておき、コンロバーナの火力が第1火力であるときに、炎孔部から外径方向に形成される火炎が鍋底の外方にはみ出さない程度の鍋径である第1火力に見合った鍋径の鍋が五徳上に載置されたときにトッププレートに添って形成された火炎によって加熱された温度検出部が検出する検出温度と、炎孔部から外径方向に形成される火炎が鍋底の外方にはみ出すような鍋径である、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されたときにトッププレートから遠ざかりながら斜め上方に向けて形成される火炎によって加熱された温度検出部が検出する検出温度と、の間の温度となるように閾値温度を設定しておき、温度検出部の検出温度がこの閾値温度以下の場合に第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されていると判断し、コンロバーナの火力をこの第1火力より小さい第2火力に減少させる火力減少制御を実行することで、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できる。
しかも、炎孔部から所定距離離れた位置に設けた温度検出部は、温度検出部の検出温度が所定の閾値温度以下であるかどうかの判定に用いられるのであるから1個設けるだけでよいので、低コストで構成可能である。
要するに、請求項1に記載の発明によって、五徳に載置した鍋の鍋径が判別できて、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できるガスコンロを低コストで提供できる。
請求項2に記載の発明によるガスコンロは、請求項1に記載のガスコンロにおいて、前記コンロバーナが所定の停止時間以上の燃焼の停止を継続したときの前記温度検出部の検出温度を燃焼停止時検出温度として記憶しておき、前記所定の閾値温度が、前記燃焼停止時検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度である点を特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、コンロバーナが所定の停止時間以上の燃焼の停止を継続したときの温度検出部の検出温度を燃焼停止時検出温度として記憶しておき、この燃焼停止時検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度を前記所定の閾値温度として用いるため、季節が異なり当該ガスコンロの周囲温度が変動する場合にも、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかを的確に判断でき、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかについての、季節の変化による誤判定が防止できて、使い勝手のよいガスコンロとすることができる。しかも、温度検出部によって検出した温度を燃焼停止時検出温度として用いることが出来るため、燃焼停止時検出温度を検出するための別の温度検出部を必要としないので、ガスコンロを低コストに構成できる。
請求項3に記載の発明によるガスコンロは、請求項1に記載のガスコンロにおいて、前記炎孔部から前記所定距離よりさらに離れた位置に比較用温度検出部を設け、前記所定の閾値温度が、前記比較用温度検出部による検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度である点を特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、炎孔部から前記所定距離よりさらに離れた位置に比較用温度検出部を設け、この比較用温度検出部による検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度を前記所定の閾値温度として用いるため、当該ガスコンロの周囲温度が変動する場合にも、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかを的確に判断でき、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかについての、周囲温度の変化による誤判定が防止できて、使い勝手のよいガスコンロとすることができる。しかも、ガスバーナを複数備えるガスコンロの場合にも、比較用温度検出部は、複数のガスバーナの夫々に備える必要はなく1個備えるだけでよいので、ガスコンロを低コストに構成できる。
請求項4に記載の発明によるガスコンロは、請求項1〜請求項3に記載のガスコンロにおいて、前記操作部が前記炎孔部よりも前方側に位置しており、前記温度検出部が前記炎孔部より前方側に位置する点を特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、コンロバーナの点消火および火力調整を行う際に使用者が操作することになる点消火操作部が炎孔部よりも前方側に位置しており、温度検出部が炎孔部より前方側に位置しているものであるから、使用者が近づき易い炎孔部の前方側における火炎の鍋底の外側へのはみ出しがより的確に検出できるため、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることがより的確に防止できるガスコンロとすることができる。この場合、第1火力に見合った鍋径の鍋が、その中心を後方にずれた状態で五徳に載置されたようなときにおいても火炎が鍋底の外方にはみ出すことが防止できるので好都合である。
請求項5に記載の発明によるガスコンロは、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のガスコンロにおいて、前記五徳が、調理容器を載置するための五徳爪を前記炎孔部の周囲に複数放射状に配置してなるものであり、前記炎孔部の周方向における前記五徳爪の存在箇所では前記炎孔部の周方向における前記五徳爪の不存在箇所に比べて前記コンロバーナによる加熱が抑制されるように前記炎孔部が構成されており、前記温度検出部が平面視における前記五徳爪の近傍に配設されている点を特徴とする
請求項5に記載の発明によれば、調理容器を載置するための五徳爪を炎孔部の周囲に複数放射状に配置してなるものであり、炎孔部の周方向における五徳爪の存在箇所では炎孔部の周方向における五徳爪の不存在箇所に比べてコンロバーナによる加熱が抑制されるように炎孔部が構成されており、温度検出部が平面視における五徳爪の近傍に配設されているから、温度検出部の温度が過度に高温になることが抑制できて、温度検出部の高温による劣化が抑制できて良好な耐久性を備えたガスコンロとすることができる。
つまり、調理容器を載置するための五徳爪を炎孔部の周囲に複数放射状に配置してなるガスコンロにおいて、五徳爪の過度の温度上昇を抑制するために、炎孔部の周方向における五徳爪の存在箇所では、コンロバーナによる加熱が抑制されるように炎孔部の周方向における五徳爪の不存在箇所に比べて、例えばコンロバーナの外周に配列された夫々の炎口の間の間隔を広くして炎孔部を構成する場合に、温度検出部を平面視における前記五徳爪の近傍に配設することで、温度検出部の温度上昇も抑制されるから、温度検出部の温度が過度に高温になることが抑制でき、良好な耐久性を備えたガスコンロとすることができることになる。
請求項6に記載の発明によるガスコンロは、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のガスコンロにおいて、前記温度検出部の配設位置において、前記温度検出部の感温部の位置が前記トッププレートよりも所定の高さ寸法だけ高い点を特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、温度検出部の感温部の位置が前記トッププレートよりも所定の高さ寸法だけ高いから、五徳の上に鍋が存在している場合にこの鍋底に沿って伸びて外径方向にトッププレートに添って形成される火炎の温度が適切に検出でき、請求項1〜請求項5による効果をより確実に有らしめることができる。
つまり、五徳の上に鍋が存在している場合には、炎孔部からの火炎はこの鍋底に沿って伸びて外径方向にトッププレートに添って形成されるものであるが、トッププレートに添って形成される火炎とトッププレートとの間には、火炎の外径方向から内径方向に向かって、この火炎の燃焼用の2次空気が流れ込むことになる。
そして、この2次空気としては、ガスコンロの周囲に存在する空気が供給されることになり、ガスコンロの周囲に存在する空気は一般的に火炎の温度に比べて著しく低温(常温)であるから、温度検出部の感温部の位置がトッププレートの表面と同じ高さであるときには、この2次空気で温度検出部が冷却されてしまい、温度検出部による火炎の温度検出が適切に行われないおそれがあるが、温度検出部の感温部の位置をトッププレートよりも所定の高さ寸法だけ高くすることで、この2次空気によって温度検出部が過度に冷却されてしまうことが防止できる。
請求項7に記載の発明によるガスコンロは、請求項6に記載のガスコンロにおいて、前記所定の高さ寸法が、前記温度検出部の配設位置における前記トッププレートの上面から前記五徳爪の上端までの高さ寸法の略1/2以上であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6による効果をより確実に有らしめることができる。
つまり、五徳の上に鍋が存在している場合に、炎孔部からの火炎はこの鍋底に沿って伸びて外径方向にトッププレートに添って形成されたときに、トッププレートに添って形成される火炎とトッププレートとの間を火炎の外径方向から内径方向に向かって流れる火炎燃焼用の2次空気は、その大半がトッププレートの上面から五徳爪の上端までの高さ寸法の略1/2以下の高さを流れるものであり、この2次空気によって温度検出部が過度に冷却されてしまうことがより適切に防止できる。
請求項8に記載の発明によるガスコンロは、請求項1〜請求項7に記載のガスコンロにおいて、前記五徳への調理容器の載置の有無を検出する調理容器載置検出手段を設け、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出している状態での前記コンロバーナによる加熱中に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の非載置を検出した時には、前記制御部が、前記コンロバーナの火力を前記所定の第2火力より小さい所定の第3火力に減少させる調理容器不在制御を実行し、この調理容器不在制御の実行中に前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した時には、前記調理容器不在制御を終了して、前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少を解除するように構成し、前記調理容器不在制御実行前における前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した状態での前記コンロバーナの火力が前記火力減少制御の実行により前記所定の第2火力に減少された火力であるときに、前記制御部は、
(1)前記調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって前記調理容器不在制御を実行して前記コンロバーナの火力を前記所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間以内の経過時間後に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合には、前記火力減少制御の実行は維持し、前記調理容器不在制御だけを終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少のみを解除して火力を第2火力に復帰させ、
(2)前記調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって前記調理容器不在制御を実行して前記コンロバーナの火力を前記所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間より長い経過時間後に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合には、前記調理容器不在制御を終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少を解除すると共に、前記火力減少制御を終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第2火力への減少を解除する点を特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1〜請求項7による効果に加えて、安全でしかも使い勝手のよいガスコンロとすることができる。
つまり、五徳への調理容器の載置の有無を検出する調理容器載置検出手段を設け、前記制御部が、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出している状態での前記コンロバーナによる加熱中に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の非載置を検出した時には、前記コンロバーナの火力を前記所定の第2火力より小さい所定の第3火力に減少させる調理容器不在制御を実行することで、五徳に調理容器が載置されていないときには、五徳に調理容器が載置されていない場合であっても使用者が高温にさらされるおそれがない小さな火力に火力を減少させた安全なガスコンロとすることができて、調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行してコンロバーナの火力を前記所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間より長い経過時間後に、調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合、たとえば、使用者によって調理容器の交換が行われたことが考えられるときには、調理容器不在制御を終了してコンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少を解除すると共に、加熱量減少制御を終了してコンロバーナの火力の前記所定の第2火力への減少を解除して例えば第1火力以上の火力に火力を復帰させることになり使い勝手がよい。
一方、調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行してコンロバーナの火力を所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間以内の経過時間後に、調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合、例えば、使用者によって調理容器の交換が行われたことが考えにくいときには、加熱量減少制御の実行は維持し、調理容器不在制御だけを終了してコンロバーナの火力の所定の第3火力への減少のみを解除するから、不用意に加熱量減少制御を終了することによる鍋底の外方にはみ出した炎への使用者の不用意な接近が防止できる。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、五徳に載置した鍋の鍋径が判別できて、高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できるガスコンロを低コストで提供できる。
請求項2に記載の発明によれば、季節が異なり当該ガスコンロの周囲温度が変動する場合にも第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかを的確に判断でき、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかについての季節の変化による誤判定が防止できて使い勝手のよいガスコンロを低コストに構成できる。
請求項3に記載の発明によれば、当該ガスコンロの周囲温度が変動する場合にも第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかを的確に判断でき、第1火力に見合った鍋径より小径の鍋が五徳上に載置されているかどうかについての周囲温度の変化による誤判定が防止できて使い勝手のよいガスコンロを低コストに構成できる。
請求項4に記載の発明によれば、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることがより的確に防止できるガスコンロとすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、温度検出部の温度が過度に高温になることが抑制できて、温度検出部の高温による劣化が抑制できて良好な耐久性を備えたガスコンロとすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、五徳の上に鍋が存在している場合にこの鍋底に沿って伸びて外径方向にトッププレートに添って形成される火炎の温度が適切に検出でき、請求項1〜請求項5による効果をより確実に有らしめることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6による効果をより確実に有らしめることができる。
請求項8に記載の発明によれば、安全でしかも使い勝手のよいガスコンロとすることができる。
本発明のガスコンロの一実施例を示す平面図 本発明のガスコンロの一実施例におけるガスバーナ周辺の側面図 本発明のガスコンロの一実施例におけるガスバーナ周辺の側面図 本発明のガスコンロの一実施例におけるガスバーナ周辺の側面図 左バーナ付近の拡大平面図 制御部による火力制御に係るサブルーチンのフローチャート 制御部による火力制御に係るサブルーチンのフローチャート 制御部による火力制御に係るサブルーチンのフローチャート 制御部による火力制御に係るサブルーチンのフローチャート 制御部による火力制御に係るサブルーチンのフローチャート 本発明のガスコンロの一実施例におけるガスバーナ周辺の側面図
本発明にかかるガスコンロの一実施形態について、図面に基づいて説明する。
本発明にかかるガスコンロの一実施形態としてのガステーブルコンロAは、図1に示すようにガスコンロ本体01の上面がトッププレート02で覆われており、円筒状の外形(本実施形態では外径66mm)を有する左バーナ31および右バーナ32の2口のガスバーナを備えており、トッププレート02に形成したバーナ用開口(図示せず)を介して、夫々のガスバーナの外周に形成された炎孔部33をトッププレート02の上方に突出させている。
ガステーブルコンロAにおいて左バーナ31および右バーナ32より前方側に位置しているその前面には、左バーナ31の点消火操作を行うための左点消火操作部41および右バーナ32の点消火操作を行うための右点消火操作部42が設けられており、ガステーブルコンロA内には、左点消火操作部41および右点消火操作部42の操作に基づいて、図示しないガスバルブの開閉および図示しないイグナイタの発停により左バーナ31および右バーナ32の点消火の制御を行い、また、図示しないステッピングモータ駆動によるガス量調整バルブの開度調節を行って左バーナ31および右バーナ32に供給されるガス量を調節して左バーナ31および右バーナ32の火力の制御を行う制御部(図示せず)を備えている。
また、ガステーブルコンロAはガスグリル部(図示せず)を備えており、ガステーブルコンロAの前面には、ガスグリル部の前面に備える扉(図示せず)を開閉するためのグリル取っ手44およびガスグリル部の点消火操作を行うためのグリル点消火操作部43を備えおり、ガスグリル部における調理に伴う排気はトッププレート02の後方に設けたグリル排気口45から排出される。
トッププレート02上における左バーナ31および右バーナ32夫々の炎孔部33の周囲には、コンロバーナ(左バーナ31、右バーナ32)によって加熱される調理容器60を載置する五徳50が配置してある。五徳50は、調理容器60を載置するための五徳爪51を炎孔部33の周囲に複数放射状に配置してあり、夫々の五徳爪51の下端が円環状の五徳リング52で結合されて、トッププレート02上に載置されている。なお、ガステーブルコンロAは左バーナ31および右バーナ32の2つのコンロバーナを備えるものであるが、左バーナ31および右バーナ32共に本発明の実施形態としては同様の形態を有するものであるので、以下、左バーナ31の実施形態について詳しく説明し、右バーナ32についての詳細な説明は省略する。
左バーナ31について詳細に説明すると、炎孔部33の周方向においてガスバーナの五徳爪51が対向して存在する箇所(図5のSの区間)では炎孔部33の周方向において五徳爪51が対向して存在しない箇所(図5のFの区間)に比べて前記左バーナ31による加熱が抑制されるように炎孔部33が構成されている。具体的には、ガスバーナの周方向における五徳爪51が対向して存在する箇所(図5のSの区間)には炎孔が形成されておらず、ガスバーナの周方向における五徳爪51が対向して存在しない箇所(図5のFの区間)だけに炎孔が形成されており、左バーナ31による五徳50の加熱が抑制されるように左バーナ31の炎孔部33が構成されている。
また、トッププレート02上における、前記炎孔部33から所定距離(本実施形態では60mm)離れた位置に温度検出部71を設けてあり、具体的には、図1に示すように平面視において左バーナ31の前方に位置する五徳爪51の近傍にサーミスタからなる温度検出部71が配設されている。なお、図2〜図4に示すように、温度検出部71の感温部78はトッププレート02の上面よりも所定の高さ寸法だけ高い位置、具体的には、トッププレート02の上面から温度検出部71と隣接する五徳爪51の上端までの高さ寸法(本実施形態では40mm)の1/2の高さより少し高い位置(本実施形態ではトッププレート02の上面から27mm)に位置させてある。これによって、以下の効果が得られる。
五徳の上に鍋が存在している場合には、炎孔部33からの火炎81は調理容器60の底に沿って伸びて調理容器60の外径方向の外側にトッププレート02に添って形成されるのであるが、トッププレート02に添って形成される火炎81とトッププレート02との間には、火炎81の外径方向の外側から内径方向に向かって、この火炎81の燃焼用の2次空気が流れ込むことになる(図11の2次空気の流れAF参照)。
そして、この2次空気としては、ガスコンロの周囲に存在する空気が供給されることになり、ガスコンロの周囲に存在する空気は一般的に火炎81周辺を流れる排気(図11の排気の流れEF参照))の温度に比べて著しく低温の常温であるから、温度検出部71の感温部78の位置がトッププレート02の表面と同じ高さであるときには、この2次空気で温度検出部71の感温部78が冷却されてしまい、温度検出部71による火炎81の温度検出が適切に行われないおそれがあるが、温度検出部71の感温部78の位置をトッププレート02よりも上述の高さ寸法(本実施形態では27mm)だけ高くすることで、この2次空気によって温度検出部71の感温部78が過度に冷却されてしまうことが防止できる。
また、図1〜図5に示すように、五徳50への鍋などの調理容器60の底面に接触して調理容器60の底面の温度を検出する調理容器温度検出手段72がその支持軸73が左バーナ31の中心を下から上に貫通する形態で設けてあり、五徳50への調理容器60の載置と連動して調理容器温度検出手段72および支持軸73が上下に移動し、支持軸73の下端に設けたマイクロスイッチ(図示せず)によって支持軸73の上下の移動を検出することで、調理容器温度検出手段72と支持軸73とマイクロスイッチとによって、五徳50への調理容器60の載置の有無を検出する調理容器載置検出手段74を構成している。
つぎに、制御部による火力制御について説明する。
使用者による左点消火操作部41の操作に基づき制御部が左バーナ31の火力を第1火力(本実施形態では2.97kW)以上の火力を所定時間(本実施形態では15秒)継続した時に、温度検出部71による検出温度が所定の閾値温度SH以下の場合には、五徳50上に載置されている鍋などの調理容器60の外径が第1火力に見合った外径より小さく、調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出して火炎81がトッププレート02の表面から上方向に偏向している、図3に示すような状態である、と判断できるから、制御部は、左バーナ31の火力を第2火力(本実施形態では1.39kW)に減少させる火力減少制御を実行する。
なお、本実施形態では、左バーナ31が所定の停止時間(本実施形態では1時間)以上の燃焼の停止を継続したときの温度検出部71の検出温度を燃焼停止時検出温度として記憶しておき、閾値温度SHとして、閾値温度SH=燃焼停止時検出温度+所定の上昇温度判定用閾値(本実施形態では6.5K)を用いている。
そして、火力減少制御の実行によって、調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出して火炎81がトッププレート02の表面から上方向に偏向している図3に示すような状態は解消されて、調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出さない図4の状態に至ることで、火炎81からの高温の燃焼排気による鍋の取っ手の加熱を防止でき、鍋底の外方にはみ出した炎に使用者が不用意に接近して使用者が高温にさらされることが防止できる。
なお、火力減少制御の実行中において使用者が左点消火操作部41を操作して火力を変更しようとした場合には、使用者が意図して火力を変更しようとしているのであるから、制御部は、ガス量調整バルブの開度調節を行って左バーナ31の火力の変更を行う。すなわち、火力減少制御の実行中であっても、左点消火操作部41の操作による火力を変更指令が受け付けられて火力変更が行われる。
一方、使用者による左点消火操作部41の操作に基づき制御部が左バーナ31の火力を第1火力(本実施形態では2.97kW)以上の火力を所定時間(本実施形態では15秒)継続した時に、温度検出部71による検出温度が所定の閾値温度SHより高い場合には、五徳50上に載置されている調理容器60の外径が第1火力に見合った外径以上であり、調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出すことなく火炎81がトッププレート02の表面からに沿って形成されている、図2に示すような状態である、と判断できるから、制御部は、左バーナ31の火力を第1火力以上の火力をそのまま維持する。すなわち、左バーナ31の火力を第2火力に減少させる火力減少制御は実行されない。
また、本実施形態においては、調理容器載置検出手段74が鍋など調理容器60の載置を検出している状態での左バーナ31による加熱中に、調理容器載置検出手段74が調理容器60の非載置を検出した時には、左バーナ31の火力を第2火力より小さい第3火力(本実施形態では、0.35kW)に減少させる調理容器不在制御を実行し、調理容器60の不在時に使用者が左バーナ31からの大きな火炎81にさらされることを防止している。そして、この調理容器不在制御の実行中に調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した時には、調理容器不在制御を終了して、左バーナ31の火力の第3火力への減少を解除し調理容器不在制御の実行前の火力に復帰させるように構成してある。
加えて、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した状態、すなわち、調理容器不在制御の実行前の左バーナ31の火力が火力減少制御の実行により第2火力に減少された火力であるときには、調理容器不在制御の実行後に調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出して調理容器不在制御を終了するまでの経過時間に応じて、以下のように制御部が左バーナ31の火力を制御するように構成してある。
(1)調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した状態、すなわち、調理容器不在制御の実行前の左バーナ31の火力が火力減少制御の実行により第1火力以上の火力から第2火力に減少された火力であるときに、調理容器載置検出手段74による調理容器60の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行して左バーナ31の火力を第3火力に減少させてから、所定の設定時間(本実施形態では30秒)以内の経過時間後に、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した場合には、火力減少制御の実行は維持し、前記調理容器不在制御だけを終了して左バーナ31の火力の第3火力への減少のみを解除して火力を第2火力に復帰させる。
(2)これに対し、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した状態、すなわち、調理容器不在制御の実行前の左バーナ31の火力が火力減少制御の実行により第1火力以上の火力(例えばDkW)から第2火力に減少された火力であるときに、調理容器載置検出手段74による調理容器60の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行して左バーナ31の火力を第3火力に減少させてから、所定の設定時間(本実施形態では30秒)より長い経過時間後に、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した場合には、調理容器不在制御を終了して左バーナ31の火力の第3火力への減少を解除すると共に、火力減少制御を終了して左バーナ31の火力の第2火力への減少を解除して、火力を上記第1火力以上の火力(例えばDkW)に復帰させる。
このように構成して、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した状態、すなわち、調理容器不在制御の実行前の左バーナ31の火力が火力減少制御の実行により第1火力以上の火力から第2火力に減少された火力であるときに、調理容器載置検出手段74による調理容器60の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行して左バーナ31の火力を第3火力に減少させてから、
(1)単に調理容器60の上げ下げが行われた場合などのように、所定の設定時間(本実施形態では30秒)以内の経過時間後に、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した場合には、不用意に調理容器60の底面より外側に火炎81がはみ出すことを繰り返さないので使い勝手がよく、また、
(2)調理容器60の交換が行われた場合などのように、所定の設定時間(本実施形態では30秒)より長い経過時間後に、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出した場合には、一端、左バーナ31の火力を上記第1火力以上の火力(例えばDkW)に復帰させることで、第1火力に見合った外径の調理容器60に交換された場合に、第2火力から大火力への火力の復帰のための操作が不要となるように構成してある。
本実施形態の左バーナ31の火力制御の制御部における処理に関し、フローチャートを用いて、以下に説明する。
図6は、制御部における燃焼停止時検出温度の記憶処理に関するサブルーチンのフローチャートである。先ず、出荷後当該バーナで燃焼したことがあるかが判定され(#101)、出荷後当該バーナで燃焼したことがない場合は、温度検出部71の検出温度が燃焼停止時検出温度として更新して記憶される(#102)。#101で出荷後当該バーナで燃焼したことがある場合には、当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続しているかが判定され(#103)、当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続している場合は、温度検出部71の検出温度が燃焼停止時検出温度として更新して記憶される(#102)。#103で当該バーナでの燃焼停止が1時間以上継続していない場合は、燃焼停止時検出温度は更新されない(リターンして燃焼停止時検出温度の記憶処理を終了する)。
図7は、制御部における火力減少制御に関するサブルーチンでの処理を説明するフローチャートである。先ず、閾値温度SH=燃焼停止時検出温度+上昇温度判定用閾値Δt(本実施形態では6.5K)に設定される(#201)。バーナ火力が第1火力以上を15秒以上継続しているかどうかが判定される(#202)。バーナ火力が第1火力以上を15秒以上継続している場合は、温度検出部71の検出温度≧閾値温度SHであるかどうかが判定される(#203)。度検出部の検出温度≧閾値温度SHでない場合は、バーナ火力を第2火力に減少(#204)してリターンする。#202においてバーナ火力が第1火力以上を15秒以上継続していない場合および#203において度検出部の検出温度≧閾値温度SHである場合には、そのままリターンする。
図9は、調理容器載置検出手段74による調理容器60の非載置の検出によって調理容器不在制御を実行する前の火力の記憶処理に関するサブルーチンのフローチャートである。先ず、調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出しているかどうかが判定される(#401)。調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出している場合は、火力減少制御の実行中で第2火力に減少中であるかどうかが判定される(#402)。火力減少制御の実行中で第2火力に減少中である場合は、火力減少フラグ=1に設定し(#403)、リターンする。#401において調理容器載置検出手段74が調理容器60の載置を検出していない場合はリターンする。#402において火力減少制御の実行中で第2火力に減少中でない場合は、現在の火力を調理容器載置時火力Dとして記憶すると共に、火力減少フラグ=0に設定し(#404)、リターンする。
図10は、調理容器不在制御の終了処理に関するサブルーチンのフローチャートである。先ず、調理容器載置検出手段74が調理容器60の非載置から載置への変化を検出したかどうかが判定される(#501)。調理容器載置検出手段74が調理容器60の非載置から載置への変化を検出した場合は、火力減少フラグ=1であるかどうかが判定される(#502)。火力減少フラグ=1である場合は、調理容器不在制御により第3火力に減少させてからの経過時間>所定時間L(本実施形態では30秒)であるかどうかが判定される(#504)。調理容器不在制御により第3火力に減少させてからの経過時間>所定時間Lである場合は、火力減少制御を終了し火力減少フラグ=0に設定(#506)すると共に、火力を記憶してある調理容器載置時火力Dに復帰させて(#507)、リターンする。#501において調理容器載置検出手段74が調理容器60の非載置から載置への変化を検出していない場合は、そのままリターンする。#502において火力減少フラグ=1でない場合は、火力を記憶してある調理容器載置時火力Dに復帰させて(#503)、リターンする。#504において調理容器不在制御により第3火力に減少させてからの経過時間>所定時間Lでない場合は、火力を第2火力に復帰させ、火力減少フラグ=1を維持し、リターンする。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、左バーナ31が所定の停止時間(本実施形態では1時間)以上の燃焼の停止を継続したときの温度検出部71の検出温度を燃焼停止時検出温度として記憶しておき、所定の閾値温度SHとして、所定の閾値温度SH=燃焼停止時検出温度+所定の上昇温度判定用閾値(本実施形態では6.5K)を用いているが、左バーナ31の炎孔部33から温度検出部71までの所定距離(上記実施形態では60mm)よりさらに離れた位置(例えば、炎孔部33から250mmの位置)に比較用温度検出部77(図示せず)を設け、所定の閾値温度SHとして、閾値温度SH=比較用温度検出部77の検出温度+上昇温度判定用閾値(例えば6.5K)で求まる、比較用温度検出部77による検出温度に上昇温度判定用閾値を加えた温度を用いてもよい。なお、この場合、火力減少制御は、図8に示すフローチャートに基づいて実行され、図8のフローチャートは上述の図7のフローチャートにおける燃焼停止時検出温度を比較用温度検出部77の検出温度に置き換えただけであるので、詳細な説明は省略する。
(2)上記実施形態では、本発明をガステーブルコンロに適用した場合について説明したが、本発明はビルトインコンロにも適用可能である。また、ガスコンロに備えるガスバーナの数は2つに限定されず、1口ガスコンロ、3口以上のガスコンロに適用可能である。
(3)上記実施形態においては、ガスバーナの五徳爪51と対向する部分には炎孔が形成されていないようにして炎孔部33の周方向における五徳爪51の存在箇所で炎孔部33の周方向における五徳爪51の不存在箇所に比べて左バーナ31による加熱が抑制されるように構成したものであったが、ガスバーナの五徳爪51と対向しない領域における相隣接する炎孔間のピッチと比較して、ガスバーナの五徳爪51と対向する領域における相隣接する炎孔間のピッチを広くすることで、炎孔部33の周方向における五徳爪51の存在箇所で炎孔部33の周方向における五徳爪51の不存在箇所に比べて左バーナ31による加熱が抑制されるように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、火力減少制御の実行中において使用者が意図して火力を変更する場合には火力変更指令が受け付けられて火力変更が行われる場合を示したが、火力減少制御の実行中における点消火操作部による火力増加指令は受け付けられないように構成してもよい。なお、火力減少制御の実行中における点消火操作部による火力増加指令によって警報音を発報するように構成してもよい。
A ガステーブルコンロ
AF 2次空気の流れ
EF 火炎周辺の排気の流れ
F 五徳爪が対向して存在しない箇所
S 五徳爪が対向して存在する箇所
SH 所定の閾値温度
01 ガスコンロ本体
02 トッププレート
31 左バーナ(コンロバーナ)
32 右バーナ(コンロバーナ)
33 炎孔部
41 左点消火操作部
42 右点消火操作部
43 グリル点消火操作部
44 グリル取っ手
45 グリル排気口
50 五徳
51 五徳爪
52 五徳リング
60 調理容器
71 温度検出部
72 調理容器温度検出手段
73 支持軸
74 調理容器載置検出手段
77 比較用温度検出部
78 温度検出部の感温部
81 火炎

Claims (8)

  1. ガスコンロ本体の上面に被着されたトッププレートに形成したバーナ用開口を介して、その外周に形成された炎孔部を前記トッププレートの上方に突出するように設けられたコンロバーナと、点消火操作部の操作に基づいて前記コンロバーナの点消火および火力の制御を行う制御部とを備え、
    前記コンロバーナによって加熱される調理容器が載置される五徳を前記炎孔部の周囲に配置してなるガスコンロにおいて、
    前記トッププレート上における、前記炎孔部から所定距離離れた位置に温度検出部を設け、
    前記制御部は、前記コンロバーナの火力が所定の第1火力以上の火力を所定時間継続した時に前記温度検出部の検出温度が所定の閾値温度以下の場合には、前記コンロバーナの火力を前記所定の第1火力より小さい所定の第2火力に減少させる火力減少制御を実行することを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記コンロバーナが所定の停止時間以上の燃焼の停止を継続したときの前記温度検出部の検出温度を燃焼停止時検出温度として記憶しておき、前記所定の閾値温度が、前記燃焼停止時検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度であることを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記炎孔部から前記所定距離よりさらに離れた位置に比較用温度検出部を設け、前記所定の閾値温度が、前記比較用温度検出部による検出温度に所定の上昇温度判定用閾値を加えた温度であることを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
  4. 前記操作部が前記炎孔部よりも前方側に位置しており、前記温度検出部が前記炎孔部より前方側に位置することを特徴とする請求項1〜請求項3に記載のガスコンロ。
  5. 前記五徳が、調理容器を載置するための五徳爪を前記炎孔部の周囲に複数放射状に配置してなるものであり、前記炎孔部の周方向における前記五徳爪の存在箇所では前記炎孔部の周方向における前記五徳爪の不存在箇所に比べて前記コンロバーナによる加熱が抑制されるように前記炎孔部が構成されており、前記温度検出部が平面視における前記五徳爪の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のガスコンロ。
  6. 前記温度検出部の配設位置において、前記温度検出部の感温部の位置が前記トッププレートよりも所定の高さ寸法だけ高いことを特徴とする請求項1〜請求項5に記載のガスコンロ。
  7. 前記所定の高さ寸法が、前記温度検出部の配設位置における前記トッププレートの上面から前記五徳爪の上端までの高さ寸法の略1/2以上であることを特徴とする請求項6に記載のガスコンロ。
  8. 前記五徳への調理容器の載置の有無を検出する調理容器載置検出手段を設け、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出している状態での前記コンロバーナによる加熱中に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の非載置を検出した時には、前記制御部が、前記コンロバーナの火力を前記所定の第2火力より小さい所定の第3火力に減少させる調理容器不在制御を実行し、この調理容器不在制御の実行中に前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した時には、前記調理容器不在制御を終了して、前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少を解除するように構成し、
    前記調理容器不在制御実行前における前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した状態での前記コンロバーナの火力が前記火力減少制御の実行により前記所定の第2火力に減少された火力であるときに、前記制御部は、
    (1)前記調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって前記調理容器不在制御を実行して前記コンロバーナの火力を前記所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間以内の経過時間後に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合には、前記火力減少制御の実行は維持し、前記調理容器不在制御だけを終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少のみを解除して火力を第2火力に復帰させ、
    (2)前記調理容器載置検出手段による調理容器の非載置の検出によって前記調理容器不在制御を実行して前記コンロバーナの火力を前記所定の第3火力に減少させてから、所定の設定時間より長い経過時間後に、前記調理容器載置検出手段が調理容器の載置を検出した場合には、前記調理容器不在制御を終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第3火力への減少を解除すると共に、前記火力減少制御を終了して前記コンロバーナの火力の前記所定の第2火力への減少を解除することを特徴とする請求項1〜請求項7に記載のガスコンロ。
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