JP2013252879A - ラップフィルム収納箱の製造方法及びラップフィルム収納箱 - Google Patents

ラップフィルム収納箱の製造方法及びラップフィルム収納箱 Download PDF

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Abstract

【課題】ラップフィルム収納箱の使用時に、切り込み線のある部分の片側を適正かつ安定的に浮かせたり、取り除くことができるラップフィルム収納箱の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のラップフィルム収納箱の製造方法は、刃と、当該刃の両側に配置された押さえ部材とを有する押し型を、箱の原紙に押し付けて、刃により原紙に切り込み線を形成する工程を有する。形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に取り除かれる接着部30の原紙表面40を押さえる第1の押さえ部材92は、接着部30の周囲の原紙表面41を押さえる第2の押さえ部材93よりも剛性が低い。例えば第1の押さえ部材92は、第2の押さえ部材93よりもアスカ硬度A型が10°以上低い。これにより、接着部30の原紙表面40は、その周囲の原紙表面41よりも50μm以上高くなる。
【選択図】図6

Description

本発明は、特に食品包装用のラップフィルム、アルミホイル、クッキングシート等(以下、ラップフィルムと称す)を巻回したラップフィルム収納箱の製造方法及びラップフィルム収納箱に関する。
ラップフィルムは、通常、紙製の芯体に巻回されて巻筒体を構成し、当該巻筒体が、紙製の直方体のラップフィルム収納箱に収納されている。
ラップフィルム収納箱は、上面が開口した本体部と、本体部の上面開口部と前板の前面を覆う蓋部と、蓋部の先端縁に切り取り線を介して接続され、前板に接着された開封片とを有している(特許文献1参照)。開封片によって蓋部が封止されており、ユーザが開封片を切り取り線に沿って切り取ることによって蓋部を開封可能である。ラップフィルム収納箱の開封後は、箱内の巻筒体のラップフィルムを必要分引き出し、カットして使用する。
ところで、上述のラップフィルム収納箱は、プレス加工により板状の原紙から箱の外形を打ち抜くとともに、当該原紙に折り線や切り込み線を形成し、その後当該原紙を箱状に組み立てることにより製造される。
プレス加工により形成される上記切り込み線は、ラップフィルム収納箱の使用の際に、切り込み線を挟んだ両側のうちの片方を浮かせたり、取り除くために形成される。例えば特許文献1において、下縁部に切り込み線を有するつまみ片は、前板に対し浮かした状態で使用される。
再公表2008−153012号公報
上述の切り込み線を形成するプレス加工は、原紙に切り込み線を形成する刃と、原紙の前記刃が挿入される部分の両側を押さえる押さえ部材を有する押し型を用いて行われる。当該押し型を原紙に押し付け、押さえ部材で原紙を押さえながら、刃を原紙に挿入して、切り込み線が形成される。
しかしながら、上述のような押し型を用いて原紙に切り込み線を形成した場合、原紙の切り込み線を挟んだ両側の高さの関係が安定しない。このため、例えば図19に示すように切り込み線150を挟んだ両側のうち、箱の使用時に上記つまみ片のように浮かせたり、取り除かれる側の第1の部分S1が、浮かせたり取り除かれたりしない側の第2の部分S2と同じ高さ、或いはそれより低くなることがある。
かかる場合、第1の部分S1を浮かせたり、取り除く際に、第1の部分S1と第2の部分S2の切り込み線150の部分の摩擦や抵抗が大きくなり、第1の部分S1を適切に浮かせたり取り除いたりできないことがある。これらが適切かつ安定的に行われないと、ラップフィルム収納箱を使用しにくくなったり、使用できなくなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、使用時に、原紙の切り込み線の片側部分を適正かつ安定的に浮かせたり、取り除くことができるラップフィルム収納箱の製造方法及びラップフィルム収納箱を提供することをその目的とする。
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、組み立て前の展開された原紙において、原紙の切り込み線を挟んだ両側のうちの使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面を、他方の側の原紙表面よりも高くすることで上記の種々の課題が解決されることを見出し、本発明をなすに至った。すなわち、本発明は下記(1)〜(11)を提供する。
(1)ラップフィルム収納箱の製造方法であって、刃と、当該刃の両側に配置された押さえ部材とを有する押し型を、箱の原紙に押し付けて、前記刃により前記原紙に切り込み線を形成する工程において、形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面を押さえる第1の押さえ部材は、他方側の原紙表面を押さえる第2の押さえ部材よりも剛性が低い、ラップフィルム収納箱の製造方法。
(2)前記第1の押さえ部材は、前記第2の押さえ部材よりもアスカ硬度A型が10°以上低い、(1)に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
(3)前記原紙に切り込み線を形成する工程において、前記原紙の裏面側には、前記押し型と対をなす受け型が配置されており、前記受け型において、形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面を受ける部分には、他方側の原紙裏面を受ける部分よりも高い突出部が形成されている、(1)又は(2)に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
(4)ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に複数の接着部で接着された開封片と、を有し、前記開封片によって前記蓋部が封止されており、前記開封片を切り取り線に沿って切り取ることによって前記蓋部を開封可能な前記ラップフィルム収納箱において、前記第1の押さえ部材が前記接着部の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記接着部の周縁部を挟んだ周囲の原紙表面を押さえ、前記刃により前記接着部の周縁部に前記切り込み線を形成する、(1)〜(3)のいずれかに記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
(5)ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に接着された開封片と、を有し、前記前板には、下側を浮かせるつまみ片が形成されている、前記ラップフィルム収納箱において、前記第1の押さえ部材が前記つまみ片の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記つまみ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面を押さえ、前記刃により前記つまみ片の下縁部に前記切り込み線を形成する、(1)〜(3)のいずれかに記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
(6)前記前板には、前記前板の裏面を覆う裏板が接続され、前記裏板には、下側を浮かせるフラップ片が形成されており、前記第1の押さえ部材が前記フラップ片の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記フラップ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面を押さえ、前記刃により前記フラップ片の下縁部に前記切り込み線を形成する、(5)に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
(7)ラップフィルム収納箱の製造方法であって、刃を有する押し型を、箱の原紙に押し付けて、刃により原紙に切り込み線を形成する工程において、前記原紙の裏面側には、前記押し型と対をなす受け型が配置されており、前記受け型において、形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面を受ける部分には、他方側の原紙裏面を受ける部分よりも高い突出部が形成されているラップフィルム収納箱の製造方法。
(8)組み立て前の展開された原紙に切り込み線が形成されているラップフィルム収納箱であって、組み立て前の展開された原紙において、切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面が、他方側の原紙表面よりも50μm以上高い、ラップフィルム収納箱。
(9)組み立て前の展開された原紙において、前記切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面の少なくとも一部が、他方側の原紙裏面よりも高い、(8)に記載のラップフィルム収納箱。
(10)ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に複数の接着部で接着された開封片と、を有し、前記開封片によって前記蓋部が封止されており、前記開封片を前記切り取り線に沿って切り取ることによって前記蓋部を開封可能な前記ラップフィルム収納箱であって、前記接着部の周縁部に前記切り込み線が形成され、組み立て前の展開された原紙において、前記接着部の原紙表面が前記接着部の周囲の原紙表面よりも50μm以上高い、(8)又は(9)に記載のラップフィルム収納箱。
(11)ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に接着された開封片と、を有し、前記前板には、下側を浮かせるつまみ片が形成されている、前記ラップフィルム収納箱であって、前記つまみ片の下縁部に前記切り込み線が形成され、組み立て前の展開された原紙において、前記つまみ片の原紙表面が前記つまみ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面よりも50μm以上高い、(8)又は(9)に記載のラップフィルム収納箱。
(12)前記前板には、前記前板の裏面を覆う裏板が接続され、前記裏板には、下側を浮かせるフラップ片が形成されており、前記フラップ片の下縁部に前記切り込み線が形成され、組み立て前の展開された原紙において、前記フラップ片の原紙表面が前記フラップ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面よりも50μm以上高い、(11)に記載のラップフィルム収納箱。
本発明によれば、ラップフィルム収納箱の組み立て前の展開された原紙において、原紙の切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面を、他方の側の原紙表面よりも高くするので、原紙の切り込み線の片側部分を浮かせたり取り除く際に、浮かせたり取り除く一方向への摩擦や抵抗を小さくでき、原紙の一部の浮かしや取り除きを適正かつ安定的に行うことができる。よって、ラップフィルム収納箱を適切に使用できる。
ラップフィルム収納箱の概略を示す斜視図である。 ラップフィルム収納箱の展開図を示す平面図である。 ラップフィルム収納箱の開封時の状態を示す斜視図である。 ラップフィルム収納箱の開封後の状態を示す斜視図である。 切り込み線とつなぎ部で囲まれた接着部の平面図である。 接着部とのその周囲の高低差を示す断面図である。 プレス加工機の構成の概略を示す説明図である。 押し型の平面図である。 押し型と原紙の位置関係を示す接着部周辺の断面図である。 押し型を原紙に押し付けた状態を示す接着部周辺の断面図である。 押し型を原紙から離した状態を示す接着部周辺の断面図である。 押し型と原紙の位置関係を示すつまみ片或いはフラップ片周辺の断面図である。 つまみ片或いはフラップ片とその周辺の高低差を示す断面図である。 突出部を形成した受け型上の原紙に押し型を押し付けた状態を示す接着部周辺の断面図である。 部分的に突出部を形成した受け型上の原紙に押し型を押し付けた状態を示す接着部周辺の断面図である。 部分的に突出部のある受け型を用いた場合の接着部とその周辺の高低差を示す断面図である。 第1の押さえ部材と第2の押さえ部材の硬度を変えた場合の接着部の原紙表面の浮き量を示す実験データである。 接着部の原紙表面の浮き量とラップフィルム収納箱の開封成功率を示す表である。 ラップフィルム収納箱の原紙の切り込み線を挟んだ両側のうちの、箱の使用時に浮かせたり取り除かれる側の第1の部分が、浮かせたり取り除かれたりしない側の第2の部分より低くなっている状態示す断面図である。
本発明について、以下具体的に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はその実施の形態のみに限定されるものではない。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、ラップフィルム収納箱1を示す概略斜視図であり、図2は、図1のラップフィルム収納箱1の組み立て前の展開された原紙2を示す。
図1及び図2に示すようにラップフィルム収納箱1は、全体が直方体形状を有し、例えば掩蓋片10、蓋板11、脇掩蓋片12等からなる蓋部13と、前板14、底板15、後板16、脇板17、折返し裏板18等からなる本体部19と、開封片20とを有している。
本体部19は、上面開口部を有し、例えば円筒状の芯体に巻かれたラップフィルムを上面開口部から収容できる。蓋部13の蓋板11は、後板16から前方に延びて本体部19の上面開口部を覆っている。掩蓋片10は、蓋板11から前板14側に延びて前板14の前面を覆っている。折返し裏板18は、前板14の上端縁に接続され前板14の裏面側に折り返されて前板14の裏面を覆っている。
開封片20は、本体部19の前面に位置し、ラップフィルム収納箱1の長手方向に沿った帯状に形成されている。開封片20は、掩蓋片10の先端縁に切り取り線21を介して接続されている。開封片20の裏面側は、前板14の複数の接着部30に接着している。この開封片20によって蓋部13が封止されており、図3に示すように開封片20を開封方向Xに向けて切り取り線21に沿って切り取ることによって蓋部13を開封できる。
掩蓋片10の先端縁部の裏面側には、ラップフィルム収納箱1の長手方向に沿って金属製鋸刃22がカシメ爪でカシメ固定されている。使用時に本体部19から所望量引き出されたラップフィルムは、この金属製鋸刃22により切断される。なお、このラップフィルムの切断具の材質は、金属、プラスチック、バルカナイズドファイバー等であり、切断具の形状は、直線状、V状、アーチ状等従来公知のものであれば特に制限はない。また、切断具が配備されている部位は、掩蓋片10の先端縁部の他、前板14の上縁部、底板15と前板14の間の稜線部いずれでも構わない。
開封片20を前板14に接着させる接着部30は、図2及び図4に示すように前板14の下部に複数、例えば6個、開封方向Xに並べて設けられている。接着部30は、例えば円形或いは楕円形を有し、その周縁部には、図5に示すように前板14の厚み方向に貫通する切り込み線31と、接着部30とその周りをつなぐつなぎ部32が形成されている。なお、このつなぎ部32の位置と数は、任意に選択できる。接着部30の表面は、開封片20の裏面に塗布された接着剤により開封片20に接着されている。開封片20に対向する前板14の接着部30以外の部分は、接着剤との剥離性が良好なニスが塗布されており、開封片20の裏面に塗布された接着剤とは仮留め程度の接着力しか示さない。かかる接着部30の場合、開封片20を開封方向Xに引っ張ることにより、接着部30のつなぎ部32が破断し、開封片20と共に接着部30全体が前板14から刳り抜かれ、開封片20を切り取ることができる。
なお、接着部30の数は、特に限定されないが、前板14の下部に2〜10個の接着部30を設けていることが好ましい。こうすることで、流通段階での封止性を十分に確保することができる。また、接着部30を複数個設けることで、各接着部30の接着強度を必要以上に上げる必要がないため、開封片20を開封する際の抵抗を極力抑えることができる。また、接着部30の面積は、特に限定されないが、接着部30の1箇所あたり200mm2以下が好ましい。より好ましくは、150mm2以下、30mm2以上である。また、接着部30の接着力を高める方法は、特に限定されないが、接着部30内に複数の非貫通穴、あるいは貫通孔を設け、そこに接着剤を浸透させ、錨効果により接着力を高めてもよい。
図2に示すラップフィルム収納箱1を組み立てる前の展開された原紙2には、例えば、ボール紙、コートボール紙、段ボール等が用いられるが、これらに限定されず、当業界で公知の紙類を適宜選択して用いることができる。原紙2は、これらの素材に、エンボス加工、印刷加工、ポリエチレン等を用いたラミネート加工が施されたものであってもよい。また、原紙2には、0.45〜1.00mm程度の厚みのものが用いられる。
組み立て前の展開された原紙2において、図6に示すように接着部30が浮き上がっており、接着部30の原紙表面40は、接着部30の切り込み線31を挟んだ周囲の原紙表面41よりも50μm以上、より好ましくは100μm以上高くなっている。つまり原紙表面40と原紙表面41との高低差Dが50μm以上、より好ましくは100μmである。また、原紙表面40と原紙表面41との高低差Dは、原紙2の紙厚の6割以下(例、紙厚760μmのとき、450μm以下)が好ましい。
図2及び図4に示すように前板14の上部には、下側が前方に浮いて開くつまみ片50が形成されている。つまみ片50の下縁部には、切り込み線51が形成されている。切り込み線51は、例えば前板14の左右方向の両端部にわたり形成され、例えば波型に形成されている。また、切り込み線51は、前板14と折返し裏板18との間の折り線52に接触しないように形成されている。浮いたつまみ片50にラップフィルムを載せることによって、ラップフィルムをつまみやすくすることができる。
つまみ片50の中央には、ラップフィルムを仮留め可能な仮留め部53が形成されている。仮留め部53は、例えば粘着剤を塗布することにより形成されている。
折返し裏板18の上部、つまり折り線52側には、下側が後方に浮いて開くフラップ片60(図2に示す)が形成されている。フラップ片60は、例えば2箇所に形成されている。フラップ片60の下縁部には、切り込み線61が形成されている。切り込み線61は、下に凸に湾曲している。このフラップ片60により、カット後のラップフィルムが本体部19内に巻き戻ってしまった場合でも、ラップフィルムの端部がフラップ片60上に載ることで、容易に復旧することができる。
次に、以上のように構成されたラップフィルム収納箱1の製造方法について説明する。ラップフィルム収納箱1の製造方法は、例えば平板の原紙に押し型を押し付け、原紙を打ち抜いて、ラップフィルム収納箱1を展開した形状の原紙2を形成するとともに、当該原紙2に切り込み線や折り線などを形成するプレス加工工程と、その後、その原紙2を箱状に組み立てる組み立て工程を有している。
上記プレス加工工程は、プレス加工機を用いて行われる。例えば図7に示すようにプレス加工機は、表面に受け型70(下型)が配置され、受け型70上に原紙2を保持する保持台71と、押し型(上型)72を保持して原紙2に押し付ける押圧部73を有している。押し型72は、例えば図8に示すようにラップフィルム収納箱1を展開した原紙2を形成するための所望の型を有している。押し型72は、例えば型フレーム80と、保持板81から構成されている。型フレーム80は、切り込み線31、51、61を形成したり、原紙2を打ち抜いて原紙2の外形を形成するための刃90と、折り線52等を形成するために原紙2を押圧する押圧ダイ91や、刃90や押圧ダイ91の両側の原紙2を押さえるための第1の押さえ部材92及び第2の押さえ部材93等を有している。保持板81は、木製或いは金属製の平板状に形成され、型フレーム80の全面を保持している。
例えば刃90は、図9に示すように原紙2の接着部30の切り込み線31を形成する部分に対応する位置に設けられ、第1の押さえ部材92は、接着部30の内側の原紙表面40に対応する位置に設けられ、第2の押さえ部材93は、接着部30の周囲の原紙表面41に対応する位置に設けられている。第1の押さえ部材92は、ラップフィルム収納箱1の開封時に取り除かれる接着部30の原紙表面40を押さえることができ、第2の押さえ部材93は、接着部30の周囲の原紙表面41を押さえることができる。
第1の押さえ部材92には、第2の押さえ部材93よりも剛性が低いものが用いられている。例えば第1の押さえ部材92のアスカ硬度A型は、20°〜40°程度で、第2の押さえ部材93のアスカ硬度A型は、65°〜75°程度であり、第1の押さえ部材92には、第2の押さえ部材93よりもアスカ硬度A型が10°以上低いものが用いられている。例えば第1の押さえ部材92には、スポンジやゴムが用いられ、第2の押さえ部材93にはコルクや樹脂が用いられる。
そして、プレス加工機を用いて、原紙2がプレス加工される際には、図10に示すように押し型72が下降し原紙2に押し付けられる。このとき、接着部30の原紙表面40は、第1の押さえ部材92により押さえられ、接着部30の周囲の原紙表面41は、第2の押さえ部材93により押さえられた状態で、刃90が原紙2に挿入して切り込み線31が形成される。その後、図11に示すように押し型72を上昇させる。このとき、第1の押さえ部材92により押し付けられている接着部30が浮き上がり、接着部30の原紙表面40は、接着部30の周囲の原紙表面41よりも50μm(高低差D)以上、より好ましくは100μm以上高くなる。これは、第1の押さえ部材92の剛性が第2の押さえ部材93の剛性よりも低いので、プレス後に押し付け圧力が開放されたときに、剛性の高い押さえ部材93で押さえられた部分が最後まで強く押し付けられ、剛性の低い押さえ部材92で押さえられた部分が早めに押し付けがなくなる分、浮き上がってくると考えられる。
プレス加工された後、原紙2が折り線52などに沿って折られ、開封片20が前板14の接着部30に接着されて、ラップフィルム収納箱1が組み立てられる。
本実施の形態によれば、第1の押さえ部材92の剛性が第2の押さえ部材93の剛性よりも低いので、プレス加工された接着部30の原紙表面40がその周囲の原紙表面41よりも高くなる。このため、開封片20を開封する際に、接着部30をより小さい摩擦や抵抗で前板14から取り外すことができる。この結果、接着部30が適切かつ安定的に前板14から外れるので、接着部30の一部が前板14に残ったり、開封片20がちぎれるようなことがなく、ラップフィルム収納箱1の開封成功率を向上できる。また、接着部30の原紙表面40が高い分、ラップフィルム収納箱1の組立時の接着剤塗布後のプレス加工において、プレスの効果を受けやすく、接着剤が接着部30上では拡がりやすく、接着剤による開封片20との高い接着力が得られるので、開封片20を切り取る際に、接着部30がより確実に前板14から刳り抜かれ、ラップフィルム収納箱1の開封成功率が向上する。
第1の押さえ部材92は、第2の押さえ部材93よりもアスカ硬度A型が10°以上低いので、接着部30の原紙表面40をその周囲の原紙表面41よりも50μm以上高くすることができ、これによって、ラップフィルム収納箱1の開封成功率を飛躍的に向上できる。
以上の実施の形態において、押し型72の刃90は、図12に示すようにつまみ片50の切り込み線51を形成する部分に対応する位置に設けられ、第1の押さえ部材92は、つまみ片50の原紙表面52に対応する位置に設けられ、第2の押さえ部材93は、つまみ片50の切り込み線51を挟んだ外側の原紙表面53に対応する位置に設けられていてもよい。また、刃90は、フラップ片60の切り込み線61を形成する部分に対応する位置に設けられ、第1の押さえ部材92は、フラップ片60の原紙表面62に対応する位置に設けられ、第2の押さえ部材93は、フラップ片60の切り込み線61を挟んだ外側の原紙表面63に対応する位置に設けられていてもよい。
かかる場合、プレス加工工程において、押し型72が原紙2に押し付けられると、原紙2に切り込み線51や切り込み線61が形成される。その後、押し型72を上昇させると、第1の押さえ部材92の剛性が第2の押さえ部材93の剛性よりも低いので、第1の押さえ部材92により押し付けられているつまみ片50やフラップ片60が浮き上がる。これにより、図13に示すようにつまみ片50の原紙表面52は、つまみ片50の下縁部を挟んだ外側の原紙表面53よりも50μm(高低差D)以上高くなり、またフラップ片60の原紙表面62は、フラップ片60の下縁部を挟んだ外側の原紙表面63よりも50μm以上高くなる。
よって、原紙2の切り込み線51、61を挟んだ両側のうちのラップフィルム収納箱1の使用時に浮かせる側の原紙表面52、62が、浮かせない側の原紙表面53、63よりも50μm以上高くなるので、つまみ片50やフラップ片60を前板14や折返し裏板18から浮かしやすくなる。これにより、つまみ片50やフラップ片60を適切かつ安定的に浮かせることができるので、つまみ片50やフラップ片60の機能を効果的に利用できるため、ラップフィルム収納箱1を適切に使用できる。
なお、第1の押さえ部材92や第2の押さえ部材93は、原紙2の切り込み線のある上述の接着部30、つまみ片50、又はフラップ片60のすべての位置に設けられていてもよいし、一部に設けられていてもよい。また、第1の押さえ部材92及び第2の押さえ部材93は、原紙2の他の切り込み線のある部分に設けられていてもよい。また、切り込み線は、原紙2の厚み方向に貫通していても、非貫通であってもよい。切り込み線は、原紙2の厚み方向に貫通している方が、浮かせる効果は大きく得られやすい。
以上の実施の形態において、プレス加工時に原紙2の裏面側を受ける受け型70は、切り込み線を挟んだ両側のうちの使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面を受ける部分が、他方側の原紙裏面を受ける部分よりも高くなっていてもよい。
かかる場合、例えば図14に示すように受け型70の接着部30の原紙裏面42を受ける部分に、突出部100が形成されている。この状態で、プレス加工工程が行われると、接着部30がより確実に浮きあがる。このとき、接着部30の原紙裏面42は、その周囲の原紙裏面43よりも高くなっている。これにより、開封片20の開封時に、接着部30が前板14からより外れやすくなり、ラップフィルム収容箱1の開封成功率がさらに上がる。
また、突出部100は、接着部30の原紙裏面42を受ける部分の一部に設けられていてもよい。かかる場合、図15に示すようにプレス加工工程の際に、突出部100により接着部30の一部が突出する。これにより、図16に示すように接着部30の一部をピンポイントで高くすることができる。一部をピンポイントで高くすることで、全体を高くすることのデメリットを極力抑えることができるので好ましい。つまり、接着部30を浮きあげると、原紙表面40が高い分、ラップフィルム収納箱1の組立時の接着剤塗布後のプレス加工において、プレスの効果を受けやすく、接着剤が接着部30上では拡がりやすく、接着剤による開封片20との高い接着力が得られるので、開封片20を切り取る際に、接着部30がより確実に前板14から刳り抜かれ、ラップフィルム収納箱1の開封成功率が向上する。その効果を受けやすくするためには、できる限り接着部30を浮きあげた方が好ましいが、図5に示すように、接着部30は前板14の厚み方向に貫通する切り込み線31と、接着部30とその周りをつなぐつなぎ部32で形成されているため、浮きあげすぎるとつなぎ部32の強度が低下するおそれがある。図16に示すように、前記突出部100により接着部30の一部を突出する場合、つなぎ部32を避けて突出させることもできるため、つなぎ部32の強度を低下させずに、プレスの効果を得ることができる。
なお、つまみ片50やフラップ片60を受ける部分おいても同様に、受け型70に突出部100を形成して、かかる部分を高く形成してもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
押し型72の第1の押さえ部材92と第2の押さえ部材93の硬度と、接着部30の原紙表面40のその周囲の原紙表面41に対する浮き量(高低差D)との関係を検証した。また、その浮き量とラップフィルム収納箱1の開封成功率との関係を検証した。
実験のラップフィルム収納箱には、旭化成ホームプロダクツ(株)社製サランラップ(登録商標)の銘柄30cm×50mを基本設計とするものを使用した。また、原紙には、コートボール紙(王子板紙(株)社製サンコート(登録商標))の坪量550g/m2を用いた。ラップフィルム収納箱の前板には6個の接着部があり、接着部には、接着部の中央から開封終了側方向に3.5mmの位置と中央の4箇所につなぎ部が設けられ、つなぎ部の幅を0.50mmにした。また、開封片は、前板の接着部に接着剤(ヘンケルジャパン(株)社製インスタントロック(登録商標))で貼り付けられ、その後箱の側面部等も接着剤で貼り付けて直方体状のラップフィルム収納箱を組み立てた。
第1の押さえ部材92と第2の押さえ部材93のアスカ硬度A型を変えてプレス加工を行い、そのプレス加工工程終了時の接着部30の原紙表面40の浮き量を測定した。その結果を図17の表に示す。また、図17の表の浮き量毎にラップフィルム収納箱を開封し、その開封成功率を調べた。開封条件は、もっとも過酷な開封片のつまみ位置から切り取り点と、前板とのなす角(開封角度)を180°とし、切り取り速度は20cm/秒程度のゆっくりとした速度で実施した。その結果を図18の表に示す。第1の押さえ部材92が第2の押さえ部材93よりもアスカ硬度A型が10°以上低いとき、浮き量が50μm以上となり、そのときの開封成功率は85%以上であった。
また、受け型70に突出部100を形成したときの、接着部30の原紙表面40の浮き量(高低差D)と、そのときのラップフィルム収納箱1の開封成功率を調べた。突出部100は接着部30の中央部分1/3の大きさで、かつ高さ300μmとした。接着部は全体的に150μm浮き上がり、突出部100を設けた接着部30の中央部分は更に240μm浮き上がった。そのときの開封成功率は98%であった。
一方で、第1の押さえ部材をなしとすると、プレス加工工程終了後に、接着部30が取れてしまい、加工することが出来なかった。
本発明は、ラップフィルム収納箱の使用時に、切り込み線のある部分の片側を適正かつ安定的に浮かせたり、取り除く際に有用である。
1 ラップフィルム収納箱
2 原紙
30 接着部
31 切り込み線
40、41 原紙表面
70 受け型
72 押し型
90 刃
92 第1の押さえ部材
93 第2の押さえ部材

Claims (12)

  1. ラップフィルム収納箱の製造方法であって、
    刃と、当該刃の両側に配置された押さえ部材とを有する押し型を、箱の原紙に押し付けて、前記刃により前記原紙に切り込み線を形成する工程において、
    形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面を押さえる第1の押さえ部材は、他方側の原紙表面を押さえる第2の押さえ部材よりも剛性が低い、ラップフィルム収納箱の製造方法。
  2. 前記第1の押さえ部材は、前記第2の押さえ部材よりもアスカ硬度A型が10°以上低い、請求項1に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
  3. 前記原紙に切り込み線を形成する工程において、前記原紙の裏面側には、前記押し型と対をなす受け型が配置されており、前記受け型において、形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面を受ける部分には、他方側の原紙裏面を受ける部分よりも高い突出部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
  4. ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に複数の接着部で接着された開封片と、を有し、前記開封片によって前記蓋部が封止されており、前記開封片を切り取り線に沿って切り取ることによって前記蓋部を開封可能な前記ラップフィルム収納箱において、
    前記第1の押さえ部材が前記接着部の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記接着部の周縁部を挟んだ周囲の原紙表面を押さえ、前記刃により前記接着部の周縁部に前記切り込み線を形成する、請求項1〜3のいずれかに記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
  5. ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に接着された開封片と、を有し、前記前板には、下側を浮かせるつまみ片が形成されている、前記ラップフィルム収納箱において、
    前記第1の押さえ部材が前記つまみ片の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記つまみ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面を押さえ、前記刃により前記つまみ片の下縁部に前記切り込み線を形成する、請求項1〜3のいずれかに記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
  6. 前記前板には、前記前板の裏面を覆う裏板が接続され、前記裏板には、下側を浮かせるフラップ片が形成されており、
    前記第1の押さえ部材が前記フラップ片の原紙表面を押さえ、前記第2の押さえ部材が前記フラップ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面を押さえ、前記刃により前記フラップ片の下縁部に前記切り込み線を形成する、請求項5に記載のラップフィルム収納箱の製造方法。
  7. ラップフィルム収納箱の製造方法であって、刃を有する押し型を、箱の原紙に押し付けて、刃により原紙に切り込み線を形成する工程において、前記原紙の裏面側には、前記押し型と対をなす受け型が配置されており、前記受け型において、形成される切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面を受ける部分には、他方側の原紙裏面を受ける部分よりも高い突出部が形成されているラップフィルム収納箱の製造方法。
  8. 組み立て前の展開された原紙に切り込み線が形成されているラップフィルム収納箱であって、
    組み立て前の展開された原紙において、切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙表面が、他方側の原紙表面よりも50μm以上高い、ラップフィルム収納箱。
  9. 組み立て前の展開された原紙において、前記切り込み線を挟んだ両側のうちの箱の使用時に浮かせる側又は取り除かれる側の原紙裏面の少なくとも一部が、他方側の原紙裏面よりも高い、請求項8に記載のラップフィルム収納箱。
  10. ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に複数の接着部で接着された開封片と、を有し、前記開封片によって前記蓋部が封止されており、前記開封片を前記切り取り線に沿って切り取ることによって前記蓋部を開封可能な前記ラップフィルム収納箱であって、
    前記接着部の周縁部に前記切り込み線が形成され、
    組み立て前の展開された原紙において、前記接着部の原紙表面が前記接着部の周囲の原紙表面よりも50μm以上高い、請求項8又は9に記載のラップフィルム収納箱。
  11. ラップフィルムを収納可能で、前板と、底板と、後板と、脇板とを有する上面が開口した本体部と、前記後板から前方に延びて前記本体部の上面開口部を覆う蓋板と、前記蓋板から前記前板側に延びて前記前板の前面を覆う掩蓋片とを有する蓋部と、前記掩蓋片の先端縁に切り取り線を介して接続され、前記前板に接着された開封片と、を有し、前記前板には、下側を浮かせるつまみ片が形成されている、前記ラップフィルム収納箱であって、
    前記つまみ片の下縁部に前記切り込み線が形成され、
    組み立て前の展開された原紙において、前記つまみ片の原紙表面が前記つまみ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面よりも50μm以上高い、請求項8又は9に記載のラップフィルム収納箱。
  12. 前記前板には、前記前板の裏面を覆う裏板が接続され、前記裏板には、下側を浮かせるフラップ片が形成されており、
    前記フラップ片の下縁部に前記切り込み線が形成され、
    組み立て前の展開された原紙において、前記フラップ片の原紙表面が前記フラップ片の下縁部を挟んだ外側の原紙表面よりも50μm以上高い、請求項11に記載のラップフィルム収納箱。
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