JP2013252071A - 汎用コンバイン - Google Patents

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康仁 鈴木
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馨一 馬場
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Abstract

【課題】投入作業における操作性を向上させるとともに、緊急時に刈取部を速やかに停止させることを可能にする。
【解決手段】刈取部2に対する動力伝達のうち、刈取部2のリール12および刈刃11に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチ18を設け、機体停止状態で、リール・刈刃クラッチ18を切り、刈取クラッチ17および脱穀クラッチ16を入りとして、手刈り茎稈を刈取部2に投入して脱穀を行なう投入作業状態を現出させるにあたり、制御部45は、機体停止状態であっても、オペレータが乗車する運転部7以外に配置された投入スイッチ39(スイッチユニット38)の操作に応じて刈取クラッチ17を入り/切り制御する投入制御手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、刈り取った茎稈を脱穀部に全稈投入して脱穀を行なう汎用コンバインに関する。
汎用コンバインでは、機体停止状態で手刈り茎稈を脱穀する場合、手刈り茎稈を刈取部に投入する投入作業が行なわれる。刈取部に投入された手刈り茎稈は、刈取部のオーガやフィーダによって脱穀部に搬送され、ここで脱穀処理される。このような投入作業では、刈取部のリールや刈刃を駆動させる必要がないので、刈取部に対する動力伝達のうち、リールおよび刈刃に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチを備え、投入作業に際してリール・刈刃クラッチを切ることにより、リールや刈刃を停止させた安全な状態で手刈り茎稈を投入できるようにしたものがある(例えば、特許文献1、2参照)。
ところで、汎用コンバインでは、通常、機体の走行/停止(走行主変速の前進操作/停止操作)に応じて自動的に刈取クラッチを入り/切り制御するようになっている。このため、従来の汎用コンバインでは、投入作業を行なう場合、まず、投入作業を行なう場所で機体を停止させ、運転部から降りてリール・刈刃クラッチを切り操作した後、運転部に戻って走行副変速をニュートラルに変速操作し、走行主変速を前進操作する。このようにすると、機体停止状態であっても、刈取クラッチが入りとなり、手刈り茎稈の投入作業が可能になる。
特開平6−22627号公報 特開2000−116224号公報 特開2008−182939号公報
しかしながら、従来の汎用コンバインでは、投入作業の開始や終了に際して走行副変速や走行主変速の操作が要求され、そのたびに運転部に戻る必要があるので、操作が面倒なだけでなく、刈取部の緊急停止操作が困難であった。なお、特許文献3には、手刈り茎稈を脱穀する際に使用可能な遠隔操作装置(リモコン)が開示されているが、この遠隔操作装置は、手刈り茎稈を脱穀する際に、刈取部を停止させた状態で脱穀部を駆動させる自脱コンバインに適用されるものであるため、汎用コンバインの投入作業において、操作性を向上させたり、刈取部の緊急停止を可能にすることは困難である。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、脱穀部に対する動力伝達を入り/切りする脱穀クラッチと、刈取部に対する動力伝達を入り/切りする刈取クラッチと、機体の走行/停止に応じて自動的に刈取クラッチを入り/切り制御するクラッチ制御部と、を備える汎用コンバインにおいて、前記刈取部に対する動力伝達のうち、刈取部のリールおよび刈刃に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチを設け、機体停止状態で、リール・刈刃クラッチを切り、刈取クラッチおよび脱穀クラッチを入りとして、手刈り茎稈を刈取部に投入して脱穀を行なう投入作業状態を現出させるにあたり、前記クラッチ制御部は、機体停止状態であっても、オペレータが乗車する運転部以外に配置された投入スイッチの操作に応じて刈取クラッチを入り/切り制御する投入制御手段を備えることを特徴とする。
また、前記投入スイッチは、刈取部の投入作業位置周辺に配置されることを特徴とする。
また、脱穀した穀粒を貯溜する穀粒タンクと、該穀粒タンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガと、該排出オーガを操作する無線リモコンと、を備え、該無線リモコンに前記投入スイッチが設けられることを特徴とする。
また、前記投入スイッチの近傍に、リールを昇降操作するリール昇降スイッチを配置したことを特徴とする。
また、前記投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチが切り状態のときのみ、投入スイッチの操作に応じて刈取クラッチを入り制御することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、機体停止状態であっても、運転部以外に配置された投入スイッチの操作で刈取クラッチを入り/切りすることができるので、投入作業の開始や終了に際して運転部に戻る必要がなく、その結果、投入作業における操作性を向上させることができるだけでなく、緊急時に刈取部を速やかに停止させることが可能になる。
また、請求項2の発明によれば、投入スイッチは、刈取部の投入作業位置周辺に配置されるので、投入作業における操作性をさらに向上させることができる。
また、請求項3の発明によれば、無線リモコンに投入スイッチを設けたので、任意の位置で刈取クラッチを入り/切り操作でき、しかも、無線リモコンとしては、排出オーガ用の無線リモコンを利用するので、専用の無線リモコンを追加する場合に比べてコストダウンを図ることができる。
また、請求項4の発明によれば、投入スイッチの近傍に、リールを昇降操作するリール昇降スイッチを配置したので、運転部に戻ることなく、投入作業が行ない易い高さにリールを昇降操作することができる。
また、請求項5の発明によれば、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチが切り状態のときのみ、投入スイッチの操作に応じて刈取クラッチを入り制御するので、投入作業に際してリール・刈刃クラッチを切り忘れた場合には、刈取クラッチが入りとならず、投入作業の開始が規制されることになり、その結果、リールおよび刈刃を駆動させたままの状態で手刈り茎稈の投入が行なわれたり、リールおよび刈刃を駆動させたままの状態でリール・刈刃クラッチが切り操作されることを防止できる。
本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの全体左側面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの刈取部を示す左側面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの動力伝達系統を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインのリール上昇状態を示す全体左側面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの運転部を示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインのマルチレバーを示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインのスイッチパネルを示す平面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインのスイッチユニットを示す正面図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの制御構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの制御手順(制御モード切替)を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの制御手順(クラッチ制御)を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係る汎用コンバインの制御手順(エンジン停止制御)を示すフローチャートである。 本発明の第二実施形態に係る汎用コンバインのリール上昇状態を示す全体左側面図である。 本発明の第二実施形態に係る汎用コンバインの有線リモコンを示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係る汎用コンバインの制御構成を示すブロック図である。 本発明の第三実施形態に係る汎用コンバインの無線リモコンを示す正面図である。 本発明の第三実施形態に係る汎用コンバインの制御構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図1において、1は汎用コンバインであって、該汎用コンバイン1は、茎稈を刈り取る刈取部2と、全稈投入される茎稈から穀粒を脱穀して選別する脱穀部3と、選別した穀粒を貯溜する穀粒タンク4と、該穀粒タンク4内の穀粒を機外に排出する排出オーガ5と、脱穀済の排稈を後処理する後処理部6と、オペレータが乗車する運転部7と、クローラ式の走行部8とを備えて構成されている。
図2に示すように、刈取部2は、機体前端部に昇降動作可能に連結されるヘッダ9と、ヘッダ9の前端部で未刈り茎稈を分草するデバイダ10と、未刈り茎稈を刈り取る刈刃11と、未刈り茎稈や刈り取った茎稈を掻込むリール12と、掻き込まれた茎稈を幅方向の所定箇所に集めるオーガ13と、該オーガ13によって集められた茎稈を脱穀部3に向けて搬送し、脱穀部3の扱室3aに全稈投入するフィーダ14とを備えて構成されている。リール12は、ヘッダ9に対して、アーム12aを介して昇降および前後移動可能に設けられており、収穫する茎稈の種類などに応じてリール12の位置が調整されるようになっている。
図3に示すように、汎用コンバイン1は、走行動力および作業動力を発生するエンジン15を備えており、該エンジン15の動力が、刈取部2、脱穀部3、排出オーガ5、後処理部6および走行部8に伝達されるようになっている。エンジン15から脱穀部3に至る動力伝達経路には脱穀クラッチ16が介設され、脱穀部3から刈取部2に至る動力伝達経路には刈取クラッチ17が介設されている。脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17は、いずれもベルトテンション式のクラッチであり、電動モータなどのアクチュエータの動力で入り/切り動作されるようになっている。
また、刈取部2の動力伝達経路には、刈取部2のリール12および刈刃11に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチ18が介設されている。このリール・刈刃クラッチ18は、手刈り茎稈を刈取部2に手作業で投入して脱穀を行なう投入作業において、リール12や刈刃11を停止させた安全な状態で手刈り茎稈を投入できるようにするためのものである。例えば、投入作業状態は、図4に示すように、機体停止状態でリール12を最上昇位置まで上昇させ、リール・刈刃クラッチ18を切り、刈取クラッチ17および脱穀クラッチ16を入りとすることにより現出される。
なお、本実施形態のリール・刈刃クラッチ18は、手動式であるが、アクチュエータの動力で入り/切り動作される電動式や油圧式であってもよい。また、本実施形態のリール・刈刃クラッチ18は、刈取部2で入り/切り操作されるが、運転部7で入り/切り操作するようにしてもよい。また、本実施形態のリール動力伝達経路には、ベルト式無段変速装置19が介設されており、車速に連動するようにリール12の回転速度が無段変速されるようになっている。
図5に示すように、運転部7には、オペレータが着座する運転席20、運転席20の前方に配置されるマルチレバー21やメータパネル22、運転席20の左側方に配置される主変速レバー23、副変速レバー24、スイッチパネル25などが備えられている。
マルチレバー21は、機体の操向操作具(左右操作)およびヘッダ9の昇降操作具(前後操作)に兼用されるジョイスティック式のレバー操作具であり、本実施形態のマルチレバー21は、さらにリール12の昇降操作具および前後移動操作具にも兼用されている。つまり、本実施形態のマルチレバー21には、図6に示すように、リール上昇スイッチ26、リール下降スイッチ27、リール前進スイッチ28およびリール後退スイッチ29が設けられている。
図7に示すように、スイッチパネル25には、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入り/切り操作する脱穀・刈取クラッチスイッチ30、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17の入り/切り状態を表示する脱穀・刈取インジケータ31、リール12の回転速度を調整するリール回転ボリューム32などが設けられている。なお、本実施形態のスイッチパネル25には、上記以外に、旋回切替ボリューム33、選別ボリューム34、水平切替スイッチ35、表示切替スイッチ36、リフトシャットスイッチ37などが設けられているが、これらの操作具は、本発明との関連性が低いので、詳細な説明は省略する。
本実施形態の脱穀・刈取クラッチスイッチ30は、上側操作および下側操作が可能なシーソースイッチであり、上側操作および下側操作に応じて、後述するクラッチ制御の制御モードが順次切り換えられるようになっている。制御モードとしては、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を切りにする「切断」モードと、脱穀クラッチ16を入り、刈取クラッチ17を切りにする「脱穀」モードと、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入りにする「刈取」モードと、所定の条件下で脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入りにする「投入」モードとを備えており、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の上側操作を行なう度に制御モードが「切断」モードから「脱穀」モード、「脱穀」モードから「刈取」モードに順次切換り、また、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の下側操作を行なう度に制御モードが「刈取」モードから「脱穀」モード、「脱穀」モードから「切断」モードに順次切換わる。また、制御モードが「切断」モードで、かつ所定の状態を満たす場合は、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の下側操作に応じて、制御モードが「切断」モードから「投入」モードに切換わるようになっている。
図1および図4に示すように、刈取部2の左側面部(投入作業位置周辺)には、スイッチユニット38が設けられている。図8に示すように、本実施形態のスイッチユニット38には、クラッチ制御の制御モードを「投入」モードに切換える投入スイッチ39と、ヘッダ9を上昇させるヘッダ上昇スイッチ40と、ヘッダ9を下降させるヘッダ下降スイッチ41と、リール12を上昇させるリール上昇スイッチ42と、リール12を下降させるリール下降スイッチ43と、「投入」モード状態を報知する投入ランプ44とを備えており、これらのスイッチ39〜43は、主に投入作業時に操作される。
汎用コンバイン1には、前述したクラッチ制御などを行なう制御部45(クラッチ制御部)が設けられている。制御部45は、マイコン(CPU、ROM、RAM、I/Oなどを含む)などを用いて構成されており、図9に示すように、その入力ポートおよび出力ポートには、マルチレバー21のヘッダ昇降操作を検出するマルチレバーリフトセンサ46、マルチレバー21に設けられたリール上昇スイッチ26、リール下降スイッチ27、リール前進スイッチ28およびリール後退スイッチ29、スイッチユニット38に設けられた投入スイッチ39、ヘッダ上昇スイッチ40、ヘッダ下降スイッチ41、リール上昇スイッチ42、リール下降スイッチ43および投入ランプ44、ヘッダ9を昇降させるリフト昇降アクチュエータ47、ヘッダ9の昇降位置を検出するリフト昇降ポテンショ48、リール12を昇降させるリール昇降アクチュエータ49、リール12の昇降位置を検出するリール昇降ポテンショ50、リール12を前後移動させるリール前後アクチュエータ51、リール12の前後位置を検出するリール前後ポテンショ52、リール・刈刃クラッチ18の入り/切り状態を検出するリール・刈刃クラッチセンサ53、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入り/切り操作する脱穀・刈取クラッチスイッチ30、脱穀・刈取インジケータ31に設けられた刈取インジケータ31a、脱穀インジケータ31b、切インジケータ31cおよび投入インジケータ31d、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入り/切りさせる脱穀・刈取クラッチアクチュエータ54、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17の入り/切り状態を検出する脱穀・刈取クラッチセンサ55、主変速レバー23の操作位置を検出する主変速レバーセンサ56、機体の車速を検出する車速センサ57、警報音を吹鳴するホーン58などが接続されている。
制御部45は、ハードウェアとソフトウェアの協働によって実現される機能的な構成として投入制御手段(後述する制御モード切替およびクラッチ制御に該当)、エンジン停止制御手段(後述するエンジン停止制御に該当)、報知制御手段(後述する制御モード切替に該当)などを備えている。具体的には、機体停止状態で、リール・刈刃クラッチ18を切り、刈取クラッチ17および脱穀クラッチ16を入りとして、手刈り茎稈を刈取部2に投入して脱穀を行なう投入作業状態を現出させるにあたり、制御部45は、機体停止状態であっても、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御する投入制御手段を備えており、該投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御する。このようにすると、機体停止状態で手刈り茎稈を刈取部2に投入する投入作業状態を現出させるものでありながら、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御されるので、投入作業に際してリール・刈刃クラッチ18を切り忘れた場合には、刈取クラッチ17が入りとならず、投入作業の開始が規制されることになり、その結果、リール12および刈刃11を駆動させたままの状態で手刈り茎稈の投入が行なわれたり、リール12および刈刃11を駆動させたままの状態でリール・刈刃クラッチ18が切り操作されることを防止できる。しかも、投入作業に際して走行副変速や走行主変速の操作が不要になるので、操作手順を簡略化できるだけでなく、誤操作も防止することができる。
また、本実施形態では、オペレータが乗車する運転部7以外に配置された投入スイッチ39を備え、投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、投入スイッチ39の操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御する。このようにすると、リール・刈刃クラッチ18を切り操作した後、運転部7に戻ることなく投入スイッチ39を操作して投入作業を開始することが可能になる。
また、本実施形態では、オペレータが乗車する運転部7に配置され、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入り/切り操作する脱穀・刈取クラッチスイッチ30を備え、投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御する。このようにすると、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入制御するにあたり、運転部7に配置された既存の脱穀・刈取クラッチスイッチ30を利用できるので、専用のスイッチを別途追加する場合に比べて部品点数の削減やコストダウンを図ることができる。
また、制御部45は、エンジン停止制御手段を備える。このエンジン停止制御手段は、投入作業状態の現出時に機体が走行したとき、エンジン15を自動的に停止させるので、投入作業中に誤って機体を走行させることを防止し、投入作業時の安全性をさらに高めることができる。
また、制御部45は、報知制御手段を備える。この報知制御手段は、投入作業状態の非現出時に、リール・刈刃クラッチ18が切りの状態で機体が走行したとき、所定の報知を行なうので、投入作業後、リール・刈刃クラッチ18を入れ忘れ、リール12および刈刃11が停止状態のまま通常作業を行なうことを防止できる。
つぎに、汎用コンバイン1の動作について、図10に示すタイミングチャートを参照しつつ説明する。
図10に示すタイミングAの状況は、エンジン15が駆動状態、車速が停止状態、リール・刈刃クラッチ18が入り状態(接続状態)、切インジケータ31cが点灯状態(ON状態)、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態(切断状態)であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を上側操作(中立→(+))すると、脱穀・刈取インジケータ31が切インジケータ点灯状態から脱穀インジケータ点灯状態となり、脱穀クラッチ16が入り状態になることを示している。
図10に示すタイミングBの状況は、脱穀インジケータ31aが点灯状態、脱穀クラッチ16が入り状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を上側操作すると、脱穀・刈取インジケータ31の脱穀インジケータ31aおよび刈取インジケータ31bが点灯状態となるが、刈取クラッチ17は、車速連動で自動的に入り/切り制御されるため、切り状態を維持することを示している。
図10に示すタイミングCの状況は、刈取インジケータ31の脱穀インジケータ31aおよび刈取インジケータ31bが点灯状態であり、この状況で、機体を走行させると、脱穀クラッチ16のみが入りの状態から、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入りの状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングDの状況は、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り、車速が走行状態であり、この状況で、機体の走行を停止させると、車速連動により刈取クラッチ17が切り状態になることを示している。
図10に示すタイミングEの状況は、脱穀クラッチ16が入り状態、車速が停止状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を下側操作すると、脱穀・刈取インジケータ31の脱穀インジケータ31aおよび刈取インジケータ31bが点灯している状態から、脱穀インジケータ31aのみが点灯する状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングFの状況は、脱穀インジケータ31aのみが点灯する状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を下側操作すると、脱穀・刈取インジケータ31が脱穀インジケータ点灯状態から切インジケータ点灯状態となり、脱穀クラッチ16が入り状態から切り状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングGの状況は、切インジケータ31cが点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態、リール・刈刃クラッチ18が入り状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を下側操作しても、「投入」モードの移行条件が不成立であるため、切インジケータ31cが点灯状態を維持し、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態を維持することを示している。
図10に示すタイミングHの状況は、タイミングGと同じであり、この状況で、投入スイッチ39を操作しても、「投入」モードの移行条件が不成立であるため、切インジケータ31cが点灯状態を維持し、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態を維持することを示している。
図10に示すタイミングIの状況は、リール・刈刃クラッチ18が切り状態、車速が走行状態であり、この状況で、投入スイッチ39を操作しても、「投入」モードの移行条件が不成立であるため、切インジケータ31cが点灯状態を維持し、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態を維持することを示している。
図10に示すタイミングJの状況は、タイミングIの状況と比べ、車速が停止状態であることが相違しており、この状況で、投入スイッチ39を操作すると、「投入」モードの移行条件が成立しているため、「投入」モード(投入制御)のONにより、投入インジケータ31dが点灯状態、ホーン58が単音吹鳴状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングKの状況は、「投入」モードON、投入インジケータ31dが点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り状態であり、この状況で、車速が停止状態から走行状態に移行すると、エンジン15が緊急停止状態、ホーン58が連続吹鳴状態に移行するとともに、「投入」モードが強制的にOFFになり、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態、脱穀・刈取インジケータ31が切インジケータ点灯状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングLの状況は、タイミングJと同様の状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を下側操作すると、「投入」モードの移行条件が成立しているため、「投入」モード(投入制御)のONにより、投入インジケータ31dが点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングMの状況は、「投入」モードON、投入インジケータ31dが点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を上側操作すると、「投入」モードがOFFになり、脱穀・刈取インジケータ31が切インジケータ点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングNの状況は、脱穀・刈取インジケータ31が切インジケータ点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が切り状態、車速が走行状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を上側操作すると、脱穀・刈取インジケータ31が脱穀インジケータ点灯状態、脱穀クラッチ16が入り状態に移行することを示している。
図10に示すタイミングOの状況は、脱穀・刈取インジケータ31が脱穀インジケータ点灯状態、脱穀クラッチ16が入り状態であり、この状況で、脱穀・刈取クラッチスイッチ30を上側操作すると、通常は脱穀インジケータ31aおよび刈取インジケータ31bが点灯状態、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17が入り状態に移行するが、リール・刈刃クラッチ18が切り状態の場合は、ホーン58が連続吹鳴によりリール・刈刃クラッチ18の入れ忘れ警報を行なうとともに、脱穀・刈取インジケータ31が脱穀インジケータ点灯状態を維持し、また、刈取クラッチ17も切り状態を維持することを示している。
つぎに、上記のような動作を実現する各種制御(制御モード切替、クラッチ制御、エンジン停止制御)の具体的な制御手順について、図11〜図13を参照して説明する。
図11に示すように、制御モード切替では、まず、制御モードが「切断」であるか否かを判断し(S11)、この判断結果がYESの場合は、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の操作を判断する(S12、S13)。ここで、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が下側操作されたと判断した場合は、走行停止状態であるか否かを判断するとともに(S14)、リール・刈刃クラッチ18が切り状態であるか否かを判断し(S15)、両判断がYESの場合にのみ、制御モードを「投入」モードに切換える(S16)。一方、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が上側操作されたと判断した場合は、制御モードを「脱穀」モードに切換える(S17)。
上記ステップS11において、制御モードが「切断」モードではないと判断した場合は、制御モードが「脱穀」モードであるか否かを判断し(S18)、この判断結果がYESの場合は、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の操作を判断する(S19、S20)。ここで、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が下側操作されたと判断した場合は、制御モードを「切断」モードに切換える(S21)。一方、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が上側操作されたと判断した場合は、リール・刈刃クラッチ18が切り状態である否かを判断し(S22)、この判断結果がNOの場合は、制御モードを「刈取」モードに切換えるが(S23)、リール・刈刃クラッチ18が切り状態であると判断した場合は、リール・刈刃クラッチ18の入れ忘れを報知するために、ホーン58を所定時間吹鳴させる(S24)。
上記ステップS18において、制御モードが「脱穀」モードではないと判断した場合は、制御モードが「刈取」モードであるか否かを判断し(S25)、この判断結果がYESの場合は、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の下側操作を判断する(S26)。ここで、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が下側操作されたと判断した場合は、制御モードを「脱穀」モードに切換える(S27)。
上記ステップS25において、制御モードが「刈取」モードではないと判断した場合は、制御モードが「投入」モードであるか否かを判断し(S28)、この判断結果がYESの場合は、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の上側操作を判断する(S29)。ここで、脱穀・刈取クラッチスイッチ30が上側操作されたと判断した場合は、制御モードを「切断」モードに切換える(S30)。また、制御モードが「投入」モードである場合は、リール・刈刃クラッチ18の入り/切り状態を監視し(S31)、リール・刈刃クラッチ18が入りになると、制御モードを「切断」モードに切換える(S30)。なお、上記ステップS28においいて、制御モードが「投入」モードではないと判断した場合は、初期状態であると判断し、制御モードを「切断」モードとする(S32)。
また、制御モード切替では、投入スイッチ39の操作を監視しており(S33)、投入スイッチ39が操作されたら、制御モードが「投入」モードであるか否かを判断する(S34)。この判断結果がNOの場合は、走行停止状態であるか否かを判断するとともに(S35)、リール・刈刃クラッチ18が切り状態であるか否かを判断し(S36)、両判断がYESの場合にのみ、制御モードを「投入」モードに切換える(S37)。一方、上記ステップS34において、制御モードが「投入」モードであると判断した場合は、制御モードを「切断」モードに切換える(S38)。
図12に示すクラッチ制御では、まず、制御モードが「投入」モードであるか否かを判断し(S41)、この判断結果がYESの場合は、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入りにする(S42、S43)。
上記ステップS41において、制御モードが「投入」モードではないと判断した場合は、制御モードが「刈取」であるか否かを判断し(S44)、この判断結果がYESの場合は、走行停止状態であるか否かを判断する(S45)。ここで、走行停止状態ではないと判断した場合は、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入りにするが(S42、S43)、走行停止状態であると判断した場合は、脱穀クラッチ16を入り(S46)、刈取クラッチ17を切りとする(S47)。
上記ステップS44において、制御モードが「刈取」モードではないと判断した場合は、制御モードが「脱穀」であるか否かを判断し(S48)、この判断結果がYESの場合は、脱穀クラッチ16を入り(S46)、刈取クラッチ17を切りとする(S47)。
上記ステップS48において、制御モードが「脱穀」モードではないと判断した場合は、制御モードが「切断」であると判断し、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を切りとする(S49)。
図13に示すエンジン停止制御では、エンジン15が駆動状態であるか否か(S51)、制御モードが「投入」モードであるか否か(S52)、機体走行を検知したか否か(S53)、を判断しており、これらの判断結果がすべてYESとなった場合は、投入作業中に機体が走行したと判断し、エンジン15を緊急停止するとともに(S54)、ホーン58を所定時間吹鳴し(S55)、制御モードを「切断」モードに切換える(S56)。
叙述の如く構成された本実施形態によれば、脱穀部3に対する動力伝達を入り/切りする脱穀クラッチ16と、刈取部2に対する動力伝達を入り/切りする刈取クラッチ17と、機体の走行/停止に応じて自動的に刈取クラッチ17を入り/切り制御する制御部45と、を備える汎用コンバイン1において、刈取部2に対する動力伝達のうち、刈取部2のリール12および刈刃11に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチ18を設け、機体停止状態で、リール・刈刃クラッチ18を切り、刈取クラッチ17および脱穀クラッチ16を入りとして、手刈り茎稈を刈取部2に投入して脱穀を行なう投入作業状態を現出させるにあたり、制御部45は、機体停止状態であっても、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御する投入制御手段を備え、該投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御するので、投入作業に際してリール・刈刃クラッチ18を切り忘れた場合には、刈取クラッチ17が入りとならず、投入作業の開始が規制されることになり、その結果、リール12および刈刃11を駆動させたままの状態で手刈り茎稈の投入が行なわれたり、リール12および刈刃11を駆動させたままの状態でリール・刈刃クラッチ18が切り操作されることを防止できる。しかも、投入作業に際して走行副変速や走行主変速の操作が不要になるので、操作手順を簡略化できるだけでなく、誤操作も防止することができる。
また、オペレータが乗車する運転部7以外に配置された投入スイッチ39を備え、投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、投入スイッチ39の操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御するので、リール・刈刃クラッチ18を切り操作した後、運転部7に戻ることなく投入スイッチ39を操作して投入作業を開始することが可能になる。
また、オペレータが乗車する運転部7に配置され、脱穀クラッチ16および刈取クラッチ17を入り/切り操作する脱穀・刈取クラッチスイッチ30を備え、投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチ18が切り状態のときのみ、脱穀・刈取クラッチスイッチ30の操作に応じて刈取クラッチ17を入り制御するので、所定のスイッチ操作に応じて刈取クラッチ17を入制御するにあたり、運転部7に配置された既存の脱穀・刈取クラッチスイッチ30を利用でき、その結果、専用のスイッチを別途追加する場合に比べて部品点数の削減やコストダウンを図ることができる。
また、投入作業状態の現出時に機体が走行したとき、エンジン15を自動的に停止させるエンジン停止制御手段を備えるので、投入作業中に誤って機体を走行させることを防止し、投入作業時の安全性をさらに高めることができる。
また、投入作業状態の非現出時に、リール・刈刃クラッチ18が切りの状態で機体が走行したとき、所定の報知を行なう報知制御手段を備えるので、投入作業後、リール・刈刃クラッチ18を入れ忘れ、リール12および刈刃11が停止状態のまま通常作業を行なうことを防止できる。
つぎに、本発明の第二実施形態に係る汎用コンバイン1について、図14〜図16を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する構成については、前記実施形態と同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図14および図15に示すように、本発明の第二実施形態に係る汎用コンバイン1は、スイッチユニット38に代えて有線リモコン100を備える点が前記実施形態と相違している。有線リモコン100は、刈取部2の左側面部(投入作業位置周辺)に着脱自在に設けられており、必要に応じて刈取部2から取り外し、その近傍で有線リモコン100を持ちながら各種の操作や作業を行なうことが可能になる。
ちなみに、本実施形態の有線リモコン100は、図15および図16に示すように、クラッチ制御の制御モードを「投入」モードに切換える投入スイッチ101と、操作対象をリール12にするためのリールスイッチ102と、操作対象をヘッダ9にするためのヘッダスイッチ103と、操作対象を上昇させる上スイッチ104と、操作対象を下降させる下スイッチ105と、操作対象を前進または左方へ移動させる左スイッチ106と、操作対象を後退または右方へ移動させる右スイッチ107と、「投入」モード状態を報知する投入ランプ108と、操作対象がリール12であることを報知するリールランプ109と、操作対象がヘッダ9であることを報知するヘッダランプ110とを備える。
つぎに、本発明の第三実施形態に係る汎用コンバイン1について、図17および図18を参照して説明する。ただし、前記実施形態と共通する構成については、前記実施形態と同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図17および図18に示すように、本発明の第三実施形態に係る汎用コンバイン1は、スイッチユニット38や有線リモコン100に代えて無線リモコン200を備える点が前記実施形態と相違している。無線リモコン200は、任意の場所に置いたり、携帯することが可能であるから、無線リモコン200に係る各種の操作や作業を任意の場所で行なうことが可能になる。
本実施形態では、無線リモコン200で「投入」モードへの切り換え操作や、リール12およびヘッダ9の昇降操作などを可能にするにあたり、専用の無線リモコンを設けることなく、排出オーガ5を操作するための無線リモコンを兼用化している。つまり、本実施形態の無線リモコン200は、クラッチ制御の制御モードを「投入」モードに切換える投入スイッチ201と、操作対象をリール12にするためのリールスイッチ202と、操作対象をヘッダ9にするためのヘッダスイッチ203と、操作対象を上昇させる上スイッチ204と、操作対象を下降させる下スイッチ205と、操作対象を前進または左方へ移動させる左スイッチ206と、操作対象を後退または右方へ移動させる右スイッチ207と、操作対象がリール12であることを報知するリールランプ209と、操作対象がヘッダ9であることを報知するヘッダランプ210とを備えるだけでなく、操作対象を排出オーガ5にするためのオーガスイッチ211と、排出オーガ5を排出動作させる排出スイッチ212と、操作対象が排出オーガ5であることを報知するオーガランプ213とを備えている。
図18に示すように、本実施形態の制御部45には、前述した実施形態の入出力に加え、投入作業時にリール12の下降をロックするためのリールロック手段をロック操作するリールロックスイッチ214と、投入作業時にヘッダ9の下降をロックするためのリフトロック手段をロック操作するリフトロックスイッチ215と、エンジン15を停止させるエンジン停止アクチュエータ216(前述したエンジン停止制御に使用可能)と、排出オーガ5を昇降させるオーガ昇降アクチュエータ217と、排出オーガ5を旋回させるオーガ旋回アクチュエータ218と、排出オーガ5の排出動作を入り/切りする排出クラッチアクチュエータ219とが接続されている。
以上、本発明について3つの実施形態を例示して説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲であれば、変更・追加が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、刈刃およびリールに対する動力伝達を一つのクラッチで入り/切りしているが、刈刃およびリールに対する動力伝達をそれぞれ個別のクラッチで入り/切りするようにしてもよい。
また、走行停止状態の検出は、車速センサであってもよいし、主変速レバーセンサであってもよい。
また、「投入」モードへの切り換えを行なうスイッチは、前記実施形態に示したものだけでなく、さらに追加することも可能である。例えば前述したリールロックスイッチ214やリフトロックスイッチ215の操作に応じて、「投入」モードへの切り換えを行なうようにする。このようにすると、投入作業時はリール12やヘッダ9の下降がロックされることになるので、投入作業時の安全性をさらに向上させることができる。
また、「投入」モード時の動作としては、脱穀クラッチや刈取クラッチの入り動作だけでなく、投入作業を補助する動作を追加してもよい。例えば、リールを自動的に最上昇位置まで上昇させて手刈り茎稈の投入を容易にしたり、前述したリールロック手段やリフトロック手段を自動的にロック動作させることができる。
1 汎用コンバイン
2 刈取部
3 脱穀部
5 排出オーガ
7 運転部
9 ヘッダ
11 刈刃
12 リール
13 オーガ
14 フィーダ
15 エンジン
16 脱穀クラッチ
17 刈取クラッチ
18 リール・刈刃クラッチ
30 脱穀・刈取クラッチスイッチ
39 投入スイッチ
45 制御部
57 車速センサ
58 ホーン
100 有線リモコン
101 投入スイッチ
200 無線リモコン
201 投入スイッチ

Claims (5)

  1. 脱穀部に対する動力伝達を入り/切りする脱穀クラッチと、
    刈取部に対する動力伝達を入り/切りする刈取クラッチと、
    機体の走行/停止に応じて自動的に刈取クラッチを入り/切り制御するクラッチ制御部と、を備える汎用コンバインにおいて、
    前記刈取部に対する動力伝達のうち、刈取部のリールおよび刈刃に対する動力伝達を入り/切りするリール・刈刃クラッチを設け、機体停止状態で、リール・刈刃クラッチを切り、刈取クラッチおよび脱穀クラッチを入りとして、手刈り茎稈を刈取部に投入して脱穀を行なう投入作業状態を現出させるにあたり、
    前記クラッチ制御部は、機体停止状態であっても、オペレータが乗車する運転部以外に配置された投入スイッチの操作に応じて刈取クラッチを入り/切り制御する投入制御手段を備えることを特徴とする汎用コンバイン。
  2. 前記投入スイッチは、刈取部の投入作業位置周辺に配置されることを特徴とする請求項1に記載の汎用コンバイン。
  3. 脱穀した穀粒を貯溜する穀粒タンクと、
    該穀粒タンク内の穀粒を機外に排出する排出オーガと、
    該排出オーガを操作する無線リモコンと、を備え、
    該無線リモコンに前記投入スイッチが設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の汎用コンバイン。
  4. 前記投入スイッチの近傍に、リールを昇降操作するリール昇降スイッチを配置したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の汎用コンバイン。
  5. 前記投入制御手段は、機体停止状態で、かつ、リール・刈刃クラッチが切り状態のときのみ、投入スイッチの操作に応じて刈取クラッチを入り制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の汎用コンバイン。
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