JP2013251222A - 照明装置、投影型表示装置および直視型表示装置 - Google Patents

照明装置、投影型表示装置および直視型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】照明光の高輝度化を図りつつ、簡易な構成で光利用効率を向上させることが可能な照明装置等を提供する。
【解決手段】所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源10A,10B,10Cと、固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材1Aとを備えている。光学部材1Aは、固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズ20A,20B,20Cを有している。1または複数のカップリングレンズ20A,20B,20Cのうち、複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、上記所定方向に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい。
【選択図】図2

Description

本開示は、レーザダイオード(LD)などの固体発光素子を用いた照明装置、ならびにそれを備えた投影型表示装置および直視型表示装置に関する。
近年、オフィスだけでなく、家庭でも、スクリーンに映像を投影するプロジェクタが広く利用されている。プロジェクタは、光源からの光をライトバルブで変調することにより画像光を生成し、スクリーンに投射して表示を行うものである(例えば、特許文献1,2参照)。最近では、手のひらサイズの超小型プロジェクタや、超小型プロジェクタ内蔵の携帯電話機などが普及し始めている。
特開2011−128634号公報 特開2010−48903号公報
ところで、プロジェクタに用いられる光源としては、高輝度の放電ランプが主流である。しかし、放電ランプでは、サイズが比較的大きく、消費電力も大きいことから、放電ランプに代わる光源として、近年では、発光ダイオード(LED)や、レーザダイオード(LD)、有機EL(OLED)などの固体発光素子が注目されている。これらの固体発光素子は、サイズや消費電力だけでなく、高信頼性という点でも、放電ランプよりも有利である。中でも、更なる高輝度化・低消費電力化を達成するには、点光源であるLDを用いて光利用効率を高めることが有効である。
このようにプロジェクタ用等の光源(照明装置)では一般に、照明光の高輝度化および光利用効率の向上が求められており、また、それらを簡易(小型)な構成で実現することが望まれる。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、照明光の高輝度化を図りつつ、簡易な構成で光利用効率を向上させることが可能な照明装置、ならびにそのような照明装置を用いた投影型表示装置および直視型表示装置を提供することにある。
本開示の照明装置は、所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材とを備えたものである。この光学部材は、固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有している。固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなる。複数の発光スポットを有する固体発光素子では、チップがレーザダイオードを含んで構成されている。1または複数のカップリングレンズのうち、複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、上記所定方向に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい。
本開示の投射型表示装置は、照明光学系と、入力された映像信号に基づいて照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系とを備えたものである。この投射型表示装置に搭載された照明光学系は、上記本開示の照明装置と同一の構成要素を有している。
本開示の直視型表示装置は、照明光学系と、入力された映像信号に基づいて照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系と、投影光学系から投射された画像光を映し出す透過型スクリーンとを備えたものである。この直視型表示装置に搭載された照明光学系は、上記本開示の照明装置と同一の構成要素を有している。
本開示の照明装置、投射型表示装置および直視型表示装置では、複数の発光スポットを有する固体発光素子において、チップがレーザダイオードを含んで構成されていることにより、照明光の高輝度化が図られる。また、固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材として、この固体発光素子側から入射した光の指向角を変換するカップリングレンズが設けられていることにより、光源からの出射光の利用効率が向上する。更に、複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、所定方向(複数の発光スポットの配置方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さくなっている。これにより、構造の簡素化(小型化)を図りつつ、光利用効率が向上する。
本開示の照明装置、投射型表示装置および直視型表示装置によれば、複数の発光スポットを有する固体発光素子において、チップがレーザダイオードを含むようにすると共に、固体発光素子側から入射した光の指向角を変換するカップリングレンズを設けるようにしたので、照明光の高輝度化を図りつつ、光利用効率を向上させることができる。また、複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、所定方向(複数の発光スポットの配置方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さくなっているようにしたので、構造の簡素化(小型化)を図りつつ、光利用効率を向上させることができる。よって、照明光の高輝度化を図りつつ、簡易な構成で光利用効率を向上させることが可能となり、表示画質を向上させることも可能となる。
本開示の一実施の形態に係るプロジェクタの概略構成を表す図である。 図1に示したプロジェクタ内の光路の一例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが上面発光型の素子の場合の上面構成および断面構成の一例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが上面発光型の素子の場合の上面構成および断面構成の他の例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが上面発光型の素子の場合の発光スポットの一例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが端面発光型の素子の場合の断面構成および固体発光素子を光出射面側から見たときの構成の一例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが端面発光型の素子の場合の断面構成および固体発光素子を光出射面側から見たときの構成の他の例を示す図である。 図1に示した光源においてチップが端面発光型の素子の場合の断面構成および固体発光素子を光出射面側から見たときの構成のその他の例を示す図である。 図1に示したフライアイレンズの概略構成を表す図である。 図1に示した照明光学系における光路の一例を表す斜視図である。 図1に示した前段のフライアイレンズへの入射光の輝度分布例を示す模式図である。 図11に示した輝度分布領域とフライアイレンズにおけるセルのピッチとの関係の例を示す模式図である。 フライアイレンズにおける有効サイズとセルのピッチとの比率に応じた輝度分布形状の一例を示す特性図である。 変形例1に係る照明光学系の概略構成および光路の一例を表す図である。 変形例2に係る照明光学系の概略構成および光路の一例を表す図である。 変形例3に係る照明光学系の概略構成および光路の一例を表す図である。 変形例4に係るプロジェクタの概略構成を表す図である。 変形例5に係るプロジェクタの概略構成を表す図である。 実施の形態および変形例1〜5等に係る照明光学系を用いたリアプロジェクション表示装置の概略構成例を表す図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。

1.実施の形態(凹レンズ,凸レンズからなる2つのシリンドリカルレンズを用いた例)
2.実施の形態の変形例
変形例1(シリンドリカルレンズとアナモルフィックレンズとを用いた例)
変形例2(凸レンズからなる2つのシリンドリカルレンズを用いた例)
変形例3(凸レンズからなる1つのシリンドリカルレンズを用いた例)
変形例4(照明光学系内に1つの光源のみを設けた例)
変形例5(空間変調素子として反射型の素子を用いた例)
3.その他の変形例(実施の形態および各変形例等の組み合わせ、リアプロジェクション表示装置への適用例等)
<実施の形態>
[プロジェクタ1の全体構成]
図1(A),(B)は、本開示の一実施の形態に係るプロジェクタ(プロジェクタ1)の概略構成を表すものである。なお、このプロジェクタ1が、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。図1(A)はプロジェクタ1を上から(y軸方向から)見たときの構成例を表し、図1(B)はプロジェクタ1を横から(x軸方向から)見たときの構成例を表す。また、図2(A),(B)は、図1のプロジェクタ1内の光路の一例を表すものである。図2(A)は、プロジェクタ1を上から(y軸方向から)見たときの光路の一例を表し、図2(B)はプロジェクタ1を横から(x軸方向から)見たときの光路の一例を表す。
典型的には、y軸は垂直方向を向き、x軸は水平方向を向いているが、その逆に、y軸が水平方向を向き、x軸が垂直方向を向いていてもよい。なお、以下では、便宜的に、y軸は垂直方向を向き、x軸は水平方向を向いているものとして説明するものとする。また、以下において、「横方向」とはx軸方向を指しており、「縦方向」とはy軸方向を指しているものとする。
プロジェクタ1は、例えば、照明光学系1Aと、入力された映像信号に基づいて照明光学系1Aからの光を変調することにより画像光を生成する空間変調素子60と、この空間変調素子60で生成された画像光を反射型のスクリーン2に投射する投影光学系70とを備えている。ここで、照明光学系1Aが、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
[照明光学系1Aの構成]
照明光学系1Aは、空間変調素子60の照明範囲60A(被照射面)を照射する光束を供給するものである。なお、必要に応じて、照明光学系1Aの光が通過する領域上に、何らかの光学素子が設けられていてもよい。例えば、照明光学系1Aの光が通過する領域上に、照明光学系1Aからの光のうち可視光以外の光を減光するフィルタなどが設けられていてもよい。
照明光学系1Aは、例えば、図1(A),(B)に示したように、光源10A,10B,10Cと、カップリングレンズ(指向角変換素子)20A,20B,20Cと、光路合成素子30と、インテグレータ40と、コンデンサレンズ50とを有している。光路合成素子30は、光源10A,10B,10Cからの光を合成するものであり、例えば、2つのダイクロイックミラー30A,30Bからなる。インテグレータ40は、照明範囲60Aにおける光の照度分布(輝度分布)を均一化するものであり、例えば、一対のフライアイレンズ40A,40Bからなる。ただし、インテグレータ40が、1つのフライアイレンズのみから構成されていてもよい。光源10Aの光軸上には、カップリングレンズ20Aと、光路合成素子30と、インテグレータ40と、コンデンサレンズ50とが、光源10A側からこの順に配列されている。光源10Bの光軸は、光源10Aの光軸とダイクロイックミラー30Aにおいて直交しており、光源10Bの光軸上には、カップリングレンズ20Bおよびダイクロイックミラー30Aが、光源10B側からこの順に配列されている。光源10Cの光軸は、光源10Aの光軸とダイクロイックミラー30Bにおいて直交しており、光源10Cの光軸上には、カップリングレンズ20Cおよびダイクロイックミラー30Bが、光源10C側からこの順に配列されている。
ここで、これらのうち、カップリングレンズ20A,20B,20Cおよびインテグレータ40が、本開示の「光学部材(後述する固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材)」の一具体例に相当する。また、カップリングレンズ20Aが、本開示の「第1カップリングレンズ」の一具体例に相当する。
なお、図1(A),(B)では、プロジェクタ1の各構成要素(光源10B,10C、カップリングレンズ20B,20Cを除く)がz軸と平行な線分上に配列されている場合が例示されているが、プロジェクタ1の各構成要素の一部がz軸と非平行な線分上に配列されていてもよい。例えば、図示しないが、照明光学系1A全体を図1(A),(B)の状態から90°回転させて、照明光学系1Aの光軸がz軸と直交する方向を向くように照明光学系1Aがレイアウトされていてもよい。ただし、このようにした場合には、照明光学系1Aから出力された光を空間変調素子60に導く光学素子(例えばミラー)を設けることが必要である。また、例えば、光源10A、カップリングレンズ20Aおよび光路合成素子30を図1(A),(B)の状態から90°回転させて、これらの光軸をz軸と直交する方向を向くように光源10A、カップリングレンズ20Aおよび光路合成素子30がレイアウトされていてもよい。ただし、このようにした場合にも、光路合成素子30から出力された光をインテグレータ40に導く光学素子(例えばミラー)を設けることが必要である。
(光源10A,10B,10C:チップ11Aが上面発光型の素子の場合)
光源10A,10B,10Cは、それぞれ、例えば、図3(A),(B)および図4(A),(B)に示したように、固体発光素子11と、この固体発光素子11を支持するパッケージ12(固体発光素子11を実装するための基材)とを有している。換言すると、ここでは、各光源10A,10B,10Cは、固体発光素子11を基材上に支持するパッケージとなっている。固体発光素子11は、単一もしくは複数の点状、または単一もしくは複数の非点状の発光スポットからなる光射出領域から光を発するようになっている。固体発光素子11は、例えば、図3(A),(B)に示したように、所定の波長帯の光を発する単一のチップ11Aからなっていてもよいし、例えば、図4(A),(B)に示したように、同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップ11Aからなっていてもよい。固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、それらのチップ11Aは、例えば、図4(A),(B)に示したように、縦方向に一列に配置されていたり、あるいは、横方向に一列に配置されていたり、横方向および縦方向に格子状に配置されていたりする。固体発光素子11に含まれるチップ11Aの数は、光源10A,10B,10Cごとに異なっていてもよいし、全ての光源10A,10B,10Cで互いに等しくなっていてもよい。
固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、例えば、図3(A)に示したように、単一のチップ11Aのサイズ(WV1×WH1)に等しい。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としてのサイズは、例えば、図4(A)に示したように、全てのチップ11Aをひとまとまりとしたときのサイズに等しい。複数のチップ11Aが縦方向に一列に配置されている場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、図4(A)の例では、WH1×2WV1となる。また、複数のチップ11Aが、横方向および縦方向に格子状に配置されている場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、例えば、2WV1×2WH1となる。
チップ11Aは、発光ダイオード(LED)、有機EL発光素子(OLED)、またはレーザダイオード(LD)からなる。ただし本実施の形態では、光源10A,10B,10C全体として、チップ11Aの少なくとも1つがLDによって構成されている。なお、このLDからなるチップ11Aを除いた他のチップ11Aについては、LED,OLED,LDのうちの任意のものを組み合わせて構成することが可能である。
各光源10A,10B,10Cに含まれるチップ11Aは、例えば、光源10A,10B,10Cごとに互いに異なる波長帯の光を発するようになっている。光源10Aに含まれるチップ11Aは、例えば、波長500nm〜600nm程度の波長の光(緑色光)を発するものである。光源10Bに含まれるチップ11Aは、例えば、波長400nm〜500nm程度の波長の光(青色光)を発するものである。光源10Cに含まれるチップ11Aは、例えば、波長600nm〜700nm程度の波長の光(赤色光)を発するものである。なお、光源10Aに含まれるチップ11Aが、緑色光以外の光(青色光または赤色光)を発するものであってもよい。また、光源10Bに含まれるチップ11Aが、青色光以外の光(緑色光または赤色光)を発するものであってもよい。また、光源10Cに含まれるチップ11Aが、赤色光以外の光(緑色光または青色光)を発するものであってもよい。
チップ11Aは、例えば、図3(A),(B)〜図5(A),(B)に示したように、チップ11Aサイズ(WV×WH)よりも小さなサイズ(PV1×PH1)の発光スポット11Bを有している。発光スポット11Bは、チップ11Aに電流を注入してチップ11Aを駆動したときにチップ11Aから光が発せられる領域(光射出領域)に相当する。チップ11AがLEDまたはOLEDからなる場合には、発光スポット11Bは非点状(面状)となっているが、チップ11AがLDからなる場合には、発光スポット11BはLEDまたはOLEDの発光スポット11Bよりも小さな点状となっている。
固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、発光スポット11Bの数は、例えば、図5(A)に示したように1つである。ただし、後述するように、固体発光素子11がモノリシック構造である場合には、発光スポット11Bの数は複数個になり、以下同様である。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、発光スポット11Bの数は、例えば、図5(B)に示したようにチップ11Aの数と等しい(ただし、上記したように固体発光素子11がモノリシック構造である場合には、発光スポット11Bの数は、チップ11Aの数よりも多くなる)。ここで、固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としての光射出領域のサイズ(PV×PH)は、発光スポット11Bのサイズ(PV1×PH1)に等しい(ただし、上記したように、固体発光素子11がモノリシック構造である場合を除く)。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としての光射出領域のサイズ(PV×PH)は、最小面積で全てのチップ11Aの発光スポット11Bを囲ったときのその囲いのサイズに等しい。複数のチップ11Aが縦方向に一列に配置されている場合には、光射出領域のサイズ(PV×PH)は、図5(B)の例では、PH1×2PV1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。また、複数のチップ11Aが、横方向および縦方向に格子状に配置されている場合には、光射出領域のサイズ(PV×PH)は、例えば、2PV1×2PH1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。
(光源10A,10B,10C:チップ11Aが端面発光型の素子の場合)
ここで、図3(A),(B)〜図5(A),(B)では、チップ11Aが上面発光型の素子となっている場合を例示したが、チップ11Aは、以下説明するような端面発光型の素子であってもよい。その場合には、光源10A,10B,10Cは、それぞれ、例えば、図6(A),(B)〜図8(A),(B),(C)に示したように、ステム13とキャップ14とによって囲まれた内部空間に、1または複数の端面発光型のチップ11Aからなる固体発光素子11が収容されたキャンタイプの形態となっている。換言すると、ここでは、各光源10A,10B,10Cは、固体発光素子11を内蔵したパッケージとなっている。
ステム13は、キャップ14とともに光源10A,10B,10Cのパッケージを構成するものであり、例えば、サブマウント15を支持する支持基板13Aと、支持基板13Aの裏面に配置された外枠基板13Bと、複数の接続端子13Cとを有している。
サブマウント15は導電性および放熱性を有する材料からなる。支持基板13Aおよび外枠基板13Bは、それぞれ、導電性および放熱性を有する基材に、1または複数の絶縁性のスルーホールと、1または複数の導電性のスルーホールとが形成されたものである。支持基板13Aおよび外枠基板13Bは、例えば、円板形状となっており、双方の中心軸(図示せず)が互いに重なり合うように積層されている。外枠基板13Bの直径は、支持基板13Aの直径よりも大きくなっている。外枠基板13Bの外縁は、外枠基板13Bの中心軸を法線とする面内において外枠基板13Bの中心軸から放射方向に張り出した環状のフランジとなっている。フランジは、製造過程においてキャップ14を支持基板13Aに嵌合させるときの基準位置を規定する役割を有している。
複数の接続端子13Cは、少なくとも支持基板13Aを貫通している。複数の接続端子13Cのうち少なくとも1つの端子を除いた端子(以下、便宜的に「端子α」とする。)は、個々のチップ11Aの電極(図示せず)に1つずつ電気的に接続されている。端子αは、例えば、外枠基板13B側に長く突出しており、かつ支持基板13A側に短く突出している。また、複数の接続端子13Cのうち上記の端子α以外の端子(以下、便宜的に「端子β」とする。)は、全てのチップ11Aの他の電極(図示せず)に電気的に接続されている。端子βは、例えば、外枠基板13B側に長く突出しており、端子βの支持基板13A側の端縁は、例えば、支持基板13A内に埋め込まれている。各接続端子13Cのうち外枠基板13B側に長く突出している部分が、例えば基板などに嵌め込まれる部分に相当する。一方、複数の接続端子13Cのうち支持基板13A側に短く突出している部分が、ワイヤ16を介して個々のチップ11Aと1つずつ電気的に接続される部分に相当する。複数の接続端子13Cのうち支持基板13A内に埋め込まれている部分が、例えば、支持基板13Aおよびサブマウント15を介して全てのチップ11Aと電気的に接続される部分に相当する。端子αは、支持基板13Aおよび外枠基板13Bに設けられた絶縁性のスルーホールによって支持されており、そのスルーホールによって支持基板13Aおよび外枠基板13Bから絶縁分離されている。さらに、個々の端子αは、上記の絶縁部材によって互いに絶縁分離されている。一方、端子βは、支持基板13Aおよび外枠基板13Bに設けられた導電性のスルーホールによって支持されており、そのスルーホールと電気的に接続されている。
キャップ14は、固体発光素子11を封止するものである。キャップ14は、例えば、上端および下端に開口が設けられた筒部14Aを有している。筒部14Aの下端が、例えば、支持基板13Aの側面に接しており、筒部14Aの内部空間に、固体発光素子11が位置している。キャップ14は、筒部14Aの上端側の開口を塞ぐようにして配置された光透過窓14Bを有している。光透過窓14Bは、固体発光素子11の光射出面と対向する位置に配置されており、固体発光素子11から出力された光を透過する機能を有している。
このように、チップ11Aが端面発光型の素子からなる場合においても、固体発光素子11は、単一もしくは複数の点状、または単一もしくは複数の非点状の発光スポットからなる光射出領域から光を発するようになっている。固体発光素子11は、例えば、所定の波長帯の光を発する単一のチップ11Aからなっていてもよいし、同一の波長帯の光を発する複数のチップ11Aからなっていてもよいし、互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップ11Aからなっていてもよい。固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、それらのチップ11Aは、例えば、図6(A),(B)および図7(A),(B)に示したように、縦方向に一列に配置されていたり、あるいは、例えば横方向に一列に配置されていたりする。固体発光素子11に含まれるチップ11Aの数は、光源10A,10B,10Cごとに異なっていてもよいし、全ての光源10A,10B,10Cで互いに等しくなっていてもよい。
固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、例えば図8(B)に示したように、単一のチップ11Aのサイズ(WV1×WH1)に等しい。ただし、例えば図8(C)に示したように、固体発光素子11がモノリシック構造である場合には次のようになり、以下同様である。すなわち、図8(C)の例では、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、WH1×2WV1より大きい。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としてのサイズは、例えば、図6(B),図7(B)に示したように、全てのチップ11Aをひとまとまりとしたときのサイズに等しい。複数のチップ11Aが縦方向に一列に配置されている場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、図6(B)の例では、WH1×3WV1より大きく、図7(B)の例では、WH1×2WV1より大きい。また、複数のチップ11Aが横方向に一列に配置されている場合には、固体発光素子11としてのサイズ(WV×WH)は、例えば、3WH1×WV1より大きかったり、2WH1×WV1より大きくなっていたりする。
チップ11Aは、例えば、レーザダイオード(LD)からなる。ただし、この場合も前述したように、光源10A,10B,10C全体として、チップ11Aの少なくとも1つがLDによって構成されている。また、このLDからなるチップ11Aを除いた他のチップ11Aについては、LED,OLED,LDのうちの任意のものを組み合わせて構成することが可能である。
チップ11Aは、例えば、図6(A),(B)〜図8(A),(B),(C)に示したように、チップ11Aサイズ(WV×WH)よりも小さなサイズ(PV1×PH1)の発光スポット11Bを有している。発光スポット11Bは、チップ11Aに電流を注入してチップ11Aを駆動したときにチップ11Aから光が発せられる領域(光射出領域)に相当する。チップ11AがLDからなる場合には、発光スポット11BはLEDまたはOLEDの発光スポットよりも小さな点状となっている。
固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、発光スポット11Bの数は、例えば、図8(B)に示したように1つである。ただし、例えば図8(C)に示したように、固体発光素子11がモノリシック構造である場合には、発光スポット11Bの数は複数(ここでは2つ)となり、以下同様である。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、発光スポット11Bの数は、例えば、図6(B),図7(B),図8(B)に示したようにチップ11Aの数と等しい。ここで、固体発光素子11が単一のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としての光射出領域のサイズ(PV×PH)は、発光スポット11Bのサイズ(PV1×PH1)に等しい。ただし、例えば図8(C)に示したように、固体発光素子11がモノリシック構造である場合には次のようになり、以下同様である。すなわち、図8(C)の例では、固体発光素子11としての光射出領域のサイズ(PV×PH)は、PH1×2PV1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。一方、固体発光素子11が複数のチップ11Aからなる場合には、固体発光素子11としての光射出領域のサイズ(PV×PH)は、最小面積で全てのチップ11Aの発光スポット11Bを囲ったときのその囲いのサイズに等しい。複数のチップ11Aが縦方向に一列に配置されている場合には、光射出領域のサイズ(PV×PH)は、図6(B)の例では、PH1×3PV1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。同様に、図7(B)の例では、光射出領域のサイズ(PV×PH)は、PH1×2PV1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。また、複数のチップ11Aが横方向に一列に配置されている場合には、光射出領域のサイズ(PH×PV)は、例えば、3PH1×PV1よりも大きく、WV×WHよりも小さい。
(カップリングレンズ20A,20B,20C)
カップリングレンズ20Aは、例えば、図2(A),(B)に示したように、光源10Aから発せられた光を略平行光化するものであり、光源10Aから発せられた光の指向角を、平行光の指向角と等しくなるように、またはそれに近づくように変換するものである。カップリングレンズ20Aは、光源10Aから発せられた光のうち指向角内の光が入射する位置に配置されている。カップリングレンズ20Bは、例えば、図2(A),(B)に示したように、光源10Bから発せられた光を略平行光化するものであり、光源10Bから発せられた光の指向角を、平行光の指向角と等しくなるように、またはそれに近づくように変換するものである。カップリングレンズ20Bは、光源10Bから発せられた光のうち指向角内の光が入射する位置に配置されている。カップリングレンズ20Cは、例えば、図2(A),(B)に示したように、光源10Cから発せられた光を略平行光化するものであり、光源10Cから発せられた光の指向角を、平行光の指向角と等しくなるように、またはそれに近づくように変換するものである。カップリングレンズ20Cは、光源10Cから発せられた光のうち指向角内の光が入射する位置に配置されている。つまり、カップリングレンズ20A,20B,20Cは、光源10A,10B,10Cごとに(パッケージごとに)1つずつ配置されている。なお、カップリングレンズ20A,20B,20Cは、それぞれ、単一のレンズによって構成されていてもよいし、複数のレンズによって構成されていてもよい。
ダイクロイックミラー30A,30Bは、波長選択性を持つ1枚のミラーを含むものである。なお、上記のミラーは、例えば、多層の干渉膜を蒸着して構成されたものである。ダイクロイックミラー30Aは、例えば、図2(A),(B)に示したように、ミラーの裏面側から入射した光(光源10A側から入射した光)をミラーの表面側に透過させるとともに、ミラーの表面側から入射した光(光源10B側から入射した光)をミラーで反射するようになっている。一方、ダイクロイックミラー30Bは、図2(A),(B)に示したように、ミラーの裏面側から入射した光(ダイクロイックミラー30A側から入射した光源10A,10Bの光)をミラーの表面側に透過させるとともに、ミラーの表面側から入射した光(光源10C側から入射した光)をミラーで反射するようになっている。従って、光路合成素子30は、光源10A,10B,10Cから発せられた個々の光束を単一の光束に合成するようになっている。
フライアイレンズ40A、40Bはそれぞれ、例えば図9(A),(B)に示したように、所定の配列状態(ここでは、縦×横=5×5のマトリクス状)に配置された複数のレンズからなるセル41,42(単位セル)によって構成されたものである。換言すると、フライアイレンズ40A,40Bにおける各セル41,42は、互いに直交する横方向(x軸方向)および縦方向(y軸方向)の各々(配列方向)に沿って配列されている。フライアイレンズ40Bに含まれる複数のセル42は、フライアイレンズ40Aのセル41ごとに1つずつ対向して配置されている。フライアイレンズ40Aは、フライアイレンズ40Bの焦点位置(または略焦点位置)に配置されており、フライアイレンズ40Bは、フライアイレンズ40Aの焦点位置(または略焦点位置)に配置されている。従って、インテグレータ40は、フライアイレンズ40Aで分割形成された光束がフライアイレンズ40Bの像側のレンズ面近傍に焦点を結び、ここに2次光源面(光源像)を形成するようになっている。この2次光源面は、投影光学系70の入射瞳と共役な面の位置に位置している。ただし、この2次光源面は、必ずしも厳密に投影光学系70の入射瞳と共役な面の位置に位置している必要はなく、設計上の許容範囲内に位置していればよい。なお、フライアイレンズ40A、40Bは、一体に形成されたものであってもよい。
ここで、一般に光源10A,10B,10Cから射出された光束は、その進行方向に垂直な面において不均一な強度分布(輝度分布)をもっている。そのため、これら光束をそのまま照明範囲60A(被照射面)に導くと、照明範囲60Aでの照度分布(輝度分布)が不均一になる。これに対して、上記のように光源10A,10B,10Cから射出された光束を、インテグレータ40によって複数の光束に分割してそれぞれを照明範囲60Aに重畳的に導くようにすれば、照明範囲60A上の照度分布を均一にする(照度分布の不均一性を低減する)ことができる。
コンデンサレンズ50は、インテグレータ40により形成された多光源からの光束を集光して照明範囲60Aを重畳的に照明するものである。
空間変調素子60は、光源10,10B,10Cの各波長成分に対応した色画像信号に基づいて、照明光学系1Aからの光束を2次元的に変調し、これにより画像光を生成するものである。この空間変調素子60は、例えば図2(A),(B)に示したように、ここでは透過型の素子であり、例えば、透過型の液晶パネルによって構成されている。
[プロジェクタ1の特徴部分の構成]
次に、本実施の形態のプロジェクタ1の特徴部分について説明する。
まず、本実施の形態では、光源10A,10B,10Cのうちの少なくとも1つ(ここでは特に光源10A)に、所定方向(ここでは縦方向(y軸方向))に沿って配置された複数の発光スポット11Bからなる光射出領域を有する固体発光素子11が設けられている。具体的には、ここでは図2(A),(B)に示したように、光源10A内の固体発光素子11に、y軸方向に沿って配置された2つの発光スポット11Bが設けられている。なお、このような複数の発光スポット11Bは、前述したように、複数のチップ11Aによって設けられているようにしてもよいし、あるいは、モノリシック構造からなる単一のチップ11Aによって設けられているようにしてもよい。そして、このような複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11では、チップ11AがLD(例えば半導体レーザ等)を含んで構成されている。
また、本実施の形態では、上記したように、固体発光素子11側から入射した光が通過して出射する光学部材として、この固体発光素子11側から入射した光の指向角を変換するカップリングレンズ20A,20B,20Cが設けられている。そして、これらのカップリングレンズ20A,20B,20Cのうち、上記したように複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11から出射されたレーザ光が入射するカップリングレンズ(ここではカップリングレンズ20A)では、レンズ作用が以下の機能を示すように構成されている。すなわち、例えば図2(A),(B)に示したように、上記した所定方向(複数の発光スポット11Bの配置方向;y軸方向)に沿ったレンズ作用が、固体発光素子11の光出射領域内におけるこの所定方向との直交方向(x軸方向)に沿ったレンズ作用よりも小さくなるように構成されている。なお、ここで言うカップリングレンズ20Aにおけるレンズ作用とは、その後段側の光学系(ここでは光路合成素子30およびインテグレータ40等)との間で光学的に結合(カップリング)するためにレンズが有する発散または収束の屈折パワーを意味している。
ここで本実施の形態では、このようなレンズ作用を実現するため、カップリングレンズ20Aは、具体的には図1(A),(B)および図2(A),(B)に示したようなレンズ構成となっている。つまり、カップリングレンズ20Aは、上記した複数の発光スポットの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズ(柱状レンズ)を用いて構成されている。詳細には、ここではカップリングレンズ20Aは、凹レンズからなる光源10A側(前段側)のシリンドリカルレンズ21A(第1シリンドリカルレンズ)と、凸レンズからなるダイクロイックミラー30A側(後段側)のシリンドリカルレンズ22A(第2シリンドリカルレンズ)とからなる。例えば図2(A),(B)に示したように、シリンドリカルレンズ21Aは、入射したレーザ光の径(光束径)を広げる機能を有するレンズである。一方、シリンドリカルレンズ22Aは、このシリンドリカルレンズ21Aによって径が広げられたレーザ光を、発光スポット11Bの配置方向との直交面内(z−x平面内)で略平行な光線として出射する機能を有するレンズである。このような構成によりカップリングレンズ20A全体では、入射したレーザ光が、発光スポット11Bの配置方向との直交面内(z−x平面内)で略平行な光線となって出射するように、指向角の変換を行うようになっている。
なお、このような構成のカップリングレンズ20Aに対し、ここではカップリングレンズ20B,20Cはそれぞれ、凸レンズからなる1つの球状レンズを用いて構成されている。
[プロジェクタ1の作用・効果]
次に、本実施の形態のプロジェクタ1の作用・効果について説明する。
まず、本実施の形態では、光源10Aに、所定方向(y軸方向)に沿って配置された複数の発光スポット11Bからなる光射出領域を有する固体発光素子11が設けられている。そして、このような複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11では、チップ11AがLDを含んで構成されている。これにより、簡易な構成でレーザ光の出力増大が図られるようになり、照明光の高輝度化が実現される。すなわち、単一の発光スポット11Bにおいてレーザ光の出力増大を図るには、例えば半導体の発光効率の上昇や光取り出し効率の上昇が必要であることから、技術的に難易度が高い。これに対し、複数の発光スポット11Bを組み合わせることにより、簡易な構成でレーザ光の出力増大が図られる。
また、本実施の形態では、固体発光素子11側から入射した光が通過して出射する光学部材として、この固体発光素子11側から入射した光の指向角を変換するカップリングレンズ20A,20B,20Cが設けられている。これにより、光源10A,10B,10Cからの出射光の利用効率(光利用効率)が向上する。
(カップリングレンズ20Aの作用)
更に、本実施の形態では、複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11から出射されたレーザ光が入射するカップリングレンズ20Aでは、レンズ作用が以下の機能を示すように構成されている。すなわち、例えば図2(A),(B)に示したように、上記した所定方向(複数の発光スポット11Bの配置方向;y軸方向)に沿ったレンズ作用が、固体発光素子11の光出射領域内におけるこの所定方向との直交方向(x軸方向)に沿ったレンズ作用よりも小さくなるように構成されている。このように、複数の発光スポット11Bの配置方向に沿ったレンズ作用が相対的に小さくて済む(ここではレンズ作用を生じさせる必要がない)ことから、光学部材(カップリングレンズ20A)の構造の簡素化(小型化)を図りつつ、光利用効率が向上する。
詳細には、例えば、複数の発光スポット11Bの配置方向に沿ったシリンドリカルレンズと、その配置方向の直交方向に沿ったシリンドリカルレンズとを個別に設ける必要がないため、カップリングレンズ20Aの構造の簡素化(小型化)が実現される。また、インテグレータ40へ光を入射させる際に、例えば発散角の非常に小さなLDでは、インテグレータ40において光束が充分に大きくなるまで光学系の距離が必要となり、光学系が非常に大きなものとなってしまう。これに対して本実施の形態では、上記した構成のカップリングレンズ20Aを用いることにより、インテグレータ40へ入射する光束が充分に大きくなるまで光学系の距離をとる必要がなくなるため、小型化が容易となる。
(インテグレータ40の作用)
また、このとき本実施の形態では、例えば図10および図11に示したように、インテグレータ40(フライアイレンズ40A)における光入射面上に、カップリングレンズ20A側から入射する光束によって、以下のような形状の輝度分布領域が形成されている。すなわち、複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿って、各発光スポット11Bに対応する複数の輝度分布領域Lindが、個別に形成されている。具体的には、ここでは上記したカップリングレンズ20Aにおけるレンズ作用の異方性に起因して、各輝度分布領域Lindは、複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)を短軸方向とすると共にこの配置方向との直交方向(x軸方向)を長軸方向とする異方性形状となっている。
ここで本実施の形態のインテグレータ40では、例えば図11に示したように、このような複数の輝度分布領域Lindを形成する各光束のサイズと、フライアイレンズ40Aの光入射面における有効サイズとに関して、以下の(1)式および(2)式を満たすようにするのが望ましい。なお、ここでは光束サイズは、フライアイレンズ40Aへの入射光束における強度(輝度)の(1/e2)以上となっている輝度領域の長さによって規定するものとする。これらの(1)式および(2)式を満たす場合、光源10A内の複数の発光スポット11Bから出射されたレーザ光が、光損失を生じることなくインテグレータ40(フライアイレンズ40A)に到達することができ、光利用効率が更に向上する。また、例えば光源10A自体の発散角(y軸方向に沿ったビームの広がり角)が、このインテグレータ40の許容角以内に設定されている場合には、光損失を生じることなく照明領域60Aまで光を導くことができるようになる。
φx≧φkx ……(1)
φy≧(φ1y/2)+(φny/2)+d ……(2)
但し、
φx:上記光入射面における複数の発光スポット11Bの配置方向との直交方向(x軸方向)に沿ったインテグレータ40の有効サイズ
φy:上記光入射面における複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ったインテグレータ40の有効サイズ
φk(k=1,2,…,n(n:2以上の整数)):複数の輝度分布領域Lindを形成する各光束
φkx:φkにおける複数の発光スポット11Bの配置方向との直交方向(x軸方向)に沿った光束サイズ
φ1y:φ1における複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿った光束サイズ
φny:φnにおける複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿った光束サイズ
d:複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ったφ1,φn同士の中心間距離
ここで、上記した(1)式および(2)式を満たす場合、光利用効率が例えば90%以上を示すようになる。このとき、特に光束サイズφkxが以下の(3)式および(4)式、あるいは(5)式および(6)式を満たすようにするのが望ましい。(3)式および(4)式を満たすようにした場合、光源10Aからインテグレータ40までの光利用効率が、例えば97%よりも高くなる。また、(5)式および(6)式を満たすようにした場合、光源10Aからインテグレータ40までの光利用効率が、例えば略100%近くになる。すなわち、光利用効率の更なる向上が実現される。
0.77φx>φkx ……(3)
0.77φy>(φ1y/2)+(φny/2)+d ……(4)
0.52φx>φkx ……(5)
0.52φy>(φ1y/2)+(φny/2)+d ……(6)
また、このとき、上記した光束サイズφkxと、インテグレータ40(フライアイレンズ40A)における単位セル(セル41)のピッチp(最小ピッチ)とに関して、以下の(7)式あるいは(8)式を満たすようにするのが望ましい。なお、このセル41のピッチpについては、例えばセル41が矩形状のときには例えば図12(A)に示したように規定され、例えばセル41が六角形状のときには例えば図12(B)に示したように規定される。このように、(7)式あるいは(8)式を満たすようにした場合、インテグレータ40において十分な重畳数が確保されるため、輝度均一性の高い照明像を得ることが可能となる。また、特に(8)式を満たすようにした場合には、輝度均一性が更に向上する。なお、図13(A)〜(C)は、φkx>4.3p(図13(A))、φkx>2.3p(図13(B))、φkx>1.6p(図13(C))の各場合について、輝度分布領域Lindの形状の一例(セル41が矩形状の場合)を示したものである。これらの図13(A)〜(C)により、光束サイズφkxがセル41のピッチpに対して相対的に大きくなっていくに従って、インテグレータ40における有効な重畳数が増加し、輝度均一性が向上していくことが分かる。
φkx>2.3p ……(7)
φkx>4.3p ……(8)
以上のように本実施の形態では、複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11において、チップ11AがLDを含むようにすると共に、固体発光素子11側から入射した光の指向角を変換するカップリングレンズ20A,20B,を設けるようにしたので、照明光の高輝度化を図りつつ、光利用効率を向上させることができる。また、複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11から出射されたレーザ光が入射するカップリングレンズ20Aでは、所定方向(複数の発光スポット11Bの配置方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さくなっているようにしたので、構造の簡素化(小型化)を図りつつ、光利用効率を向上させることができる。よって、照明光の高輝度化を図りつつ、簡易な構成で光利用効率を向上させることが可能となり、表示画質を向上させることも可能となる。すなわち、小型・軽量の電子機器への搭載が可能な、高輝度かつ低消費電力なレーザプロジェタの実現が可能となる。
<変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例(変形例1〜5)について説明する。なお、実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
図14(A),(B)は、変形例1に係るプロジェクタ(プロジェクタ3)の概略構成および光路の一例を表すものである。なお、このプロジェクタ3は、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。図14(A)はプロジェクタ3を上から(y軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表し、図14(B)はプロジェクタ3を横から(x軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表す。
本変形例のプロジェクタ3は、照明光学系3Aを備えている点で、照明光学系1Aを備えたプロジェクタ1の構成と相違する。そこで以下では、プロジェクタ1との相違点について主に説明し、プロジェクタ1との共通点についての説明を適宜省略するものとする。なお、照明光学系3Aは、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
照明光学系3Aは、照明光学系1Aにおいて、カップリングレンズ20Aにおけるレンズ構成を変更したものに対応している。具体的には、照明光学系3Aにおけるカップリングレンズ20Aは、照明光学系1Aにおけるカップリングレンズ20Aと同様に、複数の発光スポットの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている。詳細には、ここではカップリングレンズ20Aは、凹レンズからなる光源10A側(前段側)のシリンドリカルレンズ21Aと、凸レンズからなるダイクロイックミラー30A側(後段側)のアナモルフィックレンズ23Aとからなる。すなわち、照明光学系1Aにおけるカップリングレンズ20Aにおいて、シリンドリカルレンズ22Aの代わりに、アナモルフィックレンズ23Aを設けた構成となっている。
シリンドリカルレンズ21Aは、前述したように、入射したレーザ光の径(光束径)を広げる機能を有するレンズである。一方、アナモルフィックレンズ23Aは、前述したシリンドリカルレンズ22Aと同様に、このシリンドリカルレンズ21Aによって径が広げられたレーザ光を、発光スポット11Bの配置方向との直交面内(z−x平面内)で略平行な光線として出射する機能を有するレンズである。ただし、このアナモルフィックレンズ23Aではシリンドリカルレンズ22Aとは異なり、例えば図14(B)に示したように、発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ってレンズ作用が若干生じている。ただし、依然としてカップリングレンズ20A全体では、複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向(x軸方向)に沿ったレンズ作用よりも小さくなっている。このような構成により、本変形例においてもカップリングレンズ20A全体では、入射したレーザ光が、発光スポット11Bの配置方向との直交面内(z−x平面内)で略平行な光線となって出射するように、指向角の変換を行うようになっている。
このような構成のカップリングレンズ20Aを有する本変形例のプロジェクタ3においても、上記実施の形態のプロジェクタ1と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
[変形例2]
図15(A),(B)は、変形例2に係るプロジェクタ(プロジェクタ4)の概略構成および光路の一例を表すものである。なお、このプロジェクタ4は、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。図15(A)はプロジェクタ4を上から(y軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表し、図15(B)はプロジェクタ4を横から(x軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表す。
本変形例のプロジェクタ4は、照明光学系4Aを備えている点で、照明光学系1Aを備えたプロジェクタ1の構成と相違する。そこで以下では、プロジェクタ1との相違点について主に説明し、プロジェクタ1との共通点についての説明を適宜省略するものとする。なお、照明光学系4Aは、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
照明光学系4Aは、照明光学系1Aにおいて、カップリングレンズ20Aにおけるレンズ構成を変更したものに対応している。具体的には、照明光学系4Aにおけるカップリングレンズ20Aは、照明光学系1Aにおけるカップリングレンズ20Aと同様に、複数の発光スポットの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている。詳細には、ここではカップリングレンズ20Aは、凸レンズからなる光源10A側(前段側)のシリンドリカルレンズ24Aと、凸レンズからなるダイクロイックミラー30A側(後段側)のシリンドリカルレンズ22Aとからなる。すなわち、照明光学系1Aにおけるカップリングレンズ20Aにおいて、凹レンズからなるシリンドリカルレンズ21Aの代わりに、凸レンズからなるシリンドリカルレンズ24Aを設けたものであり、2つの凸レンズからなるシリンドリカルレンズを用いた構成となっている。
シリンドリカルレンズ24Aは、前述したシリンドリカルレンズ21Aと同様に、入射したレーザ光の径(光束径)を広げる機能を有するレンズである。このような構成により、本変形例においてもカップリングレンズ20A全体では、入射したレーザ光が、発光スポット11Bの配置方向との直交面内(z−x平面内)で略平行な光線となって出射するように、指向角の変換を行うようになっている。なお、本変形例においてもカップリングレンズ20A全体では、複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向(x軸方向)に沿ったレンズ作用よりも小さくなっている。
このような構成のカップリングレンズ20Aを有する本変形例のプロジェクタ4においても、上記実施の形態のプロジェクタ1と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
[変形例3]
図16(A),(B)は、変形例3に係るプロジェクタ(プロジェクタ5)の概略構成および光路の一例を表すものである。なお、このプロジェクタ5は、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。図16(A)はプロジェクタ5を上から(y軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表し、図16(B)はプロジェクタ5を横から(x軸方向から)見たときの構成例および光路の一例を表す。
本変形例のプロジェクタ5は、照明光学系5Aを備えている点で、照明光学系1Aを備えたプロジェクタ1の構成と相違する。そこで以下では、プロジェクタ1との相違点について主に説明し、プロジェクタ1との共通点についての説明を適宜省略するものとする。なお、照明光学系5Aは、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
照明光学系5Aは、照明光学系1Aにおいて、カップリングレンズ20Aにおけるレンズ構成を変更したものに対応している。具体的には、照明光学系5Aにおけるカップリングレンズ20Aは、照明光学系1Aにおけるカップリングレンズ20Aと同様に、複数の発光スポットの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている。詳細には、ここではカップリングレンズ20Aは、凸レンズからなる光源10A側(前段側)のシリンドリカルレンズ24Aからなる。すなわち、本変形例のカップリングレンズ20Aは、1つの凸レンズからなるシリンドリカルレンズ24Aのみを用いた構成となっている。
このような構成により本変形例では、上記実施の形態および変形例1,2とは異なり、入射したレーザ光を略平行化する機能(指向角の変換機能)は有していない。ただし、本変形例においてもカップリングレンズ20A全体では、複数の発光スポット11Bの配置方向(y軸方向)に沿ったレンズ作用が、光出射領域内における上記所定方向との直交方向(x軸方向)に沿ったレンズ作用よりも小さくなっている。
このような構成のカップリングレンズ20Aを有する本変形例のプロジェクタ5においても、上記実施の形態のプロジェクタ1と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
[変形例4]
図17(A),(B)は、変形例4に係るプロジェクタ(プロジェクタ6)の概略構成を表すものである。なお、このプロジェクタ6は、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。図17(A)はプロジェクタ6を上から(y軸方向から)見たときの構成例を表し、図17(B)はプロジェクタ6を横から(x軸方向から)見たときの構成例を表す。
本変形例のプロジェクタ6は、照明光学系6Aを備えていると共に空間変調素子60として反射型の素子を用いている点で、照明光学系1Aを備えたプロジェクタ1の構成と相違する。そこで、以下では、プロジェクタ1との相違点について主に説明し、プロジェクタ1との共通点についての説明を適宜省略するものとする。なお、照明光学系6Aは、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
照明光学系6Aは、照明光学系1Aにおいて、コンデンサレンズ50の代わりにコンデンサレンズ50Aを設けるようにしたものである。このコンデンサレンズ50Aは、インテグレータ40により形成された多光源からの光束を平行化し、偏光ビームスプリッタ51を介してコンデンサレンズ50Bへ照明させるレンズである。
また、本変形例では上記したように、空間変調素子60が、例えば反射型の液晶パネル等の反射型の素子によって構成されている。したがって、プロジェクタ6はプロジェクタ1と比較して、コンデンサレンズ50Bおよび偏光ビームスプリッタ51を更に備えている。偏光ビームスプリッタ51は、特定の偏光(例えばp偏光)を選択的に透過させると共に、他方の偏光(例えばs偏光)を選択的に反射させる光学部材である。また、空間変調素子60は、入射時と出射時とにおける各偏光(例えば、s偏光またはp偏光)が異なるものとなるように反射しつつ、光変調を行うようになっている。これにより、照明光学系7A側から入射した光(例えばs偏光)が選択的に反射されて空間変調素子60へ入射すると共に、この空間変調素子60から出射した画像光(例えばp偏光)が選択的に透過し、投影光学系70側へ入射するようになっている。コンデンサレンズ50Bは、インテグレータ40により形成され、コンデンサレンズ50Aおよび偏光ビームスプリッタ51を介して入射した多光源からの光束を集光し、照明範囲60Aを重畳的に照明するレンズである。
このような構成からなる本変形例のプロジェクタ6においても、上記実施の形態のプロジェクタ1と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
[変形例5]
図18(A),(B)は、変形例5に係るプロジェクタ(プロジェクタ7)の概略構成を表すものである。なお、このプロジェクタ7は、本開示の「投射型表示装置」の一具体例に相当する。ここで、図18(A)はプロジェクタ7を上から(y軸方向から)見たときの構成例を表し、図18(B)はプロジェクタ7を横から(x軸方向から)見たときの構成例を表す。
本変形例のプロジェクタ7は、照明光学系7Aを備えている点で、照明光学系1Aを備えたプロジェクタ1の構成と相違する。そこで、以下では、プロジェクタ1との相違点について主に説明し、プロジェクタ1との共通点についての説明を適宜省略するものとする。なお、照明光学系7Aは、本開示の「照明装置」の一具体例に相当する。
照明光学系7Aでは、複数(3つ)の光源10A,10B,10Cが設けられている照明光学系1A(および照明光学系3A,4A,5A,6A)とは異なり、1つの光源10Aのみが設けられていると共に、ダイクロイックミラー30A,30Bが省略されている。光源10Aは、カップリングレンズ20Aの光軸上に配置されており、照明光学系7Aでは、光源10Aから発せられた光が直接、カップリングレンズ20Aに入射するようになっている。
このように、照射光学系1A内に1つの光源10Aのみが設けられている本変形例のプロジェクタ7においても、上記実施の形態のプロジェクタ1と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能である。
<その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本開示の技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、光源10A,10B,10Cのうちの光源10Aのみが複数の発光スポット11Bを有している例について説明したが、これには限られず、光源10B,10Cについても同様に複数の発光スポット11Bを有しているようにしてもよい。その場合にも、カップリングレンズ20B,20Cの構成を、上記実施の形態等で説明したカップリングレンズ20Aと同様の構成とすることにより、同様の効果を得ることが可能である。また、光源10A,10B,10Cからの各射出光における波長同士を、任意に入れ替えた構成も可能である。更に、光源10A,10B,10C全体を一体化されたパッケージ構造としたうえで、上記実施の形態等で説明した光源10Aと同様の構成としてもよい。その場合にも、上記実施の形態等で説明したカップリングレンズ20Aの構成を採用することにより、同様の効果を得ることが可能である。
また、上記実施の形態等では、照明光学系1A,3A,4A,5A,6A,7Aが、平行光をフライアイレンズ40Aに入射させる無限光学系を含んで構成されていたが、収束光(または発散光)をフライアイレンズ40Aに入射させる有限光学系を含んで構成されていてもよい。この場合には、上記実施の形態等において、カップリングレンズ20A〜20Cの代わりに、光源10A〜10Cから発せられた光を収束するか、または発散する機能を有するカップリングレンズ(指向角変換素子)を配置すればよい。
更に、上記実施の形態等において説明した各照明光学系および各プロジェクタにおける特徴的部分の構成同士を、任意の組み合わせで兼ね備えるようにしてもよい。具体的には、例えば、実施の形態の照明光学系1Aの構成と、変形例1〜5の各照明光学系3A,4A,5A,6A,7Aの構成とを組み合わせてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、本技術を投射型表示装置に適用した場合について説明されていたが、他の表示装置に適用することももちろん可能である。例えば、図19に示したように、本技術をリアプロジェクション表示装置9(直視型表示装置)に適用することも可能である。このリアプロジェクション表示装置9は、照明光学系1A,3A,4A,5A,6A,7A(またはこれらのうちの任意の組み合わせ)を含むプロジェクタ1,3,4,5,6,7等と、プロジェクタ1,3,4,5,6,7等(投影光学系70)から投射された画像光を映し出す透過型スクリーン90とを備えている。このように、リアプロジェクション表示装置9の照明光学系として、照明光学系1A,3A,4A,5A,6A,7A等を用いることにより、照明光(画像光,表示光)の高輝度化を図りつつ、簡易な構成で光利用効率を向上させることができ、表示画質を向上させることが可能となる。
また、上記実施の形態等では、空間変調素子60が透過型または反射型の素子によって構成されている場合について説明したが、これには限られず、例えば、空間変調素子60がデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)によって構成されていてもよい。
更に、本技術では、複数の発光スポット11Bを有する固体発光素子11において、チップ11Aが、LDと光学結晶(波長変換結晶)とを含むSHG(Second Harmonic Generation)レーザを用いて構成されているようにしてもよい。
加えて、上記実施の形態等では、照明光学系および表示装置の各構成要素(光学系)を具体的に挙げて説明したが、全ての構成要素を備える必要はなく、また、他の構成要素を更に備えていてもよい。
また、上記実施の形態等では、本開示の照明装置の用途として、投射型等の表示装置を例に挙げて説明したが、これには限られず、例えばステッパ等の露光装置にも適用することが可能である。
なお、本技術は以下のような構成を取ることも可能である。
(1)
所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
を備え、
前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
照明装置。
(2)
前記第1カップリングレンズが、前記所定方向に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている
上記(1)に記載の照明装置。
(3)
前記第1カップリングレンズが、凹レンズからなる第1シリンドリカルレンズと、凸レンズからなる第2シリンドリカルレンズとを用いて構成されている
上記(2)に記載の照明装置。
(4)
前記第1シリンドリカルレンズは、入射したレーザ光の径を広げるものであり、
前記第2シリンドリカルレンズは、前記第1シリンドリカルレンズによって径が広げられたレーザ光を、前記所定方向との直交面内で略平行な光線として出射するものである
上記(3)に記載の照明装置。
(5)
前記第1カップリングレンズが、凹レンズからなるシリンドリカルレンズと、凸レンズからなるアナモルフィックレンズとを用いて構成されている
上記(2)に記載の照明装置。
(6)
前記第1カップリングレンズが、凸レンズからなる複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている
上記(2)に記載の照明装置。
(7)
前記第1カップリングレンズは、入射したレーザ光が前記所定方向との直交面内で略平行な光線となって出射するように、前記指向角の変換を行う
上記(2)ないし(6)のいずれかに記載の照明装置。
(8)
前記第1カップリングレンズが、凸レンズからなる1つのシリンドリカルレンズを用いて構成されている
上記(2)に記載の照明装置。
(9)
前記光学部材が、
前記1または複数のカップリングレンズと、
前記カップリングレンズを通過した光が照明する所定の照明範囲における輝度分布を均一化するインテグレータと
を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の照明装置。
(10)
前記インテグレータにおける光入射面上に、前記カップリングレンズ側から入射する光束によって、前記所定方向に沿って複数の輝度分布領域が個別に形成されている
上記(9)に記載の照明装置。
(11)
前記インテグレータにおいて、以下の[1]式および[2]式を満たす
上記(10)に記載の照明装置。
φx≧φkx ……[1]
φy≧(φ1y/2)+(φny/2)+d ……[2]
但し、
φx:前記光入射面における前記所定方向との直交方向に沿った前記インテグレータの有効サイズ
φy:前記光入射面における前記所定方向に沿った前記インテグレータの有効サイズ
φk(k=1,2,…,n(n:2以上の整数)):前記複数の輝度分布領域を形成する各光束
φkx:前記φkにおける前記所定方向との直交方向に沿った光束サイズ
φ1y:φ1における前記所定方向に沿った光束サイズ
φny:φnにおける前記所定方向に沿った光束サイズ
d:前記所定方向に沿ったφ1,φn同士の中心間距離
(12)
前記インテグレータが、前記光入射面上に複数の単位セルを有する1または複数のフライアイレンズを用いて構成されており、
以下の[3]式を満たす
上記(10)または(11)に記載の照明装置。
φkx>2.3p ……[3]
但し、
φk(k=1,2,…,n(n:2以上の整数)):前記複数の輝度分布領域を形成する各光束
φkx:前記φkにおける前記所定方向との直交方向に沿った光束サイズ
p:前記単位セルのピッチ
(13)
前記光源が、前記固体発光素子を内蔵したパッケージ、または前記固体発光素子を基材上に支持するパッケージとなっている
上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の照明装置。
(14)
前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップが、前記レーザダイオードと光学結晶とを含むSHG(Second Harmonic Generation)レーザを用いて構成されている
上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の照明装置。
(15)
照明光学系と、
入力された映像信号に基づいて前記照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、
前記空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系と
を備え、
前記照明光学系は、
所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
を備え、
前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
投射型表示装置。
(16)
照明光学系と、
入力された映像信号に基づいて前記照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、
前記空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系と、
前記投影光学系から投射された画像光を映し出す透過型スクリーンと
を備え、
前記照明光学系は、
所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
を備え、
前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
直視型表示装置。
1,3,4,5,6,7…プロジェクタ、1A,3A,4A,5A,6A,7A…照明光学系、2…スクリーン、9…リアプロジェクション表示装置、90…透過型スクリーン、10A,10B,10C…光源、11…固体発光素子、11A…チップ、11B…発光スポット、12…パッケージ、13…ステム、13A…支持基板、13B…外枠基板、13C…接続端子、14…キャップ、14A…筒部、14B…光透過部、15…サブマウント、16…ワイヤ、20A,20B,20C…カップリングレンズ、21A,22A,24A…シリンドリカルレンズ、23A…アナモルフィックレンズ、30…光路合成素子、30A,30B…ダイクロイックミラー、40…インテグレータ、40A,40B…フライアイレンズ、41,42…セル、50…コンデンサレンズ、51…偏光ビームスプリッタ、60…空間変調素子、60A…照明範囲、70…投影光学系。

Claims (16)

  1. 所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
    前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
    を備え、
    前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
    前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
    前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
    前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
    照明装置。
  2. 前記第1カップリングレンズが、前記所定方向に沿ったレンズ作用が生じない1または複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1カップリングレンズが、凹レンズからなる第1シリンドリカルレンズと、凸レンズからなる第2シリンドリカルレンズとを用いて構成されている
    請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第1シリンドリカルレンズは、入射したレーザ光の径を広げるものであり、
    前記第2シリンドリカルレンズは、前記第1シリンドリカルレンズによって径が広げられたレーザ光を、前記所定方向との直交面内で略平行な光線として出射するものである
    請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記第1カップリングレンズが、凹レンズからなるシリンドリカルレンズと、凸レンズからなるアナモルフィックレンズとを用いて構成されている
    請求項2に記載の照明装置。
  6. 前記第1カップリングレンズが、凸レンズからなる複数のシリンドリカルレンズを用いて構成されている
    請求項2に記載の照明装置。
  7. 前記第1カップリングレンズは、入射したレーザ光が前記所定方向との直交面内で略平行な光線となって出射するように、前記指向角の変換を行う
    請求項2に記載の照明装置。
  8. 前記第1カップリングレンズが、凸レンズからなる1つのシリンドリカルレンズを用いて構成されている
    請求項2に記載の照明装置。
  9. 前記光学部材が、
    前記1または複数のカップリングレンズと、
    前記カップリングレンズを通過した光が照明する所定の照明範囲における輝度分布を均一化するインテグレータと
    を有する請求項1に記載の照明装置。
  10. 前記インテグレータにおける光入射面上に、前記カップリングレンズ側から入射する光束によって、前記所定方向に沿って複数の輝度分布領域が個別に形成されている
    請求項9に記載の照明装置。
  11. 前記インテグレータにおいて、以下の(1)式および(2)式を満たす
    請求項10に記載の照明装置。
    φx≧φkx ……(1)
    φy≧(φ1y/2)+(φny/2)+d ……(2)
    但し、
    φx:前記光入射面における前記所定方向との直交方向に沿った前記インテグレータの有効サイズ
    φy:前記光入射面における前記所定方向に沿った前記インテグレータの有効サイズ
    φk(k=1,2,…,n(n:2以上の整数)):前記複数の輝度分布領域を形成する各光束
    φkx:前記φkにおける前記所定方向との直交方向に沿った光束サイズ
    φ1y:φ1における前記所定方向に沿った光束サイズ
    φny:φnにおける前記所定方向に沿った光束サイズ
    d:前記所定方向に沿ったφ1,φn同士の中心間距離
  12. 前記インテグレータが、前記光入射面上に複数の単位セルを有する1または複数のフライアイレンズを用いて構成されており、
    以下の(3)式を満たす
    請求項10に記載の照明装置。
    φkx>2.3p ……(3)
    但し、
    φk(k=1,2,…,n(n:2以上の整数)):前記複数の輝度分布領域を形成する各光束
    φkx:前記φkにおける前記所定方向との直交方向に沿った光束サイズ
    p:前記単位セルのピッチ
  13. 前記光源が、前記固体発光素子を内蔵したパッケージ、または前記固体発光素子を基材上に支持するパッケージとなっている
    請求項1に記載の照明装置。
  14. 前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップが、前記レーザダイオードと光学結晶とを含むSHG(Second Harmonic Generation)レーザを用いて構成されている
    請求項1に記載の照明装置。
  15. 照明光学系と、
    入力された映像信号に基づいて前記照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、
    前記空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系と
    を備え、
    前記照明光学系は、
    所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
    前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
    を備え、
    前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
    前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
    前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
    前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
    投射型表示装置。
  16. 照明光学系と、
    入力された映像信号に基づいて前記照明光学系からの光を変調することにより、画像光を生成する空間変調素子と、
    前記空間変調素子で生成された画像光を投射する投影光学系と、
    前記投影光学系から投射された画像光を映し出す透過型スクリーンと
    を備え、
    前記照明光学系は、
    所定方向に沿って配置された複数の発光スポットからなる光射出領域から光を発する固体発光素子を含む1または複数の光源と、
    前記固体発光素子側から入射した光が通過して出射する光学部材と
    を備え、
    前記光学部材は、前記固体発光素子側から入射した光の指向角を変換する1または複数のカップリングレンズを有し、
    前記固体発光素子は、単一もしくは複数の波長帯の光を発する単一のチップ、または同一の波長帯もしくは互いに異なる波長帯の光を発する複数のチップからなり、
    前記複数の発光スポットを有する固体発光素子では、前記チップがレーザダイオードを含んで構成され、
    前記1または複数のカップリングレンズのうち、前記複数の発光スポットを有する固体発光素子から出射されたレーザ光が入射する第1カップリングレンズでは、前記所定方向に沿ったレンズ作用が、前記光出射領域内における前記所定方向との直交方向に沿ったレンズ作用よりも小さい
    直視型表示装置。
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