JP2013249951A - ギヤボックスのための過負荷防止装置 - Google Patents

ギヤボックスのための過負荷防止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013249951A
JP2013249951A JP2013071452A JP2013071452A JP2013249951A JP 2013249951 A JP2013249951 A JP 2013249951A JP 2013071452 A JP2013071452 A JP 2013071452A JP 2013071452 A JP2013071452 A JP 2013071452A JP 2013249951 A JP2013249951 A JP 2013249951A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
input shaft
input
spline
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013071452A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenneth E Carlton
イー. カールトン ケネス
Dennis Buuck
バック デニス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fairfield Manufacturing Co Inc
Original Assignee
Fairfield Manufacturing Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fairfield Manufacturing Co Inc filed Critical Fairfield Manufacturing Co Inc
Publication of JP2013249951A publication Critical patent/JP2013249951A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D9/00Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member
    • F16D9/06Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by breaking due to shear stress
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D9/00Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member
    • F16D9/06Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by breaking due to shear stress
    • F16D9/08Couplings with safety member for disconnecting, e.g. breaking or melting member by breaking due to shear stress over a single area encircling the axis of rotation, e.g. shear necks on shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H35/00Gearings or mechanisms with other special functional features
    • F16H35/10Arrangements or devices for absorbing overload or preventing damage by overload
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/28Toothed gearings for conveying rotary motion with gears having orbital motion
    • F16H1/46Systems consisting of a plurality of gear trains each with orbital gears, i.e. systems having three or more central gears
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19633Yieldability in gear trains

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】原動機のトルクを負荷に加えるギヤボックスのための過負荷防止装置に関する。
【解決手段】ギヤボックスの入力軸2Bは原動機によって駆動されて回転する。入力軸2Bの外歯スプライン2Pは、入力歯車2Aの内歯スプライン2Iと係合する。ギヤボックスに過負荷が生じると、入力軸2Bに設けられた環状溝82Fが破断する。原動機によって駆動されかつ前記破断後も回転を継続する入力軸2Bの一部分の変位を防止するブッシング2Cが、入力歯車2Aのボア内に配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボーリングマシンを駆動するギヤボックスのための過負荷防止装置に関する。
ロードヘッダ(Road Header)は、自由断面掘削機ともよばれ、トンネル掘削、坑道掘削等の用に供されるボーリングマシンであって、一般にカッタヘッドと、ギヤボックスと、モータ(原動機)とを備えている。また、ロードヘッダは、水平方向に対して傾動可能に所定の移動範囲内で動作するように構成されている。
従来技術に係るロードヘッダに関して、Jansenほかによる2011年5月3日発行の米国特許第7,935,020号には、次のような記載がある。
「風力タービンのための動力伝達装置が提供される。風力タービンは、風力タービンのブレードに接続された低速軸と、発電機に接続された高速軸とを備えている。また、動力伝達装置は、少なくとも低速軸の重量を実質的に支持する軸受を備えている。複合遊星歯車ステージが低速軸および高速軸に接続されており、回転キャリアと、非回転リングギヤと、複数の遊星歯車と、回転太陽歯車とを備えている。太陽歯車は、高速軸に接続されている。」
また、Averyほかによる1989年10月17日発行の米国特許第4,873,894号には、次のように記載されている。
「バランス型フリープラネット駆動機構は、中心軸に沿って配設されたリアクションリングギヤと、出力リングギヤと、入力太陽歯車とを有し、また、太陽歯車と係合する第1の遊星歯車を各別に有する複数の浮動遊星要素と、出力リングギヤと係合する第2の遊星歯車と、リアクションリングギヤと係合する第3の遊星歯車とを有している。必要的な第1のローリングリングギヤが第3の遊星歯車に隣接して遊星要素の半径方向内向き運動に抵抗し、選択的な第2のローリングリングギヤが第1の遊星歯車に隣接して遊星要素の半径方向内向き運動に抵抗して、上記複数の遊星要素が中心軸に対して実質的に平行に維持されている。出力リングギヤには、複数のリングセグメントが接続されており、各遊星要素に形成された溝と係合することにより複数の遊星要素を所定の軸方向位置に維持するとともに相対的に低い推力を伝達する。駆動機構は、トラック等の接地ホイールに容易に組み付けることができ、出力リングギヤを接続してホイールと一緒に回転させることができる。駆動機構をホイールに組み込むことにより、従来型の多段遊星ファイナルドライブと関連付けされた遊星キャリアおよび遊星軸受を用いる必要がなくなり、同じ空間上の制約内でコンパクトに収まるより軽量で安価なものになる。」
米国特許第7,935,020号明細書 米国特許第4,873,894号明細書
ロードヘッダの構造、用途および動作の特性上、ロードヘッダのフレームは比較的大きい軸方向の力(アキシアル荷重)および半径方向の力(ラジアル荷重)を受ける。このため、歯車機構、特にそのリングギヤが静止系部材としてのギヤボックスのハウジングに取付けられていると、カッタヘッドに作用する軸方向の力と半径方向の力とが当該ハウジングを介してリングギヤに伝わって歯車群やその他の構成部品のミスアライメントを生じさせる。ミスアライメントは歯車群の異常な摩耗につながり、究極的には歯車、キャリアおよびその他の構成部品の破損を生じさせる。
また、前述のようにロードヘッダは水平方向に対して傾動し得るので、ロードヘッダの動作中、カッタヘッドとこれに接続されたギヤボックスとが水平方向に対して傾斜することがある。このため、ギヤボックス内の軸受が潤滑油の外に引き上げられることがあるので、該軸受を潤滑するうえで問題がある。
さらに、従来技術においては、ロードヘッダ内に配設される内側導管は内側接続部を必要とするので、送給される冷却水等が漏出する可能性が伴う。このような漏れにより冷却水がギヤボックス内に浸入するとギヤボックスの故障につながる。また、漏れが発生する可能性は、カッタヘッドが土砂や岩盤を切削することに起因してギヤボックス内に生じる極度の振動が原因でさらに高くなる。そして、導管がギヤボックス内で振動して、この振動により接続部に漏れが生じることがある。
歯車群に対して負荷がかかると、歯車装置内の力は、最適な負荷バランシングが生じるように当該歯車装置の歯車群と他の構成部品とを整列(アライン)させるが、歯車装置によって生成されたものでない外力は、歯車群を偏位させて整列状態(アライメント)から離脱させて、歯車位置に対して悪影響を及ぼし、破損や早まった摩耗を生じさせる。
したがって、歯車群を最適な整列位置に保つことができる浮動式歯車装置へのニーズが存在している。
電気モータは、スプライン接続を介して入力歯車を駆動する。入力歯車は、中間歯車を駆動する。中間歯車は、入力用シャフトを駆動し、このシャフトが、中間歯車と第1の太陽歯車とが同じ速度で一緒に回転するように、第1の太陽歯車を駆動する。第1の太陽歯車は、第1の遊星歯車群を駆動する。好ましくは、3つの第1の遊星歯車が設けられている。これらの遊星歯車は、静止(静止系に固定された)リングギヤと噛み合っている。第1対の球面軸受は、第1の遊星歯車の夫々と第1の遊星軸の夫々との間に配設されている。第1の一対の球面軸受は互いに離隔されており、第1の遊星歯車のための支持を提供する。第1の遊星軸はそれぞれ第1の遊星キャリアに取付けられている。第1の遊星歯車は、第1の遊星キャリアを回転させて、第2の太陽歯車を駆動する。第2の太陽歯車は、外歯スプラインと歯とを備えている。
第2の太陽歯車は、4つの第2の遊星歯車を駆動する。第2の遊星歯車は、静止(回転自在に取付けられた)リングギヤと噛み合っている。第2の一対の球面軸受は、第2の遊星歯車の夫々と第2の遊星軸の夫々との間に配設されている。第2の一対の球面軸受は、互いに対して分離されており、第2の遊星歯車に対する支持を提供する。第2の遊星軸はそれぞれ第2の遊星キャリアに回転可能に取付けられている。第2の遊星歯車は、第2の遊星キャリアを回転させ、それにより出力軸を駆動する。
本発明に係る歯車群は浮動式である。カッタヘッドに作用する鉛直力および水平力は、ギヤボックスを介して、カッタヘッドに対して後方に位置する支持構造にも伝わる。本発明においては、歯車群がハウジングから独立に動作する、つまり浮動する。したがって、リングギヤも浮動する。リングギヤはハウジングから離隔して設けられている。そして、小さい環状間隙がリングギヤおよびハウジングの間に存在しているので、外力に起因するハウジング内での偏向(または、撓み)がギヤの整列状態(アライメント)に影響を及ぼすことがない、なぜならば、歯車群がハウジングに直接取付けられていないからである。リングギヤにはトルクが作用するが、リングギヤおよびカバーの間のスプライン接続部を介してハウジングに(回転に抗するように)取付けられている。カバーはハウジングに取付けられており、スプライン接続部がヒンジとして作用する。リングギヤおよびハウジングは互いに対して独立に偏向する。
本発明におけるスプライン接続は、歯車群を浮動させる。スプラインはその中に小さい間隙を有している。この間隙は、噛み合うスプライン同士の間でわずかな相対的移動を許容するように形成されており、歯車群がその最適位置を見出すことを支援する。このスプライン接続に関して、リングギヤとカバーとの接続、第2の遊星キャリアと出力軸との接続、第1の遊星キャリアと第2の太陽歯車との接続、第1の太陽歯車とスプライン付きシャフトとの接続、および、中間歯車とスプライン付きシャフトとの接続がスプライン接続により実現されている。
歯車に荷重がかかる場合、最適な負荷バランシングが生じるように歯車装置内部の力が歯車群を整列させる、つまり、歯車群が自ら整列状態になる。従来技術においては、歯車装置によって生成されたものではない外力が歯車群を整列状態から乖離させ、それゆえそれらの位置関係に悪影響が及ぶ。これに対して、本発明によれば、遊星歯車装置は最適な整列状態を維持することができる。
カバーを有するハウジングを備えたギヤボックスが提供される。カバーはハウジングに取付けられている。カバーは、その中央に位置している外歯スプラインを有する。複数の原動機、例えば電気モータによって駆動される2つの入力歯車が設けられている。入力歯車はドロップダウンギヤとして知られる中間歯車を駆動する。この中間歯車(ドロップダウンギヤ)には、内歯スプラインが形成されている。スプライン付きシャフトには、第1の外歯スプラインおよび第2の外歯スプラインが形成されている。中間歯車の内歯スプラインは、前記シャフトの第1の外歯スプラインと係合して該シャフトを中間歯車と共に回転させる。中央に配設された導管は、ハウジングの第1の縦軸に沿って配設されている。中央に配設されたアダプタは、ハウジングの第1の縦軸に沿って配設されている。中央に配設されたアダプタは、ハウジングに取付けられている。中央に配設されたアダプタおよび中央に配設された導管は静止系に固定されている。2つの球面軸受、すなわち、入力軸側球面軸受および出力軸側球面軸受が設けられており、これらの軸受によってギヤボックスの構成部品がギヤボックス内で浮動することが可能となり、それにより構成部品の変形およびそれに起因する破損が防止される。構成部品としては、リングギヤ、スプライン付きシャフト、第1の遊星歯車装置、第2の遊星歯車装置、および出力軸が含まれる。各遊星歯車は、太陽歯車と、複数の遊星歯車と、遊星歯車キャリアと、複数の遊星軸とを備えている。
第1の入力軸側球面軸受は、静止ないし固定された導管と回転する入力用シャフトとの間に配設されている。第1の太陽歯車には、内歯スプラインが形成されている。スプライン付きの前記入力用シャフトの第2の外歯スプラインは、第1の太陽歯車の内歯スプラインと係合して太陽歯車を駆動する。
複数の第1の遊星歯車は、第1の遊星歯車キャリアによって担持されている。各遊星歯車は、第1の遊星軸によって第1の遊星歯車キャリアに対して回転する。第1の一対の球面軸受は、第1の遊星軸の夫々と第1の遊星歯車の夫々との間に配設されている。第1の太陽歯車は第1の遊星歯車を駆動する。第1の遊星歯車キャリアは、第1の遊星歯車および第1の遊星軸の間に配設された第1の一対の球面軸受の夫々による縦方向運動を制限する。第1の遊星歯車キャリアは、第1の遊星歯車の夫々を、それらを保持する第1の遊星軸の夫々に対する縦方向運動を制限する。リングギヤは、ハウジング内に取付けられており、内歯スプラインが形成されている。リングギヤの内歯スプラインは、カバーの外歯スプラインと係合して、リングギヤがカバー/ハウジングに対する回転をしないようにリングギヤが取付けられている。
複数の第1の遊星歯車は、第1の遊星キャリアを駆動するリングギヤと噛み合っている。第1の遊星キャリアには、内歯出力スプラインが形成されている。第2の太陽歯車には、外歯スプラインと歯とが設けられている。
第1の遊星キャリアの内歯出力スプラインは、第2の太陽歯車の外歯スプラインを駆動する。複数の第2の遊星歯車は、第2の遊星キャリアを駆動するリングギヤと噛み合っている。第2の太陽の歯車は、第2の遊星歯車を駆動し、この第2の遊星歯車が第2の遊星キャリアを駆動する。第2の遊星歯車は、リングギヤと噛み合っている。第2の一対の球面軸受は、第2の遊星軸および第2の遊星歯車の間に配設されている。第2の遊星歯車キャリアは、この第2の一対の球面軸受の縦方向運動を制限する。第2の遊星歯車キャリアは、第2の遊星歯車による、その各第2の遊星軸に対する縦方向運動を制限し、縦方向運動に抗してそれらを保持する。第2の遊星キャリアには、内歯出力スプラインが形成されている。
出力軸には、外歯スプラインが形成されている。ハウジング、カバーおよび出力軸は縦軸を有している。第2の遊星キャリアの内歯出力スプラインは、出力軸の外歯スプラインを駆動する。
出力軸側球面軸受は、出力軸とギヤボックスのカバーとの中間に配設されて該出力軸を支持している。出力軸側球面軸受は、出力軸の縦軸に対する該出力軸の角変位を許容する。リングギヤは、カバー/ハウジングに対して枢動可能である。出力軸側球面軸受は、リングギヤを、ハウジングに係合することなく該ハウジング内で浮動させることができる。
ロードヘッダと組み合わせて用いられるギヤボックスが提供される。ロードヘッダには、原動機と、カッタヘッドと、ギヤボックスとが備えられている。ギヤボックスには、内側表面および外歯スプラインを有するハウジングと、入力用シャフトと、前記シャフトによって駆動される第1の遊星歯車装置と、前記第1の遊星歯車装置によって駆動される第2の遊星歯車装置とが設けられている。リングギヤには、内歯スプラインが形成されている。第1対の球面軸受は、前記第1の遊星歯車装置を支持している。第2対の球面軸受は、第2の遊星歯車装置を支持している。リングギヤには、外側表面が設けられており、この外側表面は実質的に筒状に形成されている。前記リングギヤの外側表面は、ハウジングの内側表面から離隔されて外側表面と内側表面との間に間隙が形成されている。リングギヤの内歯スプラインは、ハウジングの外歯スプラインと係合して、リングギヤが回転しないように該リングギヤが内歯スプラインによってハウジングに対して取付けられている。リングギヤは、ハウジングに対して枢動可能である。出力軸は、第2の遊星歯車装置によって駆動される。ギヤボックスは、原動機およびカッタヘッドの間に配設されている。原動機は、動力をギヤボックスの入力用シャフトに伝達し、ギヤボックスの出力軸はカッタヘッドを駆動する。
ギヤボックスハウジングを備えた軸受潤滑装置が提供される。このギヤボックスハウジングには、遊星歯車装置が設けられ、遊星歯車装置には、遊星歯車と、外歯スプラインと、内側表面と、外側表面とが設けられている。ギヤボックスハウジング内には潤滑剤が備えられ、遊星歯車が、ギヤボックスハウジング内の潤滑剤の中を通過して設けられている。浮動リングギヤは、ギヤボックスハウジング内に配設されており、浮動リングギヤは実質的に筒状に形成されている。浮動リングギヤには、内側表面(または、内側部分)と外側表面とが設けられ、浮動リングギヤの内側表面には、内歯スプラインと内歯車とが設けられている。浮動リングギヤの内歯スプラインは、ギヤボックスハウジングの外歯スプラインと係合して、ハウジングに対する浮動リングギヤの回転を防止する。浮動リングギヤの外側表面は、ギヤボックスハウジングの内側表面から半径方向に離隔して設けられていて、これによりギヤボックスハウジングおよび浮動リングギヤの間の環路が形成されている。
遊星歯車装置の遊星歯車は、浮動リングギヤの内歯車と噛み合う。浮動リングギヤの内歯車には、浮動リングギヤの内歯車との遊星歯車の噛み合いからの潤滑油を受け取るための第1の通路がその内部に設けられている。前記第1の通路は、浮動リングギヤを通って延在されている。浮動リングギヤの外側表面には、第1の溝と第2の溝とが形成されている。第1のOリングと第2のOリングとが、浮動リングギヤの外側表面の第1の溝および第2の溝内に配設されて、リングギヤの外側表面とハウジングの内側表面との間のスペースによって構成された前記環路を密封するように構成されている。ギヤボックスハウジングには、前記環路と連通された第2の通路が設けられている。ギヤボックスハウジングにおける前記第2の通路は、ハウジングの外側表面まで延在されている。ハウジングに取付けられたカバーには、ギヤボックスの第2の通路と連通された第3の通路が設けられている。第2の通路および第3の通路が、接続部において接続され、かつこの接続部がOリングで密封されている。
前記カバーには、空洞(または、キャビティ)がその内部に設けられている。前記第3の通路は、前記接続部とカバーにおける空洞との間に連通されている。カバーには、第4の通路および周方向リセスが設けられている。前記第4の通路が、前記カバーにおける前記空洞とカバーにおける前記周方向リセスとの間に連通されている。カバーにおける周方向リセスに隣接して出力軸側球面軸受が取付けられている。潤滑剤が、浮動リングギヤ内を通る前記第1の通路を通ってギヤボックスハウジングおよび浮動リングギヤの間の環路内へ送り出される。前記環路からの潤滑剤は、前記第2の通路内へおよびこれを通って、および、前記第2の通路と前記第3の通路との間の接続部を通って送り出される。その後、潤滑油はさらに前記第3の通路を通ってカバーにおける空洞内へ送り出され、潤滑油がカバーにおける空洞とカバーにおける周方向リセスとの間の前記第4の通路を通過して、前記リセスに隣接して取付けられた出力軸側球面軸受を潤滑する。
さらにまた、ギヤボックスハウジングを備えた軸受潤滑装置が開示される。このギヤボックスハウジングには、遊星歯車装置が設けられている。遊星歯車装置には、遊星歯車と、外歯スプラインと、内側表面と、外側表面とが設けられている。ギヤボックスには、出力軸が設けられている。出力軸側球面軸受は、出力軸およびカバーの間に配設されている。潤滑剤が空洞に集まり、ギヤボックスが、動作中に、水平面に対して最大43度まで角度をつけて傾動する。浮動リングギヤは、ギヤボックスハウジング内に配設されており、実質的に筒状に形成されている。浮動リングギヤには、内側表面と外側表面が設けられている。浮動リングギヤの内側表面には、内歯車が設けられている。浮動リングギヤは、ギヤボックスハウジングと係合してハウジングに対する該浮動リングギヤの回転を防止する。浮動リングギヤの外側表面は、ギヤボックスハウジングの内側表面から半径方向に離隔して設けられていて、これによりギヤボックスハウジングおよび浮動リングギヤの間の環路が形成されている。遊星歯車装置の遊星歯車は、浮動リングギヤの内歯車と噛み合っている。浮動リングギヤの内歯車は、遊星歯車と噛み合って潤滑油を前記浮動リングギヤ、前記環路、ギヤボックスハウジングおよびカバーを通って出力軸側球面軸受へ送り出すように構成されている。
カバー/ハウジングと出力軸との間に配設された出力軸側球面軸受は、当該出力軸側球面軸受に送り出された潤滑油を有しており、これにより常時潤滑された状態を確保することができる。カッタヘッドが地面に対して水平である場合には、潤滑油は、ハウジング内の潤滑油により出力軸側球面軸受に供給される。ここでは、出力軸側球面軸受はまた、本発明のポンプ装置からの潤滑油を受け入れるようになっている。カッタヘッド、したがってギヤボックスは、ギヤボックスの水平軸に対して実質的に傾動することができる。傾動した状態で出力軸側球面軸受はハウジング内の潤滑油の外に引き上げられる。潤滑油またはその他の潤滑剤は、通常はハウジングをその高さの50パーセントまで充填されている。ハウジングには点検窓が設けられており、ロードヘッダのユーザがギヤボックス内の潤滑油レベルを目視で確認することができる。リングギヤおよびその周囲の構成部品は、それらが通常発揮すべき機能に加えて、潤滑油ポンプとしても機能する。リングギヤにおいて、第1の遊星歯車の直上には、リングギヤの歯の間に3つの小孔が設けられており、これらの小孔が120度ずつ互いに分離されている。
第1の遊星歯車の歯とリングギヤの歯とが噛み合うにしたがって、潤滑油がこれらの小孔内に流入する。潤滑油は、その後、リングギヤとハウジングとの間の幅狭な空洞に流入しこれを貫流する。リングギヤの各端部におけるOリングは、加圧下の潤滑油がリングギヤの外側表面およびハウジングの内側表面によって囲まれた貯留部から漏出するのを防止している。潤滑油は、ハウジング内の通路および空洞を通って流れて、潤滑油が出力軸側球面軸受に到達し、これにより出力軸側球面軸受が潤滑された状態に保たれる。
本発明に係るギヤボックスは大型であって、潤滑装置のためのハウジング内の深穴は費用がかかるだけでなく製造するのが難しい。そこで、本発明は、深穴を設ける必要性自体を事前に取り除くことができる。具体的には、リングギヤとハウジングとの間の間隙は、潤滑油を送るように構成されている。リングギヤの両端部はそれぞれOリングで密封されている。この間隙は、距離の大半、すなわち、ギヤボックスの前部までの距離にわたって潤滑油路を提供する。第1の遊星歯車は、第2の遊星歯車の代わりに出力軸側球面軸受を潤滑するための潤滑油を送り出すが、これは、第1の遊星歯車が第2の遊星歯車よりもはるかに高速で回転するからであり、したがってより一層効果的なポンプとして作用するからである。間隙を過ぎると、潤滑油はある程度の相対的に短い長さを有する複数の通路を経由し、さらに、カバーにおける鋳造キャビティ/空洞内に落ちる。この鋳造キャビティは潤滑装置において利用されて深穴を設ける必要性をあらかじめ取り除くものである。鋳造キャビティを経過すると、潤滑油は別の短い通路を経由して出力軸側球面軸受に到達する。
ギヤボックスは、過負荷防止装置(過剰トルク防止機構)備えている。入力軸には、直径が絞られた部分が設けられており、当該部分がヒューズとして機能する。従来技術においては、過剰な力がカッタヘッドに作用すると内歯車構成部品に故障や破損が生じる。そこで、入力軸がヒューズの役割を果たし、この直径を絞った部分において破断ないし切断されるように構成されている。ヒューズが切断されると依然として電機モータに接続されている入力軸の部分はブッシング内で無害に回転する。ブッシングは、入力軸の回転部分が過度に歯車内のボアに進入することを防止するように構成されている。ねじは、外歯スプラインが形成された軸の部分を保持する。入力歯車におけるボアの内歯スプラインは、入力軸の破断ないし破壊の後の入力軸の外歯スプラインと噛み合った状態にとどまる。過負荷防止装置は、リングギヤその他のギヤボックス構成部品の破損をより一層確実に防止することができる。また、切断された入力軸の2つの部分を容易に交換することができる。
また、入力軸の外側半分が依然として回転している状態で入力歯車の破損を防止するために、ブッシングは、回転が制御された態様にて生じることを許容しそれにより入力歯車への損傷を防止するように構成されている。言い換えると、ブッシングは、肩部として機能し、および入力歯車に向かって入力軸が内側へ移動することを防止し、それにより歯車への損傷を防止している。ヒューズが切断されずかつギヤボックスが正常かつ適切な態様で回転している場合には、ブッシングは回転を経験することはなく、入力軸を半径方向において支持している。ブッシングはヒューズが切断された場合にのみ機能するように構成されている。もしヒューズが切断されて何等かの損傷がOリングに生じるならば、Oリングは容易に交換することができる。入力軸に沿うOリングの機能は、ブッシングおよびスプラインにおいてグリースを保持することにある。入力軸には、外歯スプラインが形成されており、この外歯スプラインは入力歯車の内歯スプラインと係合する。
原動機のトルクを負荷に与えるギヤボックス(または、ギヤボックス変速機)のための過負荷防止装置が提供される。入力軸には、ボアが貫通して設けられ、入力軸を入力歯車に取付けることができるようになっている。入力軸には、前記原動機との結合および該原動機による回転のためのキーが設けられている。また、入力軸には、入力歯車のボアにおける内歯スプラインと係合する外歯スプラインが形成されている。原動機は、入力歯車を駆動する入力軸にトルクを伝える。入力歯車には、その内部にボアが設けられている。入力歯車のボア内における内歯スプラインは、入力軸の外歯スプラインと係合する。入力歯車のボアには、肩部が設けられており、ブッシングが、歯車のボア内に配設されてボアの肩部と係合されている。ギヤボックスの入力歯車が遊星歯車装置を駆動し、この遊星歯車装置が負荷に対して動力を与える。
入力軸には、ロードヘッダの切削工具に加わる荷重があまりに大きい場合には切断される作用する環状溝が設けられている。前記ギヤボックスに過負荷が生じると前記入力軸が前記環状溝の部分で破断するように構成されている。入力軸には、内部にボアが設けられており、環状溝が軸を通って延在されたボアと組み合わせられて、ヒューズとして機能する薄肉部が提供されている。入力軸は、縦方向運動をしないように入力歯車に取付けられており、入力軸が切断された後で入力軸が縦方向に移動しないようになっている。
ハウジングと、ギヤボックスに作用する軸方向力および半径方向力による破損から歯車機構を保護するための浮動歯車手段とを備えたギヤボックスが提供される。第1の冷却室および第2の冷却室が開示される。前記第1および第2の冷却室が、浮動歯車手段から隔離されている。第1のポートおよび第2のポートが、冷却流体を第1の冷却室に供給し、第3のポートおよび第4のポートが冷却流体を第2の冷却室に供給する。
ギヤボックスが冷却室に対して密封されているので、冷却水がギヤボックス内に漏出することは起こらない。逆に、水漏れはすべて地上に落下するので無害である。冷却室の水は厚肉、で熱伝導性が高いスチール壁によってギヤボックスから隔離されている。冷却室は、ギヤボックスの各端部に、後板および前板の背後に存在している。プラグがねじ穴から取り除かれ、冷却水を冷却室内に送り込むためにホースがこれらのねじ穴に装着される。冷却室内の冷却水は、ギヤボックス内で生成された熱を吸収する。
ギヤボックスの中央部を通って延在された静止管が設けられている。ギヤボックスがボーリングマシンに取付けられると、冷却流体を運ぶ導管がこの静止管を通って設置されて、冷却水その他の冷却流体をカッタヘッドに供給する。
本発明の一実施形態に係る、カッタヘッド、ギヤボックスおよび電気モータを備えたロードヘッダの概略図である。 図1のカッタヘッドおよびギヤボックスを説明するための概略図である。 図1のギヤボックスの斜視図である。 図1のギヤボックスの正面図である。 図1のギヤボックスの右側面図であり、動力がギヤボックスに入力される側を示す。 図1のギヤボックスの左側面図であり、動力がギヤボックスから出力される側を示す。 図1D中の1F−1F線断面図である。 図1Fの1G部分の拡大図である。 図1Fの1H部分の拡大図である。 図1Fの1I部分の拡大図である。 図1の、リングギヤとハウジングとを省略した浮動式ギヤボックスの斜視図である。 図1の、リングギヤを分解位置で示す浮動式ギヤボックスの斜視図である。 アンギュラースプラインの線図である。 インボリュートスプラインの線図である。 ヒューズ付き入力軸を示す図1Dの2−2線断面図である。 入力歯車の正面図である。 入力歯車の図2A中の2B−2B線断面図である。 ヒューズ付き入力軸の正面図である。 リングギヤにおける潤滑装置および通路と、ハウジングと、カバーとを示す図1Eの3−3線断面図である。 カバーとハウジングとを通って延在された潤滑剤通路を示す、図3の3A部分の拡大図である。 潤滑剤通路を示すカバーの部分斜視図である。 潤滑剤通路の1つを示す浮動リングギヤの平面図である。 潤滑剤通路、ハウジング、噛合歯車およびリングギヤとハウジングとの間の間隙を示す浮動リングギヤの、図3Cの3D−3D線断面図である。 冷却水プラグを示すギヤボックスの上面図である。 冷却室、冷却水注入口、冷却水排出口および冷却室を歯車装置から分離する壁部を示す冷却水プレートを取り外した状態のギヤボックスの右端図である。 冷却室と、冷却水注入口と、冷却水排出口と、冷却室を歯車装置から隔離する壁部とを示す、冷却水プレートが取り除かれた状態のギヤボックスの左端図である。
図1は、カッタヘッド3と、ギヤボックス9と、原動機としての電気モータ7とを備えたロードヘッダ組立体7Rを含むロードヘッダ100の概略図である。図1Aは、カッタヘッド3およびギヤボックス9をより詳細に説明するための概略図であって、図1に示すロードヘッダ100の拡大部100Aを示す図である。図1および図1Aに示すように、電気モータ7は、入力軸2B(図1B)を駆動する。駆動入力軸である入力軸2Bは、スプライン接続により入力歯車2A(図1J、図2)を駆動する。また、入力歯車2Aは、対応して設けられた中間歯車3A(図1J、図2)を駆動する。
図1および図1Aに示すように、水平力または軸方向力4がボーリング動作中のカッタヘッド3に作用する。ロードヘッダ100(ボーリングマシン)は、場合によっては非常に硬い土材料の中に貫入される必要がある。このため、カッタヘッド3には、地中に強制的に食い込むスパイク(図示せず)が設けられている。ボーリング動作中における軸方向力4全体が、カッタヘッド3のフレーム、カップリングフレーム6A、ギヤボックス9のハウジング1およびカバー2(図1B、図1F)ならびにモータフレーム7Aに伝わる。同様に、土砂や岩盤が負荷として作用しているカッタヘッド3は、図1および図1Aに示すように鉛直力または半径方向力5にも晒される。半径方向力5全体が、カッタヘッド3のフレーム、カップリングフレーム6A、ギヤボックス9のハウジング1およびカバー2ならびにモータフレーム7Aに伝わる。
他方、軸方向力4および半径方向力5は、リングギヤ22(図1F)には伝わらず、したがって、第1の遊星歯車装置および第2の遊星歯車装置には伝わらない。ギヤボックス9内のこれらの遊星歯車装置は、入力軸側球面軸受3C(図1F)と出力軸側球面軸受27(図1F)とによって支持されている。本発明の一実施形態に係る入力軸側球面軸受3Cと出力軸側球面軸受27とで構成される支持構造によれば、複数の遊星歯車装置がギヤボックス9内で浮動することができる。言い換えると、複数の遊星歯車装置が自己調心および自己整列(セルフアライメント)を確保することが許容され、(従来技術における)ギヤボックスのフレームを介して歯車装置に通常伝わる力に起因する変形およびミスアライメントを回避することができる。
具体的には、入力軸側球面軸受3Cおよび出力軸側球面軸受27、複数の噛み合う内歯スプラインおよび外歯スプラインならびに複数の噛合歯車によって、複数の遊星歯車装置が、浮動可能に、言い換えると、自己調心および自己整列を行うように、構成されている。そして、ギヤボックス構成部品、すなわち様々な歯車、スプライン、キャリア等の公差の累積により、該ギヤボックス構成部品がギヤボックス内で自然な向きおよび整列状態になる。
ギヤボックス9内の歯車群は浮動可能(浮動式)に構成されている。前述のとおり、ボーリング動作中における軸方向力4および半径方向力5がカッタヘッド3に作用する。これらの力4,5は、ギヤボックス9を介して、カッタヘッド3に対して後方に位置する入力軸側球面軸受3Cと出力軸側球面軸受27とで構成される支持構造にも伝わる。従来技術ではリングギヤはハウジングなどの静止系部材に固定されており、ハウジングに伝達される力によってリングギヤやその他の遊星歯車装置構成部品のミスアライメントが生じる。このようなミスアライメントは、構成部品の整列異常、歯車群の異常な摩耗につながり、場合によっては遊星歯車装置の破損を惹起し得る。
そこで、本発明の一実施形態に係るギヤボックス9においては、当該ギヤボックス9に属する歯車群は、ギヤボックス9のハウジング1とは独立に動作する、つまり浮動する。例えば、実質的に円筒状に形成されているリングギヤ22(図1F)は、ハウジング1とは分離されているので浮動することができる。図1Gに示すように、小さな半径方向幅の環状の間隙22Gがリングギヤ22とハウジング1との間に設けられているので、ハウジング1内の力が該ハウジング1内の歯車群の整列状態に影響を及ぼすことがない。
トルクが作用するリングギヤ22は、ハウジング1に対して取付けられている。この取付は、リングギヤ22に形成されたスプライン59とカバー2に形成されたスプライン60(図1F、図1G)とによって行われる。これらスプライン59,60により構成されるスプライン接続部がヒンジまたはピボットとして機能することで、符号99(図1G)で示す枢動が生じる。
カバー2は、ハウジング1に取付けられて、該ハウジング1と共にギヤボックスハウジングを構成する。そして、リングギヤ22とハウジング1とは、互いに対して独立に、偏向する(または、撓む)。
図1および図1Aに示すように、ロードヘッダ100のカップリングフレーム6Aは、カップリング6Bを介して出力軸28に結合されている。カップリング6Bは、さらに、ギヤボックス9から出力軸28へ力が伝わらないように当該力を隔離および防止する。電気モータ7とギヤボックス9との間には連結部8が設けられている。連結部8は、電気モータ7とギヤボックス9の入力軸2B(図1B、図1F)とを連結する。導管6Cはボーリング動作中にカッタヘッド3を冷却するためにロードヘッダ100内を通って延在する導水管として機能する。
図1Bは、本発明の一実施形態に係るギヤボックス9(図1A)の斜視図100Bである。図1Bに示すように、ギヤボックス9には、ハウジング1と、カバー2と、軸受カバー10と、後側冷却板または後側冷却キャップ12と、アダプタ13と、前側冷却板または前側冷却キャップ25(図1E)とが設けられている。なお、ハウジング1には、符号が付していないが点検窓が設けられている。
入力歯車2A,2A(図1J、図2)の受け部2R,2Rには、入力軸2B,2Bがそれぞれ収容されている。図1Bおよび図1Fに示すように、後側冷却キャップ12はねじ12Sを用いてハウジング1に締結されている。前側冷却キャップ25(図1E)は、有頭ねじ11を用いてカバー2に取付けられている。アダプタ13は、ねじ13Aを用いてハウジング1に締結されている。また、静止管21は、図1Fおよび図1Iに示すごとく、回転しないようにだぼピン(または、位置決めピン)26でアダプタ13に取付けられていて、ハウジング1の縦軸(図1A,図1F,図1Kに一点鎖線の直線で示されている。)に沿ってハウジング1の中央に配設されている。
図1Eは、ギヤボックス9の左側面図100Eである。動力は、ギヤボックス9から出力軸28(図1Fも参照)とスプライン28S(図1Fも参照)を有する接続部とを介して出力される。図1Eには、軸受カバー30と、リテーナ36と、静止管21とが図示されている。
図1Eおよび図1Fに示すように、軸受カバー30は、ねじ30Sによりカバー2に取付けられている。軸受カバー30は、出力軸側球面軸受27を保持する部材である。だぼピン41は、カバー2をハウジング1の各受け部に対して正確に方向付けするために設けられている。カバー2は、ねじ2Xを用いてハウジング1に固定されている。また、軸受カバー30と出力軸28との間には、リップシール31が設けられている。
図1Fおよび図1Hに示すように、出力軸側球面軸受27は、内レース27Iと、外レース27Oと、ローラ27Rとを備えている。出力軸側球面軸受27は、出力軸28とカバー2との間に配設されており、軸受カバー30と、出力軸28の肩部28Lと、カバー2の肩部2Sとによって、縦方向での定位置に保持されている。静止管21は、静止系に固定された要素であって、ギヤボックス9の後端に隣接してだぼピン26を用いてアダプタ13に取付けられている一方、ギヤボックス9の前端に隣接してリテーナ36によって支持されている。リテーナ36は、図示しない異なる平面においてねじによにって出力軸28に取付けられている。リテーナ36は出力軸28と一緒に回転する。
図1Fに示すように、軸受34は、静止管21とリテーナ36との間に配設されている。軸受34は、リテーナ36の回転を許容するとともに、第2の遊星キャリア5Aを支持している。リップシール33は、リテーナ36と静止管21との間に配設されている。リップシール33は、軸受34およびその他の構成部品のための潤滑油などの潤滑剤を保持している。また、リテーナ36は、出力軸28が抜け出さないように出力軸28を保持している。さらに、出力軸側球面軸受27と第2の遊星キャリア5Aとの間には、Oリング61(図1H)が軸方向に保持されている。
図1Cは、図1Bに示したのと同じ主要構成要素の大半を示すギヤボックス9の正面図100Cである。図1Cは、カップリング6B(図1A)と噛み合うように形成された外歯スプライン28Sを有する出力軸28を示している。また、図1Cは、図1Fに示すごとく出力軸28を支持する出力軸側球面軸受27を保持する軸受カバー30を示している。また、図1Dには、後側冷却キャップ12が示されている。
図1Dは、ギヤボックス9の右側面図100Dであり、動力は、入力軸2Bを介してギヤボックス9に入力される。受け部2Rは、キーで固定された入力軸2Bを支持している。
図2に示すように、軸受カバー10は、軸受を保持している。入力軸2Bは、受け部2Rに形成された内歯スプライン2Iと噛み合う(または、係合する)ように形成された外歯スプライン2Pを有している。図3は、入力軸2Bと入力歯車2Aとを示す図1E中の3−3線に沿った断面図である。
図1Fは、図1D中の1F−1F線に沿った断面図100Fであり、第1の遊星歯車装置と、第2の遊星歯車装置と、浮動リングギヤ22と、第1の遊星歯車装置への入力部と、第2の遊星歯車装置からの出力部とを示す。これらの構成要素はすべて、入力軸側球面軸受3Cと出力軸側球面軸受27とによって支持されかつスプライン接続されており、これにより歯車装置とリングギヤ22とが固定系部材としてのハウジング1内で浮動することができる。
一対の第1の球面軸受4C,4Cは、第1の遊星歯車4Bと第1の遊星軸4Dとの間に設けられており、第1の遊星歯車4Bを第1の遊星軸4Dに対して支持している。一対の第2の球面軸受5C,5Cは、第2の遊星歯車5Bと第2の遊星軸5Dとの間に設けられており、第2の遊星歯車5Dを第1の遊星軸5Dに対して支持している。入力軸側球面軸受3Cは、静止管21とスプライン付きシャフト3Bとの間に設けられており、シャフト3Bを静止管21に対して支持している。
静止管21は、アダプタ13に取付けられており(図1Iも参照)、アダプタ13はハウジング1に取付けられている。シール14は、アダプタ13とハウジング1との間に配設されたOリングシールである。出力軸側球面軸受27は、カバー2と出力軸28との間に設けられており、第1縦軸と一致するときの出力軸28の縦軸に対する出力軸28の角変位を許容するように、出力軸28をカバー2に対して支持している。カバー2は、図1Eに示すねじ2Xを用いてハウジング1に取付けられている。
図1Fおよび図1Gに示すように、一対の球面軸受5Cは、それぞれ、内レース71と、外レース73と、ローラ72とを備えている。図1Fおよび図1Iに示すように、入力軸側球面軸受3Cは、内レース77と、外レース79と、ローラ78とを備えている。また、図1Fおよび図1Hに示すように、一対の球面軸受4Cはそれぞれ、内レース74と、外レース76と、ローラ75とを備えている。
図1Gは、図1Fの断面図の拡大部100Gであり、浮動リングギヤ22と、該リングギヤ22とカバー2との間のスプライン接続部を構成するスプライン59,60と、潤滑装置の一部分とを示す。
図1Fおよび図1Gに示すように、カバー2は外歯スプライン59を有し、かつ、リングギヤ22は内歯スプライン60を有する。外歯スプライン59は、リングギヤ22が外歯スプライン59に対して枢動することができるように、リングギヤ22の内歯スプライン60と緩く係合して(または、噛み合って)いる。換言すれば、リングギヤ22および内歯スプライン60が有する第2縦軸は、ハウジング1および外歯スプライン59が有する第1縦軸に対して枢動可能である。なお、図1F,図1Kには、第2縦軸が第1縦軸と一致している状態の第1,第2縦軸が一点鎖線で示されている。
ここで、リングギヤ22自体はカバー2に対して回転することはない。しかしながら、リングギヤ22は、矢印99で示すごとくわずかに枢動または回転することができる。間隙22Gは、ハウジング1の内側表面とリングギヤ22の外側表面22Zとの間に設けられた円環状の間隙である(リングギヤ22については、図3Bおよび図3Cも参照されたい)。
図1Fおよび図1Gに示すように、リングギヤ22の内側表面(または、内側部分)には、第2の遊星歯車5Bの歯58と噛み合うように形成された内歯車の歯57が設けられており、同様に、リングギヤ22の内側表面(または、内側部分)には、第1の遊星歯車4Bの歯55と噛み合うように形成された内歯車の歯56が設けられている。これらの歯はここに説明したとおり実際に噛み合う関係にあるが、歯の間には十分な遊びがあり、リングギヤ22が符号99で示すごとく枢動することができるように、リングギヤ22と遊星歯車との間の相対的な回転運動が許容されている。リングギヤ22の枢動または回転の量は、もちろん、環状間隙22Gの寸法に依存して決まる。さらに、ギヤボックス9内の遊星歯車装置の力学・荷重特性によっては、遊星歯車4B,5Bと内側リングギヤ22との間の相対的回転運動が提供されてもよい。
図1Hは、図1Fの断面図の拡大部100Hであり、第1の遊星歯車4Bを駆動する第1の太陽歯車3E、第2の遊星歯車5Bを駆動する第2の太陽歯車20、第2の太陽歯車20を駆動する第1の遊星キャリア4A、および、浮動出力スピンドル28を駆動する第2の遊星キャリア5Aと、第1の太陽歯車3Eへ入力する被動入力軸または入力用シャフトであるシャフト3Bを示す。これらの要素はすべて入力軸側球面軸受3Cおよび出力軸側球面軸受27によって支持されており、この支持構造によって、歯車群、キャリア、太陽歯車群およびリングギヤ22が固定ハウジング1内で浮動することができる。
図1Fおよび図1Hに示すように、第2の太陽歯車20は、歯69Aを有する外歯車69と外歯スプライン68とを有している。第2の太陽歯車20の外歯スプライン68は、第1の遊星キャリア4Aの内歯出力スプライン67と噛み合う。第2の太陽歯車20の歯69Aは、遊星歯車5Bの歯70と噛み合う。さらに、第2の遊星キャリア5Aは、出力軸28の外歯スプライン65と噛み合う内歯出力スプライン66を備えている。第2の遊星キャリア5Aの内歯スプライン66は、出力軸28の外歯スプライン65と噛み合い、噛み合わせられたスプライン同士の間のある程度の相対的回転運動が生じることができる。歯とスプラインとはここに説明したとおり実際に噛み合うが、歯の間には十分な遊びがあり、符号99Aで示すごとく枢動が許容されるように、第2の太陽歯車20、第1の遊星キャリア4Aおよび第2の遊星歯車5Bの間の相対的回転運動が許容されるようになっている。
図1Fおよび図1Hに示すように、第2の遊星キャリア5Aは、内歯スプライン66を備え、出力軸28は、外歯スプライン65を備えている。内歯スプライン66は、出力スプライン65と噛み合う。スプライン同士はここに説明したとおり実際に噛み合う(または、係合する)が、スプライン接続部には十分な遊びがあり、符号99Aで示す如く枢動が可能となるように、第2の太陽歯車20、第1の遊星キャリア4Aおよび第2の遊星歯車5Bの間の相対的回転運動が許容されるようになっている。
図1Iは、図1Fの断面図の拡大部100Iであり、中央に配設された静止管21と中間歯車3Aによって駆動されるシャフト3Bとの間に配設された入力軸側球面軸受3Cを示す。図1Iには、中間歯車3Aを定位置に保持する固定リング3Fが図示されている。入力軸側球面軸受3Cは、アダプタ13と静止管21上の肩部との間に配設されている。追加的に、入力軸側球面軸受3Cは、スプライン付きシャフト3Bとスプライン付きシャフト3Bの溝内に部分的に存在している固定リングとの間に配設されている。
図1F、図1Hおよび図1Iに示すように、スプライン付きシャフト3Bは、中間歯車3Aの内歯スプライン54と噛み合う外歯スプライン53を有している。スプライン付きシャフト3Bは、第1の太陽歯車3Eの内歯スプライン52と噛み合う外歯スプライン51を備えている。スプラインはここに説明したとおり実際に噛み合うが、その間には十分なあそびがあり、符号99B,99Cで示すごとく枢動が可能となるように、スプライン付きシャフト3B、第1の太陽歯車3Eおよび中間歯車3Aの間の相対的回転運動が許容されるようになっている。
図1Jは、リングギヤ22およびハウジング1を省略した浮動式ギヤボックスの斜視図100Jである。図1Kは、リングギヤ22を分解位置で示す一方、入力歯車を省略した浮動式ギヤボックスの斜視図100Kである。通路22P(図1Gも参照)は、潤滑剤がリングギヤ22の内側から、より具体的には、歯56を有する内歯車から、外側表面22Zへと流れるための通路である。3つの通路22Pがリングギヤ22に設けられている。
同じく図1Kには、リングギヤ22の歯56,57および内歯スプライン60とが図示されている。内歯スプライン60は、カバー2の外歯スプライン59(図1G)と噛み合う。前述したとおり、カバー2はハウジング1に固定されており、カバー2は該カバー2およびハウジング1に対してリングギヤ22が回転することを防止している。
図1Jに示すように、入力軸2Bは入力歯車2Aを駆動し(図2も参照)、この入力歯車2Aが中間歯車3Aを駆動する。中間歯車3Aは、スプライン付きシャフト3Bのスプライン54と噛み合う内歯スプライン53を有しており、この噛み合いにより、スプライン付きシャフト3Bが中間歯車3Aと一緒に回転する。入力歯車2Aは、中間歯車3Aの歯85と噛み合う歯84を有している。
図1F、図1Jおよび図1Kに示す第1の遊星歯車装置は、遊星歯車4Bと、第1の遊星キャリア4Aと、第1の太陽歯車3Eとを備えている。好ましくは、3つの遊星歯車4Bが設けられており、これらが軸リテーナ17によって定位置に保持されている。図1F、図1Jおよび図1Kに示す第2の遊星歯車装置は、遊星歯車5Bと、第2の遊星キャリア5Aと、第2の太陽歯車20とを備えている。好ましくは、4つの遊星歯車5Bが設けられており、これらが軸リテーナ17によって定位置に保持されている。第2の太陽歯車20は、自動調心特性を有しており静止管21の周りに離隔して設けられている。ワッシャ20R,20L(図1H)は、第2の太陽歯車20をリテーナ36とスプライン付きシャフト3Bとの間に位置決めしている。
図1Lは、鉛直間隙95A,96Aが内歯スプライン歯および外歯スプライン歯の間に存在しているアンギュラ内歯スプラインとアンギュラ外歯スプラインの線図100Lである。さらに、図1Lは、内歯スプライン歯および外歯スプライン歯の間に存在している水平間隙97Tを図示している。この水平間隙97Tは、歯溝の幅(スペース幅)から歯厚を引いた長さに対応しており、噛み合わせられたスプラインの歯の間に存在しているいわゆるバックラッシュである。なお、図1Lおよび図1M中、SWはスペース幅を表し、TTは歯厚を表す。
図1Mは、図1Lと同様の線図100Mであって、インボリュート内歯スプライン歯および外歯スプライン歯の間の鉛直スプライン間隙95I,96Iがあるインボリュートスプライン歯プロファイルを用いたものである。さらに、図1Mは、インボリュート内歯スプライン歯および外歯スプライン歯の間に存在している水平間隙97Iを図示している。この水平間隙97Iは、噛み合わせられたスプライン歯の間のバックラッシュである。
上述した複数の間隙はいずれも説明の便宜上のものであり、ここに説明したすべてのスプライン状の相互接続部にあてはまる例示的なものであって、構成部品同士の間の相対的回転運動を許容するものである。また、相対的回転運動は歯車同士の間でも生じる。例えば、回転運動は、(1)リングギヤ22とカバー2との間、(2)第2の遊星歯車5Bとリングギヤ22との間、(3)第2の遊星歯車5Bと第2の太陽歯車20との間、(4)第2の遊星キャリア5Aと出力軸28との間、(5)第1の遊星歯車4Bとリングギヤ22との間、(6)第1の遊星歯車4Bと第1の太陽歯車3Eとの間、(7)第1の遊星キャリア4Aと第2の太陽歯車20との間、(8)第1の太陽歯車3Eとスプライン付きシャフト3Bとの間、および、(9)中間歯車3Aとスプライン付きシャフト3Bとの間で行われてもよい。
次に、過負荷防止装置としての過剰トルク防止機構を備えたギヤボックス9を、図2ないし図2Cを参照して説明する。
図2は、図1Dの2−2線に沿った断面図200であり、中間歯車3Aを駆動する入力歯車2Aへのスプライン接続部2I,2Pを有するヒューズ付き入力軸2Bを示す。図2に示すように、中間歯車3Aは、スプラインつきシャフト3Bの外歯スプライン53と噛み合う内歯スプライン54を有している。スプライン付きシャフト3Bは、中間歯車3Aと一緒に回転する。
図2に示すように、入力歯車2Aは、ハウジング1内で円筒軸受48,49によって支持されている。シール40は、軸受カバー10と受け部2Rとの間に配設されている。軸受カバー10および入力歯車肩部48Sによって、円筒軸受48がハウジングと入力歯車2Aとの間の定位置に固定されている。また、ハウジング肩部49Sと入力歯車2A内の肩部49Bとによって、円筒軸受49がハウジング1と入力歯車2Aとの間の定位置に固定されている。
図2Aは、入力歯車2Aの正面図200Aであって、入力歯車2Aの歯84と受け部2Rとを示したものである。図2Bは、ヒューズ付き入力軸2Bとの接続のための内歯スプライン2Iを示す入力歯車2Aの断面図200Bである。図2Cは、ヒューズ部82Fと、外歯スプライン2Pと、外側軸部82Cと、内側軸部82Dと、段付きボア81(図2参照)とを示すヒューズ付き入力軸2Bの正面図200Cである。なお、外側軸部82Cには、キー溝82Kが設けられている。キー溝82Kは、対応する電気モータ7から供給される動力を入力軸2Bに伝える連結部8に設けられたキーと噛み合うように形成されている。
ギヤボックス9は、過剰トルク防止機能を備えている。図2Cに示すように、入力軸2Bには、直径を絞ったくびれ部または環状溝であるヒューズ部82Fが設けられている。図2中、段付きボア81とヒューズ部82Fとの間の薄肉領域82Rにおける軸厚は、外側軸部82Cおよび内側軸部82Dと比較して顕著に小さくされている。Oリング2E,2Gは、好ましくないホコリの侵入を防ぐとともにシール間のグリースを保持するために入力軸2Bを密封している。過剰な力がカッタヘッド3に作用するような場合には、入力軸2Bが、ヒューズとして、すなわち該過剰な力を遮断する遮断部として機能して、入力軸2Bがヒューズ部82Fにおいて破断する。ただし、この破断が生じても、入力軸2Bの一部は依然として連結部8(図1)に接続された状態に保たれるので、後述する筒状ブッシング2C内で妨げられることなく回転することができる。
入力歯車2Aには、第1の肩部86Aと第2の肩部86Bとを有する段付きボア86が設けられている。筒状ブッシング2Cは、受け部2Rのボア86内に配設されている。この筒状ブッシング2Cは、入力歯車2Aのボア86内で第2の肩部86Bと係合している。入力軸2Bの表面には、外側肩部82Hが設けられている。入力軸2Bの外側肩部82Hは、ヒューズ部82Fが破断ないし切断されると、受け部2Rのボア86内で第1の肩部86Aと係合する。なお、外側肩部82Hには、受け部2Rのボア86の第1の肩部86Aの対応する表面と一致する面取り部82Zが形成されていることに留意すべきである。ヒューズ部82Fが破断ないし切断されていない通常の条件下では、外側肩部82Hは、ボア86の第1の肩部86Aとは係合していない。入力軸2Bのボア81は、第1の肩部81Aと第2の肩部81Bとを有する段付きボアである。
筒状ブッシング2Cと、入力歯車2Aの受け部2Rのボア86に設けられた第1の肩部86Aと第2の肩部86Bとは、ヒューズ部82Fがひとたび破断ないし切断されると、ヒューズ部82Fが入力歯車2Aの中心部分へ向かって内側に移動することを防止するように構成されている。これにより、入力歯車2Aおよび/または入力歯車2Aの受け部2Rの内歯スプライン2Iの破損を防止することができる。ねじ2Fは、おける入力軸2Bの内側部分82Dを、入力歯車2Aの受け部2R内に保持する。このような過剰トルク防止機構は、入力歯車2Aおよびギヤボックス9のその他の構成部品の破損の発生を防止することができる。しかも、2つに切断された入力軸2Bの外側軸部82Cと内側軸部82Dとを容易に交換することができる。
過負荷がかかった結果、ヒューズ部82Fが破断ないし切断された後、引き続きくヒューズ部82Fより外側の外側軸部82Cが連結部8(図1)に接続された状態で回転を続ける間に、入力歯車2Aの破損を防止するために、筒状ブッシング2Cは、制御された態様にて当該回転を許容し、これにより入力歯車2Aの受け部2Rの破損を防止することができる。ヒューズ部82Fが破断ないし切断されず、かつギヤボックス9が通常かつ適切な態様にて動作している場合には、筒状ブッシング2Cは、入力軸2Bを支持する。つまり、筒状ブッシング2Cは、ヒューズ部82Fが切断または解放された場合にのみ機能する。しかも、仮にヒューズ部82Fが破断ないし切断されて、何らかの破損がOリング2Gに生じたとしても、Oリング2Gは容易に交換することができる。なお、Oリング2G,2Eの機能は、筒状ブッシング2Cおよびスプライン2Pにてグリースを保持することにある。
次に、潤滑装置を備えたギヤボックス9(図1A)を、図3ないし図3Dを参照して説明する。
図3は、図1Eの3−3線に沿った断面図300であり、リングギヤ22内の潤滑装置および通路、ハウジング1ならびにカバー2を示す。図3Aは、カバー2を通って延在している潤滑剤通路を示す図3の部分拡大図300Aである。間隙22Gは、リングギヤ22とハウジング1の内側表面との間の環帯として形成されている。間隙22Gの形状は、ギヤボックス9の動作、つまり、カバー2に対するリングギヤ22の枢動作用にしたがって変化する。
図3Bは、貫通された潤滑剤通路を符号のない矢印によって示すカバー2の一部分の斜視図300Bである。図中、破線つき矢印は、カバー2内を通る潤滑剤の流れを表す。
図3Cは、リングギヤ22の平面図300Cであり、リングギヤ22を貫通している潤滑剤通路22Pを示す。図1Kでは3つの通路22Pが図示されており、これらが120度だけ互いに分離されている。これは、ハウジング1が潤滑剤(例えば、潤滑油)で半分充たされているならば、少なくとも2つの通路22Pが潤滑剤の水準線(油面)よりも下側に向けられていることを意味する。
図3Dは、リングギヤ22の断面図300Dであり、通路22Pと、ハウジング1と、リングギヤ22とハウジング1との環状の間隙22を示す。第1の遊星歯車4Bはリングギヤ22と噛み合った状態にあり、第1の遊星歯車4Bのポンプ作用によって潤滑剤が通路22P内を通って押し出される。
カッタヘッド3、したがってギヤボックス9は、図1の矢印99Zで示すごとく水平方向に対して最大43度22分まで傾動することができる。下向き円弧における傾動は限定的な程度で行われてもよいが、この傾動は軸受に対する潤滑作用に影響を及ぼさない。逆にギヤボックス9が上向きに傾動する場合、ギヤボックス9は上昇して、軸受が潤滑剤(潤滑油)から露出する。この上昇が原因となって軸受の加熱、焼け焦げ、故障が生じ得る。リングギヤ22およびその周囲の構成部品は、それらが通常発揮すべき機能に加えて、潤滑油ポンプとしても機能する。リングギヤ22において、第1の遊星歯車4Bの直上には、リングギヤ22の歯の間に小さい通路22Pが設けられている。歯車の歯が噛み合うにしたがって、潤滑剤が通路22P内に流入する。第1の遊星歯車4Bは第2の遊星歯車5Bに代わって潤滑剤を汲み出すために選択されたものである。その理由は、第1の遊星歯車4Bが第2の遊星歯車5Bよりもはるかに高速で回転するからであり、したがって、より一層効果的なポンプ機能を発揮することができるからである。潤滑剤はその後、リングギヤ22とハウジング1との間の環状の通路である環路として機能する隙間22Gに流入しこれを貫流する。
リングギヤ22の各端部におけるOリング24(図1G)は、加圧下の潤滑剤が漏出するのを防止している。潤滑剤は、孔および空洞(または、キャビティ)を含む通路群を通って流れて、潤滑剤が出力軸側球面軸受27に到達し、これにより出力軸側球面軸受27が潤滑された状態に保たれる。
図1G、図3および図3Aに示すように、潤滑剤は、第1の遊星歯車4Bの歯車歯55によって通路22Pを通って送り出される。図1Kに示すごとく3つの通路22Pが120度離隔して設けられている。潤滑剤は、通路22Pを通じて、図1Gに示すごとく概して環状とされた間隙22GおよびOリング24,24によって規定される容積を満たす量となるように供給される。潤滑剤が規定した通りの量である場合には潤滑剤は加圧下にありハウジング1における鉛直通路22Aに流入し、鉛直通路22Aがハウジング1における水平通路22Bと連通する。シール22Sは、カバー2におけるリセス2Z内に配設されている。接続部としてのリセス2Zは、ハウジングにおける通路22Bと一直線に並んでおり、水平方向に、カバー2における短通路22Yと連通し、この短通路22Yが、カバー2内に設けられた鉛直通路22Cと連通している。鉛直通路22Cは、前側冷却キャップ25によって包囲された空洞(または、キャビティ)としての貯留部22Vと連通している。前側冷却キャップ25は有頭ねじ11(図1E)によりカバー2に取付けられている。
潤滑剤が集まって貯留部22V内に存在するようになるのに応じて、潤滑剤は、水平通路22Hと連通している狭小なネック域22D内に進入し、該ネック域22Dを通過していく。水平通路22Hは、潤滑剤を出力軸側球面軸受27に供給する周方向リセスとしての開口22Rと連通している。潤滑は、ギヤボックス9の向きに関わらず供給される、言い換えれば、もしギヤボックス9が傾いているならば、上述したポンプ装置のおかげで潤滑作用を継続することができる。
次に、冷却装置を備えたギヤボックスを、図4ないし図4Bを参照して説明する。
図4、図4Aおよび図4Bは、ハウジング1と、ギヤボックス9(図1A)に作用する軸方向力および半径方向力による破損から歯車機構を保護するための浮動歯車手段とを備えたギヤボックス9を示したものである。
ギヤボックス9には、第1の冷却室および第2の冷却室が、区画された空間として設けられていることに留意すべきである。第1の冷却室および第2の冷却室は浮動歯車手段からは隔離されている。第1のポートおよび第2のポートが第1の冷却室に冷却流体を供給し、第3のポートおよび第4のポートが第2の冷却室に冷却流体を供給するように構成されている。これらのポートはすべて図4において引用符号38で示されている。
ギヤボックス9が各冷却室に対して密閉されているので、冷却水がギヤボックス9内に漏れ出ることは起こらない。冷却室(冷却キャビティ)12C,25C(図1Fも参照)内の冷却水は、それぞれ、厚肉かつ熱伝導性のスチール壁12W,25Wによってギヤボックス9から隔離されている。冷却室12C,25Cは、ギヤボックス9の各端部に、すなわち後側冷却キャップ12と前側冷却キャップ25との背後にそれぞれ設けられている。
図4は、ギヤボックス9の上面図400であり、ギヤボックス9の端部における冷却水の供給のための冷却水プラグ38,38を示す。また、図4には、入力軸2B,2Bと、後側冷却キャップ12と、前側冷却キャップ25と、出力軸スプライン28Sとが図示されている。
図4Aは、後側冷却キャップ12が取り除かれた状態のギヤボックス9の右端図400Aであり、冷却室12Cと、冷却水注入口12Iと、冷却水排出口12Oと、冷却室12Cを歯車装置から分離する壁部12Wとが図示されている。壁部12Wは高熱伝導性を有している。
図4Bは、前側冷却キャップ25が取り除かれた状態のギヤボックス9の左端図400Bであり、冷却室25Cと、冷却水注入口25Iと、冷却水排出口25Oと、冷却室25Cを歯車装置から分離する壁部25Wとを示す。壁部25Wは高熱伝導性を有している。大きな動力がギヤボックスに伝達されて、熱が歯車装置同士の摩擦によって生成される。図4には、製造プロセスで形成された潤滑油潤滑ドリル穴を密封するプラグ37,37が図示されている。なお、プラグ37,37は、図3および図3Aにも図示されている。
冷却室12C,25Cは、ギヤボックスの各端部において、後側冷却キャップ12と前側冷却キャップ25との背後に設けられている。冷却室25Cの一部分が図1Fに図示されている。図4は、ギヤボックス9の上面図400である。プラグ38が図示されており、それらはねじ穴から取り除かれ、冷却水を冷却室12C,25C内に送り込むためにホースがこれらの孔に装着される。冷却室12C,25C内の冷却水により、ギヤボックス内に生成された熱が除去される。また、冷却室12C,25Cは、それぞれ壁部12W,25Wの背後に存在している歯車装置から完全に密封されている。
図1および図1Aに示すように、ギヤボックス9の中央を通過する導水管6Cが設けられている。ギヤボックス9がボーリングマシンに設置されると、冷却流体を運ぶ導水管6Cも設置される。この導水管6Cは、静止管21内を通っていて、水をカッタヘッド3に供給する。図1および図1A中、引用符号6Cは、ギヤボックス9とカッタヘッド3とを通る導水管6Cを表す。導水管6Cは、図1Fに示される静止管21内に設けられている。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、これらの実施形態は例示的なものであって、本発明は前述した実施形態に限定されるものではない。したがって、本発明は、特許請求の範囲で請求される本発明の要旨を逸脱しない範囲で、本発明が属する分野において通常の知識を有する者により適宜変更して実施されることができる。
1 ハウジング
2 カバー
2A 入力歯車
2B 入力軸
2C ブッシング
2E,2G,14,24 Oリング
2F 入力軸2bを入力歯車2Aに取付けるねじ/コネクタ
2I 入力歯車2Aの内歯スプライン
2P 入力軸2Bの外歯スプライン
2R 入力軸2Bのための受け部
2S 軸受を保持するための肩部
2X カバー2をハウジング1に取付ける複数のねじ
2Z 内部にシール22Sが設けられたカバーの中のリセス
3 カッタヘッド
3A 中間歯車
3B スプライン付きシャフト
3C 静止管21と軸3Bとの間の入力軸側球面軸受
3E 第1の太陽歯車
3F 固定リング
4 カッタヘッド3に作用する水平力
4A 第1の遊星キャリア
4B 第1の遊星歯車
4C 第1の遊星軸4Dおよび第1の遊星歯車4Bの間の第1対の球面軸受
4D 第1の遊星軸
5 カッタヘッド3に作用する鉛直力
5A 第2の遊星キャリア
5B 第2の遊星歯車
5C 第2対の球面軸受
5D 第2の遊星軸
6 駆動軸
6A カップリングフレーム
6B カップリング
6C カッタヘッドの冷却・潤滑のための導水管
7 電気モータないし原動機
7A モータフレーム
7R ロードヘッダ組立体
8 モータと入力歯車とを連結する連結部
9 ギヤボックス
10 軸受カバー
11 有頭ねじ
12 後側冷却板/キャップ
12S 冷却板/キャップ12のためのコネクタ
13 アダプタ
13A コネクタ/ねじ
17 遊星軸リテーナ
20 第2の太陽歯車
21 管部
22 リングギヤ
22B ハウジング1内の水平通路
22C カバー2内の鉛直通路
22D カバー2内のネック域
22G リングギヤ22とハウジング1との間の間隙
22H 開口22Rと連通されたカバー2内の水平通路
22P 鉛直通路22Aに至るポート
22R 潤滑油を出力軸側球面軸受27に供給するためのカバー2に設けられた開口
22V 内部に潤滑油が存在するカバー2に設けられた貯留部
22Y カバー2に設けられた水平短通路
22Z リングギヤ22の外側表面
24R Oリング用リセス
25 前側冷却板/キャップ
26 だぼピン
27 出力軸側球面軸受
27I 内レース
27O 外レース
27R ローラ
28 出力軸
28L 軸28の肩部
28S 出力軸のスプライン
30 軸受カバー
30S コネクタ/ねじ
31 リップシール
33 リップシール
34,48,49 軸受
36 リテーナ
37 ハウジングに設けられたプラグ
38 冷却水接続のために取り除かれるハウジングに設けられたポートプラグ
38T 冷却水のためのねじ接続
39 潤滑油をギヤボックス9に追加するためのハウジングに設けられたポートプラグ
40 シール
41 カバー2をハウジング1と一直線に整列させるだぼピン
48B 肩部
48S 入力歯車肩部
49S ハウジング肩部
51 第1の太陽歯車3Eのスプライン52と係合するスプライン付きシャフト3bの外歯スプライン
52 第1の太陽歯車3Eの内歯スプライン
53 中間歯車3Aの内歯スプライン54と係合する外歯スプライン
54 中間歯車3Aの内歯スプライン
55 第1の遊星歯車歯
56 第1の遊星歯車4Bの歯55と噛み合うリングギヤの歯
57 第2の遊星歯車5Bの歯58と噛み合うリングギヤの歯
58 第2の遊星歯車歯
59 カバー2の外歯スプライン
60 リングギヤ22の内歯スプライン
61 出力軸28を保持する固定リング
65 出力軸28の外歯スプライン
66 第2の遊星キャリア5Aの内歯スプライン
67 第1の遊星キャリア4Aの内歯スプライン
68 第2の太陽歯車20の外歯スプライン
69 第2の太陽歯車20の外歯車
69A 第2の太陽歯車20の出力歯
70 第2の遊星歯車5Bの歯
71 球面軸受5Cの内レース
72 球面軸受5Cのころ軸受
73 球面軸受5Cの外レース
74 球面軸受4Cの内レース
75 球面軸受4Cのローラ
76 球面軸受4Cの外レース
77 入力軸側球面軸受3Cの内レース
78 入力軸側球面軸受3Cのローラ
79 入力軸側球面軸受3Cの外レース
80 第2の遊星キャリア5Aとカバー2との間の軸封
81 入力軸2Bにおける段付きボア
81A 入力軸2Bのボアにおける第1の肩部
81B 入力軸2Bのボアにおける第2の肩部
82C 入力軸2Bの外側部分
82D 入力軸2Bの内側部分
82H 入力軸2Aの外側肩部
82F 環状溝、くびれ部ないしヒューズ部
82R 環状溝と入力軸2Bの段付きボア81との間の薄肉領域
82Z 肩部82Hの面取り部
84 入力歯車2Aの歯
85 中間歯車3Aの歯
86 入力歯車2Aの受け部2Rに設けられたボア
86A 入力軸2Bの肩部82Hと係合するボア86に設けられた第1の肩部
86B 筒状ブッシング2Cと係合するボア85に設けられた第2の肩部
95A 内側アンギュラースプラインと外側アンギュラースプラインとの間の間隙
96A 内側アンギュラースプラインと外側アンギュラースプラインの間の間隙
97T 内側アンギュラースプラインおよび外側アンギュラースプラインの間の間隙ないしバックラッシュ
95I 内側インボリュートスプラインおよび外側インボリュートスプラインの間の間隙
96I 内側インボリュートスプラインおよび外側インボリュートスプラインの間の間隙
97I 内側インボリュートスプラインおよび外側インボリュートスプラインの間の間隙ないしバックラッシュ
99 リングギヤ22、ハウジング1、および第2の遊星歯車5Bの相対的枢動を表す矢印
99A 第2の遊星歯車5Bおよび第2の太陽20の相対的枢動を表す矢印
99B 第1の太陽歯車3Eおよびスプライン付きシャフト3Bの相対的枢動を表す矢印
99C 中間歯車3Aおよびスプライン付きシャフト3Bの相対的枢動を表す矢印
99D 第2の遊星キャリア5Aおよび出力軸28の相対的枢動を表す矢印
99E 第1の遊星歯車4B、リングギヤ22およびハウジング1の相対的枢動を表す矢印
99Z ロードヘッダの枢動を表す矢印
100 ロードヘッダの概略図
TT 歯厚
SW スペース幅

Claims (6)

  1. 外歯スプラインおよびボアを有すると共に原動機のトルクが伝達される入力軸と、前記入力軸の前記ボア内に配設されるブッシングと、ボアを有する入力歯車とを備えて、前記原動機のトルクを負荷に与えるギヤボックスのための過負荷防止装置であって、
    前記入力軸には、前記入力軸を、前記原動機に連結して前記原動機によって回転させるためのキーが設けられ、
    前記入力歯車の前記ボアには、内歯スプラインおよび肩部が設けられ、
    前記入力軸の前記外歯スプラインが、前記入力歯車の前記内歯スプラインと係合し、
    前記ブッシングが、前記入力歯車の前記ボア内に配設されて前記肩部と係合し、
    前記入力軸には環状溝が設けられ、
    前記入力歯車が、前記負荷に動力を与える遊星歯車装置を駆動し、
    前記入力軸が、前記ギヤボックスに過負荷が生じたときに、前記環状溝において破断される
    ことを特徴とする過負荷防止装置。
  2. 前記入力軸が前記環状溝において破断されたときに、前記ブッシングが、前記原動機に連結されている前記入力軸の一部分が回転を継続することを許容することを特徴とする請求項1に記載の過負荷防止装置。
  3. 前記環状溝がU字形状の断面を有することを特徴とする請求項1に記載の過負荷防止装置。
  4. 外歯スプラインおよびボアを有すると共に原動機のトルクが伝達される入力軸と、ブッシングと、ボアが設けられた受け部を有する入力歯車とを備えて、前記原動機のトルクを負荷に与えるギヤボックスのための過負荷防止装置であって、
    前記入力軸が、前記原動機によって駆動されて回転し、
    前記入力歯車の前記受け部の前記ボアには、内歯スプラインおよび第1の肩部が設けられ、
    前記入力軸の前記外歯スプラインが、前記入力歯車の前記内歯スプラインと係合し、 前記ブッシングが、前記入力歯車の前記受け部の前記ボア内に配設されて前記第1の肩部と係合し、
    前記入力軸には、環状溝が設けられ、
    前記入力歯車が、前記負荷に動力を与える遊星歯車装置を駆動し、
    前記入力軸が、前記ギヤボックスに過負荷が生じたときに、前記環状溝において破断される
    ことを特徴とする過負荷防止装置。
  5. 前記環状溝がU字形状の断面を有することを特徴とする請求項4に記載の過負荷防止装置。
  6. 前記入力軸が前記環状溝において破断されたときに、前記ブッシングが、前記原動機に連結されている前記入力軸の一部分が回転を継続することを許容することを特徴とする請求項5に記載の過負荷防止装置。
JP2013071452A 2012-05-30 2013-03-29 ギヤボックスのための過負荷防止装置 Pending JP2013249951A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/484,226 US8808133B2 (en) 2012-05-30 2012-05-30 Overload protection
US13/484,226 2012-05-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013249951A true JP2013249951A (ja) 2013-12-12

Family

ID=47740823

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013071452A Pending JP2013249951A (ja) 2012-05-30 2013-03-29 ギヤボックスのための過負荷防止装置

Country Status (5)

Country Link
US (2) US8808133B2 (ja)
EP (1) EP2672144A3 (ja)
JP (1) JP2013249951A (ja)
CN (1) CN103453102B (ja)
AU (1) AU2013201524B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146467A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 本田技研工業株式会社 車輛用動力伝達装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8808133B2 (en) * 2012-05-30 2014-08-19 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Overload protection
US9236781B2 (en) * 2013-11-21 2016-01-12 National Oilwell Varco, L.P. Planetary gear assembly
DE102013226520A1 (de) * 2013-12-18 2015-06-18 Zf Friedrichshafen Ag Axiale Fixierung einer Planetenlagerung
CN104482140A (zh) * 2014-12-26 2015-04-01 南京高速齿轮制造有限公司 行星齿轮箱总成
CN104989790A (zh) * 2015-07-01 2015-10-21 上海振华重工集团(南通)传动机械有限公司 一种盾构机主刀盘驱动齿轮箱
CN105042003B (zh) * 2015-09-08 2017-06-09 山东省水电设备厂 多级过载防护的剪断销式机械过载保护结构
EP3548225B1 (en) 2016-11-30 2022-03-09 Saint-Gobain Performance Plastics Rencol Limited Adjustable torque assembly
US10093177B2 (en) 2017-03-06 2018-10-09 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Compact planetary wheel drive
US10272773B2 (en) 2017-03-06 2019-04-30 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Planetary wheel drive using thrust washer—cover arrangement
US10066735B1 (en) 2017-03-06 2018-09-04 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Planetary wheel drive single wall lugged output carrier
US10495185B2 (en) 2017-03-06 2019-12-03 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Planetary wheel drive using bushings
US10132372B2 (en) 2017-03-06 2018-11-20 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Planetary wheel drive brake
EP3388667A1 (en) * 2017-04-12 2018-10-17 Adwen GmbH Gearbox for the drive train of a wind turbine
CN107795655B (zh) * 2017-11-23 2023-12-08 江苏徐工工程机械研究院有限公司 转子过载保护装置、动力传动装置及冷再生机
US11060605B2 (en) * 2018-07-09 2021-07-13 Textron Innovations Inc. Spherical mounted cylindrical roller bearing system
US11668352B2 (en) * 2019-06-10 2023-06-06 Honda Motor Co., Ltd. Final drive assembly, powertrain for a vehicle, and method of containing a shaft
CN114278718A (zh) * 2021-12-30 2022-04-05 重庆齿轮箱有限责任公司 一种偏航齿轮箱

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198445U (ja) * 1981-06-11 1982-12-16
JPS60129426A (ja) * 1983-10-24 1985-07-10 ベ−・ベ−・ツエ−・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 軸継手

Family Cites Families (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE640710C (de) * 1936-01-11 1937-01-12 Fried Krupp Grusonwerk Akt Ges Brechbolzen
US2964931A (en) * 1958-06-20 1960-12-20 Garrett Corp Reversible shear output shaft
US3071945A (en) * 1961-06-26 1963-01-08 Ernest S Shomo Shear key
FI53168C (fi) 1974-06-19 1983-04-08 Valmet Oy Drivanordning foer vals med reglerbar nedboejning
US4132131A (en) 1977-07-14 1979-01-02 Curtiss-Wright Corporation Free-floating planetary transmission with contra-rotating dual output shafts
US4252034A (en) 1979-07-20 1981-02-24 Curtiss-Wright Corporation Free-floating planetary transmission with reversible output
GB2074258B (en) * 1980-04-18 1983-07-27 Pitcraft Summit Ltd Change-speed gearbox
JPS5828045A (ja) * 1981-08-10 1983-02-18 Kohan Kogyo Kk トルクリミツタ付遊星歯車減速装置
DE3151399A1 (de) * 1981-12-24 1983-07-07 Gewerkschaft Eisenhütte Westfalia, 4670 Lünen Vorrichtung zum auswechseln des sollbruchbolzens bei brechern, insbesondere bei als walzenbrecher ausgebildeten durchlaufbrechern
FR2529976B1 (fr) * 1982-07-08 1986-11-28 Hispano Suiza Sa Dispositif de desaccouplage de deux machines tournantes
JPS5965646A (ja) 1982-10-06 1984-04-13 Nissan Motor Co Ltd ホイ−ルリダクシヨン構造
US4669999A (en) * 1984-08-22 1987-06-02 Sundstrand Corporation Lubricant delivering and containment overload shearable coupling
US4856379A (en) * 1987-09-22 1989-08-15 Allied-Signal Inc. Non-jamming rotary mechanical actuator
US4873894A (en) 1988-10-31 1989-10-17 Caterpillar Inc. Balanced free-planet drive mechanism
US4932280A (en) * 1988-11-03 1990-06-12 Sundstrand Corporation Coaxial drive shaft system with shearable section
US4971267A (en) * 1989-02-13 1990-11-20 Allied-Signal Inc. Multi-fuseable shaft
US5779587A (en) * 1996-08-30 1998-07-14 Curtiss Wright Flight Systems, Inc. Jam tolerant rotary actuator with shear pins and disengagement coupling
US6485109B2 (en) 1999-05-28 2002-11-26 Simpson Industries, Inc. Knuckle hub assembly and method for making same
CN100383387C (zh) 2000-06-20 2008-04-23 福尔松技术公司 液压泵和马达
US6676560B1 (en) 2001-02-15 2004-01-13 Terry Buelna Continuously variable transmission
US20030171184A1 (en) 2002-03-11 2003-09-11 Russell Wige Dual-input differential planetary gear transmission
CA2575554A1 (en) 2004-07-30 2006-02-09 Pulsafeeder, Inc. Non-metallic gear pump with magnetic coupling assembly
CN2937627Y (zh) * 2006-08-08 2007-08-22 上海三电贝洱汽车空调有限公司 一种外控式变排量压缩机
US7935020B2 (en) 2007-08-27 2011-05-03 General Electric Company Integrated medium-speed geared drive train
US7850532B2 (en) * 2007-11-26 2010-12-14 Honeywell International Inc. Axial impact shaft system
JP4877296B2 (ja) * 2008-08-21 2012-02-15 トヨタ自動車株式会社 駆動装置およびその制御装置
DE102009035197A1 (de) * 2009-07-29 2011-02-17 Liebherr-Werk Biberach Gmbh Antriebseinheit mit Überlastschutz zum Antrieb eines Zahnkranzes
US8353797B2 (en) 2010-07-29 2013-01-15 GM Global Technology Operations LLC Lubrication system for a planetary gear set
FR2974400B1 (fr) * 2011-04-22 2013-05-10 Turbomeca Dispositif de protection mecanique
US8556761B1 (en) * 2012-05-30 2013-10-15 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Bearing lubrication
US8864621B2 (en) * 2012-05-30 2014-10-21 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Roadheader gearbox
US8808133B2 (en) * 2012-05-30 2014-08-19 Fairfield Manufacturing Company, Inc. Overload protection

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198445U (ja) * 1981-06-11 1982-12-16
JPS60129426A (ja) * 1983-10-24 1985-07-10 ベ−・ベ−・ツエ−・アクチエンゲゼルシヤフト・ブラウン・ボヴエリ・ウント・コンパニイ 軸継手

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146467A1 (ja) * 2014-03-25 2015-10-01 本田技研工業株式会社 車輛用動力伝達装置
JP5844506B1 (ja) * 2014-03-25 2016-01-20 本田技研工業株式会社 車輛用動力伝達装置
US9534678B2 (en) 2014-03-25 2017-01-03 Honda Motor Co., Ltd. Power transmission device for vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
US20130319150A1 (en) 2013-12-05
CN103453102A (zh) 2013-12-18
US8808133B2 (en) 2014-08-19
US9353800B2 (en) 2016-05-31
AU2013201524B2 (en) 2014-06-26
AU2013201524A1 (en) 2013-12-19
EP2672144A2 (en) 2013-12-11
CN103453102B (zh) 2016-05-25
US20140323262A1 (en) 2014-10-30
EP2672144A3 (en) 2015-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5597739B2 (ja) ギヤボックスのための軸受潤滑装置
JP2013249949A (ja) ギヤボックス
JP2013249951A (ja) ギヤボックスのための過負荷防止装置
JP5206457B2 (ja) ハイブリッド作業機械の軸潤滑装置
KR101667845B1 (ko) 암반 드릴링 기계, 회전 슬리브 및 윤활 방법
JP4451829B2 (ja) トレンチウォールカッタ
US20130065720A1 (en) Effective Cooling System For Limited Slip Differential Assembly
JP2007045385A5 (ja)
JP2012122579A (ja) ギヤ装置における軸受の潤滑構造
CN111503251A (zh) 差速装置的润滑结构
CN110410487B (zh) 驱动桥总成及压路机
US11906024B2 (en) Vehicle drive device
CA2811790A1 (en) Roadheader gearbox with overload and bearing protection
JP6932312B2 (ja) ベーンポンプ
JP2024063554A (ja) 車両用駆動装置
CN116951085A (zh) 一种转动衬套及凿岩机回转机构
JP2002372133A (ja) オイル供給機構
JPH11229766A (ja) シールド掘進機カッター駆動装置の冷却装置
KR20060094136A (ko) 트랙터용 액슬하우징의 오일 쏠림 방지 구조
KR20080004146A (ko) 자동변속기의 출력축 구조
KR20040029743A (ko) 에프에프 4륜구동 차량용 동력전달기구
JP2003185089A (ja) ポンプ装置のシャフト

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130926

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130926

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140805

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150106