JP2003185089A - ポンプ装置のシャフト - Google Patents

ポンプ装置のシャフト

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JP2003185089A
JP2003185089A JP2001389883A JP2001389883A JP2003185089A JP 2003185089 A JP2003185089 A JP 2003185089A JP 2001389883 A JP2001389883 A JP 2001389883A JP 2001389883 A JP2001389883 A JP 2001389883A JP 2003185089 A JP2003185089 A JP 2003185089A
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JP
Japan
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shaft
pump
lubricating oil
coupling
greasing
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JP2001389883A
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English (en)
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Manabu Kanda
学 神田
Hiroaki Okane
宏明 大鐘
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸心上の給脂管路の一方の開口部から他方の
開口部に潤滑油を強制的に導くことができるポンプ装置
のシャフトの提供。 【解決手段】 図示しないエンジンから出力される動力
を図示しないポンプ、例えば斜板式ポンプに入力するト
ランスミッション24を備えるポンプ装置にあって、ト
ランスミッション24に含まれる斜板式ポンプの入力側
のギヤ6に一端側で噛合い、エンジンの出力側のハブ1
2に他端側で噛合って、エンジンから斜板式ポンプに動
力を伝達するシャフト15の軸心上に、シャフト15の
一端側から他端側に潤滑油を導くための給脂管路7を設
け、この給脂管路7のカップリング2側の開口部付近
に、エンジンの回転方向と同じ巻き方向、すなわちA方
向の螺旋溝5を設けて、シャフト15のカップリング2
側の端部に導かれた潤滑油が、螺旋溝5の回転に伴うポ
ンプ作用によって給脂管路7内に吸い込まれるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンから出力
される動力をポンプに入力してポンプを駆動するポンプ
装置にあって、エンジンからポンプに動力を伝達すると
ともに、潤滑油を一端側から他端側に導くための給脂管
路が、軸心上に設けられるポンプ装置のシャフトに関す
る。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のポンプ装置のシャフトの一
例を図に基づいて説明する。
【0003】図2は、従来のポンプ装置のシャフト部分
を示す断面図である。
【0004】従来から、建設機械、例えば中型や大型の
油圧ショベルに備えられるポンプ装置には、複数のポン
プ、例えば斜板式ポンプと、これら斜板式ポンプの動力
源であるエンジンと、このエンジンの動力を各斜板式ポ
ンプに伝達するトランスミッションとを備えている。
【0005】図2に示す24は、上述のトランスミッシ
ョンの一例であり、このトランスミッション24は、図
示しないエンジンの出力によって回転するプレート11
と、このプレート11に締結されたハブ12と、このハ
ブ12に一端側でスプライン結合し、図示しない斜板式
ポンプの入力側のギヤ6に他端側でスプライン結合する
シャフト15とを備えている。
【0006】ハブ12は、シャフト15が一方の開口部
から挿入され、他方の開口部がエンドプレート13によ
って塞がれている。ギヤ6は、ベアリング8,17によ
って回転可能に支持されいる。ベアリング8は、トラン
スミッション24のケーシング9に固定されたカートリ
ッジ10に嵌め込まれている。ベアリング17は、ケー
シング9に形成された環状突起に嵌め込まれている。
【0007】なお、図示しないが、上述の斜板式ポンプ
は、ギヤ6に対して複数設けてあり、各斜板式ポンプの
入力軸のそれぞれに図示しないギヤがそれぞれ固定され
て、これらのギヤすべてがギヤ6と噛合っている。
【0008】また、トランスミッション24は、ギヤ6
にスプライン結合されるカップリング2を備えており、
このカップリング2には、ギヤポンプ1の入力軸21が
スプライン結合されている。また、トランスミッション
24のケーシング9には、ギヤポンプ1の入力軸21お
よびカップリング2を覆うカバー18が取付けられてい
る。なお、ギヤポンプ1は、油圧ショベルのブームシリ
ンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モー
タ、走行モータ等の各種アクチュエータを制御するパイ
ロット圧を発生するパイロットポンプである。
【0009】また、トランスミッション24には、シャ
フト15とハブ12とのスプライン結合部14、シャフ
ト15とギヤ6とのスプライン結合部16、カップリン
グ2とギヤ6とのスプライン結合部23、カップリング
2とギヤポンプ1の入力軸21とのスプライン結合部2
5のそれぞれの磨耗を防止するための潤滑油を供給する
複数の給脂口が設けられている。すなわち、カートリッ
ジ10に給脂口19が設けられ、カバー18に給脂口2
2が設けられている。
【0010】また、上述のカップリング2には、シャフ
ト15のカップリング2側の端部に潤滑油を導く給脂管
路20と、カバー18とカップリング2とに囲まれた空
間に溜まる潤滑油を給脂管路20内に掻き揚げる横穴3
とが設けられている。この横穴3は、給脂管路20の径
方向に対してずらして設けられており、これによりカッ
プリング2の回転時に潤滑油を掻き揚げやすくなってい
る。
【0011】従来のポンプ装置のシャフトであるシャフ
ト15には、軸心上に設けられ、シャフト15のカップ
リング2側の端部に導かれた潤滑油を、シャフト15と
ハブ12とのスプライン結合部14に導く給脂管路7を
備えている。
【0012】このように構成されたポンプ装置のトラン
スミッションでは、エンジンによりプレート11が回転
すると、このプレート11、ハブ12、シャフト15、
およびギヤ6が一体的に回転する。ギア6の回転は、図
示しない各ギヤを介して最終的に図示しない各斜板式ポ
ンプの入力軸に伝達され、これにより、各斜板式ポンプ
が駆動する。
【0013】また、上述のようにギヤ6が回転すると、
このギヤ6と一体的にカップリング2が回転し、この回
転がギヤポンプ1の入力軸21に伝達されて、ギヤポン
プ1が駆動する。
【0014】このように斜板式ポンプ、ギヤポンプ1が
駆動している間、カートリッジ10に設けられた給脂口
19から潤滑油が供給され、この潤滑油がシャフト15
の中央の周側面上から広がり、これにより、シャフト1
5とハブ12とのスプライン結合部14と、シャフト1
5とギヤ6とのスプライン結合部16とに給脂がおこな
われる。
【0015】また、この間、カバー18に設けられた給
脂口22からも、カップリング2とカバー18に囲まれ
た空間に潤滑油が供給される。この潤滑油は、カップリ
ング2とカバー18に囲まれた空間に溜まり、カップリ
ング2とギヤ6とのスプライン結合部23の一部を浸す
とともに、カップリング2に設けられた横穴3によって
給脂管路20内に掻き揚げられる。そして、給脂管路2
0内の潤滑油は、シャフト15のカップリング2側の一
端から、給脂管路7を介してのシャフト15の他端側に
導かれ、これにより、シャフト15とハブ12とのスプ
ライン結合部に給脂がおこなわれる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
のポンプ装置のシャフト15では、シャフト15とハブ
12とのスプライン結合部14に対する給脂が十分にお
こなわれないという現象が生じる。この現象の原因とし
ては、カートリッジ10に設けられた給脂口19から潤
滑油が供給されても、シャフト15の回転に伴う遠心力
によって潤滑油が跳ね返されることと、遠心力がシャフ
ト15の両側を撓ませるように作用するために、シャフ
ト15のカップリング2側の端部から給脂管路7へ流入
する潤滑油の移動が妨げられることとが考えられる。
【0017】このように従来のポンプ装置のシャフト1
5では、このシャフト15とハブ12とのスプライン結
合部14に給脂が十分におこなわれないことから、その
シャフト15とハブ12とのスプライン結合部14の磨
耗やサビの発生を防止できず、シャフト15およびハブ
12の交換や、潤滑油の交換にかかる整備費が嵩むとい
う問題がある。
【0018】本発明は、上述の現状を考慮してなされた
もので、その目的は、軸心上の給脂管路の一方の開口部
から他方の開口部に潤滑油を強制的に導くことができる
ポンプ装置のシャフトを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る発明は、エンジンから出力される
動力をポンプ、例えば斜板式ポンプに入力するトランス
ミッションを備えるポンプ装置にあって、前記トランス
ミッションに設けられ、前記ポンプの入力側の所定部材
に一端側で噛合い、前記エンジンの出力側の所定部材に
他端側で噛合って、前記エンジンから前記ポンプに動力
を伝達するとともに、前記一端側から前記他端側に潤滑
油を導くための給脂管路が軸心上に設けられるポンプ装
置のシャフトにおいて、前記給脂管路の少なくとも潤滑
油が流入する一方の開口部付近に、モータの回転方向と
同じ巻き方向の螺旋溝を設けた構成にしてある。
【0020】このように構成した請求項1に係る発明で
は、エンジンが回転すると、エンジンの出力側の所定部
材から、シャフトに回転が伝達され、このシャフトから
ポンプの入力側の所定部材に回転が伝達されて、この回
転が斜板式ポンプの入力軸から入力されて斜板式ポンプ
が駆動する。
【0021】この間、シャフトと一体に螺旋溝が回転し
ており、給脂管路の一方の開口部に達した潤滑油は、螺
旋溝の回転に伴うポンプ作用によって給脂管路内へと吸
い込まれる。すなわち、給脂管路の一方の開口部から他
方の開口部に潤滑油を強制的に導くことができる。
【0022】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、前記螺旋溝を、タップを切って形成
したことを特徴としている。
【0023】このように構成した請求項2に係る発明で
は、螺旋溝にネジを螺合させることができるので、アイ
ボルト等の雄ネジ部を有する工具を使用してシャフトを
抜き取ることができる。
【0024】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2に係る発明において、長手寸法の中心を基準に左
右対称に形成し、前記給脂管路の両開口部付近のそれぞ
れに、前記螺旋溝をそれぞれ設けたことを特徴としてい
る。
【0025】このように構成した請求項3に係る発明で
は、シャフトを組み込む際に、どちらの端部からでもシ
ャフトを組み込むことができ、すなわち、シャフトの組
込む方向の誤りを防止できる。
【0026】また、請求項4に係る発明は、請求項1〜
3のいずれかに係る発明において、前記ポンプ装置が建
設機械に設けられることを特徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポンプ装置のシャ
フトの一実施形態を図に基づいて説明する。
【0028】図1は、本実施形態を示す断面図である。
なお、図1に示すもののうち、前述の図2に示したもの
と同等のものには、図2に付した符号と同じ符号を付し
てある。
【0029】本実施形態は、中型や大型の油圧ショベル
などの建設機械等に備えられるポンプ装置に設けてあ
る。このポンプ装置は、複数のポンプ、例えば斜板式ポ
ンプと、これら斜板式ポンプの動力源であるエンジン
と、このエンジンの動力を各斜板式ポンプに伝達するト
ランスミッションとを備えている。
【0030】図1に示す24は、トランスミッションの
一例であり、このトランスミッション24は、図示しな
いエンジンの出力によって回転するプレート11と、こ
のプレート11に締結されたハブ12と、このハブ12
に一端側でスプライン結合し、図示しない斜板式ポンプ
の入力側のギヤ6に他端側でスプライン結合するシャフ
ト15とを備えている。
【0031】ハブ12は、一方の開口部からシャフト1
5を挿入してあり、他方の開口部をエンドプレート13
で塞いである。ギヤ6は、ベアリング8,17によって
回転可能に支持してある。ベアリング8は、トランスミ
ッション24のケーシング9に締結されたカートリッジ
10に嵌め込んである。ベアリング17は、ケーシング
9に形成された環状突起に嵌め込んである。
【0032】なお、図示しないが、上述の斜板式ポンプ
は、ギヤ6に対して複数設けてあり、各斜板式ポンプの
入力軸のそれぞれに図示しないギヤがそれぞれ固定さ
れ、これらのギヤすべてが上述のギヤ6と噛合ってい
る。
【0033】また、トランスミッション24は、ギヤ6
にスプライン結合されるカップリング2を備えており、
このカップリング2には、ギヤポンプ1の入力軸21が
スプライン結合してある。また、トランスミッション2
4のケーシング9には、ギヤポンプ1の入力軸21およ
びカップリング2を覆うカバー18を取付けてある。な
お、ギヤポンプ1は、例えば油圧ショベルのブームシリ
ンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モー
タ、走行モータ等の各種アクチュエータを制御するため
のパイロット圧を発生するパイロットポンプである。
【0034】また、トランスミッション24には、シャ
フト15とハブ12とのスプライン結合部14、シャフ
ト15とギヤ6とのスプライン結合部16、カップリン
グ2とギヤ6とのスプライン結合部23、カップリング
2とギヤポンプ1の入力軸21とのスプライン結合部2
5のそれぞれの磨耗を防止するための潤滑油を供給する
複数の給脂口を設けてある。すなわち、カートリッジ1
0に給脂口19を設け、カバー18に給脂口22を設け
てある。
【0035】また、上述のカップリング2には、シャフ
ト15のカップリング2側の端部に潤滑油を導く給脂管
路20と、カバー18とカップリング2とに囲まれた空
間に溜まった潤滑油を給脂管路20内に掻き揚げる横穴
3とを設けてある。この横穴3は、給脂管路20の径方
向に対してずらして設けてあり、これにより、カップリ
ング2の回転時に潤滑油を掻き揚げやすくしてある。
【0036】特に、本実施形態であるシャフト15は、
シャフト15の一端側から他端側に潤滑油を導くための
給脂管路7を軸心上に設けてあり、この給脂管路7のカ
ップリング2側の開口部付近には、螺旋溝5を設けてあ
る。この螺旋溝5は、タップを切って形成してあり、エ
ンジンの回転方向と同じ巻き方向、すなわち巻き方向が
A方向のネジ穴から成る。シャフト15のカップリング
2側の一端に導かれた潤滑油は、この給脂管路7によっ
て、シャフト15の他端側すなわちシャフト15とハブ
12とのスプライン結合部14側に導かれるようになっ
ている。
【0037】このように構成したトランスミッション2
4は、エンジンによりプレート11が回転すると、この
プレート11、ハブ12、シャフト15、およびギヤ6
が一体的に回転する。ギア6の回転は、図示しない各ギ
ヤを介して最終的に図示しない各斜板式ポンプの入力軸
に伝達され、これにより、各斜板式ポンプが駆動する。
【0038】また、上述のようにギヤ6が回転すると、
このギヤ6と一体にカップリング2が回転し、この回転
がギヤポンプ1の入力軸21に伝達されて、ギヤポンプ
1が駆動する。
【0039】このように斜板式ポンプ、ギヤポンプ1が
駆動している間、カートリッジ10に設けられた給脂口
19から潤滑油が供給され、この潤滑油がシャフト15
の中央の周側面上から広がり、これにより、シャフト1
5とハブ12とのスプライン結合部14と、シャフト1
5とギヤ6とのスプライン結合部16とに給脂がおこな
われる。
【0040】また、カバー18に設けられた給脂口22
からも、カップリング2とカバー18に囲まれた空間に
潤滑油が供給される。この潤滑油は、カップリング2と
カバー18に囲まれた空間に溜まり、カップリング2と
ギヤ6とのスプライン結合部23の一部を浸すととも
に、カップリング2に設けられた横穴3によって給脂管
路20内に掻き揚げられる。
【0041】そして、給脂管路20内の潤滑油は、シャ
フト15のカップリング2側の端部に導かれる。このと
き、シャフト15とともに螺旋溝5が回転しており、こ
れにより、給脂管路7のカップリング2側の開口部に達
した潤滑油は、螺旋溝5の回転に伴うポンプ作用によっ
て給脂管路7内へと吸い込まれる。すなわち、潤滑油
は、給脂管路7のカップリング2側の一方の開口部から
他方の開口部への強制的に導かれるので、シャフト15
の回転に伴う遠心力がシャフト15を撓ませるように作
用しても、給脂管路7を介してギヤ15とハブ12との
スプライン結合部14に給脂することができる。
【0042】このように本実施形態では、シャフト15
の給脂管路7に設けられた螺旋溝5のポンプ作用によっ
て、潤滑油が一方の開口部から他方の開口部に潤滑油を
強制的に導くことができるので、シャフト15とハブ1
2とのスプライン結合部14に十分な給脂をおこなうこ
とができる。これにより、シャフト15とハブ12との
スプライン結合部14の磨耗やサビの発生を防止でき、
したがって、シャフト15およびハブ12交換にかかる
整備費を削減することができる。
【0043】また、上述のようにシャフト15とハブ1
2とのスプライン結合部14の磨耗やサビの発生を防止
できることから、磨耗粉やサビなどの金属粉の発生を抑
えることでき、したがって、潤滑油の交換にかかる整備
費を削減することができる。
【0044】また、本実施形態では、ネジ穴から成る螺
旋溝5にネジを螺合させることができるので、アイボル
ト等の雄ネジ部を有する工具を使用してシャフト15を
抜き取ることができ、これにより、分解性を向上させる
ことができる。
【0045】なお、本実施形態では、給脂管路7の一端
部に螺旋溝5を設けたが、本発明はこれに限るものでは
なく、シャフト15を、長手寸法の中心を基準に左右対
象に形成し、給脂管路7の両開口部付近に螺旋溝5を設
けてもよい。これにより、どちらの端部からでもシャフ
ト15を組み込むことができるので、組込む方向の誤り
を防止でき、したがって、ポンプ装置の組立性を向上さ
せることができる。
【0046】また、本実施形態のシャフト15は、軸心
がエンジンの出力側のプレート11の回転中心と一致さ
せてあるが、本発明はこれに限るものではなく、エンジ
ンの出力側にギヤやベルトを介在させて、エンジンの出
力側の回転中心とシャフトの軸心とをずらして配置して
もよい。これにより、ポンプの個数や設置スペースに対
応させて、ポンプ装置のトランスミッションを設けるこ
とが可能である。
【0047】また、本実施形態では、給脂管路7の一方
の開口部付近に螺旋溝5を設けたが、本発明はこれに限
るものではなく、給脂管路7全体に螺旋溝5を設けても
よい。
【0048】
【発明の効果】このように各請求項に係る発明では、シ
ャフトの軸心上の給脂管路に設けられた螺旋溝のポンプ
作用によって、潤滑油を給脂管路の一方の開口部から他
方の開口部へ強制的に導くので、シャフトの他端側に位
置する給脂対象部分に十分な給脂をおこなうことがで
き、したがって、給脂対象部分の磨耗やサビの発生を防
止でき、シャフトの他端側の給脂対象部分に該当する部
品の交換や、潤滑油の交換にかかる整備費を削減するこ
とができる。
【0049】また特に、請求項2に係る発明では、螺旋
溝にネジを螺合させることができるので、アイボルト等
の雄ネジ部を有する工具を使用してシャフトを抜き取る
ことができ、これにより、分解性を向上させることがで
きる。
【0050】また特に、請求項3に係る発明では、長手
寸法の中心を基準に左右対称に形成し、給脂管路の両開
口部付近のそれぞれに螺旋溝をそれぞれ設けたので、シ
ャフトをどちらの端部からでも組み込むことができ、す
なわち、シャフトを組込む方向の誤りを防止でき、した
がって、ポンプ装置の組立性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ装置のシャフトの一実施形態を
示す断面図である。
【図2】従来のポンプ装置のシャフト部分を示す断面図
である。
【符号の説明】
5 螺旋溝 6 ギヤ(ポンプの入力側の所定部材) 7 給脂管路 12 ハブ(エンジンの出力側の所定部材) 14 スプライ結合部 15 シャフト 16 スプライン結合部 24 トランスミッション
フロントページの続き Fターム(参考) 3J063 AA15 AB02 AC01 BA01 BA11 BB14 BB16 CA01 CB43 XA09 XD22 XD34 XD43 XD62 XD72 XE15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンから出力される動力をポンプに
    入力するトランスミッションを備えるポンプ装置にあっ
    て、 前記トランスミッションに設けられ、前記ポンプの入力
    側の所定部材に一端側で噛合い、前記エンジンの出力側
    の所定部材に他端側で噛合って、前記エンジンから前記
    ポンプに動力を伝達するとともに、前記一端側から前記
    他端側に潤滑油を導くための給脂管路が軸心上に設けら
    れるポンプ装置のシャフトにおいて、 前記給脂管路の少なくとも潤滑油が流入する一方の開口
    部付近に、モータの回転方向と同じ巻き方向の螺旋溝を
    設けたことを特徴とするポンプ装置のシャフト。
  2. 【請求項2】 前記螺旋溝を、タップを切って形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のポンプ装置のシャフ
    ト。
  3. 【請求項3】 長手寸法の中心を基準に左右対称に形成
    し、前記給脂管路の両開口部付近のそれぞれに、前記螺
    旋溝をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1または
    2記載のポンプ装置のシャフト。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ装置が建設機械に設けられる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポン
    プ装置のシャフト。
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