JP2013249747A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関に関し、エンジンの燃費及び始動性を効果的に向上させる。
【解決手段】任意の気筒の吸排気バルブ及び燃料噴射を停止させる減筒運転が可能な内燃機関10であって、低圧縮比気筒グループAと、高圧縮比気筒グループBと、吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態もしくは停止状態に選択的に切り替え可能な減筒運転制御手段30,40とを備え、減筒運転制御手段30,40は、運転状態が減筒運転領域内の低中負荷領域にある時は、低圧縮比気筒グループAを停止状態にすると共に高圧縮比気筒グループBを稼働状態にする一方、運転状態が減筒運転領域内の高負荷領域にある時は、高圧縮比気筒グループBを停止状態にすると共に低圧縮比気筒グループAを稼働状態にするようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関し、特に、複数気筒のうち任意の気筒を休止させる減筒運転が可能な内燃機関に関する。
複数の気筒のうち少なくとも一部の気筒を運転中に停止状態にできる内燃機関において、運転中に停止状態にされる気筒を高負荷運転点用に設定し、残りの気筒を低負荷運転点用に設定する技術が知られている。このような内燃機関は、例えば特許文献1に開示されている。
また、低圧縮比のシリンダ群と高圧縮比のシリンダ群とを備る多気筒ディーゼルエンジンにおいて、低中負荷運転時は低圧縮比のシリンダ群を停止させると共に高圧縮比のシリンダ群を稼働させ、高負荷運転時は高圧縮比のシリンダ群を停止させると共に低圧縮比のシリンダ群を稼働させる技術も知られている。このようなディーゼルエンジンは、例えば特許文献2に開示されている。
特開2005−517115号公報 特開平03−275949号公報
ところで、上述の従来技術においては、低中負荷運転領域では高圧縮比設定の気筒を稼働させると共に低圧縮比設定の気筒を休止させるので、エンジンの燃焼効率向上により燃費の改善を図ることが期待される。しかしながら、従来技術では、休止させる気筒は燃料噴射を停止するのみで、吸排気バルブの開閉作動は停止させていない。そのため、減筒運転を実施したとしても、吸排気バルブの開閉作動によりポンピングフリクションが増加し、結果としてエンジンの燃費を十分に改善できない可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数気筒のうち任意の気筒を休止させる減筒運転が可能な内燃機関において、エンジンの燃費及び始動性を効果的に向上させることにある。
上述の目的を達成するため、本発明の内燃機関は、複数気筒のうち任意の気筒の吸排気バルブ及び燃料噴射を停止させる減筒運転が可能な内燃機関であって、圧縮比を所定の低圧縮比に設定した少なくとも一つの低圧縮比気筒と、圧縮比を前記所定の低圧縮比よりも高く設定した少なくとも一つの高圧縮比気筒と、前記低圧縮比気筒及び前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態もしくは停止状態に選択的に切り替え可能な減筒運転制御手段とを備え、前記減筒運転制御手段は、前記内燃機関の運転状態が減筒運転領域内の所定の低中負荷領域にある時は、前記低圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを停止状態にすると共に前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にする一方、前記内燃機関の運転状態が減筒運転領域内の所定の高負荷領域にある時は、前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを停止状態にすると共に前記低圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にすることを特徴とする。
また、前記減筒運転制御手段は、前記内燃機関の運転状態が全筒運転領域にある時は、前記低圧縮比気筒及び前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にすることが好ましい。
また、前記内燃機関のベース圧縮比に対して、前記低圧縮比気筒の圧縮比の減少割合を前記高圧縮比気筒の圧縮比の増加割合よりも大きく設定することが好ましい。
また、前記低圧縮比気筒から排出される排気で駆動するタービンを含む第1の高圧段過給機と、前記高圧縮比気筒から排出される排気で駆動するタービンを含む第2の高圧段過給機とを備えてもよい。
また、前記第1及び第2の過給機を通過した排気で駆動するタービンを含む低圧段過給機をさらに備えてもよい。
本発明の内燃機関によれば、エンジンの燃費及び始動性を効果的に向上することができる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の制御マップを示す図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関と比較例のエンジンとの全筒全負荷トルク線及び減筒全負荷トルク線を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関と比較例のエンジンとの各気筒の出力トルクを説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る内燃機関を示す全体構成図である。
以下、図1〜4に基づいて、本発明の一実施形態に係る内燃機関を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施形態に係る内燃機関は、例えば直列6気筒のディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)10であって、減筒用バルブ休止機構30と、低圧縮比用の高圧段ターボチャージャ20と、高圧縮比用の高圧段ターボチャージャ21と、低圧段ターボチャージャ22と、低圧縮比用のEGR装置23と、高圧縮比用のEGR装置24と、電子制御ユニット(以下、ECUという)40と、エンジン回転センサ41と、アクセル開度センサ42とを備えている。
エンジン10の6個の気筒#1〜6のうち、3個の気筒#1〜3はベース圧縮比に対して圧縮比を低く設定した低圧縮比気筒グループAとして構成され、他の3個の気筒#4〜6はベース圧縮比に対して圧縮比を高く設定した高圧縮比気筒グループBとして構成されている。本実施形態において、ベース圧縮比に対する増減割合は、低圧縮比気筒グループAが高圧縮比気筒グループBよりも大きくなるように、例えばベース圧縮比“ε16”に対し低圧縮比気筒グループAは“ε14”、高圧縮比気筒グループBは“ε17”に設定されている。なお、設定する圧縮比はこれらの数値に限定されるものではなく、エンジン10の仕様等に応じて適宜変更することが可能である。
低圧縮比気筒グループAの吸気マニホールド11aには各気筒#1〜3に新気を導入するための低圧縮比用の吸気通路12aが接続され、この吸気通路12aには吸気を冷却するインタークーラ15aが設けられている。高圧縮比気筒グループBの吸気マニホールド11bには各気筒#4〜6に新気を導入するための高圧縮比用の吸気通路12bが接続されて、この吸気通路12bには吸気を冷却するインタークーラ15bが設けられている。これら2本の吸気通路12a,12bは、高圧段ターボチャージャ20,21よりも吸気上流側でメイン吸気通路12から分岐して形成されている。
低圧縮比気筒グループAの排気マニホールド13aには気筒#1〜3から排気を排出するための低圧縮比用の排気通路14aが接続され、高圧縮比気筒グループBの排気マニホールド13bには気筒#4〜6から排気を排出するための高圧縮比用の排気通路14bが接続されている。これら2本の排気通路14a,14bは、高圧段ターボチャージャ20,21よりも排気下流側でメイン排気通路14に合流する。
減筒用バルブ休止機構30は公知の構造であって、例えばロッカーアームを二分割して連結ピンを油圧等でスライドさせてバルブロストモーションさせることで、図示しない吸排気バルブを稼働状態から停止状態に切り替える。この減筒用バルブ休止機構30の作動は、ECU40から入力される指示信号に応じて制御される。なお、減筒用バルブ休止機構30は必ずしもロッカーアームを二分割した構造に限定されず、他の公知の構造を適用することも可能である。
低圧縮比用の高圧段ターボチャージャ20は公知の可変容量型過給機であって、低圧縮比用の吸気通路12aに設けられたコンプレッサ20aと、低圧縮比用の排気通路14aに設けられたタービン20bと、タービン20bに設けられた可変翼(不図示)とを備えている。これらコンプレッサ20aとタービン20bとは、回転軸を介して連結されている。この高圧段ターボチャージャ20の可変翼の開度は、ECU40から入力される指示信号に応じて制御される。
高圧縮比用の高圧段ターボチャージャ21は公知の可変容量型過給機であって、高圧縮比用の吸気通路12bに設けられたコンプレッサ21aと、高圧縮比用の排気通路14bに設けられたタービン21bと、タービン21bに設けられた可変翼(不図示)とを備えている。これらコンプレッサ21aとタービン21bとは、回転軸を介して連結されている。この高圧段ターボチャージャ21の可変翼の開度は、ECU40から入力される指示信号に応じて制御される。
低圧段ターボチャージャ22は、メイン吸気通路12に設けられたコンプレッサ22aと、メイン排気通路14に設けられたタービン22bとを備えている。これらコンプレッサ22aとタービン22bとは、回転軸を介して連結されている。なお、低圧段ターボチャージャ22は一段に限られず、複数段であってもよい。
低圧縮比用のEGR装置23は、低圧縮比用の排気通路14aと低圧縮比用の吸気通路12aとを接続するEGR通路23aと、EGR通路23aに設けられたEGRクーラ23bと、EGR通路23aに設けられたEGRバルブ23cと、EGR通路23aに設けられたEGR逆止弁23dとを備えている。この低圧縮比用のEGR装置23による排気の環流量(以下、EGR量という)は、ECU40から入力される指示信号に応じてEGRバルブ23cの開度が制御されることで調整される。
高圧縮比用のEGR装置24は、高圧縮比用の排気通路14bと高圧縮比用の吸気通路12bとを接続するEGR通路24aと、EGR通路24aに設けられたEGRクーラ24bと、EGR通路24aに設けられたEGRバルブ24cと、EGR通路24aに設けられたEGR逆止弁24dとを備えている。この高圧縮比用のEGR装置24によるEGR量は、ECU40から入力される指示信号に応じてEGRバルブ24cの開度が制御されることで調整される。
ECU40は、エンジン10の燃料噴射等の各種制御を行うもので、公知のCPUやROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備え構成されている。この各種制御を行うために、ECU40には、エンジン回転センサ41、アクセル開度センサ42等の各種センサの出力信号が入力される。
また、ECU40は、エンジン回転センサ41及びアクセル開度センサ42で検出されるエンジン10の運転状態に基づいて、減筒用バルブ休止機構30の作動を制御する。より詳しくは、ECU40には、エンジン回転数とエンジン負荷率とをパラメータとする図2に示す制御マップが記憶されている。この制御マップ上には、エンジン10の減筒運転領域内における低中負荷領域に対応する減筒高圧縮比運転領域Xと、この減筒運転領域内における高負荷領域に対応する減筒低圧縮比運転領域Yと、この減筒運転領域よりも高負荷の全筒運転領域Zとが設定されている。
ECU40は、エンジン10の運転状態が制御マップ上の減筒高圧縮比運転領域Xにある時は、低圧縮比気筒グループAの吸排気バルブを停止状態にすると共に、高圧縮比気筒グループBの吸排気バルブを稼働状態にする指示信号を減筒用バルブ休止機構30に出力する。また、これと同時に、ECU40は低圧縮比気筒グループAの各気筒#1〜3の図示しないインジェクタに燃料噴射を停止させる指示信号も出力する。これにより、低圧縮比気筒グループAを休止させると共に、高圧縮比気筒グループBを稼働させてエンジン10を運転する減筒運転が実行される。
また、ECU40は、エンジン10の運転状態が制御マップ上の減筒低圧縮比運転領域Yにある時は、高圧縮比気筒グループBの吸排気バルブを停止状態にすると共に、低圧縮比気筒グループAの吸排気バルブを稼働状態にする指示信号を減筒用バルブ休止機構30に出力する。また、これと同時に、ECU40は高圧縮比気筒グループBの各気筒#4〜6の図示しないインジェクタに燃料噴射を停止させる指示信号も出力する。これにより、高圧縮比気筒グループBを休止させると共に、低圧縮比気筒グループAを稼働させてエンジン10を運転する減筒運転が実行される。
さらに、ECU40は、エンジン10の運転状態がマップ上の全筒運転領域Zにある時は、低圧縮比気筒グループA及び高圧縮比気筒グループBの全ての吸排気バルブを稼働状態にする指示信号を減筒用バルブ休止機構30に出力する。これにより、エンジン10の運転状態が全筒運転領域Zにある時は、低圧縮比気筒グループAと高圧縮比気筒グループBとを稼働させてエンジン10を運転する全筒運転が実行される。
次に、本実施形態に係るエンジン10の作用効果について説明する。この作用効果を説明するために、ベース圧縮比“ε16”に対して低圧縮比気筒グループAが“ε14”、高圧縮比気筒グループBが“ε17”に設定された本実施形態のエンジン10を、以下の表1に示す二種類のエンジンと比較する。なお比較例1のエンジンは全6気筒が同一のベース圧縮比“ε16”で設定され、比較例2のエンジンはベース圧縮比“ε16”に対して同一の増減割合で低圧縮比気筒グループAが“ε15”、高圧縮比気筒グループBが“ε17”に設定されている。
一般的にエンジンの圧縮比を低く設定すると、エンジンの燃焼は悪化し、結果としてエンジンの熱効率が低下するため、エンジンの燃費は悪化する。これを回避するために、本実施形態のエンジン10は、減筒運転領域内において筒内最大圧(以下、P−MAXという)に制限が入らない低中負荷領域では、二つの気筒グループのうち高圧縮比気筒グループBを稼働させる。すなわち、全6気筒を同一のベース圧縮比“ε16”に設定した比較例1のエンジンに比べ、本実施形態のエンジン10は、減筒運転領域内における低中負荷領域でベース圧縮比“ε16”よりも高い高圧縮比“ε17”で運転することが可能に構成されている。
したがって、本実施形態のエンジン10によれば、減筒運転領域においてエンジンの熱効率が上昇して、エンジン10の燃費を効果的に向上することができる。同時に、低負荷時や低温時に発生しやすいHC・CO等の排ガス低減を図ることができると共に、エンジン10の始動性も向上することができる。
また、減筒運転システムを備えたエンジンにおいて、燃費低減効果を高めるには、減筒運転領域を拡大させればよい。具体的には、燃料噴射量を増加させればよいが、P−MAXに制限があるため、この手法には限界がある。本実施形態のエンジン10では、減筒運転領域内における高負荷領域で低圧縮比気筒グループAを稼働させるので、全6気筒を同一のベース圧縮比“ε16”に設定した比較例1のエンジンに比べ、燃料噴射量を増加することが可能に構成されている。
したがって、本実施形態のエンジン10によれば、燃料噴射量の増加により、図3に示すようにエンジン10の減筒全負荷トルク線α0は比較例1の減筒全負荷トルク線α1よりも高くなり、減筒運転領域を増加させることが可能となり、結果としエンジン10の燃費を確実に向上することができる。
また、本実施形態のエンジン10は、減筒運転領域において低圧縮比気筒グループA、もしくは、高圧縮比気筒グループBの何れか一方の気筒グループを休止させる場合は吸排気バルブと燃料噴射とを停止状態にする。
したがって、本実施形態のエンジン10によれば、減筒運転時に単に気筒への燃料噴射を停止させる従来例に比べて、吸排気バルブの開閉作動によるポンピングフリクションを低減することが可能となり、エンジン10の燃費をより効果的に向上することができる。
また、本実施形態のエンジン10は、エンジン10の運転状態が全筒運転領域にある時は、低圧縮比気筒グループAと高圧縮比気筒グループBとの双方の気筒グループを稼働状態にする。ここで、本実施形態のエンジン10では、ベース圧縮比に対する増減割合は、低圧縮比気筒グループAが高圧縮比気筒グループBよりも大きく設定されている(低圧縮比気筒グループAがベース圧縮比“ε16”に対してマイナス2の“ε14”、高圧縮比気筒グループBがベース圧縮比“ε16”に対してプラス1の“ε17”)。
すなわち、図4に示すように、各気筒のP−MAXを例えば16MPaとすると、低圧縮比気筒グループAの各気筒の最大トルクは約350Nm、高圧縮比気筒グループBの各気筒の最大トルクは約200Nmとなり、エンジン10の最大出力は約1650Nm(=350Nm*3+200Nm*3)になる。これに対し、P−MAXが同じ16MPaの場合、比較例1の最大出力は約1500Nm(=250Nm*6)で、比較例2のエンジンの最大出力は約1500Nm(=300Nm*3+200Nm*3)になる。結果として、本実施形態のエンジン10は、比較例1や比較例2のエンジンに対して最大出力を約150Nmほど増加させることが可能になる。
したがって、本実施形態のエンジン10によれば、ベース圧縮比に対する増減割合を低圧縮比気筒グループAが高圧縮比気筒グループBよりも大きくなるように設定したことで、図3に示すように、従来の全筒全負荷トルク線β1を本システム採用時の全筒全負荷トルク線β0へ拡大が可能となり、結果として、エンジン10の高出力化とダウンサイジング化との両立を図ることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、第一実施形態において、図5に示すように、低圧縮比気筒グループAの吸気系と高圧縮比気筒グループBの吸気系とを統合してインタークーラ15a,15bを一つにしてもよい。この場合、低圧段ターボチャージャ22よりも吸気下流側で分岐する低圧縮比用の吸気通路12aと高圧縮比用の吸気通路12bとを、インタークーラ15よりも吸気上流側で合流させると共に、これら吸気通路12a,12bにそれぞれ吸気の流路を切り替える開閉バルブ16a,16bを設ければよい。
また、エンジン10は、直列6気筒のエンジンに限定されず、V型エンジンや6気筒以外の多気筒エンジンであってもよい。
10 エンジン(内燃機関)
30 減筒用バルブ休止機構(減筒運転制御手段)
40 ECU(減筒運転制御手段)
20 高圧段ターボチャージャ(第1の高圧段過給機)
21 高圧段ターボチャージャ(第2の高圧段過給機)
22 低圧段ターボチャージャ(低圧段過給機)
A 低圧縮比気筒グループ
B 高圧縮比気筒グループ

Claims (5)

  1. 複数気筒のうち任意の気筒の吸排気バルブ及び燃料噴射を停止させる減筒運転が可能な内燃機関であって、
    圧縮比を所定の低圧縮比に設定した少なくとも一つの低圧縮比気筒と、
    圧縮比を前記所定の低圧縮比よりも高く設定した少なくとも一つの高圧縮比気筒と、
    前記低圧縮比気筒及び前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態もしくは停止状態に選択的に切り替え可能な減筒運転制御手段と、を備え、
    前記減筒運転制御手段は、
    前記内燃機関の運転状態が減筒運転領域内の所定の低中負荷領域にある時は、前記低圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを停止状態にすると共に前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にする一方、前記内燃機関の運転状態が減筒運転領域内の所定の高負荷領域にある時は、前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを停止状態にすると共に前記低圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にすることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記減筒運転制御手段は、
    前記内燃機関の運転状態が全筒運転領域にある時は、前記低圧縮比気筒及び前記高圧縮比気筒の吸排気バルブと燃料噴射とを稼働状態にする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記内燃機関のベース圧縮比に対して、前記低圧縮比気筒の圧縮比の減少割合を前記高圧縮比気筒の圧縮比の増加割合よりも大きく設定した請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記低圧縮比気筒から排出される排気で駆動するタービンを含む第1の高圧段過給機と、
    前記高圧縮比気筒から排出される排気で駆動するタービンを含む第2の高圧段過給機と、を備える請求項1から3の何れかに記載の内燃機関。
  5. 前記第1及び第2の過給機を通過した排気で駆動するタービンを含む低圧段過給機をさらに備える請求項4に記載の内燃機関。
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