JP2013249614A - ヘアキャッチャー - Google Patents

ヘアキャッチャー Download PDF

Info

Publication number
JP2013249614A
JP2013249614A JP2012124273A JP2012124273A JP2013249614A JP 2013249614 A JP2013249614 A JP 2013249614A JP 2012124273 A JP2012124273 A JP 2012124273A JP 2012124273 A JP2012124273 A JP 2012124273A JP 2013249614 A JP2013249614 A JP 2013249614A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
bowl
water
hair catcher
catcher
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012124273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6146689B2 (ja
Inventor
Ryoichi Harada
亮一 原田
Kazuhiro Tamura
和博 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2012124273A priority Critical patent/JP6146689B2/ja
Publication of JP2013249614A publication Critical patent/JP2013249614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6146689B2 publication Critical patent/JP6146689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

【課題】 水抜き孔が詰まりにくくなるように毛髪を捕集することが可能で、お手入れが容易なヘアキャッチャーを提供する。
【解決手段】 浴室の洗い場に設けられた排水口に設置されるヘアキャッチャーであって、底面に水抜き孔が形成され、水を滞留可能なボウル部と、前記ボウル部の上部に配設されて、前記ボウル部から溢れた水を排水管に流出させるオーバーフロー流出部と、前記オーバーフロー流出部の上部に形成されたフランジ部と、を備え、前記ボウル部は、13mm〜27mmの深さを有する略半球形状とした。
【選択図】 図3

Description

本発明の態様は、浴室の洗い場の排水口に設置されるヘアキャッチャーに関する。
一般的に、例えば浴室の洗い場に設置される排水トラップは、トラップ本体と封水筒とにより封水を形成し、排水トラップの下流側の臭気や害虫類などが室内に流入することを防止している。また、水が排水トラップ内に流入する開口には、毛髪などのごみ類を捕集するために、網目状のヘアキャッチャーが着脱可能に取り付けられている。このように、開口に取り付けられたヘアキャッチャーは、排水トラップ内に毛髪などのごみ類が流入することを抑えることができる。
しかし、ヘアキャッチャーにより捕集された毛髪などは、水の流れで網目から押し出され、網に引っ掛かる場合がある。また、毛髪や汚れなどは、網目に蓄積していき、隣の網目から押し出された毛髪と固着する場合がある。すると、ヘアキャッチャーにより捕集された毛髪などを除去することが大きな手間となるという問題がある。また、網目が毛髪や汚れなどで詰まり、排水能力が低下するという問題がある。
これに対して、開孔を有する底面と、底面より上方へと立設される周壁と、を備え、周壁が垂直方向に下から壁部領域と開孔領域とを有するヘアキャッチャーがある(特許文献1)。また、すり鉢の形状の底部に、周方向に多数の孔を穿設されてなる底メッシュ部と、底メッシュ部の上方に孔が形成されていない非メッシュ部と、非メッシュ部の上方に、周方向に多数の孔を穿設してなる中間メッシュ部とを備えるヘアキャッチャーがある(特許文献2)。また、水抜き孔を有する保水部と、上部排水流出部と、排水が渦を巻くように流入させる排水導入部と、を備えたヘアキャッチャーがある(特許文献3)。
しかし、特許文献1に記載されたヘアキャッチャーでは、毛髪は、底面と周壁とのコーナー部に偏ってしまうため、ヘアキャッチャーを外してひっくり返すだけでは、毛髪が落ちてこないことがあり、ヘアキャッチャーのお手入れに改善の余地があった。
また、特許文献2に記載されたヘアキャッチャーでは、毛髪は底メッシュ上に重なるように溜まるため、底メッシュが詰まる恐れがあり、毛髪が溜まらないように日常的にお手入れをする必要があった。
また、特許文献3に記載されたヘアキャッチャーでは、排水導入部により水が側面に沿って流れるため、側面に髪の毛が溜まりやすくなるうえ、一時保水部内で浮遊した毛髪が底に集まるため、固着した毛髪で水抜き孔が詰まる恐れがあり、毛髪が溜まらないように日常的にお手入れをする必要があった。
特開2009−150111号公報 特開2011−231507号公報 特開2009−167783号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、水抜き孔が詰まりにくくなるように毛髪を捕集することが可能で、お手入れが容易なヘアキャッチャーを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、浴室の洗い場に設けられた排水口に設置されるヘアキャッチャーであって、底面に水抜き孔が形成され、水を滞留可能なボウル部と、前記ボウル部の上部に配設されて、前記ボウル部から溢れた水を排水管に流出させるオーバーフロー流出部と、前記オーバーフロー流出部の上部に形成され、前記排水トラップに係合可能なフランジ部と、を備え、前記ボウル部は、13mm〜27mmの深さを有する略半球形状としたものである。
ここで、「略半球形状」とは、完全な球体を二分割した形状に限定したものではなく、後述するような実施形態に表した形状を含むものである。
これによれば、ヘアキャッチャーに毛髪等がたまるにつれ、毛髪等は立体的な球状にまとまるように成長する。そのため、従来のようにヘアキャッチャーの底面部に毛髪等が平面状に積層されることがなくなる。よって、毛髪等がヘアキャッチャーに絡みつきにくく、毛髪等を容易に除去することができる。
なお、「球状」とは、真球、楕円球、まゆ型、など、丸みをもった立体的な形状を指すものである。
また、ヘアキャッチャーの底面部に毛髪等が平面状に積層されることがないので、平面状に積層された毛髪等で水抜き孔が塞がれることがなく、ヘアキャッチャーの水はけが良好となる。そのため、ボウル部に水がたまりにくく、毛髪等の乾燥が促進され、ヘアキャッチャーから毛髪等を簡単に取り出すことができる。
したがって、ヘアキャッチャーのお手入れの頻度を下げても、ヘアキャッチャーのお手入れを容易に行うことが可能となる。
請求項2の発明は、前記ボウル部の底部に、前記ボウル部の深さと略同一寸法の直径の底面部を設けたものである。
これによれば、ボウル部の底面部にリング状にたまった毛髪等が、ボウル部に溜まった水に洗い場から流れ込む水流によって毛髪等が縦及び斜め方向に回転しやすくなり、毛髪等が球状にまとまるのを促進することが可能となる。
請求項3の発明は、前記オーバーフロー流出部から前記ボウル部にかけての内面を滑らかに連接させたものである。
これによれば、ボウル部内に流れ込む水をボウル部に沿って勢いよく流すことができるので、毛髪等がよりまとまりやすいものとなる。
本発明の態様によれば、水抜き孔が詰まりにくくなるように毛髪を捕集することが可能で、お手入れが容易なヘアキャッチャーが提供される。
本発明の実施の形態にかかるヘアキャッチャーが設けられた排水トラップを表す模式的断面図である。 本実施形態にかかるヘアキャッチャーを表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかるヘアキャッチャーに捕集された毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。 ボウル部の内面における毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。 本実施形態のヘアキャッチャーと封水筒とが係合した状態を表す模式的断面図である。 本実施形態の取っ手の部分の水の流れを説明する模式的斜視図である。 本発明者が実施した実験の結果の一例を例示する写真図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるヘアキャッチャーが設けられた排水トラップを表す模式的断面図である。
また、図2は、本実施形態にかかるヘアキャッチャーを表す模式的斜視図である。
本実施形態にかかるヘアキャッチャー200は、浴室の洗い場500に設置された排水口510に設けられる。
排水口510は、洗い場500から流れ込む水をヘアキャッチャー200に導く排水傾斜面121を備えている。
図1に表したように、本実施形態にかかるヘアキャッチャー200は、排水トラップ100に設けられている。排水トラップ100は、排水トラップ本体110と、封水筒120と、を備え、封水Wを形成することができる。これにより、排水トラップ100は、排水トラップ100の下流側の臭気や害虫類などが浴室内に流入することを防止している。
ヘアキャッチャー200は、排水トラップ100の封水筒120に着脱可能に取り付けられ、浴室の洗い場から流入する毛髪や汚れなどのごみ類(以下、説明の便宜上「毛髪等」と称する)を捕集することができる。ヘアキャッチャー200は、ボウル部210と、オーバーフロー流出部220と、フランジ部230と、を備える。
ボウル部210は、すり鉢状を呈し、流入する水が滞留可能とされている。すなわち、ボウル部210は、浴室の洗い場から流入する水を溜めることができる。図1に表したように、ボウル部210の側面は、水平面に対して傾斜した略球体状であり、ボウル部210の下部の側面の水平面に対する傾斜角度は、ボウル部210の上部の側面の水平面に対する傾斜角度よりも小さい。言い換えれば、ボウル部210の上部から下部へ向かうにつれて、ボウル部210の側面の水平面に対する傾斜角度は、漸減する。また、ボウル部210の深さは18mmである。
また、図2に表したように、ボウル部210は、底面部211に形成された水抜き孔213を有する。水抜き孔213は、底面部211を貫通する円形状の貫通孔を有する。底面部211には、複数の水抜き孔213が設けられている。この水抜き孔213は、底面部211の中心を軸として円を描くように設けられている。その円は、本実施形態では直径が約20mmである。
オーバーフロー流出部220は、ボウル部210の上部から上方へ延出し、ボウル部210から溢れた水を排水管310(図1参照)に流出させる。なお、本願明細書において「水」という場合には、冷水のみならず、加熱されたお湯も含むものとする。
図1に表したように、オーバーフロー流出部220の側面は、水平面に対して傾斜している。オーバーフロー流出部220の側面の水平面に対する傾斜角度は、例えば約15〜90°程度である。オーバーフロー流出部220の下部の側面の水平面に対する傾斜角度は、オーバーフロー流出部220の上部の側面の水平面に対する傾斜角度よりも大きい。言い換えれば、オーバーフロー流出部220の上部から下部へ向かうにつれて、オーバーフロー流出部220の側面の水平面に対する傾斜角度は、漸増する。
フランジ部230は、オーバーフロー流出部220の上部に形成され、排水トラップ100の封水筒120の開口縁部122と係合可能である。
図2に表したように、オーバーフロー流出部220は、縦リブ221と、横リブ223と、を有する。縦リブ221は、ボウル部210とフランジ部230とを連結している。また、オーバーフロー流出部220には、複数の縦リブ221が設けられている。横リブ223は、複数の縦リブ221同士を水平方向に連結している。複数の縦リブ221同士は、互いに離隔して設けられている。また、複数の横リブ223が設けられた場合には、その複数の横リブ223同士は、互いに離隔して設けられている。そのため、図2に表したように、オーバーフロー流出部220は、格子状の開口部225を有する。開口部225の開口面積は、水抜き孔213の開口面積よりも広い。
なお、オーバーフロー流出部220の形態は、縦リブ221と横リブ223とを組み合わせた形態に限定されない。
図3は、本実施形態にかかるヘアキャッチャーに捕集された毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。
また、図4は、ボウル部の内面における毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。
なお、図3(a)は、水が流入しているときの毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。図3(b)は、水の流入が少なくなったときの毛髪等の状態を説明する模式的断面図である。
図3(a)に表したように、本実施形態にかかるヘアキャッチャー200は、浴室の洗い場から流入する毛髪等350を捕集することができる。ここで、図3に表した矢印A1のように水抜き孔213から排出される水の量が、流入する水の量よりも少ない場合には、ボウル部210に水が溜まる。すると、図3(a)に表したように、捕集された毛髪等350は量が少ないうちは、ボウル部210に溜まった水に浮くことができる。
また、水抜き孔213の開口面積が開口部225の開口面積よりも狭いため、水がボウル部210に溜まりやすい。一方で、開口部225の開口面積が水抜き孔213の開口面積よりも広いため、図3(a)に表した矢印A7および矢印A8のように、ボウル部210から溢れた水を開口部225からより確実にオーバーフローさせることができる。これにより、水が洗い場へ溢れることを抑えることができる。これによれば、毛髪等350が水抜き孔213に引っ掛かったり、絡みついたりすることを抑えることができる。また、毛髪等350が水抜き孔213において固着することを抑えることができるため、水抜き孔213が毛髪等350により塞がれることを抑えることができる。
また、図1および図2に関して前述したように、オーバーフロー流出部220の側面は、水平面に対して傾斜している。そのため、図1に表した矢印A3および矢印A4、ならびに図3に表した矢印A5および矢印A6のように、流入する水は、勢いをもってオーバーフロー流出部220を通過する。そのため、毛髪等350がオーバーフロー流出部220に絡みつくことを抑えることができる。また、石鹸かすなどの汚れがオーバーフロー流出部220に付着あるいは固着することを抑えることができる。これにより、オーバーフロー流出部220に付着した汚れによって毛髪が捕捉されることを抑え、ボウル部210から溢れた水を開口部225からより一層確実にオーバーフローさせることができる。そのため、水が洗い場へ溢れることをより確実に抑えることができる。
また、図2に表したように、縦リブ221の内面(流入する水が流れる側の面)は、横リブ223の内面(流入する水が流れる側の面)よりも上方あるいは内側に位置する。言い換えれば、横リブ223は、縦リブ221よりも後退して設けられている。そのため、流入する水の流れが横リブ223により阻害されることを抑えることができる。これにより、毛髪等350がオーバーフロー流出部220に絡みついたり、オーバーフロー流出部220の開口部225から毛髪等350が流出することを抑えることができる。
また、図1および図2に関して前述したように、オーバーフロー流出部220の下部の側面の水平面に対する傾斜角度は、オーバーフロー流出部220の上部の側面の水平面に対する傾斜角度よりも大きい。そのため、図1に表した矢印A3および矢印A4、ならびに図3に表した矢印A5および矢印A6のように、流入する水は、排水トラップ100の封水筒120の表面およびオーバーフロー流出部220の傾斜に沿って流れる。そのため、水の流れの勢いにより、ボウル部210に溜まった毛髪等350がオーバーフロー流出部220に戻ることを抑えることができる。これによれば、毛髪等350がオーバーフロー流出部220の開口部225に引っ掛かったり、絡みついたりすることを抑えることができる。また、オーバーフロー流出部220の開口部225から毛髪等350が流出することを抑えることができる。
また、図1および図2に表したように、オーバーフロー流出部220の下部は、ボウル部210と滑らかに連接されている。そのため、洗い場500から流れ込む水は、オーバーフロー流出部220の内面からボウル部210の内面に沿って勢いよく流れる。この勢いをもって流入する水の流れにより、毛髪等350は、ボウル部210においてまとまる。つまり、毛髪がボウル部210でまとまり、汚れと一緒になる。さらに、図1および図2に関して前述したように、ボウル部210は、略半球状となったすり鉢状を呈する。また、図2に表したように、複数の水抜き孔213は底面部211上で円状に並び、底面部211の中央部には形成されていない。そして、ボウル部210の下部の側面の水平面に対する傾斜角度は、ボウル部210の上部の側面の水平面に対する傾斜角度よりも小さい。そのため、毛髪等350がボウル部210において集まりやすい。また、ボウル部210に溜まる水に毛髪等350を浮かせてひとまとまりにすることができる。これにより、毛髪等350がオーバーフロー流出部220の格子状の開口部225に引っ掛かったり、絡みついたりすることをより一層抑えることができる。また、オーバーフロー流出部220の開口部225から毛髪等350が流出することを抑えることができる。
続いて、流入する水の量が水抜き孔213から排出される水の量よりも少なくなると、図3(b)に表した矢印A11のように、ボウル部210に溜まっていた水は、水抜き孔213から排出される。すると、図3(b)に表したように、捕集された毛髪等350は、ボウル部210に乗った状態となる。この際、毛髪等350の量が少ないうちは、毛髪等350はボウル部210の底面部211上に円状に並んだ水抜き孔213に沿って円状にまとまる。本実施形態においては、約20mmの直径のリング状にまとまる。
ここで、図4(b)に表したように、ボウル部210の内面にリブなどが設けられず凹凸が形成されていない場合には、ボウル部210の内面と毛髪等350との接触面積は、より広い。そのため、まとまった毛髪等350は、ボウル部210の内面に付着しやすい。すると、排水トラップ100から外したヘアキャッチャー200を反転させても、捕集した毛髪等350を容易に除去できない場合がある。
これに対して、図1および図2に表したように、本実施形態のオーバーフロー流出部220の縦リブ221は、ボウル部210の内面まで延在し、ボウル部210の内面に凹凸を形成している。そのため、図4(a)に表したように、毛髪等350は、ボウル部210の内面まで延在した縦リブ221に乗った状態となる。これによれば、ボウル部210の内面と毛髪等350との接触面積を抑えることができ、毛髪等350はヘアキャッチャー200への固着を抑制することが可能となる。
次に、毛髪等350が溜まった場合について説明する。
ボウル部210内でリング状にまとまった毛髪等350は、量が増えるにつれて、ボウル部210内の水の流れを受けてその挙動が変化する。
最初の内は、リング状にまとまった毛髪等350は水の動きを受けてもほぼ平面内で回転する挙動をみせ、リング状のまとまりのままである。ところが、毛髪等350の量が増えてくると、毛髪等350はリングの中にも毛髪が存在する円状にまとまるようになる。円状にまとまった毛髪等350は、水の流れを受けてボウル部210内で縦方向に回転する挙動をみせるようになる。そして、この縦方向の回転を繰り返すうちに、円状の毛髪等350が立体的な球状にまとまるようになる。なお、縦方向の回転とは、鉛直面内で回転するものに限定されず、回転方向が斜めに傾斜したものを含むものである。
立体的な球状にまとまった毛髪等350は、平面的な円状にまとまった場合よりもヘアキャッチャー200との接触面積が小さくなる。そのため、ヘアキャッチャー200から毛髪等350を容易に取り出すことが可能となる。
表1は、ボウル部210の深さを変えて毛髪等350のまとまり状況を観察した結果を示すものである。
表1に示すように、ボウル部210の深さが16mm及び22mmの場合には、ボウル部210内で毛髪等350が縦方向に回転する挙動をみせ、毛髪等350が立体的な球状にまとまる。そのため、毛髪等350をヘアキャッチャー200から極めて容易に取り出すことができた。
一方、ボウル部210の深さが12mmと浅いと毛髪等350は球状にまとまらず、円状にまとまる。そのため、球状のものと比べると、ヘアキャッチャー200からの毛髪等350の取出しやすさは低下する。これは、直径約20mmのリング状あるいは円状にまとまった毛髪等350が、浅いボウル部210では縦方向に回転しにくいからと推察される。すなわち、毛髪等350が球状にまとまるのは、ボウル部210の深さが底面部211に複数の水抜き孔213が円状に並んだ際の直径(本実施形態では約20mm)に依存するものと考えられる。もしくは、ボウル部210内でリング状あるいは円状にまとまった毛髪等350の直径(本実施形態では約20mm)に依存するものと考えられる。
また、ボウル部210の深さが28mmと深くても毛髪等350は球状にまとまらず、円状にまとまる。そのため、球状のものと比べると、ヘアキャッチャー200からの毛髪等350の取出しやすさは低下する。これは、ヘアキャッチャー200の上から流れ込む水の流れがボウル部210の底まで勢いよく流れ込まず、リング状あるいは円状にまとまった毛髪等350が縦方向に回転しにくいからと推察される。
図5は、本実施形態のヘアキャッチャーと封水筒とが係合した状態を表す模式的断面図である。
本実施形態にかかるヘアキャッチャー200が排水トラップ100の封水筒120に取り付けられた状態では、図5に表した領域B1および領域B2のように、ヘアキャッチャー200のフランジ部230と、排水トラップ100の封水筒120と、が係合している。そのため、ヘアキャッチャー200を排水トラップ100から取り外す場合には、ヘアキャッチャー200の上端部に設けられた取っ手240を利用し、ヘアキャッチャー200を傾けて斜め上方へスライドさせることで取り外すことができる。
ここで、図5に表したように、多量の毛髪等350が平面状に広がって堆積すると、水抜き孔213が毛髪等350により塞がることがある。すると、毛髪等350を除去するときに、水がボウル部210に溜まっていることがある。その場合、毛髪等350は乾燥せず濡れたままなので、お手入れ時にヘアキャッチャー200を排水トラップ100から取り外して反転させる、あるいはひっくり返したとしても、濡れた毛髪等350はヘアキャッチャー200から取れることなく残ってしまい、捕集した毛髪等350を容易に除去することができない。
これに対して、本実施形態によれば、毛髪等350が溜まってくると、リング状のまとまりから円状のまとまりを経て、球状のまとまりに変化する。そのため、毛髪等350が平面状に堆積するようにまとまることがない。そのため、ボウル部210に残水しにくく、毛髪等350は球状に乾燥した状態となる。よって、ヘアキャッチャー200を反転させる、あるいはひっくり返すだけで、毛髪等350を容易に除去することができる。
図6は、本実施形態の取っ手の部分の水の流れを説明する模式的斜視図である。
本実施形態の取っ手240は、ヘアキャッチャー200の上端部に設けられている。また、取っ手240の上面245は、封水筒120の上面121に略沿うように形成されている。そのため、図6に表した矢印A12のように、取っ手240の上面245を流れる水の流れが取っ手240により阻害されることを抑えることができる。また、取っ手240の上面245を流れる水の流れに対する取っ手240の幅D1は、比較的長い。そのため、毛髪等350が取っ手240に引っ掛かったり、絡みついたりすることを抑えることができる。
なお、図1に表したように、取っ手240の下面247は排水口510の傾斜排水面121に沿う形態となっている。そのため、傾斜排水面121と取っ手240の下面247との間には毛髪等350が絡みにくい。これにより、ヘアキャッチャー200はさらにお手入れしやすいものとなる。
図7は、本発明者が実施した実験の結果の一例を例示する図である。
図7に表した図は、ヘアキャッチャー200に毛髪等350が捕集されていく様子を一日毎に示したものである。なお、この実験は、3人家族が毎日入浴して洗髪した結果を記録したものである。
1日目、2日目をみると、初期段階では、毛髪等350はリング状にまとまることが観察できる。その後、使用を続けると、6日目あたりでリング状から円状へとまとまり方に変化をみせ、さらに、10日目あたりから毛髪等350は球状にまとまり始め、16日を過ぎると、ほぼ球状となることが観察できる。
立体的な球状にまとまった毛髪等350は、ボウル部210の水抜き孔213を塞ぐことがないため、ボウル部210に残水しにくく、毛髪等350の乾燥が促進される。毛髪等350が乾燥すれば、ヘアキャッチャー200に絡むことはなく、また、固着することもない。そのため、ヘアキャッチャーを排水口から取り外して反転させるだけで、捕集した毛髪等350を簡単に捨てることができた。
以上、説明したとおり、本実施形態のヘアキャッチャー200は、毛髪等350の量が少ないうちはリング状にまとまるが、毛髪等350がたまるにつれ、毛髪等350は立体的な球状にまとまるように成長する。そのため、従来のようにヘアキャッチャー200の底面部211に毛髪等350が平面状に積層されることがなくなる。よって、毛髪等350がヘアキャッチャー200に絡みつきにくく、毛髪等350を容易に除去することができる。
また、ヘアキャッチャー200の底面部211に毛髪等350が平面状に積層されることがないので、平面状に積層された毛髪等350で水抜き孔213が塞がれることがなく、ヘアキャッチャー200の水はけが良好となる。そのため、ボウル部210に水がたまりにくく、毛髪等350の乾燥が促進され、ヘアキャッチャー200から毛髪等350を簡単に取り出すことができる。
したがって、ヘアキャッチャー200のお手入れの頻度を下げても、お手入れを容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
200 ヘアキャッチャー
210 ボウル部
211 底面部
213 水抜き孔
220 オーバーフロー流出部
230 フランジ部
310 排水管
350 毛髪等
500 洗い場
510 排水口

Claims (3)

  1. 浴室の洗い場に設けられた排水口に設置されるヘアキャッチャーであって、
    底面に水抜き孔が形成され、水を滞留可能なボウル部と、
    前記ボウル部の上部に配設されて、前記ボウル部から溢れた水を排水管に流出させるオーバーフロー流出部と、
    前記オーバーフロー流出部の上部に形成されたフランジ部と、
    を備え、
    前記ボウル部は、13mm〜27mmの深さを有する略半球形状としたことを特徴とするヘアキャッチャー。
  2. 前記ボウル部の底部に、前記ボウル部の深さと略同一寸法の直径の底面部を設けたことを特徴とする請求項1記載のヘアキャッチャー。
  3. 前記オーバーフロー流出部から前記ボウルにかけての内面を滑らかに連接させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアキャッチャー。
JP2012124273A 2012-05-31 2012-05-31 ヘアキャッチャー Active JP6146689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124273A JP6146689B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 ヘアキャッチャー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012124273A JP6146689B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 ヘアキャッチャー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013249614A true JP2013249614A (ja) 2013-12-12
JP6146689B2 JP6146689B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=49848573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012124273A Active JP6146689B2 (ja) 2012-05-31 2012-05-31 ヘアキャッチャー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6146689B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053693A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社Lixil へアキャッチャー
CN113446140A (zh) * 2017-07-12 2021-09-28 康明斯过滤Ip公司 燃料-水分离器系统和方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150111A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Housetec Inc ヘアキャッチャー及びこのヘアキャッチャーを備えた浴室ユニット
JP2010203167A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Inax Corp 浴室排水装置
JP2011163116A (ja) * 2007-12-17 2011-08-25 Yamaha Livingtec Corp ヘアキャッチャー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011163116A (ja) * 2007-12-17 2011-08-25 Yamaha Livingtec Corp ヘアキャッチャー
JP2009150111A (ja) * 2007-12-20 2009-07-09 Housetec Inc ヘアキャッチャー及びこのヘアキャッチャーを備えた浴室ユニット
JP2010203167A (ja) * 2009-03-04 2010-09-16 Inax Corp 浴室排水装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018053693A (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 株式会社Lixil へアキャッチャー
CN113446140A (zh) * 2017-07-12 2021-09-28 康明斯过滤Ip公司 燃料-水分离器系统和方法
US11623169B2 (en) 2017-07-12 2023-04-11 Cummins Filtration Ip, Inc. Fuel-water separator systems and methods
CN113446140B (zh) * 2017-07-12 2023-06-09 康明斯过滤Ip公司 燃料-水分离器系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6146689B2 (ja) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5848643B2 (ja) ヘアーキャッチャー
JP6218104B2 (ja) 洗面化粧台
JP2018053695A (ja) へアキャッチャー
JP6146689B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP5979585B2 (ja) 浴室の排水部構造
JP5854750B2 (ja) 混入物捕捉具
JP5928984B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP5178474B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2012255288A (ja) ヘアキャッチャー
JP5383170B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2009150111A (ja) ヘアキャッチャー及びこのヘアキャッチャーを備えた浴室ユニット
JP5319900B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2009007784A (ja) ヘアキャッチャー
JP2007085102A (ja) 排水栓用ヘヤーキャッチャー
JP5573000B2 (ja) 排水目皿
JP2009185537A (ja) ヘアキャッチャー及びこのヘアキャッチャーを備えた浴室ユニット
JP6586299B2 (ja) ヘアキャッチャー
JP2011153504A (ja) ヘアーキャッチャー
JP2014190015A (ja) ヘアキャッチャー
JP6691282B2 (ja) 排水口用ヘアキャッチャー
KR101265027B1 (ko) 주방 싱크대용 여과기
JP2010189947A (ja) ヘアキャッチャー
JP5901214B2 (ja) 混入物捕捉具
JP2009144491A (ja) 排水トラップ
JP2009138383A (ja) 排水トラップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160307

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6146689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170507