JP2013248810A - 土質改良機の混合装置 - Google Patents

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弘明 藤島
Hiroki Takeuchi
裕樹 竹内
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Abstract

【課題】脱水ケーキを含めて多様な土砂を対象として良好な混合性能を発揮することができる土質改良機の混合装置を提供する。
【解決手段】長手方向の一方側の上部に土砂の入口74を、他方側の下部に出口75を有するケーシング71と、このケーシング71内で長手方向に延在する回転軸76の外周部にパドル77を配置したパドルミキサ72と、ケーシング72の内側でパドル77の回転軌道の上側の領域において上下に延在させ、ケーシング71の幅方向に併設した複数の棒状部材93とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図7

Description

本発明は土砂を土質改良材と混合する土質改良機の混合装置に関する。
近年、国土交通省による建設リサイクル推進計画の策定(2008年)といった廃棄物利用促進の背景の下、通常、そのままの状態では廃棄せざるを得ないような劣悪な土砂や汚泥を、例えば、ガス管埋設時の埋め戻しや、地盤強化を図るための宅地・道路の路床等の表層への敷設等に用いる改良土として再利用可能な性状に改質する土質改良機のニーズが広がりつつある。このような土質改良機で用いる混合装置としては、例えば相反方向に回転する二本の水平で平行なパドルミキサを有し、パドルミキサによって土砂等を軸方向に移送させつつ土質改良材と混ぜ合わせて改良土として排出するものがある。
しかし、パドルミキサを用いた混合装置で脱水ケーキ等の粘性土を対象とした場合、攪拌しても十分に解砕されず、内部まで土質改良材が混ぜ込まれていないままの塊状の脱水ケーキが混合装置から排出されてしまう場合がある。それに対し、「擦り潰し羽根」で混合装置の内壁に土砂を押し当てて磨り潰すように構成したものがある(特許文献1等参照)。
特開2000−176302号公報
しかしながら、特許文献1の装置に設けた「擦り潰し羽根」は脱水ケーキ等の塊状物の磨り潰し作用に特化したものであって対象物が限定されており、脱水ケーキ等のような粘性土以外の通常の土砂を対象とした場合には、パドルミキサを用いた混合装置に比べて混合性能が低下し得る。通常の土砂を対象とする場合には「擦り潰し羽根」を備えた軸をパドルミキサと交換し得るが、この交換作業は非常に煩わしく手間及び時間を要する。
本発明の目的は、脱水ケーキを含めて多様な土砂を対象として良好な混合性能を発揮することができる土質改良機の混合装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、長手方向の一方側の上部に土砂の入口を、他方側の下部に出口を有するケーシングと、このケーシング内で長手方向に延在する回転軸の外周部にパドルを配置したパドルミキサと、前記ケーシングの内側で前記パドルの回転軌道の上側の領域において上下に延在させ、前記ケーシングの幅方向に併設した複数の棒状部材とを備えたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記複数の棒状部材は、各々の下端部を結ぶ線が前記パドルの回転軌道に沿うようにそれぞれ長さが設定されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記複数の棒状部材を前記ケーシングの出口側に傾動させる機構と、傾動した前記複数の棒状部材を鉛直姿勢に戻す方向に付勢する手段とを備えたことを特徴とする。
第4の発明は、第1又は第2の発明において、前記棒状部材の材質がばね鋼であることを特徴とする。
本発明によれば、脱水ケーキを含めて多様な土砂を対象として良好な混合性能を発揮することができる。
本発明に係る混合装置を備えた土質改良機の全体構造を表す側面図である。 本発明に係る混合装置を備えた土質改良機の全体構造を表す平面図である。 本発明に係る混合装置を備えた土質改良機に備えられた土質改良材供給装置とその周囲の要素を抜き出して表す側面図である。 本発明に係る混合装置を備えた土質改良機に備えられた土質改良材供給装置の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る混合装置の側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る混合装置の平面図である。 図5中のVII−VII線による矢視断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図であり、第1の実施の形態を表した図8に対応する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図であり、第1の実施の形態を表した図9に対応する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図であり、第1の実施の形態を表した図10に対応する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図であり、第1の実施の形態を表した図8に対応する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図であり、第1の実施の形態を表した図9に対応する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図であり、第1の実施の形態を表した図10に対応する図である。 図14中のXVII−XVII線による矢視断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図であり、第1の実施の形態を表した図8に対応する図である。 本発明の第4の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図であり、第1の実施の形態を表した図9に対応する図である。 本発明の第4の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図であり、第1の実施の形態を表した図10に対応する図である。 図18中のXXI−XXI線による矢視断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図であり、第1の実施の形態を表した図8に対応する図である。 本発明の第5の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図であり、第1の実施の形態を表した図9に対応する図である。 本発明の第5の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図であり、第1の実施の形態を表した図10に対応する図である。 図22中のXXV−XXV線による矢視断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図であり、第1の実施の形態を表した図8に対応する図である。 本発明の第6の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの正面図であり、第1の実施の形態を表した図9に対応する図である。 本発明の第6の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの側面図であり、第1の実施の形態を表した図10に対応する図である。 図26中のXXIX−XXIX線による矢視断面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明に係る混合装置を備えた土質改良機の全体構造を表す側面図、図2はその平面図である。本実施の形態において、図1及び図2中の右側を機体前方、左側を機体後方とする。
これら図1及び図2に示した土質改良機は、軟弱な地盤を改良して地盤強化する場合等に用いられ、改質対象とする土砂の品質を目的に応じて改良すべく土砂と石灰やセメント等の土質改良材とをミキシングするものである。本願明細書でいう土砂には、汚泥や脱水ケーキ等も含まれる。脱水ケーキとは、例えば砕石工場等において、分級工程で発生する砕石微粉末を水洗処理した際の廃水をフィルタープレスにより脱水処理することによって生成される粘性土であり、大部分は有効活用されることなく埋設処理あるいは産業廃棄物として処理されてきたものであるが、本実施の形態の土質改良機では脱水ケーキを生石灰等の土質改良材と混合することによって改質することができる。脱水ケーキから製造した改良土は水硬性複合路盤材の原料にもなり得る。
本実施の形態の土質改良機は、自力走行するための走行体1、改質対象土砂を受け入れるためのホッパ12、ホッパ12に受け入れられた土砂を搬送する搬送コンベヤ13、土砂に土質改良材を供給する土質改良材供給装置14、土砂と土質改良材を混合処理する混合装置19、混合装置19から排出された改良土を搬送し機外に排出する排出コンベヤ26、及び各搭載機器の動力源等を内蔵したパワーパック(動力装置)21を備えている。
走行体1は、左右一対の走行装置2、及び走行装置2の上部にほぼ平行に設けた左右一対の本体フレーム3で構成されている。走行装置2は、本体フレーム3の下部に連設したトラックフレーム4、トラックフレーム4の両端にそれぞれ設けた従動輪(アイドラ)5及び駆動輪6、従動輪5及び駆動輪6に掛け回した履帯(無限軌道履帯)7、並びに駆動輪6に直結した走行用の駆動装置8を備えている。本体フレーム3は、前後方向に水平に延在している。これら本体フレーム3上には支持ポスト9a,9bが立設されており、これら支持ポスト9a,9bによって支持フレーム10,11が支持されている。支持フレーム10は本体フレーム3の後部の上方に位置し、支持フレーム11は本体フレーム3の前後方向の中間部の上方に位置している。
ホッパ12は、上下が開口した枠型の部材であって上方に向かって拡開するように形成されている。このホッパ12は、支持フレーム10を介して本体フレーム3の後部上方に支持されている。搬送コンベヤ13は、上記支持ポスト9a等に支持されていて、ホッパ12の下方から混合装置19の入口74(図5等参照)の上方にかけてほぼ水平に延在している。
土質改良材供給装置14は、土質改良材を貯留する貯留タンク15、貯留タンクの下部に連設し下方に向かって縮径するシュート17、及びシュート17により導かれた貯留タンク15内の土質改良材を土砂に供給するスクリューフィーダ16を備えており、上記支持フレーム11を介し本体フレーム3のほぼ中央部上に配設されている。機体左側(図2中上側)には、この土質改良材供給装置14の側方に位置するようにクレーン18(図2参照)が配設されている。このクレーン18は、土質改良材を充填した例えばフレキシブルコンテナ(トンパック)を貯留タンク15の上方に吊り上げ、フレキシブルコンテナ内の土質改良材を貯留タンク15に充填する場合等に用いられる。
混合装置19は、搬送コンベヤ13から導入された土砂及び土質改良材を混合し改良土を生成するものであって、本体フレーム3の長手方向ほぼ中央上に搭載されてスクリューフィーダ16の下方に位置している。搬送コンベヤ13の放出端(前端部)やこの混合装置19の土砂及び土質改良材の入口74(図5等参照)の周囲の空間はカバー20で包囲されている。このカバー20で包囲された空間には上記スクリューフィーダ16の土質改良材の排出口64(図3参照)も臨んでいて、混合装置19の入口に投入される際の土砂や土質改良材の飛散が抑制される。
パワーパック21は、本体フレーム3の前部に支持部材22を介して搭載されている。このパワーパック21には、土質改良機の動力源となるエンジン(原動機)やこのエンジンによって駆動される油圧ポンプ、油圧ポンプから各種油圧アクチュエータへの圧油の流れを制御する制御弁ユニット、燃料タンク、作動油タンク等が備えられている。また、パワーパック21の前方側の区画には運転席23が設けられている。この運転席23には走行装置2を操作する操作レバー24等が備えられている。また、機体右側面でパワーパック21の下方位置には、混合装置19等の各搭載機器を操作する操作盤25が設けられている。
排出コンベヤ26は、左右の走行装置2の間の混合装置19の下方付近から前方に所定距離だけほぼ水平に延在した後、パワーパック21の下方付近で上方に折れ曲がって前方に向かって上り傾斜に延在している。排出コンベヤ26上流側の部分(後部)は図示しない支持部材を介して本体フレーム3に、下流側の部分(前部)は支持部材29,30を介してパワーパック21の前部に設けたアーム28に、それぞれ吊り支持されている。また、排出コンベヤ13の下流側端部(前端)の駆動プーリには排出コンベヤ26の駆動用の駆動装置27(図2参照)が連結されている。
図3は土質改良材供給装置14とその周囲の要素を抜き出して表す側面図、図4は土質改良材供給装置14の平面図である。
図3及び図4において、貯留タンク15は、上記支持フレーム11上に固定したフレーム41と、フレーム41上に固定した枠型の底板42と、この底板42上に連設した筒状の蛇腹部43と、この蛇腹部43の上部に連設された天板44とを備えている。蛇腹部43は、伸縮自在なフレキシブルな材料、例えばポリエチレン系ゴム材料で構成されており、図3に示すように内部に貯留した土質改良材からの内圧が上がる下方ほど補強リング45のピッチが狭くしてある。天板44の上面には、天板44ほぼ中央の土質改良材の受入口(図示せず)を開閉する開閉蓋46が蝶番47を介して取付けられている。
また、天板44の外周部には、複数(この例では4つ)の取り付け部48が設けられている。これら取り付け部48の下部には、支柱49が固定的に垂設されている。各支柱49は、貯留タンク15の底板42に取り付けたガイド筒51に上下にスライド可能に通されている。このとき、各支柱49にはガイド筒51に対して選択的に連結するための上下のピン穴50(上側のピン穴50のみ図示)がそれぞれ穿設されている。これにより、稼動時等には支柱49の下側のピン穴50とガイド筒51とをストッパピン52で固定することで(図3参照)貯留タンク15の内部容積が確保される一方、土質改良機をトレーラ等で輸送する場合には、支柱49を下にスライドさせて上側のピン穴50とガイド筒51とをストッパピン52で固定することで、蛇腹部43を縮めて高さを抑えた状態で貯留タンク15を固定することができる。
上記シュート17は、貯留タンク15とスクリューフィーダ16とを連通する枠型の部材であり、下方に向かって縮径していて貯留タンク15に充填された土質改良材をスクリューフィーダ16に導入する役割を果たす。
スクリューフィーダ16は、円筒状のケーシング61と、このケーシング61に収容されたスクリュー(図示せず)と、このスクリューをケーシング61に対して回転自在に支持する軸受67と、スクリューフィーダ16用の駆動装置(油圧モータ等)63と、この駆動装置63の動力をスクリューに伝達する駆動伝達装置70とを備えている。ケーシング61は、それ自体がシュート17の下部に接合されるとともに、支持部材68を介してシュート17の外壁面に連結されることによって固定されている。また、ケーシング61の土質改良材の移送方向の下流側の端部は搬送コンベヤ13の放出端の上方に位置し、当該下流側端部には土質改良材を排出する土質改良材排出口64が下向きに開口している。
図5は本発明の第1の実施の形態に係る混合装置19の側面図、図6はその平面図、図7は図5中のVII−VII線による矢視断面図である。なお、これらの図においては、ケーシング71の上面の入口74及び蓋71a(ともに図3参照)を取り外した状態を図示してある。
図5−図7において、混合装置19は、本体フレーム3の長手方向の中央部近傍にほぼ水平に設けられており、本体をなすケーシング71、このケーシング71内に設けた攪拌手段としての左右二本のパドルミキサ72、及びパドルミキサ72を回転駆動させる混合装置19の駆動用の駆動装置73を備えている。
ケーシング71は、長手方向の一方側(機体後方側)の上部に土砂及び土質改良材の入口74を、他方側(機体前方側)の下部に出口75を有していて、入口74及び出口75を除く各部は密閉されている。このケーシング71はトラフ容器であり、図7に示したように、平行に並んだ二本のパドルミキサ72のパドル77の回転軌道に沿って湾曲した二曲面で底面が構成されている。なお、ケーシング71の天板は前後方向に並んだ複数(本例では四枚)の蓋71a(図3参照)で構成されていて、それぞれ取り外してケーシング71の上部を開放することができるようになっている。入口74も蓋71aと同じようにケーシング71の本体に対して取り外し可能である。
パドルミキサ72は、ケーシング71内に長手方向に延在する回転軸76、及びこの回転軸76の外周部に設けた攪拌翼であるパドル77を備えている。回転軸76は、ケーシング71内に平行に2本設けられていて、それぞれ前後両端が図6に示したように駆動軸79及び従動軸80と同軸にフランジで接続され、駆動軸79及び従動軸80に対してボルトにより着脱できる構成である。回転軸76の断面は円形状であるが、必要な場合には矩形等の他の形状に断面形状を変更することもできる。また、回転軸76は中空部材で構成されるが、中実の部材で構成することもできる。先の駆動軸79及び従動軸80は、それぞれケーシング71の前後に設けた軸受(図示せず)によって回転自在に支持されている。
また、図7に示したように、パドルミキサ72は、パドル77の回転軌道が一部重なっているので相互に逆方向に同一回転数で回転しないと互いのパドル77が干渉してしまう。そこで、ケーシング71の前部に設けたギアボックス81内において左右の駆動軸79に設けたギア(図示せず)が相互に噛合していて、これらギアが噛み合うことで左右の駆動軸79は互いに逆方向(図7中の矢印参照)に同一回転速度で回転するようになっている。左右の駆動軸79の前端は、それぞれ駆動装置73の出力軸と連結されている。なお、左右の駆動装置73のいずれか1つを省略し、一方の駆動軸79を駆動装置73で駆動するとともに、一方の駆動軸79の回転をギアで他方の駆動軸79に伝達する構成とすることもできる。
パドル77は、支持部材としてのロッド部84と、土砂を攪拌し移送するブレード面を有する翼部85とを備えている。ロッド部84は、回転軸76の径方向に延在し、回転軸76の外周部に溶接で固定されている。翼部85は、ロッド部84に対してボルトで締結されていて、ロッド部84に対して着脱できるようになっている。翼部85のブレード面には、座グリが設けられていて、ボルトの頭がブレード面から突出しないようになっている。また、翼部85は、回転軸76の径方向から見て、ブレード面が回転軸76に対し所定角度(例えば45度程度)だけ傾斜していて当該ブレード面が回転方向の前方で且つ出口75側を向いており、これによって土砂等を攪拌、混合するとともにケーシング71の出口75方向に移送するようになっている。翼部85のブレード面の回転軸76の方向に採った幅はロッド84の直径よりも広く採られており、回転方向から見た場合、ロッド84が根元部分を除いて翼部85に隠れる。本実施の形態において、パドル77は回転軸76の外周面において螺旋軌道上に所定ピッチ(本例では90度ピッチ)で配置されている。本実施の形態では左右のパドルミキサ72が互いに逆回転するため、パドル77を配置する螺旋軌道は左右の回転軸76で互いに逆向きに巻いている。
なお、図6に示したように、本実施形態では、攪拌手段72L,72Rの土砂移送方向の最上流位置に掻き取り羽根86を、ケーシング71の出口75に臨む位置に戻り羽根87をそれぞれ設けている。掻き取り羽根86は、ブレード面が回転方向に正対していて、ケーシング71内における土砂移送方向の上流側端部の土砂を掻き取って滞留を抑制する役割を果たす。戻り羽根87は、攪拌翼77と類似の構成であるが、回転軸76に対する傾斜角が異なる。戻り羽根87は、回転軸76の径方向から見て、ブレード面が回転軸76に対し傾斜して回転方向の前方で且つ入口74側を向いており、ケーシング71の下流側壁面への圧密を抑制したり出口75付近の土砂の流れに抵抗を付けて混合性を向上させたりする役割を果たす。
このとき、本実施の形態では、ケーシング71内の土砂の流れに干渉して土砂に含まれ得る土塊の解砕を促す土塊解砕促進ユニット90を備えている。この土塊解砕促進ユニット90は、ケーシング71の入口74(図3参照)の前方(土砂移送方向の下流側)において蓋71a(図3参照)に覆われる位置に少なくとも一つ、本実施の形態では前後方向に間隔をあけて二つ並べて設置してある。二つの土塊解砕ユニット90の前後の間隔は、土砂に含まれ得るレキ等の異物の大きさとして想定される最大寸法かそれよりも広く設定してある。
図8は土塊解砕促進ユニット90の平面図、図9は機体前方側から見た正面図、図10は側面図である。
これらの図に示すように、土塊解砕促進ユニット90は、ケーシング71に対する左右の取付け部91、左右の取付け部91の間で左右に延在するフレーム92、及びフレーム92に取り付けられた複数の棒状部材93を備えている。
フレーム92は、左右の取付け部91に立設したサイドフレーム92a、左右のサイドフレーム92aに回転自在に軸支された回転軸92c、回転軸92cに固定されて左右のサイドフレーム92aの間で左右に延びるフレーム本体92b、回転軸92cに固定した左右のレバー92d、及びレバー92dを付勢するばね92eを備えている。フレーム本体92bはフラットバー状の平滑な部材であり、通常時においては断面を鉛直に立てた姿勢で左右方向、すなわちパドルミキサ72の回転軸方向と直交する方向に水平に延在している。サイドフレーム92aは、矩形に形成した板状部材をフレーム本体92bに直交する姿勢で取付け部91上に起立させたもので、取付け部91に対して溶接等で固着されている。回転軸92cは左右方向に延在しており、サイドフレーム92aに設けられた貫通穴(図示せず)に挿入されていて、これによってフレーム本体92bと一体となって棒状部材93が前後方向に傾動するようになっている。
複数の棒状部材(レーキタイン)93は、ケーシング71の内側でパドル77の回転軌道の上側の領域において上下に延在している。具体的には、基端側の部分(上部)がフレーム本体92bの後面に溶接等で固定されていて、フレーム本体92bから下方に延在し先端部がケーシング71内を流動する土砂に干渉し得るように配置されている。これら複数の棒状部材93は、ケーシング71の幅方向、すなわち左右方向に一定のピッチで並べて配置されていて、パドル77との干渉を回避しつつできるだけ土砂との干渉部を長く確保するために、各々の下端部を結ぶ線が前記パドルの回転軌道に沿うようにそれぞれ長さが設定されている(図7も参照)。
取付け部91は板状のブラケットであり、ケーシング71の本体上部のフランジとその蓋71a(図3参照)のフランジとの間に挟んで、ボルト等でこれら上下のフランジと共締めすることでケーシング71に対して固定されている。したがって、ボルトを緩めて蓋71aを取り外すことで、ケーシング71から土塊解砕促進ユニット90を容易に取り外せるようになっている。
ここで、上記レバー92dは、サイドフレーム92aのケーシング71の幅方向外側において回転軸92cの端部に固定されていて、前方に水平に延在している。ばね92eは例えば引っ張りばねであって、中心軸を鉛直に立てた姿勢で取付け部91及びレバー92dに両端が連結されている。コイルばねを例示しているが、他のばねであっても良い。ばね92eの長さは、重力以外の負荷がかかっていない状態で取付け部91からレバー92dまでの高さと同程度である。ばね92eのばね力は、ケーシング71内の通常の(改質対象とすべき)土砂の流れに抗って棒状部材93を鉛直姿勢又はこれに近い姿勢で保持することができ、レキ等といった解砕されない硬質の異物がパドル77によって押し付けられた場合には、フレーム本体92b及び回転軸92cとともに棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させることができる程度に設定されている。棒状部材93が傾動した状態では、ばね92eが自然長よりも長くなるため、ばね92eの復元力が作用して棒状部材93が鉛直姿勢に戻る方向に付勢される。
次に上記構成の土質改良機の動作及び作用を説明する。
油圧ショベルやコンベヤ等によってホッパ12に改質対象となる土砂が投入されると、ホッパ12に受け入れられた土砂が搬送コンベヤ13により混合装置19に向かって搬送される。搬送中、搬送コンベヤ13上の土砂に対し土質改良材供給装置14によって土質改良材が供給され、土砂は土質改良材とともに混合装置19に供給される。これら土砂及び土質改良材は、混合装置19内でパドルミキサ72によって均一に混合処理される。混合装置19で混合処理された改良土は、排出コンベヤ26上に排出され、この排出コンベヤ26によって機外に搬出される。
ここで、本実施の形態においては、脱水ケーキ等の粘性の塊状物を改質対象土砂とすると、ケーシング71内でパドル77によって移送される土砂のうち棒状部材93の間隔よりも大きな塊状物は、棒状部材93によって堰き止められて通常の(塊状ではない)土砂よりも長時間パドル77による解砕・混合の作用を受けることになる。棒状部材93に捕捉された塊状物はその位置で繰り返しパドル77や棒状部材93と衝突するうちに棒状部材93の間隔を通る大きさに解砕され、棒状部材93の間を通過して土質改良材と混合されつつ出口75に向かう。また、土質改良材が混ざり込むことによって塊状物はさらに割れ易くなり、塊状物はパドル77による混合・解砕の作用を受けて徐々に細粒化されていく。他方、塊状物を含まない通常の土砂を対象とした場合であっても、土塊解砕促進ユニット90を取り外す必要は特になく、土砂はパドル77によって土質改良材と混合されつつ棒状部材93の間隔を通過して出口75に向かって流動する。このように、本実施の形態によれば、脱水ケーキを含めて多様な土砂を対象として良好な混合性能を発揮することができる。また、改質対象土砂によって土塊解砕促進ユニット90を着脱する必要も基本的にないため、対象とする土砂によって部品の着脱や交換のための余計な作業も生じない。
また、棒状部材93の長さは、各々の下端部を結ぶ線がパドル77の回転軌道に沿うようにそれぞれ設定されているため、土砂の流れに干渉する部分の長さを確保することができ、それだけ効率良く土塊を捕捉することができる。このことも土塊の解砕効率の向上に寄与する。
また、本実施の形態の場合、棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させる機構、及び傾動した棒状部材93を鉛直姿勢に戻す方向に付勢する手段を備えているため、解砕不能なレキ等の異物が棒状部材93で捕捉された場合にパドル77と棒状部材93との間に異物が噛み込むことを抑制することができ、混合作業の中断やパドル77や棒状部材93の変形・損傷を抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図11は本発明の第2の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図、図12は機体前方側から見た正面図、図13は側面図であり、第1の実施の形態を表した図8−図10にそれぞれ対応する図である。これらの図において既述した部材と同様のものについては既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の土塊解砕促進ユニット90Aが第1の実施の形態の土塊解砕促進ユニット90と相違する点は、傾動した棒状部材93を鉛直姿勢に戻る方向に付勢する手段として圧縮ばねを用いた点である。具体的には、土塊解砕促進ユニット90Aのフレーム92Aに設けた左右のレバー92dAは、第1の実施の形態のレバー92dとは逆に前方に水平に延在している。そして、取付け部91及びレバー92dAをばね92eAで連結してある。コイルばねを例示しているが、他のばねであっても良い。ばね92eAの長さは、重力以外の負荷がかかっていない状態で取付け部91からレバー92dAまでの高さと同程度である。ばね92eAのばね力は、ケーシング71内の通常の(改質対象とすべき)土砂の流れに抗って棒状部材93を鉛直姿勢又はこれに近い姿勢で保持することができ、レキ等といった解砕されない硬質の異物がパドル77によって押し付けられた場合には、フレーム本体92bA及び回転軸92cとともに棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させることができる程度に設定されている。棒状部材93が傾動した状態では、ばね92eAが自然長よりも短くなるため、ばね92eAの復元力が作用して棒状部材93が鉛直姿勢に戻る方向に付勢される。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図14は本発明の第3の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図、図15は機体前方側から見た正面図、図16は側面図、図17は図14中のXVII−XVII線による矢視断面図である。図14−図16は第1の実施の形態を表した図8−図10にそれぞれ対応する図である。これらの図において既述した部材と同様のものについては既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の土塊解砕促進ユニット90Bが第1の実施の形態の土塊解砕促進ユニット90と相違する点は、傾動した棒状部材93を鉛直姿勢に戻る方向に付勢する手段としてばねの代わりにウェイト92fを用いた点である。具体的には、土塊解砕促進ユニット90Bのフレーム92Bのフレーム本体92bBは、回転軸92cの中心軸方向から見てL字型をした板状部材であり、L字断面のコーナーの内側部分に回転軸92cが固定されている。棒状部材93は、通常時においてコーナー部から下方に延びる鉛直面部の後面に固定されており、コーナー部から前方に延びる水平面部の前端部には上記ウェイト92fが取り付けられている。ウェイト92fは水平面部に荷重をかけて回転軸92c周りに相当の図17の紙面上で時計回りの向き(出口25側に傾動した棒状部材を戻す方向)のモーメントを発生させる重量があるものであれば態様は問わないが、本実施の形態では左右に延びる角棒状の部材で構成してある。ウェイと92fの重量は、ケーシング71内の通常の(改質対象とすべき)土砂の流れに抗って棒状部材93を鉛直姿勢又はこれに近い姿勢で保持することができ、レキ等といった解砕されない硬質の異物がパドル77によって押し付けられた場合には、フレーム本体92bB及び回転軸92cとともに棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させることができる程度に設定されている。また、本実施の形態では左右のサイドフレーム92aが板状のストッパ92gで連結されている。ストッパ92gは棒状部材93の入口94側への傾動を規制する部材であり、鉛直姿勢の棒状部材93の後面に接触する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施の形態)
図18は本発明の第4の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図、図19は機体前方側から見た正面図、図20は側面図、図21は図18中のXXI−XXI線による矢視断面図である。図18−図20は第1の実施の形態を表した図8−図10にそれぞれ対応する図である。これらの図において既述した部材と同様のものについては既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の土塊解砕促進ユニット90Cが第1の実施の形態の土塊解砕促進ユニット90と相違する点は、棒状部材93に異物が引っ掛かった場合にばね92eCが曲げ変形して棒状部材93が出口75側に傾動する機構とし、傾動した棒状部材93を元の姿勢に付勢する手段を当該ばね92eCで兼用した点である。具体的には、本実施の形態では、フレーム92Cの左右のサイドフレーム92aの間に渡したフレーム本体92bCに対し、棒状部材93を取り付けたフレーム92hをばね92eCで連結してある。本実施の形態のフレーム本体92bCは、面を上下に向けた姿勢で左右に延びており、フレーム92hは棒状部材93を取り付けた鉛直面と鉛直面の上端から前方に延びる水平面とでL字型に形成されている。フレーム92hの水平面はフレーム本体92bCの下面に対向しており、これら対向面同士がばね92eCで連結してある。ばね92eCは中心軸を縦にして配置したコイルばねであり、左右方向に複数(本実施の形態では三つ)設けられている。フレーム92hに対する棒状部材93の取り付けについては第1の実施の形態におけるフレーム本体92bに対する棒状部材93の取り付けと同様である。
本実施の形態においては、棒状部材93にレキ等の異物が引っ掛かった場合にばね92eCが曲げ変形してフレーム92hごと棒状部材93が出口75側に傾動する。ばね92eCのばね力は、ケーシング71内の通常の(改質対象とすべき)土砂の流れに抗って棒状部材93を鉛直姿勢又はこれに近い姿勢で保持することができ、レキ等といった解砕されない硬質の異物がパドル77によって押し付けられた場合には、フレーム本体92bCとともに棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させることができる程度に設定されている。棒状部材93が傾動した状態では、ばね92eCが弾性的に曲げ変形した状態にあるため、ばね92eCの復元力が作用して棒状部材93が鉛直姿勢に戻る方向に付勢される。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図22は本発明の第5の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図、図23は機体前方側から見た正面図、図24は側面図、図25は図22中のXXV−XXV線による矢視断面図である。図22−図24は第1の実施の形態を表した図8−図10にそれぞれ対応する図である。これらの図において既述した部材と同様のものについては既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の土塊解砕促進ユニット90Dが第1の実施の形態の土塊解砕促進ユニット90と相違する点は、棒状部材93に異物が引っ掛かった場合に全部の棒状部材93が一体となって傾動するのではなく、各棒状部材93が単独で傾動可能な構成となっていて、異物の引っ掛かった棒状部材93が他の棒状部材93とは独立して傾動する点である。具体的には、本実施の形態では、フレーム92Dは、左右のサイドフレーム92a、及び左右のサイドフレーム92aを連結するフレーム本体92bDからなっている。フレーム本体92bDは、面を上下に向けた姿勢で左右に延びている。そして、本実施の形態では、各棒状部材93がフレーム本体92bDの下面にそれぞればね92eDを介して連結してある。棒状部味93をそれぞれ取り付けた各ばね92eDは中心軸を縦にして配置したコイルばねであり、そのばね力は、ケーシング71内の通常の(改質対象とすべき)土砂の流れに抗って自己の支持する棒状部材93を鉛直姿勢又はこれに近い姿勢で保持することができ、レキ等といった解砕されない硬質の異物がパドル77によって押し付けられた場合には、自己の支持する棒状部材93をケーシング71の出口75側に傾動させることができる程度に設定されている。棒状部材93が傾動した状態では、ばね92eDが弾性的に曲げ変形した状態にあるため、ばね92eDの復元力が作用して棒状部材93が鉛直姿勢に戻る方向に付勢される。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
第1−第4の実施の形態のように全部の棒状部材93が一体に傾動する構成の場合、いずれかの棒状部材93に異物が接触した際に異物の接触していない棒状部材93も異物の接触した棒状部材93とともに傾動し、異物を下流側に逃がす間は土塊を捕捉する機能を果たさず、本来捕捉されるべき大きさの土塊が通過してしまう。それに対し、本実施の形態の場合、棒状部材93が一本一本独立して傾動し、異物に接触した棒状部材93のみを傾動させることができるので、異物を逃がしている間も異物に接触していない他の棒状部材93が土砂の流れに臨むので、異物を逃がすのに伴って本来捕捉されるべき大きさの土塊が棒状部材93で捕捉されることなく通過することを抑制し得る。したがって、土塊の捕捉効率が向上し、土塊の解砕性能の向上が期待できる。
なお、本実施の形態では各棒状部材93をばね92eDで支持する構成としたが、棒状部材93の一本一本を独立して回転軸で支持し、第1又は第2の実施の形態のように回転軸周りにばねでモーメントを作用させる構成とすることもできるし、第3の実施の形態のようにウェイトの荷重で棒状部材93を付勢する構成とすることもできる。
(第6の実施の形態)
図26は本発明の第6の実施の形態に係る混合装置に備えられた土塊解砕促進ユニットの平面図、図27は機体前方側から見た正面図、図28は側面図、図29は図26中のXXIX−XXIX線による矢視断面図である。図26−図28は第1の実施の形態を表した図8−図10にそれぞれ対応する図である。これらの図において既述した部材と同様のものについては既出図面と同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態の土塊解砕促進ユニット90Eが第1の実施の形態の土塊解砕促進ユニット90と相違する点は、棒状部材93を固定し傾動しない構成とした点である。本実施の形態のフレーム92Eは、左右の取付け部91に立設したサイドフレーム92a、及び左右のサイドフレーム92aを連結するフレーム本体92bEからなる。フレーム本体92bEはフラットバー状の平滑な部材であり、断面を鉛直に立てた姿勢で左右方向、すなわちパドルミキサ72の回転軸方向と直交する方向に水平に延在している。棒状部材93は、フレーム本体92bEの後面に溶接等で固定されている。他の構成は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態のように異物を逃がす構成を省略しても、棒状部材93で土塊を捕捉することで解砕を促進させるという発明の本質的効果を得ることができる。但し、本実施の形態においても、棒状部材93の材質をばね鋼とし、棒状部材93自体が異物に押されて傾動する(弾性的に折れ曲がる)ようにすることができる。この場合には各棒状部材93が独立して傾動するので、第5の実施の形態と同様の効果が期待できる。
なお、以上で説明した各実施の形態においては、ホッパ12に直接土砂が投入される土質改良機の混合装置19に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、ホッパ上部に土砂中の異物を除去する振動式(又は固定式)の篩を設けた土質改良機にも本発明は適用可能である。また、履帯7を有するクローラ式の走行装置を備えた土質改良機の混合装置19に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、いわゆるホイール式の走行装置を備えた土質改良機であっても良い。また自走機能を有さない固定式の土質改良機に備えられた混合装置にも本発明は適用可能である。これらの場合も同様の効果を得る。
19 混合装置
71 ケーシング
72 パドルミキサ
74 入口
75 出口
76 回転軸
77 パドル
92,92A−E フレーム
92c 回転軸
92e,92eA,92eC,92eD ばね
93 棒状部材
92f ウェイト

Claims (4)

  1. 長手方向の一方側の上部に土砂の入口を、他方側の下部に出口を有するケーシングと、
    このケーシング内で長手方向に延在する回転軸の外周部にパドルを配置したパドルミキサと、
    前記ケーシングの内側で前記パドルの回転軌道の上側の領域において上下に延在させ、前記ケーシングの幅方向に併設した複数の棒状部材と
    を備えたことを特徴とする土質改良機の混合装置。
  2. 前記複数の棒状部材は、各々の下端部を結ぶ線が前記パドルの回転軌道に沿うようにそれぞれ長さが設定されていることを特徴とする請求項1に記載の土質改良機の混合装置。
  3. 前記複数の棒状部材を前記ケーシングの出口側に傾動させる機構と、
    傾動した前記複数の棒状部材を鉛直姿勢に戻す方向に付勢する手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の土質改良機の混合装置。
  4. 前記棒状部材の材質がばね鋼であることを特徴とする請求項1又は2に記載の土質改良機の混合装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110640904A (zh) * 2019-10-29 2020-01-03 深圳市奈士迪技术研发有限公司 一种用于桥梁施工的排料效率高的混凝土搅拌设备

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