JP2013248574A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

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秀哉 上川
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Abstract

【課題】全長が短くてコンパクト化できると共に十分な微細気泡を発生できる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】通液することで吸気して液中に気泡を形成可能な気泡形成器を備えた微細気泡発生装置20であり、吸気部材21は、気体導入路24と、液が並列に流れるように複数設けたベンチュリー構造の分割通液路25と、気体導入路24と複数の分割通液路25とを連通する分配用通気路26と、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、通液することで気体を吸引して液中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置に関する。
通液することで気体を吸引して液中に微細気泡を発生させる微細気泡発生装置として、ベンチュリー構造の通液路を用いたものが知られている。
例えば下記特許文献1では、液流路に大気開放された空気導入路を設け、通液時に空気導入路から空気を吸引させた後、複数本のベンチュリー管が並列に配置された圧壊ノズルを通過させることで圧壊して気泡を微細化し、その後、複数の網板を通過させることで流れの乱れを抑制して気泡の合一を抑制している。
この特許文献1によれば、0.1〜1000μmの気泡径を有する微細気泡を含んだ液を生成できるとされている。また下記特許文献2のように、液中に気体を加圧溶解させて流路中で微細気泡を生成する装置に比べて小型化できるとされている。
特開2011−245406号公報 特開2008−149038号公報
しかしながら、従来のベンチュリー管を用いた微細気泡発生装置では、上流側の液流路で纏めて気体を吸引させた後、圧壊ノズルと網板とを通過させることを繰り返して気泡を微細化していた。
このため、流動方向に沿って多段階に圧壊ノズルや網板を配置しなければならず、構成が複雑であると共に全長が長くなっていた。
しかも、上流側よりも下流側でベンチュリー管を小さくして数や配置領域を増やしているため、上流側で形成された気泡を下流側の多数のベンチュリー管に均等に供給することが容易でない。そのためベンチュリー管毎で微細化できる気泡の量に偏りがある。このため、微細気泡の発生量がばらつき、全体として微細気泡の発生量が少なくなることがあった。
そこで、本発明では、全長が短くてコンパクトであっても十分な量の微細気泡を発生できる微細気泡発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、通液することで吸気して液中に気泡を形成可能な吸気部材を備えた微細気泡発生装置であり、吸気部材は、気体導入路と、液が並列に流れるように複数設けられたベンチュリー構造の分割通液路と、気体導入路と複数の分割通液路とを連通する分配用通気路と、を備えている装置である。
微細気泡発生装置は、多数の微細開口を有して複数の分割通液路から流出した液及び気泡が通過する網状部材を複数備え、複数の網上部材が互いに離間して配置されているのがよい。
本発明の微細気泡発生装置によれば、吸気部材に複数の分割通液路を設けて液を並列に流すことで各分割通液路に気体を導入できるようにしたので、吸気部材の流動方向に沿う長さを短くできる。そのため、微細気泡発生装置の上流側から下流側への全長を短くしてコンパクト化することが可能である。
またベンチュリー構造の分割通液路を複数設け、各分割通液路に気体導入路及び分配用通気路から気体を吸引できるようにしたので、複数の分割通液路のそれぞれで気泡を十分に形成でき、より多くの微細気泡を発生させることができる。
その結果、全長が短くてコンパクト化できると共に、十分な微細気泡を発生できる微細気泡発生装置を提供することが可能である。
第1実施形態の微細気泡発生装置を装着した水栓構造を示す斜視図である。 第1実施形態の水栓金具の吐出部を示す断面図である。 第1実施形態の水栓構造の弁付近を示す断面図である。 (a)は第1実施形態の吸気部材について一部を断面で示した拡大斜視図、(b)は同吸気部材の分割体について一部を断面で示した拡大斜視図である。 第2実施形態の微細気泡発生装置を装着したシャワーヘッドを示す分解正面図である。 第2実施形態の微細気泡発生装置を示す断面図である。 第3実施形態の微細気泡発生装置を装着したシャワーヘッドを示す部分断面図である。 吸気部材の変形例を説明する断面図である。 吸気部材の他の変形例を説明する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
[第1実施形態]
本実施形態は本発明の微細気泡発生装置をキッチンカウンタや洗面化粧台等の水栓構造に適用した例である。
図1に示すように、この水栓構造では、シンク又は洗面ボウル付近に水栓金具11が配設され、水栓金具11に図示しない給水設備配管からの給水管12が接続されている。水栓金具11又は給水管12には通液路を止水可能な弁13が設けられており、この例では水栓金具11に設けられたスイッチ14により操作可能な電磁弁が給水管12に設けられている。
微細気泡発生装置20は、図2及び図3に示すように水栓金具11及び給水管12に装着されている。この装置は、スパウト16の吐水部16aに配置された吸気部材21と、吐水部16aにおける吸気部材21の下流に配置された網状部材22と、吸気部材21より上流の通液路17に配置されて外部から気体を吸気部材21に導入するための気体導入管23と、を備えている。
[吸気部材]
吸気部材21は通液された際、外部から気体を導入して液中に気泡を形成する部材である。
この吸気部材21は、図2及び図4(a)(b)に示すように、気体導入路24と、ベンチュリー構造を有する複数の分割通液路25と、気体導入路24と複数の分割通液路25とを連通する分配用通気路26と、を備えている。
吸気部材21は、スパウト16の吐水部16aに設けられた収容部18に収容されるため、収容部18に対応した形状となっている。ここでは両端面が略平坦で側周面が断面円形に形成され、軸方向の長さが径方向の長さより短い扁平形状となっている。
吸気部材21をスパウト16に装着した状態では、吸気部材21が網状部材22と共に押さえ部材18aにより収容部18内に固定され、吸気部材21の周縁部が液密に挟持されている。
スパウト16の吐水部16a近傍には、上流の通液路17より断面積が拡大した通液室17aが設けられているため、吸気部材21の端面の広い範囲が通液室17aに隣接して配置されている。
吸気部材21の気体導入路24は、気体導入管23から気体が導入される部位、すなわち、吸気部材21に気体導入管23が取り付けられる部分であり、その構造は任意である。ここでは吸気部材21内に設けられた導入室24aと、導入室24aと連通し気体導入管23を気密に嵌合する嵌合孔24bと、気体導入管23の端部を導入室24aの底面から離間した位置で当接させる凹凸部27と、を備えている。
吸気部材21の複数の分割通液路25は、上流の通液路17からの液が分かれて並列に通過する通液路である。各分割通液路25は吸気部材21を貫通して設けられ、上流側に流入口25a、下流側に流出口25bが開設されている。
各分割通液路25はそれぞれベンチュリー構造を有する。ベンチュリー構造は、水栓構造を使用時の通液状態で、気体を吸引可能な流速及び負圧が得られる構造であればよい。液の流動方向に対して直交する断面積が中間部分で最小となるように、流入口25a側には流動方向に沿って断面積が徐々に縮小する縮小部25cが設けられ、流出口25b側には流動方向に沿って断面積が徐々に拡大する拡大部25dが設けられているのが好ましい。
各分割通液路25は、流動方向に対して直交する断面形状が全長にわたり略円形となっている。各分割通液路25の向きは、流入口25a及び流出口25bがそれぞれ上流側及び下流側に配置されればよいが、ここでは各分割通液路25の軸線が互いに略平行となっている。これにより各分割通液路25の流動抵抗を小さくできる。
複数の分割通液路25の大きさ、形状、向きは互いに異なってもよいが、ここでは略同じに形成されている。これにより各分割通液路25で並列に流動する液の流速を略同等にでき、気体の吸引力を同等にできる。
吸気部材21の分配用通気路26は、気体導入路24から導入された気体を各分割通液路25に分配するための通気路である。
各分配用通気路26は、一方の端部が気体導入路24に開口し他方の端部が1つの分割通液路25に開口した1本の直線状、折れ線状、曲線状の流路でもよい。さらに、分岐状に形成されて一端部が気体導入路24に開口し分岐された他方の端部がそれぞれ別の分割通液路25に開口してもよい。ここでは分配用通気路26が気体導入路24と一つの分割通液路25とに両端が開口した直線状の流路となっている。
分配用通気路26の各開口の大きさや位置は、気体導入路24から各分割通液路25に気体が導入できる範囲で形成されている。
分配用通気路26の分割通液路25側の開口は、過剰に大きいと各分割通液路25で形成される気泡が大きくなり易いため、開口の面積はその開口が設けられた部位における分割通液路の断面積より小さくするのがよい。一方、開口が過剰に小さいと気泡の発生量が低下する。
分配用通気路26の分割通液路25側の開口は、より強い吸引力が得られる位置に設けることが好ましく、例えば液の流動方向に対して直交する断面積が中間部で最小となる分配用通気路26では、断面積が最小となる部分に近接した下流側に設けてもよい。
本実施形態の吸気部材21は、図4(a)(b)に示すように、互いに流動方向に隣接して配置された複数の分割体21a,21bにより構成されている。
複数の分割体21a,21bは、互いに対向する面同士が互いに密着可能となっている。この対向する面には、互いに嵌合可能な嵌合突起21cと嵌合凹部21dが設けられ、嵌合突起21cと嵌合凹部21dとを嵌合させて密着させることで、一方の分割体21aと他方の分割体21bとが所定の相対位置で合体する。
一方の分割体21aには、複数の縮小部25cを構成するためのテーパ孔と、気体導入管23の嵌合孔24bと、が設けられている。他方の分割体21bには、複数の拡大部25dを構成するためのテーパ孔と、気体導入路24の導入室24aと、導入室24aから放射状に各テーパ孔まで延びる溝部26aと、が設けられている。導入室24aの底面の周囲には、分割体21bの端面と複数の溝部26aとにより構成された凹凸部27が設けられている。
このような複数の分割体21a,21bでは、嵌合突起21cと嵌合凹部21dとを嵌合させて分割体21a,21b同士を密着することで、縮小部25cのテーパ孔と拡大部25dのテーパ孔とが同軸に組合わされて分割通液路25が形成され、各溝部26aの上部開口が分割体21aにより塞がれて分配用通気路26が形成される。
[気体導入管]
気体導入管23は、吸気部材21の気体導入路24に気体を導入するための通気路である。この気体導入管23は、図2及び図3に示すように、上流の通液路17を構成するスパウト16及び給水管12の内部に収容され、一方の端部が気体導入路24に接続され、他方の端部の吸入口23aが弁13より下流で給水管12の外部に大気と接するように開口している。気体導入管23の吸入口23aには逆止機能を有する吸気弁やフィルタ等が装着されていてもよい。
[網状部材]
網状部材22は、図2に示すように、吸気部材21の下流に配置され、吸気部材21から流出した液及び気泡を通過させる部材である。この網状部材22は、複数の分割通液路25からの液及び気泡を通過させることで、気泡を破砕して気泡径を一層小さくすることができる。
網状部材22はメッシュ状の金網であり、目開きが0.01〜0.2mmのものを適宜選択して使用する。
本実施形態では、網状部材22として、弾性材料からなる環状の枠22aに格子状のステンレス製の金網が保持されたものを使用している。網状部材22は1枚でも複数枚重ねて配置してもよい。網状部材は、綾織状、綾畳織状などのステンレス製の金網も使用できる。
網状部材22は、スパウト16の吐水部16aの収容部18に吸気部材21と共に収容され、押さえ部材18aにより周縁部が液密に挟持されている。装着状態では、通過面が液体及び気泡の流動方向に対して交差するように配置され、吸気部材21の下流側全体を覆っている。
吸気部材21と吸気部材21に最も近接した網状部材22との間には間隙28が設けられ、複数の分割通液路25の流出口25bがこの間隙28に臨んで配置されている。間隙28は、吸気部材21の端面と網状部材22の通過面との間に複数の分割通液路25から流出した液及び気泡が進入できるよう形成されている。これにより、各分割通液路25から流出する液及び気泡が分割通液路25の流出口25bに対応する面積の網状部材22を通過するのではなく、網状部材の広い範囲を利用して通過することができる。
弾性変形や膨張等による変形が生じる網状部材22の場合、変形しても吸気部材21の端面と網状部材22の通過面との間が離間した状態で保てるようにするのが好適である。
一方、この間隙28が過剰に大きいと、微細気泡発生装置20の全長が大きくなるため、吸気部材21の端面と網状部材22の通過面との間の間隙28は10mm以下、好ましくは5mm以下とするのが好適である。
複数の網状部材22を用いる場合には、複数の分割通液路25から流出した液及び気泡が複数の網状部材22を順次通過するように配置されるのがよい。即ち、各網状部材22の通過面が液及び気泡の流動方向に対して交差する向きとなり、各網状部材22が液及び気泡の流動方向において互いに異なる位置に配置されるのがよい。
このようにすれば、上流側の網状部材22で気泡が微細化された後、気泡同士が付着して大径化した際、下流側の網状部材22で再び破砕して微細化できる。
複数の網状部材22を用いる場合、複数の網状部材22が互いに離間して配置されることが望ましい。複数の網状部材22の通過面同士が互いに接触すると、接触部分のぬれ性や表面張力等の影響で、複数の網状部材22間に液体が滞留して、気泡が通過できなくなるからである。
[動作]
次に、微細気泡発生装置20を用いて微細気泡を発生させる方法を説明する。
まず、水栓金具11のスイッチ14により弁13を操作し、給水設備配管からの液を給水管12及びスパウト16内の上流の通液路17を通液し、吸気部材21に供給する。
吸気部材21では、流れが分割されてベンチュリー構造の複数の分割通液路25へ並列に通液される。各分割通液路25では吸引力が発生し、給水管12の弁13付近に開口した気体導入管23の吸入口23aから外気が吸引されて、気体導入管23及び気体導入路24を経由して複数の分配用通気路26に分配され、分割通液路25を流動する液中に微細気泡を含んだ多数の気泡が形成され、流出口25bから流出する。
各流出口25bから流出された液及び気泡が、吸気部材21と網状部材22との間の間隙28に流入して網状部材22に供給される。網状部材22を通過することで、気泡径の大きい気泡が破砕されて微細化される。これによりスパウト16の吐水部16aから微細気泡を多量に含有した液が吐出される。
このようにして形成された微細気泡の含有液には、例えば平均気泡径が0.1〜1000μmのマイクロバブルが多量に含有されている。この微細気泡の含有液は、例えば平面が150mm×350mmの水槽に硬貨を沈め、水深が250mm程度になるまで微細気泡の含有液を貯めた後、上方から観察したときに、硬貨を目視できない程度に白濁した状態を60秒以上維持できる微細気泡が懸濁された液となっている。
[本実施形態の作用効果]
以上のような微細気泡発生装置20によれば、吸気部材21に複数の分割通液路25を設けて液を並列に流すことで各分割通液路25に気体を導入できるようにしたので、吸気部材21の流動方向に沿う長さを短くでき、微細気泡発生装置20の全長を短くコンパクト化できる。
ベンチュリー構造の分割通液路25を複数設け、各分割通液路25に気体導入路24及び分配用通気路26から気体を導入できるようにしたので、複数の分割通液路25のそれぞれでより多くの微細気泡を発生させることができる。
しかも気体導入路24と複数の分割通液路25とを分配用通気路26で連通し複数の分割通液路25のそれぞれで気体を導入できるようにしたので、分割通液路25の数に拘わらず、気体を纏めて気体導入路24に導入することができる。そのため気体を導入するための経路を簡素化でき、微細気泡発生装置を容易に製造できる。また設置も容易である。
さらに各分割通液路25のそれぞれで気体導入路24から気体を導入できるため、複数の分割通液路25を液の流動方向と交差する方向の広い範囲に分散配置することができ、微細気泡発生装置20の出口で流動方向に対して交差する方向の各位置における気泡の存在量を多くでき、また存在量のばらつきを抑えることができる。
この微細気泡発生装置20では、多数の微細開口を有して複数の分割通液路25から流出した液及び気泡が通過する網状部材22を複数備えており、各網状部材22が流動方向に互いに離間して配置されている。そのため複数の網状部材22が互いに接触することで、例えば接触部分及びその近傍に液が滞留して気泡が通過し難くなることや他の部分よりも流動抵抗が大きくなることを防止できる。さらに、網状部材22の通過面積を広く確保することができ、網状部材22の面上の一部で微細気泡の流出量が低下することを防止できる。
また複数の網状部材22を流動方向に互いに離間して配置することで、上流側の網状部材22で気泡が微細化された後で再付着して大型化しても、確実に下流側の網状部材22で破砕することができ、より多くの微細気泡を発生できる。
この微細気泡発生装置20では、吸気部材21と吸気部材21に最も近接した網状部材22との間に間隙28が設けられ、複数の分割通液路25の流出口25bが間隙28に臨んで開口している。よって、各分割通液路25から流出する液及び気泡が分割通液路25の流出口25bに対応する面積の網状部材22を通過するのではなく、網状部材の広い範囲を利用して通過することができる。そのため通過抵抗を小さくでき、また複数の分割通液路25の圧力損失を略均等にできる。これにより一部の分割通液路25で気体を導入し難くなったり、分割通液路25を流動する液が分配用通気路26に逆流したりすることを防止できる。
この微細気泡発生装置20では、吸気部材21が互いに流動方向に隣接して配置された複数の分割体21aを有し、分配用通気路26が複数の分割体21aの対向部分に設けられているので、分配用通気路26を分割体21aの端面側に形成できる。
この微細気泡発生装置20では、複数の分割通液路25を形成する内壁面に設けられた分配用通気路26の開口の面積が、開口が設けられた部位における分割通液路25の断面積より小さいので、各分割通液路25において、より小さい気泡を形成することができる。
この微細気泡発生装置20では、一方の端部が気体導入路24に接続されると共に他方の端部が大気と接するように気体導入管23が配置されるので、複数の分割通液路25に導入される気体として大気を気体導入管23によりまとめて導入でき、構成を簡素化できる。
しかもこの気体導入管23を弁13より下流側の上流通液路を構成するスパウト16及び給水管12の内部に配置するため、スパウト16の外観品質を向上できる。また吐水部16aから離間した部位に気体導入管23の吸入口を配置しているため、吐出された液が吸気部材21に導入されることを防止してより多数の気泡を形成できる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、シャワー装置に微細気泡発生装置を装着した例である。
図5及び図6に示すように、このシャワー装置では、シャワーホース31の端部に連結部材32を介してシャワーヘッド33が連結され、本実施形態の微細気泡発生装置30は、多数の吐出孔33aが設けられたシャワーヘッド本体33bと連結部材32との間に配置されている。
微細気泡発生装置30は、シャワーヘッド本体33bと連結部材32とにそれぞれ螺合可能な概略円筒形状のケーシング35に設けられている。ケーシング35の内部に通液室17a及び収容部36が設けられ、収容部36に第1実施形態と同様の吸気部材21及び網状部材22が収容され、吸気部材21及び網状部材22がケーシング35の内部に螺合した押さえ部材36aにより固定されている。固定状態では、吸気部材21及び網状部材22の縁部が収容部36の縁部と押さえ部材18aとの間で液密に挟持されている。
また気体導入管23が吸気部材21の気体導入路24に接続されてケーシング35内に収容されており、気体導入管23がケーシング35の側周壁を貫通した孔に接続されており、面から外気に接して配置されている。
その他は、第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、シャワーヘッド33の多数の吐出孔から微細気泡が含有された液を噴射することができ、また第1実施形態と同様の作用効果も得られる。
[第3実施形態]
第3実施形態はシャワー装置に微細気泡発生装置を装着した例である。
図7に示すように、このシャワー装置では、微細気泡発生装置40がシャワーヘッド33の先端に装着されている。ここでは網状部材22が装着されず、多数の吐出孔33aが吸気部材21の分割通液路25により構成されている。
図中、気体導入管23の詳細な図示は省略しているが、気体導入管23はシャワーヘッド33の一部から外部に開口し、上流の通液路17内に収容されて上流側で外気に開口することができる。
その他は、第1実施形態と同様である。
第3実施形態では分割通液路25で発生した微細気泡を含む多数の気泡が液と共に噴射される。この実施形態であっても、網状部材22による微細化の効果の他は、第1及び第2実施形態と同様である。
しかも、この構成により、シャワー装置の多数の吐出孔33aを形成する部材と微細気泡発生装置40とを共通化でき、微細気泡を噴射できるシャワー装置の部品点数を少なくでき、構成を簡素化できる。
[変形例]
上記第1乃至第3実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
上記各実施形態は、スパウト16又はシャワーヘッド33等の吐水構造体への微細気泡発生装置の装着例であるが、装着する対象は特に限定されず、他の通液構造体であってもよい。例えば浴槽中に気泡含有温水を供給するようなものであってもよい。
微細気泡発生装置に供給する液体及び気体としては、上水及び空気の例に限らず、種々選択可能である。例えば液体としては貯留水、下水、温水、溶液、分散液等の他の液体でもよく、気体としては、酸素、二酸化炭素、窒素等の他の気体でもよい。
上記各実施形態では、吸気部材21の気体導入路24に気体導入管23の嵌合孔24bを設けているが、例えば図8に示すように、吸気部材21に気体導入管23の内部に嵌合させる嵌合パイプ51を設けてもよい。
この図8に示す吸気部材20では、上流側の分割体21aにおける縮小部25cを構成するテーパ孔の端部よりも下流側の分割体21bにおける拡大部25dを構成するテーパ孔の端部が大きく形成されており、分割体21aと分割体21bとを密着させると縮小部25cと拡大部25dとの間に段差部分が形成される。そして縮小部25cに隣接する位置の拡大部25dに分配用通気路26が開口させることで、通液時の吸引力を向上させてもよい。
上記各実施形態では、吸気部材21と網状部材22との間の間隙28は網状部材22の枠22aにより形成することなく、図9に示すように、吸気部材21の下流側端面に、周縁より凹んだ逃げ部52を設けることで間隙28を形成してもよい。その場合、網状部材22を端面の周縁に直接接合することも可能である。
分配用通気路26や気体導入路24等の構成は、上記実施形態に限定されない。例えば複数の分割体21a,21bのそれぞれに溝部26aを設けたり、溝部26aの代わりに他の凹凸形状や別の形状部分を設けたりすることで、分配用通気路26や気体導入路24を形成してもよい。
上記各実施形態では、気体導入管23を吸気部材21より上流側に配置したが、気体導入管23を吸気部材21より下流側に配置することも可能である。
11 水栓金具
12 給水管
13 弁
14 スイッチ
16 スパウト
16a 吐水部
17 通液路
17a 通液室
18 収容部
18a 押さえ部材
20,30,40 微細気泡発生装置
21 吸気部材
21a,21b 分割体
21c 嵌合突起
21d 嵌合凹部
22 網状部材
22a 枠
23 気体導入管
23a 吸入口
24 気体導入路
24a 導入室
24b 嵌合孔
25 分割通液路
25a 流入口
25b 流出口
25c 縮小部
25d 拡大部
26 分配用通気路
26a 溝部
27 凹凸部
28 間隙
31 シャワーホース
32 連結部材
33 シャワーヘッド
33a 吐出孔
35 ケーシング
36 収容部
36a 押さえ部材
51 嵌合パイプ
52 逃げ部

Claims (2)

  1. 通液することで吸気して液中に気泡を形成可能な吸気部材を備えた微細気泡発生装置であり、
    上記吸気部材は、上記液が並列に流れるように複数設けられたベンチュリー構造の分割通液路と、気体導入路と、当該気体導入路と上記複数の分割通液路とを連通する分配用通気路と、を備えている、微細気泡発生装置。
  2. 前記複数の分割通液路の下流側に網状部材を複数備え、該複数の網状部材が互いに離間して配置されている、請求項1に記載の微細気泡発生装置。
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