JP2013247840A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2013247840A
JP2013247840A JP2012122514A JP2012122514A JP2013247840A JP 2013247840 A JP2013247840 A JP 2013247840A JP 2012122514 A JP2012122514 A JP 2012122514A JP 2012122514 A JP2012122514 A JP 2012122514A JP 2013247840 A JP2013247840 A JP 2013247840A
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Tatsuro Midorikawa
達朗 緑川
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Abstract

【課題】電源供給回路の面積を縮小する。
【解決手段】半導体装置は、チャージポンプ回路と、第1出力線と、第2出力線とを有す
る、電圧供給回路と、前記第1出力線に接続される第1スイッチ素子と、前記第2出力線
に接続される第2スイッチ素子と、制御回路とを具備し、前記電圧供給回路は前記第1出
力線に第1電圧を出力し、前記第2出力線に前記第1電圧と異なる第2電圧を出力し、前
記制御回路は、異なる時間で前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子をオンさせる
ことを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

本発明は、半導体装置に係り、特に、複数の電圧を供給することができる電源供給回路
を有する半導体装置に関する。
半導体装置の動作には複数の電圧が必要である。この複数の電圧を供給するために複数
個の電源供給回路が配置される。しかし、半導体装置の動作に用いられる電圧の数が増え
ると、電源供給回路の数も増えてしまう。その結果、電源供給回路の占有面積が大きくな
り、半導体装置が大きくなってしまう。半導体装置が大きくなると半導体装置の価格が上
昇してしまう。
特開2008−054471号公報
本発明は、電源供給回路の面積を縮小させることが可能な半導体装置を提供しようとす
るものである。
実施形態に係る半導体装置の一例は、チャージポンプ回路と、第1出力線と第2出力線
とを有する電圧供給回路と、前記第1出力線に接続される第1スイッチ素子と、前記第2
出力線に接続される第2スイッチ素子と、制御回路とを具備し、前記電圧供給回路は前記
第1出力線に第1電圧を出力し、前記第2出力線に前記第1電圧と異なる第2電圧を出力
し、前記制御回路は、異なる時間で前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子をオン
させることを特徴とする。
本実施形態に係る半導体装置の一例を示す構成図。 本実施形態に係るメモリセルアレイの一例を示す回路図。 本実施形態に係るワード線制御回路の一例を示す回路図。 (a)はメモリセル(b)はワード線転送トランジスタの一例を示す断面図。 NAND型フラッシュメモリの断面の一例を示す断面図。 図5に示す各領域に供給される電圧の例を示す図。 (a)は、NAND型フラッシュメモリの読み出し動作時の電圧の一例を示す回路図、(b)はNAND型フラッシュメモリの書き込み動作時の電圧の一例を示す回路図。 (a)(b)はメモリセルのしきい値分布の一例を示す図。 本実施形態の電圧供給回路の回路構成の接続関係を示すブロック図。 (a)は本実施形態に係るクロック発生回路の一例を示す回路図、(b)は本実施形態に係るチャージポンプ回路の一例を示す回路図、(c)は本実施形態に係るチャージポンプ回路の電圧生成の一例を示す波形図。 本実施形態に係る検知回路の一例を示す回路図。 本実施形態に係るフィルター回路の一例を示す回路図。 本実施形態に係る降圧回路の一例を示す回路図。 本実施形態に係る電圧供給回路をNAND型フラッシュメモリに適用した一例を示す回路図。 本実施形態に係る放電回路の一例を示す回路図。 本実施形態に係る電圧供給回路をNAND型フラッシュメモリに適用した時の動作の一例を説明する図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
先ず、図1乃至図2を用いて、本実施形態に適用できる半導体装置の一例としてNAN
D型フラッシュメモリを例に挙げて説明する。
NAND型フラッシュメモリは、データを記憶するメモリセルMCをマトリクス状に配
置してなるメモリセルアレイ1を備えている。このメモリセルアレイ1は、複数のビット
線BL、複数のワード線WL、共通ソース線CELSRC、及び複数のメモリセルMCを
含む。メモリセルMCは、1つのメモリセルにnビット(nは1以上の自然数)のデータ
を記憶することができる。
ホストまたはメモリコントローラHMから供給されたNAND型フラッシュメモリの動
作を制御する各種コマンドCMD、アドレスADD、及びデータDTは、IOバッファ4
に入力される。IOバッファ4に入力された書き込みデータは、データ入出力線IO、I
Onを介して、ビット線制御回路2によって選択されたビット線BLsに供給される。ま
た、各種コマンドCMD及びアドレスADDは、制御回路5に入力され、制御回路5は、
コマンドCMD及びアドレスADDに基づいて電圧供給回路6やドライバ7を制御する。
コマンドは、例えば、制御信号ALE(アドレス・ラッチ・イネーブル)、CLE(コマ
ンド・ラッチ・イネーブル)、WE(ライト・イネーブル)、RW(リード・イネーブル
)である。
電圧供給回路6は制御回路5の制御により、書き込み、読み出し、消去に必要な電圧を
生成し、ドライバ7に供給する。ドライバ7は制御回路5の制御により、これらの電圧を
ビット線制御回路2、ワード線制御回路3に供給する。ビット線制御回路2、ワード線制
御回路3はこれらの電圧によりメモリセルMCからデータを読み出し、メモリセルMCへ
データを書き込み、メモリセルMCのデータの消去を行う。
メモリセルアレイ1には、ビット線BLの電圧を制御するためのビット線制御回路2、
及びワード線WLの電圧を制御するためのワード線制御回路3が接続されている。また、
ビット線制御回路2、ワード線制御回路3はドライバ7に接続されている。
すなわち、制御回路5はドライバ7を制御し、ドライバ7はアドレスADDに基づいて
ビット線制御回路2を制御し、ビット線BLを介してメモリセルアレイ1中のメモリセル
MCのデータを読み出す。また、制御回路5はドライバ7を制御し、ドライバ7はアドレ
スADDに基づいてビット線制御回路2を制御し、ビット線BLを介してメモリセルアレ
イ1中のメモリセルMCに書き込みを行う。
また、ビット線制御回路2、ワード線制御回路3、ドライバ7、制御回路5、を総称し
て「制御回路」と称する場合もある。
図2は、図1に示すメモリセルアレイ1の回路構成の一例を示している。メモリセルア
レイ1には複数のメモリセルが配置されている。1つのNANDストリングNSは、ビッ
ト線方向に直列接続された例えば64個のメモリセルMCからなるメモリストリングと、
選択トランジスタSD、SSとにより構成されている。なお、メモリストリングと選択ト
ランジスタSDの間、メモリストリングと選択トランジスタSSの間にダミーメモリセル
DMCが配置されていても良い。
NANDストリングNSはワード線方向に複数個配置(図2の例では、m+1個)され
、NANDストリングNSの一端に複数のビット線BLのうち1つが接続され、他端には
共通ソース線CELSRCが接続されている。なお、NANDストリングNSはワード線
方向に複数個配置され、NANDストリングNSの一端に複数のビット線BLのうち1つ
が接続され、他端には共通ソース線CELSRCが接続されているとも言える。選択トラ
ンジスタSD、SSはそれぞれ選択ゲート線SGD、SGSに接続されている。ここで、
NANDストリングNSがワード線方向に複数個配置された単位をブロックと称する。
ワード線WLはワード線方向に延び、ワード線方向に並ぶメモリセルMCを共通接続し
ている。ワード線方向に接続されたメモリセルMCで1ページを構成する。メモリセルM
Cへの書き込みはページ単位で行われる。なお、書き込み単位の「ページ」とこの後述べ
るデータの書き込みビットレベルである「下位ページ」、「上位ページ」とは異なる概念
なので留意していただきたい。
ここで、ビット線BLmにはメモリセルMCに代えてフラグセルを配置することもでき
る。
図3は、ワード線制御回路3中に配置された転送ゲート部とワード線WL、及び、選択
ゲート線SGD、SGSの接続関係を示した図である。転送ゲート部にはワード線転送ト
ランジスタTGWと選択ゲート線転送トランジスタTGS、TGDが配置されている。
それぞれのワード線転送トランジスタTGWは一端がワード線WLに接続されており、他
端は転送線TSに接続されている。転送線TSはワード線制御回路3に配置された回路素
子、及び、ドライバ7を介して電圧供給回路6に接続されている。また、ワード線転送ト
ランジスタTGWのゲート電極は1つのブロック単位で共通接続されている。ワード線転
送トランジスタTGWのゲート電極には電圧供給回路6からドライバ7を介して電圧VR
DECが与えられる。選択ゲート線転送トランジスタTGS、TGDの一端はそれぞれ選
択ゲート線SGD、SGSに接続されており、他端は転送線TSに接続されている。転送
線TSはワード線制御回路3に配置された回路素子、及び、ドライバ7を介して電圧供給
回路6に接続されている。選択ゲート線転送トランジスタTGS、TGDのゲート電極に
は電圧供給回路6からドライバ7を介してそれぞれ電圧GDDEC、GSDECが与えら
れる。
図4(a)(b)はそれぞれメモリセルMC及びワード線転送トランジスタTGWの断
面図を示している。基板51(後述するP型ウェル領域55)にはメモリセルのソース、
ドレインとしてのn型拡散層42が形成されている。例えば、基板51はp型半導体基板
である。p型ウェル領域55の上にはゲート絶縁膜43を介して電荷蓄積層(FG)44
が形成され、この電荷蓄積層44の上には絶縁膜45を介して制御ゲート(CG)46が
形成されている。基板51にはソース、ドレインとしてのn型拡散層47が形成されてい
る。基板51の上にはゲート絶縁膜48を介して制御ゲート49が形成されている。ゲー
ト絶縁膜48の膜厚はゲート絶縁膜43の膜厚よりも厚くすることができる。
この電荷蓄積層(FG)に電荷を蓄積することにより、メモリセルMCのしきい値電圧
を変化させることができる。このしきい値電圧に応じてデータを割り付けることにより、
データを記憶することができる。通常、大きなデータを記憶するために複数のメモリセル
が用いられる。その結果、メモリセルのしきい値はそれぞれのデータに応じたしきい値分
布を形成する。
図5は、NAND型フラッシュメモリの断面図の一例を示している。例えば基板51内
には、n型ウェル領域52、53、54、p型ウェル領域56が形成されている。n型ウ
ェル領域52内にはp型ウェル領域55が形成され、このp型ウェル領域55内にメモリ
セルアレイ1を構成するメモリセルMCが示されている。さらに、n型ウェル領域53、
p型ウェル領域56内に、ビット線制御回路2、または、制御回路5などに配置される低
電圧p型MOSトランジスタLVPTr、低電圧n型MOSトランジスタLVNTrが示
されている。基板51内には、ビット線BLとビット線制御回路2中に配置されたセンス
アンプを接続する高電圧n型MOSトランジスタHVNTrが示されている。また、n型
ウェル領域54内には、例えば、放電回路HCなどに配置される高電圧p型MOSトラン
ジスタHVPTrが示されている。図5に示すように、高電圧トランジスタHVNTr、
HVPTrは、低電圧トランジスタLVNTr、LVPTrに比べて、例えば、厚いゲー
ト絶縁膜を有している。
図6は、図5に示す各領域に供給される電圧の例を示している。消去動作、プログラム
動作、読み出し動作において、各領域に図6に示すような電圧が供給される。ここで、V
eraは、データの消去時に基板に印加される電圧、Vssは接地電圧GND、VDDは
電源電圧、VPGMはデータの書き込み時にワード線に供給される電圧である。
次に、読み出し動作を説明する。例えば、図7(a)に示すように、電圧供給回路6及
び制御回路5が、選択ワード線WLs(図7(a)ではワード線WL62)に繋がる転送
線TSに読み出し電圧VCGRVを印加し、非選択ワード線WLnsに繋がる転送線TS
にパス電圧VPASSなどを印加する。ここで、読み出し電圧VCGRVは、後述する、
図8に示されたしきい値分布間に位置する電圧VCG_AR、VCG_BR、VCG_C
Rなどである。ワード線転送トランジスタTGWのゲート電極に電圧VRDECが与えら
れることにより、転送線TSからワード線WLに電圧VRDECなどが転送される。ここ
で電圧VRDECはワード線WLに転送したい電圧よりもワード線転送トランジスタTG
Wのしきい電圧以上大きい電圧である。
すなわち、読み出し動作は、制御回路5が複数のワード線WLから1つの選択ワード線
WLsを選択し、選択ワード線WLsに読み出し電圧VCGRVを印加することにより行
われる。言い換えると、1つのページが選択されると言える。このパス電圧VREADは
全ての非選択ワード線WLnsに同じ電圧が印加される場合に限られず、非選択ワード線
WLns間で異なっていても良い。ここで、共通ソース線CELSRCに0Vを、ビット
線BLにプリチャージ電圧を印加した後、選択トランジスタSD、SSをオンにする。こ
こで、メモリセルMCのしきい値電圧が読み出し電圧よりも高ければ、ビット線BLに充
電された電圧は放電しない。この結果が、センスアンプでセンス・ラッチされ、メモリセ
ルMCのデータは“0”データと判断される。一方、メモリセルMCのしきい値電圧が読
み出し電圧よりも低ければ、ビット線BLに充電された電圧が放電する。この結果が、セ
ンスアンプでセンス、ラッチされ、メモリセルMCのデータは“1”データと判断される
。なお、メモリセルのp型ウェル領域55には0V(場合によっては正の電圧)を印加す
ることができる。
ここで、1つのメモリセルMCに2ビットを記憶する場合、図8(b)に示すように複
数のメモリセルMCのしきい値は4つのしきい値分布を有する。ここで、しきい値電圧が
低い方から“E”レベル(消去状態)、“A”レベル、“B”、レベル“C”レベルとす
る。メモリセルのしきい値電圧がどのしきい値分布に属するか判断するために、読み出し
電圧VCGRVを各しきい値分布間に設定する。
次に、書き込み動作を説明する。また、書き込み動作は、書き込み電圧を印加するプロ
グラム動作とプログラム動作後にメモリセルのしきい値電圧を確認するベリファイ動作を
有する。なお、ベリファイ動作はプログラム動作後に必ず行われる必要が無く、複数回の
プログラム動作後に1回行うなど、種々の変更が可能である。
書き込み動作は、例えば、図7(b)に示すように、電圧供給回路6及び制御回路5が
、選択ワード線WLs(図7ではワード線WL62)に繋がる転送線TSに書き込み電圧V
PGMを印加し、非選択ワード線WLnsに繋がる転送線TSにパス電圧VPASS、分
離電圧VISO、緩衝電圧VPGなどを印加する。電圧の大きさの関係は、VPGM>V
PASS>VPG>VISOである。ここで、分離電圧VISOはメモリセルMCのチャ
ネルが形成されない電圧である。また、パス電圧VPASSは全ての非選択ワード線WL
nsにおいて同じ電圧である場合に限られず、非選択ワード線WLns間で異なっていて
も良い。なお、パス電圧VPASSはパス電圧VREADと同じにすることができる。
ここで、ワード線転送トランジスタTGWのゲート電極に電圧VRDECが与えられる
ことにより、転送線TSからワード線WLに電圧が転送される。ここで電圧VRDECは
ワード線WLに転送したい電圧よりもワード線転送トランジスタTGWのしきい電圧以上
大きい電圧を印加する。
分離電圧VISOが印加された非選択ワード線WLnsに接続されるメモリセルにより
、ビット線BLから延びるメモリセルのチャネル領域と、共通ソース線CELSRCから
延びるメモリセルMCのチャネル領域が分断される。緩衝電圧VPGは分離電圧VISO
とパス電圧VPASS間の非選択ワード線WLns、または、分離電圧VISOと書き込
み電圧VPGM間の非選択ワード線WLnsに印加される。緩衝電圧VPGは分離電圧V
ISOとパス電圧VPASS、または、書き込み電圧VPGMとの電位差を緩衝する。
それぞれのNANDストリングNSにおいて、メモリセルMCは共通ソース線CELS
RC側から書き込まれていく。ここで分離電圧VISOを選択ワード線WLsよりも共通
ソース線CELSRC側の非選択ワード線WLnsに印加することにより、セルフブース
トする領域を小さくすることができる。その結果、ブースト効率が向上し、メモリセルM
Cの誤書き込みが防止できる。
選択ワード線WLsに接続されるメモリセルMCのしきい値電圧を上昇させたい場合は
、ビット線制御回路2がビット線BLの電圧を、例えば、0Vに設定する。その結果、ビ
ット線WLsとメモリセルMCのチャネルとの間の電位差が大きくなり、電荷蓄積層FG
に電荷が注入される。選択ワード線WLsに接続されるメモリセルMCのしきい値電圧を
上昇させたくない場合は、ビット線制御回路2がビット線BLの電圧を、例えば、2.5
Vに設定する。その結果、メモリセルMCのチャネルがいわゆるセルフブーストにより上
昇する。ビット線WLsとメモリセルMCのチャネルとの間の電位差は小さくなり、電荷
蓄積層FGに電荷は殆ど注入さない。
ベリファイ動作は、制御回路5が、複数のワード線WLから1つの選択ワード線WLs
を選択し、選択ワード線WLsにベリファイ電圧VCGVVを印加することにより行われ
る。言い換えると、1つのページが選択されると言える。選択ワード線WLs以外の非選
択ワード線WLnsには、メモリセルMCのしきい値電圧によらず、メモリセルMCをオ
ンにするパス電圧VPASSが印加される。このパス電圧VPASSは全ての非選択ワー
ド線WLnsに同じ電圧が印加される場合に限られず、非選択ワード線WLns間で異な
っていても良い。ここで、共通ソース線CELSRCに0Vを、ビット線BLにプリチャ
ージ電圧を印加した後、選択トランジスタSD、SSをオンにする。ここで、メモリセル
MCのしきい値電圧がベリファイ電圧よりも高ければ、ビット線BLに充電された電圧が
放電しない。この結果が、センスアンプでセンス、ラッチされ、メモリセルMCのデータ
は“0”データと判断される。一方、メモリセルMCのしきい値電圧がベリファイ電圧よ
りも低ければ、ビット線BLに充電された電圧が放電する。この結果が、センスアンプで
センス、ラッチされ、メモリセルMCのデータは“1”データと判断される。なお、メモ
リセルのp型ウェル領域55には0V(場合によっては正の電圧)を印加することができ
る。メモリセルMCに所望のデータが書き込まれていない場合には、書き込み電圧VPG
Mをステップアップさせて、再度書き込み動作が行われる。
ここで、NAND型フラッシュメモリは、書き込み動作として、電荷蓄積層FG間のカ
ップリングによるしきい値変動を低減するために、いわゆるLM書き込み方式を用いるこ
とができる。このLM書き込み方式を、図8を用いて説明する。
LM書き込み方式は、例えば、1つのメモリセルMCに2ビット(4値)のデータを記憶
する場合、下位ページと上位ページに分けて書き込みを行う方式である。まず、図8(a
)に示すように、下位ページのデータ書き込みにおいて、制御回路は2つのしきい値分布
を有するよう書き込み電圧VPGMを制御する。ここで、“1”データと“0”データが
書き込まれることになる。“0”データを最終的な4値分布における、“A”レベルと“
B”レベルの中間しきい値レベルであるLMレベルに割り当てられる。“1”データは消去
状態である“E”レベルに割り当てられる。また、下位ページの“LM”レベルのベリフ
ァイ動作は、ベリファイ電圧がVCG_LMVで行われる。なお、“LM”レベルの読み
出しは、“E”レベルと“LM”レベルの間の電圧である読み出し電圧VCG_ARで行
われる。この電圧は、“E”レベルと“LM”レベルの間の電圧である読み出し電圧と同
じにすることができる。
下位ページの書き込み後に上位ページ書き込みが行われる。図8(b)に示すように上
位ページの書き込みにおいて、制御回路は4つのしきい値分布を有するよう書き込み電圧
を制御する。“A”レベルは消去状態である“E”レベルからしきい値電圧を変化させ、
“B”及び“C”レベルは“LM“レベルからしきい値電圧を変化させる。これにより、4
値のしきい値分布が実現できる。なお、データは”11“データが”E“レベルに、”0
1“データが”A“レベルに、”00“データが”B“レベルに、”10“データが”C
“レベルに割り当てられる。ここで、”**“データの左側が下位ページのデータを表し
、右側が上位ページのデータを表す。また、上位ページの“A”、“B”及び“C”レベ
ルのベリファイ動作は、それぞれベリファイ電圧がVCG_AV、VCG_BV、VCG
_CV(VCG_AV<VCG_BV<VCG_CV)で行われる。
なお、本実施例は、LM書き込み方式ではなく、LMレベルを生成することなく、Eレ
ベルからA乃至Cレベルを生成する書き込み方式に適用することも可能である。また、本
実施例は1つのメモリセルに1ビットを記憶する場合(しきい値分布がEレベルとAレベ
ルのみ)にも適用することが可能である。
次に、消去動作を説明する。消去動作は、電圧供給回路6及び制御回路5が基板51に
消去電圧VERAを印加し、選択ワード線WLsに、例えば、0Vを印加する。その結果
、ワード線WLsとメモリセルMCのチャネルとの間の電位差が大きくなり、電荷蓄積層
FGに蓄積された電荷が基板51に引き抜かれる。メモリセルMCのデータを消去したく
無い場合は、ワード線を非選とし、非選択ワード線WLnsをフローティング状態とする
。その結果、非選択ワード線WLnsはブースト効果により上昇し、非選択ワード線WL
nsとメモリセルMCのチャネルとの間の電位差は小さくなる。よって、電荷蓄積層FG
に蓄積された電荷は殆ど基板51に引き抜かれない。
(電圧供給回路の例)
本実施形態に係る電圧供給回路6を、図9を用いて説明する。図9は電圧供給回路6の
ブロック図である。
図9に示すように、電圧供給回路6は、チャージポンプ回路61と検知回路部分62と
降圧回路部63を有している。電圧供給回路6は、出力線として、第1乃至第3出力線O
UT1〜OUT3を有している。電圧供給回路6で生成した電圧は第1乃至第3出力線O
UT1〜OUT3に出力される。第1乃至第3出力線OUT1〜OUT3はドライバ7に接続さ
れている。また、チャージポンプ回路61の動作を開始させるチャージポンプ回路イネー
ブル信号EN1を入力することができる。また、降圧回路の動作を開始させる降圧回路イ
ネーブル信号EN2を入力することができる。チャージポンプ回路イネーブル信号EN1
、及び、降圧回路イネーブル信号EN2は制御回路5より送付される。
また、チャージポンプ回路61は2つの出力線OU、ODを有している。出力線OUに
は第1出力電圧A−1が出力される。出力線ODには第1出力電圧A−1よりも小さい第
2出力電圧B−1が出力される。出力線OU、ODは検知回路部分62に接続される。
検知回路部分62は検知回路621とフィルター回路622を有している。この検知回
路621とフィルター回路622は出力線OU、ODに対してそれぞれ接続されている。
ここで、出力線OUはフィルター回路622Aに接続され、フィルター回路622Aは第
1出力線に接続されている。すなわち、出力線OUに出力された第1出力電圧A−1は、
フィルター回路622Aを介してノイズが除去され、第1出力線に第1出力電圧Aとして
出力される。出力線OUとフィルター回路622Aの間には検知回路621Aが接続され
ている。この検知回路621Aは、出力線OUの電圧を検知し、出力線OUの第1出力電
圧A−1が設定出力電圧になるように調整する機能を有する。
同様に、出力線ODはフィルター回路622Bに接続され、フィルター回路622Bは
第3出力線OUT3に接続されている。すなわち、出力線ODに出力された第2出力電圧
B−1は、フィルター回路622Bを介してノイズが除去され、第3出力線OUT3に第
2出力電圧Bとして出力される。出力線ODとフィルター回路622Bの間には検知回路
621Bが接続されている。この検知回路621Bは、出力線ODの電圧を検知し、出力
線ODの第2出力電圧B−1が設定出力電圧になるように調整する機能を有する。
降圧回路63は第3出力線OUT3と第2出力線OUT2に接続されている。降圧回路
63は第3出力線OUT3に出力された第2出力電圧Bを入力として、第2出力電圧Bを
降圧し、第3出力電圧Cを第2出力線OUT2に出力する機能を有する。
以上の出力電圧の関係は、第1出力電圧A>第2出力電圧B>第3出力電圧Cとなる。
次に、チャージポンプ回路61に関して説明する。図9に示すようにチャージポンプ回
路61にはクロックを発生させるクロック発生回路611と電圧生成回路612が配置さ
れている。
図10(a)にクロック発生回路611の回路図の一例を示す。図10(a)に示すよ
うに、クロック発生回路611は発振回路CGENと第1インバータ群INVGと第2イ
ンバータ群INVGBを有している。発振回路CGENに電源電圧VDDが入力される。
また、発振回路CGENには制御回路5からチャージポンプ回路イネーブル信号EN1が
入力される。このチャージポンプ回路イネーブル信号EN1が入力されることにより、発
振回路CGENが動作する。発振回路CGENが動作すると、発振回路CGENの出力ノ
ードNCLには図10(a)下図に示すような、振幅が電源電圧VDDであるクロック波
形が出力される。
なお、発振回路CGENに入力される電圧は電源電圧VDDに限られない。設定される
出力電圧に応じて、電源電圧VDDより高い電圧が入力される場合、電源電圧VDDより
低い電圧が入力される場合もある。
この出力ノードNCLに第1インバータ群INVGと第2インバータ群INVGBが接
続されている。第1インバータ群INVGは偶数個のインバータを有し、第2インバータ
群INVGBは奇数個のインバータを有している。その結果、第1インバータ群INVG
は出力として出力ノードNCLと同相のクロック信号CLKを出力する。第2インバータ
群INVGBは出力として出力ノードNCLと逆相のクロック信号CLKBを出力する。
また、クロック信号CLK、CLKBの振幅は電源電圧VDDである。
発振回路CGENはクロック信号として、第1相のクロック信号CLKと第1相のクロ
ック信号と逆相のクロック信号CLKBを出力すればよい。故に、第1インバータ群IN
VGが奇数個のインバータを有し、と第2インバータ群INVGBが偶数個のインバータ
を有していても良い。
図10(b)に電圧生成回路612の回路図の一例を示す。図10(b)を用いて電圧
生成回路612の回路の接続を説明する。電圧生成回路612は、ダイオード接続された
トランジスタTC1乃至TC5が直列に接続された第1線D1Lと、ダイオード接続され
たトランジスタTC1B乃至TC5Bが直列接続された第2線D1BLを有している。第
1線D1Lと第2線D1BLはそれぞれ電源電圧VDDが入力され、それぞれの端部は接
続されている。接続された端部は出力線OUに接続されている。例えば、トランジスタT
C1乃至TC5Bは、n型MOSトランジスタである。
第1線D1Lに配置されたそれぞれのトランジスタTC1乃至TC5の間にはそれぞれ
キャパシタ素子CC1乃至CC4の一端が接続されている。それぞれのキャパシタ素子C
C1乃至CC4の他端にはクロック信号が入力される。ここで、第1線D1Lの入力端か
ら数えて奇数番目のキャパシタ素子CC1、CC3にはクロック信号CLKが入力され、
偶数番目のキャパシタ素子CC2、CC4にはクロック信号CLKBが入力される。
第2線D1BLに配置されたそれぞれのトランジスタTC1B乃至TC5Bの間にはそ
れぞれキャパシタ素子CC1B乃至CC4Bの一端が接続されている。それぞれのキャパ
シタ素子CC1B乃至CC4Bの他端にはクロック信号が入力される。ここで、第2線D
1BLの入力端から数えて奇数番目のキャパシタ素子CC1B、CC3Bにはクロック信
号CLKBが入力され、偶数番目のキャパシタ素子CC2B、CC4Bにはクロック信号
CLKが入力される。
すなわち、キャパシタ素子CC1乃至CC4Bを入力端から数えた場合、第1線D1L
に接続されたキャパシタ素子CC1乃至CC4と第2線D1BLに接続されたキャパシタ
素子CC1B乃至CC4Bの同じ位置に配置されるキャパシタ素子に入力されるクロック
信号の位相の関係は、逆になっていると言える。また、図10(b)に示した、クロック
信号CLKとクロック信号CLKBを置き換えることもできる。
第1線D1LのトランジスタTC3とトランジスタCT4の間をノードNCP1とする
。ノードNCP1にはトランジスタTC6の一端が接続されている。また、第2線D1B
LのトランジスタTC3BとトランジスタCT4Bの間をノードNCP1Bとする。ノー
ドNCP1BにはトランジスタTC6Bの一端が接続されている。トランジスタTC6の
他端とトランジスタTC6Bの他端は出力線ODに共通に接続されている。トランジスタ
TC6の制御線(ゲート電極)はレベルシフタ回路LS1に接続されている。トランジス
タTC6Bの制御線(ゲート電極)はレベルシフタ回路LS1Bに接続されている。例え
ば、トランジスタTC6、TC6Bは、n型MOSトランジスタである。
レベルシフタ回路LS1にはクロック信号CLKBと出力線OUの出力電圧が入力され
る。レベルシフタ回路LS1Bにはクロック信号CLKと出力線OUの出力電圧が入力さ
れる。
また、第1線D1L、第2線D2Lに配置されるトランジスタTC1乃至TC5Bをダ
イオード接続部分において、一端にクロック信号が接続されたキャパシタ素子を用いてト
ランジスタTC1乃至TC5Bのゲート電極を昇圧する構成にしても良い。その結果、転
送効率が向上して、チャージポンプ回路612を小さくすることができる。
図10(c)を用いて電圧生成回路612の動作を説明する。図10(c)はクロック
信号CLK、CLKBとノードNCP1、NCP1Bの関係を示す波形図である。
第1線D1LのノードNCP1では、時刻t1〜t2において、クロック信号CLKB
の電圧がHレベルになる。その結果、トランジスタTC2とトランジスタTC3の間の電
圧はキャパシタ素子CC3とクロック信号CLKBの電圧がHレベルになることにより昇
圧される。この昇圧された電圧がノードNCP1に転送され、ノードNCP1の電圧が徐
々に上昇する。この電圧が第2出力電圧B−1として出力線ODに出力される。時刻t2
〜t3において、クロック信号CLKの電圧がHレベルになることにより、トランジスタ
TC4がノードNCP1の電圧をキャパシタ素子CC4とクロック信号CLKにより昇圧
して次段に転送する。時刻t3において、クロック信号CLKの電圧がLレベルになるこ
とによりノードNCP1の電圧がやや低下する。
第2線D1BLのノードNCP1Bでは、時刻t1〜t2において、クロック信号CL
Kの電圧がLレベルに、クロック信号CLKBの電圧がHレベルになることにより、トラ
ンジスタTC4BがノードNCP1Bの電圧をキャパシタ素子CC3Bとクロック信号C
LKBにより昇圧して次段に転送する。時刻t2において、クロック信号CLKBの電圧
がLレベルになることによりノードNCP1Bの電圧がやや低下する。一方、時刻t2〜
t3において、クロック信号CLKの電圧がHレベルになる。その結果、トランジスタT
C2BとトランジスタTC3Bの間の電圧はキャパシタ素子CC2Bとクロック信号CL
Kの電圧がHレベルになることにより昇圧される。この昇圧された電圧がノードNCP1
Bに転送され、ノードNCP1Bの電圧が徐々に上昇する。この電圧が第2出力電圧B−
1として出力線ODに出力される。
この動作が第1線D1L、第2線D1BLにおいて繰り返し行われる。また、ノードN
CP1はトランジスタTC6を介して出力線ODに接続されている。ここでトランジスタ
TC6はレベルシフタ回路LS1により制御されている。ここでレベルシフタ回路LS1
はクロック信号CLKBの振幅を出力線OUに出力された第1出力電圧A−1まで増幅し
て出力する。その結果、時刻t1〜t2において、出力線ODにノードNCP1の電圧が
出力される。また、レベルシフタ回路LS1がクロック信号CLKBの振幅を第1出力電
圧A−1まで増幅して出力することにより、第2出力電圧B−1を低下させることなく出
力線ODに転送することができる。
また、ノードNCP1BはトランジスタTC6Bを介して出力線ODに接続されている
。ここでトランジスタTC6Bはレベルシフタ回路LS1Bにより制御されている。ここ
でレベルシフタ回路LS1Bはクロック信号CLKの振幅を出力線OUに出力された第1
出力電圧A−1まで増幅して出力する。その結果、時刻t2〜t3において、出力線OD
にノードNCP1Bの電圧が出力される。また、レベルシフタ回路LS1がクロック信号
CLKBの振幅を第1出力電圧A−1まで増幅して出力することにより、ノードNCP1
Bの第2出力電圧B−1を低下させることなく出力線ODに転送することができる。
このように、レベルシフタ回路LS1、LS1Bが相補に補う関係となり、ノードNC
P1の電圧が低下している場合には、ノードNCP1Bの電圧を出力線ODに出力し、ノ
ードNCP1Bの電圧が低下している場合には、ノードNCP1の電圧を出力線ODに出
力することができる。
図11に検知回路621の回路図の一例を示す。検知回路621は、可変抵抗素子RD
1、RD2、トランジスタTD、差動増幅器AMP1を有している。例えば、トランジス
タTDはn型MOSトランジスタである。可変抵抗素子RD1の一端は出力線OD、また
は、出力線OUに接続され、他端はノードNDに接続されている。可変抵抗素子RD2の
一端はノードNDに接続され、他端はトランジスタTDに接続されている。トランジスタ
TDの一端は可変抵抗素子RD2に接続され、他端は接地電圧に接続されている。トラン
ジスタTDのゲート電極(制御線)には制御回路5からチャージポンプ回路イネーブル信
号EN1が入力される。すなわち、制御回路5からチャージポンプ回路イネーブル信号E
N1が入力された時に検知回路621が動作する。
差動増幅器AMP1はノードNDの電圧とリファレンス電圧VREFを比較しその結果
を検出信号FLG1、FLG2として出力する。ここで、検知回路621Aから出力され
る検出信号を検出信号FLG1とし、検知回路621Bから出力される検出信号を検出信
号FLG2とする。
例えば、第1出力電圧A−1を可変抵抗素子RD1、RD2(トランジスタTDの特性
によってはトランジスタTDのオン抵抗も考慮する)により分圧したノードNDの電圧が
リファレンス電圧VREFより高い場合、差動増幅器AMP1はチャージポンプ回路61
の動作を止める検出信号FLG1をHレベルとする。
検出信号FLG1、FLG2は図9に示す論理積回路AND1に入力される。例えば、
検出信号FLG1、FLG2の両方がHレベルの場合、チャージポンプ回路61の動作が
停止する。ここで、第1出力電圧A−1と第2出力電圧B−1は1つの電圧生成回路61
2で一体的に生成されている。よって、第1出力電圧A−1と第2出力電圧B−1のいず
れか一方が高くなれば他方の出力電圧も高くなる。検出信号FLG1、FLG2の両方の
信号がHレベルとなったときチャージポンプ回路61を停止させることにより、第1出力
電圧A−1と第2出力電圧B−1を正確に調整することができる。
図12にフィルター回路622の回路図の一例を示す。フィルター回路622は、キャ
パシタ素子C1、C2、抵抗素子RFを有している。出力線OU、または、出力線ODは
抵抗素子RFの一端、及び、キャパシタ素子C2の一端に接続されている。第1出力線O
UT1、または、第3出力線OUT3は抵抗素子RFの他端、及び、キャパシタ素子C1
の一端に接続されている。キャパシタ素子C1、C2の他端は接地電圧GNDに接続され
ている。また、抵抗素子RFは配線を利用した抵抗素子にすることもできる。キャパシタ
素子C1、C2は配線間の絶縁膜を利用したキャパシタ素子にすることもできる。また、
キャパシタ素子C1、C2のいずれか一方は省略することができる。
出力線OU、または、出力線ODから出力された第1出力電圧A−1、第2出力電圧B
−1は抵抗素子RF及びキャパシタ素子C1、C2によりノイズを低減され、第1出力電
圧A、第2出力電圧Bとして、第1出力線OUT1、第3出力線OUT3に出力される。
図13に降圧回路部63の回路図の一例を示す。降圧回路部63は、可変抵抗素子RL
1、RL2、トランジスタTL1乃至TL3、及び、差動増幅器AMP2、を有している
。例えば、トランジスタTL1はn型MOSトランジスタであり、トランジスタTL2、
TL3はp型MOSトランジスタである。可変抵抗素子RL1の一端は第2出力線OUT
2に接続され、他端はノードNL1に接続されている。可変抵抗素子RL2の一端はノー
ドNL1に接続され、他端はトランジスタTL1に接続されている。トランジスタTL1
の一端は可変抵抗素子RL2に接続され、他端は接地電圧GNDに接続されている。トラ
ンジスタTL1のゲート電極(制御線)には制御回路5から降圧回路イネーブル信号EN
2が入力される。
差動増幅器AMP2はノードNL1の電圧とリファレンス電圧VREFを比較しその結
果をノードNL2に出力する。例えば、第2出力電圧Bを可変抵抗素子RL1、RL2(
トランジスタTL1の特性によってはトランジスタTL1のオン抵抗も考慮する)により
分圧したノードNL1の電圧がリファレンス電圧VREFより高い場合、差動増幅器AM
P2はノードNL2をHレベルとする。
ノードNL2はトランジスタTL2の一端とトランジスタTL3のゲート電極(制御線
)に接続されている。トランジスタTL2の他端、トランジスタTL3の一端は第3出力
線OUT3に接続されている。トランジスタTL3の他端は第2出力線OUT2に接続さ
れている。トランジスタTL2のゲート電極(制御線)には制御回路5から降圧回路イネ
ーブル信号EN2が入力される。
ここで、制御回路5から降圧回路イネーブル信号EN2が入力された時に降圧回路部6
3が動作する。例えば、降圧回路イネーブル信号EN2がLレベルの時、トランジスタT
L1がオフし、トランジスタTL2がオンするため、トランジスタTL3がオフする。そ
のため、第2出力線OUT2には電圧が出力されず、降圧回路部63は動作しない。また
、降圧回路イネーブル信号EN2がHレベルとなった時、トランジスタTL1がオンし、
トランジスタTL2がオフする。トランジスタTL2がオフすることにより、第2出力線
OUT2にトランジスタTL3を用いて第2出力電圧Bを降圧した第3出力電圧Cが出力
される。また、ノードNL1に第2出力線OUT2に出力された第3出力電圧Cを分圧し
た電圧が転送される。ノードNL1とリファレンス電圧VREFを差動増幅器AMP2が
比較し、その結果をトランジスタTL3の制御線に出力する。差動増幅器AMP2の出力
結果によりトランジスタTL3で降圧される電圧が調整され、第3出力電圧Cが安定して
出力される。
(まとめ)
チャージポンプ回路61の電圧生成回路612で2つの異なる第1出力電圧A、第2出
力電圧Bを生成している。また、チャージポンプ回路61で出力された第2出力電圧Bを
降圧回路部63で降圧し、第3出力電圧Cを生成している。よって、本実施形態の電源供
給回路6は1つの電圧生成回路612で複数の出力電圧を生成することができる。その結
果、電源供給回路6の面積を縮小することができる。
(電圧供給回路の適用例:回路構成)
図14を用いて本実施形態に係る電圧供給回路6をNAND型フラッシュメモリに適用
した回路の一例を説明する。本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリのドライバ7
には第1乃至第3スイッチ素子SW1〜SW3が配置されている。例えば、第1乃至第3
スイッチ素子SW1〜SW3はn型トランジスタである。ここでスイッチ素子SW1〜S
W3の制御線は制御回路5に接続され、制御回路5がスイッチ素子SW1〜3のオン、オ
フを制御している。スイッチ素子SW1、SW3の一端(ノードNA)はそれぞれ第3出
力線OUT3に接続されている。スイッチ素子SW2の一端(ノードNB)は第2出力線
OUT2に接続されている。
スイッチ素子SW1の他端(ノードNA1)はドライバ7、ビット線制御回路2、及び
ワード線制御回路3の回路素子に接続されている。例えば、回路素子はMOSトランジス
タなどである。ここでMOSトランジスタなどの回路素子は寄生容量及びリークパスを有
している。図14では、寄生容量及びリークパスを総称して負荷LO1で表している。
第3出力線OUT3に出力される第2出力電圧Bは4V程度の比較的高い電圧である。
そのため、第2出力電圧Bは、転送信号を低下させないように比較的高い電圧が必要とさ
れる、クロック信号を転送するトランジスタや、レベルシフタ回路に配置されるトランジ
スタなど多くの回路素子に用いられる。
また、第1出力線OUT1はドライバ7、ビット線制御回路2、及びワード線制御回路
3の回路素子(ノードNC)に接続されている。第1出力線OUT1に出力される第1出
力電圧Aは7V程度の高い電圧である。そのため、第1出力電圧Aは、クロック信号を転
送するトランジスタの制御に用いられる第2出力電圧Bを転送するMOSトランジスタの
制御信号などに用いられる。そのため、第1出力線OUT1にはスイッチ素子SWを介さ
ずに回路素子などに接続されている。第1出力電圧AをMOSトランジスタの制御信号な
どに用いることにより、第2出力電圧Bを低下させることなく転送することができる。ま
た、MOSトランジスタなどの回路素子は寄生容量及びリークパスを有している。図14
では、寄生容量及びリークパスを総称して負荷LO4で表している。
スイッチ素子SW2の他端(ノードNB1)はワード線制御回路3のワード線転送トラ
ンジスタTGWのゲート電極に接続されている。すなわち、第2出力電圧Bは、3V程度
の電圧であり、第2出力電圧Bほど高い電圧を必要としない、電圧VRDECの初期充電
に用いることができる。
また、外部から入力される電圧が1.8Vと低い場合、1.8Vで駆動させるMOSト
ランジスタが配置される。1.8Vで駆動させるMOSトランジスタの制御線印加される
電圧は第2出力電圧Bでは高すぎる場合がある。ゆえに、第2出力電圧Bよりも低い第3
出力電圧Cを用いることにより、1.8Vで駆動させるMOSトランジスタのリーク電流
を抑えることができる。また、MOSトランジスタLTRを第2出力電圧Bで駆動させる
と、MOSトランジスタLTRのゲート長を長くするなどの制約が生じてくる。そこで、
第2出力電圧Bより低く、後述する第4出力電圧Dより高い、第3出力電圧Cを用いるこ
とにより、MOSトランジスタLTRのゲート長を長くする必要がない。よって、回路面
積を縮小することができる。なお、図14では、ノードNB1に接続される寄生容量及び
リークパスを総称して負荷LO2で表している。
スイッチ素子SW3の他端は降圧回路637に接続されている。降圧回路637の出力
はノードNA2に接続されている。降圧回路637には、降圧回路の動作を開始させる降
圧回路イネーブル信号EN3を入力することができる。降圧回路イネーブル信号EN3は
制御回路5より送付される。この降圧回路637は図13と同じ回路構成にすることがで
きる。図13において降圧回路イネーブル信号EN2が降圧回路イネーブル信号EN3と
なる。第2出力線OUT2はノードNA2になる。第3出力線OUT3は第2出力線OU
T2になる。
降圧回路637は第2出力電圧Bを第4出力電圧Dに降圧し、ノードNA2に出力する
。第4出力電圧Dは電源電圧VDDよりも小さい電圧である。なお、出力電圧の関係は、
第1出力電圧A>第2出力電圧B>第3出力電圧C>第4出力電圧Dとなる。ノードNA
2は、例えば、ワード線制御回路3の転送線TSに接続されている。すなわち、第4出力
電圧Dは分離電圧VISO、読み出し電圧VCGRV(例えば、電圧VCG_AR)など
の1V程度の低い電圧に用いることができる。図14では、ノードNA2に接続される寄
生容量及びリークパスを総称して負荷LO3で表している。
また、ノードNA、ノードNB1に放電回路HC1、HC2が接続されている。ノード
NA2に放電回路HC3が接続されている。また、ノードNCに放電回路HC4が接続さ
れている。
図15に放電回路の回路図の一例を示す。放電回路HC1、HC2、HC4は、トラン
ジスタTHCを有している。例えば、トランジスタTHCはp型MOSトランジスタであ
る。トランジスタTHCの一端は電源電圧VDDに接続され、他端はノードNA、NB1
に接続されている。トランジスタTHCのゲート電極(制御線)は制御回路5に接続され
ており、制御回路5の制御によりノードNA、NB1、NCの電圧を電源電圧VDDに降
圧する。
放電回路HC3は、トランジスタTHCを有している。例えば、トランジスタTHCは
n型MOSトランジスタである。トランジスタTHCの一端は接地電圧GNDに接続され
、他端はノードNA2に接続されている。トランジスタTHCのゲート電極(制御線)は
制御回路5に接続されており、制御回路5の制御によりノードNB1の電圧を接地電圧G
NDに降圧する。
第4出力電圧Dは電源電圧VDDよりも小さい電圧であるため、ノードNA2の電圧は
接地電圧GNDに降圧する。一方、ノードNA、NB1、スイッチ素子SW2を介して接
続されるノードNBは、電源供給回路6に接続されている。そのため、ノードNA、NB
1を接地電圧GNDに降圧すると、電源供給回路6に貫通電流が流れる可能性がある。そ
のため、ノードNA、NB1は電源電圧VDDに放電する。
第2出力電圧Bは半導体素子の広い範囲に、かつ、多くの回路素子に用いられる。その
ため、ノードNA1に放電回路HCを接続することは困難である。そこで、ノードNAに
放電回路HC1を接続し、スイッチ素子SW1の制御を工夫することにより、ノードNA
1を降圧させている。その結果、1つの放電回路HC1で多くの回路素子を一括して放電
することができる。
また、第3出力電圧C及び第4出力電圧Dを用いる回路素子は一定の範囲に集約されて
いる。また、第3出力電圧C及び第4出力電圧Dを用いる回路素子は限られている。その
ため、放電回路HC2、HC3をノードNB1、NA2に接続することができる。放電回
路HC2、HC3、HC4は複数個配置することもできる。
(電圧供給回路の適用例:動作)
図16に本実施形態に係る電圧供給回路6をNAND型フラッシュメモリに適用した時
の動作の一例を説明する。図16の上図は各ノードの電位を示し、下図は制御回路5から
スイッチ素子SWの制御線への信号、イネーブル信号ENの波形を示している。また、縦
軸は電圧であり横軸は時間である。電源供給回路6が動作していない状態において、制御
回路5はノードNA、NA1、NB、NB1、NCに電源電圧VDDを与え、ノードNA
2に接地電圧GNDを与えている。なお、以下の説明では「信号が送付される」は信号線
がLレベルからHレベル、または、HレベルからLレベルに変化することを意味している
まず、時刻t0において、チャージポンプ回路イネーブル信号EN1が制御回路5から
電圧供給回路6に送付される。電圧供給回路6の発振回路CGEN、検知回路621が動
作し、第1出力電圧A、第2出力電圧Bを生成する。電圧供給回路6から、第1出力線O
UT1に第1出力電圧Aが出力され、ノードNCが第1出力電圧Aに上昇する。同様に、
電圧供給回路6から、第3出力線OUT3に第2出力電圧Bが出力され、ノードNAが第
2出力電圧Bに上昇する。この時、スイッチ素子SWは全てオフしているので、ノードN
A1は電源電圧VDDを維持し、ノードNA2は接地電圧GNDを維持する。また、制御
回路5は降圧回路イネーブル信号EN2をLレベルにしているので、第3出力電圧Cは生
成されていない。よって、ノードNB1は電源電圧VDDを維持する。
次に、時刻t1において、降圧回路イネーブル信号EN2が制御回路5から電圧供給回
路6に送付される。電圧供給回路6は降圧回路イネーブル信号EN2を受けると、降圧回
路部63が動作し、第3出力電圧Cを生成する。電圧供給回路6から、第2出力線OUT
2に第3出力電圧Cが出力され、ノードNBが第3出力電圧Cに上昇する。この時、スイ
ッチ素子SWは全てオフしているので、ノードNA1は電源電圧VDDを維持し、ノード
NA2は接地電圧GNDを維持し、ノードNB1は電源電圧VDDを維持する。
次に、時刻t2において、制御回路5からスイッチ素子SW1に、スイッチ素子SW1
をオンするように信号が送付される。その結果、ノードNA1が第2出力電圧Bに上昇す
る。ここで、ノードNCに第1出力電圧Aが、ノードNA1が第2出力電圧Bに上昇する
ことにより、クロック信号を転送するトランジスタや、レベルシフタ回路に配置されるト
ランジスタなどが動作し、時刻t2から時刻t3にかけて書き込み動作などの準備が行わ
れる。
次に、書き込み動作などの準備が完了間近である時刻t3において、制御回路5からス
イッチ素子SW2に、スイッチ素子SW2をオンするように信号が送付される。その結果
、ノードNB2が第3出力電圧Cに上昇する。例えば、ワード線転送トランジスタTGW
のゲート電極に電圧VRDECが与えられることにより、転送線TSからワード線WLに
電圧を転送する準備が行われる。
このように、半導体装置が書き込み動作などの準備を行っている間はスイッチ素子SW
2、SW3をオフしておくことにより、負荷LO2、LO3に電圧が供給されることが無
く、消費電流を減らすことができる。
なお、時刻t3において、スイッチ素子SW2に負荷LO2が接続されることになり、
電源供給回路6に加わる負荷が増大する。その結果、ノードNA、NA1、NB、NCの
電圧が一時的に低下する。
次に、時刻t4において、第3出力電圧Cが回路素子に供給され、転送線TSからワー
ド線WLに電圧を転送する準備が完了する。制御回路5からスイッチ素子SW3に、スイ
ッチ素子SW3をオンするように信号が送付される。同時に、制御回路5から降圧回路6
37に降圧回路イネーブル信号EN3信号が送付され、降圧回路637が動作する。その
結果、ノードNA2が第4出力電圧Dに上昇する。それぞれのワード線WLに分離電圧V
ISOや読み出し電圧VCGRVなどが供給され、書き込み動作や読み出し動作が実行さ
れる。
なお、時刻t4において、スイッチ素子SW3に負荷LO3が接続されることになり、
電源供給回路6に加わる負荷が増大する。その結果、ノードNA、NA1、NB、NB1
、NCの電圧が一時的に低下する。ここで、時刻t4におけるノードNA、NA1、NC
の電圧の低下量は、時刻t3におけるノードNA、NA1、NB、NCの電圧の低下量よ
りも小さい。これは、第4出力電圧Dが第3出力電圧Cに比べて小さいため、電圧供給回
路6が発生させる電荷が少ないからである。
次に、時刻t4からt5にかけて、メモリセルMCへのデータ書き込み、メモリセルM
Cからデータ読み出しなどが行われる。時刻t5において、書き込み動作などが完了する
と、制御回路5はスイッチ素子SW2、SW3をオフするように制御信号を供給する。同
時に、制御回路5は降圧回路637の動作を停止するように、降圧回路イネーブル信号E
N3をLレベルにする。また、制御回路5は放電回路HC2、HC3にノードNB1、N
A2を放電するように信号を送付する。その結果、ノードNB1が電源電圧VDDに放電
され、ノードNA2が接地電圧GNDに放電される。
なお、スイッチ素子SW3をオンした状態で放電回路HC3を動作させてしまうと、ノ
ードNAがスイッチSW3を介して放電回路HC3に接続されてしまう。その結果、貫通
電流が流れ消費電流が増大してしまう。よって、スイッチ素子SW3はチャージポンプ回
路61の動作を停止、及び、スイッチ素子SW1をオフするより前にオフすることが好ま
しい。
次に、時刻t6において、制御回路5は降圧回路イネーブル信号EN2をLレベルにす
る。その結果、降圧回路部63の動作が停止され、第3出力電圧Cの出力が停止する。そ
のため、ノードNBが電源電圧VDDに低下する。なお、貫通電流が流れるため、チャー
ジポンプ回路61の動作を停止する前に、降圧回路部63の動作を停止させる方が好まし
い。
次に、時刻t7において、制御回路5はチャージポンプ回路イネーブル信号EN1をL
レベルにする。その結果、チャージポンプ回路61の動作が停止され、第1出力電圧A、
第2出力電圧Bの出力が停止する。この時、制御回路5は放電回路HC1、HC4にノー
ドNA、NA1、NCを放電するように信号を送付する。ここで、スイッチ素子SW1は
オンしているためノードNA1はスイッチ素子SW1を介して放電回路HC1により電源
電圧VDDに放電する。
次に、時刻t8において、ノードNA、NA1がほぼ電源電圧VDDになると、制御回
路5はスイッチ素子SW1をオフするように信号を送付する。その結果、電源供給回路6
の動作を停止する。
(電圧供給回路の適用例:効果)
以上のように電源供給回路6を図16のように動作させることにより、以下の効果が得
られる。
第3出力線OUT3にスイッチ素子SW1を設け、第2出力線OUT2にスイッチ素子
SW2を設け、制御回路5はスイッチ素子SW1とスイッチ素子SW2を異なる時間で動
作させている。その結果、電源供給回路6のチャージポンプ回路61に加わる負荷を分散
させることができる。
さらに、第4出力電圧Dを生成するために、第3出力線OUT3にスイッチ素子SW3
を設け、制御回路5はスイッチ素子SW1〜SW3を異なる時間で動作させている。その
結果、さらに電源供給回路6のチャージポンプ回路61に加わる負荷を分散させることが
できる。
チャージポンプ回路61の負荷が減るため、チャージポンプ回路61の出力を小さくす
ることができる。その結果、チャージポンプ回路61に配置されたトランジスタCP、キ
ャパシタ素子CCの大きさを小さくすることができ、半導体装置を小さくすることができ
る。
また、チャージポンプ回路61の出力を小さくすることができると、いわゆるリップル
が低減する。特に第4出力電圧Dは小さい電圧であり、リップルが大きいとメモリセルM
Cにデータを誤書き込み、メモリセルMCのデータを誤読み出しする可能性が大きくなる
。その結果、メモリセルMCに記憶されるデータの信頼性を向上させることができる。
また、スイッチ素子SW1をオンさせてからスイッチ素子SW2をオンさせるまでの時
間に、第1出力電圧A及び第2出力電圧Bを用いて回路動作の準備を行うことができる。
例えば、ロジック回路による演算処理やビット線BLの電圧安定化などである。これらの
動作には第3出力電圧Cや第4出力電圧Dは不要である。
言い換えれば、スイッチ素子SW2、SW3は時刻t2にオンさせる必要はない。すな
わち、回路動作の準備期間の間にスイッチ素子SW2、SW3をオンさせれば回路動作に
遅延は生じない。その結果、回路動作を遅延させることなくチャージポンプ回路61の負
荷を分散させることが可能となる。
また、スイッチ素子SW1をオンした状態で放電回路HC1することにより、ノードN
A1を放電することができる。ここで、放電回路HCをノードNA1に接続することは、
回路レイアウト上困難である。よって、ノードNA1の第2出力電圧BをノードNAに接
続された放電回路HC1で一括して放電することにより、回路レイアウトを容易にしてい
る。
また、ノードNB1に放電回路HC2を配置することは回路レイアウト上比較的容易で
ある。第2スイッチ素子SW2をオフした後に、放電回路HC2を動作させ、その後に第
1スイッチ素子SW1をオフし、放電回路HC1を動作させる。その結果、放電回路HC
1と放電回路HC2の放電タイミングをずらすことができる。よって、放電回路HCによ
る電源電圧VDDへの放電を分散させることができ、回路動作を安定化することができる
また、スイッチ素子SWはノードに与える電圧が大きい順にオンしている。例えば、ス
イッチSW1がオンしノードNA1に第2出力電圧Bを与えてから、スイッチSW2がオ
ンしノードNB1に第3出力電圧Cを与えて、スイッチSW3がオンしノードNA2に第
4出力電圧Dを与えてする。ここで、スイッチSWがオンすると負荷LOが増えるため、
電源供給回路6から出力される電圧が低下する。電源供給回路6から出力される電圧が回
路素子の動作電圧を下回ると、回路素子が誤動する可能性がある。特に、多くの電荷を必
要とする高い電圧に負荷を接続する場合、電源供給回路6から出力される電圧の低下が大
きい。
本実施形態では、スイッチ素子SWは電圧が大きい出力線から負荷に接続している。そ
のため、電源供給回路6から出力される電圧の低下を小さくすることができる。よって、
回路素子の誤動作を防止することができる。
また、第4出力電圧Dは電圧供給回路6の中で生成するのではなく、電圧供給回路6か
ら出力した第2出力電圧Bをドライバ7の中に配置された降圧回路637を用いて生成し
ている。ここで、第4出力電圧Dは使用される回路が限られている。そこで、使用される
回路に近い部分で降圧回路637を用いて生成することにより、電圧降下を小さくするこ
とができ、使用される回路に正確な電圧を供給することができる。
一方、第3出力電圧Cは電圧供給回路6の中で降圧回路63を用いて生成している。こ
の第3出力電圧Cは半導体装置中で広く使用される電圧である。すなわち、電圧供給回路
6の中で一括して生成した方が効率がよい。
すなわち、汎用的に使用される第3出力電圧Cを電圧供給回路6の中で生成し、特殊用
途に用いられる第4出力電圧Dを使用される回路の近くで生成することにより、電圧生成
の効率化を図っている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる
1…メモリセルアレイ、2…ビット線制御回路、3…ワード線制御回路、5…制御回路
、6…電圧供給回路、7…ドライバ、MC…メモリセル、WL…ワード線、BL…ビット
線、61…チャージポンプ回路、62…検知回路部分、63…降圧回路部、HC1、HC
2、HC3…放電回路。

Claims (6)

  1. チャージポンプ回路と、第1出力線と、第2出力線とを有する、電圧供給回路と、
    前記第1出力線に接続される第1スイッチ素子と、
    前記第2出力線に接続される第2スイッチ素子と、
    制御回路と
    を具備し、
    前記電圧供給回路は前記第1出力線に第1電圧を出力し、前記第2出力線に前記第1電
    圧と異なる第2電圧を出力し、前記制御回路は、異なる時間で前記第1スイッチ素子と前
    記第2スイッチ素子をオンさせることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記電圧供給回路は、第1降圧回路を更に有し、
    前記第1出力線は前記チャージポンプ回路から前記第1降圧回路を介さずに接続され、
    前記第2出力線は前記チャージポンプ回路から前記第1降圧回路を介して接続されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 一端が前記第1出力線に接続される第3スイッチ素子と、
    前記第3スイッチ素子の他端接続された第2降圧回路とを更に具備し、
    前記第2降圧回路は、前記第1出力電圧を前記第2電圧よりも低い第3電圧に降圧し、
    前記制御回路は、異なる時間で前記第1スイッチ素子と前記第2スイッチ素子と前記第
    3スイッチ素子をオンさせることを特徴とする請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記制御回路は、前記第1スイッチ素子をオンしてから、前記第2スイッチ素子をオン
    し、
    前記第2スイッチ素子をオンしてから、前記第3スイッチをオンすることを特徴とする
    請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記制御回路は前記電圧供給回路に、第1信号を送付し、その後、前記制御回路は前記
    電圧供給回路に第2信号を送付し、
    前記チャージポンプ回路は前記第1信号により動作し始め、前記第1降圧回路は前記第
    2信号により動作し始めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体記
    憶装置。
  6. 前記電圧供給回路と前記第1スイッチ素子との間に放電回路が接続され、
    前記制御回路は、前記第2スイッチ素子オフした後に、前記放電回路を動作させ、前記
    放電回路を動作させた後に前記第1スイッチ素子をオフすることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかの半導体記憶装置。
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