JP2013246712A - 防塵カバーの取り付け器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全且つ簡単に防塵カバーを煙感知器等の装置に取り付けることが可能な取り付け器具を提供する。
【解決手段】取り付け器具は、煙感知器100を覆うビニールシート51と、当該シートを煙感知器100に固定するための弾性バンド52とを有する防塵カバー50を煙感知器100に取り付けるための器具であって、柄20と、柄20の一端側に設けられてビニールシート51が載せられる台座30と、台座30に設けられ、弾性バンド52を伸張させた状態で保持し、天井101に押し当てられたときに弾性バンド52を開放するバンド保持部40とを備える。防塵カバー50は、ビニールシート51の一部を弾性バンド52の環の中に挿入した状態で取り付け器具にセットされる。
【選択図】図5
【解決手段】取り付け器具は、煙感知器100を覆うビニールシート51と、当該シートを煙感知器100に固定するための弾性バンド52とを有する防塵カバー50を煙感知器100に取り付けるための器具であって、柄20と、柄20の一端側に設けられてビニールシート51が載せられる台座30と、台座30に設けられ、弾性バンド52を伸張させた状態で保持し、天井101に押し当てられたときに弾性バンド52を開放するバンド保持部40とを備える。防塵カバー50は、ビニールシート51の一部を弾性バンド52の環の中に挿入した状態で取り付け器具にセットされる。
【選択図】図5
Description
本発明は、防塵カバーの取り付け器具に関する。
煙感知器は、種々の建造物において、天井等の高所に設置されている。煙感知器は、火災発生時の煙を検知するものであるが、例えば、煙感知器が設置された場所で、ハツリ作業やサンダ―作業、溶接作業等の工事が実施された場合、かかる工事で発生する塵埃によって煙感知器が誤作動(火災発生時以外の作動)する恐れがある。
上記事情に鑑みて、塵埃が発生する工事を実施する場合には、通常、煙感知器をビニールカバー等で覆うことにより誤作動を防止する。例えば、特許文献1には、煙感知器を覆う袋と、煙感知器を覆った袋を煙感知器に留める弾性を有する留め部材と、留め部材に先端部が接続された繋ぎ部材とを備え、当該袋が繋ぎ部材の基端部を引き下ろすことで煙感知器から取り外される煙感知器用保護カバーが開示されている。
特許文献1に開示されたカバーによれば、高所に設置された煙感知器からカバーを容易に取り外すことができる。しかし、特許文献1の技術では、カバーの取り付け作業を改善する点について考慮されておらず、煙感知器にカバーを取り付ける際には、例えば、脚立の使用を余儀なくされる。また、煙感知器以外の装置、例えば、天井に設置された監視カメラ等についても、上記工事等で発生する塵埃から保護したいという要請がある。
即ち、本発明の目的は、安全且つ簡単に防塵カバーを煙感知器等の装置に取り付けることが可能な取り付け器具を提供することである。
即ち、本発明の目的は、安全且つ簡単に防塵カバーを煙感知器等の装置に取り付けることが可能な取り付け器具を提供することである。
本発明に係る防塵カバーの取り付け器具は、装置を覆うシートと、当該シートを前記装置又はその被設置部に固定するための弾性バンドとを有する防塵カバーを前記装置に取り付けるための器具であって、柄と、前記柄の一端側に設けられ、前記シートが載せられる台座と、前記台座に設けられ、前記弾性バンドを伸張させた状態で保持し、前記被設置部に押し当てられたときに前記弾性バンドを開放するバンド保持部とを備え、前記シートの一部を前記弾性バンドの環の中に挿入した状態として前記防塵カバーをセット可能であることを特徴とする。
なお、前記装置としては、煙感知器又はカメラが挙げられる。
なお、前記装置としては、煙感知器又はカメラが挙げられる。
上記構成によれば、柄を持って、バンド保持部を天井等の被設置部に押し当てるという簡便な操作により、シートを天井等に設置された装置に取り付けることができる。具体的には、バンド保持部を被設置部に押し当てることで弾性バンドが開放され、弾性バンドの環の中に挿入されたシートの一部が煙感知器等に弾性バンドで固定される。
本発明に係る取り付け器具において、前記台座は、前記柄が底部に接続され、前記柄と反対側に開口部が向き、前記装置を囲うことが可能なカップであり、前記バンド保持部は、前記カップの開口縁部に設けられることが好適である。
当該構成によれば、防塵カバーをセットし易く、且つ当該カバーを装置に取り付け易くなる。カップ型の台座は、装置をすっぽりと覆うことができ、この状態で防塵カバーを煙感知器に取り付けることができるため、装置の全体を覆うようにカバーを取り付けることが可能となる。
当該構成によれば、防塵カバーをセットし易く、且つ当該カバーを装置に取り付け易くなる。カップ型の台座は、装置をすっぽりと覆うことができ、この状態で防塵カバーを煙感知器に取り付けることができるため、装置の全体を覆うようにカバーを取り付けることが可能となる。
また、前記バンド保持部は、前記開口縁部に沿って複数設けられることが好適である。
当該構成によれば、弾性バンドの保持性が向上して、防塵カバーの取り付けがさらに容易となる。
当該構成によれば、弾性バンドの保持性が向上して、防塵カバーの取り付けがさらに容易となる。
本発明に係る取り付け器具において、前記バンド保持部は、前記台座に対して回転可能に取り付けられ、前記被設置部に押し当てられて回転するレバー部と、前記レバー部に設けられ、前記弾性バンドが引っ掛けられるフック部とを有する構成とすることができる。
本発明に係る取り付け器具において、前記柄は、互いに着脱自在又は伸縮自在に連結された複数のロッドから構成されることが好適である。
当該構成によれば、装置が設置される天井等の高さに応じて柄の長さを調整することができ、作業性が向上する。
当該構成によれば、装置が設置される天井等の高さに応じて柄の長さを調整することができ、作業性が向上する。
本発明に係る防塵カバーの取り付け器具によれば、脚立等を使用することなく、高所に設置された煙感知器等の装置に防塵カバーを容易に取り付けることができる。つまり、本発明に係る取り付け器具を用いることにより、安全で効率良く防塵カバーを取り付けることが可能となる。
なお、防塵カバーに、当該カバーから垂れ下がる紐を設けることにより、カバーの取り外しも容易になる。
なお、防塵カバーに、当該カバーから垂れ下がる紐を設けることにより、カバーの取り外しも容易になる。
図面を参照しながら、本発明の実施形態である防塵カバーの取り付け器具10(以下、「取り付け器具10」とする)について以下詳細に説明するが、取り付け器具10は実施形態の一例であって本発明の適用はこれに限定されない。
また、防塵カバーが取り付けられる装置として煙感知器100を例示するが、煙感知器100は実施形態の一例であって本発明の適用はこれに限定されない。例えば、当該装置には、カメラ、或いは照明器具やスピーカー、空調設備等が含まれる。カメラの具体例としては、天井に設置されたドーム型のカメラ(監視カメラ)が挙げられる。
また、防塵カバーが取り付けられる装置として煙感知器100を例示するが、煙感知器100は実施形態の一例であって本発明の適用はこれに限定されない。例えば、当該装置には、カメラ、或いは照明器具やスピーカー、空調設備等が含まれる。カメラの具体例としては、天井に設置されたドーム型のカメラ(監視カメラ)が挙げられる。
以下例示する防塵カバー50は、煙感知器100を覆うビニールシート51と、当該シートを煙感知器100又はその被設置部に固定するための弾性バンド52とを有する。ビニールシート51は、誤作動の原因となる塵埃を透過しないシートであればよく、種々の樹脂からなる薄膜シートが例示できる。なお、ビニールシート51は、袋状に成形されていてもよい。弾性バンド52は、伸縮性を有する環状のバンドであればよく、輪ゴムが例示できる。なお、弾性バンド52は、ビニールシート51に貼り付けられる等して一体化されていてもよい。ビニールシート51には、取り外し用の紐53が取り付けられており、これを引っ張ることで防塵カバー50を煙感知器100から取り外すことができる。
以下例示する煙感知器100は、従来公知の一般的な煙感知器であって、例えば、装置に流入する煙を検知して煙濃度が所定値以上となったときに火災発生信号を出力する。煙感知器100は、円盤形状を呈し、水平方向に平行な天井101に設置されている。以下では、煙感知器100の鉛直方向に沿った曲面を「側面」と称する。なお、取り付け器具10は、天井101に設置された煙感知器100に好適であるが、被設置部が壁面等であっても使用することができる。
実施形態の説明では、説明の便宜上、方向を示す用語を使用する。取り付け器具10は、台座30が取り付けられる柄20の一端側を鉛直上方に向けて使用されるので、当該一端側を「上」、柄20の他端側を「下」と称する場合がある。また、柄20の長手方向に沿った方向を「上下方向」と称する場合がある。
まず、図1〜図4を参照しながら、取り付け器具10の構成について詳説する。
図1は、取り付け器具10を示す正面図、図2は、取り付け器具10の上面図である。図3は、図1のA部拡大図であって、バンド保持部40の近傍を拡大して示す。図4は、取り付け器具10の分解図である。
図1は、取り付け器具10を示す正面図、図2は、取り付け器具10の上面図である。図3は、図1のA部拡大図であって、バンド保持部40の近傍を拡大して示す。図4は、取り付け器具10の分解図である。
取り付け器具10は、柄20と、柄20の一端側に取り付けられる台座30と、台座30に取り付けられるバンド保持部40とを備える。取り付け器具10は、煙感知器100が設置された場所において、例えば、ハツリ作業やサンダ―作業、溶接作業等の工事を実施する場合に、煙感知器100の誤作動を防止すべく、防塵カバー50を煙感知器100に取り付ける際に使用される。
取り付け器具10は、下から順に、柄20、台座30、バンド保持部40が配置された構造を有する。即ち、バンド保持部40は、取り付け器具10の上端に設けられる。柄20は上下方向に真っ直ぐ延び、取り付け器具10の全長の50%以上、好ましくは70%以上が柄20の長さである。これにより、高所(天井101)に設置された煙感知器100に、脚立等を使用することなく防塵カバー50を取り付けることが可能となる。台座30には、防塵カバー50がセットされ、バンド保持部40は、台座30にセットされた防塵カバー50の弾性バンド52を伸張した状態で保持する。
なお、取り付け器具10は、金属製、プラスチック製のいずれであってもよい。但し、柄20、台座30は、作業性等の観点から、軽量なプラスチック製であることが好ましい。バンド保持部40は、耐久性等の観点から、金属製であることが好ましい。
柄20は、互いに着脱自在又は伸縮自在に連結された複数のロッド21から構成されている。柄20(ロッド21)は、例えば、長手方向に直交する断面の形状が円形状の丸棒であるが、かかる断面形状は多角形状(例えば、四角形や六角形)であってもよい。柄20の長さは、天井101の高さ等に応じて任意に設定でき、ロッド21の数は適宜調整される。
柄20は、例えば、各ロッド21の一端に雄ネジ構造が、他端に雌ネジ構造がそれぞれ形成され、各ロッド21が互いに着脱自在な構造とされる。或いは、各ロッド21の直径を異ならせて、所謂入れ子式の伸縮自在な構造としてもよい。各ロッド21の連結部分にはロックリングを設けることができ、取り付け器具10の使用中に柄20の長さが変化する、或いはロッド21が外れるといった不具合を防止できる。
柄20には、その一端に台座30が取り付けられ、その他端に把手部22が設けられる。即ち、把手部22は、取り付け器具10の下端に設けられる。把手部22は、作業者により把持される部分であって、例えば、ゴム製のグリップ等を取り付けることができる。
台座30は、上記のように、防塵カバー50がセットされる部分である。台座30は、上面視円形状の底部31と、底部31の上面に立設した壁部32とからなるカップ形状を有する。カップ型の台座30(以下、単に「カップ」という場合がある)は、壁部32が底部31の上面の周縁に沿って設けられており、開口部33が上方に向いた有底円筒形状を呈している。即ち、開口部33は、柄20と反対側に向く。そして、台座30の凹状部(カップ内)には、煙感知器100が納まる。つまり、台座30の円筒形状は、煙感知器100を囲うことが可能な寸法とされる。なお、台座30の形状は、円筒形状に限定されず、煙感知器の形状等に応じて任意に変更できる。
台座30には、柄20及びバンド保持部40が取り付けられる。バンド保持部40は、詳しくは後述するように、開口縁部34に取り付けられる。柄20は底部31に取り付けられ、底部31の中央には柄20を取り付けるための取り付け部35が形成されている。取り付け部35は、底部31を貫通した貫通孔であって、孔の内面にはネジが切られている。即ち、取り付け部35は、ロッド21の雄ネジ構造に対応する雌ネジ構造を有する。そして、柄20のロッド21は、底部31の下面側から取り付け部35にねじ込まれて取り付けられる。
バンド保持部40は、上記のように、弾性バンド52を伸張した状態で保持する機能を有する。また、バンド保持部40は、煙感知器100の被設置部である天井101に押し当てられたときに弾性バンド52を開放する機能を有する。当該機能を実現するために、バンド保持部40は、レバー部41と、フック部42と、固定部43とを有する。
バンド保持部40は、壁部32の上端に固定される。壁部32及び固定部43には、例えば、ビス孔が形成されており、固定部43は、壁部32の外面に接した状態でビス44を用いて固定される。そして、バンド保持部40は、台座30の開口縁部34に沿って複数(例えば、6つ)設けられる。6つのバンド保持部40は、例えば、互いに等間隔(60°間隔)で配置される。
レバー部41の長手方向一端(以下、単に「一端」という場合がある)には、弾性バンド52が引っ掛けられるフック部42が形成されている。レバー部41は、その長手方向がカップの径方向に沿うように配置され、上面視すると、フック部42がカップの内側に位置し、フック部42を除くレバー部41の大部分がカップの外側に位置している。
レバー部41は、固定部43に対して規制された角度範囲で回転可能に支持されている。レバー部41と固定部43との接続部分には軸方向が上下方向に対して直交する回転軸45が設けられ、これにより、レバー部41が回転軸45を中心として上下運動可能となる。また、レバー部41は、上方に向かって凸となるように湾曲して、長手方向他端側よりも一端側が下方に位置した状態で固定部43に支持されている。バンド保持部40は、例えば、レバー部41と固定部43との接続部分に図示しないコイルバネを有し、これにより、レバー部41の一端側が下方に向かって付勢されている。なお、コイルバネの付勢力と、レバー部41の一端が固定部43に当接することとにより、かかる支持形態が維持される。
つまり、バンド保持部40は、フック部42が形成されたレバー部41の一端が他端よりも下方に下がった状態において、弾性バンド52を伸張した状態で保持することができる。そして、バンド保持部40が天井101に押し当てられてフック部42が持ち上がったときに、弾性バンド52がフック部42から外れるように構成されている。
次に、図5を参照しながら、取り付け器具10に防塵カバー50をセットした状態について詳説する。図5は、防塵カバー50がセットされた台座30を拡大して示す図であって、一部を断面図としている。
防塵カバー50は、上記のように、台座30にセットされる。具体的には、ビニールシート51の一部がカップ内に収容され、残りの部分がカップから食み出るようにセットされる。このとき、取り外し用の紐53が、カップから食み出して柄20に沿って垂れ下がるようにセットする。
弾性バンド52は、複数のバンド保持部40のフック部42に引っ掛けられる。なお、弾性バンド52は、バンド保持部40により伸張した状態で保持され、且つフック部42から外れたときにビニールシート51を煙感知器100に固定できるように、環の寸法等を設定する必要がある。6つのバンド保持部40を用いて弾性バンド52を保持した場合、弾性バンド52は上面視六角形状の環となる。そして、この環の中にビニールシート51の一部が挿入される。
次に、図6〜図8を参照して取り付け器具10の使用方法を例示しながら、取り付け器具10の動作について詳説する。図6,7は、取り付け器具10を用いて、防塵カバー50を煙感知器100に取り付ける様子を示す図である。図7は、取り付け器具10が天井101に押し付けられたときの様子を示す。図8は、防塵カバー50が煙感知器100に取り付けられた様子を示す。
図6に示すように、取り付け器具10を用いて防塵カバー50を煙感知器100に取り付ける場合、作業者200は、柄20の把手部22を持って防塵カバー50がセットされた台座30を上方に持ち上げる。そして、台座30を天井101に近づけて、台座30の上端に取り付けられたバンド保持部40を煙感知器100の周縁の天井101に押し当てる。このとき、下方から見上げると、台座30によって煙感知器100がすっぽりと覆われた状態となる。そして、煙感知器100は、バンド保持部40により保持された弾性バンド52の環の中に入り込む。
図7に示すように、レバー部41が天井101に押し当てられると、まずレバー部41の他端側が天井101に当たって押し下げられ、レバー部41の他端側(フック部42)が上方に持ち上がる。これにより、弾性バンド52がフック部42から外れる。弾性バンド52は、伸張した状態で保持されていたため、フック部42から外れて開放されると元のサイズに戻ろうとする。そして、弾性バンド52は煙感知器100の側面に巻かれた状態となるが、このとき、弾性バンド52の環の中に挿入されたビニールシート51が弾性バンド52と煙感知器100との間に挟まれて固定される。
こうして、図8に示すように、防塵カバー50が煙感知器100に取り付けられる。煙感知器100は、その全体がビニールシート51により覆われている。なお、ビニールシート51からは、作業者200の手の届く高さまで取り外し用の紐53が垂れ下がっている。したがって、作業者200は、取り外し用の紐53を引っ張ることにより、脚立等を使用することなく、容易に防塵カバー50を取り外すことができる。
以上のように、取り付け器具10によれば、脚立等を使用することなく、高所(天井101)に設置された煙感知器100に防塵カバー50を容易に取り付けることができる。したがって、取り付け器具10を用いることにより、安全で効率の良い防塵カバー50の取り付け作業が実現できる。
なお、上記実施形態は、本発明の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
例えば、取り付け器具10は、柄20と、台座30と、バンド保持部40とに分解できるものとして説明したが、取り付け器具の各構成要素が一体成形された構造であってもよい。また、柄20の長さが一定で変化しない構造であってもよい。
例えば、取り付け器具10は、柄20と、台座30と、バンド保持部40とに分解できるものとして説明したが、取り付け器具の各構成要素が一体成形された構造であってもよい。また、柄20の長さが一定で変化しない構造であってもよい。
上記実施形態では、壁部32を有するカップ型の台座30を例示したが、円盤状の底部31のみからなる台座とすることもできる。この場合、円盤状台座の上面に複数のバンド保持部40を取り付けることができる。
図9に示すように、バンド保持部として、弾性バンド52を挟んで保持することができるクリップ60を用いてもよい。クリップ60には、市販のペーパークリップを使用できるが、天井101に押し当てられたときに開き易いように、一方のサイドレバー61を上方に向かって折り曲げておくことが好ましい。クリップ60は、バンド保持部40と同様に、台座30の壁部32に対して開閉動作可能に取り付けられる。具体的には、他方のサイドレバー62を利用して、壁部32にビス留めすることができる。即ち、サイドレバー62は、固定部として機能する。
図10に示すように、バンド保持部として、上下方向に移動可能なピン70を用いてもよい。ピン70は、弾性バンド52が引っ掛けられるフック部71を有する。そして、ピン70の上下運動を実現するために、ピン70を収容するケース72と、ケース72内に設置されてピン70を上方に付勢するスプリング73とが設けられる。ケース72は、バンド保持部40と同様に、台座30の壁部32に取り付けられている。当該構成では、ピン70が天井101に押し当てられるとスプリング73の付勢力に対向してピン70が下方に移動する。このとき、フック部71と共に弾性バンド52も下方に移動するが、弾性バンド52は、壁部32の上端に当たるため、ピン70が壁部32の上端よりも下がると弾性バンド52がフック部71から外れる仕組みである。
10 防塵カバーの取り付け器具、20 柄、21 ロッド、22 把手部、30 台座、31 底部、32 壁部、33 開口部、34 開口縁部、35 取り付け部、40 バンド保持部、41 レバー部、42 フック部、43 固定部、44 ビス、45 回転軸、50 防塵カバー、51 ビニールシート、52 弾性バンド、53 取り外し用の紐、100 煙感知器、101 天井。
Claims (6)
- 装置を覆うシートと、当該シートを前記装置又はその被設置部に固定するための弾性バンドとを有する防塵カバーを前記装置に取り付けるための器具であって、
柄と、
前記柄の一端側に設けられ、前記シートが載せられる台座と、
前記台座に設けられ、前記弾性バンドを伸張させた状態で保持し、前記被設置部に押し当てられたときに前記弾性バンドを開放するバンド保持部と、
を備え、
前記シートの一部を前記弾性バンドの環の中に挿入した状態として前記防塵カバーをセット可能な、防塵カバーの取り付け器具。 - 請求項1に記載の取り付け器具において、
前記台座は、前記柄が底部に接続され、前記柄と反対側に開口部が向き、前記装置を囲うことが可能なカップであり、
前記バンド保持部は、前記カップの開口縁部に設けられる、取り付け器具。 - 請求項2に記載の取り付け器具において、
前記バンド保持部は、前記開口縁部に沿って複数設けられる、取り付け器具。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の取り付け器具において、
前記バンド保持部は、
前記台座に対して回転可能に取り付けられ、前記被設置部に押し当てられて回転するレバー部と、
前記レバー部に設けられ、前記弾性バンドが引っ掛けられるフック部と、
を有する、取り付け器具。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の取り付け器具において、
前記柄は、互いに着脱自在又は伸縮自在に連結された複数のロッドから構成される、取り付け器具。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の取り付け器具において、
前記装置は、煙感知器又はカメラである、取り付け器具。
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Cited By (2)
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JP5828436B1 (ja) * | 2015-02-12 | 2015-12-09 | 株式会社ミネサービス | 火災感知器の保護カバー |
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