JP2013246409A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品位を改善することが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】各画素に配置されたスイッチング素子と、複数の画素に亘って形成された共通電極と、前記共通電極の上に配置され第1上面及び前記第1上面よりも突出した第2上面を有する絶縁膜と、前記スイッチング素子と電気的に接続され前記絶縁膜の上において各画素に形成された画素電極であって前記第1上面に位置し前記共通電極と向かい合う電極部及び前記第2上面に位置し前記共通電極と向かい合うスリットを有する画素電極と、前記電極部及び前記第2上面を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、前記第1配向膜と対向する第2配向膜を備えた第2基板と、前記第1基板の前記第1配向膜と前記第2基板の前記第2配向膜との間に保持された液晶層と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、軽量、薄型、低消費電力などの特徴を生かして、パーソナルコンピュータなどのOA機器やテレビなどの表示装置として各種分野で利用されている。近年では、液晶表示装置は、携帯電話などの携帯端末機器や、カーナビゲーション装置、ゲーム機などの表示装置としても利用されている。
一般に、Fringe Field Switching(FFS)モードやIn−Plane Switching(IPS)モードの液晶表示パネルは、画素電極及び共通電極を備えたアレイ基板と、対向基板との間に液晶層を保持した構成である。特に、FFSモードにおいては、液晶分子が画素電極と共通電極との間のフリンジ電界によって基板主面と平行な面内で回転することにより、液晶層のリタデーション(Δn・d;Δnは液晶層の屈折率異方性であり、dは液晶層を保持するセルギャップである)を変化させている。
液晶層として、誘電率異方性が正の液晶材料(ポジ型液晶材料)を適用した場合、液晶分子は、その長軸がフリンジ電界に沿うように配向する。このため、画素電極から共通電極に向かうフリンジ電界が形成された際に、画素電極上では、縦方向(セル厚方向)の電界に沿って液晶分子が立ち上がってしまい、十分に高いリタデーションを得ることができない。これにより、画素電極上では、それ以外の部分と比較して変調率が低く、高い透過率を得ることができない。
一方で、画素電極の各位置における透過率を向上させるための最適駆動電圧は、画素電極の中心部と画素電極の縁部とで異なることに基づき、画素電極の中心部におけるセルギャップと画素電極の縁部におけるセルギャップとが異なるように形成されたオーバーコート膜を適用する技術が提案されている。
特開2006−209065号公報
本実施形態の目的は、表示品位を改善することが可能な液晶表示装置を提供することにある。
本実施形態によれば、
各画素に配置されたスイッチング素子と、複数の画素に亘って形成された共通電極と、前記共通電極の上に配置され第1上面及び前記第1上面よりも突出した第2上面を有する絶縁膜と、前記スイッチング素子と電気的に接続され前記絶縁膜の上において各画素に形成された画素電極であって前記第1上面に位置し前記共通電極と向かい合う電極部及び前記第2上面に位置し前記共通電極と向かい合うスリットを有する画素電極と、前記電極部及び前記第2上面を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、前記第1配向膜と対向する第2配向膜を備えた第2基板と、前記第1基板の前記第1配向膜と前記第2基板の前記第2配向膜との間に保持された液晶層と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
本実施形態によれば、
各画素に配置されたスイッチング素子と、複数の画素に亘って形成された共通電極と、前記共通電極の上に配置された絶縁膜と、前記スイッチング素子と電気的に接続され前記絶縁膜の上において各画素に形成された画素電極であって前記共通電極と向かい合う電極部及びスリットを有する画素電極と、前記電極部を覆うとともに前記スリットに延在した第1配向膜と、を備えた第1基板と、前記第1配向膜と対向する第2配向膜を備えた第2基板と、前記第1基板の前記第1配向膜と前記第2基板の前記第2配向膜との間に保持された液晶層と、を備え、前記電極部上に位置する前記第1配向膜と前記第2配向膜との間の第1セルギャップは、前記スリットに位置する前記第1配向膜と前記第2配向膜との間の第2セルギャップより大きいことを特徴とする液晶表示装置が提供される。
図1は、本実施形態の液晶表示装置を構成する液晶表示パネルの構成及び等価回路を概略的に示す図である。 図2は、図1に示したアレイ基板における画素の構造を対向基板の側から見た概略平面図である。 図3は、図1に示した液晶表示パネルの一画素におけるスイッチング素子を含む断面構造を概略的に示す図である。 図4は、第4絶縁膜の凹部に画素電極の電極部を配置した構成の電圧(V)−透過率(T)特性のシミュレーション結果を示す図である。 図5は、第4絶縁膜の凹部に画素電極の電極部を配置した構成の画素上の各位置での透過率のシミュレーション結果を示す図である。
以下、本実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態の液晶表示装置を構成する液晶表示パネルLPNの構成及び等価回路を概略的に示す図である。
すなわち、液晶表示装置は、アクティブマトリクスタイプの透過型の液晶表示パネルLPNを備えている。液晶表示パネルLPNは、第1基板であるアレイ基板ARと、アレイ基板ARに対向して配置された第2基板である対向基板CTと、これらのアレイ基板ARと対向基板CTとの間に保持された液晶層LQと、を備えている。このような液晶表示パネルLPNは、画像を表示するアクティブエリアACTを備えている。このアクティブエリアACTは、m×n個のマトリクス状に配置された複数の画素PXによって構成されている(但し、m及びnは正の整数である)。
アレイ基板ARは、アクティブエリアACTにおいて、第1方向Xに沿ってそれぞれ延出した複数のゲート配線G(G1〜Gn)及び容量線C(C1〜Cn)、第1方向Xに直交する第2方向Yに沿ってそれぞれ延出した複数のソース配線S(S1〜Sm)、各画素PXにおいてゲート配線G及びソース配線Sと電気的に接続されたスイッチング素子SW、各画素PXにおいてスイッチング素子SWに各々電気的に接続された画素電極PE、画素電極PEと向かい合う共通電極CEなどを備えている。
共通電極CEは、複数の画素PXに亘って共通に形成されている。画素電極PEは、各画素PXにおいて島状に形成されている。
各ゲート配線Gは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ゲートドライバGDに接続されている。各ソース配線Sは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、ソースドライバSDに接続されている。各容量線Cは、アクティブエリアACTの外側に引き出され、補助容量電圧が供給される電圧印加部VCSと電気的に接続されている。共通電極CEは、コモン電圧が供給される給電部VSと電気的に接続されている。ゲートドライバGD及びソースドライバSDは、例えばその少なくとも一部がアレイ基板ARに形成され、駆動ICチップ2と接続されている。図示した例では、液晶表示パネルLPNを駆動するのに必要な信号源としての駆動ICチップ2は、液晶表示パネルLPNのアクティブエリアACTの外側において、アレイ基板ARに実装されている。
また、図示した例の液晶表示パネルLPNは、FFSモードあるいはIPSモードに適用可能な構成であり、アレイ基板ARに画素電極PE及び共通電極CEを備えている。このような構成の液晶表示パネルLPNでは、画素電極PE及び共通電極CEの間に形成される横電界(例えば、フリンジ電界のうちの基板の主面にほぼ平行な電界)を主に利用して液晶層LQを構成する液晶分子をスイッチングする。
図2は、図1に示したアレイ基板ARにおける画素PXの構造を対向基板CTの側から見た概略平面図である。なお、ここでは、説明に必要な主要部のみを図示している。
第1方向Xに沿ってそれぞれ延出したゲート配線G1及びゲート配線G2は、第2方向Yに沿って第1ピッチで配置されている。第2方向Yに沿ってそれぞれ延出したソース配線S1及びソース配線S2は、第1方向Xに沿って第1ピッチよりも小さい第2ピッチで配置されている。ゲート配線G1及びゲート配線G2とソース配線S1及びソース配線S2とで規定された画素PXは、例えば、第1方向Xに沿った長さが第2方向Yに沿った長さよりも短い縦長の長方形状である。つまり、画素PXの第2方向Yに沿った長さはゲート配線間の第1ピッチに相当し、画素PXの第1方向Xに沿った長さはソース配線間の第2ピッチに相当する。
例えば、図中の左側の画素PXにおいては、スイッチング素子SWは、ゲート配線G2及びソース配線S1と電気的に接続され、ソース配線S1とソース配線S2との間に位置する画素電極PEに接続されている。同様に、図中の右側の画素PXにおいては、スイッチング素子SWは、ゲート配線G2及びソース配線S2と電気的に接続されている。
共通電極CEは、第1方向Xに沿って延在している。すなわち、共通電極CEは、各画素PXに配置されるとともに各ソース配線Sの上方を跨いで、第1方向Xに隣接する複数の画素PXに亘って共通に形成されている。
各画素PXの画素電極PEは、共通電極CEの上方に配置されている。各画素電極PEは、長方形状の画素形状に対応した島状に形成されている。図示した例では、画素電極PEは、第1方向Xに沿った短辺と、第2方向Yに沿った長辺と、を有する概略長方形状に形成されている。このような各画素電極PEには、共通電極CEと向かい合う複数のスリットPSLが形成されている。図示した例では、画素電極PEは、第2方向Yに沿って延出した4本の電極部PAを有しており、また、第2方向Yに沿って延出した3本のスリットPSLを有している。つまり、スリットPSLのそれぞれは、第2方向Yと平行な長軸を有している。
図3は、図1に示した液晶表示パネルLPNの一画素におけるスイッチング素子を含む断面構造を概略的に示す図である。
すなわち、アレイ基板ARは、ガラス基板などの光透過性を有する第1絶縁基板10を用いて形成されている。このアレイ基板ARは、第1絶縁基板10の対向基板CTに対向する側にスイッチング素子SW、共通電極CE、画素電極PE、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、第4絶縁膜14、第1配向膜AL1などを備えている。
ここに示したスイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)である。このスイッチング素子SWは、ポリシリコンやアモルファスシリコンによって形成された半導体層を備えている。なお、スイッチング素子SWは、トップゲート型あるいはボトムゲート型のいずれであっても良いが、図示した例では、トップゲート型を採用している。
すなわち、スイッチング素子SWは、第1絶縁基板10の上に配置されたポリシリコンからなる半導体層SCを備えている。なお、第1絶縁基板10と半導体層SCとの間に絶縁膜からなるアンダーコート層が介在していても良い。この半導体層SCは、第1絶縁膜11によって覆われている。また、この第1絶縁膜11は、第1絶縁基板10の上にも配置されている。
スイッチング素子SWのゲート電極WGは、第1絶縁膜11の上に形成され、半導体層SCの直上に位置している。このゲート電極WGは、図示しないゲート配線に電気的に接続され、第2絶縁膜12によって覆われている。また、この第2絶縁膜12は、第1絶縁膜11の上にも配置されている。
スイッチング素子SWのソース電極WS及びドレイン電極WDは、第2絶縁膜12の上に形成されている。また、ソース配線S1及びソース配線S2も同様に第2絶縁膜12の上に形成されている。図示したソース電極WSは、ソース配線S1に電気的に接続されている。これらのソース電極WS及びドレイン電極WDは、それぞれ第1絶縁膜11及び第2絶縁膜12を貫通するコンタクトホールを通して半導体層SCにコンタクトしている。このような構成のスイッチング素子SWは、ソース配線S1及びソース配線S2とともに第3絶縁膜13によって覆われている。この第3絶縁膜13は、第2絶縁膜12の上にも配置されている。この第3絶縁膜13には、ドレイン電極WDまで貫通した第1コンタクトホールCH1が形成されている。このような第3絶縁膜13は、例えば、透明な樹脂材料によって形成されている。
共通電極CEは、第3絶縁膜13の上に形成されている。なお、この共通電極CEは、第3絶縁膜13に形成された第1コンタクトホールCH1には延出していない。このような共通電極CEは、透明な導電材料、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などによって形成されている。この共通電極CEの上には、第4絶縁膜14が配置されている。また、この第4絶縁膜14は、図示していないが第3絶縁膜13の上にも配置されている。また、この第4絶縁膜14は、第1コンタクトホールCH1の一部を覆っている。この第4絶縁膜14の第1コンタクトホールCH1を覆っている部分においては、ドレイン電極WDまで貫通した第2コンタクトホールCH2が形成されている。このような第4絶縁膜14は、共通電極CEと後述する画素電極PEとの間に位置する層間絶縁膜として機能し、第3絶縁膜13と比較して薄い膜厚に形成され、例えば、シリコン窒化物(SiNx)によって形成されている。
この第4絶縁膜14の対向基板CTに対向する側の表面には、凹凸が形成されている。すなわち、第4絶縁膜14は、第1上面T1と、この第1上面T1よりも突出した第2上面T2とを有している。第1上面T1は、第2上面T2よりも低い位置にある。換言すると、第2上面T2の位置は、第1上面T1の位置よりも対向基板CTの側にある。つまり、第1上面T1は第4絶縁膜14の表面に形成された凹凸のうちの凹部の底面に相当し、第2上面T2は第4絶縁膜14の表面に形成された凹凸のうちの凸部の上面に相当する。このため、第4絶縁膜14の膜厚に関して、水平面である共通電極CEの表面CESから第1上面T1までの膜厚H1は、共通電極表面CESから第2上面T2までの膜厚H2よりも薄い。一例として、第4絶縁膜14における膜厚H2は、約400nmである。また、膜厚H2と膜厚H1との差、つまり、第4絶縁膜14の表面における凹凸の段差は、例えば0.050μm〜0.15μmである。
画素電極PEは、第4絶縁膜14の上に形成され、共通電極CEと向かい合っている。より具体的には、画素電極PEは、第3絶縁膜13を貫通する第1コンタクトホールCH1及び第4絶縁膜14を貫通する第2コンタクトホールCH2を介してスイッチング素子SWのドレイン電極WDに電気的に接続されている。このような画素電極PEは、透明な導電材料、例えば、ITOやIZOなどによって形成されている。一例として、画素電極PEの膜厚は、約50nmである。
この画素電極PEにおける電極部PAは、第4絶縁膜14の凹部つまり第1上面T1に配置されている。換言すると、第1上面T1は、各電極部PAに対応して形成され、第2方向Yに沿って直線的に延出している。つまり、共通電極CEと電極部PAとの間には、膜厚H1の第4絶縁膜14が介在している。図示した例では、電極部PAの上面PATは、第2上面T2よりも低い位置にある。画素電極PEにおけるスリットPSLは、第4絶縁膜14の凸部つまり第2上面T2に位置している。換言すると、第2上面T2は、各スリットPSLに対応して形成され、第2方向Yに沿って直線的に延出している。
このような画素電極PEは、第1配向膜AL1によって覆われている。すなわち、この第1配向膜AL1は、電極部PAを覆うとともに、スリットPSLに延在し、第2上面T2を覆っている。このような第1配向膜AL1は、水平配向性を示す材料によって形成されている。
一方、対向基板CTは、ガラス基板などの光透過性を有する第2絶縁基板30を用いて形成されている。この対向基板CTは、第2絶縁基板30のアレイ基板ARに対向する側に、ブラックマトリクス31、カラーフィルタ32、オーバーコート層33、第2配向膜AL2などを備えている。
ブラックマトリクス31は、各画素PXを区画し、開口部APを形成するものであって、アレイ基板ARに設けられたゲート配線Gやソース配線S、さらにはスイッチング素子SWなどの配線部に対向している。カラーフィルタ32は、開口部APに形成され、ブラックマトリクス31の上にも延在している。このカラーフィルタ32は、互いに異なる複数の色、例えば赤色、青色、緑色といった3原色にそれぞれ着色された樹脂材料によって形成されている。異なる色のカラーフィルタ32間の境界は、ソース配線S1及びソース配線S2のそれぞれの上方のブラックマトリクス31と重なる位置にある。
オーバーコート層33は、カラーフィルタ32を覆っている。このオーバーコート層33は、ブラックマトリクス31やカラーフィルタ32の表面の凹凸を平坦化する。つまり、オーバーコート層33のアレイ基板ARと対向する側の表面は略平坦である。このようなオーバーコート層33は、透明な樹脂材料によって形成されている。
このオーバーコート層33の表面は、第2配向膜AL2によって覆われている。この第2配向膜AL2は、水平配向性を示す材料によって形成されている。
上述したようなアレイ基板ARと対向基板CTとは、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2が向かい合うように配置されている。このとき、アレイ基板ARと対向基板CTの間には、一方の基板に形成された柱状スペーサにより、所定のセルギャップが形成される。アレイ基板ARと対向基板CTとは、セルギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。液晶層LQは、これらのアレイ基板ARの第1配向膜AL1と対向基板CTの第2配向膜AL2との間に形成されたセルギャップに封入された液晶分子LMを含む液晶組成物によって構成されている。このような液晶層LQは、例えば、誘電率異方性が正(ポジ型)の液晶材料によって構成されている。
第1配向膜AL1の表面は液晶層LQとの界面に相当し、第2配向膜AL2の表面も液晶層LQとの界面に相当する。ここで、第2配向膜AL2の表面では略平坦な水平面が形成される一方で、第1配向膜AL1の表面では、画素電極PEの上面PATの位置及び第4絶縁膜14の第2上面T2の位置に応じて段差を生ずる場合がある。図示した例では、電極部PAの上に位置する第1配向膜AL1の液晶層LQとの界面は、スリットPSLに位置する第1配向膜AL1の液晶層との界面よりも低い位置にある。このため、電極部PAの上に位置する第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間の第1セルギャップd1は、スリットPSLに位置する第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間の第2セルギャップd2よりも大きい。
このような構成の液晶表示パネルLPNに対して、その背面側には、バックライトBLが配置されている。バックライトBLとしては、種々の形態が適用可能であり、また、光源として発光ダイオード(LED)を利用したものや冷陰極管(CCFL)を利用したものなどのいずれでも適用可能であり、詳細な構造については説明を省略する。
アレイ基板ARの外面すなわち第1絶縁基板10の外面10Bには、第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1が配置されている。また、対向基板CTの外面すなわち第2絶縁基板30の外面30Bには、第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2が配置されている。第1偏光板PL1の第1偏光軸と第2偏光板PL2の第2偏光軸とは、例えば、クロスニコルの位置関係にある。
第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2は、図2に示したように、基板主面(あるいは、X−Y平面)と平行な面内において、互いに平行な方位に配向処理(例えば、ラビング処理や光配向処理)がなされている。第1配向膜AL1は、スリットPSLの長軸(図2に示した例では第2方向Y)に対して45°以下の鋭角に交差する方向に沿って配向処理されている。第1配向膜AL1の配向処理方向R1は、例えば、スリットPSLが延出した第2方向Yに対して5°〜15°の角度をもって交差する方向である。また、第2配向膜AL2は、第1配向膜AL1の配向処理方向R1と平行な方向に沿って配向処理されている。第1配向膜AL1の配向処理方向R1と第2配向膜AL2の配向処理方向R2とは互いに逆向きである。
なお、第1偏光板PL1の第1偏光軸は、例えば、第1配向膜AL1の配向処理方向R1と平行な方位に設定され、第2偏光板PL2の第2偏光軸は、第1配向膜AL1の配向処理方向R1と直交する方位に設定されている。
以下に、上記構成の液晶表示装置における動作について説明する。
画素電極PEと共通電極CEとの間に電位差を形成するような電圧が印加されていないOFF時においては、液晶層LQに電圧が印加されていない状態であり、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていない。このため、液晶層LQに含まれる液晶分子LMは、図2に実線で示したように、X−Y平面内において、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2の配向処理方向に初期配向する(液晶分子LMが初期配向する方向を初期配向方向と称する)。
OFF時には、バックライトBLからのバックライト光の一部は、第1偏光板PL1を透過し、液晶表示パネルLPNに入射する。液晶表示パネルLPNに入射した光は、第1偏光板PL1の第1偏光軸と直交する直線偏光である。このような直線偏光の偏光状態は、OFF時の液晶表示パネルLPNを通過した際にほとんど変化しない。このため、液晶表示パネルLPNを透過した直線偏光は、第1偏光板PL1に対してクロスニコルの位置関係にある第2偏光板PL2によって吸収される(黒表示)。
一方、画素電極PEと共通電極CEとの間に電位差を形成するような電圧が印加されたON時においては、液晶層LQに電圧が印加された状態であり、画素電極PEと共通電極CEとの間にフリンジ電界が形成される。このため、液晶分子LMは、図2に破線で示したように、X−Y平面内において、初期配向方向とは異なる方位に配向する。ポジ型の液晶材料においては、液晶分子LMは、電界と略平行な方向に配向する。このため、X−Y平面内において、液晶分子LMは、その長軸がスリットPSLの長軸と略直交する方向を向くように配向する。
このようなON時には、第1偏光板PL1の第1偏光軸と直交する直線偏光は、液晶表示パネルLPNに入射し、その偏光状態は、液晶層LQを通過する際に液晶分子LMの配向状態(あるいは、液晶層のリタデーション)に応じて変化する。このため、ON時においては、液晶層LQを通過した少なくとも一部の光は、第2偏光板PL2を透過する(白表示)。
このように、ON時には、画素電極PEの電極部PAと共通電極CEとの間にスリットPSLを介してフリンジ電界が形成されるが、このフリンジ電界のうち、X−Y平面内と平行な水平電界が形成された領域では、液晶分子LMは、その長軸がX−Y平面内において略水平に回転し、スリットPSLの長軸と略直交する方向を向くように配向することで、所望のリタデーションを得ている。一方、フリンジ電界のうち、X−Y平面と交差するような縦電界が形成された電極部PA上の領域では、液晶分子LMはその長軸がX−Y平面に対して立ち上がるように配向するため、水平電界が形成された領域よりも液晶層の屈折率異方性Δnが小さくなる。したがって、リタデーションの低下を招きやすい。
本実施形態では、上述したように、電極部PAの上に位置する第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間の第1セルギャップd1は、スリットPSLに位置する第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間の第2セルギャップd2よりも大きい。一例として、第2セルギャップd2は約3.2μmであり、第1セルギャップd1は、画素電極PEの膜厚や第4絶縁膜14の表面における段差によって設定されるが、第4絶縁膜14の上面が平坦な水平面である場合よりも拡大している。このため、電極部PA上の縦電界が形成される領域であっても、屈折率異方性Δnの低下を補うように第1セルギャップd1を増大することで、所望のリタデーションを得ることが可能となる。このため、電極部PA上においても、高い変調率を得ることができ、画素全体での変調率も向上することが可能となる。これにより、一画素あたり、高い透過率を得ることが可能となるとともに、高コントラスト比を実現することが可能となる。
また、アレイ基板ARの表面(あるいは第1配向膜AL1の液晶層LQとの界面)には凹凸が形成されるものの、対向基板CTの表面(あるいは第2配向膜AL2の液晶層LQとの界面)には凹凸が形成されず、対向基板CTの側の凹凸に起因した液晶分子の配向乱れを抑制することが可能となる。
次に、発明者は、本実施形態の効果を検証するため、2つのシミュレーションを実施した。以下にそれぞれの結果について説明する。なお、なお、このシミュレーションは、スリット上での液晶層LQのセルギャップは3.2μmで一定とし、また、液晶層LQの屈折率異方性Δnは0.125とした。
図4は、第4絶縁膜14の凹部に画素電極PEの電極部PAを配置した構成の電圧(V)−透過率(T)特性のシミュレーション結果を示す図である。
図中の横軸は液晶層LQに印加される印加電圧であり、図中の縦軸は透過率である。ここでは、透過率のピークの周辺のみを図示している。
図中の「基本」とは、第4絶縁膜14の上面が平坦な水平面であり、この第4絶縁膜14の上に画素電極PEが配置された構成に相当する。「down−0.05μm」とは、画素電極PEの電極部PAが第2上面T2の位置よりも0.05μm低い位置の第1上面T1に配置された構成に相当する。「down−0.1μm」とは、電極部PAが第2上面T2の位置よりも0.1μm低い位置の第1上面T1に配置された構成に相当する。「down−0.15μm」とは、電極部PAが第2上面T2の位置よりも0.15μm低い位置の第1上面T1に配置された構成に相当する。
電極部PAが配置される第1上面T1の位置を低下させることで、「基本」の場合よりも総じてピーク透過率を向上できることが確認された。但し、図示した例では、「down−0.1μm」の場合のピーク透過率は最も高く、さらに第1上面T1の位置を低下させた「down−0.15μm」場合のピーク透過率は「down−0.1μm」の場合よりも低下する傾向が見られるため、第4絶縁膜14の第1上面T1と第2上面T2との段差は0.050μm〜0.15μmの範囲であることが望ましい。
図5は、第4絶縁膜14の凹部に画素電極PEの電極部PAを配置した構成の画素上の各位置での透過率のシミュレーション結果を示す図である。
図中の横軸は図2の第1方向Xに沿って切断したときの画素上の位置(μm)であり、図中の縦軸は透過率である。
電極部PAが配置される第1上面T1の位置を低下させることで、「基本」の場合よりも総じて画素電極の電極部PA上において透過率の谷を浅くすることができ、一画素あたりの透過率を向上できることが確認された。
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位を改善することが可能な液晶表示装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記の実施形態においては、画素電極PEのスリットPSLは第2方向Yに平行な長軸を有するように形成したが、第1方向Xに平行な長軸を有するように形成しても良いし、第1方向X及び第2方向Yに交差する方向に平行な長軸を有するように形成しても良いし、くの字形に屈曲した形状に形成しても良い。
LPN…液晶表示パネル AR…アレイ基板 CT…対向基板
PE…画素電極 PA…電極部 PSL…スリット
CE…共通電極
LQ…液晶層 LM…液晶分子
14…第4絶縁膜 T1…第1上面 T2…第2上面
AL1…第1配向膜 AL2…第2配向膜

Claims (5)

  1. 各画素に配置されたスイッチング素子と、複数の画素に亘って形成された共通電極と、前記共通電極の上に配置され第1上面及び前記第1上面よりも突出した第2上面を有する絶縁膜と、前記スイッチング素子と電気的に接続され前記絶縁膜の上において各画素に形成された画素電極であって前記第1上面に位置し前記共通電極と向かい合う電極部及び前記第2上面に位置し前記共通電極と向かい合うスリットを有する画素電極と、前記電極部及び前記第2上面を覆う第1配向膜と、を備えた第1基板と、
    前記第1配向膜と対向する第2配向膜を備えた第2基板と、
    前記第1基板の前記第1配向膜と前記第2基板の前記第2配向膜との間に保持された液晶層と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記電極部の上面は、前記第2上面よりも低い位置にあることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 各画素に配置されたスイッチング素子と、複数の画素に亘って形成された共通電極と、前記共通電極の上に配置された絶縁膜と、前記スイッチング素子と電気的に接続され前記絶縁膜の上において各画素に形成された画素電極であって前記共通電極と向かい合う電極部及びスリットを有する画素電極と、前記電極部を覆うとともに前記スリットに延在した第1配向膜と、を備えた第1基板と、
    前記第1配向膜と対向する第2配向膜を備えた第2基板と、
    前記第1基板の前記第1配向膜と前記第2基板の前記第2配向膜との間に保持された液晶層と、
    を備え、
    前記電極部上に位置する前記第1配向膜と前記第2配向膜との間の第1セルギャップは、前記スリットに位置する前記第1配向膜と前記第2配向膜との間の第2セルギャップより大きいことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 前記電極部上に位置する前記第1配向膜の前記液晶層との界面は、前記スリットに位置する前記第1配向膜の前記液晶層との界面よりも低い位置にあることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第1配向膜は前記スリットの長軸に対して交差する方向に配向処理され、前記第2配向膜は前記第1配向膜の配向処理方向と平行かつ逆向きに配向処理されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
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