JP2013246022A - 物標探知装置、レーダ装置、物標探知方法、および物標探知プログラム - Google Patents

物標探知装置、レーダ装置、物標探知方法、および物標探知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】シークラッタの挙動によってシークラッタの抑圧効果が弱まることを防止する。
【解決手段】第1アンテナ101と第2アンテナ102とは、指向軸を水平面上で回転させながら、指向軸の角度差φをもって探知パルス信号を送信している。探知データ生成部20は、第1受信部11で生成された第1アンテナ101の探知パルス信号に基づくエコーデータと、第2受信部12で生成された第2アンテナ102の探知パルス信号に基づくエコーデータとを用いてスキャン相関処理し、探知データを生成する。画像メモリ30は、探知データを記憶する。探知周期調整部40は、画像メモリ30に記憶された所定領域内の探知データの平均値Mを算出する。探知周期調整部40は、当該平均値Mが小さくなるように、角度差φを適応させていく。
【選択図】 図1

Description

本発明は、探知領域内の物標探知を行う物標探知装置に関する。
従来、探知領域内に探知信号を送信し、物標のエコー信号(反射信号)を受信することで、探知画像の生成等の物標探知処理を実行している。このような物標探知装置においては、ターゲットとする物標(目的物標)のエコー信号のみでなく、クラッタ(海面や雨等による反射)のエコー信号を受信することがある。クラッタのエコー信号はターゲットのエコー信号を分かり難くする等の問題があるため、抑圧することが望ましい。
このため、クラッタを抑圧する方法が各種考案されており、特許文献1には、クラッタ抑圧機能を備えるマルチビームレーダ装置が開示されている。
クラッタのうち、特に海面からの反射によって生じるものをシークラッタと呼ぶ。シークラッタの抑圧としては、一般的に、目的位置に対して所定の時間間隔で複数回、エコーデータを取得し、複数回のエコーデータのデータレベルの平均処理を行う。このような処理を、以下、スキャン相関処理と称する。このような処理を行うことで、同じ位置に時間軸上で継続的に高いデータレベルが存在しにくいシークラッタのエコーは抑圧される。
特許第3775383号明細書
しかしながら、従来のスキャン相関処理では、目的位置に対するエコーデータの取得周期と、目的位置でシークラッタが高いレベルで観測されてしまう周期とが一致すると、スキャン相関処理後の目的位置のデータレベルが高いレベルで維持されてしまう。このような場合、従来のスキャン相関処理では十分なクラッタ抑圧効果を得ることができない。
例えば、舶用のレーダ装置の場合、目的位置に波頭の現れる周期がエコーデータの取得周期と一致すると、当該目的位置のデータレベルが継続的に高くなる。この場合、スキャン相関処理を行ってもエコー信号のレベルが抑圧されない。したがって、探知画面上にシークラッタとして残ってしまう。このように従来のスキャン相関処理では、シークラッタの挙動によっては、十分に抑圧できないことがある。
本発明の目的は、シークラッタの挙動によってシークラッタの抑圧効果の弱まることを防止できる物標探知装置を提供することにある。
この発明の物標探知装置は、次の構成を特徴としている。物標探知装置は、アンテナ部、受信部、探知データ生成部、探知周期調整部を備える。アンテナ部は、注目方向に対して所定の探知周期で探知信号を送信し、その反射信号を受信する。受信部は、アンテナ部が受信した受信信号をサンプリングした受信データを出力する。探知データ生成部は、現在の受信データと過去の受信データとの相関を取った相関処理済みデータを探知データとして出力する。探知周期調整部は、探知データに基づいて探知周期を調整する。
この構成では、探知周期調整部で探知周期が調整されることで、注目方向に探知信号が送信されるタイミングがスキャン毎に調整される。これにより、注目位置の探知周期と、注目位置にシークラッタの高いレベルの部分が観測される周期とを異ならせることが可能なる。
また、この発明の物標探知装置では、探知周期調整部は、第1の探知周期で探知信号を送信して得られる第1探知データと、第1の探知周期とは異なる第2の探知周期で探知信号を送信して得られる第2探知データとの比較に基づいて探知周期を調整する。
この構成では、同じシークラッタの状況に対して、異なる周期で取得して相関処理された第1探知データと第2探知データとの間でエコーデータ値に差が生じることを利用し、第1探知データと第2探知データとを比較することで、探知周期を調整している。
また、この発明の物標探知装置では、アンテナ部は、所定の回転周期で前記探知信号を送信する指向軸を回転させながら前記探知信号を送信する1つの回転式アンテナを備える。探知周期調整部は、1つの回転式アンテナの回転周期を調整することで探知周期を調整する。
この構成では、具体的に、アンテナ部が回転式アンテナ1つで構成されており、当該1つの回転式アンテナの回転周期を調整することで探知周期を調整する場合を示している。
また、この発明の物標探知装置では、アンテナ部は、同一の回転周期で探知信号を送信する指向軸を回転させながら探知信号を送信する回転式の第1アンテナおよび第2アンテナを備える。探知データ生成部は、第1アンテナによる受信データと、第2アンテナによる受信データから前記探知データを生成する。探知周期調整部は、探知データに基づいて、第1アンテナの指向軸と第2アンテナの指向軸との角度差を調整することで探知周期を調整する。
この構成では、アンテナ部が回転式アンテナ2つで構成されており、当該2つの回転式アンテナの指向軸の角度差を調整することで探知周期を調整する場合を示している。
また、この発明の物標探知装置では、探知周期調整部は、注目位置を含む所定範囲の探知データの平均値を、第1の探知周期と第2の探知周期でそれぞれ算出し、第1の探知周期の平均値と第2の探知周期の平均値との差により探知周期を調整する。
この構成では、より具体的な探知周期の調整方法を示している。物標等のエコーデータ値は探知周期によらず抑圧されない高いレベルで保持される。しかしながら、相関処理が効果的に効いていればシークラッタのエコーデータ値は抑圧され、相関処理が効いていなければシークラッタのエコーデータ値は抑圧されず、高いレベルとなる。したがって、所定広さの範囲でのエコーデータ値の平均値は、シークラッタが抑圧されているかどうかに応じて変化する。これにより、周期の異なる第1の探知周期の平均値と第2の探知周期の平均値の差を用いて探知周期を決定することで、シークラッタ抑圧効果の高い探知周期に設定することができる。
また、この発明の物標探知装置では、探知周期調整部は、探知データのデータ値から物標を検出し、物標が所定範囲の内にある場合に、当該物標を含む所定の大きさの物標範囲を除く所定範囲の探知データの値から探知周期を調整する。
この構成では、物標を検出して、平均値を算出する所定範囲から、物標を含む範囲を除外する。これにより、平均値がシークラッタのみに依存するので、より正確にシークラッタ抑圧効果を判断することができる。
また、この発明のレーダ装置は、上述の物標探知装置の構成を備え、探知信号として電波信号を用いている。
この構成では、物標探知装置の実例として、電波の探知信号を用いることで、レーダ装置を実現している。
この発明によれば、シークラッタを効果的に抑圧することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレーダ装置1の構成を示すブロック図である。 レーダ装置1の第1アンテナ101、第2アンテナ102の設置態様および駆動態様を示す図である。 レーダ装置1の探知周期調整部40の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る平均値の算出概念を示す図である。 角度差φの適応概念を示す図である。 レーダ装置1を用いた場合のシークラッタ抑圧効果が適応される状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る角度差φの設定処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るレーダ装置の探知周期調整部40Aの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る平均値の算出概念を示す図である。 アンテナが一つのレーダ装置1Bの構成を示すブロック図である。 回転周期Tsの設定処理を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態に係る物標探知装置について、図を参照して説明する。なお、本実施形態では、物標探知装置として、電波の探知信号を送信し、その反射信号を受信することで物標探知を行うレーダ装置を例に説明する。しかしながら、電波以外であっても、所定の探知周期で注目位置に探知信号を送信し、その反射信号によって物標を探知する他の物標探知装置にも、本実施形態の構成および処理を適用することができる。
図1は本実施形態に係るレーダ装置1の構成を示すブロック図である。図2は第1アンテナ101、第2アンテナ102の設置態様および駆動態様を示す図である。
レーダ装置1は、第1アンテナ101、第2アンテナ102、第1受信部11、第2受信部12、探知データ生成部20、画像メモリ30、探知周期調整部40、第1アンテナ駆動部51、第2アンテナ駆動部52を備える。
第1アンテナ101には、図示しない送信信号生成部から第1探知パルス信号が与えられている。第2アンテナ102には、図示しない送信信号生成部から第2探知パルス信号が与えられている。例えば、第1探知パルス信号と第2探知パルス信号とは、同じパルス長、同じパルス高に設定されており、パルス送信周期Tも同じに設定されている。ただし、これらのパラメータは異なっていてもよい。第1探知パルス信号と第2探知パルス信号が本発明の「探知信号」に相当する。
第1アンテナ101は、長尺な矩形状の筐体を有する。筐体の一側面は送受波面111となっている。第1アンテナ101の指向軸Bc1は、送受波面111に直交する方向である。
第1アンテナ101は、送受波面111の略中心位置から指向軸Bc1に沿った方向を中心として所定空間的な広がりを有する指向性によって、第1探知パルス信号を送信する。第1アンテナ101は、指向軸BC1が第1アンテナ101の全周の全ての方位を順次向くように回転している。第1アンテナ101は第1アンテナ駆動部51によって、所定の回転速度VANT1で回転制御されている。第1アンテナ101は、回転しながら、回転速度VANT1に基づく探知周期TANT1よりも短いパルス送信周期Tで第1探知パルス信号を送信する。
第1アンテナ101は、第1探知パルス信号が物標やクラッタ等に反射して得られる反射信号を受信する。
第2アンテナ102は、第1アンテナ101と同様に長尺な矩形状の筐体を有する。筐体の一側面は送受波面121となっている。第2アンテナ102の指向軸Bc2は、送受波面121に直交する方向である。
第2アンテナ102は、送受波面121の略中心位置から指向軸Bc2に沿った方向を中心として所定空間的な広がりを有する指向性によって、第2探知パルス信号を送信する。第2アンテナ102は、指向軸BC2が第2アンテナ102の全周の全ての方位を順次向くように回転している。第2アンテナ102は第2アンテナ駆動部52によって、所定の回転速度VANT2で回転制御されている。第2アンテナ102の回転速度VANT2は、後述する送信タイミング差の調整時以外は、基本的には第1アンテナ101の回転速度VANT1と同じである。第2アンテナ102は、回転しながら、回転速度VANT2に基づく探知周期TANT2よりも短いパルス送信周期Tで第2探知パルス信号を送信する。
第2アンテナ102は、第2探知パルス信号が物標やクラッタ等に反射して得られる反射信号を受信する。
第1アンテナ101と第2アンテナ102は、回転軸が略一致するように配置されている。例えば、図2に示すように、第1アンテナ101と第2アンテナ102は、垂直な方向に並んで配置されている。
第1アンテナ101と第2アンテナ102は、第1アンテナ101の指向軸Bc1と第2アンテナ102の指向軸Bc2とが、水平面上に投影して角度差φ[°]を形成するように配置されている。
このような構成により、第1アンテナ101による第1探知信号が注目方位に送信されるタイミングから角度差φ[°]の時間間隔をおいて、第2アンテナ102による第2探知信号が注目方位に送信される。そして、第2アンテナ102による第2探知信号が注目方位に送信されるタイミングから角度差360−φ[°]の時間間隔をおいて、第1アンテナ101による第1探知信号が注目方位に送信される。したがって、一つのアンテナ(例えば第1アンテナ101のみ、もしくは第2アンテナ102のみ)による送信周期よりも短い周期で、注目方位へ探知信号を送信することができる。これにより、スキャン相関処理の間隔を短くできる。言い換えれば、単位時間当たりのスキャン相関処理回数を増加することができる。
また、具体的な角度差φの調整方法は後述するが、当該角度差φを調整することで、注目方位への探知信号の送信間隔を調整することが可能になる。
第1受信部11は、第1アンテナ101から出力された受信信号を増幅し、所定のデジタルサンプリング間隔で離散化することで、エコーデータを生成する。この際、第1受信部11は、1回の探知パルス信号の送信による受信信号毎に、エコーデータをまとめ、スイープデータとして出力する。すなわち、スイープデータは、1回の探知パルス信号の送信によって得られる距離方向(時間軸上)に並ぶ複数のエコーデータからなる。第1受信部11は、スイープデータを探知データ生成部20へ出力する。
第2受信部12は、第2アンテナ102から出力された受信信号を増幅し、所定のデジタルサンプリング間隔で離散化することで、エコーデータを生成する。この際、第2受信部12は、1回の探知パルス信号の送信による受信信号毎に、エコーデータをまとめ、スイープデータとして出力する。第2受信部12は、スイープデータを探知データ生成部20へ出力する。
探知データ生成部20は、第1受信部11および第2受信部12から順次入力されるスイープデータのエコーデータと、画像メモリ30に記憶された前回のスキャン相関処理で得られた探知データとを用いてスキャン相関処理を実行し、今回の探知データを生成する。
スキャン相関処理とは、次のような処理を示す。X[n]は、今回のスイープデータにおける注目位置のエコーデータ値である。Y[n−1]は、前回のスキャン相関処理で得られた注目位置の探知データ値である。Y[n]は、今回のスキャン相関処理で算出する注目位置の探知データ値である。α,βは、重み付け係数であり、例えば、0<α<1、β=1−αで設定される。α,βの値は、スキャン相関処理の効かせ方に応じて適宜設定することができる。
Y[n]=α・X[n]+β・Y[n−1] −(式1)
このような処理を行った場合、本実施形態の構成では、或スキャン(アンテナ一回転)での第1アンテナ101による取得タイミングnでのエコーデータ(スイープデータ)X[n]で用いられる前回のスキャン相関処理された探知データ値Y[n−1]は、直前のスキャンでの第2アンテナ102によるエコーデータ(スイープデータ)X[n−1]を用いたスキャン相関処理結果である。そして、当該スキャンでの第2アンテナ102による取得タイミングn+1でのエコーデータ(スイープデータ)X[n+1]で用いられる前回のスキャン相関処理された探知データ値Y[n]は、このスキャンでの角度差φによる時間だけ前の第1アンテナ101によるエコーデータ(スイープデータ)X[n]を用いたスキャン相関処理結果から得られている。
このように、本実施形態の探知データ生成部20では、交互に入力される第1アンテナ101によるエコーデータと第2アンテナ102によるエコーデータに対して、順次スキャン相関処理が実行される。
探知データ生成部20は、スキャン相関処理後の探知データを画像メモリ30へ出力する。
画像メモリ30は、全方位で且つ予め設定した距離範囲の探知データを記憶可能なメモリである。画像メモリ30は、スキャン相関処理後の探知データを、当該探知データの画素位置に応じたアドレスに記憶する。画像メモリ30は、アドレス毎に所定のビット数のデータを記憶する構造からなり、各探知データのデータレベル(エコー信号の振幅強度に相当する。)であるデータ値を記憶する。
画像メモリ30に記憶された探知データは、表示器2からの読み出し制御によって、表示器2へ読み出される。表示器2は、読み出した探知データのデータ値から階調、色等を設定し、探知画像を表示する。
探知周期調整部40は、画像メモリ30から探知データを読み出して、第1アンテナ101と第2アンテナ102の送信タイミング差に対応する角度差φを調整する。探知周期調整部40は、調整した角度差φに応じた回転速度調整信号を、第1アンテナ駆動部51、第2アンテナ駆動部52へ出力する。
第1アンテナ駆動部51および第2アンテナ駆動部52は、回転速度調整信号に基づいて、回転速度VANT1,VANT2を調整する。これにより、第1アンテナ101の指向軸Bc1と第2アンテナ102の指向軸Bc2との角度差φが調整される。
図3は、探知周期調整部40の構成を示すブロック図である。探知周期調整部40は、平均値算出部41、角度差算出部42を備える。平均値算出部41は、注目位置PAの存在する注目方位AAを含む所定範囲内の探知データのデータ値の平均値を算出する。図4は、平均値の算出概念を示す図である。
自船900にレーダ装置1が搭載されており、水平面に第1アンテナ101、第2アンテナ102が回転しながら、第1探知パルス信号および第2探知パルス信号を送信している。ここで、自船900を中心にして、半径rの円内の領域DomAを設定する。更に、全周に亘る領域DomAに対して、注目位置PAの存在する注目方位AAを含む所定の方位角範囲の領域DomRdを設定する。なお、この領域DomRdの設定は一例であり、適宜設定可能である。場合によっては、全周に亘る領域DomAを平均値の算出対象としてもよい。
平均値算出部41は、領域DomRd内に該当する探知データのデータ値の平均値Mを算出する。平均値算出部41は、この平均値Mの算出処理を、所定のタイミング間隔で実行する。例えば、平均値算出部41は、一方のアンテナが領域DomRdに関連する所定の方位を横切ったタイミング毎に、平均値Mの算出処理を行う。また、例えば、領域DomRdに対応する全ての画像メモリが更新されたタイミング毎に、平均値Mの算出処理を行う。
角度差算出部42は、平均値算出部41から今回の平均値が入力されると、前回の平均値算出タイミングで得られた前回の平均値と比較し、角度差φを調整する。
具体的には、例えば、角度差算出部42は、今回の平均値M(n)と前回の平均値M(n−1)とを用いて、次の処理により角度差φを設定する。なお、この処理例は一例であり、今回の平均値M(n)と前回の平均値M(n−1)とを用いて、平均値Mが小さくなるように角度差φを設定する他の方法を用いることもできる。
角度差算出部42は、今回の平均値M(n)が前回の平均値M(n−1)よりも小さければ、角度補正値Δφを2Δφに設定する。そして、角度差算出部42は、前回[n−1]で設定した角度差φ(n−1)に角度差Δφ(=2Δφ)を加算して、今回の角度差φ(n)に設定する。この際、角度差算出部42は、前回の角度差φ(n−1)を暫定角度差φTMPとして記憶しておく。
角度差算出部42は、今回の平均値M(n)が前回の平均値M(n−1)以上であれば、角度補正値Δφを(1/2)Δφに設定する。そして、角度差算出部42は、前回[n−1]記憶していた暫定角度差φTMPに角度差Δφ(=(1/2)Δφ)を加算して、今回の角度差φ(n)に設定する。
すなわち、角度差算出部42は、次の式を満たす処理を実行する。
if M(n)<M(n−1)
Δφ=2Δφ
φ(n)=φ(n−1)+Δφ
φTMP=φ(n−1)
else
Δφ=(1/2)Δφ
φ(n)=φTMP+Δφ
このような処理を行うことで、スキャン相関処理の効果が向上するように、すなわちシークラッタの抑圧効果が向上するように、角度差φが設定される。図5は、角度差φの適応概念を示す図である。図5の縦軸はスキャン相関処理の効果指数を表すものであり、例えば、平均値の逆数等で設定される。図5の横軸は角度差であり、最もスキャン相関処理の効果指数が最大となる角度差(最大効果角度差)をφmaxとし、初期の角度差をφiniとしている。なお、図5では、初期の角度差φiniが広すぎる場合を例に示しているが、初期の角度差φiniが狭すぎる場合にも同様に角度差φを適応させることができる。
上述の処理を行った場合で、今回の平均値M(n)が前回の平均値M(n−1)よりも小さい場合には、今回の角度差φ(n)の方が前回の角度差φ(n−1)よりも効果指数が高くなっていることを意味する。すなわち、シークラッタのエコーがより効果的に抑圧されたことを示している。したがって、角度差φはさらに最大効果角度差φmaxに近づくように、大きく補正される。
一方、今回の平均値M(n)が前回の平均値M(n−1)以上場合には、今回の角度差φ(n)の方が前回の角度差φ(n−1)よりも効果指数が低くなる、もしくは変化しないことを意味する。すなわち、シークラッタのエコーが効果的に抑圧されなくなっていることを示している。したがって、角度差φを大きく補正すると、最大効果角度差φmaxからさらに離れてしまい、さらにシークラッタのエコーの抑圧効果が低下してしまう。したがって、前回の角度差である暫定角度差φTMPに対して小さな角度差の補正を行うことで、効果指数が低下することを防止できる。
このように本実施形態の角度差φの設定方法を用いることで、シークラッタ抑圧効果が最大となる最大効果角度差φmaxへ、第1アンテナ101と第2アンテナ102との角度差φを設定することができる。
これにより、シークラッタの挙動に影響されることなく、シークラッタのエコーを効果的に抑圧することができる。
図6は、本実施形態のレーダ装置1を用いた場合のシークラッタ抑圧効果が適応される状態を示す図である。図6の横軸は距離方向位置を示し、図6の縦軸は探知データのデータ値を示す。
図6の細実線の特性EC(φini)に示すように、初期の角度差φiniにおいて、海面反射(シークラッタ)エコーが効果的に抑圧されていないと、全体の探知データのデータ値が高くなり平均値も高い。この場合、海面反射領域内に存在する小物標(船舶)のエコーが、海面反射エコーに埋もれてしまい殆ど検出できない。
角度差φの適応が進み、角度差φad1では、図6の点線の特性EC(φad1)に示すように、初期の角度差φiniの時よりも海面反射エコーが抑圧されている。この際、スキャン相関処理の効果により、小物標(船舶)のエコーは殆ど抑圧されない。
さらに、角度差φの適応が進み、角度差φad2では、図6の波線の特性EC(φad2)に示すように、初期の角度差φiniおよび角度差φad1の時よりも海面反射エコーが抑圧されている。この際にも、スキャン相関処理の効果により、小物標(船舶)のエコーは殆ど抑圧されない。
そして、角度差φが最大効果角度差φmaxになると、図6の太実線の特性EC(φmax)に示すように、海面反射エコーが大幅に抑圧される。この際、スキャン相関処理の効果により、小物標(船舶)のエコーは殆ど抑圧されない。
なお、角度差φが最大効果角度差φmaxに常時適応し続ければ、シークラッタの抑圧効果を最大に保ち続けることができる。しかしながら、状況に応じてシークラッタの挙動は常時変化する。このため、角度差φの適応速度がシークラッタの挙動の変化速度に追随できない場合も考えられる。
しかしながら、図6に示すように、角度差φの適応が或程度進めば、すなわち角度差φが最大効果角度差φmaxに或程度近づいていれば、シークラッタを抑圧し、シークラッタ内の小物標を検出できるので、シークラッタの挙動が常時変化していても、本実施形態の構成および処理を用いれば、実用上十分なクラッタ抑圧効果を得ることができる。
なお、上述の説明に示した角度差φの設定処理は、コンピュータ等の情報処理装置を用いてプログラム化しておき、当該プログラムを情報処理装置で実行することによって、実現してもよい。図7は本発明の実施形態に係る角度差φの設定処理を示すフローチャートである。
まず、第1アンテナ101からの第1探知パルス信号によるエコーデータと、第2アンテナ102からの第2探知パルス信号によるエコーデータとを取得する(S101)。次に、取得したエコーデータから上述のようにスキャン相関処理を行い、探知データを生成する(S102)。次に、予め設定した方位角範囲の領域DomRdに含まれる探知データのデータ値の平均値Mを算出する(S103)。
次に、今回[n]の平均値M(n)と前回[n−1]の平均値M(n−1)とを比較して、角度差φを設定する。より具体的には、今回[n]の平均値M(n)が前回[n−1]の平均値M(n−1)よりも小さくなるように、角度差φを調整する(S104)。
この処理により、角度差φは最大効果角度差φmaxとなるように適応し、シークラッタのエコーを効果的に抑圧することができる。
次に、第2の実施形態に係るレーダ装置について、図を参照して説明する。本実施形態のレーダ装置は、第1の実施形態に示したレーダ装置1に対して、探知周期調整部40Aの構成および処理が異なるものである。他の構成は同じである。したがって、異なる箇所のみを説明する。図8は、本発明の第2の実施形態に係るレーダ装置の探知周期調整部40Aの構成を示すブロック図である。
探知周期調整部40は、物標検出部43、平均値算出部41A、角度差算出部42を備える。
物標検出部43は、探知データのデータ値に基づいて物標の存在する領域を検出する。例えば、物標検出部43は、探知データのデータ値に対して物標検出用の閾値を設定し、当該閾値を超えるデータ値を有する探知データを物標エコーによる探知データと判断する。物標検出部43は、物標エコーによる探知データの位置を含む周辺領域DomTrを設定し、平均値算出部41Aへ出力する。
平均値算出部41Aは、注目位置PAの存在する注目方位AAを含む所定範囲内の探知データのデータ値の平均値Mを算出する。この際、平均値算出部41Aは、物標検出部43で指定された物標の周辺領域DomTrの探知データを除外して平均値Mを算出する。図9は、第2の実施形態に係る平均値の算出概念を示す図である。
自船900にレーダ装置が搭載されており、水平面に第1アンテナ101、第2アンテナ102が回転しながら、第1探知パルス信号および第2探知パルス信号を送信している。ここで、自船900を中心にして、半径rの円内の領域DomAを設定する。更に、全周に亘る領域DomAに対して、注目位置PAの存在する注目方位AAを含む所定の方位角範囲の領域DomRdを設定する。なお、この領域DomRdの設定は一例であり、適宜設定可能である。場合によっては、全周に亘る領域DomAを平均値の算出対象としてもよい。
平均値算出部41Aは、領域DomRd内における物標の周辺領域DomTrを除く領域に該当する探知データのデータ値の平均値Mを算出する。平均値算出部41Aは、この平均値Mの算出処理を、所定のタイミング間隔で実行する。例えば、平均値算出部41は、一方のアンテナが領域DomRdに関連する所定の方位を横切ったタイミング毎に、平均値Mの算出処理を行う。また、例えば、領域DomRdに対応する全ての画像メモリが更新されたタイミング毎に、平均値Mの算出処理を行う。
角度差算出部42は、平均値算出部41Aから出力された平均値Mに基づいて、第1の実施形態と同様に、角度差φを設定する。
本実施形態の構成および処理を用いれば、角度差φの算出に利用する平均値における物標エコーのデータ値の影響を無くすことができる。これにより、クラッタエコーによる探知データのデータ値の平均値をより正確に算出することができ、クラッタの抑圧効果を、より正確に判断することができる。
なお、上述の説明では、アンテナを機械的に駆動して、探知パルス信号の送信方位を変化させる構造を示したが、ビーム制御により送信方位を変化させる構造を用いてもよい。この場合、角度差を用いるのではなく、注目方位もしくは注目位置への探知パルス信号の送信タイミング差を直接調整すればよい。
また、上述の説明では、2つのアンテナを用いる場合を示したが、3つ以上のアンテナを用いる場合にも、上述の構成および処理を適用することができる。
また、上述の説明では、複数のアンテナを用いるため、アンテナ間の角度差を調整する例を示したが、アンテナが1つの場合では当該アンテナの回転速度(回転周期Ts)を調整することで、同様の作用効果を得ることができる。
図10は、アンテナが一つのレーダ装置1Bの構成を示すブロック図である。
レーダ装置1Bは、アンテナ101、受信部11、探知データ生成部20B、画像メモリ30、探知周期調整部40B、および、アンテナ駆動部51を備える。
アンテナ101Bおよび受信部11Bの構成及び処理は、上述の実施形態に示した第1アンテナ101および第1受信部11と同じである。画像メモリ30も、上述の実施形態に示した画像メモリ30と同じである。
探知データ生成部20Bは、受信部11から順次入力されるスイープデータのエコーデータと、画像メモリ30に記憶された前回のスキャン相関処理で得られた探知データとを用いてスキャン相関処理を実行し、今回の探知データを生成する。
探知周期調整部40Bは、画像メモリ30から探知データを読み出して、アンテナ101Bの回転周期Tsを調整する。探知周期調整部40Bは、調整した回転周期Tsに応じた回転速度調整信号を、アンテナ駆動部51Bへ出力する。
アンテナ駆動部51Bは、回転速度調整信号に基づいて、回転速度VANTを調整する。これにより、スキャン相関処理の周期が調整される。
なお、このような回転周期Tsの設定処理は、上述の実施形態と同様に、コンピュータ等の情報処理装置を用いてプログラム化しておき、当該プログラムを情報処理装置で実行することによって、実現してもよい。図11は、回転周期Tsの設定処理を示すフローチャートである。
まず、アンテナ101Bからの探知パルス信号によるエコーデータを取得する(S201)。次に、取得したエコーデータから上述のようにスキャン相関処理を行い、探知データを生成する(S202)。次に、予め設定した方位角範囲の領域DomRdに含まれる探知データのデータ値の平均値Mを算出する(S203)。
次に、今回[n]の平均値M(n)と前回[n−1]の平均値M(n−1)とを比較して、回転周期Tsを設定する。より具体的には、今回[n]の平均値M(n)が前回[n−1]の平均値M(n−1)よりも小さくなるように、回転周期Tsを調整する(S204)。
この処理により、回転周期Tsは、スキャン相関処理の効果が最大となる回転周期に適応し、シークラッタのエコーを効果的に抑圧することができる。
1,1B:レーダ装置、
2:表示器、
11:第1受信部、
11B:受信部、
12:第2受信部、
20,20B:探知データ生成部、
30:画像メモリ、
40,40A,40B:探知周期調整部、
41,41A:平均値算出部、
42:角度差算出部、
43:物標検出部、
51:第1アンテナ駆動部、
51B:アンテナ駆動部、
52:第2アンテナ駆動部、
101:第1アンテナ、
101B:アンテナ、
102:第2アンテナ、
111,121:送受波面

Claims (19)

  1. 注目方向に対して所定の探知周期で探知信号を送信し、その反射信号を受信するアンテナ部と、
    前記アンテナ部が受信した受信信号をサンプリングした受信データを出力する受信部と、
    現在の受信データと過去の受信データとの相関を取った相関処理済みデータを探知データとして出力する探知データ生成部と、
    前記探知データに基づいて前記探知周期を調整する探知周期調整部と、
    を備えることを特徴とする物標探知装置。
  2. 請求項1に記載の物標探知装置であって、
    前記探知周期調整部は、
    第1の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第1探知データと、前記第1の探知周期とは異なる第2の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第2探知データとの比較に基づいて、前記探知周期を調整する、物標探知装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の物標探知装置であって、
    前記アンテナ部は、
    前記探知信号を送信する指向軸を所定の回転周期で回転させながら前記探知信号を送信する1つの回転式アンテナを備え、
    前記探知周期調整部は、前記1つの回転式アンテナの前記回転周期を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の物標探知装置であって、
    前記アンテナ部は、
    前記探知信号を送信する指向軸を同一の回転周期で回転させながら前記探知信号を送信する回転式の第1アンテナおよび第2アンテナを備え、
    前記探知データ生成部は、
    前記第1アンテナによる受信データと、前記第2アンテナによる受信データから前記探知データを生成し、
    前記探知周期調整部は、前記探知データに基づいて、前記第1アンテナの指向軸と前記第2アンテナの指向軸との角度差を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の物標探知装置であって、
    前記探知周期調整部は、
    前記注目位置を含む所定範囲の探知データの平均値を、前記第1の探知周期と前記第2の探知周期でそれぞれ算出し、前記第1の探知周期の平均値と前記第2の探知周期の平均値との差により前記探知周期を調整する、物標探知装置。
  6. 請求項5に記載の物標探知装置であって、
    前記探知周期調整部は、
    前記探知データのデータ値から物標を検出し、
    該物標が前記所定範囲の内にある場合に、当該物標を含む所定の大きさの物標範囲を除く前記所定範囲の探知データの値から前記探知周期を調整する、物標探知装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の物標探知装置の構成を備え、
    前記探知信号として電波信号を用いるレーダ装置。
  8. 注目方向に対して所定の探知周期で探知信号を送信し、その反射信号を受信し、受信した受信信号をサンプリングした受信データを出力する送受信工程と、
    現在の受信データと過去の受信データとの相関を取った相関処理済みデータを探知データとして出力する探知データ生成工程と、
    前記探知データに基づいて前記探知周期を調整する探知周期調整工程と、
    を有することを特徴とする物標探知方法。
  9. 請求項8に記載の物標探知方法であって、
    前記探知周期調整工程は、
    第1の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第1探知データと、前記第1の探知周期とは異なる第2の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第2探知データとの比較に基づいて、前記探知周期を調整する、物標探知方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の物標探知方法であって、
    前記送受信工程では、
    前記探知信号を送信する指向軸が所定の回転周期で回転するように前記探知信号を1つの回転式アンテナから送信し、
    前記探知周期調整工程では、前記1つの回転式アンテナの前記回転周期を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知方法。
  11. 請求項8または請求項9に記載の物標探知方法であって、
    前記送受信工程では、
    前記探知信号を送信する指向軸が同一の回転周期で回転するように前記探知信号を回転式の第1アンテナおよび第2アンテナから送信し、
    前記探知データ生成工程では、
    前記第1アンテナによる受信データと、前記第2アンテナによる受信データから前記探知データを生成し、
    前記探知周期調整工程では、
    前記探知データに基づいて、前記第1アンテナの指向軸と前記第2アンテナの指向軸との角度差を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知方法。
  12. 請求項8乃至請求項11のいずれかに記載の物標探知方法であって、
    前記探知周期調整工程では、
    前記注目位置を含む所定範囲の探知データの平均値を、前記第1の探知周期と前記第2の探知周期でそれぞれ算出し、前記第1の探知周期の平均値と前記第2の探知周期の平均値との差により前記探知周期を調整する、物標探知方法。
  13. 請求項12に記載の物標探知方法であって、
    前記探知周期調整工程では、
    前記探知データのデータ値から物標を検出し、
    該物標が前記所定範囲の内にある場合に、当該物標を含む所定の大きさの物標範囲を除く前記所定範囲の探知データの値から前記探知周期を調整する、物標探知方法。
  14. 注目方向に対して所定の探知周期で探知信号を送信し、その反射信号を受信し、受信した受信信号をサンプリングした受信データを出力する送受信処理と、
    現在の受信データと過去の受信データとの相関を取った相関処理済みデータを探知データとして出力する探知データ生成処理と、
    前記探知データに基づいて前記探知周期を調整する探知周期調整処理と、
    をコンピュータに実行させるための物標探知プログラム。
  15. 請求項14に記載の物標探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記探知周期調整処理で、
    第1の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第1探知データと、前記第1の探知周期とは異なる第2の探知周期で前記探知信号を送信して得られる第2探知データとの比較に基づいて、前記探知周期を調整する、物標探知プログラム。
  16. 請求項14または請求項15に記載の物標探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記送受信処理で、
    前記探知信号を送信する指向軸が所定の回転周期で回転するように前記探知信号を1つの回転式アンテナから送信させ、
    前記探知周期調整処理で、前記1つの回転式アンテナの前記回転周期を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知プログラム。
  17. 請求項14または請求項15に記載の物標探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記送受信処理で、
    前記探知信号を送信する指向軸が同一の回転周期で回転するように前記探知信号を回転式の第1アンテナおよび第2アンテナから送信させ、
    前記探知データ生成処理で、
    前記第1アンテナによる受信データと、前記第2アンテナによる受信データから前記探知データを生成し、
    前記探知周期調整処理で、
    前記探知データに基づいて、前記第1アンテナの指向軸と前記第2アンテナの指向軸との角度差を調整することで前記探知周期を調整する、物標探知プログラム。
  18. 請求項14乃至請求項17のいずれかに記載の物標探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記探知周期調整処理で、
    前記注目位置を含む所定範囲の探知データの平均値を、前記第1の探知周期と前記第2の探知周期でそれぞれ算出し、前記第1の探知周期の平均値と前記第2の探知周期の平均値との差により前記探知周期を調整する、物標探知プログラム。
  19. 請求項18に記載の物標探知プログラムであって、
    前記コンピュータは、
    前記探知周期調整処理で、
    前記探知データのデータ値から物標を検出し、
    該物標が前記所定範囲の内にある場合に、当該物標を含む所定の大きさの物標範囲を除く前記所定範囲の探知データの値から前記探知周期を調整する、物標探知プログラム。
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