JP2013245396A - 表面波励起プラズマcvd装置及び表面波励起プラズマcvd成膜方法 - Google Patents

表面波励起プラズマcvd装置及び表面波励起プラズマcvd成膜方法 Download PDF

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Abstract

【課題】膜厚分布が均一化され、且つ、基板間や装置間での膜厚分布の再現性が向上された表面波励起プラズマCVD装置を提供する。
【解決手段】基板が搭載されるステージが格納されるチャンバーと、基板の主面と平行にステージを行方向に往復運動させる移動装置と、チャンバー内でステージ上方の領域を囲んでプラズマ形成領域を定義して配置され、互いに対向して行方向と垂直な列方向に延伸する2面を有する防着板と、プラズマ形成領域に原料ガスを導入するガス導入装置と、マイクロ波電源が出力するマイクロ波をプラズマ形成領域内に導入して原料ガスの表面波励起プラズマを生成する誘電体と、移動装置を制御して、往復運動の端点の位置において基板の中心が防着板の列方向に延伸する2面のそれぞれ直下であるように、プラズマ形成領域の直下の成膜領域に基板を通過させる制御装置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面波励起プラズマを使用して成膜を行う表面波励起プラズマCVD装置及び表面波励起プラズマCVD成膜方法に関する。
基板の成膜処理工程において、表面波励起プラズマを利用する表面波励起プラズマ化学気相成長(CVD)装置が使用されている。表面波励起プラズマCVD装置では、マイクロ波を誘電体に伝搬させ、誘電体の表面に生じた表面波によってチャンバー内の処理ガスを励起して表面波励起プラズマを生成する。
表面波励起プラズマでは、ある一定以上の電子密度条件(カットオフ条件)になるとマイクロ波がプラズマ中を進むことができず、誘電体の表面に沿って定在波を形成する。このため、平行平板型プラズマCVD装置などと比べて、表面波励起プラズマCVD装置では大面積で均一なプラズマを形成しやすい。
CVD装置を含め、成膜装置に要求される膜厚分布は一般的には±5%以下程度である。このため、膜厚分布の均一化のために、チャンバー内で基板を往復運動させながら成膜する表面波励起プラズマCVD装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2010/131365号
成膜時に基板を往復運動させる成膜工程では、基板温度が上昇しすぎるのを防ぐ目的などのために成膜処理を中断する場合がある。成膜処理を中断した状態における基板表面への着膜を避けるために、基板の移動範囲である往復運動の端点(始点及び終点)は、プラズマ発生領域から十分に離れた位置に設定される。例えば、チャンバー内の一定の領域を囲んでプラズマ発生領域を定義するように配置される防着板の外側に往復運動の端点が設定されていた。しかしながら、膜厚分布を最適化するための往復運動の端点の位置については、これまでは経験に基づいて決められていた。また、膜厚分布に大きな影響を与える原料ガスの吹き出し口の位置や向きに関しても、十分な検討が行われてこなかった。
上記のように、基板を往復運動させながら成膜する場合の膜厚分布に関してのパラメータの検討は不十分であり、基板の移動範囲や原料ガスの吹き出し口の数や向きは経験的に調整されている。このため、装置毎にパラメータの調整が異なり、基板間や装置間での膜厚分布の再現性が低いという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、膜厚分布が均一化され、且つ、基板間や装置間での膜厚分布の再現性が向上された表面波励起プラズマCVD装置及び表面波励起プラズマCVD成膜方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、(イ)処理対象の基板が搭載されるステージと、(ロ)ステージが格納されるチャンバーと、(ハ)チャンバー内で、基板の主面と平行にステージを行方向に往復運動させる移動装置と、(ニ)チャンバー内でステージ上方の領域を囲んでプラズマ形成領域を定義して配置され、互いに対向して行方向と垂直な列方向に延伸する2面を有する防着板と、(ホ)プラズマ形成領域に原料ガスを導入するガス導入装置と、(ヘ)マイクロ波電源と、(ト)プラズマ形成領域の上方に配置され、マイクロ波電源が出力するマイクロ波をプラズマ形成領域内に導入して原料ガスの表面波励起プラズマを生成する誘電体と、(チ)移動装置を制御して、往復運動の端点の位置において基板の中心が防着板の列方向に延伸する2面のそれぞれ直下であるように、プラズマ形成領域の直下の成膜領域に基板を通過させる制御装置とを備える表面波励起プラズマCVD装置が提供される。
本発明の他の態様によれば、表面波励起プラズマが生成されるプラズマ形成領域がチャンバー内に定義され、プラズマ形成領域の直下の成膜領域を通過するように処理対象の基板を往復運動させながら基板に成膜する表面波励起プラズマCVD成膜方法であって、(イ)基板を搭載して行方向に往復運動するステージの上方の領域を囲んでプラズマ形成領域を定義し、且つ互いに対向して行方向と垂直な列方向に延伸する2面を有するように、チャンバー内での防着板の位置を設定するステップと、(ロ)往復運動において基板の移動可能なチャンバー内の各位置における成膜レートをそれぞれ取得するステップと、(ハ)成膜レートの分布を成膜領域の中心について行方向に沿って対称にするステップと、(ニ)往復運動の端点の位置における基板の中心を、防着板の互いに対向する2面のそれぞれ直下であるように設定するステップとを含む表面波励起プラズマCVD成膜方法が提供される。
本発明によれば、膜厚分布が均一化され、且つ、基板間や装置間での膜厚分布の再現性が向上された表面波励起プラズマCVD装置及び表面波励起プラズマCVD成膜方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置における基板の往復運動の端点の位置を示す模式図である。 発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置の原料ガスの吹き出し口の配置方法を説明するための、基板主面の面法線方向から見た模式図である。 本発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置を用いた成膜処理における成膜レート分布を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置を用いた成膜処理における膜厚の面内分布の均一性を調査した結果を示すグラフである。 基板を移動させながら成膜処理する場合のステージの移動を説明するための模式図である。 発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置の原料ガスの吹き出し口の他の配置方法を説明するための、基板主面の面法線方向から見た模式図である。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。又、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の実施形態は、構成部品の構造、配置などを下記のものに特定するものでない。この発明の実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
本発明の実施形態に係る表面波励起プラズマCVD装置1は、処理対象の基板100が搭載されるステージ10と、ステージ10が格納されるチャンバー20と、チャンバー20内に原料ガス300を導入するガス導入装置30と、マイクロ波電源40と、マイクロ波電源40が出力するマイクロ波をチャンバー20内に導入して原料ガス300の表面波励起プラズマを生成する誘電体50とを備える。表面波励起プラズマCVD装置1では、マイクロ波電力によって励起された表面波励起プラズマを利用して、原料ガス300に含まれる原料を主成分とする膜が基板100の主面101上に形成される。
具体的には、マイクロ波電源40から出力されたマイクロ波が、整合器41を経由して導波管42に導入される。マイクロ波は、導波管42に形成されたスロットアンテナ43を介して誘電体50に伝搬される。そして、誘電体50を介してチャンバー20内に導入されたマイクロ波のエネルギーによって、チャンバー20内の原料ガス300のプラズマが励起される。プラズマの電子密度が表面波発生の臨界密度を越えると、マイクロ波は表面波となってプラズマと誘電体50との境界面に沿って伝搬し、誘電体50の全域に広がる。この表面波励起プラズマを利用して、基板100の成膜処理が行われる。例えば、大面積非晶質シリコン膜、ゲート絶縁膜、有機EL封止膜などの成膜処理に、表面波励起プラズマCVD装置1を使用可能である。
チャンバー20内に配置された防着板60は、チャンバー20の内壁に膜が形成されるのを防止すると共に、表面波励起プラズマが形成されるプラズマ形成領域を定義する。即ち、ステージ10の上方に配置された防着板60によって周囲を囲まれた領域に、表面波励起プラズマが形成される。防着板60は、互いに対向して行方向と垂直な列方向に延伸する2面を少なくとも有するように配置される。例えば、行方向又は列方向にそれぞれ延伸する矩形の4枚の防着板60が立方体の各側面を形成するように配置され、防着板60に四方を囲まれた領域に表面波励起プラズマが形成される。防着板60の列方向に延伸する2面を、図1では面601、602として示している。
防着板60に囲まれた領域をプラズマ形成領域とするために、ガス導入装置30の吹き出し口31は防着板60を貫通して配置されている。これにより、防着板60に囲まれた領域に原料ガス300が導入される。更に、マイクロ波電源40が出力するマイクロ波をプラズマ形成領域内に導入するために、誘電体50がプラズマ形成領域の上方に配置されている。
なお、マイクロ波を誘電体50に伝搬するスロットアンテナ43は、例えば長矩形の開口部として形成されている。スロットアンテナ43の形状やサイズは、誘電体50に伝搬されるマイクロ波の波長などに応じて適宜設定される。
更に、表面波励起プラズマCVD装置1は、基板100が搭載されたステージ10をチャンバー20内で往復運動させる移動装置70と、移動装置70を制御する制御装置80とを備える。
移動装置70は、成膜領域を基板100が通過するように、基板100の主面101と平行にステージ10を行方向に往復運動させる。図1において、移動方向を基板100の横に記載した矢印で示している(以下において同様)。成膜領域は誘電体50と対向する領域であり、プラズマ形成領域の直下に位置する。成膜領域を基板100が往復運動することにより、基板100に形成される膜の膜厚分布が均一化される。
膜厚分布が更に均一になるように、制御装置80によって移動装置70が制御される。具体的には、図2に示すように、ステージ10の往復運動の端点(始点Xs及び終点Xe)の位置において、基板100の主面101の中心が防着板60の列方向に延伸する2面(面601、602)のそれぞれ直下であるように、基板100を往復運動させる。したがって、ステージ10の往復運動における端点間の距離は、行方向に沿った防着板60間の距離Dに等しい。なお、説明を分かりやすくするために、始点Xsに位置する基板100及びステージ10と、終点Xeに位置する基板100及びステージ10とを同時に図示している。
以下に、図1に示した表面波励起プラズマCVD装置1によって、基板100に形成される膜の膜厚分布が再現性よく均一化されることを説明する。
均一で且つ再現性のある膜厚分布を実現するためには、以下の2点が重要なポイントである。
(1)基板を移動させずに行う成膜処理(以下において、「固定成膜モード」という。)において、成膜領域の各位置における基板100の主面101での成膜レート分布が、成膜領域の中心について基板100の移動方向(行方向)に沿って対称形であること。
(2)基板を移動させながら行う成膜処理(以下において、「移動成膜モード」という。)において、膜厚分布が最小であるように往復運動の端点の位置が定義されていること。
先ず、1つ目のポイント(1)については、原料ガス300をプラズマ形成領域の両側からステージ10の移動方向(行方向)と平行に導入することによって、実現される。このために、表面波励起プラズマCVD装置1では、図3に示すように、ガス導入装置30の吹き出し口31が、プラズマ形成領域の互いに対向し且つ列方向に延伸する2面に沿ってそれぞれ複数配置されている。図1に示した例では、防着板60の面601と面602にそれぞれ吹き出し口31が、列方向に一定のピッチpで配列されている。これにより、プラズマ形成領域の対向する2面からプラズマ形成領域に向けて行方向と平行に原料ガス300が導入される。
なお、図3に示した例では、プラズマ形成領域の一方の面に配置された吹き出し口31の吹き出し方向と、プラズマ形成領域の他方の面に配置された吹き出し口31の吹き出し方向とが、重なるように配置されている。つまり、吹き出し口31が、プラズマ形成領域を挟んで対称に配置されている
図3に示したように吹き出し口31が配置された表面波励起プラズマCVD装置1を用いて基板100上に窒化シリコン(SiN)膜を形成した場合の、固定成膜モードでの成膜レート分布を図4に示す。なお、吹き出し口31間のピッチpは30mmであり、一列の吹き出し口31の数は11である。また、行方向のプラズマ形成領域の長さ、即ち防着板60間の距離Dは255mmである。
図4の縦軸は成膜レートであり、横軸は成膜領域の中心から行方向に沿った位置である。図4に示すように、基板100の移動方向に沿った各位置について成膜レートは対称に分布しており、誘電体50の端部で成膜レートは急激に低下している。つまり、成膜レート分布は、成膜領域の中心について対称形である。
次に、均一で且つ再現性のある膜厚分布を実現するために重要な2つ目のポイント(2)について説明する。
図4に示した対称形の成膜レート分布を有する表面波励起プラズマCVD装置1を用いて、移動成膜モードにおける基板100に形成される膜の膜厚の面内分布について均一性を調査した。図5は、ステージ10の移動距離Lを変えながら面内分布の均一性を測定した結果である。基板100には、6インチのシリコン基板を使用した。
図5の横軸であるステージ10の移動距離Lは、ステージ10の往復運動の端点である始点Xsと終点Xe間の距離として定義されている。即ち、L=Xe−Xsである。図5の縦軸は、膜厚の面内分布の均一性である。また、往復運動の中心では、基板100の主面101の中心が誘電体50の中心の直下に位置する。
例えば、移動距離Lが図5の「防着板外」として示された範囲では、図6に示すように、始点Xsと終点Xeが防着板60が配置された位置よりも外側に位置する。このとき、往復運動の端点では基板100が成膜領域内部に存在しない。一方、移動距離Lが図5に「防着板内」として示された範囲では、往復運動する基板100の全体が成膜領域の内部に位置する。L=0は、基板100が成膜処理中に移動せずに、成膜領域の中心と基板100の主面101の中心とが一致して停止している状態である。
図5に示したように、膜厚の面内分布の均一性が最小となる、ステージ10の移動距離Lの最適距離が存在する。図5にL=255mmとして示した最適距離において、均一性が2%程度と良好である。移動距離Lの最適距離は、行方向に沿った防着板60間の距離Dに等しい。
つまり、均一性が最適であるステージ10の往復運動では、図2に示したように、移動開始位置である始点Xs及び移動終了位置である終点Xeにおいて、基板100の主面101の中心が防着板60の列方向に延伸する2面(面601、602)のそれぞれ直下である。
上記のように、ステージ10の往復運動の始点Xsと終点Xeの位置を定義することにより、移動成膜モードにおいて、成膜レートの面内分布の均一性が最小である。図5に示したように、移動距離Lが防着板内又は防着板外のいずれの場合にも面内分布が悪化し、面内分布が最小となるステージ10の移動距離Lの最適距離は1点しかない。
従来は、図6に示すように往復運動の端点が防着板60の外側になるようにステージ10の移動距離Lを経験的に設定した。そして、膜厚分布の所定の値(例えば5%)よりも悪い場合(>5%)には、原料ガス300の吹き出し口31の数や向きを調整して、膜厚分布を改善していた。
しかし、上記に説明したように、プラズマ形成領域の対向する2面からプラズマ形成領域に向けて行方向と平行に原料ガス300を導入することにより、固定成膜モードにおける成膜レート分布を基板100の移動方向に沿って対称形にできる。そして、基板100の中心が防着板60の列方向に延伸する面601と面602のそれぞれ直下であるようにステージ10の往復運動の始点Xsと終点Xeの位置を決定することにより、成膜レートの面内分布の均一性を最小にできる。このように、成膜レートの面内分布の均一性を最小にする手段が単純化されることによって、成膜調整時間を短縮することができる。
更に、上記のように往復運動の始点Xsと終点Xeの位置を決定することにより、ステージ10の移動距離Lが従来の半分程度になる。このため、成膜時間を短縮することができる。
なお、図3では、吹き出し口31が面601と面602のそれぞれに同一のピッチpで配置され、且つ、プラズマ領域を挟んで対称に配置されている例を示した。或いは、図7に示すように、面601にピッチpで配置された吹き出し口31と、面602にピッチpで配置された吹き出し口31とが、非対称に配置されていてもよい。図7に示した例では、プラズマ形成領域の対向する2面の一方に配置された吹き出し口31の吹き出し方向と他方に配置された吹き出し口31の吹き出し方向とが、列方向に沿って交互に配置されている。図7に示したように吹き出し口31を配置することにより、プラズマ形成領域の両側から導入された原料ガス300の吹き出し方向は、プラズマ形成領域で交互に延伸する。このため、プラズマ形成領域での原料ガス300の分布がより均一化される。具体的には、図4に示した成膜レート分布において、誘電体50の中心部から端部付近にかけての成膜レートの低下が緩やかになる。
以上に説明したように、チャンバー20内の各位置における成膜レートをそれぞれ取得し、成膜レートの分布を成膜領域の中心について行方向に沿って対称にすることにより、上記のようにステージ10の移動範囲を決定して、基板100に形成される膜の膜厚分布を再現性よく均一にすることができる。このとき、原料ガス300の吹き出し口31の配置を上記のように決定することにより、成膜レートの分布を成膜領域の中心について行方向に沿って対称にできる。したがって、図1に示した表面波励起プラズマCVD装置1によれば、膜厚分布が均一化され、且つ、基板間や装置間での膜厚分布の再現性を向上することができる。
表面波励起プラズマCVD装置1の移動成膜モードにおける膜厚の面内分布は、固定成膜モードでの成膜レートの分布が定まれば、ステージ10の移動開始位置及び移動終了位置の一意に決定される。このため、プラズマの分布が安定していれば、面内分布の再現性が機械的な位置のみで決まる。したがって、膜厚分布の再現性は良く、膜厚分布の調整も極めて容易である。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。即ち、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことはもちろんである。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…表面波励起プラズマ処理装置
10…ステージ
20…チャンバー
30…ガス導入装置
31…吹き出し口
40…マイクロ波電源
41…整合器
42…導波管
43…スロットアンテナ
50…誘電体
60…防着板
70…移動装置
80…制御装置
100…基板
101…主面
300…原料ガス

Claims (6)

  1. 処理対象の基板が搭載されるステージと、
    前記ステージが格納されるチャンバーと、
    前記チャンバー内で、前記基板の主面と平行に前記ステージを行方向に往復運動させる移動装置と、
    前記チャンバー内で前記ステージ上方の領域を囲んでプラズマ形成領域を定義して配置され、互いに対向して前記行方向と垂直な列方向に延伸する2面を有する防着板と、
    前記プラズマ形成領域に原料ガスを導入するガス導入装置と、
    マイクロ波電源と、
    前記プラズマ形成領域の上方に配置され、前記マイクロ波電源が出力するマイクロ波を前記プラズマ形成領域内に導入して前記原料ガスの表面波励起プラズマを生成する誘電体と、
    前記移動装置を制御して、前記往復運動の端点の位置において前記基板の中心が前記防着板の前記列方向に延伸する前記2面のそれぞれ直下であるように、前記プラズマ形成領域の直下の成膜領域に前記基板を通過させる制御装置と
    を備え、前記原料ガスに含まれる原料を主成分とする膜を前記基板の前記主面上に形成することを特徴とする表面波励起プラズマCVD装置。
  2. 前記ガス導入装置が、前記プラズマ形成領域の互いに対向し且つ前記列方向に延伸する2面に沿ってそれぞれ複数配置された吹き出し口を有し、前記2面から前記プラズマ形成領域に向けて前記行方向と平行に前記ガス原料を導入することを特徴とする請求項1に記載の表面波励起プラズマCVD装置。
  3. 複数の前記吹き出し口が、前記2面のそれぞれに同一ピッチで配置され、且つ、前記2面の一方に配置された前記吹き出し口の吹き出し方向と他方に配置された前記吹き出し口の吹き出し方向とが重なるように前記プラズマ形成領域を挟んで対称に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の表面波励起プラズマCVD装置。
  4. 複数の前記吹き出し口が、前記2面のそれぞれに同一ピッチで配置され、且つ、前記2面の一方に配置された前記吹き出し口の吹き出し方向と他方に配置された前記吹き出し口の吹き出し方向とが前記列方向に沿って交互に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の表面波励起プラズマCVD装置。
  5. 表面波励起プラズマが生成されるプラズマ形成領域がチャンバー内に定義され、前記プラズマ形成領域の直下の成膜領域を通過するように処理対象の基板を往復運動させながら前記基板に成膜する表面波励起プラズマCVD成膜方法であって、
    前記基板を搭載して行方向に前記往復運動するステージの上方の領域を囲んで前記プラズマ形成領域を定義し、且つ互いに対向して前記行方向と垂直な列方向に延伸する2面を有するように、前記チャンバー内での防着板の位置を設定するステップと、
    前記往復運動において前記基板の移動可能な前記チャンバー内の各位置における成膜レートをそれぞれ取得するステップと、
    前記成膜レートの分布を前記成膜領域の中心について前記行方向に沿って対称にするステップと、
    前記往復運動の端点の位置における前記基板の中心を、前記防着板の互いに対向する前記2面のそれぞれ直下であるように設定するステップと
    を含むことを特徴とする表面波励起プラズマCVD成膜方法。
  6. 前記プラズマ形成領域の互いに対向し且つ前記列方向に延伸する2面から前記プラズマ形成領域に向けて前記行方向と平行にガス原料を導入するように、前記原料ガスの吹き出し口の位置を設定することにより、前記成膜レートの分布を前記成膜領域の中心について対象にすることを特徴とする請求項5に記載の表面波励起プラズマCVD成膜方法。
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