JP6656809B2 - マイクロ波プラズマcvd装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロ波によってプラズマを発生させ、基板等の基材表面にダイヤモンド薄膜等の薄膜を形成することができマイクロ波プラズマCVD装置に関する。
この薄膜には、ダイヤモンド薄膜以外に、ダイヤモンド状炭素薄膜、カーボンナノチューブなどの炭素系薄膜、シリコン酸化薄膜、シリコン窒化薄膜、アモルファスシリコン薄膜などのシリコン系薄膜、等の各種薄膜がある。
マイクロ波プラズマは、マイクロ波エネルギーを利用して水素等のプラズマ生成ガスを電離することによって形成される。CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)は、メタン等の原料ガス中の物質がプラズマによって電離或いは分解し、気相中のラジカルが反応し、基板等の基材の表面上に固形物質(薄膜)として堆積(製膜)する製法技術である。
マイクロ波プラズマCVD装置は、マイクロ波を反応室内で共振させて、反応室内に強い電磁場を形成することによって、プラズマ生成ガスを電離させて、プラズマを生成し、このプラズマ中のラジカルが基板表面で反応することによって、基板等の基材表面に薄膜を堆積させる装置であり、低温で、高品質な薄膜を、低コストで、且つ、高速で製膜できるという利点を有する。
そして、この装置では、反応室に上記ガス以外に、リンやホウ素などの元素を極めて微量に含むドーピングガスを含む混合ガスを投入することによって、薄膜の性能を変えることが行われる。例えば、ドーピングガスによって、例えば、半導体結晶中にリンが添加されると、半導体材料の伝導型は、n型となり、ホウ素が添加されると、半導体材料の伝導型は、p型となる。
なお、一般的なマイクロ波プラズマCVD装置の技術が記載された特許文献を以下に掲げる。
特開2005−298293号公報 特開2005−255507号公報 米国特許4866346号公報
従来のマイクロ波プラズマCVD装置においては、以下の問題がある。すなわち、反応室に導入される混合ガス中のドーピングガスに含む元素は微量であるため、ドーピングガスの濃度は、その元素を添加することにより所望性能の薄膜を製膜するうえで重要である。
しかし、従来では、基板表面上のドーピングガスの濃度が低いため、所望性能の薄膜を製膜することが困難である。このように従来では、製膜プロセス中において、所望の性能を有する薄膜を得るためのドーピングガスの使用率が低いという課題を抱えていた。
本発明は、反応室に導入された混合ガス中の特にドーピングガスの基板表面上での濃度が高くなるようにして、その使用率を高め、これによって、所望性能を有する薄膜を製膜することができるマイクロ波プラズマCVD装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明に係るマイクロ波プラズマCVD装置は、下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置で且つ前記中心軸線を通る中央区域内に配置される基板ホルダと、前記基板ホルダの直径以上の直径を有し、且つ、前記中央区域内に配置されている前記基板ホルダを該中央区域内で水平支持するホルダ支持台と、を備え、
前記ホルダ支持台には、複数のスルーホールが第1のガス排気用通路として、前記ホルダ支持台を垂直に貫通して設けられ、前記第1のガス排気用通路の上部は、ガス排気口として前記基板ホルダの外周付近において前記ホルダ支持台の表面に露出した開口となっており、
前記ガス排気口は、前記基板ホルダを前記外周付近の水平面内においてが前記中心軸線周り対称の形状線に沿って等間隔に取り囲むと共に、前記形状線は、前記複数のガス導入口を垂直下方に投影した投影像よりも前記反応室の内側に位置しており、
前記反応室の内側壁と前記ホルダ支持台の外側壁との間に前記中心軸線を環状中心とする環状の隙間が前記第1のガス排気用通路とは別の第2のガス排気用通路として設けられており、
上記構成を有することにより、前記複数のガス導入口から前記反応室内に導入された前記ガスは、前記形状線に沿って等間隔に配置され複数のガス排気口から前記第1のガス排気用通路に排気されるガス流分布となる、ことを特徴とする。
本発明においては、前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置に設置され且つ前記中心軸線を通る中央区域内に基板ホルダを水平支持するホルダ支持台と、前記複数のガス導入口同士を水平面内において連ねてなる形状線よりも内側の位置で前記基板ホルダを取り囲むと共に、水平面上において前記中心軸線周り対称に設けられたガス排気口と、を備えるので、前記複数のガス導入口それぞれから前記反応室内に導入された混合ガスは、前記基板ホルダに支持されている基板等の基材表面から前記ガス排気口へと均等に且つ多く流れるガス流となる。そのため、基板等の基材上における混合ガスのうち、特にドーピングガスの濃度が高まる。その結果、反応室内において薄膜の製膜に用いるドーピングガスの使用率が増加し、これにより所望性能の薄膜を基板等の基材上に製膜することができる。
本発明に係るマイクロ波プラズマCVD装置は、下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置で且つ前記中心軸線を通る中央区域内に配置される基板ホルダと、前記中央区域内に配置されている前記基板ホルダを該中央区域内で水平支持するホルダ支持台と、前記複数のガス導入口より下方の位置に設置され且つ前記中心軸線を通る中央区域内に基板ホルダを水平支持するホルダ支持台と、を備え、
前記反応室の内側壁の一部に半径方向内側へ張り出す内側張り出し部が設けられ、前記内側張り出し部の上面は、前記ホルダ支持台の上面の高さと同じであり、前記内側張り出し部の内側壁と前記ホルダ支持台の外側壁との間に環状の隙間があり、前記環状の隙間は、環状のガス排気用通路を形成し、前記環状のガス排気用通路の上部開口が、環状のガス排気口となっていることを特徴とする。
本発明に係るマイクロ波プラズマCVD装置は、下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置に設置され且つ前記中心軸線を通る中央区域内に基板ホルダを水平支持するホルダ支持台と、前記ホルダ支持台に、前記複数のガス導入口同士を水平面内において連ねてなる形状線よりも内側の位置で前記基板ホルダを取り囲むと共に、水平面上において前記中心軸線周り対称に等間隔に離間して設けられた複数のガス排気口と、を備え
前記ホルダ支持台の外側壁と前記反応室の内側壁との間に隙間があり、記複数のガス排気口から、アーチの形で半径方向外側に向けて前記隙間にまで開通してなる複数のガス排気用通路を備えた、ことを特徴とする。
好ましくは、前記別のガス排気用通路は、仕切り板によって閉塞されている。
好ましくは、前記隙間は、前記中心軸線を環状中心とする環状隙間である。
好ましくは、前記ホルダ支持台の直径と、前記ホルダの直径との差は、0〜10mmである。
好ましくは、前記別のガス排気用通路は、幅が1〜5mmの環状通路である。
好ましくは、前記ガス導入口の設置個数は、4個以上である。
本発明によれば、反応室における複数のガス導入口は、中心軸線周り対称に設けられており、且つ、ガス排気口は、複数のガス導入口よりも内側において中心軸線周り対称に設けられているので、マイクロ波導波管より中心軸線周り対称のマイクロ波が伝播されると、複数のガス導入口から導入された混合ガスは、基板ホルダに支持された基板等の基材の表面と周囲に均等に流れて、ガス排気口から排気される。そのため、基板等の基材に接触する混合ガスのうち、特にドーピングガスの濃度が向上する。これにより、本発明によれば、ドーピングガスの基板上における薄膜の製膜に使用する率が増加し、その結果、基板上に、所望性能の薄膜を製膜することができる。
本発明の実施形態に係るマイクロ波プラズマCVD装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 図1のマイクロ波プラズマCVD装置において、ホルダ支持台の上面図である。 図1のマイクロ波プラズマCVD装置において、ホルダ支持台の別の変形例の上面図である。 本発明の他の実施形態に係るマイクロ波プラズマCVD装置の構成を模式的に示す縦断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るマイクロ波プラズマCVD装置の構成を模式に示す縦断面図である。 本発明と従来技術との反応室内におけるガス流を対比して示す模式図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るマイクロ波プラズマCVD装置の構成を模式的に示す縦断面図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態に係るマイクロ波プラズマCVD装置(以下、本装置という)を説明する。
図1および図2を参照して、本装置を説明する。図1は、本装置の概略構造図、図2は、本装置のホルダ支持台の上面図である。
本装置は、マイクロ波導波管1と、反応室2と、基板ホルダ3と、ホルダ支持台4と、を備える。
マイクロ波導波管1は、マイクロ波導入管11と、マイクロ波導出管12と、モード変換アンテナ13とを有する。
マイクロ波導入管11は、図中左右方向(水平方向)に延びる断面方形の導波管であり、右端に開口11a、左右方向途中に上下方向(垂直方向)で対向する開口11b,11cを有する。
マイクロ波導入管11には、開口11aから、マグネトロン等のマイクロ波源 (図示しない)で発生したマイクロ波が導入される。マイクロ波導入管11内に導入したマイクロ波は、図中左側方向に矩形TE10モードで伝播する。このマイクロ波の周波数は、0.5〜15GHzであり、理想的には、2.45GHzである。
マイクロ波導入管11内の図中左端奥部には、マイクロ波を最大エネルギーで開口11cから導出させるため、マイクロ波調整用の導波管スタブ(図示しない)が配置される。導波管スタブは、マイクロ波導波管1内でマイクロ波の反射成分をキャンセルする。
マイクロ波導出管12は、水平方向に伸びるマイクロ波導入管11の開口11cにおいて該マイクロ波導入管11に垂直下方に直交して接続されている。マイクロ波導出管12は、マイクロ波を垂直下方に円形TM01モードで伝播する断面円形の導波管である。
モード変換アンテナ13は、マイクロ波導入管11内を垂直方向に横切って、マイクロ波導出管12内へ垂直下方に延びる円柱状のアンテナである。モード変換アンテナ13は、マイクロ波導入管11内を矩形座標のモードで横方向に伝播するマイクロ波を、マイクロ波導出管12内を円柱座標のモードで下方向に伝播するマイクロ波に、変換する。
モード変換アンテナ13は、マイクロ波導出管12内で中心軸線L1に沿って配置されているので、反応室2内では、マイクロ波導出管12から反応室2に導入されるマイクロ波によって、中心軸線L1周りに対称で均等なプラズマを生成することができる。
モード変換アンテナ13は、マイクロ波導出管12内での長さ(以下、進入長さ)を調節することができる。モード変換アンテナ13のマイクロ波モード変換の効果は、モード変換アンテナ13の進入長さを調節することによって、変えることができる。すなわち、モード変換アンテナ13の進入長さを適切に調節することによって、マイクロ波導出管12から最大エネルギーでマイクロ波を反応室2に導入させることができる。
このように、導波管スタブの配置位置や、モード変換アンテナ13の進入長さの調節によって、マイクロ波をマイクロ波導波管1から反応室2に最大エネルギーでかつ中心軸線L1周りに対称に下方に伝播させ、反応室2内に均一なプラズマを生成することができる。モード変換アンテナ13の進入長さの調節は、適宜の進入長さ調節機構、例えば、ウォームギヤ等で行うことができる。
なお、モード変換アンテナ13の進入長さや配置位置がユーザーに外部から判るように、進入長さ表示用インジケーターを適宜設けてもよい。
モード変換アンテナ13は、マイクロ波導入管11の開口11bに設けられた円筒状のアンテナ収納管131内に上下移動可能に取り付けられている。アンテナ収納管131内にはアンテナ保持ブロック14が固定されている。アンテナ保持ブロック14は、垂直方向の貫通孔14aを有する。モード変換アンテナ13は、その上端側がアンテナ保持ブロック14の貫通孔14a内に挿入され、この貫通孔14aに沿って垂直上下方向に位置調節することができる。これによって、モード変換アンテナ13の中心軸線L1に沿う進入長さを調節することができる。
モード変換アンテナ13は、その下端部分13aが開口部11cからマイクロ波導出管12内に入っている。モード変換アンテナ13の下端部分13aは、マイクロ波導出管12内を中心軸線L1と同軸上に垂直下方へ伸びている。モード変換アンテナ13の下端部13aの長さは、前記進入長さとなり、自由空間内でのマイクロ波の波長の1/4の整数倍であることが好ましい。このようにモード変換アンテナ13の下端部13aの長さを自由空間内でのマイクロ波の波長の1/4の整数倍に設定すると、モード変換アンテナ13の表面に形成される誘導電流が最小になり、これによって、モード変換アンテナ13や、アンテナ収納管131が、熱、あるいは、誘導電流によるアークで溶解されたり、あるいは、接続されたりしなくて済む。
好ましいマイクロ波の周波数は2.45GHzであり、好ましいマイクロ波出力は300ワット〜6キロワットである。
マイクロ波導入管11は、好ましくは、幅が略7.2cm、高さが略3.4cm、長さが略25.5cmである。マイクロ波導出管12は、長さが、直径よりも大きい。マイクロ波導出管12は、好ましくは、長さが略12.8cm、直径が略10〜12cmである。
プラズマを扱うには、マイクロ波導出管12の長さと、反応室2の長さが、マイクロ波導出管12内のマイクロ波の波長の1/2の整数倍である必要がある。このように反応室2を形成すると、反応室2の中で、マイクロ波が共振し、強力なマイクロ波を形成する。
実施形態のマイクロ波導波管1によれば、反応室2内部に、プラズマに必要な中心軸線L1周りに対称にマイクロ波を導入することができ、これにより、反応室2内に導入されたマイクロ波の電界によって発生したプラズマ100は、反応室2内で安定持続する。
次に、本実施形態の特徴を説明する。
マイクロ波導出管12は、下端側が開口し、また、反応室2は上端側が開口している。マイクロ波導出管12の下端側の外周にねじ穴12a付きのフランジを有する。反応室2は、上端側の外周にねじ穴2a付きのフランジを有する。マイクロ波導出管12と反応室2は、ねじ穴12a,2aにねじ(図示しない)が挿入されて接続される。そして、マイクロ波導出管12の下方内部には、石英ガラス等の誘電体からなる隔離窓7が設けられている。この隔離窓7は、マイクロ波導出管12と反応室2との接続部に水平に設置されて、マイクロ波導波管1と反応室2とを圧力的に隔離し、かつ、マイクロ波をマイクロ波導出管12から反応室2に透過することができる。これにより、マイクロ波導出管12から反応室2にはマイクロ波が隔離窓7を透過して導入されると共に、反応室2内部は、隔離窓7によって、所要の減圧状態に維持される。
反応室2の上端側外周にガス導入口2bがある。ガス導入口2bを介して、反応室2内には混合ガスを導入することができる。なお、マイクロ波導出管12のガス導入口12bは省略し、反応室2のガス導入口2bのみとしてもよい。
また、反応室2とは別に短い円筒体の外周側に環状フランジを設け、この環状フランジに円周方向に4つのねじ穴2aと通常の4つの貫通穴とを外周側に備えた構造物を反応室2上端に固定し、この貫通穴を反応室2に連通させることで、この貫通穴をガス導入口2bとしてもよい。なお、本発明は、このガス導入口2bの形成方法については、何等限定されるものではなく、必要なのは、ガス導入口2bが少なくとも4つ以上である。
このようにガス導入口2bは、水平面において中心軸線L1周りに対称な位置に、この実施形態では、4つ以上設けられている。この場合、各ガス導入口2bは、水平面上において中心軸線L1周りに、互いに円周方向90度の等離間間隔で設けられる。ガス導入口2bの個数は、前記4つ以上であってもよい。例えば、ガス導入口2bの個数が5個であれば、これらガス導入口2bは、円周方向72度の等離間間隔に設けられ、また、ガス導入口2bの個数が20個であれば、これらガス導入口2bは、円周方向18度の等間離間隔に設けられ、…、ガス導入口2bの個数がn個であれば、これらガス導入口2bは、円周方向360/n度の等離間間隔に設けられるとよい。
これらガス導入口2bを円周方向に結んで形成される形状線は、水平方向において中心軸線L1周りの円形状であるが、前記形状線は、円形状に限定されず、中心軸線L1周りに対称に配置されれば、長方形や正方形等の方形や楕円等の他の形状であってもよい。
反応室2内は、所定の真空度、例えば10-7トールから大気圧以下に減圧されることが好ましい。反応室2内の減圧は、適宜の真空機構、例えば真空ポンプ(図示せず)および調圧バルブ(図示せず)などの真空機構を用いて行うことができる。
反応室2には、基板ホルダ3を支持するホルダ支持台4が配置されている。ホルダ支持台4の上面は水平面となっている。基板ホルダ3の上面は、ホルダ支持台4に支持された状態で、水平面となっている。そのため、基板ホルダ3の上面に載置される基板(図示しない)の上面も水平面となっている。基板ホルダ3は、適宜に加熱・冷却され、これによって、基板ホルダ3上の基板は、薄膜を製膜するのに適当な表面温度に維持される。基材ホルダ3の加熱方式には、例えばマイクロ波加熱、高周波加熱、抵抗通電加熱等があり、基材ホルダ3の冷却方式には、水冷却やその他の冷却がある。
マイクロ波導出管12と反応室2は、共に、中心軸線L1が共通の円中心とした断面円形な構造となっている。マイクロ波導出管12と反応室2それぞれの内径は、一致してもよいし、一致しなくてもよい。そして基板ホルダ3は、ホルダ支持台4の中心区域で保持されている。この中心区域は、中心軸線L1上を通る区域である。この中心区域は、好ましくは、その中心が、中心軸線L1上にあり、この中心軸線L1周りに対称な区域である。
また、反応室2内の圧力が、例えば10-7〜10-2トールのような低圧であっても、反応室2内でのプラズマ100の密度が所要の要求を満たす密度であるためには、反応室2の外部に電磁石や永久磁石を追加設置するとよい。このような磁石を追加設置することによって、反応室2内に共振磁場を形成できる。反応室2内での自由電子のエネルギーは、当該共振磁場の作用で、高められ、基板上に良好に薄膜を製膜することができる。勿論、比較的に高いイオン衝撃電圧が必要な場所に、電界を増設することで、プラズマを加速させてもよい。
ホルダ支持台4には、複数のスルーホール5がガス排気用通路として形成されている。各ガス排気用通路5は、ホルダ支持台4内を垂直に貫通して設けられている。各ガス排気用通路5の上部はホルダ支持台4の表面に露出した開口であり、この開口は、ガス排気口51となる。
これらガス排気口51は、基板ホルダ3の外周付近を中心軸線L1周り対称に取り囲む。各ガス排気口51は、図2に示すように、円周方向に連ねてなる同心円C1上にあり、この同心円C1の中心は、中心軸線L1に一致している。この同心円C1は、複数のガス導入口2bを円周方向に連ねてなる同心円を垂直下方に投影した投影像よりも反応室2の内側、つまり、中心軸線L1寄りに位置している。さらに、各ガス排気口51は、中心軸線L1周り対称に前記同心円C1上において、等離間間隔に設けられている。
基板ホルダ3の直径は、例えば10〜50mmであり、基板ホルダ3は、基板より少し大きい。ホルダ支持台4の直径は、例えば100〜130mmである。
反応室2の内側壁2cとホルダ支持台4の外側壁4aとの間に環状の隙間5aがある。この環状の隙間5aは、必要に応じてガス排気用通路5とは別のガス排気用通路5aを形成することができる。
ガス排気用通路5aは、混合ガスが基板ホルダ3の表面に接近し、基板ホルダ3の表面に均等なガス流の分布を形成するうえで好ましい。
本実施形態では、反応室2が、水平面内で中心軸線L1周り対称に等間隔で離間して設けられた複数のガス導入口2bと、これらガス導入口2bより下方位置で、中心軸線L1を通る中央区域内に基材ホルダ3を水平支持するホルダ支持台4と、水平面内において各ガス導入口2bよりも内側で基板ホルダ3を取り囲む位置に、中心軸線L1周り対称に等間隔で離間して設けられた複数のガス排気口51と、を備えるので、各ガス導入口2bそれぞれから反応室2に導入された原料ガス、プラズマ生成ガスおよびドーピングガスからなる混合ガスは、基板ホルダ3に支持されている基板表面から各ガス排気口51へと均等に且つ多く流れるガス流となる。そのため、基板上における混合ガスのうち特にドーピングガスの濃度が高まり、その結果、ドーピングガスの使用率が増加し、所望性能の薄膜を、基板上に製膜することができる。
この実施形態では、各ガス排気口51は、上述したように、ホルダ支持台4の基板ホルダ3の周囲において、水平同心円C1上を等間隔で離間して設けられるが、各ガス排気口51は、図3に示すように、ホルダ支持台4の基板ホルダ3の周囲において、2つの水平同心円C1,C2上に等間隔に離間して設けてもよい。また、図2および図3に示すように、ガス排気口51は、平面視円形形状であるが、この形状に限定されるものではなく、平面視矩形形状、平面視楕円形状、その他の形状であってもよい。勿論、ガス排気口51は、図2で1つの水平同心円C1上、図3では2つの同心円C1,C2上に設定されているが、それ以上の数の同心円上に設定してもよい。さらにまた、各ガス排気口51は、前記同心円C1,C2上に配置されることに限定されず、長方形や正方形等の方形、あるいは、楕円等の他の形状線上で有っても、中心軸線L1周り対称に、これら形状線上に沿って等間隔に離間して設けてもよい。
ガス排気口51は、ホルダ支持台4と基板ホルダ3との接触表面6にあり、かつ、基板ホルダ3とは接触していない。ガス排気口51を有するガス排気用通路5の下側は、ホルダ支持台4の接触表面6以外の他の表面にある。ガス排気用通路5の直径は、1〜5mmであることが好ましい。このようなガス排気用通路5の構造は、混合ガスの流通を満たすと同時に、反応室2におけるマイクロ波電界や誘導電流の分布に影響しない。
ガス排気用通路5は、ホルダ支持台4の底面(図示しない)に垂直に開通している。ガス排気用通路5とは別のガス排気用通路5aは、反応室2内に開口しているが、図4に示すように、ガス排気用通路5aを使用しないときは、仕切り板8によって、ガス排気用通路5aを閉塞してもよい。この仕切り板8によって、混合ガスが、ホルダ支持台4と反応室2との隙間5aから流出することを防ぐことができる。この場合、仕切り板8は、その上面がホルダ支持台4の接触表面6と同一の水平面上に設けられている。仕切り板8は、ホルダ支持台4と同時に上下移動するようにしてもよい。仕切り板8を設置することによって、反応室2に導入された混合ガスは、ガス排気口51だけを通して反応室2の外部に排気する役割を有するので、本発明の効果をさらに強化させることができる。
なお、図1ないし図4に示すように、ガス排気用通路5は、垂直にホルダ支持台4の底面を開通しているが、図5に示すように、ガス排気用通路5をアーチ形で外に向けてホルダ支持台4の側壁と反応室2の内壁との間の隙間5aに開通させてもよい。
図1に示す本装置において、以下の環境において実験を行った。
原料ガスを、メタンおよび水素とし、且つ、ドーピングガスを、ホスフィン(PH3)とし、メタンと水素との濃度比を0.01%〜10%、ホスフィンとメタンとの濃度比を100〜5000ppm、反応室2内の圧力を50〜200トール、反応室2内の混合ガスの流速を100〜500sccm、基板の温度を800〜1200℃に、それぞれ、設定した。
本発明と従来技術それぞれの製膜効果を比較すると、従来技術では1cm3の薄膜中のリン(ドーピングガス中の物質)の混入濃度は1×1017であるのに対して、本発明では1cm3の薄膜中のリンの混入濃度は1×1018〜2×1018に達している。これにより本発明では、基板表面付近のドーピングガスの濃度が増加し、成長した薄膜中におけるリンの濃度が増加したことが判る。これにより、本発明によれば、反応室2内に導入された混合ガスのうち、特にドーピングガスの使用率が高くなり、成膜効果が増強したことが明らかである。
この実験の結果を図6に模式的に示す。図6は、反応室2と、この反応室2に配置されたホルダ支持台4とが示されている。そしてホルダ支持台4にはガス排気用通路5と別のガス排気用通路5aとが示されているが、従来技術では、ホルダ支持台4にガス排気用通路5が無く、別のガス排気用通路5aが有る。図6において、符号Aは、実施形態における反応室2内のガス流分布であり、符号Bは、従来技術における反応室2内のガス流分布である。
従来技術のガス流分布Bによれば、ガス導入口から導入されたガスは、ホルダ支持台4の中心区域上の基板ホルダ3には届きにくく、大部分が別のガス排気用通路5aから排気されている。そのため、基板ホルダ3上の基板表面でのドーピングガス濃度は低く、そのため製膜に用いられるドーピングガスの使用率が低い。
これに対して、本発明のガス流分布Aによれば、ガス導入口2bから導入された混合ガスは、ホルダ支持台4の中心区域上の基板ホルダ3に届き、ガス排気用通路5から効果的に排気されている。そのため、本発明のガス流分布Aでは、従来技術のガス流分布Bよりも、基板ホルダ3の表面付近に混合ガスがより多く集中し、ホルダ支持台4の中心区域におけるドーピングガスの濃度は高くなり、基板表面に所望性能の薄膜を製膜することができる。このように本発明では、従来技術よりもドーピングガスの使用率が増加する。本発明におけるドーピングガスの使用率は、従来技術と比較して、20倍程度以上である。
本実施形態では、反応室2内の圧力と温度とを特定な範囲に維持することができるので、ガス排気用通路5内の圧力と温度と反応室2内の圧力と温度とは、差がそれほど大きくない。
本実施形態では、ドーピングガス中の元素の使用率を高められる原理は、基板ホルダ3の周囲の中空部の構造が変えられると、ガス流の流れの方向と分布とが変えられるので、基板の表面にある混入元素の濃度が高まるようになっている。
図7は本発明の他の実施形態に係る本装置の構造の概略構成図である。図7に示す実施形態と、前述の実施形態との差異は、反応室2から混合ガスを外部に排気するガス排気用通路にある。図7に示すように、反応室2の内壁には、水平面内の中心軸線L1を環状中心とした環状形状で、内側方向に張り出した内側張り出し部21が形成されている。内側張り出し部21は、反応室2の下部側の内側壁を半径方向内側へ環状に張り出して形成されている。内側張り出し部21の上面高さは、ホルダ支持台4の上面高さと同じである。内側張り出し部21の環状の内側壁21aとホルダ支持台4の環状の外側壁4aとの間には環状の隙間300が形成されている。この環状の隙間300は、ガス排気用通路300を形成する。ガス排気用通路300の上部開口は、環状のガス排気口300aを構成する。
図7の実施形態において、ホルダ支持台4の直径は、基板ホルダ3の直径以上であり、両直径の差は特に限定されないが、好ましくは、0〜10mmである。例えば、基板ホルダ3の直径は特に限定されないが、好ましくは、10〜50mmであり、ホルダ支持台4の直径は特に限定されないが、好ましくは、50〜60mmでよい。ガス排気用通路300は、環状であることが好ましい。ガス排気用通路300の幅は、特に限定されないが、好ましくは、1〜5mmであり、このガス排気用通路300幅に設定すると、反応室2内におけるガス導入口からガス排気口に至るまでの混合ガスの流通が良好となり、同時に、反応室2におけるマイクロ波の電界と誘導電流の分布に影響しなくて済む。
なお、ホルダ支持台4は、反応室2内を上下に移動可能とすることによって、プラズマ100と基板との垂直方向の離間距離を調整したり、或いはプラズマ100の形成を調整したり、或いは、基板上に薄膜を形成するための各種のパラメーターを調整したりしてもよく、また、必要に応じ、ホルダ支持台4を水平面周りに回転可能にしてもよい。また、基材ホルダ3の加熱システムや、冷却システムは、ホルダ支持台4の内部や外部等、適宜に設置してよい。
以上説明したように、本発明においては、混合ガスのうち、特にドーピングガスの薄膜中での使用率を高めることができ、これによって、ドーピングガス中の物質によって薄膜の性能を所望通りに設定することができ、これによって薄膜の製膜効果を増強させることができる優れたマイクロ波プラズマCVD装置を提供することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できるものであり、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎない。本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1:マイクロ波導波管
11:マイクロ波導入管
12:マイクロ波導出管
13:モード変換アンテナ
131:アンテナ収納管
2:反応室
21:内側張り出し部
3:基板ホルダ
4:ホルダ支持台
5:ガス排気用通路
5a:別のガス排気用通路
6:接触平面
7:隔離窓
8:仕切り板
2b:ガス導入口
51 ガス排気口

Claims (5)

  1. 下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
    前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置で且つ前記中心軸線を通る中央区域内に配置される基板ホルダと、前記基板ホルダの直径以上の直径を有し、且つ、前記中央区域内に配置されている前記基板ホルダを該中央区域内で水平支持するホルダ支持台と、を備え、
    前記ホルダ支持台には、複数のスルーホールが第1のガス排気用通路として、前記ホルダ支持台を垂直に貫通して設けられ、前記第1のガス排気用通路の上部は、ガス排気口として前記基板ホルダの外周付近の前記中央区域内において前記ホルダ支持台の表面に露出した開口となっており、
    前記ガス排気口は、前記基板ホルダを前記外周付近の水平面内において前記中心軸線周り対称の形状線に沿って等間隔に取り囲むと共に、前記形状線は、前記複数のガス導入口を垂直下方に投影した投影像よりも前記反応室の内側に位置しており、
    前記反応室の内側壁と前記ホルダ支持台の外側壁との間に前記中心軸線を環状中心とする環状の隙間が前記第1のガス排気用通路とは別の第2のガス排気用通路として設けられており、
    上記構成を有することにより、前記複数のガス導入口から前記反応室内に導入された前記ガスは、前記形状線に沿って等間隔に配置された前記複数のガス排気口から前記第1のガス排気用通路に排気されるガス流分布となる、
    ことを特徴とするマイクロ波プラズマCVD装置。
  2. 下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
    前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置で且つ前記中心軸線を通る中央区域内に配置される基板ホルダと、前記基板ホルダの直径以上の直径で両直径の差が0〜10mmを有し、且つ、前記中央区域内に配置されている前記基板ホルダを該中央区域内で水平支持するホルダ支持台と、を備え、
    前記反応室の下部側の内側壁が半径方向内側へ張り出す内側張り出し部が設けられ、前記内側張り出し部の上面は、前記ホルダ支持台の上面の高さと同じであり、前記内側張り出し部の内側壁と前記ホルダ支持台の外側壁との間に幅が1〜5mmの環状の隙間があり、前記環状の隙間は、環状のガス排気用通路を形成し、前記環状のガス排気用通路の上部開口が、環状のガス排気口となっていると共に、前記ホルダ支持台は、前記反応室内を上下に移動可能となっており、
    上記構成を有することにより、前記複数のガス導入口から前記反応室内に導入された前記ガスは、前記環状のガス排気口から前記環状のガス排気用通路に排気されるガス流分布となる、
    ことを特徴とするマイクロ波プラズマCVD装置。
  3. 下部開口から中心軸線周り対称にマイクロ波を垂直下方に伝播するマイクロ波導波管と、上部開口を有しこの上部開口が前記マイクロ波導波管の前記下部開口に接続され、且つ、該マイクロ波導波管から前記マイクロ波が導入され、且つ、内部が減圧される反応室と、前記マイクロ波導波管と前記反応室との間に介装されて前記マイクロ波導波管と前記反応室とを圧力的に分離し、且つ、前記マイクロ波を透過できる隔離窓と、を備えたマイクロ波プラズマCVD装置であって、
    前記反応室は、水平面内において前記中心軸線周り対称に設けられた複数のガス導入口と、前記複数のガス導入口より下方の位置に設置され且つ前記中心軸線を通る中央区域内に基板ホルダを水平支持するホルダ支持台と、前記ホルダ支持台に、前記複数のガス導入口同士を水平面内において連ねてなる形状線よりも内側の位置で前記基板ホルダを取り囲むと共に、水平面上において前記中心軸線周り対称に等間隔に離間して設けられた複数のガス排気口と、を備え、
    前記ホルダ支持台の外側壁と前記反応室の内側壁との間に隙間があり、
    前記複数のガス排気口から、アーチの形で半径方向外側に向けて前記隙間にまで開通してなる複数のガス排気用通路を備えた、
    ことを特徴とするマイクロ波プラズマCVD装置。
  4. 前記隙間は、仕切り板によって閉塞可能になっている、ことを特徴とする請求項3に記載のマイクロ波プラズマCVD装置。
  5. 前記隙間は、前記中心軸線を環状中心とする環状隙間である、ことを特徴とする請求項3に記載のマイクロ波プラズマCVD装置。
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