JP6341565B2 - プラズマキャビティ用フランジ、プラズマキャビティ及びプラズマcvd装置 - Google Patents
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Description
この方法では、ホウ素(B)のようなp型不純物をダイヤモンドにドープすることは容易であるが、リン(P)のようなn型不純物をダイヤモンドにドープすることは困難であった。
本発明は、以下の構成を有する。
(3) 円板平面中心から19mm以上20mm以下の同心円上にも孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられていることを特徴とする(1)又は(2)に記載のプラズマキャビティ用フランジ。
(4) 円板平面中心から27mm以上29mm以下の同心円上にも孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のプラズマキャビティ用フランジ。
まず、本発明の実施形態であるプラズマCVD装置について説明する。
図1は、本発明の実施形態であるプラズマCVD装置の一例を示す概略図であって、全体概略図(a)及び蓋板の内部構造図(b)である。
本発明の実施形態であるプラズマCVD装置1は、エンドランチ型マイクロ波プラズマCVD装置である。
図1(a)に示すように、本発明の実施形態であるプラズマCVD装置1は、開口部28aを備えた成膜用チャンバー28と、開口部28aを塞ぐ蓋板18と、蓋板18に取り付けたガス導入管(Gas inlet)17と、蓋板18の一面と円筒容器30の軸方向を垂直にし、蓋板18に石英窓板(Quartz window)36を嵌合させ、蓋板18に取り付けたプラズマキャビティ(Plasma cavity)29と、石英窓板36に一端側を接続したマイクロ波導入管15と、マイクロ波導入管15の他端側に接続したマイクロ波発生装置(Microwave generator)11と、前記成膜用チャンバーの開口部の反対側の近傍に取り付けたガス排気管と、を有する。
成膜用チャンバー28の空洞部28cには、ゲートバルブ(Gate valve)25を介して、ロードロックチャンバー19が接続されている。
また、プラズマキャビティ用フランジ31は垂直方向に移動(Liner motion)自在な垂直移動棒32で支えられている。
次に、本発明の実施形態であるプラズマキャビティについて説明する。
図2は、本発明の実施形態であるプラズマキャビティの一例を示す概略図である。
図2に示すように、本発明の実施形態であるプラズマキャビティ29は、円筒容器30を有するプラズマキャビティであって、円筒容器30の一端側の開口部が石英窓板36でふさがれており、前記開口部の近傍に噴射口37が設けられており、円筒容器30の他端側の開口部に、一の円板部材の一面が前記円筒容器30の軸方向と垂直となるように、かつ、円筒容器30の内壁から外周側面部を離間して、プラズマキャビティ用フランジ31が配置されている。
まず、本発明の実施形態であるプラズマキャビティ用フランジについて説明する。
図3は、本発明の実施形態であるプラズマキャビティ用フランジの一例を示す概略図であって、平面図(a)と、側面図(b)である。
図3(b)に示すように、本発明の実施形態であるプラズマキャビティ用フランジ31は、略円板状のプラズマキャビティ用フランジである。外周側面部41が、2枚の円板部材41a、41bが空間部を介して対面配置されたマイクロ波反射形状とされている。プラズマキャビティ用フランジ31は、垂直移動棒32で支えられており、上下移動自在とされている。
孔部45の直径は6mm以下である。これにより、マイクロ波をプラズマキャビティ内に閉じ込めることができる。6mm超とすると、マイクロ波を閉じ込められない場合が生じる。
例えば、円板平面中心から19mm以上20mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように、22.5°間隔で、16個の孔部45を等間隔で設ける。
プラズマキャビティ29の複数の噴射口37から噴出させた原料ガスGはプラズマ35と反応し、基板34上に堆積してダイヤモンド膜を形成する。このとき、反応に関与しなかった原料ガスGは、プラズマキャビティ用フランジ31に設けられた孔部45から効率的に排出される。このように原料ガスGの流れを制御することにより、不純物を効率よく取り込んでダイヤモンド薄膜を形成できる。なお、プラズマキャビティ用フランジ31の外周側面部の隙間からもわずかに原料ガスGは排出されるが、原料ガスGの流れにほとんど影響しない。
円板平面中心から22mm以上24mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域53を囲むように平面視リング状のガス排出領域54が設けられ、ガス排出領域54内に6以上の平面視円状の孔部55が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。また、原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。
また、隣接する孔部55の中心点間隔d55が少なくとも8.9mm以上とされている。フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
円板平面中心から27mm以上29mm以下の同心円上にも孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域63を囲むように平面視リング状のガス排出領域64が設けられ、ガス排出領域64内に6以上の平面視円状の孔部65が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。また、原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。
また、隣接する孔部65の中心点間隔d65が少なくとも10.9mm以上とされている。フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
円板平面中心から19mm以上20mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられ、かつ、円板平面中心から22mm以上24mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域73を囲むように平面視リング状のガス排出領域74が設けられ、ガス排出領域74内に6以上の平面視円状の孔部75が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。
また、隣接する孔部75の中心点間隔d75が少なくとも5.5mm以上とされている。原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。また、フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
円板平面中心から19mm以上20mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられ、かつ、円板平面中心から27mm以上29mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域83を囲むように平面視リング状のガス排出領域84が設けられ、ガス排出領域84内に6以上の平面視円状の孔部85が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。
また、隣接する孔部85の中心点間隔d85が少なくとも7.5mm以上とされている。原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。また、フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
円板平面中心から22mm以上24mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられ、かつ、円板平面中心から27mm以上29mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域93を囲むように平面視リング状のガス排出領域94が設けられ、ガス排出領域94内に6以上の平面視円状の孔部95が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。
また、隣接する孔部95の中心点間隔d95が少なくとも7.0mm以上とされている。原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。また、フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
円板平面中心から19mm以上20mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられ、円板平面中心から22mm以上24mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられ、かつ、円板平面中心から27mm以上29mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の孔部が設けられている。
基板配置領域103を囲むように平面視リング状のガス排出領域104が設けられ、ガス排出領域104内に6以上の平面視円状の孔部105が設けられる構成により、マイクロ波を効率よく閉じ込めることができる。
また、隣接する孔部105の中心点間隔d105が少なくとも5.5mm以上とされている。原料ガス内のリン(P)を効率よく膜内に取り込むことができる。また、フランジの剛直性を確保して、基板を安定に保つことができ、ダイヤモンド膜の均一性を向上させることができる。
<ステージ(チョークフランジ)作製>
まず、実施例1のステージ(チョークフランジ)を作製した。ステージ(チョークフランジ)の円板平面中心から23mmの同心円上の位置に、中心点で点対象となるように、直径6mmの貫通穴を、貫通穴:間隙面積比=1:1となるように、16個開けて、実施例1のステージ(チョークフランジ)を作製した。間隙面積は、外周側面部と円筒内壁との平面視間隙の面積である。
図11は、作製した実施例1のステージ(チョークフランジ)の平面図である。
以下のようにして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の作製を行った。
まず、本発明の実施形態で示した独自のエンドランチ型マイクロ波プラズマCVD装置のチャンバー内部のプラズマキャビティの下部に実施例1のステージを配置した。
次に、ターボ分子ポンプにより、チャンバー内部を排気して、到達真空度2×1010Torr程度に減圧した。
次に、垂直移動棒により、実施例1のステージを下げた。
次に、ゲートバルブを開け、ロードロックチャンバーに入れたIb型ダイヤモンド{111}基板を、水平移動棒により、ステージ(チョークフランジ)の基板配置部にセットした。
次に、実施例1のステージを上げ、プラズマキャビティ内の所定の位置に基板を配置した。
チョークフランジ・キャビティ内壁の間隙だけでなく、貫通孔もガスを排出させたので、原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は0.47%となった。
<ステージ(チョークフランジ)作製>
次に、実施例2のステージ(チョークフランジ)を作製した。
まず、ステージ(チョークフランジ)の円板平面中心から23mmの同心円上の位置に、基板中心点で点対象となるように、直径6mmの貫通穴を16個開けた。
次に、円板平面中心から19.25mmの同心円上の位置に、基板中心点で点対象となるように、直径4mmの貫通穴を16個開けた。
次に、円板平面中心から23mmの同心円上の位置に、基板中心点で点対象となるように、直径6mmの貫通穴を、16個開けた。
貫通穴の合計面積:間隙面積比=2:1となるようにした。
以上により、実施例2のステージ(チョークフランジ)を作製した。
図13は、実施例2のステージの平面図である。
次に、実施例2のステージを用いた他は実施例1と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。
チョークフランジ・キャビティ内壁の間隙だけでなく、貫通孔もガスを排出させたので、原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は5%となった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を400ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、2.3×1018cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は3.27%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を400ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、7.1×1018cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は10.1%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を1000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、1.1×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は6.25%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を1000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、1.4×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は7.95%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を4000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、5.4×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は7.67%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を4000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、7.4×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は10.5%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を100ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、5.5×1017cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は3.13%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を100ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、7×1017cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は3.98%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を1000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、5.8×1018cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は3.3%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を10000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、9×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は5.11%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を10000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、6.5×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は3.69%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を100ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、2×1017cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は1.14%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を4000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、3.6×1019cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は5.11%であった。
次に、CH4ガス中のPH3濃度を1000ppmとした他は実施例2と同様にして、リンドープn型ダイヤモンドCVD薄膜の合成を行った。SIMS測定から、ダイヤモンド薄膜中のリン(P)濃度は、8.8×1018cm−3となった。原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は5.18%であった。
図16は、比較例1のステージ(チョークフランジ)の平面図である。
貫通穴なしのステージ(チョークフランジ)(比較例1)を用いた他は実施例1と同様にして、リンドープダイヤモンド薄膜の合成を行った。
チョークフランジ・キャビティ内壁の間隙だけでガスを排出させたので、原料ガス中のリン(P)の取り込み効率は約0.05%であった。
図18は、貫通孔の列数とリン(P)取り込み効率との関係を示すグラフである。
3列が高い効率を示した。すなわち、貫通孔:間隙面積比が大きいほど高い効率を示した。
有限要素法により、チャンバー内のガス流のシミュレーション実験を行った。
シミュレーション実験の結果、チョークフランジに貫通穴が存在する場合、キャビティ上部からプラズマ領域を経て基板表面に達する部分のガス流束が大きくなることが判明した。
Claims (3)
- 略円板状のプラズマキャビティ用フランジであって、
外周側面部が、2枚の円板部材が空間部を介して対面配置されたマイクロ波反射形状とされており、
一の円板部材の平面視中心を基板中心点とする平面視円状領域が基板配置領域とされており、
前記基板配置領域を囲むように平面視リング状のガス排出領域が設けられており、
前記ガス排出領域内に6以上の平面視円状の孔部が設けられており、
前記孔部の直径は6mm以下であり、基板中心点に対して点対称に設けられており、
隣接する孔部の中心点間隔が少なくとも5.5mm以上とされており、
かつ、円板平面中心から19mm以上20mm以下、22mm以上24mm以下、または27mm以上29mm以下の同心円上に孔部中心が位置するように複数の上記孔部が設けられていることを特徴とするプラズマキャビティ用フランジ。 - 円筒容器を有するプラズマキャビティであって、
前記円筒容器の一端側の開口部が石英窓板でふさがれており、
前記開口部の近傍に噴射口が設けられており、
前記円筒容器の他端側の開口部に、一の円板部材の一面が前記円筒容器の軸方向と垂直となるように、かつ、前記円筒容器の内壁から外周側面部を離間して、請求項1に記載のプラズマキャビティ用フランジが配置されていることを特徴とするプラズマキャビティ。 - 開口部を備えた成膜用チャンバーと、
前記開口部を塞ぐ蓋板と、
蓋板に取り付けたガス導入管と、
前記蓋板の一面と円筒容器の軸方向を垂直にし、前記蓋板に石英窓板を嵌合させ、前記蓋板に取り付けた請求項2に記載のプラズマキャビティと、
前記石英窓板に一端側を接続したマイクロ波導入管と、
前記マイクロ波導入管の他端側に接続したマイクロ波発生装置と、
前記成膜用チャンバーの開口部の反対側の近傍に取り付けたガス排気管と、
を有することを特徴とするプラズマCVD装置。
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