パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が予め決められた発射停止位置から時計回り方向へ回転操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には透明な円形状のガラス窓11が固定されている。この前枠10には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置して網状のスピーカカバー12が固定され、両スピーカカバー12のそれぞれの後方に位置してスピーカ13が固定されており、両スピーカ13のそれぞれが再生した効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して複数のランプカバー14が固定され、複数のランプカバー14のそれぞれの後方に位置して複数の電飾LED15(図3参照)が固定されており、複数のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することで照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19が固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口23が固定されている。この始動口23は遊技球が上面から入賞することが可能なポケット状をなすものであり、始動口23内には始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この始動口センサ24は近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には始動口センサ24が遊技球を検出することで始動信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口25が固定されている。この特別入賞口25は遊技球が前面から入賞することが可能な横長な箱状をなすものであり、特別入賞口25内には特別入賞口センサ26(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ26は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口25内に入賞した場合には特別入賞口センサ26が遊技球を検出することで特別入賞信号を出力する。
特別入賞口25には、図2に示すように、扉27が左右方向へ指向する軸28を中心に回転可能に装着されている。この扉27は特別入賞口ソレノイド29(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド29の電気的なオフ状態では扉27が垂直な閉鎖状態となることで特別入賞口25の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉27は特別入賞口ソレノイド29の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉27の開放状態では遊技球が扉27に乗って特別入賞口25内に入賞可能になる。
遊技盤16の後方には、図2に示すように、賞球払出し装置30が固定されている。この賞球払出し装置30はパルスモータからなる払出モータ31(図3参照)を有するものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合および特別入賞口25内に入賞した場合のそれぞれには払出モータ31の回転軸が回転操作されることで上皿4内に単位個数の遊技球が賞品として払出される。
遊技領域22内には、図2に示すように、表示台板32が固定されており、表示台板32には特別図柄表示器33が固定されている。この特別図柄表示器33はLED表示器からなるものであり、遊技球が始動口23内に入賞した場合には賞球払出装置30から単位個数の遊技球が上皿4内に払出され、特別図柄表示器33に特別図柄として外れ図柄(×)および大当り図柄(○)のいずれかが表示される。この特別図柄表示器33に外れ図柄および大当り図柄のいずれが表示されるかの遊技を特別図柄遊技と称する。
特別図柄表示器33に大当り図柄が表示された場合には大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口25を開放状態とするものであり、特別入賞口25内に限度個数(10個)の遊技球が入賞した場合または特別入賞口25の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達した場合には特別入賞口25が閉鎖状態となることで終了する。この大当りラウンドは一定回数(5回)だけ繰返されるものであり、一定回数の大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。
表示台板32には、図2に示すように、装飾図柄表示器34が固定されている。この装飾図柄表示器34は特別図柄表示器33に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器からなるものであり、大当り遊技が開始されてから終了するまでの大当り遊技中には装飾図柄表示器34に大当り遊技演出の映像が表示され、両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。
装飾図柄表示器34は遊技球が始動口23内に入賞した場合に装飾図柄遊技の映像が表示されるものである。この装飾図柄遊技の映像は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの変動表示を開始した後に停止するものであり、装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。これら3列のそれぞれの図柄要素の変動表示は図柄要素を(1)(2)(3)(4)(1)・・・の循環的な一定順序で上から下へスクロール表示するものであり、3列のそれぞれの図柄要素のスクロール表示は(1)〜(4)のいずれか1つで停止する。
3列の図柄要素の全てが変動停止した状態の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せが設定されている。大当りの組合せは3列の図柄要素が相互に同一な組合せであり、外れリーチの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれと異なる組合せであり、完全外れの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せである。
上皿4には、図1に示すように、押しボタンユニット40が装着されている。図4は押しボタンユニット40の詳細構成であり、上皿4にはユニットケース41が固定されている。このユニットケース41は上面が開口する箱状をなすものであり、上皿4の内部に収納されている。このユニットケース41には下面が開口する箱状の押しボタン42が装着されている。この押しボタン42はユニットケース41の上面を閉鎖するものであり、ユニットケース41内に上から挿入されることでユニットケース41の内周面に沿ってオフ位置およびオフ位置に比べて下方のオン位置相互間で上下方向へ直線的に移動可能にされている。この押しボタン42はオフ位置およびオン位置のそれぞれで上皿4の上面から上へ突出するものであり、遊技者が手指で操作することが可能にされている。この押しボタン42は透明なものであり、ユニットケース41の内部は上から押しボタン42を通して視覚的に認識可能にされている。
押しボタン42には、図4に示すように、水平な板状の2つのスプリング受け43が固定されており、2つのスプリング受け43のそれぞれとユニットケース41の底板との間にはリターンスプリング44が介在されている。これら2つのリターンスプリング44のそれぞれは圧縮コイルばねからなるものであり、押しボタン42は2つのリターンスプリング44のばね力でオフ位置に保持される。この押しボタン42のオフ位置で押しボタン42に上から下への操作力が作用した場合には2つのリターンスプリング44のそれぞれが収縮することで押しボタン42がオフ位置からオン位置に移動し、押しボタン42のオン位置で押しボタン42から操作力が除去された場合には2つのリターンスプリング44のそれぞれが伸長することで押しボタン42がオン位置からオフ位置に復帰する。
ユニットケース41内には、図4に示すように、演出スイッチ45が固定されている。この演出スイッチ45は操作力が作用することで電気的なオン状態となり、操作力が消滅することで電気的なオフ状態となるものであり、押しボタン42には演出スイッチ45の上に位置して水平な操作プレート46が固定されている。この操作プレート46は押しボタン42のオフ位置で演出スイッチ45から離間し、押しボタン42のオン位置で演出スイッチ45に接触することで操作力を加えるものであり、演出スイッチ45は押しボタン42のオフ位置でオフ状態になると共に押しボタン42のオン位置でオン状態になる。
ユニットケース41の底板には、図4に示すように、モータフレーム46が固定されており、モータフレーム46にはリールモータ47が固定されている。このリールモータ47はパルスモータからなるものであり、水平な円柱状の回転軸48を有している。このリールモータ47の回転軸48には水平な円柱状のリール49が固定されている。このリール49はリール49の軸心線が回転軸48の軸心線に重なるように配置されたものであり、リールモータ47の回転軸48が回転することで軸心線を中心に回転する。
リール49の表面には、図5に示すように、(??)の第1の予告絵柄50と(チャンス!)の第2の予告絵柄51と(チャンス!!)の第3の予告絵柄52が記されている。これら第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれはリール49の回転停止状態で遊技者が上から押しボタン42を通して視覚的に認識することが可能なものであり、円周方向に相互に等ピッチで配置されている。
図5の(a)は第1の予告絵柄50が押しボタン42の真下の目標位置に静止したリールモータ47の回転位置であり、図5の(a)の回転位置を第1の予告位置と称する。この第1の予告位置では遊技者が上から押しボタン42を通して第1の予告絵柄50を視覚的に認識可能となり、第2の予告絵柄51および第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識不能となる。図5の(b)は第2の予告絵柄51が目標位置に静止したリールモータ47の回転位置であり、図5の(b)の回転位置を第2の予告位置と称する。この第2の予告位置では遊技者が上から押しボタン42を通して第2の予告絵柄51を視覚的に認識可能となり、第1の予告絵柄50および第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識不能となる。図5の(c)は第3の予告絵柄52が目標位置に静止したリールモータ47の回転位置であり、図5の(c)の回転位置を第3の予告位置と称する。この第3の予告位置では遊技者が上から押しボタン42を通して第3の予告絵柄52を視覚的に認識可能となり、第1の予告絵柄50および第2の予告絵柄51のそれぞれを視覚的に認識不能となる。
リールモータ47はモータ回路53(図3参照)に配線を介して接続されている。このモータ回路53はリールモータ47に駆動電源を供給することでリールモータ47を一定方向(図4/図5の矢印参照)へ一定速度で回転操作するものであり、リールモータ47の回転速度は遊技者が押しボタン42を通して第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識することが不能な速さに設定されている。
リール49の表面には、図4に示すように、LED基板54が固定されている。このLED基板54はリール49の表面に沿って湾曲するフレキシブル基板からなるものであり、リールモータ47の第1の予告位置で第1の予告絵柄50と共に上から押しボタン42を通して視覚的に認識可能となり(図5の(a)参照)、リールモータ47の第2の予告位置および第3の予告位置のそれぞれではリール49によって上から隠されることで視覚的に認識不能となる(図5の(b)/(c)参照)。
LED基板54の表面には、図6に示すように、20個の残像LED55が搭載されている。これら20個の残像LED55のそれぞれは青色の色彩で発光するものであり、20個の残像LED55のそれぞれにはLED基板54から駆動電源が与えられる。これら20個の残像LED55は左右方向に一列に直線的に配列されたものであり、左右方向に相互に等ピッチで配列されている。LED基板54の表面にはLED制御回路56が搭載されている。このLED制御回路56はリールモータ47が一定方向へ一定速度で回転操作された状態で20個の残像LED55のそれぞれを予め決められた一定の点滅パターン1または点滅パターン2で通断電するものであり、LED制御回路56にはLED基板54から駆動電源が与えられる。
図7の(a)は点滅パターン1であり、図7の(b)は点滅パターン2である。これら点滅パターン1および点滅パターン2のそれぞれはリールモータ47の回転位置が(N1)から(N12)の12のそれぞれに到達する毎に20個のLED55のそれぞれをオン状態またはオフ状態とするものであり、黒色はオン状態とされる残像LED55であり、白色はオフ状態とされる残像LED55である。即ち、点滅パターン1は(50%)の第4の予告絵柄57を20個のLED55が回転した場合の残像として表示するものであり、点滅パターン2は(70%)の第5の予告絵柄58を20個のLED55が回転した場合の残像として表示するものであり、第4の予告絵柄57および第5の予告絵柄58のそれぞれは遊技者が上から押しボタン42を通して視覚的に認識することが可能なものである。
ユニットケース41内にはスリップリング機構が収納されている。このスリップリング機構は複数のスリップリングのそれぞれにブラシを機械的に接触させたものであり、複数のスリップリングのそれぞれは回転側であるリール49に固定され、複数のブラシのそれぞれは固定側であるモータフレーム46に固定されている。これら複数のブラシのそれぞれは電源回路に電気的に接続され、複数のスリップリングのそれぞれはLED基板54に電気的に接続されており、20個のそれぞれの残像LED55の駆動電源は電源回路からスリップリング機構を通してLED基板54に与えられ、LED制御回路56の駆動電源は電源回路からスリップリング機構を通してLED基板54に与えられる。
図3のメイン制御回路60は特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU61とROM62とRAM63を有している。このメイン制御回路60のROM62には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU61はRAM63をワークエリアとしてROM62の制御プログラムおよび制御データに基づいて特別図柄遊技および大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御する。
図3の入力回路64は始動口センサ24からの始動信号および特別入賞口センサ26からの特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路60に出力するものであり、メイン制御回路60は入力回路64を通して始動信号を検出した場合に制御コマンドおよび賞球コマンドを設定し、特別入賞信号を検出した場合に賞球コマンドを設定する。ソレノイド回路65は特別入賞口ソレノイド29を通断電することで特別入賞口25の扉27を開閉するものであり、メイン制御回路60はソレノイド回路65を電気的に制御することで大当り遊技の遊技内容を制御する。LED回路66は特別図柄表示器33の複数のLEDのそれぞれを通断電することで特別図柄表示器33に映像を表示するものであり、メイン制御回路60はLED回路66を電気的に制御することで特別図柄遊技の遊技内容を制御する。
図3の払出制御回路70は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路70のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよび制御データに基づいて遊技球の払出動作を行う。この払出制御回路70はメイン制御回路60から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出した場合に駆動信号を出力する。モータ回路71は払出制御回路70から駆動信号が入力されるものであり、駆動信号が入力された場合に払出しモータ31を駆動することで上皿4内に単位個数の賞品球を払出す。
図3の演出制御回路80はメイン制御回路60から制御コマンドの設定結果が送信されるものである。この演出制御回路80はCPU81とROM82とRAM83を有するものであり、演出制御回路80のROM82には制御プログラムおよび制御データが予め記録されている。この演出制御回路80は制御コマンドの設定結果を検出した場合に装飾図柄遊技の演出内容を設定するものであり、装飾図柄遊技の演出内容はRAM83をワークエリアとしてROM82の制御プログラムおよび制御データに基づいて設定される。
図3の演出制御回路80は配線を介して演出スイッチ45に電気的に接続されており、演出スイッチ45の電気的な状態を配線を介して検出する。この演出制御回路80は配線を介してモータ回路53に電気的に接続されており、モータ回路53を配線を介して電気的に制御することでリールモータ47を回転操作する。この演出制御回路80はスリップリング機構のブラシおよびスリップリングを介してLED制御回路56に接続されており、LED制御回路56にスリップリング機構を介してコマンドを送信することで20個の残像LED55を点滅パターン1または点滅パターン2で点滅することを指令する。
図3の表示制御回路90は装飾図柄表示器34の表示内容を制御するものであり、表示制御回路90には演出制御回路80から演出内容の設定結果が送信される。この表示制御回路90は演出内容の設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器34に演出内容の設定結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは静止画像を表示するための画像データおよび動画像を表示するためのビデオデータが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器34にR・G・Bの各信号を出力することで静止画像および動画像のそれぞれをカラーで表示する。
図3の音制御回路100は両スピーカ13のそれぞれの出力内容を制御するものであり、音制御回路100には演出制御回路80から演出内容の設定結果が送信される。この音制御回路100は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の設定結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に応じて電気的に操作することで両スピーカ13のそれぞれから演出内容の設定結果に応じた効果音を出力する。
図3の電飾制御回路110は複数の電飾LED15のそれぞれの発光内容を制御するものであり、電飾制御回路110には演出制御回路80から演出内容の設定結果が送信される。この電飾制御回路110は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の設定結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて電気的に操作することで演出内容の設定結果に応じて発光させる。
[1]メイン制御回路60の処理内容
[1−1]メイン処理
図8のメイン処理はメイン制御回路60のCPU61が実行するものであり、CPU61は電源が投入された場合にはステップS1の電源投入処理でRAM63を初期設定し、ステップS2のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はRAM63のカウンタMC1の値を一定値(1)だけ更新するものである。このカウンタMC1の値は装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS2で下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−2]タイマ割込み処理
図9のタイマ割込み処理はメイン制御回路60のCPU61が実行するものであり、CPU61はタイマ割込み処理を起動する毎にステップS11のカウンタ更新処理2およびステップS12のプロセス処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する4msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[1−3]カウンタ更新処理2
図9のステップS11のカウンタ更新処理2はRAM63のカウンタMC2の値を一定値(1)だけ更新するものである。このカウンタMC2の値は大当りであるか否かを判定するためのものであり、電源が投入された場合にステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−4]プロセス処理
図10はステップS12のプロセス処理であり、CPU61はRAM63のプロセスフラグの値の設定結果に応じてステップS21の大当り判定処理とステップS22の特別図柄遊技処理とステップS23の大当り遊技処理のいずれか1つへ移行する。このプロセスフラグの値はステップS1で(0)に初期設定されるものであり、CPU61はステップS21の大当り判定処理〜ステップS23の大当り遊技処理のいずれか1つを終えた場合にはプロセス処理を終える。
[1−5]大当り判定処理
図11はステップS21の大当り判定処理である。この大当り判定処理はプロセスフラグの値の設定結果が(0)である場合に実行されるものであり、CPU61はステップS31で始動口センサ24からの始動信号が有るか否かを判断する。ここで始動信号がないと判断した場合には大当り判定処理を終え、始動信号が有ると判断した場合にはステップS32へ移行する。ここでRAM63からカウンタMC1およびMC2のそれぞれの値の更新結果を検出し、ステップS33へ移行する。
CPU61はステップS33へ移行すると、カウンタMC2の値の検出結果をROM62に予め記録された大当り値(7)と比較する。ここでカウンタMC2の値の検出結果が大当り値であると判断した場合にはステップS34で大当りフラグをオン状態に設定し、カウンタMC2の値の検出結果が大当り値でないと判断した場合にはステップS35で大当りフラグをオフ状態に設定する。この大当りフラグはステップS1でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU61はステップS34またはステップS35で大当りフラグを設定した場合にはステップS36で特別図柄を設定する。この特別図柄は大当りフラグの設定結果に応じて設定されるものであり、CPU61は大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合には特別図柄を大当り図柄に設定し、大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合には特別図柄を外れ図柄に設定する。
CPU61はステップS36で特別図柄を設定すると、ステップS37の変動開始コマンド選択処理へ移行する。ここで変動開始コマンド01〜04および10〜14の計9つのうちから1つを選択し、ステップS38で変動開始コマンドの選択結果を演出制御回路80に送信し、ステップS39でROM62から変動表示時間テーブルを検出する。図12は変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルはROM62に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜04および10〜14の計9つのそれぞれに1つの変動表示時間を割付けることで設定されている。
CPU61はステップS39で変動表示時間テーブルを検出すると、ステップS40で変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた1つの変動表示時間を選択する。そして、ステップS41でRAM63のタイマMTの値に変動表示時間の選択結果を設定し、ステップS42でプロセスフラグの値に(1)を設定し、大当り判定処理を終える。
図13はステップS37の変動開始コマンド選択処理であり、CPU61はステップS51で大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS52でROM62から変動開始コマンドテーブル1を検出し、大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS53でROM62から変動開始コマンドテーブル2を検出する。
図14の(a)は変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1はカウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けたものであり、CPU61はステップS52で変動開始コマンドテーブル1を検出した場合にはステップS54へ移行する。ここで変動開始コマンドテーブル1からカウンタMC1の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択し、変動開始コマンド選択処理を終える。これら変動開始コマンド01〜04のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド01の選択確率は(10/100)に設定され、変動開始コマンド02の選択確率は(20/100)に設定され、変動開始コマンド03の選択確率は(30/100)に設定され、変動開始コマンド04の選択確率は(40/100)に設定されている。
図14の(b)は変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2はカウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けたものであり、CPU61はステップS53で変動開始コマンドテーブル2を検出した場合にはステップS54へ移行する。ここで変動開始コマンドテーブル2からカウンタMC1の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択し、変動開始コマンド選択処理を終える。これら変動開始コマンド10〜14のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド10の選択確率は(80/100)に設定され、変動開始コマンド11〜14のそれぞれの選択確率は(5/100)に設定されている。
[1−6]特別図柄遊技処理
図15はステップS22の特別図柄遊技処理である。この特別図柄遊技処理はプロセスフラグの値の設定結果が(1)である場合に実行されるものであり、CPU61はステップS61でタイマMTの値から一定値(4msec)を減算し、ステップS62でタイマMTの値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここでタイマMTの値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には特別図柄遊技処理を終える。
CPU61はステップS62でタイマMTの値の減算結果が限度値に到達していると判断すると、ステップS63で特別図柄表示器33に特別図柄の設定結果を表示し、ステップS64で演出制御回路80に変動停止コマンドを送信することで特別図柄遊技を終えたと通知する。即ち、大当りと判定された場合には変動表示時間の選択結果が経過したときに特別図柄表示器33に大当り図柄が表示され、大当りでない外れと判定された場合には変動表示時間の選択結果が経過したときに特別図柄表示器33に外れ図柄が表示される。
CPU61はステップS64で変動停止コマンドを送信すると、ステップS65で大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS69でプロセスフラグの値に(0)を設定し、特別図柄遊技処理を終える。
CPU61はステップS65で大当りフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS66で大当りフラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS67で演出制御回路80に大当り遊技開始コマンドを送信することで大当り遊技を開始すると通知し、ステップS68でプロセスフラグの値に(2)を設定し、特別図柄遊技処理を終える。
[1−7]大当り遊技処理
図10のステップS23の大当り遊技処理はプロセスフラグの値の設定結果が(2)である場合に実行されるものであり、CPU61は大当り遊技処理で5回の大当りラウンドを行う。このCPU61は大当り遊技処理で最終の5回目の大当りラウンドを終えた場合には演出制御回路80に大当り遊技停止コマンドを送信することで大当り遊技が終了すると通知し、演出制御回路80に大当り遊技停止コマンドを送信した場合にはプロセスフラグの値に(0)を設定することで大当り遊技処理を終える。
[2]演出制御回路80の処理内容
[2−1]メイン処理
図16のメイン処理は演出制御回路80のCPU81が実行するものであり、CPU81は電源が投入された場合にはステップS101の電源投入処理でRAM83を初期設定し、ステップS102のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はRAM83のカウンタSC1とSC2とSC3とSC4とSC5のそれぞれの値を一定値(1)だけ更新するものであり、カウンタSC1〜SC5のそれぞれの値はステップS101で下限値(0)に初期設定される。
カウンタSC1〜SC3のそれぞれの値は装飾図柄の組合せを設定するためのものであり、カウンタSC1の値はステップS102で下限値(0)から上限値(79)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC2の値はステップS102で下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC3の値はステップS102で下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタSC4の値は予告映像を表示するか否かを判定するためのものであり、ステップS102で下限値(0)から上限値(50)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタSC5の値は予告映像を表示すると判定された場合に予告映像の演出内容を判定するためのものであり、ステップS102で下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[2−2]外部割込み処理
演出制御回路80のCPU81はメイン制御回路60から変動開始コマンドと変動停止コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信されることで外部割込み処理を起動する。このCPU81は外部割込み処理を起動した場合には割込み禁止状態となり、変動開始コマンド〜大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理でRAM83に記録した後に割込み禁止状態を解除する。
[2−3]タイマ割込み処理
図17は演出制御回路80のCPU81が実行するタイマ割込み処理であり、CPU81はタイマ割込み処理を起動した場合にはステップS111の装飾図柄遊技処理およびステップS112の大当り遊技演出処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する10msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[2−4]装飾図柄遊技処理
図18はステップS111の装飾図柄遊技処理であり、演出制御回路80のCPU81はステップS121でRAM83に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM83に変動開始コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS135へ移行し、RAM83に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS122でRAM83から変動開始コマンドを検出する。
CPU81はステップS122で変動開始コマンドを検出すると、ステップS123でROM82からビデオコマンドテーブルを検出する。図19はビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはROM82に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜04および10〜14の計9つのそれぞれに1つのビデオコマンドを割付けることで設定されている。
CPU81はステップS123でビデオコマンドテーブルを検出すると、ステップS124でビデオコマンドテーブルから変動開始コマンドの検出結果に応じた1つのビデオコマンドを選択し、ステップS125でビデオコマンドの選択結果を表示制御回路90に送信する。この表示制御回路90のVDPはビデオコマンドの選択結果を受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU81はステップS125でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS126で変動開始コマンドの検出結果を大当り用の変動開始コマンド01と02と03と04のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01〜04のいずれでもないと判断した場合にはステップS128へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01〜04のいずれかであると判断した場合にはステップS127の大当り図柄設定処理へ移行する。この大当り図柄設定処理は装飾図柄を大当りの組合せに設定するものであり、CPU81は大当り図柄設定処理でRAM83からカウンタSC1の値の更新結果を検出する。そして、図柄要素(1)(2)(3)(4)のうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列と中列と右列のそれぞれの図柄要素を図柄要素の選択結果に設定することで装飾図柄を大当りの組合せに設定する。
CPU81はステップS128へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を外れリーチ用の変動開始コマンド11と12と13と14のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が外れリーチ用の変動開始コマンド11〜14のいずれかであると判断した場合にはステップS129の外れリーチ図柄設定処理へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が完全外れ用の変動開始コマンド10であると判断した場合にはステップS130の完全外れ図柄設定処理へ移行する。
外れリーチ図柄設定処理は装飾図柄を外れリーチの組合せに設定するものであり、CPU81は外れリーチ図柄設定処理でRAM83からカウンタSC1およびSC2のそれぞれの値の更新結果を検出する。これらカウンタSC1およびSC2のそれぞれの値の更新結果を検出した場合には図柄要素(1)(2)(3)(4)のうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列および右列のそれぞれの図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。これら左列および右列のそれぞれの図柄要素を設定した場合には図柄要素(1)〜(4)のうち左列および右列のそれぞれの図柄要素の設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定することで装飾図柄を外れリーチの組合せに設定する。
完全外れ図柄設定処理は装飾図柄を完全外れの組合せに設定するものであり、CPU81は完全外れ図柄設定処理でRAM83からカウンタSC1とSC2とSC3のそれぞれの値の更新結果を検出する。これらカウンタSC1〜SC3のそれぞれの値の更新結果を検出した場合には図柄要素(1)(2)(3)(4)のうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。この左列の図柄要素を設定した場合には図柄要素(1)〜(4)のうち左列の図柄要素の設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。この右列の図柄要素を設定した場合には図柄要素(1)〜(4)のうちからカウンタSC3の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定することで装飾図柄を完全外れの組合せに設定する。
CPU81はステップS127またはステップS129またはステップS130で装飾図柄の組合せを設定すると、ステップS131で表示制御回路90に左列と中列と右列のそれぞれの図柄要素の設定結果を送信し、ステップS132の予告設定処理を経てステップS133でRAM83から変動開始コマンドを消去する。そして、ステップS134で表示制御回路90に装飾図柄遊技開始コマンドを送信し、ステップS135へ移行する。この表示制御回路90のVDPは左列と中列と右列のそれぞれの図柄要素の設定結果を受信した場合にはVRAMに記録し、装飾図柄遊技開始コマンドを受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU81はステップS135へ移行すると、RAM83の予告フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。この予告フラグはステップS101でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU81はステップS135で予告フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS137へ移行し、ステップS135で予告フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS136の予告演出処理を経てステップS137へ移行する。
CPU81はステップS137へ移行すると、RAM83に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM83に変動停止コマンドが記録されていないと判断した場合には装飾図柄遊技処理を終え、RAM83に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS138へ移行する。ここでRAM83から変動停止コマンドを消去し、ステップS139で表示制御回路90に装飾図柄遊技停止コマンドを送信し、装飾図柄遊技処理を終える。この表示制御回路90のVDPは装飾図柄遊技停止コマンドを受信した場合にはVRAMに記録する。
図20はステップS132の予告設定処理であり、CPU81はステップS141でRAM83からカウンタSC4の値の更新結果を検出し、ステップS142でカウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(9)以下であるか否かを判断する。ここでカウンタSC4の値の検出結果が(10)以上であると判断した場合には予告設定処理を終え、カウンタSC4の値の検出結果が(0)以上で(9)以下であると判断した場合にはステップS143へ移行する。
CPU81はステップS143へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果が完全外れ用の変動開始コマンド10であるか否かを判断する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド10でないと判断した場合にはステップS145へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド10であると判断した場合にはステップS144へ移行する。ここでROM82から予告判定テーブル0を検出し、ステップS152へ移行する。
図21の(a)は予告判定テーブル0である。この予告判定テーブル0はカウンタSC5の更新範囲内の70の値のそれぞれに予告コマンド1を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の20の値のそれぞれに予告コマンド2を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の10の値のそれぞれに予告コマンド3を割付けることで設定されたものである。この予告判定テーブル0はROM82に予め記録されたものであり、予告コマンド1の選択確率が(70/100)に設定され、予告コマンド2の選択確率が(20/100)に設定され、予告コマンド3の選択確率が(10/100)に設定されている。
CPU81はステップS145へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド01および11のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01および11のいずれでもないと判断した場合にはステップS147へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01および11のいずれかであると判断した場合にはステップS146へ移行する。ここでROM82から予告判定テーブル1を検出し、ステップS152へ移行する。
図21の(b)は予告判定テーブル1である。この予告判定テーブル1はカウンタSC5の更新範囲内の70の値のそれぞれに予告コマンド2を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の20の値のそれぞれに予告コマンド3を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の10の値のそれぞれに予告コマンド4を割付けることで設定されたものである。この予告判定テーブル1はROM82に予め記録されたものであり、予告コマンド2の選択確率が(70/100)に設定され、予告コマンド3の選択確率が(20/100)に設定され、予告コマンド4の選択確率が(10/100)に設定されている。
CPU81はステップS147へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド02および12のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド02および12のいずれでもないと判断した場合にはステップS149へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド02および12のいずれかであると判断した場合にはステップS148へ移行する。ここでROM82から予告判定テーブル2を検出し、ステップS152へ移行する。
図21の(c)は予告判定テーブル2である。この予告判定テーブル2はカウンタSC5の更新範囲内の70の値のそれぞれに予告コマンド3を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の20の値のそれぞれに予告コマンド4を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の10の値のそれぞれに予告コマンド5を割付けることで設定されたものである。この予告判定テーブル2はROM82に予め記録されたものであり、予告コマンド3の選択確率が(70/100)に設定され、予告コマンド4の選択確率が(20/100)に設定され、予告コマンド5の選択確率が(10/100)に設定されている。
CPU81はステップS149へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド03および13のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド03および13のいずれかであると判断した場合にはステップS150でROM82から予告判定テーブル3を検出し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド04および14のいずれかであると判断した場合にはステップS151でROM82から予告判定テーブル4を検出し、ステップS150またはステップS151で予告判定テーブルを検出した場合にはステップS152へ移行する。
図21の(d)は予告判定テーブル3である。この予告判定テーブル3はカウンタSC5の更新範囲内の70の値のそれぞれに予告コマンド4を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の20の値のそれぞれに予告コマンド5を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の10の値のそれぞれに予告コマンド6を割付けることで設定されたものである。この予告判定テーブル3はROM82に予め記録されたものであり、予告コマンド4の選択確率が(70/100)に設定され、予告コマンド5の選択確率が(20/100)に設定され、予告コマンド6の選択確率が(10/100)に設定されている。
図21の(e)は予告判定テーブル4である。この予告判定テーブル4はカウンタSC5の更新範囲内の70の値のそれぞれに予告コマンド5を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の20の値のそれぞれに予告コマンド6を割付け、カウンタSC5の更新範囲内の10の値のそれぞれに予告コマンド7を割付けることで設定されたものである。この予告判定テーブル4はROM82に予め記録されたものであり、予告コマンド5の選択確率が(70/100)に設定され、予告コマンド6の選択確率が(20/100)に設定され、予告コマンド7の選択確率が(10/100)に設定されている。
CPU81はステップS152へ移行すると、RAM83からカウンタSC5の値の更新結果を検出する。そして、ステップS153で予告判定テーブルの検出結果からカウンタSC5の値の検出結果に応じた1つの予告コマンドを選択し、ステップS154で予告フラグをオン状態に設定し、ステップS155でRAM83のタイマSTの値に(0)を設定し、予告設定処理を終える。
図22はステップS136の予告演出処理であり、CPU81はステップS161でタイマSTの値にROM82に予め記録された一定値(10msec)を加算し、ステップS162でタイマSTの値の加算結果をROM82に予め記録された演出開始時間と比較する。この演出開始時間は変動開始コマンド01〜04および10〜14のいずれが選択された場合であっても装飾図柄遊技の映像で左列の図柄要素の変動表示が停止した後から右列の図柄要素の変動表示が停止する前の時間に設定されたものであり、CPU81はステップS162でタイマSTの値の加算結果が演出開始時間でないと判断した場合にはステップS164へ移行する。
CPU81はステップS162でタイマSTの値の加算結果が演出開始時間であると判断すると、ステップS163で表示制御回路90にメッセージ表示コマンドを送信し、予告演出処理を終える。この表示制御回路90のVDPはメッセージ表示コマンドを受信した場合にはVROMからメッセージ用の画像データを検出する。この画像データはVROMに予め記録されたものであり、VDPは画像データを検出した場合には画像データの検出結果を再生することで装飾図柄表示器34に(ボタンを押して信頼度を見て!!)のメッセージMを表示する。図23はメッセージMである。このメッセージMは遊技者に押しボタン42を操作することを促すものであり、装飾図柄遊技の背景映像の前方に重ねて表示される。
CPU81はステップS164へ移行すると、タイマSTの値の加算結果を演出開始時間および演出停止時間のそれぞれと比較する。この演出停止時間は演出開始時間に比べて遅い時間に設定されたものであり、変動開始コマンド01〜04および10〜14のいずれが選択された場合であっても装飾図柄遊技の映像で左列の図柄要素の変動表示が停止した後から右列の図柄要素の変動表示が停止する前の時間に設定されている。この演出停止時間はROM82に予め記録されたものであり、CPU81はステップS164でタイマSTの値の加算結果が演出開始時間以下または演出停止時間以上であると判断した場合にはステップS169へ移行する。
CPU81はステップS164でタイマSTの値の加算結果が演出開始時間より大きくて演出停止時間より小さいと判断すると、ステップS165で演出スイッチ45がオン状態にあるか否かを判断する。ここで演出スイッチ45がオフ状態にあると判断した場合には予告演出処理を終え、演出スイッチ45がオン状態にあると判断した場合にはステップS166へ移行する。
CPU81はステップS166へ移行すると、表示制御回路90にメッセージ消去コマンドを送信する。そして、ステップS167の予告コマンド処理を経てステップS168で予告フラグをオフ状態に設定し、予告演出処理を終える。この表示制御回路90のVDPはメッセージ消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器34からメッセージMを消去する。即ち、遊技者がメッセージMを認識して押しボタン42をオフ位置からオン位置へ操作した場合には装飾図柄表示器34からメッセージMが消去され、ステップS167の予告コマンド処理が実行される。
CPU81はステップS169へ移行すると、タイマSTの値の加算結果が演出停止時間であるか否かを判断する。ここでタイマSTの値の加算結果が演出停止時間でないと判断した場合には予告演出処理を終え、タイマSTの値の加算結果が演出停止時間であると判断した場合にはステップS170へ移行する。ここで表示制御回路90にメッセージ消去コマンドを送信し、ステップS171で予告フラグをオフ状態に設定し、予告演出処理を終える。この表示制御回路90のVDPはメッセージ消去コマンドを受信した場合には装飾図柄表示器34からメッセージMを消去する。即ち、遊技者が演出開始時間から演出停止時間の範囲内で押しボタン42をオフ位置からオン位置へ操作しなかった場合には演出停止時間となることで装飾図柄表示器34からメッセージMが消去され、ステップS167の予告コマンド処理が実行されない。
CPU81はステップS167の予告コマンド処理でリールモータ47の回転操作を開始することでリール49を回転状態とする。このリール49は一定方向へ一定速度で回転操作されるものであり、リール49の回転速度は遊技者が上から押しボタン42を通して第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識することが不能な速さに設定されている。即ち、遊技者が押しボタン42を有効に操作した場合には装飾図柄表示器34からメッセージMが消去された後にリール49が回転開始する。
CPU81はステップS167の予告コマンド処理でリールモータ47の回転操作を開始すると、予告コマンドの選択結果が予告コマンド1〜7のいずれであるかを判断する。ここで予告コマンドの選択結果が予告コマンド1〜予告コマンド3のいずれかであると判断した場合にはリールモータ47の回転操作を停止し、予告コマンド処理を終える。このリールモータ47の回転操作は右列の図柄要素の変動表示が停止される前に停止されるものであり、予告コマンドの選択結果が予告コマンド1である場合に第1の予告位置で停止され(図5の(a)参照)、予告コマンドの選択結果が予告コマンド2である場合に第2の予告位置で停止され(図5の(b)参照)、予告コマンドの選択結果が予告コマンド3である場合に第3の予告位置で停止される(図5の(c)参照)。即ち、予告コマンド1が選択された場合にはリール49が第1の予告位置で回転停止することで第1の予告絵柄50が認識可能となり、予告コマンド2が選択された場合にはリール49が第2の予告位置で回転停止することで第2の予告絵柄51が認識可能となり、予告コマンド3が選択された場合にはリール49が第3の予告位置で回転停止することで第3の予告絵柄52が認識可能となる。
CPU81はステップS167の予告コマンド処理で予告コマンドの選択結果が予告コマンド4および5のいずれかであると判断すると、LED制御回路56にコマンドを送信することで20個の残像LED55のそれぞれを点滅制御した後にリールモータ47の回転操作を第1の予告位置で停止し、予告コマンド処理を終える。この残像LED55の点滅制御は予告コマンドの選択結果が予告コマンド4である場合に点滅パターン1で行うと指令され(図7の(a)参照)、予告コマンドの選択結果が予告コマンド5である場合に点滅パターン2で行うと指令されるものであり(図7の(b)参照)、右列の図柄要素の変動表示が停止される前に停止される。即ち、予告コマンド4が選択された場合には第4の予告絵柄57が残像で表示された後にリール49が第1の予告位置で回転停止し、予告コマンド5が選択された場合には第5の予告絵柄58が残像で表示された後にリール49が第1の予告位置で回転停止する。
CPU81はステップS167の予告コマンド処理で予告コマンドの選択結果が予告コマンド6および予告コマンド7のいずれかであると判断すると、LED制御回路56にコマンドを送信することで20個の残像LED55のそれぞれを点滅制御した後にリールモータ47の回転操作を停止し、予告コマンド処理を終える。この残像LED55の点滅制御は予告コマンドの選択結果が予告コマンド6である場合に点滅パターン1で行うと指令され、予告コマンドの選択結果が予告コマンド7である場合に点滅パターン2で行うと指令されるものであり、右列の図柄要素の変動表示が停止される前に停止される。このリールモータ47の回転操作は予告コマンド6が選択された場合に第2の予告位置で停止され、予告コマンド7が選択された場合に第3の予告位置で停止されるものであり、右列の図柄要素の変動表示が停止される前に停止される。即ち、予告コマンド6が選択された場合には第4の予告絵柄57が残像で表示された後に第2の予告絵柄51が視覚的に認識可能となり、予告コマンド7が選択された場合には第5の予告絵柄58が残像で表示された後に第3の予告絵柄52が視覚的に認識可能となる。
[2−5]大当り遊技演出処理
図17のステップS112の大当り遊技演出処理はRAM83に大当り遊技開始コマンドおよび大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、CPU81はRAM83に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路90に大当り遊技演出開始コマンドを送信した後にRAM83から大当り遊技開始コマンドを消去し、RAM83に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路90に大当り遊技演出停止コマンドを送信した後にRAM83から大当り遊技停止コマンドを消去する。
表示制御回路90のVROMには大当り遊技演出用のビデオデータが予め記録されており、表示制御回路90のVDPは大当り遊技演出開始コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生開始することで装飾図柄表示器34に大当り遊技演出の映像を表示開始する。この大当り遊技演出の映像は大当り遊技を映像で演出するものであり、表示制御回路90のVDPは大当り遊技演出停止コマンドを受信した場合には大当り遊技演出用のビデオデータを再生停止することで大当り遊技演出の映像を表示停止する。
[3]表示制御回路90の処理内容
表示制御回路90のVDPはVRAMにビデオコマンドの選択結果が記録されているか否かを判断するものであり、VRAMにビデオコマンドの選択結果が記録されていると判断した場合にはVROMから装飾図柄遊技の背景映像用のビデオデータを検出する。図24は表示制御回路90のVROMに予め記録された装飾図柄遊技の背景映像用のビデオデータの一覧である。これらビデオデータV01〜V04およびV10〜V14の計9つのそれぞれには1つのビデオコマンドが割付けられており、VDPはVRAMのビデオコマンドの選択結果に応じた1つのビデオデータをVROMから検出する。
表示制御回路90のVDPはVRAMに装飾図柄遊技開始コマンドが記録されているか否かを判断するものであり、VRAMに装飾図柄遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合にはビデオデータの検出結果を再生開始することで装飾図柄表示器34に装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。このVDPはVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されているか否かを判断するものであり、VRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合にはビデオデータの検出結果を再生停止することで装飾図柄遊技の背景映像を表示停止する。
図25は装飾図柄遊技の背景映像用のビデオデータの演出内容の一覧であり、図26は図25のビデオデータが再生されることで装飾図柄表示器34に表示される装飾図柄遊技の背景映像である。ビデオデータV10は完全外れ用の変動開始コマンド10に応じてビデオコマンド10が選択された場合に再生されるものである。このビデオデータV10は装飾図柄遊技の背景映像として歩行映像を表示するものであり、歩行映像は味方の恐竜が前進する内容に設定されている(図26の(a)参照)。
ビデオデータV01は大当り用の変動開始コマンド01に応じてビデオコマンド01が選択された場合に再生されるものであり、ビデオデータV11は外れリーチ用の変動開始コマンド11に応じてビデオコマンド11が選択された場合に再生されるものである。これらビデオデータV01およびV11のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として歩行映像およびバトル映像1を順に表示するものである。このバトル映像1は味方の恐竜が敵の恐竜1と対戦する内容に設定されたものであり(図26の(b)参照)、ビデオデータV01は味方の恐竜が敵の恐竜1を倒す大当りの結末でバトル映像1が終了し、ビデオデータV11は味方の恐竜が敵の恐竜1を倒せない外れの結末でバトル映像1が終了する。
ビデオデータV02は大当り用の変動開始コマンド02に応じてビデオコマンド02が選択された場合に再生されるものであり、ビデオデータV12は外れリーチ用の変動開始コマンド12に応じてビデオコマンド12が選択された場合に再生されるものである。これらビデオデータV02およびV12のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として歩行映像およびバトル映像2を順に表示するものである。このバトル映像2は味方の恐竜が敵の恐竜2と対戦する内容に設定されたものであり(図26の(c)参照)、ビデオデータV02は味方の恐竜が敵の恐竜2を倒す大当りの結末でバトル映像2が終了し、ビデオデータV12は味方の恐竜が敵の恐竜2を倒せない外れの結末でバトル映像2が終了する。
ビデオデータV03は大当り用の変動開始コマンド03に応じてビデオコマンド03が選択された場合に再生されるものであり、ビデオデータV13は外れリーチ用の変動開始コマンド13に応じてビデオコマンド13が選択された場合に再生されるものである。これらビデオデータV03およびV13のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として歩行映像およびバトル映像3を順に表示するものである。このバトル映像3は味方の恐竜が敵の恐竜3と対戦する内容に設定されたものであり(図26の(d)参照)、ビデオデータV03は味方の恐竜が敵の恐竜3を倒す大当りの結末でバトル映像3が終了し、ビデオデータV13は味方の恐竜が敵の恐竜3を倒せない外れの結末でバトル映像3が終了する。
ビデオデータV04は大当り用の変動開始コマンド04に応じてビデオコマンド04が選択された場合に再生されるものであり、ビデオデータV14は外れリーチ用の変動開始コマンド14に応じてビデオコマンド14が選択された場合に再生されるものである。これらビデオデータV04およびV14のそれぞれは装飾図柄遊技の背景映像として歩行映像およびバトル映像4を順に表示するものである。このバトル映像4は味方の恐竜が敵の恐竜4と対戦する内容に設定されたものであり(図26の(e)参照)、ビデオデータV04は味方の恐竜が敵の恐竜4を倒す大当りの結末でバトル映像4が終了し、ビデオデータV14は味方の恐竜が敵の恐竜4を倒せない外れの結末でバトル映像4が終了する。
表示制御回路90のVDPはVRAMに装飾図柄遊技開始コマンドが記録されていると判断すると、ビデオデータの検出結果を再生開始した後に装飾図柄表示器34に左列と中列と右列の横3列に図柄要素の変動表示の映像を表示開始する(図27の(a)参照)。これら3列のそれぞれの図柄要素の変動表示は図柄要素を(1)(2)(3)(4)(1)・・・の循環的な一定順序で上から下へスクロール表示するものであり、VDPは3列のそれぞれの図柄要素の変動表示を開始した場合には左列の図柄要素の変動表示をVRAMの左列の図柄要素の設定結果で停止し(図27の(b)参照)、左列の図柄要素の変動表示を停止した場合には右列の図柄要素の変動表示をVRAMの右列の図柄要素の設定結果で停止する(図27の(c)参照)。
右列の図柄要素の変動表示はビデオデータV01およびV11のそれぞれが再生されている場合にバトル映像1が表示開始される前に停止され、ビデオデータV02およびV12のそれぞれが再生されている場合にバトル映像2が表示開始される前に停止され、ビデオデータV03およびV13のそれぞれが再生されている場合にバトル映像3が表示開始される前に停止され、ビデオデータV04およびV14のそれぞれが再生されている場合にバトル映像4が表示開始される前に停止される。これらビデオデータV01〜V04およびV11〜V14のそれぞれが再生される場合には左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一に設定されており、バトル映像1〜4のそれぞれは左列の図柄要素の変動表示および右列の図柄要素の変動表示のそれぞれが相互に同一な図柄要素で停止した装飾図柄のリーチ状態で表示開始される。
表示制御回路90のVDPは右列の図柄要素の変動表示を停止すると、中列の図柄要素の変動表示をVRAMの中列の図柄要素の設定結果で停止する(図27の(d)参照)。この中列の図柄要素の変動表示の停止はVRAMに装飾図柄遊技停止コマンドが記録されていると判断された場合にビデオデータの再生処理が停止された後に行われるものであり、ビデオデータV01〜V04のそれぞれが再生されていた場合にはバトル映像が大当りの結末で終了した後に装飾図柄が大当りの組合せとなり、ビデオデータV11〜V14のそれぞれが再生されていた場合にはバトル映像が外れの結末で終了した後に装飾図柄が外れリーチの組合せとなる。
予告コマンド1〜7の7つのそれぞれが選択された場合には装飾図柄表示器34にメッセージMが表示される。このメッセージMは左列の図柄要素の変動表示が停止した後から右列の図柄要素の変動表示が停止する前までの予告期間内に表示されるものであり、メッセージMの表示状態で押しボタン42が操作された場合には装飾図柄表示器34からメッセージMが消去される。このメッセージMが消去された場合には予告演出が開始され、予告演出が停止された場合には右列の図柄要素の変動表示が停止する。この予告演出は、下記に示すように、予告コマンドの選択結果に応じて予告パターン1〜7のいずれかで行われる。
[予告パターン1]
予告パターン1はリール49を回転状態から回転停止状態とすることで第1の予告絵柄50を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン1は予告コマンド1が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド1は予告パターン1に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで最も低くなるように選択される(図21の(a)参照)。この大当りの信頼度は装飾図柄が大当りの組合せとなることに対する遊技者の目線での確率である。
[予告パターン2]
予告パターン2はリール49を回転状態から回転停止状態とすることで第2の予告絵柄51を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン2は予告コマンド2が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド2は予告パターン2に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで2番目に低くなるように選択される(図21の(a/b)参照)。
[予告パターン3]
予告パターン3はリール49を回転状態から回転停止状態とすることで第3の予告絵柄52を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン3は予告コマンド3が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド3は予告パターン3に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで3番目に低くなるように選択される(図21の(a/b/c)参照)。
[予告パターン4]
予告パターン4は残像LED55をリール49の回転状態で点滅制御することで第4の予告絵柄57を残像として表示した後にリール49を回転停止状態とすることで第1の予告絵柄50を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン4は予告コマンド4が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド4は予告パターン4に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで4番目に低くなるように選択される(図21の(b/c/d)参照)。
[予告パターン5]
予告パターン5は残像LED55をリール49の回転状態で点滅制御することで第5の予告絵柄58を残像として表示した後にリール49を回転停止状態とすることで第1の予告絵柄50を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン5は予告コマンド5が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド5は予告パターン5に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで5番目に低くなるように選択される(図21の(c/d/e)参照)。
[予告パターン6]
予告パターン6は残像LED55をリール49の回転状態で点滅制御することで第4の予告絵柄57を残像として表示した後にリール49を回転停止状態とすることで第2の予告絵柄51を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン6は予告コマンド6が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド6は予告パターン6に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで6番目に低くなるように選択される(図21の(d/e)参照)。
[予告パターン7]
予告パターン7は残像LED55をリール49の回転状態で点滅制御することで第5の予告絵柄58を残像として表示した後にリール49を回転停止状態とすることで第3の予告絵柄52を視覚的に認識可能とするものである。この予告パターン7は予告コマンド7が選択された場合に実行されるものであり、予告コマンド7は予告パターン7に対する大当りの信頼度が予告パターン1〜7のうちで最も高くなるように選択される(図21の(d/e)参照)。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
予告コマンド1と2と3のそれぞれが選択された場合にはリール49が回転状態から回転停止状態となることでリール49の第1の予告絵柄50と第2の予告絵柄51と第3の予告絵柄52のうちの1つが目標位置に静止し、第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のいずれが目標位置に静止したかを遊技者が目で確認することで3列の図柄要素が大当りの組合せとなる確率を認識することができる。予告コマンド4および5のそれぞれが選択された場合にはリール49が回転状態とされ、複数の残像LED55のそれぞれがリール49の回転状態で点滅することで第4の予告絵柄57および第5の予告絵柄58のいずれかが残像として表示され、第4の予告絵柄57および第5の予告絵柄58のいずれが残像として表示されたかを遊技者が目で確認することで3列の図柄要素が大当りの組合せとなる確率を認識することができる。従って、リール49の回転停止状態での絵柄またはリール49の回転状態での残像で3列の図柄要素が大当りの組合せとなる確率が遊技者に示唆されるので、予告演出の趣興性が向上する。
上記実施例1においては、予告コマンド1〜7のそれぞれが選択された場合には演出スイッチ45がオン状態にあるか否かを判断することなくリール49を回転停止状態から回転状態とした後に回転状態から回転停止状態としても良い。即ち、遊技者が押しボタン42を操作しなくても図22のステップS167の予告コマンド処理が行われるようにしても良い。
上記実施例1においては、装飾図柄遊技の映像が表示開始された後から装飾図柄遊技の映像で3列の図柄要素の組合せが決まる前までの間に絵柄を表示することで遊技者に押しボタン42を操作することを促し、当該絵柄の表示状態で押しボタン42が操作された場合に当該絵柄に換えて大当りの信頼度を絵柄で表示しても良い。
上記実施例1においては、リール49の回転状態を初期状態としても良い。即ち、予告コマンド1〜3のそれぞれが選択された場合には図22のステップS167の予告コマンド処理でリール49を回転状態から回転停止状態とした後に回転状態に復帰させ、予告コマンド4〜5のそれぞれが選択された場合にはリール49の回転状態で残像を表示した後にリール49を回転状態としたままで図22のステップS167の予告コマンド処理を終えても良い。
上記実施例1においては、リール49を初期状態で遅い速度で回転操作しても良い。即ち、予告コマンド1〜3のそれぞれが選択された場合には図22のステップS167の予告コマンド処理でリール49を遅い回転状態から速い回転状態とした後に速い回転状態から回転停止状態を経て遅い回転状態に復帰させ、予告コマンド4〜5のそれぞれが選択された場合にはリール49を遅い回転状態から速い回転状態として速い回転状態で残像を表示した後に遅い回転状態に復帰させても良い。この遅い回転状態は遊技者がリール49の第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識可能な回転状態であり、速い回転状態は遊技者がリール49の第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識不能な回転状態である。
上記実施例1においては、リール49の表面に第1の予告絵柄50および第2の予告絵柄51相互間に位置してLED基板54を固定し、第2の予告絵柄51および第3の予告絵柄52相互間に位置してLED基板54を固定し、第3の予告絵柄52および第1の予告絵柄50相互間に位置してLED基板54を固定し、3つのLED基板54の全ての残像LED55のそれぞれを点滅制御することで第4の予告絵柄57および第5の予告絵柄58を残像として表示しても良い。
上記実施例1においては、リール49のうち第1の予告絵柄50および第2の予告絵柄51相互間または第2の予告絵柄51および第3の予告絵柄52相互間または第3の予告絵柄52および第1の予告絵柄50相互間に透明な窓を設け、リール49内にLED基板54を収納しても良い。このLED基板54の複数の残像LED55のそれぞれはリール49の窓に径方向から対向するものであり、窓は複数の残像LED55のそれぞれから投射される光をリール49の外部に放射することで残像を表示する。
上記実施例1においては、今回の装飾図柄遊技の映像が開始された後から今回の装飾図柄遊技の映像で3列の図柄要素の組合せが決まる前までの間に相互に異なる2以上の予告絵柄を残像として表示することで3列の図柄要素が大当りの組合せとなる確率を遊技者に示唆しても良い。
上記実施例1においては、左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一なリーチの組合せとなる確率をリール49の回転停止状態での絵柄またはリール49の回転状態での残像で遊技者に示唆しても良い。
上記実施例1においては、大当りと判定された場合に確率変動モードまたは電チューサポートモード等の遊技者に有利な遊技モードをオン状態に設定するか否かを判定しても良い。この場合にはリール49の回転停止状態での絵柄およびリール49の回転状態での残像で遊技者に有利な遊技モードがオン状態に設定されると遊技者に示唆しても良い。
上記実施例1においては、予告コマンド1〜3のそれぞれが選択された場合には予告コマンド4〜7のそれぞれが選択された場合に比べてリール49を遅い速度で回転操作しても良い。この遅い速度は遊技者が第1の予告絵柄50〜第3の予告絵柄52のそれぞれを視覚的に認識することが可能な速度を称する。
上記実施例1においては、リール49を上皿4とは異なる前枠10または遊技盤16等に配置しても良い。要は遊技者がリール49を視覚的に認識可能となる位置に配置すれば良い。
上記実施例1においては、ユニットケース41の上面を単なる透明なカバーで閉鎖しても良い。
上記実施例1においては、予告コマンド2と3と6と7のそれぞれが選択された場合にはリール49を第2の予告絵柄51または第3の予告絵柄52が目標位置に静止するように回転停止状態とした後に第1の予告絵柄50が目標位置に静止するように再回転させても良い。即ち、予告演出以外では第1の予告絵柄50を目標位置に静止させておく構成としても良い。