パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が予め決められた発射停止位置から時計回り方向へ回転操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には透明な円形状のガラス窓11が固定されている。この前枠10には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置して網状のスピーカカバー12が固定され、両スピーカカバー12のそれぞれの後方に位置してスピーカ13が固定されており、両スピーカ13のそれぞれが再生した効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して複数のランプカバー14が固定され、複数のランプカバー14のそれぞれの後方に位置して複数の電飾LED15(図3参照)が固定されており、複数のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することで照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10の後方に配置されたものであり、前枠10のガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19が固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘22が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘22に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して普通図柄始動口23が固定されている。この普通図柄始動口23は上面および下面のそれぞれが開口するものであり、遊技領域21内を転動する遊技球が上面から下面を通して通過可能にされている。この普通図柄始動口23内には普通図柄始動口センサ24(図3参照)が固定されている。この普通図柄始動口センサ24は近接スイッチからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞した場合には普通図柄始動口センサ24が遊技球を検出することで普通図柄始動信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、特別図柄始動口25が固定されている。この特別図柄始動口25は上面が開口するポケット状をなすものであり、特別図柄始動口25の上面は遊技球が通過可能な大きさに設定されている。この特別図柄始動口25内には特別図柄始動口センサ26(図3参照)が固定されている。この特別図柄始動口センサ26は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には特別図柄始動口センサ26が遊技球を検出することで特別図柄始動信号を出力する。
特別図柄始動口25には、図2に示すように、2枚の羽根板27が装着されており、2枚の羽根板27のそれぞれは下端部の軸28を中心に閉鎖状態(実線参照)および開放状態(二点鎖線参照)相互間で回転可能にされている。これら2枚の羽根板27のそれぞれは特別図柄始動口ソレノイド29(図3参照)の出力軸に連結されている。この特別図柄始動口ソレノイド29は2枚の羽根板27のそれぞれを閉鎖状態および開放状態相互間で操作するものであり、2枚の羽根板27のそれぞれは特別図柄始動口ソレノイド29の電気的なオフ状態で閉鎖状態となり、特別図柄始動口ソレノイド29の電気的なオン状態で開放状態となる。
2枚の羽根板27のそれぞれの閉鎖状態は垂直な状態であり、2枚の羽根板27のそれぞれの閉鎖状態では2枚の羽根板27相互間に隙間が形成される。この隙間は遊技球が通過可能な大きさに設定されたものであり、2枚の羽根板27のそれぞれの閉鎖状態では遊技領域21内を転動する遊技球が2枚の羽根板27相互間の隙間を通って特別図柄始動口25内に入賞可能になる。これら2枚の羽根板27のそれぞれの開放状態は軸28を中心に下から上に向けて相手側の羽根板27から遠ざかるよう傾斜する状態であり、2枚の羽根板27のそれぞれの開放状態では遊技領域21内を転動する遊技球が2枚の羽根板27のそれぞれに乗って特別図柄始動口25内に入賞可能になる。即ち、特別図柄始動口25は2枚の羽根板27のそれぞれの閉鎖状態で遊技球が入賞可能な縮小状態になるものであり、2枚の羽根板27のそれぞれの開放状態で遊技球が縮小状態に比べて入賞容易な拡大状態になる。
遊技盤16には、図2に示すように、普通図柄始動口23の右側に位置して普通図柄表示器30が固定されている。この普通図柄表示器30は1つのLEDからなるものであり、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞した場合には当りおよび外れのいずれであるかが判定され、当りと判定された場合には普通図柄表示器30が点灯状態となる。この普通図柄表示器30が点灯状態となるか否かの遊技を普通図柄遊技と称する。
普通図柄表示器30が点灯状態となった場合には当り遊技が開始される。この当り遊技は特別図柄始動口25を縮小状態から拡大状態とするものであり、特別図柄始動口25内に限度個数の遊技球が入賞した場合または特別図柄始動口25の開放時間が限度時間に到達した場合には特別図柄始動口25が拡大状態から縮小状態となることで終了する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口31が固定されている。この特別入賞口31は遊技球が前面から入賞可能な箱状をなすものであり、特別入賞口31内には特別入賞口センサ32(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ32は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口31内に入賞した場合には特別入賞口センサ32が遊技球を検出することで特別入賞信号を出力する。
特別入賞口31には、図2に示すように、扉33が左右方向へ指向する軸34を中心に回転可能に装着されている。この扉33は特別入賞口ソレノイド35(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド35の電気的なオフ状態では扉33が垂直な閉鎖状態となることで特別入賞口31の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉33は特別入賞口ソレノイド35の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回動するものであり、扉33の開放状態では遊技球が扉33に乗って特別入賞口31内に入賞可能になる。即ち、特別入賞口31は遊技球が入賞可能な開放状態および入賞不能な閉鎖状態相互間で切換えられるものである。
遊技盤16の後方には、図2に示すように、賞球払出し装置36が固定されている。この賞球払出し装置36はパルスモータからなる払出モータ37(図3参照)を有するものであり、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合および特別入賞口31内に入賞した場合のそれぞれには払出モータ37の回転軸が回転操作されることで上皿4内に単位個数の遊技球が賞品として払出される。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して表示台板38が固定されており、表示台板38には特別図柄表示器39および装飾図柄表示器40が固定されている。特別図柄表示器39は8セグメントのLED表示器からなるものであり、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には大当りおよび外れのいずれであるかが判定され、外れと判定された場合には特別図柄表示器39に特別図柄(1)が表示され、大当りと判定された場合には特別図柄表示器39に特別図柄(2)および特別図柄(3)のいずれかが表示される。この特別図柄表示器39に特別図柄(1)(2)(3)のいずれが表示されるかの遊技を特別図柄遊技と称し、特別図柄(1)を外れ図柄と称し、特別図柄(2)を通常大当り図柄と称し、特別図柄(3)を確変大当り図柄と称する。
特別図柄表示器39に通常大当り図柄が表示された場合および確変大当り図柄が表示された場合のそれぞれには大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口31を閉鎖状態から開放状態とするものであり、特別入賞口31内に限度個数の遊技球が入賞した場合または特別入賞口31の開放時間が限度時間に到達した場合には特別入賞口31が開放状態から閉鎖状態となることで終了する。この大当りラウンドは一定回数だけ繰返されるものであり、一定回数の大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。この大当り遊技が開始されてから終了するまでの大当り遊技中には装飾図柄表示器40に大当り遊技演出の映像が表示され、両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。
装飾図柄表示器40は特別図柄表示器39に比べて大きな表示領域を有するカラー液晶表示器からなるものであり、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には装飾図柄表示器40の表示領域内に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを背景映像の前方に重ねて変動状態および変動停止状態で順に表示するものであり、装飾図柄遊技の映像の表示中には両スピーカ13のそれぞれから効果音が出力され、複数の電飾LED15のそれぞれが発光する。
左列〜右列のそれぞれの図柄要素の変動状態は図柄要素が上から下に向けて移動しながらその種類が変化する状態であり、左列〜右列のそれぞれの図柄要素の種類の変化は(1)→(2)→(3)→(4)→(1)・・・の循環的な一定順序で行われる。これら左列〜右列のそれぞれの図柄要素の変動停止状態は図柄要素の移動表示が表示領域内の目標位置で停止し且つ図柄要素の種類の変化が(1)(2)(3)(4)のいずれか1つで停止した状態であり、左列〜右列のそれぞれの図柄要素の変動停止状態での組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せが設定されている。大当りの組合せは左列〜右列のそれぞれの図柄要素が相互に同一な組合せであり、外れリーチの組合せは左列および右列のそれぞれの図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列および右列のそれぞれの図柄要素と異なる組合せであり、完全外れの組合せは左列および右列のそれぞれの図柄要素が相互に異なる組合せである。
装飾図柄表示器40の表示領域内には、図2に示すように、保留領域41が設定されており、遊技球が特別図柄始動口25内に入賞した場合には特別図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域41内に特別図柄遊技の保留回数の加算結果に応じた数の保留絵柄43が表示される。この特別図柄遊技の保留回数は上限値が(4)に設定されており、保留領域41内には1個または2個または3個または4個の保留絵柄43が表示される。
装飾図柄表示器40の表示領域内には、図2に示すように、保留領域42が設定されており、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞した場合には普通図柄遊技の保留回数が加算され、保留領域42内に普通図柄遊技の保留回数の加算結果に応じた数値の保留絵柄44が表示される。この普通図柄遊技の保留回数は上限値が(4)に設定されており、保留領域42内には保留絵柄44として(1)または(2)または(3)または(4)が表示される。
図3のメイン制御回路50は普通図柄遊技と当り遊技と特別図柄遊技と大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御するものであり、CPU51とROM52とRAM53を有している。このメイン制御回路50のROM52には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU51はRAM53をワークエリアとしてROM52の制御プログラムおよびROM52の制御データに基づいて普通図柄遊技〜大当り遊技のそれぞれの遊技内容を制御する。
図3の入力回路54は普通図柄始動口センサ24からの普通図柄始動信号と特別図柄始動口センサ26からの特別図柄始動信号と特別入賞口センサ32からの特別入賞信号のそれぞれをメイン制御回路50に出力するものであり、メイン制御回路50は入力回路54を通して普通図柄始動信号を検出した場合に制御コマンドを設定し、特別図柄始動信号を検出した場合に制御コマンドおよび賞球コマンドを設定し、特別入賞信号を検出した場合に賞球コマンドを設定する。
図3のソレノイド回路55は特別図柄始動口ソレノイド29を通断電することで特別図柄始動口25の2枚の羽根板27のそれぞれを開閉するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路55を電気的に制御することで当り遊技の遊技内容を制御する。ソレノイド回路56は特別入賞口ソレノイド35を通断電することで特別入賞口31を開閉するものであり、メイン制御回路50はソレノイド回路56を電気的に制御することで大当り遊技の遊技内容を制御する。
図3のLED回路57は普通図柄表示器30を通断電することで点灯状態および消灯状態相互間で切換えるものであり、メイン制御回路50はLED回路57を電気的に制御することで普通図柄遊技の遊技内容を制御する。LED回路58は特別図柄表示器39の複数のそれぞれのLEDを通断電することで点灯状態および消灯状態相互間で切換えるものであり、メイン制御回路50はLED回路58を電気的に制御することで特別図柄遊技の遊技内容を制御する。
図3の払出制御回路60は賞品球の払出動作を制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。この払出制御回路60のROMには制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPUはRAMをワークエリアとしてROMの制御プログラムおよびROMの制御データに基づいて遊技球の払出動作を制御する。この払出制御回路60はメイン制御回路50から賞球コマンドが送信されるものであり、賞球コマンドを検出した場合に駆動信号を出力する。モータ回路61は払出制御回路60から駆動信号が入力されるものであり、駆動信号が入力された場合に払出しモータ37を駆動することで上皿4内に単位個数の賞品球を払出す。
図3の演出制御回路70は装飾図柄遊技の演出内容を設定するものであり、CPU71とROM72とRAM73を有している。この演出制御回路70のROM72には制御プログラムおよび制御データが予め記録されており、CPU71はRAM73をワークエリアとしてROM72の制御プログラムおよびROM62の制御データに基づいて装飾図柄遊技の演出内容を設定する。この演出制御回路70はメイン制御回路50から制御コマンドの設定結果が送信されるものであり、制御コマンドの設定結果を検出した場合に装飾図柄遊技の演出内容を設定する。
図3の表示制御回路80は装飾図柄表示器40の表示内容を制御するものであり、表示制御回路80には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この表示制御回路80は演出内容の設定結果を受信した場合に装飾図柄表示器40に演出内容の受信結果に応じた映像を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMを有している。VROMは図柄要素を表示するための画像データと装飾図柄遊技の背景映像を表示するためのビデオデータと大当り遊技演出の映像を表示するためのビデオデータと保留絵柄43を表示するための画像データと保留絵柄44を表示するための画像データが予め記録されたものであり、VDPはVROMから検出した画像データおよびビデオデータのそれぞれをVRAMに展開し、装飾図柄表示器40にR・G・Bの各信号を出力することで映像をカラーで表示する。
図3の音制御回路90は両スピーカ13のそれぞれの出力内容を制御するものであり、音制御回路90には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この音制御回路90は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の受信結果に応じた音信号を設定するものであり、両スピーカ13のそれぞれを音信号の設定結果に応じて電気的に操作することで両スピーカ13のそれぞれから演出内容の受信結果に応じた音を出力する。
図3の電飾制御回路100は複数の電飾LED15のそれぞれの発光内容を制御するものであり、電飾制御回路100には演出制御回路70から演出内容の設定結果が送信される。この電飾制御回路100は演出内容の設定結果を受信した場合に演出内容の受信結果に応じた電飾信号を設定するものであり、複数の電飾LED15のそれぞれを電飾信号の設定結果に応じて電気的に操作することで演出内容の設定結果に応じて発光させる。
[1]メイン制御回路50の処理内容
[1−1]メイン処理
図4のメイン処理はメイン制御回路50のCPU51が実行するものであり、CPU51は電源が投入された場合にはステップS1の電源投入処理でRAM53を初期設定し、ステップS2のカウンタ更新処理1を繰返す。このカウンタ更新処理1はRAM53のカウンタMC1の値を一定値(1)だけ更新するものである。このカウンタMC1の値は装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、ステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS2で下限値(0)から上限値(99)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−2]タイマ割込み処理
図5のタイマ割込み処理はメイン制御回路50のCPU51が実行するものであり、CPU51はタイマ割込み処理を起動する毎にステップS11のカウンタ更新処理2とステップS12の普通図柄始動信号処理とステップS13の特別図柄始動信号処理とステップS14の普通図柄プロセス処理とステップS15の特別図柄プロセス処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する4msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[1−3]カウンタ更新処理2
図5のステップS11のカウンタ更新処理2はRAM53のカウンタMC2の値とカウンタMC3の値とカウンタMC4の値とカウンタMC5の値のそれぞれを一定値(1)だけ更新するものである。カウンタMC2の値は当りであるか否かを判定するためのものであり、電源が投入された場合にステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(32)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタMC3の値は大当りであるか否かを判定するためのものであり、電源が投入された場合にステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(100)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
カウンタMC4の値は大当りと判定された場合に特別図柄を通常大当り図柄および確変大当り図柄のうちから選択するものであり、電源が投入された場合にステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(10)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。カウンタMC5の値は電チューサポートモードをオフ状態に設定するか否かを判定するためのものであり、電源が投入された場合にステップS1で下限値(0)に初期設定され、ステップS11で下限値(0)から上限値(69)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[1−4]普通図柄始動信号処理
図6はステップS12の普通図柄始動信号処理であり、メイン制御回路50のCPU51はステップS21で普通図柄始動口センサ24からの普通図柄始動信号が有るか否かを判断する。ここで普通図柄始動信号がないと判断した場合には普通図柄始動信号処理を終え、普通図柄始動信号が有ると判断した場合にはステップS22へ移行する。
CPU51はステップS22へ移行すると、RAM53のカウンタMN2の値をROM52に予め記録された上限値(4)と比較する。このカウンタMN2の値は普通図柄遊技の保留回数を計測するものである。このカウンタMN2の値はステップS1で(0)に初期設定されるものであり、CPU51はステップS22でカウンタMN2の値が上限値であると判断した場合には普通図柄始動信号処理を終え、カウンタMN2の値が上限値でないと判断した場合にはステップS23でRAM53からカウンタMC2の値の更新結果を検出する。
CPU51はステップS23でカウンタMC2の値の更新結果を検出すると、ステップS24でカウンタMN2の値に一定値(1)を加算し、ステップS25でカウンタMC2の値の検出結果をRAM53に記録する。このRAM53には、図7に示すように、4つの普通図保留データエリアが設定されている。これら4つの普通図保留データエリアのそれぞれには保留番号(1)(2)(3)(4)のうちの1つが割付けられており、CPU51はカウンタMN2の値の加算結果が(1)である場合には保留番号(1)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値の検出結果を記録し、カウンタMN2の値の加算結果が(2)である場合には保留番号(2)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値の検出結果を記録し、カウンタMN2の値の加算結果が(3)である場合には保留番号(3)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値の検出結果を記録し、カウンタMN2の値の加算結果が(4)である場合には保留番号(4)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値の検出結果を記録する。
CPU51はステップS25でカウンタMC2の値の検出結果をRAM53に記録すると、ステップS26で普通図保留コマンドを設定し、ステップS27で演出制御回路70に普通図保留コマンドの設定結果を送信する。この普通図保留コマンドはカウンタMN2の値の加算結果を演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70のCPU71は普通図保留コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73に記録する。
[1−5]特別図柄始動信号処理
図8はステップS13の特別図柄始動信号処理であり、メイン制御回路50のCPU51はステップS31で特別図柄始動口センサ26からの特別図柄始動信号が有るか否かを判断する。ここで特別図柄始動信号がないと判断した場合には特別図柄始動信号処理を終え、特別図柄始動信号が有ると判断した場合にはステップS32へ移行する。
CPU51はステップS32へ移行すると、RAM53のカウンタMN3の値を上限値(4)と比較する。このカウンタMN3の値は特別図柄遊技の保留回数を計測するものである。このカウンタMN3の値はステップS1で(0)に初期設定されるものであり、CPU51はステップS32でカウンタMN3の値が上限値であると判断した場合には特別図柄始動信号処理を終え、カウンタMN3の値が上限値でないと判断した場合にはステップS33へ移行する。ここでRAM53からカウンタMC3の値の更新結果を検出し、ステップS34でRAM53からカウンタMC4の値の更新結果を検出し、ステップS35でRAM53からカウンタMC5の値の更新結果を検出する。
CPU51はステップS35でカウンタMC5の値の更新結果を検出すると、ステップS36でカウンタMN3の値に一定値(1)を加算し、ステップS37でカウンタMC3の値とカウンタMC4の値とカウンタMC5の値のそれぞれの検出結果をRAM53に記録する。このRAM53には、図9に示すように、4つの特図保留データエリアが設定されている。これら4つの特図保留データエリアのそれぞれには保留番号(1)(2)(3)(4)のうちの1つが割付けられており、CPU51はカウンタMN3の値の加算結果が(1)である場合には保留番号(1)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値のそれぞれの検出結果を記録し、カウンタMN3の値の加算結果が(2)である場合には保留番号(2)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値のそれぞれの検出結果を記録し、カウンタMN3の値の加算結果が(3)である場合には保留番号(3)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値のそれぞれの検出結果を記録し、カウンタMN3の値の加算結果が(4)である場合には保留番号(4)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値のそれぞれの検出結果を記録する。
CPU51はステップS37でカウンタMC3の値〜MC5の値のそれぞれの検出結果をRAM53に記録すると、ステップS38で特図保留コマンドを設定し、ステップS39で演出制御回路70に特図保留コマンドの設定結果を送信する。この特図保留コマンドはカウンタMN3の値の加算結果を演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70のCPU71は特図保留コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73に記録する。
[1−6]普通図柄プロセス処理
図10はステップS14の普通図柄プロセス処理であり、CPU51はRAM53の普通図プロセスフラグの値の設定結果に応じてステップS41の当り判定処理とステップS42の普通図柄遊技処理とステップS43の当り遊技処理のいずれか1つへ移行する。この普通図プロセスフラグの値はステップS1で(0)に初期設定されるものであり、CPU51はステップS41の当り判定処理〜ステップS43の当り遊技処理のいずれか1つを終えた場合には普通図柄プロセス処理を終える。
[1−7]当り判定処理
図11はステップS41の当り判定処理である。この当り判定処理は普通図プロセスフラグの値の設定結果が(0)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS51で保留番号(1)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号(1)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値が記録されていないと判断した場合には当り判定処理を終え、保留番号(1)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値が記録されていると判断した場合にはステップS52で保留番号(1)の普通図保留データエリアからカウンタMC2の値を検出する。
CPU51はステップS52でカウンタMC2の値を検出すると、ステップS53でRAM53の電チューサポートフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。この電チューサポートフラグは電チューサポートモードの設定状態を示すものである。この電チューサポートフラグはステップS1でオフ状態に初期設定されるものであり、電チューサポートモードのオン状態でオン状態に設定され、電チューサポートモードのオフ状態でオフ状態に設定される。
CPU51はステップS53で電チューサポートフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS54でRAM53のタイマMT2の値に普通図柄遊技時間1(4×1000msec)を設定する。この普通図柄遊技時間1はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS54でタイマMT2の値を設定した場合にはステップS55でROM52から33の当り値(0)〜(32)を検出する。これら33の当り値のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS55でROM52から33の当り値を検出した場合にはステップS58へ移行する。
CPU51はステップS53で電チューサポートフラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS56でタイマMT2の値に普通図柄遊技時間2(16×1000msec)を設定する。この普通図柄遊技時間2はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS56でタイマMT2の値を設定した場合にはステップS57でROM52から1つの当り値(7)を検出する。この1つの当り値はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS57でROM52から1つの当り値を検出した場合にはステップS58へ移行する。即ち、電チューサポートモードのオン状態ではタイマMT2の値が電チューサポートモードのオフ状態に比べて長い値に設定される。
CPU51はステップS58へ移行すると、カウンタMC2の値の検出結果を当り値の検出結果と比較する。ここでカウンタMC2の値の検出結果が当り値の検出結果であると判断した場合にはステップS59でRAM53の当りフラグをオン状態に設定する。この当りフラグはステップS1でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS58でカウンタMC2の値の検出結果が当り値の検出結果でないと判断した場合にはステップS60で当りフラグをオフ状態に設定する。即ち、電チューサポートモードのオン状態では当りと電チューサポートモードのオフ状態に比べて高い確率で判定される。
CPU51はステップS59またはステップS60で当りフラグを設定すると、ステップS61でカウンタMN2の値から一定値(1)を減算する。そして、ステップS62で普通図保留コマンドを設定し、ステップS63で普通図保留コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信する。この普通図保留コマンドはカウンタMN2の値の減算結果を演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は普通図保留コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73に記録する。
CPU51はステップS63で普通図保留コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信すると、ステップS64で保留番号(1)の普通図保留データエリアからカウンタMC2の値を消去し、ステップS65でカウンタMN2の値の減算結果がROM52に予め記録された閾値(1)以上であるか否かを判断する。ここでカウンタMN2の値の減算結果が(0)であると判断した場合にはステップS67で普通図プロセスフラグの値に(1)を設定し、当り判定処理を終える。
CPU51はステップS65でカウンタMN2の値の減算結果が(1)以上であると判断すると、ステップS66のカウンタシフト処理1へ移行する。このステップS66のカウンタシフト処理1を終えた場合にはステップS67で普通図プロセスフラグの値に(1)を設定し、当り判定処理を終える。このステップS66のカウンタシフト処理1は保留番号(2)の普通図保留データエリアのカウンタMC2の値を保留番号(1)の普通図保留データエリアにシフトするものであり、CPU51は保留番号(3)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値が記録されている場合には保留番号(3)の普通図保留データエリアのカウンタMC2の値を保留番号(2)の普通図保留データエリアにシフトし、保留番号(4)の普通図保留データエリアにカウンタMC2の値が記録されている場合には保留番号(4)の普通図保留データエリアのカウンタMC2の値を保留番号(3)の普通図保留データエリアにシフトする。
[1−8]普通図柄遊技処理
図12はステップS42の普通図柄遊技処理である。この普通図柄遊技処理は普通図プロセスフラグの値の設定結果が(1)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS71でタイマMT2の値からROM52に予め記録された一定値(4msec)を減算し、ステップS72でタイマMT2の値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでタイマMT2の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には普通図柄遊技処理を終え、タイマMT2の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS73へ移行する。
CPU71はステップS73へ移行すると、当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS74で普通図プロセスフラグの値に(0)を設定し、普通図柄遊技処理を終える。即ち、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞したことで外れと判定された場合には普通図柄表示器30が消灯状態のままにされる。
CPU51はステップS73で当りフラグがオン状態に設定されていると判断すると、ステップS75で当りフラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS76でLED回路57に点灯信号を出力し、ステップS77へ移行する。このLED回路57は点灯信号が入力された場合には普通図柄表示器30を消灯状態から点灯状態にする。即ち、遊技球が普通図柄始動口23内に入賞したことで当りと判定された場合には普通図柄表示器30が点灯状態にされる。
CPU51はステップS77へ移行すると、電チューサポートフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで電チューサポートフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS78でタイマMT2の値に当り遊技時間1(5.8×1000msec)を設定し、電チューサポートフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS79でタイマMT2の値に当り遊技時間2(0.8×1000msec)を設定する。これら当り遊技時間1および当り遊技時間2のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、電チューサポートモードのオン状態ではオフ状態に比べてタイマMT2の値に長い値が設定される。
CPU51はステップS78またはステップS79でタイマMT2の値を設定すると、ステップS80でRAM53のカウンタMP2の値にROM52に予め記録された限度個数(10)を設定する。このカウンタMP2の値は当り遊技での特別図柄始動口25に対する遊技球の入賞個数を計測するものであり、CPU51はステップS80でカウンタMP2の値を設定した場合にはステップS81で特別図柄始動口25を縮小状態から拡大状態にすることで当り遊技を開始する。そして、ステップS82で普通図プロセスフラグの値に(2)を設定し、普通図柄遊技処理を終える。
[1−9]当り遊技処理
図13はステップS43の当り遊技処理である。この当り遊技処理は普通図プロセスフラグの値の設定結果が(2)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS91でタイマMT2の値から一定値(4msec)を減算し、ステップS92でタイマMT2の値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでタイマMT2の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS96へ移行し、タイマMT2の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合にはステップS93へ移行する。
CPU51はステップS93へ移行すると、特別図柄始動口センサ26からの特別図柄始動信号が有るか否かを判断する。ここで特別図柄始動信号がないと判断した場合には当り遊技処理を終え、特別図柄始動信号が有ると判断した場合にはステップS94へ移行する。ここでカウンタMP2の値から一定値(1)を減算し、ステップS95でカウンタMP2の値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでカウンタMP2の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には当り遊技処理を終え、カウンタMP2の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS96へ移行する。
CPU51はステップS96へ移行すると、特別図柄始動口25を拡大状態から縮小状態にすることで当り遊技を終える。そして、ステップS97で普通図プロセスフラグの値に(0)を設定し、当り遊技処理を終える。即ち、当り遊技は当り遊技時間1または当り遊技時間2が経過する前に特別図柄始動口25内に10個の遊技球が入賞した場合に終了するものであり、特別図柄始動口25内に10個の遊技球が入賞する前に当り遊技時間1または当り遊技時間2が経過した場合にも終了する。
[1−10]特別図柄プロセス処理
図14はステップS15の特別図柄プロセス処理であり、CPU51はRAM53の特図プロセスフラグの値の設定結果に応じてステップS101の大当り判定処理とステップS102の特別図柄遊技処理とステップS103の大当り遊技処理のいずれか1つへ移行する。この特図プロセスフラグの値はステップS1で(0)に初期設定されるものであり、CPU51はステップS101の大当り判定処理〜ステップS103の大当り遊技処理のいずれか1つを終えた場合には特別図柄プロセス処理を終える。
[1−11]大当り判定処理
図15はステップS101の大当り判定処理である。この大当り判定処理は特図プロセスフラグの値の設定結果が(0)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS111で保留番号(1)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値が記録されているか否かを判断する。ここで保留番号(1)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値が記録されていないと判断した場合には大当り判定処理を終え、保留番号(1)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値が記録されていると判断した場合にはステップS112へ移行する。ここで保留番号(1)の特図保留データエリアからカウンタMC3の値を検出し、ステップS113で保留番号(1)の特図保留データエリアからカウンタMC5の値を検出する。
CPU51はステップS113でカウンタMC5の値を検出すると、ステップS114でカウンタMC5の値の検出結果をROM52に予め記録された1つの転落値(17)と比較する。ここでカウンタMC5の値の検出結果が転落値でないと判断した場合にはステップS118へ移行し、カウンタMC5の値の検出結果が転落値であると判断した場合にはステップS115へ移行する。
CPU51はステップS115へ移行すると、RAM53の確率変動フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで確率変動フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS118へ移行し、確率変動フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS116で確率変動フラグをオフ状態に設定する。この確率変動フラグは確率変動モードの設定状態を示すものであり、ステップS1でオフ状態に初期設定される。
CPU51はステップS116で確率変動フラグをオフ状態に設定すると、ステップS117でRAM53の転落フラグをオン状態に設定し、ステップS118へ移行する。この転落フラグは確率変動モードをオフ状態に設定するか否かの判定結果を示すものであり、ステップS1でオフ状態に初期設定される。即ち、確率変動モードは遊技球が特別図柄始動口25内に入賞する毎にオフ状態に設定するか否かが判定されるものであり、電チューサポートモードは確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合に確率変動モードに連動してオフ状態に設定すると判定されるものであり、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合には確率変動モードが直ちにオフ状態に設定される。
CPU51はステップS118へ移行すると、確率変動フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで確率変動フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS119でROM52から11の大当り値(0)〜(10)を検出し、確率変動フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS120でROM52から1つの大当り値(7)を検出する。これら大当り値(0)〜(10)のそれぞれはROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS119またはステップS120で大当り値を検出した場合にはステップS121へ移行する。
CPU51はステップS121へ移行すると、カウンタMC3の値の検出結果を大当り値の検出結果と比較する。即ち、大当りであるか否かの判定処理はステップS114で確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合に確率変動モードのオフ状態で行われるものであり、CPU51はステップS121でカウンタMC3の値の検出結果が大当り値の検出結果でないと判断した場合にはステップS122でRAM53の大当りフラグをオフ状態に設定し、ステップS123でROM52から特別図柄として外れ図柄(1)を選択する。この大当りフラグはステップS1でオフ状態に初期設定されるものであり、CPU51はステップS123で外れ図柄を選択した場合にはステップS130へ移行する。
CPU51はステップS121でカウンタMC3の値の検出結果が大当り値の検出結果であると判断すると、ステップS124で大当りフラグをオン状態に設定し、ステップS125で保留番号(1)の特図保留データエリアからカウンタMC4の値を検出する。即ち、確率変動フラグのオン状態では一定の高確率(11/101)で大当りと判定され、確率変動フラグのオフ状態では一定の通常確率(1/101)で大当りと判定される。
CPU51はステップS125でカウンタMC4の値を検出すると、ステップS126でカウンタMC4の値の検出結果を7つの確変大当り値(0)〜(6)のそれぞれと比較する。これら7つの確変大当り値はROM52に予め記録されたものであり、CPU51はステップS126でカウンタMC4の値の検出結果が7つの確変大当り値のいずれかであると判断した場合にはステップS127でROM52から特別図柄として確変大当り図柄(3)を選択する。そして、ステップS128で演出制御回路70に確変大当りコマンドを送信することで確変大当り図柄が選択されたことを通知し、ステップS130へ移行する。
CPU51はステップS126でカウンタMC4の値の検出結果が7つの確変大当り値のいずれでもないと判断すると、ステップS129でROM52から特別図柄として通常大当り図柄(2)を選択し、ステップS130へ移行する。即ち、大当りと判定された場合には確変大当り図柄が(7/11)の一定確率で選択され、通常大当り図柄が(4/11)の一定確率で選択される。
CPU51はステップS130へ移行すると、カウンタMN3の値から一定値(1)を減算する。そして、ステップS131で特図保留コマンドを設定し、ステップS132で特図保留コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信する。この特図保留コマンドはカウンタMN3の値の減算結果を演出制御回路70に通知するものであり、演出制御回路70は特図保留コマンドの設定結果を受信した場合にはRAM73に記録する。
CPU51はステップS132で特図保留コマンドの設定結果を演出制御回路70に送信すると、ステップS133で保留番号(1)の特図保留データエリアからカウンタMC3の値とカウンタMC4の値とカウンタMC5の値のそれぞれを消去し、ステップS134でカウンタMN3の値の減算結果が(1)以上であるか否かを判断する。ここでカウンタMN3の値の減算結果が(0)であると判断した場合にはステップS136の変動開始コマンド設定処理へ移行する。このステップS136の変動開始コマンド設定処理を終えた場合にはステップS137で特図プロセスフラグの値に(1)を設定し、大当り判定処理を終える。
CPU51はステップS134でカウンタMN3の値の減算結果が(1)以上であると判断すると、ステップS135のカウンタシフト処理2およびステップS136の変動開始コマンド設定処理へ順に移行する。このステップS136の変動開始コマンド設定処理を終えた場合にはステップS137で特図プロセスフラグの値に(1)を設定し、大当り判定処理を終える。このステップS135のカウンタシフト処理2は保留番号(2)の特図保留データエリアのカウンタMC3の値とカウンタMC4の値とカウンタMC5の値のそれぞれ保留番号(1)の特図保留データエリアにシフトするものであり、CPU51は保留番号(3)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値が記録されている場合には保留番号(3)の特図保留データエリアのカウンタMC3の値〜MC5の値を保留番号(2)の特図保留データエリアにシフトし、保留番号(4)の特図保留データエリアにカウンタMC3の値〜MC5の値が記録されている場合には保留番号(4)の特図保留データエリアのカウンタMC3の値〜MC5の値を保留番号(3)の特図保留データエリアにシフトする。
図16はステップS136の変動開始コマンド設定処理であり、CPU51はステップS141でRAM53からカウンタMC1の値の更新結果を検出し、ステップS142で大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS147へ移行し、大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS143へ移行する。
CPU51はステップS143へ移行すると、確率変動フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで確率変動フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS144でROM52から変動開始コマンドテーブル1を検出し、確率変動フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS146でROM52から変動開始コマンド05を選択してステップS151へ移行する。この変動開始コマンド05は装飾図柄遊技の演出内容を設定するためのものであり、ROM52に予め記録されている。
図17の(a)は変動開始コマンドテーブル1である。この変動開始コマンドテーブル1はROM52に予め記録されたものであり、カウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けることで設定されている。これら変動開始コマンド01〜04のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド01の選択確率は(10/100)に設定され、変動開始コマンド02の選択確率は(20/100)に設定され、変動開始コマンド03の選択確率は(30/100)に設定され、変動開始コマンド04の選択確率は(40/100)に設定されている。
CPU51はステップS144で変動開始コマンドテーブル1を検出すると、ステップS145で変動開始コマンドテーブル1からカウンタMC1の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択し、ステップS151へ移行する。即ち、確率変動モードのオン状態で大当りと判定された場合には変動開始コマンドテーブル1に設定されていない専用の変動開始コマンド05が選択される。
CPU51はステップS147へ移行すると、転落フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで転落フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS148でROM52から変動開始コマンド15を選択し、ステップS151へ移行する。この変動開始コマンド15は装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、ROM52に予め記録されている。
CPU51はステップS147で転落フラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS149でROM52から変動開始コマンドテーブル2を検出する。図17の(b)は変動開始コマンドテーブル2である。この変動開始コマンドテーブル2はROM52に予め記録されたものであり、カウンタMC1の更新範囲内の100の値のそれぞれに1つの変動開始コマンドを割付けることで設定されている。これら変動開始コマンド10〜14のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の演出内容を設定するためのものであり、変動開始コマンド11〜14の4つのそれぞれの選択確率は(5/100)に設定され、変動開始コマンド10の選択確率は(80/100)に設定されている。
CPU51はステップS149で変動開始コマンドテーブル2を検出すると、ステップS150で変動開始コマンドテーブル2からカウンタMC1の値の検出結果に応じた1つの変動開始コマンドを選択し、ステップS151へ移行する。即ち、外れと判定された場合には確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合に限って変動開始コマンドテーブル2に設定されていない専用の変動開始コマンド15が選択される。
CPU51はステップS151へ移行すると、ROM52から変動表示時間テーブルを検出する。図18は変動表示時間テーブルである。この変動表示時間テーブルはROM52に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜04と変動開始コマンド10〜14と変動開始コマンド05と変動開始コマンド15の11のそれぞれに1つの変動表示時間を割付けることで設定されている。
CPU51はステップS151で変動表示時間テーブルを検出すると、ステップS152で変動表示時間テーブルから変動開始コマンドの選択結果に応じた1つの変動表示時間を選択する。そして、ステップS153でRAM53のタイマMT3の値に変動表示時間の選択結果を設定し、ステップS154で演出制御回路70に変動開始コマンドの選択結果を送信し、変動開始コマンド設定処理を終える。この演出制御回路70は変動開始コマンドの選択結果を受信した場合にはRAM73に記録する。
[1−12]特別図柄遊技処理
図19はステップS102の特別図柄遊技処理である。この特別図柄遊技処理は特図プロセスフラグの値の設定結果が(1)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS161でタイマMT3の値から一定値(4msec)を減算し、ステップS162でタイマMT3の値の減算結果を限度値(0)と比較する。ここでタイマMT3の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には特別図柄遊技処理を終え、タイマMT3の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS163へ移行する。
CPU51はステップS163へ移行すると、特別図柄表示器39に特別図柄の選択結果を表示する。そして、ステップS164で演出制御回路70に変動停止コマンドを送信することで特別図柄遊技が終了したと通知し、ステップS165へ移行する。この演出制御回路70は変動停止コマンドを受信した場合にはRAM53に記録する。即ち、外れと判定された場合には特別図柄表示器39に外れ図柄が表示され、大当りと判定されたことで通常大当り図柄が選択された場合には特別図柄表示器39に通常大当り図柄が表示され、大当りと判定されたことで確変大当り図柄が選択された場合には特別図柄表示器39に確変大当り図柄が表示される。
CPU51はステップS165へ移行すると、大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS166で確率変動フラグをオフ状態に設定し、ステップS169で電チューサポートフラグをオフ状態に設定し、ステップS170へ移行する。即ち、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定されることなく大当りと判定された場合には特別図柄遊技の映像が表示停止した後に確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態に設定される。
CPU51はステップS165で大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断すると、ステップS167で転落フラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで転落フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS170へ移行し、転落フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS169で転落フラグをオフ状態に設定してステップS170へ移行する。即ち、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合には特別図柄遊技の映像が表示開始される前に確率変動モードがオフ状態に設定され、特別図柄遊技の映像が表示停止した後の大当りと判定された場合と同一のタイミングで電チューサポートモードがオフ状態に設定される。
CPU51はステップS170へ移行すると、大当りフラグがオン状態に設定されているか否かを判断する。ここで大当りフラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS173へ移行し、大当りフラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS171へ移行する。ここで特別図柄の選択結果をクリアし、ステップS172で特図プロセスフラグの値に(0)を設定し、特別図柄遊技処理を終える。
CPU51はステップS173へ移行すると、大当りフラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS174でタイマMT3の値にROM52に予め記録された大当りラウンド時間(30×1000msec)を設定し、ステップS175でRAM53のカウンタMP3の値にROM52に予め記録された限度個数(10)を設定する。このカウンタMP3の値は大当りラウンドでの遊技球の特別入賞口31に対する入賞個数を計測するものであり、CPU51はステップS175でカウンタMP3の値を設定した場合にはステップS176へ移行する。
CPU51はステップS176へ移行すると、RAM53のカウンタMRの値にROM52に予め記録された大当りラウンド数(5)を設定する。このカウンタMRの値は大当り遊技での大当りラウンドの継続回数を計測するものであり、CPU51はステップS176でカウンタMRの値を設定した場合にはステップS177で特別入賞口31を閉鎖状態から開放状態にすることで大当り遊技を開始する。そして、ステップS178で演出制御回路70に大当り遊技開始コマンドを送信することで大当り遊技が始まることを通知し、ステップS179で特図プロセスフラグの値に(2)を設定し、特別図柄遊技処理を終える。この演出制御回路70は大当り遊技開始コマンドを受信した場合にはRAM53に記録する。
[1−13]大当り遊技処理
図20はステップS103の大当り遊技処理である。この大当り遊技処理は特図プロセスフラグの値の設定結果が(2)である場合に実行されるものであり、CPU51はステップS181でタイマMT3の値から一定値(4msec)を減算し、ステップS182でタイマMT3の値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでタイマMT3の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS186へ移行し、タイマMT2の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合にはステップS183へ移行する。
CPU51はステップS183へ移行すると、特別入賞口センサ32からの特別入賞信号が有るか否かを判断する。ここで特別入賞信号がないと判断した場合には大当り遊技処理を終え、特別入賞信号が有ると判断した場合にはステップS184へ移行する。ここでカウンタMP3の値から一定値(1)を減算し、ステップS185でカウンタMP3の値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでカウンタMP3の値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合には大当り遊技処理を終え、カウンタMP3の値の減算結果が限度値に到達していると判断した場合にはステップS186へ移行する。
CPU51はステップS186へ移行すると、特別入賞口31を開放状態から閉鎖状態にすることで今回の大当りラウンドを終える。そして、ステップS187でカウンタMRの値から一定値(1)を減算し、ステップS188へ移行する。即ち、大当りラウンドは大当りラウンド時間が経過する前に特別入賞口31内に10個の遊技球が入賞した場合に終了するものであり、特別入賞口31内に10個の遊技球が入賞する前に大当りラウンド時間が経過した場合にも終了する。
CPU51はステップS188へ移行すると、カウンタMRの値の減算結果が限度値(0)に到達しているか否かを判断する。ここでカウンタMRの値の減算結果が限度値に到達していないと判断した場合にはステップS189でタイマMT3の値に大当りラウンド時間(30×1000msec)を再設定し、ステップS190でカウンタMP3の値に限度個数(10)を再設定する。そして、ステップS191で特別入賞口31を閉鎖状態から開放状態とすることで次回の大当りラウンドを開始し、大当り遊技処理を終える。
CPU51はステップS188でカウンタMRの値の減算結果が限度値に到達していると判断すると、ステップS192で演出制御回路70に大当り遊技停止コマンドを送信することで大当り遊技が停止したことを通知し、ステップS193で特別図柄の選択結果が確変大当り図柄であるか否かを判断する。この演出制御回路70は大当り遊技停止コマンドを受信した場合にはRAM73に記録する。
CPU51はステップS193で特別図柄の選択結果が確変大当り図柄であると判断すると、ステップS194で電チューサポートフラグをオン状態に設定し、ステップS195で確率変動フラグをオン状態に設定する。そして、ステップS196で特別図柄の選択結果を消去し、ステップS197で特図プロセスフラグの値に(0)を設定し、大当り遊技処理を終える。即ち、電チューサポートモードおよび確率変動モードのそれぞれは大当りと判定されたことで確変大当り図柄が選択された場合に大当り遊技が終了するときにオン状態に設定されるものであり、CPU51はステップS193で特別図柄の選択結果が通常大当り図柄であると判断した場合には電チューサポートフラグおよび確率変動フラグのそれぞれをオフ状態に設定したままステップS196で特別図柄の選択結果を消去し、ステップS197で特図プロセスフラグの値に(0)を設定する。
[2]演出制御回路70の処理内容
[2−1]メイン処理
図21のメイン処理は演出制御回路70のCPU71が実行するものであり、CPU71は電源が投入された場合にはステップS201の電源投入処理でRAM73を初期設定し、ステップS202のカウンタ更新処理を繰返す。このカウンタ更新処理はRAM73のカウンタSC1とカウンタSC2とカウンタSC3のそれぞれの値を一定値(1)だけ更新するものであり、カウンタSC1〜SC3のそれぞれの値はステップS201で下限値(0)に初期設定される。これらカウンタSC1〜SC3のそれぞれの値は左列〜右列の3列の図柄要素の組合せを設定するためのものであり、カウンタSC1の値はステップS202で下限値(0)から上限値(249)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC2の値はステップS202で下限値(0)から上限値(162)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算され、カウンタSC3の値はステップS202で下限値(0)から上限値(72)に加算された後に下限値(0)に戻して循環的に加算される。
[2−2]外部割込み処理
演出制御回路70のCPU71はメイン制御回路50から普通図保留コマンドと特図保留コマンドと確変大当りコマンドと変動開始コマンドと変動停止コマンドと大当り遊技開始コマンドと大当り遊技停止コマンドのそれぞれが送信されることで外部割込み処理を起動する。このCPU71は外部割込み処理を起動した場合には割込み禁止状態となり、普通図保留コマンド〜大当り遊技停止コマンドのそれぞれを外部割込み処理でRAM73に記録した後に割込み禁止状態を解除する。
[2−3]タイマ割込み処理
図22は演出制御回路70のCPU71が実行するタイマ割込み処理であり、CPU71はタイマ割込み処理を起動する毎にステップS211の普通図保留コマンド処理とステップS212の特図保留コマンド処理とステップS213の装飾図柄遊技処理とステップS214の大当り遊技演出処理のそれぞれへ順に移行する。このタイマ割込み処理はタイマ割込みの発生する10msec毎に起動するものであり、メイン処理はタイマ割込み処理が起動する毎に中断され、タイマ割込み処理が終了する毎に再開される。
[2−4]普通図保留コマンド処理
図23はステップS211の普通図保留コマンド処理であり、CPU71はステップS221でRAM73に普通図保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に普通図保留コマンドが記録されていないと判断した場合には普通図保留コマンド処理を終え、RAM73に普通図保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS222でRAM73から普通図保留コマンドを検出する。
CPU71はステップS222で普通図保留コマンドを検出すると、ステップS223で普通図保留コマンドの検出結果に応じて普通図保留表示コマンドを設定する。そして、ステップS224で表示制御回路80に普通図保留表示コマンドの設定結果を送信し、ステップS225でRAM73から普通図保留コマンドを消去する。この表示制御回路80は普通図保留表示コマンドの設定結果を受信した場合には装飾図柄表示器40の保留領域42内に普通図保留表示コマンドの受信結果に応じて(1)〜(4)のいずれかの保留絵柄44を表示することで遊技者に普通図柄遊技の保留回数を報知する。
[2−5]特図保留コマンド処理
図24はステップS212の特図保留コマンド処理であり、CPU71はステップS231でRAM73に特図保留コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に特図保留コマンドが記録されていないと判断した場合には特図保留コマンド処理を終え、RAM73に特図保留コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS232でRAM73から特図保留コマンドを検出する。
CPU71はステップS232で特図保留コマンドを検出すると、ステップS233で特図保留コマンドの検出結果に応じて特図保留表示コマンドを設定する。そして、ステップS234で表示制御回路80に特図保留表示コマンドの設定結果を送信し、ステップS235でRAM73から特図保留コマンドを消去する。この表示制御回路80は特図保留表示コマンドの設定結果を受信した場合には装飾図柄表示器40の保留領域41内に特図保留表示コマンドの受信結果に応じて1個〜4個のいずれかの保留絵柄43を表示することで遊技者に特別図柄遊技の保留回数を報知する。
[2−6]装飾図柄遊技処理
図25はステップS213の装飾図柄遊技処理であり、CPU71はステップS241でRAM73に変動開始コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に変動開始コマンドが記録されていないと判断した場合にはステップS257へ移行し、RAM73に変動開始コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS242でRAM73から変動開始コマンドを検出する。
CPU71はステップS242で変動開始コマンドを検出すると、ステップS243でROM72からビデオコマンドテーブルを検出する。図26はビデオコマンドテーブルである。このビデオコマンドテーブルはROM72に予め記録されたものであり、変動開始コマンド01〜05および変動開始10〜15の11のそれぞれに1つのビデオコマンドを割付けることで設定されている。
CPU71はステップS243でビデオコマンドテーブルを検出すると、ステップS244でビデオコマンドテーブルから変動開始コマンドの検出結果に応じた1つのビデオコマンドを選択し、ステップS245で表示制御回路80にビデオコマンドの選択結果を送信する。この表示制御回路80のVROMには、図27に示すように、ビデオデータ01〜05およびビデオデータ10〜15の11が予め記録されている。これらビデオデータ01〜05およびビデオデータ10〜15の11のそれぞれには1つのビデオコマンドが割付けられており、表示制御回路80のVDPはビデオコマンドの選択結果を受信した場合にはVROMからビデオコマンドの受信結果に応じた1つのビデオデータを選択する。
CPU71はステップS245でビデオコマンドの選択結果を送信すると、ステップS246で変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド01と02と03と04と05のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01〜05のいずれでもないと判断した場合にはステップS251へ移行し、変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド01〜05のいずれかであると判断した場合にはステップS247へ移行する。
CPU71はステップS247へ移行すると、RAM73に確変大当りコマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に確変大当りコマンドが記録されていると判断した場合にはステップS248でRAM73から確変大当りコマンドを消去し、ステップS249の大当り図柄設定処理1へ移行する。この大当り図柄設定処理1は3列の図柄要素を奇数の大当りの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS249でRAM73からカウンタSC1の値の更新結果を検出する。そして、図柄要素(1)(3)の2つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで3列の図柄要素を奇数の大当りの組合せに設定する。
CPU71はステップS247でRAM73に確変大当りコマンドが記録されていないと判断すると、ステップS250の大当り図柄設定処理2へ移行する。この大当り図柄設定処理2は3列の図柄要素を偶数の大当りの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS250でRAM73からカウンタSC1の値の更新結果を検出する。そして、図柄要素(2)(4)の2つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定することで3列の図柄要素を偶数の大当りの組合せに設定する。
CPU71はステップS251へ移行すると、変動開始コマンドの検出結果を変動開始コマンド11と12と13と14と15のそれぞれと比較する。ここで変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド11〜15のいずれかであると判断した場合にはステップS252の外れリーチ図柄設定処理へ移行する。この外れリーチ図柄設定処理は3列の図柄要素を外れリーチの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS252でRAM73からカウンタSC1およびSC2のそれぞれの値の更新結果を検出する。そして、図柄要素(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれを図柄要素の選択結果に設定する。次に図柄要素(1)〜(4)の4つのうち左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定することで3列の図柄要素を外れリーチの組合せに設定する。
CPU71はステップS251で変動開始コマンドの検出結果が変動開始コマンド10であると判断すると、ステップS253の完全外れ図柄設定処理へ移行する。この完全外れ図柄設定処理は3列の図柄要素を完全外れの組合せに設定するものであり、CPU71はステップS253でRAM73からカウンタSC1とSC2とSC3のそれぞれの値の更新結果を検出する。そして、図柄要素(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC1の値の検出結果に応じた1つを選択し、左列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。次に図柄要素(1)〜(4)の4つのうち左列の図柄要素の設定結果を除いた3つのうちからカウンタSC2の値の検出結果に応じた1つを選択し、右列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定する。最後に図柄要素(1)〜(4)の4つのうちからカウンタSC3の値の検出結果に応じた1つを選択し、中列の図柄要素を図柄要素の選択結果に設定することで3列の図柄要素を完全外れの組合せに設定する。
CPU71はステップS249またはステップS250またはステップS252またはステップS253で3列の図柄要素の組合せを設定すると、ステップS254で表示制御回路80に左列の図柄要素の設定結果と中列の図柄要素の設定結果と右列の図柄要素の設定結果のそれぞれを送信し、ステップS255でRAM73から変動開始コマンドを消去する。この表示制御回路80のVDPは左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの設定結果を受信した場合にはVRAMに記録する。
CPU71はステップS255で変動開始コマンドを消去すると、ステップS256で表示制御回路80に装飾図柄遊技開始コマンドを送信し、ステップS257へ移行する。この表示制御回路80のVDPは装飾図柄遊技開始コマンドを受信した場合にはビデオデータの選択結果を再生開始することで装飾図柄表示器40に装飾図柄遊技の背景映像を表示開始する。
図28の(a)は通常映像である。この通常映像はビデオデータ01〜05およびビデオデータ10〜15の11のそれぞれが再生されることで表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、主人公が対戦相手を待つ内容に設定されている。図28の(b)はリーチ映像1であり、リーチ映像1は対戦相手1が登場して主人公と対戦する内容に設定されている。このリーチ映像1はビデオデータ01およびビデオデータ11のそれぞれが再生されることで通常映像の後に表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、ビデオデータ01では主人公が対戦相手1を倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ11では主人公が対戦相手1を倒すことができない外れの結末に設定されている。
図28の(c)はリーチ映像2であり、リーチ映像2は対戦相手1とは異なる対戦相手2が登場してリーチ映像1とは異なる展開で主人公と対戦する内容に設定されている。このリーチ映像2はビデオデータ02およびビデオデータ12のそれぞれが再生されることで通常映像の後に表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、ビデオデータ02では主人公が対戦相手2を倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ12では主人公が対戦相手2を倒すことができない外れの結末に設定されている。
図28の(d)はリーチ映像3であり、リーチ映像3は対戦相手1〜2とは異なる対戦相手3が登場してリーチ映像1〜2とは異なる展開で主人公と対戦する内容に設定されている。このリーチ映像3はビデオデータ03およびビデオデータ13のそれぞれが再生されることで通常映像の後に表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、ビデオデータ03では主人公が対戦相手3を倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ13では主人公が対戦相手3を倒すことができない外れの結末に設定されている。
図28の(e)はリーチ映像4であり、リーチ映像4は対戦相手1〜3とは異なる対戦相手4が登場してリーチ映像1〜3とは異なる展開で主人公と対戦する内容に設定されている。このリーチ映像4はビデオデータ04およびビデオデータ14のそれぞれが再生されることで通常映像の後に表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、ビデオデータ04では主人公が対戦相手4を倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ14では主人公が対戦相手4を倒すことができない外れの結末に設定されている。
図28の(f)はリーチ映像5であり、リーチ映像5は対戦相手1〜4とは異なる対戦相手5が登場してリーチ映像1〜4とは異なる展開で主人公と対戦する内容に設定されている。このリーチ映像5はビデオデータ05およびビデオデータ15のそれぞれが再生されることで通常映像の後に表示される装飾図柄遊技の背景映像であり、ビデオデータ05では主人公が対戦相手5を倒す大当りの結末に設定され、ビデオデータ15では主人公が対戦相手5を倒すことができない外れの結末に設定されている。
表示制御回路80のVDPは装飾図柄遊技開始コマンドを受信したことで装飾図柄遊技の背景映像を表示開始すると、左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの変動表示を開始する(図29のa参照)。これら左列〜右列のそれぞれの図柄要素の変動表示は背景映像の前方に重ねて行われるものであり、VDPは左列〜右列のそれぞれの図柄要素の変動表示を開始した場合にはVRAMから左列の図柄要素の設定結果を検出し、左列の図柄要素の変動表示を左列の図柄要素の検出結果で停止する(図29のb参照)。このVDPは左列の図柄要素の変動表示を停止した場合にはVRAMから右列の図柄要素の設定結果を検出し、右列の図柄要素の変動表示を右列の図柄要素の検出結果で停止する(図29のc参照)。この右列の図柄要素の変動表示の停止はビデオデータ01〜05およびビデオデータ11〜15の10のそれぞれが再生されている場合に通常映像の前方で行われるものであり、リーチ映像1〜5のそれぞれは左列および右列が相互に同一の図柄要素で変動停止したリーチ状態で表示開始される。
CPU71はステップS257へ移行すると、RAM73に変動停止コマンドが記録されているか否かを判断する。ここでRAM73に変動停止コマンドが記録されていないと判断した場合には装飾図柄遊技処理を終え、RAM73に変動停止コマンドが記録されていると判断した場合にはステップS258へ移行する。ここでRAM73から変動停止コマンドを消去し、ステップS259で表示制御回路80に装飾図柄遊技停止コマンドを送信し、装飾図柄遊技処理を終える。
表示制御回路80のVDPは装飾図柄遊技停止コマンドを受信すると、VRAMから中列の図柄要素の設定結果を検出し、中列の図柄要素の変動表示を中列の図柄要素の検出結果で停止する(図29のd参照)。この中列の図柄要素の変動表示の停止はビデオデータ01〜05およびビデオデータ11〜15の10のそれぞれが再生されている場合にリーチ映像の結末が表示された後で行われるものであり、VDPは中列の図柄要素の変動表示を停止した場合にはビデオデータの選択結果を再生停止することで装飾図柄遊技の背景映像を表示停止する。
[2−7]大当り遊技演出処理
図22のステップS214の大当り遊技演出処理はRAM73に大当り遊技開始コマンドおよび大当り遊技停止コマンドのそれぞれが記録されているか否かを判断するものであり、演出制御回路70のCPU71はRAM73に大当り遊技開始コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出開始コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技開始コマンドを消去し、RAM73に大当り遊技停止コマンドが記録されていると判断した場合には表示制御回路80に大当り遊技演出停止コマンドを送信した後にRAM73から大当り遊技停止コマンドを消去する。
表示制御回路80のVROMには大当り遊技演出用のビデオデータが予め記録されており、表示制御回路80のVDPは大当り遊技演出開始コマンドを受信した場合にはVROMから大当り遊技演出用のビデオデータを検出し、大当り遊技演出用のビデオデータを検出した場合にはビデオデータの検出結果を再生開始することで装飾図柄表示器40に大当り遊技演出の映像を表示開始する。この大当り遊技演出の映像は大当り遊技を視覚的に演出するものであり、VDPは大当り遊技演出停止コマンドを受信した場合にはビデオデータの検出結果を再生停止することで大当り遊技演出の映像を表示停止する。
[3]遊技内容の説明
遊技球が確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれのオフ状態で特別図柄始動口25内に入賞したことで大当りと判定された場合には通常大当り図柄または確変大当り図柄が選択される。ここで確変大当り図柄が選択された場合(図15のステップS127)には特別図柄表示器39に確変大当り図柄が表示され(図19のステップS163)、装飾図柄表示器40に装飾図柄遊技の映像で3列の図柄要素が奇数の大当りの組合せで表示される(図25のステップS259)。この特別図柄表示器39に確変大当り図柄が表示された場合には大当り遊技が開始され(図19のステップS177)、大当り遊技が停止するときに確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオン状態に設定される(図20のステップS194/S195)。
確率変動モードのオン状態では遊技球が特別図柄始動口25内に入賞する毎に大当りと確率変動モードのオフ状態に比べて高い確率で判定される(図15のステップS119/S121)。電チューサポートモードのオン状態では遊技球が普通図柄始動口23内に入賞する毎に当りと電チューサポートモードのオフ状態に比べて高い確率で判定され(図11のステップS55/S58)、当りであるか否かが判定される毎に普通図柄遊技が電チューサポートモードのオフ状態に比べて短い所要時間で実施され(図11のステップS54)、普通図柄遊技で普通図柄表示器30が点灯状態となる毎に特別図柄始動口25が電チューサポートモードのオフ状態に比べて長い時間を限度に拡大状態とされる(図12のステップS78/S81)。従って、複数回の普通図柄遊技が保留されている場合には特別図柄始動口25が縮小状態および拡大状態相互間で繰返し切換えられる。
[3−1]確率変動モードのオン状態で確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合
確率変動モードは遊技球が特別図柄始動口25内に入賞する毎にオフ状態に設定するか否かが判定されるものであり(図15のステップS114)、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合には確率変動モードがオフ状態に設定され(図15のステップS116)、転落フラグがオン状態に設定され(図15のステップS117)、大当りであるか否かが確率変動モードのオフ状態で判定される(図15のステップS121)。ここで外れと判定された場合には変動開始コマンド15が選択され(図16のステップS148)、変動開始コマンド15が選択された場合には装飾図柄表示器40に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像は通常映像およびリーチ映像5が順に表示されることで演出されるものであり、装飾図柄表示器40にリーチ映像5の結末が表示された場合には3列の図柄要素が外れリーチの組合せとなり、特別図柄表示器39に外れ図柄が表示される(図19のステップS163)。この特別図柄表示器39に外れ図柄が表示された場合には転落フラグがオン状態に設定されていることに応じて電チューサポートモードがオフ状態に設定される(図19のステップS167/S169)。
確率変動モードは装飾図柄遊技の映像が表示開始される前にオフ状態に設定するか否かが判定されるものであり、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合には装飾図柄遊技の映像が表示開始される前に確率変動モードがオフ状態に設定されると共に装飾図柄遊技の映像が表示停止された後に電チューサポートモードがオフ状態に設定される。このため、装飾図柄遊技の映像が電チューサポートモードのオン状態で表示される。従って、複数回の普通図柄遊技が保留されている場合には装飾図柄遊技の映像の表示状態で特別図柄始動口25が縮小状態および拡大状態相互間で繰返し切換えられる。
[3−2]確率変動モードのオン状態で大当りと判定された場合
遊技球が特別図柄始動口25内に入賞したことで大当りと判定された場合には変動開始コマンド05が選択され(図16のステップS149)、変動開始コマンド05が選択された場合には装飾図柄表示器40に装飾図柄遊技の映像が表示される。この装飾図柄遊技の映像は変動開始コマンド15が選択された場合と同一に通常映像およびリーチ映像5が順に表示されることで演出されるものであり、装飾図柄表示器40にリーチ映像5の結末が表示された場合には3列の図柄要素が奇数または偶数の大当りの組合せとなり、特別図柄表示器39に通常大当り図柄または確変大当り図柄が表示される(図19のステップS163)。この特別図柄表示器39に通常大当り図柄または確変大当り図柄が表示された場合には大当りと判定されたことに応じて確率変動モードおよび電チューサポートモードのそれぞれがオフ状態に設定される(図19のステップS165/S169)。
電チューサポートモードは大当りと判定された場合に装飾図柄遊技の映像が表示停止された後に確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合と同一のタイミングでオフ状態に設定されるものである。このため、装飾図柄遊技の映像が電チューサポートモードのオン状態で表示されるので、複数回の普通図柄遊技が保留されている場合には装飾図柄遊技の映像の表示状態で特別図柄始動口25が縮小状態および拡大状態相互間で繰返し切換えられる。従って、確率変動モードをオフ状態に設定すると判定された場合および大当りと判定された場合相互間で装飾図柄遊技の映像の表示状態での特別図柄始動口25の挙動が相互に同一になるので、遊技者が特別図柄始動口25の挙動から確率変動モードをオフ状態に設定すると判定されたか大当りと判定されたかを相互に識別することが不能になる。この結果として遊技者が確率変動モードをオフ状態に設定すると判定されたか大当りと判定されたかをリーチ映像5の結末および3列の図柄要素の組合せのそれぞれから識別しようとするので、遊技者の装飾図柄表示器40の表示内容に対する関心が高まる。