JP2013244032A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や使用者の好みに合わせる。
【解決手段】衣類乾燥機は、一端に開口部を有し内部に洗濯物を収容する槽と、開口部を開閉する扉と、洗濯物の乾燥用の温風を生成するために空気を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御して洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行する制御手段と、乾燥運転の終了までの残り時間を表示する表示手段と、使用者の操作によって乾燥運転に関する設定が入力される入力手段と、を備える。制御手段は、乾燥運転中に入力手段が操作されると、その操作に応じて乾燥運転の終了までの残り時間を変更する。
【選択図】図4
【解決手段】衣類乾燥機は、一端に開口部を有し内部に洗濯物を収容する槽と、開口部を開閉する扉と、洗濯物の乾燥用の温風を生成するために空気を加熱する加熱手段と、加熱手段を制御して洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行する制御手段と、乾燥運転の終了までの残り時間を表示する表示手段と、使用者の操作によって乾燥運転に関する設定が入力される入力手段と、を備える。制御手段は、乾燥運転中に入力手段が操作されると、その操作に応じて乾燥運転の終了までの残り時間を変更する。
【選択図】図4
Description
本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
従来、洗濯乾燥機などの衣類乾燥機において、乾燥運転は、例えば次のようにして行われる。すなわち、乾燥運転は、乾燥運転の開始前に予め乾燥運転の終了までに要する乾燥運転時間が設定され、乾燥運転の開始後その乾燥運転時間が経過することよって終了される。乾燥運転時間の設定は、例えば使用者が任意に設定するか、または衣類乾燥機が槽内に投入された衣類の重量を自動で検出し、その検出結果に基づいて乾燥終了までに必要な乾燥運転時間を設定する。
洗濯物の内容、例えば乾き易さなどの性質によっては、同じ重量および乾燥運転時間であっても乾燥具合が異なることがある。また、使用者によっても、乾燥具合の好みが異なることがある。しかし、上記構成では、洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や使用者の好みに合わせることが難しかった。
そこで、洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や使用者の好みに合わせることができる衣類乾燥機を提供する。
実施形態の衣類乾燥機は、一端に開口部を有し内部に洗濯物を収容する槽と、前記開口部を開閉する扉と、前記洗濯物の乾燥用の温風を生成するために空気を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御して前記洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行する制御手段と、前記乾燥運転の終了までの残り時間を表示する表示手段と、使用者の操作によって前記乾燥運転に関する設定が入力される入力手段と、を備える。前記制御手段は、前記乾燥運転中に前記入力手段が操作されると、その操作に応じて前記乾燥運転の終了までの残り時間を変更する。
以下、複数の実施形態による衣類乾燥機を、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
図1に示すように、衣類乾燥機としての洗濯乾燥機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、支持装置14、モータ15、扉16、および乾燥装置17を備えている。なお、本実施形態において、外箱11に対して扉16側を洗濯乾燥機10の前側とする。洗濯乾燥機10は、ヒータ方式の乾燥機能を備え、回転槽13の回転軸が地面に対して傾斜したいわゆるドラム式洗濯乾燥機である。外箱11は、鋼板などによってほぼ矩形の箱状に形成されている。外箱11の前面には、外箱11の内部と外部とを連通する開口部111が形成されている。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。回転槽13は、水槽12の内部に収容されており、洗濯物を収容する槽として機能する。水槽12および回転槽13は、いずれも円筒状に形成されている。
図1に示すように、衣類乾燥機としての洗濯乾燥機10は、外箱11、水槽12、回転槽13、支持装置14、モータ15、扉16、および乾燥装置17を備えている。なお、本実施形態において、外箱11に対して扉16側を洗濯乾燥機10の前側とする。洗濯乾燥機10は、ヒータ方式の乾燥機能を備え、回転槽13の回転軸が地面に対して傾斜したいわゆるドラム式洗濯乾燥機である。外箱11は、鋼板などによってほぼ矩形の箱状に形成されている。外箱11の前面には、外箱11の内部と外部とを連通する開口部111が形成されている。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。回転槽13は、水槽12の内部に収容されており、洗濯物を収容する槽として機能する。水槽12および回転槽13は、いずれも円筒状に形成されている。
水槽12は、円筒状の一方の端部に開口部121が形成され、他方の端部に水槽端板122が設けられている。開口部121は、傾斜した水槽12において水槽端板122よりも上側に位置している。同様に、回転槽13は、円筒状の一方の端部に開口部131が形成され、他方の端部に回転槽端板132が設けられている。開口部131は、傾斜した回転槽13において回転槽端板132よりも上側に位置している。回転槽13の開口部131は、水槽12の開口部121に周囲を覆われている。そして、回転槽13の開口部131は、外箱11の開口部111に対して、ベローズ18によって接続されている。
水槽12は、二本の支持装置14によって外箱11の底部に弾性的に支持されている。支持装置14は、いわゆるサスペンションであって、水槽12の前端側が上方に位置するように傾斜して水槽12を支持している。これにより、水槽12は、中心軸が前後に延びる横軸状に支持される。
また、水槽12は、重力方向の下方に位置する底部の後端側に排水部19を有している。排水部19は、水槽12内の水を水槽12の外部へ排水する。具体的には、排水部19は、排水口123、排水弁20、および排水ホース21とから構成されている。排水口123は、水槽12の底部の後端側に形成されて、水槽12の内部と外部とを連通している。排水弁20は、水槽12の外側にあって排水口123に接続されている。排水ホース21は、一方の端部が排水弁20に接続され、排水弁20と反対側の端部が外部に接続されている。排水弁20は、水槽12からの排水を断続する。これにより、水槽12内の水は、排水口123から排水弁20および排水ホース21を経由して洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
回転槽13は、複数の孔22および複数のバッフル23を有している。孔22は、回転槽13の円筒状の筒状部分を構成する周壁の全域に形成され、回転槽13の内部と外部とを連通している。孔22は、洗濯運転時および脱水運転時には、主に水が出入りする通水孔として機能し、乾燥運転時には空気が出入りする通風孔として機能する。バッフル23は、回転槽13の筒状部分の内側に複数設けられている。バッフル23は、回転槽13の回転に伴って、回転槽13の内側に収容された洗濯物を撹拌する。なお、図1では、簡単のため複数の孔22および複数のバッフル23のうち一部のみを示している。
モータ15は、水槽12の外側にあって水槽端板122に設けられている。モータ15は、例えばアウタロータ型のダイレクトドライブモータである。モータ15の軸部151は、水槽端板122を貫いて水槽12の内側へ突出し、回転槽端板132の中心部に固定されている。これにより、モータ15は、水槽12に対して回転槽13を相対的に回転させる。この場合、軸部151、回転槽13の回転軸、および水槽12の中心軸は、それぞれ一致している。
扉16は、図示しないヒンジを介して外箱11の外面側に設けられている。扉16は、ヒンジを支点に回動し、外箱11前面の開口部111、水槽12の開口部121、および回転槽13の開口部131を開閉する。衣類などの洗濯物は、扉16を開放した状態で、開口部111、121、131を通して回転槽13内に出し入れされる。
乾燥装置17は、水槽12および回転槽13内へ、例えば70℃から90℃程度の温風を供給することにより洗濯物の乾燥を行う。乾燥装置17は、循環ダクト24、送風ファン25、除湿器26、および加熱器27から構成されている。水槽12は、詳細は図示しないが、排気口および給気口を有している。図示しない排気口および給気口は、水槽12の内部と外部とを連通している。そして、循環ダクト24は、水槽12の外側において、水槽12の排気口と給気口とを繋いでいる。
送風ファン25、除湿器26、および加熱器27は、それぞれ循環ダクト24内に設けられている。送風ファン25は、例えばシロッコファンなどで構成されている。送風ファン25は、その送風作用によって、水槽12内の空気を水槽12の排気口から循環ダクト24内に吸い込んだ後、給気口から水槽12内へ送風する。これにより、水槽12および循環ダクト24を循環する空気の流れが生じる。この場合、循環ダクト24内の空気の流れについて見ると、水槽12の排気口が最上流側となり、給気口が最下流側となる。
除湿器26は、循環ダクト24内における送風ファン25の上流側、すなわち送風ファン25と水槽12の排気口との間に設けられている。除湿器26は、詳細は図示しないが、例えば冷却水となる水道水などによって外気温度よりも低い温度に冷却される。回転槽13内において洗濯物から湿気を奪った空気は、除湿器26を通過する際に冷やされて結露が生じ、これにより除湿される。この場合、除湿器26に対する水道水の供給は、図2に示す冷却水弁261の開閉によって行われる。
加熱器27は、循環ダクト24内における送風ファン25の下流側、すなわち送風ファン25と水槽12の給気口との間に設けられている。加熱器27は、例えば二個のPTCヒータ271、272を有している。加熱器27は、二個のPTCヒータ271、272のうち一個の例えばPTCヒータ271にのみ通電する場合と、二個両方のPTCヒータ271、272に通電する場合との二態様で駆動される。これにより、加熱器27は、その出力すなわち加熱温度が二段階で変更される。循環ダクト24内を通る空気は、加熱器27によって加熱され、水槽12の給気口から水槽12および回転槽13内へ供給される。この場合、加熱器27は、洗濯物の乾燥用の温風を生成するために空気を加熱する加熱手段として機能する。
この構成において、乾燥運転のために送風ファン25、除湿器26、および加熱器27が駆動すると、送風ファン25によって送風された空気は、加熱器27で加熱されて温風となり、水槽12の給気口から水槽12および回転槽13内へ供給される。その後、温風は、回転槽13内の洗濯物から湿気を奪った後、孔22から回転槽13の外側へ出る。そして、湿気を含んで温度が低下した空気は、水槽12の排気口から循環ダクト24内に吸い込まれる。循環ダクト24内に吸い込まれた空気は、除湿器26を通過して除湿され、その後、送風ファン25によって再び加熱器27側へ送風される。このように、乾燥運転は、水槽12と循環ダクト24との間で空気を循環させ、その空気を循環ダクト24内で除湿および加熱することによって行われる。
なお、詳細は図示しないが、循環ダクト24の途中部分にはリントフィルタが設けられている。このリントフィルタは、乾燥行程によって衣類から出た糸くずなどの異物、いわゆるリントを捕集する。
また、洗濯乾燥機10は、開閉検知器28、温度センサ29、扉ロック装置30、および図示しない給水装置を備えている。給水装置は、図2に示す給水弁31、図示しない給水ケースおよび給水ホースなどから構成されている。給水ホースは水道などの外部の水源に接続されている。そして、水源からの水は、給水ホース、給水弁31、および給水ケースを介して、水槽12内へ供給される。
開閉検知器28は、図1に示すように、扉16の近傍に設けられている。開閉検知器28は、例えば近接センサやリミットスイッチなどで構成され、扉16の開閉を検知する。この開閉検知器28は、扉16の開閉を検知する開閉検知手段として機能する。温度センサ32は、水槽12の排気口の近傍または循環ダクト24の最上流側の近傍に設けられている。温度センサ32は、例えばサーミスタなどで構成されており、水槽12から循環ダクト24内へ入る空気の温度を検出する。温度センサ32は、回転槽13内の温度を検出する温度検出手段として機能する。
扉ロック装置30は、外箱11の開口部121付近、すなわち扉16の近傍に設けられている。扉ロック装置30は、例えばソレノイドやモータなどの駆動部を有している。扉ロック装置30は、駆動部が駆動されることによって、扉16の閉鎖状態つまりロック状態と、解放状態つまりロック解除状態とを切り替える。
また、洗濯乾燥機10は、制御手段としての制御装置33、および操作パネル34を備えている。制御装置33は、図1に示すように、外箱11の内部の前側にあって扉16の上方に設けられている。制御装置33は、マイクロコンピュータおよびROM、RAMなどの記憶装置などから構成されており、洗濯乾燥機10の作動全般を制御する。図3に示すように、操作パネル34の入力部40および表示部50、開閉検知器28、温度センサ32は、制御装置33に接続されている。
また、モータ15、排水弁20、給水弁31、送風ファン25のファンモータ251、除湿器26の冷却水弁261、扉ロック装置30、および加熱器27は、駆動回路35を介して制御装置33に接続されている。この場合、加熱器27のPTCヒータ271、272は、それぞれスイッチ部351、352を介して電源36に接続されている。スイッチ部351、352は、例えば機械式のリレーや半導体式のトライアックなどで構成されており、制御装置33の制御によって導通状態と遮断状態が切り替えられる。これにより、加熱器27は、PTCヒータ271のみを駆動させた場合と、PTCヒータ271、272の両方を駆動させた場合との二段階の出力で駆動される。
操作パネル34は、外箱11の前面にあって、扉16の上方に設けられている。操作パネル34は、図3に示すように、入力部40および表示部50を有している。入力部40は、ダイヤル41、スタートボタン42、電源入りボタン43、電源切りボタン44、複数の行程ボタン45、複数のコース選択ボタン46などから構成されている。使用者は、入力部40を操作して、洗濯運転や乾燥運転に関する設定を入力する。この場合、入力部40は、入力手段として機能する。
ダイヤル41は、回転可能に設けられており、各種設定内容の選択に用いられる。スタートボタン42は、ダイヤル41の中央部分に押圧可能に設けられており、各種設定内容の決定や、洗濯運転および乾燥運転の開始を決定する際に用いられる。また、スタートボタン42は、洗濯運転および乾燥運転を一時停止するための一時停止ボタン42としても用いられる。本実施形態では、使用態様に応じてスタートボタン42および一時停止ボタン42の名称を使い分ける。電源入りボタン43および電源切りボタン44は、押圧可能に設けられている。洗濯乾燥機10の電源つまり制御装置33の電源は、電源入りボタン43の押圧操作によって入り、電源切りボタン44の押圧操作によって切れる。
複数の行程ボタン45は、例えば洗いボタン451、すすぎボタン452、脱水ボタン453、および乾燥ボタン454などで構成されている。各行程ボタン45は、各行程ボタン45の入力が可能な状態で押圧操作されると点灯する。各行程ボタン45のうち、洗いボタン451、すすぎボタン452、および脱水ボタン453は、例えば洗い時間やすすぎ回数、および脱水時間といった洗濯運転の内容を変更するために用いられる。乾燥ボタン454は、乾燥運転の内容、例えば乾燥運転の時間を変更するために用いられる。
複数のコース選択ボタン46は、例えば洗濯コースボタン461、洗乾コースボタン462、乾燥コースボタン463などで構成されている。各コース選択ボタン46は、運転内容を切り替えるために用いられる。各コース選択ボタン46も、各コース選択ボタン46の入力が可能な状態で押圧操作されると点灯する。この場合、洗濯コースボタン461を押すと、洗濯運転のみを行う洗濯コースが選択可能となり、洗乾コースボタン462を押すと、洗濯運転および乾燥運転を行う洗乾コースが選択可能となる。そして、乾燥コースボタン463を押すと、乾燥運転のみを行う乾燥コースが選択可能となる。
表示部50は、行程内容表示部51、時間表示部52、およびコース内容表示部53などで構成されている。行程内容表示部51および時間表示部52は、液晶パネルで構成されている。この場合、表示部50は、表示手段として機能する。行程内容表示部51および時間表示部52には、数字がいわゆるセグメント方式で表示される。行程内容表示部51は、洗い表示部511、すすぎ表示部512、脱水表示部513、および乾燥表示部514で構成されている。洗い表示部511、すすぎ表示部512、および乾燥表示部514には、それぞれ洗い時間、すすぎ時間、および乾燥運転時間が分単位で表示される。また、すすぎ表示部512には、すすぎ回数が表示される。そして、時間表示部52には、洗濯乾燥機10の運転状態に対応して、現在時刻や運転終了までの残り時間の目安などが表示される。
コース内容表示部53には、複数のコース内容が印字されている。印字部分は、光が透過可能に構成されており、操作パネル34の裏側の図示しない光源から光が照射されることによって、印字部分の文字が浮かび上がるように点灯する。本実施形態において、コース内容は、例えば「標準」、「ザブザブ」、「少量」、「毛布」、「軽い汚れ」、「念入り」、「除菌脱水」、「ソフト乾燥」、「メモリー」、「柔らか」、「ドライ」、「槽クリーン」が設定されている。
次に、洗濯乾燥機10の各運転時における制御内容について、乾燥運転時における制御内容を中心に説明する。
まず、使用者によって電源入りボタン43が押圧操作されると、制御装置33の電源が入る。すると、前回の運転時に選択されていたコースに対応するコース選択ボタン46が点灯するとともに、そのコース内容に対応した文字がコース内容表示部53に浮かび上がる。例えば、前回運転時に洗濯コースボタン461を押してコース内容「標準」を選択した場合、今回電源を入れた直後は、洗濯コースボタン461が点灯するとともに、コース内容表示部53に「標準」の文字が表示される。
まず、使用者によって電源入りボタン43が押圧操作されると、制御装置33の電源が入る。すると、前回の運転時に選択されていたコースに対応するコース選択ボタン46が点灯するとともに、そのコース内容に対応した文字がコース内容表示部53に浮かび上がる。例えば、前回運転時に洗濯コースボタン461を押してコース内容「標準」を選択した場合、今回電源を入れた直後は、洗濯コースボタン461が点灯するとともに、コース内容表示部53に「標準」の文字が表示される。
その後、使用者は、前回と同じ運転内容を実行したい場合は、洗濯運転および乾燥運転に関する設定を変更することなくスタートボタン42を押圧操作し、表示された運転内容を実行する。一方、運転内容を変更したい場合、使用者は、コース選択ボタン46を押圧操作し、その後ダイヤル41を回転操作してコース内容表示部53に表示された文字を見ながらコース内容を選択する。例えば、洗乾コースボタン462を押圧操作すると、洗乾コースについて「標準」、「軽い汚れ」、「ザブザブ」、「念入り」、「少量」、「メモリー」、「毛布」、「槽クリーン」が選択可能となる。この場合、コース内容表示部53には、選択可能なコース内容のうち一の内容が表示され、ダイヤル41を回転操作することによって、コース内容表示部53に表示されるコース内容が順次切り替わる。
本実施形態では、洗乾コースの「標準」を選択した場合について説明する。なお、本実施形態において、洗乾コースとは、洗い行程、すすぎ行程、および脱水行程からなる洗濯運転をした後、乾燥運転までを自動で行うコースをいう。そして、洗乾コースにおけるコース内容「標準」とは、洗い行程の時間、すすぎ行程の回数、脱水行程の時間、および乾燥運転の時間を、洗濯物の重量に対して標準的な値に予め設定したコース内容をいう。
スタートボタン42が押圧操作されて洗乾コースが実行されると、まず、洗濯運転が実行される。洗濯運転が実行されると、制御装置33は、モータ15を駆動して回転槽13を回転させ、モータ15の回転抵抗に基づいて回転槽13内に投入された洗濯物の重量を検出する。そして、制御装置33は、検出した洗濯物の重量に基づいて、洗い行程の時間、すすぎ行程の回数、脱水行程の時間、乾燥運転時間を算出し、各行程内容として設定する。そして、制御装置33は、各行程内容を各行程内容表示部51に表示するとともに、洗乾コース終了までに要する目安の時間を算出して時間表示部52に表示する。その後、設定された各行程内容に従って、洗い行程、すすぎ行程、および脱水行程を行い、そして洗濯運転が終了する。
洗濯運転が終了すると、制御装置33は、次に乾燥運転を実行する。本実施形態において、乾燥運転は、加熱行程と冷却行程の二つの行程で構成されている。加熱行程では、送風ファン25、除湿器26、および加熱器27を駆動させて、回転槽13内へ乾燥した温風を供給することで、洗濯物を乾燥させる。冷却行程では、加熱器27停止させた状態で送風ファン25を駆動し、回転槽13内へ外気と同程度の温度の空気を供給することで、加熱行程で高温となった洗濯物を冷却する。
また、加熱行程に要する時間を加熱時間Thとし、冷却行程に要する時間を冷却時間Tcと定義する。この場合、乾燥運転に要する乾燥運転時間Tは、加熱時間Thと冷却時間Tcの合計で示される。そして、本実施形態では、冷却時間Tcは、加熱時間Thに係わらずほぼ一定の値に設定されており、また、冷却時間Tcは、加熱時間Thに比べて短い。そのため、加熱時間Thの変化は、乾燥運転時間Tに大きく影響する。
制御装置33は、乾燥運転を実行すると、図4に示すステップS10において、モータ15の回転抵抗に基づいて洗濯物の重量を検出する。そして制御装置33は、ステップS11へ移行し、ステップS10で検出した洗濯物の重量に基づいて乾燥運転時間Tおよび加熱時間Thを算出する。ステップS11で算出された乾燥運転時間Tおよび加熱時間Thは、それぞれ初期値として設定される。そして、乾燥運転時間Tは、乾燥運転が終了されるまでの残り時間の目安を示すものとして、時間表示部52に表示される。この場合、時間表示部52に表示される乾燥運転時間Tは、乾燥運転の進行に伴って随時変化する。
その後、ステップS12へ移行し、モータ15を駆動して回転槽13を回転させるとともに、送風ファン25、除湿器26、および加熱器27を駆動させて加熱行程を実行する。この加熱行程において、加熱器27は、PTCヒータ271、272の両方に通電されている。その後、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、一時停止ボタン42が操作されたか否かを判断する。一時停止ボタン42が操作されていない場合(ステップS13でNO)は、ステップS17へ移行する。一方、一時停止ボタン42が操作された場合(ステップS13でYES)は、ステップS14へ移行する。ステップS14では、モータ15、送風ファン25、除湿器26、および加熱器27の駆動を停止して乾燥運転この場合加熱行程を一時停止するとともに、扉ロック装置30を駆動させて扉16のロック状態を解除する。これにより、使用者は、扉16を開けて回転槽13内の洗濯物を取り出し確認することが可能になる。
その後、ステップS15へ移行して乾燥運転時間Tの変更処理が行われる。乾燥運転時間Tの変更処理とは、乾燥運転中であって加熱行程が実行されている間に操作パネル34の入力部40に所定の操作がされた場合、その操作に応じて乾燥運転の終了までの残り時間つまり乾燥運転時間Tを変更する処理をいう。この場合、加熱時間Thを変更することによって、乾燥運転時間Tが実質的に変更される。本実施形態の場合、制御装置33は、乾燥運転中に扉16が開放されたことを契機として、乾燥運転時間Tの変更を受け付ける。すなわち、乾燥運転中に乾燥運転時間Tが変更可能となる条件は、乾燥運転中に開閉検知器28が扉16の開放を検知したことである。
乾燥運転時間Tの変更処理が実行されると、図5に示すステップS30へ移行する。制御装置33は、ステップ30において、乾燥運転中、この場合、加熱行程を一時停止している間に扉16の開放が行われたか否かを判断する。扉16の開閉の判断は、開閉検知器28の検知結果に基づいて行われる。制御装置33は、扉16の開放が行われていない場合(ステップS30でNO)、乾燥運転時間Tの変更処理を終了する(リターン)。一方、扉16の開放が行われていた場合(ステップS30でYES)、ステップS31へ移行し、乾燥運転時間Tの変更の受付を開始する。
ステップS31において、乾燥運転時間Tの変更受付を開始すると、乾燥運転時間Tの変更が可能となり、時間表示部52に表示されていた乾燥運転時間Tの表示を点滅させる。これにより使用者は、乾燥運転時間Tが変更可能な状態であることを認識できる。乾燥運転時間Tの変更は、ダイヤル41の回転操作によって行われる。例えばダイヤル41を右側へ回転させると、乾燥運転時間Tが増加し、左側へ回転させると乾燥運転時間Tが減少する。この場合、実質的には加熱時間Thが変更される。これにより使用者は、加熱行程を一時停止させ、扉16を開いて回転槽13内の洗濯物の乾燥具合を確認した後、時間表示部52に表示された乾燥運転時間Tを見ながら、必要に応じて乾燥運転時間Tすなわち加熱時間Thを変更することができる。
その後、ステップS32へ移行し、スタートボタン42が再び操作されたか否かを判断する。制御装置33は、スタートボタン42が操作されることによって、乾燥運転時間Tの変更を確定する。スタートボタン42が押圧操作されていなければ(ステップS32でNO)、ステップS31へ移行し、ステップS31、ステップS32を繰り返すことでスタートボタン42が操作されるまで待機する。一方、ステップ32でスタートボタン42が押圧操作されたと判断した場合(ステップS32でYES)、ステップS33へ移行し、乾燥運転時間Tすなわち加熱時間Thを変更後の値に再設定する。そして、乾燥運転時間Tの変更処理を終了し(リターン)、図4に示すステップS16へ移行する。
ステップS16では、運転再開処理が行われる。運転再開処理が行われると、制御装置33は、図6に示すように、まずステップS40において扉16が閉状態であるか否かを判断する。その後、ステップS41においてスタートボタン42が操作されたか否かを判断する。制御装置33は、扉16が閉状態となり(ステップS40でYES)、かつ、スタートボタン42が操作されるまで(ステップS41でYES)、ステップS40、42を繰り返す。
扉16が閉状態となり(ステップS40でYES)、かつ、スタートボタン42が操作されると(ステップS41でYES)、ステップS42へ移行して扉ロック装置30により扉16がロック状態にされる。そして、ステップS43へ移行し、モータ15、送風ファン25、除湿器26、および加熱器27を駆動させて乾燥運転すなわち加熱行程を再開する。その後、図4に示すステップS17へ移行する(リターン)。
制御装置33は、ステップS17〜S21において、加熱行程の終了を判断する。この場合、制御装置33は、乾燥運転時間Tが初期値から変更されていない場合、回転槽13内の温度に基づいて加熱行程の終了を判断する。一方、乾燥運転時間Tが初期値から変更されていた場合、変更後の乾燥運転時間Tによる加熱時間Thに基づいて加熱行程の終了を判断する。
すなわち、ステップS17において、制御装置33は、乾燥運転時間Tが初期値から変更されていない場合(ステップS17でNO)、ステップS21へ移行し、加熱行程が継続して必要か否かを回転槽13内の温度に基づいて判断する。この場合、ステップS21において、制御装置33は、温度センサ29により回転槽13内の空気の温度を示す検出温度Fを検出する。そして制御装置33は、検出温度Fが予め設定された所定値、例えば90℃以上となった場合(ステップS21でYES)には、洗濯物の乾燥が終了し以後の加熱行程は不要と判断して、ステップS22へ移行する。
ステップS22では、除湿器26および加熱器27が停止されて加熱行程が終了する。その後、ステップS23へ移行して冷却行程を実行し、加熱行程で高温となった洗濯物を冷却する。そして、冷却時間Tcの経過後、モータ15および送風ファン25を停止させて乾燥運転を終了する。
一方、ステップS17において、制御装置33は、乾燥運転時間Tが初期値から変更されていた場合(ステップS17でYES)、ステップS18へ移行し、変更後の加熱時間Thが経過したか否かを判断する。すなわち、ステップS18において、制御装置33は、変更後の加熱時間Thが経過して加熱行程の残り時間が無くなった場合(ステップS18でNO)、ステップS22へ移行して加熱行程を終了し、その後、ステップS23へ移行して冷却行程を行う。一方、ステップS18において、変更後の加熱時間Thが経過していない場合、つまり加熱時間Thの残り時間が有る場合(ステップS18でYES)、加熱行程を継続するためステップS19へ移行する。
ステップS19において、制御装置33は、洗濯物の乾燥具合を回転槽13内の温度に基づいて判断する。すなわち、制御装置33は、温度センサ29により検出した検出温度Fが、予め設定された所定温度、例えば90℃に到達していない場合(ステップS19でNO)、未だ洗濯物の乾燥が終了していないと判断する。そして、加熱行程を継続するためにステップS13へ移行し、ステップS13〜S20を繰り返す。一方、ステップS19において検出温度Fが所定温度以上となった場合(ステップS18でYES)、制御装置33は、洗濯物が乾燥されたと判断し、ステップS20へ移行する。
この場合、洗濯物は十分に乾燥しているが、変更後の加熱時間Thが経過していないため、使用者が継続して乾燥運転を希望していると判断される。そのため、ステップS20において、制御装置33は、加熱器27の二個のPTCヒータ271、272のうち、一個のPTCヒータ271のみに通電することで、加熱器27の出力を低減する。これにより、洗濯物が乾燥した後であっても、回転槽13内の洗濯物を比較的高温な状態を維持しつつ過度な温度上昇を抑制することができ、その結果、安全に乾燥運転を行うことができる。その後、ステップS13へ移行し、加熱時間Thが経過(ステップS18でYES)するまで、ステップS13〜S20を繰り返す。
乾燥運転が終了すると、その後、所定時間ソフトキープ運転が行われる。ソフトキープ運転とは、乾燥後の洗濯物のシワ付きを抑制するために行われるもので、乾燥運転の終了後も洗濯物が取り出されない場合に自動的に実行される。洗濯物の取り出しの判断は、例えば乾燥運転終了後に扉16が開放されたか否かによって判断することができる。このソフトキープ運転では、例えば5分間休止し、その後30秒間モータ15を駆動させて回転槽13を回転させる、といった動作が繰り返される。そして、ソフトキープ運転が行われるソフトキープ時間Tsは、例えば乾燥運転の終了後最大3時間程度に設定されている。なお、本実施形態の場合、乾燥運転時間Tの変更可能な範囲は、初期設定による乾燥運転時間Tに対してソフトキープ時間Tsの範囲内、この場合、最大で3時間程度に設定されている。
また、乾燥運転中に乾燥運転時間Tが変更された場合、制御装置33は、乾燥運転時間Tの変更内容を記憶する。制御装置33は、次回電源が入れられた際に、記憶した乾燥運転時間Tの内容を、自動的または使用者がコース内容「メモリー」を選択することによって表示部50に表示する。
次に、乾燥運転中の回転槽13内の温度の経時変化について、図7および図8を参照して説明する。
まず、乾燥運転時間Tを初期値から減少する方向へ変化させた場合について、図7を参照して説明する。図7では、例えば使用者が乾燥運転中に加熱行程を一時停止して洗濯物の乾燥具合を確認した後、生乾き状態を希望して初期値の乾燥運転時間Tよりも早く乾燥運転を終了させるために、乾燥運転時間Tを減少させる方向へ変更した場合を想定している。
まず、乾燥運転時間Tを初期値から減少する方向へ変化させた場合について、図7を参照して説明する。図7では、例えば使用者が乾燥運転中に加熱行程を一時停止して洗濯物の乾燥具合を確認した後、生乾き状態を希望して初期値の乾燥運転時間Tよりも早く乾燥運転を終了させるために、乾燥運転時間Tを減少させる方向へ変更した場合を想定している。
図7において破線で示されたグラフは、乾燥運転時間Tが初期値から変更されていない場合における回転槽13内の温度すなわち検出温度Fの経時変化を表している。また、図7において実線で示されたグラフは、乾燥運転時間Tが初期値から減少する方向に変更された場合における回転槽13内の温度の経時変化を表している。なお、図7に示した乾燥運転時間T1および加熱時間Th1は、乾燥運転時間Tおよび加熱時間Thの変更後の内容を示している。また、変更時間dT1は、変更後の乾燥運転時間T1に対する初期値の乾燥運転時間Tからの変化分を示している。また、図7に示す実線および破線のグラフは、A0からA2で示す区間において重なって表示されている。
回転槽13内の温度は、乾燥運転が実行されて加熱行程が開始されると、A0からA1の区間に示すように、温風の供給によって徐々に上昇する。その後、温風供給による熱と、洗濯物に吸収される熱とが均衡すると、A1からA2の区間に示すように、回転槽13内は、温度上昇が無くなってほぼ一定の温度に維持される。
乾燥運転時間Tが初期値から変更されていない場合、加熱行程は、洗濯物の乾燥が終了するまで行われる。この場合、初期値の乾燥運転時間Tおよび加熱時間Thは目安であり、加熱行程の終了は、回転槽13内が所定温度以上に上昇したか否かによって決定される。すなわち、洗濯物が乾燥されると、洗濯物に熱が吸収されなくなるため、温風供給による熱との均衡が崩れる。そのため、洗濯物が乾燥すると、回転槽13内の温度は、A3からA4の区間において破線で示すように上昇する。そして、制御装置33は、回転槽13内の温度が所定温度以上になると、洗濯物の乾燥が終了したと判断して、加熱行程を終了する。そして、A4からA5の区間で示すように、冷却時間Tcの期間について冷却行程を行った後、乾燥運転を終了する。乾燥運転を終了した後は、ソフトキープ時間Tsで示した期間中、ソフトキープ運転を間欠的に行う。
一方、乾燥運転中のA0からA2に示す区間において、乾燥運転時間Tが初期値から変更された場合、制御装置33は、回転槽13内の温度が所定温度以上になって洗濯物の乾燥が終了したと判断する前であっても、変更後の加熱時間Th1の経過によって加熱行程を終了する。その後、乾燥運転時間Tが変更されていない場合と同様に、A2からA3の区間に実線で示すように冷却時間Tcの期間について冷却行程を行った後、乾燥運転を終了する。乾燥運転を終了した後は、ソフトキープ時間Tsで示した期間中、ソフトキープ運転を間欠的に行う。
次に、乾燥運転時間Tが初期値から増加する方向へ変化された場合について、図8を参照して説明する。図8では、例えば使用者が乾燥運転中に加熱行程を一時停止して洗濯物の乾燥具合を確認した後、初期値の乾燥運転時間Tよりも長い乾燥運転が必要と判断して乾燥運転を延長するために、乾燥運転時間Tを増加させる方向へ変更した場合を想定している。
図8において破線で示されたグラフは、図7において破線で示されたグラフと同じ内容を示している。この場合、図8に示すA0からA5は、図7に示すA0からA5に対応している。また、図8において実線で示されたグラフは、乾燥運転時間Tが初期値から増加する方向に変更された場合における回転槽13内の温度変化を経時的に表している。なお、図8に示した乾燥運転時間T2、加熱時間Th2、およびソフトキープ時間Ts2は、それぞれ乾燥運転時間T、加熱時間Th、およびソフトキープ時間Tsの変更後の内容を示している。また、変更時間dT2は、変更後の乾燥運転時間T2に対する初期値の乾燥運転時間Tからの変化分を示している。また、図8に示す実線および破線のグラフは、A0からA3で示す区間において重なって表示されている。
この場合、乾燥運転中のA0からA4に示す区間において、乾燥運転時間Tが初期値よりも長い乾燥運転時間T2に変更されると、制御装置33は、加熱行程を初期値の加熱時間Thを超えて実行する。ここで、使用者の予想以上に洗濯物の乾燥が早く終了した場合、A5からA6の区間で示すように、回転槽13内の温度は、加熱時間Th2に到達する前に所定値以上になる。すると、制御装置33は、加熱器27のPTCヒータ271、272のうち、一のPTCヒータ271のみに通電し、これにより加熱器27の出力が低下される。その後、加熱器27の出力を低減した状態で加熱行程を継続することで、回転槽13内は、所定温度以下に維持される。
そして、加熱時間Th2が経過すると、制御装置33は、A7からA8の区間で示すように、冷却行程を行い、その後、乾燥運転を終了する。乾燥運転の終了後は、所定期間ソフトキープ運転を間欠的に行う。この場合、ソフトキープ運転が行われるソフトキープ時間Ts2は、初期値におけるソフトキープ時間Tsから変更時間dT2を減じた値にほぼ等しい。
これによれば、使用者は、乾燥運転中に入力部40のダイヤル41を操作することで、その操作に応じて乾燥運転の終了までの残り時間すなわち乾燥運転時間Tを変更することができる。そのため、使用者は、乾燥運転中であっても、洗濯物が好みの乾燥具合になるように乾燥運転時間を増減することができる。その結果、洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や使用者の好みに極力合わせることができる。
また、制御装置33は、乾燥運転中において、乾燥運転が一時停止されて扉16が開放されたことを契機として、乾燥運転時間Tの変更を受け付ける。これによれば、使用者は、乾燥運転中に乾燥運転を一時停止し、回転槽13内の洗濯物の乾燥具合を確認した上で、好みの乾燥具合になるように乾燥運転時間を増減することができる。その結果、洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や使用者の好みにより近付けることができる。
さらに、制御装置33は、乾燥運転中に乾燥運転時間Tが変更された場合には、その変更内容を記憶する。そして、その変更内容を、次回の運転時すなわち次回の電源投入後であって乾燥運転の開始前の時点で、自動的または使用者による入力部40の操作に応じて表示部50に表示する。これによれば、前回運転時に設定された好みの乾燥運転時間を、次回運転時における初期の段階で表示することで、使用者の再度設定する手間が省かれ、その結果、利便性が向上する。
そして、制御装置33は、乾燥運転中に乾燥運転時間Tを変更した場合であって、変更後の乾燥運転時間T2に基づく加熱時間Th2が経過する前に、温度センサ29の検出温度Fが所定値以上となって洗濯物の乾燥の終了を検知した場合には、PTCヒータ271、272のうち一のPTCヒータ272を停止して加熱器27の出力を低減させる。これによれば、乾燥運転時間Tを変更した後、使用者の予想よりも早く洗濯物の乾燥が終了した場合であっても、回転槽13内の洗濯物を比較的高温な状態を維持しつつ過度な温度上昇を抑制することができる。その結果、より長く乾燥運転を行いたいという使用者の要求を満足させつつ、安全に乾燥運転を行うことができる。また、加熱器27の出力を低減することにより、省エネ効果を得つつ、乾燥運転の延長をすることができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図9および図10を参照して説明する。
第二実施形態では、乾燥運転中における乾燥運転時間Tの変更処理の時期および内容が第一実施形態と異なる。第二実施形態において、制御装置33は、乾燥運転中に入力部40が所定の操作をされた後に、乾燥運転時間Tを変更可能にする。入力部40の所定の操作とは、例えば乾燥ボタン454など入力部40のうち予め設定された任意の入力部を操作することをいう。この場合、乾燥運転時間Tは、乾燥運転中に乾燥ボタン454が操作されたことを契機として変更可能になる。したがって、本実施形態において、乾燥運転時間Tの変更は、乾燥運転が一時停止されて扉16が開放されたか否かに寄らない。
次に、第二実施形態について図9および図10を参照して説明する。
第二実施形態では、乾燥運転中における乾燥運転時間Tの変更処理の時期および内容が第一実施形態と異なる。第二実施形態において、制御装置33は、乾燥運転中に入力部40が所定の操作をされた後に、乾燥運転時間Tを変更可能にする。入力部40の所定の操作とは、例えば乾燥ボタン454など入力部40のうち予め設定された任意の入力部を操作することをいう。この場合、乾燥運転時間Tは、乾燥運転中に乾燥ボタン454が操作されたことを契機として変更可能になる。したがって、本実施形態において、乾燥運転時間Tの変更は、乾燥運転が一時停止されて扉16が開放されたか否かに寄らない。
具体的には、図9に示すように、乾燥運転が開始されると、制御装置33は、第一実施形態と同様にステップS10からステップS13を実行する。ステップS13では、一時停止ボタン42の操作の有無を判断する。そして、一時停止ボタン42の操作が有れば(ステップS13でYES)、ステップS14およびステップS16を実行し、ステップS24へ移行する。一方、一時停止ボタン42の操作が無ければ(ステップS13でNO)、ステップS24へ移行する。そして、ステップS24では、乾燥運転時間Tの変更処理が行われる。
乾燥運転時間Tの変更処理が実行されると、図10に示すように、制御装置33は、ステップS50において乾燥ボタン454の操作の有無を判断する。乾燥ボタン454の操作が無ければ(ステップS50でNO)、乾燥運転時間Tの変更処理を終了し(リターン)、図9に示すステップS17へ移行する。一方、乾燥ボタン454の操作が有れば(ステップS50でYES)、ステップS51へ移行し、乾燥運転時間Tの変更の受け付けを開始する。
その後、ステップS52において、制御装置33は、乾燥運転時間Tを変更可能な状態で所定期間待機する。そして、乾燥運転時間Tの変更受付の開始後、所定期間ダイヤル41が操作されずに乾燥運転時間Tが変更されなかった場合は(ステップS52でYES)、乾燥運転時間Tの変更処理を終了し、図9に示すステップS17へ移行する(リターン)。一方、ダイヤル41が操作されて乾燥運転時間Tが変更された場合は(ステップS52でNO)、ステップS53へ移行し、スタートボタン42が操作されたか否かを判断する。制御装置33は、スタートボタン42が操作されることによって、乾燥運転時間Tの変更を確定する。
スタートボタン42の操作が無い場合(ステップS53でNO)、スタートボタン42が操作されるまでステップS50〜S53を繰り返す。一方、スタートボタン42の操作が有れば(ステップS53でYES)、ステップS54へ移行し、乾燥運転時間Tを、変更後の乾燥運転時間Tに再設定する。そして、乾燥運転時間Tの変更処理を終了し(リターン)、図9に示すステップS17へ移行する。その後、第一実施形態と同様に、ステップS17〜S23を実行し、乾燥運転を終了する。
この実施形態によれば、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、乾燥運転を一時停止して扉16を開けなくても乾燥運転時間Tを変更することができるため、利便性が向上する。
この実施形態によれば、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、乾燥運転を一時停止して扉16を開けなくても乾燥運転時間Tを変更することができるため、利便性が向上する。
なお、乾燥運転時間Tの変更を受け付けるための契機となる入力部40の操作は、上記構成に限られず、例えば乾燥ボタン454を複数回押したり、所定秒数以上押し続けたりする構成でもよい。
また、第一実施形態と第二実施形態との制御内容を組み合わせてもよい。つまり、乾燥運転時間Tの変更処理は、扉16が開放されたこと、および、乾燥ボタン454が操作されたこと、のいずれを契機としてもよい。
また、第一実施形態と第二実施形態との制御内容を組み合わせてもよい。つまり、乾燥運転時間Tの変更処理は、扉16が開放されたこと、および、乾燥ボタン454が操作されたこと、のいずれを契機としてもよい。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図11を参照して説明する。
第三実施形態では、洗濯乾燥機10は、ヒートポンプ方式の乾燥機能を備えている点で、第一実施形態および第二実施形態とは異なる。第三実施形態において洗濯乾燥機10は、詳細は図示しないが、乾燥装置17の除湿器26および加熱器27に換えて、冷凍サイクルを備えている。冷凍サイクルは、図11に示す圧縮機60、図示しない蒸発器および凝縮器などを有している。蒸発器および凝縮器は循環ダクト24内に設けられている。循環ダクト24を流れる空気は、蒸発器によって除湿され、凝縮器によって加熱され、これにより乾燥した温風が生成される。この場合、凝縮器および圧縮機60は、加熱手段を構成する。
次に、第三実施形態について図11を参照して説明する。
第三実施形態では、洗濯乾燥機10は、ヒートポンプ方式の乾燥機能を備えている点で、第一実施形態および第二実施形態とは異なる。第三実施形態において洗濯乾燥機10は、詳細は図示しないが、乾燥装置17の除湿器26および加熱器27に換えて、冷凍サイクルを備えている。冷凍サイクルは、図11に示す圧縮機60、図示しない蒸発器および凝縮器などを有している。蒸発器および凝縮器は循環ダクト24内に設けられている。循環ダクト24を流れる空気は、蒸発器によって除湿され、凝縮器によって加熱され、これにより乾燥した温風が生成される。この場合、凝縮器および圧縮機60は、加熱手段を構成する。
第三実施形態において、乾燥運転は、第一実施形態または第二実施形態と同様に制御される。この場合、図4または図9のステップS20では、圧縮機60の駆動周波数を下げることで凝縮器に供給される冷媒の圧力を下げ、これにより加熱手段である凝縮器の出力を低減させる。
この第三実施形態によれば、第一実施形態および第二実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、ヒートポンプ方式の乾燥機能であるため、洗濯物を比較的低温で乾燥させることができ、もって洗濯物の布傷みなどを低減させることができる。
この第三実施形態によれば、第一実施形態および第二実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また、ヒートポンプ方式の乾燥機能であるため、洗濯物を比較的低温で乾燥させることができ、もって洗濯物の布傷みなどを低減させることができる。
なお、上記各実施形態における洗濯乾燥機10は、回転槽13の回転軸が地面に対して傾斜したいわゆるドラム式洗濯乾燥機に限られない。例えば、回転槽13の回転軸が垂直方向に向いた縦型の洗濯乾燥機や、さらには、洗濯機能を有さない乾燥専用機であってもよい。
また、乾燥運転時間Tを変更しない場合における乾燥運転終了の判断は、回転槽13内の温度検出によって判断するものに限られず、例えば、乾燥運転時間Tが経過することによって乾燥運転を終了してもよい。
また、操作パネル34について、入力部40および表示部50の機能、用途は、上記実施形態の構成に限られず、また、操作パネル34は、入力部40と表示部50とを兼用するタッチパネル方式であってもよい。
また、乾燥運転時間Tを変更しない場合における乾燥運転終了の判断は、回転槽13内の温度検出によって判断するものに限られず、例えば、乾燥運転時間Tが経過することによって乾燥運転を終了してもよい。
また、操作パネル34について、入力部40および表示部50の機能、用途は、上記実施形態の構成に限られず、また、操作パネル34は、入力部40と表示部50とを兼用するタッチパネル方式であってもよい。
以上説明した実施形態の構成によれば、制御手段は、乾燥運転中に入力手段が操作されると、その操作に応じて乾燥運転の終了までの残り時間を変更する。すなわち、使用者は、乾燥運転中に入力手段を操作することにより、乾燥運転の終了までの残り時間を変更することができる。これにより、使用者は、洗濯物の乾燥具合を、洗濯物の内容や好みに合わせて調節することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、13は回転槽(槽)、131は開口部、16は扉、27は加熱器(加熱手段)、28は開閉検知器(開閉検知手段)、29は温度センサ(温度検出手段)、33は制御装置(制御手段)、40は入力部(入力手段)、50は表示部(表示手段)、60は圧縮機(加熱手段)を示す。
Claims (5)
- 一端に開口部を有し内部に洗濯物を収容する槽と、
前記開口部を開閉する扉と、
前記洗濯物の乾燥用の温風を生成するために空気を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段を制御して前記洗濯物を乾燥させる乾燥運転を実行する制御手段と、
前記乾燥運転の終了までの残り時間を表示する表示手段と、
使用者の操作によって前記乾燥運転に関する設定が入力される入力手段と、を備え、
前記制御手段は、前記乾燥運転中に前記入力手段が操作されると、その操作に応じて前記乾燥運転の終了までの残り時間を変更する衣類乾燥機。 - 前記扉の開閉を検知する開閉検知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記乾燥運転中に前記検知手段が前記扉の開放を検知した後に、前記乾燥運転の終了までの残り時間を変更可能にする請求項1記載の衣類乾燥機。 - 前記制御手段は、前記乾燥運転中に前記入力手段が所定の操作をされた後に、前記乾燥運転の終了までの残り時間を変更可能にする請求項1または2記載の衣類乾燥機。
- 前記制御手段は、前記乾燥運転中に当該乾燥運転の終了までの残り時間を変更した場合に、その変更した内容を記憶して次回の運転時に前記表示手段に表示する請求項1から3いずれか一項記載の衣類乾燥機。
- 前記槽内の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記乾燥運転中に当該乾燥運転の終了までの残り時間を変更した場合であって、その変更後の残り時間が経過する前に前記温度検出手段によって所定値以上の温度が検出された場合に、前記加熱手段の出力を低減させる請求項1から4いずれか一項記載の衣類乾燥機。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111979677A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-11-24 | 广东康慕昂智能家居电器有限公司 | 织物烘干消毒装置的控制系统 |
-
2012
- 2012-05-23 JP JP2012117513A patent/JP2013244032A/ja active Pending
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