JP2013243879A - 単独運転検出回路、単独運転検出方法、および、単独運転検出回路を備えた系統連系インバータ装置 - Google Patents

単独運転検出回路、単独運転検出方法、および、単独運転検出回路を備えた系統連系インバータ装置 Download PDF

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彰大 大堀
Toru Tamura
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Abstract

【課題】容易な方法で単独運転を検出することができる単独運転検出回路を提供する。
【解決手段】単独運転検出回路において、系統連系インバータシステムAの連系点での無効電力を変動させる指示を行う目標値変更指示部61と、連系点で検出された無効電力値Qに基づいて、系統連系インバータシステムAが単独運転状態であるか否かを判定する単独運転判定部62とを設けた。例えば、単独運転判定部62は、無効電力値Qの変化量ΔQが所定値より小さい場合に無効電力値Qが変化しなかったと判断し、変化しなかったとの判断が所定回数繰り返された場合に、単独運転状態であると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、能動方式の単独運転検出回路、単独運転検出方法、および、単独運転検出回路を備えた系統連系インバータ装置に関する。
分散形電源を電力系統に連系する場合、様々な要件を満たす必要がある。分散形電源とは、分散配置される小規模電源であり、太陽電池などの電源自体と、当該電源が生成する電力を負荷や電力系統に供給可能な電力に変換するための設備とを合わせたものである。分散形電源を逆潮流有りの条件で電力系統に連系する場合、単独運転を防止するための単独運転検出回路を設ける必要がある。単独運転とは、分散形電源が連系された配電系統が電力系統から切り離された場合に、分散形電源が配電系統の負荷に電力の供給を継続することである。単独運転検出回路は、単独運転状態であることを検出した場合に、分散形電源を配電系統から切り離す指示を出して、分散形電源から負荷への電力の供給を停止させる。単独運転の検出方法には受動方式と能動方式とがあり、様々な検出方法が開発されている。単独運転検出回路はいくつかの検出方法を組み合わせて単独運転を検出する。
単独運転の能動方式の検出方法としては、スリップモード周波数シフト方式、QCモード周波数シフト方式、有効電力変動方式、無効電力変動方式などがある。これらは、分散形電源から積極的に無効電力(または有効電力、周波数など)の変動を与え、検出された周波数(または周波数、電圧など)の変化に応じて単独運転を検出するものである。
特開2000−358331号公報 特開2006−230115号公報
しかしながら、検出された周波数に基づいて単独運転を検出する場合、周波数検出のための交流信号に高調波成分や不平衡成分が重畳していると、周波数の検出精度が低くなり、単独運転検出回路が単独運転を誤検出することがある。また、電力系統の系統周波数が変動した場合にも、誤検出をする場合がある。また、周波数シフト方式などの場合(特許文献1参照)、正帰還により周波数の変動を増幅させるので、注入される無効電力量が大きくなりすぎてフリッカを引き起こしてしまう可能性がある。また、配電系統に複数の分散形電源が並列接続されている場合(特許文献2参照)、各分散形電源の単独運転検出回路同士の干渉によって、単独運転を誤検出することがある。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、上述した問題を生じない容易な方法で単独運転を検出することができる単独運転検出回路を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される単独運転検出回路は、分散形電源の連系点での無効電力を変動させる指示が行われている状態で、前記連系点で検出された検出無効電力値に基づいて、前記分散形電源が単独運転状態であるか否かを判定する単独運転判定手段を備えていることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記単独運転判定手段は、前記検出無効電力値が変化したか否かを判断する変化判断部を備え、前記変化判断部によって、変化しなかったと判断された場合に、単独運転状態であると判定する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記単独運転判定手段は、前記検出無効電力値が変化したか否かを判断する変化判断部と、前記変化判断部によって変化しなかったと判断された回数をカウントする不変化判断カウント手段とを備え、前記不変化判断カウント手段によって、所定回数がカウントされた場合に、単独運転状態であると判定する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記変化判断部は、前記検出無効電力値の所定時間内の最大値と最小値との差が所定値を超えない場合に、変化しなかったと判断する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記変化判断部は、前記検出無効電力値の変化量が所定値を超えない状態が所定時間継続した場合に、変化しなかったと判断する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記変化判断部は、前記検出無効電力値が所定値を超えない状態が所定時間継続した場合に、変化しなかったと判断する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記分散形電源は、前記検出無効電力値を目標値に制御する制御手段を備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記単独運転検出回路は、前記検出無効電力値を目標値に制御する制御手段をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記単独運転検出回路は、前記目標値を変更させる目標値変更指示手段をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記目標値変更指示手段は、前記目標値をパルス状に変動させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記目標値変更指示手段は、前記目標値を正弦波状に変動させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記所定時間は、前記目標値変更指示手段が前記目標値を変更させる指示を行ったときから計時される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記単独運転判定手段は、単独運転状態であると判定した場合に、前記連系点に設けられている遮断器を開放させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記分散形電源は、直流電源と、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路とを備えている。
本発明の第2の側面によって提供される系統連系インバータ装置は、本発明の第1の側面によって提供される単独運転検出回路と、前記インバータ回路とを備えている。
本発明の第3の側面によって提供される単独運転検出方法は、分散形電源の連系点での無効電力を変動させる指示を行う第1の工程と、前記連系点で検出された検出無効電力値に基づいて、前記分散形電源が単独運転状態であるか否かを判定する第2の工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によると、無効電力を変動させる指示が行われている状態で、検出無効電力値に基づいて単独運転状態であるか否かが判定される。分散形電源が単独運転状態でない場合、指示に応じて検出無効電力値が変化するが、単独運転状態の場合、検出無効電力値は変化しない。したがって、検出無効電力値が変化しない場合に分散形電源が単独運転状態であると判定することができ、容易に適切に単独運転を検出することができる。
また、本発明によると、単独運転の検出に検出無効電力値を用いるので、周波数の検出精度が低い場合や系統周波数が変動した場合でも、単独運転を誤検出することがない。また、少量の無効電力量の注入で単独運転を検出することができる。また、複数の分散形電源が並列接続されている場合でも、検出無効電力値が変化したか否かで単独運転を検出するので、他の分散形電源の単独運転検出回路の影響を受けない。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
第1実施形態に係る単独運転検出回路を備えた系統連系インバータシステムを説明するための図である。 単独運転判定部が行う単独運転判定処理を説明するためのフローチャートである。 単独運転検出回路の試験結果を説明するための図である。 他の単独運転判定処理を説明するためのフローチャートである。 他の単独運転判定処理を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態に係る単独運転検出回路を備えた交流発電システムを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態を、本発明に係る単独運転検出回路を系統連系インバータシステムに用いた場合を例として、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、第1実施形態に係る単独運転検出回路を備えた系統連系インバータシステムを説明するための図である。
系統連系インバータシステムAは、分散形電源であり、直流電源1、インバータ回路2、制御回路3、電流センサ4、電圧センサ5、単独運転検出回路6、および連系用遮断器7を備えている。系統連系インバータシステムAは、連系用遮断器7を介して、負荷Bが接続された配電系統に連系している。当該配電系統は、配電線遮断器Dを介して電力系統Cに連系している。系統連系インバータシステムAは、直流電源1が出力する直流電力をインバータ回路2によって交流電力に変換し、負荷Bに供給する。負荷Bには、電力系統Cからも電力が供給される。また、系統連系インバータシステムAは、逆潮流ありのシステムであり、交流電力を電力系統Cにも供給する。インバータ回路2、制御回路3、電流センサ4、電圧センサ5、単独運転検出回路6、および連系用遮断器7をまとめたものが系統連系インバータ装置であり、いわゆるパワーコンディショナと呼ばれるものである。
直流電源1は、直流電力を出力するものであり、例えば太陽電池を備えている。太陽電池は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで、直流電力を生成する。直流電源1は、生成された直流電力を、インバータ回路2に出力する。なお、直流電源1は、太陽電池により直流電力を生成するものに限定されない。例えば、直流電源1は、燃料電池、蓄電池、電気二重層コンデンサやリチウムイオン電池であってもよいし、ディーゼルエンジン発電機、マイクロガスタービン発電機や風力タービン発電機などにより生成された交流電力を直流電力に変換して出力する装置であってもよい。
インバータ回路2は、直流電源1から入力される直流電力を交流電力に変換して出力するものである。インバータ回路2は、図示しないPWM制御インバータとフィルタとを備えている。PWM制御インバータは、制御回路3から入力されるPWM信号に基づいてスイッチング素子(図示しない)のオンとオフとを切り替えることで直流電力を交流電力に変換する。フィルタは、スイッチングによる高周波成分を除去する。
制御回路3は、インバータ回路2を制御するものである。制御回路3は、電流センサ4より入力される電流信号I、電圧センサ5より入力される電圧信号V、および、単独運転検出回路6より入力される変更信号に基づいてPWM信号を生成して、インバータ回路2に出力する。制御回路3は、無効電力検出部31、目標値設定部32、無効電力制御部33、電流制御部34、およびPWM信号生成部35を備えている。
無効電力検出部31は、系統連系インバータシステムAが配電系統に連系する連系点 (以下では、単に「連系点」とする。)での無効電力を検出するものである。無効電力検出部31は、電流センサ4が連系点を流れる電流を検出してディジタル変換した電流信号Iと電圧センサ5が連系点の電圧を検出してディジタル変換した電圧信号Vとを入力され、無効電力値Qを算出する。なお、電流センサ4は、連系点を流れる電流を検出すればよいので、連系用遮断器7の後段に配置してもよい。また、電圧センサ5は、連系点の電圧を検出すればよいので、連系用遮断器7の前段に配置してもよい。
目標値設定部32は、目標値Qrefを設定するものである。目標値設定部32には、無効電力値Qの制御の目標値である基本目標値Q0があらかじめ設定されている。本実施形態では、力率が「1」になるように、基本目標値Q0として「0」が設定されている。目標値設定部32は、単独運転検出回路6から入力される変更信号に応じて目標値Qrefを設定する。変更信号は、目標値を変更しないことを示すローレベル(例えば、「0」)と、目標値を変更することを示すハイレベル(例えば、「1」)とを周期的に繰り返すパルス信号である。目標値設定部32は、変更信号がローレベルの場合、基本目標値Q0を目標値Qrefとして設定し、変更信号がハイレベルの場合、基本目標値Q0に注入無効電力Qinを加算したものを目標値Qref(=Q0+Qin)として出力する。注入無効電力Qinはあらかじめ設定されている。
無効電力制御部33は、無効電力検出部31より出力される無効電力値Qと目標値設定部32より出力される目標値Qrefとの偏差(Qref−Q)を入力されて、当該偏差を「0」とするための補正値を補正値信号として出力する。
電流制御部34は、電流センサ4より入力される電流信号Iと無効電力制御部33より入力される補正値信号との偏差を入力されて、当該偏差を「0」とするための補正値を指令値信号としてPWM信号生成部35に出力する。
PWM信号生成部35は、電流制御部34より入力される指令値信号と、所定の周波数(例えば、4kHz)の三角波信号として生成されたキャリア信号とに基づいて、三角波比較法によりPWM信号を生成する。例えば、指令値信号がキャリア信号より大きい場合にハイレベルとなり、指令値信号がキャリア信号以下の場合にローレベルとなるパルス信号が、PWM信号として生成される。生成されたPWM信号は、インバータ回路2に出力される。また、PWM信号生成部35は、単独運転検出回路6から検出信号を入力された場合に、PWM信号の生成を停止する。検出信号は、単独運転検出回路6が単独運転を検出した時に出力する信号である。PWM信号生成部35からのPWM信号の入力が停止することで、インバータ回路2の電力変換動作は停止する。
制御回路3は、無効電力値Qを目標値Qrefに制御するためのPWM信号をインバータ回路2に出力する。インバータ回路2は、当該PWM信号に基づいて電力変換を行うことで、無効電力値Qを目標値Qrefに制御する。目標値Qrefが変更されない場合(Qref=Q0)、無効電力値Qは基本目標値Q0に制御され、目標値Qrefが変更された場合(Qref=Q0+Qin)、無効電力値Qが(Q0+Qin)に制御される。つまり、目標値Qrefが変更されて、基本目標値Q0に注入無効電力Qinが加算されることで、インバータ回路2は、配電系統にQinの無効電力を注入することになる。また、目標値Qrefを周期的に変動させることで、無効電力値Qを周期的に変動させることができる。注入無効電力Qinが大きすぎると注入される無効電力が大きくなって力率が悪化してしまうし、注入無効電力Qinが小さすぎると注入される無効電力が小さすぎて無効電力の変化を検出できない可能性があるので、注入無効電力Qinを適切な大きさに設定する必要がある。
なお、制御回路3の構成は上記に限られず、無効電力値Qを制御できPWM信号を生成するものであればよい。例えば、三角波比較法以外の方法でPWM信号を生成するものであってもよい。また、電流信号Iと無効電力値Q以外(例えば、電圧信号Vや有効電力値、直流電源1の出力電圧値)をフィードバック制御するものであってもよい。
また、本実施形態では、系統連系インバータシステムAが単相のシステムの場合について説明したが、三相のシステムであってもよい。この場合、無効電力検出部31が電流センサ4および電圧センサ5からそれぞれ入力される三相の信号に基づいて無効電力値Qを算出するようにすればよい。また、電流制御部34が、電流センサ4から入力される三相の電流信号を三相二相変換および回転座標変換し、2つの軸成分についての補正値を逆変換して3つの指令値信号を出力するようにすればよい。このとき、一方の軸成分に代えて、当該軸成分と無効電力値Qとの偏差を用いるようにすればよい。
連系用遮断器7は、系統連系インバータシステムAと配電系統との連系を遮断するものである。連系用遮断器7は通常時は閉路されており、系統連系インバータシステムAは配電系統に連系している。しかし、単独運転検出回路6から検出信号が入力された場合、連系用遮断器7は開放され、系統連系インバータシステムAと配電系統との連系が遮断される。これにより、系統連系インバータシステムAの単独運転状態が回避される。
単独運転検出回路6は、単独運転を検出するものであり、単独運転を検出した場合に検出信号を出力する。単独運転検出回路6が出力した検出信号は、PWM信号生成部35および連系用遮断器7に入力される。
単独運転検出回路6は、目標値変更指示部61および単独運転判定部62を備えている。なお、図1においては、本発明に係る単独運転検出のための構成のみを記載している。実際には、単独運転検出回路6は、他の能動方式の単独運転検出のための構成や受動方式の単独運転検出のための構成も備えているが、本実施形態ではその記載および説明を省略している。
目標値変更指示部61は、目標値Qrefを変更するための変更信号を目標値設定部32に出力するものである。本実施形態では、変更信号を、ローレベルが「0」、ハイレベルが「1」のパルス信号としている。
なお、変更信号のハイレベルを注入無効電力Qinとして、目標値設定部32が基本目標値Q0に変更信号を加算したものを目標値Qrefとして設定するようにしてもよい。また、変更信号はパルス信号に限られず、例えば正弦波信号のように連続変化する信号としてもよい。この場合、目標値設定部32が基本目標値Q0を基準として、変更信号に応じて目標値Qrefを変化させるようにすればよい。
本実施形態においては、目標値変更指示部61を単独運転検出回路6に設ける場合について説明したが、これに限られない。目標値変更指示部61を制御回路3に設けるようにしてもよい。つまり、目標値Qrefを周期的に変動させる構成を、制御回路3が備えるようにしてもよい。
単独運転判定部62は、系統連系インバータシステムAが単独運転状態であるか否かを判定するものである。単独運転判定部62は、無効電力検出部31から入力される無効電力値Qに基づいて判定を行い、単独運転状態であると判定した場合に検出信号をPWM信号生成部35および連系用遮断器7に出力する。
電力系統Cで事故が発生した場合などに、電力系統C側に設けられた保護装置によって配電線遮断器Dが開放されて、配電系統が電力系統Cから切り離される。これにより、電力系統Cから切り離された配電系統に連系している系統連系インバータシステムAが単独運転状態になる。
系統連系インバータシステムAが単独運転状態でない場合、すなわち、系統連系インバータシステムAが連系された配電系統が電力系統Cに連系している場合、連系点(系統連系インバータシステムAが配電系統に連系する連系点)の電圧の位相は電力系統Cの系統電圧の位相に一致している。したがって、目標値Qrefが変更されて連系点を流れる電流の位相が変化しても、連系点の電圧の位相は変化しないので、無効電力値Qが目標値Qrefに制御される。一方、系統連系インバータシステムAが単独運転状態の場合、すなわち、系統連系インバータシステムAが連系された配電系統が電力系統Cに連系していない場合、連系点の電圧の位相は電力系統Cの系統電圧の位相とは関係なく変化する。したがって、目標値Qrefが変更されて連系点を流れる電流の位相が変化すると、連系点の電圧の位相も変化するので、無効電力値Qが目標値Qrefに制御されず、負荷Bによって決まる値に固定される。つまり、目標値Qrefが変更された場合に無効電力値Qが変化するか否かで、単独運転状態であるか否かを判定することができる。目標値Qrefは目標値変更指示部61からの指示によって周期的に変動しているので、目標値Qrefの変動の周期の間に無効電力値Qが変化しなかった場合、単独運転状態であると判定することができる。
単独運転判定部62は、目標値Qrefの変動の周期が2回繰り返される間に、無効電力値Qが変化しない場合に、単独運転状態であると判定する。単独運転判定部62は、目標値Qrefの変動の周期である判定時間T0の間の無効電力値Qの変化量を算出し、当該変化量に基づいて無効電力値Qが変化したか否かを判断する。
図1(b)は、単独運転判定部62の内部構成を示している。単独運転判定部62は、変化量算出部62a、変化量比較部62b、および不変化判断カウント部62cを備えている。
変化量算出部62aは、無効電力検出部31より入力される無効電力値Qの変化量ΔQを算出する。本実施形態では、判定時間T0の間の無効電力値Qの最大値Qmaxと最小値Qminとを検出し、その差を変化量ΔQ(=Qmax−Qmin)としている。
変化量比較部62bは、変化量算出部62aより入力される変化量ΔQと所定値ΔQ’とを比較し、変化量ΔQが所定値ΔQ’より小さい場合に、無効電力値Qが変化しなかったと判断し、その旨を不変化判断カウント部62cに出力する。所定値ΔQ’は、誤差を排除しつつ変化を判断できる値があらかじめ設定されている。変化量算出部62aおよび変化量比較部62bが、本発明の「変化判断部」に対応する。
不変化判断カウント部62cは、無効電力値Qが変化しなかったとの判断の回数をカウントするものである。不変化判断カウント部62cは、当該判断が2回連続した場合(つまり、2周期の間、変化がなかった場合)に、単独運転状態であると判定して、検出信号を出力する。
なお、本実施形態では、誤検出を抑制するために変化の判断を2回繰り返しているが、判定にかかる時間を短くするために、1回の判断で単独運転状態であると判定するようにしてもよい。つまり、不変化判断カウント部62cを設けずに、変化量比較部62bが無効電力値Qが変化しなかったと判断した場合に、単独運転状態であると判定して、検出信号を出力するようにしてもよい。また、誤検出をより抑制するために、変化の判断を3回以上行うようにしてもよい。また、判定時間T0を目標値Qrefの変動の周期より長い時間としてもよい。
図2は、単独運転判定部62が行う単独運転検出処理を説明するためのフローチャートである。
単独運転検出処理は、インバータ回路2が電力変換動作を行っている間、すなわち、制御回路3がPWM信号を出力している間、常に実行されている。まず、変化の判断回数をカウントする変数Nが「1」に初期化され(S1)、経過時間を計時する変数である経過時間T、最大値Qmaxおよび最小値Qminが「0」に初期化される(S2)。次に、無効電力値Qが検出され(S3)、最大値Qmaxと最小値Qminが更新される(S4)。すなわち、ステップS3で検出された無効電力値Qが最大値Qmaxより大きい場合、最大値Qmaxが検出された無効電力値Qに変更され、検出された無効電力値Qが最小値Qminより小さい場合、最小値Qminが検出された無効電力値Qに変更される。そして、経過時間Tが判定時間T0より小さいか否かが判別される(S5)。経過時間Tが判定時間T0より小さい場合(S5:YES)、ステップS3に戻る。一方、経過時間Tが判定時間T0以上の場合(S5:NO)、ステップS6に進む。すなわち、経過時間Tが判定時間T0になるまでの間の無効電力値の最大値Qmaxと最小値Qminとが検出される。
ステップS6では、最大値Qmaxから最小値Qminが減算され、変化量ΔQが算出される。次に、変化量ΔQが所定値ΔQ’より小さいか否かが判別される(S7)。変化量ΔQが所定値ΔQ’より小さい場合(S7:YES)、無効電力値Qが変化しなかったと判断されて、ステップS8に進む。一方、変化量ΔQが所定値ΔQ’以上の場合(S7:NO)、無効電力値Qが変化したと判断されて、ステップS1に戻る。つまり、無効電力値Qが変化している間は、単独運転検出処理が継続される。
ステップS8では、変数Nが2であるか否かが判別される。変数Nが2である場合(S8:YES)、すなわち、無効電力値Qが変化しなかったとの判断が2回繰り返された場合、単独運転状態であると判定されて、検出信号が出力される(S9)。検出信号が出力された後、単独運転検出処理は終了される。変数Nが2でない場合(S8:NO)、すなわち、無効電力値Qが変化しなかったとの判断がまだ1回だけの場合、変数Nが1増加されて、ステップS2に戻り、再度、無効電力値Qが変化したか否かの判断が行われる。
単独運転判定部62は、単独運転状態であると判定しない場合(連系運転状態であると判定した場合)にローレベル信号を出力し、単独運転状態であると判断した場合に検出信号としてのハイレベル信号を出力する。なお、検出信号はこれに限られない。検出信号が入力されたPWM信号生成部35は、PWM信号の生成を停止する。これにより、インバータ回路2の電力変換動作は停止する。また、検出信号が入力された連系用遮断器7は、系統連系インバータシステムAと配電系統との連系を遮断する。これらにより、系統連系インバータシステムAの単独運転状態が回避される。なお、連系用遮断器7が連系を遮断すれば単独運転状態が回避されるので、インバータ回路2の電力変換動作の停止は必ずしも必要ではない。例えば、連系用遮断器7より上流側に接続されている負荷に電力を供給するために、インバータ回路2の電力変換動作を継続するようにしてもよい。
なお、単独運転検出回路6は、アナログ回路として実現してもよいし、ディジタル回路として実現してもよい。また、各部が行う処理をプログラムで設計し、当該プログラムを実行させることでコンピュータを単独運転検出回路6として機能させてもよい。また、当該プログラムを記録媒体に記録しておき、コンピュータに読み取らせるようにしてもよい。
図3は、単独運転検出回路6の試験結果を説明するための図である。
系統連系インバータシステムAが連系している配電系統が電力系統Cに連系している状態(図1参照)で配電線遮断器Dを開放した場合に、単独運転が検出できるか試験を行った。本試験では、目標値変更指示部61が変更信号を出力している状態で、時間0.0[sec]で配電線遮断器Dを開放した。変更信号には、0.4秒周期のパルス信号が設定されており、注入無効電力Qinは5[kVar]に設定されている。つまり、0.4秒ごとに5[kVar]の無効電力の注入が指示されている。なお、基本目標値Q0は0[kVar]、判定時間T0は0.4秒、所定値ΔQ’は2[kVar]に設定されている。
図3は、無効電力検出部31が検出した無効電力値Qを示している。時間0.0[sec]までは、0.4秒ごとに無効電力値Qが5[kVar]程度に上昇している。変更信号の1周期(0.4秒)の間の変化量ΔQは2[kVar]以上になっているので、単独運転判定部62は、無効電力値Qが変化していると判断して、単独運転状態だと判定していない(連系運転状態だと判定している)。しかし、時間0.0[sec] すぎから時間0.8[sec] すぎまでは、無効電力値Qが−2.5[kVar]ぐらいであまり変化しなくなっている。単独運転判定部62は、変化量ΔQが2[kVar]未満で無効電力値Qが変化していないとの判断が2回繰り返されたことで、単独運転状態であると判定して、検出信号を出力している。これにより、インバータ回路2の電力変換動作は停止されて、無効電力値Qが0[kVar]になっている。以上のように、単独運転検出回路6は、単独運転を適切に検出することができている。
本実施形態においては、目標値変更指示部61が変更信号によって周期的に連系点の無効電力を変動させるように指示しつつ、単独運転判定部62が無効電力値Qの変化に基づいて単独運転状態であるか否かを判定する。単独運転検出回路6は、無効電力値Qが変化しているか否かによって単独運転を検出するので、容易に単独運転を検出することができる。また、検出した周波数に基づいて単独運転を検出するのではないので、周波数の検出精度の低下や系統周波数の変動によって、単独運転を誤検出することがない。また、周波数シフト方式などのように注入する無効電力量が大きくなりすぎることはないので、フリッカを抑制することができる。また、配電系統に複数の分散形電源が並列接続されている場合でも、連系点の無効電力を制御できているか否かで判定するので、他の分散形電源の単独運転検出回路と非干渉である。
なお、単独運転判定部62で行われる単独運転判定処理は、上述したものに限られない。単独運転判定処理は、無効電力値Qが変化したか否かを判断できるものであればよい。上記第1実施形態では、判定時間T0の間の最大値Qmaxと最小値Qminとを検出してその差を変化量ΔQとしているが、所定のタイミング毎に無効電力値Qを検出し、前回のタイミングで検出された無効電力値Q1と今回検出された無効電力値Q2との差の絶対値を変化量ΔQ(=|Q2−Q1|)としてもよい。この場合の単独運転判定処理の一例を、図4に示すフローチャートで説明する。
まず、経過時間Tが、「0」に初期化される(S11)。経過時間Tは、無効電力値Qが変化していない時間をカウントする。次に、所定のタイミングを待って、変化量ΔQが算出される(S12)。そして、変化量ΔQが所定値ΔQ’より小さいか否かが判別される(S13)。
変化量ΔQが所定値ΔQ’より小さい場合(S13:YES)、すなわち、無効電力値Qが変化していない場合、経過時間Tが判定時間T0より小さいか否かが判別される(S14)。経過時間Tが判定時間T0より小さい場合(S14:YES)、ステップS12に戻る。一方、経過時間Tが判定時間T0以上の場合(S14:NO)、すなわち、判定時間T0の間、無効電力値Qが変化しなかったと判断された場合、単独運転状態であると判定されて、検出信号が出力される(S15)。検出信号が出力された後、単独運転検出処理は終了される。
ステップS13において、変化量ΔQが所定値ΔQ’以上の場合(S13:NO)、すなわち、無効電力値Qが変化した場合、ステップS1に戻る。経過時間Tが初期化されてステップS12〜S14が繰り返される。つまり、判定時間T0が経過する前に無効電力値Qが変化する限り、単独運転検出処理は継続される。なお、判定時間T0を目標値Qrefの変動の周期より長い時間(例えば、周期の2倍の時間)としてもよい。また、図2に示すフローチャートのステップS1、S8、S10を追加して、無効電力値Qが変化しなかったとの判断が複数回(例えば、2回)繰り返された場合に、単独運転状態であると判定するようにしてもよい。
上述した単独運転判定処理では、変化量ΔQに基づいて無効電力値Qの変化の有無を判断する場合について説明したが、これに限られない。例えば、無効電力値Qを所定値Q’と比較して、無効電力値Qの変化の有無を判断するようにしてもよい。単独運転時の無効電力値Qは、負荷Bの状態によって決まり、負荷Bに誘導性の負荷が多い場合には正の値になるし、容量性の負荷が多い場合には負の値になる。注入無効電力Qinと所定値Q’とは、単独運転時の無効電力値Qの取りうる最大値を考慮して決定する必要がある。注入無効電力Qinは当該最大値より大きな値にする必要があり、所定値Q’は、当該最大値と注入無効電力Qinとの間の値にする必要がある。例えば、単独運転時の無効電力値Qの取りうる最大値が5[kVar]である場合は、注入無効電力Qinは7[kVar]とし、所定値Q’を6[kVar]とすればよい。この場合、無効電力の注入により無効電力値Qが6[kVar]以上になれば無効電力値Qが変化していると判断でき、6[kVar]より小さければ無効電力値Qが変化していないと判断できる。
また、目標値Qrefが増加されたタイミング(すなわち、変更信号がローレベルからハイレベルに切り替わるタイミング)に基づいて無効電力値Qが変化したか否かを判断するようにしてもよい。つまり、連系運転状態の場合は無効電力値Qが目標値Qrefに追従するので、目標値Qrefが増加されたタイミングから追従にかかる時間が経過した後にも無効電力値Qが変化しなかった場合、単独運転状態であると判定することができる。この場合、目標値変更指示部61が出力する変更信号を単独運転判定部62にも入力するようにすればよい。この場合に単独運転判定部62が行う単独運転検出処理のフローチャートは、図5のようになる。
まず、目標値Qrefが増加されたか否かが判別される(S21)。すなわち、目標値変更指示部61から入力される変更信号がローレベルからハイレベルに切り替わったか否かが判別される。目標値Qrefが増加されていない場合(S21:NO)、ステップS21の判別が繰り返され、目標値Qrefが増加された場合(S21:YES)、経過時間Tが、「0」に初期化される(S22)。次に、無効電力値Qが所定値Q’より小さいか否かが判別される(S23)。所定値Q’は、注入無効電力Qinと、単独運転時の無効電力値Qの最大値との間の値が設定される。
無効電力値Qが所定値Q’より小さい場合(S23:YES)、すなわち、無効電力値Qが変化していない場合、経過時間Tが判定時間T0より小さいか否かが判別される(S24)。判定時間T0は、無効電力値Qが目標値Qrefに追従するまでの時間より長い時間が設定される。経過時間Tが判定時間T0より小さい場合(S24:YES)、ステップS23に戻る。一方、経過時間Tが判定時間T0以上の場合(S24:NO)、すなわち、無効電力値Qが変化しない状態が判定時間T0の間継続した場合、単独運転状態であると判定されて、検出信号が出力される(S25)。検出信号が出力された後、単独運転検出処理は終了される。
ステップS23において、無効電力値Qが所定値Q’以上の場合(S23:NO)、すなわち、無効電力値Qが変化した場合、ステップS21に戻る。そして、目標値Qrefが増加されるタイミング(S21:YES)ごとに、経過時間Tが初期化されて(S22)、ステップS23〜S24が繰り返される。つまり、判定時間T0が経過する前に無効電力値Qが変化する限り、単独運転検出処理は継続される。なお、ステップS23に代えて図4に示すフローチャートのステップS12およびS13とすることで、変化量ΔQに基づいて無効電力値Qの変化を判断するようにしてもよい。
図5に示す単独運転検出処理の場合、判定時間T0を目標値Qrefの変動の周期より短い時間とすることができるので、図2および図4に示す単独運転検出処理よりも早く、単独運転を検出することができる。例えば、上述した試験の設定の場合(図3参照)、時間0.4[sec]のタイミングでも目標値Qrefが増加される。このタイミングから判定時間T0(例えば、0.1秒)が経過するまでに無効電力値Qが変化しないことで、単独運転が検出される。
上記第1実施形態では、本発明に係る単独運転検出回路を、無効電力の制御を行うインバータ回路2を備えた系統連系インバータシステムAに用いた場合について説明したが、これに限られない。本発明に係る単独運転検出回路は、無効電力の制御を行わない分散形電源にも用いることができる。以下に、本発明に係る単独運転検出回路を無効電力の制御を行わない交流発電システムに用いた場合を、第2実施形態として説明する。
図6は、第2実施形態に係る単独運転検出回路を備えた交流発電システムを説明するための図である。同図において、第1実施形態に係る系統連系インバータシステムA(図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図6に示す交流発電システムA’は、直流電源1、インバータ回路2、および制御回路3に代えて交流発電機1’を備え、単独運転検出回路6に代えて単独運転検出回路6’を備えている点で、第1実施形態に係る系統連系インバータシステムAと異なる。
交流発電機1’は、交流電力を出力するものであり、例えばディーゼルエンジンを備えている。交流発電機1’は、無効電力の制御を行っていない。なお、交流発電機1’は、ディーゼルエンジン発電機に限定されず、マイクロガスタービン発電機や風力タービン発電機などであってもよい。
単独運転検出回路6’は、目標値変更指示部61に代えて無効電力変動部63を備えている点と、無効電力検出部64を備えている点とで、第1実施形態に係る単独運転検出回路6(図1参照)と異なる。
無効電力検出部64は、第1実施形態に係る無効電力検出部31(図1参照)と同様のものであり、交流発電システムA’が配電系統に連系する連系点での無効電力を検出するものである。無効電力検出部64は、算出した無効電力値Qを単独運転判定部62および無効電力変動部63に出力する。
無効電力変動部63は、交流発電システムA’の連系点の無効電力を変動させるものである。無効電力変動部63は、図示しないPWM制御インバータを備えており、無効電力検出部64より入力される無効電力値Qを目標値Qrefに制御する。目標値Qrefは、第1実施形態の場合と同様に、周期的に変動する。したがって、無効電力変動部63は、連系点の無効電力を周期的に変動させる。
単独運転判定部62は、無効電力検出部64から入力される無効電力値Qに基づいて判定を行い、単独運転状態であると判定した場合に検出信号を交流発電機1’および連系用遮断器7に出力する。検出信号が入力された交流発電機1’は、運転を停止する。また、検出信号が入力された連系用遮断器7は、交流発電システムA’と配電系統との連系を遮断する。これらにより、交流発電システムA’の単独運転状態が回避される。
第2実施形態においては、無効電力変動部63が周期的に連系点の無効電力を変動させつつ、単独運転判定部62が無効電力値Qの変化に基づいて単独運転状態であるか否かを判定する。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
第2実施形態においては、無効電力変動部63を単独運転検出回路6’に設ける場合について説明したが、これに限られない。無効電力変動部63を単独運転検出回路6’とは別の構成として設けるようにしてもよい。つまり、連系点の無効電力を周期的に変動させる装置を、単独運転検出回路6’とは独立した単独の装置として設けるようにしてもよい。
なお、第2実施形態に係る単独運転検出回路6’は、無効電力の制御を行わないインバータ回路を備えた系統連系インバータシステムに用いることもできる。また、複数の分散形電源が並列接続されている場合において、各分散電源で個別に単独運転を検出するのではなく、一括で単独運転を検出する場合にも、第2実施形態に係る単独運転検出回路6’を用いることができる。なお、無効電力の制御を行う交流発電機の場合は、第1実施形態に係る単独運転検出回路6を用いればよい。
本発明に係る単独運転検出回路、単独運転検出方法、および、単独運転検出回路を備えた系統連系インバータ装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る単独運転検出回路、単独運転検出方法、および、単独運転検出回路を備えた系統連系インバータ装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A 系統連系インバータシステム(分散形電源)
A’交流発電システム(分散形電源)
1 直流電源
1’交流発電機
2 インバータ回路
3 制御回路
31 無効電力検出部
32 目標値設定部
33 無効電力制御部
34 電流制御部
35 PWM信号生成部
4 電流センサ
5 電圧センサ
6,6’ 単独運転検出回路
61 目標値変更指示部
62 単独運転判定部
62a 変化量算出部(変化判断手段)
62b 変化量比較部(変化判断手段)
62c 不変化判断カウント部
63 無効電力変動部(制御手段、目標値変更指示手段)
64 無効電力検出部
7 連系用遮断器
B 負荷
C 電力系統
D 配電線遮断器

Claims (16)

  1. 分散形電源の連系点での無効電力を変動させる指示が行われている状態で、前記連系点で検出された検出無効電力値に基づいて、前記分散形電源が単独運転状態であるか否かを判定する単独運転判定手段を備えていることを特徴とする単独運転検出回路。
  2. 前記単独運転判定手段は、
    前記検出無効電力値が変化したか否かを判断する変化判断部を備え、
    前記変化判断部によって、変化しなかったと判断された場合に、単独運転状態であると判定する、
    請求項1に記載の単独運転検出回路。
  3. 前記単独運転判定手段は、
    前記検出無効電力値が変化したか否かを判断する変化判断部と、
    前記変化判断部によって変化しなかったと判断された回数をカウントする不変化判断カウント手段とを備え、
    前記不変化判断カウント手段によって、所定回数がカウントされた場合に、単独運転状態であると判定する、
    請求項1に記載の単独運転検出回路。
  4. 前記変化判断部は、前記検出無効電力値の所定時間内の最大値と最小値との差が所定値を超えない場合に、変化しなかったと判断する、
    請求項2または3に記載の単独運転検出回路。
  5. 前記変化判断部は、前記検出無効電力値の変化量が所定値を超えない状態が所定時間継続した場合に、変化しなかったと判断する、
    請求項2または3に記載の単独運転検出回路。
  6. 前記変化判断部は、前記検出無効電力値が所定値を超えない状態が所定時間継続した場合に、変化しなかったと判断する、
    請求項2または3に記載の単独運転検出回路。
  7. 前記分散形電源は、前記検出無効電力値を目標値に制御する制御手段を備えている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の単独運転検出回路。
  8. 前記検出無効電力値を目標値に制御する制御手段をさらに備えている、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の単独運転検出回路。
  9. 前記目標値を変更させる目標値変更指示手段をさらに備えている、
    請求項7または8に記載の単独運転検出回路。
  10. 前記目標値変更指示手段は、前記目標値をパルス状に変動させる、請求項9に記載の単独運転検出回路。
  11. 前記目標値変更指示手段は、前記目標値を正弦波状に変動させる、請求項9に記載の単独運転検出回路。
  12. 前記所定時間は、前記目標値変更指示手段が前記目標値を変更させる指示を行ったときから計時される、請求項9または10に記載の単独運転検出回路。
  13. 前記単独運転判定手段は、単独運転状態であると判定した場合に、前記連系点に設けられている遮断器を開放させる、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の単独運転検出回路。
  14. 前記分散形電源は、直流電源と、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路とを備えている、
    請求項1ないし13のいずれかに記載の単独運転検出回路。
  15. 請求項14に記載の単独運転検出回路と、前記インバータ回路とを備えている系統連系インバータ装置。
  16. 分散形電源の連系点での無効電力を変動させる指示を行う第1の工程と、
    前記連系点で検出された検出無効電力値に基づいて、前記分散形電源が単独運転状態であるか否かを判定する第2の工程と、
    を備えていることを特徴とする単独運転検出方法。
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