JP2013243850A - 車載非接触充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車載非接触充電装置において、充電用コイルの多機能化を図ることにある。
【解決手段】非接触充電装置40の1次コイルL1が電子キー10との間の無線通信(スマート通信及びトランスポンダ通信)に利用される。よって、非接触充電装置40における1次コイルL1の多機能化を図ることができる。この結果、非接触充電装置40に付加価値をつけることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、非接触で被充電装置を充電する車載非接触充電装置に関する。
従来、非接触充電装置から被充電装置へ非接触で送電を行うことで、被充電装置を充電する非接触充電システムが存在する(例えば、特許文献1参照)。具体的には、非接触充電装置には1次コイル(充電用コイル)が設けられ、被充電装置には2次コイルが設けられる。1次コイルは、励磁されることで低周波数の電波を放出する。この電波により2次コイルに電力が誘起される。この電力が被充電装置に内蔵の電池に充電される。
また、車両には電子キー及び車両間での無線通信を通じて車両ドアの施解錠やエンジンの始動を許可する、電子キーシステムの一種であるスマートシステムが搭載されている(例えば、特許文献2参照)。この電子キーシステムにおいて、車両には、電子キーにLF帯の無線信号を送信するスマート用コイル(アンテナ)が搭載されている。
さらに、車両には、電子キーの電池切れの際に、電子キーに内蔵されるトランスポンダと車載装置との無線通信(トランスポンダ通信)を通じてエンジンの始動を許可する、電子キーシステムの一種であるイモビライザシステムが搭載されている。イモビライザシステムにおいて、車両には、トランスポンダに駆動電波を送信するとともに、トランスポンダからの応答信号を受信するイモビライザ用コイル(アンテナ)が搭載されている。
特開2008−5573号公報 特開2004−92071号公報
上記特許文献1及び2に記載の各システムが搭載される車両には、各システムに対応して充電用コイル、スマート用コイル及びイモビライザ用コイルが設けられる。すなわち、非接触充電装置における充電用コイルは被充電装置の充電に関する機能しか有しておらず、非接触充電装置にさらなる付加価値が求められていた。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、充電用コイルの多機能化を図った車載非接触充電装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、ユーザに所持される携帯機との間での無線通信を通じて車両状態の切り替えを許可する車載制御装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する車載非接触充電装置において、前記1次コイルは、前記携帯機との無線通信に利用されることを要旨とする。
同構成によれば、車載非接触充電装置の1次コイルが携帯機との無線通信に利用される。よって、1次コイルの多機能化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載非接触充電装置において、前記携帯機は、前記車両から無線送信される要求信号を受信すると、応答信号を無線送信し、前記車載制御装置は、前記1次コイルを利用して前記要求信号を無線送信し、受信アンテナを利用して応答信号を受信することで、前記携帯機との間で前記無線通信であるスマート通信を実行し、そのスマート通信が成立すると車両状態の切り替えを許可することを要旨とする。
同構成によれば、1次コイルがスマート通信における送信アンテナとして利用される。よって、スマート通信に関する専用の送信アンテナを省略することもできる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載非接触充電装置において、前記携帯機はトランスポンダを有し、前記トランスポンダは前記車両からの駆動電波を受信すると、その駆動電波に基づき誘起した電力を利用してID信号を無線送信し、前記車載制御装置は、前記1次コイルを利用して前記駆動電波を送信し、前記1次コイルを利用して前記ID信号を受信することで、前記携帯機との間で前記無線通信であるトランスポンダ通信を実行し、そのトランスポンダ通信が成立すると車両状態の切り替えを許可することを要旨とする。
同構成によれば、1次コイルがトランスポンダ通信における送受信コイル(アンテナ)として利用される。よって、トランスポンダ通信に関する送受信コイルを省略することもできる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の車載非接触充電装置において、前記被充電装置は前記携帯機であることを要旨とする。
同構成によれば、携帯機は車載非接触充電装置を通じて充電可能に構成されている。従って、ユーザは乗車中に携帯機を充電することが可能となる。これにより、携帯機の電池切れにより、車両状態の切り替えが不可となることが抑制される。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の車載非接触充電装置において、前記車載非接触充電装置を通じて前記携帯機が充電可能な位置に存在するか否かを判断する判断手段を備え、前記車載制御装置は、前記判断手段を通じて前記携帯機が充電可能な位置に存在する旨認識すると、前記1次コイルを利用して前記無線通信を実行することを要旨とする。
同構成によれば、車載非接触充電装置を通じて携帯機が充電可能な位置に存在するときに、1次コイルを利用してその携帯機との無線通信が実行される。よって、より確実に1次コイルを利用した無線通信を成立させることができる。
本発明によれば、車載非接触充電装置において、充電用コイルの多機能化を図ることができる。
第1の実施形態における車載装置及び電子キーの構成を示すブロック図。 第1の実施形態における電子キーが送電パッドに設置された状態の斜視図。 第1の実施形態におけるACCオン時のECUの処理手順を示したフローチャート。 第1の実施形態におけるメカニカルキー使用時のECUの処理手順を示したフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる非接触充電装置を具体化した第1の実施形態について図1〜図4を参照して説明する。
本例における車両には、非接触充電システム、スマートシステム及びイモビライザシステムが搭載されている。
図1に示すように、車載装置20には非接触充電装置40が搭載されている。車載装置20は、ユーザに所持される電子キー10との相互通信(スマート通信、トランスポンダ通信)を通じてエンジンの始動を許可する。非接触充電装置40は、電子キー10をはじめとする携帯端末を非接触で充電可能に構成される。本実施形態では、電子キー10を充電する場合について代表して記載する。
以下、電子キー10及び車載装置20の具体的構成について説明する。
<電子キーの構成>
電子キー10は、キー側通信機能部15と、受電機能部55と、バッテリ58とを備える。
キー側通信機能部15は、コンピュータユニットによって構成される電子キー制御部11と、LF(Low Frequency)帯の無線信号を受信するLF受信部12と、UHF(Ultra High Frequency)帯の無線信号を送信するUHF送信部13と、トランスポンダ18とを備える。このキー側通信機能部15におけるトランスポンダ18を除く構成はバッテリ58からの電力に基づき動作する。
電子キー制御部11はメモリ11aを備え、そのメモリ11aには電子キー10固有のID(Identification)コードが記憶されている。
LF受信部12は、自身のLF受信アンテナ12aを通じて、車載装置20からのLF帯の要求信号Sriqを受信し、その受信した要求信号Sriqを復調したうえで電子キー制御部11に出力する。
電子キー制御部11は、要求信号Sriqを認識すると、自身のメモリ11aに記憶されるIDコードを含む応答信号Sresを生成し、その生成した応答信号SresをUHF送信部13へ出力する。UHF送信部13は、応答信号Sresを変調し、その変調した応答信号Sresを自身のUHF送信アンテナ13aを介してUHF帯の無線信号として送信する。これがスマート通信における電子キー10の動作である。
トランスポンダ18は、電子キー制御部11に内蔵されるとともに、LF受信部12を利用してトランスポンダ通信を行う。詳しくは、トランスポンダ18は、LF受信部12を通じて非接触充電装置40(正確にはその1次コイルL1)からの駆動電波Svを受けると、同じくLF受信部12を通じて固有のIDコードを含むID信号Sidを無線送信する。これがトランスポンダ通信における電子キー10(トランスポンダ18)の動作である。トランスポンダ18は、バッテリ58からの電力によらずに、受信した駆動電波Svに基づき誘起した電力を利用して動作する。
受電機能部55は、2次コイルL2と、整流回路52と、コンバータ53と、負荷変調回路54と、を備える。2次コイルL2は、非接触充電装置40(1次コイルL1)からの電波により電流を誘起する。整流回路52は、誘起された交流電流を直流電流に変換し、その変換した電流をコンバータ53に出力する。コンバータ53は、電力を降圧又は昇圧して、その電力をバッテリ58に供給する。これにより、バッテリ58が充電される。負荷変調回路54の動作については、非接触充電装置40の構成とともに後述する。
また、電子キー10の本体には、非常用のメカニカルキー17が収納されている。電子キー10による上記スマート通信が不能となるまで、電子キー10のバッテリ58の電圧が低下した場合、ユーザによってメカニカルキー17が電子キー10の本体から取り出される。そして、メカニカルキー17を車両ドアの車外側に設けられるキーシリンダ37に挿入する。そして、その状態でメカニカルキー17を回動する。これにより、キーシリンダ37に連動して、ドアロック装置36を通じて車両ドアの施解錠状態が切り替わる。
<車載装置の構成>
図1に示すように、車載装置20は、電子キー10をはじめとする各種携帯端末を充電する非接触充電装置40と、コンピュータユニットにて構成されるECU21と、UHF帯の無線信号を受信するUHF受信部24と、車外にLF帯の無線信号を送信する車外送信部23とを備える。
また、ECU21には、エンジンスイッチ33と、ブレーキセンサ34と、施解錠スイッチ35と、ドアロック装置36と、カーテシスイッチ38とが接続されている。ブレーキセンサ34は、ユーザによるフットブレーキの踏み込みを検出し、その検出結果をECU21に出力する。エンジンスイッチ33は、運転席の近傍に押し操作可能に設けられるとともに、押し操作されるとその旨の操作信号をECU21に出力する。施解錠スイッチ35は車外のドアハンドルに設けられるとともに、押し操作されるとその旨の操作信号をECU21に出力する。カーテシスイッチ38は車両ドアの開閉状態を検出し、その検出結果をECU21に出力する。
ECU21は、不揮発性のメモリ21aを備え、そのメモリ21aには電子キー10と同一のIDコードが記憶されている。
ECU21は、施解錠スイッチ35が操作された旨認識すると、要求信号Sriqを生成し、その生成した要求信号Sriqを車外送信部23に出力する。車外送信部23は、ECU21からの要求信号SriqをLF帯に変調して、この変調した要求信号SriqをLF送信アンテナ23aを介して車両の周辺に送信する。
UHF受信部24は、そのUHF受信アンテナ24aを介して応答信号Sresを受信し、その応答信号Sresを復調したうえでECU21へ出力する。ECU21は、応答信号Sresを認識すると、この応答信号Sresに含まれるIDコードと、メモリ21aに記憶されるIDコードとの照合を行う。ECU21は、IDコードの照合が成立した状態で、施解錠スイッチ35が操作された旨認識すると、ドアロック装置36を通じて車両ドアの施解錠状態を切り替える。
<非接触充電装置の構成>
図1に示すように、非接触充電装置40は、ECU21によって制御されるものであって、1次コイル(充電用コイル)L1と、励磁回路42と、切り替え回路45と、充電側通信機能部46とを備える。本例では、1次コイルL1は複数個設けられる。非接触充電装置40は、ACC(アクセサリー)オンのときにのみ充電動作可能となる。
図2に示すように、非接触充電装置40は、その上面に電子キー10をはじめとする各種携帯端末を設置可能とした送電パッド40aを有する。この非接触充電装置40は、送電パッド40aを露出させた状態で車室内に取り付けられる。この送電パッド40aは、電子キー10の置き場となる位置に設けられる。ユーザは、電子キー10を送電パッド40aに置くだけで、電子キー10の充電を行うことができる。
図1に示すように、充電側通信機能部46は、スマート通信機能部46aと、トランスポンダ通信機能部46bとを備える。
切り替え回路45は、ECU21、充電側通信機能部46及び励磁回路42間に設けられる。ECU21は、切り替え回路45を充電側通信機能部46に接続した状態と、励磁回路42に接続した状態との間で切り替える。切り替え回路45が充電側通信機能部46に接続した状態においては非接触充電装置40は通信モードで動作し、切り替え回路45が励磁回路42に接続した状態においては非接触充電装置40は充電モードで動作する。通信モードには、スマート通信機能部46aを利用したスマート通信モードと、トランスポンダ通信機能部46bを利用したトランスポンダ通信モードとがある。
<充電モード>
ECU21は、通常、切り替え回路45を通じて非接触充電装置40を充電モードにて動作させる。充電モードにおいて、ECU21は、励磁回路42を通じて1次コイルL1に交流電流を供給する。これにより、1次コイルL1は励磁されて、電波を放出する。
電子キー10が送電パッド40aに設置された状態で、1次コイルL1が励磁されると、上述のように電子キー10のバッテリ58が充電される。
充電モードにおいて非接触充電装置40は、送電パッド40aに電子キー10が設置されているか否かを判断するためにポーリングを行う。具体的には、非接触充電装置40は、間欠的に1次コイルL1に交流電流を供給することで1次コイルL1を励磁する。これにより、1次コイルL1からはポーリング信号(電波)が送信される。
電子キー10の負荷変調回路54は、2次コイルL2を通じてポーリング信号を受けると負荷変調を行う。詳しくは、負荷変調回路54は、ポーリング信号を受信したとき、2次コイルL2に負荷(図示略)を接続した接続状態と、2次コイルL2に負荷を接続しない非接続状態との間で切り替える。当該接続状態にあるとき、2次コイルL2と磁気結合する1次コイルL1からみたインピーダンスが当該非接続状態よりも増加する。従って、1次コイルL1に供給される電流が変化する。非接触充電装置40は、この電流の変化を通じて送電パッド40aに充電規格に対応した電子キー10が設置されているか否かの認証を行う。ECU21は、充電規格に対応した電子キー10が設置されている旨の認証が成立すると、連続的に1次コイルL1を励磁させることで実際に電子キー10の充電を行う。これにより、充電規格に対応した電子キー10にのみ充電が可能となる。また、負荷変調回路54はバッテリ58の充電が完了したとき、上記同様の負荷変調を通じて、ECU21に充電が完了した旨を通知する。
<スマート通信モード>
ECU21は、車外における上記電子キー10とのスマート通信を通じた車両ドアの解錠後にブレーキセンサ34を通じてフットブレーキが踏み込み操作された旨判断したとき、切り替え回路45を通じて非接触充電装置40をスマート通信モードに切り替える。スマート通信モードにおいては、スマート通信機能部46aが動作可能となる。スマート通信モードにおいて、ECU21は、要求信号Sriqを生成し、その生成した要求信号Sriqをスマート通信機能部46aに出力する。スマート通信機能部46aは、ECU21からの要求信号SriqをLF帯に変調して、この変調した要求信号Sriqを1次コイルL1を介して車内に送信する。
UHF受信部24は、そのUHF受信アンテナ24aを介して応答信号Sresを受信し、その応答信号Sresを復調したうえでECU21へ出力する。ECU21は、応答信号Sresを認識すると、この応答信号Sresに含まれるIDコードと、メモリ21aに記憶されるIDコードとの照合を行う。ECU21は、IDコードの照合が成立した状態(スマート通信が成立した状態)において、エンジンスイッチ33が操作された旨認識すると、ACCをオンするとともにエンジンを始動させる。
また、ECU21は、カーテシスイッチ38を通じて車両ドアが開かれた旨認識すると、スマート通信の開始条件が成立したとして切り替え回路45を通じて非接触充電装置40をスマート通信モードに切り替える。そして、ECU21は、スマート通信が成立するか否かで車内からの電子キー10の持ち出しの有無を検知する。ECU21は、この持ち出し検知を通じて車内に電子キー10が存在すると判断した場合には、車両ドアの施錠を規制する。これにより、電子キー10の車内への閉じ込め(インロック)を防止することができる。
<トランスポンダ通信モード>
ECU21は、上記メカニカルキー17を通じた車両ドアの解錠後にカーテシスイッチ38を通じて車両ドアが開閉した旨判断したときトランスポンダ通信の開始条件が成立したとして、切り替え回路45を通じて非接触充電装置40をトランスポンダ通信モードに切り替える。
トランスポンダ通信モードにおいては、トランスポンダ通信機能部46bが動作可能となる。トランスポンダ通信モードにおいて、ECU21は、トランスポンダ通信機能部46b及び1次コイルL1を介して駆動電波Svを送信する。この駆動電波Svは、送電パッド40a上の電子キー10に送信される。例えば、送電パッド40aは、上記トランスポンダ通信が実行されうる状況で電子キー10が置かれ易い位置に設けられる。また、送電パッド40aには、ユーザにとって電子キー10の設置位置の目印となるマークを印刷する等の視覚上の工夫がされていてもよい。
トランスポンダ通信機能部46bは、トランスポンダ18からのID信号Sidを1次コイルL1を通じて受信すると、そのID信号Sidを復調したうえでECU21に出力する。ECU21は、トランスポンダ通信機能部46bからのID信号Sidに含まれるIDコードと、自身のメモリ21aに記憶されるIDコードとの照合が成立した状態(トランスポンダ通信が成立した状態)で、エンジンスイッチ33が操作された旨認識すると、エンジンを始動する。すなわち、本例では、電子キー10を送電パッド40aに設置した状態で、エンジンスイッチ33を操作するだけで、電子キー10が電池切れ状態にあってもエンジンの始動が可能となる。
次に、図3のフローチャートを参照しつつ、ACCオン時におけるECU21の処理手順について説明する。このフローチャートは、ACCがオン状態に切り替えられたときに開始される。
まず、ECU21は非接触充電装置40を充電モードに切り替える、又は充電モードを維持する(S101)。そして、ECU21は、充電規格に対応した電子キー10が設置されている旨の認証が成立すると(S102でYES)、1次コイルL1を励磁することで、電子キー10の充電を実行する(S103)。
次に、ECU21は、上記スマート通信の開始条件が成立するか否かを判断する(S104)。なお、ECU21は、充電規格に対応した電子キー10が設置されている旨の認証が成立しないとき(S102でNO)にも、充電を開始せずに当該ステップS104の判断を行う。そして、ECU21は、例えば車両ドアが開かれたことを通じて電子キー10の持ち出し検知に係るスマート通信の開始条件が成立した旨判断すると(S104でYES)、非接触充電装置40をスマート通信モードに切り替える(S105)。なお、持ち出し検知以外のスマート通信の開始条件が成立した場合にも、同様に非接触充電装置40がスマート通信モードに切り替えられる。そして、ECU21は、スマート通信を実行する(S106)。そして、ECU21は、非接触充電装置40を充電モードに切り替えると(S107)、充電規格に対応した電子キー10が設置されているか否かの認証を再び行う(S102)。そして、この認証が成立すると(S102でYES)、充電を再開する(S103)。
一方、ECU21は、スマート通信の開始条件が成立しない旨判断すると(S104でNO)、電子キー10の充電が完了したか否かを判断する(S108)。ECU21は、電子キー10の充電が完了しない旨判断すると(S108でNO)、ステップS103の処理に戻って充電を継続する。そして、ECU21は、電子キー10の充電が完了した旨判断すると(S108でYES)、処理を終了する。このように、充電中にスマート通信が割り込み処理として行われる。
次に、図4のフローチャートを参照しつつ、メカニカルキー17の使用によって車両ドアが解錠された場合におけるECU21の処理手順について説明する。
ECU21は、上記トランスポンダ通信の開始条件が成立するのを待つ(S201でNO)。ECU21は、トランスポンダ通信の開始条件が成立する旨判断すると(S201でYES)、非接触充電装置40をトランスポンダ通信モードに切り替える(S202)。そして、ECU21はトランスポンダ通信を実行する(S203)。ECU21は、このトランスポンダ通信においてID照合が成立した状態で、エンジンスイッチ33が操作されるとエンジンを始動する。
なお、ECU21は車載制御装置及び判断手段に相当する。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)非接触充電装置40の1次コイルL1が電子キー10との間の無線通信(スマート通信及びトランスポンダ通信)に利用される。よって、非接触充電装置40における1次コイルL1の多機能化を図ることができる。この結果、非接触充電装置40に付加価値をつけることができる。
(2)充電及び通信において共通の1次コイルL1が切り替えられて利用される。よって、充電時において1次コイルL1から放出される電波と、通信時において1次コイルL1から送信される無線信号(駆動電波Sv、要求信号Sriq)とが同時に放射されないため干渉することがない。よって、非接触充電装置40を車載した場合であっても、電子キー10及び車載装置20間の無線通信がより確実に成立する。
(3)1次コイルL1がスマート通信における車内用送信アンテナとして利用される。よって、車内においてスマート通信に関する専用の送信アンテナを省略することができる。従って、車載装置20の構成をより簡易化することができる。
(4)1次コイルL1がトランスポンダ通信における送受信コイル(アンテナ)として利用される。よって、トランスポンダ通信に関する送受信コイルを省略することができる。従って、車載装置20の構成をより簡易化することができる。
(5)電子キー10は非接触充電装置40を通じて充電可能に構成されている。従って、ユーザは乗車中に電子キー10を充電することが可能となる。これにより、電子キー10の電池切れにより、スマート通信を通じた車両ドアの施解錠及びエンジンの始動が不可となることが抑制される。
(6)電子キー10が電池切れの場合であっても、電子キー10を送電パッド40aに設置した状態で、エンジンスイッチ33を操作することでエンジンの始動が可能となる。よって、従来の構成のように、電子キー10をエンジンスイッチ33にかざすという電池切れ時に特有の操作が不要となる。従って、電子キー10が電池切れの場合であっても、ユーザはスムーズにエンジンを始動させることができる。
(7)非接触充電装置40には、充電側通信機能部46及び切り替え回路45が内蔵されている。よって、非接触充電装置40をECU21に接続するだけで、ECU21は非接触充電装置40を通じて電子キー10の充電、並びに電子キー10への無線信号(駆動電波Sv及び要求信号Sriq)の送信等を行うことができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明にかかる非接触充電装置の第2の実施形態について説明する。この実施形態の車載装置は、スマート通信に関する車内送信アンテナを有する点が上記第1の実施形態と異なっている。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図1の破線で示すように、車載装置20は、車内送信部26を有する。車内送信部26は、車内に設けられる。
ECU21は、要求信号Sriqを生成し、その生成した要求信号Sriqを車内送信部26に出力する。車内送信部26は、ECU21からの要求信号SriqをLF帯に変調して、この変調した要求信号Sriqを自身の送信アンテナ26aを通じて車内に送信する。
図3のフローチャートにおいて、ECU21は、送電パッド40a上に充電規格に対応した電子キー10が設置されている旨の認証が成立しない場合(S102でNO)、以後のステップS106におけるスマート通信を車内送信部26を通じて行う。一方、ECU21は、充電規格に対応した電子キー10が設置されている旨の認証が成立すると(S102でYES)、第1の実施形態と同様に以後のステップS106におけるスマート通信を、非接触充電装置40の1次コイルL1を通じて行う。
以上、説明した実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(8)非接触充電装置40に対して電子キー10が送電パッド40a上に存在するとき、すなわち、1次コイルL1と電子キー10との距離が近いときに、1次コイルL1を利用してその電子キー10とのスマート通信が実行される。よって、より確実にスマート通信を成立させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することができる。
・上記各実施形態においては、非接触充電装置40によって充電される被充電装置は電子キー10であったが、被充電装置は電子キー10とは独立した携帯端末であってもよい。この携帯端末には、受電機能部55と同様の構成が設けられる。この場合、電子キー10から受電機能部55を省略してもよい。また、携帯端末に電子キー機能が付加された構成であってもよい。
・上記各実施形態においては、非接触充電装置40は電磁誘導型であったが、磁界共鳴型であってもよい。
・上記各実施形態においては、車載装置20及び電子キー10間でスマート通信及びトランスポンダ通信の両通信が可能であったが、何れか一方の通信のみ可能に構成してもよい。この場合、スマート通信機能部46a及びトランスポンダ通信機能部46bの何れかが省略される。
・上記各実施形態においては、非接触充電装置40には充電側通信機能部46が内蔵されていたが、充電側通信機能部46を非接触充電装置40と別に設けてもよい。この場合であっても、充電側通信機能部46を1次コイルL1と接続することで、上記各実施形態と同様の作用効果が得られる。
また、第2の実施形態において車外送信部23を省略して、スマート通信機能部46aを通じて変調された要求信号SriqをLF送信アンテナ23aからも送信可能としてもよい。逆に、スマート通信機能部46aを省略して、車外送信部23を通じて変調された要求信号Sriqを1次コイルL1からも送信可能としてもよい。
・上記各実施形態においては、充電可能な位置である送電パッド40aは平面状に形成されていたが、電子キー10の周囲を覆うホルダー内を充電可能な位置としてもよい。この場合、電子キー10をホルダーに装着することで、電子キー10の充電、及び電子キー10との各通信が可能となる。
・上記各実施形態においては、ECU21は非接触充電装置40の制御を行っていたが、非接触充電装置40は独自の制御部を有していてもよい。この制御部は、ECU21との間で通信可能に構成される。
・第2の実施形態においては、スマート通信に関する車内送信部26が設けられていたが、これと同様にトランスポンダ通信に関する送受信コイルを設けてもよい。この送受信コイルは、通常、エンジンスイッチ33付近に設けられる。本構成においては、電子キー10が送電パッド40a上に位置している場合、電子キー10がエンジンスイッチ33にかざされている場合、何れの場合においてもトランスポンダ通信が可能となる。
・上記各実施形態においては、車両はエンジンを有するガソリン車であったが、電気自動車であってもよい。この場合には、上記エンジン始動に代えて、電気エネルギを利用して車両の走行が可能な走行可能状態となる。また、車両はハイブリッドカーであってもよい。
・上記実施形態においては、トランスポンダ18は電子キー制御部11に内蔵されていたが、電子キー制御部11と別体で電子キー10に内蔵されていてもよい。この場合、新たにトランスポンダ用のアンテナが必要となる。
L1…1次コイル、L2…2次コイル、10…電子キー(携帯機、被充電装置)、11…電子キー制御部、12…LF受信部、13…UHF送信部、15…キー側通信機能部、18…トランスポンダ、20…車載装置、21…ECU(車載制御装置、判断手段)、23…車外送信部、24…UHF受信部、33…エンジンスイッチ、34…ブレーキセンサ、40…非接触充電装置、42…励磁回路、45…切り替え回路、55…受電機能部。

Claims (5)

  1. ユーザに所持される携帯機との間での無線通信を通じて車両状態の切り替えを許可する車載制御装置を有する車両に設けられ、1次コイルに交流電流が供給されることで被充電装置に非接触で送電する車載非接触充電装置において、
    前記1次コイルは、前記携帯機との無線通信に利用される車載非接触充電装置。
  2. 請求項1に記載の車載非接触充電装置において、
    前記携帯機は、前記車両から無線送信される要求信号を受信すると、応答信号を無線送信し、
    前記車載制御装置は、前記1次コイルを利用して前記要求信号を無線送信し、受信アンテナを利用して応答信号を受信することで、前記携帯機との間で前記無線通信であるスマート通信を実行し、そのスマート通信が成立すると車両状態の切り替えを許可する車載非接触充電装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車載非接触充電装置において、
    前記携帯機はトランスポンダを有し、
    前記トランスポンダは前記車両からの駆動電波を受信すると、その駆動電波に基づき誘起した電力を利用してID信号を無線送信し、
    前記車載制御装置は、前記1次コイルを利用して前記駆動電波を送信し、前記1次コイルを利用して前記ID信号を受信することで、前記携帯機との間で前記無線通信であるトランスポンダ通信を実行し、そのトランスポンダ通信が成立すると車両状態の切り替えを許可する車載非接触充電装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の車載非接触充電装置において、
    前記被充電装置は前記携帯機である車載非接触充電装置。
  5. 請求項4に記載の車載非接触充電装置において、
    前記車載非接触充電装置を通じて前記携帯機が充電可能な位置に存在するか否かを判断する判断手段を備え、
    前記車載制御装置は、前記判断手段を通じて前記携帯機が充電可能な位置に存在する旨認識すると、前記1次コイルを利用して前記無線通信を実行する車載非接触充電装置。
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