JP2013243334A - 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法 - Google Patents

印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013243334A
JP2013243334A JP2012266184A JP2012266184A JP2013243334A JP 2013243334 A JP2013243334 A JP 2013243334A JP 2012266184 A JP2012266184 A JP 2012266184A JP 2012266184 A JP2012266184 A JP 2012266184A JP 2013243334 A JP2013243334 A JP 2013243334A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
laser
print pattern
substrate
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012266184A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miura
博 三浦
Atsushi Onodera
敦 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2012266184A priority Critical patent/JP2013243334A/ja
Publication of JP2013243334A publication Critical patent/JP2013243334A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】印刷パターン形成におけるスループットの向上を図る。
【解決手段】ノズルからインク材料を吐出して基板に印刷パターンを形成する吐出ヘッド102と、形成された印刷パターンに対してレーザ光を照射するレーザヘッド101と、基板を移動可能に支持するステージ103と、ステージ103の移動と連動させて、吐出ヘッド102およびレーザヘッド101を各々独立して移動させる移動手段(吐出ヘッドキャリッジ105、レーザヘッドキャリッジ104)と、吐出ヘッド102が基板面内において印刷パターンを形成する領域を複数の領域に分割設定し、該領域単位で吐出ヘッド102により印刷パターンを形成させるとともに、該吐出ヘッド102による印刷パターンの形成中に、領域単位でレーザヘッド101によりレーザ光を照射させる制御手段(制御部200等)と、を備える
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法に関する。さらに詳述すると、電子デバイスを構成する導電性配線を形成する印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法に関する。
電子デバイスの製造において、フォトリソグラフィ法により所望の形状にエッチングする方法が知られている。しかしながら、フォトリソグラフィ法を用いた印刷パターンの形成では、そのための装置が大型化したり、工程が複雑化したりするなどの問題があるため、簡便な方法で所望の形状が形成できる方法が望まれている。
これに対し、粒子直径サイズが1〜数百nmである極微粒子(以下、ナノ粒子という)を含有したインク材料を用いて、インクジェット法やスクリーン印刷法などの印刷方法を用いて、各種機能性材料を所望の形状で形成して、電子デバイスを製造する技術開発が行われている。
このように、インク材料を用いた印刷方法において、電子デバイスで必要となる導電性配線を形成する場合、導電性機能を発現させるために配線形状に印刷したインク材料を加熱処理する必要がある。
この加熱方法としては、従来、電気炉での加熱が用いられていたが、より簡便な方法として、印刷方法とレーザ加熱方法(レーザーアニール)とを組み合わせて導電性配線を形成する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、レーザ光を用いて導電性配線を形成する配線形成方法であって、座標データをもとに集光レンズもしくは基板の位置を制御し、レーザ光の照射強度とスキャン速度を制御して導電性配線を形成する技術が開示されている。
また、特許文献2には、レーザ光を用いて導電性配線を形成する配線形成方法であって、樹脂基板上に導電性微粒子を含有する分散溶液の塗布層を形成した構成において、樹脂基板上に到達するレーザの透過光強度を調整することにより、樹脂基板と配線層との密着性高める技術が開示されている。
また、印刷方法により形成された導電性配線に限られず、シリコンの熱処理などにも、半導体レーザを光源としたレーザアニール装置が提案されている。
例えば、特許文献3には、光源にGaN(窒化ガリウム)系半導体レーザを用いたレーザアニール装置であって、光源と空間光変調素子(DMD:デジタル・マイクロミラー・デバイス)との間に、コリメータレンズと光量分布補正光学系とを配置して、ライン状のレーザビーム形状として大面積を高速にアニールできるようにしたレーザアニール装置が開示されている。
また、特許文献4は、複数の青色半導体レーザ、各青色半導体レーザから出射したレーザビームが導入される光ファイバ及びシリンドリカルレンズを含んで構成され、ライン状のレーザビーム形状として、大面積を高速にアニールできるようにしたレーザ照射装置が開示されている。
レーザアニールには、通常、エキシマレーザまたは固体レーザが用いられる。しかしながら、エキシマレーザは定期的なガス交換を必要とするためランニングコストが高く、また放電励起を利用するためレーザビームの品質を一定に保ち、長時間連続で装置を運転するのは難しいという問題がある。また、固体レーザはエキシマレーザに比べてランニングコストを低減することが可能であるが、出力が低いため高いスループットを得ることが難しいという問題がある。
このため、上記特許文献に示したような、安価な半導体レーザを光源とするレーザアニール装置が提案されていて、印刷方法による導電性配線形成にも取り入れられている。半導体レーザを光源とするレーザアニール装置では、大面積を高速にアニールできるように、強度分布が均一なライン状のビーム形状として走査する方法が採られている。
本発明は、印刷工程とレーザアニール工程とを連動させて、印刷工程においてレーザアニールによる熱処理を完結させることにより、高いスループットを維持することができる印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る印刷パターン形成装置は、ノズルからインク材料を吐出して基板に印刷パターンを形成する吐出ヘッドと、形成された印刷パターンに対してレーザ光を照射するレーザヘッドと、前記基板を移動可能に支持するステージと、前記ステージの移動と連動させて、前記吐出ヘッドおよび前記レーザヘッドを各々独立して移動させる移動手段と、前記吐出ヘッドが基板面内において印刷パターンを形成する領域を複数の領域に分割設定し、該領域単位で前記吐出ヘッドにより印刷パターンを形成させるとともに、該吐出ヘッドによる印刷パターンの形成中に、前記領域単位で前記レーザヘッドによりレーザ光を照射させる制御手段と、を備えるものである。なお、レーザヘッドには、安価な半導体レーザを光源として用い、高速にアニール処理するためにレーザ光のビーム形状はライン状とする。
本発明によれば、吐出ヘッドの走査による印刷工程においてレーザアニールによる熱処理を完結させることができるため、工程数を削減して、高スループットを維持することができる。
印刷パターン形成装置の概略構成図である。 印刷パターン形成装置の制御手段の機能ブロック図である。 印刷パターン形成動作の説明図であって、印刷パターン形成装置の上方からの模式図である。 図3に示す第一分割領域の拡大図である 図3に示す第二分割領域の拡大図である。
以下、本発明に係る構成を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る印刷パターン形成装置(印刷パターン形成装置100)は、ノズル(ノズル120)からインク材料を吐出して基板に印刷パターンを形成する吐出ヘッド(吐出ヘッド102)と、形成された印刷パターンに対してレーザ光(レーザビーム110)を照射するレーザヘッド(レーザヘッド101)と、基板を移動可能に支持するステージ(ステージ103)と、ステージの移動と連動させて、吐出ヘッドおよびレーザヘッドを各々独立して移動させる移動手段(吐出ヘッドキャリッジ105、レーザヘッドキャリッジ104)と、吐出ヘッドが基板面内において印刷パターンを形成する領域を複数の領域(分割領域301〜304)に分割設定し、該領域単位で吐出ヘッドにより印刷パターンを形成させるとともに、該吐出ヘッドによる印刷パターンの形成中に、領域単位でレーザヘッドによりレーザ光を照射させる制御手段(制御部200等)と、を備えるものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
(印刷パターン形成装置構成)
図1は、印刷パターン形成装置100の概略構成図を示している。図1において、101はレーザ光(レーザビーム)を照射するレーザヘッド、102はインク材料を吐出する吐出ヘッド、103は基板を支持するステージ、104はレーザヘッド101を移動するためのレーザヘッドキャリッジ、105は吐出ヘッド102を移動するための吐出ヘッドキャリッジ、106はステージ103を移動するためのステージ移動キャリッジを示している。また、X、Y、Z軸の方向を併せて示している。
レーザヘッド101は、レーザ光源と、レーザ光源から照射されたレーザ光を所定のスポット形状に形成するためのビーム整形光学系で構成される。レーザ光源としては、例えば、レーザ波長が370nm〜900nmの範囲の半導体レーザを用いることができる。
アニール処理の場合、ライン状で強度分布が均一なビームを熱源として走査する方法が採られる。ライン状のレーザビーム形状を形成するためには、ビーム整形光学系には、シリンドリカルレンズ、ロッドレンズ、ラインビームホモジナイザ、導光板などの光学部品を用いることができる。複数の半導体レーザを光源に用いて、合成することで、ライン状ビームの長軸を長くすることができる。
しかしながら、数百個クラスの多数の半導体レーザを用いてライン状ビームの長軸方向の長くすることは、半導体レーザの個数分だけレーザヘッド101のコストは増加する。また、ライン状の強度分布を均一にするために、個々の半導体レーザの駆動ドライバを調整したり、光学部品を調整したりすることが必要となり、このため、製造コストが高くなって高価なレーザヘッドとなる。つまり、比較的低コストの半導体レーザを用いるメリットが損なわれることとなる。そこで、本実施形態では、多くても数個〜十個程度の半導体レーザを光源とするレーザヘッドを用いることが好ましい。
吐出ヘッド102は、いわゆるインクジェット方式の吐出動作を行う。圧電素子駆動方式のヘッド、抵抗加熱方式や静電駆動方式のヘッドを用いることができる。圧電素子駆動方式の場合は、圧電素子に電圧を印加することで液滴が吐出する。吐出面(ステージと対峙する面)には、インク材料を吐出する複数のノズルが一定の間隔で並んでいる。
インク材料としては、銀(Ag)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、金(Au)、白金(Pt)、錫(Sn)、ニッケル(Ni)など金属の微粒子を用いることができる。また、これら金属微粒子を混合して用いても良い。
ステージ103は、導電性配線を形成する基板を支持するステージであって、基板を吸着する吸着手段等の固定手段を備えている。なお、基板としては、例えば、ガラス基板、シリコン基板、ステンレス基板、フィルム基板等を用いることができる。フィルム基板としては、例えば、ポリイミド(PI)基板、ポリエーテルサルホン(PES)基板、ポリエチレンテレフタレート(PET)基板、ポリエチレンナフタレート(PEN)基板等を用いることができる。
レーザヘッドキャリッジ104は、X軸方向移動手段であり、X軸方向駆動軸、X軸方向駆動モータ、エンコーダなどの位置検出センサで構成される。X軸方向駆動モータはステッピングモータ等であり、制御部(図2)からX軸方向の駆動信号が供給されると、X軸駆動軸を動作させ、レーザヘッド101がX軸方向に移動する。
また、レーザヘッド101とレーザヘッドキャリッジ104との間に、X軸方向移動手段と独立して動作するZ軸方向移動手段を設けることも好ましい。Z軸方向にレーザヘッド101を移動させることで、基板とレーザ出射面との距離を任意に調節することが可能となる。
吐出ヘッドキャリッジ105は、X軸方向移動手段であり、X軸方向駆動軸、X軸方向駆動モータ、エンコーダなどの位置検出センサで構成される。X軸方向駆動モータはステッピングモータ等であり、制御部からX軸方向の駆動信号が供給されると、X軸駆動軸を動作させ、吐出ヘッ102ドがX軸方向に移動する。
また、吐出ヘッド102と吐出ヘッドキャリッジ105との間に、X軸方向移動手段と独立動作する回転手段を設けることも好ましい。回転手段を動作させて吐出ヘッド102とステージ103との相対角度を変化させることで、吐出ノズル間ピッチを調節することが可能となる。
また、吐出ヘッド102と吐出ヘッドキャリッジ105との間に、X軸方向移動手段と独立動作するZ軸方向移動手段を設けることも好ましい。Z軸方向に吐出ヘッド102を移動させることで、基板とノズル面との距離を任意に調節することができる。
ステージ移動キャリッジ106は、ステージ103のY軸方向移動手段であり、Y軸方向駆動軸およびY軸方向駆動モータ、エンコーダなどの位置検出センサで構成され、制御部からY軸方向の駆動信号が供給されるとステージ103がY軸方向に移動する。
また、ステージ103とステージ移動キャリッジ106との間に、Y軸方向移動手段と独立動作する回転手段を設けることも好ましい。回転手段を動作させることで、ステージ上に固定された基板を任意の角度に回転させた状態で、基板に対してインク材料を吐出することが可能となる。
なお、印刷パターン形成装置100は、基板上に滴下されたインク材料を乾燥させるための加熱手段(不図示)を備えることも好ましい。加熱手段としては、例えば、ステージ103に組み込まれて、基板を加熱する方式や、加熱ヘッドとして基板と対峙させた状態で基板を加熱する方式を用いることができる。
加熱手段をステージ103に組み込む場合には、シースヒータなどによる抵抗加熱方式等を用いることができる。また、加熱ヘッドとする場合には、赤外線ランプ加熱方式やマイクロ波加熱方式や熱風乾燥方式等を用いることができる。
(制御手段の構成)
図2に、印刷パターン形成装置100の制御手段の機能ブロック図を示す。200は印刷パターン形成装置100の全体を制御する制御部、201はレーザヘッドキャリッジ104を駆動させるキャリッジ駆動回路(レーザヘッドキャリッジ駆動回路)、202は吐出ヘッドキャリッジ105を駆動させるキャリッジ駆動回路(吐出ヘッドキャリッジ駆動回路)、203はステージ移動キャリッジ106を駆動させるキャリッジ駆動回路(ステージ移動キャリッジ駆動回路)を示している。また、204はレーザヘッド101の出力等を制御するレーザヘッド駆動回路、205は吐出ヘッドの出力等を制御する吐出ヘッド駆動回路を示している。
制御部200は、印刷パターン形成装置100の全体を制御する制御部であって、CPUと、制御データや制御プログラムを格納するメモリ、クロック信号や駆動波形を生成する信号発生部、外部インターフェース部等で構成される。
各キャリッジ駆動回路201,202,203は、制御部200から制御信号(駆動信号)の供給により各キャリッジ104,105,106をそれぞれ独立して制御して、駆動させる。
各キャリッジ104,105,106には、位置検出センサとしてエンコーダが備えられており、エンコーダからの信号が位置情報として制御部200に供給される。
レーザヘッド駆動回路204は、制御部200からの制御信号を受けて、レーザヘッド101を制御する。吐出ヘッド駆動回路205は、制御部200からの制御信号を受けて、吐出ヘッド102を制御する。
(印刷パターン形成動作)
図3〜図5を参照して、印刷パターン形成装置100による印刷パターン形成動作について説明する。図3は、印刷パターン形成動作を説明するための印刷パターン形成装置の上方からの模式図である。図4は、図3に示す第一分割領域301の拡大図、図5は、図3に示す第二分割領域302の拡大図である。
図3において、301〜304・・・は基板面内において印刷パターンを形成する領域について設定される分割された各分割領域、301aは分割領域幅(X方向長さ)、矢印Aは、ステージ走査方向(Y軸)、矢印Bは吐出ヘッド102の分割領域間の移動、矢印Cはレーザヘッド101の分割領域間の移動を示している。
また、図4において、110はレーザビーム、110aはビーム幅(レーザビーム長手方向の長さ)、110bはレーザビーム110の1領域当たりの走査回数、111はレーザビーム領域内走査におけるX軸送りとY軸走査の軌跡を示している。
また、図5において、120は吐出ノズル、120aはノズル間隔、120bは1ノズルあたりの走査回数、121は吐出ノズル領域内走査におけるX軸送りとY軸走査の軌跡を示している。
印刷パターン形成動作において、ステージ103のY軸方向走査(図3中の符号Aで示す矢印)に連動し、吐出ヘッド102はX軸方向に移動する。このように吐出ヘッド102を、各分割領域(図3では、第二分割領域302に位置している)内にて走査し、領域間を移動させる(図3中の符号Bで示す矢印)ことで、分割した全領域に対して印刷パターン(単にパターンともいう)を形成する。
ここで、図5に示すように、吐出ヘッド102のノズル面にはY軸方向にノズル間隔120aにて複数(n個)のノズル120が配列されている。したがって、各領域を印刷する場合の1ノズルあたりの走査回数(範囲)は、矢印120bで示す回数(範囲)となる。
また、図4に示すように、レーザヘッド101も吐出ヘッド102と同様に、ステージ103のY軸方向走査に連動し、X軸方向に移動する。レーザヘッド101を各分割領域(図3では、第一分割領域301に位置している)内にて走査し、領域間を移動させる(図3中の符号Cで示す矢印)ことで、印刷パターンを形成した領域に対して、吐出ヘッド102による印刷パターン形成中に、順次レーザ光を照射していく。
ここで、印刷パターンを形成する際の、各分割領域の幅(分割領域数)301aは、例えば、ノズル間隔120aの(n+1)倍に設定すれば良い。また、吐出ヘッドの走査回数120bは、印刷するパターン形状、寸法に応じて設定し、レーザヘッドの走査回数110bは、吐出ヘッドの走査回数120bと同じとして、その走査回数で分割領域全域にレーザビームが照射できるように、ビーム幅110aを設定すればよい。
なお、図3〜図5の例では、吐出ヘッド102による印刷パターンの形成が完了した隣接する領域に対し、順次レーザヘッド101によりレーザ光照射する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、速乾性のインク材料等の場合には、同じ領域に吐出ヘッド102とレーザヘッド102を配置して、印刷パターン形成と、レーザ光照射を同時に行ってもよい。また、乾燥速度が遅いインク材料等の場合には、隣接する領域ではなく、1以上の領域を開けて、レーザ光照射を行うようにしても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷パターン形成装置100によれば、吐出ヘッド102の走査による印刷パターン形成(印刷工程)と、レーザヘッド101の走査によるレーザアニール(レーザアニール工程)を、各々独立した2工程とすることなく、同一工程で行うことができ、簡便に印刷パターンを形成することができる。すなわち、印刷工程においてレーザアニールによる熱処理を完結させることができるため、工程数を削減して、高いスループットを維持することができる。
また、加熱手段を備えた構成とすることで、インク材料の乾燥時間をより短縮することができ、より高いスループットで処理することが可能となる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
以下、実施例に基づいて本発明に係る印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法について具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により、何等限定されるものではない。
図3〜図5を参照して、印刷パターン形成装置100の実施例を説明する。レーザヘッド101のレーザ光源には波長810nmの半導体レーザを用いた。吐出ヘッド102には、圧電素子駆動方式のヘッドを用い、ノズル間隔120aは169μm、ノズル数nは192個のヘッドを用いた。ステージ103には加熱手段としてシースヒータが埋め込まれており、基板加熱をした状態でのパターン形成を行った。
分割領域幅301aは32.6mm(169μm×193個)に設定し、走査回数120bを16回としてパターンを形成した。分割幅(306)32.6mmを16回の走査で全域にレーザ光を照射するためには、ビーム幅110を2.03mm以上とする必要があるが、ビームのオーバーラップ分も考慮して、ビーム幅110を2.1mmが得られるレーザヘッド101とした。また、ラインビームホモジナイザ光学系を用いて、レーザ光照射面において複数のレーザ光を重畳させてライン状ビームとした。半導体レーザの素子数は10個であり、10個のビームを重畳させた照射面でのライン状ビームの形状は、長軸方向の均一な強度分布の長さは2.1mmであり、短軸方向の強度分布はガウス分布であり幅2μmである。
この印刷パターン形成装置100を用いて、銅(Cu)配線パターンを形成した。配線パターンを形成した基板は、PET基板であり、基板厚は0.13mmである。また、PET基板表面には、インクの溶媒を吸収するための受容層(SiO層)が設けられている。基板サイズは297mm×210mm(A4サイズ)である。
Cu配線パターンの形成には、Cuインクを用いた。Cuインクは、Cuナノ粒子を溶媒テトラデカンに分散させたものである。Cu濃度は28wt%である。Cuインクを吐出ヘッド102から吐出させ配線パターンを形成した。
Cuインクを吐出させるためのヘッド駆動電圧は16(V)に設定した。分割領域301に対して配線パターンを形成した。形成した配線パターンに対してレーザヘッド101を走査してレーザ光を照射することで、レーザアニールによる熱処理を行った。この動作を分割領域302、303、304・・・と繰り返し、配線パターンを形成した。
表1に、配線パターンを形成した際のステージ103、吐出ヘッド102、レーザヘッド101の動作条件を示す。なお、ステージ103のY軸走査速度は100mm/秒に設定した。また、吐出ヘッド102のX軸方向送り量は1回当たり10.6μmに設定した。また、レーザヘッド101のX軸方向送り量は2mmに設定した。
Figure 2013243334
以上の方法で形成したCu配線パターンの特性を抵抗率で確認した。配線幅90μmにおける抵抗率は29μΩ・cmであった。
本実施例により、本発明に係る印刷パターン形成装置により銅配線パターンを形成し、低抵抗であるCu配線パターンが形成できることを確認した。
また、本実施例による配線パターン形成に要する時間は次の通りであった。分割した領域一つへのレーザ照射に要する時間は48秒であった。したがって、吐出ヘッド102とレーザヘッド101とを連動動作させて、分割領域毎に順次印刷パターン形成とレーザ照射を行うことによって、印刷パターン形成時間に48秒加算した時間で、印刷パターン形成とレーザアニールによる熱処理を完結させることができる。これに対して、印刷パターン形成とレーザ照射を各々独立に行った場合は、印刷パターン形成に引き続き、レーザ照射の時間として5分12秒かかってしまう。以上のように、本発明に係る印刷パターン形成装置によれば、吐出ヘッドの走査による印刷工程においてレーザアニールによる熱処理を完結させることができるため、工程数を削減して、高スループットを維持することができる。
100 印刷パターン形成装置
101 レーザヘッド
102 吐出ヘッド
103 ステージ
104 レーザヘッドキャリッジ
105 吐出ヘッドキャリッジ
106 ステージ移動キャリッジ
110 レーザビーム
110a ビーム幅(長手方向の長さ)
110b レーザビームの1領域当たりの走査回数
111 レーザビーム走査軌跡
120 吐出ノズル
120a ノズル間隔
120b 1領域を印刷する場合の各吐出ノズルの走査回数
121 吐出ノズル走査軌跡
200 制御部
201 (レーザヘッド)キャリッジ駆動回路
202 (吐出ヘッド)キャリッジ駆動回路
203 (ステージ移動)キャリッジ駆動回路
204 レーザヘッド駆動回路
205 吐出ヘッド駆動回路
301〜304 分割領域
301a 分割領域幅(X方向長さ)
特開2009− 16724号公報 特開2011− 14716号公報 特開2004− 64065号公報 特開2008−147428号公報

Claims (5)

  1. ノズルからインク材料を吐出して基板に印刷パターンを形成する吐出ヘッドと、
    形成された印刷パターンに対してレーザ光を照射するレーザヘッドと、
    前記基板を移動可能に支持するステージと、
    前記ステージの移動と連動させて、前記吐出ヘッドおよび前記レーザヘッドを各々独立して移動させる移動手段と、
    前記吐出ヘッドが基板面内において印刷パターンを形成する領域を複数の領域に分割設定し、該領域単位で前記吐出ヘッドにより印刷パターンを形成させるとともに、該吐出ヘッドによる印刷パターンの形成中に、前記領域単位で前記レーザヘッドによりレーザ光を照射させる制御手段と、を備えることを特徴とする印刷パターン形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記吐出ヘッドが他の領域についての印刷パターンの形成中に、前記吐出ヘッドにより印刷パターンが形成された領域について、前記レーザヘッドによるレーザ光の照射を行わせることを特徴とする請求項1に記載の印刷パターン形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記吐出ヘッドにより印刷パターンを形成している同一領域内で、形成された印刷パターンについて、前記レーザヘッドによるレーザ光の照射を行わせることを特徴とする請求項1に記載の印刷パターン形成装置。
  4. 前記基板を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載の印刷パターン形成装置。
  5. ノズルからインク材料を吐出して基板に印刷パターンを形成する吐出ヘッドと、
    形成された印刷パターンに対してレーザ光を照射するレーザヘッドと、
    前記基板を移動可能に支持するステージと、
    前記ステージの移動と連動させて、前記吐出ヘッドおよび前記レーザヘッドを各々独立して移動させる移動手段と、を備えた印刷パターン形成装置について、
    前記吐出ヘッドが基板面内において印刷パターンを形成する領域を複数の領域に分割設定し、該領域単位で前記吐出ヘッドにより印刷パターンを形成させ、該吐出ヘッドによる印刷パターンの形成中に、前記領域単位で前記レーザヘッドによりレーザ光を照射させるようにしたことを特徴とする印刷パターン形成方法。
JP2012266184A 2012-04-26 2012-12-05 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法 Pending JP2013243334A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266184A JP2013243334A (ja) 2012-04-26 2012-12-05 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012100706 2012-04-26
JP2012100706 2012-04-26
JP2012266184A JP2013243334A (ja) 2012-04-26 2012-12-05 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013243334A true JP2013243334A (ja) 2013-12-05

Family

ID=49843917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012266184A Pending JP2013243334A (ja) 2012-04-26 2012-12-05 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013243334A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016135576A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP2019140283A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 旭化成株式会社 金属配線の製造方法及び金属配線製造装置
CN112670212A (zh) * 2020-12-24 2021-04-16 武汉理工大学 一种大面积印刷与激光退火制造装置及半导体制造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064792A1 (ja) * 2004-12-14 2006-06-22 Ulvac, Inc. 塗布装置、有機材料薄膜の形成方法、有機elパネル製造装置
JP2006239899A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Seiko Epson Corp パターン形成方法、識別コード形成方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064792A1 (ja) * 2004-12-14 2006-06-22 Ulvac, Inc. 塗布装置、有機材料薄膜の形成方法、有機elパネル製造装置
JP2006239899A (ja) * 2005-02-28 2006-09-14 Seiko Epson Corp パターン形成方法、識別コード形成方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016135576A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム
JP2019140283A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 旭化成株式会社 金属配線の製造方法及び金属配線製造装置
JP7254444B2 (ja) 2018-02-13 2023-04-10 旭化成株式会社 金属配線の製造方法及び金属配線製造装置
CN112670212A (zh) * 2020-12-24 2021-04-16 武汉理工大学 一种大面积印刷与激光退火制造装置及半导体制造方法
CN112670212B (zh) * 2020-12-24 2024-05-07 武汉理工大学 一种大面积印刷与激光退火制造装置及半导体制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI571905B (zh) 圖案形成方法及圖案形成裝置
WO2011021403A1 (ja) インクジェットプリンタおよびインクジェット印刷方法
JP6194758B2 (ja) 液体噴射装置
JP5741078B2 (ja) 印刷装置
JP2013243334A (ja) 印刷パターン形成装置および印刷パターン形成方法
JP2006239899A (ja) パターン形成方法、識別コード形成方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法及び電気光学装置
KR20080079941A (ko) 잉크젯 헤드 어셈블리 및 이를 이용한 인쇄 방법
JP5448639B2 (ja) 電子回路基板の製造装置
JP2010100011A (ja) インクジェット印刷装置
JP2007117922A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2016000487A (ja) 印刷装置、および印刷方法
JP2012139655A (ja) 印刷装置
JP5756599B2 (ja) インクジェットプリンタ及び印刷方法
JP2010201560A (ja) 球状構造体の製造方法及び装置
JP2010131773A (ja) ヘッド装置およびヘッド装置を有する装置
US20020074321A1 (en) Method and apparatus for forming a nozzle in an element for an ink jet print head
JP5435747B2 (ja) パターン形成方法およびパターン形成装置
JP2009179003A (ja) インクジェットプリンタ
CN111886137B (zh) 液体排出装置及控制方法
JP2010204386A (ja) 球状構造体の製造方法及び装置
JP2009072729A (ja) 液滴吐出装置の液滴乾燥方法及び液滴吐出装置
JP2012106392A (ja) 描画装置および描画装置の制御方法
JP2011062905A (ja) 印刷装置
JP6808050B2 (ja) 配線形成方法、および配線形成装置
JP5811828B2 (ja) 描画方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170314