JP2013239278A - 電子部品用ソケット - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化に適し、高周波対応が可能な電子部品用ソケットを提供する。
【解決手段】電子部品の各電極端子を配線基板の各配線に電気的に導通させるための複数の接点ユニット10と、接点ユニット10を格子状に取り囲むシールド20と、を有する電子部品用ソケットであって、シールド20の開口部20aに接点ユニット10が配置されるとともに、シールド20は、金属板片からなる複数の第1のシールド板30と、第1のシールド板30と交差する第2のシールド板40と、を備え、第1のシールド板30に設けられた溝部30aが、第2のシールド板40に設けられた板バネ部40aに弾性接触して組み合わされている。よって、衝撃等で第1のシールド板30と第2のシールド板40との接触が緩むことがない。そのため、接触不安定となる不具合が生じないシールド構造を得ることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電子部品用ソケットに関し、特に、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケットに関する。
昨今、高周波信号を扱う電子機器が増えており、電子部品用ソケットにも高周波対応が求められている。特に、MPU(Micro Processing Unit)用に用いられる電子部品用ソケットに対しては高周波対応の要求が強い。信号処理の高速化が進展したMPU等の電子部品では、信号が高周波で伝播するようになったことに伴い、信号の伝播経路の間で発生するクロストークのようなノイズが問題となってきている。このようなノイズは、高速化するほど、すなわち使用する信号の周波数が高いほど、影響が大きくなる。
また、電子部品の薄型化や小型化が進み、電子部品の電極端子も個々の端子面積が小さくなるとともに、電極端子の配置が挟ピッチ化している。信号の伝播経路の間で発生するノイズは、電子部品の端子間の距離が近くなるほど大きくなる傾向を持つ。このため、電子部品の小型化が進展するに伴い、このようなノイズの低減は重要になってきている。
このようなノイズの低減には、信号が伝播する電極や配線の周囲を導電性のシールドで覆うことが有効である。導電性のシールドを接地(グランド)配線に接続して、複数の信号電極や複数の配線間に配置することによって、ノイズの発生が抑制される。
従来の電子部品用ソケットとしては、下記の特許文献1に記載された電子部品用ソケットが知られている。図11は、特許文献1による電子部品用ソケット300を示す平面図である。
以下、図11を用いて、従来の電子部品用ソケット300について説明する。図11に示すように、電子部品用ソケット300は、電子部品の電極と電気的な導通が可能な接続端子310を備え、金属製の板材であるシールド板320を格子状に組み、シールド板320で形成された格子内に接続端子310が配置された構成である。
米国特許明細書第6,877,223号
しかしながら、接続端子310を取り囲むシールド板320を備えた電子部品用ソケット300においても、シールド板320の電位が接地電位に安定して保持されていなければ、高周波信号のノイズを十分に抑制できなかった。
そのため、従来の使用用途においては十分な性能を有する電子部品用ソケットの構造であっても、さらなる小型化や高周波に伴うノイズの発生を抑制できず、要求されるノイズの低減が達成できない懸念があった。そのため、高周波に対応できるシールド構造が必要とされていた。
本発明は、上述した課題を解決して、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケットを提供することを目的とする。
請求項1に記載の電子部品用ソケットは、電子部品の各電極端子を配線基板の各配線に電気的に導通させるための複数の接点ユニットと、前記接点ユニットを格子状に取り囲むシールドと、を有する電子部品用ソケットであって、前記シールドの開口部に前記接点ユニットが配置されるとともに、前記シールドは、金属板片からなる複数の第1のシールド板と、前記第1のシールド板と交差する金属板片からなる複数の第2のシールド板と、を備え、前記第1のシールド板に設けられた溝部が、前記第2のシールド板に設けられた板バネ部に弾性接触して組み合わされることを特徴とする。
請求項2に記載の電子部品用ソケットでは、前記シールドは、前記金属板片の平板面同士が対向して平行に配置された複数の前記第1のシールド板と、前記第1のシールド板に直交して交差する前記第2のシールド板と、を格子状に組み合わされてなる四角形の開口を有することを特徴とする。
請求項3に記載の電子部品用ソケットでは、前記第2のシールド板が前記溝部の長手方向に沿って挿入されて、前記第1のシールド板に組み合わされ、前記溝部は、前記第2のシールド板が挿入される方向に沿って屈曲部を有し、前記屈曲部によって前記板バネ部が弾性変形して、前記第1のシールド板と前記第2のシールド板とが弾性接触することを特徴とする。
請求項4に記載の電子部品用ソケットでは、前記板バネ部は、前記第2のシールド板が前記溝部に挿入される方向に沿って、複数の弾性接触部を有することを特徴とする。
請求項5に記載の電子部品用ソケットでは、前記シールドが収納される絶縁性のケースと、前記ケースの内側面に沿って収納される第3のシールド板と、を有し、前記ケースには前記シールドを挿入する挿入溝が設けられており、前記第3のシールド板は前記挿入溝に挿入されて収納されるとともに、前記第2のシールド板は前記ケースの内底面に固定されて収納され、前記第1のシールド板は、前記第2のシールド板および前記第3のシールド板と組み合わされるとともに、前記挿入溝に挿入されて収納され、前記第3のシールド板には前記溝部の変形を抑制する規制部が具備されていることを特徴とする。
請求項6に記載の電子部品用ソケットでは、前記接点ユニットは、移動部材と弾性部材とを備え、前記移動部材は、導電性を備え前記電子部品の電極端子と接触する接点部と、前記接点部と電気的に導通している導電部と、を有するとともに、前記電子部品との接触にともなって移動可能であり、前記弾性部材は、前記配線基板の配線と電気的に導通するとともに、前記移動部材の前記導電部と電気的に導通し、前記移動部材の移動に抗する方向へ付勢する弾性力を有し、前記弾性部材と前記第2のシールド板とが、1枚の金属板片から切り出され折り曲げ加工によって形成された加工部材からなり、前記加工部材が複数枚配置されてから、前記第1のシールド板と前記第2のシールド板とを組み合わせて、前記開口部が形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、第1のシールド板に設けられた溝部が、第2のシールド板に設けられた板バネ部に弾性接触して組み合わされることによって、衝撃等で第1のシールド板と第2のシールド板との接触が緩むことがない。そのため、接触不安定となる不具合が生じないシールド構造を得ることができる。これにより、接点ユニットを取り囲むシールドの接地を確実にしている。したがって、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケットを提供できる。
請求項2の発明によれば、金属板片の平板面同士が対向するように平行に配置された第1のシールド板と、直交する第2のシールド板とが組み合されているので、小型化に伴うノイズの発生を抑制している。また、寸法精度が良い。
請求項3の発明によれば、溝部の屈曲部によって板バネ部が弾性変形するので、第1のシールド板と第2のシールド板とがより強固に固定される。このため、衝撃等でシールドの接地不安定となる不具合が生じない。したがって、高周波対応に適している。
請求項4の発明によれば、溝部に挿入される方向に沿って、複数個所の弾性接触部によって弾性接触して組み合わされているので、接点ユニットを取り囲むシールドの接地をより確実にしている。
請求項5の発明によれば、ケースに設けられた挿入溝が第1のシールド板を規制し、さらに第3のシールド板の規制部が溝部の拡がりを抑制するので、格子状のシールドの電子部品との接触面が変形しない。電子部品とシールドが安定して接触すれば、シールド性が向上する。
請求項6の発明によれば、弾性部材と第2のシールド板とが交互に形成された加工部材によって、接点ユニットとシールドとが精度良く形成できる。
以上により、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケットを提供できる。
第1の実施形態における電子部品用ソケットの構成を示した部分斜視図である。 図1のZ1方向から見た電子部品用ソケットを示す部分平面図である。 ケースを示す部分斜視図である。 接点ユニットの構成を示す斜視図である。 第1のシールド板を示す斜視図である。 第2のシールド板を示す斜視図である。 コンタクトバーを示す斜視図である。 第1のシールド板と第2のシールド板との係合を示す模式断面図である。 電子部品用ソケットの構成を示す部分分解斜視図である。 第2の実施形態における電子部品用ソケットの構成を示した部分斜視図である。 従来の電子部品用ソケットを示す平面図である。
<第1の実施形態>
以下に第1の実施形態における電子部品用ソケット100について説明する。
以下に第1実施形態における電子部品用ソケット100について説明する。まず始めに本実施形態における電子部品用ソケット100の構成について図1ないし図9を用いて説明する。図1は第1の実施形態における電子部品用ソケット100の構成を示した部分斜視図である。図2は図1に示すZ1方向から見た電子部品用ソケット100を示す部分平面図である。図3はケース2を示す部分斜視図である。図4は、接点ユニット10の構成を示す斜視図である。図5は第1のシールド板30を示す斜視図である。図6は、第2のシールド板40を示す斜視図である。図7はコンタクトバー15を示す斜視図である。図8は第1のシールド板と第2のシールド板との係合を示す模式断面図である。図9は、電子部品用ソケット1の構成を示す部分分解斜視図である。図10は第2の実施形態における電子部品用ソケットの構成を示した部分斜視図である。
図1に示すように、電子部品用ソケット100は、接点ユニット10と、シールド20と、ケース2と、を有している。接点ユニット10は、電子部品の電極端子に接触し電気的に導通可能な移動部材3と、導電性および弾性を備えた弾性部材4と、を有している。シールド20は、複数の第1のシールド板30と複数の第2のシールド板40とを格子状に組み合わせて、複数の接点ユニット10をひとつひとつ囲むように設けられている。接点ユニット10と、シールド20と、はケース2に収納されて保持される。これにより、図示しない電子部品を搭載したときに、接点ユニット10が電子部品の電極端子に接触して電気的に導通可能となっている。
シールド20は、図1および図2に示すように、金属板片からなる複数の第1のシールド板30と第1のシールド板30と交差する複数の第2のシールド板40と、を備え、形成されている。また、シールド20は、金属板片の平板面同士が対向して平行に配置された複数の第1のシールド板30と、第2のシールド板40と、を直交して交差するように格子状に組合わせてなる四角形の開口を複数有している。この四角形の開口部20aは、同じ大きさに設けられている。また、図2のY1−Y2方向を格子のなす列としたとき、隣の列の格子に対して、開口部20aの長さの半分の長さ分ずらした平面位置に形成されている。なお、本明細書における格子または格子状とは、図2のように半ピッチずらした開口が並んだ形状のものを含んでいる。
ケース2は、図3に示すように、絶縁性の合成樹脂材からなり、直方体状に形成されている。ケース2は、シールド20および接点ユニット10を収納し、保持可能な収納部2aを有する。収納部2aは、ケース2の上方側に方形に開放した凹形状に形成され、ケース2の内側面2bと内底面2cとによって構成されている。
接点ユニット10は、図4に示すように、移動部材3と弾性部材4とを備えている。移動部材3は、台座部3aと、金属板板片からなる接点部3bと、接点部3bと電気的に導通している導電部3cと、を有し、略直方体形状に形成されている。台座部3aは直方体状に形成された合成樹脂材からなり、接点部3bと導電部3cとを固定している。接点部3bは、台座部3aの上面(Z1方向側の面)に形成され、電子部品の電極端子と接触可能に設けられている。また、導電部3cは台座部3aの下面(Z2方向側の面)に形成されている。導電部3cは、移動部材3の移動方向(Z1−Z2方向)に対して一方へ傾斜した面が形成された第1傾斜部3dと、移動部材3の移動方向(Z1−Z2方向)に対して他方へ傾斜した面が形成された第2傾斜部3eと、を有している。
弾性部材4は、合成樹脂材からなり直方体状に形成された基台部4aと、金属板片からなり板ばね状に形成された第1弾性部4bと第2弾性部4cと、金属板片からなり接触部4dと、を有している。第1弾性部4bと第2弾性部4cと、は、基台部4aの上面(Z1方向側の面)から移動部材3の移動方向(Z1―Z2方向)に沿って延出している。接触部4dは、基台部4aの下面(Z2方向側の面)から突出して形成され、図示しない配線基板の配線と接触するように設けられている。なお、第1弾性部4bと第2弾性部4cと接触部4dとは電気的に導通している。
第1のシールド板30は、図5に示すように、金属板片からなり、平板状に形成されている。第1のシールド板30には、溝部30aが設けられている。溝部30aはZ1−Z2方向に伸びていて、その一部が屈曲部30bになっている。
第2のシールド板40は、図6に示すように、金属板片を曲げ加工して形成されている。Z1−Z2方向の一端には、ケース2の収納部2aの一部に挿入される挿入部40dが、折り返すように曲げ加工されて形成されている。他端側には、平板状に形成されシールド20の格子の一部を成す第2壁部40eを有する。また、第2のシールド板40の第2壁部40e全体が、第1のシールド板30に圧接可能な板バネ部40aになっている。
上記においては、シールド20および接点ユニット10について、別個の構成部品として個別に説明したが、本実施形態においては、図7に示すように、弾性部材4と第2のシールド板40とを一体にしたユニット部品であるコンタクトバー15を形成している。コンタクトバー15は、弾性部材4と第2のシールド板40とを交互に所定の間隔で一列に配して形成されている。なお、コンタクトバー15は、一方の方向(X1−X2方向)に延設された弾性部材4の基台部4aから、第1弾性部4bと第2弾性部4cとからなる弾性部4eと第2のシールド板40とが、Z1方向へ突出して形成されている。また、基台部4aのZ2側には接触部4dが形成され、第2のシールド板40のZ2側には、第2のシールド板40の挿入部40dが形成されている。
図8に示す模式断面図は、第1のシールド板30の位置での断面をX2側から見ている。第1のシールド板30の溝部30aに第2のシールド板40が挿入され、移動部材3がZ2側に装着されている。
次に電子部品用ソケット100の動作について説明する。電子部品用ソケット100は、配線基板に半田付けなどにより電気的に接続されるとともに保持された状態で用いられ、電子部品と配線基板との電気的な接続を行なう。図8に示すZ1方向から電子部品(図示せず)が電子部品用ソケット100に挿入されると、電子部品の電極端子(図示せず)と移動部材3の接点部3bと接触する。移動部材3は、電子部品との接触にともなって移動可能であり、電子部品の挿入にともない、移動部材3は電子部品の挿入方向へ、弾性部材4の弾性部4eの弾性力に抗して移動する。移動部材3を、弾性部材4の弾性部4eの弾性力に抗する方向へ押圧することで、電子部品の電極端子と移動部材3の接点部3bとの間の電気的な接続が安定するとともに、移動部材3の導電部3cと弾性部材4の弾性部4eとの間の電気的な接続が安定する。これにより、電子部品用ソケット100を介して、電子部品の各電極端子を配線基板の各配線に電気的に接続することができる。シールド20は配線基板の上面に形成された接地(グランド)配線と接続されて、電気的には接地電位として機能している。
第2のシールド板40は、第1のシールド板30に形成された溝部30aの下方から上方に向けて挿入されるように構成されている。第2のシールド板40が溝部30aに挿入される方向に沿って、第2のシールド板40の一部を弾性変形させて板バネの機能を持たせた板バネ部40aを備えている。板バネ部40aは、溝部30aの中央付近と接触するように弾性変形してなる第1弾性接触部40bと、屈曲部の形状に沿って弾性変形してなる第2弾性接触部40cと、から構成されている。第1弾性接触部40bおよび、第2弾性接触部40cは溝部30aの内壁と弾性接触し、電気的に導通している。
シールド20は確実に接地されるので、高周波信号が誘起する浮遊電位によるノイズや高周波ノイズを抑制することができる。なお、このようなシールド構造を用いることによって、電子部品として必要な接地電極端子の本数を減らすことができる。すなわち、電子部品の小型化と電子部品用ソケット100の小型化に寄与する。
次に、図9を参照して、本実施形態の電子部品用ソケット100を製造する方法について説明するとともに、本発明の特徴について説明する。図9は、本実施形態の電子部品用ソケット100の部分分解斜視図であり、複数の部材については一部だけを示している。
はじめに、ケース2と、コンタクトバー15とを、用意し、ケース2の収納部2aにコンタクトバー15を配置して、弾性部材4と第2のシールド板40とを形成する。また、第3のシールド板41をケース2の内側面2bに沿った2辺に配置する。
続いて、直交する方向に配置される第1のシールド板30を、ケース2の挿入溝2dに沿うように挿入し、第2のシールド板40と組み合わせて、格子状の開口部20aを形成する。これにより、弾性部材4を格子状に取り囲むシールド20が形成される。工程上、シールド20を形成してから、弾性部材4に移動部材3を嵌め込み、接点ユニット10を形成することが好ましい。
これにより、第2のシールド板40が溝部30aの長手方向に沿って挿入されて、第1のシールド板30に組み合わされる。図8に示すように、第1のシールド板30に設けられた溝部30aが、第2のシールド板40に設けられた板バネ部40aに弾性接触して組み合わされている。これによって、衝撃等で第1のシールド板30と第2のシールド板40との接触が緩むことがない。そのため、接触不安定となる不具合が生じないシールド構造を得ることができる。これにより、接点ユニット10を取り囲むシールド20の接地を確実にしている。したがって、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケット100を提供できる。
金属板片の平板面同士が対向するように平行に配置された第1のシールド板30と、直交する第2のシールド板40とが組み合されているので、小型化に適している。また、溝部30a等の加工において、傾斜角度をつけずに垂直な加工面を形成すればよいので、寸法精度が良い。
図8に示すように、溝部30aは、第2のシールド板40が挿入される方向に沿って屈曲部30bを有しているので、屈曲部30bによって板バネ部40aが弾性変形して、第1のシールド板30と第2のシールド板40とが弾性接触する。溝部の屈曲部によって板バネ部が弾性変形するので、第1のシールド板と第2のシールド板とがより強固に固定される。このため、衝撃等で接触不安定となる不具合が生じない。したがって、シールド20全体を接地電位に安定させることが可能であり、高周波対応に適している。
また、板バネ部40aは、第2のシールド板40が溝部30aに挿入される方向に沿って、第1弾性接触部40bと第2弾性接触部40cとを有する。これにより、より強固に、第1のシールド板30と第2のシールド板40とを弾性接触させることができる。溝部30aに挿入される方向に沿って、第1弾性接触部40b及び第2弾性接触部40cによって弾性接触して組み合わされているので、接点ユニット10を取り囲むシールド20の接地をより確実にしている。
なお、シールド20が収納される絶縁性のケース2は、内側面2bに沿って、Y1−Y2方向の辺には、第1のシールド板30が配置されている。また、本実施形態では、内側面2bに沿って収納される第3のシールド板41を有している。第3のシールド板41は、金属板片からなり、平板状に形成され、内側面2bに沿って、X1−X2方向の辺に配置されている。ケース2にはシールド20を挿入する挿入溝2dが設けられており、第2のシールド板40はケース2の内底面2cに固定されて収納されるとともに、第3のシールド板41が挿入溝2dに挿入されて収納される。次に、第1のシールド板30は、第2のシールド板40および第3のシールド板41と組み合わされるとともに、挿入溝2dに挿入されて収納される。図8に示すように、第3のシールド板41には溝部30aの変形を抑制する規制部41aが具備されている。
第3のシールド板41は、接点ユニット10を取り囲み四角形の開口部20aを有する格子形状の一部分を形成するとともに、半ピッチずれた列に対しては補強材として機能している。また、第3のシールド板41には溝部30aの変形を抑制する規制部41aが具備されている。溝部30aの下方から挿入された第2のシールド板40が、溝部30aを押し広げる力Fを発生させるので、溝部30aが広げられることによって、第1のシールド板30が全体的に撓む現象が生じる懸念がある。規制部41aを設けているので、溝部30aを押し広げる力Fに対抗して、溝部30aが広がらないように規制する力F’を発生させ、第1のシールド板30が全体的に撓むことを防止することができる。
ケースに設けられた挿入溝2dが第1のシールド板30を規制し、さらに第3のシールド板41の規制部41aが溝部30aの拡がりを抑制するので、格子状のシールド20の電子部品との接触面が変形しない。電子部品とシールド20が安定して接触すれば、シールド性が向上する。
弾性部材4と第2のシールド板40とが、1枚の金属板片から切り出され折り曲げ加工によって形成された加工部材からなり、加工部材が複数枚配置されてから、第1のシールド板30と第2のシールド板40とを組み合わせて、開口部20aが形成される。弾性部材4と第2のシールド板40とが交互に形成された加工部材によって、接点ユニット10とシールド20とが精度良く形成できる。
<第2の実施形態>
以下に第2の実施形態における電子部品用ソケット200について説明する。なお、第2の実施形態を構成する部材の材質は第1の実施形態で説明した部材と同じであり、同じ符号が用いられている。
図10は電子部品用ソケット200の部分斜視図である。なお、図10では、部分的に移動部材3を取り除いた状態にしている。
本実施形態では、第2のシールド板40と弾性部材4とは、別々の金属板片から切り出され折り曲げ加工されて形成されている。第2のシールド板40は、金属板片からなり、平板状に形成されている。図10では省略しているが、第1の実施形態と同様、第1のシールド板30の溝部30aに第2のシールド板40の板バネ部40aが弾性接触して組み合わされている。これにより、衝撃等で第1のシールド板30と第2のシールド板40との接触が緩むことがない。そのため、シールドの接地不安定となる不具合が生じないシールド構造を得ることができる。これにより、接点ユニット10を取り囲むシールド20の接地を確実にしている。したがって、小型化に伴うノイズの発生を抑制し、高周波対応が可能な電子部品用ソケット200を提供できる。
本実施形態の説明において、屈曲部30bを有していることが好ましいが、弾性接触が確実にできれば、溝部30aの形状は屈曲部30bを有することに限定されない。また、弾性接触部40b、40cは複数箇所でなくても、弾性接触が確実にできればよい。また、第1のシールド板30の弾性変形が大きくなければ、第3のシールド板41に規制部41aを設けなくてもよい。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
第1の変形例として、第1のシールド板30に対して、第2のシールド板40が直交配置されておらず、シールド20の開口部20aが菱形であってもよい。第2の実施形態と同様に単純な形状の第2のシールド板40を用いて、より高密度配置の電極端子に対応することができる。
第2の変形例として、シールド20の開口部20aの形状は、四角形の開口が並んだ形状だけでなく、三角形や六角形の開口を有するものであってもよい。
2 ケース
2a 収納部
2b 内側面
2c 内底面
2d 挿入溝
3 移動部材
3a 台座部
3b 接点部
3c 導電部
3d 第1傾斜部
3e 第2傾斜部
4 弾性部材
4a 基台部
4b 第1弾性部
4c 第2弾性部
4d 接触部
4e 弾性部
10 接点ユニット
15 コンタクトバー
20 シールド
20a 開口部
30 第1のシールド板
30a 溝部
30b 屈曲部
30c 第1壁部
40 第2のシールド板
40a 板バネ部
40b 第1弾性接触部
40c 第2弾性接触部
40d 挿入部
40e 第2壁部
41 第3のシールド板
41a 規制部
100、200 電子部品用ソケット

Claims (6)

  1. 電子部品の各電極端子を配線基板の各配線に電気的に導通させるための複数の接点ユニットと、前記接点ユニットを格子状に取り囲むシールドと、を有する電子部品用ソケットであって、
    前記シールドの開口部に前記接点ユニットが配置されるとともに、
    前記シールドは、金属板片からなる複数の第1のシールド板と、前記第1のシールド板と交差する金属板片からなる複数の第2のシールド板と、を備え、
    前記第1のシールド板に設けられた溝部が、前記第2のシールド板に設けられた板バネ部に弾性接触して組み合わされることを特徴とする電子部品用ソケット。
  2. 前記シールドは、前記金属板片の平板面同士が対向して平行に配置された複数の前記第1のシールド板と、前記第1のシールド板に直交して交差する前記第2のシールド板と、を格子状に組み合わされてなる四角形の開口を有することを特徴とする請求項1に記載の電子部品用ソケット。
  3. 前記第2のシールド板が前記溝部の長手方向に沿って挿入されて、前記第1のシールド板に組み合わされ、
    前記溝部は、前記第2のシールド板が挿入される方向に沿って屈曲部を有し、
    前記屈曲部によって前記板バネ部が弾性変形して、前記第1のシールド板と前記第2のシールド板とが弾性接触することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品用ソケット。
  4. 前記板バネ部は、前記第2のシールド板が前記溝部に挿入される方向に沿って、複数の弾性接触部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子部品用ソケット。
  5. 前記シールドが収納される絶縁性のケースと、前記ケースの内側面に沿って収納される第3のシールド板と、を有し、
    前記ケースには前記シールドを挿入する挿入溝が設けられており、
    前記第3のシールド板は前記挿入溝に挿入されて収納されるとともに、
    前記第2のシールド板は前記ケースの内底面に固定されて収納され、
    前記第1のシールド板は、前記第2のシールド板および前記第3のシールド板と組み合わされるとともに、前記挿入溝に挿入されて収納され、
    前記第3のシールド板には前記溝部の変形を抑制する規制部が具備されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子部品用ソケット。
  6. 前記接点ユニットは、移動部材と弾性部材とを備え、
    前記移動部材は、導電性を備え前記電子部品の電極端子と接触する接点部と、前記接点部と電気的に導通している導電部と、を有するとともに、前記電子部品との接触にともなって移動可能であり、
    前記弾性部材は、前記配線基板の配線と電気的に導通するとともに、前記移動部材の前記導電部と電気的に導通し、前記移動部材の移動に抗する方向へ付勢する弾性力を有し、
    前記弾性部材と前記第2のシールド板とが、1枚の金属板片から切り出され折り曲げ加工によって形成された加工部材からなり、
    前記加工部材が複数枚配置されてから、前記第1のシールド板と前記第2のシールド板とを組み合わせて、前記開口部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子部品用ソケット。
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