JP2015065147A - 電子部品用ソケット - Google Patents

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Shigetomo Chiba
茂智 千葉
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丈剛 村山
寛之 ▲高▼岡
寛之 ▲高▼岡
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Taketeru Uozumi
岳輝 魚住
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Nobuyuki Okuda
伸幸 奥田
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Abstract

【課題】導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供する。【解決手段】電子部品用ソケット100は、開口部1bを形成するシールド板組み1と、電子部品の電極端子と接触可能な接点部2bを有する導電部材2hを備えた移動部材2と、配線基板と導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部3eおよび付勢部3eを固定する基台部3aを有する弾性部材3と、を備え、開口部1b内に、弾性部材3の上方に移動部材2が上下動可能に配置され、付勢部3eが移動部材2に弾接する電子部品用ソケットであって、シールド板組み1は開口部1b内に突出する突出部1cを備え、移動部材2は突出部1cが係合する凹部2kを備え、導電部材2hは凹部2kの裏側に傾斜して延設された傾斜面部2cを備え、弾性部材3は付勢部3eが傾斜面部2cに弾接する構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品用ソケットに関し、特に、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットに関するものである。
昨今、電子機器と、その電子機器に用いられる電子部品、特に接続端子を多数有する電子部品との電気的な接続を行なう際に電子部品用ソケットを介して行う場合が増えてきている。電子部品用ソケットは電子機器と半田付けや導電性接着剤などにより電子機器と電気的に接続されており、電子部品は圧入やスナップインの係合などにより電子部品用ソケットに係止され、圧接により電気的に接続される。これにより、電子機器への電子部品の取り付けは容易になり、電子部品を取り付ける際に接続端子が変形するなどの不具合が発生しにくくなる。
このような電子部品用ソケットとしては、下記の特許文献1に記載の電子部品用ソケットが知られている。
以下、図21を用いて、特許文献1に記載の電子部品用ソケット900について説明する。図21は、特許文献1に記載の電子部品用ソケット900が備えるコンタクト940の構造を示す断面図である。
特許文献1に記載の電子部品用ソケット900は、図21に示すように、接続対応可能な電子部品、例えば集積回路パッケージ980と電気的に接続する導電部材であるコンタクト940を有している。コンタクト940は、支持体941を有している。また、支持体941の上端から斜め前方上方に延び、先端部に集積回路パッケージ980と接触する第1の接点部分944を有する第1のバネ部材943と、第1の接点部分944から折り曲げられ斜め後方下方に延び、先端部に第1の接触部材946を有する第2のバネ部材945と、を有する。また、支持体941の下端から斜め前方下方に延び、先端部にプリント配線板960と接触する第2の接点部分948を有し、支持体941を挟んで第1のバネ部材943と対をなす第3のバネ部材947と、第2の接点部分948から折り曲げられ斜め後方上方に延び、先端部に第1の接触部材946に接触可能に配置される第2の接触部材951を有する第4のバネ部材949を備える。また、支持体941には後方へ切り起こして形成された係止爪942を有する。コンタクト940は、コンタクト収容室925内に収納されており、コンタクト収容室925の内壁部には係止爪942を挿入可能な係止溝931が形成されている。係止溝931の上方側には、係止爪942と係合可能な第2の規制壁933が形成されている。なお、コンタクト940がコンタクト収容室925内に収納されるときに、係止爪942がコンタクト収容室925の壁に接触するが、係止爪942は弾性を有しているため、コンタクト940はコンタクト収容室925内へスナップインにより容易に取り付けることができる。電子部品用ソケット900に集積回路パッケージ980が取り付けられていないとき、コンタクト収容室925内に収納されたコンタクト940は、自身の弾性力により上方へ押し上げられ、係止爪942と係止溝931の第2の規制壁933とが弾性接触する。これにより、電子部品用ソケット900に集積回路パッケージ980が取り付けられていない場合であっても、コンタクト940の抜け落ちを防止することができる。
特開2008−021639号公報
今後、小型化した電子部品や、単位面積当たりの接続端子数を増やした電子部品に対応しようとした場合に、電子部品用ソケット900はコンタクト940およびコンタクト収容室925をより小型にする必要がある。しかしながら、コンタクト940等の導電部材が小型化すると、係止爪942等の抜止用構造を加工するのは困難になり、所望の抜止強度が得られないという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決して、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供するものである。
請求項1に記載の電子部品用ソケットにおいては、開口部を形成し導電性を有するシールド体と、開口部の上側に設置される電子部品の電極端子と接触可能な接点部を有する導電部材を備えた移動部材と、開口部の下側に設置される配線基板の配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部および付勢部を固定する基台部を有する弾性部材と、を備え、開口部内に、弾性部材の上方に移動部材が上下動可能に配置され、付勢部が移動部材に弾接する電子部品用ソケットであって、シールド体は、開口部内に開口部の中心側に向かって突出する突出部を備え、移動部材は、突出部が係合する凹部を備え、導電部材は、凹部の裏側に形成され下方に向かうほど凹部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備え、弾性部材は、付勢部が傾斜面部に弾接する、という特徴を有する。
請求項2に記載の電子部品用ソケットにおいては、シールド体は金属板からなり、突出部は金属板を突き出し加工して形成した、という特徴を有する。
請求項3に記載の電子部品用ソケットにおいては、シールド体は、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、突出部は成形により形成された、という特徴を有する。
請求項4に記載の電子部品用ソケットにおいては、シールド体は、平面視で開口部の開口端部を2等分する第1中心線を挟んで一方側であって第1中心線と直交する第2中心線を挟んで一方側に設けられ開口部の中心方向に突出する第1突出部および第1中心線を挟んで他方側であって第2中心線を挟んで他方側に設けられ第1突出部の突出方向の反対方向に突出する第2突出部を備え、移動部材は、第1中心線を挟んで一方側であって第2中心線を挟んで一方側に設けられ第1突出部が係合する第1凹部および第1中心線を挟んで他方側であって第2中心線を挟んで他方側に設けられ第2突出部が係合する第2凹部を備え、導電部材の傾斜面部は、第1凹部の裏側に形成され下方に向かうほど第1凹部が設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部と、第2凹部の裏側に形成され下方に向かうほど第2凹部が設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部を備え、弾性部材の付勢部は、第1傾斜面部に弾接する第1弾接部と、第2傾斜面部に弾接する第2弾接部とを備えた、という特徴を有する。
請求項5に記載の電子部品用ソケットにおいては、開口部を形成し導電性を有するシールド体と、開口部の上側に設置される電子部品の電極端子と接触可能な接点部を有する導電部材を備えた移動部材と、開口部の下側に設置される配線基板の配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部および付勢部を固定する基台部を有する弾性部材と、を備え、開口部内に、弾性部材の上方に移動部材が上下動可能に配置され、付勢部が移動部材に弾接する電子部品用ソケットであって、移動部材は、シールド体に向かって突出する突出部を備え、シールド体は、開口部内に突出部が係合する凹部を備え、導電部材は、突出部の裏側に形成され下方に向かうほど突出部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備え、弾性部材は、付勢部が傾斜面部に弾接する、という特徴を有する。
請求項6に記載の電子部品用ソケットにおいては、シールド体は、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、凹部は成形により形成された、という特徴を有する。
請求項7に記載の電子部品用ソケットにおいては、シールド体は金属板からなり、凹部は金属板を突き出し加工して形成した、という特徴を有する。
請求項8に記載の電子部品用ソケットにおいては、移動部材は、平面視で開口部の開口端部を2等分する第1中心線を挟んで一方側であって第1中心線と直交する第2中心線を挟んで一方側に設けられシールド体に向かって突出する第1突出部および第1中心線を挟んで他方側であって第2中心線を挟んで他方側に設けられ第1突出部の突出方向の反対方向に突出する第2突出部を備え、シールド体は、第1中心線を挟んで一方側であって第2中心線を挟んで一方側に設けられ第1突出部が係合する第1凹部および第1中心線を挟んで他方側であって第2中心線を挟んで他方側に設けられ第2突出部が係合する第2凹部を備え、導電部材の傾斜面部は、第1突出部の裏側に形成され下方に向かうほど第1突出部が設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部と、第2突出部の裏側に形成され下方に向かうほど第2突出部が設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部を備え、弾性部材の付勢部は、第1傾斜面部に弾接する第1弾接部と、第2傾斜面部に弾接する第2弾接部とを備えた、という特徴を有する。
請求項1の発明によれば、切り起こしを形成するのに比べて、突出部を形成するのは容易であり、より小型化に対応しやすい。また、移動部材が備える導電部材は、凹部の裏側に形成され下方に向かうほど凹部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備えており、弾性部材の付勢部が下方から傾斜面部に弾接する構成となっている。そのため、付勢部の弾性力により、移動部材は上方へ付勢されるとともに、突出部が設けられた方向へ付勢される。すなわち、凹部が突出部に押し付けられることで、突出部と凹部との係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
請求項2の発明によれば、シールド体を金属板から形成することで、例えば合成樹脂材から板状の部材を形成し、導電性を持たせるための処理を行なう場合などに比べて容易に形成することができる。また、突出部を突き出し加工で形成することで、切り起こしに比べて小型化に対応しやすく、破損しにくく、歩留まりを向上させることができる、という効果を奏する。
請求項3の発明によれば、シールド体を一体に形成された樹脂成形品で形成することで、複数の部品を組み合わせて形成する場合に比べて組み立てが容易になる。また、表面に金属メッキを施す際にも、複数の部品をおのおの金属メッキする必要はなく、メッキ回数を少なくすることができる。また、突出部の形成は成形金型により、容易に形成することができる、という効果を奏する。
請求項4の発明によれば、平面視で開口部の開口端部を2等分する第1中心線を挟んで一方側であって第1中心線と直交する第2中心線を挟んで一方側に第1突出部と第1凹部を設け、第1中心線を挟んで他方側であって第2中心線を挟んで他方側に第2突出部と第2凹部を設け、2箇所で係合することで移動部材はより抜け落ち難くなる。また、第1傾斜面部と第2傾斜面部とは平面視で対向する方向に付勢されるため、移動部材は移動方向に対して垂直な平面に沿って回転する。そのため、移動部材は移動方向に対して傾き難くなり、突出部と凹部との係合が外れ難くなる。すなわち、シールド体と移動部材とは2箇所で係合するとともに、移動部材は移動方向に対して傾き難くなり、突出部と凹部との係合が外れ難くなる。したがって、より容易に所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
請求項5の発明によれば、切り起こしを形成するのに比べて、突出部を形成するのは容易であり、より小型化に対応しやすい。また、移動部材が備える導電部材は、突出部の裏側に形成され下方に向かうほど突出部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備えており、弾性部材の付勢部が下方から傾斜面部に弾接する構成となっている。そのため、付勢部の弾性力により、移動部材は上方へ付勢されるとともに、凹部が設けられた方向へ付勢される。すなわち、突出部が凹部に押し付けられることで、突出部と凹部との係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
請求項6の発明によれば、シールド体を一体に形成された樹脂成形品で形成することで、複数の部品を組み合わせて形成する場合に比べて組み立てが容易になる。また、表面に金属メッキを施す際にも、複数の部品をおのおの金属メッキする必要はなく、メッキ回数を少なくすることができる。また、凹部の形成は成形金型により、容易に形成することができる、という効果を奏する。
請求項7の発明によれば、シールド体を金属板から形成することで、例えば合成樹脂材から板状の部材を形成し、導電性を持たせるための処理を行なう場合などに比べて容易に形成することができる。また、凹部を突き出し加工で形成することで、切り起こしに比べて小型化に対応しやすく、破損しにくく、歩留まりを向上させることができる、という効果を奏する。
請求項8の発明によれば、移動部材が備える導電部材は、突出部の裏側に形成され下方に向かうほど突出部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備えており、弾性部材の付勢部が下方から傾斜面部に弾接する構成となっている。そのため、付勢部の弾性力により、移動部材は上方へ付勢されるとともに、凹部が設けられた方向へ付勢される。すなわち、突出部が凹部に押し付けられることで、突出部と凹部との係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
以上より、本発明によれば、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる。
第1実施形態における電子部品用ソケット100の構成を示した斜視図である。 第1実施形態における接点ユニットU10の構成を示す斜視図である。 第1実施形態における移動部材2を示す図である。 第1実施形態における接点バーB10を示す斜視図である。 第1実施形態における第1弾接部3bと第2弾接部3cとの配置例を示す平面図である。 実施形態1における第1弾接部3bと第2弾接部3cとの配置位置を示す平面図である。 第1実施形態における電子部品用ソケット100の動作説明用の図である。 第1実施形態における突出部1cと凹部2kとの係合状態を示す図である。 第2実施形態における電子部品用ソケット200の構成を示す模式図である。 第2実施形態における電子部品用ソケット200の動作説明用の模式図であり、図9に示す状態から下方へ押圧された状態を示す図である。 第3実施形態における電子部品用ソケット300を示す図であり、図11(a)は電子部品用ソケット300の外観を示す拡大斜視図であり、図11(b)は図11(a)に示すG部をZ1方向側から見た状態を拡大して示した平面図である。なお、図11に示すシールド体7の開口部7bの形状は実際の形状と異なり模式的に示している。 第3実施形態における移動部材8を示す図であり、図12(a)は移動部材8の外観を示す斜視図であり、図12(b)は図12(a)に示すZ2方向側から見た状態の移動部材8を示す斜視図である。 第3実施形態における弾性部材9を示す図であり、図13(a)は弾性部材9の外観を示す斜視図であり、図13(b)は図13(a)に示すY2方向側から見た状態の弾性部材9を示す側面図であり、図13(c)は図13(a)に示すX2方向側から見た状態の弾性部材9を示す側面図である。 第3実施形態におけるシールド体7の一部を示す図であり、図14(a)はシールド体7の一部を示す斜視図であり、図14(b)は図14(a)に記載のH部を拡大して示したZ1方向側から見た状態の拡大図である。 図14に示すJ部を拡大して示す拡大図であり、図15(a)はZ1方向から見た状態のJ部を示す拡大図であり、図15(b)はZ2方向側から見た状態のJ部を示す拡大図である。 図15に記載の断面線K−Kに沿って切断した開口部7bの断面をZ2方向側から斜視した斜視図である。 第3実施形態における電子部品用ソケット300の構造を示す模式図である。なお、図17においては、配線基板PB上に配置されるとともに、電子部品の電極端子TMに接触している状態を示している。 第3実施形態における開口部7bに弾性部材9が配置された状態を、図11に示すZ1方向側から示した平面図である。 第3実施形態における移動部材8が組み込まれる前の状態の電子部品用ソケット300の構造を示す模式図である。 第3実施形態における移動部材8を開口部7bに挿入方法を示す図であり、図20(a)は開口部7bに移動部材8を挿入する際の移動部材8の向きを示す平面図であり、図20(b)は開口部7bに移動部材8を挿入した後の移動部材8の向きを示す平面図である。 特許文献1に記載の電子部品用ソケット900が備えるコンタクト940の構造を示す断面図である。
[第1実施形態]
以下に第1実施形態における電子部品用ソケット100について説明する。
まず始めに第1実施形態における電子部品用ソケット100の構成について図1ないし図6および図8を用いて説明する。図1は、第1実施形態における電子部品用ソケット100の構成を示す斜視図である。なお、説明を容易にするため、図1に置いては、電子部品用ソケット100の一部を切り出して図示するとともに、一部の移動部材2は図示していない。図2は、接点ユニットU10の構成を示す斜視図である。図3は、移動部材2を示す図であり、図3(a)は移動部材2を上方から見た状態を示す斜視図であり、図3(b)は移動部材2を下方から見た状態を示す斜視図である。図4は、第1実施形態における接点バーB10を示す斜視図である。図5は、第1弾接部3bと第2弾接部3cとの配置例を示す平面図である。図6は、実施形態1における第1弾接部3bと第2弾接部3cとの配置位置を示す図であり、図6(a)は第1弾接部3bと第2弾接部3cとの配置位置を示す平面図であり、図6(b)は図6(a)に示すD部を拡大した拡大図である。なお、図5および図6においては、説明を容易にするため、電子部品用ソケット100を部分的に記載するとともに、移動部材2は図示していない。図8は実施形態1における突出部1cと凹部2kとの係合状態を示す図であり、図8(a)は上方側から見た突出部1cと凹部2kとの状態を示す平面図であり、図8(b)は図8(a)をX2方向側から見た状態を示す側面図である。なお、図8(b)においてはシールド体1を一部図示していない。
電子部品用ソケット100は、図1に示すように、複数枚のシールド板1aからなるシールド体1と、電子部品の電極端子TM(図7参照)と配線基板PB(図7参照)の配線とを電気的に導通させる接点ユニットU10と、シールド体1および接点ユニットU10を保持可能なハウジング4と、を備えている。接点ユニットU10は、図1および図2に示すように、移動部材2と弾性部材3とからなる。
シールド体1は、図1に示すように、金属板片からなり導電性を有する複数枚のシールド板1aを、断面が略正方形となるように格子状に組み合わせて形成され、格子の内部には空間が形成された開口部1bを有する。なお、シールド板1aを組み合わせることで形成される格子は、直交する2方向に行と列とを成している。シールド体1は、開口部1b内に開口部1bの中心側に向かって突出する突出部1cを備え、突出部1cは金属板からなるシールド体1を突き出し加工して形成されている。なお、本実施形態においては、図6(b)に示すように、突出部1cは、平面視で開口部1bの開口端部を2等分する第1中心線CL1を挟んで一方側(Y1方向側)であって第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2を挟んで一方側(X1方向側)に設けられ開口部1bの中心方向に突出する第1突出部1d、および第1中心線CL1を挟んで他方側(Y2方向側)であって第2中心線CL2を挟んで他方側(X2方向側)に設けられ第1突出部1dの突出方向の反対方向に突出する第2突出部1eを備えて成る。なお、第2中心線CL2も開口端部を2等分する。また、図8に示すように、突出部1cの上部(Z方向側)には、突出部1cが突出する方向の下方に向かって傾斜する摺接斜面1fを有する。
移動部材2は、図3(a)および図3(b)に示すように、略直方体形状に形成されている。移動部材2は、台座部2fと、導電部材2hとを備えている。台座部2fは合成樹脂材からなり、略直方体状に形成されており、側面に凹形状に形成された凹部2kを備えている。なお、本実施形態においては、凹部2kは貫通孔として形成されている。導電部材2hは、シールド体1と電気的に導通可能な接地接触部2aと、導電性を備え電子部品の電極端子TM(図7参照)と接触可能な接点部2bと、接点部2bと電気的に導通している傾斜面部2cと、を有する。接地接触部2aと接点部2bと傾斜面部2cとは、1枚の金属板から形成されており、接地接触部2aと接点部2bと傾斜面部2cとは互いに電気的に導通している。また、台座部2fと導電部材2hと一体に形成されており、電子部品の電極端子TMが当接し得る台座部2fの上面(Z1側の面)に接点部2bが形成され、台座部2fの側面(X1−X2側の面またはY1−Y2側の面)に接地接触部2aが形成され、台座部2fの下面(Z2側の面)に傾斜面部2cが形成されている。なお、傾斜面部2cは凹部2kの裏側に形成され、下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設されている。なお、移動部材2は電子部品の電極端子TMに対応して複数配置されるが、接地用として用いられるものと、接地用では無いものがある。接地用では無い場合には、接地接触部2aは形成されない。
なお、第1実施形態においては、凹部2kは、図8に示すように、第1中心線CL1を挟んで台座部2fの一方側(Y1方向側)であって第2中心線CL2を挟んで一方側(X1方向側)に設けられた第1凹部2mおよび第1中心線CL1を挟んで台座部2fの他方側(Y2方向側)であって第2中心線CL2を挟んで他方側(X2方向側)に設けられた第2凹部2nを備えている。また、接地接触部2aは台座部2fのY1方向側の側面とY2方向側の面とに形成されている。また、傾斜面部2cは、第1凹部2mの裏側に形成され下方に向かうほど第1凹部2mが設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部2dと、第2凹部2nの裏側に形成され下方に向かうほど第2凹部2nが設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部2eとを備え、接点部2bには、Z1方向に突出して突起部2gが形成されている。突起部2gは必要に応じて1つ形成されるものと、2つ形成されるものある。
弾性部材3は、図2に示すように、金属板からなり導電性および付勢力を有する付勢部3eと、合成樹脂材からなり直方体状に形成され付勢部3eを固定する基台部3aを有する。付勢部3eは基台部3aの上面(Z1側の面)から上方へ突出して片持バネ状に形成されており、図2においては、Y1−Y2方向へ変位可能である。また、弾性部材3は、金属板からなり基台部3aの下面(Z2側の面)から突出して形成され、配線基板PBの配線と接触可能な接触部3dを有しており、付勢部3eと接触部3dとは電気的に導通している。したがって、付勢部3eは開口部1bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能である。なお、本実施形態においては、付勢部3eは、第1傾斜面部2dに弾接する第1弾接部3bと、第2傾斜面部2eに弾接する第2弾接部3cとを備えている。
また、図2に示す接点ユニットU10は、基台部3aに一組の第1弾接部3bと第2弾接部3cとが設けられている構成であるが、本実施形態においては、図4に示すように、複数組の第1弾接部3bと第2弾接部3cとが基台部3aに設けられた接点バーB10の形態で用いる。
また、第1弾接部3bと第2弾接部3cとは、図5に示すように、第1弾接部3bの根元と第2弾接部3cの根元とが基台部3aの上面に想定した同一の仮想直線L1上に並列に配置されている構成でもよいが、本実施形態においては、図6に示すように、第1弾接部3bの根元は基台部3aの上面に想定した2本の仮想平行線の一方の仮想直線L2の上に配置され、第2弾接部3cの根元は2本の仮想平行線の他方の仮想直線L3の上に配置されるとともに、2本の仮想平行線の延出方向に沿って異なる位置に配置されている。
ハウジング4は、図1に示すように、合成樹脂材からなり、略直方体状に形成され、シールド体1および接点ユニットU10を配置可能な収納部4aを有する。
次に、電子部品用ソケット100の構造について、図1および図2を用いて説明する。電子部品用ソケット100は、図1に示すように、シールド体1の格子の開口部1bに接点ユニットU10を配置する構造である。このとき、移動部材2は、開口部1b内に、弾性部材3の上方に上下動可能に配置され、図2に示すように、付勢部3eが移動部材2の傾斜面部2cに弾接した状態、すなわち第1傾斜面部2dと第1弾接部3bとが当接するとともに、第2傾斜面部2eと第2弾接部3cとが弾接した状態で配設されている。これにより、弾性部材3は、配線基板PB(図7参照)の配線と電気的に導通するとともに、移動部材2の傾斜面部2cと電気的に導通し、接点部2bを介して電子部品の電極端子TM(図7参照)と電気的に導通可能となる。また、移動部材2は、電子部品との接触にともなって、押圧された方向(Z2方向)へ移動可能に配置されている。なお、移動部材2は開口部1bへスナップインで挿入され、挿入後はシールド体1の開口部1bの内部に形成された突出部1cと移動部材2の凹部2kとが係合する。すなわち、第1突出部1dと第1凹部2mとが係合するとともに、第2突出部1eと第2凹部2nとが係合する。これにより、開口部1bに挿入された移動部材2は付勢部3eを撓ました状態で開口部1b内に保持される。
次に、電子部品用ソケット100の動作について、図7を用いて説明する。図7は、第1実施形態における電子部品用ソケット100の動作説明用の図であり、図7(a)は電子部品用ソケット100を示す斜視図であり、図7(b)は初期状態の電子部品用ソケット100を示す側面図であり、図7(c)は動作後の電子部品用ソケット100を示す側面図であり、図7(d)は動作後の電子部品用ソケット100を示す上面図である。なお、図7においては、説明を容易にするために、1組の接点ユニットU10における動作を図示する。
電子部品が電子部品用ソケット100に取り付けられると、先ず、図7(b)に示すように、開口部1bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと移動部材2の接点部2bとが接触し、電子部品と電子部品用ソケット100との間で電気的に導通する。その後、図7(c)に示すように、移動部材2が矢印Aの方向に押圧されると、第1弾接部3bは第1傾斜面部2dに沿って撓むとともに、第2弾接部3cは第2傾斜面部2eに沿って撓むことで、移動部材2は矢印Aの方向に移動し、電子部品と電子部品用ソケット100との間の電気的な導通がより安定する。このとき、移動部材2の移動に伴い、第1弾接部3bと第2弾接部3cとから、移動部材2の移動に抗する方向へ付勢する力が、第1傾斜面部2dと第2傾斜面部2eとに加わる。これにより、第1傾斜面部2dと第2傾斜面部2eとには、移動部材2の移動に抗する方向に対して垂直方向の分力が加わる。この分力は、図7(d)に示す、矢印Bおよび矢印C方向に働くため、移動部材2には回転モーメントが働き、移動部材2は移動部材2の移動方向と平行な仮想の軸を中心に回動し、接地接触部2aとシールド体1の内周面とが接触する。これにより、接点ユニットU10が接地用である場合には、接地接触部2aとシールド体1の内周面とが電気的に導通し、接地することができる。なお、接地用ではない接点ユニットU10に対応する箇所のシールド板1aには、絶縁性を有したコーティングやメッキなどが施されており、接地用ではない接点ユニットU10の接地接触部2aとシールド体1とが接触したとしても接地はされない。また、接点ユニットU10が接地用に用いられた場合には、図示していないが、接触部3dとシールド体1とを、回路による接続や、導電性接着剤や半田による接続などの方法で、電気的に接続している。また、矢印Bおよび矢印C方向に力が働き、移動部材2に回転モーメントが働くことで、凹部2kは突出部1cのある方向へ付勢される。
なお、電子部品を電子部品用ソケット100から取り外すと、移動部材2は第1弾接部3bおよび第2弾接部3cの付勢力により、図7(b)に示す初期状態の位置まで復帰する。初期状態の位置まで復帰した移動部材2は、凹部2kがシールド体の突出部1cと係合することで、シールド体1の開口部1bから抜け落ちることがないように、抜け止めが施されている。
以下、第1実施形態としたことによる効果について説明する。
本実施形態の電子部品用ソケット100では、開口部1bを形成し導電性を有するシールド体1と、開口部1bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと接触可能な接点部2bを有する導電部材2hを備えた移動部材2と、開口部1bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部3eおよび付勢部3eを固定する基台部3aを有する弾性部材3と、を備え、開口部1b内に、弾性部材3の上方に移動部材2が上下動可能に配置され、付勢部3eが移動部材2に弾接する電子部品用ソケットであって、シールド体1は、開口部1b内に開口部1bの中心側に向かって突出する突出部1cを備え、移動部材2は、突出部1cが係合する凹部2kを備え、導電部材2hは、凹部2kの裏側に形成され下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部2cを備え、弾性部材3は、付勢部3eが傾斜面部2cに弾接する、構成とした。
これにより、切り起こしを形成するのに比べて、突出部1cを形成するのは容易であり、より小型化に対応しやすい。また、移動部材2が備える導電部材2hは、凹部2kの裏側に形成され下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部2cを備えており、弾性部材3の付勢部3eが下方から傾斜面部2cに弾接する構成となっている。そのため、付勢部3eの弾性力により、移動部材2は上方へ付勢されるとともに、突出部1cが設けられた方向へ付勢される。すなわち、凹部2kが突出部1cに押し付けられることで、突出部1cと凹部2kとの係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材2hの大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態の電子部品用ソケット100では、シールド体1は金属板からなり、突出部1cは金属板からなるシールド体1を突き出し加工して形成した、構成とした。
これにより、シールド体1を金属板から形成することで、例えば合成樹脂材から板状の部材を形成し、導電性を持たせるための処理を行なう場合などに比べて容易に形成することができる。また、突出部1cを突き出し加工で形成することで、切り起こしに比べて小型化に対応しやすく、破損しにくく、歩留まりを向上させることができる、という効果を奏する。
また、本実施形態の電子部品用ソケット100では、シールド体1は、平面視で開口部1bの開口端部を2等分する第1中心線CL1を挟んで一方側であって第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2を挟んで一方側に設けられ開口部1bの中心方向に突出する第1突出部1dおよび第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に設けられ第1突出部1dの突出方向の反対方向に突出する第2突出部1eを備え、移動部材2は、第1中心線CL1を挟んで一方側であって第2中心線CL2を挟んで一方側に設けられ第1突出部1dが係合する第1凹部2mおよび第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に設けられ第2突出部1eが係合する第2凹部2nを備え、導電部材2hの傾斜面部2cは、第1凹部2mの裏側に形成され下方に向かうほど第1凹部2mが設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部2dと、第2凹部2nの裏側に形成され下方に向かうほど第2凹部2nが設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部2eを備え、弾性部材3の付勢部3eは、第1傾斜面部2dに弾接する第1弾接部3bと、第2傾斜面部2eに弾接する第2弾接部3cとを備えた、構成とした。
これにより、平面視で開口部1bの開口端部を2等分する第1中心線CL1を挟んで一方側であって第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2を挟んで一方側に第1突出部1dと第1凹部2mを設け、第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に第2突出部1eと第2凹部2nを設け、2箇所で係合することで移動部材2はより抜け落ち難くなる。また、第1傾斜面部2dと第2傾斜面部2eとは平面視で対向する方向に付勢されるため、移動部材2は移動方向に対して垂直な平面に沿って回転する。そのため、移動部材2は移動方向に対して傾き難くなり、突出部1cと凹部2kとの係合が外れ難くなる。すなわち、シールド体1と移動部材2とは2箇所で係合するとともに、移動部材2は移動方向に対して傾き難くなり、突出部1cと凹部2kとの係合が外れ難くなる。したがって、より容易に所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
[第2実施形態]
以下に第2実施形態における電子部品用ソケット200について説明する。第1実施形態における電子部品用ソケット100においては、弾性部材3は第1弾接部3bおよび第2弾接部3cの2つの付勢部3eを有し、移動部材2は第1傾斜面部2dおよび第2傾斜面部2eの2つの傾斜面部2cと、第1凹部2mおよび第2凹部2nの2つの凹部2kとを有し、シールド体1は第1突出部1dおよび第2突出部1eの2つの突出部1cを有している。第2実施形態における電子部品用ソケット200は、シールド体1の突出部1c、弾性部材3の付勢部3e、移動部材2の傾斜面部2cおよび凹部2kは1つのみで形成されたものである。以下の説明においては、第1実施形態における電子部品用ソケット100と同様の構造については詳細な説明は省略するとともに、電子部品用ソケット100の構成部品名、部位名および符号を用いて説明する。
まず始めに第2実施形態における電子部品用ソケット200の構成について図9を用いて説明する。図9は、第2実施形態における電子部品用ソケット200の構成を示す模式図である。なお、図9においては、電子部品用ソケット200の一部のみ図示するとともに、ハウジング4は図示していない。
電子部品用ソケット200は、図9に示すように、複数枚のシールド板1aからなるシールド体1と、電子部品の電極端子TM(図10参照)と配線基板PBの配線とを電気的に導通させる接点ユニットU10と、シールド体1および接点ユニットU10を保持可能なハウジング4(図示せず)と、を備えている。接点ユニットU10は移動部材2と弾性部材3とからなる。
シールド体1は、図9に示すように、金属板片からなり導電性を有する複数枚のシールド板1aを、断面が略正方形となるように格子状に組み合わせて形成され、格子の内部には空間が形成された開口部1bを有する。なお、シールド板1aを組み合わせることで形成される格子は、直交する2方向に行と列とを成している。シールド体1は、開口部1b内に開口部1bの中心側に向かって突出する突出部1cを1つ備え、突出部1cはシールド体1を突き出し加工して形成されている。
移動部材2は、図9に示すように、略直方体形状に形成されている。移動部材2は、台座部2fと、導電部材2hとを備えている。台座部2fは合成樹脂材からなり、略直方体状に形成されており、一側面(X1方向側の側面)に凹形状に形成された凹部2kを備えている。導電部材2hは、シールド体1と電気的に導通可能な接地接触部2aと、導電性を備え電子部品の電極端子TM(図10参照)と接触可能な接点部2bと、接点部2bと電気的に導通している傾斜面部2cと、を有する。接地接触部2aと接点部2bと傾斜面部2cとは、1枚の金属板から形成されており、接地接触部2aと接点部2bと傾斜面部2cとは互いに電気的に導通している。また、台座部2fと導電部材2hと一体に形成されており、電子部品の電極端子TMが当接し得る台座部2fの上面(Z1側の面)に接点部2bが形成され、台座部2fの凹部2kが形成されている側面(X1方向側の面)に接地接触部2aが形成され、台座部2fの下面(Z2側の面)に傾斜面部2cが形成されている。なお、傾斜面部2cは凹部2kの裏側に形成され、下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設されている。なお、図9に示す移動部材2は接地用の端子に対応するものであり、接地用ではない端子に対応するものの場合は接地接触部2aを形成しなくても良い。
弾性部材3は、図9に示すように、金属板からなり導電性および付勢力を有する付勢部3eと、合成樹脂材からなり直方体状に形成され付勢部3eを固定する基台部3aを有する。付勢部3eは基台部3aの上面(Z1側の面)の中央部から上方へ突出して片持バネ状に1つ形成されており、図9においては、X1−X2方向へ変位可能である。また、弾性部材3は、金属板からなり基台部3aの下面(Z2側の面)から突出して形成され、配線基板PBの配線と接触可能な接触部3dを有しており、付勢部3eと接触部3dとは電気的に導通している。したがって、付勢部3eは開口部1bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能である。
ハウジング4(図示せず)は、合成樹脂材からなり、略直方体状に形成され、シールド体1および接点ユニットU10を配置可能に形成されている。
次に、電子部品用ソケット200の構造について、図9を用いて説明する。電子部品用ソケット200は、図9に示すように、シールド体1の格子の開口部1bに接点ユニットU10を配置する構造である。このとき、移動部材2は、開口部1b内に、弾性部材3の上方に上下動可能に配置され、付勢部3eが移動部材2の傾斜面部2cに弾接した状態で配設されている。これにより、弾性部材3は、配線基板PBの配線と電気的に導通するとともに、移動部材2の傾斜面部2cと電気的に導通し、接点部2bを介して電子部品の電極端子TM(図10参照)と電気的に導通可能となる。また、移動部材2は、電子部品との接触にともなって、押圧された方向(Z2方向)へ移動可能に配置されている。なお、移動部材2は開口部1bへスナップインで挿入され、挿入後はシールド体1の開口部1bの内部に形成された突出部1cと移動部材2の凹部2kとが係合する。これにより、開口部1bに挿入された移動部材2は付勢部3eを撓ました状態で開口部1b内に保持される。
次に、電子部品用ソケット200の動作について、図9および図10を用いて説明する。図10は、第2実施形態における電子部品用ソケット200の動作説明用の模式図であり、図9に示す状態から下方へ押圧された状態を示す図である。
電子部品が電子部品用ソケット200に取り付けられていないとき、電子部品用ソケット200は図9に示すように、移動部材2は弾性部材3の付勢部3eにより上方へ付勢され、突出部1cと凹部2kと係合し、開口部1bから抜け落ちることなく保持されている。電子部品が電子部品用ソケット200に取り付けられると、図9に示す状態から図10に示すように、先ず、開口部1bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと移動部材2の接点部2bとが接触し、電子部品と電子部品用ソケット200との間で電気的に導通する。その後、移動部材2が矢印E(Z2方向)の方向に押圧されると、付勢部3eは傾斜面部2cに沿って撓み、電子部品と電子部品用ソケット200との間の電気的な導通がより安定する。このとき、移動部材2の移動に伴い、付勢部3eから、移動部材2の移動に抗する方向へ付勢する力が、傾斜面部2cに加わる。これにより、傾斜面部2cには、移動部材2の移動に抗する方向に対して垂直方向の分力が加わる。この分力は、図10に示す、矢印F方向(X1方向)に働くため、移動部材2は凹部2kが形成されている方向へ移動し、接地接触部2aとシールド体1の内周面とが接触する。これにより、接点ユニットU10が接地用である場合には、接地接触部2aとシールド体1の内周面とが電気的に導通し、接地することができる。なお、接地用ではない接点ユニットU10に対応する箇所のシールド板1aには、絶縁性を有したコーティングやメッキなどが施されており、接地用ではない接点ユニットU10の接地接触部2aとシールド体1とが接触したとしても接地はされない。また、接点ユニットU10が接地用に用いられた場合には、図示していないが、接触部3dとシールド体1とを、回路による接続や、導電性接着剤や半田による接続などの方法で、電気的に接続している。また、矢印F方向に力が働くことで、凹部2kは突出部1cのある方向へ付勢される。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
第2実施形態の電子部品用ソケット200では、開口部1bを形成し導電性を有するシールド体1と、開口部1bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと接触可能な接点部2bを有する導電部材2hを備えた移動部材2と、開口部1bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部3eおよび付勢部3eを固定する基台部3aを有する弾性部材3と、を備え、開口部1b内に、弾性部材3の上方に移動部材2が上下動可能に配置され、付勢部3eが移動部材2に弾接する電子部品用ソケットであって、シールド体1は、開口部1b内に開口部1bの中心側に向かって突出する突出部1cを1つ備え、移動部材2は、突出部1cが係合する凹部2kを1つ備え、導電部材2hは、凹部2kの裏側に形成され下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部2cを1つ備え、弾性部材3は、付勢部3eが傾斜面部2cに弾接する、構成とした。
これにより、切り起こしを形成するのに比べて、突出部1cを形成するのは容易であり、より小型化に対応しやすい。また、移動部材2が備える導電部材2hは、凹部2kの裏側に形成され下方に向かうほど凹部2kが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部2cを備えており、弾性部材3の付勢部3eが下方から傾斜面部2cに弾接する構成となっている。そのため、付勢部3eの弾性力により、移動部材2は上方へ付勢されるとともに、突出部1cが設けられた方向へ付勢される。すなわち、凹部2kが突出部1cに押し付けられることで、突出部1cと凹部2kとの係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材2hの大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
[第3実施形態]
以下に第3実施形態における電子部品用ソケット300について説明する。第1実施形態における電子部品用ソケット100および第2実施形態における電子部品用ソケット200においては、シールド体1は複数の金属板からなり、シールド体1をハウジング4に組み込み固定する構成であった。また、シールド体1に設けられた突出部1cと移動部材2に設けられた凹部2kとが係合し、移動部材2がシールド体1の開口部1bから抜け落ちるのを防止する構成となっていた。第3実施形態における電子部品用ソケット300においては、シールド体が一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなる構成である。また、移動部材に設けられた突出部とシールド体に設けられた凹部とが係合し、移動部材がシールド体の開口部から抜け落ちるのを防止する構成としたものである。以下の説明においては、第1実施形態における電子部品用ソケット100および第2実施形態における電子部品用ソケット200において用いた構成部品および部位と同様の機能を備えた構成部品および部位については、同じ構成部品名および部位名を用いて説明する。
まず始めに第3実施形態における電子部品用ソケット300の構成について図11ないし図16を用いて説明する。図11は第3実施形態における電子部品用ソケット300を示す図であり、図11(a)は電子部品用ソケット300の外観を示す拡大斜視図であり、図11(b)は図11(a)に示すG部をZ1方向側から見た状態を拡大して示した平面図である。なお、図11に示すシールド体7の開口部7bの形状は実際の形状と異なり模式的に示している。図12は第3実施形態における移動部材8を示す図であり、図12(a)は移動部材8の外観を示す斜視図であり、図12(b)は図12(a)に示すZ2方向側から見た状態の移動部材8を示す斜視図である。図13は第3実施形態における弾性部材9を示す図であり、図13(a)は弾性部材9の外観を示す斜視図であり、図13(b)は図13(a)に示すY2方向側から見た状態の弾性部材9を示す側面図であり、図13(c)は図13(a)に示すX2方向側から見た状態の弾性部材9を示す側面図である。図14は第3実施形態におけるシールド体7の一部を示す図であり、図14(a)はシールド体7の一部を示す斜視図であり、図14(b)は図14(a)に記載のH部を拡大して示したZ1方向側から見た状態の拡大図である。図15は図14に示すJ部を拡大して示す拡大図であり、図15(a)はZ1方向から見た状態のJ部を示す拡大図であり、図15(b)はZ2方向側から見た状態のJ部を示す拡大図である。図16は図15に記載の断面線K−Kに沿って切断した開口部7bの断面をZ2方向側から斜視した斜視図である。
電子部品用ソケット300は、図11に示すように、1部品で構成されるシールド体7と、電子部品の電極端子TM(図10参照)と配線基板PBの配線とを電気的に導通させる接点ユニットU30と、を備えている。接点ユニットU30は移動部材8と弾性部材9とからなる。
接点ユニットU30は、図11に示すように、移動部材8と弾性部材9とからなる。
移動部材8は、図12に示すように、略直方体形状に形成されている。移動部材8は、台座部8hと、導電部材8dと、を備えている。台座部8hは合成樹脂材からなり、略直方体状に形成されている。また、台座部8hは下面(Z2方向側の面)から下方(Z2方向)へ延出する脚部8kを有する。脚部8kは、台座部8hの下面における一対の対角位置である、X1方向側でかつY2方向側の角部に設けられた第1脚部8mと、X2方向側でかつY1方向側の角部に設けられた第2脚部8pと、からなる。また、移動部材8は、脚部8kの先端部からそれぞれ側方へ突出して設けられた突出部8aを備えるとともに、脚部8kの、台座部8hの角部から連続する角部は面取りがされた形状に形成されている。なお、第1脚部8mに設けられた突出部8aである第1突出部8bはX1方向側に形成され、第2脚部8pに設けられた突出部8aである第2突出部8cはX2方向側に形成されている。また、台座部8hの下面には傾斜している箇所がある。第1脚部8mの根元において、第1突出部8bが設けられた側の反対側には、下方へ向かうほど第1脚部8mが設けられた側へ傾斜した第1斜面8qが形成されている。また、第2脚部8pの根元において、第2突出部8cが設けられた側の反対側には、下方へ向かうほど第2脚部8pが設けられた側へ傾斜した第2斜面8rが形成されている。また、脚部8kが設けられた一対の対角位置とはことなる一対の対角位置に対応する、台座部8hの上面(Z1方向側の面)の角部には、それぞれ側方へ突出したストッパ部8sが設けられている。ストッパ部8sは、突出部8aが突出する方向に対して直交する方向へ突出して設けられている。X1方向側でかつY1方向側の角部に設けられたストッパ部8sはY1方向側へ突出しており、X2方向側でかつY2方向側の角部に設けられたストッパ部8sはY2方向側へ突出している。また、導電部材8dは、導電性を備えた金属板からなり、電子部品の電極端子TM(図17参照)と接触可能な接点部8tと、接点部8tと電気的に導通している傾斜面部8eと、を有する。接点部8tと傾斜面部8eとは、1枚の金属板から形成されており、接点部8tと傾斜面部8eとは互いに電気的に導通している。導電部材8dは、インサート成形により台座部8hと一体に形成されており、接点部8tは台座部8hの上面に露出するように設けられており、傾斜面部8eは突出部8aの裏側に露出するように形成され、下方に向かうほど突出部8aが設けられた側へ傾斜して延設されている。なお、第1突出部8bの裏側に形成され下方に向かうほど第1突出部8bが設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部8fは、台座部8hの第1斜面8qに沿って露出するように設けられている。同様に、第2突出部8cの裏側に形成され下方に向かうほど第2突出部8cが設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部8gは、台座部8hの第2斜面8rに沿って露出するように設けられている。
弾性部材9は、図13に示すように、金属板からなり導電性および付勢力を有する付勢部9aと、合成樹脂材からなり直方体状に形成され付勢部9aを固定する基台部9dを有する。付勢部9aは基台部9dの上面(Z1側の面)から上方へ突出して片持バネ状に形成された第1弾接部9bと、第2弾接部9cとを備えている。第1弾接部9bと第2弾接部9cとは基台部9dの上面の一対の対角位置に配置されており、第1弾接部9bはX1方向側でかつY2方向側の角部に配置され、第2弾接部9cはX2方向側でかつY1方向側の角部に配置されている。なお、図13においては、第1弾接部9bおよび第2弾接部9cは、X1−X2方向へ弾性変形可能である。また、弾性部材9は、金属板からなり基台部9dの下面(Z2側の面)から突出して形成され、配線基板PBの配線と接触可能な接触部9eを有しており、付勢部9aと接触部9eとは電気的に導通している。したがって、付勢部9aは開口部1bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能である。
このように形成された弾性部材9の上方に移動部材8を重ねて配置することで、図11に示すような、接点ユニットU30が形成される。なお、移動部材8は、第1傾斜面部8fに第1弾接部9bが弾接するとともに、第2傾斜面部8gに第2弾接部9cが弾接するように配置されている。
シールド体7は導電性を有し、図14に示すように、複数の開口部7bが上下方向(Z1−Z2方向)に沿うように穴状に形成されている。なお、第3実施形態においては、シールド体7は合成樹脂材からなる樹脂成形品であり、ひとつの構成部品からなるように一体に形成されるとともに、表面には導電性を備えた金属の金属メッキが施されている。開口部7bは対応する電子部品の電極端子TMの配列にあわせて設けられている。また、開口部7bは、図15(a)に示すように、上方(図14に示すZ1方向側)から見た場合の開口形状は、長方形の四隅からそれぞれ同一形状の直角三角形を切り落としたような八角形に形成されている。また、開口部7bは、図15(b)に示すように、下方(図14に示すZ2方向側)から見た場合の開口形状は、長方形状に形成されている。このように上方と下方の開口形状が異なって形成された開口部7bに内部には、図16に示すように、下方側の開口形状である長方形の四隅に対応する箇所に、開口部7bの下方側の端部から上方へ向かって、上方側の開口形状に対して凹形状に形成された溝部7eが設けられている。ここで、図15に示すように、開口部7bの開口形状を二等分する線を第1中心線CL1とし、第1中心線CL1に対して直交するとともに開口部7bの開口形状を二等分する線を第2中心線CL2とする。なお、図15においては、第1中心線CL1は開口部7bの開口形状をY1−Y2方向に二等分する線であり、第2中心線CL2は開口部7bの開口形状をX1−X2方向に二等分する線である。第1中心線CL1を挟んで一方側(Y2方向側)であって第2中心線CL2を挟んで一方側(X1方向側)に設けられた溝部7eと、第1中心線CL1を挟んで他方側(Y1方向側)であって第2中心線CL2を挟んで他方側(X2方向側)に設けられた溝部7eとは、図16に示すように、他の2箇所に設けられた溝部7eよりも、開口部7bの下方側の端部からの長さが長く、より上方側まで形成されている。このように、開口部7bの下方側の端部からの長さが長く形成されている溝部7eを凹部7aとする。特に、第1中心線CL1を挟んで一方側であって第2中心線CL2を挟んで一方側に設けられた凹部7aを第1凹部7cとし、第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に設けられた凹部7aを第2凹部7dとする。このように、シールド体7は、開口部7b内に第1凹部7cと第2凹部7dからなる凹部7aを備え、凹部7aは樹脂成形により形成されている。なお、開口部7bを上方から見た場合の開口形状は、移動部材8を挿入可能な大きさに形成されるとともに、開口部7bを下方から見た場合の開口形状は、弾性部材9の基台部9dを挿入可能な大きさに形成されている。
次に、電子部品用ソケット300の構造について、図17ないし図20を用いて説明する。図17は第3実施形態における電子部品用ソケット300の構造を示す模式図である。なお、図17においては、配線基板PB上に配置されるとともに、電子部品の電極端子TMに接触している状態を示している。図18は第3実施形態における開口部7bに弾性部材9が配置された状態を、図11に示すZ1方向側から示した平面図である。図19は第3実施形態における移動部材8が組み込まれる前の状態の電子部品用ソケット300の構造を示す模式図である。図20は第3実施形態における移動部材8を開口部7bに挿入方法を示す図であり、図20(a)は開口部7bに移動部材8を挿入する際の移動部材8の向きを示す平面図であり、図20(b)は開口部7bに移動部材8を挿入した後の移動部材8の向きを示す平面図である。
電子部品用ソケット300は、図17に示すように、シールド体7の各々の開口部7bの内部に接点ユニットU30が配置されることで形成される。
シールド体7の開口部7bの内部に配置された弾性部材9は、付勢部9aが上方へ突出するように配置されている。なお、弾性部材9は、図18に示すように、一方の付勢部9aである第1弾接部9bが、開口部7bの、第1凹部7cが設けられた角部付近に配置されるとともに、他方の付勢部9aである第2弾接部9cが、開口部7bの、第2凹部7dが設けられた角部付近に配置されるように、開口部7bの内部に収納されている。
また、移動部材8は、図19に示すように、第1脚部8mと第1弾接部9bとが接触するとともに、第2脚部8pと第2弾接部9cとが接触するように、開口部7bの上側(Z1方向側)の開口から開口部7b内に挿入される。このとき、図20に示すように、平面視で、第1突出部8bは、開口部7bの開口端部を2等分する第1中心線CL1(図15参照)を挟んで一方側(Y2方向側)であって第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2(図15参照)を挟んで一方側(X1方向側)に設けられシールド体7の第1凹部7cに向かって突出する。また、第2突出部8cは第1中心線CL1を挟んで他方側(Y1方向側)であって第2中心線CL2を挟んで他方側(X2方向側)に設けられ第1突出部8bの突出方向の反対方向に突出する。移動部材8は、図19に示すように、脚部8kの突出部8aが設けられた面の裏側の面に、それぞれ、付勢部9aを弾接させるとともに、付勢部9aを撓ませながら開口部7b内に挿入される。なお、移動部材8を開口部7bに、上方側の開口から挿入するとき、図20(a)に示すように、突出部8aが凹部7aから離れる方向(矢印L方向)へ移動部材8を回転させた状態で挿入することで、突出部8aがシールド体7に接触することなく移動部材8を挿入することができる。なお、図20(a)においては、移動部材8の一部(脚部8k)がシールド体7に接触しているように見えるが、シールド体7に接触しているように見える箇所には、図12に示すように、面取りがされているため、移動部材8はシールド体7に接触していない。このようにして、移動部材8が開口部7b内に挿入されると、付勢部9aは移動部材8を上方へ付勢するとともに、矢印Lの逆方向へ回転させるように付勢する。詳細に説明すると、図17に示すように、第1弾接部9bが第1傾斜面部8fをX1方向へ付勢するとともに、第2弾接部9cが第2傾斜面部8gをX2方向へ付勢する。このように移動部材8が矢印Lの逆方向へ回転させるように付勢されることで、図20(b)に示すように、第1突出部8bが第1凹部7cに向かい合うとともに、第2突出部8cが第2凹部7dに向かい合うように配置された突出部8aと凹部7aとは、突出部8aが凹部7aのある方向へ回転し、突出部8aが凹部7aの上端側の面に接触して係合する。なお、図17においては電子機器の電極端子TMに接触した状態を示しているため、弾性部材9の付勢力に抗して移動部材8は下方へ押し込まれているため、突出部8aは凹部7aの上端側の面から離間している。突出部8aと凹部7aとが係合することで、移動部材8は開口部7bから抜け落ちることなく、接点部8tが開口部7bの上側(Z1方向側)の開口から露出した状態で、上下動可能に弾性部材9の上方に配置され、接点ユニットU30が形成される。また、このとき、弾性部材9の付勢部9aが移動部材8の傾斜面部8eに弾接する。すなわち、第1弾接部9bと第1傾斜面部8fとが弾接するとともに、第2弾接部9cと第2傾斜面部8gとが弾接する。このように、弾性部材9の付勢部9aが移動部材8の傾斜面部8eに弾接することで、弾性部材9の接点部8tと移動部材8の接触部9eとは電気的に接続される。このようにして電子部品用ソケット300が形成される。
次に、電子部品用ソケット300の動作について、図17を用いて説明する。電子部品用ソケット300は、図17に示すように、配線基板PBの上に配置されるとともに、上部に対応可能な電子機器の電極端子TMが配置され、配線基板PBと電子機器とを電気的に接続させる用途に用いられる。電子部品用ソケット300は、配線基板PBの上に配置されると、接触部9eが開口部7bの下側に設置される配線基板PBの配線と接触し、電気的に導通する。これにより、配線基板PBと電子部品用ソケット300とは電気的に接続される。次に電子部品用ソケット300の上部に電子機器の電極端子TMが配置される場合の動作について説明する。電子部品用ソケット300の上部に電子機器の電極端子TMが配置されていない状態においては、移動部材8は、図17に示す状態よりも上方側(Z1方向側)にあり、突出部8aが凹部7aの上方側の端面に接触した状態で支持されている。電子部品用ソケット300の上部に電子機器の電極端子TMが配置されると、図17に示すように、移動部材8は電子機器の電極端子TMにより下方(Z2方向)へ押圧され、弾性部材9の付勢部9aを撓ませながら下方へ移動する。このとき、付勢部9aは撓みながら傾斜面部8eに沿って摺接し、導電部材8dと弾性部材9との電気的な接続が保持されている。また、導電部材8dの接点部8tが開口部7bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと接触しているため、電子機器と電子部品用ソケット300とは電気的に接続される。したがって、配線基板PBと電子機器とは、電子部品用ソケット300を介して電気的に接続される。また、移動部材8は下方へ押圧されると、ストッパ部8s(図20参照)がシールド体7の上面に接触し、移動部材8が必要以上に開口部7bに挿入されるのを防止する。なお、ストッパ部8sは、開口部7bを下面側(Z2方向側)から見たとき(図15参照)に、開口部7bの開口形状において、凹部7aが設けられていない溝部7e(図15参照)に対応するシールド体7の上面に接触する。
以下、第3実施形態としたことによる効果について説明する。
第3実施形態の電子部品用ソケット300では、開口部7bを形成し導電性を有するシールド体7と、開口部7bの上側に設置される電子部品の電極端子TMと接触可能な接点部8tを有する導電部材8dを備えた移動部材8と、開口部7bの下側に設置される配線基板PBの配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部9aおよび付勢部9aを固定する基台部9dを有する弾性部材9と、を備え、開口部7b内に、弾性部材9の上方に移動部材8が上下動可能に配置され、付勢部9aが移動部材8に弾接する電子部品用ソケットであって、移動部材8は、シールド体7に向かって突出する突出部8aを備え、シールド体7は、開口部7b内に突出部8aが係合する凹部7aを備え、導電部材8dは、突出部8aの裏側に形成され下方に向かうほど突出部8aが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部8eを備え、弾性部材9は、付勢部9aが傾斜面部8eに弾接する、構成とした。
これにより、切り起こしを形成するのに比べて、突出部8aを形成するのは容易であり、より小型化に対応しやすい。また、移動部材8が備える導電部材8dは、突出部8aの裏側に形成され下方に向かうほど突出部8aが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部8eを備えており、弾性部材9の付勢部9aが下方から傾斜面部8eに弾接する構成となっている。そのため、付勢部9aの弾性力により、移動部材8は上方へ付勢されるとともに、凹部7aが設けられた方向へ付勢される。すなわち、突出部8aが凹部7aに押し付けられることで、突出部8aと凹部7aとの係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材8dの大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
第3実施形態の電子部品用ソケット300では、シールド体7は、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、凹部7aは成形により形成された、構成とした。
これにより、シールド体7を一体に形成された樹脂成形品で形成することで、複数の部品を組み合わせて形成する場合に比べて組み立てが容易になる。また、表面に金属メッキを施す際にも、複数の部品をおのおの金属メッキする必要はなく、メッキ回数を少なくすることができる。また、凹部7aの形成は成形金型により、容易に形成することができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の電子部品用ソケット300では、移動部材8は、平面視で開口部7bの開口端部を2等分する第1中心線CL1を挟んで一方側であって第1中心線CL1と直交する第2中心線CL2を挟んで一方側に設けられシールド体7に向かって突出する第1突出部8bおよび第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に設けられ第1突出部8bの突出方向の反対方向に突出する第2突出部8cを備え、シールド体7は、第1中心線CL1を挟んで一方側であって第2中心線CL2を挟んで一方側に設けられ第1突出部8bが係合する第1凹部7cおよび第1中心線CL1を挟んで他方側であって第2中心線CL2を挟んで他方側に設けられ第2突出部8cが係合する第2凹部7dを備え、導電部材8dの傾斜面部8eは、第1突出部8bの裏側に形成され下方に向かうほど第1突出部8bが設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部8fと、第2突出部8cの裏側に形成され下方に向かうほど第2突出部8cが設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部8gを備え、弾性部材9の付勢部9aは、第1傾斜面部8fに弾接する第1弾接部9bと、第2傾斜面部8gに弾接する第2弾接部9cとを備えた、構成とした。
これにより、移動部材8が備える導電部材8dは、突出部8aの裏側に形成され下方に向かうほど突出部8aが設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部8eを備えており、弾性部材9の付勢部9aが下方から傾斜面部8eに弾接する構成となっている。そのため、付勢部9aの弾性力により、移動部材8は上方へ付勢されるとともに、凹部7aが設けられた方向へ付勢される。すなわち、突出部8aが凹部7aに押し付けられることで、突出部8aと凹部7aとの係合が確実に行なわれる。したがって、導電部材8dの大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の電子部品用ソケット300では、シールド体7は金属板からなり、凹部7aは金属板を突き出し加工して形成した、構成とした。
これにより、シールド体7を金属板から形成することで、例えば合成樹脂材から板状の部材を形成し、導電性を持たせるための処理を行なう場合などに比べて容易に形成することができる。また、凹部7aを突き出し加工で形成することで、切り起こしに比べて小型化に対応しやすく、破損しにくく、歩留まりを向上させることができる、という効果を奏する。
また、第3実施形態の電子部品用ソケット300では、ストッパ部8sは、開口部7bを下面側(Z2方向側)から見たとき(図15参照)に、開口部7bの開口形状において、凹部7aが設けられていない溝部7eに対応するシールド体7の上面に接触する、構成とした。これにより、ストッパ部8sが開口部7bの開口形状からはみ出す量が小さくても、ストッパ部8sをシールド体7の上面に接触させることができ、開口部7bが配置されているピッチをより狭くし、電極端子TMがより狭ピッチの電子部品に対応することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る電子部品用ソケットを具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
第1実施形態および第2実施形態において、シールド体1に凸形状に形成された突出部1cを設け、移動部材2に凹形状に形成された凹部2kを設け、突出部1cと凹部2kとが係合する構成とした。これにより移動部材2の移動に伴って凹部2kが突出部1cに近づく方向へ移動することで、突出部1cと凹部2kとの係合が確実に行なわれる構造であった。しかしながら、シールド体1に凹形状に形成された部位を設け、移動部材2に凸形状に形成された部位を設け、シールド体1に設けた凹形状に形成された部位と移動部材2に設けた凸形状に形成された部位とが係合する構成としても良い。
これにより、第1実施形態および第2実施形態と同様に、導電部材の大きさの制約を受けることなく、抜止用構造を加工することができ、所望の抜止強度を得ることができる電子部品用ソケットを提供することができる、という効果を奏する。
第1実施形態および第2実施形態において、シールド体1は、平面視で長方形状の開口部1bがマトリクス状に並んで配置される構造となっているが、マトリクス状の配置ではなく、ハニカム構造の様に一列ごとに開口部が半枡ずつズレて配置された構造であっても良い。
第2実施形態において、基台部3aの中央付近に配置した1つの付勢部3eで移動部材2の傾斜面部2cを付勢する構造としたが、並列に配列された複数の付勢部3eで移動部材2の傾斜面部2cを同一方向に付勢する構造としても良い。このような構成とすることで、付勢部3eと傾斜面部2cとの当接位置が多少ずれても移動部材2は傾き難くなり、より確実に凹部2kを突出部1cに押し付けることができ、移動部材2の抜け落ちをより確実に防止することができる。
第1実施形態および第2実施形態において、凹部2kは貫通孔として形成されているが、貫通していない凹形状に形成しての良い。また、凹形状は左右の壁がなく開放されているような段差形状であっても良い。
第1実施形態および第2実施形態において、シールド体1は金属板からなる構成としたが、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、突出部1cは成形により形成された構成であっても良い。シールド体1を一体に形成された樹脂成形品で形成することで、複数の部品を組み合わせて形成する場合に比べて組み立てが容易になる。また、表面に金属メッキを施す際にも、複数の部品をおのおの金属メッキする必要はなく、メッキ回数を少なくすることができる。また、突出部1cの形成は成形金型により、容易に形成することができる。また、複数部品を組み合わせる必要がないので、組み立てミスによる破損などの不具合が発生し難くなる。
1 シールド体
1a シールド板
1b 開口部
1c 突出部
1d 第1突出部
1e 第2突出部
1f 摺接斜面
2 移動部材
2a 接地接触部
2b 接点部
2c 傾斜面部
2d 第1傾斜面部
2e 第2傾斜面部
2f 台座部
2g 突起部
2h 導電部材
2k 凹部
2m 第1凹部
2n 第2凹部
3 弾性部材
3a 基台部
3b 第1弾接部
3c 第2弾接部
3d 接触部
3e 付勢部
4 ハウジング
4a 収納部
7 シールド体
7a 凹部
7b 開口部
7c 第1凹部
7d 第2凹部
7e 溝部
8 移動部材
8a 突出部
8b 第1突出部
8c 第2突出部
8d 導電部材
8e 傾斜面部
8f 第1傾斜面部
8g 第2傾斜面部
8h 台座部
8k 脚部
8m 第1脚部
8p 第2脚部
8q 第1斜面
8r 第2斜面
8s ストッパ部
8t 接点部
9 弾性部材
9a 付勢部
9b 第1弾接部
9c 第2弾接部
9d 基台部
9e 接触部
100 電子部品用ソケット
200 電子部品用ソケット
300 電子部品用ソケット
B10 接点バー
PB 配線基板
TM 電極端子
U10 接点ユニット
U30 接点ユニット

Claims (8)

  1. 開口部を形成し導電性を有するシールド体と、
    前記開口部の上側に設置される電子部品の電極端子と接触可能な接点部を有する導電部材を備えた移動部材と、
    前記開口部の下側に設置される配線基板の配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部および前記付勢部を固定する基台部を有する弾性部材と、を備え、
    前記開口部内に、前記弾性部材の上方に前記移動部材が上下動可能に配置され、前記付勢部が前記移動部材に弾接する電子部品用ソケットであって、
    前記シールド体は、前記開口部内に前記開口部の中心側に向かって突出する突出部を備え、
    前記移動部材は、前記突出部が係合する凹部を備え、
    前記導電部材は、前記凹部の裏側に形成され下方に向かうほど前記凹部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備え、
    前記弾性部材は、前記付勢部が前記傾斜面部に弾接することを特徴とする電子部品用ソケット。
  2. 前記シールド体は金属板からなり、前記突出部は前記金属板を突き出し加工して形成したことを特徴とする請求項1に記載の電子部品用ソケット。
  3. 前記シールド体は、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、前記突出部は成形により形成されたことを特徴とする請求項1記載の電子部品用ソケット。
  4. 前記シールド体は、平面視で前記開口部の開口端部を2等分する第1中心線を挟んで一方側であって前記第1中心線と直交する第2中心線を挟んで一方側に設けられ前記開口部の中心方向に突出する第1突出部および前記第1中心線を挟んで他方側であって前記第2中心線を挟んで他方側に設けられ前記第1突出部の突出方向の反対方向に突出する第2突出部を備え、
    前記移動部材は、前記第1中心線を挟んで一方側であって前記第2中心線を挟んで一方側に設けられ前記第1突出部が係合する第1凹部および前記第1中心線を挟んで他方側であって前記第2中心線を挟んで他方側に設けられ前記第2突出部が係合する第2凹部を備え、
    前記導電部材の前記傾斜面部は、前記第1凹部の裏側に形成され下方に向かうほど前記第1凹部が設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部と、前記第2凹部の裏側に形成され下方に向かうほど前記第2凹部が設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部を備え、
    前記弾性部材の前記付勢部は、前記第1傾斜面部に弾接する第1弾接部と、前記第2傾斜面部に弾接する第2弾接部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品用ソケット。
  5. 開口部を形成し導電性を有するシールド体と、
    前記開口部の上側に設置される電子部品の電極端子と接触可能な接点部を有する導電部材を備えた移動部材と、
    前記開口部の下側に設置される配線基板の配線と電気的に導通可能であるとともに、付勢力を有する付勢部および前記付勢部を固定する基台部を有する弾性部材と、を備え、
    前記開口部内に、前記弾性部材の上方に前記移動部材が上下動可能に配置され、前記付勢部が前記移動部材に弾接する電子部品用ソケットであって、
    前記移動部材は、前記シールド体に向かって突出する突出部を備え、
    前記シールド体は、前記開口部内に前記突出部が係合する凹部を備え、
    前記導電部材は、前記突出部の裏側に形成され下方に向かうほど前記突出部が設けられた側へ傾斜して延設された傾斜面部を備え、
    前記弾性部材は、前記付勢部が前記傾斜面部に弾接することを特徴とする電子部品用ソケット。
  6. 前記シールド体は、一体に形成されるとともに、金属メッキが施された樹脂成形品からなり、前記凹部は成形により形成されたことを特徴とする請求項5記載の電子部品用ソケット。
  7. 前記シールド体は金属板からなり、前記凹部は前記金属板を突き出し加工して形成したことを特徴とする請求項5に記載の電子部品用ソケット。
  8. 前記移動部材は、平面視で前記開口部の開口端部を2等分する第1中心線を挟んで一方側であって前記第1中心線と直交する第2中心線を挟んで一方側に設けられ前記シールド体に向かって突出する第1突出部および前記第1中心線を挟んで他方側であって前記第2中心線を挟んで他方側に設けられ前記第1突出部の突出方向の反対方向に突出する第2突出部を備え、
    前記シールド体は、前記第1中心線を挟んで一方側であって前記第2中心線を挟んで一方側に設けられ前記第1突出部が係合する第1凹部および前記第1中心線を挟んで他方側であって前記第2中心線を挟んで他方側に設けられ前記第2突出部が係合する第2凹部を備え、
    前記導電部材の前記傾斜面部は、前記第1突出部の裏側に形成され下方に向かうほど前記第1突出部が設けられた側へ傾斜して延設された第1傾斜面部と、前記第2突出部の裏側に形成され下方に向かうほど前記第2突出部が設けられた側へ傾斜して延設された第2傾斜面部を備え、
    前記弾性部材の前記付勢部は、前記第1傾斜面部に弾接する第1弾接部と、前記第2傾斜面部に弾接する第2弾接部とを備えたことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の電子部品用ソケット。
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