JP2013238141A - ハイブリッド車の電動機付過給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動機付過給装置による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができるハイブリッド車の電動機付過給装置を提供すること。
【解決手段】電動機付ターボチャージャ3が、排気側タービン32と、吸気側タービン31と、吸気側タービン31を駆動するとともに排気側タービン32から伝達された回転駆動力による発電を行う電動機4と、を備え、この電動機4により発電を行う場合に、バッテリ23の充電状態(SOC)と車両20の電力消費量に応じて、電動機制御装置9が、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に設けられた吸気側可変動力伝達要素33と、排気側タービン32と電動機4の回転軸4aの間に設けられた排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御することで、吸気側タービン31と排気側タービン32の回転数を変更するものから構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】電動機付ターボチャージャ3が、排気側タービン32と、吸気側タービン31と、吸気側タービン31を駆動するとともに排気側タービン32から伝達された回転駆動力による発電を行う電動機4と、を備え、この電動機4により発電を行う場合に、バッテリ23の充電状態(SOC)と車両20の電力消費量に応じて、電動機制御装置9が、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に設けられた吸気側可変動力伝達要素33と、排気側タービン32と電動機4の回転軸4aの間に設けられた排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御することで、吸気側タービン31と排気側タービン32の回転数を変更するものから構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ハイブリッド車の電動機付過給装置に関し、特にバッテリに蓄電した電気を用いてモータで走行するとともにモータで発電した電気をバッテリに充電するハイブリッド車の電動機付過給装置に関する。
従来、エンジンの性能を向上させる手段の一つとして、エンジン本体より排出される排気ガスのエネルギーを利用して、吸気通路に配置された吸気側タービン(コンプレッサ)を駆動することにより、過給を行うターボチャージャがある。
このようなターボチャージャは、排気エネルギーの少ない低回転域の過給圧の立ち上がりが悪く、高回転域に比べて低回転域での出力特性が悪い。そこで、ターボチャージャの排気側タービンと吸気側タービンとを連結するシャフトに電動機(モータ)を取り付け、この電動機によってシャフトを強制的に回転させて吸気側タービンを駆動し、低回転域でも所望の過給圧を得る電動機付ターボチャージャが開発されている。また、この電動機が、回転エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機として機能する電動機付ターボチャージャも開発されている。
また、発電機として機能する電動機付ターボチャージャを備え、走行用のモータジェネレータとともにエネルギーの回生を行うハイブリッド車としては、電動機付ターボチャージャとスーパーチャージャを備え、高い減速時には電動機付ターボチャージャに設けられた電動機で発電を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電動機付ターボチャージャとオルタネータを備え、発電状況に応じて電動機付ターボチャージャとオルタネータの何れで発電するかを制御するようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ターボチャージャの電動機による回生は、車両の減速時にのみ実施しており、バッテリの充電状態(SOC:State Of Charge)に応じて実施してはいなかった。
このため、バッテリの充電状態が低下している場合であっても、車両の減速時以外はターボチャージャの電動機による発電を行うことができず、十分な充電電力を得ることができない場合があった。
また、特許文献2に記載された技術では、バッテリの充電状態に応じてターボチャージャの電動機による発電を行うようになっているが、充電量の増減の制御をインバータにより行っていた。
このため、排気側タービンの回転数が高い状況で充電要求値、すなわち要求される発電量が小さい場合には、発電エネルギーがインバータでの損失となってしまうとともに、排気側タービンによる排気損失が生じてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、電動機付過給装置による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができるハイブリッド車の電動機付過給装置を提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置は、上記目的達成のため、(1)エンジンの排気により回転駆動される排気側タービンと、前記排気側タービンから伝達された回転駆動力により前記エンジンへの吸気を圧縮する吸気側タービンと、前記吸気側タービンを駆動するとともに前記排気側タービンから伝達された回転駆動力による発電を行う電動機と、を備えたハイブリッド車の電動機付過給装置であって、前記電動機により発電を行う場合に、バッテリの充電状態と車両の電力消費量に応じて、前記吸気側タービンと前記排気側タービンの回転数を変更するものから構成されている。
この構成により、充電要求量が変化しても吸気側タービンの回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機が回転して電気を発電するよう、吸気側タービンと排気側タービンの回転数を変更することができる。したがって、電動機付過給装置による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができる。
本発明によれば、電動機付過給装置の電動機により発電を行う場合に、バッテリの充電状態と車両の電力消費量に応じて、吸気側タービンと排気側タービンの回転数を変更するようにしているので、電動機付過給装置による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができるハイブリッド車の電動機付過給装置を提供することができる。
以下、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置の第1の実施の形態を示す図である。
図1〜図4は、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1、図2において、車両20は、エンジンの動力と駆動用モータの動力とにより走行するハイブリッド車として構成されており、エンジン2の他にハイブリッド駆動装置19を備えている。
ハイブリッド駆動装置19は、駆動用モータ21と、ジェネレータ22と、バッテリ23と、動力分割機構24とを備えている。
駆動用モータ21は、バッテリ23から電力を供給されて駆動され、その駆動力が車輪へ伝達されるようになっている。
ジェネレータ22は、減速時などに駆動用モータ21やエンジン2から電気エネルギーを回生し、バッテリ23に回収するようになっている。
バッテリ23は、駆動用モータ21を駆動する電力供給源としてのニッケル水素電池等のハイブリッド用蓄電装置である。なお、バッテリ23として、エンジン2のスタータ、スパークプラグや室内のアクセサリを駆動する電力供給源としての補機用蓄電装置を別途設け、ジェネレータ22または後述する電動機付ターボチャージャ3の電動機4が発電した電気をこの補機用蓄電装置に回生であってもよい。
動力分割機構24は、駆動用モータ21とエンジン2との間に配置されており、動力分割機構24の内部には不図示の遊星歯車が備えられている。この遊星歯車と、エンジン2、駆動用モータ21、ジェネレータ22の各々の回転軸とが連結されて、動力の伝達を行うようになっている。
さらに、駆動用モータ21と動力分割機構24とを連結する軸にはトランスミッション25が配設されている。トランスミッション25は車輪と接続しており、エンジン2や駆動用モータ21の駆動力を車輪に伝達するようになっている。
駆動用モータ21には、インバータ26(具体的にはコンバータ兼インバータ)が接続されており、このインバータ26を介してバッテリ23から駆動用モータ21に電力が供給されるようになっている。また、インバータ26はジェネレータ22に接続されており、ジェネレータ22で発電した電気エネルギーをバッテリ23に回収するようになっている。
さらに、車両20は、エンジン2に装着された電動機付ターボチャージャ3と、この電動機付ターボチャージャ3を制御する電動機制御装置9と、電動機付ターボチャージャ3の下流に配置された触媒装置7とを備えている。
電動機付ターボチャージャ3は、図3に拡大図を示すように、吸気側タービン31と、排気側タービン32と、これら吸気側タービン31と排気側タービン32の間に配置された電動機4を備えている。
また、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に吸気側可変動力伝達要素33を備えるとともに、排気側タービン32と電動機4の回転軸4aの間に排気側可変動力伝達要素34を備えている。
排気側タービン32から回転軸4aには、排気側可変動力伝達要素34を介することで回転数を変速して動力が伝達され、回転軸4aから吸気側タービン31には、吸気側可変動力伝達要素33を介することで回転数を変速して動力が伝達されるようになっている。
吸気側可変動力伝達要素33は、電動機4の回転軸4aから入力された回転数を変速して吸気側タービン31に出力するように構成されている。吸気側可変動力伝達要素33は、例えば、入力側係合要素と出力側係合要素とを係合(半係合を含む)または解放させることにより、入力された回転数を変速して出力するクラッチ機構として構成されるか、または、入力された回転数を油圧を用いて無段階に変速して出力する変速機として構成されている。
排気側可変動力伝達要素34も、排気側タービン32から入力された回転数を変速して電動機4の回転軸4aに出力するように構成されている。排気側可変動力伝達要素34も、吸気側可変動力伝達要素33と同様にクラッチ機構または変速機として構成されている。これら吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34は、電動機制御装置9によって制御が行われる。
エンジン2には、エンジン2に空気を供給する吸気管5と、エンジン2から燃焼ガスを排出する排気管6とが接続されている。吸気管5の上流側には上流側から電動機付ターボチャージャ3の吸気側タービン31、インタークーラ10、スロットルバルブ11が配置されている。
排気管6の下流側には電動機付ターボチャージャ3の排気側タービン32が配置されている。触媒装置7はこの排気側タービン32の下流に位置することとなる。電動機付ターボチャージャ3の吸気側タービン31を通過する吸気管5の部位は吸気側流路5aを構成し、電動機付ターボチャージャ3の排気側タービン32を通過する排気管6の部位は排気側流路6aを構成している。
電動機4は、コイルと磁石が設けられたロータやステータなどによって構成される三相交流モータである。この電動機4は、エンジン2の低回転域等では、バッテリ23の電力を消費して駆動することで、電動機付ターボチャージャ3の過給圧の上昇をアシストするようになっている。
また、電動機4は、バッテリ23の充電状態(SOC:STATE Of Charge)や車両の電力消費量に応じて電気を発生する発電機として機能するようになっている。すなわち、車両20においては、駆動用モータ21の回生による電気エネルギーのみならず、排気側タービン32(電動機4の回転軸4a)の回生による電気エネルギーの回収も行われるようになっている。
電動機制御装置9は、不図示のDC−DCコンバータ、インバータ、コントローラIC(Integrated Circuit)等から構成されており、電動機4の駆動および回生を制御するとともに、電動機4の駆動および回生の制御の際に、吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34の制御も行うようになっている。
具体的には、電動機制御装置9は、ECU12から充電要求量を示す信号を受け取ると、この充電要求量を満たすように、電動機付ターボチャージャ3による排気を利用した発電を行うようになっている。
電動機制御装置9は、内蔵するインバータによる発電量の増減の制御は行わず、吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34を制御して電動機4の回転数を変化させることにより発電量の増減を制御するようになっている。
電動機制御装置9は、充電要求量が変化しても吸気側タービン31の回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機4が回転して電気を発電するよう、吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御するようになっている。
例えば、ECU12からの充電要求量が増加した場合、電動機制御装置9は、充電要求量の増加分だけ電動機4の回転数が増加するように排気側可変動力伝達要素34を制御するとともに、充電要求量の増加の前後で吸気側タービン31の回転数が変化しないように吸気側可変動力伝達要素33を制御するようになっている。
触媒装置7は、マフラ(図示せず)内に設けられ、各種金属や金属酸化物をハニカム状に形成して容器内に詰めて構成されている。触媒装置7では、この容器中を排気ガスが通過すると排気ガスの有害物質を除去することができる。なお、触媒は有効に機能する適正温度範囲があり、その温度範囲内で活性状態となる。
また、車両20は、スロットルバルブ11、EGRバルブ14、インバータ26、電動機制御装置9等を制御するECU(Electronic Control Unit)12を備えている。このECU12は、CPU(Central Processing ユニット)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されている。また、ECU12には、車両20の瞬間電力消費量、バッテリ23の充電状態(SOC)、車速、走行要求パワーが入力されるようになっている。
ECU12は、電動機付ターボチャージャ3の電動機4を発電機として用いる場合は、バッテリ23の充電状態(SOC)が設定値a以下であるか否か、および、車両20の消費電力量が設定値b以上か否かに応じ、充電量マップを参照して充電要求量を算出し、この信号を電動機制御装置9に出力するようになっている。
吸気管5の上流側に配置されたインタークーラ10は、吸気側タービン31によって加圧されて温度が上昇した空気を冷却し、エンジン2へ送る空気の充填効率を向上させるようになっている。また、吸気管5に配置されたスロットルバルブ11は、ECU12から送られる電気信号に応じて弁を開閉し、エンジン2へ供給する吸入空気量を調節するようになっている。
また、車両20は、排気側タービン32の上流側の排気管6とスロットルバルブ11の下流側の吸気管5とを接続するEGR(Exhaust Gas Recirculation)管13を備えている。EGR管13にはEGRバルブ14が備えられている。
このEGRバルブ14は、ECU12から送られる電気信号に応じて開弁し、エキゾーストマニホールド2bから排出された気体をインテークマニホールド2a(吸気側)へ戻すようになっている。
次に、上記のように構成された車両20の電動機付ターボチャージャ3の制御動作を説明する。
まず、ECU12は、車両20の瞬間電力消費量、バッテリ23の充電状態(SOC)、車速、走行要求パワー等の車両状態を取得する(ステップS1)。
ついで、ECU12は、ステップS1で取得した車速と走行要求パワーによる過給要求の有無を判別する(ステップS2)。
ECU12は、ステップS2で過給要求有りと判別した場合(ステップS2で"YES")は、通常制御、すなわち電動機付ターボチャージャ3を過給装置として用いる制御を行う(ステップS3)。
このステップS3では、ECU12は、車両20の走行状態に応じて吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34を制御し、排気ガスで回転する排気側タービン32の駆動力を吸気側タービン31に伝達して吸気の過給を行う。このとき、電動機4による過給アシストは必要に応じて行われる。
一方、ECU12は、ステップS2で過給要求無しと判別した場合(ステップS2で"NO")には、充電状態(SOC)が設定値a以下であるか否か、すなわちバッテリ23の充電状態(SOC)が設定値a以下であるか否かを判別する(ステップS4)。
ECU12は、ステップS4でバッテリ23の充電状態(SOC)が設定値a以下ではないと判別した場合(ステップS4で"NO")は、車両20の消費電力量が設定値b以上か否かを判別する(ステップS5)。
ECU12は、ステップS4でバッテリ23の充電状態(SOC)が設定値a以下であると判断した場合(ステップS4で"YES")、または、ステップS5で車両20の消費電力量が設定値b以上であると判別した場合(ステップS5で"YES")には、電動機付ターボチャージャ3の電動機4に対して充電量要求を行う(ステップS6)。
このステップS6では、ECU12は、消費電力量と充電状態(SOC)に応じた充電要求量が予め定められた充電量マップを参照し、車両20の消費電力量とバッテリ23の充電状態(SOC)に応じて充電要求量を算出し、この信号を電動機制御装置9に出力する。
電動機制御装置9は、ECU12から充電要求量を示す信号を受け取ると、この充電要求量を満たすように、電動機付ターボチャージャ3による排気を利用した発電を行う(ステップS7)。
このステップS7では、電動機制御装置9は、充電要求量が変化しても吸気側タービン31の回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機4が回転して電気を発電するよう、吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御する。
例えば、ECU12からの充電要求量が増加した場合、電動機制御装置9は、充電要求量の増加分だけ電動機4の回転数が増加するように排気側可変動力伝達要素34を制御するとともに、充電要求量の増加の前後で吸気側タービン31の回転数が変化しないように吸気側可変動力伝達要素33を制御する。
このように、本実施の形態では、電動機付ターボチャージャ3が、エンジン2の排気により回転駆動される排気側タービン32と、排気側タービン32から伝達された回転駆動力によりエンジン2への吸気を圧縮する吸気側タービン31と、吸気側タービン31を駆動するとともに排気側タービン32から伝達された回転駆動力による発電を行う電動機4と、を備え、この電動機4により発電を行う場合に、バッテリ23の充電状態(SOC)と車両20の電力消費量に応じて、電動機制御装置9が、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に設けられた吸気側可変動力伝達要素33と、排気側タービン32と電動機4の回転軸4aの間に設けられた排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御することで、吸気側タービン31と排気側タービン32の回転数を変更するものから構成されている。
この構成により、充電要求量が変化しても吸気側タービン31の回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機4が回転して電気を発電するよう、吸気側可変動力伝達要素33および排気側可変動力伝達要素34をそれぞれ制御することができる。したがって、電動機付ターボチャージャ3による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができる。
(第2の実施の形態)
図5は、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5は、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一番号を付して説明を省略する。
図5において、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側タービン31と、排気側タービン32と、これら吸気側タービン31と排気側タービン32の間に配置された電動機4を備えている。また、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に吸気側可変動力伝達要素33を備えている。
また、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側タービン31の上流側から下流側に吸気をバイパスする吸気側バイパス流路41を備えている。すなわち、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側タービン31を吸気が通過する吸気側流路5aと、この吸気側流路5aを迂回するよう吸気側タービン31の上流側と下流側とを接続する吸気側バイパス流路41とを備えている。
また、電動機付ターボチャージャ3は、吸気側バイパス流路41の途中に配置され、吸気側バイパス流路41を開閉する吸気側バイパス弁42を備えている。
さらに、電動機付ターボチャージャ3は、排気側タービン32の上流側から下流側に排気をバイパスする排気側バイパス流路43を備えている。すなわち、電動機付ターボチャージャ3は、排気側タービン32を排気ガスが通過する排気側流路6aと、この排気側流路6aを迂回するよう排気側タービン32の上流側と下流側とを接続する排気側バイパス流路43とを備えている。
また、電動機付ターボチャージャ3は、排気側バイパス流路43の途中に配置され、この排気側バイパス流路43を開閉する排気側バイパス弁44を備えている。
これにより、吸気側バイパス弁42が開いているときは、吸気側バイパス流路41の上流側から下流側に排気がバイパスされ、排気側バイパス弁44が開いているときは、排気側バイパス流路43の上流側から下流側に排気がバイパスされることになる。
これら吸気側可変動力伝達要素33、吸気側バイパス弁42および排気側バイパス弁44は、電動機制御装置9によって制御が行われる。本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、電動機制御装置9は、ECU12から充電要求量を示す信号を受け取ると、この充電要求量を満たすように、電動機付ターボチャージャ3による排気を利用した発電を行う。
電動機制御装置9は、充電要求量が変化しても吸気側タービン31の回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機4が回転して電気を発電するよう、吸気側可変動力伝達要素33、吸気側バイパス弁42および排気側バイパス弁44をそれぞれ制御する。
例えば、ECU12からの充電要求量が増加した場合、電動機制御装置9は、充電要求量の増加分だけ電動機4の回転数が増加するように排気側バイパス弁44を制御するとともに、充電要求量の増加の前後で吸気圧が変化しないように吸気側バイパス弁42を制御する。
なお、排気側タービン32と電動機4により発電を行うときは、電動機制御装置9は、吸気側可変動力伝達要素33を解放することにより、吸気側タービン31が電動機4に連れ回りすることによる回転損失を低減している。
このように、本実施の形態では、電動機付ターボチャージャ3が、エンジン2の排気により回転駆動される排気側タービン32と、排気側タービン32から伝達された回転駆動力によりエンジン2への吸気を圧縮する吸気側タービン31と、吸気側タービン31を駆動するとともに排気側タービン32から伝達された回転駆動力による発電を行う電動機4と、を備え、この電動機4により発電を行う場合に、バッテリ23の充電状態(SOC)と車両20の電力消費量に応じて、電動機制御装置9が、吸気側タービン31と電動機4の回転軸4aの間に設けられた吸気側可変動力伝達要素33と、吸気側タービン31の上流側から下流側に吸気をバイパスする吸気側バイパス流路41の途中に配置された吸気側バイパス弁42と、排気側タービン32の上流側から下流側に排気をバイパスする排気側バイパス流路43の途中に配置された排気側バイパス弁44をそれぞれ制御することで、吸気側タービン31と排気側タービン32の回転数を変更するものから構成されている。
この構成により、充電要求量が変化しても吸気側タービン31の回転数を変化させることなく、且つ、充電要求量に応じた回転数で電動機4が回転して電気を発電するよう、吸気側可変動力伝達要素33、吸気側バイパス弁42および排気側バイパス弁44をそれぞれ制御することができる。したがって、電動機付ターボチャージャ3による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができる。
以上説明したように、本発明に係るハイブリッド車の電動機付過給装置は、電動機付過給装置の電動機により発電を行う場合に、バッテリの充電状態と車両の電力消費量に応じて、吸気側タービンと排気側タービンの回転数を変更することにより、電動機付過給装置による発電を充電要求量に応じて効率良く行って発電によるエンジンパワーの損失を削減することができるという効果を有し、ハイブリッド車の電動機付過給装置等として有用である。
2 エンジン
3 電動機付ターボチャージャ(電動機付過給装置)
4 電動機
4a 回転軸
5a 吸気側流路
6a 排気側流路
9 電動機制御装置
12 ECU
19 ハイブリッド駆動装置
20 車両
21 駆動用モータ
22 ジェネレータ
23 バッテリ
24 動力分割機構
25 トランスミッション
26 インバータ
31 吸気側タービン
32 排気側タービン
33 吸気側可変動力伝達要素
34 排気側可変動力伝達要素
41 吸気側バイパス流路
42 吸気側バイパス弁
43 排気側バイパス流路
44 排気側バイパス弁
3 電動機付ターボチャージャ(電動機付過給装置)
4 電動機
4a 回転軸
5a 吸気側流路
6a 排気側流路
9 電動機制御装置
12 ECU
19 ハイブリッド駆動装置
20 車両
21 駆動用モータ
22 ジェネレータ
23 バッテリ
24 動力分割機構
25 トランスミッション
26 インバータ
31 吸気側タービン
32 排気側タービン
33 吸気側可変動力伝達要素
34 排気側可変動力伝達要素
41 吸気側バイパス流路
42 吸気側バイパス弁
43 排気側バイパス流路
44 排気側バイパス弁
Claims (1)
- エンジンの排気により回転駆動される排気側タービンと、前記排気側タービンから伝達された回転駆動力により前記エンジンへの吸気を圧縮する吸気側タービンと、前記吸気側タービンを駆動するとともに前記排気側タービンから伝達された回転駆動力による発電を行う電動機と、を備えたハイブリッド車の電動機付過給装置であって、
前記電動機により発電を行う場合に、
バッテリの充電状態と車両の電力消費量に応じて、前記吸気側タービンと前記排気側タービンの回転数を変更することを特徴とするハイブリッド車の電動機付過給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012110549A JP2013238141A (ja) | 2012-05-14 | 2012-05-14 | ハイブリッド車の電動機付過給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2015513047A (ja) * | 2012-08-24 | 2015-04-30 | サウジ アラビアン オイル カンパニー | 内燃エンジンの廃熱を用いてco2捕捉システムのco2圧縮機を駆動する方法 |
JPWO2016121092A1 (ja) * | 2015-01-30 | 2017-06-29 | 三菱重工業株式会社 | 過給システム及び過給システム用制御装置並びに過給システムの運転方法 |
CN111734524A (zh) * | 2019-03-25 | 2020-10-02 | 丰田自动车株式会社 | 混合动力车辆和控制混合动力车辆的方法 |
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2012
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